WO2006070481A1

WO2006070481A1 - 特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システム

Info

Publication number: WO2006070481A1
Application number: PCT/JP2004/019815
Authority: WO
Inventors: Kazuya Inagaki
Original assignee: Alps Electric Co., Ltd.
Priority date: 2004-12-27
Filing date: 2004-12-27
Publication date: 2006-07-06

Abstract

　非ＰＬＣ機器からの高周波成分の影響を受けることなく、ＰＬＣによりＰＬＣ機器を用いて安定した通信を行う。　電力線（２）と、ＰＬＣ機器（５）および非ＰＬＣ機器（１１）と、特定周波数成分減衰装置（１５）とを有し、特定周波数成分減衰装置（１５）は、接続されたＰＬＣ機器（５）または非ＰＬＣ機器（１１）の各栓刃（８），（１３）の形状によってＯＮ／ＯＦＦの動作を行うスイッチ（２１）を有し、スイッチ（２１）は、ＯＮ／ＯＦＦの動作によってＰＬＣ機器（５）および非ＰＬＣ機器（１１）の何れが接続されているかを判別して特定周波数成分の伝達および減衰の切り替えを行う。

Description

明細書特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システム技術分野

本発明は、電力線によって電力に重畳して搬送信号を伝達する電力線搬送通信に用いられる特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システムに関する。背景技術

近年、有線通信手段として、電話回線や光ファイバ一または CA T V の他、電力を供給する電力線を通信回線として用いる電力線搬送通信

(Power Line Commun i cat i on：以下「p |_ C」とし、う。 ) とし、う通信手段が考えられている。

この P L Cは、 1 O O V ( 50/60 H z ) の電力を供給する電力線に、前記電力に短波帯（ 1 . 7 MH z ~ 30 MH z ) の周波数の搬送信号を重畳させて、この搬送信号により双方通信を行う通信手段である。この P L Cによれば、既存の電力線に P L Cモデムを介してパーソナルコンピュータ等の通信を行う P L C機器を接続することにより、前記 P L C機器に電力を供給するとともに、前記 P L C機器に搬送信号の伝達することにより前記 P L C機器によって双方通信を行うことができるよラになっている。

また、このような P L Cにおいては、例えば電子レンジ等の搬送信号によって通信を行わない非 P L C機器が電力線に接続されている場合、前記非 P L C機器からの高周波成分（ノイズ）が電力線を介して伝達されている搬送信号に混信するおそれがあり、前記 P L C機器における通信の障害となってしまう。このことから、従来より P L Cにおいて電力線に接続される非 P L C機器および P L C機器の内部または外部に前記高周波成分を減衰するフィルタ装置等の特定周波数成分減衰装置を設けることが考えられている（例えば特開平 6— 7 7 8 6 2号公報および特開平 7— 2 4 5 5 7 6号公報参照）。

しかし、前記フィルタ装置によれば、非 P L C機器からの高周波成分のみならず搬送信号の高周波成分も減衰されてしまい、このため、搬送信号自体が弱められてしまっていた。このため、 P L Cを行うにあたり前記フィルタ装置を用いると、 P L C機器において安定した通信を行うことができないおそれがあった。

一方、非 P L C機器からの高周波成分を減衰するため、各非 P L C機器にそれぞれフィルタ装置を設けることも考えられるが、全ての非 P L C機器に対応するのは手間がかかり困難である。発明の開示

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、非 P L C機器からの高周波成分の影響を受けることなく、 P L Cにより P L C機器を用いて安定した通信を行うことができる特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システムを提供することを目的とする。

前記目的を達成するため、本発明に係る特定周波数成分減衰装置の特徴は、電力線とこの電力線から電力供給されて動作する P L C機器および非 P L C機器との間に配置されて、前記電力線と接続されるとともに、前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送機器の双方と接続可能であり、前記電力線および前記 P L C機器の間において特定周波数成分を伝達し、前記電力線および前記非 P L C機器の間において前記特定周波数成分を減衰する点にある。

また、本発明に係る P L Cシステムの特徴は、電力線と、前記電力線から電力供給されて動作する P L C機器および非 P L C機器と、前記電力線と前記 P L C機器および前記非電力線搬送機器との間に配置されて、前記電力線と接続されるとともに、前記電力搬送通信機器および前記非電力線搬送機器の双方と接続可能な特定周波数成分減衰装置とを有し、前記特定周波数成分減衰装置が、前記電力線および前記 P L C機器の間において特定周波数成分を伝達し、前記電力線および前記非 P L C機器の間において特定周波数成分を減衰する点にある。

本発明に係る他の P L Cシステムの特徴は、前記 P L C機器が前記特定周波数成分減衰装置に接続される P L C機器用プラグを有し、前記非 P L C機器が前記特定周波数成分減衰装置に接続される非 P L C機器用プラグを有し、前記 P L C機器用プラグおよび前記非 P L C機器用ブラグの栓刃は相互に異なる形状に形成されておリ、前記特定周波数成分減衰装置が、接続された前記各栓刃の形状によって前記 P L C機器および前記非 P L C機器の何れが接続されているかを判別し、前記特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを行う点にある。

本発明に係る他の P L Cシステムの特徴は、前記特定周波数成分減衰装置が、接続された前記各栓刃の形状によって O N Z O F Fされるスィツチを有し、前記スィッチが、前記 O N Z O F Fの動作によって前記 P L C機器および前記非 P L C機器の何れが接続されているかを判別して前記特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを行う点にある。

本発明に係る他の P L Cシステムの特徴は、前記特定周波数成分減衰装置が、接続された前記各栓刃の形状によって前記 P L C機器および前記非 P L C機器の判別を行うセンサを有し、前記センサの判別によって前記特定周波数成分の伝達および減衰の切り替えを行う点にある。

さらに、本発明に係る他の P L Cシステムの特徴は、前記 P L C機器が、前記特定周波数成分減衰装置において特定周波数成分減衰機能を解除する解除信号を出力し、前記特定周波数成分減衰装置が、前記 P L C 機器の接続による前記解除信号の入力により、前記特定周波数成分減衰機能を解除して、前記電力線および前記 P L C機器の間において特定周波数成分を伝達する点にある。

ここで、前記各発明における特定周波数成分とは、非 P L C機器からの高周波成分（ノイズ）のような P L C機器の双方通信において障害を及ぼす周波数成分をいう。

これら本発明に係る特定周波数成分減衰装置および P L Cシステムによれば、特定周波数成分減衰装置を介して P L C機器を電力線に接続すると、 P L C機器と電力線との間において特定周波数が伝達され、一方非 P L C機器を電力線に接続すると、非 P L C機器と電力線との間において特定周波数が減衰される。このように、前記特定周波数成分減衰装置に接続される機器によって特定周波数の伝達および減衰の切り替えを行うことができる。これにより、 P L C機器の搬送信号の高周波成分を減衰させることなく非 P L C機器からの高周波成分のみを減衰させることができる。

また、特定周波数成分減衰装置を、接続された前記各栓刃の形状によつて前記 P L C機器および前記非 P L C機器の何れが接続されているかを判別して前記特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えることができるようにすることにより、前記特定周波数成分減衰装置において特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを容易に行うことができる。以上述べたように、本発明に係る特定周波数成分減衰装置および電力線搬送通信システムによれば、特定周波数成分減衰装置に接続される機器によって特定周波数の伝達および減衰の切リ替えを行うことができ、これにより、 P L C機器によって通信を行うにあたり、非 P L C機器からの高周波成分の影響を受けることなく、かつ安定した通信を行うことができる。図面の簡単な説明図 1 は、本発明に係る電力線搬送通信システムの一実施形態を示す概念図である。

図 2は、図 1 の電力線搬送通信システムに係る P L C機器用プラグと非 P L C機器用プラグ、および特定周波数成分減衰装置を示す概念図である。

図 3は、図 1 の特定周波数成分減衰装置を示す概念図である。

図 4は、図 2の特定周波数成分減衰装置のスィツチを示す概念図である。

図 5は、本発明に係る他の特定周波数成分減衰装置の光センサを示す概念図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係る電力線搬送通信システムの一実施形態を図 1 から図 5を参照して説明する。

図 1 は、本実施形態に係る P L Cシステムを示す概念図であり、図 1 に示すように、本 P L Cシステム 1 は電力を供給する電力線 2を有し、前記電力線 2は、複数の分岐電力線 2に分岐されてそれぞれコンセント 3に接続されている。また、前記電力線 2は、前記電力に搬送信号を重畳して伝達するようになっており、これにより P L Cが行われるようになっている。

前記 P L Cシステム 1 は、例えばパーソナルコンピュータ等の P L C 機器 5を有しており、これら P L C機器 5には、 P L Cモデム 6を介して P L C機器用プラグ 7が接続されている。前記 P L C機器用プラグ 7 は、図 2に示すように、一対の P L C機器用栓刃 8を有しており、前記各 P L C機器用栓刃 8の先端縁は、矩形状の切り欠き 9が形成されている。また、前記 P L Cシステム 1 は、例えば電子レンジや冷蔵庫等の非 P

L C機器 1 1 を有しており、これら非 P L C機器 1 1 には非 P L C機器用プラグ 1 2が接続されている。前記非 P L C機器用プラグ 1 2は、一対の非 P L C機器用栓刃 1 3を有しており、前記各非 P L C機器用栓刃 1 3の先端縁は、直線形状に形成されている。これにより、 P L C機器用栓刃 8および非 P L C機器用栓刃 1 3は、その先端縁が相互に異なる形状に形成されている。

そして、前記 P L C機器 5および前記非 P L C機器 1 1 は、それぞれ P L C機器用プラグ 7および非 P L C機器用プラグ 1 2を用い、コンセント 3に接続されるようになっており、前記コンセント 3と前記 P L C 機器用プラグ 7および前記非 P L C機器用プラグ 1 2との間には、それぞれ特定周波数成分減衰装置 1 5が設けられている。

この特定周波数成分減衰装置 1 5は減衰装置本体 1 6を有し、減衰装置本体 1 6には、前記各 P L C機器用栓刃 8および前記各非 P L C機器用栓刃 1 3を挿入するための一対の栓刃用孔 1 7、および前記特定周波数成分減衰装置 1 5を前記コンセント 3に接続するための一対の栓刃 1 8が形成されている。そして、前記各栓刃 1 8は、コンセント 3に挿入されると電力線 2に接続されるようになっている。本実施形態においては、減衰装置本体 1 6に 2組の各栓刃用孔 1 7および各栓刃 1 8が形成されている。

前記減衰装置本体 1 6における P L C機器 5および非 P L C機器 1 1 側には、図 3に示すように、各栓刃用孔 1 7に対応する位置に機器側電極 20が設けられており、 P L C機器用栓刃 8または非 P L C機器用栓刃 1 3は、栓刃用孔 1 7に挿入されると前記各機器側電極 20に接触するようになっている。

これにより、電力線 2と P L C機器 5および非 P L C機器 1 1 は、各栓刃 1 8がコンセント 3に挿入され、 P L C機器用栓刃 8および非 P L C機器用栓刃 1 3が栓刃用孔 1 7に挿入されることにより特定周波数成分減衰装置 1 5を介して接続されるようになっている。

減衰装置本体 1 6には、電力線 2と P L C機器 5または非 P L C機器 1 1 との間における電力および搬送信号の供給伝達径路を切り替えるスイッチ 2 1 、および非 P L C機器 1 1 からの高周波数成分を減衰するフィルタ 22が設けられている。さらに、減衰装置本体 1 6の内部であつてコンセント 3側には、一対のコンセン卜側電極 23が設けられておリ、各コンセン卜側電極 23の先端部分は減衰装置本体 1 6から露出して各栓刃 1 8とされている。

そして、機器側電極 20はスィッチ 2 1 に接続され、前記スィツチ 2 1 は、フィルタ 22を介して各コンセント側電極 23に接続されるとともに、フィルタ 22を介さずに各コンセント側電極 23に接続されている。すなわち、特定周波数成分減衰装置 1 5においては、機器側電極 2 0とコンセント側電極 23との間において、フィルタ 22を介する非 P L C機器用ルートと、フィルタ 22を介さない P L C機器用ルートとを有する。

前記スィツチは、図 4に示すように、スィッチ本体 2 1 aから突出するように設けられたスィッチ素子 2 1 bを有し、スィツチ素子 2 1 bは、減衰装置本体 1 6内部において P L C機器用栓刃 8または非 P L C機器用栓刃 1 3が栓刃用孔 1 7に挿入されたとき P L C機器用栓刃 8または非 P L C機器用栓刃 1 3の先端縁に対向する位置に配設されている。そして、このスィッチは、非 P L C機器用栓刃 1 3が栓刃用孔 1 7に挿入されると、図 4 ( a ) に示すように、前記非 P L C機器用栓刃 1 3の先端によってスィッチ素子 2 1 bが押圧されるようになつており、スイツチ素子 2 1 bが押圧されると、機器側電極 20とコンセン卜側電極 23 との間において非 P L C機器用ルートを介して電力を供給するようになつている。一方、前記スィッチ 2 1 は、 P L C機器用栓刃 8が栓刃用孔 1 7に挿入されても、図 4 ( b ) に示すように P L C機器用栓刃 8の先端によってはスィツチ素子 2 1 bが押圧されないようになつており、スィツチ素子 2 1 bが押圧されないと、 P L C機器用ルートを介して電力を供給し搬送信号を伝達するようになっている。

次に、本実施形態の作用について説明する。

まず、 P L C機器 5を電力線 2に接続する場合について説明する。特定周波数成分減衰装置 1 5をコンセント 3に接続するとともに、 P L C機器の P L C機器用プラグ 7を特定周波数成分減衰装置 1 5に接続する。このとき、 P L C機器用プラグ 7の P L C機器用栓刃 8を栓刃用孔 1 7に挿入しても、 P L C機器用栓刃 8の先端縁には切り欠き 9が形成されているので、スィツチ素子 2 1 bは押圧されない。

すると、スィッチ 2 1 は、機器側電極 2 0とコンセント側電極 2 3との間においてフィルタ 2 2を介さない P L C機器用ルー卜によって電力を供給しかつ搬送信号を伝達する。このとき、 P L C機器用ルートにおいてはフィルタ 2 2を介さずに電力を供給しかつ搬送信号が伝達されるので、電力線 2と P L C機器との間において特定周波数成分も伝達される《_とと, d-る。

次に、非 P L C機器 1 1 を電力線 2に接続する場合について説明する。特定周波数成分減衰装置 1 5をコンセント 3に接続するとともに、非 P L C機器 1 1 の非 P L C機器用プラグ 1 2を特定周波数成分減衰装置 1 5に接続する。このとき、非 P L C機器用プラグ 1 2の非 P L C機器用栓刃 1 3を栓刃用孔 1 7に挿入すると、非 P L C機器用栓刃 1 3の先端縁は、切り欠き 9が形成されておらず直線状であるので、スィッチ素子 2 1 bが押圧される。

すると、スィッチは、機器側電極 2 0とコンセント側電極 2 3との間においてフィルタ 2 2を介する非 P L D機器用ルー卜によって電力を供給する。このとき、非 P L C機器用ルートにおいてはフィルタ 2 2を介して電力が供給されるので、電力線 2と非 P L C機器との間において特定周波数成分が減衰されることとなる。

本実施形態によれば、 P L C機器用栓刃 8を挿入すると、スィッチ素子 2 1 bが押圧されずに P L C機器 5と電力線 2との間において特定周波数を伝達し、非 P L C機器用栓刃 1 3を挿入すると、スィッチ素子 2 1 bが押圧されて P L C機器 5と電力線 2との間において特定周波数を減衰するように、特定周波数成分減衰装置 1 5に接続される機器によつて特定周波数の伝達および減衰の切り替えを行うことができる。これにより、 P L C機器 5の搬送信号の高周波成分を減衰させることなく非 P L C機器からの高周波成分のみを減衰させることができる。

したがって、 P L C機器 5によって通信を行うにあたり、非 P L C機器 1 1 からの高周波成分の影響を受けることなく、かつ安定した通信を行うことができる。

また、本 P L Cシステム 1 によれば、 P L C機器用栓刃 8および非 P 丄 C機器用栓刃 1 3を特定周波数成分減衰装置 1 5の栓刃用孔 1 7に挿入することによって、特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えるためのスィツチ 2 1 の O NZO F Fを行うことができる。これによリ、特定周波数成分減衰装置 1 5において特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを容易に行うことができる。

次に、本 P L Cシステム 1 に用いられる異なる構成の特定周波数成分減衰装置 1 5について、図 5を参照して説明する。なお、前記実施形態における特定周波数成分減衰装置 1 5と同一の構成については、同一の符号を用いて説明する。

この特定周波数成分減衰装置 1 5の減衰装置本体 1 6には、 P L C機器用栓刃 8または非 P L C機器用栓刃 1 3が栓刃用孔 1 7に挿入されたとき、 P L C機器用栓刃 8または非 P L C機器用栓刃 1 3の先端縁に対向する位置に、発光部としての発光ダイォード 2 5および受光部としてのフォトトランジスタ 2 6を有する光センサ 2 7が設けられている。この光センサ 2 7は、図 5 ( a ) に示すように、非 P L C機器用栓刃 1 3 が挿入されると、その先端縁によリ発光ダイォード 2 5から照射された照射光が遮断されてフォトトランジスタ 2 6に受光されない。そして、光センサ 2 7は、フォトトランジスタ 2 6が発光ダイオード 2 5からの照射光を受光しないと、特定周波数成分減衰装置 1 5に非 P L C機器 1 1が接続されたと判別するようになっている。また、前記光センサ 2 7 は、図 5 ( b ) に示すように、 P L C機器用栓刃 1 1 が挿入されても、その先端縁は切り欠き 9が形成されていて、この切り欠き 9を介して照射される発光ダイオード 2 5からの照射光がフォトトランジスタ 2 6に受光される。そして、光センサ 2 7は、発光ダイオード 2 5からの照射光をフォトトランジスタ 2 6が受光すると、特定周波数成分減衰装置 1 5に P L C機器 5が接続されたと判別するようになっている。

また、光センサ 2 7は、電力線 2と P L C機器 5または非 P L C機器 1 1 との間における電力および搬送信号の供給伝達径路を切り替えるスイッチ 2 8に接続されている。前記スィッチ 2 8は、光センサ 2 7から非 P L C機器 1 1 が接続された情報を入力すると、機器側電極 2 0とコンセン卜側電極 2 3との間においてフィルタ 2 2を介する非 P L C機器用ルー卜によって電力を供給するようになっている。これにより、電力線 2と非 P L C機器との間において特定周波数成分が減衰されることとなる。

一方、前記スィッチ 2 8は、光センサ 2 7から P L C機器 5が接続された情報を入力すると、機器側電極 2 0とコンセント側電極 2 3との間においてフィルタ 2 2を介さない P L C機器用ルー卜によって電力を供給し搬送信号を伝達するようになっている。これにより、電力線 2と P L C機器との間において特定周波数成分が伝達されることとなる。なお、この特定周波数成分減衰装置 1 5の他の構成は、第 1 の実施形態における特定周波数成分減衰装置 1 5の構成と同一であるので、説明を省略する。

本実施形態によれば、 P L C機器用栓刃 8を挿入して発光ダイォード 2 5からの照射光を遮断することにより P L C機器 5と電力線 2との間において特定周波数成分が伝達され、非 P L C機器用栓刃 1 3を挿入して発光ダイォード 2 5からの照射光をフォ卜トランジスタ 2 6が受光することにより、非 P L C機器と電力線 2との間において特定周波数成分が減衰されるようになっている。すなわち、特定周波数成分減衰装置 1 5に接続される機器によって特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを行うことができる。これにより、 P L C機器 5の搬送信号の高周波成分を減衰させることなく非 P L C機器 1 1 からの高周波数成分のみを減衰させることができる。

したがって、 P L C機器 5によって通信を行うにあたり、非 P L C機器 1 1 からの高周波成分の影響を受けることなく、かづ安定した通信を行うことができる。

なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。

例えば、特定周波数成分減衰装置 1 5における P L C機器 5および非 ? 1_〇機器1 1 の判別および特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えについては、前記各実施形態に限定されず、他の種々の構成によって判別および切り替えを行うことができる。

例えば、前記 P L C機器 5が、前記特定周波数成分減衰装置 1 5において特定周波数成分の減衰機能を解除する解除信号を出力するようになつていてもよい。これによれば、特定周波数成分減衰装置 1 5に P L C 機器 5が接続されると、特定周波数成分減衰装置 1 5に前記解除信号が入力され、これによリ特定周波数成分の減衰機能が解除されて電力線 2 と P L C機器との間において特定周波数成分が伝達される。一方、非 P

L C機器用プラグ 1 2が接続されると、特定周波数成分減衰装置 1 5における特定周波数成分の減衰機能により特定周波数が減衰されることとなる。

また、前記非 P L C機器 1 1が、前記特定周波数成分減衰機能 1 5において特定周波数成分の減衰機能を発揮させる減衰信号を出力するようになっていてもよい。これによれば、特定周波数成分減衰装置 1 5に非 P L C機器 1 1 が接続されると、特定周波数成分減衰装置 1 5に減衰信号が入力され、これによリ特定周波数成分の減衰機能が発揮されて電力線 2と非 P L C機器 1 1 との間において特定周波数成分が減衰される。一方、 P L C機器 5が接続されると、特定周波数成分減衰装置 1 5において特定周波数成分が伝達されることとなる。

さらに、本実施形態において特定周波数成分減衰装置 1 5は、減衰装置本体 1 6に 2組の各栓刃 1 8および各栓刃用孔 1 7が形成されているが、このような形状に限定されるものではなく、各栓刃 1 8および各栓刃用孔 1 7が 1組ずつまたは 2組以上形成されているものでもよい。また、減衰装置本体 1 6に複数の各栓刃用孔 1 7が形成され、 1組の各栓刃 1 8を有するプラグによってコンセン卜 3に接続されるタップ型形状であってもよい。

Claims

請求の範囲

1 . 電力線とこの電力線から電力供給されて動作する電力線搬送通信機器および非電力線搬送通信機器との間に配置されて、前記電力線と接続されるとともに、前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送機器の双方と接続可能であり、

前記電力線および前記電力線搬送通信機器の間において特定周波数成分を伝達し、

前記電力線および前記非電力線搬送通信機器の間において前記特定周波数成分を減衰することを特徴とする特定周波数成分減衰装置。

2 . 電力線と、

前記電力線から電力供給されて動作する電力線搬送通信機器および非電力線搬送通信機器と、

前記電力線と前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送機器との間に配置されて前記電力線と接続されるとともに前記電力搬送通信機器および前記非電力線搬送機器の双方と接続可能な特定周波数成分減衰装置とを有し、

前記特定周波数成分減衰装置は、前記電力線および前記電力線搬送通信機器の間において特定周波数成分を伝達し、前記電力線および前記非電力線搬送通信機器の間において特定周波数成分を減衰することを特徴とする電力線搬送通信システム。

3 . 前記電力線搬送通信機器は前記特定周波数成分減衰装置に接続される電力線搬送通信機器用プラグを有し、

前記非電力線搬送通信機器は前記特定周波数成分減衰装置に接続される非電力線搬送通信機器用プラグを有し、前記電力線搬送通信機器用プラグおよび前記非電力線搬送通信機器用プラグの栓刃は相互に異なる形状に形成されておリ、

前記特定周波数成分減衰装置は、接続された前記各栓刃の形状によつて前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送通信機器の何れが接続されているかを判別して前記特定周波数成分の伝達および減衰の切り替えを行うことを特徴とする請求項 2に記載の電力線搬送通信システム。

4 . 前記特定周波数成分減衰装置は、接続された前記各栓刃の形状によって O N O F Fの動作を行うスィツチを有し、前記スィツチは、前記 O N Z O F Fの動作によって前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送通信機器の何れが接続されているかを判別して前記特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを行うことを特徴とする請求項 3に記載の電力線搬送通信システム。

5 . 前記特定周波数成分減衰装置は、接続された前記各栓刃の形状によって前記電力線搬送通信機器および前記非電力線搬送通信機器の判別を行うセンサを有し、前記センサの判別によって前記特定周波数成分の伝達および減衰の切リ替えを行うことを特徴とする請求項 3に記載の電力線搬送通信システム。

6 . 前記電力線搬送通信機器は、前記特定周波数成分減衰装置において特定周波数成分減衰機能を解除する解除信号を出力し、

前記特定周波数成分減衰装置は、前記電力線搬送通信機器の接続による前記解除信号の入力により、前記特定周波数成分減衰機能を解除して、前記電力線および前記電力線搬送通信機器の間において特定周波数成分を伝達することを特徴とする請求項 2に記載の電力線搬送通信システム。