WO2006041179A1 - 連係動作方法及び通信端末装置 - Google Patents

Abstract

　ホスト部のアプリケーションロード部７２が、取得されたエンジンアプリケーションにおけるアプリケーション本体をエンジン部４０へロードする。この後、利用者によりアプリケーション本体の実行指令が行われると、ホスト部のアプリケーション実行制御部７３内の実行判定手段が、アプリケーション管理情報を参照して、アプリケーション本体を実行可能か否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合に、アプリケーション実行制御部７３内の実行指令送信手段が、エンジン部４０にアプリケーション本体の実行指令を送る。この結果、エンジンアプリケーションに関する処理が、ホスト部とエンジン部とで適切に分担される。

Description

明 細 書

連係動作方法及び通信端末装置

技術分野

[0001] 本発明は、連係動作方法及び通信端末装置に係り、より詳しくは、外部との通信に 関連する処理を行うホスト部と、ホスト部の管理下で所定の機能を実行するエンジン 部とが、通信端末装置において連係して動作する連係動作方法、及び、当該連係動 作方法を使用する通信端末装置に関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、通信端末装置として、携帯電話装置等の移動通信端末装置が広く普及 している。力かる移動通信端末装置、特に携帯電話に関する技術の進歩は目覚しい ものがあり、移動通信端末装置としての必須機能である移動通信網を介した通信機 能に加えて、ゲームや音楽鑑賞を楽しむための付加機能も実装されるようになってい る。

[0003] こうした移動通信端末装置では、上記の必須機能及び付加機能を果たすために様 々なデータ処理を行うプロセッサが内蔵されている。このプロセッサに、様々なプログ ラムやデータを格納するための記憶素子を含む記憶部、無線通信を行うための無線 通信部、利用者が操作指令を行うための操作部、利用者に様々な情報を通知する ための通知部（表示部や音出力部）等の資源が接続されている。ここで、記憶部とし ては、読取専用記憶素子 (ROM)やランダムアクセス記憶素子 (RAM)から構成され るいわゆる内部記憶部と、移動通信端末装置に装備される読取書込装置を介してァ クセスされるメモリカード等の記録媒体力も構成されるいわゆる外部記憶部とがある。

[0004] そして、移動通信端末装置では、内部記憶部にプレインストールされているものに カロえて、通信回線や記録媒体を介して様々なコンテンツを取得することにより、ゲー ムゃ音楽鑑賞を楽しむことができるようになって 、る。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 上述したように、従来の移動通信端末装置では様々な機能を果たすことが必要な ため、内蔵されるプロセッサは汎用的なものが採用されている。これは、装置を簡易 な構成とし、装置の小型化及び低消費電力化するという観点力 は優れた方法であ る。し力しながら、汎用的なプロセッサを用いるのでは、例えばゲームや音楽鑑賞を 楽しむための付加機能動作における性能を向上させようとしても、飛躍的な性能向上 を図ることは困難である。

[0006] ところで、他の情報処理装置と比べたときに、移動通信端末装置における性能向上 が求められているのは、付加機能動作であるといえる。このように性能向上が求めら れている付加機能動作は具体的にはゲーム実行や音楽再生等であるが、こうした付 加機能動作に際しては、特に画面表示処理及び音データ出力処理が、プロセッサに とって大きな負荷となって 、ると 、える。

[0007] また、移動通信端末装置に対しては、上述した必須機能と付加機能とを果たすこと が要請されているが、利用者が原則として一人であるため、必須機能動作と付加機 能動作とが、いかなる場合においても同時に独立して動作することまでは要請されて いない。例えば、必須機能動作である通話動作を行っている間にも、付加機能動作 であるゲーム等を実行することまでは要請されて 、な 、。

[0008] 以上の理由から、画面表示処理及び音データ出力処理に優れた付加機能専用の エンジンプロセッサを投入し、通信動作を行うプロセッサであるホストプロセッサを備 えるホスト部による管理のもとで、エンジンプロセッサを備えるエンジン部に付加機能 動作に対応するアプリケーションを実行させることが考えられる。こうしたホスト部とェ ンジン部とを備える構成を採用しつつ、装置全体をコンパクトに構築するうえでは、両 者が連係して動作することが必須となると考えられる。

[0009] し力しながら、上記のようにホスト部とエンジン部とを備える構成を採用した際におけ る両者の連係については、具体的な技術が提案されていないのが現状である。例え ば、通信回線や記録媒体等を介したゲーム等のアプリケーションの取得はホスト部に より行われることになるが、当該アプリケーションに付随している著作権管理情報等を 含むアプリケーション管理情報に応じた管理処理をホスト部が行うの力、又は、ェンジ ン部が行うのか等にっ 、ては、何等の提案もなされて ヽな 、。

[0010] こうした、アプリケーション管理情報としては、例えば、アプリケーションがサンプル（ ヽゎゆる「お試し版」 )として提供される場合における、実行 (閲覧等）に関する累積実 行回数や累積実行時間の制限情報がある。また、著作権、著作者人格権等の保護 や、国ごとに著作権管理者が異なるという事情があるとの観点から、提供されたアプリ ケーシヨンが実行可能なリージョン属性に関するリージョン情報や、当該アプリケーシ ヨンの複写、送信、改変等の制限情報も、アプリケーション管理情報に含ませる傾向 が進展している。

[0011] 本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、ホストプロセッサを備え、外部 との通信に関連する処理を行うホスト部と、エンジンプロセッサを備え、ホスト部の管 理下で所定の機能を実行するエンジン部とを備える構成において、アプリケーション に関する処理をホスト部とエンジン部とが連係して行う連係動作方法を提供すること を目的とする。

[0012] また、本発明は、外部との通信に関連する処理を行うホスト部と、ホスト部の管理下 で所定の機能を実行するエンジン部とを備えつつ、かつ、アプリケーションに関する 処理をホスト部とエンジン部とが連係して行う通信端末装置を提供することを目的と する。

課題を解決するための手段

[0013] 本発明は、第 1の観点力 すると、外部との通信に関連する処理を行うホスト部と、 前記ホスト部の管理下でアプリケーションを実行するエンジン部とが、通信端末装置 において連係して動作する連係動作方法であって、前記ホスト部が、前記アプリケー シヨンの本体部と、著作物である前記アプリケーションの実行制限を含む利用制限に 関するアプリケーション管理情報とを含むアプリケーションを取得するアプリケーショ ン取得工程と;前記ホスト部力 前記アプリケーションの本体部を前記エンジン部へ口 ードするアプリケーションロード工程と;前記ホスト部力 利用者からの前記アプリケー シヨンの実行指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照し、前記アプリケー シヨンを実行可能か否かを判定するアプリケーション実行判定工程と；前記アプリケ ーシヨン実行可否判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、前記ホスト 部力 前記エンジン部に前記アプリケーションの実行指令を送るアプリケーション実 行指令送信工程と;前記アプリケーションの実行指令を受けた前記エンジン部が前 記アプリケーションを実行するアプリケーション実行工程と；を備える連係動作方法で ある。

[0014] この連係動作方法では、アプリケーション取得工程において、ホスト部力 アプリケ ーシヨン本体部及びアプリケーション管理情報を含むアプリケーションを取得する。引 き続き、アプリケーションロード工程において、ホスト部力 アプリケーションの本体部 を前記エンジン部へロードする。このロードは、利用者による当該アプリケーションの ロード指令に応じて行われる。

[0015] こうしてアプリケーションの本体部がエンジン部にロードされた後に、利用者により当 該アプリケーションの実行指令が行われると、アプリケーション実行判定工程にお!ヽ て、ホスト部力 アプリケーション管理情報を参照して、当該アプリケーションを実行可 能か否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合に、アプリケーション実 行指令送信工程において、ホスト部が、エンジン部に前記アプリケーションの実行指 令を送る。この実行指令を受けると、アプリケーション実行工程において、エンジン部 力 アプリケーションを実行する。

[0016] すなわち、本発明の連係動作方法では、アプリケーションの実行機能に特ィ匕したェ ンジン部は、ホスト部力もアプリケーション実行指令を受けた場合におけるアプリケー シヨンの本体部を利用した当該アプリケーションの実行に専念する。一方、通信端末 装置としての汎用的な機能を果たすことができるホスト部が、当該アプリケーションに 関連する処理のうち、アプリケーションの実行処理以外のアプリケーション実行管理 処理を行う。したがって、本発明の連係動作方法では、ホスト部とエンジン部とが、ァ プリケーシヨンに関する処理を合理的に分担しつつ、互いに連係をとつてアプリケー シヨンに関する処理を適切に行うことができる。

[0017] 本発明の連係動作方法では、前記アプリケーション取得工程にぉ 、て、前記ホスト 部が、通信回線を利用して、前記アプリケーションを取得するようにすることができる。 この場合には、ホスト部力 自身がアクセス可能な通信網に接続された様々なサーバ 装置から、通信回線を利用して所望のアプリケーションを取得することができる。

[0018] また、本発明の連係動作方法では、前記アプリケーション取得工程にお!、て、前記 ホスト部力 可搬型記録媒体を利用して、前記アプリケーションを取得するようにする ことができる。ここで、可搬型記録媒体には、メモリカードやメモリスティック等の可搬 型の記憶媒体が含まれる。この場合には、ホスト部力 所望のアプリケーションが記録 された可搬型記録媒体力 アプリケーションを読み出すことにより、所望のアプリケー シヨンを取得することができる。

[0019] また、本発明の連係動作方法では、前記アプリケーション管理情報に実行回数制 限の情報が含まれている場合には、前記アプリケーション実行判定工程において、 前記アプリケーションの取得後における前記アプリケーションの累積実行回数が実行 回数制限に抵触しないか否かが判定されるようにすることができる。この場合には、ァ プリケーシヨン管理情報におけるアプリケーションの実行回数制限を超えて利用者か らアプリケーションの実行が指令されると、アプリケーション実行判定工程において否 定的な判定がなされ、アプリケーションは実行されない。このため、アプリケーションの 実行回数制限の範囲でのみアプリケーションを実行可能とすることができる。

[0020] また、本発明の連係動作方法では、前記アプリケーション実行判定工程にお!、て、 前記アプリケーション管理情報に実行時間制限の情報が含まれている場合には、前 記アプリケーションの取得後におけるアプリケーションの累積実行時間が前記実行時 間制限に抵触しないか否かが判定されるとともに、前記アプリケーション実行工程と 並行して、前記ホスト部が、前記アプリケーションの累積実行時間を計時し、計時結 果の前記実行時間制限の超過を監視する累積実行時間監視工程と;前記累積実行 時間監視工程において前記計時結果が前記実行時間制限を超過したことが検出さ れた場合に、前記ホスト部が、前記エンジン部に前記アプリケーションの実行の停止 指令を送るアプリケーション強制停止指令工程と;前記アプリケーションの停止指令 を受けた前記エンジン部が前記アプリケーションの実行を停止するアプリケーション 強制停止工程と；を更に備えるようにすることができる。

[0021] この場合には、アプリケーション管理情報におけるアプリケーションの実行時間制限 を当該アプリケーションの累積実行時間が超えている状態で利用者力もアプリケーシ ヨンの実行が指令されると、アプリケーション実行判定工程にぉ 、て否定的な判定が なされ、アプリケーションは実行されない。

[0022] また、実行開始時点においては、それまでの当該アプリケーションの累積実行時間 がアプリケーションの実行時間制限を超えな 、場合には、当該アプリケーションの実 行が開始される。こうしてアプリケーションの実行が開始されると、累積実行時間監視 工程において、ホスト部力 前記アプリケーションの累積実行時間を計時し、計時結 果の実行時間制限の超過を監視する。そして、累積実行時間監視工程において、計 時結果が実行時間制限を超過したことが検出されると、アプリケーション強制停止指 令工程において、ホスト部力 エンジン部にアプリケーションの停止指令を送る。この アプリケーションの停止指令を受けると、アプリケーション強制停止工程において、ェ ンジン部がアプリケーションの実行を停止する。

[0023] したがって、アプリケーションの実行時間制限の範囲でのみアプリケーションを実行 可能とすることができる。

[0024] また、本発明の連係動作方法では、前記アプリケーション管理情報に実行許可を する地域を限定するためのアプリケーションリージョンコードが含まれている場合には 、前記アプリケーション実行判定工程において、前記通信端末装置に付与されてい る端末リージョンコードが前記アプリケーションリージョンコードに適合している力否か を判定するようにすることができる。この場合には、端末リージョンコードがアプリケー シヨンリージョンコードに適合していないときには、アプリケーション実行判定工程に おいて否定的な判定がなされ、当該アプリケーションは実行されない。このため、ァ プリケーシヨンリージョンコードに適合する端末リージョンコードを有する場合にのみ、 当該アプリケーションを実行するようにすることができる。なお、アプリケーションリージ ヨンコードとしては、移動通信端末装置の製造国コード、当該移動通信端末による回 線使用契約をしている契約国コード、当該移動通信端末が在圏している地域の在圏 地域コード等を採用することができる。

[0025] また、本発明の連係動作方法では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨンの複写指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケ ーシヨンを複写可能か否かを判定するアプリケーション複写判定工程と;前記アプリ ケーシヨン複写判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、前記ホスト部 が前記アプリケーションを複写するアプリケーション複写工程と；を更に備えるように することができる。 [0026] この場合には、利用者によりアプリケーションの複写指令がなされると、アプリケーシ ヨン複写判定工程において、ホスト部が、アプリケーション管理情報を参照して、当該 アプリケーションを複写可能力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場 合には、アプリケーション複写工程において、ホスト部がアプリケーションを複写する 。このため、アプリケーション管理情報に記載されている著作権者の意図に忠実に、 著作物の複製を管理することができる。この結果、著作権者が許容していないアプリ ケーシヨンの複写を防止することができ、複製権の侵害を防止することができる。

[0027] また、本発明の連係動作方法では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨンの送信指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケ ーシヨンの送信が可能力否かを判定するアプリケーション送信判定工程と;前記アブ リケーシヨン送信判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、前記ホスト部 が前記アプリケーションを送信するアプリケーション送信工程と；を更に備えるように することができる。

[0028] この場合には、利用者によりアプリケーションの送信指令がなされると、アプリケーシ ヨン送信判定工程において、ホスト部が、アプリケーション管理情報を参照して、当該 アプリケーションを送信可能力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場 合には、アプリケーション送信工程において、ホスト部がアプリケーションを送信する 。このため、アプリケーション管理情報に記載されている著作権者意図に忠実に、著 作物の送信による拡布を管理することができる。この結果、著作権者が許容していな いアプリケーションの送信による拡布を防止することができ、公衆送信権等の侵害を 防止することができる。

[0029] また、本発明の連係動作方法では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨン本体の改変指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記ァ プリケーシヨン本体の改変が可能か否かを判定するアプリケーション改変判定工程と ；前記アプリケーション改変判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、 前記ホスト部が前記アプリケーション本体を改変するアプリケーション改変工程と；を 更に備えるようにすることができる。ここで、アプリケーションの改変には、アプリケーシ ヨン実行時の画面表示における色調の変更等が含まれる。 [0030] この場合には、利用者によりアプリケーションの改変指令がなされると、アプリケーシ ヨン改変判定工程において、ホスト部が、アプリケーション管理情報を参照して、当該 アプリケーションを改変可能力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場 合には、アプリケーション改変工程において、ホスト部がアプリケーションを改変する 。このため、アプリケーション管理情報に記載されている著作者の意図に忠実に、著 作物の改変を管理することができる。この結果、著作者が許容していないアプリケー シヨンの改変を防止することができ、著作者の同一性保持権の侵害を防止することが できる。

[0031] また、本発明の連係動作方法では、前記アプリケーションロード工程は、前記ホスト 部が、利用者からの前記アプリケーションのロード指令に応じて、前記アプリケーショ ン管理情報を参照し、前記アプリケーションをロードすべき力否かを判定するアプリケ ーシヨンロード判定工程と;前記アプリケーションロード判定工程における判定結果が 肯定的であった場合に、ホスト部力 前記エンジン部へ前記アプリケーションの本体 部をロードするアプリケーションロード実行工程と；を備えるようにすることができる。

[0032] この場合には、利用者によりアプリケーションのロード指令がなされると、アプリケー シヨンロード判定工程において、ホスト部力 アプリケーション管理情報を参照し、ァ プリケーシヨンをロードすべき力否かを判定する。この判定の基準には、例えば、上述 したアプリケーション実行の可否の基準を採用することができ、アプリケーションの実 行ができな 、場合には、アプリケーションをロードすべきではな 、と判定するようにす ることができる。そして、アプリケーションロード判定工程における判定結果が肯定的 であった場合には、アプリケーションロード実行工程において、ホスト部力 エンジン 部へアプリケーションの本体部をロードする。このため、実効性のないエンジン部へ のアプリケーションロード動作を省略することができる。

[0033] 本発明は、第 2の観点力 すると、ホストプロセッサを有し、外部との通信に関連す る処理を行うホスト部と；エンジンプロセッサを有し、前記ホスト部の管理下でアプリケ ーシヨンを実行するエンジン部と；を備え、前記ホスト部が、前記アプリケーションの本 体部と、著作物である前記アプリケーションの実行制限を含む利用制限に関するァ プリケーシヨン管理情報とを含むアプリケーションを取得するアプリケーション取得手 段と；前記アプリケーションの本体部を前記エンジン部へロードするアプリケーション ロード手段と;利用者からの前記アプリケーションの実行指令に応じて、前記アプリケ ーシヨン管理情報を参照して、前記アプリケーションを実行可能力否かを判定し、そ の判定結果が肯定的であった場合に、前記エンジン部に前記アプリケーションの実 行指令を送るアプリケーション実行指令送信手段と；を備えることを特徴とする通信端 末装置である。

[0034] この通信端末装置では、アプリケーション取得手段力 アプリケーション本体部及び アプリケーション管理情報を含むアプリケーションを取得する。引き続き、アプリケー シヨンロード手段力 アプリケーションの本体部を前記エンジン部へロードする。こうし てアプリケーションの本体部がエンジン部にロードされた後に、利用者により当該ァ プリケーシヨンの実行指令が行われると、アプリケーション実行判定手段が、アプリケ ーシヨン管理情報を参照して、当該アプリケーションを実行可能力否かを判定する。 この判定の結果が肯定的であった場合に、アプリケーション実行指令送信手段が、 エンジン部に前記アプリケーションの実行指令を送る。この実行指令を受けると、アブ リケーシヨン実行手段力、アプリケーションを実行する。

[0035] すなわち、本発明の通信端末装置では、上述した本発明の連係動作方法を使用し て、アプリケーションに関する処理を行うことができる。したがって、本発明の通信端 末装置によれば、ホスト部とエンジン部とが、アプリケーションに関する処理を合理的 に分担しつつ、互いに連係をとつてアプリケーションに関する処理を適切に行うことが できる。

[0036] 本発明の通信端末装置では、前記ホストプロセッサに接続され、前記アプリケーシ ヨンが記録された記録媒体力 前記アプリケーションを読み出す記録内容読取装置 を更に備える構成とすることができる。この場合には、ホスト部が、通信回線を利用し て、所望のアプリケーションを取得できるとともに、所望のアプリケーションが記録され た可搬型記録媒体を記録内容読取装置に装着することにより、所望のアプリケーショ ンを取得することができる。

[0037] また、本発明の通信端末装置では、前記アプリケーション実行判定手段が、前記ァ プリケーシヨン管理情報に実行回数制限の情報が含まれている場合に、前記アプリ ケーシヨンの取得後における累積実行回数が前記実行回数制限に抵触しないか否 かを判定するようにすることができる。この場合には、アプリケーション管理情報にお けるアプリケーションの実行回数制限を超えて利用者力 アプリケーションの実行が 指令されると、アプリケーション実行判定手段の実行回数判定手段による判定結果 が否定的なものとなり、アプリケーションは実行されない。このため、アプリケーション の実行回数制限の範囲でのみアプリケーションを実行可能とすることができる。

[0038] また、本発明の通信端末装置では、前記アプリケーション実行判定手段が、前記ァ プリケーシヨン管理情報に実行時間制限の情報が含まれている場合には、前記アブ リケーシヨンの取得後における前記アプリケーションの累積実行時間が前記実行時 間制限に抵触しないか否かを判定するとともに、前記ホスト部が、前記アプリケーショ ンの実行中に、前記アプリケーションの累積実行時間を計時しつつ、計時結果の前 記実行時間制限の超過を監視する累積実行時間監視手段と;前記累積実行時間監 視手段により前記計時結果が前記実行時間制限を超過したことが検出された場合に 、前記エンジン部に前記アプリケーションの実行の停止指令を送るアプリケーション 強制停止指令手段と;を更に備える構成とすることができる。

[0039] この場合には、アプリケーション管理情報におけるアプリケーションの実行時間制限 を当該アプリケーションの累積実行時間が超えている状態で利用者力もアプリケーシ ヨンの実行が指令されると、アプリケーション実行判定手段の累積実行時間判定手段 による判定結果が否定的なものとなり、アプリケーションは実行されない。

[0040] また、実行開始時点においては、それまでの当該アプリケーションの累積実行時間 がアプリケーションの実行時間制限を超えな 、場合には、当該アプリケーションの実 行が開始される。こうしてアプリケーションの実行が開始されると、ホスト部の累積実行 時間監視手段が、アプリケーションの累積実行時間を計時し、計時結果の実行時間 制限の超過を監視する。そして、累積実行時間監視手段により、計時結果が実行時 間制限を超過したことが検出されると、ホスト部のアプリケーション強制停止指令手段 1S エンジン部にアプリケーションの停止指令を送る。この結果、エンジン部における アプリケーションの実行が停止する。

[0041] したがって、アプリケーションの実行時間制限の範囲でのみアプリケーションを実行 可能とすることができる。

[0042] また、本発明の通信端末装置では、前記アプリケーション実行判定手段が、前記ァ プリケーシヨン管理情報に実行許可をする地域を限定するためのアプリケーションリ 一ジョンコードが含まれている場合に、前記通信端末装置に付与されている端末リー ジョンコードが前記アプリケーションリージョンコードに適合しているか否かを判定する ようにすることができる。この場合には、端末リージョンコードがアプリケーションリージ ヨンコードに適合していないときには、アプリケーション実行判定手段のリージョンコー ド判定手段による判定結果が否定的なものとなり、当該アプリケーションは実行され ない。このため、アプリケーションリージョンコードに適合する端末リージョンコードを 有する場合にのみ、当該アプリケーションを実行するようにすることができる。

[0043] また、本発明の通信端末装置では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨンの複写指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケ ーシヨンを複写可能か否かを判定し、その判定結果が肯定的であった場合に、前記 アプリケーションを複写するアプリケーション複写手段を更に備える構成とすることが できる。この場合には、利用者によりアプリケーションの複写指令がなされると、ホスト 部のアプリケーション複写判定手段が、アプリケーション管理情報を参照して、当該 アプリケーションを複写可能力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場 合には、ホスト部のアプリケーション複写手段がアプリケーションを複写する。このた め、アプリケーション管理情報に記載されている著作権者の意図に忠実に、著作物 の複製を管理することができる。この結果、著作権者が許容していないアプリケーショ ンの複写を防止することができ、複製権の侵害を防止することができる。

[0044] また、本発明の通信端末装置では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨンの送信指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケ ーシヨンの送信が可能力否かを判定し、その判定結果が肯定的であった場合に、前 記アプリケーションを送信するアプリケーション送信手段を更に備える構成とすること ができる。この場合には、利用者によりアプリケーションの送信指令がなされると、ホス ト部のアプリケーション送信判定手段が、アプリケーション管理情報を参照して、当該 アプリケーションを送信可能力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場 合には、ホスト部のアプリケーション送信手段がアプリケーションを送信する。このた め、アプリケーション管理情報に記載されている著作権者の意図に忠実に、著作物 の送信による拡布を管理することができる。この結果、著作権者が許容していないァ プリケーシヨンの送信による拡布を防止することができ、公衆送信権等の侵害を防止 することができる。

[0045] また、本発明の通信端末装置では、前記ホスト部が、利用者からの前記アプリケー シヨン本体の改変指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参照して、前記ァ プリケーシヨン本体の改変が可能か否かを判定し、その判定結果が肯定的であった 場合に、前記アプリケーション本体を改変するアプリケーション改変手段を更に備え る構成とすることができる。この場合には、利用者によりアプリケーションの改変指令 がなされると、ホスト部のアプリケーション改変判定手段が、アプリケーション管理情 報を参照して、当該アプリケーションを改変可能力否かを判定する。この判定結果が 肯定的であった場合には、ホスト部のアプリケーション改変手段がアプリケーションを 複写する。このため、アプリケーション管理情報に記載されている著作権の意図に忠 実に、著作物の改変を管理することができる。この結果、著作者が許容していないァ プリケーシヨンの改変を防止することができ、同一性保持権の侵害を防止することが できる。

[0046] また、本発明の通信端末装置では、前記アプリケーションロード手段が、利用者か らの前記アプリケーションのロード指令に応じて、前記アプリケーション管理情報を参 照し、前記アプリケーションをロードすべきか否かを判定するアプリケーションロード 判定手段と;前記アプリケーションロード判定手段による判定結果が肯定的であった 場合に、前記エンジン部へ前記アプリケーションの本体部をロードするアプリケーショ ンロード実行手段と；を備える構成とすることができる。この場合には、利用者によりァ プリケーシヨンのロード指令がなされると、アプリケーションロード判定手段力 アプリ ケーシヨン管理情報を参照し、アプリケーションをロードすべき力否かを判定する。こ の判定結果が肯定的であった場合には、アプリケーションロード実行手段が、ェンジ ン部へアプリケーションの本体部をロードする。このため、実効性のないエンジン部へ のアプリケーションロード動作を省略することができる。 [0047] また、本発明の通信端末装置では、前記ホスト部が、前記ホストプロセッサに接続さ れ、移動通信網の基地局と無線通信を行うための無線通信部を更に備える構成とす ることができる。すなわち、本発明の通信端末装置を移動通信端末装置とすることが できる。

発明の効果

[0048] 以上説明したように、本発明の連係動作方法を採用することにより、外部との通信 に関連する処理を行うホスト部と、ホスト部の管理下で所定の機能を実行するェンジ ン部とを備える構成において、アプリケーションに関する処理を、ホスト部とエンジン 部とで合理的に分担しつつ、互いに連係して行うことができる。

[0049] また、本発明の通信端末装置によれば、外部との通信に関連する処理を行うホスト 部と、ホスト部の管理下で所定の機能を実行するエンジン部とを備えつつ、アプリケ ーシヨンに関する処理を、ホスト部とエンジン部とで合理的に分担しつつ、互いに連 係して行うことができる。

図面の簡単な説明

[0050] [図 1A]本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の外観の正面図である。

[図 1B]本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の外観の右側面図である。

[図 1C]本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の外観の背面図である。

[図 2]図 1の携帯電話装置の機能構成を説明するためのブロック図である。

[図 3]図 2のホスト部の記憶部における不揮発性領域の内容及び記録媒体の内容を 説明するための図である。

[図 4A]図 3のエンジンアプリケーションの構成を説明するための図である。

[図 4B]図 4Aのアプリケーション管理情報の構成を説明するための図である。

[図 4C]図 4Aの実行情報の構成を説明するための図である。

[図 5]図 3のホスト用プログラムの構成を説明するための図である。

[図 6]図 5のアプリケーションロード部の構成を説明するための図である。

[図 7]図 5のアプリケーション実行制御部の構成を説明するための図である。

[図 8]図 7のアプリケーション実行指令部の構成を説明するための図である。

[図 9]図 5の複写等管理部の構成を説明するための図である。 [図 10]図 2のエンジン部の記憶部の構成を説明するための図である。

[図 11]図 2のエンジンプロセッサの構成を説明するためのブロック図である。

[図 12]図 1の携帯電話装置におけるアプリケーションロード処理を説明するためのフ ローチャートである。

[図 13]図 1の携帯電話装置におけるアプリケーション実行処理を説明するためのフロ 一チャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0051] 以下、本発明の一実施形態を、図 1A〜図 13を参照して説明する。

[0052] 図 1A〜図 2には、一実施形態に係る通信端末装置である携帯電話装置 10の構成 が概略的に示されている。この携帯電話装置 10は、いわゆるクラムシェル型の折りた たみ可能な携帯電話装置である。ここで、図 1Aには携帯電話装置 10の展開状態に おける外観の正面図が示され、図 1Bには携帯電話装置 10の展開状態における外 観の右側面図が示され、図 1Cには携帯電話装置 10の展開状態における外観の裏 面図が示されている。また、図 2には、携帯電話装置 10の機能ブロック構成が示され ている。

[0053] 図 1A〜図 1Cに示されるように、携帯電話装置 10は、第 1部分 11と、該第 1部分 11 に対して、軸 AX1を中心軸として回動可能な第 2部分 12とを備えている。

[0054] 第 1部分 11には、図 1Aに示されるように、（a)テンキー、ファンクションキー等の操 作キーが配列された操作部 21と、 (b)通話時に音声を入力するためのマイクロフォン 22とが配置されている。また、第 1部分 11における操作部 21の配置面を正面とした ときの背面側には、図 1Cに示されるように、（c)着信音や案内音を発生するための案 内用スピーカ 26Sが配置されている。また、第 1部分の内部には、（d)メモリカード等 の可搬型の記録媒体 PRMに記録されたデータを読み出したり、記録媒体 PRMにデ ータを書き込んだりするための読取書込装置 23が配置されている。

[0055] 第 2部分 12には、図 1Aに示されるように、（_a)操作案内、動作状況、受信メッセ一 ジ、後述する撮像部 29による撮像結果、アプリケーションによる画像等を表示するメ イン表示部 25Mと、 (b)通話時に通信相手力 送られてきた音声信号を再生するス ピー力 26Mと、（c)利用者に注意を喚起するための LED (Light Emitting Diode) 27 とが配置されている。また、第 2部分 12におけるメイン表示部 25Mの表示面を正面と したときの背面側には、図 1Cに示されるように、（c)補助的な表示を行うサブ表示部 25Sと、（g)結像光学系の視野内の像を撮像する撮像部 29とが配置されている。ここ で、メイン表示部 25Mは、図 2に示されるように、液晶表示素子 25MLとバックライト 2 5MBとを有している。

[0056] また、図 2に示されるように、携帯電話装置 10は、（h)着信時に携帯電話装置 10を 振動させて着信を利用者に通知するためのバイブレータ 24と、（i)携帯電話装置 10 に作用している加速度及び携帯電話装置 10の姿勢を検出するための加速度 ·姿勢 センサ 28を更に備えている。これらのバイブレータ 24及び加速度'姿勢センサ 28は 、携帯電話装置 10の内部に配置されている。

[0057] また、携帯電話装置 10は、 (j)通信機能等の携帯電話装置としての基本機能を果 たすためのホスト部 30と、（k)アプリケーションの実行を行うエンジン部 40とを備えて いる。これらのホスト部 30及びエンジン部 40は、携帯電話装置 10の内部に配置され ている。

[0058] ホスト部 30は、携帯電話装置 10の全体を統括制御するホストプロセッサ 31と、アン テナ 33を介して通信信号の送受信を行うための無線通信部 32と、プログラムゃデー タを格納する記憶部 35とを備えている。ここで、無線通信部 32及び記憶部 35はホス トプロセッサ 31に接続されている。また、ホストプロセッサ 31には、上述した操作部 21 、マイクロフォン 22、読取書込装置 23、案内用スピーカ 26S、 LED27、サブ表示部 25S、バイブレータ 24、加速度'姿勢センサ 28及びメイン表示部 25Mのバックライト 25MBも接続されている。

[0059] ホストプロセッサ 31には、中央処理装置（CPU)機能、デジタル信号プロセッサ（D SP)機能が搭載されている。そして、ホストプロセッサ 31が、記憶部 35に格納された ホスト用プログラム 38 (図 3参照）を読み出して実行することにより、通信機能動作等 の基本機能動作や、エンジン部 40との間における様々なデータのやりとりが行われ る。

[0060] 記憶部 35は、様々なデータを一時的に記憶するための揮発性領域 36と、プロダラ ム等を恒久的に記憶するための不揮発性領域 37とを備えている。ここで、不揮発性 領域 37には、不図示の SIM (Subscriber Identification Module)カードにおける契約 国コードを含む契約番号の記憶領域も含まれるものとする。揮発性領域 36は、動作 電力が供給されなくなると記憶内容が保証されなくなる揮発性記憶素子により構成さ れている。また、不揮発性領域 37は、動作電力が供給されなくなっても記憶内容が 保証される不揮発性記憶素子により構成されている。ここで、不揮発性領域 37には、 図 3に示されるように、上記のホスト用プログラム 38にカ卩えて、携帯電話装置 10に付 与された端末リージョンコード TRC、並びにエンジン統括制御プログラム 39及びェ

0 ンジンアプリケーション 39， 39，…， 39 力格糸内されている。また、記録媒体 PRMに

1 2

は、エンジンアプリケーション 39 , …が格納されている。ここで、端末リージョンコー

+1

ド TRCとしては、製造時に付与される製造番号コード、 SIMカードに格納された契約 国コード及び通信中の在圏セルの基地局力 通知される在圏地域コードの 3種類が 採用されている。なお、在圏セルが変化したときに、端末リージョンコード TRCに含ま れる在圏地域コードが更新されるようになっている。

[0061] エンジンアプリケーション 39 (j = l, 2, · · ·)それぞれは、図 4Aに示されるように、ァ j

プリケーシヨン管理情報 61と、エンジン部 40において実際に実行されるべきアプリケ ーシヨン本体 62と、当該アプリケーションの取得後における実行情報 63とから構成さ れている。ここで、アプリケーション管理情報及びアプリケーション本体は、エンジンァ プリケーシヨン 39の作成時に定められる。一方、実行情報 63は、エンジンアプリケー シヨン 39の取得後に更新される。なお、以下の説明においては、「エンジンアプリケ ーシヨン 39の実行」と「アプリケーション本体 62の実行」とを、同一の意味で用いるも のとする。

[0062] アプリケーション管理情報 61には、図 4Bに示されるように、実行回数制限情報 LE T1、実行時間制限情報 LET2及びアプリケーションリージョンコード ARCが含まれ j j j ている。また、アプリケーション管理情報 61には、複写可否情報 DCI、送信可否情 報 DTI及び改変可否情報 DMIが含まれて ヽる。

[0063] 実行回数制限情報 LET1は、エンジンアプリケーション 39を実行できる回数を示し ている。また、実行時間制限情報 LET2は、エンジンアプリケーション 39を実行でき る時間を示している。 [0064] アプリケーションリージョンコード ARCは、エンジンアプリケーション 39を実行する 装置が有すべきリージョンコードを示している。このアプリケーションリージョンコード A RCとしては、上述した製造番号コード、契約国コード及び在圏地域コードのうちで採 用されているものの種類ごとに、 1つ以上のリージョンコードが指定されている。そして 、携帯電話装置 10における端末リージョンコード TRC力 アプリケーションリージョン コード ARCとして指定されているリージョンコードの内の 1つと一致している場合に、 アプリケーションリージョンコード ARCと端末リージョンコード TRCとが整合しており、 携帯電話装置 10によるエンジンアプリケーション 39の実行が許可されるようになって いる。

[0065] 複写可否情報 DCIは、エンジンアプリケーション 39を複写することが許可されて!ヽ る力否かが示されている。また、送信可否情報 DTIは、取得されたエンジンアプリケ ーシヨン 39を、通信回線を介して他の装置へ送信することが許可されている力否か が示されている。また、改変可否情報 DMIは、例えば、画面表示の色調を変更する 等のエンジンアプリケーション 39の改変をすることが許可されて 、るか否かが示され ている。

[0066] 実行情報 63には、図 4Cに示されるように、累積実行回数情報 AET1及び累積実 行時間情報 AET2が含まれている。ここで、累積実行回数情報 AET1は、アプリケ ーシヨン 39が実行された累積回数を示している。また、累積実行時間情報 AET2は 、アプリケーション 39が実行された累積時間を示している。

[0067] ホスト用プログラム 38は、図 5に示されるように、（i)利用者が操作部 21からエンジン アプリケーション 39に関連した指令を行った場合に、その指令を解析したり、メイン表 示部 25Mへの表示を行ったりするとともに、携帯電話装置 10全体を統括制御する統 括制御部 79と、（ii)利用者によりアプリケーション取得指令がなされた場合に、無線 通信部 32を介して、エンジンアプリケーションを取得し、不揮発性領域 37に格納す るアプリケーション取得部 71とを備えている。なお、図 5においては、統括制御部 79 は、操作部 21及びメイン表示部 25Mへ直接的にアクセスすることが明示的にしめさ れているが、統括制御部 79は、上述した図 2においてホスト部 30に接続されている 全ての資源にアクセス可能となって 、る。 [0068] また、ホスト用プログラム 38は、（iii)利用者によりエンジンアプリケーション 3 のェン ジン部 40へのアプリケーションロード指令がなされた場合に、エンジンアプリケーショ ン本体 62を不揮発性領域 37又は読取書込装置 23に装着された記録媒体 PRMか ら読み出して、エンジン部 40へロードするアプリケーションロード部 72を備えている。 ここで、アプリケーションロード部 72は、図 6に示されるように、端末リージョンコード T RC、並びにエンジンアプリケーション 39のアプリケーション管理情報 61及び実行情 報 63に基づ!/、て、エンジンアプリケーション本体 62をエンジン部 40へロードすべき か否かを判定するロード判定部 81と、ロード判定部 81による判定結果が肯定的であ つた場合に、エンジンアプリケーション本体 62をエンジン部 40へロードするロード実 行部 82とを備えている。

[0069] 図 5に戻り、ホスト用プログラム 38は、（iv)利用者によりエンジンアプリケーション 39 の実行指令がなされた場合に、エンジンアプリケーション 39の識別子をパラメータと するアプリケーション実行指令をエンジン部 40へ送るとともに、利用者によりエンジン アプリケーション 39の停止指令がなされた場合に、エンジンアプリケーション 39の識 別子をパラメータとするアプリケーション停止指令をエンジン部 40へ送るアプリケーシ ヨン実行制御部 73と、（V)エンジンアプリケーション 39の累積実行時間を監視する実 行時間監視部 74とを備えている。

[0070] アプリケーション実行制御部 73は、図 7に示されるように、利用者によりエンジンァ プリケーシヨン 39の実行指令又は再開指令がなされた場合に、エンジンアプリケー シヨン 39の実行指令又は再開指令をエンジン部 40へ送るアプリケーション実行指令 部 83を備えている。また、アプリケーション実行制御部 73は、利用者によりエンジン アプリケーション 39の停止指令又は一時指令がなされた場合に、エンジンアプリケ ーシヨン 39の停止指令又は再開指令をエンジン部 40へ送るアプリケーション停止指 令部 84とを備えている。なお、アプリケーション停止指令部 84は、実行時間監視部 7 4から累積実行時間及び実行時間制限に達したことが通知された場合に、エンジン アプリケーション 39の停止指令をエンジン部 40へ送るようになつている。ここで、ァプ リケーシヨン停止指令部 84は、エンジンアプリケーション 39の停止指令又は一時停 止指令をエンジン部 40へ送る際には、実行時間監視部 74にその旨を通知し、その 時点までにおけるエンジンアプリケーション 3 の累積実行時間を取得する。そして、 アプリケーション停止指令部 84は、不揮発性領域 37内のエンジンアプリケーション 3 9における実行情報部 63に取得された累積実行時間を新たな累積実行時間として 格納するようになっている。

[0071] アプリケーション実行指令部 83は、図 8に示されるように、端末リージョンコード TR C、並びにエンジンアプリケーション 39のアプリケーション管理情報 61及び実行情 報 63に基づいて、エンジンアプリケーション 39を実行可能力否かを判定する実行判 定部 91と、実行判定部 91による判定結果が肯定的であった場合に、エンジンアプリ ケーシヨン 39の実行指令をエンジン部 40へ送る実行指令送信部 92とを備えて 、る 。ここで、実行判定部 91は、実行回数制限情報 LET1にて累積実行回数が制限さ れている場合には、当該判定結果が肯定的であったときに、累積実行回数を 1だけ 加算して、不揮発性領域 37内のエンジンアプリケーション 39における実行情報部 6 3に新たな累積実行回数として格納するようになっている。また、実行判定部 91は、 実行時間制限情報 LET2にて累積実行時間が制限されている場合には、当該判定 結果が肯定的であったときに、その時点の累積実行時間と、エンジンアプリケーショ ン 39の累積実行時間制限情報を、実行時間監視部 74へ通知するようになって 、る

[0072] 図 5に戻り、ホスト用プログラム 38は、（iv)エンジンアプリケーション 39の複写、送信 及び改変を管理する複写等管理部 75を備えている。この複写等管理部 75は、図 9 に示されるように、複写管理部 86と、送信管理部 87と、改変管理部 88とを備えてい る。ここで、複写管理部 86は、利用者によりエンジンアプリケーション 39の複写指令 がなされたときに、エンジンアプリケーション 39の複写可否情報 DCIに基づいて、ェ ンジンアプリケーション 39の複写が許可されている力否かを判定し、判定結果が肯 定的であった場合に、エンジンアプリケーション 39の複写を行う。また、送信管理部 8 7は、利用者によりエンジンアプリケーション 39の送信指令がなされたときに、ェンジ ンアプリケーション 39の送信可否情報 DTIに基づいて、エンジンアプリケーション 39 の送信が許可されている力否かを判定し、判定結果が肯定的であった場合に、無線 通信部 32を介して、エンジンアプリケーション 39の送信を行う。また、改変管理部 88 は、利用者によりエンジンアプリケーション 39の改変指令DMIがなされたときに、ェ ンジンアプリケーション 39の改変可否情報に基づいて、エンジンアプリケーション 39 の改変が許可されている力否かを判定し、判定結果が肯定的であった場合に、ェン ジンアプリケーション 39の改変を行う。

[0073] 図 2に戻り、エンジン部 40は、エンジン部 40の全体を統括制御するエンジンプロセ ッサ 41と、エンジンプロセッサ 41が実行するプログラムやデータを記憶部 42とを備え ている。ここで、記憶部 42は、エンジンプロセッサ 31に接続されている。また、ェンジ ンプロセッサ 41には、上述したメイン表示部 25Mの液晶表示部 25ML及びスピーカ 26Mが接続されている。

[0074] 記憶部 42は、動作電力が供給されなくなると記憶内容が保証されなくなる揮発性 記憶素子により構成されている。ここで、記憶部 42には、図 10に示されるように、上 述したエンジン統括制御プログラム 39が格納されるシステム領域 46と、アプリケーシ

0

ヨン本体 62， 62， …のいずれ力 1つ以上が格納されるアプリケーション領域 47とを

1 2

備えている。

[0075] エンジンプロセッサ 41は、図 11に示されるように、制御処理部 51と、ホストインター フェース部 52とを備えている。また、エンジンプロセッサ 41は、液晶表示素子 25ML に供給される表示画像信号 MIDとして、ホスト部 30からのホスト表示画像信号 HID 及び制御処理部 51からのエンジン表示画像信号 EIDのいずれかを選択して液晶表 示素子 25MLへ供給するための表示出力選択部 53を備えている。さらに、エンジン プロセッサ 41は、スピーカ 26Mに供給される音信号 MADとして、ホスト部 30からの ホスト音信号 HAD及び制御処理部 51からのエンジン音信号 EADのいずれかを選 択してスピーカ 26Mへ供給するための音出力選択部 54を備えている。

[0076] 制御処理部 51には、上述したエンジン統括制御プログラム 39の実行が開始される

0

前段階で、ホスト部 30との間のインターフェース動作を含むエンジン部 40の動作を 制御するための基本インターフェースプログラム 59が内蔵されている。また、制御処 理部 51は、 3次元グラフィック処理機能及び音生成処理機能を有しており、上記のェ ンジンアプリケーション 39 , 39 ,…のいずれかを実行する際に、 3次元グラフィック

1 2

処理機能及び音生成処理機能を発揮する。 [0077] ホストインターフェース部 52は、ホスト部 30と制御処理部 51との間に位置し、ホスト 部 30との間で授受する各種コマンド及び各種データのバッファリングや各種制御信 号の仲立ちを行う。このホストインターフェース部 52は、 2ポート RAM (Random Acces s Memory)素子を有して ヽる。

[0078] ホストインターフェース部 52では、 2ポート RAM素子の一方のポートにおいて、内 部データ信号 DT及び内部制御信号 CNTにより制御処理部 51と接続される。ここで 、内部制御信号 CNTには、制御処理部 51がホストインターフェース部 52へ向けて 発行する、 2ポート RAMからの内部読出指令信号及び 2ポート RAMへの内部書込 指令信号等が含まれている。また、内部制御信号 CNTには、ホストインターフェース 部 52が制御処理部 51へ向けて発行する、ホスト部 30力 エンジン部 40へ向けてデ ータが送られたことを示す内部割込信号等が含まれている。

[0079] また、ホストインターフェース部 52では、 2ポート RAM素子の他方のポートにおいて 、例えば 8ビットパラレルもインターフェースデータ信号 IDT及びインターフェース制 御信号 ICTによりホスト部 51と接続される。ここで、インターフェース制御信号 ICTに は、ホスト部 30がホストインターフェース部 52へ向けて発行する、 2ポート RAMから のインターフェース読出指令信号及び 2ポート RAMへのインターフェース書込指令 信号等が含まれている。また、インターフェース制御信号 ICTには、ホストインターフ エース部 52がホスト部 30へ向けて発行する、エンジン部 40からホスト部 30へ向けて データが送られたことを示すインターフェース割込信号等が含まれている。

[0080] 以上のような信号をやりとりすることにより、ホストインターフェース部 52を介して、ホ スト部 30とエンジン部 40の間で、必要に応じて付属データを伴う指令及び応答の授 受が行われるようになって!/、る。

[0081] 表示出力選択部 53では、ホスト部 30からのホスト出力制御信号 HCT及び制御処 理部 51からのエンジン出力制御信号 ECTの信号レベルに応じて、次のようにして、 ホスト表示画像信号 HID及びエンジン表示画像信号 EIDの一方を表示画像信号 Ml Dとして選択して出力する。ここで、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが有意レ ベルであり、ホスト出力制御信号 HCTによりホスト表示画像信号 HIDを選択すべき 旨が指定されている場合には、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルにかかわ らず、表示出力選択部 53は、ホスト表示画像信号 HIDを選択して、表示画像信号 M IDとして出力する。一方、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが非有意レベルの 場合には、表示出力選択部 53は、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルに従つ て、表示画像信号 MIDとして、ホスト表示画像信号 HID及びエンジン表示画像信号 EIDの一方を選択する。

[0082] すなわち、表示出力選択部 53では、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが非 有意レベルであり、かつ、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルが有意レベルの 場合には、エンジン表示画像信号 EIDを選択して、表示画像信号 MIDとして出力す る。また、表示出力選択部 53では、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが非有 意レベルであり、かつ、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルが非有意レベルの 場合には、表示出力選択部 53は、ホスト表示画像信号 HIDを選択して、表示画像 信号 MIDとして出力する。

[0083] 音出力選択部 54では、上述した表示出力選択部 53と同様にして、ホスト出力制御 信号 HCT及びエンジン出力制御信号 ECTの信号レベルに応じて、ホスト音信号 H AD及びエンジン音信号 EADの一方を音信号 MADとして選択して出力する。すな わち、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが有意レベルである場合には、ェンジ ン出力制御信号 ECTの信号レベルにかかわらず、音出力選択部 54は、ホスト音信 号 HADを選択して、音信号 MADとして出力する。また、ホスト出力制御信号 HCT の信号レベルが非有意レベルであり、かつ、エンジン出力制御信号 ECTの信号レべ ルが有意レベルの場合には、音出力選択部 54は、エンジン音信号 EADを選択して 、音信号 MADとして出力する。また、ホスト出力制御信号 HCTの信号レベルが非有 意レベルであり、かつ、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルが非有意レベルの 場合には、音出力選択部 53は、ホスト音信号 HADを選択して、音信号 MADとして 出力する。

[0084] 次に、以上のように構成された携帯電話装置 10におけるホスト部 30とエンジン部 4

0との連係動作につ 、て説明する。

[0085] <初期動作 >

まず、携帯電話装置 10における初期動作について説明する。 [0086] 携帯電話装置 10の電源がオンされると、ホスト部 30が初期化されるとともに、ェン ジン部 40への動作用電力及び動作用基本クロックの供給が開始される。この動作用 電力及び動作用基本クロックの供給が開始されると、エンジン部 40では、制御処理 部 51が初期化動作を行い、アイドル状態となり、上述した基本インターフェースプロ グラム 59が制御処理部 51において実行される。なお、エンジン部 40では、ホスト部 3 0からのリセット指令信号 RSTが発行されたことを検出した場合にも、制御処理部 51 が初期化動作を行い、アイドル状態となり、上述した基本インターフェースプログラム 59が制御処理部 51にお 、て実行されるようになって!/、る。

[0087] なお、ホスト部 30が初期化されると、ホスト部 30 (より詳しくは、ホストプロセッサ 31に おいて実行されるホスト用プログラムにおける統括制御部 79)は、ホスト出力制御信 号 HCTの信号レベルを有意レベルとする。この結果、液晶表示素子 25MLには、ホ スト表示画像信号 HIDが表示出力選択部 53を介して表示画面信号 MIDとして供給 される。また、スピーカ 26Mには、ホスト音信号 HADが音出力選択部 53を介して音 信号 MADとして供給される。この結果、ホスト部 30が初期化されると、液晶表示素子 25ML及びスピーカ 26Mは、ホスト部 30による制御を受けることになる。

[0088] また、エンジン部 40が初期化されると、エンジン部 40では、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルを非有意レベルとする。この結果、ホスト出力制御信号 HCTの信 号レベルにかかわらず、液晶表示素子 25ML及びスピーカ 26Mは、ホスト部 30によ る制御を受けることになる。

[0089] また、エンジン部 40は電源オンに伴う初期化に際しては、記憶部 42の内容までは 初期化することまでは行わない。このため、記憶部 42の全領域の記憶内容は不定と なる。

[0090] 以上のようにして、ホスト部 30及びエンジン部 40の初期化が行われた後、エンジン 部 40へのエンジン統括制御プログラム 39のロードから実行開始までの初期ロード処

0

理が行われる。

[0091] この初期ロード処理では、まず、ホスト部 30力 エンジン統括制御プログラム 39を

0 付属データとする初期プログラムロード命令をエンジン部 40へ向けて送る。この際に は、ホスト部 30は、記憶部 35の不揮発性領域 37からエンジン統括制御プログラム 3 9を読み出す。引き続き、ホスト部 30は、エンジン統括制御プログラム 39を付属デ

0 0 ータとする初期プログラムロード命令を送信データとして、エンジン部 40へ向けて送 る。

[0092] このエンジン統括制御プログラム 39を付属データとする初期プログラムロード命令

0

を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51が、初期プログラムロード命令の付属デ ータとしてホスト部 30から送られてきたエンジン統括制御プログラム 39を、記憶部 42

0

のシステム領域 46に格納する。そして、制御処理部 51が、エンジン統括制御プログ ラム 39のロード完了報告を示す旨を、ホスト部 30へ通知する。

0

[0093] この通知を受けたホスト部 30は、付属データ無しのエンジン統括制御プログラムの 実行開始命令を送信データとして、エンジン部 40へ向けて送る。このエンジン統括 制御プログラム 39の実行開始命令を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51が、

0

エンジン統括制御プログラム 39の実行を開始するとともに、エンジン統括制御プログ

0

ラム 39の実行開始報告を示す旨を、ホスト部 30へ通知する。こうして、初期ロード処

0

理が終了する。

[0094] <エンジンアプリケーションの取得動作 >

次に、エンジンアプリケーションの取得動作について説明する。

[0095] 上記の初期動作の完了後、利用者が操作部 21を操作して移動通信網を含む通信 網上のサーバアドレスを指定したアプリケーション取得指令の操作入力を行うと、統 括制御部 79が、操作入力データを解析して、アプリケーション取得指令が入力され たことを認識する。引き続き、統括制御部 79は、アプリケーション取得指令が入力さ れた旨及びサーバアドレスをアプリケーション取得部 71へ通知する。

[0096] この通知を受けたアプリケーション取得部 71は、通知されたサーバアドレスを利用 して、指定されたサーバに、無線通信部 32を介してアクセスする。引き続き、アプリケ ーシヨン取得部 71は、統括制御部 79を介して、操作部 21及びメイン表示部 25Mを 利用した利用者の操作入力により指定されたエンジンアプリケーションを、無線通信 部 32を介して、サーバから取得する。次に、アプリケーション取得部 71は、取得した エンジンアプリケーションをエンジンアプリケーション 39 (k= l, · ··, M)として、記憶 k

部 35の不揮発性領域 37に格納する。こうして、携帯電話装置 10にとつての通信回 線を介したアプリケーション取得が行われる。

[0097] 一方、アプリケーション取得は、アプリケーション 39 (p = M+ l, · · ·)を格納した記 録媒体 PRMを介しても行われる。この場合には、記録媒体 PRMを読取書込装置 23 に記録媒体 PRMを装着することにより、携帯電話装置 10にとつての通信回線を介し たアプリケーション取得が行われる。

[0098] <エンジンアプリケーションのロード動作 >

次に、エンジンアプリケーションのロード動作について説明する。

[0099] 上記のアプリケーションの取得動作の完了後、利用者が操作部 21を操作してェン ジンアプリケーション 39 (j = l, 2, · · ·)の識別子（以下、単に「アプリケーション識別子 」とも呼ぶ）を指定したエンジンアプリケーションのロード指令の操作入力を行うと、統 括制御部 79が、操作入力データを解析して、エンジンアプリケーションのロード指令 が入力されたことを認識する。引き続き、統括制御部 79は、アプリケーションロード指 令が入力された旨及びアプリケーション識別子をアプリケーションロード部 72へ通知 する。

[0100] この通知をアプリケーションロード部 72が受けると、図 12に示されるように、ステップ S11において、ロード判定部 81が、通知されたアプリケーション識別子に基づいて、 ロード判定用情報として、端末リージョンコード TRC、並びにエンジンアプリケーショ ン 39のアプリケーション管理情報 61及び実行情報 63を不揮発性領域 37又は記録 媒体 PRMから読み出す。引き続き、ステップ S12において、ロード判定部 81が、端 末リージョンコード TRCがアプリケーションリージョンコード ARCに整合しているか否 力によって、アプリケーション本体 62をロードするか否を判定する。

[0101] すなわち、端末リージョンコード TRCがアプリケーションリージョンコード ARCに整 合していない場合には、ロード判定部 81は、携帯電話装置 10によりアプリケーション 本体 62を実行することが許可されて ヽな 、ので、実行できな 、アプリケーション本体 62をエンジン部 40へロードすべきではないと判定する。なお、端末リージョンコード TRCがアプリケーションリージョンコード ARCに整合しているか否かの判定は、上述 した製造番号コード、契約国コード及び在圏地域コードのうちで採用されているもの の種類ごとに、アプリケーションリージョンコード ARC中に含まれるリージョンコードの 1つと端末リージョンコード TRCとが一致するか否かにより行われるようになつている。

[0102] ステップ S12における判定結果が否定的であった場合には、ロード判定部 81は、リ 一ジョンコードが不整合であるので、エンジンアプリケーション本体 62をエンジン部 4 0へロードしな ヽ旨を統括制御部 79へ報告する。この報告を受けた統括制御部 79は 、ロード判定部 81から報告された内容をメイン表示部 25Mに表示することにより、利 用者へ報告する。そして、アプリケーションロード関連の処理が終了する。

[0103] ステップ S12における判定結果が否定的であった場合には、処理はステップ S13 へ移行する。このステップ S13では、ロード判定部 81が、実行回数制限情報 LET1 と累積実行回数情報 AET1に基づいて、累積実行回数が実行回数制限内であるか 否かによって、実行回数制限に抵触している状態である力否かを判定する。この判 定結果は肯定的であった場合には、携帯電話装置 10によりアプリケーション本体 62 を実行することが許可されて ヽな 、ので、実行できな 、アプリケーション本体 62をェ ンジン部 40へロードすべきではないと判断する。そして、ロード判定部 81は、実行回 数制限に抵触して 、る状態なので、エンジンアプリケーション本体 62をエンジン部 4 0へロードしな ヽ旨を統括制御部 79へ報告する。この報告を受けた統括制御部 79は 、ロード判定部 81から報告された内容をメイン表示部 25Mに表示することにより、利 用者へ報告する。そして、アプリケーションロード関連の処理が終了する。

[0104] ステップ S 13における判定結果が否定的であった場合には、処理はステップ S 14 へ移行する。このステップ S14では、ロード判定部 81が、実行時間制限情報 LET2 と累積実行時間情報 AET2に基づいて、累積実行時間が実行時間制限内であるか 否かによって、実行時間制限に抵触している状態である力否かを判定する。この判 定結果は肯定的であった場合には、携帯電話装置 10によりアプリケーション本体 62 を実行することが許可されて ヽな 、ので、実行できな 、アプリケーション本体 62をェ ンジン部 40へロードすべきではないと判断する。そして、ロード判定部 81は、実行時 間制限に抵触して 、るので、エンジンアプリケーション本体 62をエンジン部 40へ口 ードしない旨を統括制御部 79へ報告する。この報告を受けた統括制御部 79は、ロー ド判定部 81から報告された内容をメイン表示部 25Mに表示することにより、利用者へ 報告する。そして、アプリケーションロード関連の処理が終了する。 [0105] ステップ S14における判定結果が否定的であった場合には、処理はステップ S15 へ移行する。このステップ S15では、ロード実行部 82が、通知されたアプリケーション 識別子に基づ 、て、アプリケーション本体 62を不揮発性領域 37又は記録媒体 PR M力ら読み出す。引き続き、ステップ S16において、ロード実行部 82が、アプリケー シヨン本体 62をエンジン部 40へロードする。このアプリケーションロード処理は、ァプ リケーシヨン本体 62が記憶部 42のアプリケーション領域 47に格納されることを除いて 、上述した初期プログラムロードと同様にして行われる。すなわち、ロード実行部 82か らアプリケーション本体 62を付属データとするアプリケーションロード命令がエンジン 部 40へ向けて送られる。引き続き、アプリケーションロード命令であることを認識した 制御処理部 51力 ホストインターフェース部 52の 2ポート RAMからアプリケーション 本体 62を読み出して、記憶部 42のアプリケーション領域 47に格納する。そして、ァ プリケーシヨン本体 62の記憶部 42への格納が終了すると、制御処理部 51は、アプリ ケーシヨン本体 62のロード完了報告をホスト部 30へ通知する。こうしてアプリケーショ ン本体 62のロード処理が完了する。

[0106] <エンジンアプリケーションの実行指令動作 >

次に、エンジンアプリケーションの実行制御動作について説明する。

[0107] 上記のアプリケーションのロード動作の完了後、利用者が操作部 21を操作してェン ジンアプリケーション 39の識別子を指定したアプリケーション実行指令の操作入力を 行うと、統括制御部 79が、操作入力データを解析して、アプリケーション実行指令が 入力されたことを認識する。引き続き、統括制御部 79は、アプリケーション実行指令 が入力された旨及びアプリケーション識別子をアプリケーション実行制御部 72へ通 知する。

[0108] この通知を受けると、アプリケーション実行制御部 73では、図 13に示されるように、 ステップ S21において、アプリケーション実行指令部 83の実行判定部 91が、通知さ れたアプリケーション識別子に基づいて、実行判定用情報として、端末リージョンコー ド TRC、並びにエンジンアプリケーション 39のアプリケーション管理情報 61及び実 行情報 63を不揮発性領域 37又は記録媒体 PRMから読み出す。引き続き、ステップ S22〜S24において、上述したステップ S12〜S14と同様の判定を行って、エンジン アプリケーション 3 (より詳しくは、アプリケーション本体 6 )の実行が許可されている か否かを判定する。この判定の結果、実行が許可されていないと判定された場合に は、実行判定部 91は、その旨を、理由を添えて統括制御部 79へ報告する。この報告 を受けた統括制御部 79は、実行判定部 91から報告された内容をメイン表示部 25M に表示することにより、利用者へ報告する。そして、アプリケーション実行指令に関連 する処理が終了する。

[0109] ステップ S22〜S24において、エンジンアプリケーション 39の実行が許可されてい ると判定された場合には、実行判定部 91は、アプリケーション実行指令を送信すべき 旨、及びエンジンアプリケーション 39のアプリケーション識別子を実行指令送信部 9 2へ通知するとともに、それまでの累積実行回数、実行時間制限情報及びその時点 における累積実行時間を通知する。この通知を受けた実行指令送信部 92は、ステツ プ S25において、アプリケーション識別子をパラメータとするアプリケーション実行指 令をエンジン部 40へ送るとともに、通知された累積実行回数に 1を加算したものを新 たな累積実行回数情報 AET1として、不揮発性領域 37へ格納する。引き続き、ステ ップ S26にお 、て、実行指令送信部 92は、実行時間制限情報及びその時点におけ る累積実行時間をパラメータとする実行時間監視指令を実行時間監視部 74へ送る。 この実行時間監視指令を受けた実行時間監視部 74は、実行時間の監視を開始する 。こうしてアプリケーション本体 62の実行開始処理が完了する。

[0110] 一方、アプリケーション実行指令を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51が、ァ プリケーシヨン本体 62の実行を開始するとともに、アプリケーション本体 62の実行開 始報告をホスト部 30へ通知する。こうしてアプリケーション本体 62の動作が開始され ると、エンジン部 40では、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルを有意レベルと する。この結果、アプリケーション動作状態においては、エンジン部 40が液晶表示素 子 25ML及びスピーカ 26Mを制御するようになる。

[0111] <エンジンアプリケーションの停止制御動作 >

次に、エンジンアプリケーションの停止制御動作について説明する。

[0112] エンジン部 40におけるアプリケーション本体 62jの実行中に、利用者が操作部 21を 操作してエンジンアプリケーション 39の識別子を指定したアプリケーション停止指令 の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力データを解析して、アプリケーショ ン停止指令が入力されたことを認識する。引き続き、統括制御部 79は、アプリケーシ ヨン停止指令が入力された旨及びアプリケーション識別子をアプリケーション実行制 御部 73へ通知する。

[0113] この通知を受けたアプリケーション実行制御部 73では、アプリケーション停止指令 部 84力 通知されたアプリケーション識別子をパラメータとするアプリケーション停止 指令をエンジン部 40へ送る。引き続き、アプリケーション停止指令部 84は、当該アブ リケーシヨン識別子をパラメータとする実行時間監視の停止指令を、実行時間監視部 74へ送る。この実行時間監視の停止指令を受けた実行時間監視部 74は、当該アブ リケーシヨン識別子に対応するエンジンアプリケーション 39の実行時間監視を中止 するとともに、その時点までのエンジンエンジンアプリケーション 39の累積実行時間 をアプリケーション停止指令部 84に報告する。そして、アプリケーション停止指令部 8 4は、報告を受けたエンジンエンジンアプリケーション 39の累積実行時間を、新たな 累積実行時間情報 AET2として、不揮発性領域 37へ格納する。

[0114] 一方、アプリケーション停止指令を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51が、ァ プリケーシヨン本体 62の実行を停止するとともに、アプリケーション本体 62の停止報 告をホスト部 30へ通知する。こうしてアプリケーション本体 62の停止処理が行われ、 エンジン部 40において実行されているアプリケーション本体が存在しなくなると、ェン ジン部 40では、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルを非有意レベルとする。こ の結果、アプリケーション動作状態においては、ホスト部 30が液晶表示素子 25ML 及びスピーカ 26Mを制御するようになる。

[0115] <エンジンアプリケーションの一時停止及び再開制御動作 >

次に、エンジンアプリケーションの一時停止及び再開制御動作について説明する。

[0116] エンジン部 40におけるアプリケーション本体 62の実行中に、利用者が操作部 21を 操作してエンジンアプリケーション 39の識別子を指定したアプリケーション一時停止 指令の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力データを解析して、アプリケー シヨン一時停止指令が入力されたことを認識する。引き続き、統括制御部 79は、アブ リケーシヨン一時停止指令が入力された旨及びアプリケーション識別子をアプリケー シヨン実行制御部 73へ通知する。また、エンジン部 40におけるアプリケーション本体 62の実行中に移動通信網力 の通話着信を検出すると、統括制御部 79は、アプリ ケーシヨン一時停止をすべき旨及びアプリケーション識別子をアプリケーション実行 制御部 73へ通知する。

[0117] これらの通知を受けたアプリケーション実行制御部 73では、アプリケーション停止 指令部 84が、上述のアプリケーション停止指令の場合と同様にして、通知されたアブ リケーシヨン識別子をパラメータとするアプリケーション一時停止指令をエンジン部 40 へ送る。引き続き、アプリケーション停止指令部 84は、当該アプリケーション識別子を ノ メータとする実行時間監視の一時停止指令を、実行時間監視部 74へ送る。この 実行時間監視の停止指令を受けた実行時間監視部 74は、当該アプリケーション識 別子に対応するエンジンアプリケーション 39の実行時間監視を一時中止する。

[0118] 一方、アプリケーション一時停止指令を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51 力 アプリケーション本体 62の実行を一時停止するとともに、アプリケーション本体 6 2の一時停止報告をホスト部 30へ通知する。こうしてアプリケーション本体 62の停止 処理が行われ、エンジン部 40にお!/、て実行されて 、るアプリケーション本体が存在 しなくなると、上述したアプリケーション停止指令を受けた場合と同様に、エンジン部 4 0では、エンジン出力制御信号 ECTの信号レベルを非有意レベルとする。この結果、 アプリケーション動作状態においては、ホスト部 30が液晶表示素子 25ML及びスピ 一力 26Mを制御するようになる。

[0119] また、エンジン部 40におけるアプリケーション本体 62の一時停止中に、利用者が 操作部 21を操作してエンジンアプリケーション 39の識別子を指定したアプリケーショ ン再開指令の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力データを解析して、ァ プリケーシヨン再開停止指令が入力されたことを認識する。引き続き、統括制御部 79 は、アプリケーション再開停止指令が入力された旨及びアプリケーション識別子をァ プリケーシヨン実行制御部 73へ通知する。

[0120] この通知を受けたアプリケーション実行制御部 73では、アプリケーション実行指令 部 84の実行判定部 91が、直ちに、再開指令をエンジン部 40へ送信すべき旨、及び 、通知されたアプリケーション識別子を実行指令送信部 92へ通知する。そして、実行 指令送信部 92は、アプリケーション識別子をパラメータとするアプリケーション実行指 令をエンジン部 40へ送るとともに、アプリケーション識別子をパラメータとする実行時 間監視再開指令を実行時間監視部 74へ送る。この実行時間監視再開指令を受けた 実行時間監視部 74は、エンジンアプリケーション 39の実行時間の監視を再開する。

[0121] 一方、アプリケーション再開指令を受けたエンジン部 40では、制御処理部 51が、ァ プリケーシヨン本体 62の実行を開始するとともに、アプリケーション本体 62の再開を ホスト部 30へ通知する。こうしてアプリケーション本体 62の実行開始処理が完了する 。なお、アプリケーション本体 62の動作が再開されると、エンジン部 40では、ェンジ ン出力制御信号 ECTの信号レベルを有意レベルとする。この結果、アプリケーション 動作状態にぉ 、ては、エンジン部 40が液晶表示素子 25ML及びスピーカ 26Mを制 御するようになる。

[0122] <エンジンアプリケーションの複写管理動作 >

次に、エンジンアプリケーションの停止制御動作について説明する。

[0123] エンジン部 40にお!/、てアプリケーション本体 62が実行されて ヽな 、状態で、利用 者が操作部 21を操作してエンジンアプリケーション 39の識別子及び複写先を指定し たアプリケーション複写指令の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力デー タを解析して、アプリケーション複写指令が入力されたことを認識する。引き続き、統 括制御部 79は、アプリケーション複写指令が入力された旨及びアプリケーション識別 子を複写等管理部 75へ通知する。

[0124] この通知を受けた複写等管理部 75では、複写管理部 86が、まず、通知されたアブ リケーシヨン識別子に基づいて、アプリケーション管理情報 61の複写可否情報 DCI を不揮発性領域 37又は記録媒体 PRMから読み出す。引き続き、複写管理部 86は 、複写可否情報 DCIに基づいて、アプリケーション 39の複写が許可されている力否 かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、複写管理部 86は、アプリケー シヨン 39を読み出して、指定された複写先にアプリケーション 39を格納する。そして 、アプリケーション 39jの複写を完了した旨を統括制御部 79へ報告する。この報告を 受けた統括制御部 79は、メイン表示部 25Mに当該報告の内容を表示して、利用者 に複写完了を知らせる。 [0125] 一方、上記の判定の結果が否定的であった場合には、複写管理部 86は、アプリケ ーシヨン 39の複写が許可されて!、な 、ので複写できな!/ヽ旨を統括制御部 79へ報告 する。この報告を受けた統括制御部 79は、メイン表示部 25Mに当該報告の内容を 表示して、複写できなかったことを利用者に知らせる。

[0126] こうして、アプリケーション複写関連の処理が終了する。

[0127] <エンジンアプリケーションの送信管理動作 >

次に、エンジンアプリケーションの送信管理動作について説明する。

[0128] エンジン部 40にお!/、てアプリケーション本体 62が実行されて ヽな 、状態で、利用 者が操作部 21を操作してエンジンアプリケーション 39の識別子及びあて先を指定し たアプリケーション送信指令の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力デー タを解析して、アプリケーション送信指令が入力されたことを認識する。引き続き、統 括制御部 79は、アプリケーション送信指令が入力された旨、アプリケーション識別子 及びあて先を複写等管理部 75へ通知する。

[0129] この通知を受けた複写等管理部 75では、送信管理部 87が、まず、通知されたアブ リケーシヨン識別子に基づいて、アプリケーション管理情報 61の送信可否情報 TCI を不揮発性領域 37又は記録媒体 PRMから読み出す。引き続き、送信管理部 87は 、送信可否情報 TCIに基づいて、アプリケーション 39の送信が許可されている力否 かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、送信管理部 87は、アプリケー シヨン 39を読み出し、無線通信部 32を介して、指定されたあて先にアプリケーション 39を送信する。そして、アプリケーション 39jの送信を完了した旨を統括制御部 79へ 報告する。この報告を受けた統括制御部 79は、メイン表示部 25Mに当該報告の内 容を表示して、利用者に送信完了を知らせる。

[0130] 一方、上記の判定の結果が否定的であった場合には、送信管理部 87は、アプリケ ーシヨン 39の複写が許可されて!、な 、ので送信できな!/ヽ旨を統括制御部 79へ報告 する。この報告を受けた統括制御部 79は、メイン表示部 25Mに当該報告の内容を 表示して、送信できなかったこと利用者にを知らせる。

[0131] こうして、アプリケーション送信関連の処理が終了する。

[0132] <エンジンアプリケーションの改変管理動作 > 次に、エンジンアプリケーションの改変管理動作について説明する。

[0133] エンジン部 40にお!/、てアプリケーション本体 6 が実行されて!ヽな 、状態で、利用 者が操作部 21を操作してエンジンアプリケーション 39の識別子を指定して、表示画 像の色調変更指令等のアプリケーション改変指令の操作入力を行うと、統括制御部 79が、操作入力データを解析して、アプリケーション改変指令が入力されたことを認 識する。引き続き、統括制御部 79は、アプリケーション送信指令が入力された旨、ァ プリケーシヨン識別子及びあて先を複写等管理部 75へ通知する。

[0134] この通知を受けた複写等管理部 75では、改変管理部 88が、まず、通知されたアブ リケーシヨン識別子に基づいて、アプリケーション管理情報 61の改変可否情報 MCI を不揮発性領域 37又は記録媒体 PRMから読み出す。引き続き、改変管理部 87は 、改変可否情報 MCIに基づいて、アプリケーション 39の改変が許可されているか否 かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、改変管理部 88は、アプリケー シヨン 39を読み出し、指定された改変を行う。そして、改変管理部 88は、改変された ものを、新たなアプリケーション 39として、不揮発性領域 37に格納する。

[0135] 一方、上記の判定の結果が否定的であった場合には、改変管理部 88は、アプリケ ーシヨン 39の改変が許可されて 、な 、ので改変できな!/ヽ旨を統括制御部 79へ報告 する。この報告を受けた統括制御部 79は、メイン表示部 25Mに当該報告の内容を 表示して、改変できなかったことを利用者に知らせる。

[0136] こうして、アプリケーション改変関連の処理が終了する。

[0137] 以上説明したように、本実施形態の携帯電話装置 10では、アプリケーションロード 部 72力 取得されたエンジンアプリケーション 39におけるアプリケーション本体 62を エンジン部 40へロードする。この後、利用者によりアプリケーション本体 62の実行指 令が行われると、アプリケーション実行制御部 73のアプリケーション実行指令部 83に おける実行判定部 91が、アプリケーション管理情報 61を参照して、アプリケーション 本体 62を実行可能か否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合に、 実行指令送信部 92が、エンジン部 40にアプリケーション本体 62の実行指令を送る。 この実行指令を受けると、エンジン部 40が、アプリケーション本体 62を実行する。し たがって、ホスト部 30とエンジン部 40と力 エンジンアプリケーション 39に関する処 理を合理的に分担しつつ、互いに連係をとつてエンジンアプリケーション 3 に関する 処理を適切に行うことができる。

[0138] また、本実施形態の携帯電話装置 10は、ホストプロセッサ 31に接続され、エンジン アプリケーション 39が記録された記録媒体力もエンジンアプリケーション 39を読み出 す記録内容読取装置を備えている。このため、携帯電話装置 10は、無線通信部 32 を介して通信回線を利用することにより、エンジンアプリケーション 39を取得できると ともに、エンジンアプリケーション 39が記録された記録媒体 PRMを読取書込装置 23 に装着することにより、所望のエンジンアプリケーション 39を取得することができる。

[0139] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、アプリケーション管理情報 61に実行回 数制限の情報が含まれている場合には、実行判定部 91が、エンジンアプリケーショ ン 39の取得後における累積実行回数が実行回数制限に抵触しないか否かを判定 する。そして、この判定結果が肯定的であった場合にのみ、アプリケーション本体 62 を実行する。このため、エンジンアプリケーション 39の実行回数制限の範囲でのみァ プリケーシヨン本体 62を実行可能とすることができる。

[0140] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、アプリケーション管理情報 61に実行時 間制限の情報が含まれている場合には、実行判定部 91が、エンジンアプリケーショ ン 39の取得後における累積実行時間が実行時間制限に抵触しないか否かを判定 する。そして、この判定結果が肯定的であった場合にのみ、実行指令送信部 92が、 アプリケーション本体 62の実行指令をエンジン部 40へ送る。また、ホスト部 30にお いて、エンジン部 40におけるエンジンアプリケーション 39の実行中に、実行時間監 視部 74が、エンジンアプリケーション 39の累積実行時間を計時しつつ、計時結果の 前記実行時間制限の超過を監視し、実行時間制限を超過したことが検出された場合 には、アプリケーション停止指令部 84力 エンジン部にアプリケーション本体 62の実 行の停止指令を送る。このため、エンジンアプリケーション 39の実行時間制限の範 囲でのみアプリケーション本体 62を実行可能とすることができる。

[0141] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、アプリケーション管理情報 61に実行許 可をする地域を限定するためのアプリケーションリージョンコード ARCが含まれてい る場合には、実行判定部 91が、携帯電話装置 10に付与されている端末リージョンコ ード TRCがアプリケーションリージョンコード ARCjに適合しているか否かを判定する 。そして、この判定結果が肯定的であった場合にのみ、実行指令送信部 92が、アブ リケーシヨン本体 62の実行指令をエンジン部 40へ送る。このため、携帯電話装置 10 は、アプリケーションリージョンコード ARCに適合する端末リージョンコード TRCを有 する場合にのみ、エンジンアプリケーション 39を実行することができる。

[0142] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、複写管理部 86が、利用者力 のェン ジンアプリケーション 39の複写指令に応じて、アプリケーション管理情報 61の複写 可否情報 DCIを参照して、エンジンアプリケーション 39を複写可能か否かを判定す る。その判定結果が肯定的であった場合に、エンジンアプリケーション 39を複写する 。このため、アプリケーション管理情報 61に記載されている著作権者の意図に忠実 に、著作物の複製を管理することができ、著作権者が許容していないエンジンアプリ ケーシヨン 39の複写を防止することができる。

[0143] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、送信管理部 87が、利用者力 のェン ジンアプリケーション 39の送信指令に応じて、アプリケーション管理情報 61の送信 可否情報 TCIを参照して、エンジンアプリケーション 39を送信可能カゝ否かを判定す る。そして、その判定結果が肯定的であった場合に、エンジンアプリケーション 39を 送信する。このため、アプリケーション管理情報 61に記載されている著作権者の意 図に忠実に、著作物の送信を管理することができ、著作権者が許容していないェン ジンアプリケーション 39の送信を防止することができる。

[0144] また、本実施形態の携帯電話装置 10では、送信管理部 87が、利用者力ものェン ジンアプリケーション 39の改変指令に応じて、アプリケーション管理情報 61の改変 可否情報 TCIを参照して、エンジンアプリケーション 39を改変可能力否かを判定す る。そして、その判定結果が肯定的であった場合に、エンジンアプリケーション 39を 改変する。このため、アプリケーション管理情報 61に記載されている著作者の意図 に忠実に、著作物の改変を管理することができ、著作者の同一性保持権に配慮して 、著作者が許容して ヽな 、エンジンアプリケーション 39の改変を防止することができ る。

[0145] また、本実施形態の携帯電話装置 10におけるアプリケーションロード部 72では、口 ード判定部 81が、利用者力ものアプリケーション本体 6 のロード指令に応じて、ァプ リケーシヨン管理情報 61を参照し、アプリケーション本体 62をロードすべき力否かを 判定する。そして、この判定結果が肯定的であった場合にのみ、ロード実行部 82が エンジン部 40へアプリケーション本体 62部をロードする。このため、実効性のないェ ンジン部へのアプリケーションロード動作を省略することができる。

[0146] なお、ホストプロセッサ 31は 1つのプロセッサとすることもできるし、通信用プロセッ サ及びアプリケーション統括用プロセッサの 2プロセッサ構成とし、上記の実施形態に おけるエンジン部 40の制御をアプリケーション統括用プロセッサに行わせるようにす ることちでさる。

[0147] また、上記の実施形態では、表示出力選択部 53及び音出力選択部 54がエンジン プロセッサ 41に内蔵されることとした力 少なくとも一方をエンジンプロセッサ 41の外 に配置することもできる。

[0148] また、上記の実施形態では、ホストインターフェース部 52が 2ポート RAMを備えるこ ととした力 ホスト部 30とのインターフエ一シングを図ることができる構成であれば、任 意の構成とすることができる。

[0149] また、上記の実施形態では、携帯電話装置をクラムシェル型としたが、ストレート型

、レボルバ型、スライド型等の携帯電話装置についても本発明を適用することができ る。

[0150] また、上記の実施形態では、本発明を携帯電話装置に適用したが、他の通信端末 装置に本発明を適用することができるのは、勿論である。

産業上の利用可能性

[0151] 以上説明したように、本発明の連係動作方法は、ホストプロセッサを備え、外部との 通信に関連する処理を行うホスト部と、エンジンプロセッサを備え、ホスト部の管理下 で所定の機能を実行するエンジン部との連係動作に適用することができる。

[0152] また、本発明は、外部との通信に関連する処理を行うホスト部と、ホスト部の管理下 で所定の機能を実行するエンジン部とを備える通信端末装置に適用することができ る。

Claims

請求の範囲

[1] 外部との通信に関連する処理を行うホスト部と、前記ホスト部の管理下でアプリケー シヨンを実行するエンジン部とが、通信端末装置にお 、て連係して動作する連係動 作方法であって、

前記ホスト部が、前記アプリケーションの本体部と、著作物である前記アプリケーシ ヨンの実行制限を含む利用制限に関するアプリケーション管理情報とを含むアプリケ ーシヨンを取得するアプリケーション取得工程と；

前記ホスト部力 前記アプリケーションの本体部を前記エンジン部へロードするアブ リケーシヨンロード工程と；

前記ホスト部が、利用者力 の前記アプリケーションの実行指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照し、前記アプリケーションを実行可能か否かを判定す るアプリケーション実行判定工程と；

前記アプリケーション実行可否判定工程における判定結果が肯定的であった場合 に、前記ホスト部が、前記エンジン部に前記アプリケーションの実行指令を送るアプリ ケーシヨン実行指令送信工程と；

前記アプリケーションの実行指令を受けた前記エンジン部が前記アプリケーション を実行するアプリケーション実行工程と；を備える連係動作方法。

[2] 前記アプリケーション取得工程では、前記ホスト部は、通信回線を利用して、前記ァ プリケーシヨンを取得する、ことを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[3] 前記アプリケーション取得工程では、前記ホスト部は、可搬型記録媒体を利用して 、前記アプリケーションを取得する、ことを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方 法。

[4] 前記アプリケーション管理情報に実行回数制限の情報が含まれている場合には、 前記アプリケーション実行判定工程では、前記アプリケーションの取得後における前 記アプリケーションの累積実行回数が前記実行回数制限に抵触しないか否かが判 定される、ことを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[5] 前記アプリケーション管理情報に実行時間制限の情報が含まれている場合には、 前記アプリケーション実行判定工程では、前記アプリケーションの取得後における前 記アプリケーションの累積実行時間が前記実行時間制限に抵触しないか否かが判 定されるとともに、

前記アプリケーション実行工程と並行して、前記ホスト部が、前記アプリケーションの 累積実行時間を計時し、計時結果の前記実行時間制限の超過を監視する累積実行 時間監視工程と；

前記累積実行時間監視工程において前記計時結果が前記実行時間制限を超過 したことが検出された場合に、前記ホスト部が、前記エンジン部に前記アプリケーショ ンの停止指令を送るアプリケーション強制停止指令工程と；

前記アプリケーションの停止指令を受けた前記エンジン部が前記アプリケーション の実行を停止するアプリケーション強制停止工程と;を更に備えることを特徴とする請 求項 1に記載の連係動作方法。

[6] 前記アプリケーション管理情報に実行許可をする地域を限定するためのアプリケー シヨンリージョンコードが含まれている場合には、前記アプリケーション実行判定工程 では、前記通信端末装置に付与されている端末リージョンコードが前記アプリケーシ ヨンリージョンコードに適合している力否かが判定される、ことを特徴とする請求項 1に 記載の連係動作方法。

[7] 前記ホスト部が、利用者力もの前記アプリケーションの複写指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照して、前記アプリケーションを複写可能か否かを判定 するアプリケーション複写判定工程と；

前記アプリケーション複写判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、 前記ホスト部が前記アプリケーションを複写するアプリケーション複写工程と；を更に 備えることを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[8] 前記ホスト部が、利用者力もの前記アプリケーションの送信指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照して、前記アプリケーションの送信が可能か否かを判 定するアプリケーション送信判定工程と；

前記アプリケーション送信判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、 前記ホスト部が前記アプリケーションを送信するアプリケーション送信工程と；を更に 備えることを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[9] 前記ホスト部が、利用者力 の前記アプリケーション本体の改変指令に応じて、前 記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケーション本体の改変が可能か 否かを判定するアプリケーション改変判定工程と；

前記アプリケーション改変判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、 前記ホスト部が前記アプリケーション本体を改変するアプリケーション改変工程と；を 更に備えることを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[10] 前記アプリケーションロード工程は、

前記ホスト部が、利用者力 の前記アプリケーションのロード指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照し、前記アプリケーションをロードすべき力否かを判定 するアプリケーションロード判定工程と；

前記アプリケーションロード判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、 ホスト部力 前記エンジン部へ前記アプリケーションの本体部をロードするアプリケー シヨンロード実行工程と；を備えることを特徴とする請求項 1に記載の連係動作方法。

[11] ホストプロセッサを有し、外部との通信に関連する処理を行うホスト部と；

エンジンプロセッサを有し、前記ホスト部の管理下でアプリケーションを実行するェ ンジン咅と；を備え、

前記ホスト部は、

前記アプリケーションの本体部と、著作物である前記アプリケーションの実行制限 を含む利用制限に関するアプリケーション管理情報とを含むアプリケーションを取得 するアプリケーション取得手段と；

前記アプリケーションの本体部を前記エンジン部へロードするアプリケーション口 ード手段と；

利用者力もの前記アプリケーションの実行指令に応じて、前記アプリケーション管 理情報を参照し、前記アプリケーションを実行可能か否かを判定するアプリケーショ ン実行判定手段と；

前記アプリケーション実行判定手段における判定結果が肯定的であった場合に、 前記エンジン部に前記アプリケーションの実行指令を送るアプリケーション実行指令 送信手段と；を備えることを特徴とする通信端末装置。

[12] 前記ホストプロセッサに接続され、前記アプリケーションが記録された記録媒体から 前記アプリケーションを読み出す記録内容読取装置を更に備える、ことを特徴とする 請求項 11に記載の通信端末装置。

[13] 前記アプリケーション実行判定手段は、前記アプリケーション管理情報に実行回数 制限の情報が含まれている場合に、前記アプリケーションの取得後における前記ァ プリケーシヨンの累積実行回数が前記実行回数制限に抵触しないか否かを判定する 、ことを特徴とする請求項 11に記載の通信端末装置。

[14] 前記アプリケーション実行判定手段は、前記アプリケーション管理情報に実行時間 制限の情報が含まれている場合に、前記アプリケーションの取得後における前記ァ プリケーシヨンの累積実行時間が前記実行時間制限に抵触しないか否かを判定する とともに、

前記ホスト部は、

前記アプリケーションの実行中に、前記アプリケーションの累積実行時間を計時し つつ、計時結果の前記実行時間制限の超過を監視する累積実行時間監視手段と； 前記累積実行時間監視手段により前記計時結果が前記実行時間制限を超過し たことが検出された場合に、前記エンジン部に前記アプリケーションの実行の停止指 令を送るアプリケーション強制停止指令手段と;を更に備えることを特徴とする請求項 11に記載の通信端末装置。

[15] 前記アプリケーション実行判定手段は、前記アプリケーション管理情報に実行許可 をする地域を限定するためのアプリケーションリージョンコードが含まれている場合に 、前記通信端末装置に付与されている端末リージョンコードが前記アプリケーションリ 一ジョンコードに適合して 、るか否かを判定する、ことを特徴とする請求項 11に記載 の通信端末装置。

[16] 前記ホスト部は、利用者力 の前記アプリケーションの複写指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照して、前記アプリケーションを複写可能か否かを判定 し、その判定結果が肯定的であった場合に、前記アプリケーションを複写するアプリ ケーシヨン複写手段を更に備える、ことを特徴とする請求項 11に記載の通信端末装 置。

[17] 前記ホスト部は、利用者力 の前記アプリケーションの送信指令に応じて、前記ァ プリケーシヨン管理情報を参照して、前記アプリケーションの送信が可能か否かを判 定し、その判定結果が肯定的であった場合に、前記アプリケーションを送信するアブ リケーシヨン送信手段を更に備えることを特徴とする請求項 11に記載の通信端末装 置。

[18] 前記ホスト部は、利用者力 の前記アプリケーション本体の改変指令に応じて、前 記アプリケーション管理情報を参照して、前記アプリケーション本体の改変が可能か 否かを判定し、その判定結果が肯定的であった場合に、前記アプリケーション本体を 改変するアプリケーション改変手段を更に備える、ことを特徴とする請求項 11に記載 の通信端末装置。

[19] 前記アプリケーションロード手段は、

利用者力 の前記アプリケーションのロード指令に応じて、前記アプリケーション管 理情報を参照し、前記アプリケーションをロードすべき力否かを判定するアプリケーシ ヨンロード判定手段と；

前記アプリケーションロード判定手段による判定結果が肯定的であった場合に、前 記エンジン部へ前記アプリケーションの本体部をロードするアプリケーションロード実 行手段と；を備えることを特徴とする請求項 11に記載の通信端末装置。

[20] 前記ホスト部は、前記ホストプロセッサに接続され、移動通信網の基地局と無線通 信を行うための無線通信部を更に備える、ことを特徴とする請求項 11に記載の通信 端末装置。