明細書 電子タグ、 リーダ、 及びその製造方法 技術分野
本発明は電子タグ、 リーダ、 及びその製造方法に関するものであ る。 特に、 電子タグがリーダに送信する電子タグデータの誤り検出 符号の生成方法に関する。 背景技術
従来、 ディ ジタル無線伝送システムにおいて、 ディ ジタル情報を 伝送するに際し、 符号の取り扱い易さから、 ハミ ング符号や C R C 符号、 フアイャ符号、 B C H符号、 リー ド · ソロモン符号などの巡 回符号が用いられている。 ここでは、 これらの符号を総称して、 誤 り検出符号を呼ぶことにする。
特開平 6— 2 9 8 6 4号公報にも示される誤り検出符合のひとつ である C R C ^ C y c l i c R e d u n d a n c y C h e c k ; 符号は、 I T U— T (国際電気通信連合電気通信標準化部門) の勧 告によるものが一般的である。 最近はインターネッ 卜が普及したた め、 I T U— Tの勧告よ り R F C 1 6 6 2の F C S も普及している。
C R Cにおいて、 情報ビッ トを p !〜 p πの n ビッ ト と して( n — 1 )次の多項式 P ( X ) は (式 1 ) で表される。
P(x) =∑Plxi-1
i=\
= p
nx
n~
l +
+ ··· 4- ρ,χ~ + ρ
2χ -I- ρ
{ (: 1 )
また、 ( c 一 1 ) 次の生成多項式は (式 2 ) のよ うに表される。
TJP2004/011490
= gcxc' +gc^xc'2 + .'' + g3ズ 2 +g2x + g, (式 2 )
C R C符号は、 P ( x ) に生成多項式 G ( x ) の最公次の項であ る X 。― 1を乗算したものを、 Q ( X ) で除算し、 除算によって得ら れる (式 3 ) の剰余多項式 R ( X ) の係数 r 〜 r kの k ビッ ト ( k = c一 2 ) で与えられる。 )ノ w' '
= rkxk' +fk_ xk~~ +--- + rj 2 + 2 + , (式 3 )
送信側は、 この C R C符号を情報ビッ 卜に付加した状態で送信す る。 受信側においては、 情報ビッ ト p i〜 p nに対する受信ビッ トと して s 〜 s n、 C R C符号 r 〜 r kに対する受信ビッ ト t i〜 t k と して (式 4 ) に表す E ( X ) が生成多項式 G ( X ) で割り切れる 場合には、 n ビッ トで構成される情報ビッ ト p ,〜 p nが正しく伝送 されたと判断する。
E(x) = {(∑ ,ノー1 ) · — ' + -'—1 } I G(x)
1=1 i=l
= (8(χ)-χ^ +T(x))/G(x) 4 )
生成多項式は C R C符号のビッ ト数別に国際標準規格があり、 C R C符号が 1 6 ビッ トであれば、 X 1 6 + X 1 2 + X 5 + 1 のよ うな式 が使われる。 簡単な例で説明すれば、 初期多項式を X 3 + X 2 + l と し、 生成多項式が X 2 + 1 とすれば、 C R C符号はその商であるか ら X + 1 となる。
電子タグは識別番号等の電子タグ番号を格納しており、 この電子 タグ番号を誤り検出符合と ともにリーダに送出する。 リーダは、 受
信した電子タグのこの電子タグデータの誤り を検出するために、 受 信した誤り検出符号によ り誤り検出を行う ことが実用上、 必要と さ れる。
また、 電子タグは、 様々な物品等に付され利用される電子タグさ れる。 様々な物品に付された電子タグの中から、 特定の物品に付さ れた電子タグの電子タグデータのみをリーダが選択的に読み出せる よ うにするこ とは実用上のメ リ ッ トが大きレ、。
そこで、 本発明においては誤り検出符合による誤り訂正処理と と もに、 特定の電子タグの電子タグデータのみを選択的に読み出すこ とを課題とする。 発明の開示
(解決手段)
本願において開示される発明のうち,、 代表的なものの概要を簡単 に説明すれば、 下記とおりである。
リーダは、 電子タグからその中に格納された電子タグデータ と C R C符号を読み取り、 その C R C符号と リーダ内部に格納されたリ ーダデータとを用い、 電子タグデータが正常に受信できたか否かの 誤り検出を行う。 この C R C符号を電子タグデータ と リーダデータ とから生成しておく ことによ り、 リーダが電子タグの電子タグデー タを受信する際に、 電子タグデータの誤り検出と、 リーダデータに 関連付けされた電子タグデ一タの選別とを一つの処理で行う ことが できる。
図面の簡単な説明
図 1 は、 電子タグシステム示す図面である。
図 2は、 電子タグのメモリが格納する電子タグデータ及び C R C 符号 ノ § ¾的なデータ構造を示す図面である。
図 3は、 リ一ダのメモリが格納する リーダデータ及び生成多項式 ァ―タの論理的なデータ構造を示す。
図 4は、 リーダが電子タグから電子タグデータを読み出す方法の 第 1実施例を示すフロ一チヤ一 トである。
図 5は、 誤り検出部のハー ドウエア構成の第 1 実施例を示す図で ある
図 6は、 リ一ダが電子タグから電子タグデータを読み出す方法の 第 2実施例を示すフローチヤ一 トである。
図 7は、 誤り検出部のハー ドウェア構成の第 2実施例を示す図で ある
図 8は、 相異なる リーダデータを格納する リ一ダを有する電子タ グシステムが混在した場合を示す図面である。
図 9は、 電子タグへ電子タグデータ、 C R C符号、 リーダへリー ダ番号、 生成多項式データを割り 当てる方法を示す図面である。 図 1 0は 、 管理システムに格納されるデータ構造を示す図面であ る。
図 1 1 は 、 管理システムの処理部が行う C R C符合の生成のフロ ーチヤー トを示す図面である。
図 1 2は 、 C R C符号を生成する符号化部のハー ドウェア構成を 示す図である。
発明を実施するための最良の形態
図 1 は、 電子タグシステム ( 1 0 1 ) を示したものである。 電子 タグシステム ( 1 0 1 ) は、 サーノく ( 1 0 4 ) 、 リーダ ( 1 1 0 ) 、 電子タグ ( 1 0 2 ) を有する。
サーバ ( 1 0 4 ) は、 電子タグの電子タグデータに関連づけられ た情報を格納するデータベース (D B) ( 1 1 7 ) 、 ネッ トワーク ( 1 1 4 ) を介してリーダと通信を行うネッ トワーク通信部 ( 1 1 0 ) 、 データベース及びネッ トワーク通信部を制御する制御部 ( 1 1 5 ) からなる。
リーダは、 ネッ トワークを介してリーダと通信を行うネッ トヮー ク通信部 ( 1 1 0 ) 、 電子タグから電子タグデータ及び C R C符号 を読み出す無線通信部 ( 1 0 9 ) 、 リーダデータ及び所定の生成多 項式の係数に対応する生成多項式データを格納するメモ リ ( 1 1 1 )、 ネッ トワーク通信部と無線通信部を制御する制御部 ( 1 0 8 ) から なる。 制御部は、 電子タグから読み出した電子タグデータ及び C R C符号を記憶するメモ リ 、 受信した電子タグデータの誤り検出を行 う誤り検出部( 1 1 2 ) を有する。 また、 リーダの制御部( 1 0 8 ) 、 無線通信部 ( 1 0 9 ) 、 メモ リ は ( 1 1 1 ) は一つまたは複数の I Cチップによって作成すること もできる。 また、 誤り検出部 ( 1 1 2 ) をハ一 ドウヱァで構成した場合には、 生成多項式データはメモ リ には格納されず、 ハー ドウエア内の結線等と して実現される。
電子タグは、 リーダへ電子タグデータ及び C R C符号を送信する 無線通信部 ( 1 0 6 ) 、 電子タグデータ及び C R C符号を格納する メモ リ ( 1 0 7 ) 、 無線通信部とメ モ リ とを制御する制御部 ( 1 0 5 ) とを有する。 電子タグデータは、 電子タグデータの開始を表す
情報であるヘッダと、 識別番号等であるサービスデータからなる。 また、 回路規模の低減という観点から電子タグのメモ リ ( 1 0 7 ) 及びリーダのメモリ ( 1 1 1 ) と しては、 R OMを用いるこ とが好 ま しい。 また、 電子タグの制御部 ( 1 0 5 ) 、 無線通信部 ( 1 0 6 ) 、 メモ リは ( 1 0 7 ) は一つまたは複数の I Cチップによって作成す ることもできる。
図 2に、 電子タグのメモ リ が格納する電子タグデータ及び C R C 符号の論理的なデータ構造を示す。 ヘッダとサービスデータからな る n ビッ 卜の電子タグデータ u n〜 u い k ビッ 卜の C R C符号 r k 〜 の順に並ぶ。 電子タグデータを構成するヘッダ、 電子タグデー タは、 ヘッダ、 電子タグデータの順に最上位ビッ ト (M S B) から 最下位ビッ ト (M S B ) へ向かい並ぶ。
尚、 電子タグデータのデータ構造は任意であり、 特に、 この実施 例に限られるものではなく 、 最上位ビッ ト (M S B ) から最下位ビ ッ ト ( L S B ) へ向力、い、 C R C符号、 電子タグデータ U n u ^ C R C符号 r k〜riの順に並べても良い。 電子タグデータを構成す るヘッダ、 サービスデータのデータ構造も任意であり 、 最上位ビッ ト (MS B) から最下位ビッ ト ( L S B) へ向かい、 サ一ビスデ一 タ、 ヘッダの順に並んでいても良い。 また、 電子タグデータに必要 に応じヘッダ、 サービスデータのほかにも、 他のコー ドも含めて良 レヽ
図 3に、 リーダのメモ リが格納する リ一ダデータ と生成多項式デ —タの論理的なデータ構造を示す。 最上位ビッ ト (M S B ) から最 下位ビッ ト ( L S B )へ向力 い、 mビッ 卜のリーダデータ V m〜 V い k ビッ トの生成多項式データ g c〜 g iの順に並ぶ。
図 4に、 リーダが電子タグから電子タグデータを読み出す方法を 示すフローチヤ一 トを示す。
まず、 リーダの制御部は無線通信部を介し電子タグへ向け読み取 り信号を送信する ( 4 0 1 ) 。 電子タグの制御部は、 無線通信部を 介し、 この読み取り信号を受信すると、 メモリ に格納された電子タ グデータ及び C R C符号を電子タグに返信する。 リーダの制御部は、 無線通信部を介し、 この電子タグデータ及び C R C符号を読み取る ( 4 0 2 ) 。 リーダの制御部は、 この電子タグデータ及び C R C符 号を読み取ると、 メモリから リーダデータを読み出す ( 4 0 3 ) 。
ここで、 リーダの制御部内の誤り検出部は、 電子タグの電子タグ データ V n〜 V ,に対応する電子タグから読み取った受信電子タグデ —タ s n〜 s , と、 リ一ダデータ V m〜 V i とから受信電子タグデータ と リーダデータの各ビッ トを係数とする多項式 Q ( X ) に、 生成多 項式データの各ビッ トを係数とする生成多項式 G ( X ) の最高次の 項 x e 1を乗算し、 電子タグの C R C符号 r k〜 r ,に対応する電子 タグから読み取った受信 C R C符号データ t k〜 t を係数とする 多項式 T ( X ) を加算し、 生成多項式 G ( X ) で割算 (モジュロ 2 ) した剰余(E (x))の各ビッ ト ei〜ekを求める ( 4 0 4 ) 。
Q ( X ) は、 (式 5 ) のよ うに、 受信電子タグデータ s n〜 s iと 受信リーダデータ V m〜 V の各ビッ トを係数とする ( n +m— 1 ) 次の多項式と して表される。
Q{X) = Snx"+m-' + 5,,— 2 + ··· + 53A-m+2 + S2Xm+] + 5,X"
+ VmA-"'"' + Vm., m"2 + ··· + V^X- + V,X + V,
= S(x)-xm + V(x)
+ ^ 2 +- + · +
n+m
K ' (式 5 )
G ( x ) は、 (式 6 ) のよ うに、 メモ リ に格納されている生成多 項式データ g 。〜 g iを係数と して、 ( c — 1 ) 次の生成多項式で表 される。 また、 生成多項式は、 x n — 1 の因数である。
= g
cx
c~' + g
cx
c~
2 + ··' + g
}x' + g
2x +
(式 6 )
E ( X ) は、 (式 7 ) のよ うに、 ( k — 1 ) 次の多項式と して表 される。
E(x) = {(snx"+"'-]十 一 ,x"+m_2 +…十^ λ-'"+2 +s2xm+ +s,xm
+ m m_1 + m_,A-"'"2 + ··· + V3A" + V2X + V, ) · XC']
+ tkxk~ +t - + ··· + ί3Λ'2 +t2x + t^}/G(x)
n+ m k
= {(∑ -xm +∑ v,. ) . xc_' + X ί, Μ } I G(x)
i=\ i=\ i=l
= {(S(x) ' Xm +V(x)) 'Xc~ -^T(x)}/G(x)
k
^ e<x" (式 7 )
1 = 1
また、 誤り訂正部をハ一 ドウヱァで実現した場合には、 生成多項 式データ g c〜 g lはメモリ に格納しておく必要がない場合もある。 制御部は、 この E ( X ) の各ビッ ト e k〜 e が全て 0、 即ち E ( x ) が 0の場合には、 電子タグデータ及び C R C符号が誤りなく伝送さ れた、 すなわち、 正常に受信されたと判断し、 この E ( X ) の各ビ ッ ト e i〜 e ,.の一つでも 0以外、 即ち、 E ( X ) が 0以外の場合には、
読み取った電子タグデータまたは C R C符号に誤りがある、 即ち、 受信結果に異常があると判断する ( 4 0 6、 4 0 7 ) 。
受信結果に異常がない場合には、 読み取った電子タグデータをサ ーバに送信する ( 4 0 8 ) 。
以上の ( 4 0 1 ) 〜 ( 4 0 8 ) の処理を制御部が実行するプログ ラムと して実現すること も可能である。 この場合、 このプログラム は制御部のメモリ にデータ と して格納されることになる。 また、 図 4の ( 4 0 4 ) 〜 ( 4 0 7 ) の処理を行う誤り検出部をハー ド ウェアで実装すると、例えば図 5のよ うになる。 この誤り検出部 ( 5 0 1 ) は、 単位時間 (ク ロ ック) 毎に動作する。 また、 図中の e i ( i = 0 , ··', k ) と表された四角は、 1 単位時間の遅延素子 (レ ジスタ) ( 5 0 4 a〜 c ) を示す。 また、 g lで表された四角は入力 を g ,倍して出力する乗算器 ( 5 0 5 a 〜 d ) (但し、 g l= 0なら ば結線自体が不要、 g i= 1 ならば、乗算器不要で結線のみ)である。 また、 " + " は E X O R (排他的論理和) 演算器 ( 5 0 6 a 〜 d ) を表す。 "NO R" は N〇 R演算器 ( 5 0 7 ) を表す。
この誤り検出部に、 受信電子タグデータ、 リーダデータ、 受信 C R C符号からなる入力データ s n〜 s i V m V t k〜 t J ( 5 0 2 ) を単位時間毎に最上位ビッ 卜から順に入れ終わったとき、 誤りがな ければ、 E ( X ) = 0、 即ち、 各レジスタのデータ e i ( i = 0 , …, k ) は全て " 0 " になる。 また、 誤りが生じている場合、 E ( X ) = 0にならないので、 NO R演算器の出力データ ( 5 0 3 ) が 0で ないこ とから入力データ ( 5 0 2 ) に誤りが生じていることを検出 できる。 尚、 この実施例に示した符号化部以外にも、 従来知られた 誤り検出符合の誤り検出器を用いること もできる。
図 6に、 リーダが電子タグから電子タグデータを読み出す方法を 示す図 4 とは別のフローチャー トを示す。 ( 6 0 1 ) 〜 ( 6 0 3 ) までは、 図 4の ( 4 0 1 ) 〜 ( 4 0 4 ) と同様であるので、 説明を 省略する。
リ一ダの制御部内の誤り検出部は、 電子タグの電子タグデータ u n
〜 U iに対応する電子タグから読み取った受信電子タグデータ S „〜 s 1 と リ ーダデータ V m〜 V iの各ビッ ト を係数とする多項式 Q ( X ) に、 生成多項式データの各ビッ トを係数とする生成多項式 G ( X ) の最高次の項 x c 1を乗算し、 生成多項式データの各ビッ ト を係数とする生成多項式 G ( X ) の最高次の項 x c 1を乗算し、 生 成多項式 G ( X ) で割算 (モジュ ロ 2 ) した剰余 D (X)の係数の各ビ ッ ト d i d kを求める ( 6 0 4 ) 。
Q ( X ) 、 生成多項式 G ( X ) は、 それぞれ式 ( 5 ) 、 式 ( 6 ) に上述したものである。
D ( X ) は、 (式 8 ) のよ うに、 k次の多項式と して表される。
=∑
= dkxk~] + ^_| A'_i + ··· + d,x2 +d2x + rt ォ 8 )
制御部の誤り訂正部は、 C R C符号 r k〜 r iが D ( x ) の係数 d k 〜 d に一致する場合には、 電子タグデータ及び C R C符号が誤り なく伝送された、 すなわち、 正常に受信されたと判断し、 不一致で あれば読み取った電子タグデータまたは C R C符号に誤りがある、 すなわち、 受信結果に異常があると判断する ( 6 0 6 、 6 0 7 ) 。 受信結果に異常がない場合には、 読み取った電子タグデータをサ
—バに送信する ( 6 0 8 ) 。
以上の ( 6 0 1 ) 〜 ( 6 0 8 ) の処理を制御部が実行するプログ ラムと して実現することも可能である。 この場合、 このプログラム は制御部のメモリ にデータ と して格納されるこ とになる。 また、 図 6の ( 6 0 4 ) 〜 ( 6 0 7 ) の処理を行う誤り検出部をハ一 ドゥエ ァで実装すると、 例えば図 7のよ うになる。 この誤り検出部 ( 7 0 1 ) は、 単位時間 (クロ ック) 毎に動作する。 また、 図中の d , ( i = 0 , …, k ) と表された四角は、 1単位時間の遅延素子 (レジス タ) ( 7 0 4 a 〜 c ) を示す。 また、 g iで表された四角は入力を g i倍して出力する乗算器 ( 7 0 5 a 〜 d ) (但し、 g i= 0ならば結 線自体が不要、 g i= l ならば、 乗算器不要で結線のみ) である。 ま た、 "+ " は E X O R (排他的論理和) 演算器 ( 7 0 6 a〜 d ) を 表す。 "NO R" は NO R演算器 ( 7 0 7 ) を表す。
この誤り検出部に、 受信電子タグデータ、 リーダデータ、 受信 C R C符号からなる入力データ s n〜 s i V m〜 V i ( 7 0 2 ) を単位時 間毎に最上位ビッ トから順に入れ終わったとき、 各レジスタのデー タ d ; ( i = 0 , ···, k ) と受信 C R C符号 t i ( i = 0, ···, k ) とを比較器 ( 7 0 7 ) で比較する、 誤りがなければ、 データ d ; と 受信 C R C符号 t i ( i = 0, ···, k ) とは全て一致し、 誤りが生じ ている場合、 データ d i と受信 C R C符号 ( i = 0 , ···, k ) の 少なく と も一つが一致せず、 比較器 ( 7 0 7 ) の出力データ ( 7 0 3 ) が 0でないこ とから入力データ ( 5 0 2 ) に誤り が生じている ことを検出できる。 尚、 この実施例に示した符号化部以外にも、 従 来知られた誤り検出符合の誤り検出器を用いること もできる。
また、 受信結果に異常がある場合には、 以下の ( 1 ) 〜 ( 2 ) の
場合が有り得る。
( 1 ) 電子タグから受信した電子タグデータ、 C R C符号に誤り がある場合
( 2 ) 読み取り対象である電子タグが格納する C R C符号が、 リ —ダが格納する リーダデータから生成されたものではない場合
また、 ( 1 ) 、 ( 2 ) が同時に発生する場合も有り得る。
受信結果に異常がある場合には、 再度、 電子タグから電子タグデ —タ、 C R C符号を読み出すこ と もできる。 受信した電子タグデ一 タ、 C R C符号に誤りがある ( 1 ) の場合には、 再読み出しによ り、 誤りのない電子タグデータ、 C R C符号を読み出すこ とができる。
C R C符号が、 そのリ一ダが格納する リ一ダデータから生成された ものでない ( 2 ) の場合には、 何度、 再読み出しを行っても受信結 果に異常あり と判断される。
図 8に、 相異なる リーダデータを格納する リーダを有する電子タ グシステムが混在した場合を示す。
電子タグ A〜 Zシステム ( 8 0 1 a〜 8 0 1 z ) は、 それぞれ図 1 の電子タグシステムに対応する。 電子タグ A〜 Zシステムは、 そ れぞれ異なる リ一ダデータである リ一ダデータ A〜 Zを格納する リ —ダ A〜 Zを有する (以降の説明では A〜 Zは、 相異なる任意の数 とする) 。
物品 A i〜 A;、 物品 B!〜 B j、 · · · 、 物品 Z i〜 Z kは、 ある場 所 ( 8 0 2 ) におかれる (以降の説明では、 i 、 j 、 …、 kは、 相 異なる任意の数とする) 。 例えば、 電子タグが製造管理に用いられ る場合には、 物品は製品、 場所は工場であり、 電子タグが流通管理 に用いられる場合には、 物品は商品、 場所は店舗であり、 電子タグ
が物流管理に用いられる場合には、 物品は宅配便、 航空手荷物であ り える。
物品 A 〜 A;、 物品 B i〜 B ;、 · · · 、 物品 Z ,〜 Z kは、 それ ぞれ電子タグ八 〜八ぃ 電子タグ B i B ^ · · · 、 電子タグ Z j 〜Z kが付されている。
電子タグ A 〜 A;、 電子タグ B i〜 B〗、 · · · 、 電子タグ Z 〜 Z kは、 それぞれ、 電子タグデータ A i〜A i及び C R C符号 A i〜A i、 電子タグ B i B ,及び C R C符号 B i B ^ · · · 、 電子タグ Z i〜Z k及び C R C符号 Z i〜Z kを格納している。
C R C符号 A ,〜A i、 C R C符号 B 1〜B j、 · · ·、 C R C符号 Z〗〜 Z kは、それぞれ電子タグデータ A i〜 A i と リーダデータ Aを 連接したデータ、 電子タグデ一タ B i〜 B j と リーダデータ Bを連接 したデータ · · · 、 電子タグデータ Z i〜 Z kと リ一ダデ一タ Bを連 接したデータから生成されたものである。
従い、 物品 A 〜 A i B i〜 B 』… Z i〜 Z kにそれぞれ付された電 子タグ A i〜 A i B i〜 B )… Z i〜 Z kを、 リーダ A、 B、 ···、 Zが 読み出すと、 それぞれ電子タグ A 〜 A iの電子タグデータ、 電子タ グ B 〜 B jの電子タグデータ、電子タグ Z i〜 Z kの電子タグデータ を正常に受信する。 リーダ A、 B、 ···、 Zは、 それぞれ電子タグ A i〜A;の電子タグデータ、電子タグ B 〜B )の電子タグデータ、··'、 電子タグ Z i〜 Z kの電子タグデータ以外の電子タグデータは受信 結果に異常あり と判断する。
このよ うに図 4、 図 6に示す読み出し方法によ り、 電子タグに格 納された C R C符号の生成に用いたリーダデータを持つ特定のリー ダのみが、 電子タグの電子タグデータを選択的に読み出すことがで
きる。
また、 電子タグデータの誤り検出と、 リーダデータに関連付けされ た電子タグデータの選別とを一つの処理で行う ことができる。 電子 タグデータの誤り検出と、 リ一ダデータに関連付けされた電子タグ データの選別とを別々に行う必要がないため、 別々に行った場合に 比べ、 ソフ ト ゥヱァで実装した場合には計算時間の低減がはかれ、 ドゥエアで実装した場合には、 回路規模の低減がはかれるとい う効果がある。
また、 C R C符号と特定のリーダのリーダデータを関連付けるこ とになるため、 電子タグデータに新たに特定のリーダを示す識別子 等を設けずして、 即ち、 メモ リ領域、 回路規模の増大なく して電子 タグを特定のリーダに関連付けできる。
例えば、 電子タグシステム A B Zを異なる事業者 A B ··· Zが使用し、 事業者 Aの商品 A i A にそれぞれに電子タグ A A ;を付したとすると、 事業者 Aのリーダ Aは、 他の事業者 Bの 商品 B i B j ··· Z i Z kの付された電子タグの電子タグデ一タ は読み込まず、 事業者 Aの商品 A A iに付された電子タグ八ェ〜 A iの電子タグデータ A i A iのみを選択的に読み出すことができ る。 それによ り、 事業者 Aのリーダ Aは、 他の事業者 Bの商品 B i B j ··· Zの Z Z kの電子タグデータをサーバ Aに送信し、 電子タグデータ B B j Z i Z kが事業者 Aの商品か否かを 照合する必要がないため、 サーバ Aと リーダ A間の通信量を減らす ことができる。
また、 リーダデータを格納するメモ リ を、書き換え可能な R AM または、 不揮発性メモリ と し、 リーダデータを書き換えることによ
り、 他のリーダデータから生成された C R C符号を有する電子タグ を選択的に読み出せるよ うにすること もできる。
また、 この実施例ではリーダの数を一個で説明したが、 これに限 るものではなく 、 それぞれの電子タグシステムにおいて、 同じリ一 ダデータを持つリーダを複数用いること も可能である。
図 9に、 電子タグへの電子タグデータ、 C R C符号、 リーダへの リーダ番号、 生成多項式データを割り 当てる方法を示す。
管理システム ( 9 0 4 ) は、 電子タグシステムナンバー、 リーダ データ、 電子タグデータ、 C R C符号、 生成多項式を格納するデー タベース ( 9 0 7 ) 、 制御部 ( 9 0 5 ) を有する。 制御部 ( 9 0 5 ) は、 C R C符号を生成する符号化部 ( 9 0 6 ) を有する。
リ一ダの製造を行う リ一ダ製造システム ( 9 0 2 ) は、 電子タグ システムナンバー、 リーダデータ、 生成多項式データを格納するデ —タベース ( 9 0 8 ) を有する。
電子タグの製造を行う電子タグ製造システム ( 9 0 3 ) は、 電子 タグシステムナンバー、 電子タグデータ、 C R C符号を格納するデ —タベース ( 9 0 9 ) を有する。
電子タグシステム A〜 Z ( 9 0 1 a〜 9 0 1 z ) は、 それぞれ図 1 の電子タグシステムに対応する。
図 1 0に、 管理システムに格納されるデータ構造を示す。 データ ベースには、 電子タグシステム A〜 Zに対応して、 電子タグシステ ムナンバー A〜 Zが付され格納される。また、電子タグシステム A、 B、 ···、 Zに利用される リーダのリーダデータ A及び生成多項式デ —タ A、 リーダデータ B及び生成多項式データ B、 ···、 リーダデー タ C及び生成多項式データ Cが、 それぞれ電子タグシステムナンパ
— A、 B、 ···、 Zに関連付けて格納される。
管理システムの制御部は、 電子タグシステム A、 B、 '··、 Zに利 用される電子タグの数に応じて、 それぞれ電子タグデータ A ,〜 A , 電子タグデータ Bェ〜 8』、 · · · 、 電子タグデータ Z i〜 Z kを生成 する。 例えば、 電子タグデータのヘッダは所定の値と し、 サービス データは乱数、 順序数、 乱数と順序数の組み合わせとするこ と もで きる。 電子タグデータ A i〜A i、 電子タグデータ B i B , · · ·、 電子タグデータ Z t Z kは、 それぞれ電子タグシステムナンパ一 A B、 '··、 Ζ·に関連付けて格納される。
さ らに、 管理システムの制御部は、電子タグデータ A i、 Α 2、 ···、 A iのそれぞれにリーダ番号 Αを連接したデータから、 生成多項式 Aによ り、 C R C符号 A !、 A 2、 '··、 A i を生成し、 それぞれ電子 タグデータ A l、 A 2、 ···、 A iに関連付けてデータベースに格納す る。 同様にして、 〇 1 〇符'号81、 B 2、 ···、 B jを生成し、 それぞ れ電子タグデータ Bい B 2、 ·'·、 B jに関連付け、 '··、 C R C符号 τ ζ 2、 ···、 を生成し、 それぞれ電子タグデータ z 2、
-··、 z ,に関連付けデータベースに格納する。
すなわち、 電子タグシステムナンパ一 Xには、 リーダデータ X、 C R C符号 X、 電子タグデータ X 〜 X i、 C R C符号 X 〜 X iが関 連付けられデータベースに格納されることになる (X、 i は、 任意 の数) 。
管理システムの電子タグシステムナンパ一 A〜 Z、 リーダデータ A〜 Z、生成多項式データ A〜 Zがその関連付けを保持した状態で、 電子タグ製造システムのデータベースにネッ トワークを通じて転送 され、 格納される。
リーダ製造システムでは、 リーダ A、 B、 ···、 Zが製造され、 そ れぞれのメモリ には、 リーダデータ A及び生成多項式データ A、 リ —ダデータ B及び生成多項式データ B、 ··'、 リーダデータ Z及び生 成多項式データ Zが図 3に示すよ うな形式で格納される。
リーダ製造システムで製作されたリーダ A、 B、 ··'、 Zは、 それ ぞれが格納する リーダデータ及び生成多項式データ A、 B、 ···、 Z が関連付けられたリーダシステムナンバー A、 B、 ·'·、 Zが示す電 子タグ利用者システムで利用される。
管理システムの電子タグシステムナンパ一 A〜 Z と、 電子タグデ ータ A i〜A i、 B i B ''^ Z i〜 Z kと、 C R C符号 A i A ^ B i〜 B ) 、 ···、 Z i〜 Z kがその関連付けを保持した状態で、 リーダ 製造システムのデータベースにネッ トワークを通じて転送され、 格 納される。
電子タグ製造システムでは、 電子タグ A i、 A 2 , ... , A ;、 B i、 B 2 、 '·· 、 B j 、 ■·· 、 Z ! , Z 2 , ···、 Z kが製造され、 それぞれのメモ リ には、 リーダデータ A 1及び生成多項式データ A!、 リーダデータ A 2及び生成多項式データ A 2、 ···、 リーダデータ A i及び生成多項 式データ八ぃ リーダデータ B i及び生成多項式データ B i、 リーダ データ B 2及び生成多項式データ B 2、 ···、 リーダデータ B j及び生 成多項式データ Bい …、 リーダデータ Z i及び生成多項式データ Z ,、 リーダデータ z 2及び生成多項式データ Z 2、 ·■·、 リーダデータ Z k及び生成多項式データ Z kが図 2に示すよ う な形式で格納され る。
電子タグ製造システムで製作された電子タグ A i〜 A i 、 B i〜 B j 、 ···、 Z j〜 Z レ は、 それぞれが格納する電子タグデータ及び C R C符
号データ A i A , B ! B , ···、 Z i〜 Z kが関連付けられたリ —ダシステムナンバー A、 B、 '··、 Zが示す電子タグ利用者システ ム A、 B、 …、 Zで利用される。
この実施例では、 リーダデータ、 生成多項式データ、 電子タグ情 報、 C R C符号が、 管理システムから リーダ製造システム、 電子タ グ製造システムへネッ トワークを介し転送される実施例と したが、 何らかの記憶媒体に記憶し配送する形でも良い。
また、 リーダデータ、 生成多項式データを格納するメモ リ または そのメモ リ を有する I Cチップを製造する I Cチップ製造システム を、 リーダ製造システムとは別に設け、 I Cチップ製造システムが 有するデータベースへ管理システムから リーダデータ、 生成多項式 データを転送するよ うにしても良い。
同様に、 電子タグデータ、 C R C符号を格納するメ モ リ またはそ のメ モ リ を有する I Cチップを製造する I Cチップ製造システムを、 リーダ製造システムとは別に設け、 I Cチップ製造システムが有す るデータベースへ管理システムから電子タグデータ、 C R C符号を 転送するよ うにしても良い。
また、 管理システムの機能を、 リーダ製造システム、 電子タグ製 造システムのいずれか一方または両方に持たせネッ トワークを介し、 情報の交換をするよ うにしても良い。
図 1 1 に、 管理システムの処理部が行う C R C符合の生成のフロ —チヤ一 トを示す。
まず、 データベースから n ビッ トの電子タグデータ ια η〜 υ ιと m ビッ トのリーダデータ V m〜 V ι とを読み出す ( 丄 丄 0 1 ) 。 次に、 制御部内の符号化部は、 電子タグデータ u n〜 u , と リーダデータ V
9 m〜 v i との各ビッ トを係数とする多項式 Q ( X ) に生成多項式デ一 タを係数とする生成多項式 G ( X ) の最高次の項 X e 1を乗算し、 生成多項式 G ( X ) で割算 (モジュ ロ 2 ) した剰余 R )の係数の各 ビッ ト r i〜 r kを C R C符号と して求める ( 1 1 0 2 ) 。
P ( x ) は、 (式 9 ) のよ うに、 電子タグデータ U n U iと リ一 ダデ一タ V m〜 V iの各ビッ トを係数とする ( n +m— 1 ) 次の多項 式と して表される。
P(x) = w,,x"
+m_' + ",,—
+'"_
2 +■·· + "
3x"'+
2 +
十 " '
+ ν„.χ"'"' + vm_^x'"'~ +■■■ + v3 " + νΊχ + V,
= ," "' ·λ'"' +∑ν,.λ-'"'
/=1 ί =1
=ひ (x)'xm + (X)
= Α,+,, "+"'—' + ρη+η,-χχ"+""2 + ··■ + ρ,χ2 + P2x + P、
=∑P 、 (式 9 )
すなわち、 P ( x ) は電子タグデータ u n〜 u iの最下位ビッ トに リーダデータ V m〜 V の最上位ビッ トを連接したものを各項の係 数とすることになる。 また、 この連接したデータ u n〜 u l V m〜 V l の最上位ビッ トから最下位ビッ トの順に、 P ( X ) の最高次から最 低次の項の係数が対応することになる。
また、 生成多項式 G ( X ) は式 ( 6 ) に上述したものである。
R ( X ) は、 式 ( 1 0 ) のよ うに、 k次の多項式と して表される。
P(x) - X
= kxk―、 + rkxk~2 +■■■ + κχ2 + r2x + rt (式 1 0 )
の R ( X ) の各項の係数である k〜 r iを C R C符号と してデ
—タベースに登録する ( 1 1 0 3 ) 。
以上の ( 1 1 0 1 ) 〜 ( 1 1 0 3 ) の処理を管理システムの制御 部が実行するプログラムと して実現すること も可能である。 この場 合、 このプログラムは制御部のメ モ リ にデータ と して格納されるこ とになる。 また、 図 6の ( 1 1 0 2 ) の処理を行う誤り検出部をハ 一ドウエアで実装すると、 例えば図 1 2のよ うになる。 この符号化 部 ( 9 0 6 ) は、 単位時間 (ク ロ ック) 毎に動作する。 また、 図中 の r i ( i = 0 , ·■·, k ) と表された四角は、 1 単位時間の遅延素子 (レジスタ) ( 1 2 0 4 a〜 c ) を示す。 また、 g tで表された四角 は入力を g l倍して出力する乗算器 ( 1 2 0 5 a〜d ) (但し、 g l = 0ならば結線自体が不要、 g i = 1 ならば、 乗算器不要で結線の み) である。 また、 "+ " は E X O R (排他的論理和) 演算器 ( 7 0 6 a〜 d ) を表す。
この符号化部に、 電子タグデータ、 リーダデータからなる入力デ —タ s n〜 s V m〜 V 〗 ( 1 2 0 2 ) を単位時間毎に最上位ビッ トか ら順に入れ終わったときの各レジスタのデータ r i ( i = 0 , …, k ) を C R C符号とする。 尚、 この実施例に示した符号化部以外に も、 従来知られた誤り検出符合の符号器を用いることもできる。 この実施例では、 入力データを電子タグデータ、 リーダデータの 順に連接した最上位ビッ トから u n〜 u i V m〜 V のよ うに並ぶデ —タ と したが、 逆に入力データ と してリーダデータ、 電子タグデー タの順に連接した最上位ビッ 卜から u n〜 U , V m〜 V iのよ うに並 ぶデータと して良い。 この場合、 図 1 、 図 5、 図 7の誤り検出部へ の入力データも受信電子タグデータ、 リーダデータのよ うに並べる 必要がある。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基き具体的に説明 したが、 本発明は上記実施例に限定されるものではなく 、 その要旨 を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ とは言うまでもない。 例 えば、 特定のアルゴリ ズムによ り電子タグデータと リーダデータ と から C R C符号を求めてもよレ、。 この場合にも、 図 1 、 図 5、 図 7 の誤り検出部は、 この特定のアルゴリ ズムに合わせる必要がある。 また、 この実施例では C R C符号を利用 したが、 C R C符号はデ —タの整合性を確認するための方法の一つであって、 データの整合 をとる別の手法を採用することを本発明では妨げるものではなく 、 例えば、 ノヽミ ング符号や C R C、 フアイャ符号、 B C H符号、 リー ド · ソ ロモン符号などの巡回符号を用いることができる。 また、 電 子タグデ一タ と リーダデータを母体と し、 アルゴリ ズムにしたがつ て形成される初期の多項式を他の手法で生成したコー ドを付与する ことを含めた方法を用いることできる。 たとえば、 ノくリテイチエツ クのよ うな初歩的でかつ簡便な手法や、 複数ビッ トの鍵コー ドを使 用した共通鍵方式による暗号アルゴリ ズムや、 R S Aや楕円暗号な どのよ うな公開鍵方式による喑号ァルゴリ ズムを採用するこ と、 ま た、 ハッシュ関数によるコー ド発生、 エラー検出および訂正符号形 式などを採用することができる。
以上の説明では、 主と して本発明者によってなされた発明をその 背景となった技術分野である電子タグに適用した場合について説明 したがそれに限定されるものはなく 、 その他の通信などにも適用で さる。 産業上の利用可能性
本願は、 電子タグシステムに適用できる。