ドライブ装置
技術分野
[0001] 本発明は、情報記録媒体にデータを記録し、情報記録媒体に記録されたデータを 再生するドライブ装置に関する。
背景技術
[0002] 近年、デジタルデータの記録に様々な形態の情報記録媒体が用いられており、繰 り返しデータが書き換え可能な書き換え型光ディスクや、記録回数が 1回に限られて V、る一方、媒体の価格が安価である追記型光ディスクが存在する。
[0003] このような書き換え型光ディスクの例として、 DVD— RAMディスク、 BD—RE (Blu
-ray Disc Rewritable)ディスク等がある。
[0004] また、追記型光ディスク光ディスクの例として、 DVD— Rディスク、 BD-R(Blu-ra y Disc Recordable)ディスク等がある。
[0005] 書き換え型光ディスクでは、ディスク上に記録されるデータの信頼性を向上させるた め、欠陥管理機構が導入されている。
[0006] 欠陥管理機構は、大別するとスリッピングリプレイスメント(slipping replacement )アルゴリズムとリニアリプレイスメント(linear replacement)アルゴリズムからなる。
[0007] スリッピングリプレイスメントアルゴリズムは、主にディスクのフォーマット時に実施さ れる。すなわち、フォーマット処理に際して、ユーザデータ領域中の全 ECCクラスタを 検査し、欠陥クラスタが見つ力つたら、その位置をプライマリディフエタトリスト(以降、 P DL)に登録し、対応する論理クラスタを次の欠陥ではない物理クラスタにずらして対 応させる。
[0008] これにより、ユーザデータの記録時においては、 PDLに登録された欠陥クラスタを 避けて記録を行うことになり、データ記録の信頼性を向上させることが可能となる。
[0009] 一方、リニアリプレイスメントアルゴリズムでは、ユーザデータの記録時に実施される
[0010] すなわち、データを記録した際に、その記録結果を確認するべリファイ処理を行う。
もし記録に失敗した場合、記録を行った ECCクラスタは欠陥クラスタとなり、セカンダ リデイフェタトリスト(以降、 SDL)によりその位置が管理される。
[0011] そして、ユーザデータは、ディスク上の最内周や最外周に設けられている交替領域 に代替記録される。
[0012] 代替記録においても上述のベリファイ処理が行われる。記録が成功すればデータ 記録位置が決まるので、この時点で、欠陥クラスタの位置情報と代替先の ECCクラス タの位置情報とを対応させる情報である SDLエントリを生成し、上記の SDLに登録 する。
[0013] なお、 SDLエントリは交替領域に含まれる全ての ECCクラスタに対して設けられ、 それぞれの ECCクラスタが交替先として使用可能、すなわち現在は空き領域である 力 既に交替先として使用済みであるかを管理する場合もある。この交替領域中の空 き領域はスペアクラスタとも呼ばれる。
[0014] 再生時には、 PDLや SDLを参照し、必要に応じて代替先の ECCクラスタの再生を 行う。
[0015] 上述の PDLや SDLはディスク上のリードイン領域内に設けられるディフエタトマネ ージメントエリア(以降、 DMA)に記録される。 DMAにはその他に、交替領域の容量 等の情報も含む。
[0016] 書き換え型光ディスクの場合、欠陥管理に関する情報の更新は、 DMAを書き換え ることにより行う。
[0017] また、追記型光ディスクにおいても、例えば特許文献 1に示すように、欠陥管理機 構の導入が可能である。
[0018] 特許文献 1の FIG. 3Aではディスクのデータ構造について述べている。特許文献 1のディスクは、 DMAがリードイン領域及びリードアウト領域中に設けられている。
[0019] さらに、テンポラリディフエタトマネージメントエリア (TDMA)がリードイン領域及びリ ードアウト領域中に設けられて 、る。
[0020] 追記型光ディスクの場合、欠陥管理に関する情報の更新は、欠陥情報を更新する 毎に TDMAに欠陥情報を追記することにより行われる。
[0021] そして、ディスクのクローズ又はフアイナライズを行う時に、最新の TDMAの内容を
DMAに記録する。
[0022] TDMAには、一時欠陥管理情報(Temporary defect manage ment inform ation:以降、 TDDS)及び一時欠陥情報(Temporary Defect Information: 以降、 TDFL)が記録される。
[0023] 特許文献 1における FIG. 5Bには TDDSのデータ構造が示されている。 TDDSは
、対応する TDFLへのポインタ情報を含む。 TDFLは TDMA中に複数回記録される ので、ポインタ情報もそれぞれの TDFLに対して記録される。
[0024] さらに TDDSには、追記型光ディスク上の最終記録アドレス(last recorded add ress)が記録される。特許文献 1の FIG. 5Bに示されるように、一つの追記型光デイス クに対して複数の最終記録アドレスを持つことができる。
[0025] また TDDSには、追記型光ディスク上の最終記録交替アドレス(last recorded r eplacement address)が記録される。特許文献 1の FIG. 5Bに示されるように、一 つのディスクに対して複数の最終記録交替アドレスを持つことができる。
[0026] 特許文献 1の FIG. 6には TDFLのデータ構造が示されている。
[0027] TDFLには、欠陥関連情報(information regarding defect) # 1、 # 2、、、等 が含まれる。
[0028] 欠陥関連情報は、状態情報(state information)、欠陥クラスタへのポインタ、代 替クラスタへのポインタを含む。
[0029] 欠陥関連情報は上述の SDLに含まれる SDLエントリと同様のデータ構造と機能を 果たすものである。
[0030] 図 33A従及び図 33Bは、特許文献 1の FIG. 9A及び FIG. 9Bで開示される TDF Lの更新方法を示す。
[0031] 図 33Aは、 TDFL # 0のデータ構造を示している。 TDFL # 0は欠陥 # 1、 # 2、
# 3に対する欠陥関連情報 # 1、 # 2、 # 3を含む。
[0032] TDFL # 0が記録された後、追記型光ディスクに新たなデータ記録が行われ、欠 陥 # 4、 # 5が発生したとする。この時、図 33Bに示す TDFL # 1が追記型光デイス ク上に記録される。
[0033] ここで TDFL # 1は、 TDFL # 0に含まれる欠陥管理情報を全て維持したまま、新
たに欠陥 # 4、 # 5に対する欠陥関連情報 # 4、 # 5を追加することにより生成される
[0034] 特許文献 1の FIG. 10には欠陥関連情報のデータ構造が示されている。
[0035] 欠陥関連情報は、状態情報を含む。状態情報は、欠陥領域が連続欠陥ブロック (c ontinuous defect block)である力、、単独欠陥ブロック (single defect block であるかを示す情報を含む。
[0036] さらに欠陥関連情報は、欠陥領域へのポインタ (欠陥領域のディスク上での位置) を含む。
[0037] さらに、欠陥関連情報は、欠陥領域に対応する代替領域へのポインタを含む。
[0038] 欠陥領域が連続的な欠陥ブロック列である場合、状態情報は、欠陥領域へのボイ ンタが連続欠陥ブロックの開始又は終了位置であることを示す。また、代替領域への ポインタ力 それらの代替ブロックの開始又は終了位置であることを示す。
[0039] これらのデータ構造を用いることにより追記型光ディスクにおいて欠陥管理機構が 実現される。
[0040] さらに、上述のような欠陥管理機構を用いると、追記型光ディスクにおいても擬似 的な上書き記録が実現可能となる。
[0041] 図 31及び図 32を用いて、追記型の情報記録媒体における擬似的な上書き記録に 関して説明する。
[0042] 上述した通り欠陥管理機構においては、欠陥関連情報や SDLエントリという交替情 報により、データが記録されている見かけ上の論理アドレスを変えることなぐ実際に データが記録される物理アドレスを予め確保された別の場所にマッピングすることが 行われる。
[0043] そこで、もし、追記型光ディスク上の記録済みの論理アドレスに対してデータの上書 きが指示された場合、そのデータを別の物理アドレス上のセクタに記録し、元の論理 アドレスを維持するよう交替情報を更新すれば、見かけ上はデータが上書き記録され た状態を実現することが可能となる。以降、このような記録方法を、疑似上書き記録と 呼ぶ。
[0044] 図 31は、追記型光ディスクである情報記録媒体 1にいくつかのディレクトリとファイル
が記録された状態を示す図である。なお、この状態では、まだ疑似上書き記録は行 われていないものとする。
[0045] 追記型光ディスクにおいては、ディスク上のユーザデータ領域をトラック及びセッシ ヨンという単位で管理する。
[0046] 図 31においては、ユーザデータ領域上に記録されるユーザデータの管理はフアイ ルシステムによって行われる。ファイルシステムが管理を行う空間をボリューム空間 2 と呼ぶ。
[0047] なお、以下の説明にお 、ては、ファイルシステムを構成するボリューム Zファイル構 造として情報記録媒体 1に記録される記述子やポインタ、メタデータパーティションや メタデータファイルの構造等は、特に詳細な記載がない限り、 ISOZIEC13346規格 あるいは UDF (Universal Disk Format)規格に規定されたデータ構造を持つも のとする。
[0048] 図 31では、ボリューム空間 2内に、ボリューム構造領域 3と、物理パーティション 4が 記録されている。
[0049] 物理パーティション 4内には、 UDF規格バージョン 2. 5で規定されているメタデータ パーティション 5a、 ¾が含まれる。
[0050] また物理パーティション 4内には、メタデータファイル 6aとその複製であるメタデータ ミラーファイル 6bが記録されて!、る。
[0051] そして、それらの物理パーティション 4中での記録位置を示すファイルエントリー(F
E)である FE (メタデータファイル) 7a及び FE (メタデータミラーファイル) 7bが記録さ れている。また、データファイル(File— a) 8、データファイル(File— b) 9も記録され ている。
[0052] FEやディレクトリファイル等のファイル構造の情報は、すべてメタデータパーティショ ン、すなわち、メタデータファイル内に配置されている。
[0053] UDF規格で規定されるデータ構造では、ボリューム構造領域 3中にメタデータパー テイシヨン 5a及びファイル集合記述子 (FSD) 12の記録位置が記録されて 、る。
[0054] FSD12の起点として、ファイル構造を ROOTディレクトリ力も順次検索し、例えばデ 一タファイル (File -a) 8にアクセスすることが可能となる。
[0055] 次に、図 31の状態に新たにデータファイル (File— c)を疑似上書きすると図 32に 示す状態となる。
[0056] ここでは、データファイル (File— c)が情報記録媒体 1上の ROOTディレクトリ直下 に記録されたとする。
[0057] データファイル(File— c)の記録に際しては、データファイル(File— c)の追加のた めに必要なファイル構造の情報が更新 '生成される。具体的には、 FE (ROOT) 13 の更新や FE (File— c) 14の生成である。
[0058] そして、データファイル(File— c) 15が図 31の未記録領域に記録され、図 32の状 態となる。
[0059] FE (File-c) 14が記録される時、 FE (File— c) 14は、メタデータパーティション 5a
(すなわちメタデータファイル 6a)内の未記録領域 1 laに記録される。
[0060] 次に、 FE (ROOT) 16が FE (ROOT) 13に対して、疑似上書き記録される。
[0061] この時、図 32に示すように、 FE (ROOT) 16のデータは交替領域 17に記録される
[0062] さらに、ディスク管理情報 2に含まれる交替情報を更新し、 FE (ROOT) 13を FE (R
OOT) 16へマッピングする。
[0063] このようなファイルの記録処理後が行われた後、データファイル (File— c) 15を再 生する動作は次のようになる。
[0064] 情報記録媒体 1のボリューム構造領域 3から FE (メタデータファイル) 7aと FSD12 の位置情報が取得される。
[0065] 次に、ファイル構造の再生が行われる。ファイル構造の再生のため、取得済みの F
E (メタデータファイル) 7aと FSD12の位置情報を元に、 FSD12の再生が行われる。
[0066] 再生された FSD12から FE (ROOT) 13の位置情報が論理アドレスとして取得され る。
[0067] 取得された FE (ROOT) 13の位置情報(論理アドレス)を元に、 FE (ROOT) 13の 再生が行われる。
[0068] この時、交替情報が参照され、 FE (ROOT) 13の位置情報 (論理アドレス)にマツピ ングされている FE (ROOT) 16が再生される。
[0069] FE (ROOT) 16は最新の ROOTディレクトリファイルを含むので、 FE (File— c) 14 への位置情報を持つ。
[0070] そして、 FE (File— c) 14力 得られたデータファイル (File— c) 15の位置情報を用
V、てデータファイル (File c) 15の再生が行われる。
[0071] 以上のように追記型光ディスクにおいても、欠陥管理機構を用いることにより疑似上 書き記録が可能となる。
特許文献 1:米国特許出願公開第 2004Z0076096号明細書
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0072] し力しながら、上記で説明したような追記型光ディスクの疑似上書き記録方式では、 交替領域中の未記録領域が無くなるとユーザデータ領域に未記録領域が残ってい たとしてもそれ以上のデータ記録ができなくなるという課題がある。なぜなら、ファイル システム情報の更新ができなくなるからである。
[0073] 特に、追記型光ディスクの場合、交替領域の容量を必要な時点で拡張可能な書き 換え型光ディスクとは違い、ディスクのフォーマット(初期ィ匕)時に決まってしまう。
[0074] そして、疑似上書き記録を行うことを想定し、事前に適切な交替領域の容量を決め ることは困難である。
[0075] もし事前に決定した交替領域の容量が大きすぎれば、ユーザデータ領域の容量が 減ってしまうし、小さすぎればユーザデータ領域に未記録領域が残っているのにそれ 以上のデータ記録ができな 1、状況が発生してしまう。 V、ずれの場合も追記型光デイス クのユーザデータ領域を有効に利用することが出来ない。
[0076] 本発明は上記の課題を解決するものであり、追記型光ディスクの疑似上書き記録 において、ユーザデータ領域を無駄なく使用することを可能とするドライブ装置を提 供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0077] 本発明のドライブ装置は、追記型記録媒体に対してシーケンシャル記録を行うドラ イブ装置であって、前記追記型記録媒体は、ディスク管理情報領域と、ユーザデータ 領域とを含み、前記ディスク管理情報領域には、前記追記型記録媒体を管理するた
めのディスク管理情報が記録されており、前記ドライブ装置は、前記追記型記録媒体 に対して記録動作または再生動作を行う記録再生部と、前記記録再生部を制御する ドライブ制御部とを含み、前記ドライブ制御部は、前記ユーザデータ領域の連続的な 領域をデータが記録されるべき位置として指定する記録指示を受け取ることと、前記 記録指示によって指定された前記位置以外の前記ユーザデータ領域における特定 の位置に連続的な領域をアロケートすることと、前記アロケートされた連続的な領域 に前記データを記録するように前記記録再生部を制御することと、前記記録指示によ つて指定された前記連続的な領域の開始位置を前記アロケートされた連続的な領域 の開始位置にマッピングする第 1の交替管理情報と、前記記録指示によって指定さ れた前記連続的な領域の終了位置を前記アロケートされた連続的な領域の終了位 置にマッピングする第 2の交替管理情報とを含む新たなディスク管理情報を生成する ことと、前記新たなディスク管理情報を前記ディスク管理情報領域に記録するように 前記記録再生部を制御することとを少なくとも実行する。
本発明の他のドライブ装置は、 追記型記録媒体に対してシーケンシャル記録を行 うドライブ装置であって、前記追記型記録媒体は、ディスク管理情報領域と、ユーザ データ領域とを含み、前記ディスク管理情報領域には、前記追記型記録媒体を管理 するためのディスク管理情報が記録されており、前記ディスク管理情報は、前記ユー ザデータ領域内の第 1の連続的な領域を前記ユーザデータ領域内の第 2の連続的 な領域にマッピングするマッピング情報を含み、前記マッピング情報は、前記第 1の 連続的な領域の開始位置を前記第 2の連続的な領域の開始位置にマッピングし、か つ、前記第 1の連続的な領域の終了位置を前記第 2の連続的な領域の終了位置に マッピングするように構成されており、前記ドライブ装置は、前記追記型記録媒体に 対して記録動作または再生動作を行う記録再生部と、前記記録再生部を制御するド ライブ制御部とを含み、前記ドライブ制御部は、前記第 1の連続的な領域の一部をデ ータが記録されるべき位置として指定する記録指示を受け取ることと、前記記録指示 によって指定された前記位置以外の前記ユーザデータ領域における特定の位置に 前記データを記録するように前記記録再生部を制御することと、前記記録指示によつ て指定された前記位置を除 、て、前記マッピング情報によるマッピング状態を維持す
るように前記マッピング情報を更新することと、前記更新されたマッピング情報を含む 新たなディスク管理情報を生成することと、前記新たなディスク管理情報を前記ディス ク管理情報領域に記録するように前記記録再生部を制御することとを少なくとも実行 する。
[0079] 前記マッピング情報は、前記第 1の連続的な領域の開始位置を前記第 2の連続的 な領域の開始位置にマッピングする第 1の交替管理情報と、前記第 1の連続的な領 域の終了位置を前記第 2の連続的な領域の終了位置にマッピングする第 2の交替管 理情報とを含み、前記マッピング情報の更新は、前記記録指示によって指定された 前記位置を前記特定の位置にマッピングする新たな第 3の交替管理情報を生成する ことと、前記第 1の交替管理情報および前記第 2の交替管理情報を更新することなく 、新たな第 4の交替管理情報と新たな第 5の交替管理情報とを生成することと、前記 新たな第 3の交替管理情報と前記新たな第 4の交替管理情報と前記第 5の交替管理 情報とを前記マッピング情報に追加することとによって行われてもよい。
[0080] 前記マッピング情報は、前記第 1の連続的な領域の開始位置を前記第 2の連続的 な領域の開始位置にマッピングする第 1の交替管理情報と、前記第 1の連続的な領 域の終了位置を前記第 2の連続的な領域の終了位置にマッピングする第 2の交替管 理情報とを含み、前記マッピング情報の更新は、前記記録指示によって指定された 前記位置を前記特定の位置にマッピングする新たな第 3の交替管理情報を生成する ことと、前記新たな第 3の交替管理情報を前記マッピング情報に追加することと、前記 第 1の交替管理情報および前記第 2の交替管理情報を更新することとによって行わ れてもよい。
発明の効果
[0081] 本発明によれば、追記型光ディスクの疑似上書き記録にお!、て、ユーザデータ領 域を無駄なく使用することを可能とするドライブ装置を提供することができる。
図面の簡単な説明
[0082] [図 1A]図 1Aは本発明の実施の形態における情報記録媒体 100の外観の一例を示 す図
[図 1B]図 1Bは本発明の実施の形態における情報記録媒体 100のデータ構造の一
例を示す図
[図 1C]図 1Cは図 1Bに示されるユーザデータ領域 108のデータ構造の一例を示す 図
[図 2A]図 2Aは本発明の実施の形態におけるセッション管理情報 200のデータ構造 の一例を示す図
[図 2B]図 2Bは本発明の実施の形態におけるトラック管理情報 210のデータ構造の 一例を示す図
圆 2C]図 2Cは本発明の実施の形態における空き領域管理情報 220のデータ構造 の一例を示す図
[図 3]図 3は本発明の実施の形態におけるディスク構造情報 1100のデータ構造の一 例を示す図
圆 4]図 4は本発明の実施の形態における他の情報記録媒体 100bのデータ構造の 一例を示す図
[図 5A]図 5Aは本発明の実施の形態における交替管理情報リスト 1000のデータ構 造の一例を示す図
[図 5B]図 5Bは本発明の実施の形態における交替管理情報 1010のデータ構造の一 例を示す図
圆 6]図 6は本発明の実施の形態における情報記録再生装置 300の構成の一例を示 すブロック図
圆 7]図 7は本発明の実施の形態におけるフォーマット処理後の情報記録媒体上の データ構造の一例を示す図
[図 8A]図 8Aは本発明の実施の形態における記録処理を示すフローチャート
[図 8B]図 8Bは本発明の実施の形態における RMW処理を示すフローチャート 圆 9]図 9は本発明の実施の形態における記録処理後の情報記録媒体上のデータ 構造の一例を示す図
[図 10]図 10は本発明の実施の形態における再生処理を示すフローチャート
[図 11]図 11は本発明の実施の形態における交替管理情報 1010Bのデータ構造の 一例を示す図
[図 12]図 12は本発明の実施の形態における物理アドレス空間と論理アドレス空間の データ構造の一例を示す図
圆 13A]図 13Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 13B]図 13Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 14A]図 14Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 14B]図 14Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 15A]図 15Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 15B]図 15Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 16A]図 16Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 16B]図 16Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 17A]図 17Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 17B]図 17Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図
[図 18]図 18は本発明の実施の形態における交替管理情報である DFL entry 2010 のデータ構造の一例を示す図
[図 19A]図 19Aは本発明の実施の形態における記録処理を示すフローチャート [図 19B]図 19Bは本発明の実施の形態における記録処理を示すフローチャート 圆 20A]図 20Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 20B]図 20Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 21A]図 21Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 21B]図 21Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 22A]図 22Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 22B]図 22Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 23A]図 23Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 23B]図 23Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 24A]図 24Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 24B]図 24Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 25]図 25は本発明の実施の形態におけるトラック管理情報のデータ構造の例示図 圆 26A]図 26Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図
圆 26B]図 26Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 27]図 27は本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図
圆 28]図 28は本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図
圆 29]図 29は本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図
圆 30]図 30は本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図
圆 31]図 31は従来の技術における情報記録媒体上のデータ構造の一例を示す図
[図 32]図 32は従来の技術におけるファイル記録処理後の情報記録媒体上のデータ 構造の一例を示す図
[図 33A]図 33Aは従来の技術における TDFLのデータ構造の一例を示す図
[図 33B]図 33Bは従来の技術における TDFLのデータ構造の一例を示す図
[図 34]図 34は本発明の実施の形態における記録処理を示すフローチャート
[図 35]図 35は本発明の実施の形態における記録処理を示すフローチャート 圆 36A]図 36Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 36B]図 36Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 37A]図 37Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 37B]図 37Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 38A]図 38Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 38B]図 38Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 39A]図 39Aは本発明の実施の形態における交替記録に関する説明図 圆 39B]図 39Bは本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 40]図 40は本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図
[図 41]図 41は本発明の実施の形態における AVデータのスキップ記録に関する説明 図
圆 42]図 42は本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 43]図 43は本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 圆 44]図 44は本発明の実施の形態における交替管理情報に関する説明図 符号の説明
100、 100b 情報記録媒体
101 リードイン領域
102、 102a データ領域
103 リードアウト領域
103b, 103c 外周領域
104、 104a, 105、 105a ディスク管理情報領域
106、 106a 内周交替領域
107、 107a 外周交替領域
108、 108a ユーザデータ領域
109 ボリューム空間
122 未記録領域
120、 121 LRA
210 トラック管理情報
211 セッション開始情報
212 トラック開始位置情報
213 トラック内最終データ記録位置情報 (LRA)
300 情報記録再生装置
301 システム制御部
302 メモリ回路
303 I/Oバス
304 磁気ディスク装置
310 ドライブ装置
311 ドライブ制御部
312 メモリ回路
313 内部バス
314 記録再生部
410 ボリューム構造領域
600 800 AVDP
601 論理ボリューム記述子
602 区画マップ(タイプ 2)
440 メタデータファイル
450 メタデータミラーファイル
500 イメージデータ
510、 511、 512、 513 エラー領域
520、 521、 522 修復データ
1000 交替管理情報リスト
1010 交替管理情報
1011 状態情報
1012 交替元位置情報
1013 交替先位置情報
1100 ディスク構造情報
1103 ユーザデータ領域開始位置情報
1104 ユーザデータ領域終端位置情報
1105 交替領域情報
発明を実施するための最良の形態
[0084] 以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[0085] (実施の形態 1)
1 - 1.追記型記録媒体
図 1Aは、本発明の実施の形態における情報記録媒体 100の外観を示す。
[0086] 情報記録媒体 100の最内周にリードイン領域 101が配置されている。情報記録媒 体 100の最外周にリードアウト領域 103が配置されている。情報記録媒体 100のリー ドイン領域 101とリードアウト領域 103との間にデータ領域 102が配置されている。
[0087] リードイン領域 101には、後述する記録再生部 314に含まれる光ピックアップが情 報記録媒体 100へアクセスする時に必要な基準情報や、他の記録媒体との識別情 報等が記録されている。リードアウト領域 103にもリードイン領域 101に記録されてい る情報と同様の情報が記録されている。
[0088] リードイン領域 101、データ領域 102およびリードアウト領域 103には複数の物理セ
クタが割り付けられている。各物理セクタは最小のアクセス単位である。各物理セクタ は物理セクタ番号 (以降、 PSN)というアドレス情報により識別される。
[0089] 複数の物理セクタを含む ECCクラスタ(または、 ECCブロック)を最小の単位として データの記録 ·再生が行われる。
[0090] 図 1Bは、情報記録媒体 100のデータ構造を示す。図 1Bでは、図 1Aにおいて同心 円状に示されているリードイン領域 101、データ領域 102およびリードアウト領域 103 を横方向に配置して示して 、る。
[0091] リードイン領域 101は、ディスク管理情報領域 104を含み、リードアウト領域 103は、 ディスク管理情報領域 105を含む。
[0092] ディスク管理情報領域 104、 105のそれぞれには、ディスク管理情報が記録される
。ディスク管理情報は、後述する交替管理情報リストや、セッション管理情報、空き領 域管理情報などを含む。ディスク管理情報領域 104、 105はディスク管理情報を更新 するための領域として用いられる。この更新のための領域は一時ディスク管理情報領 域とも呼ばれる。
[0093] なお、本発明を BD—R規格に適用する場合には、本明細書における用語「デイス ク管理情報領域」を「ディスク管理領域」に読み替え、本明細書における用語「一時 ディスク管理情報領域」を「一時ディスク管理領域」に読み替え、本明細書における 用語「ディスク管理情報」を「ディスク管理構造」に読み替え、本明細書における用語 「一時ディスク管理情報」を「一時ディスク管理構造」に読み替えるものとする。
[0094] データ領域 102は、内周交替領域 106と、ユーザデータ領域 108と、外周交替領 域 107とを含む。
[0095] ユーザデータ領域 108は、ユーザデータを記録するために使用される領域である。
[0096] 図 1Cは、ユーザデータ領域 108のデータ構造を示す。
[0097] ユーザデータ領域 108は、複数のセッションを含む。各セッションは、複数のトラック を含む。
[0098] 各トラックは、情報記録媒体 100上の連続領域である。各トラックは、後述するトラッ ク管理情報によって管理される。
[0099] なお、本発明を BD—R規格に適用する場合には、本明細書における用語「トラック
」を「シーケンシャル記録領域(SRR)」に読み替えるものとする。
[0100] 各セッションは、情報記録媒体 100上に連続して配置される複数のトラックを含む。
各セッションは、後述するセッション管理情報によって管理される。
[0101] 図 2Aは、セッションを管理するためのセッション管理情報 200のデータ構造を示す
。セッション管理情報 200は、ディスク管理情報に含まれる。
[0102] セッション管理情報 200は、ヘッダ情報 201と、複数のトラック管理情報とを含む。
[0103] ヘッダ情報 201は、セッション管理情報 200の識別子や、図 2Bに示されるトラック管 理情報 210の数などの一般的な情報を有する。
[0104] トラック管理情報 # Nは、図 1Cに示されるトラック # Nに対応する情報を有する。こ こで、 Nは 1以上の整数である。
[0105] 図 2Bは、トラックを管理するためのトラック管理情報 210のデータ構造を示す。トラッ ク管理情報 210は、ディスク管理情報に含まれる。
[0106] トラック管理情報 210は、トラックがセッションの先頭トラックであるかどうかを示すセ ッシヨン開始情報 211と、トラックの開始位置を示すトラック開始位置情報 212と、トラ ック内で最後にデータが記録された位置を示すトラック内最終データ記録位置情報( 以降、 LRA) 213とを含む。
[0107] もしあるトラック管理情報 210によって管理されるトラックがセッションの先頭に位置 する場合には、そのトラックがセッションの先頭に位置することを示す値 (例えば、 "1"
)がセッション開始情報 211に設定される。それ以外の場合には、異なる値 (例えば、
"0")がセッション開始情報 211に設定される。
[0108] トラック開始位置情報 212は、トラックの開始位置を示す物理アドレスを含む。
[0109] トラック内最終データ記録位置情報 213は、トラック内で有効なデータが記録された 最終位置を示す物理アドレスを含む。有効なデータとは、例えば、ホスト装置 305か ら供給されたユーザデータである。図 1Cに示される LRA120や LRA121は、トラック 内最終データ記録位置情報 213の一例である。
[0110] なお、本発明を BD—R規格に適用する場合には、本明細書における用語「トラック 管理情報」を「シーケンシャル記録領域エントリ」に読み替え、本明細書における用語
「セッション管理情報」を「シーケンシャル記録領域情報」に読み替えるものとする。
[0111] なお、情報記録媒体 100が ECCクラスタを最小単位としてデータ記録を行う場合に は、トラック内最終データ記録位置情報 213は ECCクラスタ境界するとは限らな 、。 一般に、記録指示されるデータ容量は ECCクラスタの容量の整数倍とならな 、から である。この時、 LRA213は、記録指示されたデータが記録された最後の物理セクタ のアドレスを示す。
[0112] また、 LRA213が ECCクラスタ境界に一致しない場合、記録指示されたデータデ ータに続き、パディングデータ力 ¾CCクラスタ境界まで記録される。
[0113] 本実施の形態においては、トラック毎にデータの記録が可能である。新たなデータ の記録は、各トラックの先頭力 行われ、トラック内においては連続的にデータが配 置される(シーケンシャル記録)。そのトラック内でデータの記録が行われると、そのト ラック内で最後に記録された位置がトラック内最終データ記録位置情報 213に反映さ れる。
[0114] そのトラック内で記録を再開する場合には、最新のトラック内最終データ記録位置 情報 213の値を調べることにより、そのトラック内での次の記録開始位置を知ることが できる。
[0115] なお、トラックが割り付けられた直後で、そのトラックにデータがまったく記録されて いない場合は、その状態を示す所定の値 (例えば、 "0")をトラック内最終データ記録 位置情報 213に設定するようにしてもよ!、。
[0116] 次回記録可能位置(以降、 NWA)は、トラック内最終データ記録位置情報 213によ つて示される物理セクタの次の物理セクタの位置を示す。あるいは、情報記録媒体 1 00がある ECCクラスタを最小単位としてデータ記録を行う場合には、 NWAは、トラッ ク内最終データ記録位置情報 213によって示される物理セクタを含む ECCクラスタ の次の ECCクラスタの先頭位置を示す。
[0117] このことを数式を用いて表すと、(数 1)のようになる。
[0118] (数 1)
(a) LRA≠ 0のとき、
NWA = N X (Floor (LRA/N) + 1)
N : ECCクラスタに含まれる物理セクタ数(例えば、 N = 32)
(b) LRA = 0のとき、
NWA = (該当トラックの開始位置)
ただし、 Floor (X)は、 X以下の最大の整数値。
[0119] 以降の説明では、 NWAは、 ECCクラスタの先頭位置を示すものと仮定する。
[0120] データの記録が可能な状態にあるトラックはオープントラックと呼ばれる。
[0121] オープントラックのトラック番号は、図 2Aに示されるセッション管理情報 200中のへ ッダ情報 201に含まれる(例えば、第 1のオープントラック番号 203、第 2のオープント ラック番号 204など)。
[0122] 一方、才ープントラックではないトラックはクローズドトラックと呼ばれる。
[0123] 例えば、未記録領域が存在しないトラックや、ユーザ力も指示されたトラックがクロー ズド卜ラックとなる。
[0124] オープントラックとは異なり、クローズドトラックのトラック番号は、セッション管理情報
200中のヘッダ情報 210内に格納されな!、。
[0125] クローズドトラックへのデータ記録は禁止されて 、る。
[0126] オープントラック番号とトラック管理情報 210中のトラック内最終データ記録位置情 報 213とを調べることにより、情報記録媒体 100上での未記録領域を知ることができ る。
[0127] なお、本発明を BD—R規格に適用する場合、オープントラックは、オープン SRRを 示す。また、クローズドトラックは、クローズド SRRを示す。
[0128] また、追記型の情報記録媒体 100においても、記録済みの ECCクラスタを管理す ることにより、情報記録媒体上の任意の位置 (物理アドレス)にデータを記録する、一 種のランダム記録を行うことが可能である。
[0129] このようなランダム記録を実現するためには、情報記録媒体 100上での空き領域の 管理と最終データ記録位置の管理とを行う必要がある。
[0130] 本実施の形態においては、図 2Cに示される空き領域管理情報 220とディスク管理 情報領域 104、 105に記録されたディスク管理情報とを用いてこのような管理を実現 する。
[0131] ランダム記録を行う場合には、ディスク管理情報領域 104に図 2Cに示される空き領
域管理情報 220が記録される。
[0132] 図 2Cは、空き領域情報 220のデータ構造を示す。空き領域情報 220は、ヘッダ情 報 221と、管理対象領域情報 222と、空き領域情報 223とを含む。
[0133] ヘッダ情報 221は、空き領域管理情報 220の識別子などの一般的な情報を有する
[0134] 管理対象領域情報 222は、空き領域管理情報 220によって未記録 Z記録済み状 態を管理されるセクタが含まれるユーザデータ領域 108中の領域を特定する情報を 含む。例えば、管理対象領域情報 222は、その領域の開始位置やその領域の長さ を含む。
[0135] 空き領域情報 223は、管理対象となる領域に含まれる各 ECCクラスタが未記録か 記録済みであるかを示す情報を含む。例えば、各 ECCクラスタに対して 1ビットずつ のデータを割り当て、該当 ECCクラスタが未記録であれば例えば" 0"を、記録済みで あれば例えば" 1 "を設定することにより、対象領域のすべての ECCクラスタに対する 空き状況を管理することが可能となる。
[0136] ディスク管理情報領域 104に記録されたディスク管理情報は、図 3に示されるデイス ク構造情報 1100を含む。ディスク構造情報 1100は、最終データ記録位置情報 110 7を含む。最終データ記録位置情報 1107はユーザデータ領域 108内で最後にデー タが記録された位置を示す物理アドレスを含む。
[0137] ディスク構造情報 1100は、ディスク構造情報 1100全般に関する一般情報 1101と 、最新の交替管理情報リスト 1000のディスク管理情報領域内 104、 105内での位置 情報を示す交替管理情報リスト位置情報 1102と、ユーザ領域 108の開始位置を示 すユーザ領域開始位置情報 1103と、ユーザ領域 108の終端位置を示すユーザ領 域終端位置情報 1104と、ディスク管理情報領域情報 1107b、内周交替領域 106、 外周交替領域 107の容量や交替のために使用可能な領域を示す交替領域情報 11 05及び交替領域管理情報 1108とをさらに含む。
[0138] ディスク管理情報領域情報 1107bを用いることにより、ディスク管理情報領域の容 量を情報記録媒体毎に変更することが可能になる。さらに、ディスク管理情報領域情 報 1107bを用いることにより、内周交替領域 106や外周交替領域 107中に上述の一
時ディスク管理情報領域の容量を変更することが可能になる。
[0139] 交替領域情報 1105を用いることにより、交替領域の容量を情報記録媒体毎に変 更することが可能となる。例えば、内周交替領域 106や外周交替領域 107の容量を 0と指定することも可能である。
[0140] 交替領域管理情報 1108は、内周交替領域 106、外周交替領域 107において、次 に利用可能な位置を示す次回使用可能位置情報を含む。
[0141] 各交替領域においては、トラックと同様、シーケンシャルに記録される。各交替領域 における次回使用可能位置情報は、トラックおける NWAと同様の機能を果たすもの であり、各交替領域への新たなデータの記録は、次回使用可能位置情報により示さ れる位置からシーケンシャルに行われる。
[0142] ディスク構造情報 1100は、最新のセッション管理情報 200のディスク管理情報領 域内 104、 105内での位置情報を示すセッション管理情報位置情報 1109と、最新の 空き領域管理情報 220のディスク管理情報領域内 104、 105内での位置情報を示 す空き領域管理情報位置情報 1110とをさらに含む。
[0143] 上述の通り、セッション管理情報 200又は空き領域管理情報 220のいずれを用い ても、情報記録媒体 100上の物理セクタの空き状況を管理することが可能である。よ つて、用途に応じてセッション管理情報 200又は空き領域管理情報 220のいずれか を選択して使用するようにしても良い。あるいは、両方を同時に使用するようにしても 良い。このような、空き領域管理方式に関する情報は、ディスク構造情報 1100の記 録種別情報 1106に含まれる。
[0144] なお、ディスク管理情報領域 105は、情報記録媒体 100の信頼性を向上させるた め、ディスク管理情報領域 104に記録されたディスク管理情報の複製を記録したり、 ディスク管理情報等を更新する際に、ディスク管理情報領域 104に格納しきれな 、場 合に用いられる拡張領域であるので、以降では詳細の説明は省略する。また、交替 領域中などに記録される一時ディスク管理情報等についても同様である。
[0145] 図 1Cに示される例では、ユーザデータ領域 108上に記録されるユーザデータの管 理はファイルシステムによって行われる。ファイルシステムが管理を行う空間は、ボリュ ーム空間 109と呼ばれる。
[0146] ボリューム空間には複数の論理セクタが割り付けられている。各論理セクタは論理 セクタ番号 (以降、 LSN)というアドレス情報により識別される。
[0147] なお、以下の説明にお 、ては、ファイルシステムを構成するボリューム Zファイル構 造として情報記録媒体 100に記録される記述子やポインタ、メタデータパーティション やメタデータファイル等は、特に詳細な記載がない限り、 ISOZIEC13346規格ある いは UDF (Universal Disk Format)規格に規定されたデータ構造を持つものと する。もちろん、他のファイルシステムを用いることも可能である。
[0148] なお、図 1A〜図 1Cに示される情報記録媒体 100は、 1つの記録層を有するものと して説明したが、 2つ以上の記録層を有する情報記録媒体も存在し得る。
[0149] 図 4は、 2つの記録層を有する情報記録媒体 100bのデータ構造を示す。
[0150] 図 4において、 L0が第 1層を示し、 L1が第 2層を示す。第 1層および第 2層のそれ ぞれは情報記録媒体 100とほぼ同じ構造を有している。すなわち、リードイン領域 10 1は第 1層の最内周側に設けられおり、リードアウト領域 103aは第 2層の最内周に設 けられている。さらに、第 1層の最外周には外周領域 103bが設けられており、第 2層 の最外周には外周領域 103cが設けられている。リードイン領域 101、外周領域 103 b、リードアウト領域 104a、外周領域 103cは、それぞれ、
ディスク管理情報領域 104、 105、 104a, 105aを含む。
[0151] また、図 4に示されるように、交替領域 106、 106a, 107、 107aが設けられる。各交 替領域の容量は上述の通り情報記録媒体毎に変更することが可能である。また、各 交替領域中に追加の一時ディスク管理情報領域を設けることも可能である。そして、 ユーザデータ領域 108及び 108aは、連続的な論理アドレスを有する論理的に 1つの ボリューム空間として扱われる。
[0152] 以上により、複数の記録層を持った情報記録媒体を論理的には 1つの記録層を有 する情報記録媒体として扱うことが可能となる。以降では、 1つの記録層を有する情 報記録媒体について説明するが、それらの説明は、複数の記録層を有する情報記 録媒体にも適用することが可能である。それ故、特に説明が必要な場合についての み、複数の記録層を有する情報記録媒体に関する説明を適宜行うものとする。
[0153] 1 - 2.擬似上書き記録
次に図 5Aおよび図 5Bを参照して交替情報について説明する。
[0154] 交替情報とは、情報記録媒体上で欠陥が生じたクラスタ (欠陥クラスタ)の位置を示 す交替元位置情報と、その欠陥クラスタを交替する代替クラスタの位置を示す交替先 位置情報とを含む交替管理情報 (またはディフ タトリストエントリ)を含む交替管理情 報リスト (またはディフエクトリスト)のことを!、う。
[0155] また、本発明は、ユーザデータ領域に代替クラスタを記録することを可能とする。
[0156] さらに、本発明は、交替情報を用いて追記型の情報記録媒体における擬似的な上 書き記録を実現する。
[0157] 図 1Bに示されるように、データ領域 102は、内周交替領域 106と、ユーザデータ領 域 108と、外周交替領域 107とを含む。
[0158] 内周交替領域 106および外周交替領域 107のうちの少なくとも一部は、ユーザデ ータ領域 108上に記録されたデータの代替記録を行うための領域として使用される。
[0159] 例えば、ユーザデータ領域 108上に欠陥クラスタが存在する場合には、内周交替 領域 106および外周交替領域 107のうちの少なくとも一部力 その欠陥クラスタを交 替する代替クラスタを記録するための領域として使用される。
[0160] あるいは、内周交替領域 106および外周交替領域 107のうちの少なくとも一部は、 後述の疑似上書き記録における更新後のデータを記録するための領域としても使用 され得る。
[0161] 交替情報と交替領域とを組み合わせた交替記録は、ベリファイ処理とともに実施さ れる。
[0162] ベリファイ処理とは、データを記録した直後にそのデータを再生し、記録したデータ と再生されたデータとの比較を行 、、データが正しく記録されて 、るかどうかを調べる 処理である。このような一連の処理はべリファイ ·ァフタ一 ·ライト処理と呼ばれる。
[0163] ベリファイ処理時にエラーが生じた場合、すなわち、データが正しく記録されなかつ た場合に、交替記録が実施される。すなわち、欠陥クラスタは代替クラスタに交替さ れ、データは代替クラスタに記録される。
[0164] この代替クラスタは、内周交替領域 106 (もしくは、外周交替領域 107)またはユー ザデータ領域 108内に記録される。
[0165] 疑似的な上書き記録とは、データが記録されている見かけ上の論理アドレスを変え ることなぐ実際にデータが記録される物理アドレスを別の場所にマッピングする手法 である。
[0166] もし、記録済みの論理アドレスに対してデータの上書きが指示された場合、その上 書き前にデータが記録されていた物理アドレスとは別の物理アドレス上の ECCクラス タに新 、データを記録し、上書き前の ECCクラスタと新 、データが記録された代 替クラスタとのマッピングを行う。
[0167] この擬似的な上書き記録における代替クラスタは交替領域又はユーザデータ領域 内に記録される。
[0168] このようなマッピングを行うための交替情報として、図 5Aに示される交替管理情報リ スト 1000が使用される。
[0169] このようなマッピング処理により、実際にデータが上書きされたわけではないが、擬 似的にデータが上書きされたかのような状態を実現することが可能となる。以降、この ような記録方法を、疑似上書き記録と呼ぶ。
[0170] 図 5Aは、本発明の交替情報である交替管理情報リスト 1000のデータ構造を示す
。交替管理情報リスト 1000は、欠陥クラスタの位置と代替クラスタの位置とのマツピン グを行なうために使用される。交替管理情報リスト 1000は、ヘッダ情報 1001と、複数 の交替管理情報 1010 (交替管理情報 # 1、 # 2、 # 3 · · ·)とを含む。
[0171] ヘッダ情報 1001は、交替管理情報リスト 1000に含まれる交替管理情報の数を含 む。交替管理情報は、上記マッピングを示す情報を含んでいる。
[0172] 図 5Bは、交替管理情報 1010のデータ構造を示す。交替管理情報 1010は、状態 情報 1011と、交替元位置情報 1012と、交替先位置情報 1013とを含む。
[0173] 状態情報 1011は、上記マッピングに関する状態情報を含む。例えば、交替管理情 報 1010の種類や属性、交替元位置情報 1012および交替先位置情報 1013の有効
•無効状態などを示す。
[0174] 交替元位置情報 1012は、交替元の情報 (例えば、欠陥クラスタ)の位置を示す。
[0175] 交替先位置情報 1013は、交替先の情報 (例えば、代替クラスタ)の位置を示す。
[0176] また、疑似上書き記録の場合は、上書き前の ECCクラスタの位置を交替元位置情
報 1012で指し示し、上書き後の ECCクラスタの位置を交替先位置情報 1013で指し 示すことによりマッピングが行なわれる。
[0177] ここで、交替管理情報 1010に登録される交替元位置情報 1012と交替先位置情報
1013は、対応する ECCクラスタの先頭セクタの物理アドレス(例えば、 PSN)を用い て示されても良い。欠陥管理および疑似上書き記録において、 ECCクラスタ単位で のマッピングが行われる力 である。
[0178] 従来のリニアリプレイスメントにおいては、代替クラスタは交替領域に記録されてい た。よって、交替先位置情報 1013には常に、交替領域内の ECCクラスタの位置情 報が設定されていた。
[0179] 一方、本発明においては、代替クラスタは交替領域に限られず、ユーザデータ領域 にも記録可能とする。そのため、交替先位置情報 1013には、交替領域内の ECCク ラスタの位置を示す情報、もしくは、ユーザデータ領域内の ECCクラスタの位置を示 す情報を設定することが可能である。
[0180] そして、交替先位置情報 1013が二つの領域のいずれかに記録された ECCクラス タを指し示すことが可能となったので、交替先位置情報 1013が交替領域内の ECC クラスタを指し示すの力 交替先位置情報 1013がユーザデータ領域内の ECCクラス タを指し示すのかを判別するために、状態情報 1011にその判別情報を設けるように してちよい。
[0181] 1 3.記録再生装置
図 6は、本発明の実施の形態における、情報記録再生装置 300の構成を示す。
[0182] 情報記録再生装置 300は、ホスト装置 305とドライブ装置 310とを含む。
[0183] ホスト装置 305は、例えば、コンピュータシステムあるいはパーソナルコンピュータで あり得る。
[0184] ドライブ装置 310は、記録装置、再生装置、記録再生装置のいずれかであり得る。
なお、情報記録再生装置 300全体を記録装置、再生装置、記録再生装置と呼んでも よい。
[0185] ホスト装置 305は、システム制御部 301と、メモリ回路 302とを含む。ホスト装置 305 は、ハードディスクドライブのような磁気ディスク装置 304をさらに含んでもよい。ホスト
装置 305内の構成要素は、 IZOバス 303を介して相互に接続されている。
[0186] システム制御部 301は、例えば、システムの制御プログラムや演算用メモリを含むマ イク口プロセッサによって実現され得る。システム制御部 301は、ファイルシステムの ボリューム構造 Ζファイル構造の記録 '再生、後述するメタデータパーティション Ζフ アイル構造の記録 '再生、ファイルの記録 '再生、リードイン Ζリードアウト領域の記録
•再生などの処理の制御や演算を行う。
[0187] メモリ回路 302は、ボリューム構造、ファイル構造、メタデータパーティション Ζフアイ ル構造及びファイルの演算や一時保存などに使用される。
[0188] ドライブ装置 310は、ドライブ制御部 311と、メモリ回路 312と、記録再生部 314とを 含む。ドライブ装置 310内の構成要素は、内部バス 313を介して相互に接続されて いる。
[0189] ドライブ制御部 311は、例えば、ドライブの制御プログラムや演算用メモリを含むマ イク口プロセッサによって実現され得る。ドライブ制御部 311は、ディスク管理情報領 域や交替領域の記録 ·再生、疑似上書き記録 ·再生などの処理の制御や演算を行う
[0190] なお、図 6に示されるシステム制御部 301や、ドライブ制御部 311は、 LSI等の半導 体集積回路によって実現されてもよいし、汎用プロセッサとメモリ(例えば ROM)と〖こ よって実現されてもよい。
[0191] メモリ(例えば ROM)にはコンピュータ(例えば汎用プロセッサ)が実行可能なプロ グラムが格納されている。このプログラムは上述及び後述する本発明の再生処理及 び記録処理を示しており、コンピュータ(例えば汎用プロセッサ)はこのプログラムに 従って、本発明の再生処理及び記録処理を実行する。
[0192] メモリ回路 312は、ディスク管理情報領域や交替領域に関するデータ及びドライブ 装置 310に転送されてきたデータの演算や一時保存などに使用される。
[0193] 1 -4.記録処理手順(1)
次に、図 7を参照して、本実施の形態におけるフォーマット処理が行われた後の情 報記録媒体 100上のデータ構造を説明する。
[0194] ユーザデータ領域 108に、トラック # 1 401、トラック # 2 402、トラック # 3 403が
割り付けられている。
[0195] ユーザデータ領域 108にボリューム空間 109が割り付けられている。ボリューム空間 109内に、ボリューム構造領域 410と、物理パーティション 420と、ボリューム構造領 域 411とが割り付けられている。
[0196] 物理パーティション 420内には、 UDF規格バージョン 2. 5、あるいは、それ以降の バージョンで規定されるメタデータパーティション 430が含まれる。
[0197] 物理パーティション 420内には、メタデータファイル 440が記録されている。なお、 以後の説明では簡単のため、メタデータファイル 440の複製であるメタデータミラーフ アイルに関する説明は省略する力 もちろん、メタデータミラーファイルが記録されて いてもよい。
[0198] そして、メタデータファイル 440の物理パーティション 420中での記録位置を示すフ アイルエントリー (FE)である FE (メタデータファイル) 441力記録されて!、る。
[0199] ユーザデータファイルの記録位置や容量を示す FEや、ディレクトリファイルなどのフ アイル構造の情報は、すべてメタデータパーティション 430、すなわち、メタデータファ ィル 440内に配置されている。
[0200] 図 7では、 ROOTディレクトリのみが記録されており、そのため、メタデータファイル 4 40中には、ファイル集合記述子(FSD) 433及び FE (ROOT) 442のみが記録され ている。なお、ディレクトリファイルについては、説明の簡単化のため、各 FE内に含ま れる形式とする。
[0201] また、この時点では 、かなる交替記録も行われて 、な 、状態であるとする。なお、メ タデータパーティション 430中の空き領域管理は、 UDF規格バージョン 2. 5で規定 されて 、るようにメタデータビットマップ(図示せず)で行ってもよ!、。
[0202] あるいは、メタデータパーティション 430の空き領域を未記録のままとし、トラック # 1 の LRA405によってメタデータパーティション 430中の空き領域管理を行うようにして ちょい。
[0203] なお、トラックの割り付け方法は図 7に示すものに限定されず、例えば、より多くのト ラックを割りつけてもよい。また、ユーザデータ領域の最後尾のトラックを、新規のトラ ックが追加可能な状態としておき、必要な時点でトラックを追加するようにしてもょ 、。
[0204] 次に、図 8Aに示すフローチャートを参照して、本発明におけるデータ記録の手順 を説明する。
[0205] ここでは、データファイル (File— a)が情報記録媒体 100に記録されることとする。
[0206] なお、情報記録媒体 100のユーザデータ領域 108には、複数の論理アドレスと複 数の物理アドレスとが割り当てられており、その複数の論理アドレスとその複数の物理 アドレスとの対応関係は、予め決定されているものとする。
[0207] その複数の論理アドレスのそれぞれは、例えば、論理セクタ番号 (LSN)もしくは論 理ブロックアドレス(LBA)によって表される。
[0208] その複数の物理アドレスのそれぞれは、例えば、物理セクタ番号(PSN)もしくは物 理ブロックアドレス(PBA)によって表される。また、ユーザデータ領域 108には、少な くとも 1つのトラックが割り当てられているものとする。
[0209] (ステップ S 101)データファイル (File - a)の記録に先立ち、ドライブ制御部 311は
、データ記録の準備処理を実行する。このようなデータ記録の準備処理は、例えば、 情報記録媒体 100がドライブ装置 310にローデイングされた時に実行される。
[0210] 例えば、ドライブ制御部 311は、情報記録媒体 100のディスク管理情報領域 104 ( もしくは、ディスク管理情報領域 105)力も最新のディスク管理情報を読み出す。
[0211] そのディスク管理情報から、ユーザデータ領域 108に割り当てられている複数の論 理アドレスと複数の物理アドレスとの対応関係を示す初期論理アドレス一物理ァドレ スマッピングを決定するため、図 3のユーザデータ領域開始位置情報 1103、ユーザ データ領域終端位置情報 1104、交替領域情報 1105などを取得する。
[0212] 以降、ドライブ制御部 311は、初期論理アドレス—物理アドレスマッピングに従って
、論理アドレスと初期物理アドレスの変換を行う。
[0213] また、ドライブ制御部 311は、ディスク管理情報に含まれるトラック管理情報を取得 する。
[0214] (ステップ S 102)ドライブ制御部 311は、ホスト装置 305から記録指示を受け取る。
記録指示は、データが記録されるべき位置を示す論理アドレスを含む。この論理アド レスは、例えば、論理セクタ番号 (LSN)もしくは論理ブロックアドレス (LBA)によって 表される。記録指示は、単一のデータが記録されるべき位置を示す単一の論理アド
レスを含んで 、てもよ 、し、複数のデータがそれぞれ記録されるべき複数の位置を示 す複数の論理アドレスを含んで 、てもよ 、。
[0215] 記録指示に含まれる論理アドレスは、例えば、特定のトラック内において次にデー タが記録可能な位置を示す論理アドレス(すなわち、論理 NWA )に基づいてホスト 装置 305によって決定される。
[0216] 論理 NWAは、例えば、ホスト装置 305からドライブ装置 310へのリクエストに応答し て、ドライブ装置 310からホスト装置 305に出力される。
[0217] 論理 NWAは、上述の(数 1)力 決定された NWAを、初期論理アドレス 物理アド レスマッピングに従って変換することによって得られる。このような変換は、ドライブ制 御部 311によって行なわれる。 NWAおよび論理 NWAの決定手順は、後述される実 施の形態 2で詳しく説明する。
[0218] ホスト装置 305のシステム制御部 301は、データファイル (File— a)を記録するのに あたって、必要なファイルシステム情報の生成や更新を行う。例えば、システム制御 部 301は、メモリ回路 302において、データファイル(File— a)に対する FE (File— a )の生成や、データファイル(File— a)の親ディレクトリである ROOTディレクトリの更 新を行なう。
[0219] このような生成されたデータファイル (File— a)に対する FE (File— a)や更新された ROOTディレクトリは、ホスト装置 305からドライブ装置 310に記録指示を出力するこ とによって情報記録媒体 100に記録され、最新ファイルシステム情報が反映される。
[0220] その他、ホスト装置 305は、必要に応じて、交替記録を行うための未記録領域が残 つているかどうかなどを所定のコマンドを用いてドライブ装置 310に問い合わせる。
[0221] なお、ホスト装置 305からドライブ装置 310に出力される指示は、 SCSIマルチメデ ィァコマンドなどの規格化されたコマンドであってもよい。
[0222] 例えば、論理 NWAのリクエストや記録指示は、それぞれ、 READ TRACK INF
ORMATIONコマンドや WRITEコマンドであってもよい。
[0223] (ステップ S103)ドライブ制御部 311は、初期論理アドレス—物理アドレスマツピン グに従って、ステップ S 102において受け取った記録指示に含まれる論理アドレスを 物理アドレスに変換する。
[0224] (ステップ S 104)ドライブ制御部 311は、その記録指示に含まれる論理アドレスに対 応する物理アドレスとディスク管理情報に含まれるトラック管理情報 210 (図 2B)とに 基づいて、ユーザデータ領域 108に割り当てられた少なくとも 1つのトラックのうちの 1 つのトラック (オープントラック)を決定する。
[0225] ドライブ制御部 311は、その決定されたトラックの LRA213に基づいて、その決定さ れたトラック内において次にデータが記録可能な位置を示す物理アドレス (すなわち 、 NWA)を決定する。この NWAは、例えば、上述の(数 1)に従って決定される次回 記録可能アドレスである。
[0226] なお、 NWAの決定は、ステップ S104において行なわれてもよいが、その他のステ ップにおいて行われてもよい。例えば、上述したデータ記録の準備処理において予 め行なわれてもよい。
[0227] ここで、 LRA213を用いて NWAを算出することで、 NWAの情報をトラック管理情 報に保存する必要がなぐトラック管理情報のデータ構造を簡単にすることができる。
[0228] (ステップ S105)ドライブ制御部 311は、その記録指示に含まれる論理アドレスに対 応する物理アドレスが NWAより小さいか否かを決定する。
[0229] その記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスが NWAより小さいと 決定された場合には、その記録指示は、ユーザデータ領域 108の中の記録済み領 域に対する記録指示であるとして決定される。すなわち、記録指示されたデータ記録 が擬似上書き記録であるとして決定される。この場合には、処理はステップ S106に 進む。そうでなければ、処理はステップ S 108に進む。
[0230] (ステップ S 106)ドライブ制御部 311は、記録すべきデータを決定する。情報記録 媒体 100におけるデータ記録の単位力 ¾CCクラスタである場合、ドライブ制御部 311 は、記録指示によって指定されたデータを記録すべきデータとして決定する。例えば 、記録指示によって指定されたデータの記録位置と容量力 ¾CCクラスタ境界に一致 する場合には、 ECCクラスタ全体が書き換えられるので、記録指示によって指定され たデータそのものを記録すべきデータとして決定する。
[0231] 一致しない場合には、ドライブ制御部 311は、後述するリード'モディファイ 'ライト処 理を実行する。この場合には、ドライブ制御部 311は、リード'モディファイ 'ライト処理
の過程で得られる ECCクラスタ単位のデータを記録すべきデータとして決定する。
[0232] (ステップ S 107)ドライブ制御部 311は、ステップ S 106によって決定された記録す べきデータの記録位置を決定する。具体的には、ドライブ制御部 311は、その記録 指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置以外の特 定の位置であって、ユーザデータ領域 108における特定の位置をステップ S 106によ つて決定された記録すべきデータの記録位置として決定する。
[0233] ここで、その特定の位置は、ステップ S104において決定されたトラック内の NWA であってもよい。
[0234] あるいは、その特定の位置は、ステップ S104において決定されたトラックとは異な るオープントラック内の NWAであってもよい。この場合には、そのオープントラック内 の NWAは、記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスによって示さ れる位置に最も近 、位置を示すものであることが好ま 、。
[0235] (ステップ S 108)ドライブ制御部 311は、その記録指示に含まれる論理アドレスに対 応する物理アドレスが NWAに等 、か否かを決定する。その記録指示に含まれる論 理アドレスに対応する物理アドレスが NWAに等しいと決定された場合には、その記 録指示は、 NWAによって示される位置に対する記録指示であるとして決定される。 すなわち、記録指示されたデータ記録が追記 (新規記録)であるとして決定される。こ の場合には、処理はステップ S 109に進む。そうでなければ、処理はステップ S111に 進む。
[0236] (ステップ S 109)ドライブ制御部 311は、記録すべきデータを決定する。具体的に は、ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定されたデータを記録すべきデータ として決定する。
[0237] この時、ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定されたデータの終端力 ¾CC クラスタ境界に一致するかどうか判断する。もし、一致しない場合は、パディングデ一 タ(例えばすベて 00hのデータ)を挿入し、データの終端力 ¾CCクラスタ境界に一致 させ、記録すべきデータとして決定する。
[0238] (ステップ S 110)ドライブ制御部 311は、ステップ S 109によって決定された記録す べきデータの記録位置を決定する。具体的には、ドライブ制御部 311は、その記録
指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置 (すなわ ち、 NWAによって示される位置)をステップ S 109によって決定された記録すべきデ ータの記録位置として決定する。
[0239] (ステップ S 111)ドライブ制御部 311は、エラー処理を行う。
[0240] (ステップ S 112)ドライブ制御部 311は、決定された記録位置への記録処理を実行 する。
[0241] ステップ S105の判定が「はい」であって場合には、ドライブ制御部 311は、ステップ
S 106において決定された記録すべきデータをステップ S 107において決定された記 録位置に記録するように記録再生部 314を制御する。
[0242] ステップ S108の判定が「はい」であって場合には、ドライブ制御部 311は、ステップ
S 109において決定された記録すべきデータをステップ S 110において決定された記 録位置に記録するように記録再生部 314を制御する。
[0243] さらに、ドライブ制御部 311は、記録されたデータに対してべリファイ処理を行うこと により、そのデータの記録が成功したか否かを決定する。そのデータの記録に成功し た場合には、処理はステップ S 113に進む。
[0244] そのデータの記録に失敗した場合には、内周交替領域 106などの交替領域及び ユーザデータ領域 108のいずれかの領域中の未記録領域が代替クラスタとして割り 付けられ、その代替クラスタにそのデータが記録される。
[0245] そのデータの記録が最終的に成功した後に、処理はステップ S 113に進む。
[0246] なお、上述したステップ S 106およびステップ S 112の処理は、リード'モディファイ- ライト処理(以降、 RMW処理)によって実現されてもよい。
[0247] RMW処理では、第 1に、ドライブ制御部 311は、記録指示に含まれる論理アドレス に対応する物理アドレスによって示される位置にある物理セクタを含む ECCクラスタ に記録されたデータを再生するように記録再生部 314を制御し、その ECCクラスタか ら再生されたデータをメモリ回路 312に格納する(リード処理)。
[0248] なお、この再生処理を行う時点で再生対象の ECCクラスタが交替記録されている 可能性がある。このため、ドライブ制御部 311は、交替管理情報リスト 1000を参照し
、必要に応じて交替先の ECCクラスタに記録されたデータを再生するように記録再
生部 314を制御する。交替管理情報リスト 1000を参照したデータ再生の手順につい ては後述する。
[0249] 第 2に、ドライブ制御部 311は、その ECCクラスタ力も再生されたデータのうち、記 録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置にある 物理セクタに記録されたデータを記録指示にによって指定されるデータに置き換える (モディファイ処理)。その結果、更新後の ECCクラスタのデータが得られる。
[0250] ドライブ制御部 311は、リード処理およびモディファイ処理をステップ S106におい て実施する。
[0251] 図 8Bは、図 8Aに示されるステップ S106でリード処理およびモディファイ処理を行 うときに実施されるステップを示す。図 8Bに示される各ステップは、ドライブ装置 310 のドライブ制御部 311によって実行される。
[0252] (ステップ S 151)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタが代替クラスタに既に交替されている力否かを決定する。このような決定 は、例えば、交替管理情報リスト 1000を検索することによって行なわれる。
[0253] 記録指示によって指定された位置を交替元として示す交替管理情報 1010が発見 された場合、代替クラスタに既に交替されていると決定し、処理はステップ S152Aに 進む。そうでない場合は、処理はステップ 152Bに進む。
[0254] なお、ステップ S151の判定結果を内部変数の値として保持しておき、他のステップ において必要な時、その内部変数の値を参照することにより、記録指示によって指定 された位置を含む ECCクラスタが代替クラスタに既に交替されているカゝ否かを決定す るようにしてもよい。これにより、同一の処理を繰り返し実行することを避けることができ る。例えば、ステップ S151の判定結果力 ^はい」の場合には、その内部変数の値とし て" 1"を保持しておき、ステップ S151の判定結果が「いいえ」の場合には、その内部 変数の値として" 0"を保持しておくようにしてもょ 、。
[0255] (ステップ S152A)ドライブ制御部 311は、 RMW処理が必要であるか否かを決定 する。例えば、記録指示によって指定されるデータの位置とサイズ力 ¾CCクラスタ境 界に一致する場合には、ドライブ制御部 311は、 RMW処理が必要でないと決定し、 記録指示によって指定されるデータの位置とサイズ力 ¾CCクラスタ境界に一致しな
い場合には、ドライブ制御部 311は、 RMW処理が必要であると決定する。
[0256] RMW処理が必要であると決定された場合には、処理はステップ S 153に進み、そう でない場合には、処理はステップ S157に進む。
[0257] ステップ S151と同様にして、ステップ S152Aの判定結果を内部変数の値として保 持しておき、他のステップにおいて必要な時、その内部変数の値を参照することによ り、 RMW処理が必要であるか否かを決定するようにしてもよ!、。
[0258] (ステップ S152B)ドライブ制御部 311は、 RMW処理が必要であるか否かを決定 する。ステップ S152Bの処理は、ステップ S152Aの処理と同一である。
[0259] RMW処理が必要であると決定された場合には、処理はステップ S154に進み、そう でない場合には、処理はステップ S157に進む。
[0260] (ステップ S 153)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された位置を含む
ECCクラスタの代わりに、ステップ S151で発見した交替管理情報 1010が示す代替 クラスタに記録されているデータを再生するように記録再生部 314を制御し、再生さ れたデータをメモリ回路 312に格納する。
[0261] (ステップ S 154)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された位置を含む
ECCクラスタに記録されているデータを再生するように記録再生部 314を制御し、再 生されたデータをメモリ回路 312に格納する。
[0262] (ステップ S 155)ドライブ制御部 311は、再生されたデータを記録指示によって指 定されたデータによって置換することにより、修正されたデータを生成する。
[0263] (ステップ S156)ドライブ制御部 311は、修正されたデータを情報記録媒体 100に 記録すべきデータとして決定する。
[0264] (ステップ S157)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定されたデータを情 報記録媒体 100に記録すべきデータとして決定する。
[0265] 以上でリード処理およびモディファイ処理を完了する。
[0266] 第 3に、ドライブ制御部 311は、モディファイ処理において得られた更新後の ECCク ラスタのデータを元の ECCクラスタの位置に記録するように記録再生部 314を制御 する(ライト処理)。ドライブ制御部 311は、ライト処理をステップ S 112において実施 する。
[0267] ただし、本発明にお 、ては、情報記録媒体は追記型メディアであるため、実際には 元の ECCクラスタの位置には記録できな!/、。
[0268] そこで、内周交替領域 106などの交替領域及びユーザデータ領域 108のいずれか の領域中の未記録領域が代替クラスタとして割り付けられ、その代替クラスタに更新 後のデータが記録される。
[0269] さらに、ドライブ制御部 311は、記録されたデータに対してべリファイ処理を行うこと により、そのデータの記録が成功したか否かを決定する。そのデータの記録に成功し た場合には、処理はステップ S 113に進む。
[0270] そのデータの記録に失敗した場合には、内周交替領域 106などの交替領域及び ユーザデータ領域 108のいずれかの領域中の未記録領域が更なる代替クラスタとし て割り付けられ、その更なる代替クラスタにそのデータが記録される。
[0271] そのデータの記録が最終的に成功した後に、処理はステップ S 113に進む。
[0272] なお、記録指示によって指定された領域力 ¾CCクラスタ全体に対応する場合には 、すべての ECCクラスタが書き換えられるので上述のリード処理は不要となる。
[0273] (ステップ S 113)ドライブ制御部 311は、ステップ S 112における処理に応じて交替 管理情報 1010を生成し、その交替管理情報をメモリ回路 312に格納する。例えば、 ステップ S112において、ドライブ制御部 311が、その記録指示に含まれる論理アドレ スに対応する物理アドレスによって示される位置以外の特定の位置であって、ユーザ データ領域 108における特定の位置にデータを記録するように記録再生部 314を制 御 (疑似上書きを実施)した場合には、ドライブ制御部 311は、その記録指示に含まれ る論理アドレスに対応する物理アドレスをその特定の位置を示す物理アドレスにマツ ビングする交替管理情報 1010を生成する。
[0274] なお、既存の交替管理情報リスト 1000を検索することにより、記録指示に含まれる 論理アドレスに対応する物理アドレスと同一の交替元位置情報 1012を有する交替 管理情報 1010が既存の交替管理情報リスト 1000の中に発見された力否かを決定 するようにしてちょい。
[0275] もし発見された場合には、ドライブ制御部 311は、その特定の位置を示す物理アド レスを新たな交替先位置情報 1013として設定するようにその交替管理情報 1010を
更新する。
[0276] もし発見されな力つた場合には、ドライブ制御部 311は、新たな交替管理情報 101 0を生成し、その新しい交替管理情報 1010を交替管理情報リスト 1000に追加する。
[0277] 次に、ドライブ制御部 311は、交替管理情報リスト 1000の並べ替えを行う。例えば 、ドライブ制御部 311は、状態情報 1011について交替管理情報リスト 1000の並べ 替えを行 、、次に交替元位置情報 1012の物理アドレスにつ 、て交替管理情報リスト 1000の並べ替えを行ってもよ!ヽ。
[0278] このようにして、記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスをその特 定の位置を示す物理アドレスにマッピングする交替管理情報 1010を含む新たな交 替管理情報リスト 1000が生成される。
[0279] (ステップ S 114)ドライブ制御部 311は、上述した記録動作を反映するようにデイス ク管理情報を更新する。例えば、ドライブ制御部 311は、最終データ記録位置情報 1 107を更新する。また、ドライブ制御部 311は、最新の記録状態を反映するためデー タが記録されたトラックに対応するトラック管理情報 210内の LRA213を更新する。
[0280] さらに、ドライブ制御部 311は、新たな交替管理情報リスト 1000やトラック管理情報 210などの更新された情報を含む新たなディスク管理情報を生成する。また、新たな 交替管理情報リスト 1000やトラック管理情報 210の情報記録媒体 100上での最新の 記録位置を示すために、新たなディスク管理情報に含まれる交替管理情報リスト位置 情報 1102やセッション管理情報位置情報 1109を設定する。
[0281] ドライブ制御部 311は、新たなディスク管理情報を情報記録媒体 100上の所定の 領域 (例えば、一時ディスク管理情報領域)に記録するように記録再生部 314を制御 する。このようにして、ディスク管理情報が最新の状態に更新される。
[0282] なお、データの記録が終了した後、ドライブ装置 310は、上述の記録動作の結果を ホスト装置 305に通知するようにしてもよい。記録動作の結果とは、例えば、データの 記録が成功したこと、もしくは、データの記録が失敗したことなどを示す情報である。
[0283] このような通知は、所定のタイミングでホスト装置 305に送信され得る。例えば、ステ ップ S 108の終了時や、ステップ S 112でエラーが発生した時にこのような通知をホス ト装置 305に送信するようにしてもよい。あるいは、データの記録が実際に終了する
前にこのような通知をホスト装置 305に送信するようにしてもよい。例えば、ドライブ装 置 310がホスト装置 305から記録指示を受け取り、その記録指示を正しく解釈するこ とができた時点で記録終了を示す通知をホスト装置 305に送信するようにしてもよい
[0284] なお、上述の交替記録処理において、交替元の ECCクラスタの位置力 PSNが大 きくなる方向に未記録領域を検索するようにしてもよ!、。そのような検索にぉ 、て未記 録領域が発見されたら、その未記録領域が代替クラストとして割り付けられる。
[0285] また、最初に交替元クラスタを含むトラック内で未記録領域を検索し、次にそのトラッ タカ PSNが大きくなる方向に順に各トラック内の未記録領域を検索するようにしても よい。
[0286] 未記録領域が発見されな!、まま未記録領域の検索がユーザデータ領域 108の終 端に到達した場合には、そのユーザデータ領域 108に続く領域である外周交替領域 107にお 、て未記録領域を検索するようにしてもよ!、。
[0287] さらに、未記録領域が発見されないまま未記録領域の検索が交替領域 107の終端 に到達した場合には、情報記録媒体 100の内周側の所定の位置 (例えば、内周交 替領域 106の先頭、ユーザデータ領域 108の先頭、もしくは、それらの先頭から所定 の距離だけ離れた位置)カゝら PSNが大きくなるように未記録領域を検索するようにし てもよい。
[0288] なお、データ記録の手順のステップ S 105およびステップ S 108では、記録指示に 含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスと NWAとを比較することにより、そのデ ータ記録が疑似上書き記録であるか、追記であるかを決定した。
[0289] このような比較処理により、そのデータ記録が疑似上書き記録である力、追記である かを決定することができるのは、情報記録媒体 100が追記型の情報記録媒体であり 、さらに、その追記型の情報記録媒体に対してシーケンシャル記録が行われるからで ある。
[0290] 本発明で述べた、ユーザデータ領域を用いた交替記録は、書き換え型光ディスク にも適応可能である。し力しながら、書き換え型光ディスクの場合には、そのデータ記 録が上書き記録である力 追記 (または新規記録)であるかを決定するためには、より
複雑な処理手順が必要となる。なぜなら、書き換え型光ディスクの場合には、光ディ スク上の任意の場所力ランダムに書き換え可能なためである。
[0291] もし、上述の実施の形態のように、書き換え型光ディスク上の空き領域管理をドライ ブ装置が行おうとすれば、背景技術の説明で述べたように、例えば、 SDLにより書き 換え型光ディスク上の全ての ECCクラスタに対応する交替管理情報を管理する必要 がある。その上で、ある書き換え型光ディスク上のユーザデータ領域中のある場所へ のデータ記録が上書き記録なのか、新規記録なのかは、例えば、交替管理情報リスト 1000をすベて検索し、記録済力どうかを判断する必要がある。同様に、ある ECCク ラスタが代替クラスタとして既に使用されていないかどうかを知るために交替管理情 報リスト 1000をすベて検索する必要がある。このような処理は、交替管理情報リスト 1 000の容量に応じて処理量も増大し、ますます容量が増加して!/、く光ディスクに対し て大きな課題となってしまう。
[0292] 一方、本発明にお 、ては、追記型の情報記録媒体であり、シーケンシャル記録で あることから、あるトラック内で、 NWAより小さなアドレス値を持つ領域はすべて記録 済みであることが保証されて 、る。
[0293] よって、ステップ S105および 108のような比較処理により、交替管理情報リスト 100 0の容量にかかわらず、そのデータ記録が疑似上書き記録である力、追記であるかの 決定を簡単に行うことが可能となる。また、代替クラスタも NWA以降の位置力 選択 すればよ!、ので容易に選択することが可能である。
[0294] また、追記型光ディスクのランダム記録方式において疑似上書き記録を行う場合も 書き換え型光ディスクの場合と同様である。
[0295] さらに、追記型光ディスクのランダム記録方式の場合には、上述した空き領域管理 情報 220のような特別な構造が必要とされる。シーケンシャル記録方式の空き領域管 理に比べてランダム記録方式の空き領域管理情報 220はドライブ制御部 311に対す る処理負荷が大幅に大きくなる。
[0296] 特にシーケンシャル記録方式においては、オープントラックの数をファイルシステム に対する利便性を損ねない程度に制限する (例えば最大 4つ)ことが可能である。
[0297] この時、オープントラックの数はファイルシステムの構造に依存するものであり、光デ
イスクの容量が増えても影響を受けないが、一方、ランダム記録の空き領域管理情報
220は、光ディスクの容量の増加に伴い、その容量が増加し、処理負荷も増大する。
[0298] すなわち、ますます容量が増加して!/、く光ディスクに対して、シーケンシャル記録方 式において疑似上書き方式を行う本発明の効果は非常に大きい。
[0299] また、疑似上書き記録である力、追記であるかの決定のため、 NWAを、最新のトラ ック管理情報 210に含まれる LRA213と (数 1)に従って決定することが発明の特徴 である。
[0300] データ記録によって更新された LRA213をディスク上に記録しておくことで、情報 記録媒体 100をドライブ装置 310にローデイングしたときに、最新の LRA213を見つ ける時間が早くなる。
[0301] そして LRA213を用いて NWAを算出することで、 NWAの情報をトラック管理情報 に保存する必要がなぐトラック管理情報のデータ構造を簡単にすることができる。
[0302] もし、本発明によらなければ、疑似上書き記録であるか、追記であるかの決定を行う ために、例えば、次のような手順が必要となる。
[0303] すなわち、記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスを含むトラック を決定し、そのトラックの先頭力も順次 ECCクラスタを調べ、記録済力どうかを判断し なければならなくなる。
[0304] そして、記録指示された位置の ECCクラスタが記録済のであれば疑似上書き記録 であると決定する。
[0305] このような処理は、特にトラックの容量が大きくなると処理量も大きくなつてしまい好 ましくない。
[0306] 一方、本実施の形態であれば、トラックの容量によらず、疑似上書き記録であるか、 追記であるかの決定を容易に行うことが可能となる。
[0307] また、トラック管理情報内 210に LRA213を含ませることにより、ドライブ 10が記録 指示を受けた時、記録先のトラックを決定すると共に、 NWAの決定を容易に行うこと が可能となる。
[0308] 図 9は、このような記録手順によりデータファイルが記録された後の情報記録媒体 1 00上のデータ構造を示す。
[0309] 図 9では、データファイルの一例としてデータファイル(File— a) 460について説明 する。データファイル (File— a) 460では、上述の記録手順において、欠陥クラスタ #
1と欠陥クラスタ # 2が検出されたものとする。
[0310] そのため、欠陥クラスタ # 1を代替クラスタ # 1に交替させることを示す交替管理情 報と欠陥クラスタ # 2を代替クラスタ # 2に交替させることを示す交替管理情報とを含 むディスク管理情報がディスク管理情報領域 104中に記録されて 、るものとする。
[0311] 図 9に示すように、代替クラスタ # 1は交替領域 106に記録されており、代替クラスタ
# 3はユーザデータ領域 108に記録されている。
[0312] さらに、(データファイル File— a) 460は、その記録が行われてから、疑似上書き記 録により、内容が更新されている。
[0313] 具体的には更新クラスタ # 2及び更新クラスタ # 4の部分が疑似上書き記録による 更新部分に相当する。
[0314] 疑似上書き記録により更新された新 、データは、更新クラスタ # 2及び更新クラス タ # 4を代替として割り付けられた代替クラスタ # 2及び代替クラスタ # 4にそれぞれ 記録され、対応する交替情報がディスク管理情報領域 104中に記録されて ヽるもの とする。
[0315] 図 9に示すように、代替クラスタ # 2は交替領域 106に割り付けられており、代替クラ スタ # 4はユーザデータ領域 108に割り付けられて 、る。
[0316] 1 - 5.再生処理手順(1)
ファイルの再生処理について、図 10のフローチャートを参照して説明する。ここで は、図 9に示されるデータファイル (File— a) 460を再生する動作を例にあげて説明 する。
[0317] (ステップ S201)データの再生に先立ち、ドライブ制御部 311は、データ再生の準 備処理を実行する。このようなデータ再生の準備処理は、例えば、情報記録媒体 10 0がドライブ装置 310にローデイングされた時に実行される。例えば、ドライブ制御部 3 11は、情報記録媒体 100のディスク管理情報領域 104 (もしくは、ディスク管理情報 領域 105)力 ディスク管理情報を読み出す。
[0318] ドライブ制御部 311は、ユーザデータ領域 108に割り当てられている複数の論理ァ
ドレスと複数の物理アドレスとの対応関係を示す初期論理アドレス 物理アドレスマツ ビングを決定するため、そのディスク管理情報から、ユーザデータ領域開始位置情報
1103、ユーザデータ領域終端位置情報 1104、交替領域情報 1105などを取得する
[0319] 以降、ドライブ制御部 311は、初期論理アドレス—物理アドレスマッピングに従って
、論理アドレスと初期物理アドレスの変換を行う。
[0320] (ステップ S202)まず、システム制御部 301は、ドライブ装置 310に再生指示を出し
、情報記録媒体 100の所定の位置(例えば、 LSN = 256)に記録されている AVDP を再生する。
[0321] なお、 AVDPは UDF規格で定められた、ファイルシステム情報の起点となるデータ 構造であり、ボリューム構造領域 410及びボリューム構造領域 411に記録される。
[0322] (ステップ S203)次に、システム制御部 301は、 AVDPから、ボリューム構造領域 4 10中に記録されている主ボリューム記述子列 410Aの位置情報を取得する。システ ム制御部 301は、さらに、ドライブ装置 310に指示を出して主ボリューム構造 410Aを 再生する。
[0323] システム制御部 301は、さらに、再生した主ボリューム記述子列 410Aから順次、デ ータ構造を読み出し、 FE (メタデータファイル) 441の位置情報 (LSN)を取得する。
[0324] (ステップ S204)次に、システム制御部 301は、ファイル構造の再生を行う。フアイ ル構造の再生のため、システム制御部 301は、取得した FE (メタデータファイル) 441 の位置情報 (LSN)を元に、ドライブ装置 310に再生の指示を行い、 FE (メタデータ ファイル) 441を再生する。
[0325] ここで、システム制御部 301は、取得した FE (メタデータファイル) 441の情報から、 メタデータファイル 440の位置情報を得て、メタデータファイル 440へアクセス可能と なる。
[0326] (ステップ S205)以降、通常の UDF規格の再生手順により、 FSD433、 FE (ROO T) 442、 FE (File— a) 443、データファイル(File— a) 460の順に再生が行われる( ディレクトリファイルの再生については説明を省略する)。
[0327] 上述の再生処理の各ステップにおいて、ホスト装置 305からドライブ装置 310に再
生指示が出力される。ドライブ装置 310のドライブ制御部 311は、ホスト装置 305から 再生指示を受け取り、その再生指示に従って再生処理を実行する。
[0328] 再生指示は、データが再生されるべき位置を示す論理アドレスを含む。論理アドレ スは、例えば、論理セクタ番号 (LSN)によって表される。あるいは、論理アドレスは、 論理ブロックアドレス (LBA)によって表されてもよい。なお、再生指示は、例えば、 R EADコマンドである。
[0329] ドライブ制御部 311は、初期論理アドレス 物理アドレスマッピング (例えば、図 12 参照)に従って、再生指示に含まれる論理アドレスを物理アドレスに変換する。
[0330] 次に、ドライブ制御部 311は、交替管理情報リスト 1000を検索することにより、再生 指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスと同一の交替元位置情報 1012 を有する交替管理情報 1010が交替管理情報リスト 1000の中に発見された力否かを 決定する。
[0331] もし発見された場合には、ドライブ制御部 311は、その交替管理情報 1010の交替 先位置情報 1013を参照し、その交替先位置情報 1013によって示される位置力ゝらデ ータを再生するように記録再生部 314を制御する。
[0332] もし発見されな力つた場合には、ドライブ制御部 311は、再生指示に含まれる論理 アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置力 データを再生するように記 録再生部 314を制御する。このようにして再生されたデータは、ホスト装置 305に返 信される。
[0333] 1 -6.記録処理手順(2)
図 11は、交替管理情報 1010Bのデータ構造を示す。交替管理情報 1010Bは、図
5Bに示される交替管理情報 1010の異なる実施の形態を示す。
[0334] 図 11の交替管理情報 1010Bでは、状態情報 1011として次の 3つの情報を含む。
この 3つの情報を図 11に示すように、 Flagl、 Flag2、 Flag3とする。
[0335] Flaglは、交替管理情報 1010Bの分類のための情報で、その交替情報が代替記 録のためものもの力、欠陥クラスタを指し示すためのものかを示す情報を含む。
[0336] Flag2は、交替管理情報 1010Bが管理する代替クラスタの記録位置に関する情報 で、交替領域中又は交替先無しか、ユーザデータ領域中かを示す情報を含む。
[0337] Flag3は、交替管理情報 1010Bが管理するクラスタの数に関する情報で、その交 替情報が単一クラスタに対応するのか、連続的な複数クラスタに対応するのかを示す 情報を含む。連続的な複数クラスタに対応する場合には、 Flag3は、連続領域の開 始位置に対応するか、終了位置に対応するかを示す情報をさらに含む。
[0338] 以降、図 11に従って、本発明の詳細な記録手順について説明する。
[0339] なお、以降では必要に応じて交替管理情報の種別を図 11の右端列の記号を使つ て表すこととする。例えば、第一行目の Flagl = 1 (代替用)、 Flag2 = 0 (交替領域へ の代替)、 Flag3 = 00 (単一クラスタ)という状態情報 1011を持つ交替管理情報は、 交替管理情報(1)と表記する。
[0340] 図 12は、本発明における情報記録媒体 100上での、物理アドレス空間と論理アド レス空間のデータ構造の例示図である。
[0341] また、図 12は、ホスト装置 305から見た時の情報記録媒体 100上での位置を示す 論理アドレスである論理セクタ番号 (LSN)と、情報記録媒体 100上での実際の位置 を示す物理アドレスである物理セクタ番号 (PSN)との初期状態における対応関係も 示している。このような対応関係を初期論理アドレス—物理アドレスマッピングと呼ぶ( 図中、波線矢印で示す。以降同様。 ) o
[0342] 図 12に示される一つの行が一つの ECCクラスタに対応する。図 12では、物理アド レス(PSN)と、その物理アドレスに割り当てられている論理アドレス(LSN)とが同一 行に示されている。
[0343] 図 12において、 PSN及び LSNの値は、対応する ECCクラスタの先頭セクタ力ら終 端セクタの PSN及び LSNの値として示されて!/、る。
[0344] ここでは、 1つの ECCクラスタが 32セクタカゝら構成される場合を例としているが他の 構成でもかまわない。
[0345] PSNは内周交替領域 106、外周交替領域 107及びユーザデータ領域 108に割り 当てられる。
[0346] そして、ユーザデータ領域 108の先頭からトラックが割り当てられているものとする。
図 12の状態ではデータがまったく記録されていないので LRA500は、ユーザデータ 領域 108の先頭を指す。
[0347] 一方、 LSNは、ユーザデータ領域 108 (あるいはボリューム空間 109)のみに割り当 てられる。
[0348] ホスト装置 305は、この LSNを使って情報記録媒体 100上の特定の論理セクタを 指定し、記録や再生の指示を行う。
[0349] ドライブ装置 310は、ホスト装置 305から受け取った LSNを初期論理アドレス一物 理アドレスマッピングに従 、PSNに変換し、得られた PSNに従って物理セクタや EC
Cクラスタへのアクセスを行う。
[0350] 以降で説明する代替記録においては、初期論理アドレス 物理アドレスマッピング を基本とし、この対応関係と異なる論理アドレス 物理アドレスマッピングが必要な時 に交替管理情報 1010が用いられる。
[0351] なお、図 12における PSNや LSNの値は、説明のための例にすぎず、情報記録媒 体 100の構成や容量に従って実際の値は異なる。
[0352] また、上述したように、ディスク管理情報や交替領域の容量は可変であるが、それら の容量はホスト装置 305からの指示などにより行われるフォーマット処理時に決定さ れる。そして、フォーマット処理後においては、ユーザデータ領域 108の開始及び終 了位置は変化しない。
[0353] 初期論理アドレス 物理アドレスマッピングは、ディスク管理情報に含まれるデイス ク構造情報 1100の情報 (より詳細には、ユーザデータ領域開始位置情報 1103、ュ 一ザデータ領域終端位置情報 1104、交替領域情報 1105など)から、所定の演算等 により一意に決定することが可能である。
[0354] 図 12〜図 17Bを参照して、図 11に示される交替管理情報 1010Bの使用例につい て説明する。
[0355] まず、図 12の状態から図 13Aの状態への変化について説明する。
[0356] ホスト装置 305は、 LSN = 0の位置にデータ" A"を新規に記録するよう指示する。
[0357] この記録指示を受け取ったドライブ装置 310は、初期論理アドレス 物理アドレス マッピングに従って LSN=0を PSN= 1100へ変換し、 PSN= 1100の位置に、デ ータ" A"を記録する。
[0358] 次に、ドライブ装置 310は、記録したデータをべリファイする。ここではべリファイが
成功したものとする。
[0359] さらに、ホスト装置 305は、 LSN = 0の位置にデータ" A1"を疑似上書き記録するよ う指示する。
[0360] この記録指示を受け取ったドライブ装置 310は、初期論理アドレス 物理アドレス マッピングに従って LSN = 0を PSN= 1100へ変換し、 PSN = 1100の位置に RM W処理を行う。そして、交替領域 106中の PSN= 100の位置に、データ" A1"を記録 する。
[0361] この時、ドライブ装置 310により交替管理情報 511が生成される。交替管理情報 51 1の交替元には、データ" A"の記録位置である PSN= 1100が設定されており、交替 管理情報 511の交替先には、データ" A1"の記録位置である PSN= 100が設定され ている。交替管理情報 511の状態情報 1011は、図 11に従って設定されている。
[0362] なお、交替管理情報 511は、図 13A中の実線矢印に対応する。矢印の起点が交 替元を示し、矢印の先が交替先を示す (以降同様)。
[0363] さらに図 13Aでは、ホスト装置 305は、 LSN = 2の位置にデータ" B"を記録するよう 指示する。
[0364] データ" B"の記録においてべリファイに失敗したとすると、データ" B"は、内周交替 領域 106内の PSN= 132の位置に記録される。
[0365] この交替記録に対応して交替管理情報 512が生成される。交替管理情報 512の交 替元には、 PSN= 1032が設定されており、交替管理情報 512の交替先には PSN
= 132が設定されている。交替管理情報 512の状態情報 1011も同様に、図 11に従 つて設定されている。
[0366] 上記の記録後のデータ配置と交替管理情報リストは図 13Aおよび図 13Bのように なる。図 13Bの交替管理情報リスト 1000Aでは交替管理情報(1)が使用されている
[0367] 一方、図 14Aおよび図 14Bは、交替管理情報 (4)、(7)が使用される時の状態を説 明するための図である。
[0368] ここでは、ホスト装置 305は、 LSN = 64の位置にデーダ 'C"の記録を指示する。こ の記録指示に従い、ドライブ装置 310はデータ" C"を PSN= 1164の位置に記録す
る。ここでべリファイの結果がエラーであったとすると、ユーザデータ領域 108内の未 記録領域(PSN= 1196)が割り付けられ、デーダ 'C"は、 PSN= 1196の位置に代 替記録される。
[0369] この結果に従い、交替管理情報 513が生成される。
[0370] さらにホスト装置 305は、 LSN= 128の位置にデーダ 'D"の記録指示を行い、その 後、デーダ 'D1"の記録を指示する。
[0371] そして、データ" D1"の記録後のベリファイが失敗したとすると、データ" D1"は、 PS
N= 1292の位置に代替記録される。
[0372] この時、交替管理情報 514が生成される。
[0373] また、 PSN= 1260は、代替先の無い欠陥クラスタとなり、対応する交替管理情報 5 15が生成される。
[0374] さらに、ホスト装置 305が LSN= 128の位置にデーダ 'D2"の疑似上書き記録を指 示したとすると、デーダ 'D2"は、 PSN= 1324の位置に代替記録される。
[0375] この時、交替管理情報 514Aが生成される。一方、交替管理情報 514は不要となる ので、交替管理情報リスト 1000からは削除される。
[0376] 以上の記録処理の後は、 LRAは 500Bの位置に更新される。
[0377] なお、交替管理情報リスト 1000B (図 14B)は、状態情報 1011中の Flaglについて 並べ替えが行われ、次に交替元位置情報 1012の PSNの値につ!、て並べ替えが行 われる。
[0378] 図 15Aおよび図 15Bは、交替管理情報(5)、(6)が使用される時の状態を説明す るための図である。
[0379] ここでは、ホスト装置 305は、 LSN = 256〜X1の位置にデータ" E"を記録するよう 指示する。
[0380] この時、ベリファイに失敗し、データ" E"は、 PSN=x2〜x3の位置に代替記録され たとすると、交替管理情報 516及び交替管理情報 517が生成される。それぞれの交 替管理情報は、代替記録の開始位置に相当する ECCクラスタの先頭 PSN及び終了 位置に相当する ECCクラスタの先頭 PSNを示す。
[0381] 図 16Aおよび図 16Bでさらに、ホスト装置 305は、 LSN = 257〜X1の位置にデー
タ" El"を疑似上書き記録するよう指示したとする。
[0382] この時、デーダ 'ΕΙ"は、図 15Aでは未記録領域であった PSN=x4〜x5の位置に 記録される。
[0383] そして、この交替の開始点を示す情報として交替管理情報 516Aが、代替記録の 終了点を示す情報として交替管理情報 517Aが生成される。
[0384] この時点で、交替管理情報 516、 517は不要となるので、交替管理情報リストから は削除される。
[0385] なお、図 15A及び 16Aでは、代替記録先をすベてユーザデータ領域内 108とした 力 もちろん交替領域 106内としてもよい。この場合、交替管理情報(2)、(3)が使用 される。
[0386] なお、図 8Aを参照して説明したように、更新された交替管理情報リストは、ディスク 管理情報領域に記録される。
[0387] 1 - 7.再生処理手順(2)
このように記録されたデータを再生する際には、以下のような処理が行われる。
[0388] データの再生に先立ち、ドライブ制御部 311は、データ再生の準備処理を実行す る。このようなデータ再生の準備処理は、例えば、上述のステップ S201と同様である
[0389] そして、例えば、図 13Aの状態において、 LSN = 32のデータ" B"の再生指示がホ スト装置 305から行われたとすると、ドライブ装置 310は、初期論理アドレス—物理ァ ドレスマッピングに従い、 PSN= 1132を得る。
[0390] そこでドライブ装置 310は、最新の交替管理情報リスト 1000から、交替元として PS
N= 1132を持つ交替管理情報を検索する。
[0391] ここでは、交替管理情報 512が見つかるので、そこから交替先の PSN= 132を取 得する。
[0392] ドライブ装置 310は、 PSN= 132からデーダ 'Β"を再生し、 LSN = 32の再生デー タとしてホスト装置 305へ返信する。
[0393] ホスト装置 305が指定する LSNが変わったとしてもドライブ装置 310側の処理は同 じである。受け取った LSNを初期論理アドレス 物理アドレスマッピングに従い PSN
に変換し、対応する交替管理情報が見つかれば、代替クラスタからデータを再生す る。対応する交替管理情報が見つからなければ、そのまま PSNに従って再生を行え ばよい。
[0394]
以上により、情報記録媒体 100の疑似上書き記録において、ユーザデータ領域を 交替先として無駄なく使用することが可能となる。
[0395] 1 -8.記録処理手順(3)
図 18は、上述した交替管理情報 1010や交替管理情報 1010Bと同様の交替管理 情報の異なる構成例である DFL entry2010を示す。
[0396] DFL entry 2010に含まれるステータス 1 2011A及びステータス 2 2011B、欠 陥クラスタ先頭 PSN 2012、代替クラスタ先頭 PSN2013は、それぞれ上述の、状 態情報 1011、交替元位置情報 1012、交替元位置情報 1013と同様のものである。
[0397] ここで、図 5Bを参照して説明したのと同様、欠陥クラスタ先頭 PSN 2012と代替ク ラスタ先頭 PSN 2013は、対応する ECCクラスタの先頭セクタの物理アドレス(例え ば、 PSN)を用いて示されても良い。欠陥管理および疑似上書き記録において、 EC Cクラスタ単位でのマッピングが行われる力もである。
[0398] ここでステータス 1 2011Aは、少なくとも交替管理情報 1010Bにおける Flagl及 び Flag2と同様の情報を含む。すなわち、例えば、ステータス 1 2011Aの値が" 10 00"の場合は、その交替情報は交替先の無いことを示す (Flag2 = 0で交替先無しの 場合に相当)。この場合、代替クラスタ先頭 PSN2013には" 0"が設定される。
[0399] 一方、交替先が存在する場合は、ステータス 1に" 0000"が設定される (Flag2 = 0 で交替先有りの場合に相当)。
[0400] また、ステータス 2 2011Bは、少なくとも交替管理情報 1010Bにおける Flag3と同 様の情報を含む。
[0401] すなわち、例えば、ステータス 2 2011Bの値が" 0000"の場合は、その交替情報 は単一クラスタに対応する(Flag3 = 00に相当)。
[0402] 同様に、ステータス 2の値が、例えば、 "0001"の場合は、その交替情報は複数のク ラスタを含む連続領域の開始クラスタの先頭セクタの位置に対応する (Flag3 = 01に
相当)。一方、 "0010"の場合は、複数のクラスタを含む連続領域の終端クラスタの先 頭セクタの位置に対応する(Flag3 = 10に相当)。
[0403] この DFL entry2010は全ての実施の形態に適用可能である。
[0404] 次に、図 18に示した DFL entry2010のデータ構造と、図 19Aのフローチャート を参照して、上述の図 8Aを用いて説明したステップ S113における交替管理情報に 対する処理例をさらに詳しく説明する。
[0405] ここでは、図 8Aのステップ S 112で疑似上書き記録のための交替先への記録が行 われ、ステップ S 113へ進んだ場合を想定する。
[0406] (ステップ S301)まず、この疑似上書き記録が、 1回目の上書き記録力 2回目ある いはそれ以降の上書き記録かを判断する。
[0407] この判断は、例えば、最新の交替管理情報リストに対し、図 8Aのステップ S 103で 得られた、記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスを含む ECCクラ スタの先頭 PSNの値を、欠陥クラスタ先頭 PSN2012の値として持つ DFL entry2
010を検索することにより行える。
[0408] この最新の交替管理情報リストは、例えば、ステップ S101 (図 8A)において、デイス ク管理情報領域から再生され、メモリ回路 312に保持される。
[0409] もし、該当する交替管理情報 (例えば、 DFL entry2010)が交替管理情報リスト 中に発見されな力つた場合には、 1回目の擬似上書き記録であるとして、処理はステ ップ S 302に進む。
[0410] 該当する交替管理情報が交替管理情報リスト中に発見された場合には、 2回目の 擬似上書き記録であるとして、処理はステップ S304に進む。
[0411] なお、疑似上書き記録が、 1回目の上書き記録力 2回目あるいはそれ以降の上書 き記録かの判断は、他のステップで予め行っておいてもよい。例えば、ステップ S106 で行ってもよい。その時の判断結果を保持しておき、ステップ S301で使用するように してちよい。
[0412] (ステップ S302) 1回目の交替記録の場合は次の処理を行う。
[0413] まず、ドライブ制御部 311により新しい DFL entry2010がドライブ装置 310のメモ リ回路 312上に生成される。
[0414] (ステップ S303)次に、この DFL entry 2010に値を設定する。
[0415] すなわち、ステータス 1 2011 Aに対して適切な値を設定する。例えば、交替先の 存在する交替記録であれば" 0000"が設定される。
[0416] 次に、欠陥クラスタ先頭 PSN2012に対して、記録指示に含まれる論理アドレスに 対応する物理アドレスに位置する ECCクラスタの先頭 PSNの値を設定する。
[0417] 次に、代替クラスタ先頭 PSN2013に対して、直前の交替記録において、実際にデ ータが記録された代替クラスタの先頭 PSNの値を設定する。
[0418] さらに、この DFL entry2010のステータス 2 2011Bに対して適切な値を設定す る。例えば、単一クラスタの交替記録であれば" 0000"が設定される。
[0419] (ステップ S304) 2回目以降の交替記録の場合は次の処理を行う。
[0420] すなわち、直前のステップで見つかった DFL entry 2010に対する更新処理を行 うため、ステップ S305へ進む。
[0421] (ステップ S305)まず、この DFL entry 2010のステータス 1 2011Aを適切な値 に更新する。例えば、交替先の存在する交替記録であれば" 0000"が設定される。
[0422] 次に、代替クラスタ先頭 PSN2013を、直前の交替記録において、実際にデータが 記録された代替クラスタの先頭 PSNの値に更新する。すなわち、新たな交替先が設 定される。
[0423] なお、欠陥クラスタ先頭 PSN2012については、同じ ECCクラスタに対する 2回目 以降の交替記録であるので、変更の必要はなぐ同じ値を保持すればよい。
[0424] さらに、この DFL entry2010のステータス 2 2011Bを適切な値に更新する。例 えば、単一クラスタの交替記録であれば" 0000"が設定される。
(ステップ S306)以上の処理により、交替管理情報リストの更新が行われる。すなわ ち、新しい DFL entry2010の追カロ、又は、既存の DFL entry 2010の値が更新さ れる。
[0425] そして、交替管理情報リストの並べ替えを行う。この並べ替えは例えば、ステータス 1 2011Aについて並べ替えを行う。さらに、欠陥クラスタ先頭 PSN 2012、ステー タス 2 2011B、代替クラスタ先頭 PSN 2013の順に並べ替えを行う。
[0426] 以上で図 8Aのステップ S113は終了である。ここで得られた、最新の交替管理情報
リストは、(一時)ディスク管理情報領域に追記される。
[0427] なお、上述の処理例では、疑似上書き記録のための交替記録が行われた場合に ついて説明したが、これが、欠陥クラスタの発生による交替記録についても同じく適 用可能である。
[0428] ところで、背景技術で図 33A及び図 33Bを参照して説明したように、従来の追記型 光ディスクの欠陥管理にぉ 、ては、交替記録が発生するたびに既存の交替管理情 報を残し、新たな交替管理情報を追加していた。
[0429] このような方法を、本実施の形態のようにユーザデータ領域を交替先として使用す る記録方法に適用すると、交替記録が発生するたびに交替管理情報が増えてゆき、 交替管理情報リストの容量が大きくなるため、ドライブ装置等の実装上好ましくない。
[0430] 特に、従来の追記型光ディスクの欠陥管理にお!、ては、ー且交替されたクラスタは 再度交替されることはな力つたが、本実施の形態のように疑似上書き記録が行われる 場合は、何度も交替記録の対象になりうる。そのため、交替管理情報リストの容量は 非常に大きくなる可能性がある。
[0431] また、同じ欠陥クラスタ先頭 PSN2012の値を持つ交替管理情報が交替管理情報 リスト中に複数存在することになり、最新の交替管理情報を得るためにさらに追加の 処理や仕組みが必要となる。
[0432] また、書き換え型光ディスクの欠陥管理においては、全ての交替先クラスタに対し て、既に交替先として使用済みであるかどうかにかかわらず、交替管理情報を設けて いた。
[0433] このような方法を、本実施の形態のようにユーザデータ領域を交替先として使用す る方法に適用すると、初めから非常に大量の交替管理情報が必要となり、やはり実装 上好ましくない。
[0434] 一方、図 19Aを用いた方法によれば、必要最低限の欠陥管理情報のみを生成し、 管理すれば良ぐ最新の交替管理情報も容易に見つけることが可能となる。
[0435] 1 - 9.記録処理手順 (4)
図 19Bを参照して、データ記録の手順における交替管理情報の処理例をさらに詳 しく説明する。
[0436] 図 19Bに示される各ステップは、図 8Aに示されるステップ S113に含まれる。以下 の説明では、図 18に示した交替管理情報の一例である DFL entry2010のデータ 構造を参照する。
[0437] なお、ここでは、図 8Aのステップ S112において疑似上書き記録のための交替先 への記録が行われ、ステップ S 113に進んだ場合を想定する。
[0438] (ステップ S601)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された領域が物理 アドレス空間にお 、て連続領域である力否かを決定する。
[0439] 例えば、ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定される記録位置と記録指示 によって指定される記録されるべきデータの容量とに基づいて物理アドレス空間上の 領域のサイズを決定する。このようにして決定された物理アドレス空間上の領域のサ ィズが、 1つ ECCクラスタのサイズよりも大きい場合には、ドライブ制御部 311は、記 録指示によって指定された領域が物理アドレス空間において連続領域であると決定 する。
[0440] ステップ S601の判定結果が「はい」である場合には、処理はステップ S602に進む 。ステップ S601の判定結果が「いいえ」である場合には、処理はステップ S603に進 む。
[0441] (ステップ S602)ドライブ制御部 311は、ステップ S112において実際にデータが記 録された領域が物理アドレス空間において連続領域である力否かを決定する。
[0442] 例えば、ステップ S112で記録処理を実施した領域のサイズ力 記録指示によって 指定された領域のサイズと等し力つた場合、ドライブ制御部 311は、ステップ S112に ぉ 、て実際にデータが記録された領域が物理アドレス空間にお 、て連続領域である と決定する。
[0443] ステップ S602の判定結果が「はい」である場合には、処理はステップ S604に進む 。ステップ S602の判定結果が「いいえ」である場合には、処理はステップ S603に進 む。
[0444] (ステップ S603)ドライブ制御部 311は、例えば、図 19Aを参照して説明した処理 を行う。
[0445] (ステップ S604)ドライブ制御部 311は、疑似上書き記録が、 1回目の上書き記録
力 2回目あるいはそれ以降の上書き記録かを決定する。
[0446] このような決定は、例えば、最新の交替管理情報リストを検索することにより、ステツ プ S601で決定された連続領域と同じ領域を示す交替元位置情報を有する第 1の D FL entry2010 (ステータス 2 2011B = "0001")と第 2の DFL entry2010 (ス テータス 2 2011B = "0010")とが交替管理情報リストの中に発見される力否かに 応じて行われる。
[0447] 該当する第 1の DFL entry2010と第 2の DFL entry2010とが交替管理情報リ スト中に発見されな力つた場合には、 1回目の擬似上書き記録であるとして、処理は ステップ S605に進む。
[0448] 該当する第 1の DFL entry2010と第 2の DFL entry2010とが交替管理情報リ スト中に発見された場合には、 2回目の擬似上書き記録であるとして、処理はステツ プ S607に進む。
[0449] (ステップ S605)ドライブ制御部 311は、新たな第 1の DFL entry2010と新たな 第 2の DFL entry2010とを生成し、これらをメモリ回路 312に格納する。
[0450] (ステップ S606)ドライブ制御部 311は、第 1および第 2の DFL entry2010に値を 設定する。
[0451] 第 1の DFL entry 2010のステータス 1 2011Aには、交替先の存在する交替記 録であることを示す" 0000"が設定される。
[0452] 第 1の DFL entry2010の欠陥クラスタ先頭 PSN2012には、記録指示によって指 定された領域の開始位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。
[0453] 第 1の DFL entry2010の交替クラスタ先頭 PSN2013には、実際にデータが記 録された連続領域の開始位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。
[0454] 第 1の DFL entry2010のステータス 2 2011Bには、連続領域の開始位置であ ることを示す" 0001"が設定される。
[0455] 第 2の DFL entry 2010のステータス 1 2011Aには、交替先の存在する交替記 録であることを示す" 0000"が設定される。
[0456] 第 2の DFL entry2010の欠陥クラスタ先頭 PSN2012には、記録指示によって指 定された領域の終端位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。記録
指示によって指定された領域の終端位置は、例えば、記録指示に含まれる論理アド レスに対応する物理アドレスと、記録されるべきデータのデータ長とから求められる。
[0457] 第 2の DFL entry2010のの交替クラスタ先頭 PSN2013には、実際にデータが 記録された連続領域の終端位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される
[0458] 第 2の DFL entry2010のステータス 2 2011Bには、連続領域の終端位置であ ることを示す" 0010"が設定される。
[0459] (ステップ S607)ドライブ制御部 311は、ステップ S604において発見された第 1お よび第 2の DFL entry2010に対する更新処理を行う。具体的には、この更新処理 は、ステップ 608において、第 1および第 2の DFL entry2010に値を設定すること によって行われる。
[0460] (ステップ S608)ドライブ制御部 311は、第 1および第 2の DFL entry2010に値を 設定する。
[0461] 第 1の DFL entry2010の交替クラスタ先頭 PSN2013には、実際にデータが記 録された連続領域の開始位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。 すなわち、新たな交替先領域の開始位置が設定される。
[0462] 第 1の DFL entry2010の欠陥クラスタ先頭 PSN2012については、変更の必要 はなぐ同じ値を保持すればよい。同じ ECCクラスタに対する 2回目以降の交替記録 であるからである。
[0463] 第 2の DFL entry2010の交替クラスタ先頭 PSN2013には、実際にデータが記 録された連続領域の終端位置を含む ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。 すなわち、新たな交替先領域の終了位置が設定される。
[0464] 第 2の DFL entry2010の欠陥クラスタ先頭 PSN2012については、変更の必要 はなぐ同じ値を保持すればよい。同じ ECCクラスタに対する 2回目以降の交替記録 であるからである。
(ステップ S609)上述した処理により、交替管理情報リストの更新が行われる。すなわ ち、新たな第 1および第 2の DFL entry2010が交替管理情報リストに追加される。 又は、交替管理情報リスト内の既存の第 1および第 2の DFL entry2010の値が更
新される。
[0465] 交替管理情報リストの並べ替えが行われる。この並べ替えは、例えば、更新管理情 報のステータス 1 2011Aの順に行われる。さらに、並べ替えは、欠陥クラスタ先頭 P SN 2012、ステータス 2 2011B、交替クラスタ先頭 PSN 2013の順に行われる。
[0466] 以上で図 8Aのステップ S113は終了である。ここで得られた、最新の交替管理情報 リストは、(一時)ディスク管理情報領域に追記される。
[0467] なお、上述の処理例では、疑似上書き記録のための交替記録が行われた場合に ついて説明したが、これが、欠陥クラスタの発生による交替記録についても同じく適 用可能である。
[0468] 図 20Aから図 24Bを用いて、記録処理手順についてさらに説明する。
[0469] 図 20Aは、図 13A等と同様、情報記録媒体 100上の物理アドレス空間と論理アドレ ス空間を示す。図 20Aでは、フォーマット処理直後に、 LSN=0の位置にデーダ 'AO
"が記録された状態を示す。物理アドレス空間では、 PSN= 1000の位置〖こデータ"
AO"が記録されている。
[0470] この時、 LSN = 0と PSN= 1000は初期論理アドレス一物理アドレスマッピングの関 係を維持している。
[0471] そのため、図 20Bに示す、図 20Aに対応する交替管理情報リストは交替管理情報 は含まれておらず、ヘッダ情報 1001だけを含む。
[0472] 次に、図 20Aの状態で、ホスト装置 305から LSN = 0の位置にデーダ 'ΑΙ"を記録 するよう指示がなされたとする。この記録が行われた後の状態を図 21Aに示す。
[0473] 図 21Aに示すように、 PSN= 1000の位置は既に記録済であるので、デーダ 'A1" は、例えばユーザデータ領域中の PSN= 1132の位置に交替される。
[0474] この時の交替記録は、 1回目の交替記録であるので、図 19Aを用いて説明したステ ップ S302以降の手順に従い、図 21Bに示す DFL entry 2100Aが交替管理情報リ ストへ追加される。
[0475] 次に、図 21Aの状態で、ホスト装置 305から LSN = 0の位置にデーダ 'Α2"を記録 するよう指示がなされたとする。この記録が行われた後の状態を図 22Αに示す。
[0476] 図 22Αに示すように、 PSN= 1000は既に記録済であるので、デーダ 'A2"は、例
えばユーザデータ領域中の PSN= 1164の位置に交替される。
[0477] この時の交替記録は、 2回目の交替記録であるので、図 19Aを用いて説明したステ ップ S304以降の手順に従い、図 22Bに示すように、 DFL entry2100Aが更新さ れ、 DFL entry2100Bとなる。(すなわち、 DFL entryの追加は行われない。) 次に、図 22Aの状態で、ホスト装置 305から LSN = 96の位置にデーダ 'ΒΟ"を、 L
SN= 128〜192の位置にデーダ 'CO"を記録するよう指示がなされたとする。この記 録が行われた後の状態を図 23Aに示す。
[0478] 図 23Aに示すように、デーダ 'ΒΟ"を PSN= 1196の位置に記録するとき、ベリファ ィ処理がエラーとなったとする。
[0479] この時、デーダ 'ΒΟ"は例えば、外周交替領域 107中の PSN=xlOに交替される。
[0480] この時の交替記録は、 1回目の交替記録であるので、図 19Aを用いて説明したステ ップ S302以降の手順に従い、図 23Bに示すように、 DFL entry2101Aが追加さ れる。
[0481] 一方、データ" CO"の記録後のベリファイには成功したものとすると交替管理情報リ ストは変化しない。
[0482] 次に、図 23Aの状態で、ホスト装置 305から LSN= 128〜192の位置にデーダ 'C 1"を記録するよう指示がなされたとする。 この記録が行われた後の状態を図 24A示 す。
[0483] 図 24Aに示すように、 PSN= 1228〜1292の位置は既に記録済であるので、デー ダ' C 1 "は例えばユーザデータ領域中の PSN= 1324〜1388の位置に交替される。
[0484] この時の交替記録は、 1回目の交替記録であるので、図 19Aを用いて説明したステ ップ S302以降の手順に従い、図 24Bに示すように、 DFL entry2102A及び 2103 Aが追力!]される。
[0485] ここで、この交替記録は、連続領域 2200 (PSN= 1228〜1292)力ら連続領域 22 01 (PSN= 1324〜1388)への交替記録であるので、上述のように、交替領域の先 頭を示す DFL entry2102Aと、終了位置を示す DFL entry2103Aを用いている
[0486] すなわち、本発明のドライブ装置 310は、連続領域 2200をユーザデータ領域 108
中の連続領域 2201へ交替する疑似上書きにおいて、連続領域 2200の開始位置を 、連続領域 2201の開始位置にマッピングする第 1の交替管理情報 (DFL entry 21 02A)と、連続領域 2200の終了位置を、連続領域 2201の終了位置にマッピングす る第 2の交替管理情報 (DFL entry2103A)とを生成する。
[0487] ここで、 3つの ECCクラスタ分の連続領域の交替記録を行ったにもかかわらず、 DF L entryは 2つしか追加されていない。これは、 DFL entry2102A及び DFL ent ry2103Aによって、ユーザ領域中の交替先を連続領域としてマッピングすることによ り得られる効果である。
[0488] なお、連続領域の交替に関しても、 2回目以降については既存の DFL entryを更 新することは言うまでもな 、。
[0489] (実施の形態 2)
2- 1. NWA決定処理手順
ここでは、ホスト装置 305の要求によりドライブ装置 310が返信する論理アドレスで 表された次回記録可能位置 (以降、論理 NWA)の決定方法について説明する。
[0490] 本実施の形態においては、論理 NWAは、次の手順により決定される。
[0491] まず、 LRAで示される物理セクタを含む ECCクラスタの次の ECCクラスタを決定す る。この ECCクラスタが次の記録 ECCクラスタである。記録 ECCクラスタの先頭物理 セクタが次回記録可能位置となり、この物理アドレスで表された次回記録可能位置が 上述した NWAである。
[0492] 論理 NWAの値は、この NWAが示す PSNの値を初期論理アドレス 物理アドレス マッピングに従い LSNへ変換して得られる値となる。
[0493] 以下、幾つかの具体例を用いて説明を行う。
[0494] 図 12の状態においては、 LRA500がユーザデータ領域 108の先頭を指している ので、この時点での物理アドレス空間での NWAは PSN= 1100である。 PSN= 110 0に対する LSNは LSN = 0であるので、論理 NWA=0となる。
[0495] 図 13Aでは、ホスト装置 305は、ドライブ装置 310から論理 NWA=0を得て、デー タ" A"を LSN = 0に記録するよう指示を行っている。
[0496] また、デーダ Ά"の記録直後では、トラック # 1の LRAは PSN= 1100を含む ECC
クラスタを指すので、その NWAは PSN= 1132である。よって論理 NWA= 32となる 。この時、ホスト装置 305は、論理 NWA= 32に対してデータ" B"の記録を指示する ことがあり得る。
[0497] デーダ 'Β"の記録直後では、トラック # 1の LRAは PSN= 1132を含む ECCクラス タ内の物理セクタを指すので、その NWAは PSN= 1164である。よって論理 NWA =64となる。
[0498] 以上のような論理 NWAの決定方法の特徴は、初期論理アドレス 物理アドレスマ ッビングの関係を維持するように論理 NWAを決めることである。すなわち、トラック内 の LRAから NWAを先に決めてから、初期論理アドレス—物理アドレスマッピングに より論理 NWA得ているので、新規のデータ記録については交替管理情報 1010Bが 必要ない。
[0499] なお、図 14Aにおいて、実際の最新の論理 NWA力LRA500Bに対応するにもか かわらず、ホスト装置 305が論理 NWAとして LRA501Bに対する値を保持してしまう 場合がある。
[0500] このような状態は、 PSN= 1292の位置以降への記録力 ドライブ装置 310によりホ スト装置 305からは独立した動作として実行され、また、ホスト装置 305がドライブ装 置 310から最新の論理 NWAを取得しな力つた場合に生じる。
[0501] そしてもし、この状態でホスト装置 305が新規データを記録指示しょうとすると、 LR
A501Bに対応する論理 NWAへ記録指示を出すことになる力 実際のデータはドラ イブ装置 310により PSN= 1336の位置へ記録される。
[0502] この記録は交替記録となるので、新たな交替管理情報が必要となってしまう。
[0503] 一方、ホスト装置 305が最新の LRA500Bに対応する論理 NWAをドライブ装置 31
0から取得して力 新規データの記録の指示を行えば、その記録は交替記録となら ず、新たな交替管理情報も不要である。
[0504] 図 15A及び図 16Aでも同様であり、各図においてホスト装置 305は論理 NWAとし て LRA501Cに対する値を保持してしまう場合がある力 実際の最新の LRAはそれ ぞれ LRA500C及び LRA500Dである。
[0505] よってホスト装置 305は、新規データの記録の前に、最新の論理 NWAを取得する
ことが望ましい。
[0506] 以上、まとめると、ホスト装置 305が新規データの記録を指示する時例えば、図 8A のステップ S102の直前に、最新の論理 NWAをドライブ装置 310から取得するため の要求を出力する。一方、この要求を受け取ったドライブ装置 310は、上述の手順に より、 LRAおよび NWAから決定される論理 NWAをホスト装置 305へ返す。
[0507] 論理 NWAを受け取ったホスト装置 305はその値を元に、次の記録指示を行う。
[0508] このような動作により、新規データの記録には交替管理情報 1010Bが不要であり、 交替記録を行った時にだけ交替管理情報 1010Bが必要となる。
[0509] その結果、交替管理情報リスト 1000のデータ量の増加を抑制することが可能となり 、データ記録再生時の処理量の低減、メモリ量の削減、情報記録媒体 100上でのデ ータ容量の削減等の効果が得られる。
[0510] (実施の形態 3)
3- 1.記録処理手順(1)
上述の実施の形態 2における NWA決定方法では、ある LSNが使用されない状況 が発生する。
[0511] 例えば、図 14Aで、 LSN= 96の位置の論理セクタは、ホスト装置 305あるいはファ ィルシステム力も見ると、一度もデータが記録されて 、な 、論理セクタとなる。
[0512] このような論理セクタは未記録論理セクタ、ある!/、は、未使用論理セクタ、孤立論理 セクタ、等と呼ばれる。
[0513] また、このような未記録論理セクタ力もなる論理クラスタを未記録論理クラスタと呼ぶ 。例えば、図 14Aでは、 LSN = 96〜127の位置が未記録論理クラスタである。
[0514] 同様に、図 15Aにおいては、 LSN=X2の位置が未記録論理セクタである。
[0515] 図 14A等に示す通り、このような未記録論理セクタに対しても、他の通常の論理セ クタと同様、 LSNが割り当てられ、それ以降の論理セクタの LSNも変化しないことが 上述の実施の形態における NWA決定処理手順の特徴である。
[0516] このような未記録論理セクタに対する記録指示が行われた場合は上述の実施の形 態と同様、疑似上書き記録が行われる。例えば、次のような処理が考えられる。
[0517] ここでは、図 14Aの状態で、 LSN = 96の位置に対するデータ" F"の記録指示が発
生したとする。
[0518] この時ドライブ装置 310は、 LSN= 96を初期論理アドレス—物理アドレスマツピン グ【こ従 、PSN = 1196【こ変換する。
[0519] PSN= 1196と NWAを比較すると、 PSN= 1196は記録済出ることが分かる。
[0520] この時、上述の他の実施の形態と同様、疑似上書き記録を行う。
[0521] そこで、ドライブ装置 310は、 NWAで示される位置(この場合、 PSN= 1336)にデ ーダ' F"を記録し、さらに交替管理情報 518を生成する。
[0522] このような処理により、 LSN = 96の位置に対する記録が行われる。その結果、 LSN
= 96は未記録論理クラスタではなくなり、通常の論理クラスタとなる。
[0523] ただし、 PSN= 1336の位置に対して初期論理アドレス—物理アドレスマッピングで 関連づけられる LSN = 256〜287の位置が新たに未記録論理クラスタとなる。
[0524] さらに、データ" G"の記録を行うとすると図 17Aおよび図 17Bの状態となる。
[0525] 3- 2.再生処理手順(1)
図 14Aで、 LSN = 224の位置の論理クラスタは、未記録論理クラスタである。
[0526] LSN = 224の位置の未記録論理クラスタに対し、初期論理アドレス 物理アドレス マッピングで対応する物理クラスタは PSN= 1324の位置となる。
[0527] PSN= 1324の位置の物理クラスタは、さらに、交替管理情報 514により、 PSN= 1
228の位置の物理クラスタと関連づけられて 、る。
[0528] そして PSN= 1228の位置の物理クラスタは、初期論理アドレス—物理アドレスマツ ビングに従い、 LSN= 128の位置の論理クラスタとマッピングされる。
[0529] すなわち、 PSN= 1228の位置の物理クラスタは、 LSN= 128の位置の論理クラス タと、 LSN = 224の位置の未記録論理クラスタの 2つの論理クラスタが割り付けられ ている。
[0530] このような 2つの論理クラスタが 1つの物理クラスタに割り付けられている状態で再生 が行われる時の手順について以下で説明する。
[0531] まず、 LSN= 128の位置の論理クラスタに対しホスト装置 305から再生指示が出さ れたら、まず、ドライブ装置 310は、受け取った LSNを初期論理アドレス—物理アドレ スマッピングに従 、PSNに変換する(再生先 PSNと呼ぶ)。
[0532] ここでは再生先 PSNは PSN= 1228となる。交替管理情報リストに対して PSN= 1 228を交替元として持つ交替管理情報を検索すると交替管理情報 514Aが見つ力る
[0533] そして交替管理情報 514Aが指す代替クラスタである PSN= 1324の位置の物理ク ラスタを再生する。
[0534] 一方、 LSN = 224の位置の論理クラスタに対し再生指示が出されたら、初期論理 アドレス 物理アドレスマッピングに従 、、再生先 PSNとして PSN = 1324の値が得 られる。し力しながら、交替管理情報リストに対して PSN= 1324を交替元として持つ 交替管理情報を検索しても見つからな ヽ。
[0535] そこでドライブ装置 310は、 PSN= 1324からデータを再生する。
[0536] このような再生処理により、論理的には一度もデータを記録されていない未記録論 理セクタに対して再生指示が出された場合でも、対応する物理セクタからデータが再 生される。
[0537] よって、ホスト側のファイルシステム等から見ると、情報記録媒体 100上の領域に対 して例外的な領域が無くなり、そのシステム構成中に複雑なエラー処理を実装する必 要が無くなり、より簡単な実装でシステムを構築することが可能となる。
[0538] なお、未記録論理セクタに対して再生指示が行われた時、上述のように対応する 物理クラスタ力 データの再生を行ってしまうと、本来再生されるべきではないデータ が再生されることになる。もし、このようなデータ再生がシステム構成上、不都合な場 合は、次のような再生手順を用いても良い。
[0539] すなわち、データの再生に際して、再生指定された LSNを初期論理アドレス一物 理アドレスマッピングに従い PSNに変換し、得られた PSNを交替管理情報リスト 100
0中の交替元位置情報 1012として持つ交替管理情報 1010Bを検索する。
[0540] もし、対応する交替元位置情報 1012が見つ力つたら、上述の他の実施の形態と同 様、交替先位置情報 1013が示す位置の ECCクラスタ力もデータを再生する。
[0541] もし、見つからなかったら、次に、交替先位置情報 1013を対象として、再生指定さ れた LSNに対応する PSNの値を持つ交替元位置情報 1012を検索する。
[0542] もし、該当する交替先位置情報 1013が見つ力つたら、その交替先位置情報 1013
で指示される ECCクラスタは、代替クラスタとして既に記録済みであると判断される。
[0543] この時、ドライブ装置 310はこの ECCクラスタ力もデータを再生せず、その代わりに 再生データとして所定の値、例えばすベて 0の値をホスト装置 305からへ返信する。
[0544] このような再生処理により、未記録論理セクタに対して再生指示が出された場合で も、対応する物理セクタから適切なデータが再生される。
[0545] なお、このような再生処理は、図 10を参照して説明した再生処理の各ステップにお いて、ドライブ装置 310がホスト装置 305から再生指示を受け取った時に実行される
[0546] 3— 3 NWA決定手順の比較
上述の実施の形態とは異なり、未記録論理セクタが発生しない NWA決定手順に ついて説明する。
[0547] 本 NWA決定手順にお!、ては、論理 LRAを管理し、論理 LRAの隣の位置である論 理 NWAに新たなデータを記録する。
[0548] この時、論理 NWAを示す LSNを初期論理アドレス 物理アドレスマッピングにより
PSN (PSN 1とする)へ変換する。
[0549] また、この論理 NWAに対して、実際にデータを記録する ECCクラスタは、 LRA21
3で示される PSNを含む ECCクラスタの次の ECCクラスタである NWAとする(この N
WAの位置を示す PSNを PSN— 2とする)。
[0550] この PSN— 1を交替元、 PSN— 2を交替先とする交替記録を行う。
[0551] この時、論理 NWAを管理するため、図 25に示すトラック管理情報 3210の異なる 実施の形態を用いる。
[0552] 図 25のトラック管理情報 3210では、新たにトラック内最終データ記録論理位置情 報 3214が定義される。
[0553] トラック内最終データ記録論理位置情報 3214は、トラック内最終データ記録位置 情報 213が PSNによる物理アドレス空間における最終記録位置を管理していたのに 対し、 LSNによる論理アドレス空間による最終記録位置を管理するためものである。
[0554] ドライブ装置 310は、トラック内最終データ記録論理位置情報 3214を参照すること により、各トラック毎の論理 NWAを決めることができる。
[0555] トラック内最終データ記録論理位置情報 3214の更新方法は以下の通りである。
[0556] すなわち、トラック内最終データ記録論理位置情報 3214の初期値として 0が設定さ れる。そして、ホスト装置 305から記録指示を受け取ったドライブ装置 310は、記録位 置を LSNとして受け取る。受け取った LSNがトラック内最終データ記録論理位置情 報 3214よりも大きい場合、その LSNでトラック内最終データ記録論理位置情報 321 4を更新する。
[0557] このような処理により、トラック内最終データ記録論理位置情報 3214を最大の値に 保つことが可能である。
[0558] 図 26Aに、上述の NWA決定手順によって、図 13A、図 14A、図 17Aと同様の順 序でデータ" A"、 "B"、 "C"、 "D"、 "F"、 "G"の記録を行った場合のデータ構造を示 す。
[0559] 図 26Bでは、すべての欠陥クラスタを交替管理情報(7)として登録している。ただし 、これらの交替管理情報(7)については、交替管理情報リスト 1000Fから削除しても よい。削除することにより、交替管理情報リスト 1000F中の容量を小さくすることがで きる。
[0560] ここで、図 17Bと、図 26Bのそれぞれの交替管理情報リスト 1000Eと 1000Fを比 較すると、交替管理情報リスト 1000Eの方が交替管理情報の数が少なくなつている。
[0561] 交替管理情報(7)を削除した状態で比較すれば、交替管理情報リスト 1000Eの方 力 Sさらに交替管理情報の数が少なる。
[0562] よって、実施の形態 1や実施の形態 2で説明した、未記録論理セクタが発生するよう な NWAの決定方法は、図 26Aを参照して説明した未記録論理セクタが発生しな ヽ 方法より、交替管理情報リストのデータ容量を抑制できる点で望ましい。
[0563] なお、交替管理情報リスト 1000F中で、交替管理情報(7)を残しておくことにより、 情報記録媒体上 100の欠陥クラスタの分布をあら力じめ把握でき、再生時において それらを避けながらデータを先読みする等の処理の最適化に利用可能である。
[0564] (実施の形態 4 )
本実施の形態において、データの記録手順についてさらに述べる。
[0565] 図 27は、本実施の形態によるデータ記録が行われる前の情報記録媒体 100のデ
ータ構造の一例を示す図である。図中で Tで示される位置は ECCクラスタ間の境界 を示している。以降、他の図面においても同様である。
[0566] この状態において、ホスト装置 305力 、デーダ 'Dl"4622とデーダ 'Ε1"4623の 記録指示がドライブ装置 310へ出された時の記録手順について説明する。
[0567] デーダ 'Dl"4622の記録指示は、例えば記録済み領域 4600中の PSN = aOの位 置への疑似上書き記録となる。
[0568] 記録指示を行うにあたって、ホスト装置 305は論理 NWAをドライブ装置 310へと要 求する。
[0569] 論理 NWAを要求されたドライブ装置 310は、 LRA4610AからNWA4611Aを決 定し、 NWA4611Aに対応する論理 NWAをホスト装置 305へ返信する。
[0570] この時、ホスト装置 305がドライブ装置 310に対して、 PSN = aOに対応する LSN =
AOへのデーダ 'Dl"4622の記録指示と、 NWA4611 A (PSN = a2)に対応する LS
N=A2へのデータ" El"4623の記録指示を連続的に行う場合がありうる。
[0571] もし、ドライブ装置 310力 ホスト装置 305の記録指示通りデーダ 'Dl"4622、デー タ" El"4623の順に記録指示を行うと、その記録結果は、図 28のようになる。
[0572] ここで、データ" Dl"4622の記録指示は、記録済み領域 4600への疑似上書き記 録となる。よって、デーダ 'Dl"4622は NWA4611A(PSN = a2)へ交替される。そ して、 NWA4611 Aは NWA4611B (PSN =a3)となる。
[0573] この交替記録により PSN = a2の位置は記録済となるので、デーダ 'Ε1"4623はさ らに、 NWA4611B (PNS = a3)へ交替される。
[0574] 上述したように、ホスト装置 305は NWA4611A(PSN=a2)に対応する LSN=A
2に対して記録指示を出していたにもかかわらず、実際には、それとは異なる位置 (P
NS = a3)〖こ記録されること〖こなる。
[0575] よって、デーダ 'D1"4622Aに対してのみならず、デーダ 'Ε1"4223Αに対する交 替管理情報 1010が生成されてしまい、交替管理情報リスト 1000の容量が増加する という課題が発生する。
[0576] このような課題は、ホスト装置 305が予期しない交替記録がドライブ装置により実施 されたことが原因である。
[0577] すなわち、ドライブ装置による交替記録の実施後、ホスト装置 305からの更なる記録 指示により、交替処理が必要となり、交替管理情報リスト 1000の容量を増力!]させてし まつ。
[0578] 一方、本実施の形態における記録手順において、データ" El"4623に対する交替 管理情報 1010が発生しない方法を以降で説明する。
[0579] 本実施の形態においては、図 27の状態でホスト装置 305が記録指示を行う場合、 追記を先に記録指示を行うこととする。
[0580] そして追記の記録指示の後に上書き記録の記録指示を行う。このような記録手順の 結果は、図 29のようなデータ構造となる。
[0581] なお、ホスト装置 305上で動作するファイルシステムは、すべてのファイルの更新や 新規作成の管理を行うので、記録指示の順番を決定できる。
[0582] 図 29では、デーダ 'Ε1"4623Β力 NWA4611 A (PSN = a2)に記録されている。
また、デーダ 'D1"4622Bが PSN = a4に記録されている。
[0583] 上述したように、ホスト装置 305は NWA4611A(PSN=a2)に対して記録指示を 出していたので、記録指示がなされた位置と実際に記録された位置が同じになる。よ つてこの記録は交替記録とならな 、。
[0584] すなわち、データ" El"4623に対する交替管理情報 1010が生成されず、交替管 理情報リスト 1000の容量増加を防ぐことが可能となる。
[0585] なお、デーダ 'Dl"4622の記録においては、図 28及び図 29のいずれの場合でも
、同じだけの交替管理情報 1010が必要となる。図 28及び図 29において、データ" D
1"4622の記録位置 (すなわち交替先の位置)が変わるだけで、必要な交替管理情 報 1010の数は変化しない。
[0586] 以上より、本実施の形態は、ホスト装置 305が、上書き記録と追記を行おうとしてい る場合は、追記の方を優先して記録指示することにより、交替管理情報 1010の発生 を回避することが可能となり、交替管理情報リスト 1000のデータ容量削減に効果が ある。
[0587] (実施の形態 5)
ここで、ある容量のデータをホスト装置 305が ECCクラスタの容量(例えば 64KB)
毎に分割し、分割した単位毎にドライブ装置 310へ順次、記録指示を行う場合を考 える。
[0588] ドライブ装置 310がこれらのデータを連続的に記録している時、ある記録位置で欠 陥クラスタが存在し、その欠陥クラスタを代替するため〖こ隣接する ECCクラスタが使 用される場合がある。
[0589] このような場合、それ以降の記録位置以降で、すべての記録が 1クラスタずつ、 PS
Nが大き 、方向にデータを交替記録することになる。
[0590] この時、記録単位毎に交替管理情報が必要となり、記録するデータ容量が大きい 場合、多数の交替管理情報が必要となり、交替管理情報リスト 1000のデータ容量が 大きくなつてしまう。
[0591] そこで本実施の形態においては、交替記録において、交替管理情報リスト 1000 のデータ容量削減に効果がある、ドライブ装置 310による代替クラスタの記録先選択 手順について図 30を参照して説明する。
[0592] 図 30では、例えば、ホスト装置 305による記録指示により、交替元クラスタ 5700を 交替元とする交替記録が行われる。
[0593] この時、交替先は、以下の手順により決定される。
[0594] 図 30において、代替クラスタが割り付け可能な交替先としては、未記録領域 5601 A (トラック # N 5602中)、未記録領域 5612 (トラック # N+ 1 5610中)、未記録領 域 5622 (トラック # N + 2 5620中)、未記録領域 5632 (トラック # N + 3 5630中)力 S ある。
[0595] ここで、交替元クラスタ 5700の位置(例えば、交替元クラスタ 5700中の先頭物理セ クタ)から、交替先の候補の位置(例えば、オープントラックの NWA位置)に対する距 離を調べる。図 30においては、上述の各交替先候補に対して、それぞれ D13、 D12 、 D10、 D11となる。
[0596] ここで各距離の値の大小関係力 D13 >D12>D11 >D10であるとする。
[0597] 最も距離の近!、 (すなわち D10の)未記録領域 5622を交替先として選択すること により、交替元から交替先への距離は、その時点での最短となり、データの再生に際 してはアクセス時間を最短にすることが可能となる。
[0598] しかしながら、未記録領域 5622は交替元位置 5700と同じトラック # N + 2 5620に 含まれる。よって、交替先を未記録領域 5622とすると、上述したように、ホスト装置 30
5から連続的な記録指示が行われた場合に、交替管理情報リスト 1000のデータ容量 が増加すると 、う課題が発生する。
[0599] そこで本実施の形態においては、交替元クラスタから最も距離の近い未記録領域 を交替先として選択する力 この選択においては、交替元クラスタと同一トラック内の 未記録領域を除くことを特徴とする。
[0600] すなわち、最も距離の近い未記録領域 5622を除き、次に距離の近い (すなわち D
11の)未記録領域 5632を交替先とする。
[0601] よって、交替元クラスタ 5700に対してホスト装置 305から記録指示が行われた時、 ドライブ装置 310は、未記録領域 5632の NWA位置に交替先クラスタ 5710を記録 する。
[0602] そして、交替元クラスタ 5700から交替先クラスタ 5710へのマッピングを示す交替管 理情報を生成し、記録する。
[0603] ステップ S107および S112 (図 8A)を参照して説明したように、本発明のドライブ 制御部 311は、擬似上書き記録を実行する時、受け取った記録指示に含まれる論理 アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置以外の特定の位置であって、 ユーザデータ領域 108における特定の位置にデータを記録するように記録再生部 3 14を制御する。
[0604] 本実施例においては、その特定の位置は、ステップ S104 (図 8A)において決定さ れたトラックとは異なるオープントラック内の NWAである。
[0605] 更に、そのオープントラック内の NWAは、記録指示に含まれる論理アドレスに対応 する物理アドレスによって示される位置に最も近い位置を示すものである。
[0606] このような記録手順により、ホスト装置 305によりさらに続けて記録指示が出されたと しても、未記録領域 5622への新規のデータ記録を行っても交替記録とはならず、交 替管理情報の追加は不要である。
[0607] また、交替元から交替先への距離は、同一トラックを除き最も近くなる。よって、デー タの再生においてアクセス時間を短縮できる。
[0608] なお、交替元クラスタより大きな PSNを持つ未記録領域だけを対象として距離を調 ベ、交替先を決めるようにしてもよい。追記型の情報記録媒体では、 PSNが増加する 方向にシーケンシャル記録を行うので、 PSNが増加する方向に交替記録した方が、 データへのアクセスが効率的に行える力 である。この場合、大きな PSNを持つ未記 録領域が無くなったら、小さな PSNを持つ未記録領域を対象とすればょ 、。
[0609] なお、距離が等しい未記録領域が複数あった場合、 PSNが増加する方向を選択 するのが望ましい。追記型の情報記録媒体では、 PSNが増加する方向にシーケンシ ャル記録を行うので、 PSNが増加する方向に交替記録した方力 データへのァクセ スが効率的に行えるからである。
[0610] なお、交替元と交替先の距離については、交替元と交替先の PSN値の差力 決定 しても良い。あるいは、交替元と交替先の物理的な距離力も決定しても良い。情報記 録媒体 100においては、 PSNは内周側力もスパイラル状に増加していくため、 PSN 値の差が物理的な距離に一致しない場合もありえる力もである。例えば情報記録媒 体 100の半径方向に隣接する ECCクラスタ同士は物理的には距離が近いが、 PSN 値の差は最小とはならない。
[0611] (実施の形態 6 )
上述の実施の形態においては、図 15A及び図 16Aを参照して交替管理情報(2) 、(3)及び交替管理情報 (5)、(6)を用いて、連続的な領域を代替記録する方法に ついて説明した。
[0612] 本実施の形態においては、これらの連続的な代替記録が行われた領域の一部をさ らに疑似上書きするための、データ構造およびデータ記録の手順について説明する
[0613] 図 34を参照して、本実施の形態のデータ記録の手順を説明する。ここでは、図 6に 示される情報記録再生装置 300を用いて、データが情報記録媒体 100に記録される ものとする。交替管理情報は、図 18に示される交替管理情報の一例である DFL en try 2010のデータ構造を有して!/、るものとする。
[0614] 図 34は、図 8Aに示されるステップ S113において実行されるステップの例を示す。
これらのステップは、ドライブ装置 310のドライブ制御部 311によって実行される。
[0615] (ステップ S301)ドライブ制御部 311は、 1回目の交替記録か否かを決定する。
[0616] 具体的には、ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された位置 (すなわち 、記録指示に含まれる論理アドレスに対応する物理アドレスによって示される位置)が 他の位置に既に交替されているか否かを決定する。交替されていない場合には、 1 回目の交替記録であると決定される。その結果、処理はステップ S302に進む。交替 されている場合には、 2回目以降の交替記録であると決定される。その結果、処理は ステップ S311に進む。
[0617] 記録指示によって指定された位置が他の位置に既に交替されている力否かの決定 は、例えば、記録指示によって指定された位置を交替元位置情報として有する交替 管理情報が最新の交替管理情報リスト中に発見されるか否かを決定することによって 行われる。
[0618] なお、ステップ S301の処理は、図 8Bに示される S151の処理と同一である。よって 、ステップ S151の判定結果を内部変数の値として保持しておき、ステップ S301にお いて、その内部変数の値を参照することにより、記録指示によって指定された位置を 含む ECCクラスタが代替クラスタに既に交替されている力否かを決定するようにして ちょい。
[0619] (ステップ S311)ドライブ制御部 311は、記録指示によって指定された位置力も他 の位置への交替が単一の ECCクラスタから単一の ECCクラスタへの交替であるか否 かを決定する。
[0620] このような決定は、例えば、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタ を含む範囲を交替元位置情報として有する交替管理情報が最新の交替管理情報リ スト中に発見される力否かを決定することによって行われる。
[0621] 例えば、第 1の DFL entry2010 (ステータス 2 2011B = "0001")と第 2の DF L entry2010 (ステータス 2 2011B = "0010")とが交替管理情報リスト中に発見 される。ここで、第 1の DFL entry2010は、第 1の連続的な領域の開始位置を第 2 の連続的な領域の開始位置にマッピングしており、第 2の DFL entry2010は、第 1 の連続的な領域の終端位置を第 2の連続的な領域の終端位置にマッピングしている ものとする。第 1の連続的な領域および第 2の連続的な領域はいずれも複数の連続
した ECCクラスタを含む領域である。
[0622] この場合には、第 1の DFL entry2010および第 2の DFL entry2010が複数の 連続した ECCクラスタ力 複数の連続した ECCクラスタへの交替を示すため、単一 の ECCクラスタから単一の ECCクラスタへの交替ではな ヽと決定される。その結果、 処理はステップ S312に進む。ステップ S312の詳細は、図 35を参照して後述される 。そうでない場合には、単一の ECCクラスタから単一の ECCクラスタへの交替である と決定される。その結果、処理はステップ S304に進む。
[0623] ここで、ステップ S302〜S305の処理は、図 19に示されるステップ S302〜S305 の処理と同一である。従って、ここでは、その説明を省略する。
[0624] 図 35は、図 34に示されるステップ S312において実行されるステップの例を示す。
これらのステップは、ドライブ装置 310のドライブ制御部 311によって実行される。
[0625] (ステップ S651)ドライブ制御部 311は、新たな第 3の DFL entry 2010を生成し、 その第 3の DFL entry2010をメモリ回路 312に格納する。この第 3の DFL entry2 010は、記録指示によって指定された位置を含む単一の ECCクラスタ力も記録指示 によって指定された位置以外の特定の位置を含む単一の ECCクラスタへの交替を 示すために用いられる。
[0626] (ステップ S652)ドライブ制御部 311は、第 3の DFL entry 2010に値を設定する
[0627] 具体的には、第 3の DFL entry 2010のステータス 1 2011 Aには、交替先の存 在する交替記録を示す" 0000"が設定される。第 3の DFL entry 2010の欠陥クラ スタ先頭 PSN2012には、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの 先頭 PSNの値が設定される。第 3の DFL entry2010の交替クラスタ先頭 PSN201 3には、実際にデータが記録された特定の位置を含む交替クラスタの先頭 PSNの値 が設定される。第 3の DFL entry2010のステータス 2 2011Bには、単一クラスタ の交替記録を示す" 0000"が設定される。
[0628] (ステップ S653)ドライブ制御部 311は、ステップ S311で発見された第 1の DFL e ntry2010 (ステータス 2 201 IB = "0001")と第 2の DFL entry 2010 (ステータ ス 2 2011B = "0010")とによって示される連続的な領域から、記録指示によって
指定された位置を含む ECCクラスタを除 ヽた領域の中に、複数の ECCクラスタを含 む連続的な領域が残っているか否かを決定する。このような決定は、例えば、この連 続的な領域に含まれる ECCクラスタ毎〖こ、当該 ECCクラスタが後続する ECCクラスタ に対して連続であるかを示すフラグを設けておき、そのフラグを参照することによって 行うようにしてもよい。
[0629] ステップ S653において連続的な領域が残っていると決定された場合には、処理は ステップ S654に進む。ステップ S653において単一 ECCクラスタからなる領域が残つ ていると決定された場合は、処理はステップ S656に進む。
[0630] なお、ステップ S311で発見された第 1の DFL entry2010と第 2の DFL entry2 010とによって示される連続的な領域から、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタを除 、た領域が複数の領域力 なる場合、それぞれの領域に対して、 連続的な領域であるか否かの決定を行い、それぞれの決定結果に対して、ステップ S654または、ステップ S656の処理を行う。
[0631] (ステップ S654 )ドライブ制御部 311は、新たな DFL entryを生成し、その新たな DFL entryをメモリ回路 312に格納する。
[0632] 具体的には、ステップ S653において決定された残っている連続的な領域が第 1の DFL entryにより示される開始位置カゝら始まる場合に、新たな第 4の DFL entry2 010を生成し、そして、ステップ S653において決定された残っている連続的な領域 1S 第 2の DFL entryにより示される終端位置で終了する場合に、新たな第 5の DF L entry 2010を生成する。
[0633] (ステップ S655)ドライブ制御部 311は、ステップ S654で新たに生成された DFL entry 2010に値を設定する。
[0634] 具体的には、第 4の DFL entry 2010のステータス 1 2011 Aには、交替先の存 在する交替記録を示す" 0000"が設定される。第 4の DFL entry 2010の欠陥クラ スタ先頭 PSN2012には、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの 直前の ECクラスタの先頭 PSNの値が設定される。第 4の DFL entry2010の交替ク ラスタ先頭 PSN2013には、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの 交替先である ECCクラスタの直前の ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。第
4の DFL entry2010のステータス 2 201 IBには、連続領域の終了位置であること を示す" 0010"が設定される。
[0635] 具体的には、第 5の DFL entry 2010のステータス 1 2011 Aには、交替先の存 在する交替記録を示す" 0000"が設定される。第 5の DFL entry 2010の欠陥クラ スタ先頭 PSN2012には、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの 直後の ECクラスタの先頭 PSNの値が設定される。第 5の DFL entry2010の交替ク ラスタ先頭 PSN2013には、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの 交替先である ECCクラスタの直後の ECCクラスタの先頭 PSNの値が設定される。第 5の DFL entry2010のステータス 2 2011Bには、連続領域の開始位置であること を示す" 0001 "が設定される。
[0636] 第 1および第 2の DFL entry2010は更新されない。その結果、第 1および第 2の DFL entry2010は同じ値を保持する。
[0637] このように、第 1の DFL entry2010と第 4の DFL entry2010とは、第 1の連続的 な領域の一部 (すなわち、第 1の連続的な領域の先頭 ECCクラスタ力 記録指示に よって指定された位置を含む ECCクラスタの直前の ECCクラスタまでの連続領域)を 第 2の連続的な領域の一部 (すなわち、第 2の連続的な領域の先頭 ECCクラスタ力 記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの交替先である ECCクラスタ の直前の ECCクラスタまでの連続領域)にマッピングすることを示す。このマッピング は、複数の連続的な ECCクラスタ力 複数の連続的な ECCクラスタへのマッピングで ある。
[0638] また、第 5の DFL entry2010と第 2の DFL entry2010とは、第 1の連続的な領 域の一部 (すなわち、記録指示によって指定された位置を含む ECCクラスタの直後 の ECCクラスタ力 第 1の連続的な領域の最終 ECCクラスタまでの連続領域)を第 2 の連続的な領域の一部 (すなわち、記録指示によって指定された位置を含む ECCク ラスタの交替先である ECCクラスタの直後の ECCクラスタ力 第 2の連続的な領域の 最終 ECCクラスタまでの連続領域)にマッピングすることを示す。このマッピングは、 複数の連続的な ECCクラスタ力 複数の連続的な ECCクラスタへのマッピングである
[0639] (ステップ S656)ドライブ制御部 311は、第 1と第 2の DFL entry 2010の値を更新 する。
[0640] 具体的には、ステップ S653において単一 ECCクラスタの領域が残っていると決定 され、かつ、その単一 ECCクラスタの位置と第 1の DFL entry2010により示される 開始位置が同じ場合、第 1の DFL entry2010のステータス 2 2011Bの値力 "00 01,,力、ら" 0000"に更新される。これにより、第 1の DFL entry2010は、単一の EC Cクラスタから単一の ECCクラスタへの交替を示すこと〖こなる。
[0641] 第 1の DFL entry2010のその他のフィールドは、更新されず、同じ値を保持する
[0642] ステップ S653において単一 ECCクラスタの領域が残っていると決定され、その単 一 ECCクラスタの位置と第 2の DFL entry2010により示される終端位置が同じ場 合、第 2の DFL entry2010のステータス 2 2011Bの値力 "0010"力ら" 0000" に更新される。これ〖こより、第 2の DFL entry2010は、単一の ECCクラスタから単 一の ECCクラスタへの交替を示すこと〖こなる。
[0643] 第 2の DFL entry2010のその他のフィールドは、更新されず、同じ値を保持する
[0644] なお、ステップ S654と S655において、第 4及び第 5の DFL entry2010を生成し て、その値を更新しても良いし、第 4または第 5の DFL entry2010のうち、どちら力 一方の DFL entry 2010を生成して、その値を更新しても良い。ステップ S653〖こお いて決定された残っている連続的な領域が、第 1の DFL entryにより示される開始 位置から始まる場合に、新たな第 4の DFL entry2010を生成され、第 2の DFL e ntryにより示される終端位置で終了する場合に、新たな第 5の DFL entry2010が 生成される。このことにより、ステップ S653において連続的な領域が残っていると決 定された場合、記録指示によって指定された位置を除いて、第 1の連続的な領域か ら第 2の連続的な領域へのマッピング状態が維持される。
[0645] なお、ステップ S656において、第 1及び第 2の DFL entry 2010の値を更新しても 良いし、第 1または第 2の DFL entry2010のうち、どちらか一方の DFL entry 201 0の値を更新しても良い。ステップ S653において単一 ECCクラスタの領域が残って
いると決定された場合、その単一 ECCクラスタの位置と第 1の DFL entry2010によ り示される開始位置が同じ場合には、第 1の DFL entry2010のステータス 2 201 1Bの値が更新され、その単一 ECCクラスタの位置と第 2の DFL entry2010により 示される終端位置が同じ場合には、第 2の DFL entry2010のステータス 2 2011 Bの値が更新される。このことにより、ステップ S653において単一 ECCクラスタからな る領域が残っていると決定された場合、記録指示によって指定された位置を除いて、 第 1の連続的な領域から第 2の連続的な領域へのマッピング状態が維持される。
[0646] このように、記録指示によって指定された位置力 ステップ S311で発見された第 1 及び第 2の DFL entry2010で示された交替元の連続領域の中のどの場所に対応 する力に応じて、ステップ S654と S655と S656力 S実行され、記録旨示によって旨定 された位置を除いて、第 1の連続的な領域力 第 2の連続的な領域へのマッピング状 態が維持される。
[0647] 例えば、記録指示によって指定された位置を除く領域が、単一 ECCクラスタからな る領域と、複数の ECCクラスタ力 なる連続領域の組み合わせであっても良 、。
[0648] なお、記録指示によって指定される領域の位置は、 1つ以上の ECCクラスタでも良 い。この場合には、ステップ S651において、第 1及び第 2の DFL entryと同じ形式 である 2つの DFL entry (それぞれ、ステータス 2 2011B = "0001"とステータス 2 2011B = "0010")が新たに生成される。
[0649] 以下、図 34および図 35に示されるデータ記録の手順に従った具体的な処理の例 を説明する。
[0650] 図 16Aに示される状態において、ドライブ装置 310力LSN=V2の位置にデータ" E2"6000を記録する記録指示を受け取つたものとする。ここで、 LSN=V2の位置 には、データ" E1"が既に記録されているものとする。
[0651] デーダ 'Ε2"6000の物理アドレス空間内の記録位置は、図 16Aに示す LRA500D 力 決められ、ここでは PSN=v7であるとする。
[0652] デーダ 'Ε2"6001の記録が行われた後の LSNと PSNの関係は図 36Aに示すよう になる。すなわち、図 16Aでは、第 1の連続領域 1200が第 2の連続領域 1201に交 替されていたのに対し、図 36Αでは、第 1の連続領域 1201が、第 2連続領域の一部
である連続代替領域 6101 (PSN=x4〜v4)と、単独代替クラスタ 6102 (PSN=v7 )と、第 2連続領域の一部である連続代替領域 6103 (PSN=v6〜x5)とに交替され ることになる。
[0653] この状態を反映して、交替管理情報リスト 1000は、図 36Bのように更新される。ここ では新たに交替管理情報 6601、 6602及び 6603力 S追カロされている。
[0654] このうち、交替管理情報 6602が上述のデータ" E2"6000の疑似上書き記録に対 応する。一方、交替管理情報 6601、 6603は連続領域 1201を分割してマッピング するために追加されたものである。
[0655] 以上のような記録処理により、 LSN=V2に対する再生要求があると、 PSN=v7力 らデータ" E2"が再生され、疑似上書き記録が実現される。
[0656] もし、このような交替先の分割を行わない場合、連続領域 1201全体を同じ大きさの 連続領域に交替しなければならない。図 36Aに示される例では、連続領域 1201の 内、 ECCクラスタ 6104だけがデータの更新の対象であるにもかかわらず、複数の E CCクラスタを含む連続領域 1201全体の交替が必要となり、ユーザデータ領域の無 駄が発生する。また、連続領域 1201に記録されたデータの再生と記録も必要となり 、記録のための処理時間も増大してしまう。
[0657] 一方、本実施の形態によるデータ記録の手順によれば、図 36Aに示される ECCク ラスタ 6104のように更新の必要な ECCクラスタのみ交替が行なわれ、それに応じて、 交替管理情報の種類が変換される。これにより、ユーザデータ領域の無駄を回避す ることが可能となる。
[0658] なお、上述したデータ記録の手順は、疑似上書き記録および欠陥クラスタの代替記 録の両方に適応可能である。
[0659] また、図 24Aに示される状態において、ドライブ装置 310力 LSN= 160の位置に データ" C2"記録する記録指示を受け取つたものとする。ここで、 LSN= 160の位置 には、データ" C1"が既に記録されている。
[0660] 図 37Aは、その記録指示に従って擬似上書き記録が実行された後の状態を示す。
デーダ 'C"6301が PSN= 1388の位置に記録されている。
[0661] この状態を反映して、交替管理情報リストは、図 37Bのように更新される。ここでは
新たに交替管理情報 6402が追加されている。また、交替管理情報 6401及び 6403 は、図 24Bの交替管理情報 2102A及び 2103Aと同じ交替元および交替先を示して いるが、ステータス 2 2011Bの値は変更され、単一の ECCクラスタの交替のための 交替管理情報に変換されている。
[0662] このような処理を行うことにより、連続領域 6110全体を同じ大きさの連続領域に交 替する必要がなくなる。これにより、ユーザデータ領域の無駄を回避することが可能と なる。
[0663] (実施の形態 7)
上述の実施の形態においては、疑似上書き記録が行われるたびに交替管理情報 (1)や (4)が交替管理情報リスト 1000に追加され、交替管理情報リスト 1000の容量 が増加する。
[0664] 本実施の形態にぉ 、ては、複数の交替管理情報(1)又は (4)を交替管理情報(2) 及び(3)又は及び (6)へ変換することにより交替管理情報リスト 1000の容量を削減 する方法について述べる。
[0665] 図 16Aに示される状態において、ドライブ装置 310力 LSN=V1の位置にデータ "E3"7000を記録し、 LSN=V2の位置にデーダ 'Ε4"7001を記録し、 LSN=V3 の位置にデータ" E5"7002を記録するように指示されたものとする。ここで、 LSN = VI、 V2、 V3の位置にはいずれもデータ" El"が既に記録されている。
[0666] データ" E3"7000、データ,, E4" 7001、データ,, E5"7002の物理アドレス空間内 の記録位置(すなわち交替先)は、図 16Aに示す LRA500D力も決定される。この例 では、それらの記録位置がそれぞれ PSN=v7、 PSN=v8、 PSN=v9の位置であ るとする。
[0667] データ" E3"7001、データ" E4"7001、データ" E5"7002の記録が行われた後の
LSNと PSNの関係は図 38Aに示すようになる。
[0668] この時、上述の実施の形態と同様の方法で交替管理情報リスト 1000を更新すると
、それぞれの代替記録に対して、合計 3つの交替管理情報 (4)を生成することになる
[0669] 一方、本実施の形態においては、図 38Bに示すように交替管理情報リスト 1000を
更新する。ここでは新たに交替管理情報 7611、 7612が追加されている。交替管理 情報 7611, 7612はそれぞれ交替管理情報(5)および (6)である。
[0670] すなわち、ドライブ制御部 311は、ホスト装置 305から記録指示された領域を調べ、 交替元と交替先が連続領域であるかを判断し、その 、ずれもが連続領域であると判 断した場合、交替管理情報 (5)、(6)や (2)、(3)を用いて交替記録を行う。
[0671] 上述のように、本実施の形態を用いない場合、合計 3つの交替管理情報 (4)が必 要であつたが、本実施の形態を用いる場合、 2つの交替管理情報だけでよくなり、交 替管理情報リスト 1000の容量削減が実現される。
[0672] 交替管理情報を削減する効果につ!、ては、疑似上書き記録の対象となる領域が広 いほど、高い効果が得られる。なぜなら、本実施の形態によれば、連続領域に対して 常に固定の二つの交替管理情報だけしか必要ないからである。
[0673] 以上のように、ホスト装置 305からの記録指示の単位とは独立して、ドライブ装置 31 0が交替元および交替先のデータの物理的な配置を考慮し、交替管理情報(5)、 (6 )や (2)、(3)を使うことにより、交替管理情報リストの容量を削減することが可能となる
[0674] なお、上述の説明は、代替記録という意味では同じである、疑似上書き記録と欠陥 クラスタの代替記録の両方に適応可能である。
[0675] 例えば、交替先が交替領域中であってもよい。
[0676] また、図 24Aに示される状態において、ドライブ装置 310力 LSN= 128の位置に デーダ 'C3"を記録し、 LSN= 160の位置にデーダ 'C4"を記録し、 LSN= 192の位 置にデーダ 'C5"を記録するよう指示されたものとする。ここで、 LSN= 128、 LSN= 160、 LSN= 192の位置にはいずれもデータが既に記録されている。
[0677] この例では、デーダ 'C3"、デーダ 'C4"、デーダ 'C5"は、それぞれ、 PSN= 1420 、 PSN= 1452、 PSN= 1484の位置に記録される。
[0678] デーダ 'C3"、データ" C4"、データ" C5"の記録が行われた後の LSNと PSNの関 係は図 39Aに示すようになる。
[0679] そして、交替管理情報リストは図 39Bに示すように更新される。ここでは新たに交替 管理情報 7401、 7403が追加されている。交替管理情報 7401、 7403はそれぞれ
交替管理情報(5)および (6)に相当し、連続領域のマッピングを示すため、それぞれ のステータス 2 2011Bは、 "0001"と" 0010"となる。
[0680] (実施の形態 8 )
図 36Aを参照して説明した実施の形態において、連続的な代替記録が行われた 領域の一部をさらに疑似上書きするためのデータ構造並びに記録手順について説 明した。
[0681] 本実施の形態においては、異なる交替管理情報リストのデータ構造を用いることに より、同様に連続的な代替記録が行われた領域の一部をさらに疑似上書きすることを 可能とする方法にっ 、て説明する。
[0682] 図 40は、図 36Aと同様の記録を行った場合の、本実施の形態における交替管理 情報リスト 1000である。
[0683] 交替管理情報リスト 1000では、交替管理情報 (5)と (6)の間に、交替管理情報 (4) を配置可能とした点が他の実施の形態と異なる。
[0684] 具体的には、図 40では、交替管理情報(5)および (6)である交替管理情報 516A および 517Aの間に、交替管理情報 (4)である交替管理情報 8601を配置して 、る。
[0685] このような配置を可能としたことにより、図 16Bに示す交替管理情報リスト 1000に対 して、新たに交替管理情報 8601だけを追加すればよくなる。
[0686] よって、図 40に示すより容量の小さい交替管理情報リスト 1000により、連続的な代 替記録が行われた領域に対する疑似上書き記録が実現可能となる。
[0687] なお、交替管理情報 (5)と (6)の間に交替管理情報(1)を、あるいは交替管理情報
(5)と (6)の間に交替管理情報(1)や (4)を配置することも可能である。これらの場合 でも、上述と同様の効果が得られる。
[0688] (実施の形態 9 )
本実施の形態においては、異なる疑似上書き記録の記録手順について説明する
[0689] ビデオや映画などの映像や音声データを含む AVデータを光ディスクのような情報 記録媒体に記録する時、連続的なデータ再生を保証するため、前記 AVデータは所 定の連続的な長さを持って、情報記録媒体上に記録がなされる。例えば、 DVD規格
にお 、ては、このような所定の長さを持った連続的な領域のことを CDAと呼んで 、る
[0690] そして、このような AVデータの記録においては、ベリファイアフターライト処理を行 わず、スキップ記録と呼ばれる欠陥管理方式が用いられる。
[0691] スキップ記録とは、図 41に示すように、(1)AVデータをエクステント # 1へ記録中、
(2)アドレスエラー等の何らかの原因で欠陥クラスタ 9600が検出された時、その欠陥 領域を避けてスキップし、(3)次に記録可能な領域にエクステント # 2として AVデー タの記録を続ける方法である。
[0692] この時、欠陥クラスタ 9600に対しては、交替領域への交替を行わないことがスキッ プ記録の特徴である。
[0693] 交替領域への交替を行わない理由は、もし、交替してしまうと、 AVデータの再生時 に交替領域へのアクセスが必要となり、連続的な AVデータの再生を保証できなくな るカゝらである。
[0694] このような AVデータのスキップ記録には次のような課題がある。すなわち、 AVデー タの記録中に、欠陥クラスタをスキップするので、この時点でデータの記録位置が変 わってしまう。そして、この記録位置の変更はファイルシステムに対しても反映が必要 である。
[0695] 例えば、図 41では、記録前にファイルシステムが想定していた AVデータの論理ァ ドレス空間におけるデータ配置 9601は、 LSN=B1〜B4の位置であったとする。し 力しながら、欠陥クラスタ 9600のため、実際に記録される論理アドレス空間における データ配置 9602は LSN=B1〜: B2及び LSN = B3〜: B5の位置となってしまう。
[0696] このような論理的なデータ配置の変更処理を AVデータの記録処理を実行しながら リアルタイムに行うには、特別なファイルシステムの実装が必要となると!/、う課題があ つた o
[0697] また、欠陥クラスタ 9600の検出をドライブ装置 310からホスト装置 305へ伝える必 要がある。よって、スキップ記録を実現しょうとすると、従来のシステムに比べて複雑 な実装が必要になるという課題があった。
[0698] そこで本実施の形態においては、スキップ記録において、交替情報を用いることに
より上述の課題を解決する。
[0699] 本実施の形態の記録方法を図 41及び図 42を参照して説明する。
[0700] 本実施の形態にお!ヽても、上述と同様にスキップ記録を行!ヽ、情報記録媒体 100 へ同様の物理データ配置で AVデータを記録する。
[0701] ただし、スキップ記録を行ったドライブ装置 310が、図 42に示す交替管理情報 960
1及び 9611を生成する点が従来と異なる。
[0702] ここで、交替管理情報 9601及び 9611は、欠陥クラスタ 9600を避けて、 PSN=a2
〜a4の領域を PSN = a3〜a5の領域へ交替記録するための交替管理情報である。
[0703] このような交替管理情報を生成することにより、論理アドレス空間におけるデータ配 置はデータ配置 9603となる。
[0704] データ配置 9603は LSN=A1〜A4の領域となり、記録前に想定されていたデー タ配置 9601と同じデータ配置を維持することが可能となる。
[0705] よって、スキップ記録が行われる場合でもホスト装置 305内のファイルシステム側で 特別な操作を行う必要が無くなる。また、ドライブ装置 310からホスト装置 305へ、欠 陥クラスタ 600の検出を伝えなくてもスキップ記録が可能となる。
[0706] 以上より、本実施の形態は、 AVデータに対してべリファイアフターライト処理を行わ ず、スキップ記録を行うことによりデータ記録の信頼性を向上させ、さらに、ファイルシ ステムやドライブ装置の実装低減を実現できるという優れた効果を持つ。
[0707] なお、 AVデータの一例としては、 UDF規格で定めら得た Real— time Fileがある
[0708] (実施の形態 10 )
本実施の形態においては、交替管理情報の異なる例について、図 43を参照して 説明する。
[0709] 図 43では状態情報 1011中に新たなフラグ情報 AVFlaglOOOOを設ける。
[0710] AVFlaglOOOOは、対応する交替管理情報が、 AVデータ以外のデータための交 替情報であるか、 AVデータのための交替情報である力 を示すフラグである。
[0711] この AVFlaglOOOOを用いる場合の交替管理情報リスト 1000を図 44の交替管理 情報 10610Aおよび 10611Bに示す。
[0712] AVFlaglOOOOを参照することによりドライブ装置は該当するデータが AVデータで あるかどうかを予め知ることができる。
[0713] 上述の通り、 AVデータはべリファイ処理無しで記録されているので、再生時にエラ 一が発生する可能性がある。
[0714] 再生を実施する前に AVデータであるかどうかが分かっていればそのようなエラー に対応する準備や対策を行えるので、システムの実装上、好都合である。
[0715] 図 44に示す交替管理情報リスト 1000にはさらに、交替管理情報 10620及び 106 20が含まれている。交替管理情報 10620および 10620は、欠陥クラスタの位置を示 す交替管理情報 (7)である。
[0716] 本実施の形態においては、もし、図 43のエクステント # 2中に欠陥クラスタが存在し た場合、図 44に示す交替管理情報リスト 1000に示すように、交替管理情報 (5)、 (6 )である交替管理情報 10610Aと 10611Bの間に、欠陥クラスタの位置を示す交替 管理情報(7)である交替管理情報 10620や 10620を挿入するデータ構造を許す。 このデータ構造により、交替管理情報 10610Aおよび 10611Bの分割が不要となる 。よって、交替管理情報リストの容量を削減することが可能となる。
産業上の利用可能性
[0717] 本発明は、追記型光ディスクの疑似上書き記録において、ユーザデータ領域を無 駄なく使用することを可能とするドライブ装置等を提供するものとして有用である。