明細書
RFRPトランスジエニック動物
技術分野
本発明は RFRP遺伝子導入非ヒト哺乳動物およびそれを用いる医薬のスクリ 一ユング方法などに関するものである。 背景技術
ォーファン G蛋白質共役型受容体 OT 7TO 22とそれに結合する C末端が L PL RF amide様、 LPL RS amide様、 LPQ R amide様または LP L R Lamide様のペプチド (RFRP_ 1、 RFRP— 2、 RFRP- 3) が報告さ れている (WO 00 29441号) 。
OT7T022と RFRP— 1、 RFRP— 2、 R F R P— 3がプロラクチン 分泌に関与していることが報告されている (WOO 1/66134号) 。
RFRP- 1に対応する NP S Fや RFRP— 3に対応する N P V Fが O T 7 T 022に結合し、 抗ォピオイ ドに関与していることが記載されている (The Journal of Biological Chemistry, vol.276, No.40, p36961-36969, 2001) 。 また、 OT 7 T 022のノックアウト動物が報告されている (WO04Z14 414号) 。
しかし、 RFRPおよび QT7T022の生体内における機能および作用機序 については、 さらに解明すべき点が数多く残されている。 発明の開示
新たな遺伝子導入 (トランスジエニック) 動物は、 いろレ、ろな疾患の予防や治 療に役立つ新たな医薬品の開発を可能にする。
したがって、 本発明の分野では、 ヒ ト RFRP遺伝子導入非ヒ ト動物 (以下、 トランスジヱニック動物と称することもある) を見出し、 摂食亢進症、 インスリ
ン抵抗性、 性機能障害などの疾患モデル動物を大量に生産する方法の開発が望ま れていた。
本発明者らは、 上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、 外来性の RFRPを発現させた新規なトランスジェニックマウスを作製したところ、 (1) 非トランスジヱニック動物に比べて、 摂食量が減少している、 (2) 非ト ランスジエニック動物に比べて、 飲水量が減少している、 (3) 非トランスジェ ニック動物に比べて、 尿量が減少している、 (4) 非トランスジエニック動物に 比べて、 侵害刺激に対して敏感になっている、 (5) 非トランスジヱニック動物 に比べて、 血漿中のコルチコステロン値が低い、 (6) 非トランスジヱニック動 物に比べて、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値が低い、 (7) 非トランスジ エニック動物に比べて、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値が低い、 (8) 非トランスジエニック動物に比べて、 血圧が高い、 (9) 非トランスジエニック 動物に比べて、 自発行動量が低下している、 (10) 非トランスジヱニック動物 に比べて、 ストレス感受性が増大し'ているなどの表現型を示すことを見出した。 本発明者は、 これらの知見を基づいて、 さらに検討を重ねた結果、 本発明を完 成するに至った。 ·
すなわち、 本発明は、
[ 1 ] 外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を組み込んだ D N Aを有する 非ヒ ト哺乳動物またはその生体の一部、
[2] 非ヒト哺乳動物がラットである上記 [1] 記載の動物またはその生体の一 部、
[3] 外来性 R FRP遺伝子が配列番号: 1で表されるァミノ酸配列と同一また は実寳的に同一のアミノ酸配列を有する RFRPをコードする遺伝子である上記
[1] または [2] 記載の動物またはその生体の一部、
[4] 外来性 R FRP遺伝子が配列番号: 9で表されるァミノ酸配列からなるラ ット RFRPをコードする遺伝子である上記 [1] または [2] 記載の動物また
はその生体の一部、
[5] 少なくとも次の 1つの表現型を有する上記 [1] 〜 [ J のいずれかに記 載の動物またはその生体の一部;
(1) 非トランスジェニック動物に比ベて、 摂食量が減少している、
(2) 非トランスジェニック動物に比 ^ベて、 飲水量が減少している、
(3) 非トランスジェニック動物に比ベて、 尿量が減少している、
(4) 非トランスジェニック動物に比ベて、 侵害刺激に対して敏感になっている、
(5) 非トランスジヱニック動物に比ベて、 血漿中のコルチ: 2ステロン値が低い、
(6) 非トランスジェニック動物に比ベて、 血漿中の黄体形虎ホルモン (LH) 値が低い、
(7) 非トランスジヱニック動物 (こ比べて、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値が低い、
(8) 非トランスジエニック動物に比べて、 血圧が高い、
[6] 次の (1) および/または (2) の表現型を有する上 IS [1] 〜 [5] の いずれかに記載の動物またはその生体の一部;
(1) 非トランスジェエック動物に比べて、 自発行動量が低 Tしている、
(2) 非トランスジエニック動物に比べて、 ス トレス感受性が増大している、 [7] 上記 [1] 記載の動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 RF
RPァゴニスト活性または RFRPアンタゴニスト活性を検定することを特徴と する RFRPァゴニス トまたは RFRPアンタゴニス トのスク リ一ユング方法、 [8] 上記 [5] 記載の動物またはその生体の一部に試験 fヒ合物を適用し、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激 に対する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄 体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホノレモン (FSH) 値の低下または (8) 血圧上昇の改善効果を検定することを特敦とする、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4〕 侵害刺激に対す
る過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿 の黄体形成 ホルモン (LH) 値の低下、. (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FS H) 値の低 下または (8) 血圧上昇の改善薬のスクリーニング方法、
[9] 上記 [6] 記載の動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 (1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増大の改善 果を検定す ることを特徴とする、 (1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増 大の改善薬のスクリーユング方法、
[10] 上記 [5] 記載の動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、
(I) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4 ) 侵害刺激 に^する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄 体形成ホルモン (LH) 値の低下、. (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下または (8) 血圧上昇の改善効果を検定することを特徴とする、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドス テロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジ ソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下: S体機能低 下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍または視床下部性無月凝の予防 - 治療薬のスクリーニング方法、
[I I] 上記 [6] 記載の動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 (1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増大の改善効 を検定す ることを特徴とする、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療薬の スクリ一-ング方法、
[12] RFRPァゴニス トまたはアンタゴニストをスクリーニング一するための 上記 [1] 記載の動物またはその生体の一部の使用、
[13] (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激に対する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血 漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン
(F SH) 値の低下または (8) 血圧上昇の改善薬をスクリーニング 1~るための 上記 [5] 記載の動物またはその生体の一部の使用、
[14] (1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増大 ^改善薬を スクリーニングするための上記 [6] 記載の動物またはその生体の一 ¾5の使用、 [1 5] 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢' it副腎皮質 機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎 全、 心不 全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍または視床下部 性無月経の予防 ·治療薬をスクリーニングするための上記 [5] 記載の動物また はその生体の一部の使用、
[1 6] 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療薬をスク リーニン グするための上記 [6] 記載の動物またはその生体の一部の使用、
[1 ] 外来性 RFRP遺伝子またはその変異遺伝子を導入した受精卵、
[18] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分ぺプチドまたそのァミ ドま たはそのエステルあるいはその塩を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カノレシゥム 血症、 低カリウム血症、 シ-ーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫 瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神 経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中ォ区性早熟 症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害または神凝系の疾 患の予防 ·治療剤、
[1 9] ポリペプチドが配列番号: 1、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番 号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表されるァミノ酸配列からなるポ リペプチドである上記 [1 8] 記載の剤、
[ 2 0 ] 部分ペプチドが、
( i ) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるァミノ酸配列の第 5 6番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Val) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3 番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) また は第 8 4番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(i i) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番 目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Ser) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
(i i i) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1 番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4番目 (Val) 〜 第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番.目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6 番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(iv) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 9 2番 目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Lys) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3番目 (Met) 〜第 9
2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met ) 〜第 9 2番目 (Phe ) または第 8 4番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
( V ) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 1
2番目 (Leu) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 3
1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4番目 (Val) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6番目 (Asn) 〜第 1 3 1 番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列 からなるペプチド、
(vi i) 配列番号: 7または配列番号 I 0で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番
目 (Ser) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Asp) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) ま たは第 8 4番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(viii) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるアミノ酸配列の第 1 1 8 番目 (Phe) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 2 5番目
(Phe) 、 第 1 2 0番目.(Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(ix) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 9 4 番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) または第 8 4番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
( X ) 配列番号: 1 1で表わされるァミノ酸配列の第 1 1 8番目 (Phe) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 2 O番目 (Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(xi ) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミノ酸が 欠失したアミノ酸配列からなるぺプチド (該欠失したアミノ酸配列は少なぐとも 5個のアミノ酸からなる) 、
(xi i ) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミ Z酸が 付加したアミノ酸配列からなるぺプチド、
(xi i i ) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミ Z酸が 挿入されたァミノ酸配列からなるぺプチド、
(xiv) 上記 ( i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミ ノ酸 が他のァミノ酸で置換されたァミノ酸配列からなるぺプチド、 または
(XV) 上記 (xi) 〜 (xiv) の欠失 ·付加 ·挿入 ·置換を組み合わせたァミ ノ酸 配列からなるペプチドである上記 [ 1 8 ] 記載の剤、
[ 2 1 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドをコードする D N A を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神 経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シ ーグ レン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂 体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性 コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、'不眠、 胃 ·十 二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナ 一症侯群、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[ 2 2 ] D N Aが配列番号: 1、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表されるァミノ酸配列からなるポリぺプチ ドをコードする D N Aである上記 [ 2 1 ] 記載の剤、
[ 2 3 ] D N Aが、
( i ) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるァミノ酸配列の第 5 6番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Val) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3 番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) また は第 8 4番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番 目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Ser) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii i) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1 番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4番目 (Val) 〜 第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6 番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
(iv) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 9 2番
目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Lys) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met ) 〜第 9 2番目 (Phe) または第 8 4番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
( V ) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Leu) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
(vi) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目
(Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4番目 (Val) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6番目 (Asn) 〜第 1 3 1 番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列 からなるペプチド、 、
(vi i) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番 目 (Ser) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Asp) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) ま たは第 8 4番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi ii) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるアミノ酸配列の第 1 1 8 番目 (Phe ) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 2 5番目
(Phe) 、 第 1 2 0番目 (Ser) 〜第 1 2 5番.目 (Phe ) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるペプチド、
(ix) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 9 4 番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) または第 8 4番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
( X ) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 1 1 8番目 (Phe) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (pro) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 2 0番目 (Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) またば第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目
(Phe) のァミノ酸配列からなるぺプチド、
(xi) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜5個のアミノ酸が 欠失したァミノ酸配列からなるぺプチド (該欠失したァミノ酸配列は少なくとも 5個のアミノ酸からなる) 、
(xii) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミノ酸が 付加したアミノ酸配列からなるぺプチド、
(xiii) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミノ酸が 挿入されたァミノ酸配列からなるぺプチド、
(xiv) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミノ酸 が他のァミノ酸で置換されたァミノ酸配列からなるぺプチド、 または
(XV) 上記 (xi) 〜 (xiv) .の欠失 付加 ·挿入 ·置換を組み合わせたアミノ酸 配列からなるぺプチド、
をコードする DNAである上記 [21] 記載の剤、
[24] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列 含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドをコードする D N A を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神 経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリ ウム血症、 シエーグ レン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂 体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性 コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十 二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 タ ナ 一症候群、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質 機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下 垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神およぴ行動障害または神経系の疾患の診断剤、
[ 2 5 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのァミ ド またはそのエステルあるいはその塩に対する抗体を含有してなる拒食症、 神経性 食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン 症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭 蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 または神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[ 2 6 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドもしくはその部分べプチドまたはそのアミ ド またはそのエステルあるいはその塩に対する抗体を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カノレシゥム血症、' 低カリウム血症、 シヱーグレン症候群、 クッシング病、 タツ シング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルド ステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎 酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低 血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性食思不 振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低 コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎 機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経 系の疾患の診断剤、
[ 2 7 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリペプチドまたはその部分べプチドをコードする D N A に相補的な塩基配列またはその一部を含有するアンチセンス D N Aを含有してな る拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、
- 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低 下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下 垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[ 2 8 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドまたはその部分ぺプチドの発現量を増加させ る化合物またはその塩を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低力 リ ウム血症、 シ: —ダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質 刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アル ドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲 不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢 胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神おょぴ行動障害または神経系の疾患の予 防 ·治療剤、 '
[ 2 9 ] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドの発現量を減少させ る化合物またはその塩を含有してなる拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排 尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不 妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の予 防 ·治療剤、
[ 3 0 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドま たはその塩を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛 覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、
シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン 産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[31] OT7T022が配列番号: 13または配列番号: 15で表されるアミ ノ酸配列からなるレセプター蛋白質である上記 [30] 記載の剤、
[32] 配列番号: 13で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 OT7T022またはその部分ぺプチ ドをコードする DNAを含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低力 リウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質 刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アル ドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲 不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢 胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害または神経系の疾患の予 防 ·治療剤、
[33] DN Aが配列番号: 13または配列番号: 15で表されるアミノ酸配列 からなるレセプター蛋白質 OT 7 T 022またはその部分ペプチドをコードする DNAである上記 [32] 記載の剤、
[34] 配列番号: 13で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 OT7T 022またはその部分ぺプチ ドをコードする DNAを含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低力 リウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質 刺激ホルモン産生下垂体 JS瘍、 CRH産生腫瘍、 ァノレドステロン産生腫瘍、 アル
ドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲 不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢 胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障 害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドス'テロン症、 低コルチゾール血症、 続発 性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血 圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫 瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の診断剤、
[ 3 5 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドま たはその塩に対する抗体を含有してなる拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不 妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の予 防 ·治療剤、
[ 3 6 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質〇T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドま たはその塩に対する抗体を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低力 リウム血症、 シヱーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質 刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アル ドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲 不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢 胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障 害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発 性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 ァ'ジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血
圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫 瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の診断剤、
[ 3 7 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2またはその部分ぺプチ ドをコ一ドする D N Aに相補的な塩基配列またはその一部を含有するアンチセン ス D N Aを含有してなる拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏 症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしく は慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[ 3 8 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドま たはその塩に対するァゴニス.トを含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛 覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血 症、 低カリウム血症、 シヱーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫 瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神 経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟 症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害または神経系の疾 患の予防■治療剤、
[ 3 9 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分べプチドま たはその塩に対するアンタゴニストを含有してなる拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチ ゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不 全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、
黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経 系の疾患の予防 ·治療剤、 '
[ 4 0 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T O 2 2またはその部分べプチ ドの発現量を増加させる化合物またはその塩を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿 病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高 カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシ ング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドス テロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵 素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血 圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害また は神経系の疾患の予防 ·治療剤、
[ 4 1 ] 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2またはその部分ぺプチ ドの発現量を減少させる化合物またはその塩を含有してなる拒食症、 神経性食思 不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副 腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋 咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害ま たは神経系の疾患の予防■治療剤、
[ 4 2 ] 哺乳動物に対して、
( i ) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリべプチドもしくはその部分べプチドまたはそのァミ ドま たはそのエステルあるいはその塩、
(ii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分べプチドをコ一ドする D N A、
( iii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドの発現量を増加させ るィ匕合物またはその塩、
( iv) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドまた はその塩、
( V ) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T O 2 2またはその部分ペプチド をコードする D N A、
(vi) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ぺプチドまた はその塩に対するァゴニス ト、 または
(vii) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の ァミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T O 2 2またはその部分ぺプチ ドの発現量を増加させる化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とす る過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻.、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーグレン症候群、 ク ッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H 産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾ一ル抵 抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃■十二指腸潰瘍、 過 敏 f生腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多囊胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神 およぴ行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療方法、
[ 4 3 ] 哺乳動物に対して、
( i ) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのァミ ドま たはそのエステルあるいはその塩に対する抗体、
(ii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドをコードする D N Aに 申目補的な塩基配列またはその一部を含有するアンチセンス D NA、
(iii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドまたはその部分ぺプチドの発現量を減少させ る化合物またはその塩、
(iv) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分べプチドまた はその塩に対する抗体、
( V ) 配列番号: 1 3で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター翠白質 Ο Τ 7 Τ 0 2 2またはその部分べプチド をコードする D Ν Αに相補的な塩基配列またはその一部を含有するァンチセンス D NA、
(vi) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ペプチドまた はその塩に対するアンタゴニス ト、 または
(vii) 配列番号、: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の 了ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質〇T 7 Τ 0 2 2またはその部分ぺプチ ドの発現量を減少させる化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とす る拒食症、 神経†生食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低ァノレドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低 下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下 垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療方法、
[ 4 4 ] 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症
候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾ ール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰 瘍、 過敏性腸症悸群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害または神経系の疾患の予防 ·治療剤を製造するための
( i ) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのァミ ドま たはそのエステルあるいはその塩、 ■
(ii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配歹 ijを含有するポリべプチドまたはその部分ぺプチドをコ一ドする D N A、
(iii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸酉己列を含有するポリべプチドまたはその部分べプチドの発現量を増加させ る化合物またはその塩、
(iv) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質〇T 7 Τ 0 2 2、 その部分べプチドまた はその塩、 ,
( V ) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸酉己列を含有するレセプター蛋白質 Ο Τ 7 Τ 0 2 2またはその部分ぺプチド をコードする D N A、
(vi) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプタ一蛋白質〇T 7 Τ 0 2 2、 その部分べプチドまた はその塩に対するァゴニス ト、 または
(vii) 酉己列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質〇T 7 T O 2 2またはその部分ぺプチ ドの発現量を増加させる化合物またはその塩の使用、
[ 4 5 ] 拒食症、 神経性食思不振症、 脱'水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、
痛み、 低ァノレドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質 機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不 全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無 月経、 気分 [感情] 障害、 ス トレス関連障害または錘体外路系疾患の予防 ·治療 剤を製造するための
( i ) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分べプチドまたはそのァミ ドま たはそのエステルあるいはその塩に対する抗体、
(ii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ ノ酸配列を含有するポリぺプチドまたはその部分ぺプチドをコ一ドする D N Aに 相補的な塩基配列またはその一部 含有するァンチセンス D N A、
(iii) 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドまたはその部分べプチドの発現量を減少させ る化合物またはその塩、
(iv) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2、 その部分ぺプチドまた はその塩に対する抗体、 ' ( V ) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T O 2 2またはその部分ペプチド をコードする D N Aに相補的な塩基配列またはその一部を含有するアンチセンス D N A、
(vi) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質 O T 7 T O 2 2、 その部分ペプチドまた はその塩に对するアンタゴニスト、 または
(vii) 配列番号: 1 3で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配歹 Uを含有するレセプター蛋白質 O T 7 T 0 2 2またはその部分ぺプチ
ドの発現量を減少させる化合物またはその塩の使用、
[46] 配歹 tj番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同.一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのァミ ド またはそのエステルあるいはその塩、 および (または) 配列番号: 1 3で表され るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質 OT 7T022、 その部分ペプチドまたはその塩を用いることを特徴と する (1) 摂食量、 (2) 飲水量、 (3) 尿量、 (4) 侵害刺激に対する過敏性、
(5) 血漿中のコルチコステロン値、 (6) 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値または (8) 血圧の調節薬の スクリーニング方法、
[47] 配列番号: 1で表される: ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分べプチドまたはそのァミ ド またはそのエステルあるいはその塩、 および (または) 配列番号: 13で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質 OT 7T 022、 その部分ペプチドまたはその塩を用いることを特徴と する (1) 自発行動量または (2) ス トレス感受性の調節薬のスクリーニング方 法、
[48] 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリべプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのアミ ド またはそのエステ^^あるいはその塩、 および (または) 配列番号: 13で表され るアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質〇Τ 7 TO 22、 その部分ペプチドまたはその塩を用いることを特徴と する過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経 炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CR H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール
抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃,十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒 食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低ァ ルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下 症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行 動障害または神経系の疾患の予防 ·治療薬のスクリーニング方法、
[49] 配列番号 : 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリペプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのアミ ド またはそのエステノレあるいはその塩、 および (または) 配列番号: 13で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質 OT7T 022、 その部分ペプチドまたはその塩を含有してなる (1) 摂食量、 (2) 飲水量、 (3) 尿量、 (4) 侵害刺激に対する過敏性、 (5) 血 漿中のコルチコステロン値、 (6) 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値または (8) 血圧の調節薬のスク リーニング用キッ ト、
[50] 配列番号 : 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分ぺプチドまたはそのァミ ド またはそのエステノレあるいはその塩、 および (または) 配列番号: 13で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質 ΟΤ7Τ 022、 その部分ペプチドまたはその塩を含有してなる (1). 自発行動量または (2) ストレス感受性の調節薬のスクリーニング用キット、 お よび
[51] 配列番号 : 1で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァ ミノ酸配列を含有するポリぺプチドもしくはその部分べプチドまたはそのアミ ド またはそのエステ/レあるいはその塩、 および (または) 配列番号: 13で表され
るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質 O T 7 T O 2 2、 その部分ペプチドまたはその塩を含有してなる過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング 病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 'アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天 性副腎酵素欠乏症、 神籙性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候 群、 低血圧'中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性 食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン 症、'低コルチゾール血症、 続発性もしくは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭 腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害または 神経系の疾患の予防 ·治療薬のスクリーユング用キットなどを提供するものであ る。
本発明の遺伝子導入動物は、 野生型 (非トランスジエニック) 動物に比べて、 摂食量 ·飲水量の'减少、 尿量の減少、 対侵害刺激過敏性、 血漿中コルチコステロ ン値の上昇、 血漿中黄体形成ホルモン (L H) 値'卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の低下、 高血圧、 自発行動量の低下、 対ス トレス過敏性などの表現型を示すの で、 拒食症、 精神および行動障害、 神経系の疾患などの各種疾患の予防薬 ·治療 薬の評価、 R F R P遺伝子異常患者の遺伝子治療用実験などに用いることができ、 また、 本発明の遺伝子導入動物から採取した細胞などを培養して、 R F R Pァゴ ニストまたはアンタゴニス 1、の評価に用いることができる等の効果を奏する。 発明を実施するための最良の形態
本発明の 「外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を組み込んだ D NAを 有する非ヒ ト哺乳動物」 (以下、 本発明の遺伝子導入動物と略記する場合があ
る) は、 非ヒト哺乳動物の受精卵や、 未受精卵、 精子およびその前駆細胞 (始原 生殖細胞、 卵原細胞、 母細胞、 卵細胞、 精原細胞、 精母細胞、 精細胞等) など に、 好ましくは受精卵の胚発生の初期段階 (さらに好ましくは 8細胞期以前) に おいて、 リン酸カルシクム共沈殿法、 電気穿孔 (エレクト口ポレーシヨン) 法、 リポフエクシヨン法、 凝集法、 顕微注入 (マイクロインジェクション) 法、 遺伝 子銃 (パーティクルガン) 法、 D E A E—デキストラン法などの遺伝子導入法に よって、 目的とする外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を目的とする細 胞などに導入することにより作出される。 また、 該遺伝子導入法により、 非ヒ ト 哺乳動物の体細胞、 組截、 臓器などに目的とする D N Aを導入し、 細胞培養、 組 織培養などに利用することもでき、 さらに、 この細胞を上述の胚 (もしくは生 殖) 細胞と公知の細胞融合法を用いて融合させることにより遺伝子導入動物を作 出することもできる。 あるいは、 ノックアウト動物を作製する場合と同様に、 非 ヒ ト哺乳動物の胚性幹糸田胞 (E S細胞) に上記の遺伝子導入法を用いて目的とす る D N Aを導入し、 予め該 D N Aが安定に組み込まれたクローンを選択した後に、 該 E S細胞を胚盤胞に&入するかあるいは E S細胞塊と 8細胞期胚とを凝集させ てキメラマウスを作製し、 生殖系列に導入遺伝子が伝達されたものを選択するこ とによっても遺伝子導入動物を得ることが可能である。
また、 このようにして作製された遺伝子導入動物の生体の一部 (例えば、 (i) 外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を組み込んだ D N Aを有する細胞、 組織、 臓器など、 (ii)これらに由来する細胞または組織を培養し、 必要に応じ、 継代したものなど、 (iii)該遺伝子導入動物から単離し得る各種タンパク質また は D NAなど) も、 本発明の 「外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を組 み込んだ D NAを有する非ヒト哺乳動物の生体の一部」 として、 本発明の 「外来 性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子を組み込んだ D N Aを有する非ヒト哺乳 動物」 と同様の目的に用いることが出来る。
遺伝子導入動物の生 の一部である組織としては、 脂肪組織、 脳組織 (例、 偏
桃、 大脳皮質、 海馬、 視床下部、 延髄、 小脳など) 、 下垂体、 副腎、 膝臓、 脾臓、 小腸、 精巣、 筋肉などが好ましい。
遺伝子導入動物の生体の一部である細胞としては、 脂肪細胞、 神経細胞、 免疫 .細胞 (例、 マクロファージ、 好中球、 好塩基球、 好酸球、 単球、 T細胞、 B細胞 など) 、 上皮細胞、 内皮細月包、 表皮系細胞、 筋細胞などが好ましい。
本発明で対象とし得る 「非ヒ ト哺乳動物」 としては、 ゥシ、 ブタ、 ヒッジ、 ャ ギ、 ゥサギ、 ィヌ、 ネコ、 モノレモッ ト、 ノヽムスター、 ラッ ト、 マウスなどが挙げ られる。 好ましくは、 ゥサギ、 ィヌ、 ネコ、 モノレモッ ト、 ハムスター、 マウスま たはラットであり、 なかでも攀歯目 (R o d e n t i a ) が好ましく、 とりわけ マウス (W i s t a r , S Dなど) 、 特に W i s t a r系統のマウスが疾患モデ ル動物として最も好ましい対象動物である。 他に鳥類動物として、 ニヮトリなど も本発明で対象とする 「非ヒ ト哺乳動物」 と同様の目的に用いることが出来る。
R F R Pとしては、 配列番号: 1で表わされるァミノ酸配列と同一もしくは実 質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリペプチド (以下、 R F R Pと称する場 合がある) またはその部分ペプチドが用いられ、 ヒトゃ温血動物 (例えば、 モル モット、 ラット、 マウス、 ニヮ卜リ、 ゥサギ、 ブタ、 ヒッジ、 ゥシ、 サルなど) の細胞 (例えば、 網膜細胞、 脾細胞、 神経細胞、 グリア細胞、 膝臓 ]3細胞、 骨髄 細胞、 メサンギゥム細胞、 ランゲルハンス細胞、 表皮細胞、 上皮細胞、 内皮細胞、 繊維芽細胞、 繊維細胞、 筋糸田胞、 脂肪細胞、 免疫細胞 (例、 マクロファージ、 T 細胞、 B細胞、 ナチュラルキラー細胞、 肥満細胞、 好中球、 好塩基球、 好酸球、 単球) 、 巨核球、 滑膜細胞、 軟骨細胞、 骨細胞、 骨芽細胞、 破骨細胞、 乳腺細胞、 肝細胞もしくは間質細胞、 またはこれら細胞の前駆細胞、 幹細胞もしくは癌細胞 など) もしくはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、 例えば、 脳、 脳の各部位 (例、 網膜、 嗅球、 扁桃核、 大脳基底球、 海馬、 視床、 視床下部、 大脳皮質、 延 髄、 小脳) 、 脊髄、 下垂体、 胃、 勝臓、 腎臓、 肝臓、 生殖腺、 甲状腺、 胆のう、 骨髄、 副腎、 皮膚、 筋肉、 肺、 消化管 (例、 大腸、 小腸) 、 血管、 心臓、 胸腺、
脾臓、 顎下腺、 末梢血、 前立腺、 睾丸、 卵巣、 胎盤、 子宮、 骨、 関節、 骨格筋な ど、 または血球系の細胞もしくはその培養細胞 (例えば、 MEL, Ml, CTL L- 2, HT- 2, WEH I一 3, HL— 60, J OSK- 1, K562, ML — 1, MOLT- 3, MOLT— 4, MOLT— 10, CCRF— CEM, TA LL一 1, J u r k a t , CCRT-HSB- 2, KE— 37, S KW_ 3, H UT- 78, HUT— 102, H 9 , U 937, THP— 1, HE L, J K- 1 , CMK, KO- 812, MEG— 0 1など) に由来するポリペプチドであっても よく、 合成ポリペプチドであってもよい。
配列番号: 1で表わされるァミノ酸配列と実質的に同一のァミノ酸配列として は、'配列番号: 1で表わされるァミノ酸配列と約 70 %以上、 好ましくは約 8 0%以上、 より好ましくは約 90°ふ以上、 さらに好ましくは約 95%以上の相同 性を有するアミノ酸配列などがあげられる。 例えば、 配列番号: 1で表わされる ァミノ酸配列と実質的に同一のァミノ酸配列としては、 配列番号: 1で表わされ るァミノ酸配列の第 22〜 180番目のァミノ酸配列を有するァミノ酸配列など があげられる。
アミノ酸配列の相同性は、 相同' I生計算アルゴリズム NCB I BLAST (N a t i o n a 1 C e n t e r f o r B i o t e c hn o l o g y I n f o rma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e a r c h To o l) を用い、 以下の条件 (期待値 = 10 ;ギヤップを許す;マトリク ス -BLOSUM62 ; フィルタリ ング =OFF) にて計算することができる。 より具体的には、 配列番号: 1で表されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミ ノ酸配列として、 例えば、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番号: 7、 配列番 号: 9または配列番号: 1 1で表されるァミノ酸配列などがあげられる。
本発明に用いられる RFRPは、 具体的には、 前記の配列番号: 1で表わされ るアミノ酸配列からなるポリべプチドまたは配列番号: 1で表わされるアミノ酸 配列と実質的に同一のアミノ酸配列 (例えば、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配
列番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表されるアミノ酸配列など) を有し、 配列番号: 1で表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチドと実質的 に同質の活性などを有するポリペプチドである。
実質的に同質とは、 プロラクチン分 f必促進活性などが性質的に (例、 生理化学 的に、 または薬理学的に) 同質であることを示す。 従って、 プロラクチン分泌促 進活性が同等 (例、 約 0 . 1〜: 1 0 0倍、 好ましくは約 0 . 5〜 1 0倍、 より好 ましくは 0 . 5〜2倍) であることが好ましいが、 これらの活性の程度、 ポリべ プチドの分子量などの量的要素は異なっていてもよい。
プロラクチン分泌促進活性の測定は、 自体公知の方法に準じて行なうことがで きるが、 例えば、 WO 0 1 / 6 6 1 3 4号の実施例 1に従つて測定することがで きる。
また、 R F R Pとしては、 例えば、 (i)配列番号: 1、 配列番号: 3、 配列番 号: 5、 配列番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表わされるァミノ 酸配列中の 1〜2 0個 (好ましくは、 1〜1 5個、 さらに好ましくは、 1〜5個、 より好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、 (i i)配列番 号: 1、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番号: 7、 配列番号: 9または配列 番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列に 1〜2 0個 (好ましくは、 1〜1 5個、 - さらに好ましくは、 1〜5個、 より好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が付加し たアミノ酸配列、 (iii)配列番号: 1、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番 号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表わされるァミノ酸配列に 1〜 2 0個 (好ましくは、 1〜1 5個、 さらに好ましくは、 1〜5個、 より好ましくは、 :!〜 3個) のアミノ酸が挿入されたァミノ酸配列、 (iv)配列番号: 1、 配列番 号: 3、 配列番号: 5、 配列番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表 わされるアミノ酸配列中の 1〜2 0個 (好ましくは、 1〜1 5個、 さらに好まし くは、 1〜5個、 より好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が他のアミノ酸で置換 されたァミノ酸配列、 または(V)それら 失■付加 ·揷入 ·置換を組み合わせた
ァミノ酸配列を有するポリペプチドも含まれる。
上記のようにアミノ酸配列が欠失、 付カロ、 揷入または置換されている場合、 そ の欠失、 付加、 揷入または置換の位は特に限定されない。
本明細書におけるポリぺプチドは、 ぺプチド標記の慣例に従って左端が N末端 (ァミノ末端) 、 右端が C末端 (カルボキシル末端) である。 配列番号: 1で表 わされるアミノ酸配列からなるヒ ト RFRPをはじめとする RFRPは、 C末端 がカルボキシル基 (-COOH) 、 カルボキシレ一ト(一 COO一 )、 アミ ド (一 CONH2 ) またはエステル (一 COOR) の何れであってもよい。
ここでエステルにおける Rとしては、 f列えば、 メチル、 ェチル、 η—プロピル、 イソプロピルもしくは η—ブチルなどの C i 一 6 アルキル基、 例えば、 シクロぺ ンチル、 シク口へキシルなどの C3 ― 8 シク口アルキル基、 例えば、 フエニル、 a—ナフチルなどの C6 一 ! 2 了リール基、 例えば、 ベンジル、 フエネチルなど のフエ-ルー d 一 2 ァルキル基もしく〖ま α—ナフチルメチノレなどの α—ナフチ ノレ一 一 2 アルキル基などの C7 _ ! 4 ァラルキル基のほか、 経口用エステル として汎用されるビバロイルォキシメチ /レ基などが用いられる。
RFRPが C末端以外にカルボキシル基 (またはカルボキシレート) を有して いる場合、 カルボキシル基がアミ ド化またはエステル化されているものも本発明 でいう RFRPの範囲に含まれる。 この場合のエステノレとしては、 例えば上記し た C末端のエステルなどが用いられる。
さらに、 RFRPには、 N末端のアミノ酸残基 (例、 メチォニン残基) のアミ ノ基が保護基 (例えば、 ホルミル基、 ァセチル基などの 一 6 アルカノィルな どの _ 6 ァシル基など) で保護されているもの、 生体内で切断されて生成す る N末端のグルタミル基がピ口グルタミン酸化したもの、 分子内のァミノ酸の側 鎖上の置換基 (例えば一 OH、 _SH、 アミノ基、 イミダゾール基、 インドール 基、 グァニジノ基など) が適当な保護基 (例えば、 ホルミル基、 ァセチル基など の C】 ― β アルカノィル基などの Ct 一 6 ァシル基など) で保護されているもの、
あるいは糠鎖が結合したいわゆる糖蛋白質などの複合蛋白質なども含まれる。 以 下、 これらのポリペプチドを含めて RFRPと略称することもある。
本発明で用いられる R F R Pの具体例としては、 例えば、 配列番号: 1で表わ されるアミノ酸配列からなるヒ ト RFRP、 酉 S列番号: 3で表わされるアミノ酸 配列からなるヒ ト RFRP、 配列番号: 5で表わされるァミノ酸配列からなるゥ シ RFRP、 配列番号.: 7で表わされるアミノ酸配列からなるラット RFRP、 配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列からなるラット RFRP、 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列からなるマウス RFRPなどが用いられ、 なかでも 配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列からなるラット R F R Pが好ましい。
RFRPの部分ペプチド (以下、 RFRP部分ペプチドと称する場合がある) としては、 前記した RFRPの部分ペプチドであって、 OT7T022 (WOO 0Z29441号) に結合する能力等を有するものであれば、 いかなるものでも よい。
また、 RFRP部分ペプチドは、 そのアミノ酸配列中の 1 ~ 5個 (好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が欠失し、 または、 そのアミノ酸配列に 1〜 5個 (好まし くは、 1〜3個) のアミノ酸が付加し、 ま こは、 そのアミノ酸配列に 1〜5個 (好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が挿入され、 または、 そのアミノ酸配列中 の 1〜5個 (好ましくは、 1〜3個) のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されたァ ミノ酸配列からなるものであってもよく、 または、 それら欠失 .付加 ·挿入 ·置 換を組み合わせたアミノ酸配列からなるものであってもよい。
また、 RFRP部分ペプチドは C末端が力/レポキシル基 (-COOH) 、 カル ボキシレート (一 COO— ) 、 アミ ド (― C〇NH2 ) またはエステル (一 C〇 OR) (Rは上記と同意義を示す) のいずれであってもよい。 なかでも、 C末端 がアミ ド (一 CONH2 ) であるものが好ましい。
RFRP部分ペプチドが C末端以外にカルボキシル基 (またはカルボキシレー ト) を有している場合、 カルボキシル基がアミ ド化またはェステル化されている
ものも本発明でいう RFRP部分ペプチドに含まれる。 この場合のエステルとし ては、 例えば上記した C末端のエステルなどが用いられる。
さらに、 RFRP部分ペプチドには、 前記した RFRPと同様に、 N末端のァ ミノ酸残基 (例、 メチォニン残基) のァミノ基が保護基で保護されているもの、 N端側が生体内で切断され生成したグルタミル基がピログルタミン酸化したもの、 分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基で保護されているもの、 ある いは糖鎖が結合したいわゆる糖ぺプチドなどの複合ぺプチドなども含まれる。 以 下、 これらの部分べプチドも含めて RFRP部分べプチドと略称することもある。
RFRP部分ペプチドとして好ましくは、 RFamide、 RSamideまたは RL amide構造を有するペプチド、 より好ましくは、 R F amideまたは R S amide構造 を有するペプチド、 特に好ましくは、 RFamideを有するペプチドが挙げられる。
R F amide構造とは、 ペプチ ドの C末端が Arginine (アルギニン) - Phenylalanine (フエ二ルァラニン) - NH2構造になっていることをいい、 R S amide構造とは、 ペプチドの C末端が Arginine (アルギニン) -Serine (セリン) - NH2構造になっていることをいい、 RLamide構造とは、 ペプチドの C末端が Arginine (アルギニン) -Leucine (ロイシン) -丽 2構造になっていることを意味 する。
RFRP部分ぺプチドの中でも、 例えば、
(i) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 88番目 (Leu) 〜第 92番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の N末 端側に、 それぞれ配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の 第 1番目 (Met) 〜第 87番目 (Asn) のアミノ酸配列の C末端から数えて 1〜 8 7個のアミノ酸が付カ卩していてもよいアミノ酸配列からなるヒト RFRP— 1、
(ii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるァミノ酸配列の第 101番 目 (Ser) 〜第 1 12番目 (Ser) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の
N末端側に、 それぞれ配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配
列の第 1番目 (Met) 〜第 100番目 (Arg) のアミノ酸酉 3列の C末端から数えて :!〜 1 00個のアミノ酸が付加していてもよいアミノ酸酉己列からなるヒ ト RFR P— 2、
(iii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 27 番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列 - の N未端側に、 それぞれ配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸 配列の第 1番目 (Met) 〜第 1 26番目 (Asn) のアミノ酉矣配列の C末端から数え て 1〜126個のアミノ酸が付カ卩していてもよいアミノ酸配列からなるヒ ト RF RP— 3、
(iv) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 88番目 (Leu) 〜第 92番 目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の N末端側に、 配列番 号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 87番目 (Asn) のアミ ノ酸配列の C末端から数えて 1〜87個のアミノ酸が付カ卩していてもよいアミノ 酸配歹からなるゥシ RFRP_ 1、
(ν)'配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 1 ' 2番目 (Leu) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸酉己列の N末端側に、 配列 番号 : 5で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 1 00番目 (Arg) の アミノ酸配列の C末端から数えて 1〜100個のアミノ酸が付加していてもよい ァミノ酸配列からなるゥシ RFRP_2、
(vi) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のァミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸野己列の N末端側に、 配列 番号 : 5で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 1 26番目 (Asn) 'の アミノ酸配列の C末端から数えて 1〜 1 26個のァミノ酸が付加していてもょレ、 アミノ酸配列からなるゥシ RFRP— 3、
(vii) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列の第 90番 目 (Leu) 〜第 94番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の N
末端側 tこ、 配列番号: 7または 9で表わされるァミノ酸 ϊ己列の第 1番目 (Met) 〜第 89番目 (Asn) のアミノ酸配列の C末端から数えて 1〜89個のアミノ酸 が付加していてもよいアミノ酸配列からなるラット RFR P- 1、
(viii) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列の第 121 番目 (Leu) 〜第 125番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列 の N末 側に、 配列番号: 7または 9で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 120番目 (Ser) のアミノ酸配列の C末端から数えて 1〜 120個 のアミノ酸が付加していてもよいアミノ酸配列からなるラット RFRP— 3、
(ix) SE列番号: 1 1で表わされるァミノ酸配列の第 9 Ο番目 (Leu) 〜第 94 番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の N末端側に、 配列番 号: 9で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 89番目 (Asn) のアミ ノ酸配歹『Jの C末端から数えて 1〜89個のアミノ酸が付加していてもよいアミノ 酸配列 らなるマウス RFRP— 1、
(X) 酉己列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 12 1番目 (Leu) 〜第 1 25番目 (Phe) のアミノ酸配列を含有し、 そのアミノ酸配列の N末端側に、 配 列番号: 9で表わされるアミノ酸配列の第 1番目 (Met) 〜第 120番目 (Ser) のアミ 7酸配列の C末端から数えて 1〜120個のアミノ酸が付加していてもよ いアミ Z酸配列からなるマウス RFRP— 3、
(xi) ±i記 ( i ) 〜 (X) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミノ酸が 欠失しこァミノ酸配列からなるぺプチド (該欠失したァミノ酸配列は少なくとも
5個の: rミノ酸からなる) 、
(xii) _h記 ( i ) 〜 (X) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミノ酸が 付加しこァミノ酸配列からなるぺプチド、
( iii) ' 上記 (i) 〜 (X) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個のアミノ酸が 揷入さ; Τυたァミノ酸配列からなるぺプチド、
(xiv) 上記 ( i ) 〜 (X) のペプチドめアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミノ酸
が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列からなるペプチド、 または
(xv) 上記 (xi) 〜 (xiv) の欠失 ·付加 ·揷入 ·置換を組み合わせたァミノ酸 配 IJからなるぺプチドなどが用いられる。
これらの RFRP部分ペプチドの中でも、 ' ( i ) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 56番目 (Ser) 〜第 92番目 (Phe) 、 第 70番目 (Val) 〜第 92番目 (Phe) 、 第 73 番目 (Met) 〜第 92番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) また は第 84番目 (Ser) 〜第 92番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるヒ ト R F R P ― 1、
(ii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 01番 目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Ser) のアミノ酸配列からなるヒ 卜 R F R P— 2、
(iii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 10 1 番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 04番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目
(Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 24番目 (Val) 〜 第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 25番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 26 番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) または第 1 27番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるヒ ト RFRP_3、
(iv) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 58番目 (Ser) 〜第 92番 目 (Phe) 、 第 70番目 (Lys) 〜第 92番目 (Phe) 、 第 73番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) または第 8 4番目 (Ser) 〜第 92番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるゥシ R F R P— 1、 (-v) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 101番目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Leu) のアミノ酸配列からなるゥシ RFRP— 2、
(^i) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列の第 101番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 04番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 '4番目 (Val) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、
第 1 2 5番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6番目 (Asn) 〜第 1 3 1 番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列 からなるゥシ RFRP— 3、
(vii) 配列番号: Ίまたは配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列の第 5 8番 目 (Ser) 〜第 94番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Asp) 〜第 94番目 (Phe) 、 第 7
5番目 (Met) 〜第 94番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 94番目 (Phe) ま たは第 84番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるラット R F RP— 1、
(viii) 配列番号: 7または配列番号: 9で表わされるァミノ酸配列の第 1 1 8 番目 (Phe) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 2 5番目
(Phe) 、 第 1 2 0番目 (Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるラット R F R P— 3、
(ix) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 94 番目 (Phe) 、 第 72番目 (Val) 〜第 94番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 9 4番目 (Phe) または第 8 4番目 (Pro) 〜第 94番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるマウス R F R P— 1、 ( X ) 配列番号: 1 1で表わされるァミノ酸配列の第 1 1 8番目 (Phe) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 2 5番目 (Phe) 、 第: L 2 0番目 (Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列力 らなるマウス RFRP— 3、
(xi) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個の: Tミノ酸が 欠失したアミノ酸配列 らなる欠失型ペプチド (該欠失型ペプチドは少なくとも 5個のアミノ酸からなる) 、
(xii) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列に 1〜 5個の ミノ酸が 付加したアミノ酸配列力 らなる付加型ぺプチド、
(xiii) 上記 (i ) 〜 (X) のペプチドめアミノ酸配列に 1〜 5個のアミノ酸が
揷入されたァミノ酸配列からなる挿入型ぺプチド、
(xiv) 上記 (i ) 〜 (X ) のペプチドのアミノ酸配列中の 1〜 5個のアミノ酸 が他のアミノ酸で置換されたァミノ酸配列から る置換型ぺプチド、 または
(XV) 上記 (xi) 〜 (xiv) の欠失 ·付加 ·揷入 ·置換を組み合わせたアミノ酸 配列からなるペプチドなどが好ましく用いられ、 なかでも上記したラット; RFR P— 1が好ましい。
特にこれらのペプチドのアミ ド体 (好ましくは、 これらペプチドの C末端の力 ルポキシル基 (一 COOH) がアミド化された (一 CONH2 ) ペプチド) が好 ましい。
RFRPまたは: FRP部分ペプチドの塩としては、 生理学的に許容される酸 (例、 無機酸、 有機酸) や塩基 (例、 アルカリ金属塩) などとの塩が用いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 このような塩としてま、 例 えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸) との塩、 あるいは有 機酸 (例えば、 酢酉変、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンス ルホン酸) との塩などが用いられる。
RFRPもしく fまその塩または RFRP部分べプチドもしくはその塩は、 WO 00/29441号、 WO 01/661 34号などに記載の方法に従って製造す ることができる。
外来性 R FRP遺伝子とは、 遺伝子導入対象動物が有する内在性の遺伝子とは 異なる遺伝子であり、 具体的には前記の哺乳動物から単離 ·精製した RFRP遺 伝子または合成した R F R P遺伝子などが用いられる。
外来性 R F R P遺伝子の変異遺伝子としては、 本発明の外来性 R F R P遺伝子 に変異 (例えば、 突然変異、 部位特異的突然変異など) が生じたもの、 具体的に は、 塩基の付加、 久損、 他の塩基への置換などが生じた遺伝子が挙げられる。 よ り具体的には、 該塩基の付加、 欠損、 他め塩基への置換の結果、 RFRPを構成
するアミノ酸配列において、 1ないし 3 0個、 好ましくは.:!ないし 1 0個、 さら に好ましくは 1ないし 5個、 より好ま しくは 1または 2個のアミノ酸に置換、 付 加または欠損が生じるように変異させることが好ましく、 R F R Pの機能を失わ ない変異であれば何れの変異であってもよい。
外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子としては、 前述した R F'R Pをコ ードする塩基配列を含有するものであればいかなるものであってもよい。 また、 ゲノム D NA、 ゲノム D N Aライブラ リー、 前記した細胞 ·組織由来の c D NA 前記した細胞 ·組織由来の c D NAライブラリー、 合成 D NAのいずれでもよい, ライブラリーに使用するベクターは、 バタテリオファージ、 プラスミド、 コス ミ 、 ファージミ ドなどいずれであってもよい。 また、 前記した細胞 .組織より total R N Aまたは m R N A画分を調製したものを用いて直接 Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction (以下、 R T— P C R法と略称する) によって増幅することもできる。
より具体的には、 外来性 R F R P遺伝子またはその変異遺伝子としては、 例え ば、 配列番号: 2、 配列番号: 4、 配歹 U番号: 6、 配列番号: 8、 配列番号: 1 0または配列番号: 1 2で表わされる;^基配列を含有する遺伝子、 または配列番 号: 2、 配列番号: 4、 配列番号: 6、 配列番号: 8、 配列番号: 1 0または配 列番号: 1 2で表わされる塩基配列とノ、ィストリンジェントな条件下でハイプリ ダイズする塩基配列を有し、 配列番号 : 1、 配列番号: 3、 配列番号: 5、 配列 番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1で表されるァミノ酸配列からなる R F R Pと実質的に同質の活性を有するポリぺプチドをコ一ドする遺伝子などで あれば何れのものでもよい。
配列番号: 2、 配列番号: 4、 配列番号: 6、 配列番号: 8、 配列番号: 1 0 または配列番号: 1 2で表わされる塩基配列どハイストリンジェントな条件下で ハイブリダイズできる遺伝子としては、 例えば、 それぞれ配列番号: 2、 配列番 号: 4、 配列番号: 6、 配列番号: 8、 配列番号: 1 0または配列番号: 1 2で
表わされる塩基配列と約 70%以上、 好ましくは約 80%以上、 より好ましくは 約 90%以上、 さらに好ましくは約 95 %以上の相同性を有する塩基配列を含有 する DN Aなどが用いられる。
塩基配列の相同性は、 相同性計算ァ /レゴリズム N C B I BLAST (Na t l o n a 1 C e n t e r i o r B i o t e c h n o l o g y I n f o r ma t i o n B a s i c L o c a 1 A l i g nme n t S e a r c h T o o l ) を用い、 以下の条件 (期待値- 1 0 ;ギヤップを許す;フィルタリン グ =ON ;マッチスコア = 1 ; ミスマッチスコア =ー 3) にて計算することがで さる。
ハイブリダィゼーシヨンは、 自体公矢口の方法あるいはそれに準じる方法、 例え ば、 モレキュラー ·クローニング, (Molecular Cloning) 2nd (J. Sarabrook et al. , Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989) に言己載の方法などに従って行なう ことができる。 また、 市販のライプラリーを使用する場合、 添付の使用説明書に 記載の方法に従って行なうことができる。 より好ましくは、 ハイストリンジヱン トな条件に従って行なうことができる。
ハイストリンジェントな条件とは、 ί列えば、 ナトリウム濃度が約 19〜 40 m M、 好ましくは約 1 9〜 20 mMで、 温度が約 50〜 70 、.好ましくは約 60 〜 65 °Cの条件を示す。 特に、 ナトリクム濃度が約 1 9 mMで温度が約 65 の 場合が最も好ましい。
より具体的には、 配列番号: 1で表 bされるァミノ酸配列からなるヒ ト RFR Pをコードする DNAとしては、 配列眷号: 2で表わされる塩基配列からなる D NAなどが用いられる。 また、 配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列からなる ヒ ト RFRPをコードする DNAとしては、 配列番号: 4で表わされる塩基配列 からなる DNAなどが用いられる。 配歹 番号: 5で表わされるアミノ酸配列から なるゥシ RFRPをコードする DNAとしては、 配列番号: 6で表わされる塩基 配列からなる DNAなどが用いられる。 配列番号: 7で表わされるアミノ酸配列
からなるラット RFRPをユードする Aとしては、 配列番号: 8で表わされ る塩基配列からなる DNAなどが用いられる。 配列番号: 9で表わされるァミノ 酸配列からなるラット RFRPをコードする DNAとしては、 配列番号: 10で 表わされる塩基配列からなる DNAなどが用いられる。 配列番号: 1 1で表わさ れるアミノ酸配列からなるマウス RFRP をコードする DNAとしては、 配列番 号: 12で表わされる塩基配列からなる D N Aなどが用いられる。
RFRP部分べプチドをコ一ドする外来十生遺伝子またはその変異遺伝子として は、 前述した RFRP部分ペプチドをコー ドする塩基配列を含有するものであれ ばいかなるものであってもよい。 また、 ゲノム DNA、 ゲノム DNAライブラリ 一、'前記した細胞 .組織由来の c DNA、 前記した細胞 .組織由来の c DNAラ ィプラリー、 合成 DNAのいずれでもよい。
RFRP部分ぺプチドをコ一ドする遺伝子またはその変異遺伝子としては、 例 えば、 配列番号: 2、 配列番号: 4、 配列番号: 6、 配列番号: 8、 配列番号: 10または配列番号: 12で表わされる塩基配列を含有する DNAの部分塩基配 列を有する DNA、 または配列番号: 2、 配列番号: 4、 配列番号: 6、 配列番 号: 8、 配列番号: 10または配列番号: 12で表わされる塩基配列とハイスト リンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、 配列番号: 1、 配 列番号: 3、 配列番号: 5、 配列番号: 7、 配列番号: 9または配列番号: 1 1 , で表されるアミノ酸配列からなる RFRP と実質的に同質の活性を有するポリぺ プチドをコ一ドする遺伝子の部分塩基配列を有する遺伝子などが用いられる。 配列番号: 2、 配列番号: 4、 配列番号 : 6、 配列番号: 8、 配列番号: 10 または配列番号: 12で表わされる塩基配 とハイブリダイズできる遺伝子は、 前記と同意義を示す。
塩基配列の相同性は、 前記した相同性計 ァルゴリズム NCB I BLAST を用い、 同様の条件にて計算することができる。
ハイブリダイゼーションの方法およびハイストリンジヱントな条件は前記と同
様のものが用いられる。
また、 R F R P部分ペプチドをコードする遺伝 としてより具体的には、 前記 した具体的な R F R P部分ぺプチドをコードする遣伝子などが用いられる。 例え ば、 ·
( i ) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 5 6番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Val) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3 番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) また は第 8 4番目 (Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のアミ ,酸配列からなるヒ ト R F R P 一 1をコードする遺伝子としては、 それぞれ配列番号: 2または配列番号: 4で 表わされる塩基配列の第 1 6 6番目〜第 2 7 6番目、 第 2 0 8番目〜第 2 7 6番 目、 第 2 1 7番目〜第 2 7 6番目、、第 2 4 1番目〜第 2 7 6番目または第 2 5 0 番目〜第 2 7 6番目の塩基配列からなる遺伝子、
(ii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わさ るアミノ酸配列の第 1 0 1番 目 (Ser) 〜第 1 1 2番目 (Ser) のアミノ酸配列カ らなるヒ ト R F R P— 2をコ 一ドする遺伝子としては、 それぞれ配列番号: 2 ¾たは配列番号: 4で表わされ る塩基配列の第 3 0 1番目〜第 3 3 6番目の塩基酉己列からなる遺伝子、
(iii) 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列の第 1 0 1 番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目
(Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4番目 (Val) 〜 第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番目 (Pro) 〜第: L 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6 番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目
(Phe) のアミノ酸配列からなるヒト R F R P— 3 をコードする遺伝子としては、 それぞれ配列番号: 2または配列番号: 4で表わされる塩基配列の第 3 0 1番目 〜第 3 9 3番目、 第 3 1 0番目〜第 3 9 3番目、 3 4 3番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 0番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 3番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 6番目〜第 3 9 3番目または第 3 7 9番目〜第 3 9 3番目の; ϋ基配列からなる遺伝子、
(iv) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸酉 3列の第 5 8番目 (Ser) 〜第 9 2番 目 (Phe) 、 第 7 0番目 (Lys) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 7 3番目 (Met) 〜第 9 2番目 (Phe) 、 第 8 1番目 (Met) 〜第 S 2番目 (Phe) または第 8 4番目
(Ser) 〜第 9 2番目 (Phe) のアミノ酸配歹 からなるゥシ R F R P— 1をコード する遺伝子としては、 配列番号: 6で表わされる塩基配列の第 1 7 2番目〜第 2 7 6番目、 第 2 0 8番目〜第 2 7 6番目、 窮 2 1 7番目〜第 2 7 6番目、 第 2 4 1番目〜第 2 7 6番目または第 2 5 0番目一第 2 7 6番目の塩基配列からなる遺 伝子、
( V ) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸酉 3列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 1 2蕃目 (Leu) のアミノ酸配列からなるゥ、ン R F R P— 2をコードする遺伝子と しては、 配列番号: 6で表わされ 塩基配歹 Uの第 3 0 1番目〜第 3 3 6番目の塩 基配列からなる遺伝子、
(vi) 配列番号: 5で表わされるアミノ酸 己列の第 1 0 1番目 (Ser) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 0 4番目 (Ala) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 1 5番目 (Asn) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 4 目 (Val) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 5番目 (Pro) 〜第 1 3 1番目 (Phe) 、 第 1 2 6番目 (Asn) 〜第 1 3 1 番目 (Phe) または第 1 2 7番目 (Leu) 〜第 1 3 1番目 (Phe) のアミノ酸配列 からなるゥシ R F R P— 3をコードする遺伝子としては、 配列番号: 6で表わさ れる塩基配列の第 3 0 1番目〜第 3 9 3番目、 第 3 1 0番目〜第 3 9 3番目、 第 3 4 3番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 0番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 3番目〜第 3 9 3番目、 第 3 7 6番目〜第 3 9 3番目まこは第 3 7 9番目〜第 3 9 3番目の塩 基配列からなる遺伝子、 '
(vii) 配列番号: 7または 9で表わされるアミノ酸配列の第 5 8番目 (Ser) 〜 第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 2番目 (Asp) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 7 5番目 (Met) 〜第 9 4番目 (Phe) 、 第 8 3番目 CVal) 〜第 9 4番目 (Phe) または第 8 4番目 (Pro) 〜第 9 4番目 (Phe) のアミ ノ酸配列からなるラット R F R P—
1をコードする遺伝子としては、 それぞれ配列番号: 8または 1 0で表わされる 塩基配列の第 1 72番目〜第 282番目、 第 214番目〜第 282番目、 第 22 3番目〜第 282番目、 第 247番目〜第 282番目または第 250番目〜第 2
82番目の塩基配列からなる遺伝子、
(viii) 配列番号: 7または 9で表わざれるアミノ酸配列の第 1 1 8番目 (Phe) 〜第 125番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 25番目 (Phe) 、 第 1 20審目 (Ser) 〜第 1 25番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 25番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるラット RFRP— 3をコードする遺伝 子としては、 それぞれ配列番号: 8または 1 0で表わされる塩基配列の第 352 番目〜第 375番目、 第 355番目〜第 375番目、 第 3 58番目〜第 375番 目または第 361番目〜第 375番目の塩基配列からなる 伝子
(ix) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 58番目 (Ser) 〜第 94 番目 (Phe) 、 第 72番目 (Val) 〜第 94番目 (Phe) 、 窮 75番目 (Met) 〜第
94番目 (Phe) 、 第 8 3番目 (Val) 〜第 94番目 (Phe) または第 84番目 (Pro) 〜第 94番目 (Phe) のアミノ酸配歹からなるマウス R F R P— 1をコー ドする遺伝子としては、 配列番号: 1 2で表わされる塩基酉己列の第 1 Ί 2番目〜 第 282番目、 第 214番目〜第 282番目、 第 223番目〜第 282番目、 第 247番目〜第 282番目または第 250番目〜第 282 目の塩基配列からな る遺伝子、
(X) 配列番号: 1 1で表わされるアミノ酸配列の第 1 1 8番目 (Phe) 〜第 1
25番目 (Phe) 、 第 1 1 9番目 (Pro) 〜第 1 25番目 (Phe) 、 第 1 20番目 (Ser) 〜第 1 2 5番目 (Phe) または第 1 2 1番目 (Leu) 〜第 1 2 5番目 (Phe) のアミノ酸配列からなるマウス RFRP— 3をコードする遺伝子として は、 配列番号: 1 2で表わされる塩基配列の第 352番目〜第 375番目、 第 3 56番目〜第 375番目、 第 358番目〜第 375番目または第 36 1番目〜第
375番目の塩基配列からなる遺伝子などが用いられる。
RFRPまたはその部分べプチドを完全にコードする遺伝子のクローユングは WO00Z29441号、 WO 01/66134号などに記載のお法に従って行 うことができる。 -'
また、 R F R Pまたはその部分ぺプチドをコードする遺伝子から R F R Pまた はその部分べプチドを製造する場合、 WO 00/29441号、 01/66 134号などに記載の方法に従って行うことができる。
RFRPもしくはその部分ペプチド、 およびこれらをコードする遺伝子は、 自 体公知の方法で標識化されていてもよく、 具体的にはアイソトープラベル化され たもの、 蛍光標識されたもの (例えば、 フルォレセインなどによら蛍光標識) 、 ビォチン化されたものまたは酵素標識されたものなどがあげられ 5。
本発明における外来性 RFRP遺伝子またはその変異遺伝子 ひス下、 単に RF RP遺伝子と称することもある) は、 導入または発現の対象とすら非ヒ ト哺乳動 物と同種あるいは異種のどちらの哺乳動物由来のものであっても いが、 異種の 哺乳動物由来のものであることが好ましい。 該遺伝子を対象動物 (こ導入させるに あたっては、 当該遺伝子を対象となる動物の細胞で発現させうるァ "プロモーターの 下流に連結した遺伝子コンス トラク ト (例、 ベクターなど) として用いるのが一 般に有利である。 具体的には、,ヒトの RFRP遺伝子を導入させ 場合、 ヒ ト R F RP遺伝子と相同性が高い RFRP遺伝子を有する各種哺乳動 (ゥサギ、 ィ ヌ、 ネコ、 モルモット、 ハムスター、 ラット、 マウスなど (好ましくはラットな ど) ) に由来し、 ヒ トの RFRP遺伝子を発現させうる各種プロ 一ターの下流 に、 該遺伝子を連結したベクターを、 対象となる非ヒ ト哺乳動物 (^受精卵 (例え ばラット受精卵) へマイクロインジェクションすることによって、 目的とするヒ ト R F R P遺伝子を高発現する遺伝子導入非ヒト哺乳動物を作出できる。
RFRP遺伝子の発現ベクターとしては、 大腸菌由来のプラスミ ド、 枯草菌由 来のプラスミ ド、 酵母由来のプラスミ ド、 λファージなどのバクテリオファージ. モ口ニー白血病ウイノレスなどのレトロウィルス、 ワクシニアウイノレスまたはバキ
ュロウィルスなどの動物ウィルスなどが用いられる。 なかでも、 大腸菌由来のプ ラスミ ド、 枯草菌由来のプラスミドまたは酵母由来のプラスミ "Kなどが好ましく 用いられ、 特に大腸菌由来のプラスミドが好ましい。
外来性 RFRP遺伝子の遺伝子発現調節を行うプロモーターとしては、 例えば、 ウイノレス (サイトメガロウイノレス、 モロ-一白血病ゥイノレス、 J Cゥイノレス、 乳 癌ウィルスなど) に由来する遺伝子のプロモーター、 各種哺乳動物 (ヒ ト、 ゥサ ギ、 ィヌ、 ネコ、 モルモット、 ハムスター、 ラット、 マウスなど) および鳥類 (ニヮトリなど) に由来する遺伝子 (例えば、 ァノレブミン、 エンドセリン、 ォス テオカルシン、 筋クレアチンキナーゼ、 I型および I I型コラーゲン、 サイタリ ック AMP依存蛋白キナーゼ β Iサブュュット、 心房ナトリゥム利尿性因子、 ド ーパミン i3—水酸化酵素、 ニュー!?フィラメント軽鎖、 メタ口チォネイン Iおよ び I I A、 メタ口プロティナーゼ 1組織インヒビター、 平滑筋 α;ァクチン、 ポリ ペプチド鎖伸長因子 1 α (E F l—ひ) 、 j3ァクチン、 αおよび j8ミオシン重鎖、 ミオシン軽鎖 1および 2、 ミエリン塩基性蛋白、 血清ァミロイ: F Ρコンポーネン ト、 レニンなど) のプロモーターなどが挙げられ、 なかでもニヮトリ βァクチン プロモーターを含む C AGプロモーターなどを用いることがでさる。
さらに好ましくは、 目的とする疾患モデルに応じて、 標的組織で外来性 RF R P遺伝子を特異的もしくは高発現させ得るプロモーター (例: Ff臓で高発現可能 な血清アミロイ ド Pコンポーネント (SAP) 、 アルブミン、 トランスフェリン、 アンチト口ンビン I I I、 a 1一アンチトリプシンなどの遺伝子プロモーター ; 心臓で高発現可能なひおよび |3ミオシン重鎖、 ミオシン軽鎖 1:!¾よび 2などの遺 伝子プロモーター;腎臓で高発現可能な PTH/PTH r P受容体などの遺伝子 プロモーター;副腎で高発現可能な AC TH受容体などの遺伝子プロモーター ; 消化管で高発現可能な脂肪酸結合タンパク質などの遺伝子プロモーター ;脳で高 発現可能なミエリン塩基性蛋白、 グリア線維性酸性蛋白などの遺伝子プロモータ 一等) を適宜選択することができる。 例'えば、 本発明の遺伝子導入動物が腎疾患
モデルである場合、 腎臓で高発現可能なプロモーターを用いることが好 しい。 上記ベクターは、 遺伝子導入動物において、 目的とするメッセンジャー R N A の転写を終結する配列 (ポリ A、 一般にターミネータ一と呼ばれる) を; Tしてい ることが好ましく、 例えば、 ウィルス由来、 各種哺乳動物および鳥類由おの各遺 伝子の配列を用いて遺伝子発現を操作することが出来る。 好ましくは、 、 ミアン ウィルスの S V 4 0ターミネータ一などが用いられる。 tその他、 目的の ¾:伝子を さらに高発現させる目的で、 各遺伝子のスプライシングシグナル、 ェンノ、ンサ一 領域、 真核遺伝子のイントロンの一部を、 プロモーター領域の 5, 上流、 プロモ 一ター領域と翻訳領域間あるいは翻訳領域の 3 ' 下流に連結することも目 的によ り可能である。
また、 上記のベクターは、 導入遺伝子が安定に組み込まれたクローンを選択す るための選択マーカー遺伝子 (例:ネオマイシン耐性遺伝子、 ハイグロマイシン 耐性遺伝子、 アンピシリン耐性などの薬剤耐性遺伝子) をさらに含むこと が好ま しい。 さらに、 相同組換えにより宿主染色体の特定の部位に導入遺伝子を糸且み込 むこと (即ち、 ノックイン動物の作製) を意図する場合には、 上記のべク ターは、 ランダムな挿入を排除するために、 標的部位と相同な D NA配列の外側に単純へ ルぺスウィルス由来チミジンキナーゼ遺伝子やジフテリァ毒素遺伝子をネガティ ブ選択マーカー遺伝子としてさらに含むことが好ましい。 これらの実施餱様につ いては後で詳述する。
R F R Pの翻訳領域は、 ヒトゃ各種非ヒト哺乳動物 (ゥサギ、 ィヌ、 ネ-コ、 モ ルモット、 ハムスター、 ラット、 マウスなど) の肝臓、 腎臓、 繊維芽細胞などに 由来する D N Aおよぴ市販の各種ゲノム D NAライプラリーに由来するゲノム D NAの全てあるいは一部を原料として用い、 あるいはヒトゃ各種非ヒト哺乳動物 の脳、 肝臓、 腎臓、 繊維芽細胞などの臓器あるいは細胞に由来する R N Aから公 知の方法により調製された相補 D NAを原料として用いて、 取得すること が出来 る。 また、 上記の細胞あるいは組織などから得られた R F R Pの翻訳領竑を用レヽ
て、 点突然変異誘発法などにより変異した翻訳領域を作製することもできる Q こ れらは何れも遺伝子導入動物に利用可能な材料である。
以上の翻訳領域は、 導入動物において発現しうる遺伝子コンス トラク ト (ィ列、 ベクターなど) として前記のプロモーターの下流 (好ましくは、 転写終結部ィ立の 上流) に連結させる通常の遺伝子工学的手法により、 RFRP遺伝子を組み 3Λん だ D N Aを作製することができる。
具体的には、 CMVェンハンサー、 ニヮトリ ァクチンプロモーターを含 発 現調節領域、 およびゥサギ βグロビンポリ Α付加シグナルを含む領塽を有するプ ラスミ ド p CXN2に、 ラット RFRP遺伝子を挿入した p CXN2—R a t RF am i d e 5 (後述する実施例 1) などが用いられる。
好ましい一実施態様においては、、上記のようにして得られる外来性 R F R Pを コードする DNAを含む発現ベクターは、 マイクロインジェクション法によ り対 象となる非ヒト'哺乳動物の初期胚に導入される。
対象非ヒト哺乳動物の初期胚は、 同種の非ヒト哺乳動物の雌雄を交配させ" T得 られる体内受精卵を採取するか、 あるいは同種の非ヒト哺乳動物の雌雄からそれ ぞれ採取した卵と精子を体外受精させることにより得ることができる。
用いる非ヒ ト哺乳動物の齢や飼育条件等は動物種によつてそれぞれ異なる 、 例えばマウス (好ましくは C 57 B L/6 J系統 (B 6) などの近交系マウス、 B 6と他の近交系との など) を用いる場合は、 雌が約 4〜約 6週齢、 雄?^約 2〜約 8月齢程度のものが好ましく、 また、 約 12時間明期条件 (例えば 7 : 0 0- 19 : 00) で約 1週間飼育したものが好ましい。
体内受精は自然交配によってもよいが、 性周期の調節と 1個体から多数のネ]期 胚を得ることを目的として、 雌非ヒト哺乳動物に性腺刺激ホルモンを投与し" 過 剰排卵を誘起した後、 雄非ヒト哺乳動物と交配させる方法が好ましい。 雌非 ト 哺乳動物の排卵誘発法としては、 例えば初めに卵胞刺激ホルモン (妊馬血清'卜生性 腺刺激ホルモン、 一般に PMSGと略する) 、 次いで黄体形成ホルモン (ヒ ト絨
毛性性腺刺激ホルモン、 一般に hC.Gと略する) を、 例えば腹腔内注射などによ り投与する方法が好ましいが、 好ましいホルモンの投与量、 投与間隔は非ヒト Pfr 乳動物の種類によりそれぞれ異なる。 例えば、 非ヒ ト哺乳動物がマウス (好まし くは C 57BLZ6 J系統 (B 6) などの近交系マウス、 B 6と他の近交系との Ftなど) の場合は、 通常、 卵胞刺激ホルモン投与後、 約 48時間後に黄体形成 ホルモンを投与し、 直ちに雄マウスと交配させることにより受精卵を得る方法が 好ましく、 卵胞刺激ホルモンの投与量は約 20〜約 50 I UZ個体、 好ましくは 約 30 I U/個体、 黄体形成ホルモンの投与量は約 0〜約 10 I U/個体、 好ま しくは約 5 I U/個体である。
一定時間経過後、 膣栓の検査等により交配を確認した雌非ヒ ト哺乳動物の腹月空 を開き、 卵管から受精卵を取り出レて培地 (例: Ml 6培地、 修正 Whitten培地、 BWW培地、 M2培地、 WM— HEPES培地、 B WW— HE P E S培地等) 中 で洗って卵丘細胞を除き、 微小滴培養法等により 5%炭酸ガス Z 95%大気下で DNA顕微注入まで培養する。 直ちに顕微注入を行わない場合、 採取した受精卵 を緩慢法または超急速法等で凍結保存することも可能である。
一方、 体外受精の場合は、 採卵用雌非ヒト哺乳動物 (体内受精の場合と同様の ものが好ましく用いられる) に上記と同様に卵胞刺激ホルモンおよび黄 形成ホ ルモンを投与して排卵を誘発させた後、 卵子を採取して受精用培地 (例: TYH 培地中で体外受精時まで微小滴培養法等により 5%炭酸ガス / 95%大気下で培 養する。 他方、 同種の雄非ヒト哺乳動物 (体内受精の場合と同様のものが好まし く用いられる) から精巣上体尾部を取り出し、 精子塊を採取して受精用培地中で 前培養する。 前培養終了後の精子を卵子を含む受精用培地に添加し、 微小滴培養 法等により 5%炭酸ガス / 95%大気下で培養した後、 2個の前核を有する受精 卵を顕微鏡下で選抜する。 直ちに DN Aの顕©:注入を行わない場合は、 得られた 受精卵を緩慢法または超急速法等で凍結保存することも可能である。
受精卵への DNAの顕微注入は、 マイクロマニピュレーター等の公知の装置を
用いて常法に従って実施することができる。 簡潔に言えば、 胚培養用培地の微小 滴中に入れた受精卵をホ一ルディングピぺットで吸引して固定し、 インジェクシ ヨンピペットを用いて D N A溶液を雄性もしくは雌性前核、 好ましくは雄性前核 内に直接注入する。 導入遺伝子は C s C 1密度勾配超遠心等で高度に精製したも のを用いることが好ましい。 また、 導入遺伝子は制限酵素を用いてベクター部分 を切断し、 直鎖状に ύておくことが好ましい。
DN Α導入後の受精卵は胚培養用培地中で微小滴培養法等により 5%炭酸ガス /95%大気下で 1細胞期〜胚盤胞期まで培養した後、 偽妊娠させた受胚用雌非 ヒ ト哺乳動物の卵管または子宮内に移植される。 受胚用雌非ヒト哺乳動物は移植 される初期胚が由来する動物と同種のものであればよく、 例えば、 マウス初期胚 を移植する場合は、 I CR系の雌マウス (好ましくは約 8〜約 10週齢) などが 好ましく用いられる。 受胚用雌非ヒト哺乳動物を偽妊娠状態にする方法としては、 例えば、 同種の精管切除 (結紮) 雄非ヒト哺乳動物 (例えば、 マウスの場合、 I CR系の雄マウス (好ましくは約 2月齢以上) ) と交配させて、 膣栓の存在が確 認されたものを選択する方法が知られている。
受胚用雌は自然排卵のものを用いてもよいし、 あるいは精管切除 (結紮) 雄と の交配に先立って、 黄体形成ホルモン放出ホルモン (一般に LHRHと略する) もしくはその類縁体を投与し、 受精能を誘起させたものを用いてもよい。 LHR H類縁体としては、 例えば、 [3, 5- Dil - Tyr5]- LH- RH、 [Gin8 ]- LH- RH、 [D-Ala6]- LH- RH、 [des- Gly10]- LH- RH、 [D- His(Bzl)6]- LH- RHおよびそれらの Ethylamideな どが挙げられる。 L H R Hもしくはその類縁体の投与量、 ならびにその投与後に 雄非ヒト哺乳動物と交配させる時期は、 非ヒ ト哺乳動物の種類によりそれぞれ異 なる。 例えば、 非ヒ ト哺乳動物がマウス (好ましくは I C R系のマウスなど) の 場合には、 通常、 LHRHもしくはその類縁体を投与した後、 約 4日目に雄マウ スと交配させることが好ましく、 LHRHあるいはその類縁体の投与量は、 通常、 約 10〜 60 g /個体、 好ましくは約 40 M g Z個体である。
通常、 移植される初期胚が 8細胞期胚以後の場合は受胚用雌の子宮に、 それよ り前 (例えば、 1細胞期〜 4細胞期胚) であれば卵管に胚移植される。 受胚用雌 は、 移植胚の発生段階に応じて偽妊娠からある日数が経過したものが適宜使用さ れる。 例えばマウスの場合、 2細胞期胚を移植するには偽妊娠後約 0 . 5日の雌 マウスが、 胚盤胞期胚を移植するには偽妊娠後約 2 . 5日の雌マウスが好ましレ、。 受胚用雌を麻酔 (好ましくは Avertin等が使用される) 後、 切開して卵巣を引き 出し、 胚培養用培地に懸濁した初期胚 (約 5〜約 1 0個) を胚移植用ピペットを 用いて、 卵管腹腔口もしくは子宮角の卵管接合部付近に注入する。
移植胚が首尾よく着床し受胚雌が妊娠すれば、 自然分娩もしくは帝王切開によ り仔非ヒ ト哺乳動物が得られる。 自然分娩した受胚雌にはそのまま哺乳を継続さ せればよく、 帝王切開により出産レた場合は、 産仔は別途用意した哺乳用雌 (例 えばマウスの場合、 通常に交配 ·分娩した雌マウス (好ましくは I C R系統の雌 マウス等) に哺乳させることができる。
受精卵細胞段階における外来性 R F R Pをコードする遺伝子の導入は、 導入遺 伝子が対象非ヒト哺乳動物の生殖系列細胞および体細胞のすべてに存在するよう に確保される。 導入遺伝子が染色体 D NAに組み込まれているか否かは、 例えば、 産仔の尾部より分離抽出した染色体 D N Aをサザンハイプリダイゼーシヨンまた は P C R法によりスクリーユングすることにより検定することができる。 上記の ようにして得られる仔非ヒト哺乳動物 (F。) の生殖系列細胞において外来性 R F R Pをコードする遺伝子が存在することは、 その後代 (F J の動物全てが、 その生殖系列細胞おょぴ体細胞のすべてに外来性 R F R Pをコードする遺伝子が 存在することを意味する。
通常、 F。動物は相同染色体の一方にのみ導入遺伝子を有するヘテロ接合体と して得られる。 また、 個々の F。個体は相同組換えによらない限り異なる染色体 上にランダムに挿入される。 相同染色体の両方に外来性 R F R Pをコードする遺 伝子を有するホモ接合体を得るためには、 F。動物と非トランスジヱニック動物
とを交雑して 動物を作出し、 相同染色体の一方にのみ導入遺伝子を有するへ テロ接合体の兄妹同士を交雑すればよい。 1遺伝子座にのみ導入遺伝子が組み込 まれていれば、 得られる F2動物の 1/4がホモ接合体となる。
別の好ましい一実施態様においては、 外来性 R F R Pをコードする遺伝子を含 む発現ベクターは、 エレクト口ポレーシヨン法等の公知の遺伝子導入法により対 象となる非ヒト哺乳動物の胚性幹細胞 ( E S細胞) に導入される。
E S細胞は胚盤胞期胚の内部細胞塊 (I CM) に由来し、 インビトロで未分化 状態を保ったまま培養維持できる細胞をいう。 I CMの細胞は胚節を経て将来、 胚体を形成する細胞であり、 生殖細胞を含むすべての組織の基になる幹細胞であ る。 E S細胞としては、 既に樹立された細胞株ものを用いてもよく、 また、 Evansと Kaufmanの方法 (ネイチヤー (Nature) 第 292卷、 154頁、 1981年) に準じ て新しく樹立したものでもよい。 例えば、 マウス ES細胞の場合、 現在、 一般的 には 129系マウス由来の E S細胞が使用されているが、 従来より機能解析によ く用いられている純系で遺伝的背景が明らかな E S細胞を取得するなどの目的で、 例えば、 C 57 B L/6系統マウスや C 57 B L/6系統と DB A/2系統と交 雑した BDF 系統マウス (C 57 B L/6系統と DBA/2系統との Fi) から 樹立される' E S細胞なども良好に用いることができる。 B D F i系統マウスは、 採卵数が多く、 かつ卵が丈夫であるという利点に加えて、 C 57BLZ6系統マ ゥスを背景に持つので、 これ由来の E S細胞は疾患モデルマゥスを作出したとき、 C 57 B L/6系統マウスと戻し交雑することでその遗伝的背景を C 57 B L/ 6系統マウスに代えることが可能である点で有利に用い得る。
E S細胞の調製は、 例えば以下のようにして行うことができる。 交配後の雌非 ヒ ト哺乳動物 [例えばマウス (好ましくは C 57 B L/6 J系統 (B 6) などの 近交系マウス、 B 6と他の近交系との F ,など) を用いる場合は、 約 2ヶ月齢以 上の雄マウスと交配させた約 8〜約 10週齢程度の雌マウス (妊娠約 3. 5日) が好ましく用いられる] の子宮から胚盤胞期胚を採取して (あるいは 8細胞期以
前の初期胚を卵管から採取した後、 胚培養用培地中で上記と同様にして胚盤胞期 まで培養してもよい) 、 適当なフィーダ一細胞 (例えばマウスの場合、 マウス胎 仔から調製される初代繊維芽細胞が望ましい) 層上で培養すると、 胚盤胞の一部 の細胞が集合して将来胚に分化する I CMを形成する。 この内部細胞塊をトリプ シン処理して単細胞を解離させ、 適切な細胞密度を保ち、 培地交換を行いながら、 解離と継代を繰り返すことにより E S細胞が得られる。
E S細胞は雌雄いずれを用いてもよいが、 通常雄の E S細胞の方が生殖系列キ メラを作出するのに都合が良い。 また、 煩雑な培養の手間を削減するためにもで きるだけ早く雌雄の判別を行うことが望ましい。 E S細胞の雌雄の判定方法とし ては、 例えば、 P C R法により Y染色体上の性決定領域の遺伝子を増幅、 検出す る方法が、 その 1例としてあげる ;とができる。 この方法を使用すれば、 従来、 核型分析をするのに約 1 0 6個の細胞数を要していたのに対して、 1コロニー程 度の E S細胞数 (約 5 0個) で済むので、 培養初期における E S細胞の第一次セ レクションを雌雄の判別で行うことが可能であり、 早期に雄細胞の選定を可能に したことにより培養初期の手間は大幅に削減できる。'
また、 第二次セレクションとして、 例えば、 G—バンディング法による核型分 析等により行うことができる。 得られる E S細胞の核型は 1 0 0 %正常であるこ とが望ましいが、 細胞株樹立の際の物理的操作等の関係上困難な場合は、 E S細 胞への遺伝子導入の後、 正常細胞 (例えば、 マウスでは染色体数が 2 n = 4 0で ある細胞) に再びクローニングすることが可能である。
このようにして得られる E S細胞株は、 未分化幹細胞の性質を維持するために 注意深く継代培養することが必要である。 例えば、 S T〇繊維芽細胞のような適 当なフィーダ一細胞上で、 分化抑制因子として知られる L I F ( 1〜1 0 , 0 0 O U/m 1 ) 存在下に炭酸ガス培養器内 (好ましくは、 5 %炭酸ガス/" 9 5 %空 気または 5 %酸素/ 5 %炭酸ガスノ 9 0 %空気) で約 3 7 °Cで培養するなどの方 法で培養し、 継代時には、 例えば、 トリプシン/ E D T A溶液 (通常 0 . 0 0 1
〜 0. 5 %トリプシン Z 0. 1-5 mM E D T A、 好ましくは約 0.1 %トリプシ ン /ImM EDTA) 処理により単細胞化し、 新たに用意したフィーダ一細胞 上に播種する方法などがとられる。 このような継代は、 通常 1〜3日毎に行う力 S、 この際に細胞の観察を行い、 形態的に異常な細胞が見受けられた場合はその培養 糸田胞は放棄することが望まれる。
E S細胞は、 適当な条件により、 高密度に至るまで単層培養するか、 または細 月包集塊を形成するまで浮遊培養することにより、 頭頂筋、 内臓筋、 心筋などの 種々のタイプの細胞に分化させることが可能であり 〔M. J. Evans及び M. H. Kaufman, ネイチヤー (Nature) 第 292卷、 154頁、 1981年; G. R. Martin プロ シーディングス ·ォブ ·ナショナノレ ·アカデミー ·ォブ ·サイエンス ·ユーエス エー (Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. ) 第 78卷、 7634頁、 1981年 ; T. C. Doetschman ら、 ジャーナノレ · 才プ ·ェンプリォロジー ' アンド 'ェクスペリメ ンタル .モルフォロジ一、 第 87卷、 27頁、 1985年〕 、 本発明の外来性 RFRPを コードする遺伝子を導入された E S細胞を分化させて得られる外来性 RFRP発 現非ヒ ト哺乳動物細胞は、 インビトロにおける外来性 R FRPの細胞生物学的検 討において有用である。
E S細胞への遺伝子導入には、 リン酸カルシウム共沈殿法、 電気穿孔 (エレク トロポレーシヨン) 法、 リポフエクシヨン法、 レトロウイルス感染法、 凝集法、 顕微注入 (マイクロインジェクション) 法、 遺伝子銃 (パーティクルガン) 法、 DEAE—デキス トラン法などのいずれも用いることができるが、 簡便に多数の 細胞を処理できること等の点からエレクト口ポレーション法が一般的に選択され ている。 エレクトロポレーシヨンには通常の動物細胞への遺伝子導入に使用され ている条件をそのまま用いればよく、 例えば、 対数増殖期にある E S細胞をトリ プシン処理して単一細胞に分散させた後、 106〜108細胞/ m lとなるように 培地に懸濁してキュベットに移し、 外来性 RFRPをコードする DNAを含むベ クタ一を 1 0〜: 1 00〃 g添加し、 200〜600 V/ c mの電気パルスを印カロ
することにより行うことができる。
導入遺伝子が組み込まれた E S細胞は、 単一細胞をフィーダ一細胞上で培養し て得られるコロニーから分離抽出した染色体 D N Aをサザンハイブリダイゼーシ ョンまたは P C R法によりスクリーニングすることによつても検定することがで きる力 E S細胞を用いるトランスジエニック系の最大の長所は、 薬剤耐性遺伝 子やレポーター遺伝子の発現を指標として細胞段階で形質転換体を選択できるこ とである。 したがって、 ここで使用される導入ベクターは、 外来性 R F R Pをコ 一ドする遺伝子を含む発現カセットに加えて、 薬剤耐性遺伝子 (例:ネオマイシ ンホスホトランスフェラーゼ I I ( n p t I I ) 遺伝子、 ハイグロマイシンホス ホ ランスフェラーゼ (h p t ) 遺伝子など) やレポーター遺伝子 (例 : β —ガ ラタ トシダーゼ ( 1 a c Ζ ) 遺伝子、 クロラムフエニコールァセチルトランスフ エラーゼ (c a t ) 遺伝子など) 等の選択マーカー遺伝子をさらに含むことが望 ましレ、。 例えば、 選択マーカー遺伝子として n p t I I遺伝子を含むベクターを 用いた場合、 遺伝子導入処理後の E S細胞を G 4 1 8などのネオマイシン系抗生 物質を含有する培地中で培養し、 出現した耐性コ口ニーをそれぞれ培養プレート に移してトリプシン処理、 培地交換を繰り返した後、 一部を培養用として残し、 残りを P C Rもしくはサザンハイブリダィゼーションにかけて導入遗伝子の存在 を確認する。
導入遺伝子の組込みが確認された E S細胞を同種の非ヒト哺乳動物由来の胚内 に戻すと、 宿主胚の I C Mに組み込まれてキメラ胚が形成される。 これを仮親 (受 JJ丕用雌) に移植してさらに発生を続けさせることにより、 キメラトランスジ エニック動物が得られる。 キメラ動物の中で E S細胞が将来卵や精子に分化する 始原生殖細胞の形成に寄与した場合には、 生殖系列キメラが得られることとなり、 これを交配することにより導入遺伝子が遺伝的に固定された遺伝子導入動物を作 出することができる。
キメラ胚の作製方法としては、 桑実胚期までの初期胚同士を接着させて集合さ
せる方法 (集合キメラ法) と、 胚盤胞の割腔内に細胞を顕微注入する方法 (注入 キメラ法) と力 あるが、 E S細胞によるキメラ胚の作製においては従来より後者 が広く行なわれているが、 最近では、 8細胞期胚の透明帯内への E S細胞の注入 により集合キメラを作る方法や、 マイクロマニピュレーターが不要で操作が容易 な方法として、 E S細胞塊と透明帯を除去した 8細胞期胚とを共培養して凝集さ せることによつて集合キメラを作製する方法も行われている。
いずれの場合も、 宿主胚は受精卵への遺伝子導入における採卵用雌として使用 され得る非ヒ 卜哺乳動物から同様にして採取することができるが、 例えばマウス の場合、 キメラマウス形成への E S細胞の寄与率を毛色 (コートカラー) で判定 し #るように、 E S細胞の由来する系統とは毛色の異なる系統のマウスから宿主 胚を採取することが好ましい。 例えば、 E S細胞が 1 29系統マウス (毛色:ァ グーチ) 由来であれば、 採卵用雌として C 57 B L/6系統マウス (毛色:ブラ ック) や I CR系統マウス (毛色:アルビノ) を用い、 ES細胞が C 57BL/ 6系統もしく〖ま DB Fi系統マウス (毛色:プラック) 由来や TT 2細胞 (C 5 7 B L/6系統と C B A系統との (毛色:ァグーチ) 由来) であれば、 採卵 用雌として I CR系統マウスや BALBZc系統マウス (毛色:アルビノ) を用 いることができる。
また、 生殖系列キメラ形成能は E S細胞と宿主胚との組み合わせに大きく依存 するので、 生殖系列キメラ形成能の高い組み合わせを選択することがより好まし い。 例えばマウスの場合、 1 29系統由来の E S細胞に対しては C 57 B L/6 系統由来の宿主胚等を用いることが好ましく、 C 57 B L/6系統由来の E S細 胞に対しては B A L B/ c系統由来の宿主胚等が好ましい。
採卵用雌マクスは約 4〜 6週齢程度が好ましく、 交配用の雄マウスとしては約 2〜約 8ヶ月齢程度の同系統のものが好ましい。 交配は自然交配によってもよい が、 好ましくは性腺刺激ホルモン (卵胞刺激ホルモン、 次いで黄体形成ホルモ ン) を投与して過剰排卵を誘起した後に行なわれる。
胚盤注入法による場合は、 胚盤胞期胚 (例えばマウスの場合、 交配後約 3 . 5 日) を採卵用雌の子宮から採取し (あるいは 4細胞期以前の初期胚を卵管から採 取した後、 上述の胚培養用培地中で胚盤胞期まで培養してもよい) 、 マイクロマ -ピュレーターを用いて胚盤胞の割腔内に外来性 R F R Pをコードする D NAが 導入された E S細胞 (約 1 0〜約 1 5個) を注入した後、 偽妊娠させた受胚用雌 非ヒト哺乳動物の子宫内に移植する。 受胚用雌非ヒ ト哺乳動物は受精卵への遺伝 子導入における受胚用雌として使用され得る非ヒ ト哺乳動物を同様に用いること ができる。
共培養法による場合は、 例えば 8細胞期胚 (および桑実胚) (例えばマウスの 場合、 交配後約 2 . 5日) を採卵用雌の卵管および子宮から採取して (あるいは 4細胞期以前の初期胚を卵管から採取した後、 上述の胚培養用培地中で 8細胞期 または桑実胚期まで培養してもよい) 酸性タイロード液中で透明帯を溶解した後、 ミネラルオイルを重層した胚培養用培地の微小滴中に外来性 R F R Pをコードす る D NAが導入された E S細胞塊 (細胞数約 1 0〜約 1 5個) を入れ、 さらに上 記 8細胞期胚 (または桑実胚) (好ましくは 2個または 3個) を入れて一晩共培 養する。 得られた桑実胚または胚盤胞を 記と同様にして受胚用雌非ヒ ト哺乳動 物の子宫内に移植する。 .
移植胚が首尾よく着床し受胚雌が妊娠すれば、 自然分娩もしくは帝王切開によ りキメラ非ヒト哺乳動物が得られる。 自然分娩した受胚雌にはそのまま哺乳を継 続させればよく、 帝王切開により出産した場合は、 産仔は別途用意した哺乳用雌 (通常に交配 '分娩した雌非ヒ ト哺乳動物) に哺乳させることができる。
生殖系列キメラの選択は、 まず E S細胞の雌雄が予め判別されている場合は E S細胞と同じ性別のキメラマウスを選択し (通常は雄性 E S細胞が使用されるの で、 雄キメラマウスが選択される) 、 次いで毛色等の表現型から E S細胞の寄与 率が高いキメラマウス (例えば、 5 0 %以上) を選択する。 例えば、 1 2 9系マ ウス由来の雄性 E S細胞である D 3細胞と C 5 7 B L / 6系統マウス由来の宿主
胚とのキメラ胚から得られるキメラマウスの場合、 ァグーチの毛色の占める割合 の高い雄マウスを選択するのが好ましレ、。 選択されたキメラ非ヒト哺乳動物が生 殖系列キメラであるか否かの確認は、 適当な系統の同種動物との交雑により得ら れる 動物の表現型に基づいて行うことができる。 例えば、 上記キメラマウス の場合、 了グーチはプラックに対して優性であるので、 雌 C 57BL/6系統マ ウスと交雑すると、 選^された雄マウスが生殖系列キメラであれば得られる F の毛色はァグーチとなる。
上記のようにして得られる外来性 R F R Pをコードする遺伝子が導入された生 殖系列キメラ非ヒ ト哺乳動物 (フアウンダー) は、 通常、 相同染色体の一方にの み導入遺伝子を有するヘテロ接合体として得られる。 また、 個々のフアウンダー は相同組換えによらない限り異なる染色体上にランダムに揷入される。 相同染色 体の両方に外来性 RFR Pをコードする遺伝子を有するホモ接合体を得るために は、 上記のようにして得られる 動物のうち相同染色体の一方にのみ導入遺伝 子を有するヘテロ接合体の兄妹同士を交雑すればよい。 ヘテロ接合体の選択は、 例えば F t動物の尾部より分離抽出した染色体 D N Aをサザンハイプリダイゼー シヨンまたは PCR法によりスクリーニングすることにより検定することができ る。 1遺伝子座にのみ導入遺伝子が組み込まれていれば、 得られる F2動物の 1 /4がホモ接合体となる。
本発明の遺伝子導入動物は、 外来性 R FRPに対する試験化合物の作用を定量 的に測定可能な程度に外来性 R FRPの発現量が確保される限り、 内因性 R F R Pの発現については特に制限はない。 しかしながら、 本発明の遺伝子導入動物を 外来性 R F R Pだけでなく内因性 R FRPにも作用し得る薬剤の評価にも使用す る場合は、 内因性 RFRPの発現を不活性化することが望ましい。 内因性 RFR Pの発現が不活性化された本発明の遺伝子導入動物は、 公知の方法 (例えば、 Lee S. S.ら、 モレキュラー 'アンド 'セノレーラー 'バイオロジー (Mol. Cell. Biol.) 、 第 15巻、 第 3012頁、 1995年を参照) により選択される R F R P遺伝子
がノックァゥトされた ES細胞、 あるいは該 E S細胞から上記の方法に従って作 出される RFRPノックァゥト動物由来の初期胚もしくは E S細胞に、 上記の方 法に従って外来性 RFRPをコードする遺伝子を導入することによって得ること ができる。 RFRP遺伝子をノックアウトする具体的な手段としては、 対象非ヒ ト哺乳動物由来の RFRP遺伝子を常法に従って単離し、 例えば、 そのエタソン 部分に他の DNA断片 (例えば、 ネオマイシン耐性遺伝子、 ハイグロマイシン耐 性遺伝子等の薬剤耐性遺伝子、 l a c Z (i3—ガラクトシダーゼ遺伝子) 、 c a t (クロラムフエニコーノレァセチ トランスフェラーゼ遺伝子) 等のレポーター 遺伝子等) を挿入することによりェクソンの機能を破壊するカゝ (この場合、 前述 のように導入遺伝子の組込みは薬剤耐性やレポーター遺伝子の発現を指標として 選択され得る) 、 C r e— 1 0 X P系や F 1 p - f r t系を用いて RFRP遺伝 子の全部または一部を切り出して該遺伝子を欠失させる力、、 タンパク質コード領 域内へ終止コドンを挿入して完全なタンパク質の翻訳を不能にするか、 あるいは 転写領域内部へ遺伝子の転写を終結させる D N A配列 (例えば、 ポリ A付加シグ ナルなど) 'を挿入して、 完全な mRN Aの合成を不能にすることによって、 結果 的に遺伝子を不活性化するように構築した DN A配列を有する DN A鎖 (以下、 ターゲッティングベクターと略記する) を、 相同組換えにより対象非ヒト哺乳動 物の R F R P遺伝子座に組み込ませる方法が好ましく挙げられる。
通常、 哺乳動物における遺伝子組換えは大部分が非相同的であり、 導入された DNAは染色体の任意の位置にランダムに挿入される。 したがって、 薬剤耐性や レポ一ター遺伝子の発現を検出するなどの選択によっては相同組換えにより標的 となる内因性 R FRP遺伝子にターゲッティングされたク口ーンのみを効率よく 選択することができず、 選択さ たすベてのクローンについてサザン法もしくは P CR法による組み込み部位の確認が必要となる。 そこで、 ターゲッティングべ クタ一の標的配列に相同な領域の外側に、 例えば、 ガンシクロビル感受性を付与 する単純へルぺスウィルス由来チミジンキナーゼ (HS V- t k) 遺伝子を連結
しておけば、 該ベクターがランダムに挿入された細胞は HSV— t k遺伝子を有 するため、 ガンシクロビル含有培地では生育できないが、 相同組換えにより内因 性 RFRP遺伝子座にターゲッティングされた細胞は HSV— t k遺伝子を有し ないので、 ガンシクロビル耐性となり選択される。 あるいは、 HSV— t k遺伝 子の代わりに、 例えばジフテリア毒素遺伝子を連結すれば、 該ベクターがランダ ムに挿入された細胞ほ自身の産生する該毒素によつて死滅するので、 薬剤非存在 下で相同組換え体を選択することもできる。
あるいは、 内因性 R F R Pの発現が不活性化された本発明の遺伝子導入動物は、 相同組換えを用いた遺伝子ターゲッティングにより外来性 RFRP遺伝子をコー ドする DNAで内因性 RFRP遺伝子を置換したノックイン動物であってもよい。 ノックイン動物はノックァゥト動物と基本的に同様の手法に従って作製するこ とができる。 RFRPの ORFは第 1ェクソンから第 5ェクソンに存在するので、 例えば、 対象非ヒト哺乳動物由来の RFRP遺伝子のこれらの領域を適当な制限 酵素を用いて切除し、 代わりに外来性 RFR P遺伝子の対応する領域を揷入する ことにより得られる DNAを含むターゲテイングベクターを、 上記の方法に従つ て対象非ヒト哺乳動物由来の E S細胞に導入し、 相同組換えにより該動物の内因 性 R F R P遺伝子座に外来性 R F R Pをコー ドする遺伝子が組み込まれた E S細 胞クローンを選択すればよい。 クローン選択は PC R法やサザン法を用いて行う こともできる力 例えば、 ターゲッティングベクターの RFRP遺伝子の 3 ' 非 翻訳領域などにネォマィシン耐性遺伝子等のポジティプ選択用マーカ一遺伝子を 揷入し、 さらに標的配列と相同な領域の外側に HS V— t k遺伝子やジフテリァ 毒素遺伝子等のネガティブ選択用マーカー遺伝子を挿入すれば、 薬剤耐性を指標 にして相同組換え体を選択することができる。
また、 ポジティブ選択用マーカー遺伝子が導入された外来性 R FRPの発現を 妨げる場合があるので、 ポジティブ選択用マーカー遺伝子の両端に 1 0 X P配列 もしくは f r t配列を配したターゲッティングベクターを用い、 相同組換え体選
択後の適当な時期に C r eもしくは F 1 pリコンビナーゼまたは該リコンビナー ゼ発現ベクター (例:アデノウィルスベクターなど) を作用させることにより、 ポジティブ選択用マーカー遺伝子を切り出すことが好ましい。 あるいは、 C r e — 1 o X P系や F 1 - f r t系を用いる代わり tこ、 ポジティブ選択用マーカー 遺伝子の両端に標的配列と相同な配列を同方向に繰り返して配置し、 該配列間で の遺伝子内組換えを利用してポジティブ選択用マーカー遺伝子を切り出してもよ レヽ。
また、 本発明の遺伝子導入動物は、 外来性 RFRP遺伝子またはその変異遺伝 子を糸且み込んだ D N Aを有し、 かつ R F R Pの活 f生調節が関与する疾患と同一も しくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変を有する疾患モデルであ つてもよレヽ。 .
「RFRPの活性調節が関与する疾患」 とは、 RFRP活性の異常に起因する 、 もしくは結果的に RFRP活性の異常を生じる疾患だけでなく、 RFRP活 十生を調節することにより予防 ·治療効果が得られ得る疾患をも含めた概念として 巴握されるべきである。
例えば、 RFRPを活性化することにより予防 ·治療可能な疾患としては、 卵 機能低下症、 精嚢発育不全、 骨粗鬆症、 更年期障害、 乳汁分泌不全、 甲状腺機 肯 低下、 腎不全、 絨毛癌、 胞状奇胎、 侵入奇胎、 3台児の発育不全、 糖代謝異常、 脂質代謝異常、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神 經痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーグ レン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 畐 ij腎皮質刺激ホルモン産生下垂 月重瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫 ¾、 アルドステロン症、 原発性 コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 · + 二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナ 一症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病ェピソ ードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因
に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡目民障害等) など] 、 神経系の 疾患などが挙げられる。
R F R Pを阻害することにより予防 ·治療可能な疾患としては、 高プロラクチ ン血症、 下垂体腺腫瘍、 間脳腫瘍、 月経異常、 ストレス、 自己免疫疾患、 プロラ グチノ一マ、 不妊症、 インポテンス、 無月経症、 ¥L汁漏症、 末端肥大症、 キア リ · フロンメル (Chiari-Frommel ) 症候群、 ァノレゴンッ -デル ' カスティ 口 ( Argonz-del Castilo ) 症候群、 フォーべス - アルブライ ト ( Forbes - Albright) 症候群、 乳癌、 リンパ腫、 シーハン症候群、 精子形成異常、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドス テロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソ ン病、 副腎機能不全、 肥満、 高血氐、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋 咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [WH O (世界保健機構) が策定する 「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第 10版 (ICD- 10) 」 の F00- F99に属する疾患;好ましくは気分 [感情] 障害 (同分 類の F30- F39) のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ 病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (同分類の F40- F48に属する疾患;例、 外傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖 症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) 等] 、 神経系の疾患 [国際 疾病分類 (ICD- 10) の G00- G99に属する疾患;好ましくは錘体外路障害および異 常行動 (G20-G26) 、 より好ましくは続発性パーキンソン症候群、 他に分類され る疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等] などが挙げ られる。
「他の遺伝子改変」 とは、 外来性 R F R Pをコードする遺伝子が導入される以 外の遺伝子改変を意味し、 自然突然変異により内因†生遺伝子が改変された自然発 症疾患モデル動物、 他の遺伝子をさらに導入された卜ランスジエニック動物、 内 因性遺伝子を不活化されたノックァゥト動物 (挿入突然変異等による遺伝子破壊
のほカ アンチセンス DNAや中和抗体をコードする DN Aの導入により遺伝子 発現が検出不可能もしくは無視し得る程度にまで低下したトランスジヱニック動 物を含む) 、 変異内因性遺伝子が導入されたドミナントネガティブ変異体などが 含まれる。 したがって、 内因性 RFRP遺伝子の改変もまた、 本発明における 「他の遺伝子改変」 に該当する。
「R F R Pの活性調節が関与する疾患と同一もしくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変を有する疾患モデル」 としては、 例えば、 高脂血症もし くは動脈硬化症モデルとして WHHLゥサギ (低比重リポタンパクレセプター ( L D L R ) に変異を有する ; Watanabe Y. 、 ァテロースク レローシス (Atherosclerosis) 、 第 36卷、 第 261頁、 1980年) 、 SHLM (apoE欠損変異を 有する自然発症マウス ; Matsushima Y. ら、 マンマリアン ' ゲノム (Mamm, Genome ) 、 第 10卷、 第 352頁、 1999年) 、 L D L Rノ ックアウ トマウス (Ishibashi S.ら、 ジャーナノレ ·ォヴ ·クリ二カル ·インヴエスティゲーション (J. Clin. Invest. ) 、 第 92卷、 第 883頁、 1993年) 、 a p o Eノックアウトマ ウス (Piedrahita J. A.ら、 プロシーディングズ ·ォヴ ·ナショナノレ■ァカデミ 一 '才ヴ'サイエンス 'ユーエスエー (Proc. Natl. Acad. Sci. USA) 、 第 89卷. 第 4471頁、 1992年) 、 ヒ ト a p o B導入マウス (Callow M.J.ら、 プロシーディ ングズ ·ォヴ ·ナショナル ·ァカデミ一 ·ォヴ ·サイエンス · ユーエスエー (Proc. Natl. Acad. Sci. USA) 、 第 91卷、 第 2130頁、 1994年) 等が、 虚血性心 疾患モデルと して C D 5 5 CD 5 9ダプノレトランスジエニックマウス (Cowan P.J.ら、 Xenotransplantation 第 5卷、 第 184- 90頁、 1998年) 等が、 皮膚炎モ デノレとして interleukin 1トランスジエニックマウス (Groves R. W. ら、 Proc. Natl. Acad. Sci. USA第 9 2卷、 11874頁、 1995年) 等が、 免疫不全モデルとし て CD 1 9ノックアウトマウス (Spielman J.ら、 Immunity、 第 3卷、 39頁、 1995 年) 等が、 低血糖モデノレとして S P C 2ノックアウトマウス (Furuta M. ら、 Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 第 94卷、 6 646頁、 1997年) 等が、 脂肪肝モ
デルとして o b/o bマウス (Herberg L.及び Coleman D. L.、 メグボリズム (Metabolism) 、 第 26卷、 第 59頁、 1977年) 、 KKマウス (Nakamura M.及び Yamada K.、 ダイアベトロジァ (Diabetologia) 、 第 3卷、 第 212頁、 1967年) 、 F L Sマウス (Soga M. ら、 ラボラ トリー 'ォヴ ·アニマル ·サイエンス (Lab. Anitn. Sci. ) 、 第 49卷、 第 269頁、 1999年) 、 糖尿病モデルとして N〇 Dマウス (Makino S, ら、 ェクスペリメンタル .アニマル (Exp. Anim. ) 、 第 29卷、 第 1頁 1980年) 、 B Bラット (Crisa L.ら、 ダイアビーテイス ·メタボリズム . レヴュ 一 (Diabetes Metab. Rev. ) 、 第 8巻、 第 4頁、 1992年) 、 o b/o bマウス、 d b/d bマクス (Hummel L. ら、 サイエンス (Science) 、 第 153卷、 第 1127頁、 1966年) 、 1Kマウス、 GKラット (Goto Y. ら、 トウホク ' ジャーナル ' ォ ヴ.ェクスペリメンタル .メデイ ン (Tohoku J. Exp. Med.) 、 第 119卷、 第 85 頁、 1976年) 、 Zucker fattyラット (Zucker し M.ら、 ァニュアル. ヴ■ニュ 一ヨーク ·ァ力デミ一'ォヴ 'サイエンス (Ann. NY Acad. Sci.) 、 第 131卷、 第 447頁、 1965年) 、 O L E T Fラッ ト (Kawano K. ら、 ダイァビーティス (Diabetes) 、 第 41卷、 第 1422頁、 1992年) 等が、 肥満モデルとして o bZo b マウス、 db Zdbマウス、 KKマウス、 Zucker fattyラット、 OLETFラッ ト等が、 ァノレツハイマー病モデルとして変異アミロイド前駆体タンパグ質遺伝子 導入マウス等が、 貧血†生低酸素症モデルとして beta SAD (beta S - Antilles - D Punjab) トヲンスジエニックマウス (Trudel M.ら、 EMB0 J.、 第 10卷、 3157頁、 1991年) 等が、 性腺障害モデルとして Steroidogenic factor 1ノックアウトマウ ス (Zhao L.ら、 Development^ 第 卷、 147頁、 2001年) 等が、 肝臓 モデルと して p 53ノ ックァゥトマウス (Kemp C.J. Molecular Carcinogenesis, 第 12卷' 132頁、 1995年) 等が、 乳癌モデルとして c一 n e u トランスジェニゾクマウス (Rao G. Ν.'ら、 Breast Cancer Res. Treat. , 第 48卷、 265頁、 1998年) 等が、 子 宫内膜炎モデルと して perforin, Fas - ligandダブルノ ックァゥ トマウス (Spielraan J. ら、 J. Immunol. , 第 161巻、 7063頁、 1998年) 、 不安 ' うつモデ
ルとして 5 HT— 1 A受容体ノックアウトマウス (Parks C.L.ら、 Proc. Na l. Acad. Sci. USA, 第 95卷、 10734-9頁、 1998年) 、 セロトニントランスポーター
(5 -HTT) ノックアウトマウス (Bengel D.ら、 Mol. Pharmacol. , 第 53卷、 649- 55頁、 1998年) 等が挙げ'られる。
これらの 「他の遺伝子改変を有する」 疾患モデル非ヒト哺乳動物は、 例えぼ、、 米国の Jackson研究所'などから購入可能であるか、 あるいは周知の遺伝子改変技 術を いて容易に作出することができる。
本発明の遺伝子導入動物は、 「RFRPの活性調節が関与する疾患と同一も し くは類似の病態を生じさせる 1以 _hの他の遺伝子改変」 に加えて、 同一もしく は 他の疾患モデルを作製し得る非遺伝的処理を施されていてもよい。 「非遺伝 ¾7処 理」 とは対象非ヒト哺乳動物における遗伝子改変を生じさせない処理を意味する。 このような処理としては、 例えば、 高脂肪食負荷処理、 糖負荷処理、 飢餓処理、 血管結紮/再灌流、 薬物投与、 ス卜レス負荷等が挙げられる。
外来性 RFRPをコードする遺伝子を導入された非ヒ ト哺乳動物に、 RFR P の活性調節が関与する疾患と同一ちしくは類似の病態を生じさせる 1以上の の 遺伝子改変を導入する方法は特に制限はなく、 例えば、 外来性 RFRPをコード する遺伝子を導入された非ヒト哺? L動物と、 RFRPの活性調節が関与する疾患 と同一もしくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変を有する同種の 疾患モデル非ヒト哺乳動物とを交維する方法; RFRPの活个生調節が関与する疾 患と同一もしくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変を有する疾患 モデル非ヒ ト哺乳動物の初期胚ゃ E S細胞に、 上述の方法により外来性 RFR P をコードする遺伝子を導入してトヲンスジエニック動物を得る方法;外来性 R F RPをコードする遺伝子を導入された非ヒト哺乳動物の初期胚ゃ E S細胞に、 上 述の方法により、 あるいはノック Tゥト技術により、 R F R Pの活性調節が関与 する疾患と同一もしくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変を導入 する方法等が挙げられる。 また、 LFR の活性調節が関与する疾患と同一も し
くは類似の病態を生じさせる 1以上の他 O遺伝子改変が外来遺伝子やドミナント 変異遺伝子の導入による場合、 野生型非ヒ ト哺乳動物の初期胚ゃ ES細胞に、 該 外来遺伝子等と外来性 R F R Pをコードする遺伝子とを同時にもしくは順次導入 してトランスジエニック動物を得てもよレヽ。 さらに、 RFRPの活性調節が関与 する疾患と同一もしくは類似の病態を生じさせる 1以上の他の遺伝子改変が内因 性遺伝子の破壌による場合は、 外来性 RF RPをコードする遺伝子を破壌すべき 内因性遺伝子にターゲッティングされ得るようにデザインして野生型非ヒト哺乳 動物の E S細胞に導入してもよい。 この湯合、 ターゲッティングベクターは、 内 因性 R FRP遺伝子を破壊されるべき内 性遺伝子に置換する以外は、 上記のノ ックイン動物の作製に関して例示したも oが好ましく使用され得る。
外来性 RFRPをコードする遺伝子を寧入された非ヒ ト哺乳動物と、 RFRP の活性調節が関与する疾患と同一もしく ίよ類似の病態を生じさせる 1以上の他の 遺伝子改変を有する同種の疾患モデル非ヒ ト哺乳動物とを交雑する場合、 ホモ接 合体同士を交雑することが望ましい。 例えば、 外来性 RFRPをコードする遺伝 子が 1遺伝子座に組み込まれたホモ接合^:と、 a p o Eホモ欠損高脂血症 (動脈 硬化) モデルとを交雑して得られる Ftは两遺伝子についてヘテロである。 この 同士を兄妹交配して得られる F2個体 ( 1/16は外来性 RFRPホモ導入 · a p o Eホモ欠損となる。
さらに、 本発明は、 前記した本発明の; it伝子導入動物に、 他の
( i ) (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水 の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵 害刺激に対する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿 中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値の低下または (8) 血圧上昇、 (9) 自発行動量の低下、 (10) ス ト レス感受性の増大などの病態モデル動物または
(ii) 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水定状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛 み、 低アルドステロン症、 低コルチゾ一ノレ血症、 続発性または慢性副腎皮質機能
低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機 ¾不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感†青] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴 う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感 情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発'性パーキンソン症候群、 他に分類される 疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの 疾患 (病態) モデル動物を ¾配すること こよって得られる動物またはその生体の 一都を提供する。
他の疾患 (病態) モデル動物を ¾配することによって得られる動物は、 周知の 技術を用いて容易に作出することができる。
上記のようにして得られる本発明の遺伝子導入動物は、 内因性 RFRPに加え て (あるいはそれに代えて) 外来性 R FIR Pを発現するので、 外来性 RFRPに 対してァゴニス ト活性またはアンタゴニスト活 1"生を有するが、 内因性 RFRPに 対しては活性を有しない外来性 RFRP特異的ァゴニス トまたはアンタゴニス ト について、 その薬効をインビボで評価することを可能にする。
本発明の遺伝子導入動物は、 例えば、
(1) 非トランスジェエック動物に比べて、 摂食量が減少している、
(2) 非トランスジエニック動物に比べて、 飲水量が減少している、
(3) 非トランスジエニック動物に比べて、 尿量が減少している、
(4) 非トランスジュニック動物に比べて、 侵害刺激 (例、 機械刺激、 熱刺激) に対して敏感になっている、
(5) 非トランスジエニック動物に比べて、 血漿中のコルチコステロン値が低レ、、 (6) 非トランスジヱニック動物に比べて、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値が低い、
(7) 非トランスジヱニック動物に比べて、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値が低い、
(8) 非トランスジェニック動物に比べて、 血圧が高 、、
(9) 非トランスジエニック動物に比べて、 自発行動 Λが低下している、
(10) 非トランスジエニック動物に比べて、 ストレス感受性が増大している、 などの表現型を示し、'例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コノレチゾール血症、 続発性ま たは慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血 圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫 瘍、'視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソード'を伴う疾患 (例、、 うつ病、 反復性う ~ 病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ストレス関連障害 (例、 外傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン 症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変 性疾患等) など] などの疾患を発症している。 '
本発明の遺伝子導入動物は、 上記のような極めてユ ークな特徴を有している ので、 以下に示す有用な用途を有している。
本発明の遺伝子導入動物は、 外来性 RFRP遺伝子 高発現させられているの で、 RFRPァゴニストまたは RFRPアンタゴニス ト、 主に RFRPアンタゴ 二ストの評価のために用いることができる。 本明細書 こおいて 「ァゴ二スト」 は、 薬理学的分類におけるフルァゴニストとパーシャルァゴニス トの両方を包含し、 「アンタゴニスト」 は、 薬理学的分類におけるニュー トラルアンタゴニストとィ ンバースァゴニス トの両方を包含する概念として、 それぞれ用いられる。 また、 パーシャルァゴ-ストは、 その濃度や内因性リガンド濃度、 併用薬物の作用およ びその濃度などの種々の要因によって異なる作用を示 I得る (例えば、 フルァゴ
-スト活性を示す薬物 (内因性リガンドを含めて) との共存下においては、 該薬 物の作用を一部阻害する) ので、 ある特定の条件下^!おいては、 パーシャルァゴ 二ストもまた、 本明細書中に記載されるアンタゴニ トと同様の用途に使用され 得ることに留意すべきである。
具体的には、 本発明は、 本発明の遺伝子導入動物 ί 、 ( 1 ) 摂食量、 飲水量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコ入テロン値、 血漿中の黄体形 成ホルモン (L H) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値、 血圧、 自発行 動量、 ス トレス感受性の調節薬のスクリーニングや 〔2 ) 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経 、 尿崩症、 多飲症、 高カル シゥム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン哮候群、 クッシング病、 クッシング 症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロ ン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾーノレ抵抗症、 先天性副腎酵素欠 乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中 枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 ffr神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患、 (例、 躁病、 双極性感情障 害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (ICD- 10の F50- F59 に分類される疾患;例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 拒食症、 神経 性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロ ン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭 腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例え ば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復 性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連 障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不 安障害、 強迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異 常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類さ Lる疾患におけるパーキン
ソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの予防 ·治療薬のスクリ 一エングに使用することができる。
すなわち、 本発明は、
(i)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験ィ匕合物を適用し、 R F RPァゴニスト活性または RFRPアンタゴニスト活性を検定することを特徴と する RFRPァゴニ トまたはアンタゴニス トのスクリーニング方法、
(ii)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激 に対する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄 体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値の低下または (8) 血圧上昇の改善効果を検定することを特徴とする、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激に対す る過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄体形成 ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低 下または (8) 血圧上昇の改善薬 (例、 RFRPアンタゴニス ト) のスクリー二 ング方法、
(iia)本発明の遗伝子導入動物またはその生体の一部に^:験化合物を適用し、
(1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増大の改善効果を検定す ることを特徴とする、 (1) 自発行動量の減少または (2) ス トレス感受性の増 大の改善薬 (例、 RFRPアンタゴニス ト) のスクリーニング方法
(iii)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に t験化合物を適用し、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の滅少、 (4) 侵害刺激 に対する過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低 、 (6) 血漿中の黄 体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下または (8) 血圧上昇の改善効果を検定すること、 あるいは (9) 拒食 症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アル
ドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 ァ ジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能 低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経などの疾患 の改善効果を検定することを特徴とする、 上記疾患の予防 ·治療薬 (例、 RFR Pアンタゴニスト) のスクリーニング方法、
(iiia)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 (1) 自発行動量の減少または (2) ス トレス感受性の増大の改善効果を検定す ること、 あるいは (3) 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 , うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環症、 気夯変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫†生障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン 症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変 性疾患等) など] などの疾患の改善効果を検定することを特徴とする、 記疾患 の予防 ·治療薬 (例、 RFRPアンタゴニスト) のスクリーニング方法、
(iv)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を遊用し、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激 に対する過敏性、' (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血驟中の黄 体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値の低下または (8) 血圧上昇などの作用を検定することを特徴とする、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激に対す る過敏性、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄体形成 ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低 下または (8) 血圧上昇などの作用を有する物質 (例、 RFRPァゴニス ト) の スクリーニング方法、
(iva)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を遊用し、
(1) 自発行動量の減少または (2) ストレス感受性の増大などの作用を検定す ることを特徴とする、 (1) 自発行動量の減少または (2) ス トレス感受性の増 大などの作用を有する物質 (例、 RFRPァゴェス ト) のスクリーニング方法、 (V)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 過食 症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩 症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シヱーダレン症候群、 クッシ ング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生 腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰 ¾、 過敏性腸 症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群などの疾患の 改善効果を検定することを特徴とする、 上記疾患の予防 ·治療薬 ( !!、 RFRP ァゴニス ト) のスクリーユング方法、
(va)本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化合物を適用し、 精神 および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病ェピソ一" Kを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に i連した行動 症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾, などの疾患 の改善効果を検定することを特徴とする、 上記疾患の予防 ·治療薬 (例、 RFR Pァゴニスト) のスクリーニング方法などを提供する。
RFRPァゴュストまたは RFRPアンタゴニストの候捕化合物 W;、 RFRP との結合実験 (WO 00/29441号) により選定することができる。
具体的には、 本発明のスクリーニング方法では、 '本発明の遺伝子導入動物に試 験化合物を投与する。
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性 ί匕合物、 合成 化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿などが用 いられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物であって よい。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的に 許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用いら れ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩としては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 ある いは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハ ク酸、 酒石酸、 クェシ酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベン ゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
R F R Pァゴニスト活性としては、 ( 1 ) 摂食量の減少、 ( 2 ) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激に対する過敏反応、 (5) 血漿中のコルチコ ステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FStJ) 値の低下、 (8) 血圧上昇、 (9) 自発行 動量の低下または (10) ストレス感受性の増大などの作用や、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッ シング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルド ステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎 酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低 血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双 極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂 , 食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患などの疾患の改善作用が挙 げられる。
RFRPアンタゴニスト活性としては、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の 減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激に対する過敏反応、 (5) 血漿中のコ ルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下、 (8) 血圧上昇、 (9)
自発行動量の低下または (10) ス トレス感受性の増大などの作用の改善作用 (すなわち、 (1) 摂食量の上昇、 (2) 飲水量の上昇、 (3) 尿量の上昇、 (4) 侵害刺激に対する鈍麻、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の上昇、 (6) 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の上昇、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホ ルモン (F H) 値の上昇または (8) 血圧低下、 (9) 自発行動量の増加また は (10) ス トレス感受性の低下などの作用) や、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 ί氐アルドステロン症、 低コルチ ゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体 機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分
[感情] 障害のうち、 うつ病ェピ ードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パ一キンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの疾患の改善作用が挙げられる。
本発明の遺伝子導入動物が本来的に有する R F R Ρによる上記作用の変動は無 視してよい。
このようにして選択された RFRPァゴニス トは、 例えば、 過食症、 肥満、 糖 尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高力 レシゥム血症、 低カリウム血症、 シヱーグレン症候群、 クッシング病、 クッ シング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルド ステロン産生 ^重瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎 酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低 血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双
極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂 食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患などの疾患に対する安全で 低毒性な予防 ·治療剤、 摂食量減少剤、 飲水量減少剤、 尿量減少剤、 侵害刺激に 対する過敏性の上昇剤、 血漿中のコルチコステロン値の低下剤、 血漿中の黄体形 成ホルモン (L H) 値の低下剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の低下 剤、 血圧上昇剤、 自¾行動抑制剤、 ス トレス感受性増進剤として使用することが できる。
一方、 R F R Pアンタゴニス トは、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水 症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾー ル血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 月巴 満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機 能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの疾患に対する安全で低毒性な予防 - 治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏性の 低下剤、 血漿中のコルチコステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の上昇剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇剤、 血圧低下剤、 自発行動促進剤、 抗ストレス剤として使用することができる。
選択された R F R Pァゴニス トまたは R F R Pアンタゴ-ス トは、 例えば、 必 要に応じて糖衣を施した錠剤、 カプセル剤、 エリキシル剤、 マイクロカプセル剤 などとして経口的に、 あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との 無菌性溶液、 または懸濁液剤などの注射^の形で非経口的に使用できる。 例えば、
予防 ·治療用医薬として選択された物質を生理学的に認められる担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製剤 実施に要求される単位用量形態で混和することによって製造することができる。 これら製剤における有効成分量は指示された範囲の適当な用量が得られるように するものである。
錠剤、 カプセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼラ チン、 コーンスターチ、 トラガント、 了ラビアゴムのような結合剤、 結晶性セル ロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのような膨 化剤、 ステアリン酸マグネシゥムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖またはサッカリ ンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのような香味剤な どが用いられる。 調剤単位形態が プセルである場合には、 前記タイプの材料に さらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のための無菌組成物 は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油などのような天然産 出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って処方するこ とができる。
注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩水、 プドウ糖やその他の補助薬を 含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D—マンニトール、 塩化ナトリウムな ど) などが挙げられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例えば、 ェタノ ールなど) 、 ポリアルコール (例えば、 プロピレンダリコール、 ポリエチレング リコールなど) 、 非イオン性界面活性剤 (例えば、 ポリソルベート 8 0 T M、 H C O— 5 0など) などと併用してもよい。 油性液としては、 例えば、 ゴマ油、 大豆 油などが挙げられ、 溶解補助剤として安息香酸ベンジル、 ベンジルアルコールな どと併用してもよい。 また、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸ナトリウム 緩衝液など) 、 無痛化剤 (例えば、 塩化ベンザルコニゥム、 塩酸プロ力インな ど) 、 安定剤 (例えば、 ヒ ド血清アルブミン、 ポリエチレングリコールなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノ一ノレなど) 、 酸化防止剤などと配
合してもよい。 調製された注射液は、 通常、 適当なアンプルに充填される。
また、 選択された物質が DN Aである場合、 当該 DNAを単独あるいはレトロ ウィクレスベクター、 アデノウィルスベクタ一、 アデノウィルスァソシエーテツド ウィルスベクターなどの適当なベクターに挿入した後、 常套手段に従って、 ヒ ト または温血動物に投与することができる。 当該 DNAは、 そのままで、 あるいは 摂取促進のための補助剤などの生理学的に認められる担体とともに製剤化し、 遺 伝子銃やハイドロゲルカテーテルのようなカテーテルによつて投与できる。
このようにして得られる製剤は、 安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトまた は非ヒ ト温血動物 (例えば、 ラット、 マウス、 モルモッ ト、 ゥサギ、 トリ、 ヒッ ジ、 ブタ、 ゥシ、 ゥマ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる, 選択された物質の投与量は、 対象疾患、 投与対象、 投与ルートなどにより差異 はあるが、 例えば、 排尿障害の治療目的で RFRPアンタゴニス トを経口投与す る場合、 一般的に成人 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき RFRP アンタゴニストを約 0. 1〜: L 00mg、 好ましくは約 1. 0〜50mg、 より 好ましくは約 1. 0〜20mg投与する。 非経口的に投与する場合は、 RFRP アンタゴニス トの 1回投与量は投与対象、 対象疾患などによっても異なるが; 例 えば、 排尿障害の治療目的で RFRPアンタゴニス トを注射剤の形で成人 (体重 6 O k gとして) に投与する場合、 一日につき約 0. 01〜30mg程度、 好ま しくは約 0. 1〜2 Omg程度、 より好ましくは約 0. l〜10mg程度を患部 に注射することにより投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができる。 '
本発明の遺伝子導入動物は、 外来性 RFRP遺伝子が高発現している場合、 (1) 摂食量の減少、 (2) 飲水量の減少、 (3) 尿量の減少、 (4) 侵害刺激 に対する過敏反応、 (5) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6) 血漿中の 黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 (7) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FS H) 値の低下、 (8) 血圧上昇、 (9) 自発行動量の増加または (10) ストレ
ス感受性の低下などの表現型を示し、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水 症^ 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾー ル ik症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥 満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機 能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分
[感情] 障害のうち、 'うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫个生障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続努性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの疾患を発症している。
したがって、 本発明の遺伝子導入動物は、 上記疾患の予防.治療薬の評価のた めに用いることができる。
すなわち、 本発明は、 本発明の遺伝子導入動物またはその生体の一部に試験化 合物を適用し、 上記疾患の改善効果を検定することを特徴とする、 上記疾患の予 防 · 治療薬のスクリ一二ング方法を提供する。
具体的には、 本発明のスクリーニング方法では、 本発明の遺伝子導入動物に試 験化合物を投与する。 試験化合物は前記と同様のものが用いられる。
本発明のスクリーニング方法において、 試験化合物の投与により、 (1 ) 摂食 量の減少、 (2 ) 飲水量の減少、 (3 ) 尿量の減少、 (4 ) 侵害刺激に対する過 敏反応、 (5 ) 血漿中のコルチコステロン値の低下、 (6 ) 血漿中の黄体形成ホ ルモン (L H) 値の低下、 (7 ) 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の低下、 ( 8 ) 血圧上昇、 (9 ) 自発行動量の増加または (1 0 ) ス トレス感受性の低下 などの作用が改善された場合や、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障 害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発 性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、
高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂 体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害の うち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循 環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ストレス関連障害 (例、 外傷後ストレ ス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パー キンソン症侯群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のそ の他の変性疾患等) など] などの疾患が改善された場合、 その試験化合物はこれ ら疾患の予防 ·治療用の物質として選択することができる。
選択された物質は、 例えば、 必要に応じて糖衣を施した錠剤、 カプセル剤、 ェ リキシル剤、 マイクロカプセル剤などとして経口的に、 あるいは水もしくはそれ 以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、 または懸濁液剤などの注射剤の形 で非経口的に使用できる。 例えば、 予防 ·治療用医薬として選択された物質を生 理学的に認められる担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤 などとともに一般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混和するこ とによつて製造することができる。 これら製剤における有効成分量は指示された 範囲の適当な用量が得られるようにするものである。
錠剤、 力プセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼラ チン、 コーンスターチ、 トラガント、 アラビアゴムのような結合剤、 結晶性セル ロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのような膨 化剤、 ステアリン酸マグネシゥムのような潤滑剤、 ショ糠、 乳糖またはサッカリ ンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのような香味剤な どが用いられる。 調剤単位形態がカプセルである場合には、 前記タイプの材料に さらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のための無菌組成物 は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油などのような天然産 出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って処方するこ
とができる。
注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩水、 プドウ糖やその他の補助薬を 含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D—マンニトール、 塩化ナトリウムな ど) などが挙げられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例えば、 ェタノ ールなど) 、 ポリアノレコーノレ (例えば、 プロピレングリコール、 ポリエチレング リコールなど) 、 非イオン性界面活性剤 (例えば、 ポリソルベート 8 0 T M、 H C 〇一 5 0など) などと併用してもよい。 油性液としては、 例えば、 ゴマ油、 大豆 油などが挙げられ、 溶解補助剤として安息香酸ベンジル、 ベンジルアルコールな どと併用してもよい。 また、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸ナトリウム 緩 ί液など) 、 無痛 f匕剤 (例えば、 塩化ベンザルコニゥム、 塩酸プロ力インな ど) 、 安定剤 (例えば、 ヒ ト血清アルブミン、 ポリエチレングリコールなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防止剤などと配 合してもよい。 調製された注射液は、 通常、 適当なアンプルに充填される。
また、 選択された物質が D NAである場合、 当該 D NAを単独あるいはレトロ ウィルスベクター、 アデノウイルスベクター、 アデノウィルスァソシェ一テツド ウィルスベクターなどの適当なベクターに挿入した後、 常套手段に従って、 ヒ ト または温血動物に投与することができる。 当該 D NAは、 そのままで、 あるいは 摂取促進のための捕助剤などの生理学的に認められる担体とともに製剤化し、 遺 伝子銃やハイドロゲノレカテーテルのようなカテーテルによって投与できる。
このようにして得られる製剤は、 安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒ トまた は非ヒト温血動物 (例えば、 ラッ ト、 マウス、 モルモッ ト、 ゥサギ、 トリ、 ヒッ ジ、 プタ、 ゥシ、 ゥマ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。 予防 ·治療薬として選択された物質の投与量は、 対象疾患、 投与対象、 投与ル ートなどにより差異はあるが、 例えば、 排尿障害の治療目的で経口投与する場合、 一般的に成人 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき当該物質を約 0 . 1〜: L 0 O m g、 好ましくは約 1 . 0〜ち O m g、 より好ましくは約 1 . 0〜2
Omg投与する。 非経口的に投与する場合は、 当該物質の 1回投与量は投与対象、 対象疾患などによつても異なるが、 例えば、 .排尿障害の治療目的で注射剤の形で 成人 (体重 60 k gとして) に投与する場合、 一日につき当該物質を約 0. 01 〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. 1〜2 Omg程度、 より好ましくは約 0. 1 〜1 Omg程度を患部に注射することにより投与するのが好都合である。 他の動 物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができる。
本発明の遺伝子導入動物を、 糸且織培養のための細胞源として使用することも可 能である。 また例えば、 本発明の遺伝子導入マウスの組織中の DNAもしくは R NAを直接分析するか、 あるいは遺伝子により発現されたタンパク組織を分析す ることにより、 核内レセプターの複雑な作用の転写因子との関連性について解析 することもできる。 あるい fま、 遺伝子を有する組織の細胞を、 標準組織培養技術 により培養し、 これらを使用して、 例えば脂肪組織を形成する細胞などの一般に 培養が困難な組織に由来する細胞の機能を研究することもできる。 さらに、 その 細胞を用いることにより、 例えば細胞の機能を高めるような薬剤の選択も可能で ある。 また、 高発現細胞株があれば、 そこから、 RFRPを大量に単離精製する こと、 ならびにその抗体を作製することも可能である。 '
RFRPもしくはそのアミ ドもしくはそのエステルまたはその塩、 RFRP部 分ぺプチドもしくはそのアミ ドもしくはそのエステルまたはその塩に対するレセ プター蛋白質 OT 7 T 022 (以下、 OT 7 T 022と略記する) としては、 例 えば、 配列番号: 13で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の ァミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質が用いられる。
〇T 7 TO 22は、 例え 、 哺乳動物 (例えば、 ヒ ト、 モルモッ ト、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 プタ、 ヒッジ、 ゥシ、 サルなど) のあらゆる細胞 (例えば、 脾 細胞、 神経細胞、 グリア細包、 膝臓 ;3細胞、 骨髄細胞、 メサンギゥム細胞、 ラン ゲルハンス細胞、 表皮細胞、 上皮細胞、 内皮細胞、 繊維芽細胞、 繊維細胞、 筋細 胞、 脂肪細胞、 免疫細胞 (例、 マクロファージ、 T細胞、 B細胞、 ナチュラルキ
ラー細胞、 肥満細胞、 好中球、 好塩基球、 好酸球、 単球) 、 巨核球、 滑膜細胞、 軟骨細胞、 骨細胞、 骨芽細胞、 破骨細 ^包、 乳腺細胞、 肝細胞もしくは間質細胞、 またはこれら細胞の前駆細胞、 幹細胞も しくはガン細胞など) や血球系の細胞、 またはそれらの細胞が存在するあらゆる糸且織、 例えば、 脳、 月 の各部位 (例、 嗅 球、 扁頭核、 大脳基底球、 海馬、 視床、 視床下部、 視床下核、 大脳皮質、 延髄、 小脳、 後頭葉、 前頭葉、 側頭葉、 被殻、 尾状核、 脳染、 黒質) 、 脊髄、 下垂体、 胃、 脾臓、 腎臓、 肝臓、 生殖腺、 甲状腺、 胆のう、 骨髄、 副腎、 皮膚、 筋肉、 肺、 消化管 (例、 大腸、 小腸) 、 血管、 心臓、 胸腺、 脾臓、 顎下腺、 末梢血、 末梢血 球、 前立腺、 睾丸、 精巣、 卵巣、 胎盤、 子宮、 骨、 関節、 骨格筋など (特に、 月 ¾ や脳の各部位) に由来する蛋白質であってもよく、 また合成蛋白質であってもよ い。 ' 、
配列番号: 1 3で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列とし ては、 例えば、 配列番号: 1 3で表わされるアミノ酸配列と約 50%以上、 好ま しくは約 70 %以上、 より好ましくは約 80 %以上、 さらに好ましくは約 90 % 以上、 最も好ましくは約 95%以上の相同性を有するアミノ酸配列などが挙げら れる。
配列番号: 1 3で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含 有する蛋白質としては、 例えば、 配列番号: 1 3で表わされるアミノ酸配列と実 質的に同一のアミノ酸配列を有し、 配列番号: 1 3で表わされるアミノ酸配列か らなる OT 7 TO 22と実質的に同質の活性を有するレセプター蛋白質などが好 ましく、 具体的には、 配列番号: 1 3または配列番号: 1 5で表されるアミノ酸 配列からなるレセプター蛋白質などがあげられる。
ァミノ酸配列の相同性は、 相同性計算アルゴリズム NCB I BLAST (N a t i o n a 丄 し e n t e r f o r B i o t e c hn o l o g y I n f o rma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e a r c h T o o l ) を用い、 以下の条件 (期特値 = 1 0 ;ギヤップを許す;マトリク
^ = BLOSUM62 ; フィルタリング -OFF) にて計算することができる。 実質的に同質の活性としては、 例えば、 リガンド結合活性またはシグナル情報 伝達作用などが挙げられる。 実質的に同質とは、 それらの活性が性質的に同質で あることを示す。 したがって、 リガンド結合活性またはシグナル情報伝達作用な どの活性が同等 (例、 約 0. 01〜 1 00倍、 好ましくは約 0. 5〜 20倍、 よ り好ましくは約 0. 5'〜2倍) であること力好ましいが、 これらの活性の程度や 蛋白質の分子量などの量的要素は異なつてレ、てもよい。
リガンド結合活性またはシグナル情報伝達作用などの活生の測定は、 自体公知 の方法に準じて行なうことができるが、 例えば、 後述するリガンドの決定方法や スク V一二ング方法に従って測定することができる。
また、 OT 7T022としては、,(i)配歹【J番号: 1 3または配列番号: 1 5で 表わされるアミノ酸配列中の 1または 2個以上 (好ましくは、 1〜30個程度、 より好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1または 2個) ) のァ ミノ酸が欠失したアミノ酸配列、 (ii)配列番号: 1 3または配列番号: 1 5で表 わされるアミノ酸配列に 1または 2個以上 (好ましくは、 1〜30個程度、 より 好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1または 2個) ) のァミノ 酸が付加したアミノ酸配列、 (iii)配列番号: 1 3または配列番号: 1 5で表わ されるアミノ酸配列中の 1または 2個以上 (好ましくは、 1〜30個程度、 より 好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1または 2個) ) のァミノ 酸が他のァミノ酸で置換されたァミノ酸配歹【J、 または(iv)それら欠失 ·付加 ·置 換を組み合わせたァミノ酸配列からなるレセプター蛋白質なども用いられる。 本明細書における〇T 7 Τ 022は、 ぺプチド標記の慣例に従って左端が Ν末 端 (ァミノ末端) 、 右端が C末端 (カルボキシル末端) である。 配列番号: 1 3 で表わされるアミノ酸配列からなる ΟΤ 7 Τ 022をはじめとする ΟΤ 7 Τ 02 2は、 C末端が力ルボキシル基 (-COOH) 、 カルボキシレート(一 C〇〇一). アミ ド (-CONH2 ) またはエステル (一 C〇〇R) のいずれであってもよい c
ここでュステルにおける Rとしては、 例えば、 メチル、 ェチル、 n—プロピル イソプロ ピルもしくは n—プチルなどの ― 6 アルキル基、 例えば、 シクロべ ンチル、 シクロへキシルなどの C 3 一 8 シクロアルキル基、 例えば、 フエニル、 α—ナフチルなどの C6 ― l 2 ァリール基、 例えば、 ベンジル、 フエネチルなど のフエニノレー Ct ― 2 ァノレキル基もしくは α—ナフチルメチノレなどのひ一ナフチ ノレ— _ 2 アルキル基などの C 7 ― 1 4 ァラルキル基のほか、 経口用エステル として汎用されるビバロイルォキシメチル基などが用いられる。
OT 7 T 022が C末端以外にカルボキシル基 (またはカルボキシレート) を 有している場合、 カルボキシル基がアミ ド化またはエステ/レ化されているものも 〇T 7 T 022の範囲に含まれる。 この場合のエステルとしては、 例えば上記し た C末端のエステルなどが用いられる。
さらに、 ΟΤ 7 TO 22には、 上記した OT 7 T 022において、 N末端のメ チォニン残基のァミノ基が保護基 (例えば、 ホルミル基、 ァセチルなどの C2 — 6 アルカノィル基などの C _ 6 ァシル基など) で保護されているもの、 N端側 が生体內で切断され生成したグルタミル基がピ口ダルタミン酸化したもの、 分子 内のアミノ酸の側鎖上の置換基 (例えば、 一 OH、 _SH、 アミノ基、 イミダゾ ール基、 インドール基、 グァニジノ基など) が適当な保護基 (例えば.、 ホルミノレ 基、 ァセチルなどの C2 _ 6 アルカノィル基などの _ 6 ァシル基など) で保 護されてレ、るもの、 あるいは糖鎖が結合したいわゆる糠蛋白質などの複合蛋白質 なども含まれる。
OT 7 022の具体例としては、 例えば、 配列番号: 1 3で表わされるアミ ノ酸配列力 らなるラッ ト OT 7 TO 22、 配列番号: 15で表されるァミノ酸配 列からなるヒ ト OT 7T022などが用いられる。
OT 7 T 022の部分ぺプチドとしては、 前記した〇T 7 Τ 022の部分ぺプ チドであれば何れのものであってもよいが、 例えば、 ΟΤ7Τ 022蛋白質分子 のうち、 糸田胞膜の外に露出している部位であって、 レセプター結合活性を有する
ものなどが用いられる。
具体的には、 配列番号: 1 3または配列番号: 1 5で表わされるアミノ酸配列 からなる OT 7TO 22の部分ペプチドとしては、 疎水や生プロット解析において 細胞外領域 (親水性 (Hydrophilic) 部位) であると分析された部分を含むぺプ チドである。 また、 疎水性 (Hydrophobic) 部位を一部に含むペプチドも同様に 用いることができる。'個々のドメインを個別に含むペプチドも用い得るが、 複数 のドメインを同時に含む部分のぺプチドでも良い。
OT 7 T 022の部分ぺプチドのァミノ酸の数は、 前記した OT 7 T 022の 構成ァミノ酸配列のうち少なくとも 20個以上、 好ましくは 50個以上、 より好 ましくは 1 00個以上のアミノ酸配列からなるペプチドなどが好ましい。
また、 OT 7T022の部分べプチドは、 上記ァミノ酸配列中の 1または 2個 以上 (好ましくは、 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1または 2個) ) のアミノ酸が欠失し、 または、 そのアミノ酸配列に 1または 2個以上 (好ましく は、 1〜20個程度、 より好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1または 2個) ) のアミノ酸が付加し、 または、 そのアミノ酸配列中の 1また は 2個以上 (好ましくは、 1〜1 0個程度、 より好ましくは数個 (1または 2 個) ) のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されていてもよい。
また、 OT 7 T 022の部分ぺプチドは C末端がカルボキシル基 (-COO H) 、 カルボキシレ一ト (_CO〇—) 、 アミ ド (一 CONH2 ) またはエステ ル (一 C〇OR) (Rは上記と同意義を示す) のいずれであってもよい。
OT 7 T 022の部分ぺプチドが C末端以外にカルボキシル基 (またはカルボ キシレート) を有している場合、 カルボキシル基がアミ ド化またはエステル化さ れているものも OT 7 TO 22の範囲に含まれる。 この場合のエステルとしては, 例えば上記した C末端のエステルなどが用いられる。
さらに、 OT 7 T 022の部分ぺプチドには、 前記した OT 7 T 022と同様 に、 N末端のメチォニン残基のァミノ基が保護基で保護されているもの、 N端側
が生 ίφ:内で切断され生成したダルタミル基がピ口ダルタミン酸化したもの、 分子 内のァミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基で保護されているもの、 あるいは 糖鎖が結合したいわゆる糖ペプチドなどの複合ぺプチドなども含まれる。
ΟΤ 7 Τ 022またはその部分べプチドの塩としては、 とりわけ生理学的に許 容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩としては、 例えば無機酸 (例えば、 塩 酸、 リ ン酸、 臭化水素酸、 硫酸) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、'酢酸、 ギ酸、 プロビオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸) との塩などが用いら れる。
ΟΤ 7 Τ 022またはその塩、 および ΟΤ 7 TO 22を発現する細胞またはそ の細胞膜画分は、 WO 00ノ 29441号、 WO 01/661 34号などに記载 の方 に従って製造することができる。
OT 7 T 022をコードするポリヌクレオチドとしては、 OT 7T022をコ ードする塩基配列 (0 または1 、 好ましくは DNA) を含有するもので あればいかなるものであってもよい。 該ポリヌクレオチドとしては、 OT7T0 22をコードするDNA、 mRNA等のRNAでぁり、 二本鎖であっても、 一本 鎖であってもよい。 二本鎖の場合は、 二本鎖 DNA、 二本鎖 RNAまたは DN A: R N Aのハイプリッドでもよい。 一本鎖の場合は、 センス鎖 (即ち、 コ一ド 鎖) であっても、 アンチセンス鎖 (即ち、 非コード鎖) であってもよい。
OT 7T022をコードするポリヌクレオチドを用いて、 例えば、 公知の実験 医学增刊 「新 PC Rとその応用」 15(7)、 1997記載の方法またはそれに準じた方 法によ り、 OT 7 T 022の mRNAを定量することができる。
OT 7 T 022をコードする DNAとしては、 ゲノム DNA、 ゲノム DNAラ ィブラ リ一、 前記した細胞 ·組織由来の c DNA、 前記した細包■糸且織由来の c DNAライブラリー、 合成 DNAのいずれでもよい。 ライプラリーに使用するべ クタ一は、 バタテリオファージ、 プラスミド、 コスミ ド、 ファージミ ドなどいず
れであってもよい。 また、 f 記した細胞 ·組織より totalRNAまたは: mRNA 画分を調製したものを用レヽて直接 Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction (以下、 R T- P C R法と略称する) によって増幅することもできる。 具体的には、 OT 7 T 02 2をコードする DNAとしては、 例えば、 配列番 号: 14、 配列番号: 16または配列番号: 1 7で表わされる塩基配列を含有す る DNA、 または配列番号: 14、 配列番号: 1 6または配列番号: 1 7で表わ される塩基配列とハイストリ ンジェントな条件下でハイプリダイズする;^基配列 を有し、 配列番号: 1 3まこは配列番号: 1 5で表されるァミノ酸配列からなる OT 7T022と実質的に同質の活性 (例、 リガンド結合活性、 シグナル情報伝 達作用など) を有するレセフ。ター蛋白質をコードする DN Aであれば何れのもの でもよい。 、
配列番号: 14、 配列番 : 1 6または配列番号: 1 7で表わされる塩基配列 とハイプリダイズできる D N" Aとしては、 例えば、 配列番号: 14、 配歹 1J番号: 1 6または配列番号: 17で表わされる塩基配列と約 70%以上、 好ましくは約 80 %以上、 より好ましくは約 90 %以上、 最も好ましくは約 95 %以丄の相同 性を有する塩基配列を含有する D N Aなどが用いられる。
塩基配列の相同性は、 相同生計算ァルゴリズム NCB I BLAST (Na t l o n a 1 C e n t e r f o r B i o t e c nn o l o g y I DQ f o r ma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e r c h To o l ) を用い、 以下の条件 (期待値 = 10 ;ギャップを許す;フィノレタリン グ =ON;マッチスコア = 1 ; ミスマッチスコア =— 3) にて計算することがで さる。
ハイブリダィゼーシヨンは、 自体公知の方法あるいはそれに準じる方、法、 例え ば、 モレキュラー ·クロー: =·ンク (Molecular Cloning) 2nd (J. Sambrook et al. , Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989) に記載の方法などに従って行なう ことができる。 また、 市販のライブラリーを使用する場合、 添付の使用説明書に
記載の方法に従って行なうことができる。 より好ましくは、 ハイストリンジヱン ' トな条件に従って行なう ことができる。
該ハイストリンジェントな条件とは、 例えば、 ナトリゥム濃度が約 19〜 40 mM、 好ましくは約 19〜 20 mMで、 温度が約 50〜 70 °C、 好ましくは糸勺 6 0〜 65 °Cの条件を示す。 特に、 ナトリゥム濃度が約 19 mMで温度が約 6 5 °C の場合が最も好ましい。
より具体的には、 配歹 番号: 13で表わされるァミノ酸配列からなるラッ ト O T7T022をコードする DNAとしては、 配列番号: 14で表わされる塩基配 列からなる DNAなどが用いられる。 配列番号: 15で表わされるアミノ酸酉 S列 か なるヒ ト〇T 7 T 0 22をコードする DNAとしては、 配列番号: 1 6また は配列番号: 17で表わされる塩基配列からなる DNAなどが用いられる。
ΟΤ7Τ022の部分ペプチドをコードする DNAとしては、 前述した ΟΤ 7 TO 22の部分ペプチドをコードする塩基配列を含有するものであればいかなる ものであってもよい。 また、 ゲノム DNA、 ゲノム DNAライブラリー、 前言己し た細胞 ·組織由来の c D NA、 前記した細胞 ·組織由来の c DNAライブラリ一、 合成 DNAのいずれでもよい。 ライプラリーに使用するベクターは、 バクテリオ ファージ、 プラスミド、 コスミ ド、 ファージミ ドなどいずれであってもよい。 ま た、 前記した細胞 ·組維より mRN A画分を調製したものを用いて直接 Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction (以下、 R T - P C R法と略称する) によって増幅することもできる。
具体的には、 〇T 7 T 022の部分ペプチドをコードする DNAとしては、 例 えば、 (1) 配列番号: 14、 配列番号: 16または配列番号: 17で表わされ る塩基配列を有する DN Αの部分塩基配列を有する DNA、 または (2) 配歹 [[番 号: 14、 配列番号: 1 6または配列番号: 17で表わされる塩基配列とハイス トリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、 配列番号: 1 3 または配列番号: 15で表わされるアミノ酸配列からなる〇T 7 TO 22と実質
的に同質の活性 (例、 リガンド結合活'卜生またはシグナル情報伝達作用など) を有 するレセプター蛋白質をコ一ドする DI Aの部分塩基配列を有する DNAなどが 用いられる。
OT 7 T 022またはその部分ペプチドをコードする DNAから OT 7T 0 2 2またはその部分ペプチドを製造する場合、 WO 0 OZ2 944 1号、 WO 0 1 /6 6 1 34号などに記載の方法に従って行うことができる。
RFRP、 その部分ぺプチド、 もしくはそのアミ ドもしくはそのエステルまた はその塩に対する抗体は、 自体公知の方法、 例えば WO O 0/2 944 1号、 W 00 1/6 6 1 34号などに記載の方法に従って製造し、 使用することができる。
OT 7 T 022、 その部分べプチドまたはその塩に対する抗体は、 自体公知の 方法、 例えば WO 0072 9441、号、 WO 0 1/6 6 1 3 4号などに記載の方 法に従って製造し、 使用することがでさる。
RFRPをコードする DNAとして W;、 WO O 0/2 944 1号、 WOO 1/ 6 6 1 34号などに記載の DNAと同様のものが用いられる。
RFRPまたは OT 7T 0 22をコードする DNAの塩基配列の一部、 または 該 D N Aと相補的な塩基配列の一部を含有してなるポリヌクレオチドとは、 上記 した RFRPまたは OT 7 T 022のき分ぺプチドをコ一ドする DN Aを包含す るだけではなく、 RN Aをも包含する意味で用いられる。
本発明に従えば、 RFRP遺伝子または OT 7 T 0 2 2遺伝子の複製または発 現を阻害することのできるアンチセンス ·ポリヌクレオチド (核酸) を、 クロー ンィ匕した、 あるいは決定された RFRPまたは OT 7 T 02 2をコードする DN Aの塩基配列情報に基づき設計し、 合成しうる。 そうしたポリヌクレオチド (核 酸) は、 RFRP遺伝子または OT 7T 0 2 2遺伝子の RN Aとハイブリダィズ することができ、 該 RNAの合成また ί 機能を阻害することができる力、 あるい は RFRP関連 RNAまたは ΟΤ 7ΤΟ 2 2関連 R N Aとの相互作用を介して R FRP遺伝子または OT 7 T 022遺 ί云子の発現を調節 ·制御することができる。
RFRP関連 RNAまたは OT 7 T 022関連 RN Αの選択された配列に相補的 なポリヌクレオチド、 および RFR P関連 RNAまたは〇T 7T 022関連 RN Aと特異的にハイプリダイズすることができるポリヌクレオチドは、 生体内およ び生体外で R F R P遺伝子または O T 7 T 022遺伝子の発現を調節 ·制御する のに有用であり、 また病気などの'冶療または診断に有用である。 用語 「対応す る」 とは、 遺伝子を含めたヌクレ チド、 塩基配列または核酸の特定の配列に相 同性を有するあるいは相補的であることを意味する。 ヌクレオチド、 塩基配列ま たは核酸とペプチド (蛋白質) との間で 「対応する」 とは、 ヌクレオチド (核 酸) の配列またはその相補体から静導される指令にあるペプチド (蛋白質) のァ ミノ酸を通常指している。 OT 7 T 022遺伝子の 5, 端ヘアピンループ、 5, 端 6—ベースペア · リピート、 5 端非翻訳領域、 ポリべプチド翻訳開始コドン、 蛋白質コード領域、 ORF翻訳開烚コドン、 3, 端非翻訳領域、 3' 端パリンド ローム領域、 および 3, 端ヘアピンループは好ましい対象領域として選択しうる 力 RFRP遺伝子または OT 7 T 022遺伝子内の如何なる領域も対象として 選択しうる。
目的核酸と、 対象領域の少なくと も一部に相補的でハイブリダィズすることが できるポリヌクレオチドとの関係は、 対象物と 「アンチセンス」 であるというこ とができる。 ァンチセンス ·ポリヌ クレオチドは、 2—デォキシー D—リポース を含有しているポリデォキシリボヌクレオチド、 D—リボースを含有しているポ リリボヌクレオチド、 プリンまたはピリミジン塩基の N—グリコシドであるその 他のタイプのポリヌクレオチド、 あるいは非ヌクレオチド骨格を有するその他の ポリマー (例えば、 市販の蛋白質核酸および合成配列特異的な核酸ポリマー) ま たは特殊な結合を含有するその他のポリマー (但し、 該ポリマーは DNAや RN A中に見出されるような塩基のペア リングゃ塩基の付着を許容する配置をもつヌ クレオチドを含有する) などが挙げられる。 それらは、 2本鎖 DNA、 1本鎖 D NA、 2本鎖 RNA、 1本鎖 RNA、 さらに DNA: RNAハイプリッドである
ことができ、 さらに非修飾ポリヌクレオチド (また ί· 非修飾オリゴヌクレオチ ド) 、 さらには公知の修飾の付加されたもの、 例えば当該分野で知られた標識の あるもの、 キャップの付いたもの、 メチルイ匕されたもの、 1個以上の天然のヌク レオチドを類縁物で置換したもの、 分子内ヌクレオチ ド修飾のされたもの、 例え ば非荷電結合 (例えば、 メチルホスホネート、 ホスホ トリエステル、 ホスホルァ ミデート、 力ルバメートなど) を持つもの、 電荷を有する結合または硫黄含有結 合 (例えば、 ホスホロチォエート、 ホスホロジチォエートなど) を持つもの、 例 えば蛋白質 (ヌクレアーゼ、 ヌクレアーゼ 'インヒビター、 トキシン、 抗体、 シ ダナルぺプチド、 ポリ一 Lーリジンなど) や糖 (例えば、 モノサッカライ ドな ど)' などの側鎖基を有しているもの、 インターカレン ト化合物 (例えば、 アタリ ジン、 プソラレンなど) を持つもの、 キレート化合物 (例えば、 金属、 放射活性 をもつ金属、 ホウ素、 酸化性の金属など) を含有するもの、 アルキル化剤を含有 するもの、 修飾された結合を持つもの (例えば、 (¾ァノマー型の核酸など) であ つてもよい。 ここで 「ヌクレオシド」 、 「ヌクレオチ ド」 および 「核酸」 とは、 プリンおよびピリミジン塩基を含有するのみでなく、 ィ彦飾されたその他の複素環 型塩基をもつようなものを含んでいて良い。 こうした修飾物は、 メチル化された プリンおよびピリミジン、 ァシル化されたプリンおよ ピリミジン、 あるいはそ の他の複素環を含むものであってよい。 修飾されたヌクレオチドぉよぴ修飾され たヌクレオチドはまた糠部分が修飾されていてよく、 ィ列えば、 1個以上の水酸基 がハロゲンや、 脂肪族基などで置換されていたり、 あるいはエーテル、 ァミンな どの官能基に変換されていてよい。
本発明のアンチセンス 'ポリヌクレオチド (核酸) は、 R NA、 D NA、 ある いは修飾された核酸 (R NA、 D NA) である。 修飾された核酸の具体例として は核酸の硫黄誘導体ゃチォホスフェート誘導体、 そしてポリヌクレオシドアミ ド やオリゴヌクレオシドアミ ドの分解に抵抗性のものが举げられるが、 それに限定 されるものではない。 本発明のアンチセシス核酸は次のような方針で好ましく設
計されうる。 すなわち、 細胞内でのアンチセンス核酸をより安定なものにする、 ァンチセンス核酸の細胞透過性をより高める、 目標とするセンス鎖に対する親和 性をより大きなものにする、 そしてもし毒性があるならァンチセンス核酸の毒性 をより小さなものにする。
こうした修飾は当該分野で数多く知られており、 例えば J. Kawakami et al. , Pharm Tech Japan, Vol. 8, pp. 247, 1992; Vol. 8, pp. 395, 1992; S. T. Crooke et al. ed., Antisense Research and Applications, CRC Press, 1993 などに開示されている。
本発明のアンチセンス核酸は、 変化せしめられたり、 修飾された糖、 塩基、 結 合を含有していて良く、 リボゾーム、 ミクロスフエアのような特殊な形態で供与 されたり、 遺伝子治療により適用されたり、 付加された形態で与えられることが できうる。 こうして付加形態で用いられるものとしては、 リン酸基骨格の電荷を 中和するように働くポリリジンのようなポリ力チオン体、 細 B包膜との相互作用を 高めたり、 核酸の取込みを増大せしめるような脂質 (例えば、 ホスホリピド、 コ レステロールなど) といった疎水性のものが挙げられる。 付; するに好ましい脂 質としては、 コレステロールやその誘導体 (例えば、 コレステリルクロ口ホルメ ート、 コール酸など) が挙げられる。 こうしたものは、 核酸の 3, 端あるいは 5 ' 端に付着させることができ、 塩基、 糖、 分子内ヌクレオシド結合を介して付 着させることができうる。 その他の基としては、 核酸の 3 ' if あるいは 5, 端に 特異的に配置されたキャップ用の基で、 ェキソヌクレアーゼ、 R N a s eなどの ヌクレアーゼによる分解を阻止するためのものが挙げられる。 こうしたキャップ 用の基としては、 ポリエチレングリコール、 テトラエチレンク"リコールなどのグ リコールをはじめとした当該分野で知られた水酸基の保護基力3挙げられるが、 そ れに限定されるものではない。
アンチセンス核酸の阻害活性は、 本発明の形質転換体、 本猪明の生体内や生体 外の遺伝子発現系、 あるいは G蛋白質共役型レセプター蛋白質の生体内や生体外
の翻訳系を用いて調べることができる。 該核酸それ自体公 口の各種の方法で細胞 に適用できる。
RFRPまたは〇T 7T 022をコードするポリヌクレ チドに対する s i R NA (以下、 本発明の s i RNA) は、 RFRPまたは O T 7 T 022をコード する RNAの一部とそれに相補的な RNAを含有する二重鎖 RNAである。
s i RNAは、 公知の方法 (例、 Nature, 411卷, 494頁, 2001年) に準じて、 本発明のポリヌクレオチドの配列を基に設計して製造することができる。
RFRPまたは OT7T022をコードする R N Aの一 ¾5を含有するリボザィ ムは、 公知の方法 (例、 TRENDS in Molecular Medicine, 7卷, 221頁, 2001年) に準じて、 本発明のポリヌクレオチドの配列を基に設計して製造することができ る。 例えば、 公知のリボザィムの配列の一部を RF R Pま こは O T 7 T 022を コードする RN Aの一部に置換することによって製造することができる。 RFR Pまたは〇T 7 Τ 022をコードする RNAの一部として ま、 公知のリボザィム によって切断され得るコンセンサス配列 NUX (式中、 Nfますべての塩基を、 X は G以外の塩基を示す) の近傍の配列などが挙げられる。
(i)RFRP、 その部分ペプチド、 もしくはそのアミ ドもしくはそのエステル またはその塩 (以下、 RFRPと略記する) 、 (ii)RFRPをコードする DNA、 (iii)RFRPに対する抗体、 (iv) RFRPをコードする D N Aに対するアンチ センス DNA、 (v)OT 7T022、 その部分ペプチドまたはその塩 (QT 7T 022と略記する) 、 (vi) ΟΤ 7 Τ 022をコードする D NA、 (vii) ΟΤ 7 T 022に対する抗体、 (viii)OT 7 T 022をコードする! D Ν Αに対するアンチ センス DNAは、 以下のような用途を有している。
(1) RF R Pの機能不全に関連する疾患の予防 ·治療剤
a) RFRP, b) R F R Pをコードする D N A、 c) 〇T 7 TO 22または d) OT 7T022をコードする DNAを、 RFR Pまた (ま〇T 7 Τ 022の機 能不全に関連する疾患の予防 ·治療薬などの医薬として使用することができる。
例えば、 生体内において RFRPまたは OT 7 Τ 022が減少しているために、 RFRPまたは ΟΤ 7 TO 22の機能が期待できない患者がいる場合に、 a) R FRPを該患者に投与し該 RFRPの量を補充したり、 b) (ィ) RF RPをコ 一ドする DNAまたは OT 7T 0.22をコードする D N Aを該患者に投与し発現 させることによって、 あるいは (口) 対象となる細胞に RFRPをコー ドする D NAまたは OT 7T022をコードする DNAを揷入し発現させた後に、 該細胞 を該患者に移植することなどによって、 患者の体内における RFRPまたは OT 7 T 022の量を増加させ、 RFRPまたは OT 7 T 022の機能を充 に発揮 させることができる。 すなわち、 RFRPをコードする DNAまたは 0 T 7 T 0 22をコードする DNAは、 安全で低毒性な RFRPまたは OT 7T 0 22の機 能不全に関連する疾患の予防 ·治療剤として有用である。
具体的には、 a) RFRP, b) RFRPをコードする DNA、 c) OT 7 T 022または(1) OT 7 Τ 022をコードする DNAは、 例えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング 、 クッ シング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルド ステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先:^性副腎 酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症ィ侯群、 低 血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および-行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双 極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂 食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患等の予防 ·治療剤、 摂食量 減少剤、 飲水量減少剤、 尿量減少剤、 侵害刺激に対する過敏性の上昇剤、 血漿中 のコルチコステロン値の低下剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値 低下剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下剤、 血圧上昇剤、 自発行動抑制剤、 ス トレス感受性増進剤として使用することができる。
RFRPまたは OT 7T022を上記予防 ·.治療剤として使用する場合 ί 、 常 套手段に従って製剤化することができる。
一方、 RFRPをコードする DNAまたは ΟΤ7Τ022をコードする Ι ΝΑ を上記予防 ·治療として使用する場合は、 これら DN Αを単独あるいはレ卜口ゥ ィルスベクター、 アデノウィルスべクター、 アデノウイルスァソシエーテ ドウ ィルスべクタ一などの適当なベクターに挿入した後、 常套手段に従って実; する ことができる。 DNAは、 そのままで、 あるいは摂取促進のための補助剤と とも に、 遺伝子銃やハイドロゲルカテーテルのようなカテーテルによって投与できる。 例えば、 a) RFRP, b) RFRPをコードする DNA、 c) OT 7 T 02 2または d) OT 7 T 022をコードする DNAは、 必要に応じて糖衣を; Sfeした 錠剤、 力プセル剤、 ェリキシル剤、 マイクロ力プセル剤などとして経口的こ、 あ るいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、 また it懸濁 液剤などの注射剤の形で非経口的に使用できる。 例えば、 a) RFRP, b ) R FRPをコードする DNA、 c) OT7T022または d) OT 7 T 022 をコ ードする DNAを生理学的に認められる公知の担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒ クル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要求さ る単 位用量形態で混和することによって製造することができる。 これら製剤における 有効成分量は指示された範囲の適当な容量が得られるようにするものである。 錠剤、 カプセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼラ チン、 コーンスターチ、 トラガント、 アラビアゴムのような結合剤、 結晶' セル ロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのよう な膨 化剤、 ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖またはサグ力リ ンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのような香? fe剤な どが用いられる。 調剤単位形態がカプセルである場合には、 上記タイプの T料に さらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のための無菌 i_成物 は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油などのような 然産
出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って処方するこ とができる。 注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩水、 ブドウ糖やその の補助薬を含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D—マンニトール、 塩化ナ トリウムなど) などが用いられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例、 エタノーノレ) 、 ポリアノレコール (例、 プロピレングリコーノレ、 ポリエチレングリ コール) 、 +非ィオン性界面活性剤 (例、 ポリソルベート 80T M 、 HCO- 5 0) などと併用してもよい。 油性液としては、 例えば、 ゴマ油、 大豆油などが用 いられ、 溶解捕助剤である安息香酸べンジル、 ベンジルアルコールなどと併用し てもよい。
また、 上記予防 '治療剤は、 例えば、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸 ナトリウム緩衝液) 、 無痛化剤 (例えば、 塩化ベンザルコニゥム、 塩酸プロカイ ンなど) 、 安定剤 (例えば、 ヒ ト血清アルブミン、 ポリエチレングリコールな ど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防止剤な どと配合してもよい。 調製された注射液は通常、 適当なアンプルに充填される。 このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺乳 動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サ ルなど) に対して投与することができる。
RFRPの投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差異は あるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) に おいては、 一日につき約 0. 1〜: L 0 Omg、 好ましくは約 1. 0〜50mg、 より好ましくは約 1. 0〜20mgである。 非経口的に投与する場合は、 その 1 回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例え ば、 注射剤の形では通常例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) においては、 —日につき約 0. 01〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. l〜20mg程度、 よ り好ましくは約 0. 1〜1 Omg程度を静脈注射により投与するのが好都合であ る。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができ
る。
DNAの投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差異はあ るが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) にお いては、 一日につき約 0. 1〜: 100mg、 好ましくは約 1. 0〜5 Omg、 よ り好ましくは約 1. 0〜2 Omgである。 非経口的に投与する場合は、 その 1回 投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日 にっき約 0. 01〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. l〜20mg程度、 より好 ましくは約 0. 1〜1 Omg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができる。
(2) 遺伝子診断剤 、
RFRPをコードする DNA、 OT 7 T 022をコードする DNA、 またはこ れら DN Aに対するアンチセンス DN Aは、 プローブとして使用することにより、 ヒ トまたは哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) における RFRPまたは OT 7T022をコードする D NAまたはmRNAの異常 (遺伝子異常) を検出することができるので、 例えば、 該 DNAまたは mRNAの損傷、 突然変異あるいは発現低下や、 該 DNAまたは mRNAの増加あるいは発現過多などの遺伝子診断剤として有用である。
DN Aまたはアンチセンス DN Aを用いる上記の遺伝子診断は、 例えば、 自体 公知のノーザンハイブリダイゼーションゃ PCR—S SCP法 (ゲノミックス (Genomics) , 第 5卷, 874〜 879頁 (1989年) 、 プロシージングズ · ォブ ·ザ ·ナショナノレ ·アカデミー ·ォプ ·サイェンシィズ .ォブ ·ユーエスェ 一 (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America) , 第 86卷, 2766〜 2770頁 (1989年) ) などにより実 施することができる。
例えば、 ノーザンハイブリダィゼーションにより RFRPまたは〇T 7 Τ 02
2の発現低下または発現過剰が検出された場合は、 例えば、 R F R Pまたは O T 7 T O 2 2の機能不全または過剰発現に関連する疾患である可能性が高いまたは 将来罹患する可能性が高いと診断することができる。
R F R Pまたは O T 7 T 0 2 2の機能不全または過剰発現に関連する疾患とし ては、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚 過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾ一ル血症、 続発性または慢性副腎 皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部 性無月経、 過食症、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経 炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 .副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾーノレ 抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精 神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾 患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) およびうつ病エピソードを伴う疾患 (例、 う つ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極†生感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動 症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される 疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの 疾患や、 摂食量、 飲水量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコス テロン値、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン ( F S H) 値、 血圧、 自発行動量、 ス トレス感受性などの異常症状が挙げられる。 特に、 R F R Pまたは O T 7 T 0 2 2の機能不全に関連する疾患としては、 例
えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神 経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シェ一ダレン症候 群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 C R H産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾ —ル抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰 瘍、 過敏性腸症候群、'低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う 疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した 行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患などの 疾患や、 摂食量上昇、 飲水量上昇、 尿量上昇、 侵害刺激に対する過敏性の低下、 血漿中のコルチコステロン値の上昇、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の上 昇、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇、 血圧低下、 自発行動量増加、 ストレス感受性低下などの症状が挙げられる。
—方、 R F R Pまたは〇T 7 T O 2 2の過剰発現に関連する疾患としては、 例 えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛 み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能 低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴 う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感 情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される 疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの 疾患や、 摂食量減少、 飲水量減少、 尿量減少、 侵害刺激に対する過敏性の上昇、 血漿中のコルチコステロン値の減少、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の減
少、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の減少、 血圧上昇、 自発行動量低下、 ストレス感受性增大などの症状が挙げられる。
(3) RFRPまたは OT 7 T 022の発現量を変化させる化合物またはその塩 を含有する医薬
RFRPまたは OT 7 T 022をコードする DNAは、 プロープとして用いる ことにより、 RFRPまたは OT 7 TO 22の発現量を変化させる化合物または その塩のスクリー-ングに用いることができる。
すなわち、 本発明は、 例えば、 (i) 非ヒト哺乳動物の a) 血液、 b) 特定の 臓器、 c) 臓器から単離した組織もしくは細胞、 または (ii) 形質転換体等に含 まれる RFRPまたは OT 7 T 022の mRNA量を測定することによる、 RF RPまたは OT7TO 22の発現晕を変化させる化合物またはその塩のスクリー ニング方法を提供する。
1 1 ?または0丁7丁022の mRNA量の測定は具体的には以下のように して行なう。
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒ ト哺乳動物 (例えば、 マウス、'ラット、 ゥ サギ、 ヒッジ、 プタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には免疫不全モ デルラット、 マウス、 ゥサギなど) に対して、 薬剤 (例えば、 免疫調節薬など) あるいは物理的ス トレス (例えば、 浸水ストレス、 電気ショ ック、 明暗、 低温な ど) などを与え、 一定時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例えば、 月 、 肝臓、 腎臓など) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。 得られた細胞に含まれる RFRPまたは OT7TO 22の mRNAは、 例えば、 通常の方法により細胞等から mRNAを抽出し、 例えば、 Ta qMa n PCR などの手法を用いることにより定量することができ、 自体公知の手段によりノー ザンプロットを行うことにより解析することもできる。
(ii) RFRPまたは〇T 7 T 022を発現する形質転換体を W〇 00/29
441号または WO 01X66134号に記載の方法に従い作製し、 該形質転換
体に含まれる RFRPまたは〇T 7 Τ 022の mR Ν Αを同様にして定量、 解析 することができる。
RFRPまたは OT 7T022の発現量を変化させる化合物またはその塩のス クリーユングは、
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物に対して、 薬剤あるいは物理的 ストレスなどを与える一定時間前 ( 30分前〜 24時間前、 好ましくは.30分前 〜 12時間前、 より好ましくは 1時間前〜 6時間前) もしくは一定時間後 ( 30 分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ましくは 1時間後〜 24時 間後) 、 または薬剤あるいは物理的ストレスと同時に試験化合物を投与し、 投与 後一定時間経過後 ( 30分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ま しく ίま 1時間後〜 24時間後) 、 鉀胞に含まれる R FRPまたは ΟΤ7Τ022 の mRNA量を定量、 角军析することにより行なうことができ、
(ii) 形質転換体を常法に従い培養する際に試験化合物を培地中に混合させ、 一定 3寺間培養後 (1日後〜 7日後、 好ましくは 1日後〜 3日後、 より好ましくは 2日後〜 3日後) 、 該形質転換体に含まれる RFRPまたは OT 7T022の m RNA量を定量、 解析することにより行なうことができる。
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合成 化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿などが用 いられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物であって もよレヽ。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的に 許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用いら れ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩としては、 例え ί 、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との诲、 ある いは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハ ク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベン
ゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 RFR Pまたは OT 7TO 22の発現量を変化させる作用を有する化合物またはその塩 であり、 具体的には、 (ィ) RFRPまたは OT7T022の発現量を増加させ ることにより、 OT 7T022を介する細胞刺激活性 (例えば、 ァラキドン酸遊 離、 ァセチルコリン遊離、 細胞内 C a 2 +遊離、 細胞内 c AMP生成、 細胞内 c AMP生成抑制、 細胞内 c GMP生成、 イノシトーノレリン酸産生、 細胞膜電位変 動、 細胞內蛋白質のリン酸化、 c一 f o sの活性化、 pHの低下などを促進する 活性または抑制する活性など) を増強させる化合物またはその塩、 (口) RFR Pの発現量を減少させることにより、 該細胞刺激活性を減弱させる化合物または その塩である。 5
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物としては、 ペプチド、 蛋 白質、 非ペプチド性化合物、 合成化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿などが挙げられ、 これら化合物は新規な化合物であっても よいし、 公知の化合物であってもよい。
該化合物の塩としては、 前記した RFRPの塩と同様のものが用いられる。 上記スクリ一ユング方法で得られる RFRPまたは〇T 7 Τ 022の発現量を 増加させる化合物またはその塩は、 例えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚 障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎 皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性 食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性)!症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感 情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡
眠障害等) など] 、 神経系の疾患等に対する安全で低毒性な予防 ·治療剤、 摂食 量減少剤、 飲水量減少剤、 尿量減少剤、 侵害刺激に対する過敏性の上昇剤、 血漿 中のコルチコステロン値の低下剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の低下 剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の低下剤、 血圧上昇剤、 自発行動抑 制剤、 ストレス感受性増進剤として用いることができる。
上記スクリーユング方法で得られる R F R Pまたは O T 7 T O 2 2の発現量を 減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症 状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール 血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 臂不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不 全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月铎、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感 -情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障 害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ストレス関連障害 (例、 外 傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫 性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の变 1"生疾患等) など] 等に対する安全で低毒性な予防 ·治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏性の低下剤、 血漿中のコルチコステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の 上昇剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇剤、 血圧低下剤、 自発行 動促進剤、 抗ストレス剤などとして用いることができる。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩を医薬組成 物として使用する場合、 常套手段に従って製剤化することができる。 具体的には、 上記した R F R Pを含有する予防 ·治療剤と同様に製造することができる。
得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、' ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対し
て投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法など により差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき RFRPまたは〇T 7T022の発現量を増 加させる化合物またはその塩を約 0. 1〜10 Omg、 好ましくは約 1. 0〜5 0mg、 より好ましくは 0〜20mgである。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なる力 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) において は、 一日につき RFRPまたは O—T 7 T 022の発現量を増加させる化合物また は の塩を約 0. 01〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. l〜20mg程度、 よ り好ましくは約 0. 1〜 1 0 m g程度を静脈注射により投与するのが好都合であ る。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができ る。
(4) 抗体を用いる診断方法
RFRPまたは OT 7 T 022に対する抗体 (以下、 本発明の抗体と略記す る) は、 RFRPまたは〇T 7T022を特異的に認識することができるので、 被検液中の RFRPまたは ΟΤ 7 Τ 022の検出や中和に使用することができる。 すなわち、 本発明は、
(i) 本発明の抗体と、 被検液および標識化された RFRPまたは OT7TO 2 2とを競合的に反応させ、 該抗体に結合した標識化された RFRPまたは OT 7
TO 22の割合を測定することを特徴とする被検液中の RFRPまたは OT 7T 022の定量法、 および
(ii) 被検液と担体上に不溶化した本発明の抗体およぴ標識化された本発明の別 の抗体とを同時あるいは產続的に反応させたのち、 不溶化担体上の標識剤の活性 を測定することを特徴とする被検液中の RFRPまたは OT7T022の定量法 を提供する。 '
上記 (ii) の定量法においては、 一方の抗体が RFRPまたは〇T 7 T 022 の Ν.端部を認識する抗体で、 他方の抗体が RFRPまたは ΟΤ 7 Τ 022の C端 部に反応する抗体であることが望ましい。
また、 RFRPまたは ΟΤ 7Τ0 22に対するモノクローナル抗体 (以下、 本 発明のモノクローナル抗体) を用いて RFRPまたは OT 7 T 022の定量を行 うことができるほカヽ 組織染色等による検出を行なうこともできる。 これらの目 的には、 抗体分子そのものを用いてもよく、 また、 抗体分子の F(a )2、 F a b'、 あるいは F a b画分を用いてもよレヽ。
本発明の抗体を用いる RFRPまたは〇T 7 T 022の定量法は、 特に制限さ れ¾べきものではなく、 被測定液中の抗原量 (例えば、 RFRP量または ΟΤ 7 TO 22量) に対応した抗体、 抗原もしくは抗体一抗原複合体の量を化学的また は物理的手段により検出し、 これを既知量の抗原を含む標準液を用いて作製した 標準曲線より算出する測定法であれば、 いずれの測定法を用いてもよい。 例えば、 ネフロメ トリー、 競合法、 ィムノメ トリック法およびサンドィツチ法が好適に用 いられるが、 感度、 特異性の点で、 後述するサンドイッチ法を用いるのが特に好 ましい。 '
標識物質を用いる測定法に用いられる標識剤としては、 例えば、 放射性同位元 素、 酵素、 蛍光物質、 発光物質などが用いられる。 放射性同位元素としては、 例 えば、 2 5 I〕 、 3 1 I〕 、 〔3 H〕 、 C1 4 C] などが用いられる。 上記酵素としては、 安定で比活性の大きなものが好ましく、 例えば、 j3—ガラク トシダーゼ、 β一ダルコシダーゼ、 アル力リフォスファターゼ、 パーォキシダー ゼ、 リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。 蛍光物質としては、 例えば、 フルォ'' レスカミン、 フルォレツセンイソチ才シァネートなどが用いられる。 発光物質と しては、 例えば、 ノレミノ一ノレ、 ルミノール誘導体、 ルシフェリン、 ルシゲニンな どが用いられる。 さらに、 抗体あるレ、は抗原と標識剤との結合にビォチンーアビ ジン系を用いることもできる。
抗原あるいは抗体の不溶化に当っては、 物理吸着を用いてもよく、 また通常酵 素等を不溶化、 固定化するのに用いられる化学結合を用いる方法でもよい。 担体 としては、 ァガロース、 デキストラン、 セノレロースなどの不溶性多糖類、 ポリス チレン、 ポリアクリルアミ ド、 シリコン等の合成樹脂、 あるいはガラス等があげ られる。
サンドィッチ法においては不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検液を 反応させ (1次反応) 、 さらに標識化した別の本発明のモノクローナル抗体を反 応させ (2次反応) たのち、 不溶ィ匕担体上の標識剤の活性を測定することにより 被検液中の R F R P量を定量することができる。 1次反応と 2次反応は逆の順序 に行っても、 また、 同時に行なってもよレヽし時間をずらして行なってもよレ、。 標 識化剤おょぴ不溶化の方法は前記 φそれらに準じることができる。 また、 サンド ィツチ法による免疫測定法において、 固相用抗体あるいは標識用抗体に用いられ る抗体は必ずしも 1種類である必要はなく、 測定感度を向上させる等の目的で 2 種類以上の抗体の混合物を用いてもよい。
本発明のサンドィツチ法による R F R Pまたは Ο Τ 7 Τ 0 2 2の測定法におい ては、 1次反応と 2次反応に用いられる本発明のモノクローナル抗体は、 R F R Ρまたは〇Τ 7 Τ 0 2 2の結合する部位が相異なる抗体が好ましく用いられる。 すなわち、 1次反応および 2次反応に用いられる抗体は、 例えば、 2次反応で用 いられる抗体が、 R F R Pまたは Ο Τ 7 Τ 0 2 2の C端部を認識する場合、 1次 反応で用いられる抗体は、 好ましくは C端部以外、 例えば N端部を認識する抗体 が用いられる。
本発明のモノクローナル抗体をサンドィッチ法以外の測定システム、 例えば、 競合法、 ィムノメ トリック法あるいはネフロメ トリーなどに用いることができる。 競合法では、 被検液中の抗原と標識抗原とを抗体に対して競合的に反応させた のち、 未反応の標識抗原(F ) と、 抗体と結合した標識抗原 (B ) とを分離し (B Z F分離) 、 B, Fいずれかの標識量を測定し、 被検液中の抗原量を定量す
る。 本反応法には、 抗体として可溶性抗体を用い、 B / F分離をポリエチレング リコール、 前記抗体に対する第 2抗体などを用いる液相法、 および、 第 1抗体と して固相化抗体を用いるか、 あるいは、 第 1抗体【ま可溶性のものを用い第 2抗体 として固相化抗体を用いる固相化法とが用いられる。
ィムノメ トリック法では、 被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識化抗 体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する力 あるいは、 被検液中の抗 原と過剰量の標識化抗体とを反応させ、 次に固相 匕抗原を加え未反応の標識化抗 体を固相に結合させたのち、 固相と液相を分離する。 次に、 いずれかの相の標識 量を測定し被検液中の抗原量を定量する。
また、 ネフロメ トリーでは、 ゲル内あるいは溶液中で抗原抗体反応の結果生じ た不溶性の沈降物の量を測定する。,被検液中の抗原量が僅かであり、 少量の沈降 物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用するレーザーネフロメ トリーな どが好適に用いられる。
これら個々の免疫学的測定法を本発明の定量方法に適用するにあたっては、 特 別の条件、 操作等の設定は必要とされない。 それぞれの方法における通常の条件、 操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて R F R Pまたは O T 7 T 0 2 2の測 定系を構築すればよい。 これらの一般的な技術手段の詳細については、 総説、 成 書などを参照することができる。
例えば、 入江 寛編 「ラジオイムノアツセィ」 (講談社、 昭和 4 9年発行) 、 入江 寛編 「続ラジオィムノアツセィ」 (講談社、 昭和 5 4年発行) 、 石川栄治 ら編 「酵素免疫測定法」 (医学書院、 昭和 5 3年発行) 、 石川栄治ら編 「酵素免 疫測定法」 (第 2版) (医学書院、 昭和 5 7年発行) 、 石川栄治ら編 「酵素免疫 測定法」 (第 3版) (医学書院、 昭和 6 2年発行) 、 「MethodS in ENZYMOLOGY j Vol. 70 (Immunochemi cal Techniciues (Part A) )、 同書 Vol. 73 (Immunochemical Techniques (Part B) )、 同書 Vol. 74 (Immunochemical Techniques (Part C) )、 同書 Vol. 84 (Immunochemical Techniques (Part D :
Selected Immunoassays) ) 同書. Vol. 92 (Immunochemical Techniques (Part E : Monoclona丄 Antibodies and General Immunoassay Methods) )、 同書 Vol. 121 (Immunochemical Techniques (Part I : Hybri doma Technology and Monoclonal Antibodies)) (以上、 アカデミックプレスネ: h発行)などを参照するこ とができる。
以丄のようにして、 本発明の抗体を用いることによって、 RFRPまたは OT 7 T O 2 2を感度良く定量することができる。
さらには、 本発明の抗体を用いて RFRPまたは OT 7T 0 2 2の濃度を定量 することによって、 RFRPまたは OT 7T02 2の濃度の減少が検出された場 合、 ί列えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経 痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高 ルシゥム血症、 低力リウム血症、 シエーダレ ン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体 腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コ ルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二 指腸 ?t瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢月包卵巣症候群、 ターナー 症候群などの疾患や、 摂食量減少、 飲水量減少、 尿量減少、 侵害刺激に対する過 敏性の上昇、 血漿中のコルチコステロン値の低下、 血槳中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下、 血圧上昇な どの症状である、 または将来罹患する可能性が高いと診断することができる。 また、 RFRPまたは OT 7 T0 2 2の濃度の増加が検出された場合には、 例 えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛 み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能 低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 '腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体月重瘍、 視床下部性無月経 などの疾患や、 摂食量上昇、 飲水量上昇、 尿量上昇、 侵害刺激に対する過敏性の 低下、 血漿中のコルチコステロン値の上昇、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH)
値の上昇、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇、 血圧低下などの症状 である、 または将来罹患する可能性が高いと診断することができる。
( 5 ) R F R Pと O T 7 T 0 2 2との結合性またはシグナノレ伝達を変化させるィ匕 合物またはその塩 (ァゴニスト、 アンタゴニストなど) のスクリーニング方法、 および R F R Pと O T 7 T 0 2 2との結合性またはシグナノレ伝達を変化させるィ匕 合物またはその塩を含有する医薬
O T 7 T 0 2 2を用いるか、 または組換え型 O T 7 T O 2 2の発現系を構築し、 該発現系を用いたレセプター結合アツセィ系を用いることによって、 例えば、 過 食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿 崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 タツ シング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生" F垂体腫瘍、 C R H産 生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗 症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 · 十二指腸潰瘍、 過敏 个生腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 ネ申経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドス テロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソ ン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 f垂体機能低下症、 頭 畫咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双 極性感情障害等) およびうつ病エピソードを伴う疾患 (例、 う.つ病、 反復性うつ 病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス ト レス関連障害 (例、 外傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障 害、 強迫性障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害 および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分鎮される疾患における ノ、。一キンソン症候群、 基底核のその他の'変性疾患等) など] などの予防 ·治療薬
や摂食量、 飲水量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコステロン 値、 血漿中の黄体形成ホル ン (LH) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値、 血圧、 自発行動量、 ス トレス感受性などの調整薬として有用な R IF RP と OT 7 T 0 2 2との結合性またはシグナル伝達を変化させる化合物 (例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非べプチ ド性化合物、 合成化合物、 発酵生産物など) または その塩を効率よくスクリー二ングすることができる。
このような化合物には、 (ィ) OT 7 T 0 2 2を介して細胞刺激活性 (f列えば、 ァラキドン酸遊離、 ァセチルコリン遊離、 細胞内 C a 2 +遊離、 細胞内 c AMP 生成、 細胞内 c AMP生成抑讳 lj、 細胞内 c GMP生成、 イノシトールリン酉愛産生、 細胞膜電位変動、 細胞内蛋白質のリン酸化、 c— f o sの活性化、 p Hの低下な どを促進する活性または抑制する 性など) を有する化合物 (いわゆる、 OT 7 T O 2 2ァゴニスト) 、 (口) OT 7 T 0 2 2を介する細胞刺激活性を阻害する 化合物 (いわゆる、 OT 7 T 0 2 2アンタゴニスト) 、 (ノヽ) R F R Pと OT 7 T 0 2 2との結合力を増強する化合物、 または (二) RFR Pと OT 7 T 0 2 2 との結合力を減少させる化合物などが含まれる。
すなわち、 本発明は、
( 1 ) RFRPおよび (また ίま) ΟΤ 7 Τ Ο 2 2を用いることを特徴とする摂食 量、 飲水量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコステロン値、 血 漿中の黄体形成ホルモン (L li) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値、 血圧、 自発行動量またはスト レス感受性などの調節薬のスクリーニング方法、
(2) RFR Pおよび (また ίま) ΟΤ 7 Τ 0 2 2を用いることを特徴とする過食 症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩 症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシ ング病、 クッシング症候群、 昌 U腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRti産生 腫瘍、 アルドステロン産生腫 ¾¾、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経个生食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過毎戈性腸
症候群、 低血圧中枢性早激症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神 経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステ ロン症、 低コルチゾール JtfiL症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジゾン 病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頃蓋 咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動摩害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双 極性感情障害等) およびうつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ 病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連摩害 (例、 外傷後ストレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障 害、 強迫性障害等) 、 生理的障害おょぴ身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路摩害 および異常行動 (例、 続 性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患における パーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などの予防 ·治療薬 のスクリーユング方法、
(3) ( i ) RFRPと OT7T022とを接触させた場合と (ii) RFRPと OT7T022および試験化合物とを接触させた場合との比較を行なうことを特 徴とする摂食量、 飲水量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコス テロン値、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値、 血圧、 自^ §行動量またはス トレス感受性の調節薬のスクリーニン グ方法、
(4) ( i ) RFRPと〇T 7T022とを接触させた場合と (ii) RFRPと OT 7 T 022および試験化合物とを接触させた場合との比較を行なうことを特 徴とする過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シエーグレン症 候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体 B重瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾ
ール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰 瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 ·排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低 アルドステロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下 症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下逮体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行 動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁 病、 双極性感情障害等) およびうつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復 性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極†生感情障害等) 、 ス トレス関連 障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不 安障害、 強迫性障害等) 、 生理的.障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外 路障害および異常行動 (例、 続発性ノ、 °一キンソン症候群、 他に分類される疾患に おけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] の予防 '治療 薬のスクリーニング方法を提供する。
上記の改善薬や予防 ·治療薬は、 RFRPと OT 7T022との結合性または シグナル伝達を変化させる化合物またはその塩である。
本発明のスクリーニング方法にお! /、ては、 ( i) と (ϋ) の場合における、 例 えば、 O T 7 T 022に対する R FRPの結合量、 細胞刺激活性などを測定して、 比較することを特徴とする。
より具体的には、 本発明は、 '
a) 標識した RFRPを、 〇T 7 ΊΓ 022に接触させた場合と、 標識した RF RPおよび試験化合物を ΟΤ 7Τ 0 22に接触させた場合における、 標識した R FRPの ΟΤ 7Τ022に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする R FRPと ΟΤ7Τ022との結合性またはシグナル伝達を変化させる化合物また はその塩のスクリ一二ング方法、 '
b) 標識した RFRPを、 〇T 7 TO 22を含有する細胞または該細胞の膜画 分に接触させた場合と、 標識した RFRPおよび試験化合物を OT7T022を 含有する細胞または該細胞の膜画分に接触させた場合における、 標識した R F R Pの該細胞または該膜画分に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする RFRPと OT7T022との結合性またはシグナル伝達を変化させる化合物ま たはその塩のスクリーユング方法、
c) 標識した RFRPを、 OT 7 T 022をコードする DNAを含有する形質 転換体を培養することによって細胞膜上に発現した OT 7T022に接触させた 場合と、 標識した RFRPおよび試験化合物を〇T 7 Τ 022をコードする DN A 'を含有する形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現した OT 7 T 0 22に接触させた場合における、 標識した RFRPの OT 7 T 022に対する結 合量を測定し、 比較することを特徴とする RFRPと〇T 7 TO 22との結合性 またはシグナル伝達を変化させる化合物またはその塩のスクリ一二ング方法、 d) RFRPを活性化する化合物またはその塩 (例えば、 RFRPなど) を O T 7T022を含有する細胞に接触させた場合と、 RFRPを活性化する化合物 またはその塩おょぴ試験化合物を OT 7 TO 22を含有する細胞に接触させた場 合における、 OT 7 T 022を介した細胞刺激舌性を測定し、 比較することを特 徴とする RFRPと OT7T022との結合性 たはシグナル伝達を変化させる 化合物またはその塩のスクリーユング方法、 お び
e) RFRPを活性化する化合物またはその (例えば、 R F R Pなど) を O T7T022をコードする DNAを含有する形質転換体を培養することによって 細胞膜上に発現した O T 7 T 022に接触させ广こ場合と、 RFRPを活性化する 化合物またはその塩および試験化合物を OT 7 T 022をコードする DNAを含 有する形質転換体を培養することによって細胞 H奠上に発現した OT 7 T 022に 接触させた場合における、 レセプターを介する^ 0胞刺激活性を測定し、 比較する ことを特徴とする RFRPと OT 7 TO 22と O結合性またはシグナル伝達を変
化させる化合物またはその塩のスクリーニング; ^法を提供する。
本発明のスクリ^ニング方法では、 RFRPの代わりに、 RFRPと OT7T 022との結合性を変化させる化合物またはその塩を用いることもできる。 この RFRPと OT7T022との結合性を変化させる化合物またはその塩は、 RF R Pを用いて本発明のスクーニング方法を実施することによって得ることができ る。
本発明のスクリーニング方法の具体的な説明 以下にする。
まず、 本発明のスクリーニング方法に用いる OT 7 T 022としては、 OT 7 TO 22を含有する哺乳動物の臓器の細胞膜画分が好適である。 しかし、 特にヒ ト由来の臓器は入手が極めて困難なことから、 スクリーニングに用いられるもの としては、 組換え体を用いて大量 現させたヒト由来の OT 7T022などが適 している。
OT 7 T 022を製造するには、 WOO 0,29441号または WOO 1/6 6134号に記載の方法が用いられるが、 〇T T022をコードする DNAを 哺乳細胞や昆虫細胞で発現することにより行な ことが好ましい。 目的とする蛋 白質部分をコードする DNA断片には相補 DN が用いられるが、 必ずしもこれ に制約されるものではない。 例えば、 遺伝子断 や合成 DN Αを用いてもよい。 OT 7 T 022をコードする DN A断片を宿主 |¾物細胞に導入し、 それらを効率 よく発現させるためには、 該 DNA断片を昆虫 宿主とするバキュロウィルスに 属する核多角体炳ウィルス (nuclear polyhedrosi s virus; N P V) のホリへ卜 リンプロモーター、 S V 40由来のプロモータ · ~、 レトロゥイノレスのプロモータ 一、 メタ口チォネインプロモーター、 ヒトヒー卜ショックプロモーター、 サイト メガロウィルスプロモータ一、 SRaプロモー ーなどの下流に組.み込むのが好 ましい。 発現したレセプターの量と質の検査は れ自体公知の方法で行うことが できる。 例えば、 文献 〔Nambi, P. ら、 ザ .ジヤーナノレ ·ォブ ·バイオロジカ ル.ケミストリー (J. Biol. Chem. ) , 267卷, 19555〜19559頁, 1992年〕 に記載の
方法に従って行なうことができる。
したがって、 本発明のスクリーニング方法において、 OT 7T022を含有す るものとしては、 それ自体公知の方法に従って精製した〇T 7 Τ 022であって もよいし、 ΟΤ 7 Τ 022を含有する細胞を用いてもよく、 また ΟΤ 7Τ022 を含有する細胞の膜画分を用いてもよい。
本発明のスクリーユング方法において、 〇Τ 7Τ022を含有する細胞を用い る場合、 該細胞をダルタルアルデヒド、 ホ マリンなどで固定化してもよい。 固 定化方法はそれ自体公知の方法に従つて行なうことができる。
ΟΤ 7 Τ 022を含有する細胞としては、 ΟΤ 7 TO 22を発現した宿主細胞 をいう力 該宿主細胞としては、 大腸菌、 枯草菌、 酵母、 昆虫細胞、 動物細胞な どが好ましい。 、
細胞膜画分としては、 細胞を破碎した後、 それ自体公^の方法で得られる細胞 膜が多く含まれる画分のことをいう。 細胞の破砕方法としては、 Potter— Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、 ヮー ングブレンダーゃポリ トロン (Kinematica社製) のよる破碎、 超音波による破 、 フレンチプレスなど で加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させることに る破碎などが挙げられ る。 細胞膜の分画には、 分画遠心分離法や密度勾配遠心分離法などの遠心力によ る分画法が主として用いられる。 例えば、 細胞破砕液を ®速 (500〜 3000 r pm) で短時間 (通常、 約 1〜10分) 遠心し、 上清 さらに高速 (1 500 0〜30000 r pm) で通常 30分〜 2時間遠心し、 得られる沈澱を膜画分と する。 該膜画分中には、 発現した OT 7T 022と細胞白来のリン脂質や膜蛋白 質などの膜成分が多く含まれる。
OT 7T022を含有する細胞や膜画分中の OT 7 T D 22の量は、 1細胞当 たり 103 〜 108分子であるのが好ましく、 105〜; L 07分子であるのが好 適である。 なお、 発現量が多いほど膜画分当たりの ΟΤ Γ TO 22結合活性 (比 活性) が高くなり、 高感度なスクリーニング系の構築が可能になるばかりでなく、
同一ロットで大量の試料を測定できるようになる。
RFRPと OT7T022との結合性またはシグナル伝達を 化させる化合物 またはその塩をスクリーニングする上記の a) 〜c) を実施するためには、 例え ば、 適当な OT 7 T 022画分と、 標識した RFRPが必要でおる。 - OT7T022画分としては、 天然型の OT7T022画分力 、 またはそれと 同等の活性を有する組換え型 OT7T022画分などが望まし 、。 ここで、 同等 の活性とは、 同等のリガンド結合活性、 シグナル情報伝達作用 どを示す。
標識した RFRPとしては、 標識した RFRP、 標識した R F R Pアナログ化 合物などが用いられる。 例えば 〔3 H〕 、 2 5 I〕 、 C1 4 C] , 〔3 5 S3' などで標識された RFRPなどが用いられる。
具体的には、 RFRPと OT7T022との結合性またはシダ、ナル伝達を変化 させる化合物のスクリーニングを行なうには、 まず OT 7 T 02 2を含有する細 胞または細胞の膜画分を、 スクリーユングに適したバッファーに懸濁することに より〇T 7 T 022標品を調製する。 バッファーには、 ρΗ4〜: L O (望ましく は ρ Η6〜8) のリン酸バッファー、 トリス一塩酸バッファー どの R F R Ρと ΟΤ 7 Τ 022との結合を阻害しないバッファーであればいず でもよい。 また、 非特異的結合を低減させる目的で、 CHAPS、 Twe e n— 8 0T M (花王一 ァトラス社) 、 ジギトニン、 デォキシコレートなどの界面活性斉 IJをバッファーに 加えることもできる。 さらに、 プロテアーゼによる〇T 7 Τ 02 2や RFRPの 分解を抑える目的で PMS F、 ロイぺプチン、 E—64 (ペプチド研究所製) 、 ぺプスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加することもできる。 0.01〜1 Om 1の該レセプター溶液に、 一定量 (5000〜 500000 c p m) の標識 した RFRPを添カ卩し、 同時に 10— 4 M〜l 0 - 1 。 Mの試験化合物を共存さ せる。 非特異的結合量 (NSB) を知るために大過剰の未標識の RFRPを加え た反応チューブも用意する。 反応は約 0〜50°C、 望ましくは約 4〜37でで、 約 20分〜 24時間、 望ましくは約 30分〜 3時間行う。 反応後、 ガラス繊維瀘
紙等で濾過し、 適量の同バッファーで洗浄した後、 ガラス繊維濾紙に残存する放 射活性を液体シンチレーションカウンターまたは γ—カウンターで計滔』する。 拮 抗する物質がない場合のカウント(B。) から非特異的結合量 (NSB) を引い たカウント (B。 一 NSB) を 100%とした時、 特異的結合量 (B— NSB) 力 S、 例えば、 50%以下になる試験化合物を拮抗阻害能力のある候補物質として 選択することができる。
RFRPと OT7T022との結合性またはシグナル伝達を変化させる化合物 またはその塩をスクリーニングする上記の d) 〜e) の方法を実施するためには、 例えば、 OT 7 T 022を介する細胞刺激活性を公知の方法または市販の測定用 キットを用いて測定することができる。
具体的には、 まず、 OT 7 T 022を含有する細胞をマルチウエルブレート等 に培養する。 スクリーニングを行なうにあたっては前もつて新鮮な培地あるいは 細胞に毒性を示さない適当なバッファ一に交換し、 試験化合物などを添加して一 定時間ィンキュベートした後、 細胞を抽出あるいは上清液を回収して、 生成した 産物をそれぞれの方法に従って定量する。 細胞刺激活性の指標とする 質 (例え ば、 ァラキドン酸など) の生成が、 細胞が含有する分解酵素によって検定困難な 場合は、 該分解酵素に対する阻害剤を添加してアツセィを行なってもよい。 また、 c AMP産生抑制などの活性については、 フォルスコリンなどで細胞の基礎的産 生量を増大させておいた細胞に対する産生抑制作用として検出することができる。 細胞刺激活性を測定してスクリ一二ングを行なうには、 適当な OT 7 T 022 を発現した細胞が必要である。 OT 7 T 022を発現した細胞として fま、 天然型 の OT7T022を有する細胞株、 上記の組換え型 OT 7 T 022を発現した細 胞株などが望ましい。
試験化合物としては、 前記と同様のものが用いられる。
また、 試験化合物としては、 OT7T022の活性部位の原子座標おょぴリガ ンド結合ボケットの位置に基づいて、 リガンド結合ボケットに結合するように設
計された化合物が好ましく用いられる。 OT 7 T 022の活性部位の原子座標お よびリガンド結合ポケットの位置の測定は、 公知の方法あるいはそれに準じる方 法を用いて行うことができる。
RFRPと OT7T022との結合性またはシグナル伝達を変化させる化合物 またはその塩のスクリーニング用キットは、 RFRP、 OT 7T022を含有す る細胞またはその細胞膜画分を含有するものなどである。
本発明のスクリー-ング用キットの例としては、 次のものが挙げられる。
1. スクリーニング用試薬
a) 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液
Hanks' Balanced Salt Solution (ギブコネ土製) に、 0. ◦ 5 %のゥシ血清ァノレ プミン (シダマ社製) を加えたも 。
孔径 0. 4 5 μ mのフィルターで濾過滅菌し、 4°Cで保存するか、 あるいは用 時調製しても良い。
b) OT 7 T 022標品
OT 7 T 022を発現させた CHO細胞を、 12穴プレートに 5 X 105個/ 穴で継代し、 37°C、 5%C02 、 95%a i rで 2日間培養したもの。
c) 標識 RFRP
市販の 〔3 H〕 、 2 5 I〕 、 4 C〕 、 〔3 5 S〕 などで標識した RF RP
水溶液の状態のものを 4°Cあるいは— 20°Cにて保存し、 用時に測定用緩衝液 にて 1 //Mに希釈する。
d) RFRP標準液
RFRPを 0. 1 %ゥシ血清アルプミン (シグマ社製) を含む P B Sで 1 mM となるように溶角军し、 一 20 °Cで保存する。
2. 測定法
a) 12穴糸且織培養用プレートにて培養した OT 7 T 022発現 CHO細胞を、
測定用緩衝液 1 m 1で 2回洗浄した後、 490 1の測定用緩衝液を各穴に加え る。 .
b) 10— 3 〜: 10— 1 0 Mの試験化合物溶液を 5 μ 1加えた後、 標識 R F R Ρを 5 μ 1カロえ、 室温にて 1時間反応させる。 非特異的結合量を知るためには^: 験化合物の代わりに 10— 3 Μの RFRPを 5 1加えておく。
c ) 反応液を除去し、 1 m 1の洗浄用緩衝液で 3回洗浄する。 細胞に結合した 標識 R FRPを 0.2N NaOH- l%SDSで溶解し、 4 m 1の液体シンチ レーター A (和光純薬製) と混合する。
d) 液体シンチレーシヨンカウンター (ベックマン社製) を用いて放射活性を 測定し、 Percent Maximum Binding (PMB) を次の式で求める。
PMB= [ (B-NS B) (B。 一 NSB) ] X 100
PMB : Percent Maximum Binding
B :検体を加えた時の値
NS B : Non-specific Binding (非特異的結合量)
B。 :最大結合量
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られる 化合物としては、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合成化合物、 発酵生 産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿などが挙げられ、 これら 化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物であってもよい。
上記スクリーニング方法で得られる化合物の塩としては、 前記した RFRPの 塩と同様の塩が用いられる。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られる 化合物またはその塩は、 RFRPと OT7T022との結合性またはシグナル f云 達を変化させる作用を有する化合物またはその塩であり、 具体的には、 (ィ) 〇 T 7T022を介して細胞刺激活性を有する化合物またはその塩 (いわゆる、 〇 T 7T022ァゴニス 卜) 、 (口) 該細胞刺激活性を有しない化合物またはその
塩 (いわゆる、 OT7T022アンタゴ-ス ト) 、 (ハ) RFRPと OT 7T0 22との結合力を増強する化合物またはその塩、 または (二) RFRPと OT 7 TO 22との結合力を減少させる化合物またはその塩である。
OT 7 T 022ァゴニストである力 アンタゴニス トであるかの具体的な評価 方法は以下の (i ) および (ii) に従えばよい。
( i ) 例えば、 前記 a) 〜c) のスク リーニング方法で示されるパインディン グ*アツセィを行い、 RFRPと OT 7T022との結合性を変化させる (特に、 結合を阻害する) 化合物またはその塩を得た後、 該化合物またはその塩が上記し た OT 7T022を介する細胞刺激活性を有しているか否かを測定する。 細胞刺 激活性を有する化合物またはその塩は OT 7 TO 22ァゴニストであり、 該活性 を有しない化合物またはその塩は ς»τ 7 Τ 022アンタゴュストである。
(ii) (a) 試験化合物を OT 7T022を含有する細胞に接触させ、 上記 OT 7TO 22を介した細胞刺激活性を測定する。 細胞刺激活性を有する化合物また はその塩は OT 7 T 022ァゴニストである。
(b) OT 7 TO 22を活性化する化合物 (例えば、 RFRPなど) を OT 7T 022を含有する細胞に接触させた場合と、 OT 7 T 022を活性化する化合物 および試験化合物を OT 7 TO 22を含有する細胞に接触させた場合における、 OT 7T022を介した細胞刺激活性を測定し、 比較する。 OT 7T022を活 性化する化合物による細胞刺激活性を減少させ得る化合物またはその塩は O T 7 T 022アンタゴ-ス トである。
OT 7 T 022ァゴニストは、 RFRPが有する生理活性と同様の作用を有し ており安全で低毒性な医薬として有用である。
OT 7 T 022アンタゴニストは、 RFRPが有する生理活性を抑制すること ができるので、 RFRPの生理活性を抑制するための安全で低毒性な医薬として 有用である。
RFRPと OT 7T022との結合力を増強する化合物またはその塩は、 RF
R Pが有する生理活性を増強することができるので、 安全で低毒性な医薬として 有用である。
RFRPと OT7T022との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 R FRPが有する生理活性を減少させることができるので、 R F R Pの生理活性を 抑制するための安全で低毒性な医薬として有用である。
具体的には、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用 いて得られる OT 7 T 022ァゴニストおよび RFRPと OT 7 T 022との結 合力を増強する化合物またはその塩は、 例えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム 血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体寧瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫 瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神 経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟 症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害 等) 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質 性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患等に対する予防 ·治療剤、 摂食量減少剤、 飲水量減少剤、 尿量減少剤、 侵害刺激に対する過敏性の上昇剤、 血漿中のコルチ コステロン値の低下剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下剤、 血漿中 の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下剤、 血圧上昇剤、 自発行動抑制剤、 スト レス感受性増進剤として有用である。
一方、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得 られる〇T 7 Τ 022アンタゴニストおよび RFRPと OT 7T022との結合 力を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱 水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾ ール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、
肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体 機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] 等に対する予防 ·治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏性の低下剤、 血漿中のコルチ コステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の上昇剤、 血漿中 の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇剤、 血圧低下剤、 自発行動促進剤、 抗ス トレス剤などとして有用である。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られる 化合物またはその塩を上記の医薬組成物として使用する場合、 常套手段に従って 製剤化することができる。 具体的には、 上記した R F R Pを含有する予防.治療 剤と同様に製造することができる。
得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対し て投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法など により差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき O T 7 T O 2 2ァゴュストを約 0 . 1〜1 0 0 m g、 好ましくは約 1 . 0〜5 0 m g、 より好ましくは約 1 . 0〜2 0 m gで ある。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 頻尿患 者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき〇T 7 T 0 2 2ァゴニストを
約 0. 0 1〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. 1〜2 Omg程度、 より好ましく は約 0. 1〜 1 0 m g程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動 物の場合も、 体重 6 0 k g当たりに換算した量を投与することができる。
(6) 細胞膜における OT 7 T O 2 2の量を変化させる化合物またはその塩を含 有する医薬
OT 7 T 0 2 2に対する抗体は、 OT 7 T 0 2 2を特異的に認識することがで きるので、 細胞膜における OT 7 T 0 2 2の量を変化させる化合物またはその塩 のスクリーユングに用いることができる。
すなわち、 本発明は、 例えば、
'( i ) 非ヒ ト哺乳動物の a ) 血液、 b) 特定の臓器、 c) 臓器から単離した組 織もしくは細胞等を破壊した後、 細胞膜画分を単離し、 細胞膜画分に含まれる O T 7 T 0 2 2を定量することによる、 細胞膜における〇T 7 T O 2 2の量を変化 させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、
(ii) OT 7 T 0 2 2を発現する形質転換体等を破壊した後、 細胞膜画分を単 離し、 細胞膜画分に含まれる OT 7 T 0 2 2を定量することによる、 細胞膜にお ける OT 7 T 0 2 2の量を変化させる化合物またはその塩のスクリ一二ング方法、
(iii) 非ヒト哺乳動物の a ) 血液、 b ) 特定の臓器、 c ) 臓器から単離した 組織もしくは細胞等を切片とした後、 免疫染色法を用いることにより、 細胞表層 での該受容体蛋白質の染色度合いを定量化することにより、 細胞膜上の該蛋白質 を確認することによる、 細胞膜における QT 7 T 0 2 2の量を変化させる化合物 またはその塩のスクリーニング方法を提供する。
(iv) OT 7 T 0 2 2を発現する形質転換体等を切片とした後、 免疫染色法を 用いることにより、 細胞表層での該受容体蛋白質の染色度合いを定量化すること により、 細胞膜上の該蛋白質を確認することによる、 細胞膜における OT 7 T 0 2 2の量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。 細胞膜画分に含まれる OT 7 T 0 2 2め定量は具体的には以下のようにして行
なう。
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒ ト哺乳動物 (例えば、 マウス、 ラット、 ゥ サギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には免疫不全ラ ット、 マウス、 ゥサギなど) に対して、 薬剤 (例えば、 免疫調節薬など) あるい は物理的ス トレス (例えば、 浸水ス トレス、 電気ショック、 明暗、 低温など) な どを与え、 一定時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例えば、 脳、 肝 臓、 腎臓など) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。 得られた 臓器、 組織または細胞等を、 例えば、 適当な緩衝液 (例えば、 トリス塩酸緩衝液、 リン酸緩衝液、 へぺス緩衝液など) 等に懸濁し、 臓器、 組織あるいは細胞を破壊 し、 界面活性剤 (例えば、 トリ トン X 1 0 0 τ M、 ツイーン 2 0 τ Mなど) など を用い、 さらに遠心分離や濾過、 ラム分画などの手法を用いて細胞膜画分を得 る。
細胞膜画分としては、 細胞を破砕した後、 それ自体公知の方法で得られる細胞 膜が多く含まれる画分のことをいう。 細胞の破砕方法としては、 Potter— Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、 ワーリングプレンダーゃポリ トロン (Kinematica社製) のよる破砕、 超音波による破砕、 フレンチプレスなど で加圧しながら細胞を細レ、ノズルから噴出させることによる破砕などが挙げられ る。 細胞膜の分画には、 分画遠心分離法や密度勾配遠心分離法などの遠心力によ る分面法が主として用いられる。 例えば、 細胞破砕液を低速 (5 0 0〜 3 0 0 0 r p m) で短時間 (通常、 約 1分〜 1 0分) 遠心し、 上清をさらに高速 (1 5 0 0 0〜3 0 0 0 0 r p m) で通常 3 0分〜 2時間遠心し、 得られる沈澱を膜画分 とする。 該膜画分中には、 発現した O T 7 T 0 2 2と細胞由来のリン脂質ゃ膜蛋 白質などの膜成分が多く含まれる。
細胞膜画分に含まれる〇T 7 T O 2 2は、 例えば、 本発明の抗体を用いたサン ドィ ツチ免疫測定法、 ウェスタンブロット解析などにより定量することができる。 かかるサンドィッチ免疫測定法は上記の方法と同様にして行なうことができ、
ウェスタンブロットは自体公知の手段により行なうことができる。
(ii) O T 7 T 0 2 2を発現する形質転換体を上記の方法に従い作製し、 細胞 膜画分に含まれる O T 7 T O 2 2を定量することができる。
細胞膜における O T 7 T O 2 2の量を変化させる化合物またはその塩のスクリ 一-ングま、
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物に対して、 薬剤あるいは物理的 ス トレスなどを与える一定時間前 (3 0分前〜 2 4時間前、 好ましくは 3 0分前 〜 1 2時間前、 より好ましくは 1時間前〜 6時間前) もしくは一定時間後 (3 0 分後〜 3曰後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ましくは 1時間後〜 2 4時 聞後) 、 または薬剤あるいは物理的ストレスと同時に試験化合物を投与し、 投与 後一定時間経過後 ( 3 0分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ま しくは 1時間後〜 2 4時間後) 、 細胞膜における〇 T 7 T 0 2 2の量を定量する ことにより行なうことができ、
(ii) 开さ質転換体を常法に従い培養する際に試験化合物を培地中に混合させ、 一定時間培養後 (1日後〜 7日後、 好ましくは 1日後〜 3日後、 より好ましくは 2日後〜 3日後) 、 細胞膜における R F R Pの量を定量することにより行なうこ とができる。
細胞膜画分に含まれる O T 7 T 0 2 2の確認は具体的には以下のようにして行 なう。
(iii) 正常あるいは疾患モデル非ヒ ト哺乳動物 (例えば、 マウス、 ラット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には免疫不全 モデルラット、 マウス、 ゥサギなど) に対して、 薬剤 (例えば、 免疫調節薬な ど) あるいは物理的ス トレス (例えば、 浸水ス トレス、 電気ショック、 明暗、 低 温など) などを与え、 一定時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例え ば、 脳、 肝臓、 腎臓など) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。 得られた臓器、 組織または細胞等を、 常法に従い組織切片とし、 本発明の抗体を
用いて免疫染色を行う。 細胞表層での該受容体蛋白質の染色度合レ、を定量化する ことにより、 細胞膜上の該蛋白質を確認することにより、 定量的または定性的に、 細胞膜における〇T 7 TO 22の量を確認することができる。
(iv) OT 7T022を発現する形質転換体等を用いて同様の手段をとること により確認することもできる。
試験化合物としては、 前記と同様のものが用いられる。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物は、 細胞膜における OT 7T022の量を変化させる作用を有する化合物であり、 具体的には、 (ィ) 細 胞膜における OT7TO 22の量を増加させることにより、 OT 7T022を介 する細胞刺激活性を増強させる化合物、 (口) 細胞膜における OT 7 T 022の 量を減少させることにより、 該細胞刺激活性を減弱させる化合物である。
上記スクリ一二ング方法で得られる化合物の塩としては、 前記した RFRPの 塩と同様の塩が用いられる。
細胞膜における O T 7TO 22の量を増加させることにより、 細胞刺激活性を 増強させるィ匕合物またはその塩は、 例えば、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻尿、 痛覚 障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシウム血症、 低カリウム血症、 シ: ^一ダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症候群、 副腎 皮質刺激ホ /レモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏症、 神経性 食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感 情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) 生 理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡眠 障害等) など] 、 神経系の疾患等に対する安全で低毒性な予防 ·治療剤、 摂食量 減少剤、 飲水量減少剤、 尿量減少剤、 侵害刺激に対する過敏性の上昇剤、 血漿中 のコルチコステロン値の低下剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下剤、
血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の低下剤、 血圧上昇剤、 自発行動抑制剤、 ストレス感受性増進剤などとして有用である。
細胞膜における O T 7 T 0 2 2の量を減少させることにより、 細胞刺激活性を 減弱させる化合物またはその塩は、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症 状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾール 血症、 続発性または慢 f生副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不 全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感 情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障 害、'気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ストレス関連障害 (例、 外 傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫 性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] 等に対する安全で低毒性な予防 ·治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏性の低下剤、 血漿中のコルチコステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (L H) 値の 上昇剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F S H) 値の上昇剤、 血圧低下剤、 自発行 動促進剤、 抗ストレス斉 ϋなどとして有用である。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩を医薬組成 物として使用する場合、 常套手段に従って製剤化することができる。 具体的には、 上記した R F R Ρを含有する予防 ·治療剤と同様に製造することができる。
得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対し て投与することができる。
該化合物またはその:^の投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法など により差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k
gとして) においては、 細胞膜における OT 7 T 022の量を増加させる化合物 またはその塩を一日につき約 0. 1〜1 0 Omg、 好ましくは約 1. 0〜50 m g、 より好ましくは約 1. 0〜20mgである。 非経口的に投与する場合は、 そ の 1回投与量は投与対象、 对象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 頻尿患者 (体重 6 O k gとして) において は、 細胞膜における OT 7 TO 22の量を増加させる化合物またはその塩を一日 にっき約 0. 01〜30m g程度、 好ましくは約 0. l〜20mg程度、 より好 ましくは約 0. 1〜10 m g程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 6 0 k g当たりに換算した量を投与することができる。
(7) RFRPまたは OT 7 T 022に対する抗体を含有してなる医薬
RFRPまたは〇T 7T 022 対する抗体 (特に、 中和抗体) は、 RFRP または ΟΤ 7 TO 22が関与するシグナル伝達、 例えば、 OT 7 TO 22を介す る細胞刺激活性を不活性ィ匕することができる。
したがって、 RFRPまたは OT 7 TO 22に対する抗体は、 例えば、 拒食症 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドス テロン症、 低コルチゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソ ン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下 症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行 動障害 [例えば、 気分 [感 If] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障 害、 全般性不安障害、 強迫' I"生障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路 障害おょぴ異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患にお けるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] 等に対する予 防 ·治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏 性の低下剤、 血漿中のコルチコステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン
(LH) 値の上昇剤、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の上昇剤、 血圧低 下剤、 自発行動促進剤、 抗ストレス剤などとして用いることができる。
上記製剤は、 前記した RFRPを含有する医薬と同様にして製造し、 使用する ことができる。
(8) アンチセンス DNAまたは s i RNAを含有してなる医薬
' RFRPをコードする DN Aに対するアンチセンス DN Aまたは OT 7 T 02 2をコードする DNAに対するアンチセンス DNA (以下、 アンチセンス DNA と略記する) または本発明の s i RNAは、 例えば、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチ ゾール血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥満、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体 機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] 等に対する予防 ·治療剤、 摂食量上昇剤、 飲水量上昇剤、 尿量上昇剤、 侵害刺激に対する過敏性の低下剤、 血漿中のコルチ コステロン値の上昇剤、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の上昇剤、 血漿中 の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の上昇剤、 血圧低下剤、 自発行動促進剤、 抗ス トレス剤などとして用いることができる。
例えば、 該アンチセンス DNAまたは s i RNAを用いる場合、 該アンチセン ス DNAまたは s i RNAを単独あるいはレト口ウィルスベクター、 アデノウイ ノレスベクター、 アデノウィルスァソシエーテツドウイノレスベクターなどの適当な ベクターに揷入した後、 常套手段に従って実施することができる。 該アンチセン
ス DNAまたは s i RNAは、 そのままで、 あるいは摂取促進のために補助剤な どの生理学的に認められる担体とともに製剤化し、 遺伝子銃やハイドロゲルカテ 一テルのようなカテーテルによって投与できる。
さらに、 該アンチセンス DNAは、 組織や細胞における RFRPまたは OT 7 TO 22をコードする DNAの存在やその発現状況を調べるための診断用オリゴ ヌクレオチドプローブとして使用することもできる。
(9) 各種薬物の作用メカニズムの解明方法
OT 7T022を用いることによって、 各種薬物が OT 7 TO 22を介して薬 理効果を発揮している力否かを確認することができる。
十なわち、 本発明は、 ·
(1) OT 7T 022を用いる^とを特徴とする、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻 尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシ ゥム血症、 低カリウム血症、 シヱーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症 候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン 産生腫瘍、 アルドステロン症、 原発性コノレチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏 症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十ニ旨腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢 性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱 水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低アルドステロン症、 低コルチゾ ール血症、 続発性または慢性副腎皮質機食 低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体機能不 全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精ネ申および行動障害 [例えば、 気分 [感 情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障害等) お よびうつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病性障害、 気分循環 症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス 障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強迫性障害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非器質性睡
眠障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続 性パーキンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] などに対する予防 ·治療薬や摂食量、 飲水 量、 尿量、 侵害刺激に対する過敏性、 血漿中のコルチコステロン値、 血漿中の黄 体形成ホルモン (LH) 値、 血漿中の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値、 血圧、 自 発行動量、 ストレス感受性などの調整薬が O T 7T0 22に結合することを確認 する方法、
(2) OT 7T022を用いることを特徴とする、 過食症、 肥満、 糖尿病、 頻 尿、 痛覚障害、 無痛症、 痛覚鈍麻、 神経痛、 神経炎、 尿崩症、 多飲症、 高カルシ ゥム血症、 低カリウム血症、 シエーダレン症候群、 クッシング病、 クッシング症 候群、 副腎皮質刺激ホルモン産生下垂体腫瘍、 CRH産生腫瘍、 アルドステロン 産生腫瘍、 ァノレドステロン症、 原発性コルチゾール抵抗症、 先天性副腎酵素欠乏 症、 神経性食欲不振症、 不眠、 胃 ·十二指腸潰瘍、 過敏性腸症候群、 低血圧中枢 性早熟症、 多嚢胞卵巣症候群、 ターナー症候群、 精神および行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 躁病エピソードを伴う疾患 (例、 躁病、 双極性感情障 害等) 、 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群 (例、 摂食障害、 非 器質性睡眠障害等) など] 、 神経系の疾患等に対する予防 ·治療薬や摂食量減少 薬、 飲水量減少薬、 尿量減少薬、 侵害刺激に対する過敏性の上昇薬、 血漿中のコ ルチコステロン値の低下薬、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の低下薬、 血 漿中の卵胞刺激ホルモン (FSH) 値の低下薬、 血圧上昇薬、 自発行動抑制薬、 ス トレス感受性増進薬が OT 7 TO 22に対するァゴニス トであることを確認す る方法、 .
(3) OT 7T 022を用いることを特徴とする、 拒食症、 神経性食思不振症、 脱水症状、 排尿障害、 過敏症、 感覚過敏、 痛み、 低ァ /レドステロン症、 低コルチ ゾ一ル血症、 続発性または慢性副腎皮質機能低下症、 アジソン病、 副腎機能不全、 肥、?箭、 不妊症、 高血圧、 腎不全、 心不全、' 下垂体機能低下症、 頭蓋咽頭腫、 黄体
機能不全、 下垂体腫瘍、 視床下部性無月経、 精神おょぴ行動障害 [例えば、 気分 [感情] 障害のうち、 うつ病エピソードを伴う疾患 (例、 うつ病、 反復性うつ病 性障害、 気分循環症、 気分変調症、 双極性感情障害等) 、 ス トレス関連障害 (例、 外傷後ス トレス障害 (PTSD) 、 社会恐怖症、 パニック障害、 全般性不安障害、 強 迫性障害等) など] 、 神経系の疾患 [例えば、 錘体外路障害および異常行動 (例、 続発性ノ 一キンソン症候群、 他に分類される疾患におけるパーキンソン症候群、 基底核のその他の変性疾患等) など] 等に対する予防 ·、台療薬ゃ摂食量上昇薬、 飲水量上昇薬、 尿量上昇薬、 侵害刺激に対する過敏性の低下薬、 血漿中のコルチ コステロ ン値の上昇薬、 血漿中の黄体形成ホルモン (LH) 値の上昇薬、 血漿中 の卵胞刺激ホルモン (F SH) 値の上昇薬、 血圧低下薬、 自発行動促進薬、 抗ス トレス薬などが OT 7 T 022に対するアンタゴニス トであることを確認する方 法、
(4) 各薬を OT 7 T 022に接触させた場合における、 各薬と OT 7 TO 2 '2との!^合量を測定することを特徴とする上記 (1) 〜 (3) 記載のスクリー二 ング方 を提供する。
この碓認方法は、 前記した RFRPと OT 7TO 22 との結合性を変化させる 化合物またはその塩のスクリーニング方法において、 試験化合物に代えて、 上記 の薬物を使用することによって実施することができる。
また、 本発明の確認方法用キットは、 前記した R F R Pと OT 7T022との 結合性を変化させる化合物のスクリーニング用キットにおいて、 試験化合物に代 えて、 上記の薬物を含有するものである。
このよ うに、 本発明の確認方法を用いることによって、 市販または開発途中の 各種薬物が OT 7 TO 22を介して薬理効果を発揮していることを確認すること ができる。
本発明の配列表の配列番号は、 以下の配列を示す。
〔配列番号: 1〕 .
RFR Pのアミノ酸配列 (ヒ ト型) を示す。
〔配列番号: 2〕
配列番号: 1で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DNA の塩基 e列を示す。
〔配列番号: 3〕
RFR Pのアミノ酸配列 (ヒ ト型) を示す。
〔配列番号: 4〕
配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DNA の塩基配列を示す。
〔配列番号: 5〕
RFR Pのァミノ酸配列 (ゥシ型) を'示す。
〔配列番号: 6〕
配列番号: 5で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DNA の塩基配列を示す。
〔配列番号: 7〕
RFR Pのアミノ酸配列 (ラット型) を示す (リクローニング前) 。
〔配列番号: 8〕
配列番号: 7で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DNA の塩基配歹 Kを示す。
〔配列番号: 9〕
RFR Pのアミノ酸配列 (ラット型) を示す (リクローニング後) 。
〔配列番号: 10〕
配列番号: 9で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DNA の塩基配 』を示す。
〔配列番号: 1 1〕
RF R Pのァミノ酸配列 (マウス型) を示す。
〔配列番号: 12〕
配列番号: 11で表わされるアミノ酸配列を有する RFRPをコードする DN Aの塩基配列を示す。 ―
〔配列番号: 13〕
ラット由来 G蛋白質共役型レセプター蛋白質 r OT 7T022のァミノ酸配列 を示す。
〔配列番号: 14〕
ラット由来 G蛋白質共役型レセプター蛋白質 r OT 7 TO 22をコードする c DN Aの塩基配列を示す。
〔配列番号: 15〕
ヒト由来 G蛋白質共役型レセプター蛋白質 h〇T 7 Τ 022をコードするアミ ノ酸配列を示す。
〔配列番号: 16〕
配列番号: 15で表されるァミノ酸配列を有する hOT7T022をコードす る DNAの塩基配列を示す。
〔配列番号: 17〕
配列番号: 15で表されるァミノ酸配列を有する hOT7T022をコードす る D N Aの塩基配列を示す。
〔配列番号: 18〕 .
後述の実施例 1で行われた: P CR法に用いられたプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号: 19〕
後述の実施例 1で行われた P C R法に用いられたプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号: 20〕
後述の実施例 2で行われた; P C R法に用いられたプライマ一の塩基配歹 を示す。 〔配列番号: 21〕
後述の実施例 2で行われた P C R法に用いられたプライマーの塩基配列を示す。
〔配列番号: 22〕
後述の実施例 2で行われた P_C R法に用いられたプローブの塩基配列を示す。 本願明細書において、 塩基やアミノ酸などを略号で表示する場合、 IUPAC—IUB Commission on Bioch.emical Nomenclatureによる略"^あるいは当亥分野におり o 慣用略号に基づくものであり、 その例を次に挙げる。
DNA :デォキシリボ核酸
c DNA :相補的デォキシリボ核酸
A : アデニン
T :チミン
G : グァニン
C : シトシン 、
RNA : リボ核酸
mRNA : メッセンジャーリボ核酸
d ATP :デォキシアデノシン三リン酸
d TTP :デォキシチミジン三リン酸
d GTP :デォキシグアノシン三リン酸
d CTP :デォキシシチジン三リン酸
ATP : アデノシン三リン酸
EDTA :エチレンジァミン四酢酸
SDS : ドデシル硫酸ナトリウム
G 1 y : ダリシン
A 1 a : ァラニン
V a 1 : ノ リン
L e u : ロイシン
I 1 e : ィソロイシン
S e r : セリン
Th r : スレオニン
C y s : システィン
Me t : メチォニン
G 1 u : グルタミン酸
A s p : ァスパラギン酸
L y s • 11 ヽヽ 、ノ
A r g : アルギニン
H i s : ヒスチジン
P h e : フエニノレアラニン
T y r :チロシン
T r p : トリブトファン
P r o :プロリン
A s n :ァスパラギン
G 1 n : グルタミン
p G 1 u : ピログノレタミン酸
Me : メチル基
E t :ェチル基
B u :プチル基
P h : フエニル基
TC :チアゾリジン一 4 ( _) 一カルボキサミ ド基 また、 本明細書中で繁用される置換基、 ^:護基および試薬を下記 する。
T o s : p―トノレエンスノレフ 一二ノレ
CHO : ホノレミノレ
B z 1 : ベンジル
CLBzl : 2 , 6—ジクロ口べ Zジル
B o m :ペンジノレオキシメチノレ
Z :ベンジルォキシカル 二ノレ
C 1一 Z : 2—クロ口べンジル キシカルボェノレ
B r - Z : 2—ブロモベンジル キシカノレボニル
B o c : t—ブトキシカルポ二ノレ
DNP :ジニトロフエノ一ノレ
T r t : トリチル
B um : t—プトキシメチノレ
Fmo c : N— 9—フノレオレニノレメ トキシカルボ二ノレ
HOB t : 1—ヒ ドロキシベンズトリアゾール
HOOB t : 3, 4—ジヒドロー 3—ヒ ドロキシ一 4一ォキソ一 1 , 2,
3—ベンゾトリ了ジン
HONB :卜ヒドロキシ- 5-ノルボルネン- 2, 3 -ジカルボキシイミ ド
DC C : N, N' ージシクロへキシノレカノレボジイミ ド
以下に実施例を挙げて本発明をより具体 に説明するが、 本発明がこれらに限 定されないことは言うまでもない。 実施例 1 RFRP トランスジエニックラゾ ト (T gラット) 作製
CAG発現ュュット [前記 CAGプロモーター (p CAG) およびゥサギ グ ロビンポリ A付加シグナル (G p A) からなる] を含むプラスミ ド p C XN 2 [本プラスミ ドは大阪大学大学院医学系研究科 宫崎純一教授より分与された (Miyazaki et al. Gene 1989 79: 269-77) コ を制限酵素 E c o R I処理して、 ニヮトリ ]3ァクチンプロモーターの下流にラ ットの c DNA (配列番号: 1 0) を連結できるようにした。 尚、 CAG発現ユニットは組換えアデノウイルス産生 用 コ ス ミ ドぺク タ一 AxCAwtit ( Adenovirus Expression Vector Kit (DualVersion); TaKaRa Code 6170に添付) から、 「実験医学」 , 21(7): 931 -
936 (2003) に記載の方法によりプラスミ ドベクターにリクローニングすること ができる。 ラットの c DNAは、 ラット t o t a 1 RNAを鎵型として用い、 5, -CCGAATTCGCCACCATGGAAATTATTTCATCAAAG- 3, (酉 3列番号: 1 8) および 5, - CCGAATTCTCACAGCTTCATAGCCCCTTG- 3, (配列番号: 1 9) の p r i me r s e tを用いて PCR反応によって得た。 P CRは 94で · 2分処理後、 94°C - 3 0秒、 5 5°C ' l分、 6 8 °C · 2分を 3 5回反復後、 6 8 · 2分処理により行 つた。 PCRにより得られた RFRP c DNA 制限酵素 E c o R I処理後、 タカララィゲーションキットを用いて上記 E c o RL I処理した p CXN 2に連結 し、 プラスミド p CXN2—R a t RF am i d e 5を作製した。 作製したプ ラスミ ドは、 PCRおよびシークェンサ一による増幅産物の塩基配列決定により c DNAの挿入を確認した。 この p CAG— RFR_ P— Gp Aの発現カセットを 含むプラスミドを常法に従って大腸菌コンビテン卜セル JM1 0 9に導入し、 得 られた形質転換体 (E s c h e r i c h i a c o l i JM1 0 9/p CXN 2— R a t RF a m i d e 5;本菌株は、 2004年 6月 28日から、 独立行政法人産 業技術総合研究所 特許生物寄託センター (IP0D ; 〒305- 8566 日本国茨城県つ くば巿東 1-1- 1 中央第 6) に、 FERM B P- 1 004 6の受託番号を付され て寄託されている。 ) を培養してプラスミ ドの大量調製を行った。 大量に得られ たプラスミ ドを制限酵素 B a mH I、 S a l Iお び P v u Iを用いて切断し、 ァガロースゲル電気泳動を行って分離した 3. 1 I b pの断片をァガロースゲル から切り出し、 常法による分離精製後、 インジェクション実験に用いた。
採卵用雌ラット (W i s t a r系統、 9〜: 1 3週齢) に 5 I Uの PMSGを腹 腔内投与し、 1 2時間明期 Z1 2時間暗期の飼育宣で 2 間飼育後、 5 I Uの h CGを腹腔内投与して雄ラット (Wi s t a r系 、 1 5〜2 0週齢) と交配さ せた。 別途、 自然発情している受胚用雌ラット (ϋ s t a r系統、 9〜20週 齢) を精管結紮雄ラット (W i s t a r系統、 1 5〜20週齢) と交配させた。 翌日、 膣栓形成により交尾を確認した採卵用雌ラッ トの腹腔を開いて卵管を取り
出し、 HER培地中、 実体顕微鏡下にピンセットで受精卵を り出した。 卵丘細 胞がとれた受精卵をピぺットで吸い上げ、 ミネラルオイルで覆われた HER培地 のドロップ中に入れて、 インジェクションするまでの間 37。C、 5% C〇2下 で 2時間培養した。
受精卵をミネラルオイルで覆われた PB Sに 18%の非働ィ匕した FC Sを添カロ した培地のドロップ中に入れてホールディングピぺットで吸引固定した。 ィンジ ェクシヨン断片 1/10 Tris塩酸、 EDTA溶液 (0. 3〜1. 0 g/m l ) をイン ジェクシヨンピぺットに吸引し、 実体顕微鏡下にインジェクションピぺットを受 精卵の雄性前核に突き刺し、 インジェクション断片を注入しブこ。 インジ工クショ ン終了後、 受精卵をミネラルオイルで覆われた HER培地の ドロップ中に入れて、 受胚用雌への移植までの間 37 °C 5% C〇 2下で培養し 。
受胚用雌ラットは移植に用いる日より 4日前の 13時にコンセラール (武田薬 品工業株式会社製) 40 μ 1を投与し、 移植前日の 17時に精管結さつ雄ラット と同居させて交配を行った。 移植当日午前 9時、 受胚用雌ラットの膣栓形成によ り偽妊娠状態を確認した受胚用雌ラットをネンブタール 4 Oxng/k g体重の濃 度投与して麻酔後、 後背部を切開して脂肪塊をピンセットで报まんで引き出し、 クレンメで固定した。 実体顕微鏡下に卵巣嚢をピンセットで引き裂き、 各卵管当 たり 10〜15個の受精卵をトランスファーピぺットによって卵管開口部に注入 した。 卵巣と卵管を体内に戻して切り口を縫合した後、 123寺間明期 /12時間 暗期の飼育室で飼育を続けた。 胚移植から約 21日後に仔ラット (F。) が産ま れた。 仔ラットへの導入 DNAの伝達は、 尾部を 1 cm程度 、サミで切り取り、 該組織抽出液から常法により DNAを単離して PCR法により確認した。
D I Gプローブを用いたサザン解析により遺伝子導入を確認した。 P C R陽性 個体 N 0. 70は、 14コピー、 No. 93個体は 7コピーの導入遺伝子が確認 された。
導入 DNAの伝達が確認された F。個体は、 生殖可能になった段階で Wi s t
a r系統ラットと交配させて産仔 (Ft ) を得た。 上記と同様に導入遺伝子の伝 達を確認し、 導入 DNAを有する ェ個体同士を (兄妹) 交酉己させ、 導入遺伝子 のホモ接合体を得た。 実施例 2 RFRP発現の確認
ホモ接合体の各臓器を摘出し、 I s o g e ii (二ツボンジーン社製) を用いて t o t a l RNAを定法により抽出した。 各臓器の RNA レベルの遺伝子発現 はリアルタイム PGR (T a qMa n P CR) によって評価した。 すなわち t o t a 1 RNAは所定のキット (アプライドパーキンエルマ一社製) を用いて c DNAを作製した。 つぎに所定のキット (アプライドパーキンュルマー社製) にプ ライ マー 5 , 一 GCCCCATTTTCA.CAGCAA (配列番号 : 2 0 ) , 5 , 一 CCCCCAATCTTTGAGTTCTTGA (配列番号: 2 1) , プローブとして 5, (FAM) - ATTACCAGCTGAGAGGAATCCCAAAAGG - (TAMRA) (配列番号 : 22 ) を添加した PCR反応液を調製した。 P r i sm 7700 S e q u e n c e D e t e c t o r (アプライ ドパーキンエルマ一社製) を用いて上言己 PCR反応溶液を 5 0°C · 2分および 95°C · 10分間各 1回反応後、 95°C · 1 5秒、 57 °C■ 8 0秒 40回反復し、 反応させた。 その結果、 全脳、 視床下部、 主要臓器において R F R P遺伝子の高発現を確認した。 その発現程度は N 0 n T gラットに比べて 顕著に高発現であった。
抗ラット RFRP— 1抗体を用いてラット脳、 視床下部組織抽出物に含まれて いる RFRP— 1のぺプチド発現を下記のとおり E I A法によって評価した。 ラ ット各組織 1 gを 1 Om lの沸騰した超純水に入れて 15分^煮沸した後、 氷冷 した。 次にそれに酢酸 0. 7m 1を添加し、 ポリ トロンによって 1 2000 r p m、 3分間ホモジナイズした。 1 5000 r pm ' 5分間の遠心操作を行って、 その上清を得た。 分取した上清に T F Aを最終濃度 0. 05 Q/0となるように添加 し、 メタノール、 0. 1 % T F A溶液で平衡化した S e p— P a k P l u s
C I 8カラムに入れた。 カラムは 50%CH3CN— 0. 1%TFA溶践を注い で溶出し、 溶出面分はサーバントを用いて乾固させた。 以上の画分を 2. 56m g組織 Ζ β 1となるように DMSOにて溶解した。 DM S O溶液 5 μ 1を 1 / 1
0 B l o c k a c eで 20倍希釈した。 ラットの RFRP— 1は a n t i— r a t RFRP— I N a n d a n t i - r a t 1 ?1 ?ーじ抗{本を用ぃ てサンドィツチ E I Aを行った。 まず、 1 F 3 モノクローナル抗体を 96穴マ イクロプレートの 0. 1M c a r b o n a t e b u f f e r ( 10 O 1 ) pH9. 5中に 10 g/m 1を入れた。 このプレートは P B S—Tで 浄した。 各サンプルは B u f f e r Α (100 1 ) に溶解させ、 各ゥエルに乗せた。 続いて 4°C . 24時間インキュベーション後、 マイクロプレートを PB S—丁で ?先浄し、 HRP— c o n j u g at e d a n t i— r a t RFRP— I N F a bを各ゥエルに添カ卩した。 再ぴ 4°C . 16時間インキュベーション後、 マイ クロプレートを PB S— Tで洗浄し、 TMB mi c r owe l l p e r o x
1 d a s e s y s t e mを用いて HR P活性を測定した。 その結果、 RFRP 一 1の発現が確認された。 実施例 3 体重変化
T gラットホモ接合体の体重変化を調べた。 T gラットホモ接合体の {ぉ重は N o n T gラットに比べて有意に少なく、 推移した。 T gラットホモ接合体 6週 齢および 9週齢の摂食量は N o n T gラットに比べて有意に少なかつこ。 T g ラットホモ接合体 6週齢おょぴ 9週齢の摂水量は N o n Tgラットに];匕べて軽 度の減少がみられた。 Tgラットホモ接合体の尿量も同時に調べた。 そ O結果、 T gラットの尿量は N o n T gラットの尿量よりも有意に低値であつこ。 実施例 4 侵害刺激に対する反応
T gラットホモ接合体を用いて侵害刺激に対する反応の評価を下記のとおり行
つた。 ラット、 マウス等で侵害刺激に対する反応を評価方法 (Wi l s o n S G, Mo g i l J S. B e h a v B r a i n R e s 1 25 : 65— 7 3, 2001) のなかで機械侵害刺激に対する反応を調べるためにランダルセリ ット試験 (後肢加圧法とも呼ぶ) 、 熱侵害刺激に対する反応を調べるためホット プレート試験を行った。
ランダルセリット試験は下記のとおり行つた。 ランダルセリット式鎮痛効果測 定装置 (Ug o B a s i l e社製 7200型) を用いて測定を行った。 ラッ トを保定後、 小さい台座上にラットの後肢を乗せ、 肢表面に円錐形の圧子で重み がかかるようセットし、 ペダルスィッチを踏んで力を増加させてゆき、 ラットが 肢を離そうとした時のディスプレイ上に示された数値を加圧重量として評価した 0 その結果、 No n T gラットに比べて T gラットにおいては少ない加重に対し て反応した。 Tgラットでは圧刺激に対する感受性が増加していることがわかつ た。
ホットプレート試験は市販のホットプレート式鎮痛効果測定装置を用いて行つ た。 最初、 55°Cに熱したホットプレート上に直径 1 5 cm高さ 20 cmのガラ ス製円筒を置き、 ラットをその円筒内にいれ、 ラットが後肢を舐めるあるいは跳 躍などの行動が現れるまでの時間を測定した。 その結果、 No n T gラットに 比べて T gラットホモ接合体においては後肢を舐めるあるいは跳躍時間が有意に 短縮した。 T gラットでは熱刺激に対しても感受性亢進が明らかになった。 T g ラッ 1、ホモ接合体を用いて 52 °C湯の入った水槽に尾先端から 3 cmのところま で浸漬して尾が水槽から出るまでの時間を熱侵害刺激に対する応答性として評価 した (t a i 1 i mm e r s i o n t e s t) 。 実験の最大時間は 20秒と した。 その結果、 T gラットの反応時間は N o n T gラットに比べて有意に短 かった。 T gラットでは熱刺激に対する感受性が増加していることがわかった。 実施例 5 血漿ホルモンの定量 '
ホモ接合体の採血を行い、 血漿中のコルチコステロン値、 黄体形成ホルモン (LH) 値、 卵胞刺激ホルモン (FSH) 値をそれぞれラットマウス用コルチコ ステロン 〔1 2 5 I〕 R I Aキット (I CN B i o c h em i c a l s I n c . 製) 、 ラット黄体形成ホルモン (LH) C1 2 5 I ] A s s a y S y s t e m ^Am e r s h a m B i o s c i e n c e s社製) 、 ラット卵胞刺激ホ ルモン (F SH) 測定 2 5 I〕 As s a y Sy s t em (Ame r s h a m B i o s c i e n c e s社製) によって測定した。 その結果、 血漿コルチコ ステロン値、 LH値および F SH値はそれぞれ No n Tgラットに比べて有意 に低値を示した。 実施例 6 飲水量、 尿量 、
T gラットホモ接合体を 9週齢時および 18週齢時にそれぞれ尿採取用代謝ケ ージ (オークス社製) に入れて 24時間の飲水量および 24時間尿量を測定した σ Tgラットホモ接合体の飲水量および尿量はいずれの週齢においても N o n T gラットに比べて有意に少なかった。 実施例 Ί 血圧
T gラットホモ接合体を 12週齢時および 2' 8週齢時にマウス、 ラット用非観 血式自動血圧計 (ソフトロン社製、 BP— 98E) を用いて血圧測定を行った。 その結果、 12週齢時および 28週齢時の T gラットホモ接合体の収縮期血圧は No n T gラットに比べて軽度の上昇がみられた。 実施例 8 行動解析
(1) 6週齢雄 T gラットおよび N 0 n T gラットを用いてオープンフィール ドテス トを行った。 実験に使用する動物を解析室の環境に馴化させた。 次にォー プンブイールド装-置 (90 c m径、 床面.を 1 9区画分割したもの) にラットを 1
匹ずつ真中の区画に頭を同じ方向にして静かに置いた。 1個体あたり 3分間の行 動を観察し、 行動潜時、 移動 (枠線を横断する回数) 、 探索行動 (立ちあがり) などを記録した。 その結果、 T gラットのオープンフィールド内における移動は N o n Tgラットよりも低い傾向を示した。 T gラットの探索 (立ち上がり) 行動は No n Tgラットよりも有意に低値を示した。
(2) 同じ動物を 7週齢において、 48時間水分制限を行った後、 オープンフィ 一ルドテストを行った。 その結果、 Tgラットのオープンフィールド内における 移動は N o n Tgラットよりも有意に低値を示した。 T gラットの探索 (立ち 上がり) 行動は N o n Tgラットよりも有意に低値を示した。
48時間水分制限後の血漿コルチコステロン値はコルチコステロン 2 5 I〕 R I Aキット (I CN B i o c h em i c a l s I n c. 製) 、 血漿 アルギニンバソプレツシン (AVP) 値の測定は AVP R I Aミツビシ (三菱 化学株式会社製) をそれぞれ用いて行った。 その結果、 Tgラットの血漿コルチ コステロン値および血漿 A VP値は No n Tgラットよりも有意に高値を示し た。
(3) 7週齢雄 Tgラットおよび No n T gラットを用いて反復拘束ス トレス 実験を行った。 実験開始後、 毎朝体重測定後、 午前中 1時間、 ラット 1匹ごとに 拘束器に入れて拘束ストレス負荷を行った。 実験開始時、 T gラットおよび N o n T gラットの体重差はみられなかったが、 拘束ス トレス開始後 1日目から T gラットおよび No n Tgラットの体重はともに減少し、 拘束ス トレス負荷開 始 7日目においては T gラットの体重は N o n Tgラットよりも有意に減少し た。 以後の体重差は大きくなつた。 産業上の利用可能性
本発明の遺伝子導入動物は、 拒食症などの疾患の予防薬 ·治療薬の評価、 RF R P遺伝子異常患者の遺伝子治療用実験などに用いることができ、 本発明の遺伝
子導入動物から採取した細胞などを培養し、 R F R Pァゴニストまたはァンタゴ 二ス トの評価に用いることができる。 本出願は、 日本で出願された特願 2004— 1 10457 (出願日 : 2004 年 4月 2日) を基礎としており、 その内容は本明細書にすべて包含されるもので ある。