WO2005075288A1

WO2005075288A1 - 飛行船

Info

Publication number: WO2005075288A1
Application number: PCT/JP2004/001258
Authority: WO
Inventors: Koji Yamashita
Original assignee: Koji Yamashita
Priority date: 2004-02-06
Filing date: 2004-02-06
Publication date: 2005-08-18

Abstract

本発明は、プロジェクタ等の映像投影手段により飛行船本体に配設された映像表示手段に映像を映し出す機能を備えた飛行船において、プロジェクタから出射される映像の光路が気嚢等によって遮られることなく確保することができ、映像の品位を落とさず、さらにスクリーンを飛行船の本体側面に密着させて配置可能な飛行船を提供することを目的とし、その飛行船は、ヘリウムガス等の浮揚性気体が充填される気嚢から独立したエアバッグを備え、映像投影手段から出射される映像はエアバッグ内を通過させて映像表示手段に投影されるように構成されてなり、当該エアバッグは出射された映像が何ものにも遮られることなく映像投影手段に到達するように光路が確保されている共に、映像投影手段から投影される映像が当該エアバッグ内に導入される部分が透明度の高い透過面とされ、そして、少なくともスクリーンを取り付ける飛行船の本体側面が円筒形状とされている。

Description

飛行船技術分野

本発明 ίま、プロジェクタ等の映像投影手段により飛行船本体に配設された映像表示手段に映像を映し出す機能を備えた飛行船に関する。明

背景技術

細

従来、街頭のビルディングなどの一部に大型ビジョンを設置して映像を映し出したり、飛行船の側面に絵や文字を描いて企業ゃィペントなどの宣伝 ·広告をしたりすることが行われている。中でも飛行船が空中を飛行する姿は極めてィンパクトが強く、それを見る人に深く印象を与える。特に、人口の密集している大都市の繁華街などで飛行船を飛行させれば、より大きな宣伝効果を得ることが期待される。ここで、飛行船型バルーンにスクリーンを備えたものとして特開平 8— 3 1 4 4◦ 1号（以下、特許文献 1と言う。）がある。

特許文献 1には、飛行船型のバルーンゴンドラにプロジヱク夕及びスピーカを搭載し、当該プロジェクタの映像を飛行船に内装したミラ一で反転させて飛行船の側面に映し出すと共に、スピーカで音声を出力する方法が開示されている（特許文献 1 (第 6〜7頁、第 2、 9、 1 0図））。

この飛行船型バル一ンは、ゴンドラに固定されたプロジヱク夕からの映像は飛行船の本体の下部に設けられた透明窓から飛行船本体内に配設されたミラーを介して飛行船の両側面の透過型スクリーンに映像を映し出すようになつている。しかし、実際に浮揚性気体としてヘリウムガスを充填し、自力で飛行可能な飛行船であって大型機のような場合にあっては、飛行船の内部にヘリウムガスを充填するための気嚢のほかにもエアを取り込んだり排出たりして飛行船の姿勢を制御するためのバロネット等が内装されている。従って、飛行船本体の側面に配設されたプロ.ジェク夕からそれとは反対側の側面に取り付けられたスクリーンに対して大画面の映像を投影しょうとすると、飛行高度に応じて気嚢やバロネッ卜が適宜膨張 - 収縮してプロジェク夕から出射される映像の光路を遮ってしまうおそれがある。途中で映像が遮られるとスクリーンに影が映ってしまい非常に見苦しいものとなる。従って、投影される映像の光路はしつかりと確保しておく必要がめ。

また、気嚢やバロネットを透明な合成樹脂等の材質によって形成し、プロジェクタから投影される映像を透明な気嚢等を透過させて飛行船の側面に配設されたスクリーンに投影することも考えられるが、プロジェクタから出射されたばかりの映像（光）を透明度のあまりよくない合成樹脂素材を透過させるとその際に明度が落ちてしまいスクリーンに映し出される映像からシャープさが失われて不鮮明で迫力のないものになってしまうという問題がある。また、プロジェクタから出射されたばかりの光は高温となり合成樹脂素材を変形若しくは熱によって破壊してしまうおそれもある。

さらに、引用文献 1にも示されているように、従来の飛行船の本体形状は流線型をしているのでそのような飛行船の側面にスクリーンを配置するとャの湾曲により平面状のスクリーンを飛行船本体にびったりと密着させて取り付けることができず、しかも投影される映像が歪んでしまうという問題がある。

そこで、本発明は、プロジェクタ等の映像投影手段により飛行船本体に配設された映像表示手段に映像を映し出す機能を備えた飛行船において、プロジェクタから出射される映像の光路が気嚢等によって遮られることなく確保すると共にスクリーンに映し出される映像の品位を落とさないことが可能な飛行船を提供することを目的とする。

また、飛行船の本体側面にスクリーンを密着させて配置することが可能な飛行船を提供することを目的とする。発明の開示

上記課題を解決するために、請求の範囲第 1項に記載の発明は、飛行船に搭載されたプロジェクタ等の映像投影手段により飛行船本体に配設された映像表示手段に映像を映し出す機能を備えた飛行船において、飛行船は、ヘリウムガス等の浮揚性気体が充填される気嚢から独立したエアバッグを備え、映像投影手段から出射される映像はエアバッグ内を通過させて映像表示手段に投影されるように構成されてなり、当該エアバッグは出射された映像が何ものにも遮られることなく映像投影手段に到達するように光路が確保されている共に、映像投影手段から投影される映像が当該エアバッグ内に導入される部分が透明度の高い透過面とされていることを特徴とする。

上記課題を解決するために、請求の範囲第 2項に記載の発明は、請求の範囲第 1項に記載の飛行船において、エアバッグは、当該飛行船の略中間部に位置して配置されると共に、映像表示手段は少なくとも円筒形状とされた飛行船の本体側面に配設されていることを特徴とする。

上記課題を解決するために、請求の範囲第 3項に記載の発明は、請求の範囲第 1項に記載の飛行船において、映像表示手段は、飛行船の内 "gl こ配設された平面状の透過型スクリーンであることを特徴とする。

上記課題を解決するために、請求の範囲第 4項に記載の発明は、請求の範囲第 1項〜第 3項のいずれか 1項に記載の飛行船において、エアバッグに設けられた透過面は透明なァクリル板又はガラス板であることを特徴とする。

上記課題を解決するために、請求の範囲第 5項に記載の発明は、請求の範囲第 1項〜題 4項に記載の飛行船において、エアバッグには開閉可能な出入口が設けられ、メンテナンス等のために出入が可能とされていることを特徴とする。

上記課題を解決するために、請求の範囲第 6項に記載の発明は、請求の範囲第 1項〜第 5項に記載の飛行船において、エアバッグは、投影手段が配設された側が狭く当該映像投影手段から出射された映像の光路に即して次第に拡開した形状とされている事を特徴とする。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係る飛行船の第一の実施形態における飛行船の概略斜視.図である。

第 2図は、図 1に示す飛行船のフレーム構造を示す側面である。

第 3図は、飛行船内に配置された気囊、バロネット及びエアバッグの配置を示す側面図である。

第 4図は、プロジヱク夕、エアバッグ及び透過型スクリーンの配置関係を示す説明図である。

第 5図は、フレームの斜視図である。

第 6図は、透過型スクリーン、取付面及び透明面の関係を示す一部側面断面図である。

第 7図は、投影手段収納室及びそこに収納されるプロジェクタ等の機器を示す斜視図である。

第 8図は、平面状の透過型スクリーンを飛行船内部に配置した状態を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係る飛行船の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第 1図は本発明に係る飛行船の一実施形態を表す側面図である。

第 1図に示されているように、本発明に係る飛行船 1は、飛行船 1の一方側の側面側に映像投影手段であるプロジェクタ 2 0を搭載し、それとは反対の側面側にプロジェクタ 2 0から投影された映像を映し出す映像表示手段である透過型スクリーン 1 4が配設されて構成されており、これによつて飛行船 1の側面に映像を映し出すことができるようになつている。

本実施形態における飛行船 1は、図 2に示すように、いわゆる骨組みを備えて形成された硬質飛行船であり、それぞれ頭部 2、本体部 3及び尾部 4の 3つのパ —トから構成されている。頭部 2、本体部 3及び尾部 4はフレーム 9、 9によつて全体の外形が形作られており、各フレーム 9、 9の周囲を樹 g旨製又は布製の素材で形成された多層構造の羽布材であるフアプリック 1 2で被うことにより飛行船 1が形成されている。フレーム 9、 9は、例えば、アルミ、鉄、合金等の金属製若しくは炭素繊維、グラスファイバ一、合成樹脂等から形成することができる。頭部 2は、先端部側がラグビーボールのような形状をした略円錐形状をなして形成されており、一方、尾部 4には 4つの尾翼 8、 8がそれぞれ互いに略 9 0 ° の位置に配置されて形成されている。また、本体部 3は、フレーム 9、 9により、全体として円筒形状を備えて形成され、頭部 2と尾部 4の中間に配置されている。一方、本体部 3の下部にはゴンドラ 5が配置されていると共に、ゴンドラ 5の左右の両側には 2機のエンジン 7が取りィ寸けられている。ゴンドラ 5には飛行船 1の航行に必要な機材、例えば、エンジン等を制御するための制御装置や、それらを遠隔操作するための無線装置等を初とした各種の機材が搭載されている。このようにして形成された飛行船 1のフレーム 9、 9の内部には浮揚性気体であるヘリゥムガスが充填される気嚢 4 0、 4 0が頭部 2側と尾部 4側のそれそれに配設されると共に、飛行船 1の姿勢を御するエアの充填されるバロネット 4 5、 4 5が配設されている（図 3参照）。気嚢 4 0、 4◦やバロネット 4 5、 4 5 は飛行高度や飛行船 1の姿勢に応じて適膨らんだり縮んだりするようになっている。そして、本体部 3の内部にはエアノ'ッグ 3 0が配設されている。

エアバッグ 3 0は、第 4図に示すよう iこ、プロジェクタ 2 0が配設される側に面する部分が狭く、透過型スクリーン 1 4が配設される側に位置する咅分が広く拡開した略角錐状若しくは略円錐状をな "Lて形成されている。このように透過型スクリーン 1 4側に近づくに従って次第 δこ拡開した形状となっているのはプロジヱクタから出射された映像の光路を阻害することなく確保するためである。すなわち、エアバッグ 3 0の内部にエアを充: t真して膨らませることによりフ。ロジェク夕 1 4から投影される映像の光路を確実 δこ確保する形状に保持されるようになつている。また、エアバッグ 3 0は上述ような略角錐形状若しくは略円難形状になつているので本体部 3の内部空間のうちユアバヅグ 3 0が占有することのない空間部分にも気嚢を配置することもでき、飛行船 1の内部空間の有効利用を図ることもできる。

そして、エアバッグ 3 0は、その形状 ¾保持すると共に、その配置された位置がズレることなく固定するためにプロジュク夕 2 0が配設される側が狭く、透過型スクリーン 1 4が配設される側が次に拡開した形状とされたフレーム 1 0 (第 5図参照）の周囲に羽布を覆うように被覆することによって形成ざれている。エアバッグ 3 0のうちプロジェクタ 3 0から出射されたばかりの映像がェアバッグ 3 0内に導入される部分は透明度の高い透過面 3 3とされている。具体的には、ガラス若しくはァクリル等のように透明度が高く丈夫な材質により板状に形成されている。またこの部分は高熱となることから耐熱性のあるガラス等を用いることが好ましい。プロジェクタ 2 0から出射されたばかりの映像が導入されるこの部分をそのような透過面 3 3とするのは、出射された映像が高い光量を有した状態でェアバッグ 3 0内に導入されることからこの部分で僅かでも光の損失があると透過型スクリーン 1 4に到達するまでの間に映像の光量の損失がさらに大きなものとなってスクリーンに映し出される映像の明度が落ち、映像からシヤープさが失われてしまって不鮮明で迫力のないものになってしまうからである。

一方、エアバッグ 3 0のプロジェクタ 2 0が配設される側とは反対側の面も透明な透明面 3 1とされており、プロジェクタ 2 0から投影された映像は透明面 3 1を透過して透過型スクリーン 1 4に投影されるようになっている。しかし、透明面 3 1側は、上述した透過面 3 3における場合のような光の損失をそれほど考慮しなくともよいことからこの部分は透明な合成樹脂材によって構成することができる。この場合、第 6図に示すように、映像が投影される範囲の本体部 3を形成するフアブリック 1 2部分を透明の取付面 1 3とし、プロジェクタ 2 0からの映像が本体部 3の側面に配設された透過型スクリーン 1 4に投影されるようにする必要がある。尚、エアバッグ 3 0の透明面 3 1を本体部 3の外皮を構成するフアブリック 1 2と一体に形成してもよい。

フレーム 1 0は、全体として、 4本のフレーム 9 e、 9 eによって枠組みされた四角形の各頂点からそれそれ伸びるようにして配設された 4本のフレーム 9 a、 9 aを備え、四角形状に枠組みされた側とは反対側にはプロジェクタ 2 0及び映像を再生する再生手段である、例えば、ビデオ 2 5を収納設置するための投影手段収納部 1 8が形成されている。投影手段収納部 1 8は、第 7図に示すように、円弧状に形成された 2本のフレーム 9 c、 9 cと、フレーム 9 c、 9 cの端部と連結された横方向に伸びる 2本のフレーム 9 d、 9 dとによって囲まれる空間部に形成されている。 2本のフレーム 9 c、 9 cが円弧状になっているのは円筒状に形成された本体部 3の側面の一部とされているからである。そして、投影手段収納部 1 8の上部側には投影手段収納部 1 8を密閉するためのカバー部材 1 8 a が備えられており、飛行の際にはフレーム 9 c、 9 cの円弧に沿ってカバー部材 1 8 aを被せることにより投影手段収納部 1 8を塞ぎ、それによつて本体部 3は全体として円筒形状が保持されるようになっている。尚、カバー部材 1 8 aの開閉は、例えば、ファスナーや面ファスナー等により開閉可能とされている。本体部 3の側面に形成された透過型スクリーン 1 4を取着するための取付面 1 3は、上述のように、本体外被であるファブリック 1 2の一部として形成されていると共に、その部分は無色透明とされている。そして、少なくとも透 1型スクリーン 1 4が取り付けられる本体部 3の側面形状は円筒形状とされている。これにより、透過型スクリーン 1 4を飛行船 1の本体部 3の側面にびったりと密着させて取り付けることができ、しかも投影される映像も歪むことがなくなる。

尚、透過型スクリーン 1 4の取り付けは、本体部 3の取付面 1 3の周囲に図示しないファスナーエレメントを設けると共に、透過型スクリーン 1 4の周囲にもそれと嚙み合うファスナーエレメントを設け、それらを互いに嚙み合わせることにより透明の取付面 1 3の外側に位置するようにして透過型スクリーン 1 4を飛行船本体 1 0に設置するようになっている。これにより極めて簡単且つ短時間に透過型スクリーン 1 4を取付面 1 3に配置することが可能となる。

透過型スクリーン 1 4は、可撓性を有する薄いシ一ト状をなしており、例えば、株式会社ティアイエスコーポレーションの S L A S (登録商標）が利用可能である。 S L A Sは、高コントラスト表示が可能で、直射日光下でも映像をはつきり映し出すことができる。また、透過型スクリーン 1 4の基材を柔らかく柔軟な可撓性のある透明な合成樹脂を用いることにより筒状に丸めて収納することもできるので大きな画面サイズでも簡便に運搬することが可能となる。また、透過型スクリーン 1 4のサイズは特に限定するものではないが長辺が 1〜 2 mのものから 1 O m近いものまで飛行船の大きさに併せて搭載することができる。形状も正方形やワイドビジョン対応型等種々選択可能である。

一方、上述したように、透過型スクリーン 1 4は、飛行船 1の外側面都分に配設することもできるが、飛行船 1の内部に配設することもできる。すなわち、第 8図に示すように、フレーム 1 0のうち、フレーム 9 e、 9 eにより枠組みされて四角形状とされた部分に平面状の透過型スクリーン 1 4を設置することもできる。これにより、映像は平面状のスクリーンに投影することができるので違和感のない映像を提供することができる。この場合、投影手段収納部 1 8に面するェアバヅグ 3 0部分に開閉可能な図示しない出入口を設けることによりェアバヅグ 3 0内への人間の出入が可能となる。このように構成することによってエアバッグ 3 0内に設置された透過型スクリーン 1 4のメンテナンスも容易に行なうことができる。しかも、エアバッグ 3 0内に充填されるのはもともとエアであり、浮揚性気体であるヘリゥムガス等ではないのでメンテナンスのために高価なヘリゥムガスを抜く必要もない。

このようにして形成された飛行船 1の投影手段収納室 1 8にはプロジェク夕 2 0やビデオ 2 5の他、送受信機 2 9等の各種の装置が搭載される。そして、プロジェク夕 2 0の起動及び停止や、ビデオ 2 5の起動及び停止等は送受信機 2 9を介して外部からのリモートコントロールによる操作に基づいてその制御を行うことができるようになつている。プロジェクタ 2 0は、モー夕等の駆動機構により作動するプロジェクタ駆動機構を設けてプロジェクタ 2 0の向きを上下、左右方向に揺動可能に取着することもできる。本実施形態におけるプロジェクタ 2 0は、直接スクリーンに映像を投影するタイプのもので、本実施形態では、ソニ一株式会社製のデ一夕プロジェクタ V P L — F X 5 1を使用している。尚、プロジェク夕 2 0は、所定の映像を投影することができるものであれば、本実施形態で例示機器に限定されるものではないことは言うまでもない。また、プロジェクタ 2 0 は 1台に限らず 2台若しくはそれ以上設けることも可能である。

投影手段収納室 1 8内に収納設置されるビデオ 2 5は、図示しない所定の映像を記録したビデオテープなどの記録媒体から記録された映像を読み取り、当該映像をプロジヱク夕 2 0に伝送するようになっている。伝送は有線又は無線のいずれであっても良く、本実施形態では無線 L A Nによって映像信号をプロジェクタ 2 0に伝送するようになっている。

ビデオ 2 5及び送受信装機 2 9は、飛行船 1の下部に設けられたゴンドラ 5内に設置することもできる。ここで、ゴンドラ 4 0は、金属製又は樹脂製のボックスにより形成され、ゴンドラ 4 0内にはモー夕や飛行船 1の運動を制御する制御機器等が搭載されている。この制御機器は図示しない遠隔操作装置から送信される電波を受信してモー夕の回転数を制御すると共に水平及び垂直尾翼の傾き等を調整することによりその飛行高度、速度、方向がコントロールされようになっている。これにより飛行船 1を遠隔操作で操縦することができる。そして、このゴンドラ 4 0内にビデオ 2 5及び送受信機 2 9を設置し、再生信号を無線 L A N等でプロジヱク夕 2 0に送りそれを透過型スクリーン 1 4に投影する構造とすることもできる。

一方、本実施形態では、投影される映像に対応した音声は携帯電話やラジオ等の受信装置で受信してその音声を聴取することが可能な図示しない音声伝達手段を備えている。すなわち、ビデオ 2 5にて再生される音声信号を送受信機 2 9に設けられた音声送信手段を介して送信することによりその電波を手持ちのラジオで受信してリアルタイムで聴取することができるようになつている。尚、本実施形態では、再生手段として、ビデオ 2 5を使用したが、もちろんこれに限らず C Dや D V Dなどの記録媒体に記録した映像や音声を再生できるものであればこれに限らない。また、スピーカを搭載すれば直接音声も提供することができるのはいうまでもない。産業上の利用可能性

以上のように本発明に係る飛行船によれば、ヘリゥムガス等の浮揚性気体が充填される気嚢から独立したエアバッグを介して透過型スクリーンに投影されるように構成し、エアバッグは出射された映像が何ものにも遮られることなく透過型スクリーンに到達するように光路を確保する共に、プロジェクタから投影される映像がエアバッグ内に導入される部分が透明度の高い透過面としたので、飛行中に適宜膨張 ·収縮する気嚢やバロネッ卜によってプロジヱク夕から射される映像の光路を遮ってしまうことがなく、しかも品位の高い明るくシャープな映像を提供することができる。そして、透過面を透明性が高くしかも熱に強いガラス等の素材によって形成すればより一層高品位の映像を提供することができる。そして、エアバッグをプロジヱク夕が配設された側が狭くプロジェクタから出射された映像の光路に即して次第に拡開した形状とされているので飛行船の内部空間の有効利用を図ることができる。

また、透過型スクリーンは少なくとも円筒形状とされた飛行船の本体部側面に配設することとしたので平面状のスクリーンをぴったりと密着させて取り付けることができ、しかも投影される映像も歪むことはない。

さらに、平面状の透過型スクリーンをエアバッグ内に配設し、しかもエアバッグには開閉可能な出入口を設けたので歪みのない高品位の映像を提供することができ、そのメンテナンスも容易に行なうことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 飛行船に搭載されたプロジェクタ等の映像投影手段により前記飛行船本体に配設された映像表示手段に映像を映し出す機能を備えた飛行船において、

前記飛行船は、ヘリウムガス等の浮揚性気体が充填される気嚢から独立したェァバッグを備え、前記映像投影手段から出射される映像は前記エアバッグ内を通過させて前記映像表示手段に投影されるように構成されてなり、当該エアバッグは出射された映像が何ものにも遮られることなく前記映像投影手段に到達するように光路が確保されている共に、前記映像投影手段から投影される映像が当該ェァバッグ内に導入される部分が透明度の高い透過面とされていることを特徴とする飛行船。

2 . 請求の範囲第 1項に記載の飛行船において、

前記エアバッグは、当該飛行船の略中間部に位置して配置されると共に、前記映像表示手段は少なくとも円筒形状とされた飛行船の本体側面に配設されていることを特徴とする飛行船。

3 . 請求の範囲第 1項に記載の飛行船において、

前記映像表示手段は、飛行船の内部に配設された平面状の透過型スクリーンであることを特徴とする飛行船。

4 . 請求の範囲第 1項〜第 3項のいずれか 1項に記載の飛行船において、

前記エアバッグに設けられた透過面は透明なアクリル板又はガラス板であることを特徴とする飛行船。

5 . 請求の範囲第 1項〜題 4項に記載の飛行船において、

前記エアバッグには開閉可能な出入口が設けられ、メンテナンス等のために出入が可能とされていることを特徴とする飛行船。

6 . 請求の範囲第 1項〜第 5項に記載の飛行船において、

前記エアバッグは、前記投影手段が配設された側が狭く当該映像投影段から出射された映像の光路に即して次第に拡開した形状とされている事を特微とする飛行船。