WO2005044167A1

WO2005044167A1 - 着用物品及びその製造方法

Info

Publication number: WO2005044167A1
Application number: PCT/JP2004/016254
Authority: WO
Inventors: Kazushi Yoshida; Shuhei Kurata
Original assignee: Zuiko Corporation
Priority date: 2003-11-07
Filing date: 2004-11-02
Publication date: 2005-05-19

Abstract

【課題】厚手の吸収体がゴワツキにくく、着用感が向上する着用物品及びその製造方法を提供する。【解決手段】弾性部材ＦをウエブＷに配置して、着用物品の胴部を構成する複合ウエブＷF を生成する工程と、複合ウエブＷF における弾性部材Ｆ及びウエブＷの一部を切り抜いて、所定の間隔Ｐで所定の切り抜かれた領域１０を形成する工程と、２つの複合ウエブＷF に跨がるように、かつ、切り抜かれた領域１０に対応する位置に、吸収体２５を配置する工程とを包含する。

Description

明細書

着用物品及びその製造方法

技術分野

[0001] 本発明は、使い捨てパンツやォムッのような着用物品及びその製造方法に関する背景技術

[0002] 下記の特許文献 1一 3に開示された着用物品は、糸ゴムが 2枚のウェブで挟み込まれ、その糸ゴムが複数箇所において切断されていることにより、糸ゴムの伸縮性が発揮されない部分が形成され、この部分に吸収体が配置されている。これにより、胴回りの適正な締付力が得られると共に、胴回りの柔軟性が向上するので、吸収体の縮みが小さい。

特許文献 1：特開 2002-102282号公報（要約）

特許文献 2：特開 2002 - 95692号公報（要約）

特許文献 3：特開 2002 - 65734号公報（要約）

発明の開示

[0003] しかし、前記特許文献 1一 3には、内側シートが切り抜かれることは開示されていない。また、面状弾性部材が用いられることは開示されていない。

[0004] 本発明のある製造方法は、第 1弾性部材を第 1ウェブに配置して、着用物品の前の胴部を構成する第 1複合ウェブを生成する工程と、前記第 1複合ウェブにおける前記第 1弾性部材及び前記第 1ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、第 2弾性部材を第 2ウェブに配置して、着用物品の後の胴部を構成する第 2複合ウェブを生成する工程と、前記第 2複合ウェブにおける前記第 2弾性部材及び前記第 2ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、前記 2つの複合ウェブに跨がるように、かつ、前記切り抜かれた領域に対応する位置に、吸収体を配置する工程とを包含する。

[0005] 一方、本発明の別の製造方法は、弾性部材をウェブに配置して、複合体を生成する工程と、前記複合体における前記弾性部材及び前記ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、前記所定の切り抜かれた領域が形成された複合体を前記複合体の流れ方向に直交する方向に分割して、前記切り抜かれた領域のうちの一部を有し着用物品の前の胴部を構成する第 1複合ゥエブと、前記切り抜かれた領域のうちの一部を有し着用物品の後の胴部を構成する第 2複合ウェブとを生成する工程と、前記 2つの複合ウェブに跨がるように、かつ、前記各複合ウェブの前記領域に対応する位置に、吸収体を配置する工程とを包含する。

[0006] これらの製造方法では、前記弾性部材を伸張させた状態で前記ウェブに配置して、その後、前記吸収体が配置されるべきところの弾性部材およびウェブを切り抜き、切り抜かれた領域を有するウェブを別のウェブに張り付け、切り抜かれた領域の少なくとも一部を覆うように、吸収体が配置される。これにより、厚手の吸収体に皺が生じるのが抑制されて、ゴヮツキ感 (stiff feeling)が生じるのが抑制されることで、着用感が向上し、吸収体が縮まず見栄えがよくなる。

[0007] 弾性部材が伸張され、その一部が切り抜かれているとき、そのような弾性部材を搬送することは、困難な場合も考えられる。このため、伸張された弾性部材は、内側ゥェブに配置されて接合され、内側ウェブの一部と共に弾性部材が切り抜かれる。この場合、外装シートはなくてもよい。内側ウェブにより、一定の剛性が得られるからである。

[0008] これらの製造方法により得られる、ある着用物品は、着用者の股間を覆い、体液を吸収する吸収体を有するコア部と、着用者のウェストにフィットする前後の胴部とを備え、前記コア部の長手方向の両端に位置する両端部が前記前の胴部および後の胴部に重なるように、前記コア部が前記前の胴部と後の胴部との間に跨がるように配置された着用物品であって、前記胴部は、内側シートと、外側シートと、前記内側シートと前記外側シートとの間に配置された弾性部材とを有し、前記前の胴部および Zまたは後の胴部には前記内側シートおよび弾性部材が切り抜かれた非伸縮領域が形成されており、前記端部のうち少なくとも一部が前記非伸縮領域に配置され、前記非伸縮領域におヽて前記端部が前記外側シートに覆われて、る。

[0009] 本発明にお、ては、前記弾性部材が間欠的に配置された間の位置に、コア部の長手方向の端部が配置されている。すなわち、コア部の端部が配置された部分には、本質的に、弾性部材が配置されていない。そのため、弾性部材の収縮の影響を受けず、厚手の吸収体に皺が生じるのが抑制されて、ゴヮツキ感 (stiff feeling)が生じるのが抑制されることで、着用感が向上する。

[0010] 本発明においては、前記ウェブの幅が前記弾性部材の幅よりも広ぐ前記ウェブの幅方向の側縁部なヽしその近傍に前記弾性部材が積層されてもょヽ。

このように、弾性部材がウェブの幅方向の一部に積層されることにより、前記弾性部材でウェストギヤザを形成することができる。

[0011] 本発明において、前記胴部には、着用物品のアウター材となる第 3および第 4ゥェブが更に積層されてもよい。力かる第 3または第 4ウェブとしては、たとえば液透過性もしくは液不透過性の不織布を採用されてもよい。また、模様を付したデザインシートが前記不織布の一部もしくは全面に積層された積層体が前記第 3または第 4ウェブとして採用されてちよい。

前記第 1および第 2ウェブは、着用物品のインナー材を構成してもよい。前記第 1および第 2ウェブとしては、液透過性もしくは液不透過性の不織布が採用されてもよい。

[0012] 本発明の前記弾性部材としては、糸ゴム、平ゴム、網目ゴム、弾性フィルムまたは熱可塑性弾性部材を含む材料が採用されてもょヽ。熱可塑性弾性部材を含む材料としては、ホットメルト榭脂が考えられる。また、弾性フィルムには、複数の穴またはスリットが開けられていてもよい。

前記接着剤としては、ホットメルト榭脂を採用されてもょ、。

[0013] 平ゴム、網目ゴム、弾性フィルムなどの面状 (布帛状)の部材は、糸状の部材と異なり、面接合が可能であり、 2枚のウェブの間に挟まれなくても、 1枚のウェブに積層された状態で、切り抜かれることが可能である。

[0014] なお、第 1および第 2ウェブと弾性部材は、熱融着されて接着されてもよい。この場合、これらの部材は互いに接着の親和性に優れた熱可塑性榭脂材料で形成されてちょい。

[0015] また、本発明において、コア部には排泄物（体液)を吸収する吸収体が設けられる。

カゝかる吸液性を有する吸収体としては、たとえば、パルプを解繊機 (紛砕機)で繊維状に解繊 (紛砕)したフラッフパルプや、該フラッフパルプに高吸水性ポリマー粒子（高分子吸収体)を混入したものが綿状に堆積したものなどが採用されてもよい。

[0016] なお、着用物品には、使い捨てォムッまたは使い捨てパンツ等の着用物品の、製品または半製品が含まれる。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]図 1は本発明の実施例に力かる着用物品の一例を示す斜視図である。

[図 2]図 2 (a)は本発明の着用物品の一例を展開して示す平面図、図 2 (b)は同 Ilb-IIb線断面図、図 2 (c)は IIc-IIc線断面図である。

[図 3]図 3 (a)はウェストギヤザを別の弾性部材により製造した着用物品の同平面図、図 3 (b)は同 IIIb-mb線断面図、図 3 (c)は IIIc-IIIc線断面図である。

[図 4]図 4はウェブに弾性部材を配置する工程を示す概念図である。

[図 5]図 5はウェブ及び弾性部材を使った着用物品が生成される工程を示す平面図である。

[図 6]図 6は本発明の着用物品の製造設備の一例を示す概念図である。

[図 7]図 7は他の製造方法を示す概略斜視図である。

符号の説明

[0018] 1F:前の胴部

1B:後の胴部

10 :領域

10F, 10B :非伸縮領域

11, 12 :内側シート

13 :外側シート

15, 16 :弾性部材

2 :コア部

25 :吸収体

34 :ダイカツタ

F:弾性部材

F1 :第 1弾性部材

F2 :第 2弾性部材 w:ウェブ

Wl :第 1ウェブ

W2 :第 2ウェブ

W ：複合ウェブ

F

Wl l _:第l複合ゥェブ

W12 :第 2複合ウェブ

発明を実施するための最良の形態

[0019] 本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。

[0020] 以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。

まず、本製造方法の説明に先立って、該製造方法により製造が可能な着用物品の一例が説明される。

[0021] 図 1および図 2は第 1実施例に力かる使い捨てパンツを示す。

図 1に示すように、本パンツは、着用者のウェストにフィットする前後の胴部 IF, 1B と、着用者の股間を覆うコア部 2とを備えている。図 2 (a)—図 2 (c)の展開状態においては、前記胴部 IF, 1Bとコア部 2とは、互いに概ね直交するように H字状に接合されていてもよい。

[0022] 図 2はパンツを展開し引き延ばした状態で示す図である。

図 2 (a)の前記コア部 2は、中央部 20と、該コア部 2の長手方向 Yの両端部に位置する第 1および第 2端部 21, 22とを有する。前記両端部 21, 22が胴部 IF, 1Bに重なった状態で、前記コア部 2が 2つの胴部 IF, 1Bに跨がるように配置されている。前記胴部 IF, 1Bの長手方向の両端部 19, 19は、互いに接着されてもよい。

[0023] 図 2 (b)に示すように、前記コア部 2は、着用者の表面に接触する一対のカフ 27 (図 2 (a) , (c)では図示されて、な、）と、液透過性を有するトップシート 24と、液を吸収する吸収体 25と、液不透過性を有するバックシート 26とを備えている。また、コア部 2 はレッダ弾性部材 28を有していてもよい。前記カフ 27は、該カフ 27を Y方向に収縮させるカフ弾性部材 29を有していてもよい。なお、ノックシート 26は、通気性と撥水性を有するシートであってもよ、。

こうして複数の部材が上下に積層されたコア部 2は、後述するように、胴部 IF, 1B に接着されている。

[0024] 図 2 (b)に示すように、前記胴部 IF, 1Bは、着用者の表面に接触する内側シート 1 1, 12、外側シート 13、ならびに、前記両シートの間に挟まれた面状 (布帛状)のゥェスト弾性部材 15, 16を備えている。図 3 (a)のように、前記両シート 11, 12, 13には、これらのシートを胴部 IF, 1Bの長手方向 Xに収縮させるウェスト弾性部材 17が接着されていてもよい。

[0025] 図 2 (a)に示すように、前記胴部 IF, 1Bは長手方向 Xの中央に非伸縮領域 10F, 1 OBを有する。前の胴部 1Fの非伸縮領域 10Fは、前の胴部 1Fの内側シート 11およびウェスト弾性部材 15の双方が切り抜かれて形成されている。一方、後の胴部 1Bの非伸縮領域 10Bは、後の胴部 1Bの内側シート 12およびウェスト弾性部材 16の双方力切り抜かれて形成されている。

なお、非伸縮領域 10F, 10Bの部位を分力り易く図示するために、弾性部材 15, 1 6により伸縮する領域は多数のドットで網かけが施されている。

[0026] 非伸縮領域 10F, 10Bは、方形に切り抜かれる必要はない。また、図 3 (a)—図 3 (c )のように、別のウェスト弾性部材 17が胴部 IF, 1Bの全長にわたって設けられた場合は、内側シート 11, 12およびウェスト弾性部材 15, 16が、非伸縮領域 10F, 10B によって、左右に分断されていてもよい。

[0027] 前記非伸縮領域 10F, 10Bにおいて、コア部 2は外側シート 13により覆われている。なお、本実施例の外側シート 13は前後の胴部 IF, 1Bとコア部 2の全てを外面から覆っている。しかし、外側シート 13は、コア部 2の全体を覆う必要はなぐ少なくとも胴部 IF, 1Bの非伸縮領域 10F, 10Bにおいて、コア部 2の一部を覆っていればよい。また、外側シート 13は前後に 2つに分かれて、てもよ、。

[0028] 前記コア部 2の第 1および第 2端部 21, 22は、それぞれ、前後の非伸縮領域 10F, 10Bに対応して配置されている。前記両端部 21, 22における吸収体 25が配置された部分は、前記前後の非伸縮領域 10F, 10B内に収まっていてもよい。この場合、吸収体 25とウェスト弾性部材 15, 16とが重ならないので、ウェスト弾性部材 15, 16の収縮力による吸収体 25のゴヮツキ (stiffhess)が生じるのが防止される。

[0029] コア部 2におけるトップシート 24とバックシート 26が積層され、かつ、吸収体 25が重なっていない両側部 23については、ウェスト弾性部材 15, 16と重なっていてもよい。前記両側部 23は、薄手でゴヮツキが生じないので、コア部 2の長手方向 Xに収縮して、着用者の身体にフィットするからである。

なお、コア部 2の吸収体 25の部分もウェスト弾性部材 15, 16と重なっていてもよい

[0030] このように、 2つの胴部 IF, 1Bの間にコア部 2が跨がるように配置された結果、コア部 2の第 1および第 2端部 21, 22の吸収体 25はバックシート 26を介して外側シート 1 3に接触する。

[0031] つぎに、前記胴部 IF, 1Bを構成する積層体の形成方法の一例が説明される。

延伸工程：

図 4に示すように、たとえば面状の弾性部材 Fがー組の延伸ロール 31, 32に導入されて、流れ方向（搬送方向） Xに沿って弾性部材 Fが引っ張られて伸ばされる。

[0032] ラミネート工程：

前記引き伸ばし後、前記弹¾部材 Fの少なくとも一方の面に内側シート 11, 12 (図 2)となるウェブ Wが重ねられて、前記弾性部材 Fとウェブ Wとが、たとえばヒートェンボスや弾性を有する熱可塑性の接着剤で接着されて積層され、これにより複合ゥェブ (複合体) Wが得られる。前記ウェブ Wの幅は弾性部材 Fの配置される幅よりも大

F

きぐそのため、ウェブ Wの少なくとも一方の側縁 We (ウェブ Wの流れ方向に沿った側縁）は、弾性部材 Fよりも側方に帯状に出ている。なお、弾性部材 F及びウェブ W は流れ方向に長ヽ連続体である。

[0033] ダイカット工程：

前記複合ウェブ W は、所定のピッチ（間隔) Pで、かつ、所定の領域 10にわたつて

F

ダイカツタにより切り抜かれる。このダイカットされた領域 10は、図 2の前後の非伸縮領域 10F, 10Bとなる。図 4の前記ダイカットの際に複合ウェブ W の流れ方向に沿つ

F た両側縁を残して領域 10が切り抜かれる。このように両側縁が残っていることで、ゥエブ Wの搬送が容易となる。

[0034] つぎに、前記パンツの製造方法の一例が図 5および図 6を用いて説明される。

まず、コア部 2の製造方法が簡単に説明される。

図 6のカフ用の不織布 Wc上に立体ギヤザ用の糸ゴム F29が配置され、立体折り返し部 40で前記不織布 Wcが折り返され、これがトップシート 24上に接合される。トップシート 24上には吸収体 25 (図 2)が配置されると共に、該吸収体 25が前記トップシート 24とバックシート 26との間で挟まれる。なお、吸収性を有する吸収体 25としては、たとえば、パルプ Paを解繊機 (粉砕機) 41で繊維状に解繊 (紛砕)したフラッフパルプや、該フラッフパルプに高吸水性ポリマー粒子（高分子吸収体)を混入したものを、パターンドラム 42上で綿状に堆積したものなどが採用されてもよい。

[0035] 前記トップシート 24、吸収体 25およびバックシート 26の積層物 2Aは、プレスロール 43で押し固められた後、内装カツタ 44で所望の形状に切断されて、コア部 2が得られる。このコア部 2は、ターンドラム 45上に送られる。

[0036] つぎに、胴部の製造方法の一例が説明される。

延伸工程：

図 5に示すように、第 1および第 2弾性部材 Fl, F2は、互いに平行の状態で図 6の一組の延伸ロール 31, 32に導入されて、流れ方向 Xに両弹性部材 Fl, F2が引っ張られて伸ばされる。なお、下流の延伸ロール 32の回転速度は、上流の延伸ロール 31 の回転速度よりも大き、値に設定されて、る。

[0037] ラミネート工程：

前記引き伸ばし後、図 5の前記第 1および第 2弾性部材 Fl, F2には、内側シート 1 1, 12 (図 2)となる第 1および第 2ウェブ Wl, W2が重ねられる。前記第 1弾性部材 F 1と第 1ウェブ W1とが接着されて第 1複合ウェブ W11が得られる。一方、第 2弾性部材 F2と第 2ウェブ W2とが接着されて第 2複合ウェブ W12が得られる。

なお、前記接着は図 6のヒートエンボスロール 33により行われてもよい。

[0038] 弾性部材 Fl, F2が糸ゴムの場合などは、前記ラミネート工程において、図 6の破線で示すように、第 1弾性部材 F 1が第 1ウェブ W1と別のウェブ W3との間に挟まれて第 1複合ウェブ Wl lが生成されてもよい。また、第 2弾性部材 F2が第 2ウェブ W2と別のウェブ W4との間に挟まれて第 2複合ウェブ W12が生成されてもよい。 2枚のゥエブの間に糸ゴムを挟むことで、糸ゴムとウェブとの接着の確実性が高くなるからでめる。

なお、面状の弾性部材の場合は、 2枚のウェブ間に弾性部材が挟まれなくても、十分な接着力が得られるが、 2枚のウェブ間に弾性部材が挟まれてもよい。

面状の弾性部材が使用される場合、前記複合ウェブに通気性を向上させるための孔が開けられてもよい。孔を開ける工程は、弾性部材とウェブとの接着と同時または接着後に実行されるが、前記延伸工程の前に実行されて弾性部材のみに孔が開けられてちよい。

[0039] ダイカット工程：

つづいて、図 5の前記各複合ウェブ Wl l, W12は、所定のピッチ（間隔） Pで、かつ、所定の領域 lOF, 10Bにわたつて 2つのダイカツタ 34 (図 6)により切り抜かれる。このダイカットされた領域 lOF, 10Bは開口しており、図 2の前後の非伸縮領域 lOF, 1 OBとなる。

[0040] 覆い工程：

前記ダイカットされた両複合ウェブ Wl l, W12の双方に第 3ウェブ W13が積層されて、前記 2つの領域 lOF, 10Bの開口が第 3ウェブ W13により覆われる（閉塞される）。前記第 3ウェブ W13は、図 2の製品の外側シート 13となる。

なお、幅の広い第 3ウェブ W13に代えて、第 1ウェブ W1および第 2ウェブ W2に対応した幅を持つ、互いに別体の 2枚の第 3ウェブおよび第 4ウェブが採用されてもよい。

[0041] 配置工程：

こうして形成された図 6の積層物 W123はターンドラム 45に運ばれて、ターンドラム 45上において、図 5に示すように、前記積層物 W123に前記コア部 2が配置される。すなわち、コア部 2は 2つの複合ウェブ Wl l, W12に跨がるように、かつ、前記領域 lOF, 10Bに対応する位置に配置される。

[0042] その後、図 5のレッダホール Hが図 6のレッダホールカツタ 50で切り抜かれた後、積層物 W123は 2つ折り装置 51で折り畳まれる。この後、ヒートシール機 52により前後の胴部 IF, 1Bの長手方向の両端部 19, 19が互いに接着された後、連続ウェブが製品カツタ 53により個々の製品に切断される。各製品は製品反転機 54で反転して下流に搬送される。なお、レッダホール Hを切り抜くのは配置工程の前でもよい。

[0043] 以上の工程に加えて、第 3ウェブ W13の両側縁を折り返す折り返し工程が設けられてもよい。この折り返し工程は、覆い工程の下流、かつ、 2つ折り装置 51の上流で実行されればよいが、前記配置工程の後に行われるのが望ましい。折り返した第 3ゥエブ W13によりコア部 2の両端部 21, 22を押さえることができるからである。なお、図 3のように別の弾性部材 17を設ける場合には、前記折り返し工程の前に弾性部材 17 を配置するのが望ましい。折り返した第 3ウェブ W13により弾性部材 17が固定される力である。

[0044] 図 7は胴部の別の製造方法を示す。

図 7において、弾性部材 F上にはウェブ W10が積層されて、複合ウェブ Wが生成

F

される。この後、該複合ウェブ W に 1つのダイカツタにより 1つの孔 10が形成される。

F

ついで、別のウェブ W30が複合ウェブ W上に積層されて前記孔 10が覆われる（閉

F

塞される）。その後、複合ウェブ W

Fの流れ方向 Xに直交する幅方向に、前記複合ゥエブ Wが分割されて第 1および第 2複合ウェブ Wl l, W12が生成される。

F

なお、前記両複合ウェブ Wl l, W12には、前述と同様にコア部が配置されてもよい。

[0045] 以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろうたとえば、本発明は、使い捨てォムッの他に使い捨てパンツについても適用されるしたがって、そのような変更および修正は、請求の範囲力定まる本発明の範囲内のものと解釈される。

産業上の利用可能性

[0046] 本発明は使い捨てォムッ、パンツなどの使い捨て着用物品に適用することができる

Claims

請求の範囲

[1] 第 1弾性部材を第 1ウェブに配置して、着用物品の前の胴部を構成する第 1複合ゥエブを生成する工程と、

前記第 1複合ウェブにおける前記第 1弾性部材及び前記第 1ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、

第 2弾性部材を第 2ウェブに配置して、着用物品の後の胴部を構成する第 2複合ゥエブを生成する工程と、

前記第 2複合ウェブにおける前記第 2弾性部材及び前記第 2ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、

前記 2つの複合ウェブに跨がるように、かつ、前記切り抜かれた領域に対応する位置に、吸収体を配置する工程とを包含する、着用物品の製造方法。

[2] 弾性部材をウェブに配置して、複合体を生成する工程と、

前記複合体における前記弾性部材及び前記ウェブの一部を切り抜いて、所定の間隔で所定の切り抜かれた領域を形成する工程と、

前記所定の切り抜かれた領域が形成された複合体を前記複合体の流れ方向に直交する方向に分割して、前記切り抜かれた領域のうちの一部を有し着用物品の前の胴部を構成する第 1複合ウェブと、前記切り抜かれた領域のうちの一部を有し着用物品の後の胴部を構成する第 2複合ウェブとを生成する工程と、

前記 2つの複合ウェブに跨がるように、かつ、前記各複合ウェブの前記切り抜かれた領域に対応する位置に、吸収体を配置する工程とを包含する、着用物品の製造方法。

[3] 前記切り抜かれた領域を形成する工程において、少なくとも 1つのダイカツタにより、前記所定の切り抜かれた領域が形成される、請求項 2に記載の着用物品の製造方法。

[4] 前記切り抜かれた領域を有する第 1複合ウェブに第 3ウェブが配置される工程を更に含む、請求項 1ないし 3の何れかに記載の着用物品の製造方法。

[5] 前記切り抜かれた領域を有する第 2複合ウェブに第 4ウェブが配置される工程を更に含む、請求項 1ないし 4の何れかに記載の着用物品の製造方法。

[6] 前の胴部、後の胴部、ならびに、前記前の胴部と前記後の胴部とを接続し、かつ、体液を吸収する吸収体を有するコア部を備えた着用物品であって、

前記前の胴部は、内側シートと、前記内側シートに配置された弾性部材と、外側シ一トとを有し、前記弾性部材は、前記内側シート及び前記外側シートの間に挟まれており、

前記コア部が前記前の胴部と重なる部分において、前記コア部の少なくとも一部が前記外側シートと接触する着用物品。

[7] 前の胴部、後の胴部、ならびに、前記前の胴部と前記後の胴部とを接続し、かつ、体液を吸収する吸収体を有するコア部を備えた着用物品であって、

前記吸収体が前記前の胴部と重なる部分にぉ、て、前記弾性部材が配置された前記内側シートが切り抜かれている着用物品。

[8] 着用者の股間を覆、、体液を吸収する吸収体を有するコア部と、着用者のウェストにフィットする前後の胴部とを備え、前記コア部の長手方向の両端に位置する両端部が前記前の胴部および後の胴部に重なるように、前記コア部が前記前の胴部と後の胴部との間に跨がるように配置された着用物品であって、

前記胴部は、内側シートと、外側シートと、前記内側シートと前記外側シートとの間に配置された弾性部材とを有し、

前記胴部の一部には、前記内側シートおよび弾性部材が切り抜かれた非伸縮領域が形成されており、

前記端部のうち少なくとも一部が前記非伸縮領域に配置され、

前記非伸縮領域にぉ、て前記端部が前記外側シートに覆われて、る着用物品。

[9] 請求項 8にお、て、前記端部における前記吸収体が配置された部分は、前記胴部において概ね前記非伸縮領域に収まっている着用物品。