WO2005010807A1 - 情報呈示方法及び情報呈示システム - Google Patents

Abstract

情報提示方法は、対象物を画像入力装置により撮像し、該対象物に対応した関連情報を、表示画面内の該対象物上或いは表示画面内の該対象物周辺に表示する。上記対象物の関連情報は、該対象物上或いは該対象物周辺に設置された複数の２次元的マーカーの表記内容により表わされ、上記複数の２次元的マーカーは、複数の情報系列のいずれかに属するものである。

Description

明 細 書

情報呈示方法及ぴ情報呈示システム

技術分野

本発明は、 マーカーを用いた情報呈示方法及び情報呈示シ ステ ムに関する。

背景技術

実世界中の対象物及び/又は既定のマーカーに対し、 所定 の関連情報を呈示する情報呈示装置と しては、 バー コ 一 ドリ ーダが一般的によ く 知 られている。 その う ち、 対象物及び/ 又は既定のマーカーの空間情報を利用 して、 情報を呈示する 装置がある。 例えば特開 2 0 0 0 - 8 2 1 0 7号公報には、 名刺上に印刷された 2 次元コ ー ドをカ メ ラで読み込み、 コ ン ピュータ 内のプロ グラ ムで I D を解析し、 こ の I Dに相当す る人物の顔写真を、 あたかも名刺上の 2次元コ ー ドの横にあ るかのごと く 、 コ ンピュータ上のディ スプレイ に表示する こ とが開示されている。 図 7 は同公報に開示された表示の一例 を示 してお り 、 1 は名刺、 2 は 2次元コー ド、 3 はコ ン ビュ ータディ スプレイ、 4 は顔写真である。

バー コ 一 ド リ ーダは、 既定のバー コ 一 ドを正しく 認識した 際に音を出すな どして認識の正否を操作者に知らせている。 通常バー コー ド リ ーダは、 一度認識を行えば 「情報を読み取 り 、 その意味する情報を呈示する」 と い う 目的を達成する の で、 音が鳴るな どの機能があれば、 操作者に 目的の達成状況 が確実に伝えられる。

一方、 実世界中の対象物及び/又は既定のマーカーにおい て、 その空間定位情報を解析し、 所定の関連情報を出力する 情報呈示装置では、 対象物や既定のマーカーを一度認識する だけでよい訳ではな く 、 継続的に認識し、 所定の関連情報を 継続的に出力する必要があ る。 空間定位情報を解析し、 関連 情報を呈示する ので、 例えば情報呈示装置と対象物や既定の マーカー と の位置関係が時間と共に変化しても、 常に適応的 に正しい情報を呈示し続けなければならないからである。

更にバー コ一 ドの場合はスーパーの レジ等において レ一ザ 一ビームで品物をスキャ ンする場合には相当の精細度でマー カー I D を認識可能であるが、 マーカーには機械装置のみで な く 人間も認識でき る よ う にするために文字や意匠 ' アイ コ ン等を I D と して用いる こ とが多い。

それらはレーザース キャ ンではなく 画像入力装置からの認 識工程を経るため、 数多く のマーカーを設定する と これらの 間での誤認識率が増大する。 .

特開 2 0 0 0 - 8 2 1 0 7号公報に開示された装置は、 既 定のマーカーについて画像入力を行い、 その空間定位情報を 解析し表記された I Dを認識する こ と で、 所定の関連情報を 出力する情報呈示装置であるが、 単純にマーカーと所定の情 報は 1 対 1 で対応させる旨が読みと られる。 空間定位情報と いっても、 名刺上の 2次元コー ドの横に写真を表示する程度 の 目 的なので、 画像入力装置で取 り 込めば多数のマーカー ( 2次元コー ド） が設定されても、 ある程度の認識正答率を 確保でき るこ とが多い。

し力 しな力 ら、 極めて多数 （ 1 0 0 0 を越える数） のマー カー （ 2 次元コー ド） が設定されしかも処理する側の装置が P D A等の携帯型端末である場合には高精度の画像処理は期 待できない。 マーカーが産業用に用い られる場合には前述の 通 り 文字や意匠をマーカー （ 2次元コー ド） と して使用する こ とが多く 、 画像認識処理の誤認識率が高く なって しま う。 発明の開示

本発明の 目的は、 使用するマーカーの数を少な く し、 誤認 識率を低減させる こ とが可能な情報呈示方法及び情報呈示シ ステムを提供する こ と にある。

本発明の第 1 の側面は、 対象物を画像入力装置によ り 撮像 し、 該対象物に対応した関連情報を、 表示画面内の該対象物 上或いは表示画面内の該対象物周辺に表示する情報呈示方法 であって、 上記対象物の関連情報は、 該対象物上或いは該対 象物周辺に設置された複数の 2次元的マーカーの表記内容に よ り 表わされ、 上記複数の 2次元的マーカーは、 複数の情報 系列のいずれかに属する。

また、 本発明の第 2 の側面は、 対象物を画像入力装置によ り撮像し、 該対象物上或いは該対象物周辺に配置された複数 の 2 次元的マーカーによ り 該対象物の関連情報を、 表示画面 上の対象物に重ね合わせて表示する情報呈示方法であって、 上記対象物上或いは該対象物周辺に配置された複数の 2次元 的マーカーは、 階層的な意味構造を有する。

また、 第 3 の発明は、 第 2 の発明に係る情報呈示方法にお いて、 上記 2次元的マーカーの表記内容が、 上位階層の情報 系列を表わすものであった場合には、 前記表示画面内に上記 情報系列の範囲を表示する。

また、 第 4 の発明は、 各種情報を携帯情報端末から使用者 に呈示するにあたって、 該携帯情報端末に画像入力手段を搭 載し、 該画像入力手段によ る撮影画像から上記携帯情報端末 の位置及び向き を算出 し、 上記携帯情報端末の位置及び向き と、 対面する対象物の特定結果に応じて、 上記対象物に関す る情報を検索して使用者に呈示する情報呈示方法であって、 上記撮影画像から、 対象物上或いは該対象物周辺に設置され た文字、 意匠あるいはコー ド情報を含むマーカー群であって、 複数の情報系列のいずれかに対応付け られた、 上記対象物を 特定するためのマーカー群を検出 し、 上記複数の情報系列の う ち上位の情報系列の指示情報に基づいて、 下位の情報系列 に対応したマーカーが指定する関連情報を検索する。

また、 第 5 の発明は、 第 1 または第 4 の発明に係る情報呈 示方法において、 上記マーカー群は、 予め定め られた対象場 面或いは対象地域、 対象時間帯内でのみで有効である よ う に 設定される。

また、 第 6 の発明は、 第 1 または第 4 の発明に係る情報呈 示方法において、 上記.マーカー群は、 上位階層のマーカーと 下位階層のマーカー と を含み、 上記上位階層のマーカーが検 出される こ と な しに上記下位階層のマーカーのみが検出され た場合には、 該下位階層のマーカーが単独で情報呈示に用い られる。

また、 第 7 の発明は、 第 1 または第 2 の ¾明に係る情報呈 示方法において、 単一のマーカー表示に、 複数の情報系列が 含まれている。

また、 第 8 の発明は、 第 7 の発明に係る情報呈示方法にお いて、 上記 2次元的マーカーは、 マーカー枠部と 、 こ の枠部 の内部及び外部である枠周辺部と から構成され、 上記マーカ 一枠部は、 上記携帯情報端末の位置姿勢検出のために用いら れ、 上記枠周辺部は、 表示情報を生成するために用い られる また、 第 9 の発明は、 各種情報を携帯情報端末から使用者 に呈示する情報呈示システムであって、 該携帯情報端末に搭 載された画像入力手段によ り撮影された撮影画像から上記携 帯情報端末の位置及び向き を算出する位置姿勢計測手段と、 上記位置姿勢計測手段によ り 算出された上記携帯情報端末の 位置及び向き と 、 対面する対象物の特定結果とから、 上記対 象物に関する情報を取得する情報取得手段と、 上記情報取得 手段によ り 取得された上記対象物に関する情報を使用者に対 して表示する表示手段と、 を具備 し、 上記撮影画像から、 対 象物上或いは該対象物周辺に設置された文字、 意匠あるいは コー ド情報を含む、 上記対象物を特定するためのマーカー群 を検出するマーカー検出手段を有し、 上記マーカー群は、 複 数の情報系列のいずれかに対応し、 上記複数の情報系列の う ち上位の情報系列の指示情報に基づいて、 下位の情報系列に 対応したマーカーが指定する関連情報が検索される。

なお、 こ こで言 う携帯情報端末は、 カ メ ラ付き携帯電話機 や、 いわゆる ノー ト型 P Cでも良いこ とは言う までもない。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明が適用される情報呈示システムの概略構成 を示す図である。

図 2 は、 本実施形態の情報呈示システムによ り 対象物の関 連情報が重畳表示される までの手順を説明するためのフ ロ ー チヤ一トである。

図 3 は、 2階層マーカーの具体的な階層構造の一例につい て説明するための図である。

図 4 は、 本発明を展示会あるいは観光スポ ッ ト に適用 した 場合の 2階層マーカーの具体例を示す図である。

図 5 は、 3階層マーカーの具体的な階層構造について説明 するための図である。

図 6 A， 6 B は、 単一のマーカーに複数の情報系列が含ま れている一例を示す図である。

図 7 は、 従来技術の情報呈示装置の一例を説明するための 図である。

発明を実施するための最良の形態

まず、 本実施形態の概略を説明する。 マーカーを撮像し、 このマーカーから得られる情報に基づいて実世界の対象物と 該対象物に関連 した特定の関連情報と を同 じ画面内に重畳表 示する こ と が可能である。 こ こで、 実世界の対象物と は、 ビ ルゃ家屋等の建造物、 樹木等の自然物、 信号機、 配管、 家具 などの人工物な ど、 既に実世界中に存在している ものである。

また、 マーカーと は情報呈示装置の出力のために人為的に 設定した各種コー ド情報や数字や文字、 記号を枠で囲んだも のなどを指すもの とする。 ただし、 前記実世界の対象物自体 を、 情報呈示装置の出力のためのマーカー （ラ ン ドマーク） と して登録した場合は、 同様にマーカーと して扱 う こ と とす る。

具体的には、 マーカーは、 予め定め られた形状の枠部と、 その内部或い.は外部 （周辺部） に記された文字を含む記号や 意匠と から構成される。 そ して、 画像入力装置によ り 枠部の 形状を撮像しその画面内での形状の歪みから撮像位置を算出 する位置姿勢算出機能と、 前述の文字、 記号や意匠、 コー ド 情報を認識して所定の語法や意味づけによ って重畳表示すベ き情報やプロ グラムを復号した り 所望の情報を呼び出す表示 情報生成機能の、 主に 2つの機能をマーカーに持たせる こ と が可能である。 （異なる情報系列のマーカーを認識した場合、 その組み合わせで情報呈示内容が決まる。 ）

と ころで、 多数の対象物や多数の関連情報を表示 したい場 合がある。 例えば工場などにおいては、 1 0 0 力所以上もの 重畳表示を提供すべきスポッ トがあつたとする と 、 単純に 1 0 0種類以上のマーカーを要する こ と になる。 と ころが可搬 型のコ ン ピュータは一般的に処理能力が低く 、 またそれに搭 載されるカメ ラ も小型軽量で有 り 、 一般的に解像度が低い。 こ の よ う なシス テ ム環境では、 1 0 0種を越える よ う な多数 のマーカーを判別する こ と が困難にな り 、 誤認識率が高 く な つて しま う という 問題を生ずる。

また、 工場等においてはク ロスセク ショ ナルなコー ドを識 別に使ったマーカーよ り も、 2桁あるいはそれ以上の数字や 英数字を使 う こ とで人間によ るマーカーの認識率を上げる こ と ができ るが、 その様にする と例えば B と 3 や 8 或いは S と 5 と言った文字間での誤認識率が増大して しま う と言 う 欠点 がある。

そこで本発明では、 対象物に関連情報を付加して重畳表示 する システムにおいて、 対象物の関連情報を、 該対象物上或 いは該対象物周辺に設置された複数のマーカーの表記内容に よ り 表わし、 複数のマーカーは、 複数の情報系列のいずれか に属する よ う にする。 すなわち、 複数の情報系列によ り 最終 的に重畳表示される関連情報が指 し示される よ う にする。 特 に、 こ こでは、 マーカーに階層的な意味構造をもたせ、 まず、 対象物を含む空間的範囲や概念的範囲を示す上位階層のマー カーを検出する こ と で上位階層における情報 (系列 ) を取得 し、 次に、 下位階層のマーカーを検出する場合、 該下位階層 のマーカーは上位階層にて指定されている範囲、 分野におけ る情報系列を指定する よ う にする。 このよ う な構成によれば、 下位階層のマーカーが同一であっても、 先に検出 された上位 階層のマーカーが異なっていれば、 表示あるいは指示内容が 異なる情報系列から得られて表示系に送られ、 重畳表示され る こ と になる。

言い換える と 、 本実施形態では、 複数種類のマーカーを複 数の情報系列に分類 し、 複数の情報系列のマーカーの う ち上 位階層のマーカーを用いて対象物群の大分類を行い、 下位階 層のマーカーを用いて個別の対象物に関する関連情報を特定 して表示する こ と で、 必要なマーカー数を大幅に減らすこ と が可能と な り 、 マーカーの誤認識率を低減する こ とができ る 例えば、 工場などにおいてカメ ラが搭載されたコ ン ビユー タ端末によ って上位階層マーカーを認識する こ と でエ リ ア認 識をさせ、 下位階層マーカーを引 き続き認,識する こ と で当該 エ リ ァ内における、 ユーザーが興味有る対象物に関する情報 を対象物に応じた位置に対象物と 同 じ画面内に重畳表示させ る こ と等が容易と なる。

この場合、 上位階層マーカーの情報系列は、 「部屋」 や 「大型装置周辺」 等と言ったユーザーの居る、 分類上の存在 位置を教示する ための I D と して用い られるが、 勿論 「位 置」 に加えて、 「ユーザーの向き」 を教示するための機能を マーカーにもたせてもよい。

また、 上述したよ う に、 マーカーは、 位置姿勢算出機能と 表示情報生成機能と を備える ものであるが、 こ こではマーカ 一が階層化されている こ と を考慮して、 上位階層マーカーに 対しては位置姿勢算出機能をもたせず、 下位階層マーカーの 位置姿勢算出機能を使用 して入力装置の 3 次元位置姿勢を検 出する こ と とする。

以下、 図面を参照 して本発明の実施の形態を詳細に説明す る。 図 1 は、 本発明が適用 される情報呈示システムの.概略構 成を示す図であ り 、 対象物及びマーカー （こ こでは第 1 階層 マーカー及び対象物近傍に設定された下位階層マーカー） を 撮像 して入力する画像入力装置 1 0 と 、 入力された撮像画像 に後述する画像処理を施す画像処理装置 2 0 と、 画像処理装 置 2 0 が対象物の関連情報を検索する と き に用い られる上位 階層対応情報データベース （ D B ) 3 0 a 及び下位階層対応 情報データベース （ D B ) 3 0 b と、 画像処理装置 2 0 によ り 生成された画像情報を表示するための画像情報表示装置 4 0 と を具備する。

上記画像処理装置 2 0 は、 マーカー検出部 2 0 a と、 位置 姿勢推定部 2 0 b と 、 視野内座標算出部 2 0 c と、 関連情報 取得部 2 0 d と、 重畳画像生成部 2 0 e と を具備する。 また， 上位階層対応情報 D B 3 0 a には、 上位階層マーカー群に関 する情報が格納されてお り 、 例えば、 各上位階層マーカーご と に、 下位階層対応情報 D B の リ ンク先を示すリ ンクデータ (下位階層情報系列の指定） が格納 れている。 また、 下位 階層対応情報 D B 3 0 b には、 下位階層マーカー群に関する 小 I B報が格納されてお り 、 例えば、 各上位階層マーカーからの リ ンク先ごと に、 下位階層マーカーと対象物の関連情報と を 対応付けた情報系列が格納されている。

なお、 本実施形態では、 上位階層対応情報と下位階層対応 情報と は別個の D B に格納されているが、 1 つの D B に上位 及ぴ下位階層対応情報を格納する よ う にしてもよい。

上記したシス テ ム構成において、 まず、 画像入力装置 1 0 によ り マーカーを撮像して画像処理装置 2 0 に入力する。 画 像処理装置 2 0 のマーカー検出部 2 0 a は入力されたマーカ 一の特徴点を検出する こ と によ り どのマーカーが入力 された のかを上位、 下位の階層マーカーそれぞれについて認識する 関連情報取得部 2 0 d は、 上位階層対応情報 D B 3 0 a を参 照 して、 認識された上位階層マーカーの下位階層 D B 3 0 b における リ ンク先を検索する。 次に.、 下位階層対応情報 D B 3 0 b を参照して、 検索された リ ンク先における下位階層マ 一力一を検索 し、 対応する関連情報を取得して重畳画像生成 部 2 0 c に送る。

一方、 マーカー検出部 2 0 a でのマーカー認識結果は位置 姿勢推定部 2 0 b にも入力されて画像入力装置 1 0 の位置及 び向きが推定される。 視野内座標算出部 2 0 c は、 位置姿勢 ' 推定部 2 0 b における推定結果に基いて関連情報が表示され る画面内の位置を決めるための視野内座標を算出 して重畳画 像生成部 2 0 c に送る。

重畳画像生成部 2 0 c は、 関連情報取得部 2 0 d からの関 連情報と 、 画像入力装置 1 0 から入力された対象物の画像と を重畳して重畳画像を生成する。 生成された重畳画像は画像- 情報表示装置 4 0 によ り 表示される。

図 2 は、 本実施形態の情報呈示システムによ り 対象物の関 連情報が重畳表示される までの手順を説明するためのフ ロ ー チヤ一 トである。

まず、 入力された上位階層マーカーを画像処理装置 2 0 内 のマーカー検出部 2 0 a によ り 検出する （ステ ッ プ S 1 ) 。 次に、 関連情報取得部 2 0 d は、 上位階層対応情報 D B 3 0 a (または上位階層対応情報のア ドレス D B 3 0 a ' ) を参 照 して、 上位階層マーカ ーに対応する情報系列を検索する (ステ ップ S 2 ) 。

次に、 検出された上位階層マーカーに対応する情報系列の 範囲を必要に応 じて重畳表示する （ステ ップ S 2 — 1 ) 。 次 に、 入力 された下位階層マーカーを画像処理装置 2 0 内のマ 一力一検出部 2 0 a によ り 検出する （ステ ッ プ S 3 ) 。 次に 検出 された下位階層マーカーに対応する関連情報を下位階層 対応情報 D B 3 0 b か ら検索する (ステ ップ S 4 ) 。 これと 並行 して、 検出 した下位階層マーカー 枠部分の画像から画 像入力装置 1 0 の 3 次元的位置 ' 姿勢を算出する （ステ ップ

5 5 ) 。 次に、 下位階層マーカーによ り 指定された関連情報 を、 画像入力装置 1 0 の 3 次元的位置 ' 姿勢に応じて、 画像 情報表示装置 4 0 によ り 対象物と共に表示する （ステ ップ S

6 ) 。

図 3 は、 2階層マーカーの具体的な階層構造の一例につい て説明するための図である。 上位階層マーカー 1 0 0 は、 W Υ , Z の英数字 1 0 0 a 、 意匠 1 0 0 b 、 2次元バー コー ド 1 0 0 c からなる情報系列で構成されている。 また、 下位階 層マーカー 2 0 0 は、 1 1 , 1 2 , 1 3 の英数字 2 0 0 a 、 意匠 2 0 0 b からなる情報系列で構成されている。 さ らに、 上位階層マーカー 1 0 0 の 1 つである " W " と、 上位階層マ 一力一 1 0.0 の他の 1 つである " X " と は、 同一の下位階層 マーカー 2 0 0 に対応している。

このよ う な階層構造において、 上位階層マーカー 1 0 0 に おける英数字 " W " が検出 された後に、 下位階層マーカー 2 0 0 における英数字 " 1 1 " が検出された場合と、 上位階層 マーカー 1 0 0 における英数字 " X " が検出された後に、 下 位階層マーカー 2 0 0 における英数字 " 1 1 " が検出された 場合を考える と 、 下位階層で検出 されるマーカーはいずれも 英数字 " 1 1 " であるが、 上位階層でのマーカーは異なって いる ので、 英数字 " 1 1 " に対 して異なる関連情報を対応付 ける こ と ができ る。

なお、 上位階層マーカーが検出 されずに、 下位階層マーカ 一が検出された場合には、 当該下位階層マーカーに対応する 情報系列を表示する こ と とする。

図 4 は、 本発明を展示会あるいは観光スポッ ト （情報発信 基地） に適用 した場合の 2 階層マーカーの具体例を示す図で ある。 上位階層ヤーカー 6 0 0 と して、 駅前広場エリ ア 6 0 0 a 、 夢二碑エ リ ア 6 0 0 b 、 椿本花邸エ リ ア 6 0 0 c など の、 情報発信エ リ ァを特定するためのエ リ アマ一力一が示さ れている。 下位階層マーカー 7 0 0 と して、 発信する情報を 決定するために用い られる コ ンテ ンツマーカーと しての英数 字マーカー A l ， B 1 , C I , D 1 , E 1 , F l ， G 1 が示 されている。 この場合、 下位階層マーカー 7 0 0 におけるマ 一力一が同 じであっても上位階層マーカー 6 0 0 を異な らせ る こ と によ り 、 異なったコ ンテンツを発信する こ とができ る 更に、 特に、 下位階層マーカーに対応する D B情報に対し 時間限定や地域 （エ リ ア） 限定で 整する事も表示のバ リ エ ーショ ンを増やす事ができ る。

図 5 は、 3階層マーカーの具体的な階層構造について説明 するための図である。 2 階層マーカーの場合には上位階層， 下位階層 と い う文言を用いたが、 3階層マーカーでは、 第 1 階層， 第 2階層， 第 3階層 とい う文言を用いる こ と とする。

第 1 階層マーカー 3 0 0 は、 場所や室な どを表わす英数字 マーカーであ り 、 図では " A 1 " 力 S展示室 3 0 0 a 、 " B 1 " 力 S ロ ビー 3 0 0 b 、 " C 1 " 力 S機械室 3 0 0 c 、 " D 1 " が図書室 3 0 0 d を表わ している。

上記した各第 1 階層マーカーには種々の第 2階層マーカー が対応付け られるが、 図 5 では、 展示室 3 0 0 a に対応する 第 2階層マーカーのみが図示されている。 展示室 3 0 0 a 内 の展示場所や収納場所を表わす英数字マ、 カー と して、 " 3 3 " はロ ッカー A ( 4 0 0 a ) 、 " 3 4 ⁵ はロ ッカー B ( 4 0 0 b ) , " 3 5 " は棚 1 ( 4 0 0 c ) 、 " 3 6 " は棚 2 ( 4 0 0 d ) を表わしている。

上記した各第 2階層マーカーには第 3階層マーカーが対応 付けられるが、 図 5 では、 ロ ッカー A ( 4 0 0 a ) に対する 第 3 階層マーカーのみが図示されている。 各展示品を表わす 意匠マーカー と して、 意匠マーカー 5 0 0 a 、 5 0 0 b 、 5 0 0 c 力 S図示されている。 各意匠マーカー 5 0 0 a 、 5 0 0 b 、 5 0 0 c はそれぞれ、 対象物 5 0 l a と しての 「造花」 対象物 5 0 1 b と しての 「ハクセィ 1 」 、 対象物 5 0 1 c と しての 「ノヽクセィ 3 」 に対応 している。 - 図 6 A ， 6 B は、 単一のマーカーに複数の情報系列が含ま れている一例を示す図である。 図示されている 2つのマーカ 一 8 0 0 は、 マーカー枠部 8 0 0 a と 、 枠内部 8 0 0 c と、 枠外部 8 0 0 b とカゝら構成され、 枠内部 8 0 0 c に情報系列 9 0 0 を有し、 枠外部 8 0 0 b に情報系列 9 0 1 、 9 0 2 を 有している。 この場合、 2つのマーカー 8 0 0 の枠内部 8 0 0 c の情報系列 9 0 0 は同一であるが、 枠外部 8 0 0 b の情 報系列 9 0 1 、 9 0 2 を異な らせる （こ こでは情報系列 9 0 1 の色を異な らせる と と もに情報系列 9 0 2 の位置を異なら せる） こ と によ り 、 異なる 関連情報が表示される よ う にする こ と が可能である。 こ の場合、 枠内部 8 0 0 c の情報系列 9 0 0 及び枠外部 8 0 0 b の情報系列 9 0 1 、 9 0 2 の う ち、 どち ら を上位階層マーカー （または下位階層マーカー） に設 定しても よい。

なお、 マーカーは、 予め定め られた対象場面或いは対象領 域、 対象時間内でのみ有効と なる よ う に設定する こ と が可能 であ る。 コ ン ビニエ ンスチェー ン等の看板を下位階層のマー カーに設定 した場合、 上位階層の認識な しに共通情報を表示 する よ う設定しても良い。

上記 した実施形態に よれば、 関連情報を重畳表示する のに 使用するマーカー数を大幅に減 らすこ と ができ、 これに よ つ て誤認識率を低減させる こ と が可能になる。 例えば、 大規模 プラ ン トゃシ ョ ッ ピングモール等の施設等で、 少な く と も 3 0 0 の情報呈示スポ ッ ト を設定 し ょ う と した とする。 各マー カーに情報系列が対応付け られ、 マーカーが何ら階層構造を 有 していない場合には当然 3 0 0 種のマーカーが必要 と なる し力、 しなが ら、 マーカー表記が 2 、 3 桁の英数字か ら なる 場合には、 類似する数字間での誤認識が発生 しやすく なる。 ま た、 誤認識を少な く するためには画像入力装置や照明環境 認識確認工程の設定等に相当な労力を要 し、 これがコ ス ト ァ ップの要因 と なる。 ま た、 携帯情報端末においては、 そのマ シンパワーか ら判断して、 5 0 を越える意匠マーカー間での 判別は極めて困難である。

しか しなが ら、 上記 したよ う にマーカーを階層化する こ と によ り 、 使用するマーカーの数を大幅に少な く する こ と が可 能である。 例えば、 第 1 階層のマーカー と して 8 エ リ アのマ 一力一、 第 2 階層のマーカー と して 8 ゾー ンのマーカー、 第 3 階層のマーカー と して 6 スポ ッ ト のマーカーを使用 して階 層化 した場合には、 8 + 8 + 6 = 2 2 個のマーカーで、 8 X 8 X 6 = 3 7 8 スポ ッ ト の情報呈示スポッ ト を確保する こ と ができ る。

産業上の利用の可能性

本発明に よれば、 使用するマーカーの数が少な く な り 、 誤 認識率を大幅に低減させる こ と が可能になる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 対象物を画像入力装置によ り 撮像し、 該対象物に対応し た関連情報を、 表示画面内の該対象物上或いは表示画面内の 該対象物周辺に表示する情報呈示方法であって、

上記対象物の関連情報は、 該対象物上或いは該対象物周辺 に設置された複数の 2次元的マーカーの表記内容によ り 表わ され、 上記複数の 2 次元的マーカーは、 複数の情報系列のい ずれかに属する情報呈示方法。

2 . 対象物を画像入力装置によ り 撮像し、 該対象物上或いは 該対象物周辺に配置された複数の 2次元的マーカーによ り該 対象物の関連情報を、 表示画面上の対象物に重ね合わせて表 示する情報呈示方法であって、

上記対象物上或いは該対象物周辺に配置された複数の 2次 元的マーカーは、 階層的な意味構造を有する情報呈示方法。

3 . 上記 2次元的マーカーの表記内容が、 上位階層の情報系 列を表わすものであった場合には、 前記表示画面内に上記情 報系列の範囲を表示する請求項 2記載の情報呈示方法。

4 . 各種情報を携帯情報端末から使用者に呈示するにあたつ て、

該携帯情報端末に画像入力手段を搭載し、 該画像入力手段 によ る撮影画像から上記携帯情報端末の位置及び向き を算出 し、

上記携帯情報端朵の位置及び向き と 、 対面する対象物の特 定結果に応じて、 上記対象物に関する情報を検索 して使用者 に呈示する情報呈示方法であって、 上記撮影画像から、 対象物上或いは該対象物周辺に設置さ れた文字、 意匠あるいはコ ー ド情報を含むマーカー群であつ て、 複数の情報系列のいずれかに対応付け られた、 上記対象 物を特定するためのマーカー を検出 し、

上記複数の情報系列の う ち上位の情報系列の指示情報に基 づいて、 下位の情報系列に対応 したマーカーが指定する関連 情報を検索する情報呈示方法。

5 . 上記マーカー群は、 予め定め られた対象場面或いは対象 地域、 対象時間帯内でのみで有効である よ う に設定される請 求項 1 または 4記載の情報呈示方法。

6 . 上記マーカー群は、 上位階層のマーカーと下位階層のマ 一力一と を含み、 上記上位階層のマーカーが検出される こ と な しに上記下位階層のマーカーのみが検出された場合には、 該下位階層のマーカーが単独で情報呈示に用いられる請求項

1 または 4記載の情報呈示方法。

7 . 単一のマーカー表示に、 複数の情報系列が含まれている 請求項 1 または 2記載の情報呈示方法。

8 . 上記 2次元的マーカーは、 マーカー枠部と、 この枠部の 内部及び外部である枠周辺部と から構成され、 上記マーカー 枠部は、 上記携帯情報端末の位置姿勢検出のために用い られ 上記枠周辺部は、 表示情報を生成するために用いられる請求 項 7記載の情報呈示方法。

9 . 各種情報を携帯情報端末から使用者に呈示する情報呈示 システムであって、

該携帯情報端末に搭載された画像入力手段によ り撮影され た撮影画像から上記携帯情報端末の位置及び向き を算出する 位置姿勢計測手段と、

上記位置姿勢計測手段によ り 算出された上記携帯情報端末 の位置及び向き と、 対面する対象物の特定結果と から、 上記 対象物に関する情報を取得する情報取得手段と、

上記情報取得手段によ り 取得された上記対象物に関する情 報を使用者に対して表示する表示手段と、 を具備し、

上記撮影画像から、 対象物上或いは該対象物周辺に設置さ れた文字、 意匠あるいはコー ド情報を含む、 上記対象物を特 定するためのマーカー群を検出するマーカー検出手段を有し 上記マーカー群は、 複数の情報系列のいずれかに対応 し、 上記複数の情報系列の う ち上位の情報系列の指示情報に基づ いて、 下位の情報系列に対応したマーカーが指定する関連情 報が検索される情報呈示システム。