明 細 書 ' 経肺投与用医薬組成物 [技術分野]
本発明は、 ニューロキニン受容体拮坑剤を有効成分として含有する吸入剤に関す る。
[背景技術]
本発明の一般式 (1 ) を有する化合物は公知であり、 ニューロキニン受容体拮抗 作用を有することが知られている (米国特許第 6 1 5 9 9 6 7号、 米国特許第 6 3 6 2 1 7 9号、 米国特許第 6 5 1 1 9 7 5号及び日本特許公開公報特開 2 0 0 0— 3 4 2 8 8号)。 しかしながら、 これらの化合物を吸入剤の有効成分として用いた場 合の効果は知られていない。
[発明の開示]
本発明者らは、 モルホリン誘導体の薬理効果について鋭意検討を行った結果、 モ ルホリン誘導体を吸入剤として用いることにより、 経口投与する場合に比べ、 より 強力に呼吸器に作用することを見出し、 本発明を完成した。 本発明は、
( 1 ) 下記一般式 (1 )
(式中、 A r 1は、 置換基群 αから選択される 1乃至 3個の基で置換されたフエ、 ル基を示し、 A r 2は、 1又は 2個のハロゲン原子で置換されたフエ二ル基を示し,
Xは、 CH (OH), S O又は S02を示し、 nは 1又は 2を示し、 置換基群 αは、 水酸基、 一 C4アルコキシ基、 C — CAハロゲン化アルキル基及びテトラゾリル からなる群を示す。)
を有する化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する吸入剤に関 する。 上記のうち、 好適なものは、
(2) A r 1が、 3, 5—ビス (トリフルォロメチル) フエニル、 3, 4, 5—ト リメトキシフエ二ル、 3—ヒドロキシ一 4, 5—ジメトキシフエニル、 4—ヒドロ キシ— 3, 5—ジメトキシフエ二ル又は 2—メトキシー 5— ( 1—テ卜ラゾリル) フエニルである吸入剤、
(3) A r 1が、 3, 5—ビス (トリフルォロメチル) フエニル、 3 , 4, 5—ト リメトキシフエ二ル又は 2—メトキシー 5— (1—テトラゾリル) フエニルである 吸入剤、
(4) A r 1が、 3, 5—ビス (卜リフルォロメチル) フエニル又は 3, 4, 5 - トリメトキシフエ二ルである吸入剤、
(5) A r 2が、 1又は 2個のフッ素原子又は塩素原子で置換されたフエニル基で ある吸入剤、
(6) A r 2が、 3, 4ージフルオロフェニル又は 3, 4—ジクロロフェニルであ る吸入剤、
(7) A r 2が、 3 , 4ージクロロフェニルである吸入剤、
(8) Xが、 CH (OH) 又は S Oである吸入剤、 及び
(9) nが、 2である吸入剤
である。
これらのうち、 特に好適なものは、
(10) —般式 (1) を有する化合物が、 下記から選択されるいずれか 1つの化合 物である吸入剤:
• 1一 { 2一 [(2 R) 一 (3, 4—ジクロロフエニル) - 4 - [3, 5一ビス (ト
リフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン一 2—ィル] ェチル } スピロ [((2 S) ーヒドロキシ) インダン一 1, 4 ' —ピペリジン]、
• 1一 { 2 - [(2 R) ― (3, 4—ジクロロフエニル) 一 4— ( 3 , 4, 5—トリ メトキシベンゾィル) モルホリン一 2—^ Γル] ェチル } スピロ [((2 S) —ヒドロ キシ) インダン一 1, 4 ' —ピペリジン]、
• 1 -{2 - [(2 R) ― ( 3, 4—ジクロロフエニル) 一 4— [ 3, 5—ビス (ト リフルォロメチル)ベンゾィル]モルホリン一 2—ィル]ェチル }スピロ [ベンゾ(c ) チォフェン一 1 (3 H), 4 ' ーピペリジン] ― (2 S) —ォキシド、 及び
• 1— {2— [(2 R) - ( 3, 4—ジクロロフエニル) — 4— ( 3 , 4, 5—トリ メトキシベンゾィル) モルホリン一 2 _ィル] ェチル }スピロ [ベンゾ (c) チオフ ェン一 1 (3 H), 4 ' ーピペリジン] — (2 S) —ォキシド
であり、 最も好適なものは、 .
( 1 1 ) 1 一 { 2 - [(2 R) 一 (3, 4ージクロ口フエニル) - 4 - [ 3, 5 - ビス (トリフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン一 2—ィル] ェチル } スピロ
[((2 S) —ヒドロキシ) インダン一 1 , 4 ' —ピペリジン] 塩酸塩、 1— { 2 - [(2 R) ― (3 , 4ージクロ口フエニル) 一 4— (3, 4, 5—トリメトキシべ ンゾィル) モルホリンー 2—ィル] ェチル } スピロ [((2 S) ーヒドロキシ) イン ダン— 1, 4 ' ーピペリジン] 塩酸塩、 1— {2— [(2 R) - (3 , 4—ジクロ 口フエニル) 一 4— [ 3 , 5—ビス (卜リフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリ ン— 2 -ィル] ェチル }スピロ [ベンゾ (c ) チォフェン一 1 ( 3 H), 4 ' ーピぺ リジン] 一 (2 S) —ォキシド 塩酸塩、 又は 1 — {2— [(2 R) 一 ( 3 , 4ージ クロ口フエニル) 一 4一 (3, 4, 5—トリメトキシベンゾィル) モルホリン一 2 一ィル] ェチル }スピロ [ベンゾ (c ) チォフェン一 1 (3 H), 4, ーピペリジン] - (2 S) 一才キシド 塩酸塩を有効成分として含有する吸入剤
である。 更に、 本発明は、
( 1 2) —般式 (1 ) を有する化合物又はその薬理上許容される塩に加えて、 β 2
ァゴニスト又はステロイド剤を有効成分として含有する、 上記 (1) 乃至 (1 1) に記載された吸入剤に関する。 上記 (1) 乃至 (12) に記載された吸入剤は、 呼吸器疾患 (例えば、 慢性閉塞 性肺疾患、気管支炎及び喘息等)を予防又は治療するための医薬、鎮咳薬、去痰薬、 及びノ或いは鼻炎を予防又は治療するための医薬として用いることができる。 更に本発明は、
(13) 有効量の下記一般式 (1)
(式中、 Ar 1は、 置換基群 αから選択される 1乃至 3個の基で置換されたフエ二 ル基を示し、 A r 2は、 1又は 2個のハロゲン原子で置換されたフエ二ル基を示し、 Xは、 CH (OH)、 SO又は S〇2を示し、 nは 1又は 2を示し、 置換基群 αは、 水酸基、 Ci一 C4アルコキシ基、 Ci一 C4ハロゲン化アルキル基及びテトラゾリル からなる群を示す。)
を有する化合物又はその薬理上許容される塩を含有する吸入剤を哺乳動物 (好適に は、 ヒト) に投与することからなる、 呼吸器疾患 (特に、 慢性閉塞性肺疾患、 気管 支炎又は喘息) 又は鼻炎の予防若しくは治療方法に関する。
(1 3) に記載された方法においては、 一般式 (1) を有する化舍物又はその薬 理上許容される塩と同時に、 別々に又は連続的に、 )32ァゴニスト又はステロイド 剤が投与されてもよい。 更に本発明は、
(14) 呼吸器疾患 (特に、 慢性閉塞性肺疾患、 気管支炎又は喘息) 又は鼻炎の予 防若しくは治療のための吸入剤を製造するための、 下記一般式 (1)
(式中、 Ar 1は、 置換基群 αから選択される 1乃至 3個の基で置換されたフエ二 ル基を示し、 A r 2は; 1又は 2個のハロゲン原子で置換されたフエ二ル基を示し、 Xは、 CH (〇H)、 SO又は S〇2を示し、 nは 1又は 2を示し、 置換基群 αは、 水酸基、 C i一 C4アルコキシ基、 Ci— C4ハロゲン化アルキル基及びテ卜ラゾリル からなる群を示す。)
を有する化合物又はその薬理上許容される塩の使用に関する。
これらの使用のうち、
(1 5) 吸入剤が、 一般式 (1) を有する化合物又はその薬理上許容される塩に加 えて、 /32ァゴニスト又はステロイド剤を有効成分として含有する吸入剤である、
(14) に記載された使用、 及び、
(1 6) 吸入剤が、 /32ァゴニスト又はステロイド剤と同時に、 別々に又は連続的 に投与される吸入剤である、 (14) に記載された使用が好適である。 上記一般式 (1) において、
A r 2の定義における 「 1又は 2個のハロゲン原子で置換されたフエニル基」 の ハロゲン原子は、 フッ素原子、 塩素原子、 臭素原子又はヨウ素原子であり得、 好適 には、 フッ素原子又は塩素原子であり、 特に好適には、 塩素原子である。
置換基群ひの定義における 「C i— C4アルコキシ基」 は、 メトキシ、 エトキシ、 プロポキシ、 イソプロポキシ又はブトキシのような直鎖状若しくは分枝鎖状のアル コキシ基であり得、 好適には、 メトキシ、 エトキシ又はプロポキシであり、 更に好 適には、 メトキシ又はエトキシであり、 特に好適には、 メトキシである。
置換基群 αの定義における 「Ci一 C4ハロゲン化アルキル基」 は、 一 C4アル キル基の 1個若しくは 2個以上の水素原子が前記 「ハロゲン原子」 で置換された基 であり、 好適には、 トリフルォロメチル、 トリ.クロロメチル、 ジフルォロメチル、
ジクロロメチル、 ジブロモメチル、 フルォロメチル、 2, 2 , 2—トリクロロェチ ル、 2 , 2 , 2—トリフルォロェチル、 2—プロモェチル、 2—クロロェチル、 2 —フルォロェチル又は 2, 2—ジブロモェチルであり、 更に好適には、 トリフルォ ロメチル、 トリクロロメチル、 ジフルォロメチル又はフルォロメチルであり、 特に 好適には、 トリフルォロメチルである。
A r 1の定義における 「置換基群 から選択される 1乃至 3個の基で置換された フエニル基」 は、 好適には、 水酸基、 メトキシ、 エトキシ、 ' トリ,フルォロメチル、 トリクロロメチル、 ジフルォロメチル、 フルォロメチル及びテトラゾリルからなる 群から選択される 1乃至 3個の基で置換されたフエニル基であり、 更に好適には、 水酸基、 メトキシ、 トリフルォロメチル、 及びテトラゾリルからなる群から選択さ れる 1乃至 3個の基で置換されたフエニル基 (例えば、 3 , 5 —ビス (トリフルォ ロメチル) フエニル、 3, 4, 5—トリメトキシフエ二ル、 3—ヒドロキシー 4, 5—ジメトキシフエニル、 4ーヒドロキシ一 3 , 5—ジメトキシフエ二ル又は 2— メトキシ一 5— ( 1ーテトラゾリル) フエニル) であり、 より更に好適には、 メト キシ、 トリフルォロメチル、 及びテトラゾリルからなる群から選択される 1乃至 3 個の基で置換されたフエニル基 (例えば、 3, 5—ビス (トリフルォロメチル) フ ェニル、 3, 4 , 5 —トリメトキシフエ二ル又は 2 —メトキシー 5— ( 1 —テトラ ゾリル) フエニル) であり、 特に好適には、 3, 5 -ビス (卜リフルォロメチル) フエニル又は 3, 4, 5 -トリメトキシフエ二ルである。
A r 2の定義にお る「1又は 2個のハロゲン原子で置換されたフエニル基」は、 好適には、 1又は 2個のフッ素原子又は塩素原子で置換されたフエニル基であり、 更に好適には、 2個のフッ素原子又は塩素原子で置換されたフエニル基であり、 よ り更に好適には、 3, 4ージフルオロフェニル又は 3, 4—ジクロロフェニルであ り、 特に好適には、 3 , 4—ジクロロフェニルである。
「その薬理上許容される塩」 とは、 前記一般式 (1 ) で表される化合物はその分 子内にアミン構造を含み、 酸と反応させることにより酸付加塩にすることができる ので、 そのような塩を示す。 例えば、 塩酸塩、 臭化水素酸塩若しくは沃化水素酸塩
のようなハロゲン化水素酸塩、 硝酸塩、 過塩素酸塩、 硫酸塩又は燐酸塩等の無機酸 塩;メタンスルホン酸塩、 トリフルォロメタンスルホン酸塩若しくはェタンスルホ ン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、 ベンゼンスルホン酸塩若しくは P —ト ルエンスルホン酸塩のようなァリ—ルスルホン酸塩又は酢酸塩、 りんご酸塩、 フマ ール酸塩、 コハク酸塩、 クェン酸塩、 ァスコルピン酸塩、 酒石酸塩、 蓚酸塩若しく はマレイン酸塩のようなカルボン酸塩等の有機酸塩;或いは、 グリシン塩、 リジン 塩、 アルギニン塩、 オル二チン塩、 グルタミン酸塩又はァスパラギン酸塩のような アミノ酸塩であり得、 好適には、 ハロゲン化水素酸塩又はカルボン酸塩であり、 更 に好適には、 塩酸塩又はコ八ク酸塩である。
前記一般式 (1 ) を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、 大気中に放置 したり、 又は、 再結晶をすることにより、 水分を吸収し、 吸着水が付いたり、 水和 物となる場合があり、 そのような水和物も本発明に包含される。
JS 2ァゴニストは、 通常気管支拡張薬として用いられるものであれば特に限定は なく、 好適には、 キシナホ酸サルメテロール、 硫酸サルブ夕モール、 塩酸レバロブ テロ一ル、 フマル酸フオルモテ,ロール、 臭化水素酸フエノテロール又は塩酸ッロブ テロールであり得、 特に好適には、 キシナホ酸サルメテロ一ル、 硫酸サルブ夕モー ル、 塩酸レバロブテロール又はフマル酸フオルモテロールである。
ステロイド剤は、 臨床において、 喘息発作の予防のために用いられるもの、 喘息 発作時に用いられるもの、 又は慢性閉塞性肺疾患の予防若しくは治療のために用い られるものであれば特に限定は無く、 好適には、 プロピオン酸フルチ力ゾン、 ブデ ソニド、 プロピオン酸べクロメタゾン又は酢酸プレドニゾロンであり得、 特に好適 には、 プロピオン酸フルチ力ゾン又はブデソニドである。
[発明の実施の形態]
前記一般式 (1 ) を有する化合物及びその薬理上許容される塩は、 例えば、 米国 特許第 6 1 5 9 9 6 7号、 米国特許第 6 3 6 2 1 7 9号、 米国特許第 6 5 1 1 9 7 5号及び特開 2 0 0 0— 3 4 2 8 8号に記載されている方法にしたがって製造する
ことができる。
本発明に用いられる j3 2ァゴニスト及びステロイド剤は、 商業的に入手可能なも のを用いることができる。 本発明の吸入剤は、前記一般式(1 )を有する化合物又はその薬理上許容される塩を、 受容者の気管、 気管支、 肺等へ到達させるための医薬組成物を意味し、 好適には、 点鼻 剤又は経鼻若しくは経肺投与に適した組成物であり得、更に好適には、経肺投与に適し た組成物である。
本発明の吸入剤は、 前記一般式 (1 ) を有する化合物又はその薬理上許容される塩を 有効成分として用いて、 粉末、 溶液又は懸濁液の形態として製造することができる。 吸入剤を粉末として製造する場合には、 前記一般式 (1 ) を有する化合物又はその薬 理上許容される塩をそのまま、 若しくは賦形剤、 滑沢剤、 結合剤、 崩壊剤、 安定剤、 矯 味矯臭剤などの添加剤を加えて微細化することにより製造することができる。
賦形剤は、 例えば、 乳糖、 白糖、 ぶどう糖、 マンニット若しくはソルビットのよ うな糖誘導体、 トウモロコシデンプン、 バレイショデンプン、 α—デンプン、 デキ ストリン若しくはカル キシメチルデンプンのような澱粉誘導体、結晶セル口一ス、 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 カルポキシメチルセルロース、 カルボキシメチルセルロースカルシウム若しくは内 部架橋カルポキシメチルセルロースナトリゥムのようなセルロース誘導体、 ァラビ ァゴム、 デキストラン、又は、 プルラン等の有機系賦形剤;或いは、軽質無水珪酸、 合成珪酸アルミニウム若しくはメ夕珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘 導体、 燐酸カルシウムのような燐酸塩、 炭酸カルシウムのような炭酸塩、 又は、 硫 酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤であり得る。
滑沢剤は、 例えば、 ステアリン酸、 ステアリン酸カルシウム若しくはステアリン 酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク ; コロイドシリカ ; ピ一ガム 若しくはゲイ蟖のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリゥムのような 硫酸塩;グリコール; フマル酸;安息香酸ナトリウム; D L—ロイシン;脂肪酸ナ トリウム塩; ラウリル硫酸ナトリウム若しくはラウリル硫酸マグネシゥムのような
ラウリル硫酸塩;無水珪酸若しくは珪酸水和物のような珪酸類;又は、 上記澱粉誘 導体であり得る。 . 結合剤は、 例えば、 ポリビニルピロリドン若しくはマクロゴール、 或いは、 前記 賦形剤と同様の化合物であり得る。
崩壊剤は、 例えば、 前記賦形剤と同様の化合物 又は、 クロスカルメロ一スナト リウム、 カルボキシメチルスターチナトリウム若しくは架橋ポリピニルピロリドン のような化学修飾されたデンプン ·セル口一ス類であり得る。
安定剤は、 例えば、 メチルパラベン若しくはプロピルパラベンのようなパラォキ シ安息香酸エステル類;クロロブタノール、 ベンジルアルコール若しくはフエニル エチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニゥム; フエノール若し くはクレゾ一ルのようなフエエノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;又は、 ソ ルビン酸であり得る。
矯味矯臭剤は、 通常便用される甘味料、 酸味料若しくは香料等であり得る。 吸入剤を溶液又は懸濁液として製造する場合には、 例えば、 前記一般式 (1 ) を有す る化合物又はその薬理上許容される塩を、 水又は水と補助溶媒 (例えば、 エタノール、 プロピレングリコール、 ポリエチレングリコール等) の混合物に溶解若しくは懸濁させ ることにより製造することができる。 そのような溶液又は懸濁液は、 更に、 防腐剤 (例 えば、 塩化べンザゥコニゥム)、 可溶化剤 (例えば、 Tween 80若しくは Span 80のよ うなポリソルベート、 又は塩化ベンザルコニゥムのような表面活性剤)、 緩衝剤、 等張 化剤(例えば、塩化ナトリウム)、吸収促進剤及び Z又は増粘剤を含有していてもよい。 また、 懸濁液は、 懸濁化剤 (例えば、 微結晶質セルロース、 カルボキシメチルセル口一 スナトリウム等) を更に含有していてもよい。 上記のように製造した吸入剤は、 吸入剤の分野で一般的な手段 (例えばスポイト、 ピ ペット、 力ニューレ又は噴霧器を用いて) により鼻腔又は口腔に直接投与される。 噴霧 器を用いる場合は、 前記一般式 .(1 ) を有する化合物及びその薬理上許容される塩を、 適当な噴射剤 (例えば、 ジクロロフルォロメタン、 トリクロ口フルォロメタン若しくは
ジクロロテトラフルォロェタンのようなクロ口フルォロカーボン、又は二酸化炭素等の ガス等) と共に加圧パックの形にされたエアロゾールとして噴霧するか、 ネブライザ一 を用いて投与することができる。 ' 尚、 一般式(1) を有する化合物及びその薬理上許容される塩及び )32ァゴニスト若 しくはステロイド剤を有効成分として含有する吸入剤を製造する場合にも上記の添加 剤を用いて製造することができる。 /3 2ァゴニスト若しくはステロイド剤を、 一般式 ( 1 )を有する化合物及びその薬理上許容される塩と別々に又は連続的に投与する場合、 市販されている吸入用 /32ァゴニスト若しくは吸入用ステロイド剤を用いることもで さる。 本発明の一般式 (1) を有する化合物又はその薬理上許容される塩の使用量は症状、 年齢、性別等によって異なるが、例えば、成人男性に対して 1日あたり、下限として 0. 0 1 H g/ g (好ましくは 0. 0 5 gZk g)、 上限として、 l O O O gZk g (好ましくは 1 00 / g/k g、 より好ましくは 2 0 k g) を 1回または数回に 分けて、 症状に応じて投与することが望ましい。 β 2ァゴニストの成人への投与量については、キシナホ酸サルメテロール(吸入) の場合、 1 0 g乃至 1 0 0 /i g (好適には 2 5 p. g乃至 7 5 特に好適には 5 0 t g) が 1日 2回投与され;硫酸サルブ夕モール (吸入) の場合、 5 0 ^ g乃 至 2 0 0 g (好適には 1 乃至 2 0 0 g、 特に好適には 1 8 0 g) が 1日 3又は 4回投与され;塩酸レバロブテロール (吸入) の場合、 0. 0 3 lmg 乃至 1. 2 5mg (好適には 0. 6 3mg乃至 1. 2 5mg)が 1日 3回投与され; フマル酸フオルモテロール (吸入) の場合、 & gn至 24: fi g (好適には 1 2 g乃至 24 ^ g)が 1日 2回投与され;臭化水素酸フエノテロール(吸入)の場合、 0. 2mg乃至 0. 6mg (好適には 0. 2mg乃至 0. 4mg) が 1日 1乃至 4 回投与され;塩酸ッロブテロール (経口) の場合、 0. 5mg乃至 2mg (特に好 適には lmg) が 1日 2回投与される。 その他の /3 2ァゴニストについては、 好適 には、 気管支拡張剤として臨床で用いられる通常の用量が用いられる。
ステロイド剤の成人への投与量については、 プロピオン酸フルチカゾン (吸入) の場合、 5 0 /i g乃至 l O O O g (好適には 1 0 0 g乃至 1 0 0 0 g) が 1 日 2乃至 4回投与され;ブデソニド (吸入) の場合、 5 0 §乃至5 0 0 (好 適には 1 0 0 g乃至 4 0 0 g) が 1日 2乃至 4回投与され;プロピオン酸べク ロメ夕ゾン (吸入) の場合、 5 0 g乃至 2 0 0 /i g (好適には 1 0 0 g乃至 2 0 0 ^ g) が 1日 4回投与される。 その他のステロイド剤については、 好適には、 喘息発作の予防、 喘息発作、 又は慢性閉塞性肺疾患の予防若しくは治療のために臨 床で用いられる通常の用量が用いられる。
[発明を実施するための最良の形態]
以下に、 実施例、 製造例及び製剤例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、 本発 明はこれらに限定されるものではない。
[実施例]
[実施例 1 ] NK^受容体拮抗試験 (経気管投与)
被験物質を 5 %水溶液グルコースに溶解し、 ベントパルピタール (0. 2 ~ 0. 2 5m lノ b o d y、 p. ) 麻酔下、 0. 5 m 1 Z k gの溶液を気管内投与器 具 (1A- 1B、 penn-century. Inc製) を用いてモルモット (体重 400g前後、 Hartley 系雄性モルモット) に経気管投与した。 薬物投与直後、 大腿 (内側) 静脈よりエバ ンスブル一 (4 0mg/2m 1 /k g v. ) 、 ついで N K i受容体ァゴニスト であるサブスタ ス P ( 1 g/2m 1 /k g> i . v. ) を投与した。
サブスタンス P投与 1 5分後に炭酸ガスで安楽死させ、 頸部より主気管を約 2 c m摘出した。 摘出した主気管をアセトンと 0. 5,%N a 2 S 04の 7 : 3混合液 4m 1に約 2 4時間浸して色素を抽出し、 抽出液の吸光度 (OD 6 2 0 nm) を測定し た。
検量線より色素量を換算し、 気管 0. 1 gあたりの色素漏出量を血管透過性宂進 の強度とし、 コントロール (5 %グルコース経気管投与群) に対する抑制率を算出 した。 薬用量の対数値と各個体の抑制率との直線回帰分析により、 5 0 %抑制薬用 量 ( I D 50値) を算出した。
本試験において、 化合物 A. (下記構造式 Aの化合物) をエバンスブルー投与の直 前に経気管投与したときの I D50値は 5. 8 ^gZkgであった。 また、 化合物 B (下記構造式 B) をエバンスブルー投与の 4時間前に 1 00 t gZk g経気管投与 したときの抑制率は 5. 7 %であった。
化合物 A 化合物 B
[実施例 2] NK2受容体拮抗試験 (経気管投与)
健常モルモット (体重 500 g前後、 ハートレー系雄性モルモット) を用い、 N K2受容体ァゴニストである neurokinin A (NKA) による気道収縮に対する抑制作 用を Konzett-Roessier (Naunyn-Sc miedebergs Arch. Exp. Pathol, pharmakol. 195.71(1940)) の変法を用いて、 気道内圧を指標として調べた。
ベントバルピタール (5 OmgZm 1液、 0. 40 - 0. 50m l/b o dy、 s. c.) で麻酔したモルモットに気管力ニューレ、 静脈力ニューレを装着する。 ま た、 へパリン含生理食塩水 (l O OUZm l) を充たした動脈力ニューレを装着し て、 増幅器および瞬時心拍計を介して血圧 ·心拍数をモニターする。 次いで、 ガラ ミン (gallamine 20mg/k g, i . v.) を投与し、 自発呼吸を停止した後、 速 やかに l Om lZk g 60回 Z分の陽圧呼吸 (Ugo-Basile Biological Research Apparatus, Cat. No.7025) を施した。 人工呼吸時の気道内圧は、 気管力ニューレ の側枝に装着した圧力トランスデューサー (日本光電工業株式会社、 TP-200Tまた は TP-400T) により検出し、 増幅 (日本光電、 AP-601G) して、 レコーダ一 (日本 光電工業株式会社、 WT-645Gまたは WT-685G) に記録した。 気道内圧および血圧心 拍数が安定した後、 標準気道収縮物質 Methacholineの (1 00 g /m l、 0. l Om l Zk g) で気道反応性を確認した。 規定の収縮反応が得られ
なかった場合 Methacholineの 1 2 / gZk g ( 1 2 0 g/m 1 , 0. 1 0m l / kg) で気道反応性を確認した。 気道反応性確認 5分後に NKAを 4 gZk gを静 脈力ニューレより静脈内投与して気道収縮を誘発させ、 以後 1 0分間の気道内圧を 測定した。
被験物質は 5 %グルコース液に溶解し、 0. 5m 1 gの溶液を気管内投与器 具 (1A- 1B、 pemi-century. Itic製) を用いて気管内投与した。
NKA投与後 1 0分間の増加気道内圧面積値を. NKA誘発気道収縮の強度をとし、 c o n t r o 1 (5 %グルコース経気管投与群) に対する抑制率を算出した。 薬用量 の対数値と各個体の抑制率との直線回帰分析により、 5 0 %抑制薬用量(I D5。値) を算出した。
本試験において、化合物 Aを NKA投与の 3 0分前に経気管投与したときの I D5 0値は 0. 2 1 jLi g/k gであった。 また、 化合物 Bを NKA投与の 4時間前に経気 管投与したときの I D50値は 1. 8 ^ gZkgであった。
[実施例 3] NK3受容体拮抗試験 (経気管投与)
NK 3受容体ァゴニストである neurokinin B (NKB) による気道収縮に対する被 検薬物の抑制効果を実施例 2に記載された方法に準じて、 気道内圧を指標として調 ベた。
即ち、 NKAの静脈内投与に代えて NKB 4. 0 gZk gを静脈内投与する以外 は実施例 2と同様に実験をおこなった。
NKB投与後 1 0分間の増加気道内圧面積値を NKB誘発気道収縮の強度とし、 c o n t r o 1 (5 %グルコース経気管投与群) に対する抑制率を算出した。 薬用量の 対数値と各個体の抑制率との直線回帰分析により、 5 0 %抑制薬用量 (I D5 ()値) を算出した。
本試験において、化合物 Aを NKB投与の 3 0分前に経気管投与したときの I D5 0値は 3. 2 ; g/k gであった。 また、 化合物 Bを NKB投与の 4時間前に経気管 投与したときの I D50値は 7 5 gZk gであった。
[実施例 4] 気道収縮の抑制作用 (inviV0、 経気管投与)
健常モルモット (体重 5 0 0 g前後、 ハートレ一系雄性モルモット) を用い、 迷 走神経刺激誘発性気道収縮に対する被験物質の抑制作用を Konzett-Roessler (Naunyn-Sc miedebergs Arch. Exp. Pathol, pharmakol. 195, 71(1940)) の変法 を用いて、 気道内圧を指標として調べた。
ベントパルピタール (pentobarbi lsodium、 5 0mg/m l液、 0. 40— 0. 5 0mlZb ody、 s . c ·) で麻酔したモルモットに気管力ニューレ、 静脈カニュ —レを装着した。 また、 へパリン含生理食塩水 (l O O U/m l ) を充たした動脈 力ニューレを装着して、 増幅器および瞬時心拍計を介して血圧 ·心拍数をモニタ一 した。 次いで、 ガラミン (gallamine triethiodide 20mgZkg、 i . v.) を投与 し、 自発呼吸を停止した後、 速やかに 10m l /k g、 6 0回 分の陽圧呼吸を施 した。 さらに、 右または左迷走神経に刺激用白金電極を接続した。 人工呼吸時の気 道内圧は、気管力ニューレの側枝に装着した圧力トランスデューサ一により検出し、 増幅して、 レコーダーに記録した。 気道内圧および血圧 ·心拍数が安定した後、 白 金電極より迷走神経を低頻度で短時間剌激 (2Hz、 2 0秒、 5V、 duration 5 msec) し、 気道反応性を確認した。 気道反応性確認 5分後に迷走神経を本刺激 (2 0Hz、 6 0秒、 5V、 duration 5 msec) し、 気道収縮を誘発させ、 以後 1 0分間の気道内圧 を測定した。
被験物質は試験当日に 5 %グルコース液に溶解し、 0. 5m lZkgの溶液を気 管内投与器具 (1A_1B、 penn-century. Inc製) を用いて、 迷走神経本刺激の 3 0分前 に気管内投与した。
迷走神経本刺激後 1 0分間の増加気道内圧面積値を迷走神経刺激誘発気道収縮の 強度とし、 c o n t r o l ( 5 %グルコース液投与群)に対する抑制率を算出した。 本試験において、 化合物 A 1 0 gノ k gを経気管投与したときの抑制率は 5 1 %であった。
[比較例]
[比較例 1] 受容体拮抗試験 (経口投与)
被験化合物を経口投与する以外は、実施例 1と同様に実験を行った。被験物質は、 5 % トラガント対溶液に懸濁して経口投与した。
本試験において、 化合物 Aをエバンスブルー投与の 1時間前に経口投与したとき の I D 5 Q値は 3. 6mgZk gであった。 また、 化合物 Bをエバンスブルー投与の 2時間前に 1 Omg/k g経口投与したときの抑制率は— 2 5 %、 3 3mg/k g 経口投与したときの抑制率は 3 1 %であった。
[比較例 2] NK 2受容体拮抗試験 (経口投与)
被験化合物を経口投与する以外は、実施例 2と同様に実験を行った。被験物質は、 5 % トラガント対溶液に懸濁して経口投与した。
本試験において、 化合物 Aを NKA投与の 1時間前に経口投与したときの I D 5。 値は 1. 3mg/k gであった。 また、 化合物 Bを NKA投与の 2時間前に経口投 与したときの I D 5 0値は 4. 4mgZk gであった。
[比較例 3] NK3受容体拮抗試験 (経口投与)
被験化合物を経口投与する以外は、実施例 3と同様に実験を行った。被験物質は、 5 % 卜ラガント対溶液に懸濁して経口投与した。
本試験において、化合物 Aを NKB投与の 1時間前に経気管投与したときの I D 5 0値は 0. 89mgZkgであった。 また、 化合物 Bを NKB投与の 2時間前に経口 投与したときの I D 5 0値は 1. SmgZk gであった。
[製造例]
[製造例 1] 1一 { 2— [(2 R) — 2— (3, 4—ジクロロフエニル) —4一 [3, 5—ビス (トリフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン— 2—ィル] ェチル } ス ピロ [(2 S) — 2—ヒドロキシ] インダン一 1, 4'ーピペリジン] 塩酸塩 (化 合物 B)
(l a) 2— {(2 R) - 2 - (3, 4ージクロ口フエニル) 一4— [3, 5—ビス (卜リフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン一 2—ィル } エタノール メタン
スルフォネート
2一 [ ( 2 R ) — 2— ( 3 , 4ージクロ口フエニル) モルホリンー 2—ィル] エタ ノール(米国特許第 6 1 5 9 9 6 7号明細書、 EXAMPLE 51(d)) 5.60g(20.3mmol) を塩化メチレン (60mL)に溶解し、 トリェチルァミン 2.83mL(24.3mmol)を加えた。 氷冷下 3 , 5—ビス (トリフルォロメチル) ベンゾイルクロリド 5.60g(20.3mmol) 及び、 4ージメチルァミノピリジン 248mg(2.03mmol)を加え、 窒素雰囲気下、 室温 で 2時間攪拌した。 反応液に水を加え、 塩化メチレン層を水および飽和食塩水で洗 浄し、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 ろ過後、 減圧下溶媒を留去し、 残渣をシ リカゲルカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒:へキサン/酢酸ェチル = 1ノ 1)によ り精製して、 2— { ( 2 R ) - 2 - ( 3, 4ージクロ口フエニル) 一4一 [ 3, 5 - ビス (トリフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリンー 2—ィル } エタノール 5.68g(54%)を得た。
得られたアルコール体 5.68g(llmmol)を塩化メチレン (60mL)に溶解し、窒素雰囲 気下、 トリエチルァミン 2.3mL(16.5mmol)を加え、 氷冷下メタンスルホニルクロリ ド 1.02ml(13. 2mmol)を加え、 窒素雰囲気下、 室温にて 30分間攪拌した。 反応液 に水を加え、 塩化メチレン層を水および飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸マグネシゥ ムで乾燥した。 ろ過後、 減圧下溶媒を留去し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグ ラフィー (溶出溶媒:へキサン/酢酸ェチル = 3ノ 2 )により精製して、 標記化合物 6.09g(93%)を得た。
核磁気共鳴スぺクトル (400MHz、 CDC13) δ ρρπχ : 8.05-7.71 (3H, m), 7.70-7.29 (3H, m), 4.56-4.19 (2H, m), 4.08-3.23 (6H, m), 2.95 (3H, s), 2.52-2.16 (2H, m).
マススペクトル (FAB+), m/z: 594((M+H)+)
(l b) 1— { 2 - [(2 R) — 2— (3, 4—ジクロロフエニル) ー4一 [3, 5 一ビス. (トリフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン一 2—ィル] ェチル } スピ 口 [(2 S) — 2—ヒドロキシ] インダン— 1 , 4'ーピペリジン] 塩酸塩
( 1 a)で得られた 2 - {(2 R)— 2—(3, 4ージクロ口フエニル)— 4— [ 3, 5—ビス (トリフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリン一 2—ィル } エタノール メタンスルフォネ一卜 126g(212mmol)をジメチルァセトアミド 1300mLに溶解し、 炭酸水素ナトリウム 26.7g(318mmol)、 ヨウ化力リゥム 52.8g(318mmol)及びスピロ [(2 S) 一 2—ヒドロキシ] インダン一 1, 4 '一ピペリジン] 43.1g(212mmol)を 加え、 80°Cにて 8時間攪拌した。 反応液に水を加え、 酢酸ェチルで 2回抽出し、 酢 酸ェチル層を合わせ、 水および飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し た。ろ過後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (溶出溶媒: 酢酸ェチル /メタノール = 100/1)により精製して、 1ー { 2— [(2 R) — 2— (3, 4—ジクロロフエニル) - 4 - [3 , 5—ビス (卜リフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリンー 2—ィル]ェチル }スピロ [(2 S) — 2—ヒドロキシ]ィンダン一 1, 4'—ピぺリジン] 129g(87%)を得た。
得られたフリ一体 2.01g(2.85mmol)をエタノール 20mlに溶解し、窒素雰囲気下、 氷冷にて 4N-塩酸ジォキサン 3.58ml(14.3mmol)を加えた。氷冷下で 10分間撹拌後、 減圧下溶媒を留去し、 ジェチルエーテルにて共沸した。 得られた残渣を 22—へキサ ンで結晶化を行い、 標記化合物 1.92g(91%)を白色結晶として得た。
—核磁気共鳴スぺクトル (500MHz、 CDsOD) δ ppm: 8.18-8.10 (1H, m),
7:98-7.91 (2H, m), 7.83-7.29 (3H, m), 7.26-7.11 (4H, m), 4.52-4.42 (1H, m), 4.30-3.62 (5H, m), 3.61-3.39 (4H, m), 3.38-3.09 (3H, m), 3.01-2.79 (2H, m), 2.71-2.52 (1H, m), 2.40-2.21 (2H, m), 2.17-1.93(2H, m), 1.81-1.68 (1H, m).
赤外吸収スペクトル リ maxcm1 (KBr):3378.2927.1645.1281.1138.
マススぺクトル (FAB) m/z 701 ((M + H )+、 フリ一体)
元素分析値 (C34H33C13F6N203 · H20として)
計算値 : C : 54.02; H: 4.67; C1: 14.07; F: 15.08; N: 3.71 実測値 : C: 54.20; H: 4.45; C1: 14.13; F: 14.82; N: 3.66 旋光度: [a]D"=+36.84(c=1.00, メタノール)。
[製剤例]
[製剤例 1] 吸入用液剤 1
1― { 2 - [(2 R) 一 (3, 4ージクロ口フエニル) - 4 - [3, 5 -ビス (ト リフルォロメチル) ベンゾィル] モルホリンー 2—ィル] ェチル } スピロ [((2 S) ーヒドロキシ) インダン一 1, 4' —ピぺリジン] 塩酸塩が 1 0 % (WZW)、 塩 化ベンザルコニゥムが 0. 04 % (W/W)、フエネチルアルコールが 0. 40 % (W /W)、 精製水が 89. 56 % (W/W) となるように液剤を調製する。
[製剤例 2] 吸入用液剤 2
1 - { 2 - [(2 R) 一 (3, 4ージクロ口フエニル) 一 4一 (3, 4, 5—トリ メトキシベンゾィル) モルホリン一 2—ィル] ェチル } スピロ [((2 S) ーヒドロ キシ) インダン一 1, 4' ーピペリジン] 塩酸塩が 10% (W/W)、 塩化ベンザ ルコニゥムが 0. 04% (W/W)、 ポリエチレングリコールが 1 0 % (WZW)、 プロピレングリコールが 30 % (W/W)、 精製水が 39. 96 % (W/W) となる ように液剤を調製する
[製剤例 3] 吸入用散剤
1ー{2— [(2 R) 一 (3, 4—ジクロ口フエニル) 一 4— [3, 5—ビス (ト
リフルォロメチル)ベンゾィル]モルホリンー 2—ィル]ェチル }スピロ [ベンゾ(c) チォフェン— 1 (3H), 4 'ーピペリジン ]一 (2 S)—才キシド 塩酸塩が 40 % (W/W)、 ラクト一スが 60% (W/W) となるように散剤を調製する。
[製剤例 4] エアゾール剤
1 -{2 - [(2 R) 一 (3, 4—ジクロロフエニル) 一4— (3, 4, 5—トリ メトキシベンゾィル) モルホリンー 2—ィル] ェチル }スピロ [ベンゾ (c) チオフ ェン— 1 (3H), 4 ' —ピペリジン] 一 (2 S) —ォキシド 塩酸塩が 10 % (W /W)、 レシチンが 0. 5 % (W/W)、 フロン 1 1が 34. 5 % (W/W)、 フロン 12が 55% (W/W) となるようにエアゾール剤を調製する。 .
[産業上の利用可能性]
実施例及び比較例に示した結果から明らかなように、 前記一般式 (1) を有する 化合物を経気管投与することにより、 経口投与するよりも少ない用量で薬効が発現 される。
本発明の吸入剤を採用することにより、 より少ない有効成分で薬効が発現され、 ニューロキニン拮抗剤の副作用の程度を軽減することができるので、 本発明の吸入 剤は、 より使い ¾い医薬 [特に、 呼吸器疾患 (例えば、 慢性閉塞性肺疾患、 気管支 炎及び喘息等) の予防又は治療、 鎮晐、 去痰、 及びノ或いは鼻炎の予防又は治療の ための医薬] として有用である。 '
更に、 本発明の吸入剤は、 i32ァゴニスト及び Z又はステロイド剤と併用するこ とができる。