WO2004105492A1 - 消毒および/または殺菌用水性組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、オラネキシジン酸付加塩と、ポリオキシエチレン高級アルキルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルよりなる群から選択されるポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤の1種以上とを含有することを特徴とする消毒および/または殺菌用水性組成物、オラネキシジン酸付加塩の濃度が0.05~0.5W/V%でありアルコールの濃度が20~80W/V%であり、界面活性剤を含まないことを特徴とする消毒および/または殺菌用水性組成物、並びに、オラネキシジン酸付加塩、並びにエステル型非イオン性界面活性剤および/または環状オリゴ糖とを含有することを特徴とする消毒および/または殺菌用水性組成物を提供する。

Description

明 細 書 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物 技術分野
本発明は、 オラネキシジン酸付加塩を含有する消毒おょぴンまたは殺菌用水性 組成物に関する。 景技術
現代では、 人と物の交流が世界的規模で展開されており、 以前には特定地域又 は国に限定されていた病原微生物が、 全世界的に場所を問わず持ち込まれる危険 性が高くなつている。 また、 現代生活では、 衛生志向の高まりと、 衛生環境の整 備に伴い、 逆に人の免疫機能の低下傾向が指摘されている。
これらの状況において、 人及び動物を病原微生物から衛もるために、 より効果 が強力で、 使い易い安全な消毒 Z殺菌剤の開発が望まれている。
オラネキシジン [l-(3,4-dichlorobenzyl)-5-octylbiguanide] またはその塩は、 上記の要望に沿うべく開発された消毒殺菌作用を有する化合物であって、 それま でに知られていたモノビグアナィド誘導体に比べて、 広い抗菌スぺクトルを有し ている (日本国特許 2 6 6 2 3 4 3号公報の請求項 1、 段落 [ 0 0 1 8 ]、 [ 0 0 1 9 ]、 [ 0 0 6 7 ]などを参照)。該日本国特許 2 6 6 2 3 4 3号公報には、モノ ビグアナィド誘導体またはその塩を消毒薬として用いるときには、 その所定量を 水または有機溶媒などの媒体に溶解、 分散または懸濁し、 点眼剤、 点鼻剤、 含嗽 剤、 清浄剤、 洗滌剤等の外用液剤とすることが挙げられている。
このオラネキシジンは、 塩基性化合物であることから酸付加塩を形成する。 し かし、例えば、塩酸オラネキシジン単独の水に対する溶解度は、 0 °Cにおいて 0 . 0 2 WZV%と極めて低いものであり、 この濃度では殺菌力が、 p H、 血清、 石 験、 温度などの因子により影響を受けやすい。 そのため、 これら因子により影響 を受けにくい、 オラネキシジンまたはその塩が高濃度に溶解する水性製剤が強く 望まれていた。 , 発明の開示
オラネキシジンまたはその塩は、 上述のように、 消毒および/または殺菌剤と して有用であるが、 さらに次のような点を改善することによりその利用価値が拡 大するものと考えられる。
すなわち、 消毒および Zまたは殺菌剤は液剤として汎用され ことから、 主剤 であるオラネキシジンまたはその塩をなるベく高濃度で含有する製剤を調製する ことができれば、 殺菌効果や使用上の面から有利となる。 高濃度製剤は、 より強 い殺菌作用を要する場面ではそのまま使用でき、 また、 製剤容量が小さくなり流 通上あるいは保管上の立場から有利な原液として使用することもできる。
オラネキシジンを高濃度化するためには適当な溶解補助剤を要するが、 該溶解 補助剤を含む製剤は、 オラネキシジンの高い殺菌作用が安定に維持されており、 皮膚刺激性が極力抑制されており、 しかも使い易いこと力要求される。
しかしながら、 これまでのところ、 オラネキシジンが媒体中に高濃度に溶解し ており、 オラネキシジンの殺菌作用が高められ、 且つ皮膚刺激性が低いオラネキ シジンまたはその塩の高濃度製剤は知られていない。 従って、 本発明の目的は、 このようなオラネキシジンまたはその塩の高濃度製剤を提供することにある。 本発明者らは、 上記の課題を解決するために、 オラネキシジン酸付加塩を溶解 するための溶解補助剤を種々検討したところ、 水を含む溶媒に、 ポリオキシェチ レン高級アルキルエーテルおよびポリ才キシェチレンアルキルフェニルエーテル の中から選択されたポリォキシェチレン型非ィォン界面活性剤の存在下、 オラネ キシジン酸付加塩を溶解することにより、 上記の課題を解決できるとの知見を得 た。
かかる知見に基づき、 さらに検討を重ねることにより本発明の消毒および/ま たは殺菌用水性組成物 (以下、 「発明 Iの組成物」とも呼ぶ)を完成するに至った。 すなわち、 発明 Iの組成物は、 オラネキシジン酸付加塩と、 ポリオキシェチレ ン高級アルキルエーテルおよびポリォキシェチレンアルキルフ Xニルエーテルよ りなる群から選択されるポリォキシエチレン型非イオン界面活性剤の 1種以上と を含有してなる消毒および Ζまたは殺菌用水性組成物である。 前記ポリオキシエチレン高級アルキルエーテルとしては、 式 (1 ):
R -0-(CH2CH20)m— H (1 )
(式中、 R は炭素数 7〜 2 0のアルキル基を、 mは 9〜; 1 2の整数をそれぞれ 表す。) で表される化合物が挙げられる。
前記ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルとしては、 式 (2 ):
O— (GH GH20)n— H
Figure imgf000004_0001
(式中、 R2は炭素数 7〜 2 0のアルキル基を、 nは 9〜 1 2の整数をそれぞれ 表す。) で表される化合物が挙げられる。
好ましい発明 Iの組成物としては、 オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5 〜5WZV%であり、 ポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤の濃度が 0. 1 〜1 0 W/V%である水性組成物が挙げられる。
また、 発明 Iの組成物には溶媒として水を含有するが、 本発明の効果に悪影響 を与えない範囲でさらにアルコールを含有していてもよい。 アルコールを用いる 場合、 組成物中のアルコールの濃度は 3 0〜8 0WZV%であり、 好ましくは 6 0〜8 0WZV%である。 アルコールとしては、 エチルアルコール、 イソプロピ ルアルコール、 変性アルコール等が例示され、 特に、 エチルアルコールが好まし い。
また、 本発明者らは、 所定のエチルアルコール水溶液であれば、 界面活性剤を 存在させない場合であっても、 ある程度の量のオラネキシジン酸付加塩を溶解す ることができて、 消毒/殺菌効果が改善されることも合わせて見出した。
かかる知見に基づき、 さらに検討を重ねることにより本発明の消毒および Zま たは殺菌用水性組成物 (以下、 「発明 I Iの組成物」 とも呼ぶ) を完成するに至つ た。
すなわち、発明 IIの組成物は、オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜0. 5WZV%であり、 アルコールの濃度が 2 0〜8 0WZV%であり、 界面活性剤 を含まない水性組成物である。この発明 IIの組成物におけるアルコールの濃度は、 好ましくは 3 0〜6 0WZV%の範囲である。 アルコールとしては、 ェチルアル コール、 イソプロピルアルコール、 変性アルコール等が例示され、 特にェチルァ ルコールが好ましい。
典型的には、発明 I Iの組成物は、オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜 0 . 5 W/V%であり、 エチルアルコールの濃度が 2 0〜8 0 W/V%であり、 界面活性剤を含まない水性組成物である。
さらに、 本発明者らは、 エステル型非イオン性界面活性剤および 状ォリゴ糖 からなる群より選択される 1種の存在下に、 オラネキシジン酸付加塩を水に溶解 することにより、 上記の課題を解決できるとの知見を得た。
かかる知見に基づき、 さらに検討を重ねることにより本発明の消毒おょぴンま たは殺菌用水性組成物(以下、 「発明 II Iの組成物」 とも呼ぶ) を完成するに至つ た。
すなわち、発明 I I Iは、次の消毒および/または殺菌用水性組成物等に関する。
1 ) オラネキシジン酸付加塩、 並びにエステル型非イオン性界面活性剤および 環状ォリゴ糖よりなる群から選択される 1種以上を含有することを特徴とする消 毒および/または殺菌用水性組成物。
2 )前記エステル型非イオン性界面活性剤が、 (i)ポリオキシエチレンソルビタ ン脂肪酸エステル、 (i i)ポリグリセリン脂肪酸エステル、 (出)ポリオキシェチレ ン脂肪酸ダリセリン、 および (iv)ポリオキシエチレン脂肪酸メチルダルコシドょ りなる群から選択される 1種以上である上記 1 ) 項記載の消毒および/または殺 菌用水性組成物。
3 ) 前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、 一般式 (3 ): (式中、 : „は炭素数 10〜20のアルキル基を表し、 h、 jおよび kはそれぞ れ 5〜25の整数である。)で表される化合物である上記 2)項記載の消毒および /または殺菌用水性組成物。
4) 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、 一般式 (4):
Figure imgf000006_0001
(式中、 R21〜R25のいずれか一個が炭素数 10〜 20のアルカノィル基であり、 他の(P + 3)個は水素原子であり、 pは 2〜12の整数である。)で表される化 合物である上記 2 ) 項記載の消毒および/または殺菌用水性組成物。
5) 前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンが、 一般式 (5):
0 OM
f9iC— 0CH CHCH2f0CH2CH.2k" OH (5)
(式中、 R31は炭素数 6〜16のアルキル基であり、 qは 4〜30の整数である。) で表される化合物である上記 2 )項記載の消毒おょぴンまたは殺菌用水性組成 4物。
6) 前記ポリオキシエチレン脂肪酸メチルダルコシドが、 一般式 (6):
Figure imgf000006_0002
(式中、 R4Iは炭素数 15〜20のアルキル基であり、 Xおよび yの合計は 20 〜160の整数である。)で表される化合物である上記 2)項記載の消毒および/ または殺菌用水性組成物。
7) 前記環状オリゴ糖がシクロデキストリンである上記 1) 項記載の消毒およ び zまたは殺菌用水性組成物。
8) 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 05〜2. 5W/V%であり、 と前記エステル型非イオン性界面活性剤の濃度が 0. 1〜10W/V%である上 記 1) 項記載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
9) 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 1〜2. 5W/V%であり、 前 記エステル型非イオン性界面活性剤の濃度が 0.1〜10WZV%である上記 1) 項記載の消毒およぴンまたは殺菌用水性組成物。
10)前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 05〜1W/V%であり、 前 記環状オリゴ糖の濃度が 0. 1〜: L 0W/V%である上記 1)項記載の消毒およ び/または殺菌用水性組成物。
11) 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 1〜1W/V%であり、 前記 環状オリゴ糖の濃度が 0. 1〜: L 0WZV%である上記 1) 項記載の消毒および
,または殺菌用水性組成物。
12) さらにアルコールを含有する上記 1) 項記載の消毒および/または殺菌 用水性組成物。
13)組成物中の前記アルコールの濃度が 20〜80WZV%である上記 12) 項記載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
1 )対象物の消毒および/または殺菌方法であって、 前記 1)項記載の消毒 および Zまたは殺菌用水性組成物の有効量を、 該対象物に接触させることを特徴 とする方法。
15)消毒および Zまたは殺菌するための、 前記 1) 項記載の消毒および/ま たは殺菌用水性組成物の使用。
本明細書及び請求の範囲において、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物にお ける各成分の濃度は、質量対容量百分率「% (W/V)」、即ち、 「各成分質量(g) Z該水性組成物 10 OmLjで表される。なお、特記した場合を除いて、濃度「W zv%」 は o°cで測定したものである。
なお、本明細書及び請求の範囲において、 「水性組成物」 とは、水を含有する組 成物の意味である。 例えば、 上記 8) 項記載の水性組成物は、 水を溶媒として含 み、 オラネキシジン酸付加塩 0. 05〜2. 5W/V%、 及びエステル型非ィォ ン性界面活性剤 0 . 1〜 1 0 wz V %を含んでいる。 発明の詳細な記述
以下、 本発明について詳細に説明する。
オラネキシジン酸付加塩
本発明の消毒および/または殺菌用水性組成物におけるオラネキシジン酸付加 塩とは、 オラネキシジンと酸 (有機酸または無機酸) の塩を意味する。
かかる塩を形成する酸としては、 例えばギ酸、 酢酸、 乳酸、 酪酸、 イソ酪酸、 α—メルカプトプロピオン酸、 トリフルォロ酢酸、 リンゴ酸、 フマール酸、 コハ ク酸、 コハク酸モノアミド、 グソレタミン酸、 酒石酸、 シユウ酸、 クェン酸、 ダリ コール酸、 ダルコン酸、 糖酸、 ァスコルビン酸、 ペニシリン、 安息香酸、 フタ一 ル酸、 サリチル酸、 アントラニル酸、 ベンゼンスルホン酸、 ρ—トルエンスルホ ン酸、 メタンスルホン酸等の有機酸、 塩酸、 臭化水素酸、 硫酸、 リン酸、 硝酸、 炭酸などの無機酸がいずれも使用可能であり、 とくに制限されるものではない。 また、 酸付加塩を形成するオラネキシジンと酸との比率も、 とくに制限されるも のではなく、 1 : 1のほか、 1 : 2等の種々な比率の塩がいずれも使用可能であ る。
当該酸付加塩は、 酸とオラネキシジンとを直接混合するか、 それらの一方また は両方を水等の溶媒に予め溶解させて混合するか、 あるいは水等の溶媒中に酸お よびオラネキシジンを投入して溶解混合する等の通常の塩形成方法を採用して製 造される。
なお、 ここで示されたオラネキシジン酸付加塩は、 後述する発明 I〜発明 I II の組成物のいずれにも用いられる。 発明 I〜発明 I I Iの組成物は、 該オラネキシ ジン酸付加塩が、 水及び必要に応じてアルコールを含む溶媒中に溶解している。 この溶液中では、 オラネキシジンと酸が塩を形成してもよいし、 それぞれが遊離 体で存在していてもよいし、 オラネキシジンの酸付加塩と遊離オラネキシジンと 遊離酸とが共存していてもよい。
発明 Iの組成物
発明 Iの組成物は、 オラネキシジン酸付加塩と、 ポリオキシエチレン高級アル キルエーテルおよびポリォキシエチレンアルキルフエニルェ一テルよりなる群か ら選択されるポリォキシェチレン型非ィォン界面活性剤の 1種以上とを含有して なる消毒および/または殺菌用水性組成物である。
発明 Iの組成物におけるオラネキシジン酸付加塩の濃度は、 組成物中、 0. 0 5〜5WZV%が好ましい。 この濃度範囲では、 該組成物は、 高い消毒'殺菌効 果を有し、取扱いが容易な粘度を有している。オラネキシジン酸付加塩の濃度は、 好ましくは 0. 05〜 3. 5WZV%であり、 より好ましくは 0. 05〜2WZ V%の範囲である。
発明 Iの組成物において、 ポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤は、 ポリ ォキシエチレン高級アルキルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキルフエ二 ルエーテルよりなる群から選択されたものである。
前記のポリオキシエチレン高級アルキルエーテルとしては、 前記の式 (1) で 表される界面活性剤が好ましく、 ここにおいて で表されるアルキル基は、 炭 素数?〜 20、 好ましくは炭素数 9〜14のものであり、 例えば、 ノニル基、 デ シル基、 ゥンデシル基、 ドデシル基、 トリデシル基あるいはテトラデシル基が挙 げられる。 また、 これらのアルキル基を有する複数のポリオキシエチレン高級ァ ルキルエーテルの混合物であってもよい。 この式 (1) 中、 mはォキシエチレン 単位 (OE) の重合度であり、 9〜12の整数である。
この界面活性剤の具体例としては、 POE (9) ラウリルェ一テル (例、 日光 ケミカルズ社の 「BL— 9EX」)、 POE (10) ラウリルェ一テル (例、 三洋 化成社の「ェマルミン NL—100」) あるいは POE (12) アルキルエーテル (三洋化成社の 「サンノニック SS—120」) などが挙げられる。 ここで、 「P 〇E」 の後の括弧内の数字は、 OEの重合度、 即ち一般式 (1) の mを指す。 前記のポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルとしては、 一般式 (2) で表される界面活性剤が好ましく、 ここにおいて R2で表されるアルキル基は、 炭素数?〜 20、好ましくは炭素数 9〜14のものであり、具体的には前記の Ri で表されるものと同様の基が挙げられる。 この式 (2) 中、 nはォキシエチレン 単位 (OE) の重合度であり、 9〜12の整数である。
この界面活性剤の具体例としては、 P O E (10) ノニルフエ二ルェ一テル、 P〇E ( 1 0 ) ォクチルフエ二ルェ一テルが挙げられる。 ここで、 「P O E」 の後 の括弧内の数字は、 O Eの重合度、 即ち一般式 ( 2 ) の nを指す。
発明 Iの組成物は、 水を含む溶媒中にポリオキシエチレン型非イオン界面活性 剤を含有しているため、 高濃度のオラネキシジン酸付加塩が溶解した液剤として 容易に調製することができる。 しかも、 発明 Iの組成物の液剤は、 皮膚接触時の 刺激感が低減された、 潤滑性のある使用感の良い製剤となる。
発明 Iの組成物におけるポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤の濃度は、 0 . 1〜1 0 W/V%、 特に 0. 1 5〜6 . 5 W/V %とすることが好ましい。 当該界面活性剤の濃度範囲にすることにより、 オラネキシジン酸付加塩の消毒 · 殺菌効果を安定に維持することができる。
発明 Iの組成物を液剤とするためには、 前記のポリオキシエチレン型非イオン 界面活性剤の存在下、 オラネキシジン酸付加塩を溶解するための溶媒を必要とす る。 この溶媒としては、水、或いは水とアルコール(例えば、エチルアルコール、 イソプロピルアルコール、 変性アルコール等) との混合物が好ましい。 溶媒とし ては、 アルコール水溶液、 特にエチルアルコール水溶液が好ましい。 この場合、 組成物中のアルコールの濃度は、 3 0〜8 0 %、 好ましくは 6 0〜 8 0 W/V の範囲とするのが有利である。 この濃度範囲とすることにより、 前記成分を含む 均一な液剤を調製することができ、 また使用時における消毒 ·殺菌作用の迅速化 と、 使用後の速乾性が付与されて使い勝手が非常に良くなる。
このように、 発明 Iの組成物は、 典型的には、 水性組成物である。 該水性組成 物は、 オラネキシジン酸付加塩とポリォキシエチレン型非イオン性界面活性剤と の水溶液であつて、 オラネキシジン酸付加塩が 0 . 0 5〜5 WZV%の濃度で存 在し、 ポリオキシエチレン型非イオン性界面活性剤が 0 . 1〜1 0 WZV%の濃 度で存在している。
或いは、 発明 Iの組成物は、 アルコール含有水性組成物であってもよい。 該ァ ルコール含有水性組成物は、 溶媒として、 τΚに代えて、 水とアルコール (特にェ チルアルコール) との混合物を使用している以外は上記水性組成物と同一の組成 物である。 典型的には、 該アルコール含有水性組成物は、 オラネキシジン酸付カロ 塩、 ポリオキシエチレン型非イオン性界面活性剤、 アルコ一ル (特にェチルアル コール) 及び水を含む溶液であって、 オラネキシジン酸付加塩が 0. 0 5 - 5 W ZV%の濃度で存在し、 ポリオキシエチレン型非イオン性界面活性剤が 0. 1〜 1 0 WZV%の濃度で存在し、 アルコール (特にエチルアルコール) が 3 0〜8 0 W/V%, 好ましくは 6 0〜8 0 WZV%の濃度で存在している。
発明 Iの組成物には、 必要であれば、 上記の成分に加えて、 さらに品質改良を 目的として各種の成分を配合することができる。
例えば、 皮膚保護性と保湿性を改善する観点から、 脂肪酸トリダリセライドと 適宜、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合しておくことが好ましい。 こ の配合によって、 特にエチルアルコールを含む溶媒を用いたときの皮膚刺激性を 抑制する効果が増強される。
前記脂肪酸トリグリセライドは、 一般に医薬 ·消毒薬の分野で用いられている ものであれば、 特に限定なく使用できる。 通常は、 大気圧、 2 0 °C付近の常温下 で液体であるものが好ましく、 その例としては脂肪酸がイソオクタン酸、 カプリ ル酸、 力プリン酸、 ラウリン酸、 ミリスチン酸、 パルミチン酸、 パルミトレイン 酸、 ステアリン酸、 イソステアリン酸、 ォレイン酸、 リノール酸あるいはリノレ ン酸であるトリダリセライドが挙げられ、 これらの 1種を単独、 もしくは 2種以 上併用して用いることができる。 さらに、 オリ一ブ油ゃ菜種油などの植物油を原 料とするトリグリセライドであってもよい。
前記の Ji旨肪酸卜リグリセライドの中でも、 とりわけィソオクタン酸卜リグリセ ライドは高い安全性及びがより良い使用感を有するため好ましく選択される。 脂肪酸トリグリセライドは、 これを使用する場合、 組成物中 0 . 0 1 - 1 0 W ZV%、 特に 0 . 3〜3 WZV%の濃度範囲とするのが好ましい。 この濃度範囲 では、 保湿効果や皮膚刺激と皮膚荒れなどの抑制効果が十分に発揮され、 皮膚表 面にベトツキが残つたりすることがほとんどない。
また、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、 これを使用する場合、 組成物 中 0 . 0 0 1〜1 . 0 W/V%、 特に 0 . 0 0 5〜0. 5 W/V%の濃度範囲と するのが好ましい。
さらに発明 Iの組成物には、 その目的を阻害しない限りにおいて、 従来、 消毒 Z殺菌剤に添加されている成分を添加することもできる。かかる成分は、例えば、 特開平 1 1一 1 9 9 4 7 6号公報に記載されているように、 炭酸プロピレン、 N —メチルー 2—ピロリドン(医薬品添加物規格)、 プロピレングリコール、ポリソ ルベート 8 0 (日本薬局方)、酢酸トコフエロールなどの血行促進剤;アラントィ ン等の組織修復剤;ハツ力油、 1—メントール等の清涼化剤;流動パラフィン、 メチルポリシロキサン、メチルフエ二ルポリシロキサン、スクワラン等の油成分: グリセリン、 1, 3—ブチレングリコール、 ソルビトール等の多価アルコール; P H調整剤などを例示することができる。
発明 Iの組成物の ρ Ηは、 原液の状態で 4〜8であることが好ましく、 5〜6 であればさらに好ましい。 この p H範囲に調整することにより、 組成物の安定性 がよく、 また使用感もよい。
発明 Iの組成物は、 例えば、 オラネキシジン酸付加物 (例、 塩酸オラネキシジ ン) 及びポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤に、 水を加えて混合及び溶解 し、 これに希塩酸等の酸を用いて p Hを 4〜 8程度に調製することにより製造で きる。 この組成物は、 そのまま消毒または殺菌用に用いられる。 必要であれば、 この組成物を原液として用い、 これに水等を加えて希釈し所定の濃度の液剤を調 製することもできる。
発明 I Iの組成物
次に、発明 IIの組成物は、組成物中、 オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜0 . 5 WZV%であり、及びアルコールの濃度が 2 0〜8 0 WZV%であり、 界面活性剤を含まない水性組成物である。 組成物中のアルコールの濃度は、 3 0 〜6 0 W/V%であることが好ましい。 このアルコールとしては、 例えば、 ェチ ルアルコール、 イソプロピルアルコール、 変性アルコール等が挙げられ、 特にェ チルアルコールが好ましい。
この組成物は、 前記の発明 Iの組成物とは異なり、 界面活性剤が配合されてい ないことから、 消毒 Z殺菌効果の即効性を高め、 使用後の速乾性が改善される。 発明 IIの組成物は、典型的には、オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0 . 0 5〜 0 . 5 WZV%であり、 及びエチルアルコールの濃度が 2 0〜8 0 WZV%であ り、 界面活性剤を含まない水性組成物である。
発明 IIの組成物には、 必要であれば、 上記の成分に加えて、 さらに品質改良を 目的として各種の成分を配合することができる。
例えば、 皮膚保護性と保湿性を改善する観点から、 脂肪酸トリダリセライドと 適宜、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合しておくことが好ましい。 こ の配合によって、 特にエチルアルコールを用いたときの皮膚刺激性を抑制する効 果が増強される。
前記脂肪酸トリグリセライドは、 一般に医薬 ·消毒薬の分野で用いられている ものであれば、 特に限定なく使用できる。 通常は、 大気圧、 2 0 °C付近の常温下 で液体であるものが好ましく、 その例としては脂肪酸がイソオクタン酸、 カプリ ル酸、 力プリン酸、 ラウリン酸、 ミリスチン酸、 パルミチン酸、 パルミトレイン 酸、 ステアリン酸、 イソステアリン酸、 ォレイン酸、 リノール酸あるいはリノレ ン酸であるトリダリセライドが挙げられ、 これらの 1種を単独、 もしくは 2種以 上併用して用いることができる。 さらに、 オリ一ブ油ゃ菜種油などの植物油を原 料とするトリグリセライドであってもよい。
前記の脂肪酸トリグリセライドの中でも、 とりわけィソォクタン酸トリダリセ ライドは高い安全性及びより良い使用感を有するため好ましく選択される。 脂肪酸トリグリセライドは、 これを使用する場合、 組成物中 0. 0 1〜; L O W ZV%、 特に 0. 3〜3W/V%の濃度範囲とするのが好ましい。 この濃度範囲 では、 保湿効果や皮膚刺激と皮膚荒れなどの抑制効果が十分に発揮され、 皮膚表 面にベトツキが残つたりすることがほとんどない。
また、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、 これを使用する場合、 組成物 中 0. 0 0 1〜1 . 0WZV%、 特に 0. 0 0 5〜0. 5W/V%の濃度範囲と するのが好ましい。
さらに発明 IIの組成物には、その目的を阻害しない限りにおいて、従来、 消毒 Z殺菌剤に添加されている成分を添加することもできる。かかる成分は、例えば、 特開平 1 1— 1 9 9 4 7 6号公報に記載されているように、 炭酸プロピレン、 N —メチルー 2—ピロリドン(医薬品添加物規格)、 プロピレングリコール、ポリソ ルベート 8 0 (日本薬局方)、酢酸トコフエ口ールなどの血行促進剤; ン等の組織修復剤;ハッ力油、 1ーメントール等の清涼化剤;流動ノ
メチルポリシロキサン、メチルフエ二ルポリシロキサン、スクヮラン等の油成分 グリセリン、 1, 3—ブチレングリコール、 ソルビトール等の多価アルコール; P H調整剤などを例示することができる。
発明 IIの組成物は、 例えば、オラネキシジン酸付加物 (例、 塩酸オラネキシジ ン) をアルコール水溶液 (例、 5 0〜 9 5 %エタノール水溶液) に混合及び溶解 して、希塩酸等の酸を用いて p Hを 4〜 8程度に調製することにより製造できる。 この組成物は、 そのまま消毒または殺菌用に用いられる。 必要であれば、 この組 成物を原液として用い、 これに水等を加えて希釈し所定の濃度の液剤を調製する こともできる。
発明 I I Iの組成物
発明 I IIの組成物は、 オラネキシジン酸付加塩、 並びにエステル型非イオン性 界面活性剤およぴ¾状ォリゴ糖よりなる群から選択される 1種以上を含有するこ とを特徴とする消毒および/または殺菌用水性組成物である。
発明 I IIの組成物は、 ま剤であるオラネキシジン酸付加塩を、 その溶解補助剤 であるエステル型非イオン性界面活性剤および Zまたは環状オリゴ糖の存在下に、 水を含む溶媒に溶解することにより調製される。
前記エステル型非イオン性界面活性剤としては、 非電解質分子からなる界面活 性剤であつて、イオンに解離しない非イオン性の親水基 (ポリォキシェチレン基、 ヒドロキシル基など)を有する物質と疎水基(脂肪酸残基;ノエル基、デシル基、 ゥンデシル基、 ドデシル基、 テトラデシル基など) を有する物質とのエステル体 であって、 水に対するオラネキシジン酸付加塩の溶解性を高める作用を有する界 面活性剤である。
一般に、 HL B (Hydrophile-Lipophile Balance) 値が 8〜2 0、 好ましくは 1 2〜1 6のエステル型非イオン性界面活性剤が用いられる。
発明 I I Iの組成物は、 組成物中、 エステル型非イオン性界面活性剤および 状 オリゴ糖よりなる群から選択される 1種を 0 . 1〜: L 0 WZV%含有し、 オラネ キシジン酸付加物を 0 . 0 5 ~ 2 . 5 W/V%含有するのが好適である。
前記エステル型非イオン性界面活性剤の例としては、(i)ポリォキシエチレンソ ルビタン脂肪酸エステル、 (i i)ポリグリセリン脂肪酸エステル、 (i i i)ポリオキシ エチレン脂肪酸ダリセリン、 および (iv)ポリオキシエチレン脂肪酸メチルダルコ シドなどが挙げられる。
前記ポリオキシエチレンソルビ夕ン脂肪酸エステルとしては、 各種のものが使 用できるが、 そのうち、 一般式 (3) :
Figure imgf000015_0001
(式中、 Ruは炭素数 10〜20のアルキル基を表し、 h、 jおよび kはそれぞ れ 5〜25の整数である。) で表されるものが好ましい。
R„は、 直鎖又は分岐鎖の炭素数 10〜20のアルキル基、 特に直鎖又は分岐 鎖の炭素数 10〜14のアルキル基が好ましい。 また、 h、 jおよび kは、 同一 又は異なって、 5〜25の整数、 特に 5〜20の整数であってよい。 また、 h、 j及び kの合計数が 15〜 30の整数、 特に 15〜 25の整数が好ましい。 具体例としては、 ポリオキシエチレン (POE) ソルビタンモノォレート、 ポ リオキシエチレン (POE) ソルビタンモノステアレート、 ポリオキシエチレン
(POE) ソルビタンモノパルミテート、 ポリオキシエチレン (P〇E) ソルビ タンイソステアレートなどが挙げられる。 これらの化合物におけるォキシェチレ ン単位 (OE) の合計 (h+j +k) は、 好ましくは 15〜30、 より好ましく は 15〜25、 特に 20である。)
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む本発明の組成物において は、 該組成物中、 ポリオキシエチレンソルビ夕ン脂肪酸エステルを 0. 1〜10 W/V%、 特に 1. 5〜3WZV%、 オラネキシジン酸付加塩を 0. 05〜1. 5WZV%、 特に 0. 5〜: LWZV%含有するのが好ましい。
前記の Ruで示されるアルキル基としては、 デシル基、 ゥンデシル基、 ドデシ ル基、 トリデシル基、 テトラデシル基、 ペン夕デシル基、 ヘプタデシル基、 ォク 夕デシル基、 ノナデシル基などが挙げられる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、 各種のものが使用できるが、 そ のうち、 一般式 (4)
Figure imgf000016_0001
(式中、 R21〜R25のいずれか一個が炭素数 10〜20のアルカノィル基であり、 他の(p + 3)個は水素原子であることを表し、 pは 2〜12の整数である。)で 表されるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルが好ましい。換言すれば、一般式(4) において、 R21、 R2224及ぴ 25のぃずれか1個がァルカノィル基の場合、 残りの 3個は水素原子でありかつ R 23は水素原子であり、 p個の R 23の 1個がァ ルカノィル基の場合、 残りの (P— 1)個の R23は水素原子でありかつ R21、 R 2224及び尺25は水素原子でぁる、 モノ脂肪酸ポリグリセリルが好ましい。
R2i~ 25のいずれか一個は、 直鎖又は分岐鎖の炭素数 10〜 20のアルカノ ィル基、 さらに直鎖又は分岐鎖の炭素数 5〜16のアルカノィル基、 特に直鎖又 は分岐鎖の炭素数 10〜14のアルカノィル基が好ましい。 また、 pは 2〜12 の整数、 特に 8〜10が好ましい。
具体例としては、 モノラウリン酸デ力グリセリル等のモノラウリン酸ポリグリ セリル、 モノォレイン酸へキサグリセリル、 モノォレイン酸デカグリセリル等の モノォレイン酸ポリグリセリル、 モノステアリン酸ジダリセリル等のモノステア リン酸ポリグリセリルなどが挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを含む本発明の組成物においては、該組成物中、 ポリグリセリン脂肪酸エステルを 0. 1〜10WZV%、 特に 3. 0〜6. 0W ZV%、 オラネキシジン酸付加塩を 0. 05〜1. 5WZV%、 特に 0. 5〜1 wzv%を含有するのが好ましい。
前記の R21〜R25で示されるアルカノィル基としては、 デカノィル、 ゥンデ力 ノィル、 ドデカノィル、 トリデカノィル、テトラデカノィル、ペンタデカノィル、 ヘプ夕デカノィル、 ォクタデカノィル、 ノナデカノィル基などが挙げられる。 前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンとしては、 各種のものが使用できる が、 そのうち、 一般式 (5):
Figure imgf000017_0001
(式中、 R31は炭素数 6〜16のアルキル基であり、 qは 4〜30の整数である。) で表されるものが好ましい。
R31は、 直鎖又は分岐鎖の炭素数 6〜16のアルキル基、 特に直鎖又は分岐鎖 の炭素数 8〜10のアルキル基が好ましい。 qは、 4〜30の整数、 特に 6〜1 5の整数が好ましい。
具体例としてはポリオキシエチレン椰子油脂肪酸グリセリン (d=5〜l 0、 特に 7)、 ポリオキシエチレン (カプリル /力プリン酸) グリセリン (Q=5〜2 0、特に 7)、ポリオキシエチレンモノラウリル酸グリセリン(q=5〜l 0、特 に 7)、 ポリオキシエチレンモノイソステアリン酸グリセリン (q=10〜20、 特に 15) 等が挙げられる。
ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンを含む本発明の組成物においては、 該組 成物中、 ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンを 0. 1〜10WZV 6%、 特に 2 〜5WZV%、 オラネキシジン酸付加塩を 0. 05〜2. 5WZV%、 特 5に 0. 5〜1WZV%含有するのが好ましい。
前記の R31で示されるアルキル基としては、 へキシル基、 ヘプチル基、 ォクチ ル基、 ノニル基、 デシル基、 ゥンデシル基、 ドデシル基、 トリデシル基、 テトラ デシル基、 ペンタデシル基、 へキサデシル基などが挙げられる。
前記ポリォキシェチレン脂肪酸メチルダルコシドとしては、 各種のものが使用 できるが、 そのうち、 一般式 (6):
Figure imgf000017_0002
(式中、 R41は炭素数 1 5〜2 0のアルキル基であり、 Xおよび yの合計は 2 0 〜1 6 0の整数である。)で表されるポリオキシエチレンジ脂肪酸メチルダルコシ ドが好ましい。
R41は、 直鎖又は分岐鎖の炭素数 1 5〜2 0のアルキル基、 特に直鎖又は分岐 鎖の炭素数 1 6〜 1 8のアルキル基が好ましい。 Xおよび yは、 同一又は異なつ て、 5〜1 0 0の整数、特に 1 0〜7 0の整数であってよい。 X及び yの合計は、 2 0〜: L 6 0の整数、 特に 1 0 0〜 1 4 0の整数が好ましい。
具体例としては、 ポリオキシエチレンジォレイン酸メチルダルコシド、 ポリオ キシエチレンジステアリン酸メチルダルコシドなどが挙げられる。
ポリォキシエチレン脂肪酸メチルダルコシドを含む本発明の組成物においては、 該組成物中、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルダルコシドを 0. 1〜1 ow/v%、 特に 5〜1 0W/V%、 オラネキシジン酸付加塩を 0. 0 5〜1 . 5 W/V%、 特に 0 . 5〜; L WZV%含有するのが好ましい。
前記環状オリゴ糖としては、 水に対するオラネキシジン酸付加塩の溶解性を高 める作用があり、 消毒 ·殺菌作用を阻害しないものが選択される。 そのうち、 シ クロデキストリンが好ましく用いられる。 シクロデキストリンには、 α—シクロ デキストリン、 β—シクロデキストリンおよび τ一シクロデキストリンの 3種が 知れられているが、 本発明においてはいずれも用いることができる。
環状オリゴ糖を含む本発明の組成物においては、該組成物中、環状オリゴ糖(特 に、 シクロデキス卜リン) を 0. 1〜1 0 WZV%、 特に 1 . 5〜4WZV%、 オラネキシジン酸付加塩を 0. 0 5〜1 W/V%、 特に 0. 2〜0. 5WZV% 含有するのが好ましい。 特に、 3—シクロデキストリンを用いた場合、 該組成物 中、 i3—シクロデキストリンを 0 . 1〜1. 5WZV%含有するのが好ましい。 エステル型非イオン性界面活性剤あるいは環状オリゴ糖は、 上記した濃度範囲 で用いるのが好ましく、 この濃度範囲であれば、 充分な消毒'殺菌効果が発揮さ れる。
発明 IIIの組成物で用いられる溶媒は、 水単独であることが好ましいが、 水及 びアルコールを含む溶媒であってもよい。 アルコールとしては、 例えば、 ェチル アルコール、 イソプロピルアルコール、 変性アルコ一ルなどが挙げられ、 特にェ チルアルコールが好ましい。 この場合、 アルコールの濃度は、 組成物中、 2 0〜 8 0 W V%、 特に 3 0〜6 0 W/V%とすればよい。
発明 IIIの組成物には、 必要であれば、 上記の成分に加えて、 さらに品質改良 を目的として各種の成分を配合することができる。
例えば、 皮膚保護性と保湿性を改善する観点から、 脂肪酸トリダリセライドと 適宜、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合しておくことが好ましい。 こ の配合によって、 特にエチルアルコールを用いたときの皮膚刺激性を抑制する効 果が増強される。
前記脂肪酸トリグリセライドは、 一般に医薬 ·消毒薬の分野で用いられている ものであれば、 特に限定なく使用できる。 通常は、 大気圧、 2 0 °C付近の常温下 で ί夜体であるものが好ましく、 その例としては脂肪酸がイソオクタン酸、 カプリ ル酸、 力プリン酸、 ラウリン酸、 ミリスチン酸、 パルミチン酸、 パルミトレイン 酸、 ステアリン酸、 イソステアリン酸、 ォレイン酸、 リノール酸あるいはリノレ ン酸であるトリダリセライドが挙げられ、 これらの 1種を単独、 もしくは 2種以 上併用して用いることができる。 さらに、 オリーブ油ゃ菜種油などの植物油を原 料とするトリグリセライドであってもよい。
前記の脂肪酸トリグリセライドの中でも、 とりわけィソォクタン酸トリダリセ ライドは、 高い安全性及びより良い使用感を有するため好ましく選択される。 脂肪酸トリグリセライドは、 これを使用する場合、 組成物中 0 . 0 1〜: L O W /V 特に 0 . 3〜3 W/V%の濃度範囲とするのが好ましい。 この濃度範囲 では、 保湿効果や皮膚刺激と皮膚荒れなどの抑制効果が十分に発揮され、 皮膚表 面にべトツキが残ったりすることがほとんどない。
また、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、 これを使用する場合、 組成物 中 0 . 0 0 1〜1 . 0 WZV%、 特に 0. 0 0 5〜0 . 5 W/V%の濃度範囲と するのが好ましい。
さらに発明 IIIの組成物には、 その目的を阻害しない限りにおいて、 従来、 消 毒 κ殺菌剤に添加されている成分を添加することもできる。 かかる成分は、 例え ば、特開平 1 1一 1 9 9 4 7 6号公報に記載されているように、炭酸プロピレン、 Ν—メチルー 2—ピロリドン(医薬品添加物規格)、 プロピレングリコール、ポリ ソルベート 8 0 (日本薬局方)、酢酸トコフエ口一ルなどの血行促進剤;アラント イン等の組織修復剤;ハツ力油、 1—メントール等の清涼化剤;流動パラフィン、 メチルポリシロキサン、メチルフエ二ルポリシロキサン、スクヮラン等の油成分: グリセリン、 1 , 3—ブチレングリコ一ル、 ソルビ] ル等の多価アルコール; p H調整剤などを例示することができる。
発明 Iの組成物の P Hは、 原液の状態で 4〜 8であることが好ましく、 5〜 6 であればさらに好ましい。 この p H範囲に調整することにより、 液剤の化学的な 安定性もよく、 また使用感もよい。
発明 IIIの組成物は、 例えば、 オラネキシジン酸付加物 (例、 塩酸オラネキシ ジン) 並びにエステル型非イオン性界面活性剤および 11状オリゴ糖よりなる群か ら選択される 1種に、 水、 アルコールなどの溶媒を加えて混合及び溶解して、 希 塩酸等の酸を用いて pHを 4〜 8程度に調製することにより製造できる。 この組 成物は、 そのまま消毒または殺菌用に用いられる。 必要であれば、 この組成物を 原液として用い、 これに水等を加えて希釈し所定の濃度の液剤を調製することも できる。
本発明 I〜IIIの組成物の用途
本発明の消毒およびンまた纖菌用水性組成物(発明卜 inの組成物)は、各 種微生物に対して幅広い抗菌性スぺクトルを有している。例えば、ブドウ球菌属、 連鎖球菌属、 ェンテロコッカス属、 リステリア属、 プロピオ二バクテリウム属等 のグラム陽性菌、 大腸菌属、 赤痢菌属、 サルモネラ属、 シトロパクター属、 クレ ブシエラ属、 ェンテロバクタ一属、 セラチア属、 プロテウス属、 モルガネラ属、 エルシニア属、 ビブリオ属、 シユードモナス属、 ァシネトパク夕一属、 ナイセリ ァ属、 へモフィルス属、 バクテロイデス属等のグラム陰性菌に対し有効な殺菌' 消毒作用を有している。
また、 インフルエンザウイルス、 ヒト免疫不全ウィルス、 単純へルぺスウィル ス、 および水疱性口内炎ウィルス等のエンベロープを有するウィルスに対する抗 ウィルス作用、並びにカンジダ属、 クリプトコッカス ネオフォルマンス、および サッカロマイセス セレピシェ等の酵母型真菌に対する抗真菌作用も有している。 本発明の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物は、上述の各種微生物等を死滅、 減少、 抑制等させるために広く用いられる試薬を意味する。
本発明の組成物の有効量を、 微生物を有している対象物に対して接触させるこ とにより、殺菌又は消毒効果が発揮される。接触方法としては、特に限定はなく、 具体的には、 浸漬法、 スプレー法あるいは清拭法などが挙げられる。 対象物とし ては、 例えば、 ヒ小の皮膚や手指、 動物の皮膚はもちろん、 医療器具、 トイレ、 風呂、 家具、 物品等が挙げられる。
そのため、 本発明の消毒剤は、 皮膚 ·手指消毒用、 手術部位皮膚消毒用、 皮膚 創傷部位消毒用、 医療器具消毒用、 手術室 '病室'家具 '器具'物品等の消毒用 に好適に用いることができる。
また、 本発明の組成物は、 基布に含浸させて用いてもよい。 基布としては、 脱 脂綿、 ガーゼ、 紙、 不織布、 タオル、 布などが挙げられる。 これらの基布は、 水 解性のものと非水解性のものがあるが、 いずれも用いることができる。
オラネキシジン酸付加塩 (塩酸オラネキシジン等) を高濃度に含む本発明の組 成物は、 原液として用いることができ、 使用目的に応じて適宜水などにより希釈 して用いることもできる。 発明の効果
発明 Iの組成物は、 主剤であるオラネキシジン酸付加塩が、 特定のポリオキシ エチレン型非イオン界面活性剤の存在により、 高濃度に溶媒に溶解している。 し かも、 発明 Iの組成物は、 その殺菌活性を低下することなく高いオラネキシジン 酸付加塩の溶解性が保持され、 皮膚刺激性が抑制され、 短時間で殺菌効果を発揮 し、 速乾性を有している。 そのため、 発明 Iの組成物は、 消毒および zまたは殺 菌用水性組成物として幅広く利用することができる。
オラネキシジン酸付加塩単独では、 水に対する溶解性が低く、 その殺菌力が P H、 有機物、 石鹼、 温度などにより影響を受けやすくなる。 しかし、 発明 Iの組 成物によれば、 このような影響を排除することが可能であり、 実用性がより一層 高められている。
発明 I Iの組成物では、オラネキシジン酸付加塩の濃度がそれほど高くないもの の、 消毒/殺菌効果の速効性が高く、 使用後の速乾性が促進される。 発明 IIIの組成物は、 主剤であるオラネキシジン酸付加塩が、 エステル型非ィ オン界面活性剤および Zまたは環状オリゴ糖を存在させることにより、 高濃度に 溶媒に溶解している。 発明 IIIの組成物は、 オラネキシジン酸付加塩を単独使用 する組成物に比べて、 殺菌活性が高められており、 短時間でも殺菌効果を発揮す る。
オラネキシジン酸付加塩単独では、 水に対する溶解性が低ぐ その殺菌力が p H、 有機物、 石鹼、 温度などにより影響を受けやすくなる。 しかし、 発明 ΠΙの 組成物によれば、 このような影響を排除することが可能であり、 実用性がより一 層高められている。 また、 発明 ΠΙの組成物は、 皮膚刺激性が抑制されている。 発明を実施するための最良の形態
以下に本発明において好ましい実施例、製剤例および試験例について述べるが、 本発明は以下の実施例等に限定されるものではない。
なお、実施例等において、 「%」は特に断りのない限り、 「% (W/V)Jを示す。 また、 実施例等における消毒およびンまたは殺菌用水性組成物の調製は、 いずれ も室温 (約 25°C) にて行った。
発明 Iおよび IIの組成物
実施例 1
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 0. 5 gを、 95%ェチルアル コール (和光純薬 (株) 製) 74mlに混合'溶解し、 希塩酸を用いて PH6に 調整後、 水を加えて全量を 100mlにすることより、 消毒および/または殺菌 用水性組成物を得た。
実施例 2
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 0. 18ぉょび 〇£ (10) ノニルフエニルエーテル (日光ケミカルズ (株) 製) 0. 32 gに水を約 85m 1加えて混合 ·溶解し、 P H 5に調整後、 さらに水を加えて全量を 100 m 1に することにより、 消毒および/または殺菌用水性組成物を得た。
実施例 3
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 0. l gおよび POE (9) ラ ゥリルエーテル (日光ケミカルズ (株) 製) 0. 32 gに水を約 85ml加えて 混合 ·溶解し、 P H 5に調整後、 さらに水を加えて全量を 100mlにすること により、 消毒および/または殺菌用水性組成物を得た。
実施例 4
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 0. 1§ぉょび 〇£ (10) ラウリルエーテル (三洋化成工業 (株) 製) 0. 32 gに水を約 85ml加えて 混合 '溶解し、 p H 5に調整後、 さらに水を加えて全量を 100mlにすること により、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得た。
実施例 5
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 0. lgおよび POE (12) アルキル (C12— C14) ェ一テル (三洋化成工業 (株) 製) 0. 41gに水を約 85ml加えて混合 '溶解し、 p H 6に調整後、 さらに水を加えて全量を 100 m 1にすることにより、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得た。
なお、 実施例 1〜 5で得られた水性組成物は、 0°C付近の温度でも沈殿物を析 出することなく無色澄明であった。
対照例 1
20W/V%のダルコン酸クロルへキシジン水溶液 (住友製薬 (株) 製) 2. 5m 1に、 消毒用エタノール 74m 1を加えて充分、 混合 ·溶解し、 ダルコン酸 を用いて p H 6. 0に調整後、 水を加えて全量を 100mlにすることにより、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得た。
対照例 2
10WZV%の塩化ベンザルコニゥム水溶液 (日本製薬 (株) 製) 2mlに、 水を加えて全量を 100mlに調製して、 消毒および/または殺菌用水性組成物 を得た。
対照例 3
20W/V%のダルコン酸クロルへキへキシジン水溶液 (住友製薬 (株) 製) 5m 1に、 水を加えて全量を 100mlに調製して、 消毒および/または殺菌用 水性組成物を得た。
[評価方法] <安全性試験 >
上記の実施例および対照例で得た消毒および Zまたは殺菌用水性組成物につい て、 皮膚局所に対する安全性試験を、 ゥサギ (雄性 NZW) を用いて Draizeの 方法に準じて次のとおり行なった。
ゥサギ背部被毛を剪毛し、 アイランドスキンが少ない毛周期が休止期のゥサギ を選択し、 1群 6例とした。 背部を 4区画に分け、 その中心に対して点対称とな る 2箇所を無傷皮膚とし、 残りの 2箇所は適用日に 18 G注射針で長さ 2. 5 c mの井桁状の擦過傷を作り有傷皮膚とした。 被験液を 0. 3ml塗布した 2. 5 cm角のリント布をレーヨンテープで適用部位に貼付し、 その上からテーピング テープで覆い固定した。 適用 24時間後にリント布を除去した。 適用部位を観察 し、 Draizeの判定基準に従って紅斑、痂皮と浮腫について評点を求めた。適用 2 4時間後と 72時間後の無傷皮膚と有傷皮膚の評点から一次刺激性ィンデックス (P. I. I.) を算出して刺激性を判定した。 その結果を表 1に示す。
Figure imgf000024_0001
インデックス (P. I. I.) により、 次の基準で皮膚刺激性を判定した。
0≤Ρ.Ι.Ι.≤ 2 :弱い刺激
2<Ρ.Ι.Ι≤5 :中程度の刺激
5 <Ρ.Ι.Ι≤ 8 :強い刺激
この結果、 本発明の実施例 1〜 5の組成物は、 既に消毒薬として汎用されてい る対照例 1のものと同等もしくはそれ以下の皮膚刺激性を有し、 安全性が高いこ とを示している。 また、 本発明の実施例 1〜 5の組成物は、 対照例 2及び 3に対しても同等もし くはそれ以下の皮膚刺激性を有している。
く抗菌性試験〉
試験菌株を MuUer-Hinton brothを用いて 3 7 °Cで一夜培養し、 続けて 3継代 培養した前培養菌液を、 滅菌蒸留水を用いて光学濃度〇D660nmで 0 . 3Absに 調整して約 1 08CFUZmLとし、 さらに滅菌蒸留水で 1 0 0倍希釈して約 1 0 6CFU/mLにして試験菌液とした。
被験液は、 最終試験濃度の 2倍となるように滅菌蒸留水で 2倍希釈系列を作製 し、 9 6穴マイクロプレートの 8列縦列ゥエルに希釈低濃度順に 5 0 x Lずつ分 注した。 被験液を分注した各ゥエルに試験菌液を 5 0 /2 Lずつ分注してすばやく 混合した。 混合した反応液から 1 0 L採取し、 所定の処理時間で別の 9 6穴マ イク口プレートの各ゥエルに分注済みの 2 0 0 Lの S C D L P培地 (消毒剤不 活性化培地) に滴下混合して殺菌活性を停止させた後、 3 7 °Cで 4 8時間培養し た。
培養後、各ゥエルの菌増殖の有無を培地の濁りで肉眼判定し、 「濁りありを増殖 あり」、 「濁りなしを増殖なし」 と判定した。 被験液の希釈濃度系列で、 菌の増殖 が認められない最小濃度を、 被験液のその試験菌に対する最小殺菌濃度 (MBC, Minimum Bactericidal Concentration) とした。
抗菌性試験結果を表 2および表 3に示す。
表 2
10秒殺菌処理の MBC (μg/mL·) 被験菌株 実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 実施例 otaphylocoGcus a. ure us
≤ 7.81 31.3 62.5 62.5 31.3
FDA 209P
< 7.81 31.3 31.3 15.6 62.5
Clinical isolates C5414
< 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.81 15.6
ATCC 12228
En terococcus faecalis
< 7.81 15.6 < 7.81 15.6 15.6
NCTC 12201 (VRE)
Escherichia coll
≤ 7.81 15.6 15.6 15.6 15.6
ISIIHJ JC-2
Sermtia marcescens
< 7.81 < 7.81 ≤ 7.81 < 7.81 ≤ 7.8 ェ F〇 12648
Protsus mlrabxlls
< 7.81 250 > 500 > 500 > 500
1287
Burkh ol deri a cepacia
< 7.81 > 500 > 500 > 500 > 500
IF〇 14595
表 3
180秒殺菌処理の MBC
Figure imgf000027_0001
被験菌株 実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 実施
Staphylococcus aureus
< 7.81 < 7.81 ≤ 7.81 < 7.81 ≤ 7.
MRSA
< 7.81 ≤ 7.81 ≤ 7.81 < 7.81 ≤ 7.
Clinical isolates C5414
Staphylococcus epid erml di s
< 7.81 ≤ 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.
ATCC 12228
Enterococcus faecalls
< 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.
NCTC 12201 (VRE)
Escherichia coll
< 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.
NIHJ JC-2
Serratia marcescens
ェ < 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7.81 < 7. FO 12648
Proteus mirabilis
< 7.81 15.6 ≤ 7.81 < 7.81 ≤ 7.
1287
Burkholderia cepacia
< 7.81 125 31.3 62.5 62.
IFO 14595
表 2および表 3の結果のとおり、 本発明による実施例 1〜 5の繊物は、 幅広 い抗菌性スぺクトルを示しており、 その殺菌効果は従来の消毒剤に比べてもより 強いことを示している。 しかも、 その効果は、 表 2のとおり、 10秒という短時 間の殺菌処理であっても強く発揮されることから実用上、 極めて有利である。 塩酸オラネキシジン単独の溶解度は、 0°Cにおいて 0. 02%であり、 例えば この濃度では殺菌力が、 PH、 血清、 石鹼、 温度などにより影響を受けやすくな る。 本発明の組成物では、 塩酸オラネキシジンが高濃度化されていることから、 そのような影響は排除される。
試験例 1
実施例 2の組成物 [塩酸オラネキシジンとして 0. 1% (1000 zg/mL)] と、 塩酸オラネキシジン単独 0. 02% (200 M g/mL) 水溶液について、 有機物汚染の条件下 (牛血清 5%存在下) における殺菌力の比較を行なった。 被 験菌として、 Staphylococcus aureus YQ 2 , Esherichia coli EJ お よび Pseudomo画 aerugi画 aP^GG 10145を用いた。その結果を表 4に示す。
表 4 0)
- SK-in lS. 単独水溶液 実施例 2 (0.32% NP-1 (%) 30 秒 1分 3分 30 秒 1分 3分
Staphylococcus
0 25 6.25 < 3.13 25 12.5 12.5 aureus
.5 > 200 100 100 1000 100 100
FDA 209P
Escherichia coll 0 6.25 ≤ 3.13 < 3.13 15.6 7.81 7.81
NIH T JC-2 5 > 200 > 200 > 200 1000 1000 500
Pseudomonas
0 6.25 < 3.13 < 3.13 6.25 ≤ 3.13 < 3.13 aeruginosa
5 > 200
ATCC 10145 > 200 > 200 1000 1000 1000
この結果、 実施例 2の組成物は有機物の存在下であっても、 塩酸オラネキシジ ン単独よりも短時間で殺菌力を発揮し、 実用性が高いことが認められた。
試験例 2
マウス背部皮膚を Staphylococcus aureus k2 ?で汚染し、 その消毒効果 を表 5に示す各処理群について比較を行なった。
表 5
Figure imgf000030_0001
この結果、 消毒直後 (10秒後) においては、 70%エタノール処理群、 実施 例 1の組成物処理群はともに 100%の除菌率を、 また実施例 2の組成物処理群 もほぼ 100%の除菌率を示した。 ところが、 消毒 2時間後においては、 70% エタノール処理群の除菌率は 0. 77%を示し、 無処理群に近くなり、 除菌効果 が認められなくなった。
.これに比べて、 実施例 1および 2の各組成物で処理した群はいずれも、 消毒 2 時間後においても除菌率は 99. 9%以上であり、 高い除菌持続効果を示した。 この除菌持続効果は、 消毒 4時間後においても認められた。
発明 ΙΠの組成物
実施例 ΠΙ— 1
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよびポリオキシエチレン POE (20) ソルビ夕ンモノォレート (日光ケミカルズ (株) 製) 3. l gに 水を約 80 mL加えて混合 '溶解し、 p H 5に調整後、 さらに水を加えて全量を 100mlにすることにより、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得た。
実施例 m - 2
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよびモノラウリン酸デカ グリセリル (日光ケミカルズ (株) 製) 7. 4^こ水を約801111^加ぇて混合' 溶解し、 p H 5に調整後、さらに水を加えて全量を 100mlにすることにより、 消毒および/または殺菌用水性組成物を得た。
実施例 III一 3
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよびポリオキシエチレン (POE (7)) 椰子油脂肪酸グリセリン (コグニス 'ジャパン (株) 製) 4. 9 gに水を約 80 mL加えて混合 ·溶解し、 p H 5に調整後、 さらに水を加えて全 量を 100mlにすることにより、消毒およびンまたは殺菌用水性組成物を得た。
実施例 III一 4
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよびポリオキシエチレン (POE (7)) (カプリル酸/力プリン酸)グリセリン(コグニス'ジャパン(株) 製) 4. 8 gに水を約 80 mL加えて混合'溶解し、 pH5に調整後、 さらに水 を加えて全量を 100mlにすることにより、 消毒おょぴンまたは殺菌用水性組 成物を得た。
実施例 III一 5
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよびポリオキシエチレン (POE (120))ジォレイン酸メチルダルコシド((AMERCHOL社製) 11. 1 gに水を約 80 mL加えて混合 ·溶解し、 p H 5に調整後、 さらに水を加えて 全量を 100mlにすることにより、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得 た。
実施例 III— 6
塩酸オラネキシジン原末 (大塚製薬 (株) 製) 1 gおよび —シクロデキスト リン ((株)林原製) 9. 1 gに水を約 80 mL加えて混合'溶解し、 pH5に調 整後、 さらに水を加えて全量を 100mlにすることにより、 消毒および/また は殺菌用水性組成物を得た。
なお、 実施例 III— 1〜: ΕΠ— 6で得られた水性組成物は、 0°C付近の温度でも 沈殿物を析出することなく無色澄明であった。
比較例 II卜 1
塩酸オラネキシジン (大塚製薬 (株) 製) 5 Omgに水を約 8 OmL加えて溶 解し、 p H 6に調整後、 さらに水を加えて全量を 100 mLにすることにより、 消毒および Zまたは殺菌用水性組成物を得た。 (溶解度は、 25°。にぉぃて0. 0 5W/V%であった。)
対照例 III一 1
20WZV%のダルコン酸クロルへキシジン水溶液 (住友製薬 (株) 製) 2. 5 m 1に、 水を約 80 mL加えて混合し、 p H 6に調整後、 さらに水を加えて全 量を 10 OmLにすることにより、消毒おょぴンまたは殺菌用水性組成物を得た。 く抗菌性試験〉
試験菌株を Muller-hinton brothを用いて 37 °Cで一夜培養し、 続けて 3継代 培養した前培養菌液を、 滅菌蒸留水を用いて光学濃度〇D660nmで 0. 3Absに 調整して約 108CFU/mLとし、 さらに滅菌蒸留水で 100倍希釈して約 10
6CFU/mLにして試験菌液とした。
被験液は、 最終試験濃度の 2倍となるように滅菌蒸留水で 2倍希釈系列を作製 し、 96穴マイクロプレ一トの 8列縦列ゥエルに希釈低濃度順に 50 Lずつ分 注した。 被験液を分注した各ゥエルに試験菌液を 50/2 Lずつ分注してすばやく 混合した。 混合した反応液から 10 L採取し、 所定の処理時間で別の 96穴マ イク口プレートの各ゥエルに分注済みの 200 Lの S CDLP培地 (消毒剤不 活性化培地) に滴下混合して殺菌活性を停止させた後、 37 °Cで 48時間培養し た。
培養後、各ゥエルの菌増殖の有無を培地の濁りで肉眼判定し、 「濁りありを増殖 あり」、 「濁りなしを増殖なし」 と判定した。 被験液の希釈濃度系列で、 菌の増殖 が認められない最小濃度を、 被験液のその試験菌に対する最小殺菌濃度 (MBC, Minimum Bactericidal Concentration) とした。
抗菌性試験結果を表 6および表 7に示す。 表 6 ( BC ( g/mL)
Figure imgf000033_0001
Figure imgf000033_0002
表 7 (MBC (μg/m )
Figure imgf000034_0001
表 6および表 7の結果のとおり、本発明による実施例 111 _ 1〜I Π— 6の液剤 は、 比較例 I I I— 1の液剤に比べて、 幅広い抗菌性スペクトルを示しており、 ま たその殺菌効果は従来の消毒剤 (対照例 III一 1 ) に比べてもより強いことを示 している。 しかも、 その効果は、 3 0秒という比較的、 短時間の殺菌処理であつ ても強く発揮されることから実用上、 極めて有利である。
塩酸オラネキシジン単独の水に対する溶解度は、 0 °Cにおいて 0 . 0 2 %であ り、 例えばこの濃度では殺菌力が、 p H、 血清、 石鹼、 温度などにより影響を受 けやすくなる。 本発明の組成物では、 塩酸オラネキシジンが高濃度化されている ことから、 そのような影響は排除される。

Claims

求 の 範 囲
1 . オラネキシジン酸付加塩と、 ポリオキシエチレン高級アルキルエーテルお よびポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルよりなる群から選択されるポ リォキシェチレン型非ィォン界面活性剤の 1種以上とを含有することを特徴とす る消毒および/または殺菌用水性組成物。
2 . 前記ポリオキシエチレン高級アルキルエーテルが、 式 (1 ):
Ri- 0- (CH2CH20)m— H (1)
(式中、 は炭素数 7〜 2 0のアルキル基を、 mは 9〜 1 2の整数をそれぞれ 表す。)で表される化合物である請求項 1記載の消毒および/または殺菌用水性組 成物。
3 . 前記ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルが、 式 (2 ):
Figure imgf000036_0001
(式中、 R2は炭素数 7〜 2 0のアルキル基を、 nは 9〜 1 2の整数をそれぞれ 表す。)で表される化合物である請求項 1記載の消毒おょぴンまたは殺菌用水性組 成物。
4. 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0 . 0 5〜5 WZV%であり、 前記 ポリオキシエチレン型非イオン界面活性剤の濃度が 0 . 1〜1 0 WZV%である 請求項 1記載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
5. さらにアルコールを含有する請求項 1記載の消毒および/または殺菌用水 性組成物。
6. 組成物中の前記アルコールの濃度が 3 0〜8 0 W/V%である請求項 5記 載の消毒および/または殺菌用水性組成物。
7 . 組成物中の前記アルコールの濃度が 6 0〜 8 0W/V %である請求項 5記 載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
8. さらに脂肪酸トリグリセリドを含有する請求項 1記載の消毒および Zまた は殺菌用水性組成物。
9. オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜0. 5W/V%であり、 アル コールの濃度が 2 0〜 8 0 WZV%であり、 界面活性剤を含まないことを特徴と する消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
1 0. 組成物,中のアルコールの濃度が 3 0〜6 0WZV%である請求項 9記載 の消毒およびズまたは殺菌用水性組成物。
1 1 . オラネキシジン酸付加塩、 並びにエステル型非イオン性界面活性剤およ ぴ1状ォリゴ糖よりなる群から選択される 1種以上を含有することを特徴とする 消毒およぴンまたは殺菌用水性組成物。
1 2.前記エステル型非イオン性界面活性剤が、 ωポリオキシエチレンソルビ タン脂肪酸エステル、 (i i)ポリグリセリン脂肪酸エステル、 (i i i)ポリオキシェチ レン脂肪酸ダリセリン、 および (iv)ポリォキシエチレン脂肪酸メチルダルコシド よりなる群から選択される 1種以上である請求項 1 1記載の消毒および Zまたは 殺菌用水性組成物。
1 3. 前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、 一般式 (3 ):
Figure imgf000037_0001
(式中、 Ruは炭素数 1 0〜2 0のアルキル基を表し、 h、 jおよび kはそれぞ れ 5〜 2 5の整数である。)で表される化合物である請求項 1 2記載の消毒および /または殺菌用水性組成物。
1 4. 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、 一般式 (4):
Figure imgf000038_0001
(式中、 R21~ R25のいずれか一個が炭素数 1 0〜2 0のアルカノィル基であり、 他の(P + 3 )個は水素原子であり、 pは 2〜1 2の整数である。)で表される化 合物である請求項 1 2記載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物。
1 5 . 前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンが、 一般式 (5 ):
Figure imgf000038_0002
(式中、 R31は炭素数 6〜1 6のアルキル基であり、 qは 4〜3 0の整数である。) で表される化合物である請求項 1 2記載の消毒および/または殺菌用水性組成物。
1 6 . 前記ポリオキシエチレン脂肪酸メチルダルコシドが、 一般式 ( 6 ) :
5
Figure imgf000038_0003
(式中、 R41は炭素数 1 5〜2 0のアルキル基であり、 Xおよび yの合計は 2 0 〜1 6 0の整数である。)で表される化合物である請求項 1 2記載の消毒および Z または殺菌用水性組成物。
1 7 . 前記環状オリゴ糖がシクロデキストリンである請求項 1 1記載の消毒お よび Zまたは殺菌用水性組成物。
1 8 .前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜 2. 5 WZV %であり、 前記エステル型非イオン性界面活性剤の濃度が 0. 1〜1 0 W/V%である請求 項 1 1記載の消毒および/または殺菌用水性組成物。
1 9. 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 1〜 2. 5 WZV%であり、 前記エステル型非イオン性界面活性剤の濃度が 0. 1〜1 0 WZV%である請求 項 1 1記載の消毒および/または殺菌用水性組成物。
2 0. 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 0 5〜1 WZV%であり、 前 記環状ォリゴ糖の濃度が 0. :!〜 1 0 V %である請求項 1 1記載の消毒およ び Zまたは殺菌用水性組成物。
2 1 . 前記オラネキシジン酸付加塩の濃度が 0. 1〜1 WZV%であり、 前記 環状オリゴ糖の濃度が 0. 1〜 1 0 W/V%である請求項 1 1記載の消毒および
/または殺菌用水性組成物。
2 2. さらにアルコールを含有する請求項 1 1記載の消毒おょぴンまたは殺菌 用水性組成物。
2 3. 組成物中の前記アルコールの濃度が 2 0 ~ 8 0WZV%である請求項 2 2記載の消毒およびンまたは殺菌用水性組成物。
2 4. 対象物の消毒および Zまたは殺菌方法であって、 請求項 1、 9または 1 1記載の消毒および Zまたは殺菌用水性組成物の有効量を、 該対象物に接触させ ることを特徵とする方法。
2 5. 消毒および Zまたは殺菌するための、 請求項 1、 9または 1 1記載の消 毒および/または殺菌用水性組成物の使用。
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