WO2004103835A1

WO2004103835A1 - ドラム缶

Info

Publication number: WO2004103835A1
Application number: PCT/JP2004/001670
Authority: WO
Inventors: Giro Kurauchi
Original assignee: Giro Kurauchi
Priority date: 2003-05-20
Filing date: 2004-02-16
Publication date: 2004-12-02
Also published as: JPWO2004103835A1

Abstract

本ドラム缶１０は、円筒状の缶本体１を有し、その外周面３には所定の間隔を空けて上下に円環状の凸リブ１１ａ、１１ｂが形成されている。この凸リブ１１ａ、１１ｂの外側面には、それぞれ等しい間隔Ｌ1をおいて６個の平面部１２ａ…１２ａ、１２ｂ…１２ｂが形成され、これら平面部１２ａ…１２ａ、１２ｂ…１２ｂは、凸リブ１１ａ、１１ｂの配列方向（矢符Ｙ）に沿って相互に対応する位置とされ、各凸リブ１１ａ、１１ｂの平面部１２ａ、１２ｂは、凸リブ１１ａ、１１ｂの配列方向（矢符Ｙ）に沿って一平面をなす。平面部１２ａ、１２ｂの形状は合同な楕円形をなす。

Description

ドラム缶技術分野

本発明は、ドラム缶に関する。背景技術

従来のドラム缶は、特公平 3— 4 2 8 5号公報の第 1図、あるいは特開 2 0 0 明

2— 5 3 1 3 2号公報の図 1に開示されているように、ドラム缶本体は円筒形をなし、ドラム缶本体の外周面には上下に間隔をおいて円環状の凸リブが形成され書

ている。この円環状の凸リブは、ドラム缶本体をその外周面にわたって外方に突出させ、その縦断面形状が略半円形とされている。

この凸リブは縦断面形状が略半円形の他に、 V字形の構成も知られている。これらのドラム缶は、例えば、鉄板、スチール板、あるいはステンレス板などの材料からなる。

ところが、このような凸リプ形状を有する従来技術おけるドラム缶では、複数本のドラム缶を寄せ集めて並べた場合、ドラム缶同士は凸リブにおいて点接触する状態となる。したがって、このような状態で複数本のドラム缶全体を固縛しても、運送する際には不安定な状態となり、荷崩れなどが生ずるおそれがあった。特に、内容物が入っていないドラム缶である場合、軽量であるためさらに不安定な状態となり、荷崩れなどの問題はいつそう顕著となる。また、凸リブは円環状であるため、ドラム缶を横置きした場合には転がることもあり不都合を生じていた。

本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、たとえ内容物が入っていない軽量のドラム缶を寄せ集めて載置した場合でも、安定した状態を維持することができ、またトラックなどで運送する場合にも、荷崩れなどがが生じないドラム缶を提供することを目的とする。発明の開示

本発明のドラム缶は、円筒形状をなすドラム缶本体からなり、そのドラム缶本体の外周面の複数箇所に所定間隔を空けた状態で当該ドラム缶本体の外周面に沿つて外方に突出する円環状の凸リブが設けられたドラム缶であって、上記各凸リブの外側面には、等しい間隔をおいて 6個の平面部が形成されており、各凸リプの平面部は当該凸リブの配列方向に沿って相互に対応する位置に形成されているとともに、これら相互に対応する凸リブの平面部は一平面をなし、かつ、当該平面部の形状は相互に略合同であることによって特徴付けられる。

本発明のドラム缶において、上記平面部を、各凸リブの外側に等しい間隔をおいて 6個形成し、その平面形状を略合同とするとともに、凸リブの配列方向に沿つて相互に対応する位置に形成するようにし、さちにこれら相互に対応する凸リプの平面部は一平面をなすよう構成とすることを限定した根拠を以下に説明する

円筒形をなすドラム缶の外周面にこの円筒と同一径をなす円筒形のドラム缶が密着して配列できる数は 6本に限られる。これは数学的に明らかである。このドラム缶の縦断面形状が半円形をなす凸リブの構成を考慮すると、凸リブの外周の 6分の 1の長さ間隔をおいて相互に点接触する。この接触点を本発明の構成では上記構成の平面部とすることで、隣り合うドラム缶においては、複数の対応するすべての平面部が互いに面接触した状態となり、全体としてこれらの平面部を介して相互に密着した構造体となる。

この構成により、隣接するドラム缶は、相互の凸リブの平面部を面接触させた状態で寄せ集めることができ、安定した状態を維持することができる。また、ドラム缶を横に置いた場合、平面部が載置面に面接触した状態で載置される。

本発明のドラム缶の一形態によれば、ドラム缶を複数本寄せ集める際、ドラム缶同士が凸リブに形成した平面部において面接触した状態となるため、これら複数本のドラム缶を運送したり、あるいは保管しておく際に荷崩れするおそれがなくなる。また、寄せ集めた複数本のドラム缶を安定した状態で保管することができる。また、内容物が入っていない状態の軽量のドラム缶をトラック運送する際にも、あるいは海がしけて激しく揺れることがある船での輸送の際にも、荷崩れを起こすことがない。この結果、安定した状態での積載が可能であるとともに、積載能力の高い運送が可能となる。

また、ドラム缶を横に置いた状態でも、転がりにくく、扱いやすい点で有益である。

さらに、本発明のドラム缶の一形態は、従来にはない外観的特徴を有しており、例えばドラム缶をリース物件として取り扱う際、本ドラム缶を従来のドラム缶と外観から容易に識別できるという利点がある。この結果、ドラム缶の回収率が高くなり、また紛失のおそれも少ないことが期待できる。

缶本体の外周面に形成した円環状の凸リブの外側に、それぞれ六箇所の平面部が形成されていることから、これらの平面部により凸リブ自体の強度が増し、その結果ドラム缶の強度が増す。また、このように構造的にドラム缶の強度が高まることから、ドラム缶本体に使用される鉄板などの材料を薄くすることが可能になり、経済的である。

また、凸リブの外側面に形成された平面部は、ドラム缶の形状的な外観の特徴を形作るものであるが、さらにドラム缶表面に塗料を施す場合には、これらの平面部は平面であるがゆえに塗料を塗る際に塗りやすいこと、これら平面部及ぴ他の曲面部を塗り分けることにより様々な塗り分けパターンが実施できることなど、上記したドラム缶の外観による識別効果に加え、さらに塗料の塗り分けによる識別効果を付加することができ、その結果より視認性が高まることが期待できる。図面の簡単な説明

図 1は本発明に係る実施の形態のドラム缶の缶本体の概略斜視図である。図 2は本発明に係る実施の形態のドラム缶の缶本体の平面図である。

図 3は図 2に示す A— B— C線に沿った断面図であり、二種現われる凸リブの断面形状を示す。

図 4は本発明に係る実施の形態のドラム缶を複数本寄せ集めて並べた状態の平面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

図 1は本発明に係る実施の形態のドラム缶の缶本体の概略斜視図（ドラム缶の地板及ぴ天板は省略して示す）、図 2は本発明に係る実施の形態のドラム缶の缶本体の平面図、図 3は図 2に示す A—B— C線に沿った断面図である。

本ドラム缶 1 0は、鉄板、ステンレス板、あるいはスチール板などの材料からなる一底面が開口された円筒状の缶本体 1を有する。この缶本体 1の外周面 3には所定の間隔を空けて上下に円環状の ώリブ 1 1 a、 1 1 bが形成されている。この凸.リブ 11 a、. 1 1 bの外側面には、それぞれ等しい間隔 1^をおいて 6個の平面部 1 2 a…： 1 2 a、 1 2 b… 1 2 bが形成され、これら平面部 1 2 a… 1 2 a、 1 2 b… 1 2 bは、凸リブ 1 1 a、 l i bの配列方向（矢符 Y) に沿って相互に対応する位置とされ、各凸リブ 1 1 a、 1 113の平面部1 2 &、 1 2 bは、凸リプ l l a、 l i bの配列方向（矢符 Y) に沿って一平面をなすように形成されている。また、平面部 1 2 a、 1 2 bの形状は合同な楕円形をなす。

本ドラム缶 1 0には、缶本体 1の外周面 3に形成された円環状の凸リブ 1 1 a 、 1 1 bを外側から押圧加工することにより、この凸リブ 1 1 a、 l i bの外側のそれぞれに、六個所の平面部 1 2 a… 1 2 a、 1 2 b… 1 2 bが形成されている。これらの平面部 1 2 a〜 l 2 a、 1 2 b… 1 2 bは、缶本体 1の外周面 3に円環状の凸リブ l l a、 1 1 bを形成する際に、これら平面部 1 2 a… 1 2 a、 1 2 b… 1 2 bに対応する金型を用いて同時に押圧加工すればよく、これらの平面部を形成するための新たな製造工程、製造時間を必要としない。

以上の構成の本ドラム缶 1 0··· 1 0を複数本寄せ集めて並べた状態では、図 4 に示すように、隣り合うドラム缶 1 0、 1 0は、互いに平面部 1 2 a… 1 2 a、 1 2 b— 1 2 bを面接触させることにより、安定した状態で載置できる。

このような状態では、保管は勿論、運送においても荷崩れなどの問題が解消され、安定した状態での積載が可能であり、従って、積載能力の高い運送を可能とする。

なお、本実施の形態では、一般的なドラム缶に適用される 2本の凸リブを備えた例を説明したが、これに限ることなく、複数本の凸リブが適用可能である。また、本実施の形態では、ドラム缶の地板及び天板を省略して説明したが、これら地板及ぴ天板を含む構成も本願に含まれる。この構成では、ドラム缶に形成される凸リプの平面部は地板及ぴ天板の外周より外方に突出する面であることはレヽうまでもなレヽ。

本ドラム缶 1 0は、ドラム缶として利用されることは勿論であるが、例えば、図 2の一点鎖線 D Iに沿って縦割りした半割りの,ドラム缶の形態での使用が可能である。この半割りドラム缶は、種々の収納ケースや植物などを植える鉢などとして用いることができる。この使用においては、半割りドラム缶の平面部が地面ケースの置箇所に面接触し、安定した状態で使用あるいは保管ができる。本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によつて示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。産業上の利用可能性

本発明は、リサイクルシステムが構築されている更生缶、あるいは新缶のドラム缶市場における回収や運送に有益であり、これらドラム缶の取り扱いが益々容易になる点でドラム缶市場における期待に応えることができる。

Claims

1 . 円筒形状をなすドラム缶本体からなり、そのドラム缶本体の外周面の複数箇所に所定間隔を空けた状態で当該ドラム缶本体の外周面に沿って外方に突出する円環状の凸リブが設けられたドラム缶であって、上記各凸リブの外側面には、等しい間隔をおいて 6個の平面部が形成されており、各凸リブの平面部は当該凸リブの配列方向に沿って相互に対応する位置に形成されているとともに、これら相互に対応する凸リブの平面部は一平面をなし、かつ、当該平面部の形状は相互に】一一一

略合同であることを特徴とするドラム缶。の

囲