WO2004082878A1

WO2004082878A1 - 電動工具ヘッド及び電動工具

Info

Publication number: WO2004082878A1
Application number: PCT/JP2004/003396
Authority: WO
Inventors: Rikio Nishida
Original assignee: Nishida, Hiromi
Priority date: 2003-03-20
Filing date: 2004-03-15
Publication date: 2004-09-30

Abstract

ダイス２及びポンチ３を備え、端子Ｗを導線に圧着するものにおいて、一端がインパクトドライバ４のケーシングに着脱自在に取り付けられ、他端にダイスを固定するヘッド本体と、動力伝達機構とを備え、前記動力伝達機構は、前記従動回転体の軸に着脱自在に連結された太陽歯車６と、太陽歯車と同心円をなすようにハウジングに固定された内歯歯車５２ｂと、太陽歯車及び内歯歯車と噛み合う遊星歯車７と、遊星歯車の軸に連結され、遊星歯車の旋回に伴って太陽歯車と同軸上で回転し、外周面がねじ切りされたキャリヤ８と、キャリアにねじ嵌合され、キャリアの回転に伴って往復動するように前記ハウジング５１，５２に保持され、先端に前記ポンチが固定されたプッシュシャフト９とからなる圧着工具等の電動工具である。作業者の肉体的及び経済的負担を軽くする。

Description

明細書

電動工具へッド及ぴ電動工具技術分野

[ 0 0 0 1 ]

この発明は、電動工具ヘッド及び電動工具に属する。この電動工具は家庭の電気配線の導線と端子の圧着、導線の切断、鋼板の孔開けなどに好適に利用されうる。背景技術

[ 0 0 0 2 ]

[特許文献 1 ] 特開平 1 1 — 3 4 7 6 4 8号公報

[特許文献 2 ] 特開平 0 7 — 3 2 8 9 4 3号公報

[特許文献 3 ] 特許第 2 9 7 6 0 9 0号公報

配電盤、分電盤、制御盤等の製作においては、オーダーメイド仕様の場合、孔のあいていない既製の箱が使用される。即ち、メーター、ブレ一力一、スィッチなどの部品の取付孔が設けられていない状態の箱が入荷され、部品の取り付け位置に取付孔があけられる。

配電盤の正面などに油圧シリンダを駆動源とする丸孔パンチヤーで機器取付孔をあけるとき、先ずけがきボンチで孔中心を打ち、その位置に電気ドリルの先端を合わせて、パンチヤーの出力軸を通すための下孔をあける。下孔の径は通常、軸径よりも 2 ~ 3 m m大きくなければならない。下孔径と軸径を同じにすると、目的の機器取付孔を開けた後に、ド一ナツ状の切り屑が出力軸にかみついて人力ではとれなくなるからである。従って、通常は例えば軸径 1 0 m mに対して直径 1 3 m mの下孔をあける。 ■ [ 0 0 0 3 ]

一方、電気配線の導線と端子とは、簡易な固着技術である圧着によつてなされる。これは、その固着が配線作業現場で行われるためである。従来の端子圧着工具は、ブラケットを介してピストンのシリンダに固定されたダイスと、ピストンのラムに固定されたポンチとを備えている。圧着の際は、導線が通された電気配線の端子をダイスとポンチで挟み、油圧力などの駆動力によってポンチを端子に押しつけることにより、端子を塑性変形させていた。

これらの従来の工具において、油圧力は一定値以上が必要とされていた。これは、パンチヤ一においては所定の油圧に達しないと孔が開けられないし、圧着工具においては端子と導線との電気的接続不良を防止するために、圧着後の端子と導線との間の電気抵抗値が日本工業規格に定められているからである。 '

[ 0 0 0 4 ]

しかし、限られたサイズのポンプで所定の油圧力を確保するためには, 手動ポンプの場合はプランジャを手動で多数回往復させなければならず，作業者の負担となるし、電動ポンプの場合でもモー夕や充電器のほかにポンプを内蔵させているために高価となるし、重たくもなる。発明の開示

[ 0 0 0 5 ]

それ故、の発明の課題は、作業者の肉体的及び経済的負担を軽くする安価な圧着工具を提供することにある。

その課題を解決するために、この発明の電動工具へッドは、

対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加ェするものにおいて、一端が電動工具のケーシングに着脱自在に取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体と、

へッド本体内に収納されるとともに、電動工具の従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構とを備えることを特徴とする。

[ 0 0 0 6 ]

ここで被加工物とは、例えば導線の通された端子、導線、取り付け軸を通す下孔を有する鋼板などである。そして、被加工物の種類に応じて、この発明の電動工具ヘッドは、端子圧着工具、切断工具あるいは穿孔ェ具（パンチヤー）となる。

住宅工事現場においては、ねじ締め作業や上記の下孔開け作業にインパクトドライバや電気ドリルが汎用されている。インパク卜ドライバは、基本的にモー夕などの回転力駆動源、駆動源により回転させられるハンマー及びハンマーよりクラッチ機構を介して回転力を受ける従動回転体を備えている。そして、従動回転体の先端にドライパビットを装着し、ハンマーと従動回転体との嚙み合いによりドライバビットに回転力を伝達し、ネジ締めトルクがある程度大きくなるとクラッチが働いてハンマ一を空回りさせ、再び従動回転体に衝突させて大きな回転力を発生させるものである。また、電気ドリルも同じく回転力駆動源及び従動回転体を備える。

[ 0 0 0 7 ]

この発明の電動工具へッドは、ドライパピットを取り外したインパク卜ドライバやドリル刃を取り外した電気ドリルに装着されて、従動回転体の回転力により端子、導線、鋼板などの被加工物を圧着、切断、孔開け等加工するものである。従って、加工のための専用の駆動源を必要としない。即ち、インパクトドライバや電気ドリルの駆動源をねじ回しや下孔開けと、端子圧着、導線切断及び大孔開けの双方に兼用することができる。

前記へッド本体が、前記一対の刃の一方又は双方を固定するとともに前記動力伝達機構を収納する八ウジングと、取り付け時には軸方向に延び、非取り付け時には縮むように八ウジングに固定されたアタッチメントとからなるものであると、非取り付け時に嵩張らなくて良い。

[ 0 0 0 8 ]

前記動力伝達機構は、好ましくは前記従動回転体の軸に着脱自在に連結された太陽歯車と、太陽歯車と同心円をなすようにハウジングに固定された内歯歯車と、太陽歯車及び内歯歯車と嚙み合う遊星歯車と、遊星歯車の軸に連結され、遊星歯車の旋回に伴って太陽歯車と同軸上で回転し、外周面がねじ切りされたキヤリャと、キャリアにねじ嵌合され、キャリアの回転に伴つて往復動するように前記ハゥジングに保持され、先端に前記一対の刃の他方又は双方が固定されたプッシュシャフト又はプリレシャフトとからなる。

この動力伝達機構によれば、従動回転体の回転に伴って太陽歯車が回転し、遊星歯車が太陽歯車の回りを旋回する。それに伴ってキャリアが太陽歯車と同軸上で回転し、プッシュシャフト又はプルシャフトがねじ運動しながら前進又は後退する。こうして互いの刃が相手刃に向かって移動し、被加工物を加工する。加工後は駆動源を逆転させることにより、歯車列も逆転し、プッシュシャフト又はプルシャフトが後退又は前進して刃を離れさせる。進退いずれも塲合も上記の歯車比に応じて減速されるとともにキャリアの回転力が高められ、進退方向の力が強められる。

[ 0 0 0 9 ]

尚、電動工具を端子圧着工具として用いるときの好ましい構成は、前記一対の刃がその端子を挟んで導線に圧着することのできるダイス及びポンチであり、

前記へッド本体に固定されている刃がそのダイス、前記動力伝達機構によって動力が伝えられる刃がそのポンチである。

また、電動工具を導線切断工具として用いるときの好ましい構成は、前記刃物がはさみであって、その各刃が導線を切断する刃先と軸孔を有する C字形状をなし、一方の刃が他方に対して反転配置され、双方の軸孔に各刃を揺動可能に連結する一つの軸が通されており、

そのはさみがその回転軸を介して前記ヘッド本体に固定されており、前記動力が同期的にはさみに伝えられるものである。この場合、前記動力伝達機構が、前記直線運動の出力端に一対のリンクからなるリンク装置を有し、それらのリンクの先端と刃とが各々連結されていると良い。リンクを介して各刃に同時に動力が伝えられるからである。

[ 0 0 1 0 ]

更に、電動工具を鋼板の穿孔工具として用いるときの好ましい構成は、ダイス及びポンチの一方を固定型、他方を可動型とし、可動型が 1つの取り付け軸の先端に取り付けられ、その取り付け軸が固定型を貫通しており、一対の刃がその鋼板を挟んで下孔よりも大きい孔を打ち抜くダイス及びポンチであり、固定型が前記ヘッド本体に固定されており、前記動力が取り付け軸を介して可動型に伝えられるものである。この場合、前記動力伝達機構が前記のような減速機構を複数段接続したものであると良い。鋼板に孔開けには、導線切断や端子圧着よりも大きな力を必要とするからである。 - [ 0 0 1 1 ]

前記動力伝達機構としては、このように減速機構を複数段接続する以外に、減速機構と油圧ブースターを組み合わせることにより、動力を高めるものであってもよい。そのような組み合わせは、例えば前記従動回転体の軸に着脱自在に連結された太陽歯車と、

太陽歯車と同心円をなすようにハウジングに固定された内歯歯車と、太陽歯車及び内歯歯車と嚙み合う遊星歯車と、

遊星歯車の軸に連結され、遊星歯車の旋回に伴って太陽歯車と同軸上で回転し、外周面がねじ切りされたキヤリャと、

キャリアにねじ嵌合され、キヤリアの回転に伴って往復動するように前記ハウジングに保持されたピストンと、

そのピストンによって加圧される油をためるシリンダと、

外径が前記ピストンと異なり、シリンダ内の油を介してビストンの加圧力を後端面で受けるとともに、先端に前記一対の刃の他方又は双方が連結された作動ラムとからなる。

[ 0 0 1 2 ]

この組み合わせによれば、太陽歯車、内歯歯車、遊星歯車及びキヤリァからなる減速機構によって、前記と同様に進退いずれも場合も上記の歯車比に応じて減速されるとともにキャリアの回転力が高められ、ビストンの進退方向の力が強められる。更にビストンの外径と作動ラムの外径との比に応じて（通常はその比を 1以上とすることにより）増圧されて進退方向の力が更に強められる。尚、油圧ブースターについては特許第 2 9 7 6 0 9 0号公報に詳しく開示されているので、この明細書では実施形態を省略する。

[ 0 0 1 3 ]

工具ヘッドを電動工具の本体に取り付けて電動工具として用いるときの好ましい構成は、

回転力の駆動源、駆動源より回転力を受ける従動回転体並びに駆動源及ぴ従動回転体を収納するケーシングを有する工具本体と、

前記工具へッドとを備え、前記へッド本体が、前記一対の刃の一方又は双方を固定するとともに前記動力伝達機構を収納するハウジングと、

取り付け時には軸方向に延び、非取り付け時には縮むようにハウジングに固定されたアタッチメントとからなり、

前記アタッチメントが、アタッチメントの径方向にねじ嵌合するポルト、その先端に空転可能に配置された座金及び座金の主面に固定された第一の面ファスナーを周方向の複数箇所に各々有し、

前記ケーシングが、アタッチメント取り付け時に第一面ファスナーと係り合う第二の面ファスナー、及び第二面ファスナーの裏面に固着されて第二面ファスナーとケ一シング本体の外面との間隙を埋めるとともに. ポルトから受ける力を吸収する弾性体を有することを特徴とする。

[ 0 0 1 ]

この特徴を有することによ 0、ポルトを締めるとポルトの前進に伴つて座金が前進し、第一面ファスナーを第二面ファスナーに押しつける。このため面ファスナー同士が係り合って、工具本体に対する工具ヘッドの回転が止められる。従って、従動回転体の回転に伴う反力で工具へッドが回転することがない。しかもポルトを強く締めても弾性体がその締め付け力を吸収するので、工具本体が傷つくことはない。

[ 0 0 1 5 ]

ところで、一対の刃のかみ合いによって被加工物を加工する場合、ェ具本体の従動回転体と工具へッドの動力伝達機構との連結部分、特に従動回転体の取り付け部に挿入される動力伝達機構の主軸に多大の力が加わる。通常、従動回転体と主軸とは、主軸の外周に環状に形成されたキ一溝に従動回転体のキーが径方向から差し込まれることにより、連結される。従って、キー溝部分は他の部分よりも細くなつていて使用（加ェ）を繰り返すことによって、キー溝の位置で主軸が折れることがある。それ故、この発明の工具ヘッドに適した電動工具は、対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加ェするものにおいて、

回転力の駆動源、駆動源より回転力を受ける従動回転体並びに駆動源及び従動回転体を収納するケーシングを有する工具本体と、

一端がケ一シングに着脱自在に取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体と、

へッド本体内に収納されるとともに、前記従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構とを備え、

前記従動回転体が、径方向に貫通孔が形成された円筒状の主軸取り付け部、その貫通孔を通って径方向に進退可能な球状のキー、及び主軸取り付け部の外周に嵌合し、軸方向の移動に伴ってキーを進退させるキ一ホルダを有し、

前記動力伝達機構が、前記主軸取り付け部内に嵌合され、外周面に前記キーの一部と相補するキ一穴が形成された主軸を有し、

主軸取り付け部と主軸を介して従動回転体の回転力が動力伝達機構に伝えられることを特徴とする。

この特徴によれば、キーが差し込まれる主軸は、キーの一部と相補するキー穴以外は十分な直径を有するので、主軸が折れにくい。

[ 0 0 1 6 ]

この発明は、上記の通りドライバやドリルと駆動源を兼用するところに利点を有するが、駆動源を端子圧着、導線切断又は鋼板孔開けのいずれかの専用とした工具でも良い。この場合の電動工具の構成は、

対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加ェするものにおいて、回転力の駆動源、駆動源より回転力を受ける従動回転体並びに駆動源及び従動回転体を収納するケーシングを有する工具本体と、

一端がケーシングに取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体、並びにヘッド本体内に収納されるとともに、前記従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構を有する工具ヘッドとを備えることを特徴とする。

この電動工具によれば、ポンプを内蔵することなく、大きな力を刃物に伝えることができる。図面の簡単な説明

[ 0 0 1 7 ]

図 1 は、実施形態 1 の端子圧着工具を示す一部破断正面図である。図 2は、図 1の X X矢視断面図である。

図 3は、図 1の Y Y矢視断面図である。

図 4は、実施形態の端子圧着工具を示す正面図である。

図 5は、図 2の Z Z矢視断面図

図 6 は、実施形態 2の切断工具を示す一部破断正面図である。

図 7は、上記切断工具を示す一部破断側面図である。

図 8は、実施形態 3の穿孔工具を示す一部破断正面図である。

図 9 は、図 8の X X矢視断面図である。

図 1 0は、' 実施形態 4の端子圧着工具の要部を示す軸方向断面図である。

図 1 1は、図 1 0の V V断面図である。発明を実施するための最良の形態 [ 0 0 1 8 ]

一実施形態 1 一

この発明の電動工具ヘッドを含む電動工具の実施形態を図面とともに説明する。図 1 は実施形態の電動工具ヘッド（以下、この実施形態でへッドという。）を工具本体の一部とともに示す一部破断正面図、図 2 は図 1 における X X矢視断面図、図 3は同じく Y Y矢視断面図、図 4は同じく底面図、図 5は図 2における Z Z矢視断面図である。

ヘッド 1 は、導線が通された端子 Wを挟んで相対移動することのできるダイス 2及びポンチ 3を下端に備え、インパクトドライバ 4を駆動源として端子 Wを導線に圧着する端子圧着工具へッドである。

[ 0 0 1 9 ]

ヘッド 1 は、ダイス 2側から順に上半部がほぼ円筒状の第一ハウジング 5 1 、第一ハウジング 5 1の上半部内周面に嵌合された第二ハウジング 5 2及び第二ハウジング 5 2の上半部内周面にねじ嵌合された支持体 5 3からなるヘッド本体 5 を備えている。第一ハウジング 5 1 は、中心軸線の両側に下端に向かって突き出た 2つのアーム 5 1 a、 5 1 aを有し、そのアーム 5 1 a、 5 l aに貫通孔が各々形成されている。そして、これらの貫通孔とダイス 2 に形成された貫通孔とを合わせてピン 2 a、 2 bを通すことにより、ダイス 2が第一ハウジング 5 1 に固定されている。ピン 2 aは抜き差し自在で、ピン 2 aを抜くとダイス 2 をピン 2 b の回りにポンチ 3から離れる方向に回転させて、端子 Wを容易に取り出すことができる。第一ハウジング 5 1 の内周面には円周方向に溝が形成され、それに対応する第二ハウジング 5 2の外周面にも円周方向に溝が形成され、これらの溝で囲まれる環状空間にピアノ線 5 l bを通すことにより、第一ハウジング 5 1が第二ハウジング 5 2 に対して回転可能に固定されている。第一ハウジング 5 1 には、径方向に突き出た取っ手 1 0がねじ嵌合により取り付けられている。

[ 0 0 2 0 ]

へッド本体 5は、へッド本体 5がインパク卜ドライバ 4のケーシング

4 aに着脱自在に取り付けられるように、円筒状の第一アタッチメント 5 4及び同じく円筒状の第二アタッチメント 5 5 を更に備える。第一ァ夕ツチメント 5 4は、第二ハウジング 5 2の外周面に嵌合し、円周方向の三箇所（図示は 1箇所）に軸方向の長孔 5 4 aが形成されている。そして、その長孔 5 4 aが、第二ハウジング 5 2 より径方向に突き出たピン 5 2 aに規制されることにより、第一アタッチメント 5 4が第二ハウジング 5 2 に対して軸方向に摺動可能に固定されている。

第二アタッチメント 5 5は、第一アタッチメント 5 4の外周面に嵌合し、円周方向の三箇所（図示は 1 箇所）に軸方向の長孔 5 5 aが形成されている。そして、その長孔 5 5 aが、第一ハウジング 5 4のねじ孔に嵌合されたなべねじ 5 5 bに規制されることにより、第二アタッチメント 5 5が第一アタッチメント 5 4に対して軸方向に案内されるとともに. ねじ 5 5 bを締めることによりアタッチメント 5 4 、 5 5の互いの軸方向位置が決められる。

[ 0 0 2 1 ]

第二アタッチメント 5 5の上端には左右にポルト 5 .5 c 、 5 5 cが径方向に貫通しており、ポルト 5 5 cの先端にゴム 5 5 dが固定されている。両アタッチメント 5 4 , 5 5は、ヘッド 1 を使用しないときは図 1 に示すように第二ハウジング 5 2側に収められる。そして、使用するときに図 1 に想像線で図 2 に実線で示すように延ばされ、ポルト 5 5 c 、

5 5 cを回してゴム 5 5 d , 5 5 dをケーシング 4 aに押しつけることにより、ケ一シング 4 aを傷つけることなくヘッド 1 をインパクトドライノ 4に固定するとともに、へッド 1 の回転を阻止することができる。 [ 0 0 2 2 ]

次にインパク卜ドライバ 4からポンチ 3への動力伝達機構について説明する。

インパクトドライバ 4のドライバビット（図示省略）を保持する従動回転体としてのアンビル 4 bには、主軸 6が装着されている。主軸 6は、ドライバピットの差込プラグと同形同質の差込プラグ 6 aを上端に有し、下半部の外周面に外歯が形成され、遊星歯車装置の太陽歯車として機能する。主軸 6は、玉軸受け 6 bを介して支持体 5 3に回転可能に支持され、左右対称に配置された 2つの遊星歯車 7 , 7 と嚙み合っている。遊星歯車 7は、第二ハウジング 5 2の内周面に主軸 6 と同心円状に固定された内歯歯車 5 2 b とも嚙み合っている。内歯歯車 5 2 bの外周面には、第二ハウジング 5 2 を径方向に貫通するピン 5 2 dが植え込まれ、内歯歯車 5 2 bの回転が止められている。

[ 0 0 2 3 ]

主軸 6 の外周面には更にキャリア 8が緩み嵌合している。キャリア 8 は、上半部に主軸 6 を受け入れるように円筒状の内周面を有し、上半部より外径の小さい下半部の外周面がねじ切りされている。キヤリァ 8 の上半部は、径方向に張り出した鍔 8 a を有する。鍔 8 aは、図 5 に示すように、主軸 6 を挟む両側に遊星歯車 7 を受け入れるように円弧状にくり抜かれているとともに、遊星歯車 7 の軸を挿入する軸方向の孔を上下に有する（図 5では上の軸孔 8 bのみ示されている）。下の軸孔は閉塞しており、上の軸孔 8 bは貫通している。遊星歯車 7の軸はそれらの軸孔に揷入され、上端面がスラストころ軸受け 7 aよりスラスト力を受けている。スラストころ軸受け 7 aは、支持体 5 3 に固定されている。キャリア 8 の上半部は、上端付近の外周面が玉軸受け 5 3 aを介して支持体 5 3に、下半部の直近の外周面が玉軸受け 5 2 c を介して第二ハウジング 5 2に回転可能に支持されている。

[ 0 0 2 4 ]

キャリア 8の下半部外周面には、下端が閉塞した円筒状のプッシュシャフト 9がね嵌合されている。プッシュシャフト 9 は、上端に径方向に張り出した鍔 9 bを有し、その鍔 9 bが第一ハウジング 5 2の上面及び第二ハウジング 5 3 の下面と当たることでプッシュシャフト 9のストロークが決められている。一方、プッシュシャフト 9 の下端には径の小さい円柱状のポンチホルダ 9 cが形成され、その周方向の 2箇所に孔 9 d、 9 dが形成され、その各孔 9 dにコイルパネ 9 e及び鋼球 9 f が装填されている。プッシュシャフト 9は、鍔 9 b とポンチホルダ 9 c との間は一様な外径を有し、その外周面に軸方向に 1本のキー溝 9 aが彫られている。また、第一ハウジングの内周面にもそれに対向するように 1 本のキー溝（キー溝 9 a と重なって図示されている。）が彫られ、それらのキー溝にキ一溝よりも短いキ一を差し込むことにより、プッシュシャフト 9の回転が止められている。

ダイス 2は、図 2 においてほぼ半円形の成形面をなし、その底部が更に深く小さい円弧状に彫られて逃げを形成している。ポンチ 3は下半部に断面台形の成形面 3 a とその両側に小さい突起 3 b， 3 bを有し、上半部が円筒状をなし、その内周面において前記孔 9 d , 9 d と対向する周方向の 2箇所及びそれに直交する 2箇所に半球状の孔（図示省略）が形成されている。

[ 0 0 2 5 ]

このへッド 1 を使用して例えば呼び寸法 3 8 m m ²の端子を導線に圧着するときは、主軸 6の差込プラグ 6 aをアンビル 4 bに差し込み、ァ夕ツチメント 5 4 , 5 5 を延ばしてねじ 5 5 b及びポルト 5 5 cでケーシング 4 aに固定する。導線を通した端子 Wをダイス 2 に置く。この状態でインパクトドライバ 4を駆動する。するとアンビル 4 b とともに主軸 6が回転し、遊星歯車 7が主軸 6 を中心にして旋回する。遊星歯車 7 に連れられてキャリア 8が回転し、プッシュシャフト 9がねじ運動しながらキ一溝 9 a とキーとの嚙み合いによる規制を受けて突起 3 b , 3 bがダイス 2の上面に当たるまで前進する。こうしてポンチ 3がダイス 2 に向かい、端子を塑性変形させて導線に圧着する。その後、インパクトドライバ 4を逆転させると、主軸 6及び歯車列も逆転し、プッシュシャフト 9がポンチ 3を連れて後退する。端子 Wを導線とともに取り出す。尚、呼び寸法が例えば 1 4 m m ²の端子や 2 2 m m ²の端子のように小さい端子を導線に圧着するときは、ポンチ 3 を 9 0 ° 軸回りに回転させる。回転中はコイルパネ 9 e の弹性復元力に抗して鋼球 9 f が引っ込み、 9 0 ° の位置で再び弾性復元力により飛び出してポンチ 3の内周面の孔に入り、ポンチ 3の位置決め ^する。こうすると突起 3 b , 3 bがダイス 2の上面に当たることはなく、その分だけポンチ 3 を前進させることができるからである。

[ 0 0 2 6 ]

—実施形態 2

この発明の電動工具ヘッドを含む電動工具の第二の実施形態を図面とともに説明する。図 6 は第二実施形態の電動工具ヘッド（以下、この実施形態でヘッドという。）を工具本体の一部とともに示す一部破断正面図、図 7は図 6における一部破断側面図である。

ヘッド 1 1 は、導線 Lを挟んで嚙み合うことのできる一対の刃 1 3 、 1 3からなるはさみを下端に備え、インパクトドライバ 4を駆動源として導線 Lを切断する切断工具へッドである。

ヘッド 1 1 は、実施形態 1 と同じく刃 1 3 、 1 3側から順に第一ハウジング 1 5 1、第二ハウジング 1 5 2及び第二ハウジング 1 5 2の上半部内周面にねじ嵌合された支持体（図示省略）からなるヘッド本体 1 5 を備えている。第一ハウジング 1 5 1の下端には下方に延びるブラケット 1 2 、 1 2が中心軸線の両側に取り付けられている。

[ 0 0 2 7 ]

ヘッド本体 1 5は、ヘッド本体 1 5がインパクトドライバ 4のケーシング 4 aに取り付けられるように、アタッチメント 1 5 4を備える。ァ夕ツチメント 1 5 4は、第二ハウジング 1 5 2の外周面に嵌合する円筒部 1 5 4 a と、円筒部 1 5 4 aより上方に延びる 2本のブラケット部 1 5 4 bからなる。円筒部 1 5 4 aには長孔 1 5 5 aが形成され、その長孔 1 5 5 aがなベねじ 1 5 5 bに規制されることにより、アタッチメント 1 5 4が第二ハウジング 1 5 2 に対して軸方向に案内されるとともに、ねじ 1 5 5 bを締めることにより、アタッチメント 1 5 4 と第二ハウジング 1 5 2 とが固定される。各ブラケット部 1 5 4 bの上端にはポルト 1 5 5 cが径方向に貫通しており、その先端にリング状のジョイント 1 5 4 cがポルト 1 5 5 c に対して空転可能に配置され、ジョイント 1 5 4 c の端面に座金 1 5 4 d及び面ファスナー 1 5 4 eが貼り付けられている。一方、ケ一シング 4 aの外周面にも面ファスナー 1 5 4 e と対向する位置にウレタンゴム 1 5 4 f を介して面ファスナー 1 5 4 gが固定されており、両面ファスナー 1 5 4 e 、 1 5 4 gは互いに係り合う。

[ 0 0 2 8 ]

インパクトドライバ 4から刃 1 3 、 1 3への動力伝達機構については、アンビル 4 bからプッシュシャフト 1 9 まで実施形態 1 と同じ構造及び作用を有しているので、プッシュシャフト 1 9以降についてのみ説明する。

プッシュシャフト 1 9の下端には、ジョイント 1 9 gが嵌合されている。ジョイント 1 9 gは、下端に 2本のリンク 1 3 c 、 1 3 c の上端を受け入れる凹部を有し、 2本のリンク 1 3 c 、 1 3 c を受け入れた状態でジョイント 1 9 g及びリンク 1 3 c、 1 3 c にピン 1 9 hを貫通させることにより、リンク 1 3 c が揺動可能に保持されている。

一方、前記各刃 1 3は、導線 Lを切断する刃先 1 3 a と軸孔を有する C字形状をなす。刃先 1 3 aは C字の内側に円弧状に形成されており、軸孔は C字の一端即ち上端に近い位置に設けられている。そして、一方の刃 1 3が他方に対して刃先 1 3 aが向き合うように反転配置され、双方の軸孔に各刃 1 3 を揺動可能に連結する一つの軸 1 3 bが通されることにより、刃 1 3同士が互いに拘束し合っている。また、軸 1 3 bにはねじりばね 1 3 f が取り付けられ、刃 1 3， 1 3が互いに開く方向に弾性力を付与している。各刃 1 3の上端にはもう一つの軸孔が設けられ、そこに上記リンク 1 3 cがリンクピン 1 3 dによって揺動可能に連結されている。一方の刃 1 3の先端には、他方の刃 1 3の先端を受け入れるガイド 1 3 eが取り付けられている。

[ 0 0 2 9 ]

このヘッド 1 1 を使用して導線 Lを切断するときは、導線 Lを刃 1 3 , 1 3間に入れた状態でインパクトドライバ 4を駆動する。すると、主軸 6の回転が伝達されてプッシュシャフト 1 9 を前進させる。それによつて、ジョイント 1 9 gが前方に押され、リンク 1 3 c 、 1 3 c を互いに開く方向に揺動させる。リンク 1 3 c、 1 3 c の揺動により刃 1 3、 1 3がねじりばね 1 3 f に杭して軸 1 3 bを中心として互いに接近する方向に回転し、導線 Lに剪断力を加える。ガイド 1 3 e の付いていない方の刃 1 3の先端は、導線 Lに剪断力が加わる直前にガイド 1 3 e に収まる。従って、導線 Lからの反力により刃 1 3、 1 3同士が捻れることはない。導線 Lが切断された後、インパクトドライバ 4 を逆転させることにより、プッシュシャフト 1 9が後退する。その結果、ねじりばね 1 3 f の復元力によりジョイント 1 9 gが後方に押され、リンク 1 3 c 、 1 3 c を閉じると同時に刃 1 3 , 1 3 を開く。

[ 0 0 3 0 ]

一実施形態 3 —

この発明の電動工具へッドを含む電動工具の第三の実施形態を図面とともに説明する。図 8は第三実施形態の電動工具ヘッド（以下、この実施形態でヘッドという。）を工具本体の一部とともに示す一部破断正面図、図 9は図 8の X X矢視断面図である。

へッド 2 1 は、下孔 S 1 を有する鋼板 Sを挟んで相対移動することのできるダイス 2 2及びポンチ 2 3 を下端に備え、インパクトドライノ 4 を駆動源として鋼板 Sに下孔よりも大きい目的孔を開ける穿孔工具へッドである。

ヘッド 2 1 は、ダイス 2 2側から順に上半部がほぼ円筒状の第一ハウジング 2 5 1、第一ハウジング 2 5 1 の上半部内周面に嵌合された第二ハウジング 2 5 2、第二ハウジング 2 5 2の上半部内周面にねじ嵌合された支持体 2 5 3及び支持体 2 5 3よりも下方の第二ハウジング 2 5 2 内周面に嵌合されたジョイント 2 5 6からなるへッド本体 2 5 を備えている。ヘッド本体 2 5のケーシング 4 aへの取り付けは、実施形態 1 と同じく 2段のアタッチメント 5 4、 5 5 を介してなされる。そして、ァ夕ツチメント 5 5 のケーシング 4 aへの固定は、実施形態 2 と同じく互いの面ファスナーによってなされる。従って、繰り返しを避けるため、これらの説明は実施形態 1及び 2 と同一の符号をもって図示するだけに止める。

[ 0 0 3 1 ]

次にインパクトドライバ 4からポンチ 2 3への動力伝達機構について説明する。アンビル 4 bの主軸 6から遊星歯車 2 7 に至るまでの伝達機構は実施形態 1 と実質的に同一の減速機構である。そして、この減速機構に加えて本実施形態では実施形態 1 のキャリア 8 に代わって副軸 3 8が主軸 6 の外周面に緩み嵌合し、副軸 3 8が遊星歯車 2 7 、 2 7 に連れられて回転する。副軸 3 8の回転はジョイント 2 5 6の下に配置された第二の遊星歯車 3 7 、 3 7 を介してキャリア 2 8 に伝達される。遊星歯車 3 7の軸方向位置と対応するジョイント 2 5 6 の内周面には内歯歯車（符号省略）が形成されている。これら副軸 3 8、遊星歯車 3 7、内歯歯車及びキャリア 2 8の位置関係は、実施形態 1 における主軸 6、遊星歯車 7 、内歯歯車 5 2 b及びキヤリア 8 と同じである。従って、減速機構が二段接続されていることとなる。

[ 0 0 3 2 ]

キャリア 2 8の外周面はプルシャフ卜 2 9 の内周面とねじ嵌合している。但し、それらの嵌合面は、各々実施形態 1 におけるキャリア 8の外周面及びプッシュシャフト 9 と逆回りにねじ切りされている。プルシャフト 2 9の下半部には取り付け軸 2 3 aの上半部がねじ嵌合により固定されている。取り付け軸 2 3 aの下半部にはポンチ 2 3がねじ嵌合により固定されている。プルシャフト 2 9の外周面の一方の側には軸方向に溝 2 9 aが形成されていて、溝 2 9 aにキ一 2 5 1 aが差し込まれている。キ一 2 5 1 aは第一ハウジング 2 5 1 に固定されている。ダイス 2 2は、ポンチ 2 3の外径にほぼ等しい内径の凹部を有し、中心に軸孔が設けられて、第一ハウジング 2 5 1及びプルシャフト 2 9の端面とボンチ 2 3 との間で取り付け軸 2 3 aに緩み嵌合している。

このヘッド 2 1 を使用して鋼板 Sに孔を開けるときは、ポンチ 2 3 を取り付け軸 2 3 aから外して鋼板 Sの下孔 S 1 に取り付け軸 2 3 aを通す。再びポンチ 2 3 を取り付けた状態でインパクトドライバ 4を駆動する。主軸 6 の回転は 2段の減速機構で減速されるとともに力を増してキャリア 2 8 に伝達される。キャリア 2 8の回転に伴って、プルシャフト 2 9がねじ運動しながらキー溝 2 9 a とキー 2 5 1 a との嚙み合いによる規制を受けて後退する。プルシャフト 2 9 は取り付け軸 2 3 aを引き連れてポンチ 2 3をダイス 2 2に嵌合させる。こうして鋼板 Sにポンチ 2 3の外径に等しい目的孔が開けられる。

[ 0 0 3 3 ]

一実施形態 4 一

この発明の電動工具の第四の実施形態を図面とともに説明する。図 1 0は第四実施形態の電動工具における要部を示す軸方向断面図、図 1 1 は図 1 0における V V断面図である。図 1 0 は、図 2 における A部に対応する部分であって、 A部と同形ではないが従動回転体としてのアンビル 4 1 と主軸 6 の差し込みプラグ 6 a との連結部を示す。図は連結されている状態を表している。その他の部分は、基本的に実施形態 1 と同じ構造を有して同じ作用を生じるので説明を省略する。

この実施形態では、アンビル 4 1が、径方向に 2つの貫通孔 4 1 b 、 4 1 bが形成された円筒状の主軸取り付け部 4 1 a、その貫通孔 4 1 b を通って径方向に進退可能な球状のキー 4 1 c 、 4 1 c、及びキーホルダ 4 1 dを有する。主軸取り付け部 4 1 aの下端付近の外周面には環状の溝 4 1 eが形成されており、そこに C字状の止め輪 4 1 f がはめられている。止め輪 4 1 f の上には環状の止め輪 4 1 kが係っている。

[ 0 0 3 4 ]

キーホルダ 4 1 dは、ほぼ円筒状をなし、主軸取り付け部 4 1 aの外周に嵌合され、下半部外周面に滑り止め用の複数の突起が形成されている。キーホルダ 4 1 dの内周面には、径方向に環状に突出したキー押さえ 4 1 gを境にして上側に径大のキー受け 4 1 h、下側に径大のパネ収納部 4 1 i が形成されている。パネ収納部 4 1 i には、主軸取り付け部 4 1 aを包囲するコイルバネ 4 1 j が収納されている。コイルパネ 4 1 j は、キ一押さえ 4 1 gの下面と止め輪 4 1 kとで挟まれている。

一方、差し込みプラグ 6 aは、ほぼ六角柱の形状を有し、 6面のうちの対向する 2面と 2つの稜線上の合計 4個所に前記キ一 4 1 c の一部と相補するキー穴 6 c 、 · ' 6 cが形成されている。各キー穴 6 c の軸方向位置はキー 4 1 c と同一である。

[ 0 0 3 5 ]

へッドを工具本体から取り外す塲合は、コイルパネ 4 1 j の弾力に抗してキ一ホルダ 4 1 dを下降させる。そして、主軸 6 を下に引くとその力でキー 4 1 cがキー穴 6 cから後退してキー受け 4 1 hに逃げる。これによりキー 4 1 c とキ一穴 6 c との係り合いが解けて主軸 6 を主軸取り付け部から抜くことができる。

この電動工具によれば、キー 4 1 c とキー穴 6 c とが係り合っていて、そのキー 4 1 c をキー押さえ 4 1 gで押さえているので、差し込みプラグ 6 aが主軸取り付け部 4 1 aから簡単に抜けることはない。そして、差し込みプラグ 6 aは、キー穴 6 c の部分を除いて同じ軸方向位置に外径の大きい部分を周方向に均等に有するので、使用時に折れにくい。産業上の利用可能性

[ 0 0 3 6 ]

この発明によれば、作業者は電動工具へッドのみを購入すれば既成のインパクトドライバや電気ドリルを駆動源として被加工物を加工することができるので、経済的負担が軽くて、楽に加工することができる。また、ヘッドと駆動源を分離できるので、持ち運びに便利である。

Claims

請求の範囲

1 . 対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加ェ物を加工するものにおいて、

一端が電動工具のケ一シングに着脱自在に取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体と、

へッド本体内に収納されるとともに、電動工具の従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構とを備えることを特徴とする電動工具ヘッド。 ·

2 . 前記へッド本体が、前記一対の刃の一方又は双方を固定するとともに前記動力伝達機構を収納するハウジングと、

取り付け時には軸方向に延び、非取り付け時には縮むようにハゥジングに固定されたアタッチメントとからなる請求項 1 に記載の電動工具へッド、。

3 . 前記動力伝達機構が、前記従動回転体の軸に着脱自在に連結された太陽歯車と、

キャリアにねじ嵌合され、キャリアの回転に伴って往復動するように前記ハウジングに保持され、先端に前記一対の刃の他方又は双方が固定されたプッシュシャフト又はプルシャフトとからなる請求項 1又は 2 に記載の電動工具へッド。

4 . 前記被加工物が導線の通された端子であり、一対の刃がその端子を挟んで導線に圧着することのできるダイス及びポンチであり、

前記ヘッド本体に固定されている刃がそのダイス、前記動力伝達機構によって動力が伝えられる刃がそのポンチである請求項 1 に記載の電動工具へッド。

5 . 前記被加工物が導線であり、

前記刃物がはさみであって、その各刃が導線を切断する刃先と軸孔を有する C字形状をなし、一方の刃が他方に対して反転配置され、双方の軸孔に各刃を揺動可能に連結する一つの軸が通されており、

そのはさみがその回転軸を介して前記ヘッド本体に固定されており、前記動力が同期的にはさみに伝えられる請求項 1 に記載の電動工具へッ H。

6 . 前記動力伝達機構が、前記直線運動の出力端に一対のリンクからなるリンク装置を有し、それらのリンクの先端と刃と各々が連結されている請求項 5 に記載の電動工具へッド。

7 . ダイス及びポンチの一方を固定型、他方を可動型とし、可動型が 1つの取り付け軸の先端に取り付けられ、その取り付け軸が固定型を貫通しており、前記被加工物が取り付け軸を通す下孔を有する鋼板であり、一対の刃がその鋼板を挟んで下孔よりも大きい孔を打ち抜くダイス及ぴポンチであり、固定型が前記ヘッド本体に固定されており、前記動力が取り付け軸を介して可動型に伝えられる請求項 1 に記載の電動ェ具へッド。

8 . 前記動力伝達機構が複数段の減速機構からなる請求項 7 に記載の電動工具へッド。

9 . 前記動力伝達機構が、前記従動回転体の軸に着脱自在に連結された太陽歯車と、

太陽歯車'、と同心円をなすようにハウジングに固定された内歯歯車と、太陽歯車及び内歯歯車と嚙み合う遊星歯車と、

キャリアにねじ嵌合され、キャリアの回転に伴って往復動するように前記ハウジングに保持されたビストンと、

そのピストンによって加圧される油をためるシリンダと、

外径が前記ピストンと異なり、シリンダ内の油を介してピストンの加圧力を後端面で受けるとともに、先端に前記一対の刃の他方又は双方が連結された作動ラムとからなる請求項 1 又は 2 に記載の電動工具ヘッド <

1 0 . 対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加工するものにおいて、

回転力の駆動源、駆動源より回転力を受ける従動回転体並びに駆動源及び従動回転体を収納するケ一シングを有する工具本体と、

一端がケーシングに着脱自在に取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体、並びにへッド本体内に収納されるとともに、前記従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構を有するェ具へッドとを備え、

前記へッド本体が、前記一対の刃の一方又は双方を固定するとともに前記動力伝達機構を収納するハウジングと、

取り付け時には軸方向に延び、非取り付け時には縮むように八ゥジングに固定されたアタッチメントとからなり、

前記ケーシングが、アタッチメント取り付け時に第一面ファスナーと係り合う第二の面ファスナー、及び第二面ファスナーの裏面に固着されて第二面ファスナーとケ一シング本体の外面との間隙を埋めるとともにポルトから受ける力を吸収する弾性体を有することを特徴とする電動ェ

1 1 . 対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加工するものにおいて、

一端がケ一シングに着脱自在に取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するヘッド本体と、

前記従動回転体が、径方向に貫通孔が形成された円筒状の主軸取り付け部、その貫通孔を通って径方向に進退可能な球状のキー、及び主軸取り付け部の外周に嵌合し、軸方向の移動に伴ってキーを進退させるキーホルダを有し、

主軸取り付け部と主軸を介して従動回転体の回転力が動力伝達機構に伝えられることを特徴とする電動工具。

1 2 . 対向し合いながら相対的に動く一対の刃からなる刃物で被加工物を加工するものにおいて、

一端がケ一シングに取り付けられ、他端に前記一対の刃の一方又は双方を固定するへッド本体、並びにへッド本体内に収納されるとともに、前記従動回転体の回転運動を減速して直線運動に変換し、その動力を前記一対の刃の他方又は双方に伝える動力伝達機構を有する工具ヘッドとを備えることを特徴とする電動工具。