明 細 書 情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装 置及ぴ方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並びに制御信号を 含むデータ構造
技術分野
本発明は、 主映像、 音声、 副映像、 再生制御情報等の各種情報を高密度に記録 可能な高密度光ディスク等の情報記録媒体、 当該情報記録媒体に情報を記録する ための情報記録装置及び方法、 当該情報記録媒体から情報を再生するための情報 再生装置及び方法、 このよ うな記録及び再生の両方が可能であり且つ主映像、 音 声等のコンテンツについての編集も可能である情報記録再生装置及び方法、 記録 又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並びに再生制御用の制御信号を含む データ構造の技術分野に関する。 背景技術
主映像、 音声、 副映像などのコンテンツ情報や再生制御情報等の各種情報が記 録された光ディスクとして、 DVDが一般化している。 DVD規格によれば、 主 映像情報 (ビデオデータ)、 音声情報 (オーディオデータ) 及び副映像情報 (サブ ピクチャーデータ) が再生制御情報 (ナビゲーシヨ ンデータ) と共に、 各々パケ ッ ト化されて、 高能率符号化技術である MP E G 2 (Mo v i n g P i c t u r e E x e r t s G r o u p p h a s e 2) 規格のプログラムス トリ ーム形式でディスク上に多重記録されている。 これらのうち主映像情報は、 MP EGビデオフォーマツ ト( I S 01 3 8 1 8— 2 )に従って圧縮されたデータが、 一つのプログラムス ト リーム中に 1ス ト リーム分だけ存在する。 一方、 音声情報 は、 複数の方式 (即ち、 リニア P CM、 AC— 3及び MP E Gオーディオ等) で 記録され、 合計 8ス トリームまで、 一つのプログラムス トリーム中に存在可能で ある。 副映像情報は、 ビッ トマップで定義され且つランレングス方式で圧縮記録 され、 3 2ス トリームまで、 一つのプログラムス トリーム中に存在可能である。
このように D V Dの場合、 プログラムス トリーム形式の採用により、 例えば一本 の映画について、 主映像情報の 1ス ト リームに対して、 選択可能な音声情報の複 数ス トリーム (例えば、 ステレオ音声或いはサラウンド音声の他、 オリジナルの 英語音声、 日本語版吹き替え音声、 …などのス ト リーム) や、 選択可能な副映像 情報の複数ス ト リーム (例えば、 日本語字幕、 英語字幕、 …などのス ト リーム) が多重記録されている。
他方、 M P E G 2規格のトランスポートス ト リーム (T r a n s p o r t S t r e a m ) 形式が近年規格化されており、 これは、 より大容量或いはより高速 のデータ伝送に適している。 この トランスポー トス ト リーム形式によれば、 前述 のプログラムス ト リーム形式と比較して、 遥かに高転送レートで複数のエレメン タリース トリームが同時伝送される。 例えば、 一つの衛星電波に多数の衛星デジ タル放送のテレビチャネルなど、 複数の番組或いはプログラムが、 時分割で多重 化されて同時伝送される。 即ち、 トランスポートス ト リーム形式では、 各々デー タ量が多い複数の ¾映像のエレメンタリース トリームを時分割で多重化して同時 に伝送可能であり、 例えば D V D複数枚に記録される複数本の映画を同時に伝送 可能である。
尚、 本願明細書においては、 例えば上述のプログラムス ト リームの如き、 多重 記録及び同時再生可能なス トリーム群中に存在する単一のビデオス トリームのこ とを、 或いは当該ス トリーム群中に単一のビデオス トリームが存在することを、 "シングルビデオス ト リーム" と適宜称する。 発明の開示
しかしながら、 上述した従来のプログラムス トリーム形式で記録される D V D では、 一ス ト リームの主映像 (例えば、 動画映像) を複数ス ト リームの音声情報 や副映像情報 (例えば、 字幕や静止画映像) 等と共に多重記録できるに止まり、 例えば、 デジタル放送の如く同時放送されている複数の番組 (或いは、 .複数のプ ログラム) に係る複数の主映像を、 それらの再生時に切替可能となるように記録 することは困難或いは不可能である。 また、 例えば相互に切替可能な複数のアン ダル映像や複数のマルチビュー映像の如き一の番組(或いは、一つのプログラム)
に係る複数の主映像を、 それらの再生時に切替可能となるように記録することは 困難である。 特に、 それらの再生時間軸をある程度又は完全に揃えた上で切替可 能とすることは非常に困難である。
ここで仮に、 記録用や再生用のレーザビームの短波長化、 トラック或いはピッ ト等の微細化によって、プログラムス トリーム形式で記録される D V Dにおいて、 複数ス トリ一ムの主映像を多重記録するに足'りる記録密度或いは転送レートが得 られたとしても、 複数ス トリ一ムの主映像に係る多重化された多数のバケツ トか ら、 再生したい番組或いはプログラムに係るス トリームを構成する通常離散的に 配置された一連のパケッ トのみを迅速に抽出し且つこれらに基づき再生を遅延無 く実行することは技術的に困難である。 更にこのような再生を可能ならしめるよ うに記録することも、 技術的に困難である。 そして特に、 一且光ディスク上に記 録された複数の番組或いはプログラムのうち、 再生したい番組或いはプログラム に係るス ト リーム群 (例えば、 主映像の一のス トリームと、 これに対応する音声 や副映像の一又は複数のス トリームとからなる群) を特定してこれに基づき再生 を実行すること、 この再生中に別の再生したい番組或いはプログラムに係るス ト リーム群に迅速に切り替えてこれに基づき再生を実行することなどは、 技術的に 困難を極める。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、 例えば上述のプログラムス トリームの如く多重記録及ぴ同時再生可能なス トリーム群中にはシングルビデオ ス ト リームの存在のみ認められているという制約を有する記録媒体であっても、 ユーザの側から見ると恰も複数のビデオス トリームの多重記録及び同時再生が可 能であると共に更に再生時にはそれら複数のビデオス トリーム間のシームレス或 いはノンシームレスな相互切替が可能である情報記録媒体と、 そのような情報記 録媒体における記録や再生を可能ならしめる情報記録装置及び方法、 情報再生装 置及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプ 口グラム、 並びに再生制御用の制御信号を含むデータ構造とを提供することを課 題とする。
以下、 本発明に係る情報記録媒体、.情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び 方法、 情報記録再生装置及び方法、 並びにコンピュータプログラムについて順に
説明する。
(情報記録媒体)
本発明の情報記録媒体は、 一連のコンテンツ情報から夫々構成される複数の部 分ス ト リーム (例えば、 エレメンタリース トリーム) を夫々含んでなると共に該 コンテンッ情報の一つとしての主映像情報から構成される前記部分ストリームの 一つである主映像ス トリームについては 1本のみを夫々含んでなる複数のス トリ ーム群 (例えば、 従来の主映像 1本まで、 音声 8本まで及び副映像 3 2本までを 含んでなる P S (プログラムス ト リーム) 等のス ト リーム = V i s i o n # l と いうス ト リーム群、 V i s o n # 2というス ト リーム群、 · ··) 1S 物理的にァク セス可能な単位であるパケッ ト単位 (例えば、 T Sパケッ ト単位) で多重記録さ れる情報記録媒体であって、 論理的にアクセス可能な単位であると共に前記コン テンッ情報の断片を夫々格納する複数のバケツ トからなるオブジェク トデータを 格納するォブジェク トデータファイルと、 前記ォブジェク トデータの再生を制御 するための再生制御情報として、 時間軸上で多重化される複数のバケツ トと前記 複数の部分ス ト リームとの対応関係を定義する対応定義情報 (例えば、 エレメン タリース ト リーム (E S ) マップテーブル) を格納するオブジェク ト情報フアイ ルとを備えており、 前記オブジェク トデータは、 少なく とも一部の再生区間にお いて複数のパケッ トから夫々構成されると共に前記複数のス トリーム群のうちの 一つに夫々対応する分割ュニッ トの単位で分割され、 前記オブジェク ト情報ファ ィルは、 前記再生制御情報として更に、 各分割ユニッ トのア ドレスを示すュニッ トア ドレス情報 (例えば、 分割ユニッ トア ドレステーブル) を格納する。
本発明の情報記録媒体によれば、 部分ス ト リームは、 情報再生装置により再生 可能な一連のコンテンツ情報、 例えば主映像情報 (ビデオデータ)、 音声情報 (ォ 一ディォデータ)、 副映像情報 (サブピクチャデータ) 等から夫々構成ざれる。 即 ち本願において 1本の 「部分ス ト リーム」 とは、 例えばエレメ ンタ リース トリー ムである、 一連のコンテンツをなすビデオス トリーム、 オーディオス ト リーム、 サプピクチャス トリーム等の如き、 1本のデータ配列或いは情報配列を指す。 そ して、 複数の部分ス トリームのうち、 主映像情報により構成される部分ス トリー ム (即ち、 ビデオス トリーム) については 1本のみを夫々含んでなるス ト リーム
群が複数構成されている。即ち、各ス トリーム群は、 "シングルビデオス トリーム" 構造を有する。 加えて、 各ス トリーム群は、 当該シングルビデオス トリームに対 応するところの、少なく とも一つの音声情報により構成される部分ス トリーム(即 ち、 オーディオス トリーム) を含んで構成されていてもよいし、 少なく とも一つ の副映像情報により構成される部分ス トリーム (即ち、サプピクチヤス トリーム) を含んで構成されていてもよい。
そして、 各ス ト リーム群は、 情報記録装置或いは情報記録再生装置により物理 的にアクセス可能な単位であるパケッ ト (例えば、後述の T Sバケツ ト)単位で、 当該情報記録媒体上に多重記録される。 ここで特に、 オブジェク トデータフアイ ルは、 情報再生装置により論理的にアクセス可能な単位であると共に、 コンテン ッ情報の断片を夫々格納する複数のバケツ トからなるオブジェク トデータを格納 する。 そして、 オブジェク ト情報ファイルは、 対応定義情報 (例えば、 後述のェ レメンタリース ト リームパケッ ト I D ( E S— P I D ) 等を含む E Sマップテー プル) を、 オブジェク トデータファイルの情報再生装置による再生を制御するた めの再生制御情報として格納する。
ここで特に、 オブジェク トデータは、 少なく とも一部の再生区間 (例えば、 少 なく とも一つの分割ュニッ トを含んだプロック) において複数のパケッ トから構 成されると共に、 複数のス ト リーム群のうちのいずれか一つに夫々対応する分割 ユニッ トの単位で分割され、 格納されている。 言い換えれば、 複数の分割ュニッ トが、 交互に或いは離散的に配置される。 係る分割ユニッ トの夫々には、 1本の ビデオス ト リームを含む 1つのス ト リーム群に含まれる一連のコンテンツ情報が 格納されており、 情報再生装置或いは情報記録再生装置をして例えば分割ュニッ ト単位での再生が可能である。
しかも、 オブジェク ト情報ファイルは、 再生制御情報として更に、 各分割ュニ ッ トのア ドレスを示すユニッ トア ドレス情報 (例えば、 分割ユニッ トア ドレステ 一ブル) を格納する。
従って、 通常再生時や特殊再生時 (例えば、 早送り時、 卷き戻し時等) などに、 このユニッ トア ドレス情報に基づいて、 分割ユニッ トのア ドレス (例えば、 各分 割ユニッ トの先頭ア ドレス) を迅速且つ容易に取得できる。 その後は、 アクセス
後の分割ュニッ ト内において、 順番に配列された複数のパケッ トについての再生 を行えばよい。 これらにより、 短時間で当該分割ユニッ トへのアクセスを完了し 且つそれに含まれるバケツ トの再生を迅速に行うことが可能となり、 これらの動 作を連続して行うことで、 一連のコンテンツ情報の連'続再生が可能となる。
そして、 例えばユニッ トア ドレス情報を参照することで、 所望のス トリーム群 に係る分割ユニッ トを選択して再生することが可能となる。 言い換えれば、 ス ト リ一ム群は夫々、 1本のビデオス トリームを含んでいるため、所望の主映像を(例 えば、 これに対応する音声情報や副映像情報と一緒に) 再生することが可能とな る。 このため、 例えばユーザ操作により、 再生する分割ユニッ トを切替えること で、 主映像を適宜切り替えて再生することが可能となる。
これにより、 例えばプログラムス トリーム形式に準拠している従来の D V Dの 如く、 シングルビデオス トリームという制約を有する情報記録媒体であっても、 ユーザの側から見ると恰も複数のビデオス トリームの多重記録及び同時再生が可 能となり、 更に再生時にはそれら複数のビデオス トリーム間のシームレス或いは ノンシームレスな相互切替が可能となる。
例えば、 本発明の情報記録媒体とは異なりシングルビデオス トリーム構造を有 しない他の情報記録媒体上に、 同時再生可能或いは切替再生可能に多重記録され ている 2つのビデオス 1、リームと各ビデオス トリームに夫々対応する 2つのォー ディォス トリームとを有する トランスポートス トリームが、 本発明の情報記録媒 体に記録される際には、 1つのビデオス ト リームとこれに対応する 2つのオーデ ィォス ト リームとからなるス トリーム群別に、 分割ュニッ ト単位に分割されて記 録される。 これにより、 夫々のス トリーム群は、 プログラムス トリーム形式に準 拠しながらも、 ユーザの側から異ると恰も複数のビデオス トリームの多重記録及 び同時再生が可能とされている。 即ち、 一のビデオス ト リームを含んでなるス ト リーム群に係る分割ユニッ トを選択して再生することで、 一の主映像情報に係る 一連のコンテンツ情報を再生することが可能となる。 他方、 他のビデオス トリー ムを含んでなるス トリーム群に係る分割ュニッ トを選択して再生することで、 他 の主映像情報に係る一連のコンテンツ情報を再生することが可能となる。そして、 選択する分割ュニッ トを切り替えることで、 一の主映像情報に係る一連のコンテ
ンッ情報と、 他の主映像情報に係る一連のコンテンツ情報とを、 適宜切り替えて 再生可能となる。
以上の結果、 本発明の情報記録媒体によれば、 オブジェク ト情報ファイル内に 格納された対応定義情報及びュニッ トァドレス情報を参照することによって、 複 数'の分割ュニッ トの中から、所望のス トリーム群に係る分割ュニッ トを選択して、 一連のコンテンツ情報を適宜再生可能となる。 この際、 現在再生中のス ト リーム 群とは異なるス ト リーム群に係る分割ュニッ トを選択することで、 所望のス ト リ ーム群に係る一連のコンテンツ情報の切替動作が可能である。 従って、 例えば従 来の D V Dの如き情報記録媒体におけるシングルビデオス ト リームという制約に よらず、 再生する分割ユニッ トを適宜選択することで、 複数のス ト リーム群を切 り替えて再生可能となる。 言い換えれば、 ユーザの側から見て複数のビデオス ト リームを適宜切り替えて再生することが可能となる。
このように本発明によれば、 現在広く普及しているシングルス トリーム構造の
D V D等に対して、 複数主映像ス トリ ^-ム構造を有する トランスポートス トリー ムにより伝送される複数の主映像情報を記録可能であり、 且つ適切に再生可能で あ.るという大きな利点を有する。
尚、本発明に係るオブジェク ト情報ファイルに格納される各種情報については、 好ましくは、 オブジェク トデータファイルの場合とは異なり、 情報記録'媒体上で パケッ トの単位で多重化されていない。 従って、 情報再生装置では,、 まとめて読 み込んだ再生制御情報に基づいて、 多重記録されたオブジェク トデータの再生が 効率的に実行可能となる。 また、 本願発明に係るパケッ トのア ドレスとは、 物理 ァドレスでもよいが、より一般には論理ァドレスであり、実際の物理ァドレスは、 ファイルシステムの管理によって論理ァドレスから一義的に特定される.性質のも のである。
本発明の情報記録媒体の一の態様では、 前記複数のス ト リーム群は、 前記コン テンッ情報の他の一つとしての副映像情報及び音声情報からなる、 前記部分ス ト リームの他の一つである副映像ス トリ一ム及ぴ音声ス トリームのうち少なく とも —方を夫々含むと共に相互にアングル切替を行うためのス トリーム群である。 この態様によれば、 1本のビデオス ト リームと、 副映像ス ト リーム (サブピク
チヤス ト リーム) 及び音声ス トリーム (即ち、 オーディオス ト リーム) のうち少 なく とも一方を少なく とも 1本含んだス トリーム群が、 所定の単位 (分割ュニッ トの単位) に分割されて、 オブジェク トデータが構成されている。 このため、 分 割ユニッ ト単位で再生することで、 ビデオデータ、 オーディオデータ或いはサブ ピクチャデータからなる一連のコンテンツ情報を比較的容易に再生可能となる。 そして、 複数のス ト リーム群の夫々は、 アングル再生に対応したコンテンツ情 報を含んでなる。 従って、 一のアングルに係る分割ユニッ ト (即ち、 一のアング ルに係るス ト リーム群) の再生中に、 他のアングルに係る分割ユニッ ト (即ち、 他のアングルに係るス トリーム群) に切り替えて再生することで、 比較的容易に アングル切替が可能となる。 このため、 分割ユニッ ト単位で再生することで、 シ ームレスに複数のアングルに係る一連のコンテンツ情報を適宜切り替えて再生す ることが可能となる。 伹し、 このようなアングル切替えを、 非シームレスに行つ てもよい。
上述の如く複数のス トリーム群が、 アングル切替を行うためのス トリーム群で ある情報記録媒体の態様では、 前記オブジェク トデータは、 前記アングル切替を 行うためのス トリーム群のうち、 再生時間軸上における再生開始時刻及ぴ再生終 了時刻の夫々が相等しい前記複数のバケツ トから夫々構成される分割ュニッ ト単 位で分割されているように構成してもよい。
このよ うに構成すれば、 オブジェク トデータは、 相互にアングルを切り替える ス ト リーム群において、 再生開始時刻及び再生終了時刻の夫々が相等しい分割ュ ニッ ト単位で分割されている。 従って、 情報再生装置によるアングル切替の際に は、 ユニッ トアドレス情報にアクセスすることで、 比較的容易にアングル切替が 可能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記複数のス ト リーム群は、 前記コン テンッ情報の他の一つとしての副映像情報及び音声情報からなる、 前記部分ス ト リームの他の一つである副映像ス トリーム及び音声ス トリームのうち少なく とも 一方を夫々含むと共に相互に非アングル切替を行うためのス トリーム群である。 この態様によれば、 一本のビデオス トリームと、 副映像ス トリーム (即ち、 サ プピクチャス ト リーム) 及び音声ス ト リーム (即ち、 オーディオス トリーム) の
うち少なく とも一方を少なく とも 1本含んだス ト リーム群が、 所定の単位 (分割 ユニッ トの単位) に分割されて、 オブジェク トデータが構成されている。 このた め、 分割ユニッ ト単位で再生することで、 ビデオデータ、 オーディオデータ或い はサブピクチャデータからなる一連のコンテンツ情報を比較的容易に再生可能と なる。
そして、例えば複数のス トリーム群は、夫々が独立したコンテンツ情報(即ち、 例えば異なる二つの映画等) であっても、 分割ユニッ ト単位に分割して記録する ことが可能である。 従って、 複数のス ト リーム群に係る分割ユニッ トを適宜選択 することで、 夫々異なる一連のコンテンツ情報 (或いは、 夫々異なる主映像) を 適宜切り替えて再生することが可能となる。 即ち、 複数の主映像を非シームレス に切り替えて再生することが可能となる。 このような再生を行えば、 例えば、 デ ジタル放送によって同時間帯に放送された複数の番組を、 当該放送時と同様の環 境を再現しつつ再生することも可能となる。 例えば、 ユーザからすれば、 放送受 信中と同様に、 再生中にチャネル 1 とチャネル 3とを切替えながら、 これら複数 のチャネルを視聰できる。
或いは、 分割ユニッ ト単位で切り替えなく とも、 所望のコンテンツ情報に係る 分割ュ.ニッ トを選択して再生することで、 所望のコンテンツ情報を適切に再生す ることが可能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記ユニッ トア ドレス情報 (例えば、 分割ュニッ トァ ドレステ一プル) は、 前記各分割ュニッ トの先頭ァ ドレスを含ん でなる。
この態様によれば、 再生時には、 ユニッ トア ドレス情報に基づいて、 各分割ュ ニッ トの先頭ア ドレスを迅速且つ容易に取得でき、 その後は、 アクセス後の分割 ュニッ ト内において、 順番に配列された複数のパケッ トについての再生を行えば よい。
尚、 このような本発明の 「先頭ァドレス」 は、 例えば、 分割された再生区間 (例 えば、所定のス トリーム群に係る分割ュニッ トが複数集合してなる分割プロック) 内における通し番号或いは連続番号 (例えば、 オフセッ トア ドレス或いは相対ァ ドレス) でよい。 又は、 例えば、 1つのオブジェク トデータファイルや、 全ての
オブジェク トデータファイルなど、 より大きなデータ単位内における、 通し番号 或いは連続番号 (例えば、 絶対アドレス) でもよい。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記オブジェク ト情報ファイルは、 前 記各分割ュニッ トのサイズを示すュニッ トサイズ情報を更に格納する。
この態様によれば、 例えば分割ユニッ トの長さが可変長であっても、 分割ュニ ッ ト単位で比較的容易に再生が可能となる。 即ち、 再生時に、 例えば可変である 分割ュニッ トのデータ長を、 オブジェク ト情報ファイル内に格納されたュニッ ト サイズ情報を参照することで迅速且つ容易に特定可能となる。 伹し、 このような 分割ユニッ トのサイズは、 例えば、 前述の先頭ア ドレス等に基づいて、 各分割ュ ニッ トの先頭位置の間隔等から計算することによつても、 特定可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記ュニッ ドアドレス情報は、 前記分 割ュニッ トの複数についてテーブル化された分割ュニッ トァ ドレステーブルとし て、 前記オブジェク ト情報ファイル内に格納されており、 前記対応定義情報は、 前記部分ス トリームの複数についてテーブル化された対応定義情報テーブル (例 えば、 E Sマップテーブル) として、 前記オブジェク ト情報ファイル内に格納さ れている。
この態様によれば、 再生時には、 オブジェク ト情報ファイル内に格納された対 応定義情報テーブル及び分割ュニッ トァ ドレステーブルを参照することによって、 より一層効率的に、 複数の分割ユニッ トの中から、 一連のコンテンツ情報をなす 分割ュニッ トを適切な順番で再生することが可能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記対応定義情報は、 前記ス ト リーム 群毎に対応している前記分割ュニッ トの夫々の識別番号を示す分割ュニッ ト番号 情報を含んでなる。
この態様によれば、 再生時には、 分割ユニッ ト番号情報を参照することで、 例 えば離散的に配置された分割ユニッ ト (即ち、 例えば再生順に格納されていない 分割ユニッ ト) であっても、 迅速且つ比較的容易に再生すべき分割ユニッ トを特 定することが可能となる。 従って、 比較的容易に一連のコンテンツ情報をなす分 割ユニッ ト (即ち、 所定のス ト リーム群を構成する分割ユニッ ト) を選択し、 且 つ連続再生することが可能となる。
より具体的には、 例えば、 一のス トリーム群に含まれる部分ス ト リーム毎に、 対応する分割ユニッ トの識別番号を含んでいてもよい。 このため、 例えば、 一の ス トリーム群に含まれるビデオス トリーム、 オーディオス トリーム或いはサブピ クチヤス トリームを夫々構成する分割ュニッ トを比較的容易に特定可能である。 本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記分割ユニッ ト番号情報は、 前記分 割ュニッ トの夫々の再生順に格納される。
この態様によれば、 再生順に格納されている分割ュニッ ト番号情報に単純に連 続的にアクセスすることで、 適切な順序で分割ュニッ トを再生することが可能と なる。
即ち、 分割ユニッ トの再生順 (或いは、 再生シーケンス) を示す、 例えば所定 のテーブル等を必要とすることなく、 比較的容易に分割ュニッ トの連続再生が可 能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記ユニッ トア ドレス情報は、 前記分 割ュニッ トのュニッ トタイプを示す情報を含んでなる。
この態様によれば、 例えば情報再生装置による再生時において、 分割ユニッ ト がアングル切替を行うためのス トリ一ム群を構成して'いるか又は非アングル切替 を行うためのス トリーム群を構成しているカ 若しくはシームレス切替を行うた めのス トリ一ム群を構成しているか又は非シームレス切替を行うためのス トリー ム群を構成しているかなどを、 ュニッ トァ ドレス情報中のュニッ トタイプを示す 情報を参照することで、 比較的容易に判別することが可能となる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記対応定義情報 (例えば、 E Sマツ プテーブル) は、 前記部分ス トリーム別に前記複数のパケッ トを夫々識別する部 分ス ト リームパケッ ト識別情報 (例えば、 E S— P I D ) と、 前記部分ス トリー ム別に各バケツ トのァ ドレスを少なく とも一部のパケッ トについて示す部分ス ト リームア ドレス情報 (例えば、 E Sア ドレス情報) とを含む。
この態様によれば、 その再生時には、 対応定義情報中に含まれる部分ス トリー ムバケツ ト識別情報によって、 時間軸上で多重記録さ.れた複数のバケツ トを相互 から識別できる。 例えば記録時間軸や再生時間軸などの時間軸上で多重化されて おり、 時刻に対して部分ス トリ一ムの数だけ存在する複数のバケツ トがいずれの
部分ス トリームに対応するかを、 部分ス トリームパケッ ト識別情報を参照するこ とで特定可能となる。 更に、 このように特定された各パケッ トについてのァドレ スを、 対応定義情報中に含まれる部分ス トリームァ ドレス情報を参照することで 取得可能となる。
上述した部分ス ト リームア ドレス情報に係る態様では、 前記部分ス ト リームァ ドレス情報 (例えば、 E Sア ドレス情報) は、 前記部分ス ト リーム別に、 各再生 開始時刻に対応する形式で各バケツ トのア ドレスを少なく とも一部のパケッ トに ついて示すパケッ トァドレス情報を含むように構成してもよい。
このように構成すれば、 例えば分割プロック内における通し番号或いは連続番 号 (例えば、 オフセッ トア ドレス或いは相対ア ドレス) からなるパケッ トァドレ ス情報を参照することで、 再生すべき部分ス ト リーム (或いは、 ス トリーム群) に対応する各パケッ トについてのア ドレスを取得可能となる。 ' 尚、 上述した本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記オブジェク トデータ ファイルに格納されたォブジェク トデータの再生シーケンスを規定する再生シー ケンス情報 (例えば、 後述のプレイ リス ト情報) を格納する S生シーケンス情報 ファイル (例えば、 プレイリス ト情報ファイル) を更に備える。
この態様によれば、 再生シーケンス情報についても、 オブジェク トデータファ ィルの場合とは異なり、 情報記録媒体上でバケツ トの単位で多重化されていない ので、 前述の再生制御情報及び当該再生シーケンス情報に基づいて、 想定された 通りの情報再生装置におけるオブジェク トデータの再生が可能となる。
(情報記録装置及び方法)
本発明の情報記録装置は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から夫々 構成される複数の部分ス トリームを夫々含んでなると共に該コンテンツ情報の一 つとしての主映像情報から構成される前記部分ス トリームの一つである主映像ス トリームについては 1本のみを夫々含んでなる複数のス トリーム群を、 物理的に アクセス可能な単位であるパケッ ト単位で多重記録する情報記録装置であって、 論理的にアクセス可能な単位であると共に前記コンテンツ情報の断片を夫々格納 する複数のバケツ トからなるォブジェク トデータを格納するオブジェク トデータ ファイルを記録する第 1記録手段と、 前記オブジェク トデータの再生を制御する
ための再生制御情報として、 時間軸上で多重化される複数のバケツ トと前記複数 の部分ス トリームとの対応関係を定義する対応定義情報を格納するオブジェク ト 情報ファイルを記録する第 2記録手段とを備えており、 前記オブジェク トデータ は、 少なく とも一部の再生区間において複数のバケツ トから夫々構成されると共 に前記複数のス トリーム群のうち一つに夫々対応する分割ュニッ トの単位で分割 され、 前記オブジェク ト情報ファイルは、 前記再生制御情報として更に、 各分割 ュニッ トのァ ドレスを示すュニッ トァドレス情報を格納する。
本発明の情報記録装置によれば、 例えばシステムコン トローラ、 エンコーダ、 光ピックアップ等の第 1記録手段により、 オブジェク トデータを格納するォプジ ェク トデータファイルを記録し、 例えばシステムコントローラ、 エンコーダ、 後 述の T Sオブジェク ト生成器、 光ピックアップ等の第 2記録手段により、 对応定 義情報を格納するオブジェク ト情報ファイルを記録する。 しかも、 オブジェク ト データは、 分割ユニッ トの単位で分割され、 オブジェク ト情報ファイルは、 再生 制御情報として更に各分割ュニッ トのァ ドレスを示すュニッ トァドレス情報を格 納する。 従って、 上述した本発明の情報記録媒体に、 例えば M P E G 2のトラン スポートス トリームの少なく とも一部の如きス トリーム群を、 分割ュニッ ト単位 で分割しつつ再生可能に多重記録できる。
例えば、 本発明の情報記録媒体とは異なり複数ビデオス トリーム構造を有する M P E G 2又は 4のトランスポートス トリーム形式の情報記録媒体上に記録され ている 2つのビデオス トリ一ムと各ビデオス トリームに夫々対応する 2つのォー ディォス トリームとを有する トランスポー トス ト リームを、 本発明の情報記録媒 体に記録する際には、 1つのビデオス トリ一ムとこれに対応する 2つのオーディ ォス トリームとからなるス トリーム群別に、 分割ュニッ ト単位に分割して記録す る。 これにより、 夫々のス トリーム群は、 プログラムス トリーム形式に準拠して 記録されていながらも、 その再生時には、 ユーザの側.から見ると、 トランスポー トス ト リーム形式の情報記録媒体を再生しているのと同様に、 複数のビデオス ト リームの同時再生或いは切替再生が可能となる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体の各種態様に対応して、 本発明の情報記録 装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録装置の一の態様では、 前記第 1記録手段は、 前記複数のス ト リ一ム群を前記分割ュニッ ト毎に一時的に夫々格納する複数のバッファ領域を有 するバッファ手段を有し、 前記第 1記録手段は、 前記バッファ領域に格納した後 に、 前記分割ュニッ ト毎に前記オブジェク トデータを作成する。
この態様によれば、 例えば R A M等の記録媒体を含んでなるバッファ手段を備 えた第 1記録手段は、 複数のス ト リ一ム群を分割ュニッ ト毎に所定のバッファ領 域に一時的に格納した後に、 分割ュニッ ト単位で分割.されたォブジヱク トデータ を作成することが可能となる。
従って、 例えば、 トランスポートス トリームをス トリーム群毎に分割する処理 と、 分割したス ト リーム群からオブジェク トデータを作成し、 情報記録媒体上に 記録する処理とを分けることが可能となり、 分割ュニッ ト毎に順番に効率良く記 録することが可能となる。
上述の如くバッファ手段を備える情報記録装置の態様では、 前記部分ス トリー ムの夫々は、 前記パケッ ト単位毎に該部分ス トリームの夫々のうち少なく とも一 部を識別するス ト リームパケッ ト識別情報を含んでおり、 前記第 1記録手段は、 前記ス トリームバケツ ト識別情報に基づき、 前記部分ス トリームの夫々のうち少 なく とも一部を前記バケツ ト単位で前記バッファ領域に格納するように構成して もよい。
このように構成すれば、 例えば後述の M P E G解析器により、 本発明の情報記 録装置に入力される部分ス ト リームを構成する各パケッ ト (例えば、 T Sバケツ ト) が有するス ト リームパケッ ト識別情報を参照することで、 各パケッ トがいず れのス トリーム群に対応するバケツ トであるかを比較的容易に特定することが可 能となる。 従って、 比較的容易に、 各パケッ トをス トリーム群毎に対応するバッ ファ領域に格納することが可能となる。
本発明の情報記録装置の他の態様では、 前記複数のス ト リーム群は、 相互にァ ングル切替を行うためのス トリーム群であって、 前記第 1記録手段は、 前記アン ダル切替を行うためのス トリーム群のうち、 再生時間軸上における再生開始時刻 及び再生終了時刻の夫々が相等しい前記複数のパケッ トから夫々構成される分割 ュニッ ト単位で分割された前記ォブジェク トデータを作成する。
この態様によれば、 再生開始時刻及び再生終了時刻が夫々相等しく、 且つ相互 に切替可能な分割ュニッ トの単位で複数のス トリーム群を記録可能である。 このため、 例えば後述の情報再生装置或いは情報記録再生装置によれば、 再生 する分割ュニッ トを変更することで、比較的容易にシームレスのアングル切替(即 ち、 アングル再生) が可能となる。
尚、 この態様では、 バッファ領域に所定の再生時間を有する複数のパケッ トが 記録される毎に、 該複数のパケッ トを分割ユニッ トの単位として、 情報記録媒体 上に記録することが好ましい。 但し、 これに限らず、 再生開始時刻及び再生終了 時刻の夫々が相等しくなる分割ュニッ ト単位で記録されれば、 本発明の情報記録 装置と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の情報記録装置の他の態様では、 前記複数のス ト リーム群は、 相互に非 アングル切替を行うためのス トリーム群であって、 前記第 1記録手段は、 前記複 数のス トリーム群のうち、 所定のデータ量を有する前記複数のパケッ トから夫々 構成される分割ュニッ ト単位で分割された前記オブジェク トデータを作成する。 この態様によれば、 非アングル切替可能な (即ち、 シームレスに切り替える必 要のない) ス ト リーム群であっても、 所定の分割ユニッ ト単位に分割してォプジ ェク トデータを作成することが可能となる。 このよ うに、 例えばデジタル放送に よって同時間帯に放送された複数の番組を記録すれば、 その再生時には、 当該放 送時と同様の環境を再現しつつ再生することも可能となる。
尚、 この態様では、 バッファ領域に所定のデータ量を有する複数のパケッ トが 記録される毎に、 該複数のパケッ トを分割ユニッ トの単位として、 情報記録媒体 上に記録することが好ましい。 伹し、 これに限らず、 所定のデータ量を有する複 数のバケツ トから構成される分割ュニッ ト単位で記録.されれば、 本発明の情報記 録装置と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の情報記録方法は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から夫々 構成される複数の部分ス トリームを夫々含んでなると共に該コンテンツ情報の一 つとしての主映像情報から構成される前記部分ス トリームの一つである主映像ス トリームについては 1本のみを含んでなる複数のス トリーム群を、 物理的にァク セス可能な単位であるバケツ ト単位で多重記録する情報記録方法であって、 論理
的にアクセス可能な単位であると共に前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する 複数のパケッ トからなるオブジェク トデータを格納するオブジェク トデータファ ィルを記録する第 1記録工程と、 前記オブジェク トデータの再生を制御するため の再生制御情報として、 時間軸上で多重化される複数のバケツ トと前記複数の部 分ス トリームとの対応関係を定義する対応定義情報を格納するオブジェク ト情報 ファイルを記録する第 2記録工程とを備えており、 前記オブジェク トデータは、 少なく とも一部の再生区間において複数のバケツ トから夫々構成されると共に前 記複数のス トリーム群のうちの一つに夫々対応する分割ュニッ トの単位で分割さ れ、 前記オブジェク ト情報ファイルは、 前記再生制御情報として更に、 各分割ュ ニッ トのァ ドレスを示すュニッ トァ ドレス情報を格納する。
本発明の情報記録方法によれば、 第 1記録工程により、 オブジェク トデータを 格納するオブジェク トデータファイルを記録し、 第 2記録工程により、 対応定義 情報を格納するオブジェク ト情報ファイルを記録する。 しかも、 オブジェク トデ ータは、 分割ユニッ トの単位で分割され、 オブジェク ト情報ファイルは、 再生制 御情報として更に各分割ュニッ トのァドレスを示すュニッ トァドレス情報を格納 する。 従って、 上述した本発明の情報記録媒体に、 例えば M P E G 2のトランス ポートス トリームの少なく とも一部の如きス トリーム群を、 分割ュニッ ト単位で 分割しつつ再生可能に多重記録できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体の各種態様に対応して、 本発明の情報記録 方法も各種態様を採ることが可能である。
(情報再生装置及び方法)
本発明の情報再生装置は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様も含む)から前記記録されたコンテンツ情報を再生する情報再生装置であって、 前記情報記録媒体から情報を物理的に読み取る読取手段と、 該読取手段により読 み取られた情報に含まれる前記対応定義情報及び前記ュニッ トァ ドレス情報に基 づいて、 前記複数の分割ュニッ トのうち同一のス トリーム群に係る分割ュニッ ト を結合しつつ前記ォブジェク トデータを前記部分ス ト リーム別に再生する再生手 段とを備える。
本発明の情報再生装置によれば、光ピックァップ、復調器等の読取手段により、
情報記録媒体から情報をパケッ ト単位等で物理的に読み取る。 そして、 システム コントローラ、 デマルチプレクサ、 デコーダ等の再生手段により、 この読み取ら れた情報に含まれる対応定義情報及ぴュニッ トア ドレス情報に基づいて、 複数の 分割ュニッ トのうち同一のス トリーム群に係る分割ュニッ トを結合しつつ、 ォブ ジェク トデータを部分ス トリーム別 (或いは、 ス ト リーム群別) に再生する。 従 つて、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様も含む) を適切に再 生できる。 例えば従来の D V Dの如き情報記録媒体におけるシングルビデオス ト リームという制約によらず、 再生する分割ユニッ トを適宜選択することで、 複数 のス トリーム群を切り替えて再生可能となる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報再生方法は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様も含む)から前記記録されたコンテンツ情報を再生する情報再生方法であって、 前記情報記録媒体から情報を物理的に読み取る読取工程と、 該読取工程により読 み取られた情報に含まれる前記対応定義情報及び前記ュニッ トァドレス情報に基 づいて、 前記複数の分割ュニッ トのうち同一ス トリーム群に係る分割ュニッ トを 結合しつつ前記ォブジェク トデータを前記部分ス トリーム別に再生する再生工程 とを備える。
本発明の情報再生方法によれば、 情報記録媒体から情報をバケツ ト単位等で物 理的に読み取る。 そして、 この読み取られた情報に含まれる対応定義情報及びュ ニッ トァ ドレス情報に基づいて、 複数の分割ュニッ トのうち同一のス ト リーム群 に係る分割ュニッ トを結合しつつ、 オブジェク トデータを部分ス ト リーム別 (或 いは、 ス トリーム群別) に再生する。 従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (伹 し、 その各種態様も含む) を適切に再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生方法も各種態様を採ることが可能である。
(情報記録再生装置及び方法)
本発明の情報記録再生装置は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様も含む) に前記コンテンツ情報を記録し且つ該記録されたコンテンツ情報
を再生する情報記録再生装置であって、 前記オブジェク トデータファイルを記録 する第 1記録手段と、前記オブジェク ト情報ファイルを記録する第 2記録手段と、 前記情報記録媒体から情報を物理的に読み取る読取手段と、 該読取手段により読 み取られた情報に含まれる前記対応定義情報及び前記ュニッ トァドレス情報に基 づいて、 前記複数の分割ユニッ トのうち同一ス トリーム群に係る分割ユニッ トを 結合しつつ前記ォブジェク トデータを前記部分ス トリーム別に再生する再生手段 とを備える。
本発明の情報記録再生装置によれば、 上述した本発明の情報記録装置の場合と 同様に、 第 1記録手段により、 オブジェク トデータファイルを記録し、 第 2記録 手段により、 オブジェク ト情報ファイルを記録する。 その後、 上述した本発明の 情報再生装置の場合と同様に、 読取手段により、 情報記録媒体から情報を物理的 に読み取り、 再生手段により、 この読み取られた情報に含まれる対応定義情報及 びュニッ トァドレス情報に基づいて、 複数の分割ュニッ トのうち同一のス トリー ム群に係る分割ュニッ トを結合しつつ、 オブジェク トデータを部分ス トリーム別 (或いは、 ス トリーム群別) に再生する。 従って、 上述した本発明の情報記録媒 体に、コンテンツ情報を分割ユニッ ト単位で分割しつつ再生可能に多重記録でき、 更にこれを適切に再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体の各種態様に対応して、 本発明の情報記録 再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録再生方法は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様も含む) に前記コンテンツ情報を記録し且つ該記録されたコンテンツ情報 を再生する情報記録再生方法であって、 前記オブジェク トデータファイルを記録 する第 1記録工程と、前記オブジェク ト情報ファイルを記録する第 2記録工程と、 前記情報記録媒体から情報を物理的に読み取る読取工程と、 該読取工程により読 み取られた情報に含まれる前記対応定義情報及ぴ前記ュニッ トア ドレス情報に基 づいて、 前記複数の分割ュニッ トのうち同一ス トリーム群に係る分割ュニッ トを 結合しつつ前記オブジェク トデータを前記部分ス トリーム別に再生する再生工程 とを備える。
本発明の情報記録再生方法によれば、 上述した本発明の情報記録方法の場合と
同様に、 第 1記録工程により、 オブジェク トデータファイルを記録し、 第 2記録 工程により、 オブジェク ト情報ファイルを記録する。 その後、 上述した本発明の 情報再生方法の場合と同様に、 読取工程により、 情報記録媒体から情報を物理的 に読み取り、 再生工程により、 この読み取られた情報に含まれる対応定義情報及 びュニッ トァドレス情報に基づいて、 複数の分割ュニッ トのうち同一のス トリー ム群に係る分割ュニッ トを結合しつつ、 ォブジェク トデータを部分ス トリーム別 (或いは、 ス トリーム群別) に再生する。 従って、 上述した本発明の情報記録媒 体に、コンテンッ情報を分割ュニッ ト単位で分割しつつ再生可能に多重記録でき、 更にこれを適切に再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体の各種態様に対応して、 本発明の情報記録 再生方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
本発明の第 1 コンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報記録装置 (但 し、 その各種態様も含む) に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコ ンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段及び前記 第 2記録手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する R OM、 CD-ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行 させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビユー タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報記録装置 を比較的簡単に実現できる。
本発明の第 2コンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報再生装置 (但 し、 その各種態様も含む) に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコ ンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記読取手段及び前記再生 手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する ROM、 CD-ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行
させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビュ一 タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報再生装置 を比較的簡単に実現できる。
本発明の第 3コンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報記録再生装置 (伹し、 その各種態様も含む) に備えられたコンピュータを制御する記録再生制 御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記読取手段及び前記再生手段の少なく とも一部として機能 させる。
本発明の記録再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンビユー タプログラムを格納する R O M、 C D - R O M, D V D - R O M, ハードデイス ク等の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで 実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビ ユータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録再生 装置を比較的簡単に実現できる。
コンピュータ読取可能な媒体內の記録制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段及び前記第 2記録手段の少なく とも一部と して機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の再生制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報再生装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令'を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記読取手段及び前記再生手段の少なく とも一部 として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の記録再生制御用のコンピュータプログラム製 品は上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録再生装置 (但し、 そ の各種態様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令 を明白に具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記読取手段及び前記再生手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録制御用、 再生制御用又は記録再生制御用のコンピュータプログラ ム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納する R O M、 C D— R O M、 D V D - R O M , ハードディスク等の記録媒体から、 当該コンピュータプロ グラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンビ ユータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、 上述した本発明の前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記読取手段及び前記 再生手段の少なく とも一部を比較的容易に実施可能となる。 更に具体的には、 当 該コンピュータプログラム製品は、 コンピュータを前記第 1記録手段、 前記第 2 記録手段、 前記読取手段及び前記再生手段の少なく とも一部として機能させるコ ンピュータ読取可能なコード (或いはコンピュータ読取可能な命令) から構成さ れてよい。
(制御信号を含むデータ構造)
本発明の制御信号を含むデータ構造は、 一連のコンテンツ情報から夫々構成さ れる複数の部分ス トリームを夫々含んでなると共に該コンテンツ情報の一つとし ての主映像情報から構成される前記部分ス トリームの一つである主映像ス トリー ムについては 1本のみを夫々含んでなる複数のス トリーム群が、 物理的にァクセ ス可能な単位であるバケツ ト単位で多重記録されてお'り、 論理的にアクセス可能 な単位であると共に前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する複数のバケツ トか らなるオブジェク トデータを格納するオブジェク トデータファイルと、 前記ォブ ジヱク トデータの再生を制御するための再生制御情報として、 時間軸上で多重化 される複数のパケッ トと前記複数の部分ス トリームとの対応関係を定義する対応 定義情報を格納するォブジェク ト情報ファイルとを有しており、 前記オブジェク トデータは、 少なく とも一部の再生区間において複数のバケツ トから夫々構成さ れると共に前記複数のス トリーム群のうちの一つに夫々対応する分割ュニッ トの 単位で分割され、 前記オブジェク ト情報ファイルは、 前記再生制御情報として更 に、 各分割ュニッ トのァ ドレスを示すュニッ トァドレス情報を格納する。
本発明の制御信号を含むデータ構造によれば、 上述した本発明の情報記録媒体 の場合と同様に、 分割ュニッ トの単位で分割されたコンテンツ情報の記録や再生 を効率的に行うことが可能となる。 例えば従来の D V Dの如き情報記録媒体にお
けるシングルビデオス トリームという制約によらず、 再生する分割ュニッ トを適 宜選択することで、 複数のス トリ一ム群を切り替えて再生可能となる。 言い換え れば、 ユーザの側から見て複数のビデオス トリームを適宜切り替えて再生するこ とが可能となる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされ る。
以上説明したように、 本発明の情報記録媒体によれば、 オブジェク ト情報ファ ィルには、 対応定義情報及びユニッ トア ドレス情報が格納されているので、 所望 のス トリーム群に係る分割ュニッ トを適宜選択し、 所望のコンテンツ情報を適宜 再生することが可能となる。 本発明の情報記録装置若.しくは方法によれば、 第 1 及び第 2記録手段若しくは第 1及び第 2記録工程を備えるので、 コンテンツ情報 をス トリーム群毎に分割しつつ再生可能に多重記録できる。 本発明の情報再生装 置若しくは方法によれば、 読取手段及び再生手段若しくは読取工程及び再生工程 を備えるので、 本発明の情報記録媒体を適切に再生できる。 また、 本発明のコン ピュータプログラムによれば、 コンピュータを上述した本発明の情報記録装置、 情報再生装置又は情報記録再生装置として機能させるので、 上述した本発明の情 報記録媒体を効率良く記録でき、 或いは再生できる。 図面の簡単な説明
図 1は、本発明の情報記録媒体の一実施例である光ディスクの基本構造を示し、 上側部分は複数のェリァを有する光ディスクの概略平面図であり、 これに対応付 けられる下側部分は、 その径方向におけるエリァ構造の図式的概念図である。 図 2は、従来の M P E G 2のプログラムス トリームの図式的概念図(図 2 ( a ) ) 及び本実施例で利用される M P E G 2のトランスポートス トリームの図式的概念 図 (図 2 ( b ) ) である。
図 3は、 本実施例の光ディスク上に記録ざれるデータ構造の模式的に示す図で ある。
図 4は、 図 3に示した各ォブジェク ト内におけるデータ構造の詳細を模式的に 示す図である。
図 5は、 本実施例における、 上段のプログラム # 1用のエレメンタリース トリ ームと中段のプログラム # 2用のエレメンタリース トリームとが多重化されて、 これら 2つのプログラム用のトランスポートス トリームが構成される様子を、 横 軸を時間軸として概念的に示す図である。
図 6は、 本実施例における、 一つの トランスポー トス トリーム内に多重化され た T Sバケツ トのイメージを、 時間の沿ったバケツ ト配列として概念的に示すも のである。
図 7は、 実施例における光ディスク上のデータの論理構成を、 論理階層からォ ブジエ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示した図である。
図 8は、 本実施例に係る T Sオブジェク トのデータ構成の具体例を示す概念図 である。
図 9は、 具体例における、 1個のプログラムで T Sオブジェク トを構成する場 合のデータ構成を図式的に示す図である。
図 1 0は、 具体例における、 光ディスク上に最終的に構築される T Sオブジェ ク トのデータ構成を図式的に示す図である。
図 1 1は、 本実施例における、 光ディスク上に構築される分割ユニッ トの一の 構成を概念的に示す模式図である。
図 1 2は、 本実施例における、 光ディスク上に構築される分割ユニッ トの他の 構成を概念的に示す模式図である。
図 1 3は、 本実施例による一具体例における、 ディスク情報ファイルのデータ 構成の一具体例を図式的に示す図である。
図 1 4は、 本実施例による一具体例における、 プレイ リス ト情報ファイル内に 構築されるプレイ リス ト情報テーブルにおけるデータ構成の一具体例を図式的に 示す図である。
図 1 5は、 本実施例による-一具体例における、 オブジェク ト情報ファイル内に 構築される A Uテーブルにおけるデータ構成の一具体.例を図式的に示す図である。 図 1 6は、 本実施例による一具体例における、 オブジェク ト情報ファイル内に 構築される分割ュニッ トァドレステーブルにおけるデータ構成の一具体例を図式 的に示す図である。
図 1 7は、 本実施例による一具体例における、 ォブジェク ト情報ファイル内に 構築される E Sマップテーブルにおけるデータ構成の一具体例を図式的に示す図 である。
図 1 8は、 本発明の実施例に係る情報記録再生装置のブロック図である。
図 1 9は、本実施例におけるバッファの動作原理を概念的に示す模式図である。 図 2 0は、 本実施例における情報記録再生装置において、 分割ユニッ トを作成 し、 該分割ュニッ ト単位で記録する動作を示すフローチヤ一トである。
図 2 1は、図 2 0中におけるパケッ トの処理動作を示すフローチヤ一トである。 図 2 2は、 図 2 0中における分割ュニッ トの記録動作を示すフローチヤ一トで ある。
図 2 3は、 本実施例における情報記録再生装置の再生動作を示すフローチヤ一 トである。
図 2 4は、 図 2 3中におけるバケツ ト番号の取得処理を示すフローチヤ一トで ある。
図 2 5は、 図 2 3中におけるビデオ切替処理を示すフローチャートである。 図 2 6は、 図 2 3中における早送り/巻き戻し処理を示すフローチヤ一トであ る。
図 2 7は、 本実施例における、 光ディスクの論理構造との関係で、 再生時にお けるアクセスの流れ全体を概念的に示す図である。 発明を実施するための最良の形態
(情報記録媒体)
図 1から図 7を参照して、 本発明の情報記録媒体の実施例について説明する。 本実施例は、 本発明の情報記録媒体を、 記録 (書き込み) 及び再生 (読み出し) が可能な型の光ディスクに適用したものである。
先ず図 1を参照して、 本実施例の光ディスクの基本構造について説明する。 こ こに図 1は、 上側に複数のエリァを有する光ディスクの構造を概略平面図で示す と共に、 下側にその径方向におけるエリァ構造を概念図で対応付けて示すもので ある。
図 1に示すように、 光ディスク 1 00は、 例えば、 記録 (書き込み) が複数回 又は 1回のみ可能な、 光磁気方式、 相変化方式等の各種記録方式で記録可能とさ れており、 D VDと同じく直径 1 2 c m程度のディスク本体上の記録面に、 セン ターホール 1 0 2を中心として内周から外周に向けて、リードインエリア 1 0 4、 データエリア 1 0 6及びリードアウトエリア 1 0 8が設けられている。 そして、 各エリアには、 例えば、 センターホール 1 0 2を中心にスパイラル状或いは同心 円状に、 グループトラック及びランドトラックが交互に設けられており、 このグ ループトラックはゥォプリングされてもよいし、 これらのうち一方又は両方のト ラックにプレピッ トが形成されていてもよい。 尚、 本発明は、 このような三つの エリァを有する光ディスクには特に限定されない。
次に図 2を参照して、 本実施例の光ディスクに係る トランスポートス トリーム (T S) 及びプログラムス ト リーム (P S) の構成について説明する。 ここに、 図 2 ( a ) は、 本実施例の光ディスクに記録された記録済みデータが準拠してい る、 従来の DVDと同様の MP E G 2のプログラムス トリームの構成を図式的に 示すものである。 図 2 (b) は、 後述する実施例に係る情報記録装置に入力され て本実施例の光ディスクに記録されることになる元データが準拠している、 MP E G 2の トランスポー トス ト リーム (T S) の構成を図式的に示すものである。 図 2 ( a ) において、 一つのプログラムス ト リームは、 時間軸 tに沿って、 主 映像情報たるビデオデータ用のビデオス ト リームを 1本だけ含み、 更に、 耷声情 報たるオーディオデータ用のオーディオス トリームを最大で 8本含み且つ副映像 情報たるサブピクチャデータ用のサブピクチヤス トリームを最大で 3 2本含んで なる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビデオデータは、 1本のビデ ォス トリームのみに係るものであり、 例えば複数のテレビ番組或いは複数の映画 などに対応する複数本のビデオス トリームを同時にプログラムス トリームに含ま せることはできない。 映像を伴うテレビ番組等を多重化して伝送或いは記録する ためには、 各々のテレビ番組等のために、 少なく とも 1本のビデオス トリームが 必要となるので、 1本しかビデオス トリームが存在しない DVDのプログラムス トリーム形式では、 そのままでは、 複数のテレビ番組等を多重化して伝送或いは 記録することはできないのである。
しかるに、 本実施例によれば、 後に詳述する分割ユニッ ト等の独自のデータ構 造の採用によって、 図 2 ( a ) に示したプログラムス ト リーム形式に準拠しつつ も、 ユーザから見ると、 恰も図 2 ( b ) に示すトランスポートス ト リームがその まま記録されているのと同じく、 複数のテレビ番組等が同時再生或いは切替再生 可能に記録されているのである。
図 2 ( b ) において、 一つの トランスポー トス ト リーム (T S ) は、 主映像情 報たるビデオデータ用のエレメンタリース トリーム (E S ) としてビデオス トリ ームを複数本含んでなり、 更に音声情報たるオーディオデータ用のエレメンタリ 一ス ト リーム (E S ) としてオーディオス ト リームを複数本含み且つ副映像情報 たるサブピクチャデータ用のエレメンタリース ト リーム (E S ) としてサブピク チヤス トリームを複数本含んでなる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化され るビデオデータは、 複数本のビデオス ト リームに係るものであり、 例えば複数の テレビ番組或いは複数の映画などに対応する複数のビデオス トリームを同時に ト ランスポートス トリームに含ませることが可能である。 このように複数本のビデ ォス ト リームが存在する トランスポートス ト リーム形式では、 複数のテレビ番組 等を多重化して伝送或いは記録することが可能である。 但し、 現況のトランスポ 一トス トリームを採用するデジタル放送では、 サブピ.クチヤス トリームについて は伝送していない。
尚、 図 2 ( a ) 及び図 2 ( b ) では説明の便宜上、 ビデオス ト リーム、 オーデ ィォス トリ一ム及ぴサブピクチヤス トリームを、この順に上から配列しているが、 この順番は、 後述の如くパケッ ト単位で多重化される際の順番等に対応するもの ではない。 トランスポー トス トリームでは、 概念的には、 例えば一つの番組に対 して、 1本のビデオス トリーム、 2本の音声ス トリーム及び 2本のサブピクチャ ス ト リームからなる一まとまりが対応している。
本実施例では特に、 元々は、 即ち本実施例に係る情報記録装置に入力される情 報源或いはデータ源としての段階においては、 記録レー トの制限内で、 時間軸上 で多重化されており且つトランスポートス トリーム形式にて伝送される複数のビ デォス トリーム (図 2 ( b ) 参照) の夫々が、 本実施例に係る光ディスク 1 0 0 上において、 シングルビデオス トリーム形式であり且つ分割ュニッ ドに分割され
た複数のビデオス ト リーム (図 2 ( a ) 参照) として記録される。 即ち、 光ディ スク 1 0 0上では、 図 2 ( a ) に示したデータ構造が、 各分割ユニッ ト内に構築 されており、このような分割ュニッ トが順番に再生されるように配列されている。 より具体的には、 本実施例に係る情報記録装置によって、 一つのビデオス トリー ムに加えて該一つのビデオス トリームに対応する音声ス トリーム及びサブピクチ ャス ト リームのうち少なく とも一方を含むス トリーム群が、 トランスポー トス ト リーム形式にて伝送される複数のビデオス トリ一ムの数だけ作成され、 各ス トリ ーム群がこれに対応する一つの分割ユニッ トに記録される。 従って、 例えばシン グルビデオス ト リーム形式にのみ対応している情報記録媒体 (即ち、 例えば従来 の D V Dの如くシングルビデオス トリーム構造の情報記録媒体) であっても、 ト ランスポートス トリーム形式により伝送された複数の主映像情報を多重記録し、 且つ適切に再生可能となる。 そして、 再生時において、 再生するス ト リーム群を 変更或いは切替えすることで、 ユーザの視聴する主映像を適宜切替可能となる。 尚、 本実施例に係る 「ス ト リーム群」 とは、 主映像を一つ含んでなる例えば映 画 1本、 テレビ番組 1本などのそれ自体で一つの番組として再生可能な、 エレメ ンタリース トリームの集合をいう。 係る 「ス ト リーム群」 により構成される番組 は、 複数の主映像を有する後述のタイ トルのうち、 一つの主映像を含んでなる一 連のコンテンツ情報により構成される番組であってもよいし、 一つの主映像のみ を有するタイ トルに係る一連のコンテンツ情報により構成される番組であっても よい。 或いは、 複数のアングルを含んで構成される一つの番組 (タイ トル) のう ち、 所定の一つのアングルに係る主映像を含むものであってもよい。
次に図 3及ぴ図 4を参照して、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータの構造 について説明する。 ここに、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータ構 造を模式的に示すものであり、 図 4は、 図 3に示した各オブジェク ト内における データ構造の詳細を模式的に示すものである。
以下の説明において、 「タイ トル」 とは、 複数の 「プレイ リス ト」 を連続して実 行する再生単位であり、 例えば、 映画 1本、 テレビ番組 1本などの論理的に大き なまとまりを持った単位である。 「プレイ リス ト」 とは、 「オブジェク ト」 の再生 に必要な情報を格納したファイルであり、 ォブジェク トへアクセスするためのォ
ブジヱタ トの再生範囲に関する情報が各々格納された複数の 「アイテム」 で構成 されている。 より具体的には、 各アイテムには、 オブジェク トの開始ア ドレスを 示す 「 I Nポイント情報」 及び終了ア ドレスを示す 「OUTポイント情報」 が記 述されている。 尚、 これらの 「 I Nポイント情報」 及び 「OUTポイント情報」 は夫々、 直接ア ドレスを示してもよいし、 再生時間軸上における時間或いは時刻 など間接的にア ドレスを示してもよい。 そして、 「オブジェク ト」 とは、 上述した MP E G 2のトランスポートス トリームを構成するコンテンッの実体情報である。 図 3において、 光ディスク 1 0 0は、 論理的構造として、 ディスク情報フアイ ル 1 1 0、 プレイ (P) リス ト情報ファイル 1 2 0、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0及びォブジェク トデータファイル 1 4 0の 4種類のファイルを備えており、 これらのファイルを管理するためのファイルシステム 1 0 5を更に備えている。 尚、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上における物理的なデータ配置を直接示している ものではないが、 図 3に示す配列順序を、 図 1に示す配列順序に対応するように 記録すること、 即ち、 ファイルシステム 1 0 5等をリードインエリア 1 0 4に続 いてデータ記録ェリア 1 0 6に記録し、 更にオブジェク トデータファイル 1 4 0 等をデータ記録ェリア 1 0 6に記録することも可能である。 図 1に示したリード インエリア 1 0 4やリードアウ トエリア 1 0 8が存在せずとも、 図 3に示したフ アイル構造は構築可能である。
ディスク情報ファイル 1 1 0は、 光ディスク 1 0 0全体に関する総合的な情報 を格納するファイルであり、 ディスク総合情報 1 1 2と、 タイ トル情報テーブル 1 1 4と、 その他の情報 1 1 8 とを格納する。 ディスク総合情報 1 1 2は、 例え ば光ディスク 1 0 0内の総タイ トル数等を格納する。 タイ トル情報テーブル 1 1 4は、 論理情報として、 各タイ トルのタイプ (例えば、 シーケンシャル再生型、 分岐型など) や、 各タイ トルを構成するプレイ (P) リス ト番号をタイ トル毎に 格納する。
プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0は、 各プレイ リス トの論理的構成を示すプレ ィ (P) リス ト情報テーブル 1 2 1を格納し、 これは、 プレイ (P) リス ト総合 情報 1 2 2 と、 プレイ (P) リス トポインタ 1 24と、 複数のプレイ (P) リ ス ト 1 2 6 (Pリ ス ト # l〜# n) と、 その他の情報 1 2 8とに分かれている。 こ
のプレイ リス ト情報テーブル 1 2 1には、 プレイリス ト番号順に各プレイ リス ト
1 2 6の論理情報を格納する。 言い換えれば、 各プレイ リス ト 1 2 6の格納順番 がプレイ リス ト番号である。 また、 上述したタイ トル情報テーブル 1 1 4で、 同 —のプレイリス ト 1 2 6を、 複数のタイ トルから参照することも可能である。 即 ち、タイ トル # nとタイ トル #mとが同じプレイリス ト # pを使用する場合にも、 プレイ リス ト情報テーブル 1 2 1中のプレイ リス ト # pを、 タイ トル情報テープ ル 1 1 4でボイントするように構成してもよい。
ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 各プレイリス ト 1 2 6内に構成される各 アイテムに対するオブジェク トデータファイル 1 40中の格納位置 (即ち、 再生 対象の論理ア ドレス) や、 そのアイテムの再生に関する各種属性情報が格納され る。 本実施例では特に、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 後に詳述する複数 の AU (ァソシエートュニッ ト) 情報 1 3 2 1 (AU# l〜AU# n) を含んで なる AUテーブル 1 3 1 と、 E S (エレメンタリース トリーム) マップテーブル
1 34と、 その他の情報 1 3 8とを格納する。
本実施例では特に、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 本発明に係る 「分割 ユニッ トア ドレス情報」 の一例として、 分割ユニッ トア ドレステーブル 1 3 3を 更に格納する。 分割ア ドレステーブル 1 3 3の構成及び用い方については後に詳 述する (図 1 6等参照)。
オブジェク トデータファイル 1 40は、 トランスポートス トリーム (T S) を ス トリーム群に再構築した後の、 ス ト リーム群別の T Sオブジェク ト 1 4 2 (T
S # lオブジェク ト〜 T S # sォブジヱク ト)、即ち実際に再生するコンテンツの 実体データを、 複数格納する。
尚、 図 3を参照して説明した 4種類のファイルは、 更に夫々複数のファイルに 分けて格納することも可能であり、 これらを全てファイルシステム 1 0 5により 管理してもよい。 例えば、 オブジェク トデータファイル 1 40を、 オブジェク ト データファイル # 1、 オブジェク トデータファイル # 2、 …というように複数に 分けることも可能である。
図 4に示すように、 論理的に再生可能な単位である図 3に示した T Sオブジェ ク ト 1 4 2は、 例えば 6 k Bのデータ量を夫々有する複数のァラインドュニッ ト
1 4 3に分割されてなる。 ァラインドユニッ ト 1 4 3の先頭は、 T Sオブジェク ト 1 4 2の先頭に一致 (ァラインド) されている。 各ァラインドユニッ ト 1 4 3 は更に、 1 9 2 Bのデータ量を夫々有する複数のソースバケツ ト 1 44に細分化 されている。 ソースパケッ ト 1 44は、 物理的に再生可能な単位であり、 この単 位即ちパケッ ト単位で、 光ディスク 1 0 0上のデータのうち少なく ともビデオデ ータ、 オーディオデータ及びサプピクチャデータは多重化されており、 その他の 情報についても同様に多重化されてよい。 各ソースパケッ ト 1 44は、 4 Bのデ 一タ量を有する、 再生時間軸 ±における T S (トランスポートス ト リーム) パケ ッ トの再生処理開始時刻を示すバケツ トァライバルタイムスタンプ等の再生を制 御するための制御情報 1 4 5 と、 1 8 8 Bのデータ量を有する T Sパケッ ト 1 4 6 とを含んでなる。 T Sパケッ ト 1 4 6は、 ノ ケッ トヘッダ 1 4 6 aを T Sパケ ッ トペイロード 1 4 6 bの先頭部に有し、 ビデオデータがパケッ ト化されて 「ビ デォパケッ ト」 とされるか、 オーディオデータがパケッ ト化されて 「オーディオ パケッ ト」 とされるか、 又はサブピクチャデータがパケッ ト化されて 「サブピク チヤパケッ ト」 とされる力 、 若しくは、 その他のデータがパケッ ト化される。 更 に、 T Sバケツ ト 1 4 6はァダプテーションフィールド 1 4 6 cを有している。 尚、 T Sパケッ トは、 T Sパケッ トペイロード 1 4 6 bを含まず、 ァダプテーシ • ョ ンフィールド 1 4 6 cを含む構成であってもよいし、 又はァダプテーシヨ ンフ ィールド 1 4 6 cを含まず、 T Sパケッ トペイロード 1 4 6 bを含む構成であつ てもよい。 或いは、 その双方を含む構成であってもよい。
■ ノ ケッ トヘッダ 1 4 6 aは、 P I D (Packet Identification) 1 4 8 a , ペイ ロード開始ィンジケータ 1 4 8 b、 ァダプテーションフィールド制御 1 4 8 c及 びその他の情報 1 4 8 dを含んでなる。 P I D 1 4 8 aには、 T Sパケッ ト 1 4 6のバケツ トを識別するための識別番号が格納されている。 ペイロード開始ィン ジケータ 1 4 8 b には、 当該 T Sノ、。ケッ ト 1 4 6 が、 P E S (Packetized Elementary Stream)バケツ トの先頭を含んでいる T Sバケツ トか否かを示す情報 が格納されている。 ァダプテーシヨンフィールド制御 1 4 8 cには、 T Sバケツ ト 1 4 6内に T Sバケツ トペイロード 1 4 6 b及ぴァダプテーショ ンフィールド 1 4 6 cの夫々が、 T Sパケッ ト 1 4 6内に存在しているか否かを示す情報が格
納されている。
T Sパケッ トペイロード 1 4 6 bは、 例えば T Sパケッ ト 1 4 6の実体情報た るコンテンツ情報等を含んでなる。 即ち、 例えばビデオデータ、 オーディオデー タ又はサブピクチャデータの実体情報が記録されている。
又、ァダプテーションフィールド 1 4 6 cは、 P C R (Program Clock Reference) フラグ 1 4 8 e、 P C R 1 4 8 f 及ぴその他の情報 1 4 8 gを含んでなる。 P C Rフラグ 1 4 8 eには、 ァダプテーシヨンフィールド 1 4 6 c内に P C R値が格 納されているか否かを示すフラグ情報が格納されている。 P C R 1 4 8 f には、 P CR値が格納されている。 P CRは、 例えば符号化したビデオデータ等を、 例 えばデコーダ等で復号した後に同期再生する場合の基準時間を示す。
本実施例では、 図 2 (b ) に示した如き、 複数のビデオス ト リームを含む構造 を有する トランスポー トス ト リーム形式のビデオデータ、 オーディオデータ、 サ プピクチャデータ等が、 シングルビデオス ト リーム構造を有する形式で、 図 4に 示した T Sパケッ ト 1 4 6にパケッ ト化されて記録されている。
次に図 5及び図 6を参照して、 図 2 ( b ) に示したように、 ビデオデータ、 ォ 一ディォデータ、 サブピクチャデータ等が、 図 4に示した T Sパケッ ト 1 4 6に パケッ ト化されて、 トランスポートス トリーム形式とされる様子について説明す る。 ここに、 図 5は、 上段のプログラム # 1 (P G 1) 用のエレメンタリース ト リーム (E S) と中段のプログラム # 2 (P G 2) 用のエレメンタリース トリー ム (E S) とが多重化されて、 これら 2つのプログラム (P G 1 & 2) 用のトラ ンスポ一トス トリーム (T S) が構成される様子を、 横軸を時間軸として概念的 に示すものであり、 図 6は、 一つのトランスポートス ト リーム (T S) 内に多重 化された T Sパケッ トのイメージを、 時間の沿ったバケツ ト配列として概念的に 示すものである。
図 5に示すように、プログラム # 1用のエレメンタリース トリーム(上段)は、 例えば、 プログラム # 1用のビデオデータがバケツ ト化された T Sバケツ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配列されてなる。 プログラム # 2用のエレ メンタリ一ス トリーム (中段) は、 例えば、 プログラム # 2用のビデオデータが パケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配列さ
れてなる。 そして、 これらの T Sパケッ ト 1 4 6が多重化されて、 これら二つの プログラム用のトランスポー トス ト リーム (下段) が構築されている。 尚、 図 5 では説明の便宜上省略しているが、 図 2 (b ) に示したように、 実際には、 プロ グラム # 1用のエレメンタリース ト リームとして、 オーディオデータがパケッ ト ィヒされた T Sバケツ トからなるエレメンタリース トリームゃサブピクチャデータ がパケッ ト化された T Sバケツ トからなるサブピクチヤス トリームが同様に多重 ィ匕されてもよく、 更にこれらに加えて、 プログラム # 2用のエレメンタリース ト リームとして、 オーディオデータがパケッ ト化された T Sパケッ トからなるエレ メンタリース トリームゃサブピクチャデータがパケッ ト化された T Sパケッ トか らなるサブピクチヤス トリームが同様に多重化されてもよい。
図 6に示すように、 本実施例では、 このよ うに多重化された多数の T Sバケツ ト 1 4 6から、 一つの T Sス トリームが構築される。 そして、 多数の T Sパケッ ト 1 4 6は、 このように多重化された T Sス トリームを後述の如くス トリーム群 の形に変換し、 パケッ トァライバルタイムスタンプ等 1 4 5の情報を付加し、 光 ディスク 1 0 0上に多重記録される。 尚、 図 6では、 プログラム # i ( i = l , 2, 3) を構成するデータからなる T Sパケッ ト 1 4 6に対して、 j ( j = 1 , 2, ···) をプログラムを構成するス トリーム別の順序を示す番号として、 "E 1 e m e n t ( i 0 j )" で示しており、 この ( i 0 j ) は、 エレメンタ リース ト リー ム別の T Sバケツ ト 1 4 6の識別番号たるバケツ ト I Dとされている。 このパケ ッ ト I Dは、 複数の T Sパケッ ト 1 4 6が同一時刻に多重化されても相互に区別 可能なように、 同一時刻に多重化される複数の T Sバケツ ト 1 4 6間では固有の 値が付与されている。
また図 6では、 PAT (プログラムァソシエーションテーブル) 及び PMT (プ ログラムマップテーブル) も、 T Sパケッ ト 1 4 6単位でパケッ ト化され且つ多 重化されている。 これらのうち PATは、 複数の PMTのパケッ ト I Dを示すテ 一ブルを格納している。 特に PATは、 所定のバケツ ト I Dとして、 図 6のよう に (0 0 0) が付与されることが MP EG 2規格で規定されている。 即ち、 同一 時刻に多重化された多数のパケッ トのうち、 ノ、。ケッ ト I D力 S (00 0) である T Sバケツ ト 1 4 6 として、 PATがパケッ ト化された T Sバケツ ト 1 4 6が検出
されるように構成されている。 そして、 PMTは、 一又は複数のプログラムにつ いて各プログラムを構成するエレメンタリース トリーム別のパケッ ト I Dを示す テーブルを格納している。 PMTには、任意のバケツ ト I Dを付与可能であるが、 それらのパケッ ト I Dは、 上述の如くパケッ ト I D力 (0 0 0) として検出可能 な PATにより示されている。 従って、 同一時刻に多重化された多数のパケッ ト のうち、 PMTがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6 (即ち、 図 6でパケッ ト I D ( 1 0 0)、 ( 20 0)、 ( 3 0 0) が付与された T Sパケッ ト 1 4 6 ) 力 S、 P ATにより検出されるように構成されている。
図 6に示した如き トランスポートス トリームがデジタル伝送されて来た場合、 チューナは、 このように構成された PAT及び PMTを参照することにより、 多 重化されたパケッ トの中から所望のエレメンタリース トリームに対応するものを 抜き出して、 その復調が可能となるのである。
そして、 本実施例では、 図 4に示した T Sオブジェク ト 1 4 2内に格納される T Sバケツ ト 1 4 6 として、このような PATや PMTのパケッ トを含む。即ち、 図 6に示した如き トランスポートス トリームが伝送されてきた際に、 PAT或い は PMTの存在を考慮することなく、 そのままス トリーム群として光ディスク 1 0 0上に記録できるという大きな利点が得られる。即ち、 P AT或いは PMTを、 ス トリ一ム群を構成する一部の T Sパケッ トと同様に扱い、 光ディスク 1 0 0上 に記録できる。
更に、 本実施例では、 このように記録された PATや PMTについては光ディ スク 1 00の再生時には参照することなく、 代わりに図 3に示した、 後に詳述す る AUテーブル 1 3 1及び E Sマップテーブル 1 3 4を参照することによって、 より効率的な再生を可能とし、複雑なマルチビジョン再生等にも対処可能とする。 このために本実施例では、 例えば復調時や記録時に P A T及び P M Tを参照する ことで得られるエレメンタリース トリームとバケツ トとの対応関係を、 AUテー プル 1 3 1及ぴ E Sマップテーブル 1 3 4の形で且つバケツ ト化或いは多重化し ないで、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に格納するのである。
次に図 7を参照して、 光ディスク 1 0 0上のデータの論理構成について説明す る。 ここに、 図 7は、 光ディスク 1 00上のデータの論理構成を、 論理階層から
オブジェ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示したものである。 図 7において、 光ディスク 1 0 0には、 例えば映画 1本、 テレビ番組 1本など の論理的に大きなまとまりであるタイ トル 2 0 0力 S、一又は複数記録されている。 各タイ トル 2 0 0は、 一又は複数のプレイリス ト 1 2 6から論理的に構成されて いる。 各タイ トル 2 0 0内で、 複数のプレイリス トはシーケンシャル構造を有し てもよいし、 分岐構造を有してもよい。
尚、 単純な論理構成の場合、 一つのタイ トル 2 0 0は、 一つのプレイリス ト 1 2 6から構成される。 また、 一つのプレイリス ト 1 2 6を複数のタイ トル 2 0 0 から参照することも可能である。
各プレイリ ス ト 1 2 6は、 複数のアイテム (プレイアイテム) 2 0 4から論理 的に構成されている。 各プレイリ ス ト 1 2 6内で、 複数のアイテム 2 0 4は、 シ ーケンシャル構造を有してもよいし、 分岐構造を有してもよい。 また、 一^ 3のァ ィテム 2 0 4を複数のプレイリ ス ト 1 2 6から参照することも可能である。 アイ テム 2 0 4に記述された前述の I Nボイント情報及び O U Tボイント情報により、 T Sオブジェク ト 1 4 2の再生範囲が論理的に指定される。 そして、 論理的に指 定された再生範囲についてオブジェク ト情報 1 3 0 dを参照することにより、 最 終的にはファイルシステムを介して、 T Sォブジェク ト 1 4 2の再生範囲が物理 的に指定される。 ここに、 オブジェク ト情報 1 3 0 dは、 T Sオブジェク ト 1 4 2の属性情報、 T Sオブジェク ト 1 4 2内におけるデータサーチに必要な E Sァ ドレス情報 1 3 4 d等の T Sォブジェク ト 1 4 2を再生するための各種情報を含 む (尚、 図 3に示した E Sマップテーブル 1 3 4は、 このような E Sァドレス情 報 1 3 4 dを複数含んでなる)。
そして、後述の情報記録再生装置による T Sオブジェク ト 1 4 2の再生時には、 アイテム 2 0 4及びォブジェク ト情報 1 3 0 dから、 当該 T Sオブジェク ト 1 4 2における再生すべき物理的なア ドレスが取得され、 所望のエレメンタ リース ト リームの再生が実行される。
このように本実施例では、 アイテム 2 0 4に記述された I Nポイント情報及び O U Tポイント情報並びにオブジェク ト情報 1 3 0 dの E Sマップテーブル 1 3 4 (図 3参照) 内に記述された E S Tドレス情報 1 3 4 aにより、 再生シ一ケン
スにおける論理階層からォブジヱク ト階層への関連付けが実行され、 エレメンタ リース ト リームの再生が可能とされる。
本実施例では特に、 T Sパケッ ト 1 4 6 (或いはソースパケッ ト 1 4 4 ) と し て多重化されたビデオバケツ ト、 オーディオパケッ ト及びサブピクチャパケッ ト は、 通常可変な複数のパケッ トからなる分割ユニッ トという単位にまとめられ、 この分割ュニッ トという単位で分割されて光ディスク 1 0 0上に記録されている。 係る分割ュニッ トは、 同一のコンテンツ情報を構成する複数のビデオバケツ トの 集合体毎 (即ち、 ビデオス トリーム毎) に作成され、 光ディスク 1 0 0上に記録 される。 又、 各分割ユニッ トの夫々は、 各分割ユニッ トの夫々が含むビデオパケ ッ トに対応するオーディオパケッ ト及びサブピクチャパケッ トのうち少なく とも 一方を含んで作成されてもよい。 そして、 各分割ユニッ トのア ドレスは、 図 3に 示したオブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に格納されている分割ュニッ トァドレ ステーブル 1 3 3に記述されているので、 再生時には分割ュニッ トァドレステー ブル 1 3 3を参照することで各分割ュニッ トのァ ドレスを特定可能である。 従つ て、 後述の如く、 E Sマップテーブル 1 3 4により指定されたエレメンタ リース トリームを構成する所望のビデオバケツ トを含んでなる分割ュニッ トを適宜選択 して再生することが可能となる。
尚、 図 5及び図 6において、 ソースパケッ ト 1 4 4は、 T Sノヽ °ケッ ト 1 4 6に 対してパケッ トァライパルタイムスタンプ等 1 4 5が付加されてなるものであり (図 4参照)、多重化されるパケッ トの順番や配列等を考察する上では、 両者を区 別する必要は無い。
このようなデータ構造により、 図 7に示すタイ トル 2 0 0を、 例えば夫々のタ ィ トノレ 2 0 0毎に、 或いは各タイ トル 2 0 0の夫々に係るビデオス トリーム毎に 対応した分割ュニッ トの単位で適宜光ディスク 1 0 0上に記録可能となる。 そし てユーザはそれを選択して、所望のタイ トル 2 0 0を適宜再生可能となる。即ち、 複数のビデオデータを適宜切り替えて再生可能となる。
加えて、 図 7に示すタイ ト^/ 2 0 0のうち少なく とも一つについては、 一つの 視点から見た映像或いはシーン (即ち、 一つのアングル) に係る映像情報が再生 される再生期間の他に、 複数の視点から見た映像或いはシーン、 即ち複数のアン
ダルに係る複数の映像情報が再生される再生期間を有していてもよい。 複数のァ ンダルに係る複数の映像情報は、 映像情報毎に、 該映像情報の夫々に対応する音 声情報及び副映像情報のうち少なく とも一方を含んだ分割ュニッ トの単位で適宜 光ディスク 1 0 0上に記録可能である。 そして、 ユーザは所望の分割ユニッ トを 選択することで、 複数のアングルをシームレスに適宜切り替える "アングル再生 (マルチアングル再生)" が可能となる。
以上の結果、 例えば従来の D V D等の如くシングルビデオス トリーム形式に準 拠してビデオス トリームを 1本のみ含むことのできる光デイスクであっても、 ュ 一ザの側から見ると、 恰も複数のビデオス トリームを多重化して記録することが 可能となる。 そして、 例えばユーザの操作により、 これら複数のビデオス トリー ムに係るコンテンツ情報 (例えば、 複数のテレビ番組等) の夫々を、 適宜切り替 えて再生することが可能となる。
このような分割ュニッ トの構造及ぴ分割ュニッ トァドレステーブル 1 3 3等の 具体的な構成については、 後に詳述する。
(分割ュニッ トに係るデータ構成の具体例)
次に図 8から図 1 2を参照して、 本実施例において分割ユニッ ト単位で複数ビ デォス トリームが記録されている場合の、 T Sオブジェク ト 1 4 2のデータ構成 について具体例を挙げて説明する。
本具体例は、 トランスポー トス ト リーム形式 (図 2 ( b ) 参照) に準拠した 2 つのプログラムを、 シングルビデオス ト リーム形式 (図 2 ( a ) 参照) に準拠し た光ディスクに記録する場合の具体例である。 ここに、 図 8は、 本具体例におけ る、 トランスポー トス トリーム形式に準拠した、 記録される元データたる 2つの プログラムのデータ構成を図式的に示すものであり、 図 9は、 それら 2つのプロ グラムの P A T及ぴ P M Tにより示されるデータ構成を概念的に示すものである c 図 1 0は、 本具体例におけるシングルビデオス ト リーム形式に準拠した、 複数の ビデオス トリームを多重化して記録する場合に光ディスク 1 0 0上に構築される データの論理構造を図式的に示すものであり、 図 1 1は、 光ディスク 1 0 0上に 記録されるデータの物理構造の一の例を模式的に示すものであり、 図 1 2は、 光 ディスク 1 0 0上に記録されるデータの物理構造の他の例を模式的に示すもので
ある。
図 8に示すように、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータの元となるデータ が含む 2つのプログラム (即ち、 "番組 1 " 及び "番組 2") は、 ビデオス トリー ム (V i d e o l〜3) 及びオーディオス ト リーム ( A u d i o 1 ~ 3 ) からな り、 各ス トリームには個別に、 前述の如くエレメンタリース トリーム別のバケツ ト I D (E S_P I D) 力 、 " 1 0 1 "、 " 1 0 2"、 …のように付与されている。 係る 2つのプログラムは、 例えば B Sデジタル放送局により、 トランスポートス トリーム形式で放送され、例えば B Sデジタルチューナ等により受信することで、 光ディスク 1 00上に記録され、 或いはユーザに視聴されることとなる。
尚、 "番組 1 " 及び "番組 2" の夫々は、 例えば放送時のチャンネルを示すもの であってもよい。 例えば番組 1は、 例えばチャネル # 1 0の放送局により放送さ れている映画であり、 番組 2は、 例えばチャネル # 1 1の放送局により放送され ている日本語ニュース番組であってもよい。 この場合、 番組 1は、 例えばアング ル切替可能な 2つの映像を夫々含むビデオデータとして 2本のエレメンタリース トリーム (V i d e o l、 2) を含んでおり、 例えば日本語音声及び英語音声を ' 夫々含むオーディオデータとして、 2本のエレメンタリース ト リーム (Au d i o l、 2) を含んでいる。 又、 番組 2は、 例えばニュース番組に係る映像を含む ビデオデータとしてのエレメンタリース トリーム(V i d e o 3 )を含んでおり、 例えば日本語ニュースの音声情報を含むオーディオデータとしてのエレメンタリ 一ス ト リーム (Au d i o 3) を含んでいる。
図 8に示した元データの T Sオブジェク トについては、 図 9に示すような MP EG上のプログラム (MPEG Program) 構成をとる。 即ち、 一つの PAT (E S— P I Dが " 0 0 0" と規定されている) により 2つの PMT (E S— P I Dが夫々 " 1 0 0" と " 2 0 0" と規定されている) が特定され、 更にこれらの PMTに より全エレメンタリース トリームについてのパケッ ト I D (E S— P I D) が特 定される。
ここで、 例えば従来の DVDの如き光ディスクにあっては、 プログラムス トリ —ム形式でコンテンツ情報 (即ち、 ビデオデータ、 オーディオデータ或いはサブ ピクチャデータ) が記録される。 即ち、 シングルビデオス トリームという制約を
有するため、 例えば図 8及び図 9に示したトランスポートス トリーム形式に準拠 した複数のビデオデータを含む T Sオブジェク トデータ (例えば、 番組 1 ) を、 そのまま光ディスク上に多重記録することはできない。
このため、 本実施例に係る情報記録媒体たる光ディスク 1 0 0は、 図 8及び図 9に示したトランスポートス トリーム形式のス トリ一ム構造を、 例えば図 1 0に 示す論理構造を有するス ト リーム構造に変換 (即ち、 再構築) し、 分割ユニッ ト の単位で記録することで、 上述の如き問題点を解消可能である。
即ち、 図 1 0に示すように、 本実施例に係る光ディスク 1 0 0上における論理 構造として、 1つのアイテム ( I t e m# l) 2 04を指定するプレイ リス ト # 1 (Pリス ト # 1) 1 2 6からなるタイ トル # 1が構築されたデータ構造を有し ている。 更に、 アイテムには、 プログラムス トリームと同等のデータ構造を有す る 3つの V i s i o n # n (n = l、 2、 3) (即ち、 上述のス トリーム群) が構 築されている。 V i s i o n # lは、 V i d e o l、 Au d i o l及び A u d i o 2を夫々構成するエレメンタリース トリームを含んでなるス トリーム群である。 同様に、 V i s i o n # 2は、 V i d e o 2、 Au d i o l及び A u d i o 2を 夫々構成するエレメンタリース トリームを含んでなるス トリーム群であり、 V i s i o n # 3は、 V i d e o 3及び Au d i o 3を夫々構成するエレメンタリー ス トリームを含んでなるス トリーム群である。
このような 3つの V i s i o n # n (n= l、 2、 3) の夫々は、 識別番号を 有する分割ユニッ トの単位で分割され、 光ディスク 1 0 0上に記録されている。 即ち、 1つの分割ユニッ トには、 1つの V i s i o n (即ち、 1つのス ト リーム 群) のみが記録されることとなる。 そして、 夫々の V i s i o n # n (n = l、 2、 3) と、 複数の分割ユニッ トとの対応関係は、 例えば後述の分割ユニッ トァ ドレステーブル (図 1 6等参照) として記録されている。
そして後述するように、 情報記録再生装置は、 所望の V i s i o nに係る分割 ュニッ トに連続的にアクセスすることでコンテンツ情報の再生処理を行う。 この ため、 ある処理単位 (例えば、 MP E G トランスポー トス トリームでの P G (プ ログラム) 或いは D VDにおける実体情報たる VOB (Video Object)) では、 プ 口グラムス トリーム形式に準拠してコンテンツ情報の再生処理が可能である。 そ
の一方で、 例えばユーザ操作により、 再生に係る分割ユニッ トを切り替えること で、 所望の V i s i o nに係るコンテンツ情報を、 適宜切り替えて再生可能であ る。
以上の結果、 図 2 (b) に示すトランスポートス トリームを、 図 1 0に示す論 理構造を有するス トリーム群として記録することで、 図 2 ( a ) に示すプロダラ ムス トリーム (即ち、 シングルビデオス ト リーム) の存在のみ認められていると いう制約を有する従来の D V Dであっても、 ユーザの側から見ると恰も複数のビ デォス トリームの多重記録及び同時再生が可能となる。 尚、 情報記録再生装置に おける記録及び再生動作については後に詳述する (図.1 8から図 2 7参照)。 尚、 図 1 0から分かるように、 本具体例では、 A u d i o 1及ぴ Au d i o 2 に係る二本のエレメンタリース トリームについては、 V i s i o n # 1に係る分 割ュニッ ト内に記録される一つのス トリーム群の一部と して記録され、 これと冗 長的に、 V i s i o n # 2に係る分割ュニッ ト内に記録される他のス トリーム群 の一部としても記録されることになる。 従って、 光ディスク 1 0 0上に記録され るオブジェク トデータ量としては、 当該冗長分については、 元データに比べて増 大することになる。
続いて、 図 1 0に示す論理構造を有するス トリーム群が、 光ディスク 1 0 0上 に記録される態様について、 図 1 1及び図 1 2を参照して説明する。
図 1 1に示すように、 複数の分割ユニッ ト (Unit) は、 夫々識別番号 # n (n = 1、 2、 3、 4、 ···) を有している。 この場合、 例えば分割ユニッ ト # 1、 # 2及び # 3は、 相互にシームレスにアングル切替可能な再生単位であり、 所定の コンテンッにおける再生開始時間及び再生終了時間は一致するように光デイスク 1 0 0上に記録されている。
例えば、 図 1 0に示す V i s i o n # 1及び # 2が相互にシームレスにアング ル切替可能な映画を示すス ト リーム群であるとすると、 分割ユニッ ト # 1には、 一のアングルに係るビデオデータ (V i d e o 1) と、 該ビデオデータに対応す るオーディオデータ (Au d i o l、 2) とが記録される。 又、 分割ユニッ ト # 2には、 一のアングルと相互に切替可能な他のアングルに係るビデオデータ (V i d e o 2 ) と、 該ビデオデータに対応するオーディオデータ (A u d i o 1、
2 ) が記録される。 この場合、 分割ユニッ ト # 1 と分割ユニッ ト # 2とは、 コン テンッの再生時間軸上における再生開始時刻及び再生終了時刻が夫々等しくなる ように記録されていることが好ましい。
これにより、 分割ユニッ ト # 1の再生中に、 例えばユーザ操作によりアングル 切替の指示があれば、 再生時間軸上における同一再生時刻に係る分割ユニッ ト # 2を再生することで、 シームレスなアングル切替が可能となる。
更にこの場合、 1つの光ディスク 1 0 0上に、同一のオーディオデータ (即ち、 A u d i o 1、 2 ) が重複して記録されていることが好ましい。 即ち、 V i d e o 1に対応するオーディオデータと、 V i d e o 2に対応するオーディオデータ とを重複して光ディスク 1 0 0上に記録することが好ましい。 これにより、 後述 の P U単位でス トリーム群 (即ち、 V i s i o n # 1及び # 2 ) をグループ分け することが可能となり、 ス トリ一ム群に係るコンテンッを比較的容易に再生可能 となる。 又、 複数のス トリーム群に係る相互の切替動作においても、 P U単位で の切替が可能となり、 比較的容易にアングル切替可能となる。
尚、 シームレスなアングル切替に限らず、 非シームレスなアングル切替であつ てもアングル再生は可能である。
又、 図 1 2に示すように、 シームレスな切替動作を考慮することなく、 所定の 大きさで、 ス トリーム群が分割ュニッ トの単位で分割され、 光ディスク 1 0 0上 に記録されていてもよい。 この場合、 同一ス ト リーム群に係る分割ユニッ トを選 択して再生することで、 相互にアングル切替可能なス ト リーム群でなく とも (即 ち、別番組に係るコンテンッであっても)、所望のコンテンツを再生することが可 能となる。
この場合は、 夫々のコンテンツに係る再生時間軸上における現在の再生時間を 考慮することなく、'所望の再生時間においてコンテンツを切替可能である。 又、 夫々の分割ユニッ トのデータサイズは、 同一であって.もよいし、 夫々異.なってい てもよい。
又、 T Sオブジェク トは、 例えば一本の映画を構成するビデオス ト リーム、 ォ 一ディォス トリーム及びサブピクチヤス トリームというようにコンテンツとして 組をなす複数のエレメ ンタ リース トリームとして、 P U (プレゼンテーショ ンュ
ニッ ト) としてグループ分けされており、 更に、 相互にアングル切り換え或いは 非アングル可能な組をなす複数の P Uは、 A U (アソシエーショ ンユニッ ト) と してグループ分けされている。即ち、アングル切り換え或いは非アングル切替は、 同一 A Uの範囲内で、 相異なる P Uに属するエレメンタリース トリームを特定す ることで、 比較的簡単に実行できる。 尚、 具体的に、 どのエレメンタリース トリ ームがどの P Uに属し、 更にどの P Uがどの A Uに属するかの情報については、 A Uテーブル 1 3 1内の A U情報 1 3 2 I (図 3参照) 内に記述されている。 係 る A Uテーブルの詳細構成については後述する。
尚、 本実施例では特に、 1つの P Uは 1つのス ト リーム群に対応しており、 光 ディスク 1 0 0に記録される複数のス トリーム群が 1つの A Uに対応することと なる。 即ち、 同一 A Uに属する複数のス トリーム群は、 相互にアングル切替或い は非アンダル切替が可能であるため、 ユーザの側から見ると恰も複数のビデオス トリームが多重記録及び同時再生が可能となる。
(各情報ファイルに係るデータ構成の具体例)
次に図 1 3から図 1 7を参照して、 本実施例の光ディスク 1 0 0上に構築され る各種情報ファイル、 即ち図 3を参照して説明した ( 1 ) ディスク情報ファイル 1 1 0、 (2 ) プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0及び (3 ) オブジェク ト情報ファ ィル 1 3 0のデータ構造について、 各々具体例を挙げて説明する。
( 1 ) ディスク情報ファイル :
先ず図 1 3を参照して、 ディスク情報ファイル 1 1 0について一具体例を挙げ て詳細に説明する。 ここに図 1 3は、 ディスク情報ファイル 1 1 0のデータ構成 の一具体例を図式的に示すものである。
図 1 3に示すように本具体例では、 ディスク情報ファイル 1 1 0には、 デイス ク総合情報 1 1 2、 タイ トル情報テーブル 1 1 4及ぴその他の情報 1 1 8が格納 されている。
このうちディスク総合情報 1 1 2は、 例えば複数の光ディスク 1 0 0で構成さ れるシリーズものの通し番号を示すディスクボリューム情報や、 総タイ トル数情 報などの総合的なディスク情報である。
タイ トル情報テーブル 1 1 4は、 各タイ トルを構成する全プレイリス トと、 そ
の他の例えばタイ トル毎の情報としてタイ トル内のチヤプタ情報等が格納されて おり、 タイ トルポインタ情報、 タイ トル # 1情報を含んでなる。 ここに 「タイ ト ルポインタ情報」 とは、 タイ トル # 1情報の格納ア ドレス情報、 即ち図 1 3中の 矢印で対応関係を示したように、 タイ トル情報テーブル 1 1 4内におけるタイ ト ル # 1情報の格納位置を示す格納ア ドレス情報であり、 相対論理ア ドレスで記述 される。 尚、 このような格納ア ドレス情報各々のデータ量は、 固定バイ トであつ てもよいし、 可変バイ トであってもよい。
本実施例では特に図 1 3に示すように、 タイ トルポインタには、 このような格 鈉ア ドレス情報のほか、 タイ トル # 1を構成する例えば前述の分割ユニッ トのタ ィプを示すタイ トルタイプ (タイ トル T y p e ) 等のタイ トル # 1に関するその 他の情報を含んでいる。 タイ トルタイプとは、 例えば前述の如く、 タイ トル # 1 がアングル切替可能なタイプのタイ トルか、 又は非アングル切替可能なタイプの タイ トルかを示すフラグ情報、 若しくはシームレス切替を行うためのタイ トルカ、 又は非シームレス切替を行うためのタイ トルかを示すフラグ情報等である。 係る タイ トルタイプを、 例えば後述の情報再生装置が参照することで、 アングル切替 或いはシームレスな切替が可能か否かを比較的容易に判別することが可能となる。 又、 タイ トル # 1情報には、 タイ トル # 1の先頭 Pリス ト番号や、 当該 P リス 卜に関するその他の情報が記録されている。 加えて、 タイ トル # 1内のその他の P リス ト番号や、 その他の Pリス トに関するその他の情報が記録されていてもよ い。
また、 その他の情報 1 1 8 とは、 例えばシーケンシャル型や分岐型等のタイ ト ルの種類や総合プレイ リス ト数等の各タイ トルに関する情報などである。
( 2 ) プレイ リス ト情報ファイル :
次に図 1 4を参照して、 プレイ リス ト情報ファイル' 1 2 0について一具体例を 挙げて詳細に説明する。 ここに図 1 4は、 プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0内に 構築されるプレイ リス ト情報テーブル ( t a b l e ) 1 2 1におけるデータ構成 の一具体例を図式的に示すものである。
図 1 4に示すように本具体例では、 プレイリス ト情報ファイル 1 2 0内には、 フィールド (F i e 1 d ) 別に、 プレイ リス ト総合情報 1 2 ' 2、 プレイ リス トポ
ィンタテーブル 1 24、 プレイ リ ス ト # 1情報テーブル 1 2 6が、 プレイ リ ス ト 情報テーブル 1 2 1 (図 3参照) として格納されている。
各フィールドは、必要な個数分の各テーブルを追加可能な構造を有してもよい。 例えば、 プレイ リス トが 4つ存在すれば、 該当フォールドが 4つに增える構造を 有してもよく、 これはアイテム情報テーブルについても同様である。
これらのうち、 プレイ リ ス ト総合情報 (Pリ ス ト総合情報) 1 2 2には、 当該 プレイ リス トテーブルのサイズやその他、 総プレイ リス ト数等が記述される。 プレイ リス トポィンタテーブル (Pリス トポインタ t a b l e) 1 24には、 各プレイリス ト記載位置のァドレス力 S、図 1 4中矢印で対応関係を示したように、 当該プレイ リス ト情報テーブル 1 2 6内における相対論理ァドレスとして格納さ れる。
プレイ リス ト # 1情報テーブル (Pリス ト # 1情報 t a b l e) 1 2 6には、 プレイ リ ス ト # 1に関する総合情報、 プレイ リ ス ト # 1のアイテム情報テーブル (Pリ ス ト I t e m情報 T a b l e) 及ぴその他の情報が格納されている。
「アイテム情報テーブル ( I t e m情報 t a b 1 e)」 には、 一つのプログラム リス トを構成する全アイテム数分のアイテム情報が格納される。ここで、 「アイテ ム # n ( I t e m# 1情報)」 に記述される AU (ァソシエートユニッ ト) テープ ル内の A U番号とは、 当該アイテム再生に使用する T Sォブジェク トのァ ドレス や当該アイテム再生に使用する T Sオブジェク ト中の各ェレメンタリース トリ一 ム (即ち、 ビデオス ト リ ーム、 オーディオス ト リ ーム又はサブピクチャス ト リ ー ム) を特定するための情報を格納した AUの番号である。 また、 当該アイテム情 報中には、 この AUに属するデフオールト再生の PUの番号も格鈉されていても よい。
(3) オブジェク ト情報ファイル :
次に図 1 5から図 1 7を参照して、 ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0.について 一具体例を挙げて詳細に説明する。 ここに図 1 5は、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に構築される AU (ァソシエートュニッ ト) テーブル 1 3 1 (図 3参照) におけるデータ構成の一具体例を図式的に示すものであり、 図 1 6は、 オブジェ タ ト情報ファイル 1.3 0内に構築される分割ュニッ トテ一ブル(分割 Unitァドレ
ス table) 1 3 3 (図 3参照) におけるデータ構成の一具体例を図式的に示すも のであり、 図 1 7は、 AUテーブル 1 3 1に関連付けられてオブジェク ト情報フ アイル 1 3 0内に構築される E S (エレメンタ リース ト リーム) マップテーブル (ES_Map Table) 1 3 4 (図 3参照) におけるデータ構成の一具体例を図式的に 示すものである。
図 1 5から図 1 7に示すように本具体例では、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内には、 オブジェク ト情報テーブル (オブジェク ト情報 t a b l e) が格納さ れている。 そして、 このオブジェク ト情報テーブルは、 AUテーブル 1 3 1 (図 1 5参照)、分割ュニッ ト構造を採用するための分割ュニッ トァ ドレステ一ブル 1 3 3 (図 1 6参照)、 並びに E Sマップテーブル 1 3 4 (図 1 7参照) から構成さ れている。
AUテーブル 1 3 1には、 別フィールド (F i e 1 d ) に、 AUの数、 各 AU へのポインタなどが記述される 「AUテーブル総合情報」 と、 E Sマップテープ ル 1 3 4の格納位置などが記述される 「その他の情報」 とが格納されている。 そして、 AUテーブル 1 3 1内には、 各 AU# nに対応する各 PU#mにおけ る E Sテーブルィンデックス # 1 (E S_t a b l e I n d e x # 1 ) を示 す AU情報 1 3 2 I と して、 対応する E Sマップテーブル 1 34のインデックス 番号 ( I n d e x番号 …) が記述されている。 ここで 「AU」 とは、 前述の如 く例えば一つのタイ トルで使用する T Sオブジェク ト中の、 ビデオス トリームな どのエレメンタ リース トリームを複数まとめた単位であり、 この中に再生単位で ある PUがーつ以上含まれている。 より具体的には、 PUを介して間接的に、 E Sマップテーブル 1 3 4 (図 1 7参照) に記載のエレメンタ リース トリームパケ ッ ト I D (E S— P I D) を各 T Sオブジェク ト毎にまとめた単位である。 そし て、 同一の AUに属した PUは、 例えば再生時にユーザ操作により相互に切り替 え可能な複数の番組或いは複数のプログラムを夫々構成する一又は複数のエレメ ンタリース トリームの集合の集合であり、 P U情報 3 0 2 Iにより各 P Uに対応 する E Sテーブルインデックス #が特定されている。 そして、 PUは、 '例えば前 述のス トリーム群に対応する単位であることが好ましい。 例えば、 AUでアング ル再生可能なコンテンツを構成する場合、 AU内には、 複数の PUが格納されて
いて、 夫々の P U内には、 各アングルのコンテンツを構成するパケッ トを示す複 数のエレメンタ リース ト リームバケツ ト I Dへのポィンタが格納されてレヽる。 こ れは後述する E Sマップテーブル 1 3 4内のインデックス番号を示している。 或いは、 アングル再生可能なコンテンツによって複数の P U (即ち、 A U ) を 構成しなく とも、 即ち非アングル再生可能なコンテンツによって複数の P Uを構 成しても、 図 1 5に示した A Uテーブルを有しており、 複数の P Uに対応するコ ンテンッ相互間において、 適宜再生する複数の番組を切替可能である。
本実施例では特に、 各 A U情報 1 3 2 Iには、 当該 A Uに対応する分割ュニッ トア ドレステーブル 1 3 3 (図 1 6参照) の位置などを示す分割ュニッ ト (Unit) 情報が含まれている。 係る分割ユニッ ト情報を用いれば、 各 P Uに対応するパケ ッ トを再生する際に、 分割ュニッ トァドレステーブル 1 3 3に比較的容易にァク セス可能となる。 従って、 各 P Uに対応するパケッ トの集合 (即ち、 分割ュニッ ト) の光ディスク 1 0 0上における格納位置を比較的容易に特定可能である。 即 ち、 P U情報 3 0 2 1により、 E Sマップテーブル 1 3 4にアクセスすると同時 に、 後述の分割ユニッ トア ドレステーブル 1 3 3の格.納位置を特定し、 後述の E Sマップテーブル 1 3 4に記載の "使用している分割ユニッ ト番号情報" に基づ いて、 所望の分割ユニッ トを迅速且つ容易に再生可能となる。 そして、 再生する P Uを適宜切り替えることで、 例えばアングル再生の如く、 主映像を切り替えて 再生することが可能となる。
続いて、 図 1 6に示すように、 分割ユニッ トア ドレステーブル 1 3 3には、 フ ィール ド (F i e 1 d )別に、 「総合情報」 と、複数の分割ュニッ ト # k ( k = 1、 2、 ···、 n ) と、 「その他の情報」 とが格納されている。
「総合情報」 には、 当該分割ユニッ トのタイプや、 分割ユニッ トの総数等が記 述される。 分割ユニッ トのタイプは、 例えば前述したように、 分割ユニッ トがァ ングル切替可能に記録されているか (図 1 1参照) 又は非アングル切替可能に記 録されているか(図 1 2参照)、若しくはシームレスに切替可能に記録されている か又は非シームレスに切替可能に記録されているかを識別可能な、 例えばフラグ 情報として記述されている。 更に、 分割ユニッ トのタイプがアングル切替可能に 記録されていれば、 そのアングル数も合わせて記述されていてもよい。
そして本実施例では特に、 「分割ュニッ ト # k」 には、分割ュニッ トの先頭が記 述されているァドレスを示す"先頭ァドレス"、分割ュニッ トのデータサイズを示 す "分割ュニッ ト長"、並びに "その他の情報"等が夫々記述されている。係る 「先 頭ア ドレス」 を参照することで、 比較的容易に分割ユニッ トへのアクセスが可能 となる。
又、 夫々の分割ユニッ トには、 識別可能な番号 (即ち、 # 1、 # 2、 ···) が割 り当てられている。 そして、 後述するように、 E Sマップテーブル 1 34に記載 の "使用している分割ユニッ ト番号情報 1 3 4 b " によって、 各分割ユニッ トへ のアクセスが比較的容易に行われる。
図 1 7において、 E Sマップテーブル 1 3 4には、 フィールド (F i e l d) 別に、 E Sマップテーブル総合情報 (E S— m a p t a b 1 e総合情報) と、 複数のインデックス #m (m= 1 , 2, ···) と、 「その他の情報」 とが格納されて いる。
「E Sマップテーブル総合情報」 には、 当該 E Sマップテーブルのサイズや、 総インデックス数等が記述される。
そして 「インデックス # 1」 は、 再生に使用されるエレメンタ リース ト リーム のエレメンタ リース ト リームパケッ ト I D (E S— P I D) と、 エレメンタ リー ス ト リ ームのアドレス情報を含んで構成されている。
本実施例では特に、 図 1 7の E Sマップテーブル 1 3 4内において、 インデッ クス別に、 エレメンタ リース ト リームのア ドレス情報'である "ア ドレス情報 1 3 4 a (即ち、 E Sア ドレス情報)" と共に、 "使用している分割ユニッ ト番号情報 1 34 b" を更に含んで構成されている。
ここに、 "使用している分割ュニッ ト番号情報 1 34 b" とは、 光ディスク、 各 タイ トル、 各 T Sオブジェク トなど、 所定データ範囲内で付与された連続番号或 いは通し番号を、 分割された再生区間を構成する分割ユニッ トの番号として示す 情報である。 "使用している分割ュニッ ト番号情報 1 3 4 b "には、分割ュニッ ト の番号が分割ュニッ トの再生順に配列して記述されていることが好ましい。 そし て、 この "使用している分割ユニッ ト番号情報 1 3 4 b" を参照することで、 分 割ユニッ トア ドレステープル 1 3 3 (図 1 6参照) に記載されている、 各分割ュ
ニッ トの 「先頭ア ドレス」 或いは 「分割ユニッ ト長」 を参照することが可能とな る。
尚、 "使用している分割ュニッ ト番号 1 3 4 b "は、分割ュニッ トの番号ではな く、 実際の分割ユニッ トが格納されているア ドレス (例えば、 先頭ア ドレス) が 記述されていてもよい。 これにより、 分割ユニッ トア ドレステーブルにアクセス することなく、 迅速に分割ユニッ トにアクセスすることが可能となる。 尚、 この 場合も、 "使用している分割 ニッ ト番号 1 3 4 b "には、分割ュニッ トが格納さ れているァ ドレスが分割ュニッ トの再生順に配列して記述されていることが好ま しい。
尚、 本実施例では、 ア ドレス情報 1 3 4 a として、 パケッ ト番号 (S P N ) と これに対応する表示開始時間とが記述されていてもよい。 そして、 前述のように エレメンタ リース ト リームが M P E G 2のビデオス ト リームである場合には、 I ピクチャの先頭の T Sパケッ トのァ ドレスのみが、 当該ァ ドレス情報 1 3 4 a と して、 E Sマップテーブル 1 3 4中に記述されており、 データ量の削減が図られ ている。
このように構成されているため、 A Uテーブル 1 3 1から指定された E Sマツ プテーブル 1 3 4のィンデックス番号から、 実際のエレメンタリース トリームの エレメンタリース トリームパケッ ト I D ( E S— P I D ) が取得可能となる。 ま た、 そのエレメンタリース トリームバケツ ト I Dに対応するエレメンタリース ト リームのア ドレス情報 1 3 4 a (即ち、 E Sア ドレス情報) も同時に取得可能で あるため、 これらの情報を元にしてオブジェク トデータの再生が可能となる。 尚、 図 1 5から図 1 7では記述されていないが、 図 1 5の A Uテーブル 1 3 1 から参照しない E S— P I Dについても、 図 1 7の E Sマップテープル 1 3 4の ィンデッタス別に記述してもよい。 このように参照しない E S— P I Dをも記述 することで、 より汎用性の高い E Sマップテーブル 1 3 4を作成しておけば、 例 えば、 ォーサリ ングをやり直す場合など、 コンテンツを再編集する場合に E Sマ ップテーブルを再構築する必要がなくなるという利点がある。
(情報記録再生装置)
次に図 1 8から図 2 6を参照して、 本発明の情報記録再生装置の実施例につい
て説明する。 ここに、 図 1 8は、 情報記録再生装置のブロック図であり、 図 1 9 は、 情報記録再生装置のフォーマッタにおける記録動作を概念的に示す模式図で あり、 図 2 0から図 2 6は、 分割ユニッ ト単位での記録或いは再生動作の詳細を 示すフローチャートである。
図 1 8において、 情報記録再生装置 5 0 0は、 再生系と記録系とに大別されて おり、 上述した光ディスク 1 00に情報を記録可能であり且つこれに記録された 情報を再生可能に構成されている。 本実施例では、 このように情報記録再生装置
5 0 0は、 記録再生用であるが、 基本的にその記録系部分から本発明の記録装置 の実施例を構成可能であり、 他方、 基本的にその再生系部分から本発明の情報再 生装置の実施例を構成可能である。
情報記録再生装置 5 0 0は、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュニッ ト 5 0 3、 スピン ドルモータ 5 04、 復調器 5 0 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデコ ーダ 5 1 1、 オーディオデコーダ 5 1 2、 サブピクチャデコーダ 5 1 3、 加算器 5 1 4、 システムコントローラ 5 2 0、 メモリ 5 3 0、 変調器 6 0 6、 フォーマ ッタ 6 0 8、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーデ ィォエンコーダ 6 1 2及びサブピクチャエンコーダ 6 1 3を含んで構成されてい る。 システムコン トローラ 5 2 0は、 ファイル (F i 1 e ) システム/論理構造 データ生成器 5 2 1及びファイル (F i l e ) システム/論理構造データ判読器 5 2 2を備えている。更にシステムコントローラ 5 2 0には、メモリ 5 3 0及び、 タイ トル情報等のユーザ入力を行うためのユーザィンタフェース 7 2 0が接続さ れている。
これらの構成要素のうち、 復調器 50 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデ コーダ 5 1 1、 オーディォデコーダ 5 1 2、 サブピクチャデコーダ 5 1 3及び加 算器 5 1 4から概ね再生系が構成されている。 他方、 これらの構成要素のうち、 変調器 6 0 6、 フォーマッタ 6 0 8、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0、 ビデオェ ンコーダ 6 1 1、 オーディオエンコーダ 6 1 2及びサブピクチャエンコーダ 6 1 3から概ね記録系が構成されている。 そして、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュ ニッ ト 5 0 3、 スピンドルモータ 5 04、 システムコントローラ 5 20及ぴメモ リ 5 3 0、 並びにタイ トル情報等のユーザ入力を行うためのユーザインタフエ一
ス 7 2 0は、概ね再生系及び記録系の両方に共用される。更に記録系については、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0 と、 ビデオデータ源 7 1 1、 オーディオデータ 源 7 1 2及ぴサブピクチャデータ源 7 1 3とが用意される。 また、 システムコン トローラ 5 2 0内に設けられるファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1 は、 主に記録系で用いられ、 ファイルシステムノ論理構造判読器 5 2 2は、 主に 再生系で用いられる。
光ピックアップ 5 0 2は、 光デイスク 1 0 0に対してレーザビーム等の光ビー ム L Bを、 再生時には読み取り光として第 1のパヮ一で照射し、 記録時には書き 込み光として第 2のパワーで且つ変調させながら照射する。 サーボュニッ ト 5 0 3は、 再生時及ぴ記録時に、 システムコントローラ 5 2 0から出力される制御信 号 S c 1による制御を受けて、光ピックアップ 5 0 2におけるフォーカスサーボ、 トラッキングサーポ等を行う と共にスピンドルモータ 5 0 4におけるスピンドル サーボを行う。 スピン ドルモータ 5 0 4は、 サ一ボユニッ ト 5 0 3によりスピン ドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク 1 0 0を回転させるように構成され ている。
( i ) 記録系の構成及び動作:
次に、 図 1 8から図 2 2を参照して、 情報記録再生装置 5 0 0のうち記録系を 構成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を説明する。
先ず、 図 1 9を参照して、 フォーマッタ 6 0 8内に備えるバッファ 6 0 9につ いて説明する。
図 1 9に示すように、 バッファ 6 0 9は、 T Sオブジェク トデータに応じて分 割された複数の分割バッファ 6 0 9 aを有している。 分割バッファ 6 0 9 aは、 本発明に係る "バッファ領域" の一例に該当する。 各分割バッファ 6 0 9 aは、 光ディスク 1 0 0上に記録されるス トリーム群毎に設けられる。 そして、 入力さ れる T Sパケッ トを、 その T Sパケッ トが属するス トリーム群に応じて、 夫々所 定の分割バッファ 6 0 9 aにパッファリングする。
例えば、 図 8に示すトランスポートス トリーム形式の元データが入力され、 該 データを図 1 0に示す論理データ構造を有するス トリーム群として光ディスク 1 0 0上に記録する場合には、 V i s i o n # 1、 # 2及び # 3の夫々に対応する
分割バッファ 6 0 9 a (# 1、 # 2及ぴ# 3) を設けて、 バッファリングするこ とが好ましい。
そして、 入力 T Sパケッ トに係るバケツ トヘッダ 1 4 6 a中に含まれる P I D 1 4 8 a (図 4参照) を参照して、 該 T Sパケッ トがいずれのス トリーム群 (即 ち、 V i s i o n) に対応するパケッ トであるかを判別する。 係る T Sパケッ ト の判別は、 例えば図 2 2に記載の MP E G解析器により行われる。 MP EG解析 器は、 例えばシステムコントローラ 5 2 0に含まれていてもよい。 この場合、 例 えば T Sォブジェク トデータ源 7 00より入力される T Sオブジェク トデータ D 1を解析し、 スィッチ制御信号 S c 5により、 T Sパケッ ト毎に所定の分割バッ ファ 6 0 9 aに記録するように構成してもよい。
例えば、 入力 T Sパケッ トが、 A u d i o 1 (即ち、 P I D = " 1 0 3 ) であ つた場合、 MP E G解析器により、 P I D=" 1 0 3 "であることが判別される。 このため、 係る入力 T Sパケッ トは、 V i s i o n # 1及び # 2の双方に用いら れることが判明するため、 分割バッファ 6 0 9 aのうち、 V i s i o n # lに対 応する分割バッファ 6 0 9 a # l と、 V i s i o n # 2に対応する分割バッファ 6 0 9 a # 2との双方に重複してバッファリングする。
その後、 バッファ 6 0 9より、 分割バッファ 6 0 9 a毎に分割ュニッ トの単位 で、 ディスクィメージデータ D 5 としてフォーマッタ 6 0 8より出力され、 光デ イスク 1 0 0に記録される。
以上のようなバッファ 6 0 9により、 T Sオブジェク トデータを、 分割ュニッ ト毎に分割して光ディスク 1 0 0上に記録することが可能となる。
続いて、 図 20から図 2 2を参照して、 分割ユニッ ト単位で T Sオブジェク ト データを記録する処理ルーチンについて説明する。 尚、 ここに説明する処理ルー チンは、 T Sオブジェク トデータの取得後から光ディスク 1 0 0に記録するまで の処理を示す動作の詳細である。
この場合、 元となる T Sオブジェク トデータは、 図 1 8に示すオブジェク トデ ータ源 7 0 0から入力されるデータであってもよい。 例えば、 ォブジェク トデー タ源たる放送局より放送される T Sオブジェク トデータであってもよい。 又は、 ビデオデータ源 7 1 1 と、 オーディオデータ源 7 1 2及びサプピクチャデータ源
7 1 3のうち少なく とも一方とが夫々含んでなるデータが、 夫々対応するェンコ ーダ ( 6 1 1から 6 1 3 ) によってエンコードされ、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0によって T Sオブジェク トデータとして入力されるデータであってもよい。 更に例えば、 トランスポートス トリーム形式の他の光デイスクに記録されたォブ ジェク トデータであってもよい。
図 2 0において、 先ず、 これらの元となる T Sオブジェク トデータは、 システ ムコン トローラ 5 2 0からのデータ読み出しを指示する制御信号 S c 8による制 御を受けてオブジェク トデータ D 1を出力する。 そして、 システムコントローラ 5 2 0は、 例えばオブジェク トデータ源 7 0 0からオブジェク トデータを取り込 み、 該取り込まれた T Sオブジェク トデータ D 1に基づいて、 記録するス トリー ムの組み合わせを決定する (ステップ S 1 0 1 )。 これは、 例えば、 システムコン トローラ 5 2 0内に含まれるファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1內 の T S解析機能によって、 例えば T Sパケッ トとして入力される P M T及び P A Tに基づいて解析された、オブジェク トデータ D 1におけるデータ配列(例えば、 記録データ等)、 各エレメンタリース ト リームパケッ ト構成 (例えば、 後述の E S — P I D (エレメンタ リース トリームパケッ ト識別番号)) などの解析結果より決 定してもよい。 即ち、 例えば、 図 8に示した T Sオブジェク トデータが入力され れば、 図 1 0に示すス トリームの組み合わせ (即ち、 ス ト リーム群) にて記録す ることを決定する。
再び図 2 0において、 ステップ S 1 0 1にて決定した記録するス ト リームの組 み合わせに基づいて、 バッファ 6 0 9を、 各ス トリームの組み合わせの夫々に対 応する複数の分割バッファ 6 0 9 aに分割する (ステップ S 1 0 2 )。 そして、 複 数の分割バッファ 6 0 9 aへの T Sパケッ トの書き出し条件を指定する (ステツ プ S 1 0 3 )。書き出し条件は、例えばアングル切替可能な分割ュニッ トとして光 ディスク 1 0 0に記録するか或いは非アングル切替可能な分割ュニッ トとして光 ディスク 1 0 0に記録するかを指定する。 合わせて、 この書き出し条件は、 分割 バッファ 6 0 9 aから光ディスク 1 0 0に記録するための条件 (即ち、 記録開始 のトリガ) を指定してもよい。
続いて、 ステップ S 1 0 2で分割した複数の分割バッファ 6 0 9 aの夫々に対
して、 記録されている T Sバケツ トの数を示す "TotalPacNum"及び該分割バッフ ァ 6 0 9 aから光ディスク 1 00へ一度に書き出すデータ (即ち、 T Sバケツ ト) のうち最後の T Sパケッ トの番号を示す "TempEndPacNum" に夫々 "0" を初期値 として割り当てる (ステップ S 1 04)。 更に、 光ディスク 1 00に記録した分割 ユニ ッ ト の総数 (即ち、 何個の分割ユニ ッ ト を作成 したか) を示す "CurrentUnitNum" に "0" を初期値として割り当てる (ステップ S 1 0 5)。 こ れらの変数は、 例えばシステムコントローラ 5 20内に記録されていてもよい。 以上の初期設定をした後に、 T Sォブジェク トデータ D 1を構成するス トリー ムのバッファ 6 0 9への記録動作を開始する (ステップ S 1 0 6)。 尚、 フォーマ ッタ内のスィッチ S w 1は、 システムコントローラからのスィッチ制御信号 S c 5によりスィツチング制御されて、 T Sオブジェク トデータ源より T Sオブジェ ク トデータが供給される場合には、 S w 1は①側に接続される。 又、 T Sォブジ ェク ト生成器 6 1 0から供給される場合には、 Sw 1は②側に接続される。
T Sオブジェク トデータ源 70 0から取り込まれた T Sオブジェク トデータ D 1は、 T Sバケツ トの単位で処理される (ステップ S 1 0 7)。 尚、 係るバケツ ト 処理については、 後に詳述する (図 2 1参照)。
そして、 取り込んだ T Sオブジェク トデータ D 1に係る全ての T Sバケツ トの 処理が終了したか否かを判定する (ステップ S 1 0 8)。
この判定の結果、 処理が終了していなければ (ステップ S 1 0 8 : N o)、 再度 ステップ S 1 0 7へ進み、 残る T Sパケッ トの処理を行う。 他方、 全ての T Sパ ケッ トの処理が終了していれば (ステップ S 1 0 8 : Y e s )、 書き出し条件を満 たすことなくバッファ 6 0 9内に残ったデータを、 分割ュニッ トの単位で光ディ スク 1 0 0に記録する (ステップ S 1 0 9)。 この場合は、 書き出し条件を満たし ていなく とも、 例えば分割バッファ 6 0 9 a毎に一つの分割ュニッ トとして光デ イスク 1 0 0上に記録可能である。 尚、 ステップ S 1 0 9に係る分割ユニッ トの 記録動作については、 後に詳述する (図 2 2参照)。
最後に、 システムコントローラ 5 2 0に含まれるファイルシステム 論理構造 データ生成器 5 2 1により生成された論理情報ファイルデータ D 4たるオブジェ ク ト情報ファイルなど (図 3参照) を光ディスク 1 0 0に記録して、 動作を終了
する (ステップ S 1 1 0)。 尚、 フォーマッタ内のスィツチ S w 1は、 システムコ ントローラからのスィ ッチ制御信号 S c 5によりスイッチング制御されて、 S w 2は②側に接続される。 又、 メモリ 5 3 0は、 このような論理情報ファイルデー タ D 4を作成する際に用いられる。
尚、 オブジェク トデータ D 1のデータ配列及ぴ各エレメンタリ.一ス ト リームの 構成情報等についてのデータを予め用意しておく等のバリエーションは当然に考 えられるが、 それらも本発明の範囲内である。
続いて、 図 2 1を参照して、 図 2 0のステップ S 1 0 7におけるバケツ トの処 理について説明する。
図 2 1において、 先ず、 取り込んだ T Sパケッ トが PAT又は PMTであるか 否かを判定する (ステップ S 2 0 1)。 この場合も、 システムコントローラ 5 2 0 内に含まれるファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1の T S解析機能に よって、 例えば T Sパケッ トのヘッダに含まれる P I D (図 4参照) を参照して 判定してもよレ、。
この判定の結果、 PAT又は PMTであれば (ステップ S 2 0 1 : Y e s )、 複 数の分割バッファ 6 0 9 aの夫々に P AT又は PMTを記録する (ステップ S 2 0 2 )。 そして、 夫々の分割バッファ 6 0 9 aの TotalPacNumをインク リメントし て (ステップ S 2 0 3)、 パケッ ト処理を終了し、 図 24のステップ S 1 0 8へ進 む。
他方、 P AT又は PMTでなければ (ステップ S 20 1 : N o)、 その T Sパケ ッ 卜が記録されるス トリームに含まれるか否かを判定する (ステップ S 2 04)。 この判定の結果、 この T Sパケッ トが記録するス トリームでなければ (ステツ プ S 2 04 : N o)、 当該 T Sバケツ トをバッファ 6 0 9に記録する必要はないた め、 そのパケッ トを廃棄し (ステップ S 2 0 5 )、 パケッ ト処理を終了する。 他方、 この T Sパケッ トが記録するス トリームであれば (ステップ S 2 04 : Y e s ), 当該 T Sパケッ トの P I D (図 4参照) を参照して、 いずれのス トリー ムの組み合わせに該当するかを識別し、 対応する分割バッファ 6 0 9 aに記録す る (ステップ S 2 0 6)。 尚、 この場合、 T Sバケツ トが、 ス トリームの組み合わ せのうち 2以上の組み合わせ (即ち、 複数のス トリーム群のうち 2以上のス トリ
ーム群) に含まれる T Sパケッ トである場合は、 夫々の分割バッファ 6 0 9 aに 対して重複して記録する。 そして、 T Sパケッ トを記録した分割バッファ 6 0 9 aの TotalPacNumをインク リ メントする (ステップ S 2 0 7 )。
続いて、 この T Sパケッ トのア ドレス情報を保持するか否かを判定する (ステ ツプ S 2 0 8 )。 係る判定は、 この T Sバケツ トが、 ビデオス トリームに係る I ピ クチャを含んでなる T Sパケッ トか否かに基づいて判定される。 I ピクチャを含 んでなる T Sバケツ トに該当するものであれば保持するものと判定され、 I ピク チヤを含んでなる T Sバケツ トに該当しなければ保持しないと判定される。 この判定の結果、 保持する必要がなければ (ステップ S 2 0 8 : N o )、 ステツ プ S 2 0 9をスキップして、 ステップ S 2 1 0へ進む。
他方、 保持する必要があれば (ステップ S 2 0 8 : Y e s )、 このバケツ トの P T S (Presentation Time Stump: 即ち、 表示時刻) 及び TotalPacNumをこのス ト リームの E Sア ドレス情報 1 3 4 a (図 1 7参照) として保持する (ステップ S 2 0 9 )。
その後、 この T Sパケッ トが記録された分割バッファでの書き出し条件を初め て超えたか否かを判定する (ステップ S 2 1 0 )。 この場合の書き出し条件は、 例 えばアングル切替可能な分割ュニッ トの記録をする場合には、 所定の再生時間に 係る複数の T Sパケッ トを記録したか否かにより判定される。 即ち、 所定の再生 時間を越えて T Sバケツ トが記録されていれば、 書き出し条件を超えたものと判 定される。 或いは、 例えば非アングル切替可能な分割ユニッ トの記録をする場合 には、 例えば分割バッファ 6 0 9 aの記録容量を超えて T Sパケッ トが記録され ているか否かに基づいて判定する。 即ち、 所定の記録容量を超えて T Sパケッ ト が記録されていれば、 書き出し条件を超えたものと判定される。
この判定の結果、書き出し条件を超えていなければ(ステップ S 2 1 0 : N o )、 このパケッ トの処理を終了する。
他方、 書き出し条件を越えていれば (ステップ S 2 1 0 : Y e s ) , このバケツ トの各分割バッファ 6 0 9 a内でのバケツ ト番号を TempEndPacNumに設定し (ス テツプ S 2 1 1 )、 ステツプ 2 1 2へ進む。
そして、 更に書き出し条件 (即ち、 書き出し条件を満たしているか否か) を判
定する (ステップ S 2 1 2)。 係る書き出し条件は、 例えばアングル切替可能な分 割ュニッ 卜の記録をする場合には、 複数の分割バッファ 6 0 9 aのうち、 アング ル切替に対応する T Sパケッ トを記録している分割バッファ 6 0 9 aの夫々に記 録されているデータの、 再生開始時刻及び再生終了時刻の夫々が相等しいか否か により判定される。 相等しければ、 書き出し条件を満たしているものとして判定 され、相等しくなければ、書き出し条件を満たしていないものとして判定される。 或いは、 非アングル切替可能な分割ユニッ トの記録をする場合には、 ステップ S 2 1 0 と同様に、 分割バッファ 6 0 9 aの記録容量を超えて T Sバケツ トが記録 されているかを判定する。
この判定の結果、 書き出し条件を満.たしていなければ (ステップ S 2 1 2 : N o)、 この T Sパケッ トの処理を終了する。
他方、 書き出し条件を満たしていれば (ステップ S 2 1 2 : Y e s )、 所定の分 割バッファ 6 0 9 aを光ディスク 1 0 0に記録し (ステップ S 2 1 3)、 T Sパケ ッ トの処理を終了する。 尚、 ステップ S 2 1 3に係る分割ユニッ トの記録処理に ついては、 後に詳述する (図 2 6参照)。
続いて、 図 2 2を参照して、 図 20のステップ S 1 0 9及び図 2 1のステップ S 2 1 3における分割ュニッ トの記録処理について説明する。
図 2 2において、 先ず、 分割ュニッ トの記録処理が、 図 2 1のステップ S 1 0 9における "各バッファ内に残ったデータに対しての分割ユニッ トの記録" に該 当するか否かが判定される (ステップ S 3 0 1)。
この判定の結果、 残ったデータに対しての記録であれば (ステップ S 3 0 1 : Y e s ),記録すべきデータのある分割バッファ 6 0 9 a内のデータを、 光デイス ク 1 0 0に記録する (ステップ S 30 2)。 即ち、 分割バッファ内に記録されてい る全ての T Sパケッ トを光ディスク 1 0 0に記録する。 具体的には、 フォーマツ タ内のスィ ッチ S w 2は、 システムコントローラからのスイツチ制御信号 S c 5 によりスイッチング制御されて、 ①側に接続され、 バッファ 6 0 9より変調器 6 0 6へ、 ディスクイメージデータ D 5 として送出される。 そして、 変調器 6 0 6 により変調されて、 光ピックアップ 5 0 2を介して光ディスク 1 0 0上に記録さ れる。 この際のディスク記録制御についても、 システムコントローラ 5 2 0によ
り実行される。
他方、 残ったデータに対しての記録でなければ (ステップ S 3 0 1 : N o )、 即 ち図 2 5のステップ S 2 1 3における分割ュニッ トの記録であれば (ステップ S 3 0 1 : N o )、 書き出し条件を満たした一つの分割バッファ内のデータを TempEndPacNum により示されるノ ケッ ト数の一つ前のノ ケッ トまでを一つの分割 ュニッ トとして光ディスク 1 0 0に記録する (ステップ S 3 0 3)。 尚、 光デイス クへの記録に関しては、 ステップ S 3 0 2と同様にシステムコントローラ 5 2 0 により実行される。 そして、 光ディスク 1 0 0にデータを記録した分割バッファ 6 0 9 aの TempEndPacNumを " 0 " に初期化して (ステップ S 3 0 4)、 ステップ S 3 0 5へ進む。
そして、 CurrentUnitNumが示す値を係る分割ュニッ トの識別番号として保持し、 光ディスク 1 0 0に記録したデータのァ ドレス位置等を、 分割ュニッ トア ドレス テーブル 1 3 3 (図 1 6参照) に保持する (ステップ 3 0 5 )。 係るデータは、 図 2 0のステップ 1 1 0において論理情報ファイルデータ D 4を作成する際に用い られる。
その後、 CurrentUnitNum をインクリメントし (ステップ S 3 0 6)、 書き出し 条件を満たす全ての分割バッファ 6 0 9 aの記録が終了したか否かを判定する (ステップ S 3 0 7)。 即ち、例えばアングル切替に対応する分割バッファ 6 0 9 aに記録されているデータが全て、 光ディスク 1 0 0に記録されたか否かを判定 する。
この判定の結果、 記録が終了していなければ (ステップ S 3 0 7 : N o )、 再度 ステップ S 3 0 1へ進み、 残る分割ュニッ トを記録する。
他方、 全ての記録が終了していれば (ステップ S 3 0 7 : Y e s )、 分割ュニッ トの記録処理を終了する。
以上のように、 本実施例に係る情報再生記録装置 5 0 0は、 T Sオブジェク ト データを、 分割ュニッ ト単位に分割して光ディスク 1 0 0上に記録することが可 能である。 そして、 このように記録された T Sオブジェク トデータ (即ち、 T S パケッ ト) は、 続いて説明するように、 情報記録再生装置 5 0 0により再生され ることで、 複数の主映像を適宜切り替えて再生可能となる。
( i i ) 再生系の構成及び動作:
次に図 1 8及ぴ図 2 3から図 2 6を参照して、 情報記録再生装置 5 0 0のうち 再生系を構成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を説明する。 ユーザィンタフェース 7 2 0によって、 光ディスク 1 0 0から再生すべきタイ トルやその再生条件等が、 タイ トル情報等のユーザ入力 I 2としてシステムコン トローラに入力される。 この際、 ュ一ザインタフエース 7 2 0では、 システムコ ントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 4による制御を受けて、 例えばタイ トルメ ニュー画面を介しての選択など、 再生しよう とする内容に応じた入力処理が可能 とされている。
これを受けて、 システムコントローラ 5 2 0は、 光ディスク 1 0 0に対するデ イスク再生制御を行い、 光ピックアップ 5 0 2は、 読み取り信号 S 7を復調器 5 0 6に送出する。
復調器 5 0 6は、 この読み取り信号 S 7から光ディスク 1 0 0に記録された記 録信号を復調し、 復調データ D 8 として出力する。 この復調データ D 8に含まれ る、 多重化されていない情報部分としての論理情報ファイルデータ (即ち、 図 3 に示したファイルシステム 1 0 5、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 Pリス ト情報 ファイル 1 2 0及びオブジェク ト情報ファイル 1 3 0 ) は、 システムコントロー ラ 5 2 0に供給される。 この論理情報ファイルデータに基づいて、 システムコン トローラ 5 2 0は、 再生ァドレスの決定処理、 光ピックアップ 5 0 2の制御等の 各種再生制御を実行する。
他方、 復調データ D 8に含まれる、 多重化された情報部分としての T Sォプジ ェク トデータについては、 デマルチプレクサ 5 0 8カ 、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 2による制御を受けてデマルチプレタスする。ここでは、 システムコントローラ 5 2 0の再生制御によって再生位置ァ ドレスへのァクセ スが終了した際に、 デマルチプレタスを開始させるように制御信号 S c 2を送信 する。
デマルチプレクサ 5 0 8からは、 ビデオパケッ ト、 オーディオパケッ ト及びサ プピクチャパケッ トが夫々送出されて、 ビデオデコーダ 5 1 1、 オーディオデコ ーダ 5 1 2及びサブピクチャデコーダ 5 1 3に供給される。 そして、 ビデオデー
タ DV、オーディオデータ DA及びサブピクチャデータ D Sが夫々復号化される。 尚、 図 6に示した トランスポートス ト リームに含まれる、 PAT或いは PMT がバケツ ト化されたパケッ トについては夫々、 復調データ D 8の一部として含ま れているが、 デマルチプレクサ 5 0 8で破棄される。
加算器 5 1 4は、 システムコントローラ 5 2 0からのミキシングを指示する制 御信号 S c 3による制御を受けて、 ビデオデコーダ 5 1 1及びサブピクチャデコ ーダ 5 1 3で夫々復号化されたビデオデータ DV及びサブピクチャデータ D Sを、 所定タイミングでミキシング或いはスーパーインポーズする。 その結果は、 ビデ ォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 00から例えばテレビモニタへ出力され る。
他方、 オーディオデコーダ 5 1 2で復号化されたオーディオデータ D Aは、 ォ 一ディォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 0 0から、 例えば外部スピーカへ 出力される。
ここで、 図 2 3から図 26を参照して、 システムコントローラ 5 20による再 生処理ルーチンの具体例について説明する。
図 2 3を参照して、 再生処理ルーチンにおける全体の流れについて説明する。 図 2 3において、 初期状態として、 再生系による光ディスク 1 0 0の認識、 フ アイルシステム 1 0 5 (図 3参照) によるボリューム構造やファイル構造の認識 は既にシステムコントローラ 5 2 0及びその内のファイルシステム/論理構造判 読器 5 2 2にて終了しているものとする。 更に、 ディスク情報ファイル 1 1 0の 中のディスク総合情報 1 1 2力ゝら、 一つのタイ トルを選択し、 再生対象オブジェ ク トの情報(AU及び PU情報)の取得まで終了しているものとする。 ここでは、 再生を行うオブジェク ト (PU) の決定以降の処理フローについて説明する。 先ず、 取得した再生対象オブジェク トの情報に基づいて、 再生を行うオブジェ ク ト、 即ち PU (即ち、 例えばス ト リーム群) を決定し、 同時に、 係る PUに対 応するエレメンタリース トリ一ムを決定する (ステップ S 4 0 1)。 再生を行う P U及ぴス トリームを決定した後、 E Sマップテーブルに含まれる E アドレス情 報 (図 1 7参照) により、 再生対象たる T Sオブジェク トに係るバケツ ト番号を 取得する (ステップ S 4 0 2)。 尚、 このステップ S 4 0 2におけるパケッ トの取
得処理については、 図 24を参照して後で詳述する。
続いて、 ステップ S 40 1にて決定した再生 PUに基づき、 分割ユニッ トアド レス情報 (例えば、 図 1 5の分割ユニッ ト情報に含まれる "分割ユニッ トァ ドレ ステーブルの位置")、 並びにステップ S 40 2にて取得したパケッ ト番号の T S バケツ トが含まれる分割ュニッ トの分割ュニッ ト番号 (例えば、 図 1 7の "使用 している分割ュニッ ト番号情報 1 34 b") 及ぴ分割ュニッ トア ドレス (例えば、 図 1 6の "先頭ァ ドレス ") を取得する (ステップ S 4 0 3 )。 具体的には、 P U 情報に含まれるインデックス番号より、 E Sマップテーブルへアクセスし、 分割 ュニッ ト番号を取得すると共に、 A Uテーブルに記述されている分割ュニッ トァ ドレス情報取得する。 そして、 分割ユニッ トア ドレステーブルにアクセスし、 先 頭ァドレスを取得する。
その後、 ステップ S 40 2で取得したパケッ ト番号からオブジェク トデータを 再生開始する (ステップ S 4 04)。 その後、 オブジェク ト再生中に、 情報記録再 生装置におけるユーザ操作によるビデオ (V i d e 0//PU) 切り換えのコマン ド入力の有無が判定される (ステップ S 40 5)。
ここで、 ビデオ切り換えのコマンド入力が有る場合 (ステップ S 4 0 5 : Y e s )、例えば現在再生中のコンテンツを含む PUが、他の P Uと切替可能に構成さ れているかを、 例えば AUテーブル (図 1 5参照) に基づいて判定する (ステツ プ S 4 0 6 )。
この判定の結果、 切替可能な PUでなければ (ステップ S 4 0 6 : N o)、 ビデ ォ切替処理をすることなく、 ステップ S 4 0 5に戻り、 ユーザからのコマンド入 力の有無を判定しながら再生処理が続けられる。 他方、 切替可能な PUであれば (ステップ S 4 0 6 : Y e s ) ビデオ切替処理を行い (ステップ S 4 0 7)、 ステ ップ S 4 1 0へ進む。 尚、 ステップ S 40 7のビデオ切替処理については、 図 2 5を参照して後で詳述する。
他方、 ステップ S 4 0 5で、 ビデオ切替のコマンド入力がなければ (ステップ S 40 5 : N o)、 情報記録再生装置におけるユーザ操作による、 早送り或いは卷 き戻しのコマンド入力の有無が判定される (ステップ S 40 8)。
この判定の結果、 ステップ S 40 8で、 早送り或いは巻き戻しのコマンド入力
が有る場合 (ステップ S 40 8 : Y e s )、 早送り或いは卷き戻しの処理を実行し た後 (ステップ S 40 9)、 再生開始する (ステップ S 4 04)。 尚、 ステップ S 40 9の早送り 巻き戻し処理については、 図 2 6を参照して後で詳述する。 他方、 ステップ S 40 8で、 早送り或いは巻き戻しのコマンド入力が無い場合 (ステップ S 40 8 : N o)、再生中の分割ュニッ トの読込が終了しているか否か が判定される (ステップ S 4 1 0)。
ここで、 再生中の分割ユニッ トの読込が終了していない場合 (ステップ S 4 1 0 : N o)、 再生を行うオブジェク トが終了しているか否かが判定される (ステツ プ S 4 1 3 )。
この判定の結果、 再生を行うォブジヱタ トが終了していれば (ステップ S 4 1 3 : Y e s )、 一連の再生処理を終了する。 他方、 再生を行うオブジェク トが終了 していなければ (ステップ S 4 1 3 : N o )、 再びステップ S 4 0 5へ戻り、 ユー ザ操作によるコマンド入力の有無を判定しながら再生処理が続けられる。
他方、 ステップ S 4 1 0で、 再生中の分割ユニッ トの読込が終了している場合 (ステップ S 4 1 0 : Y e s;)、 現在再生しているス ト リーム (即ち、 ス ト リーム 群) の E Sマップテーブル内の "使用している分割ユニッ ト番号" (図 1 7参照) より次に再生する分割ュニッ ト番号を取得する (ステップ S 4 1 1 )。 そして、 取 得した分割ユニッ ト番号より、 分割ユニッ トア ドレステーブル (図 1 6参照) に アクセスし、 分割ュニッ トア ドレス (即ち、 例えば先頭ァドレス) を取得する (ス テツプ S 4 1 2)。 その後、 ステップ S 4 1 3へ進み、 再生オブジェク トが終了し ているか否かが判定される。
次に図 24を参照して、 図 2 3のステップ S 40 2におけるパケッ ト番号の取 得処理について説明する。
図 24において、 先ず、 AUテーブル (図 1 5等参照) を参照して、 当該再生 対象たる T Sォブジヱク トのエレメンタリース トリームに係る情報を取得する。 即ち、 E Sマップテーブルのィンデックス番号等を取得する(ステップ S 5 0 1 )。 続いて、 E Sマップテーブル (図 1 7等参照) を参照して、 ステップ S 5 0 1 で取得されたィンデックス番号に対応するエレメンタリース トリームのバケツ ト 番号 (E S P I D) 及び E Sア ドレス情報を取得する (ステップ S 5 0 2 )。
続いて、 この取得した E Sア ドレス情報に基づいて、 表示時刻 (T ) から、 該 当するパケッ ト番号を取得する (ステップ S 5 0 3 )。
以上により、 パケッ ト番号の取得処理が完了する。
次に、 図 2 5を参照して、 図 2 3のステップ S 4 0 7におけるビデオ切替処理 について説明する。 ',
図 2 5において、 先ず、 切替後のス ト リーム (或いは、 P Uの番号) 力 S、 例え ばユーザ入力 7 2 0からのユーザ操作により指定される (ステップ S 6 0 1 )。 そ して、 分割ユニッ トのタイプが、 アングル切替に対応しているか (即ち、 アング ルタイプか) 否かを、 分割ユニッ トア ドレステーブル 1 3 3に含まれる総合情報 (図 1 6参照) により判定する (ステップ S 6 0 2 )。
この判定の結果、 分割ユニッ トのタイプがアングルタイプである場合には (ス テツプ S 6 0 2 : Y e s )、 現在再生中の分割ュニッ ト番号を取得する (ステップ S 6 0 3 )。 そして、現在再生中の分割ュニッ ト番号及び分割ュニッ トァ ドレステ 一ブルに記述されているアングル数情報より、 次の指定された P Uの分割ュニッ ト番号を取得する (ステップ S 6 0 4 )。 この分割ュニッ ト番号の取得は、 アング ル数情報から演算により取得してもよいし、 又は使用している分割ュニッ ト番号 情報 1 3 4 bから取得してもよい。 そして、 次に再生する分割ユニッ トア ドレス (即ち、 先頭ア ドレス) を取得し、 該ア ドレスにより示される分割ユニッ トに係 るデータを再生することで (ステップ S 6 0 5 )、 ユーザは異なるアングルをシー ムレスに視聴することができる。 そして、 ビデオ切替処理は終了し、 図 2 3のス テツプ S 4 1 0へ進む。
他方、 分割ユニッ トのタイプがアングルタイプでない場合 (即ち、 非アングル タイプである場合) には (ステップ S 6 0 2 : N o )、 現在再生している T Sパケ ッ トの P T Sを取得する (ステップ S 6 0 6 )。 そして、 プレイ リス ト情報内のァ ィテム情報に格鈉されている、 当該アイテムの再生開始時刻を示す開始 P T Sと 比較して、 再生開始後からの時間を計算する (ステップ S 6 0 7 )。 次に、 切り替 えるビデオス ト リームの E Sァ ドレス情報から、 その時間に相当するア ドレスを 取得する (ステップ S 6 0 8 )。 即ち、 現在再生している T Sバケツ トの再生開始 後からの時間と相等しい再生時間を有している、 切り替えるビデオス トリーム中
の T Sパケッ トのア ドレスを取得する。 そして、 分割ユニッ トア ドレステーブル より、 そのア ドレス (即ち、 そのア ドレスに含まれる T Sパケッ ト) が含まれる 分割ュニッ ト番号及び分割ュニッ トァ ドレスを取得する (ステップ S 6 0 9 )。 そ して、 ステップ S 6 0 8にて取得したア ドレスの位置より、 切替後のビデオス ト リームに係る分割ユニッ トを再生する (ステップ S 6 1 0)。 その後、 ビデオ切替 処理は終了し、 図 2 3におけるステップ S 4 1 0へ進む。
但し、 分割ユニッ トのタイプがアングルタイプでない場合には、 上述のように PT Sを参照しなく とも、 再生時間軸上における所定の或いは任意の再生時間に 係る T Sバケツ トへの再生切替も可能である。
尚、 分割ユニッ トのタイプがアングルタイプであっても、 ステップ S 6 0 6力 ら S 6 1 0の処理に従えば、 シームレスではないにしろ相応のアングル再生が可 能である。
次に図 2 6を参照して、 図 2 3のステップ340 9における早送り Z巻き戻し 処理について説明する。
図 2 6において、先ず、現在再生している T Sパケッ トの P T Sを取得する (ス テツプ S 7 0 1)。 そして、 早送りのコマンド入力の有無を判定する (ステップ S 7 0 2 )。
この判定の結果、早送りのコマンド入力が有れば(ステップ S 7 0 2: Y e s )、 ス ト リームのア ドレス情報 (即ち、 E Sア ドレス情報) より現在再生している P T Sより一つ先のデータ (即ち、例えば T Sパケッ ト) のァ ドレスを取得する (ス テツプ S 7 0 3)。 即ち、 現在再生中のス トリーム中において、 一つ先の I ピクチ ャのア ドレスを取得して、 そのア ドレスのデータ (即ち、 I ピクチャに係るビデ ォデータ) を表示出力する (ステップ S 70 5)。 尚、 I ピクチャの表示のみで早 送りノ巻き戻し処理を行うため、 比較的低負荷で早送り /巻き戻し処理が可能と いう利点も有している。
他方、 早送りのコマンド入力が無ければ (ステップ S 70 2 : N o)、 即ち、 卷 き戻しのコマンド入力が有れば、 ス ト リームのァ ドレス情報より現在再生してい る P T Sより一つ前のデータのア ドレスを取得する (ステップ S 7 04)。 即ち、 現在再生中のス トリ一ム中において、一つ前の I ピクチャのァドレスを取得して、
そのア ドレスのデータ (即ち、 I ピクチャに係るビデオデータ) を表示出力する (ステップ S 7 0 5 )。
その後、 ユーザの早送りノ卷き戻し処理に係る指示が継続しているか、 即ち早 送り/巻き戻し処理が終了しているか否かを判定する (ステップ S 7 0 6 )。 この判定の結果、 早送り/巻き戻し処理が終了していなければ (ステップ S 7 0 6 : N o )、 再ぴステップ S 7 0 2へ進み、 早送りのコマンド入力の有無を判定 する。
他方、 早送り 卷き戻し処理が終了していれば (ステップ S 7 0 6 : Y e s ) 分割ユニッ トア ドレステーブルより、 そのア ドレスの (即ち、 ユーザが操作を終 了した時点で再生中の I ピクチャを構成する T Sパケッ トのア ドレス) が含まれ る分割ュニッ トの、 分割ュニッ ト番号及びその分割ュニッ トァ ドレスを取得する
(ステップ S 7 0 7 )。 そして、 早送りノ巻き戻し処理を終了し、 図 2 7のステツ プ S 4 0 4 進み、 再生処理を続ける。
以上により、 早送り /巻き戻し処理が完了する。
(再生時のアクセスの流れ)
次に図 2 7を参照して、 本実施例における特徴の一つである A U (ァソシ トュニッ ト) 情報 1 3 2 1及ぴ P U (プレゼンテーショ ンュニッ ト) 情報 3 0 2 I を用いた情報記録再生装置 5 0 0における再生時のアクセスの流れについて、 光ディスク 1 0 0の論理構造と共に説明する。 ここに図 2 7は、 光ディスク 1 0 0の論理構造との関係で、 再生時におけるアクセスの流れ全体を概念的に示すも のである。
図 2 7において、 光ディスク 1 0 0の論理構造は、 論理階層 4 0 1、 オブジェ ク ト階層 4 0 3及びこれら両階層を相互に関連付ける論理一才ブジェク ト関連付 け階層 4 0 2という三つの階層に大別される。
これらのうち論理階層 4 0 1は、 再生時に所望のタイ トルを再生するための各 種論理情報と再生すべきプレイリス ト及びその構成内容とを論理的に特定する階 層である。 論理階層 4 0 1には、 光ディスク 1 0 0上の全タイ トル 2 0 0等を示 すディスク情報 1 1 0 dが、 ディスク情報ファイル 1 1 0 (図 3参照) 内に記述 されており、 更に、 光ディスク 1 0 0上の全コンテンツの再生シーケンス情報 1
2 0 dが、 プレイ リス ト情報ファイル 1 2 0 (図 3参照) 内に記述されている。 より具体的には、 再生シーケンス情報 1 2 0 dとして.、 各タイ トル 2 0 0に一又 は複数のプレイ リス ト 1 2 6の構成が記述されており、 各プレイリス ト 1 2 6に は、 一又は複数のアイテム 2 0 4の構成が記述されている。 そして、 再生時にお けるアクセスの際に、 このような論理階層 4 0 1によって、 再生すべきタイ トル 2 0 0を特定し、 これに対応するプレイ リス ト 1 2 6を特定し、 更にこれに対応 するアイテム 2 0 4を特定する。
続いて、 論理一オブジェク ト関連付け階層 4 0 2は、 このよ うに論理階層 4 0 1で特定された情報に基づいて、 実体データである T Sオブジェク トデータ 1 4 0 dの組み合わせや構成の特定を行う と共に論理階層 4 0 1からオブジェク ト階 層 4 0 3へのァ ドレス変換を行うように、 再生すべき T Sォブジヱク トデータ 1 4 0 dの属性とその物理的な格納ァドレスとを特定する階層である。 より具体的 には、 論理一オブジェク ト関連付け階層 4 0 2には、 各アイテム 2 0 4を構成す るコンテンツの固まりを A U 1 3 2という単位に分類し且つ各 A U 1 3 2を P U 3 0 2という単位に細分類するオブジェク ト情報データ 1 3 0 dが、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0 (図 3参照) に記述されている。
ここで、 P U 3 0 2は、 再生時にユーザ操作により相互に切替再生可能な複数 のス ト リーム群のうち、 1つのス トリーム群に係る映像情報、 音声情報及び副映 像情報からなるコンテンッをそれぞれ構成する一又は複数のエレメンタリース ト リームの集合に対応している。 そして、 A U 1 3 2は、 このような相互に切替可 能な複数の P U 3 0 2の集合からなる。 従って、 再生すべき A U 1 3 2が特定さ れ、 更に P U 3 0 2が特定されれば、 再生すべきエレメンタリース トリームが特 定される。 即ち、 図 6に示した P A Tや P M Tを用いないでも、 光ディスク 1 0 0から多重記録された中から所望のエレメンタリース トリームを再生可能となる。 このようにして論理一オブジェク ト関連付け階層 4 CT 2では、 各アイテム 2 0 4 に係る論理ァドレスから各 P U 3 0 2に係る物理ァ ドレスへのァドレス変換が実 行される。
続いて、 オブジェク ト階層 4 0 3は、 実際の T Sオブジェク トデータ 1 4 0 d を再生するための物理的な階層である。 オブジェク ト階層 4 0 3には、 T Sォプ
ジェク トデータ 1 4 0 dが、 オブジェク トデータファイル 1 4 0 (図 3参照) 内 に記述されている。 そして、 各時刻で多重化された複数の T Sパケッ トは、 エレ メンタリース トリーム毎に、 論理一ォブジェク ト関連付け階層 4 0 2で特定され る P U 3 0 2に対応付けられている。
尚、 本実施例では、 T Sオブジェク トデータ 1 4 0 dは、 分割ユニッ トの単位 で夫々のス トリーム群毎に記録されており、 各ス トリ一ム群を構成するエレメン タリース ト リーム毎に、 論理ーォブジェク ト関連付け層 4 0 2で特定される P U 3 0 2に対応付けられている。
このようにオブジェク ト階層 4 0 3では、 論理ーォブジェク ト関連付け階層 4 0 2における変換により得られた物理ア ドレスを用いての、 実際のオブジェク ト データの再生が実行される。
以上のように図 2 7に示した三つの階層により、 光ディスク 1 0 0に対する再 生時におけるアクセスが実行される。
以上図 1から図 2 7を参照して詳細に説明したように、 本実施例によれば、 ト ランスポートス トリーム形式に準拠した元データをシングルビデオス トリーム形 式に準拠したス トリーム群として再構成し、 分割ュニッ トの単位で記録すること により、 例えば従来の D V Dの如くシングルビデオス トリームという制約を有す る光ディスクであっても、 ュ一ザの側から見ると恰も.複数のビデオス トリームの 多重記録及び同時再生が可能となる。 更に、 例えばユーザ操作により、 所定のス トリーム群に係る分割ユニッ トを選択的に再生することで、 主映像を適宜切り替 えて再生することが可能となる。 特に、 アングル切替に対応するス トリーム群を 記録することで、 比較的容易にシームレス又は非シームレスなアングル切替及び アングル再生が可能である。 尚、 上述の実施例では、 情報記録媒体の一例として光ディスク 1 0 0並びに情 報再生記録装置の一例として光ディスク 1 0 0に係るレコーダ又はプレーヤにつ いて説明したが、 本発明は、 光ディスク並びにそのレコーダ又はプレーヤに限ら れるものではなく、 他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種情報記録媒体 並びにそのレコーダ又はプレーヤにも適用可能である。
また、 上述した主映像の切替は、 例えばアングル切替に限定することなく、 例
えば 1 8歳以上指定、 R 1 5指定など、 内容に対して予め付与されたパレンタル レベルに応じたシーンやカッ トが再生される "パレンタル再生" 等を実現するも のであっても良い。
本発明は、 上述した実施例に限られるものではなく、 請求の範囲及び明細書全 体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、 そのような変更を伴なう情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及 び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログ ラム、 並びに制御信号を含むデータ構造もまた本発明の技術的範囲に含まれるも のである。 産業上の利用可能性
本発明に係る情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並 びに制御信号を含むデータ構造は、 例えば、 民生用或いは業務用の、 主映像、 音 声、 副映像等の各種情報を高密度に記録可能な D V D等の高密度光ディスクに利 用可能であり、 更に D V Dプレーヤ、 D V Dレコーダ等にも利用可能である。 ま た、 例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コ ンピュータ機器に接続可能な、 情報記録媒体、 情報記録再生装置等にも利用可能 である。