WO2004058410A1 - 遠心分離機 - Google Patents

Description

明細 ^: 遠心分離機 技術分野

本発明は、 ボウル内にスク リューコンペャを備え、 これらを相対的に 回転可能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分 離すると共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部 で、 前記処理物の洗浄および脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リューコンペャのハプに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄 液受け部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって 噴出する洗浄ノズルとを有する遠心分離機に関する。 このような遠心分 離機は、 化学工業や食品工業の分野における各種結晶の精製に用いられ るものである。 背景技術

従来、 スク リーンポウル型の遠心分離機では、 ボウル内に結晶性の固 形物と溶媒からなる原液が供給されると、 遠心力によりボウル内で原液 が処理物である結晶と溶媒とに分けられ、 結晶はポウルの内周面に沈降 して、 ボウルと微少の回転差を与えられているスクリューコンペャによ り搬送され、 ボウルの一端側にあるテーパー部にて脱液作用を受ける。 脱液された結晶は、 一般的にその製造過程で生じた不純物や溶媒その ものを結晶表面に付着させており、 これら余分な付着物を洗浄するため に、 テーパー部に続くボウル内周側にスク リーン部を設けると共に、 当 該部位に向かって洗浄液を噴出する洗浄ノズルをスクリユーコンべャの ハブに設けて、 スク リーン部で搬送途中の結晶に洗浄液をくまなく噴射 することで洗浄を行っていた。 例えば、 特許文献 1 (特開 2 0 0 0— 3

2 5 8 3 3号公報） 参照。

しかしながら、 前述したようなスク リーンボウル型の遠心分離機では. スクリユーコンべャのフライ ト外周縁とスクリーン部内周面との間に形 成される半径方向の隙間において、 結晶はコンペャでは搬送されず、 長 時間の運転によって結晶の残層は移動がなく、 フライ ト外周縁に押し付 けられることにより、 固く しまつた状態となる。

このよ うに残層をなす結晶は、 洗浄液の透過性を阻害するばかりでな く、 新しい残層結晶に入れ替わるための移動性も阻害する状態となって しまう という問題がある。 かかる状態は、 一般的にスク リーンの目詰ま り と呼ばれている。 スク リーンの目詰まりを解消するためには、 原液の 供給を一時停止させ、 代わりに一定時間の間、 洗浄液を供給する必要が ある。 そのため、 原液供給の停止時間は生産に寄与できないことになり、 生産性を低下させる要因となっていた。

さらにまた、 スクリーン部での目漏れについても、 フライ トで搬送さ れている結晶全体にくまなく洗浄液を噴出した場合には、 結晶層を通過 する液量に比例した量の結晶と、 スク リーンの目開きに比例した量の結 晶が目漏れを生じてしまう という問題があった。

本発明は、 以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされた もので、 スクリーンボウル型の遠心分離機において、 その要部であるス クリーン部での特に結晶等の処理物による目詰まりの発生に伴う生産性 の低下を解消させるだけでなく、 スク リーン部における処理物の目漏れ 量を減少させることができる遠心分離機を提供することを目的としてい る。 発明の開示 前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、 次の各 項の発明に存する。

[ 1 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ポウルの一端側の内周面に沿って設けたスク リーン部で、 前 記処理物の洗浄およぴ脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リ ュー コンべャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スク リ ューコンペャのフライ ト外周 縁と前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向けて直 接噴出するための導液部を設けることを特徴とする遠心分離機。

[ 2 ] ボウル内にスクリューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部で、 前 記処理物の洗浄および脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リ ュー コンべャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スクリユーコンべャのフライ ト外周 縁と前記スク リーン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向けて直 接噴出するための導液部を設け、

噴出した洗浄液の少なく とも一部は、 透過する残層結晶の厚みが 1 0 m m以内となるように前記導液部が設けられていることを特徴とする遠 心分離機。

[ 3 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部で、 前 記処理物の洗浄およぴ脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リュー コンべャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スク リーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スクリユーコンべャのフライ ト外周 縁と前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向けて直 接噴出するための導液部を設け、

洗浄液の導液部の少なく とも一部は、 その先端がスク リーン部内面か ら 1 0 m m以内に設けられていることを特徴とする遠心分離機。

[ 4 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ポウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスク リーン部で、 前 記処理物の洗浄および脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リュー コンべャのハプに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

前記洗浄液受け部内に、 前記スク リューコンペャのフライ ト外周縁と 前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層処理物を洗浄する洗 浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部を、 前記洗浄液受け部内とは独立 に区画して設け、

前記フライ トのらせん方向に沿って、 前記残層用洗浄液受け部内の洗 浄液を、 前記洗浄液受け部とは仕切られた状態で前記フライ ト外周縁よ り前記残層処理物に向けて直接噴出させる残層用洗浄経路を形成したこ とを特徴とする遠心分離機。 [ 5 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスク リーン部で、 前 記処理物の洗浄およぴ脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リュー コンペャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

前記洗浄液受け部内に、 前記スクリユーコンべャのフライ ト外周縁と 前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層処理物を洗浄する洗 浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部を、 前記洗浄液受け部内とは独立 に区画して設け、

前記フライ トの内周縁が連なる位置にて、 フライ トのらせん方向に沿 つて所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け部の底側に接続管を設ける と共に、 前記スク リューコンペャのハブないしフライ ト内部に、 ハブ内 周側よりフライ ト外周縁にかけて放射方向に延びて前記接続管が連通す る洗浄液排出孔を設け、

前記残層用洗浄液受け部内の洗浄液を、 前記フライ ト外周縁に開口す る前記各洗浄液排出孔の先端口より、 前記残層処理物に向けて直接噴出 させることを特徴とする遠心分離機。

[ 6 ] ポウル内にスクリューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスク リーン部で、 前 記処理物の洗浄および脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リュー コンべャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スク リーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、 前記洗浄液受け部內に、 前記スクリユーコンべャのフライ ト外周縁と 前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層処理物を洗浄する洗 浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部を、 前記洗浄液受け部内とは独立 に区画して設け、

前記フライ トの処理物搬送面と反対側の面に隣接する位置にて、 前記 フライ トのらせん方向に沿って所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け 部の底側に接続管を設けると共に、 前記スクリユーコンべャのハブに前 記接続管が連通する洗浄液連通孔を設け、

前記フライ トの反対側の面に、 フライ トのらせん方向に沿って所定間 隔おきに、 フライ トの内周縁より外周縁にかけて放射方向に延びて前記 洗浄液連通孔が連通する洗浄液排出パイプを取り付け、

前記残層用洗浄液受け部内の洗浄液を、 前記洗浄液排出パイプの先端 口より、 前記残層処理物に向けて直接噴出させることを特徴とする遠心 分離機。

[ 7 ] 前記フライ ト外周縁の先端面に、 フライ トのらせん方向に連続し て延び、 前記各洗浄液排出孔の先端口が連通する溝を形成したことを特 徴とする [ 5 ] 記載の遠心分離機。

[ 8 ] 前記スク リ ューコンペャのハブ内部に、 その軸方向に延びる原液 供給用のフィ一ドチューブを挿入し、

前記フィードチューブ内に、 前記洗浄液受け部に洗浄液を供給する洗 浄液供給経路を形成すると共に、 前記洗浄液受け部に対して半径方向に 重なるフィードチューブの途中に前記洗浄液供給経路の開放口を設け、 前記フィードチューブ内に、 前記残層用洗浄液受け部に洗浄液を供給 する残層用洗浄液供給経路を形成すると共に、 前記残層用洗浄液受け部 に対して半径方向に重なるフィードチューブの途中に前記残層用洗浄液 供給経路の開放口を設けたことを特徴とする [ 4 ] ， [ 5 ] , [ 6 ] ま たは [ 7 ] 記載の遠心分離機。

[ 9 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転可 能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離する と共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスク リーン部で、 前 記処理物の洗浄およぴ脱液を行う遠心分離機において、 前記スク リュー コンペャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出す る洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

前記洗浄液受け部内に、 前記スクリユーコンべャのフライ トの処理物 搬送面と反対側の面に隣接する位置にて、 前記フライ トのらせん方向に 沿つて所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔を設け、

前記フライ トの反対側の面における外周縁に沿って、 該反対側の面に 対して所定の隙間を空けた状態でフライ トのらせん方向に延びる細幅状 のカバーフライ トを取り.付け、

前記各残層用洗浄液排出孔から飛び出す前記冼浄液受け部内の洗浄液 を、 前記フライ ト外周縁と前記力パーフライ トとの間の隙間より、 前記 フライ ト外周縁と前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層処 理物に向けて直接噴出させることを特徴とする遠心分離機。

[ 1 0 ] 前記洗浄液受け部に、 前記ボウルのスク リーン部における軸方 向に洗浄液受け部内を複数に区画する仕切り板を設けて、 前記スクリー ン部における洗浄範囲を選択可能に構成したことを特徴とする [ 9 ] 記 載の遠心分離機。

[ 1 1 ] ボウル内にスク リ ューコンペャを備え、 これらを相対的に回転 可能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離す ると共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部で、 前記処理物の洗浄およぴ脱液を行う遠心分離機において、 前記スクリュ 一コンペャのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受 け部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出 する洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

前記洗浄液受け部内に、 前記スクリユーコンべャのフライ ト外周縁と 前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残層処理物を洗浄する洗 浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部を、 前記洗浄液受け部内とは独立 に区画して設け、

前記フライ トの処理物搬送面と反対側の面に隣接する位置にて、 前記 フライ トのらせん方向に沿って所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け 部の底側に複数の接続管を設けると共に、 前記スク リ ューコンペャのハ プに前記各接続管がそれぞれ連通する複数の残層用洗浄液排出孔を設け, 前記フライ トの反対側の面におけ.る外周縁に沿って、 該反対側の面に 対して所定の隙間を空けた状態でフライ トのらせん方向に延びる細幅状 のカバーフライ トを取り付け、

前記各残層用洗浄液排出孔から飛び出す前記残層用洗浄液受け部内の 洗浄液を、 前記フライ ト外周縁と前記カバーフライ トとの間の隙間より、 前記残層処理物に向けて直接噴出させることを特徴とする遠心分離機。

[ 1 2 ] 前記スクリューコンペャのハブ内部に、 その軸方向に延びる原 液供給用のフィードチューブを挿入し、

前記フィードチューブ内に、 前記洗浄液受け部に洗浄液を供給する洗 浄液供給経路を形成すると共に、 前記洗浄液受け部に対して半径方向に 重なるフィードチューブの途中に前記洗浄液供給経路の開放口を設け、 前記フィードチューブ内に、 前記残層用洗浄液受け部に洗浄液を供給 する残層用洗浄液供給経路を形成すると共に、 前記残層用洗浄液受け部 に対して半径方向に重なるフィ一ドチューブの途中に前記残層用洗浄液 供給経路の開放口を設けたことを特徴とする [ 1 1 ] 記載の遠心分離機。 [ 1 3 ] ボウル内にスクリューコンベアを備え、 これらを相対的に回転 可能に支持してなり、 前記ボウル内に供給した原液から処理物を分離す ると共に、 該ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部で、 前記処理物の洗浄および脱液を行う遠心分離機において、 前記スクリュ ーコンベアのハブに、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受 け部と、 該洗浄液受け部内の洗浄液を前記スクリーン部に向かって噴出 する洗浄ノズルとを有する遠心分離機であって、

前記スクリユーコンベアのハブの一端側内部に、 該スタリユーコンべ ャのフライ ト外周縁と前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じる残 層処理物を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け室を、 前記洗 浄液受け部とは別に区画して設け、

前記スクリューコンベアのハブの外周に、 複数の残層用洗浄液導入管 を、 それぞれ前記フライ トを貫通させてハプ軸方向に延ばした状態で、 ハプ円周方向に所定間隔おきに配列させ、 各残層用洗浄液導入管の一端 側を、 前記残層用洗浄液受け室内に連通接続し、

前記各残層用洗浄液導入管の途中に、 前記スクリユーコンべャのフラ ィ トの処理物搬送面と反対側の面に隣接する位置にて、 前記フライ トの らせん方向に沿って所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔を設 け、

前記フライ トの反対側の面における外周縁に沿って、 該反対側の面に 対して所定の隙間を空けた状態でフライ トのらせん方向に延びる細幅状 のカバーフライ トを取り付け、

前記残層用洗浄液受け室から前記各残層用洗浄液導入管内に導入され, その前記各残層用洗浄液排出孔から飛び出す洗浄液を、 前記フライ ト外 周縁と前記カバーフライ トとの間の隙間より、 前記残層処理物に向けて 直接噴出させることを特徴とする遠心分離機。 [ 1 4] 前記カバーフライ トは、 前記フライ トにおける反対側の面に対 して、 前記ハブに近接する側からフライ ト外周縁に近接する側にかけて 隙間が次第に狭まる勾配をつけて、 所定間隔おきに並ぶ支持板を介して 取り付けたことを特徴とする [9] , [ 1 0] , [ 1 1 ] , [ 1 2] ま たは [ 1 3] 記載の遠心分離機。

次に本発明の作用を説明する。

前記 [ 1] に記載の遠心分離機によれば、 ボウル内に原液が供給され ると、 遠心力によりボウル内で原液が処理物と母液とに分けられ、 処理 物はボウルの内周面に沈降し、 かかる処理物は、 ボウルと回転差を与え られているスクリューコンペャにより搬送される。 ただし、 スクリュー コンペャのフライ ト外周縁とスクリーン部内周面との間に形成される半 径方向の隙間では、 処理物はコンペャで十分には搬送されず残層をなす ₍ 搬送途中で脱液された処理物は、 一般にその製造過程で生じた不純物 や母液そのものを表面に付着させており、 これら余分な付着物を洗浄す るために、 ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部におい て、 洗浄液の少なく とも一部は、 導液部からスク リ ューコンペャのフラ ィ ト外周縁とスク リーン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向け て直接噴出する。

それにより、 処理物全体とは別に、 スクリユーコンべャのフライ ト外 周縁と前記スク リーン部内周面との間の隙間に生じた残層結晶を特に直 接洗浄することができるので、 残層結晶の固着がなくなり移動性.も高ま り、 搬送中の処理物全体に対する洗浄液の透過性も向上する。 従って、 スクリーン部における処理物の目詰まりを未然に防ぐことができると共 に、 本来の処理物中の不純物の置換用としての洗浄液量を抑制すること が可能になり、 スク リーン部における処理物の目漏れ量を減少させるこ とが可能となる。 前記 [ 2 ] に記載の遠心分離機によれば、 噴出した洗浄液の少なく と も一部は、 導液部からスク リュ コンペャのフライ ト外周縁とスクリ一 ン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向けて直接噴出する。 その 際、 導液部から透過する残層結晶の厚みが 1 0 m m以内となるように前 記導液部が設けられているので、 洗浄液は効果的に残層結晶を通過し、 スクリーン部における処理物の目漏れ量をより効果的に減少させること が可能となる。

前記 [ 3 ] に記載の遠心分離機によれば、 噴出した洗浄液の少なく と も一部は、 導液部からスクリュ "コンペャのフライ ト外周縁とスクリ一 ン部内周面との間の隙間に生じる残層結晶に向けて直接噴出する。 その 際、 洗浄液の導液部の少なく とも一部は、 その先端がスク リーン部内面 から 1 0 m m以内に設けられているので、 洗浄液は効果的に残層結晶を 通過し、 スクリーン部における処理物の目漏れ量をより効果的に減少さ せることが可能となる。

前記 [ 4 ] に記載の遠心分離機によれば、 ボウル内に原液が供給され ると、 遠心力によりボウル内で原液が処理物と母液とに分けられ、 処理 物はボウルの内周面に沈降し、 かかる処理物は、 ボウルと回転差を与え られているスクリューコンペャにより搬送される。 ただし、 スクリュー コンペャのフライ ト外周縁とスクリーン部内周面との間に形成される半 径方向の隙間では、 処理物はコンペャで十分には搬送されず残層をなす _c 搬送途中で脱液された処理物は、 一般にその製造過程で生じた不純物 や母液そのものを表面に付着させており、 これら余分な付着物を洗浄す るために、 ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部におい て、 スクリューコンべャのハプにある洗浄ノズルょり処理物に向かって 洗浄液を噴出して洗浄を行う。 ここでの洗浄液は、 例えば、 ボウル内に 原液を供給するフィ一ドチューブ中に別途設けた洗浄液供給経路を介し て、 前記ハブ内にある洗浄液受け部に供給される。

前記洗浄液受け部内には、 前記処理物の残層を洗浄する洗浄液を受け 入れる残層用洗浄液受け部が、 洗浄液受け部内とは独立に区画して設け られており、 この残層用洗浄液受け部に供給された洗浄液は、 フライ ト のらせん方向に沿って設けられた残層用洗浄経路により、 前記洗浄液受 け部とは仕切られた状態でフライ ト外周縁より残層処理物に向けて直接 噴出される。 それにより、 洗浄ノズルによる処理物の洗浄と、 残層用洗 浄経路による残層処理物の洗浄を別々に行うことができ、 それぞれの洗 浄液の種類や液量を互いに異ならせることもできる。

このように、 処理物全体とは別に、 前記スクリューコンペャのフライ ト外周縁と前記スクリーン部内周面との間の隙間に生じた残層処理物を 特に直接洗浄することができるので、 残層処理物の固着がなくなり移動 性も高まり'、 搬送中の処理物全体に対する洗浄液の透過性も向上する。 従って、 スクリーン部における処理物の目詰まりを未然に防ぐことがで きると共に、 本来の処理物中の不純物の置換用としての洗浄液量を抑制 することが可能になり、 スク リーン部における処理物の目漏れ量を減少 させることが可能となる。

また、 前記 [ 5 ] に記載の遠心分離機によれば、 前記残層用洗浄液受 け部内の洗浄液は、 前記フライ トの内周縁が連なる位置にて、 フライ ト のらせん方向に沿って所定間隔おきに設けられている接続管を通り、 前 記スクリユーコンべャのハブないしフライ ト内部に設けられている洗浄 液排出孔からボウル内に飛び出す。 洗浄液排出孔は、 ハプ内周側よりフ ライ ト外周縁にかけて放射方向に延びており、 フライ ト外周縁に開口す る前記各洗浄液排出孔の先端口より、 前記残層処理物に向けて洗浄液を 直接噴出させることができる。

ここで前記 [ 7 ] に記載の遠心分離機のように、 前記フライ ト外周縁 の先端面に、 フライ トのらせん方向に連続して延び、 前記各洗浄液排出 孔の先端口が連通する溝を形成すれば、 前記各洗浄液排出孔の先端口よ り出る洗浄液は溝に沿ってフライ ト外周縁の全域に行き渡り、 前記残層 処理物に向けて半径方向の全周に広がるように直接噴出させることがで さる。

また、 前記 [ 6 ] に記載の遠心分離機によれば、 前記残層用洗浄液受 け部内の洗浄液は、 前記フライ トの処理物搬送面と反対側の面に隣接す る位置にて、 フライ トのらせん方向に沿って所定間隔おきに設けられて いる接続管と、 前記スクリユーコンべャのハブに設けられている洗浄液 連通孔とを通り、 前記フライ トの反対側の面に、 フライ トのらせん方向 に沿って所定間隔おきに設けられている洗浄液排出パイプに導入される, 各洗浄液排出パイプは、 フライ トの内周縁より外周縁にかけて放射方 向に延びており、 フライ ト外周縁に沿った各洗浄液排出パイプの先端口 より、 前記残層処理物に向けて洗浄液を直接噴出させることができる。 このような構成によれば、 フライ ト自体に孔を設ける加工は不要となり 洗浄液排出パイプをフライ トに後付けすることができ、 比較的容易に製 作することができる。

さらにまた、 前記スクリユーコンべャのハプ内にある前記洗浄液受け 部と前記残層用洗浄液受け部とに洗浄液を供給するには、 前記 [ 8 ] に 記載したように、 同じくハブ内に揷入する原液供給用のフィードチュー ブの一部を有効に利用することができる。

すなわち、 フィードチューブ内に、 前記洗浄液受け部に洗浄液を供給 する洗浄液供給経路を形成し、 前記洗浄液受け部に対して半径方向に重 なるフィードチューブの途中に洗浄液供給経路の開放口を設ける。

同様にフィードチューブ内に、 前記残層用洗浄液受け部に洗浄液を供 給する残層用洗浄液供給経路を形成し、 前記残層用洗浄液受け部に対し て半径方向に重なるフィードチューブの途中に残層用洗浄液供給経路の 開放口を設ければ、 洗浄液受け部および残層用洗浄液受け部に対して、 別々に洗浄液を効率よく供給することが可能となる。

前記 [ 9 ] に記載の遠心分離機によれば、 ボウル内に原液が供給され ると、 遠心力によりボウル内で原液が処理物と母液とに分けられ、 処理 物はボウルの内周面に沈降し、 かかる処理物は、 ポウルと回転差を与え られているスク リ ユー コンべャにより搬送される。 ただし、 スク リ ュー コンペャのフライ ト外周縁とスクリーン部内周面との間に形成される半 径方向の隙間では、 処理物はコンペャで十分には搬送されず残層をなす ( 搬送途中で脱液された処理物は、 一般にその製造過程で生じた不純物 や母液そのものを表面に付着させており、 これら余分な付着物を洗浄す るために、 ボウルの一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部におい て、 スク リューコンべャのハブにある洗浄ノズルょり処理物に向かって 洗浄液を噴出して洗浄を行う。 ここでの洗浄液は、 例えば、 ボウル内に 原液を供給するフィードチューブ中に別途設けた洗浄液供給経路を介し て、 前記ハプ内にある洗浄液受け部に供給される。

前記洗浄液受け部内の洗浄液は、 前記洗浄ノズルより噴出されるほか、 前記フライ トの処理物搬送面と反対側の面に隣接する位置にて、 フライ トのらせん方向に沿って所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 からボウル内に飛び出す。 ここで洗浄液は飛び散ることなく、 フライ ト の反対側の面における外周縁に沿つて、 該反対側の面に対して所定の隙 間を空けた状態でフライ トのらせん方向に延びる細幅状の力パーフライ トと、 フライ ト外周縁との間の細い隙間より、 残層処理物に向けて直接 噴出される。

それにより、 洗浄ノズルによる処理物の全体的な洗浄とは別に、 特に 残層処理物に対する局所的な洗浄も併せて行うことができるので、 残層 処理物の固着がなくなり移動性も高まり、 搬送中の処理物全体に対する 洗浄液の透過性も向上する。 従って、 スク リーン部における処理物の目

PRまりを未然に防ぐことができると共に、 本来の処理物中の不純物の置 換用としての洗浄液量を抑制することが可能になり、 スクリーン部にお ける処理物の目漏れ量も減少させることが可能となる。

前記 [ 1 0 ] に記載のように、 前記洗浄液受け部に、 前記ボウルのス クリーン部における軸方向に洗浄液受け部内を複数に区画する仕切り板 を設けた場合、 例えば、 ボウル内に原液を供給するフィードチューブ中 に別途設けた洗浄液供給経路を介して、 前記洗浄液受け部の総ての区画 内に洗浄液を供給しても良く、 あるいは一部の区画内のみに限定して洗 浄液を供給することも可能である。

かかる場合に、 洗浄液が供給された洗浄液受け部の区画内に、 ボウル 半径方向に重なる範囲のスクリーン部に対してのみ洗浄液が嘖出される, それにより、 スク リーン部における洗浄範囲を適宜選択することができ る。

前記 [ 1 1 ] に記載の遠心分離機によれば、 前記洗浄液受け部内には. 処理物の残層を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部が、 洗 浄液受け部内とは独立に区画して設けられており、 この残層用洗浄液受 け部に供給された洗浄液は、 前記フライ トの処理物搬送面と反対側の面 に隣接する位置にて、 フライ トのらせん方向に沿って所定間隔おきに設 けられている接続管を通り、 前記スク リユーコンべャのハブに設けられ ている残層用洗浄液排出孔から飛び出す。

ここでボウル内に飛び出した洗浄液は飛び散ることなく、 前記フライ トの反対側の面における外周縁に沿って、 フライ トのらせん方向に延ぴ る細幅状の力パーフライ トと、 フライ ト外周縁との間の細い隙間より、 前記残層処理物に向けて直接噴出される。 それにより、 前記 [ 9 ] の場 合と同様に、 処理物に対する洗浄液の透過性および残層処理物の移動性 を高めることができる。

また、 本遠心分離機において、 前記スク リ ューコンペャのハブ内にあ る洗浄液受け部と残層用洗浄液受け部とに洗浄液を供給するには、 前記 [ 1 2 ] に記載したように、 ハプ内に挿入する原液供給用のフィードチ ユーブの一部を有効に利用することができる。

すなわち、 フィードチューブ内に、 前記洗浄液受け部に洗浄液を供給 する洗浄液供給経路を形成し、 前記洗浄液受け部に対して半径方向に重 なるフィードチューブの途中に洗浄液供給経路の開放口を設ける。

同様にフィードチューブ内に、 前記残層用洗浄液受け部に洗浄液を供 給する残層用洗浄液供給経路を形成し、 前記残層用洗浄液受け部に対し て半径方向に重なるフィードチューブの途中に残層用洗浄液供給経路の 開放口を設ければ、 洗浄液受け部および残層用洗浄液受け部に対して、 別々に洗浄液を効率よく供給することが可能となる。

前記 [ 1 3 ] に記載の遠心分離機によれば、 前記ハブの一端側内部に. 前記洗浄液受け部とは別に、 処理物の残層を洗浄する洗浄液を受け入れ る残層用洗浄液受け室が設けられており、 この残層用洗浄液受け室に供 給された洗浄液は、 ハブの外周に配列されている複数の残層用洗浄液導 入管にそれぞれ導入される。

そして、 各残層用洗浄液導入管内に導入された洗浄液は、 各残層用洗 浄液導入管の途中に所定間隔おきに設けられている複数の残層用洗浄液 排出孔を通り、 ボウル内に飛び出す。 ここで飛び出した洗浄液は、 前記 フライ トの反対側の面における外周縁に沿って、 フライ トのらせん方向 に延びる細幅状のカバーフライ トと、 フライ ト外周縁との間の細い隙間 より、 前記残層処理物に向けて直接噴出される。 それにより、 前記 [ 9

] ， [ 1 1 ] の場合と同様に、 処理物に対する洗浄液の透過性および残 層処理物の移動性を高めることができる。

さらにまた、 前記 [ 1 4 ] に記載のように、 前記カバーフライ トを、 前記フライ トにおける反対側の面に対して、 前記ハブに近接する側から フライ ト外周縁に近接する側にかけて隙間が次第に狭まる勾配をつけて 所定間隔おきに並ぶ支持板を介して取り付ければ、 前記ハブ側から飛ぴ 出す洗浄液を広い範囲で受け入れつつ、 受け入れた洗浄液を狭い範囲よ り残層処理物に対して直接噴出させることができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の第 1実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦断 面図である。

図 2は、 本発明の第 1実施の形態に係る遠心分離機の全体を示す縦断 面図である。

図 3は、 図 1の III— III線断面図である。

図 4は、 本発明の第 2実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦断 面図である。

図 5は、 本発明の第 2実施の形態に係る遠心分離機の要部を拡大して 示す縦断面図である。

図 6は、 図 4の VI— VI線断面図である。

図 7は、 本発明の第 3実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦断 面図である。

図 8は、 図 7の VIII— VI II線断面図である。

図 9は、 本発明の第 4実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦断 面図である。

図 1 0は、 本発明の第 4実施の形態に係る遠心分離機の全体を示す縦 断面図である。 図 1 1は、 図 9の XI— XI線断面図である。

図 1 2は、 本発明の第 5実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦 断面図である。

図 1 3は、 本発明の第 6実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦 断面図である。

図 1 4は、 図 1 3の XIV— XIV線断面図である。

図 1 5は、 本発明の第 7実施の形態に係る遠心分離機の要部を示す縦 断面図である。

図 1 6は、 図 1 5の XVI— XVI線断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面に基づき本発明を代表する各種の実施の形態を説明する。 図 1〜図 3は本発明の第 1実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0は、 スク リーンボウル型遠心分離 機と称されるものであり、 略円筒型のポウル 2 0内にスクリユーコンべ ャ 4 0を備え、 これらを相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル

2 0内に供給される原液から処理対象である処理物と母液を別々に分離 することができるように構成されている。

ここで処理物とは、 化学工業や食品工業の分野における各種結晶等が 該当し、 具体的には例えば、 ペッ トボトルやポリエステル繊維の原料と なるテレフタル酸、 テレフタル酸の原料となるパラキシレン、 C D— R

O Mの原料となるビスフヱノール、 その他、 化学調味料の原料となるグ ルタ ミ ンソーダ等が該当する。 また母液には各種の溶媒が該当する。 各 種結晶は、 その製造過程において未重合物質ゃスラリーを構成する溶媒 を結晶表面に付着しており、 これらの付着物は洗浄液 （特定の別な溶媒 等） により洗浄置換することができる。 以下、 処理物として結晶に適用 した場合を例に説明する。

図 2に示すように、 ボウル 2 0 とその内部のスクリユーコンべャ 4 0 は、 ケーシング 1 1 の内部にシャフ ト 1 2 a , 1 2 bを介して回転可能 に軸支されている。 ボウル 2 0およびスク リ ューコンペャ 4 0は、 片側 の軸受け 1 3に連設された差動装置 1 4によって微少差速で回転駆動さ れる。 かかる差動装置 1 4自体は公知であり詳細な説明は省略する。 ケーシング 1 1 の内部は、 次述するボウル 2 0に設けられている排出 口 2 4、 スク リーン部 3 0、 ダム部 2 6等にそれぞれ対応するように区 画されている。 そして、 ケーシング 1 1 の下部には、 前記排出口 2 4に 連通する結晶排出口 1 5、 前記スク リーン部 3 0に連通する洗浄液排出 口 1 6、 前記ダム部 2 6に連通する母液排出口 1 7がそれぞれ設けられ ている。

ボウル 2 0の一端側 （図 2中で右側） が結晶の排出方向となっており ボウル 2 0の他端側 （図 2中で左側） から順に、 大径の平行筒部 2 1 と 一端側に向かって内径が漸次縮小するテーパー部 2 2と、 小径の平行筒 部 2 3 とに区分けされている。 小径の平行筒部 2 3の先端側には、 結晶 の排出口 2 4が開設され、 大径の平行筒部 2 1の先端側には、 ボウル 2 0の半径方向の液深を規制すると共に、 結晶を分離した母液をボウル 2 0外へ排出可能なダム部 2 6が設けられている。

図 1に示すように、 小径の平行筒部 2 3は、 その壁面に多数の濾液排 出孔 2 5が形成され、 内周側が円筒状の濾材 3 1で全周方向に覆われて. スク リーン部 3 0をなしている。 濾液排出孔 2 5の大きさは、 結晶の粒 子径をさほど考慮する必要はないが、 濾材 3 1は、 結晶の粒子径より小 径サイズの多数の微小孔ないしスリ ッ トを有する素材から成る。 具体的 には例えば、 ゥエッジワイヤースク リーンや多孔質セラミック成形体等 を用いるとよい。 なお、 平行筒部 2 3の内周面は濾材 3 1の厚さ分だけ 表面が削られている。

スク リ ューコンべャ 4 0は、 その回転軸となるハブ 4 1 と、 該ハブ 4 1の外周にスクリユー状に設けられるフライ ト 4 2とからなり、 フライ ト 4 2は、 結晶をボウル 2 0の一端側 （図 2中で右側） へ搬送するよう に形成されている。 なお、 フライ ト 4 2の外周縁と平行筒部 2 3の内周 面 （スタ リーン部 3 0の濾材 3 1表面） との間には、 スク リューコンべ ャ 4 0とボウル 2 0とが異なる速度で回転する構造上、 半径方向に隙間 が生じるように設定されている。

ハブ 4 1には、 その内部に供給された洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部 4 3と、 該洗浄液受け部 4 3内の洗浄液を前記ボウル 2 0のスクリー ン部 3 0に向かって噴出する洗浄ノズル 4 5とが設けられている。 洗浄 液受け部 4 3は、 ハブ 4 1の内周面の全周方向に亘り軸心方向に所定幅 に延出する仕切りで囲まれた部位からなる。

洗浄液受け部 4 3の底側となるハブ 4 1の周壁には、 所定間隔おきに 洗浄液連通孔 4 4が設けられ、 ハプ 4 1の外周面側に、 前記洗浄液連通 孔 4 4に連通する洗浄ノズル 4 5が突設されている。 ここで洗浄ノズル 4 5は、 図 1に示すようにフライ ト 4 2のピッチ中央よりやや他端側 （ 図 1中で左側） で、 スク リーン部 3 0を半径方向に臨む位置に配されて いる。

さらに洗浄液受け部 4 3内には、 フライ ト 4 2外周縁とスクリーン部 3 0内周面との間の隙間に生じる残層結晶を洗浄する洗浄液を受け入れ る残層用洗浄液受け部 4 6が、 洗浄液受け部 4 3内とは独立に区画して 設けられている。 残層用洗浄液受け部 4 6は、 円筒部材の両端に全周方 向に亘り軸心方向に所定幅に延出する仕切りを設けてなり、 その底側に は、 所定間隔おきに接続管 4 7が突設され、 各接続管 4 7によって残層 用洗浄液受け部 4 6は、 前記洗浄液受け部 4 3内にてハブ 4 1の内周面 より離隔した状態に固設されている。 図 1に示すように各接続管 4 7は 前記フライ ト 4 2の内周縁が連なる位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方 向に沿つて所定間隔おきに配されている。

本実施の形態では、 スク リユーコンべャ 4 0におけるフライ ト 4 2の 内周縁が連なる位置にて、 ハブ 4 1ないしフライ ト 4 2内部に、 ハブ 4 1内周側よりフライ ト 4 2外周縁にかけて放射方向に延びて、 前記各接 続管 4 7が連通する複数の洗浄液排出孔 4 9が設けられている。 各洗浄 液排出孔 4 9は各接続管 4 7と共に、 前記残層用洗浄液受け部 4 6内の 洗浄液を、 前記洗浄液受け部 4 3とは仕切られた状態でフライ ト 4 2外 周縁よりスク リーン部 3 0上の残層結晶に向けて直接噴出させる残層用 洗浄経路をなしている。

洗浄液連通孔 4 4に連通する洗浄ノズル 4 5や、 複数の洗浄液排出孔 4 9は、 洗浄液の少なく とも一部を、 前記スク リ ューコンペャ 4 0のフ ライ ト 4 2外周縁と前記スクリーン部 3 0内周面との間の隙間に生じる 残層結晶に向けて直接噴出するための導液部を構成している。 そして、 洗浄液の導液部の少なく とも一部であるところの、 各接続管 4 7が連通 する複数の洗浄液排出孔 4 9は、 その先端がスク リーン部 3 0内面から 1 0 m m以内に設けられている。 また、 噴出した洗浄液の少なく とも一 部は、 透過する残層結晶の厚みが 1 0 m m以内となるように前記導液部 が設けられている。

ハプ 4 1の内部には、 その軸方向に延びる原液供給用のフィ一ドチュ ープ 6 0が揷入されている。 フィードチューブ 6 0の始端は、 ハブ 4 1 やボウル 2 0より外部に延出し原液供給口 6 1 となり、 フィードチュー ブ 6 0の終端は、 ハブ 4 1内部の略中央に配されて原液出口 6 2となる。 さらにフィードチューブ 6 0内に、 前記洗浄液受け部 4 3に洗浄液を供 給する洗浄液供給経路をなす洗浄液供給管 7 1 と、 前記残層用洗浄液受 け部 4 6に洗浄液を供給する残層用洗浄液供給経路をなす残層用洗浄液 供給管 7 2とが挿入されている。

洗浄液供給管 7 1の始端は、 フィー ドチューブ 6 0の始端側にて軸方 向と略直角に開口する洗浄液供給口 7 1 aをなしている。 また、 ハブ 4 1内において洗浄液受け部 4 3に対して半径方向に重なるフィ一ドチュ ーブ 6 0の途中には、 洗浄液供給管 7 1の開放口 7 1 bが軸方向と略直 角に開口している。 一方、 残層用洗浄液供給管 7 2の始端は、 フィー ド チューブ 6 0の始端側にて軸方向と略直角に開口する残層用洗浄液供給 口 7 2 aをなしている。 また、 ハブ 4 1内において残層用洗浄液受け部 4 6に対して半径方向に重なるフィードチューブ 6 0の途中には、 残層 用洗浄液供給管 7 2の開放口 7 2 bが軸方向と略直角に開口している。 次に、 第 1実施の形態に係る遠心分離機 1 0の作用を説明する。

図 1， 図 2において、 原液はフィードチューブ 6 0を介して、 ポンプ 等の駆動源を用いてボウル 2 0内へ供給される。 フィードチューブ 6 0 'の原液供給口 6 1から送られた原液は、 スクリューコンペャ 4 0のハブ

4 1内の略中央付近に位置する原液出口 6 2から出て、 ボウル 2 0内の ダム部 2 6で予め設定した所定の深さまで張り込まれる。 原液はボウル

2 0内で遠心力の作用を受けて、 母液から結晶が沈降分離される。

遠心力の作用によりボウル 2 0の内周面側へ沈降した結晶は、 ボウル 2 0 と微少差速で回転するスクリユーコンべャ 4 0のフライ ト 4 2によ つて、 ボウル 2 0のテーパー部 2 2へ搬送され、 予めダム部 2 6で設定 されている液深よりも内径側へテーパー部 2 2の内周面上を移動する際 に脱液されて、 さらにスク リーン部 3 0へ搬送される。

搬送途中で脱液された結晶は、 その製造過程で生じた不純物や母液そ のものを表面に付着させており、 スク リーン部 3 0に至った結晶は、 ハ ブ 4 1にある洗浄ノズル 4 5から噴出される洗浄液によって洗浄される _c 洗浄液は、 一般に純水、 酢酸、 純フ ノール、 硫酸、 塩酸等が用いられ. フィードチューブ 6 0に別途挿入してある洗浄液供給管 7 1を介して、 ハブ 4 1内にある洗浄液受け部 4 3に供給される。 洗浄液受け部 4 3に 受け入れられた洗浄液は、 ハブ 4 1周壁の洗浄液連通孔 4 4を通り洗浄 ノズル 4 5から噴出される。

このようにスクリーン部 3 0で結晶は洗浄およぴ脱液作用を受け、 さ らに排出口 2 4側へ搬送されるが、 スク リユーコンべャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁とスクリーン部 3 0内周面との間の隙間には結晶の残層が形 成される。 かかる残層結晶は、 残層用洗浄経路によって、 前記洗浄液受 け部 4 3とは仕切られた状態でフライ ト 4 2外周縁から噴射される洗浄 液により直接的かつ局所的に洗浄される。 ここでの洗浄液は、 前記洗浄 ノズル 4 5から噴出させるものと同じ液を用いる場合が多く、 フィード チューブ 6 0に別途挿入してある残層用洗浄液供給管 7 2を介して、 ハ ブ 4 1内にある残層用洗浄液受け部 4 6に供給される。

詳しく言えば、 残層用洗浄液受け部 4 6内の洗浄液は、 前記フライ ト 4 2の内周縁が連なる位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所 定間隔おきに設けられている接続管 4 7を通り、 ハブ 4 1ないしフライ ト 4 2内部に設けられている洗浄液排出孔 4 9からボウル 2 0内に飛び 出す。 洗浄液排出孔 4 9は、 ハプ 4 1内周側よりフライ ト 4 2外周縁に かけて放射方向に延ぴており、 フライ ト 4 2外周縁に開口する各洗浄液 排出孔 4 9の先端口より、 残層結晶に向けて洗浄液を直接噴出させるこ とができる。

以上のように、 洗浄ノズル 4 5による結晶全体の洗浄とは別に、 残層 用洗浄経路により残層結晶を特に局所的かつ直接に洗浄することができ るので、 残層結晶の固着がなくなり移動性も高まり、 搬送中の結晶全体 に対する洗浄液の透過性も向上する。 そのため、 スク リーン部 3 0にお ける結晶の目詰まりを未然に防ぐことができると共に、 本来の結晶中の 不純物の置換用としての洗浄液量を抑制することが可能になり 、 スク リ ーン部 3 0における結晶の目漏れ量を減少させることが可能となる。

しかも、 洗浄液受け部 4 3と残層用洗浄液受け部 4 6 とには、 互いに 仕切られた状態で別々に洗浄液が供給されるので、 洗浄ノズル 4 5から 噴出させる洗浄液の液量と、 残層用洗浄経路から噴出させる洗浄液の液 量とを外部より別々にコン トロールすることができるため、 結晶洗浄の 置換率および目漏れ量の低減を図るための両方の最適な洗浄液液量の調 整を容易に行うことができる。

スク リーン部 3 0において、 洗浄ノズル 4 5および残層用洗浄経路か ら嘖出された洗浄液は、 結晶や残層結晶の洗浄後に濾材 3 1を通り濾液 排出孔 2 5からボウル 2 0の外部へ排出される。 また、 スク リーン部 3 0で洗浄され脱液された結晶は、 排出口 2 4からボウル 2 0の外部に排 出され、 最後はケーシング 1 1にある結晶排出口 1 5から回収される。 このように、 ボウル 2 0内に原液が供給されると、 遠心力によりボウ ル 2 0内で原液が処理物と母液とに分けられ、 処理物はボウル 2 0の内 周面に沈降し、 かかる処理物は、 ボウル 2 0と回転差を与えられている スク リ ューコンペャ 4 0により搬送される。 ただし、 スク リ ューコンペ ャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁とスクリーン部 3 0内周面との間に形成さ れる半径方向の隙間では、 処理物はコンペャで十分には搬送されず残層 をなす。

搬送途中で脱液された処理物は、 一般にその製造過程で生じた不純物 や母液そのものを表面に付着させており、 これら余分な付着物を洗浄す るために、 ボウル 2 0の一端側の内周面に沿って設けたスクリーン部 3 0において、 洗浄液の少なく とも一部は、 導液部からスクリューコンペ ャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁とスクリーン部 3 0内周面との間の隙間に 生じる残層結晶に向けて直接噴出する。

それにより、 処理物全体とは別に、 スク リ ューコンペャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁と前記スクリーン部 3 0内周面との間の隙間に生じた残層 結晶を特に直接洗浄することができるので、 残層結晶の固着がなくなり 移動性も高まり、 搬送中の処理物全体に対する洗浄液の透過性も向上す る。 従って、 スク リーン部 3 0における処理物の目詰まりを未然に防ぐ ことができると共に、 本来の処理物中の不純物の置換用としての洗浄液 量を抑制することが可能になり、 スク リーン部 3 0における処理物の目 漏れ量を減少させることが可能となる。

噴出した洗浄液の少なく とも一部が、 導液部からスク リ ューコンペャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁とスクリーン部 3 0内周面との間の隙間に生 じる残層結晶に向けて直接噴出し、 その際、 導液部から透過する残層結 晶の厚みが 1 0 m m以内となるように前記導液部が設けられているので. 洗浄液は効果的に残層結晶を通過し、 スク リーン部 3 0における処理物 の目漏れ量をより効果的に減少させることが可能となる。 また、 洗浄液 の導液部の少なく とも一部は、 その先端がスクリーン部 3 0内面から 1 0 m m以内に設けられているので、 洗浄液は効果的に残層結晶を通過し. スク リーン部 3 0における処理物の目漏れ量をより効果的に減少させる ことが可能となる。

図 4〜図 6は本発明の第 2実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 O Aは、 前述した第 1実施の形態に おける前記フライ ト 4 2外周縁の先端面に、 該フライ ト 4 2のらせん方 向に連続して延び、 前記各洗浄液排出孔 4 9の先端口が連通する溝 4 9 aを形成したものである。 詳しくは例えば、 溝 4 9 aの巾は 1〜 5 m m 程度、 深さは 1 0〜 2 5 m m程度に設定するとよい。 なお、 第 1実施の 形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。 このような第 2実施の形態によれば、 前記各洗浄液排出孔 4 9の先端 口より出る洗浄液は、 溝 4 9 aに沿ってフライ ト 4 2外周縁の全域に行 き渡り、 前記残層処理物に向けて半径方向の全周に広がるように直接噴 出させることができる。 それにより、 前記各種実施の形態と同様に、 結 晶に対する洗浄液の透過性およぴ残層結晶の移動性を高めるこ'とができ る。

図 7およぴ図 8は本発明の第 3実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0 Bは、 図 7に示すように、 前記残 層用洗浄液受け部 4 6の各接続管 4 7は、 前記フライ ト 4 2の処理物搬 送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のら せん方向に沿って所定間隔おきに配されており、 前記ハブ 4 1の周壁に は、 各接続管 4 7が連通する洗浄液連通孔 4 8が設けられている。

そして、 スクリユーコンべャ 4 0におけるフライ ト 4 2の処理物搬送 面 4 2 a と反対側の面 4 2 bには、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って 所定間隔おきに、 フライ ト 4 2の内周縁より外周縁にかけて放射方向に 延びて、 前記各洗浄液連通孔 4 8にそれぞれ連通する複数の洗浄液排出 パイプ 8 0が取り付けられている。 かかる洗浄液排出パイプ 8 0は、 接 続管 4 7や洗浄液連通孔 4 8 と共に残層用洗浄経路をなしている。

このような第 3実施の形態によれば、 前記残層用洗浄液受け部 4 6内 の洗浄液は、 前記フライ ト 4 2の処理物搬送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所定間隔お きに設けられている接続管 4 7と、 前記スクリユーコンべャ 4 0のハブ

4 1に設けられている洗浄液連通孔 4 8とを通り、 前記フライ ト 4 2の 反対側の面 4 2 bに、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所定間隔おき に設けられている洗浄液排出パイプ 8 0に導入される。

各洗浄液排出パイプ 8 0は、 フライ ト 4 2の内周縁より外周縁にかけ て放射方向に延びており、 フライ ト 4 2外周縁に沿った各洗浄液排出パ イブ 8 0の先端口より、 前記残層処理物に向けて洗浄液を直接噴出させ ることができる。 このような構成によれば、 フライ ト 4 2自体に孔を設 ける加工は不要となり、 洗浄液排出パイプ 8 0をフライ ト 4 2に後付け することができ、 比較的容易に製作することができる。 なお、 各洗浄液 排出パイプ 8 0を放射状にできるだけ狭い間隔で取り付けることにより 洗浄液を残層結晶に対して全周方向に広がるように噴出させることがで ぎる。

図 9〜図 1 1は本発明の第 4実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0は、 スク リーンボウル型遠心分離 機と称されるものであり、 略円筒型のボウル 2 0内にスク リ ューコンペ ャ 4 0を備え、 これらを相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル 2 0内に供給される原液から処理対象である処理物と母液を別々に分離 することができるように構成されている。

ここで処理物とは、 化学工業や食品工業の分野における各種結晶等が 該当し、 具体的には例えば、 ペッ トポトルゃポリエステル繊維の原料と なるテレフタル酸、 テレフタル酸の原料となるパラキシレン、 C D— R O Mの原料となるビスフエノール、 その他、 化学調味料の原料となるグ ルタ ミ ンソーダ等が該当する。 また母液には各種の溶媒が該当する。 各 種結晶は、 その製造過程において未重合物質やスラ リーを構成する溶媒 を結晶表面に付着しており、 これらの付着物は洗浄液 （特定の別な溶媒 等） により洗浄置換することができる。 以下、 処理物として結晶に適用 した場合を例に説明する。

図 1 0に示すように、 ボウル 2 0とその内部のスクリユーコンべャ 4 0は、 ケーシング 1 1 の内部にシャフ ト 1 2 a， 1 2 bを介して回転可 能に軸支されている。 ボウル 2 0およびスクリューコンペャ 4 0は、 片 側の軸受け 1 3に連設された差動装置 1 4によつて微少差速で回転駆動 される。 かかる差動装置 1 4自体は公知であり詳細な説明は省略する。 ケーシング 1 1の内部は、 次述するボウル 2 0に設けられている排出 口 2 4、 スク リーン部 3 0、 ダム部 2 6等にそれぞれ対応するように区 画されている。 そして、 ケーシング 1 1 の下部には、 前記排出口 2 4に 連通する結晶排出口 1 5、 前記スクリーン部 3 0に連通する洗浄液排出 口 1 6、 前記ダム部 2 6に連通する母液排出口 1 7がそれぞれ設けられ ている。

ボウル 2 0の一端側 （図 1 0中で右側） が結晶の排出方向となってお り、 ボウル 2 0の他端側 （図 1 0中で左側） から順に、 大径の平行筒部 2 1 と、 一端側に向かって内径が漸次縮小するテーパー部 2 2と、 小径 の平行筒部 2 3 とに区分けされている。 小径の平行筒部 2 3の先端側に は、 結晶の排出口 2 4が開設され、 大径の平行筒部 2 1の先端側には、 ボウル 2 0の半径方向の液深を規制すると共に、 結晶を分離した母液を ボウル 2 0外へ排出可能なダム部 2 6が設けられている。

図 9に示すように、 小径の平行筒部 2 3は、 その壁面に多数の濾液排 出孔 2 5が形成され、 内周側が円筒状の濾材 3 1で全周方向に覆われて スク リーン部 3 0をなしている。 濾液排出孔 2 5の大きさは、 結晶の粒 子径をさほど考慮する必要はないが、 濾材 3 1は、 結晶の粒子径より小 径サイズの多数の微小孔ないしス リ ッ トを有する素材から成る。 具体的 には例えば、 ゥエッジワイヤースク リーンや多孔質セラミック成形体等 を用いるとよい。 なお、 平行筒部 2 3の内周面は濾材 3 1の厚さ分だけ 表面が削られている。

スクリユーコンべャ 4 0は、 その回転軸となるハブ 4 1 と、 該ハプ 4 1の外周にスク リ ュー状に設けられるフライ ト 4 2とからなり、 フライ ト 4 2は、 結晶をボウル 2 0の一端側 （図 1 0中で右側） へ搬送するよ うに形成されている。 なお、 フライ ト 4 2の外周縁と平行筒部 2 3の内 周面 （スク リーン部 3 0の濾材 3 1表面） との間には、 スクリューコン べャ 4 0とボウル 2 0とが異なる速度で回転する構造上、 半径方向に隙 間が生じるように設定されている。

ハブ 4 1には、 その内部に供給された洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部 4 3と、 該洗浄液受け部 4 3内の洗浄液を前記ボウル 2 0のスクリー ン部 3 0に向かって噴出する洗浄ノズル 4 5とが設けられている。 洗浄 液受け部 4 3は、 ハプ 4 1の内周面の全周方向に 1り軸心方向に所定幅 に延出する仕切りで囲まれた部位からなる。

洗浄液受け部 4 3の底側となるハプ 4 1の周壁には、 所定間隔おきに 洗浄液排出孔 4 4が設けられ、 ハプ 4 1の外周面側に、 前記洗浄液排出 孔 4 4に連通する洗浄ノズル 4 5が突設されている。 ここで洗浄ノズル 4 5は、 図 9に示すようにフライ ト 4 2のピッチ中央よりやや他端側 （ 図 9中で左側） で、 スク リーン部 3 0を半径方向に臨む位置に配されて いる。

さらに洗浄液受け部 4 3内には、 フライ ト 4 2の処理物搬送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方向に 沿って所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 5 2が設けられて いる。 かかる残層用洗浄液排出孔 5 2は、 前記洗浄液受け部 4 3内の洗 浄液を、 前記洗浄ノズル 4 5とは別に、 スクリーン部 3 0上の残層結晶 に向けて直接噴出するためのものである。

フライ ト 4 2の処理物搬送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bにおける外周 縁に沿って、 該反対側の面 4 2 bに対して所定の隙間を空けた状態でフ ライ ト 4 2のらせん方向に延びる細幅状のカバーフライ ト 5 0が取り付 けられている。 前記残層用洗浄液排出孔 5 2から飛び出す洗浄液は、 フ ライ ト 4 2外周縁と力パーフライ ト 5 0との間の隙間より、 前記残層結 晶に対して直接噴出されるようになつている。

カバーフライ ト 5 0は、 フライ ト 4 2における反対側の面 4 2 bに対 して、 前記ハプ 4 1に近接する側からフライ ト 4 2外周縁に近接する側 にかけて隙間が次第に狭まる勾配がつけられた状態に配され、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所定間隔おきに並ぶ支持板 5 1を介して取り 付けられている。

ハプ 4 1の内部には、 その軸方向に延びる原液供給用のフィ一ドチュ ーブ 6 0が揷入されている。 フィードチューブ 6 0の始端は、 ハブ 4 1 やボウル 2 0より外部に延出し原液供給口 6 1 となり、 フィードチュー ブ 6 0の終端は、 ハブ 4 1内部の略中央に配されて原液出口 6 2となる, さらにフィードチューブ 6 0内には、 前記洗浄液受け部 4 3に洗浄液を 供給する洗浄液供給管 7 1が挿入されている。

洗浄液供給管 7 1の始端は、 フィードチューブ 6 0の始端側にて軸方 向と略直角に開口する洗浄液供給口 7 1 aをなしている。 また、 ハブ 4 1内において洗浄液受け部 4 3に対して半径方向に重なるフィードチュ ープ 6 0の途中には、 洗浄液供給管 7 1の開放口 7 1 bが軸方向と略直 角に開口している。

次に、 第 4実施の形態に係る遠心分離機 1 0の作用を説明する。

図 9， 図 1 0において、 原液はフィードチューブ 6 0を介して、 ポン プ等の駆動源を用いてボウル 2 0内へ供給される。 フィードチューブ 6

0の原液供給口 6 1から送られた原液は、 スクリューコンべャ 4 0のハ ブ 4 1内の略中央付近に位置する原液出口 6 2から出て、 ボウル 2 0内 のダム部 2 6で予め設定した所定の深さまで張り込まれる。 原液はボウ ル 2 0内で遠心力の作用を受けて、 母液から結晶が沈降分離される。 · 遠心力の作用によりポウル 2 0の内周面側へ沈降した結晶は、 ボウル

2 0と微少差達で回転するスク リユーコンべャ 4 0のフライ ト 4 2によ つて、 ボウル 2 0のテーパー部 2 2へ搬送され、 予めダム部 2 6で設定 されている液深よりも内径側へテーパー部 2 2の内周面上を移動する際 に脱液されて、 さらにスク リーン部 3 0へ搬送される。

搬送途中で脱液された結晶は、 その製造過程で生じた不純物や母液そ のものを表面に付着させており、 スク リーン部 3 0に至った結晶は、 ハ プ 4 1にある洗浄ノズル 4 5から噴出される洗浄液によって洗浄される ₍ 洗浄液は、 一般に純水、 酢酸、 純フエノール、 硫酸、 塩酸等が用いられ. フィードチューブ 6 0に別途挿入してある洗浄液供給管 7 1を介して、 ハプ 4 1内にある洗浄液受け部 4 3に供給される。 洗浄液受け部 4 3に 受け入れられた洗浄液は、 ハブ 4 1周壁の洗浄液排出孔 4 4を通り洗浄 ノズル 4 5から噴出される。

このようにスク リーン部 3 0で結晶は洗浄および脱液作用を受け、 さ らに排出口 2 4側へ搬送されるが、 スク リユーコンべャ 4 0のフライ ト 4 2外周縁とスク リーン部 3 0内周面との間の隙間には結晶の残層が形 成される。 かかる残層結晶は、 前記洗浄ノズル 4 5による洗浄とは別に- フライ ト 4 2外周縁から噴射される洗浄液により直接的かつ局所的に洗 浄される。

すなわち、 洗浄液受け部 4 3内の洗浄液は、 フライ ト 4 2の処理物搬 送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のら せん方向に沿って所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 5 2か らもボウル 2 0内に飛び出す。 ここで飛び出した洗浄液は飛び散ること なく、 前記フライ ト 4 2の反対側の面 4 2 bにおける外周縁に沿って取 り付けられた力パーフライ ト 5 0と、 フライ ト 4 2外周縁との間の細い 隙間より、 前記残層結晶に向けて直接噴出される。

特にカバーフライ ト 5 0は、 図 9に示すように、 前記フライ ト 4 2に おける反対側の面 4 2 bに対して、 ハブ 4 1に近接する側からフライ ト 4 2外周縁に近接する側にかけて隙間が次第に狭まる勾配をつけて、 所 定間隔おきに並ぶ支持板 5 1を介して取り付けたことにより、 各残層用 洗浄液排出孔 5 2から飛び出す洗浄液を広い範囲で受け入れつつ、 受け 入れた洗浄液を狭い範囲より残層結晶に対して局所的に直接噴出させる ことができる。

以上のように、 洗浄ノズル 4 5による結晶全体の洗浄とは別に、 特に 残層処理物に対する局所的な洗浄も併せて行うことができるので、 残層 結晶の固着がなくなり移動性も高まり、 搬送中の結晶全体に対する洗浄 液の透過性も向上する。 そのため、 スク リーン部 3 0における結晶の目 詰まりを未然に防ぐことができると共に、 本来の結晶中の不純物の置換 用としての洗浄液量を抑制することが可能になり、 スク リーン部 3 0に おける結晶の目漏れ量を減少させることが可能となる。

スクリーン部 3 0において、 洗浄ノズル 4 5およびフライ ト 4 2外周 縁より噴出された洗浄液は、 結晶や残層結晶の洗浄後に濾材 3 1を通り 濾液排出孔 2 5からボウル 2 0の外部へ排出される。 また、 スク リーン 部 3 0で洗浄され脱液された結晶は、 排出口 2 4からボウル 2 0の外部 に排出され、 最後はケーシング 1 1にある結晶排出口 1 5から回収され ることになる。

図 1 2は本発明の第 5実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0 Cでは、 前記洗浄液受け部 4 3 .に, 前記ボウル 2 0のスク リーン部 3 0における軸方向に洗浄液受け部 4 3 内を複数に区画する仕切り板 4 3 aを設けて、 前記スクリーン部 3 0に おける洗浄範囲を選択可能に構成している。 なお、 第 4実施の形態と同 種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。

ハブ 4 1の内部に揷入されているフィードチューブ 6 0内には、 前記 洗浄液受け部 4 3内のうち仕切り板 4 3 aで区画された一方 （図 1 2中 で左側部分） に洗浄液を供給する洗浄液供給管 7 1 と、 仕切り板 4 3 a で区画された他方 （図 1 2中で右側部分） に洗浄液を供給する洗浄液供 給管 7 3とが、 それぞれ別々に挿入されている。

洗浄液供給管 7 1の始端は、 フィードチューブ 6 0の始端側にて軸方 向と略直角に開口する洗浄液供給口 7 l aをなしている。 ハプ 4 1内の 洗浄液受け部 4 3内のうち仕切り板 4 3 aで区画された一方 （図 1 2中 で左側部分） に対して半径方向に重なるフィ一ドチューブ 6 0の途中に は、 洗浄液供給管 7 1の開放口 7 1 bが軸方向と略直角に開口している, また、 洗浄液供給管 7 3の始端は、 フィー ドチューブ 6 0の始端側に て軸方向と略直角に開口する洗浄液供給口 7 3 aをなしている。 ハブ 4 1内の洗浄液受け部 4 3内のうち仕切り板 4 3 aで区画された他方 （図 1 2中で右側部分） に対して半径方向に重なるフィー ドチューブ 6 0の 途中には、 洗浄液供給管 7 3の開放口 7 3 bが軸方向と略直角に開口し ている。

本実施の形態では、 1つの仕切り板 4 3 aにより、 洗浄液受け部 4 3 内を軸方向に 2分割するように構成されているが、 もちろん、 この態様 に限定されるものではなく、 他に例えば、 2つの仕切り板 4 3 aを設け て洗浄液受け部 4 3内を軸方向に 3つに区画したり、 あるいは、 2つの 仕切り板 4 3 aを設けて洗浄液受け部 4 3内を軸方向に 4つに区画して もよレヽ。

このような第 5実施の形態によれば、 ボウル 2 0内に原液を供給する フィー ドチューブ 6 0中に別途設けた洗浄液供給経路 7 1や洗浄液供給 経路 7 3を介して、 洗浄液受け部 4 3の総ての区画内に洗浄液を供給し ても良く、 あるいは一部の区画内のみに限定して洗浄液を供給すること も可能である。

かかる場合に、 洗浄液が供給された洗浄液受け部 4 3の区画内に、 ボ ウル 2 0半径方向に重なる範囲のスクリーン部 3 0に対してのみ洗浄液 が噴出される。 それにより、 処理物である結晶や洗浄液の種類等に応じ て、 スク リーン部 3 0における洗浄範囲を適宜選択することができる。 図 1 3およぴ図 1 4は本発明の第 6実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0 Dでは、 前記洗浄液受け部 4 3内 に、 前記残層結晶を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け部 4 6が、 洗浄液受け部 4 3内とは独立に区画して設けられている。

残層用洗浄液受け部 4 6は、 円筒部材の両端に全周方向に！：り軸心方 向に所定幅に延出する仕切りを設けてなり、 その底側には、 所定間隔お きに接続管 4 7が突設され、 各接続管 4 7によって残層用洗浄液受け部 4 6は、 前記洗浄液受け部 4 3内にてハブ 4 1の内周面より離隔した状 態に固設されている。

図 1 3に示すように各接続管 4 7は、 前記フライ ト 4 2の処理物搬送 面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のらせ ん方向に沿って所定間隔おきに配されており、 前記ハブ 4 1の周壁には. 各接続管 4 7が連通する残層用洗浄液排出孔 5 2が設けられている。 残 層用洗浄液排出孔 5 2から飛び出す残層用洗浄液受け部 4 6の洗浄液は. カバーフライ ト 5 0とフライ ト 4 2外周縁との間の隙間より、 前記残層 結晶に対して直接噴出されるようになつている。

また、 前記フィードチューブ 6 0内には、 前記洗浄液受け部 4 3に洗 浄液を供給する洗浄液供給経路をなす洗浄液供給管 7 1 と、 前記残層用 洗浄液受け部 4 6に洗浄液を供給する残層用洗浄液供給経路をなす残層 用洗浄液供給管 7 2とが、 それぞれ別々に揷入されている。

洗浄液供給管 7 1の始端は、 フィードチューブ 6 0の始端側にて軸方 向と略直角に開口する洗浄液供給口 7 1 aをなしている。 ハブ 4 1内に おいて洗浄液受け部 4 3に対して半径方向に重なるフィードチューブ 6 0の途中には、 洗浄液供給管 7 1の開放口 7 1 bが軸方向と略直角に開 口している。

一方、 残層用洗浄液供給管 7 2の始端は、 フィードチューブ 6 0の始 端側にて軸方向と略直角に開口する残層用洗浄液供給口 7 2 aをなして いる。 ハブ 4 1内において残層用洗浄液受け部 4 6に対して半径方向に 重なるフィードチューブ 6 0の途中には、 残層用洗浄液供給管 7 2の開. 放口 7 2 bが軸方向と略直角に開口している。

以上のような第 6実施の形態によれば、 残層用洗浄液受け部 4 6に供 給された洗浄液は、 フライ ト 4 2の処理物搬送面 4 2 a と反対側の面 4 2 bに隣接する位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所 間隔 おきに設けられている接続管 4 7を通り、 スク リ ユーコンべャ 4 0のハ プ 4 1に設けられている残層用洗浄液排出孔 5 2から飛び出す。

ボウノレ 2 0内に飛び出した洗浄液は飛び散ることなく、 前記フライ ト 4 2の反対側の面 4 2 bにおける外周縁に沿って取り付けられたカバー フライ ト 5 0と、 フライ ト 4 2外周縁との間の細い隙間より、 前記残層 結晶に向けて直接噴出させることができる。

ここで、 洗浄液受け部 4 3と残層用洗浄液受け部 4 6 とには、 互いに 仕切られた状態で別々に洗浄液が供給されるので、 洗浄ノズル 4 5から 噴出させる洗浄液の液量と、 カバーフライ ト 5 0とフライ ト 4 2外周縁 との間の細い隙間から噴出させる洗浄液の液量とを、 外部より別々にコ ントロールすることができるため、 結晶洗浄の置換率および目漏れ量の 低減を図るための両方の最適な洗浄液液量の調整を容易に行うことがで きる。

図 1 5および図 1 6は本発明の第 7実施の形態を示している。

本実施の形態に係る遠心分離機 1 0 Eでは、 前記スクリューコンペャ

4 0のハブ 4 1の一端側内部に、 前記残層結晶を洗浄する洗浄液を受け 入れる残層用洗浄液受け ¾ 5 4が、 前記洗浄液受け部 4 3 とは別に区画 して設けられている。 本実施の形態では、 残層用洗浄液受け室 5 4はハ ブ 4 1の最先端部分に設けられている。

ハブ 4 1の外周には、 複数の残層用洗浄液導入管 5 3が、 それぞれ前 記フライ ト 4 2を貫通してハブ 4 1の軸方向に延びる状態で、 ハブ 4 1 の円周方向に所定間隔おきに配列するように取り付けられている。 前記 残層用洗浄液受け室 5 4の底部には残層用洗浄液連通孔 5 4 _aが穿設さ れており、 各残層用洗浄液導入管 5 3の一端側は、 それぞれ残層用洗浄 裤連通孔 5 4 aを介して残層用洗浄液受け室 5 4内に連通接続されてい る。

各残層用洗浄液導入管 5 3の他端側は閉じられているが、 各残層用洗 浄液導入管 5 3の途中には、 前記フライ ト 4 2の反対側の面 4 2 bに隣 接する位置にて、 フライ ト 4 2のらせん方向に沿って所定間隔おきに並 ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 5 3 aが設けられている。

各残層用洗浄液排出孔 5 3 aから飛び出す残層用洗浄液受け室 5 4の 洗浄液は、 前記カバーフライ ト 5 0とフライ ト 4 2外周縁との間の隙間 より、 前記残層結晶に対して直接噴出されるようになっている。 なお、 ハプ 4 1内において残層用洗浄液受け室 5 4に対して半径方向に重なる フィードチューブ 6 0の途中には、 残層用洗浄液供給管 7 2の開放口 7 2 bが軸方向と略直角に開口している。

以上のような第 7実施の形態によれば、 残層用洗浄液受け室 5 4に供 給された洗浄液は、 ハプ 4 1の外周に配列されている複数の残層用洗浄 液導入管 5 3にそれぞれ導入される。 そして、 各残層用洗浄液導入管 5 3内に導入された洗浄液は、 各残層用洗浄液導入管 5 3の途中に所定間 隔おきに設けられている複数の残層用洗浄液排出孔 5 3 aを通り、 ボウ ル 2 0内に飛び出す。 ボウル 2 0内に飛び出した洗浄液は飛び散ることなく、 前記フライ ト 4 2の反対側の面 4 2 における外周縁に沿って取り付けられたカバー フライ ト 5 0と、 フライ ト 4 2外周縁との間の細い隙間より、 前記残層 結晶に向けて直接噴出させることができる。 それにより、 前記洗浄ノズ ル 4 5による処理物の洗浄と、 各残層用洗浄液導入管 5 3による残層結 晶の洗浄を別々に行うことができ、 それぞれの洗浄液の種類や液量を互 いに異ならせることもできる。

以上、 本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、 これらの 具体的な構成によれば、 結晶に対する洗浄液の透過性およぴ残層結晶の 移動性を高めることが可能となる。 ただし、 本発明はこれらの実施の形 態に限定されるものではなく、 本発明の要旨を逸脱しない範囲における 変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。 産業上の利用可能性

本発明に係る遠心分離機によれば、 スク リューコンペャのフライ ト外 周縁より、 スク リーン部の内周面に付着している残層処理物に直接洗浄 液を噴射させることができるため、 この残層の移動性を改善し、 洗浄液 全体の透過性が増すため、 局所的に残層処理物のみを洗浄し、 処理物の 含液率を高くすることにより、 残層の固化防止が可能となる。

また、 スク リーン部の目漏れについても処理物全体に洗浄液をかけた 場合、 処理物層を通過する洗浄液の液量に比例した量の処理物と、 スク リーン部の目開きに比例した量の処理物の目漏れを生じるが、 前述の如 く洗浄液をフライ ト外周縁より直接的に残層処理物に噴射することによ り、 残層処理物の固着がなくなり、 搬送中の処理物に対する洗浄液の透 過率が向上するため、 本来の処理物中の不純物の置換用としての洗浄液 量を抑制することが可能になり、 スク リーン部における処理物の総合目 漏れ量を減少させることが可能となる。

Claims

請求の範囲

1. ボウル （2 0 ) 内にスク リューコンペャ （4 0 ) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0 ) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ポウル （2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0 ) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0， 1 0 A， 1 0 B) において、 前記スク リ ューコ ンべャ （4 0 ) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入 れる洗浄液受け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前 記スク リーン部 （ 3 0) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有 する遠心分離機 （ 1 0， 1 0 A， 1 0 B) であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スクリューコンペャ （4 0 ) のフラ イ ト （4 2 ) 外周縁と前記スクリーン部 （ 3 0 ) 内周面との間の隙間に 生じる残層結晶に向けて直接噴出するための導液部を設けることを特徴 とする遠心分離機。

2. ボウル （ 2 0 ) 内にスクリューコンペャ （4 0) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0 ) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0 ) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A, 1 ◦ B) において、 前記スク リューコ ンべャ （4 0) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入 れる洗浄液受け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前 記スクリーン部 （ 3 0 ) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有 する遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A, 1 0 B) であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スクリューコンペャ （4 0 ) のフラ イ ト （4 2 ) 外周縁と前記スクリーン部 （ 3 0 ) 内周面との間の隙間に 生じる残層結晶に向けて直接噴出するための導液部を設け、

噴出した洗浄液の少なく とも一部は、 透過する残層結晶の厚みが 1 0 mm以内となるように前記導液部が設けられていることを特徴とする遠 心分離機。

3. ボウル （ 2 0) 内にスクリューコンペャ （4 0) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0) で、 前記処理物の洗浄およぴ脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A， 1 0 B) において、 前記スク リ ューコ ンべャ （4 0) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入 れる洗浄液受け部 （4 3) と、 該洗浄液受け部 （4 3) 内の洗浄液を前 記スクリーン部 （ 3 0) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5) とを有 する遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A, 1 0 B) であって、

洗浄液の少なく とも一部を、 前記スクリユーコンべャ （4 0) のフラ イ ト （4 2) 外周縁と前記スク リーン部 （ 3 0) 内周面との間の隙間に 生じる残層結晶に向けて直接嘖出するための導液部を設け、

洗浄液の導液部の少なく とも一部は、 その先端がスク リーン部 （ 3 0 ) 内面から 1 0 mm以内に設けられていることを特徴とする遠心分離 機。

4. ボウル （ 2 0) 内にスクリューコンペャ （4 0) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （ 2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A, 1 0 B) において、 前記スク リ ューコ ンべャ （4 0) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入 れる洗浄液受け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3) 内の洗浄液を前 記スク リーン部 （ 3 0 ) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有 する遠心分離機 （ 1 0， 1 0 A， 1 0 B) であって、

前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内に、 前記スク リ ューコンペャ （4 0 ) の フライ ト （4 2) 外周縁と前記スクリーン部 （ 3 0) 内周面との間の隙 間に生じる残層処理物を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け 部 （4 6 ) を、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内とは独立に区画して設け、 前記フライ ト （4 2 ) のらせん方向に沿って、 前記残層用洗浄液受け 部 （4 6 ) 内の洗浄.液を、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) とは仕切られた状 態で前記フライ ト （4 2) 外周縁より前記残層処理物に向けて直接噴出 させる残層用洗浄経路を形成したことを特徴とする遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A， 1 0 B ) 。

5. ボウル （ 2 0 ) 内にスク リ ューコンペャ （4 0 ) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0 ) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （ 2 0 ) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （3 0) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0， 1 0 A) において、 前記スクリユーコンべャ （ 4 0) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄 液受け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前記スク リ ーン部 （ 3 0) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有する遠心 分離機 （ 1 0， 1 0 A) であって、

前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内に、 前記スク リ ューコンペャ （4 0) の フライ ト （4 2) 外周縁と前記スクリーン部 （3 0 ) 内周面との間の隙 間に生じる残層処理物を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け 部 （4 6 ) を、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内とは独立に区画して設け、 前記フライ ト （4 2 ) の内周縁が連なる位置にて、 フライ ト （4 2 ) のらせん方向に沿って所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) の底側に接続管 （4 7) を設けると共に、 前記スクリユーコンべャ （ 4 0 ) のハブ （4 1 ) ないしフライ ト （4 2) 内部に、 ハブ （4 1 ) 内 周側よりフライ ト （4 2) 外周縁にかけて放射方向に延びて前記接続管 (4 7) が連通する洗浄液排出孔 （4 9 ) を設け、

前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) 内の洗浄液を、 前記フライ ト （4 2 ) 外周縁に開口する前記各洗浄液排出孔 （4 9) の先端口より、 前記残 層処理物に向けて直接噴出させることを特徴とする遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 A；) 。

6. ボウル （2 0) 内にスクリューコンペャ （4 0 ) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ポウル （ 2 0) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0 ) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0 B) において、 前記スクリユーコンべャ （4 0) のハプ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受け 部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前記スク リーン部 ( 3 0 ) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有する遠心分離機 ( 1 0 B ) であって、

'前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内に、 前記スク リューコンペャ （4 0) の フライ ト （4 2) 外周縁と前記スク リーン部 （3 0 ) 内周面との間の隙 間に生じる残層処理物を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け 部 （4 6 ) を、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内とは独立に区画して設け、 前記フライ ト （4 2 ) の処理物搬送面 （4 2 a ) と反対側の面 （4 2 b ) に隣接する位置にて、 前記フライ ト （4 2 ) のらせん方向に沿って 所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) の底側に接続管 （4 7 ) を設けると共に、 前記スクリユーコンべャ （4 0 ) のハブ （4 1 ) に前記接続管 （4 7) が連通する洗浄液連通孔 （4 8 ) を設け、 前記フライ ト （4 2 ) の反対側の面 （4 2 b ) に、 フライ ト （4 2) のらせん方向に沿って所定間隔おきに、 フライ ト （4 2 ) の内周縁より 外周縁にかけて放射方向に延びて前記洗浄液連通孔 （4 8 ) が連通する 洗浄液排出パイプ （8 0) を取り付け、

前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) 内の洗浄液を、 前記洗浄液排出パイ プ （ 8 0) の先端口より、 前記残層処理物に向けて直接噴出させること を特徴とする遠心分離機 （ 1 0 B) 。

7. 前記フライ ト （4 2) 外周縁の先端面に、 フライ ト （4 2 ) のらせ ん方向に連続して延ぴ、 前記各洗浄液排出孔 （4 9 ) の先端口が連通す る溝 （4 9 a ) を形成したことを特徴とする請求の範囲第 5項記載の遠 心分離機 （ 1 O A) 。

8. 前記スク リ ューコンペャ （4 0) のハブ （4 1 ) 内部に、 その軸方 向に延びる原液供給用のフィードチューブ （ 6 0 ) を挿入し、

前記フィードチューブ （6 0) 内に、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) に洗 浄液を供給する洗浄液供給経路 （ 7 1 ) を形成すると共に、 前記洗浄液 受け部 （4 3 ) に対して半径方向に重なるフィー ドチューブ （ 6 0 ) の 途中に前記洗浄液供給経路 （ 7 1 ) の開放口を設け、

前記フィー ドチューブ （ 6 0 ) 内に、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6

) に洗浄液を供給する残層用洗浄液供給経路 （ 7 2 ) を形成すると共に、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) に対して半径方向に重なるフィー ドチ ユーブ （6 0) の途中に前記残層用洗浄液供給経路 （ 7 2) の開放口を 設けたことを特徴とする請求の範囲第 4項， 第 5項， 第 6項または第 7 項記載の遠心分離機 （ 1 0， 1 0 A， 1 0 B) 。

9. ボウル （ 2 0 ) 内にスク リューコンペャ （4 0 ) を備え、 これらを 相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （2 0 ) 内に供給した原 液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （ 2 0) の一端側の内周面に 沿って設けたスク リーン部 （ 3 0 ) で、 前記処理物の洗浄および脱液を 行う遠心分離機 （ 1 0 , 1 0 C) において、 前記スク リユーコンべャ (4 0 ) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗 浄液受け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前記スク リーン部 （ 3 0 ) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5 ) とを有する遠 心分離機 （ 1 0， 1 0 C) であって、

前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内に、 前記スク リ ューコンペャ （4 0 ) の フライ ト （4 2 ) の処理物搬送面 （4 2 a ) と反 側の面 （4 2 b ) に 隣接する位置にて、 前記フライ ト （4 2 ) のらせん方向に沿って所定間 隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 （ 5 2 ) を設け、

前記フライ ト （4 2) の反対側の面 （4 2 b ) における外周縁に つ て、 該反対側の面 （4 2 b ) に対して所定の隙間を空けた状態でフライ ト （4 2) のらせん方向に延びる細幅状のカバーフライ ト （ 5 0 ) を取 り付け、

前記各残層用洗浄液排出孔 （ 5 2 ) から飛び出す前記洗浄液受け部 (4 3 ) 内の洗浄液を、 前記フライ ト （4 2 ) 外周縁と前記カバーフラ イ ト （ 5 0 ) との間の隙間より、 前記フライ ト （4 2) 外周縁と前記ス クリーン部 （ 3 0 ) 内周面との間の隙間に生じる残層処理物に向けて直 接噴出させることを特徴とする遠心分離機 （ 1 0， 1 0 C) 。

1 0. 前記洗浄液受け部 （4 3 ) に、 前記ボウル （ 2 0 ) のスク リーン 部 （ 3 0) における軸方向に洗浄液受け部 （4 3 ) 内を複数に区画する 仕切り板 （4 3 a ) を設けて、 前記スク リーン部 （ 3 0 ) における洗浄 範囲を選択可能に構成したことを特徴とする請求の範囲第 9項記載の遠 心分離機 （ 1 0 C) 。

1 1. ボウル （ 2 0 ) 内にスクリューコンべャ （4 0 ) を備え、 これら を相対的に回転可能に支持してなり、 前記ボウル （ 2 0 ) 内に供給した 原液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （2 0) の一端側の内周面 に沿って設けたスク リーン部 （ 3 0) で、 前記処理物の洗浄および脱液 を行う遠心分離機 （ 1 0 D) において、 前記スクリユーコンべャ （4 0

) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受 け部 （4 3) と、 該洗浄液受け部 （4 3) 内の洗浄液を前記スク リーン 部 （ 3 0) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5) とを有する遠心分離 機 （ 1 0 D) であって、

前記洗浄液受け部 （4 3 ) 内に、 前記スク リ ューコンペャ （40) の フライ ト （4 2) 外周縁と前記スクリーン部 （3 0) 内周面との間の隙 間に生じる残層処理物を洗浄する洗浄液を受け入れる残層用洗浄液受け 部 （4 6) を、 前記洗浄液受け部 （4 3) 内とは独立に区画して設け、 前記フライ ト （4 2) の処理物搬送面 （4 2 a ) と反対側の面 （4 2 b ) に隣接する位置にて、 前記フライ ト （4 2) のらせん方向に沿って 所定間隔おきに、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6) の底側に複数の接続 管 （4 7) を設けると共に、 前記スク リューコンペャ （4 0) のハブ （

4 1 ) に前記各接続管 （4 7) がそれぞれ連通する複数の残層用洗浄液 排出孔 （ 5 2) を設け、

前記フライ ト （42) の反対側の面 （4 2 b ) における外周縁に沿つ て、 該反対側の面 （4 2 b ) に対して所定の隙間を空けた状態でフライ ト （4 2) のらせん方向に延びる細幅状のカバーフライ ト （ 5 0) を取 り付け、

前記各残層用洗浄液排出孔 （ 5 2) から飛び出す前記残層用洗浄液受 け部 （4 6 ) 内の洗浄液を、 前記フライ ト （4 2) 外周縁と前記カバー フライ ト （ 5 0) と,の間の隙間より、 前記残層処理物に向けて直接噴出 させることを特徴とする遠心分離機 （ 1 0 D) 。

1 2. 前記スクリューコンペャ （4 0 ) のハプ （4 1 ) 内部に、 その軸 方向に延びる原液供給用のフィードチューブ （6 0) を揷入し、 前記フィードチューブ （6 0) 内に、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) に洗 浄液を供給する洗浄液供給経路 （ 7 1 ) を形成すると共に、 前記洗浄液 受け部 （4 3 ) に対して半径方向に重なるフィー ドチューブ （ 6 0 ) の 途中に前記洗浄液供給経路 （ 7 1 ) の開放口を設け、

前記フィードチューブ （ 6 0 ) 内に、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) に洗浄液を供給する残層用洗浄液供給経路 （ 7 2) を形成すると共 に、 前記残層用洗浄液受け部 （4 6 ) に対して半径方向に重なるフィー ドチューブ （ 6 0 ) の途中に前記残層用洗浄液供給経路 （ 7 2 ) の開放 口を設けたことを特徴とする請求の範囲第 1 1項記載の遠心分離機 （ 1 0 D) 。

1 3. ボウル （2 0 ) 内にスクリューコンべャ （4 0) を備え、 これら を相対的に'回転可能に支持してなり、 前記ボウル （2 0 ) 内に供給した 原液から処理物を分離すると共に、 該ボウル （ 2 0 ) の一端側の内周面 に沿って設けたスク リーン部 （ 3 0) で、 前記処理物の洗浄および脱液 を行う遠心分離機 （ 1 0 E) において、 前記スクリューコンペャ （4 0 ) のハブ （4 1 ) に、 その内部に供給した洗浄液を受け入れる洗浄液受 け部 （4 3 ) と、 該洗浄液受け部 （4 3 ) 内の洗浄液を前記スク リーン 部 （ 3 0) に向かって噴出する洗浄ノズル （4 5) とを有する遠心分離 機 （ 1 0 E) であって、

前記スク リ ューコンペャ （4 0) のハブ （4 1 ) の一端側内部に、 該 スク リ ユーコンべャ （4 0) のフライ ト （4 2) 外周縁と前記スク リ一 ン部 （3 0 ) 内周面との間の隙間に生じる残層処理物を洗浄する洗浄液 を受け入れる残層用洗浄液受け室 （ 5 4) を、 前記洗浄液受け部 （4 3 ) とは別に区画して設け、

前記スクリューコンペャ （4 0 ) のハブ （4 1 ) の外周に、 複数の残 層用洗浄液導入管 （5 3 ) を、 それぞれ前記フライ ト （4 2 ) を貫通さ せてハブ （4 1 ) 軸方向に延ばした状態で、 ハブ （4 1 ) 円周方向に所 定間隔おきに配列させ、 各残層用洗浄液導入管 （5 3 ) の一端側を、 前 記残層用洗浄液受け室 （ 5 4) 内に連通接続し、 .

前記各残層用洗浄液導入管 （ 5 3 ) の途中に、 前記スク リューコンペ ャ （4 0) のフライ ト （4 2) の処理物搬送面 （4 2 a ) と反対側の面 (4 2 b ) に隣接する位置にて、 前記フライ ト （4 2) のらせん方向に 沿って所定間隔おきに並ぶ複数の残層用洗浄液排出孔 （ 5 3 a ) を設け 前記フライ ト （4 2) の反対側の面 （4 2 b ) における外周縁に沿つ て、 該反対側の面 （4 2 b ) に対して所定の隙間を空けた状態でフライ ト （4 2) のらせん方向に延びる細幅状のカバーフライ ト （5 0 ) を取 り付け、

前記残層用洗浄液受け室 （5 4) から前記各残層用洗浄液導入管 （ 5 3 ) 内に導入され、 その前記各残層用洗浄液排出孔 （ 5 3 a ) から飛び 出す洗浄液を、 前記フライ ト （4 2) 外周縁と前記力パーフライ ト （ 5 0) との間の隙間より、 前記残層処理物に向けて直接噴出させることを 特徴とする遠心分離機 （ 1 0 E) 。

1 4. 前記カバーフライ ト （5 0 ) は、 前記フライ ト （4 2) における 反対側の面 （4 2 b ) に対して、 前記ハブ （4 1 ) に近接する側からフ ライ ト （4 2 ) 外周縁に近接する側にかけて隙間が次第に狭まる勾配を つけて、 所定間隔おきに並ぶ支持板 （5 1 ) を介して取り付けたことを 特徴とする請求の範囲第 9項， 第 1 0項， 第 1 1項， 第 1 2項または第'

1 3項記載の遠心分離機 （ 1 0， 1 0 C， 1 0 D， 1 0 E) 。