WO2004042547A1

WO2004042547A1 - 表示制御装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法

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Publication number: WO2004042547A1
Application number: PCT/JP2002/011519
Authority: WO
Inventors: Toshiro Obitsu; Hisamichi Higuchi
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2002-11-05
Filing date: 2002-11-05
Publication date: 2004-05-21
Also published as: EP1564631A4; JPWO2004042547A1; EP1564631A1

Abstract

画面表示領域の大きさより大きな画面を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、画面表示領域の周辺にペン入力装置によるペン入力を受け付ける一方で、画面を表示しない非表示領域を設け、ペン入力装置による非表示領域の押下を検知するスクリーンエッジ検出部と、ペン入力装置による非表示領域の押下場所、ペン入力装置の移動方向および移動量に基づいて表示画面のスクロール開始とその方向およびスクロール停止を決定する移動判断部と、表示機器に対して表示画面のスクロール開始とその方向およびスクロール停止を指示する表示画面移動指示部とを備える。

Description

明細書表示制御装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法技術分野

この発明は、画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法に関し、特に、ペン入力装置を入力機器として用いる場合にも、簡単な操作によって表示する画面を変更し、かつ見やすさを維持することができる表示制御装置、表示制御プロダラムおよび表示制御方法に関するものである。背景技術

従来、ペン入力装置は、主として携帯情報端末の入力機器として利用されてきた。これは、携帯情報端末では操作の簡便性や携帯性が重要であり、キーボードやマウスと比較してペン入力装置はこれらの点で優れているためである。また、最近では、操作の簡便性や携帯性を重視するタブレツトタイプのパーソナルコンピュータなどでもペン入力装置が入力機器として利用されるようになってきている。 .

しかしながら、ペン入力装置には、画面表示領域の広さより広い画面領域を表示機器に表示する必要がある場合、マウスと比較して画面の移動指示がおこないにくいという問題がある。

たとえば、マウスの場合には、特開平 6— 3 4 8 2 5 1号公報に、マウスの力一ソル位置が表示領域の端に移動すると、カーソル位置が表示画面の中央寄りになるように表示画面を自動的に移動する技術が開示されている。また、特開平 1 1—0 1 5 6 3 0号公報には、マウスのカーカレ位置が表示機器の表示領域外にある場合に、その位置が表示領域に来るように表示画面をスクロールする技術が開示されている。このように、マウスの場合には、マウスカーソルの位置を判定し、その位置情報に基づいて表示画面を移動することができる。

一方、ペン入力装置の場合には、ペン入力装置で表示画面を押下しないかぎりペン入力装置の位置を判定することができない。また、ペン入力装置で表示画面を押下する操作は、コンピュータへの動作指示として使われるため、表示画面のスクロール指示に用いることができない。

したがって、ペン入力装置を用いて表示画面をスクロールする必要がある場合には、スクロールバーやスクロールボタンなどを表示領域の中に設ける必要があり、表示領域が侵食され、見にくくなるという問題があった。

また、スクロールバーやスクロールボタンはソフトウェアによって実現されるため、このようなソフトウェア対応をおこなっていないアプリケーションや、ソフトウェア対応をおこなった場合でもスクロールバーやスクロールボタン自体が表示機器の表示領域外にでてしまったときには、表示画面のスクロールがおこなえないという問題があった。発明の開示

したがって、この発明は、ペン入力装置を入力機器として用いる場合にも、簡単な操作によって表示する画面を変更し、かつ見やすさを維持することができる表示制御装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法を提供することを目的としている。

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別手段と、前記識別手段による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明は、画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御プログラムであって、前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別手順と、前記識別手順による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示手順と、をコンピュータで実行することを特徴とする。

また、本発明は、画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御方法であって、前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別工程と、前記識別工程による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示工程と、を含んだことを特徴とする。

かかる発明によれば、画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出し、検出に基づき画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示することとしたので、ペン入力装置を入力機器として用いる場合にも、簡単な操作によって表示する画面を変更し、かつ見やすさを維持することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本実施の形態 1に係る表示画面のスクロール操作の概念を説明するための説明図であり、第 2図は、本実施の形態 1に係る表示制御装置の構成を示す機能プロック図であり、第 3図は、本実施の形態 1に係る表示制御装置の処理手順を示すフローチャートであり、第 4図は、本実施の形態 2に係る表示制御装置の構成を示す機能ブロック図であり、第 5図は、本実施の形態 2に係る表示制御装置の処理手順を示すフローチャートであり、第 6図は、本実施の形態 1および 2に係る表示制御プログラムを実行するコンピュータシステムを示す図である

発明を実施するための最良の形態

以下、添付図面を参照して、この発明に係る表示制御装置、表示制御プロダラムおよび表示制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。

実施の形態 1 .

まず、本実施の形態 1に係る表示画面のスクロール操作の概念について説明する。第 1図は、本実施の形態 1に係る表示画面のスクロール操作の概念を説明するための説明図である。

同図（a ) は、表示機器の画面表示領域の大きさより大きな表示画面である仮想スクリーン 1 0と、仮想スクリーン 1 0のうち表示機器に表示されている表示範囲 2 0を示している。

同図（b ) は、仮想スクリーン 1 0の一部である表示範囲 2 0を表示機器 5 0 に表示した場合を示した図であり、表示範囲 2 0の画面が表示機器 5 0の表示領域 3 0に表示されている。また、表示領域 3 0の周辺の非表示領域 4 0は、表示領域 3 0と同様にペン入力装置 6 0のペン入力を受け付ける一方で、画面を表示しない領域を示している。

ここで、同図（b ) に示すように、利用者がペン入力装置 6 0を用いて非表示領域 4 0の右周辺部に左から右に向けて線を引くと、表示画面が左にスクロールされて同図（c ) に示す画面となる。同様に、利用者がペン入力装置 6 0を用いて非表示領域 4 0の左周辺部に右から左に向けて線を引くと、表示画面が右にスクロールされ、利用者がペン入力装置 6 0を用いて非表示領域 4 0の上周辺部に下から上に向けて線を引くと、表示画面が下にスクロールされ、利用者がペン入力装置 6 0を用いて非表示領域 4 0の下周辺部に上から下に向けて線を引くと、表示画面が上にスクロールされる。

このように、本実施の形態 1では、表示機器 5 0の表示領域 3 0上に加えてその周辺にもペン入力装置 6 0の入力を受け付けるペン入力受付領域を設け、このペン入力受付領域と表示領域 3 0の差を非表示領域 4 0とし、非表示領域 4 0でペン入力装置 6 0を用いて線を引くことにより、線を引いた非表示領域 4 0の場所と線を弓 I 、た方向に基づレ、て表示画面のスク口ールをおこない、ペン入力装置 6 0を用いた表示画面の移動を可能としている。

次に、本実施の形態 1に係る表示制御装置の構成について説明する。第 2図は、本実施の形態 1に係る表示制御装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この表示制御装置 2 0 0は、接点関知部 2 1 0と、座標認識部 2 2 0と、スクリーンエッジ検出部 2 3 0と、移動判断部 2 4 0と、表示画面移動指示部 2 5 0と、制御部 2 6 0とを有する。

接点関知部 2 1 0は、ペン入力受付領域、すなわち表示領域 3 0およびその周辺に設けた非表示領域 4 0のいずれかの場所がペン入力装置 6 0によって押下されたことを検出する処理部である。通常、ペン入力受付領域は、抵抗膜や電磁誘導体の薄膜で覆われ、抵抗膜の抵抗の変化や電磁誘導体の静電容量の変化によつてペン入力装置 6 0による押下を検出する。

座標認識部 2 2 0は、接点関知部 2 1 0が検出したペン入力装置 6 0による押下点の座標を認識する処理部である。なお、ここでは、左上角を原点（0 , 0 ) とし、右方向を X軸の正方向、下方向を y軸の正方向とする座標系によって座標を認識している。

スクリーンエツジ検出部 2 3 0は、座標認識部 2 2 0が認識したペン入力装置 6 0による押下点の座標に基づいて、押下点が非表示領域 4 0にあるか否かを検出する処理部であり、このスクリーンエッジ検出部 2 3 0が非表示領域 4 0でのペン入力装置 6 0による押下を検出することによって、表示制御装置 2 0 0の表示画面制御が開始される。

移動判断部 2 4 0は、スクリーンエッジ検出部 2 3 0が検出した非表示領域 4 0でのペン入力装置 6 0による押下開始点からの軌跡を用いてペン入力装置 6 0 の移動方向と移動量を算出し、算出した移動方向と移動量およびペン力装置 6 0 による押下場所に基づいて表示画面のスクロールを開始するか否かを決める処理部である。

具体的には、この移動判断部 2 4 0は、ペン入力装置 6 0による押下開始点と押下終了点の座標からペン入力装置 6 0の移動方向と、 X軸方向および y軸方向の移動量を算出し、算出した移動量が所定値以上で、かつ移動方向およびペン入力装置 6 0による押下場所の組み合わせが正しければ、ペン入力装置 6 0の移動方向への表示画面のスク口ール開始を決定する。

ここで、ペン入力装置 6 0による押下場所とペン入力装置 6 0の移動方向の組み合わせは、押下場所が表示領域 3 0の右側の非表示領域 4 0であって移動方向が左から右である場合、押下場所が表示領域 3 0の左側の非表示領域 4 0であつて移動方向が右から左である場合、押下場所が表示領域 3 0の上側の非表示領域 4 0であって移動方向が下から上である場合および押下場所が表示領域 3 0の下側の非表示領域 4 0であって移動方向が上から下である場合が正しい組み合わせである。もちろん、場所と移動方向との組み合わせによる正否の判断は、おこなわなくても構わない。

また、押下場所が表示領域 3 0の右側の非表示領域 4 0である場合には表示画面を左にスクロールし、押下場所が表示領域 3 0の左側の非表示領域 4 0である場合には表示画面を右にスク口ールし、押下場所が表示領域 3 0の上側の非表示領域 4 0である場合には表示画面を下にスクロールし、押下場所が表示領域 3 0 の下側の非表示領域 4 0である場合には表示画面を上にスクロールする。

なお、このペン入力装置 6 0による押下終了点は、ペン入力装置 6 0が同一方向への移動を終了した点である。また、この移動判断部 2 4 0は、ペン入力装置 6 0が反対方向への移動を開始した時点、またはペン入力装置 6 0と非表示領域 4 0との接触がなくなった時点で表示画面のスクロール停止を決定する。

このように、この移動判断部 2 4 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0 の押下場所、ペン入力装置 6 0の移動方向おょぴ移動量に基づいて表示画面のスクロールの開始と停止を決定することとしたので、ペン入力装置 6 0の操作によつて表示画面のスクロールをおこなうことができる。

表示画面移動指示部 2 5 0は、移動判断部 2 4 0の決定に基づいて表示画面のスクロ一ノレ開始とその方向およびスクロール停止を表示機器 5 0に対して指示する処理部である。

制御部 2 6 0は、表示制御装置 2 0 0全体の制御をおこなう処理部であり、具体的には、他の機能部間の制御の移動やデータの授受をおこなうことによって、表示制御装置 2 0 0を一つの装置として機能させる。

次に、本実施の形態 1に係る表示制御装置 2 0 0の処理手順について説明する。第 3図は、本実施の形態 1に係る表示制御装置 2 0 0の処理手順を示すフ口一チヤ一トである。

同図に示すように、この表示制御装置 2 0 0は、スクリーンエッジ検出部 2 3 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0の押下を検出することにより処理を開始し（ステップ S 3 0 1 ) 、ペン入力装置 6 0が同一方向に移動中である間は、ペン入力装置 6 0の移動の検出を継続する（ステップ S 3 0 2 )。

そして、移動判断部 2 4 0がペン入力装置 6 0による押下点の終点を検出すると（ステップ S 3 0 3 ) 、ペン入力装置 6 0の移動方向、 X軸方向の移動量および y軸方向の移動量を算出し（ステップ S 3 0 4 ) 、ペン入力装置 6 0により押下された非表示領域 4 0の場所とペン入力装置 6 0の移動方向が正しい組み合わせであるか否かを調べる（ステップ S 3 0 5 ) 。その結果、ペン入力装置 6 0により押下された非表示領域 4 0の場所とペン入力装置 6 0の移動方向が正しレ、組み合わせでない場合には、何もしないで処理を終了する。

これに対して、ペン入力装置 6 0により押下された非表示領域 4 0の場所とぺン入力装置 6 0の移動方向が正しい組み合わせである場合には、ペン入力装置 6 0の移動量が所定値以上であるか否かを調べる（ステップ S 3 0 6 ) 。その結果、ペン入力装置 6 0の移動量が所定値以上でない場合には、何もしないで処理を終了する。一方、ペン入力装置 6 0の移動量が所定値以上である場合には、表示画面移動指示部 2 5 0を介して表示機器 5 0に表示画面のスクロール開始を指示する（ステップ S 3 0 7 ) 。

そして、ペン入力装置 6 0が反対方向へ移動した力、否かを調べ（ステップ S 3 0 8 ) 、ペン入力装置 6 0が反対方向へ移動しなかった場合には、さらにペン入力装置 6 0が非表示領域 4 0と接触中であるか否かを調べ（ステップ S 3 0 9 ) 、ペン入力装置 6 0が非表示領域 4 0と接触中であれば、ペン入力装置 6 0が非表示領域 4 0に接触しているか否かの検出を継続する。

これに対して、ペン入力装置 6 0が反対方向に移動した場合およびペン入力装置 6 0と非表示領域 4 0の接触がなくなった場合には、表示画面移動指示部 2 5 0を介して表示機器 5 0に表示画面のスクロール停止を指示し（ステップ S 3 1 0 ) 、処理を終了する。

上述したように、本実施の形態 1では、スクリーンエッジ検出部 2 3 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0の押下を検知し、移動判断部 2 4 0がペン入力装置 6 0による押下の場所、ペン入力装置 6 0の移動方向および移動量に基づいて表示画面のスクロール開始とその方向およびスクロール停止を決定し、表示画面移動指示部 2 5 0が表示機器 5 0に対して表示画面のスクロール開始とその方向およびスクローノレ停止を指示することとしたので、ペン入力装置 6 0を用いて表示画面のスク口一ルを簡単におこなうことができる。

なお、本実施の形態 1では、非表示領域 4 0を表示領域 3 0の全ての周辺部に設け、ペン入力装置 6 0により非表示領域 4 0に引いた線の場所および引いた線の方向を用いて表示画面をスクロールする方向を決定する場合について説明した力本発明はこれに限定されるものではなく、非表示領域を表示領域 3 0の一部の周辺部、たとえば右周辺部にだけに設け、この非表示領域に引いた線の方向だけに基づいて表示画面をスクロールする方向を決定する場合にも同様に適用することができる。

実施の形態 2 .

ところで、上記実施の形態 1では、非表示領域 4 0にペン入力装置 6 0で線を引くことによって表示画面をスクロールする場合について説明したが、非表示領域 4 0に線を引く以外の操作でも、表示制御装置に対して表示画面の移動を指示することができる。そこで、本実施の形態 2では、ペン入力装置 6 0によって非表示領域を押下する操作のみによって、表示画面を移動する表示制御装置について説明する。

まず、本実施の形態 2にかかる表示制御装置の構成について説明する。第 4図は、本実施の形態 2にかかる表示制御装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは説明の便宜上、第 2図に示した各部と同様の役割を果たす機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。同図に示すように、この表示制御装置 4 0 0は、接点関知部 2 1 0と、座標認識部 2 2 0と、スクリーンエッジ検出部 4 3 0と、表示画面移動指示部 4 5 0と、制御部 2 6 0とを有する。

スクリーンエッジ検出部 4 3 0は、ペン入力装置 6 0により非表示領域 4 0が押下されたことを検出すると、押下された場所を調べ、押下場所に基づいて表示機器 5 0の表示画面を移動する方向を決定する処理部である。具体的には、ペン入力装置 6 0により押下された場所が表示領域 3 0の左側であるか、右側である力 \ 上側であるかあるいは下側であるかを調べ、右側である場合には表示画面を左に所定量だけ移動する決定をおこない、左側である場合には表示画面を右に所定量だけ移動する決定をおこない、上側である場合には表示画面を下に所定量だけ移動する決定をおこない、下側である場合には表示画面を上に所定量だけ移動する決定をおこなう。

このように、このスクリーンエッジ検出部 4 3 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0の押下場所を調べ、押下場所に基づいて表示画面を所定量だけ移動する決定をおこなうこととしたので、ペン入力装置 6 0を用いて表示画面の移動を簡単におこなうことができる。

表示画面移動指示部 4 5 0は、スクリーンエッジ検出部 4 3 0の決定に基づいて表示機器 5 0に対して表示画面の移動方向と移動量を指示する処理部である。ただし、この表示画面移動指示部 4 5 0は、表示機器 5 0に対して表示画面をスクロールすることなく、所定量移動した画面を表示するように指示する。

次に、本実施の形態 2に係る表示制御装置 4 0 0の処理手順について説明する。第 5図は、本実施の形態 2に係る画面表示制御装置 4 0 0の処理手順を示すフローチャートである。

同図に示すように、この表示制御装置 4 0 0は、スクリーンエッジ検出部 4 3 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0での押下を検出すると（ステップ S 5 0 1 ) 、検出した押下点が表示領域 3 0の上下左右いずれの周辺部にあるかを調べ（ステップ S 5 0 2 ) 、表示画面の移動方向を決定する。そして、表示画面移動指示部 4 5 0が表示機器 5 0に対して、押下点が表示領域 3 0の上側にある場合には表示画面を下に所定量移動するように指示し（ステップ S 5 0 3 ) 、押下点が表示領域 3 0の下側にある場合には表示画面を上に所定量移動するように指示し（ステップ S 5 0 4 ) 、押下点が表示領域 3 0の左側にある場合には表示画面を右に所定量移動するように指示し（ステップ S 5 0 5 ) 、押下点が表示領域 3 0の右側にある場合には表示画面を左に所定量移動するように指示し（ステップ S 5 0 6 ) 、処理を終了する。

上述したように、本実施の形態 2では、スクリーンエッジ検出部 4 3 0がペン入力装置 6 0による非表示領域 4 0の押下点の場所に基づき表示画面を移動する方向を決定し、決定した方向に所定量だけ表示画面を移動するように表示画面移動指示部 4 5 0が表示機器 5 0に指示することとしたので、ペン入力装置 6 0を用いて簡単に表示画面を移動することができる。

なお、本実施の形態 1および 2では、ペン入力装置 6 0を用いて非表示領域に線を引くか非表示領域を押下することによって表示画面を移動し、仮想スクリーン 1 0の一部を表示する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ペン入力装置 6 0を用いて非表示領域に所定の記号や図形などを描いた場合に、表示の質を下げて仮想スクリーン 1 0全体を表示する画面と、表示の質を下げることなく仮想スクリーン 1 0の一部を表示する画面を相互切替えする場合にも同様に適用することができる。

また、本実施の形態 1および 2では、表示制御装置について説明したが、この表示制御装置が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有する表示制御プログラムを得ることができる。そこで、この表示制御プログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。

第 6図は、本実施の形態 1および 2に係る制御プログラムを実行するコンビュ —タシステムを示す図である。同図に示すように、このコンピュータシステム 1 0 0は、本体部 1 1 0、本体部 1 1 0からの指示により表示画面を表示する表示機器 5 0、このコンピュータシステム 1 0 0に種々の情報を入力するためのペン入力装置 60を有する。そして、表示機器 50の表示領域およびその周辺は、ぺン入力装置 60の入力を受け付ける抵抗膜で覆われてレ、る。

また、本体部 1 10は、 CPU1 1 1、 RAMI 1 2、 ROM113、ハードディスクドライブ（HDD) 1 14、 CD— ROMZDVDドライブ 1 15、 F Dドライブ 116、 I/Oインタフェース 1 17および LANインタフェース 1 18およびモデム 1 19を有する。そして、このコンピュータシステム 100は、 LANインタフェース 1 18に接続された LAN 1 20を介してほかのコンビユータシステム（PC) 121、サーバ 122、プリンタ 1 23等と接続し、モデム 1 19を介して公衆回線 130に接続されている。

また、このコンピュータシステム 100において実行される表示制御プロダラムは、フロッピィディスク（FD) 、 CD-ROM, DVDディスク、光磁気デイスクおよび I Cカード等の可搬型記憶媒体、 LANインタフェース 1 18を介して接続されたサーバ 122のデータベース、他のコンピュータシステム（PC ) 121のデータベースおよび公衆回線 130を介して接続される他のコンビュータシステムのデータベース等に記憶され、これらの記憶媒体およびデータべ一スから読み出されてコンピュータシステム 100にインストーノレされる。そして、インストールされた表示制御プログラムは、 HDD 1 14に記億され、 RAM 112、 ROM1 13などを利用して CPU 1 1 1により実行される。

以上説明したように、本発明によれば、画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出し、検出に基づき画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示するよう構成したので、ペン入力装置を入力機器として用いる場合にも、簡単な操作によって表示する画面を変更し、かつ見やすさを維持することができるという効果を奏する。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係る表示制御装置、表示制御プログラムおよび表示制御方法は、操作の簡便性および携帯性を重視するタブレツトタイプのパーソナルコンピュータなどの情報機器に適している。

Claims

請求の範囲

1 . 画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御装置であって、

前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別手段と、

前記識別手段による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示手段と、

を備えたことを特徴とする表示制御装置。

2 . 前記入力受付領域は、画面表示領域の周辺に備えられていること、を特徴とする請求の範囲第 1項に記載の表示制御装置。

3 . 前記識別手段は、前記入力受付領域に描かれた図形を識別し、前記表示変更指示手段は、前記識別手段により識別された図形に基づいて表示画面の変更を表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1項または第 2項に記載の表示制御装置。

4 . 前記識別手段は、前記入力受付領域において、左から右に向けて引かれた右向き線、右から左に向けて引かれた左向き線、下から上に向けて引かれた上向き線および上から下に向けて引かれた下向き線を線として識別し、前記表示変更指示手段は、前記識別手段により識別された線力右向き線である場合には表示画面の左への移動を、左向き線である場合には表示画面の右への移動を、上向き線である場合には表示画面の下への移動を、下向き線である場合には表示画面の上への移動を、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の表示制御装置。

5 . 前記識別手段は、画面表示領域の右側に設けた入力受付領域において引かれた右向き線、画面表示領域の左側に設けた入力受付領域において引かれた左向き線、画面表示領域の上側に設けた入力受付領域において引かれた上向き線および画面表示領域の下側に設けた入力受付領域において引かれた下向き線を識別し、前記表示変更指示手段は、前記識別手段により識別された図形が、前記右向き線である場合には左へのスクロールを、前記左向き線である場合には右へのスクロールを、前記上向き線である場合には下へのスクロールを、前記下向き線である場合には上へのスクロールを、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の表示制御装置。

6 . 前記識別手段は、前記入力受付領域において引かれた線の始点から終点に向けての、水平方向の移動量が所定値以上である場合に該引かれた線を右向き線または左向き線として識別し、垂直方向の移動量が所定値以上である場合に該引かれた線を上向き線または下向き線として識別することを特徴とする請求の範囲第 4項または第 5項に記載の表示制御装置。

7 . 前記識別手段により識別される図形は、前記画面表示領域の右側、左側、上側および下側の入力受付領域において押下された点であり、前記表示変更指示手段は、前記識別手段により識別された図形が、前記右側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の左への所定量の移動を、前記左側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の右への所定量の移動を、前記上側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の下への所定量の移動を、前記下側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の上への所定量の移動を、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の表示制御装置。

8 . 前記識別手段は、前記入力受付領域において描かれた線以外の所定の図形をさらに識別し、前記表示変更指示手段は、前記識別手段が線以外の所定の図形を識別した場合に、表示の質を下げた全体画面と表示の質を保った部分画面の相互切替えを表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の表示制御装置。

9 . 画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御プログラムであって、

前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別手順と、

前記識別手順による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示手順と、

をコンピュータで実行することを特徴とする表示制御プログラム。

1 0 . 前記入力受付領域は、画面表示領域の周辺に備えられていること、を特徴とする請求の範囲第 9項に記載の表示制御プログラム。

1 1 . 前記識別手順は、前記入力受付領域に描かれた図形を識別し、前記表示変更指示手順は、前記識別手順により識別された図形に基づいて表示画面の変更を表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 9項または第 1 0項に記載の表示制御プログラム。

1 2 . 前記識別手順は、前記入力受付領域において、左から右に向けて引かれた右向き線、右から左に向けて引力れた左向き線、下から上に向けて引力、れた上向き線および上から下に向けて引かれた下向き線を線として識別し、前記表示変更指示手順は、前記識別手順により識別された線が、右向き線である場合には表示画面の左への移動を、左向き線である場合には表示画面の右への移動を、上向き線である場合には表示画面の下への移動を、下向き線である場合には表示画面の上への移動を、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 1項に記載の表示制御プログラム。

1 3 . 前記識別手順は、画面表示領域の右側に設けた入力受付領域において引かれた右向き線、画面表示領域の左側に設けた入力受付領域において引かれた左向き線、画面表示領域の上側に設けた入力受付領域において引かれた上向き線および画面表示領域の下側に設けた入力受付領域において引かれた下向き線を識別し、前記表示変更指示手順は、前記識別手順により.識別された図形が、前記右向き線である場合には左へのスクロールを、前記左向き線である場合には右へのスクロールを、前記上向き線である場合には下へのスクロールを、前記下向き線である場合には上へのスクロールを、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載の表示制御プログラム。

1 4 . 前記識別手順は、前記入力受付領域において引かれた線の始点から終点に向けての、水平方向の移動量が所定^!以上である場合に該引力れた線を右向き線または左向き線として識別し、垂直方向の移動量が所定値以上である場合に該引かれた線を上向き線または下向き線として識別することを特徴とする請求の範囲第 1 2項または第 1 3項に記載の表示制御プログラム。

1 5 . 前記識別手順により識別される図形は、前記画面表示領域の右側、左側、上側および下側の入力受付領域において押下された点であり、前記表示変更指示手順は、前記識別手順により識別された図形が、前記右側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の左への所定量の移動を、前記左側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の右への所定量の移動を、前記上側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の下への所定量の移動を、前記下側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の上への所定量の移動を、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 0項に記載の表示制御プログラム。

1 6 . 前記識別手順は、前記入力受付領域において描かれた線以外の所定の図形をさらに識別し、前記表示変更指示手順は、前記識別手順が線以外の所定の図形を識別した場合に、表示の質を下げた全体画面と表示の質を保った部分画面の相互切替えを表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 1項に記載の表示制御プログラム。

1 7 . 画面表示領域の広さより広い画面領域を表示する表示装置を制御する表示制御方法であって、

前記画面表示領域の近辺に設けた入力受付領域における入力を検出する識別ェ程と、

前記識別工程による検出に基づき前記画面表示領域に表示する画面の変更を表示装置に指示する表示変更指示工程と、

を含んだことを特徴とする表示制御方法。

1 8 . 前記識別工程は、前記入力受付領域に描かれた図形を識別し、前記表示変更指示工程は、前記識別工程により識別された図形に基づいて表示画面の変更を表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 7項に記載の表示制御方法。

1 9 . 前記識別工程により識別される図形は、前記画面表示領域の右側、左側、上側および下側の入力受付領域において押下された点であり、前記表示変更指示工程は、前記識別工程により識別された図形が、前記右側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の左への所定量の移動を、前記左側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の右への所定量の移動を、前記上側の入力受付領域において押下された点である場合には表示画面の下への所定量の移動を、前記下側の入力受付領域にぉレ、て押下された点である場合には表示画面の上への所定量の移動を、表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 8項に記載の表示制御方法。

2 0 . 前記識別工程は、前記入力受付領域において描かれた線以外の所定の図形をさらに識別し、前記表示変更指示工程は、前記識別工程が線以外の所定の図形を識別した場合に、表示の質を下げた全体画面と表示の質を保った部分画面の相互切替えを表示装置に指示することを特徴とする請求の範囲第 1 8項に記載の表示制御方法。