WO2004023397A1

WO2004023397A1 - 視覚補助ネットワークサーバ、視覚補助ネットワークシステム、視覚補助方法、視覚補助システム、色覚機能通知システム、色覚機能通知用プログラム、色覚機能通知方法、色覚補助システム、色覚補助用プログラム、及び色覚補助方法

Info

Publication number: WO2004023397A1
Application number: PCT/JP2003/002470
Authority: WO
Inventors: Kazuyoshi Ikado
Original assignee: Kistem Co., Ltd
Priority date: 2002-08-29
Filing date: 2003-03-03
Publication date: 2004-03-18
Also published as: JPWO2004023397A1; CN1533553A; EP1542164A1; US20050007449A1; AU2003211555A1

Abstract

　本発明は、画像撮影携帯端末の高機能性、携帯性、普及度等を色弱者等の利便に帰すべく、視覚補助ネットワークシステムを提供しようとする。本発明の提供する視覚補助ネットワークサーバは、携帯端末から画像を受信する画像データ受信手段と、前記画像データ受信手段が受信した前記画像を記憶する顧客データ記憶手段と、前記顧客データ記憶手段から前記画像を取得して、該画像の色データを生成する画像色データ解析手段と、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信する色データ送信手段と、を含む。

Description

明細書

視覚補助ネットワークサーバ、視覚補助ネッ卜ワークシステム、視覚補助方法、視覚補助システム、色覚機能通知システム、色覚機能通知用プログラム、色覚機能通知方法、色覚補助システム、色覚補助用プログラム、及び色覚補助方法技俯分野

本発明は、視覚補助サ一ビスシステム、当該サービスを提供するネットワークサーバ、及び当該サ一ビスの方法に関する。更に詳しくは、日常生活において老人や色覚障害者等の被る不便を、ネットワークを用いて視覚補助するシステム等に関する。また、本発明は、ユーザーに画面内の色弱部を認識させる色覚機能通知システム、色覚機能通知用プログラム、色覚機能通知方法、色覚補助システム、色覚補助用プログラム、及び色覚補助方法に関する。背景技術

先天的に色覚異常を持つ人は意外に多く、女性は 0 . 2 %に留まるものの、男性では 5 %にも上ると言われている。色覚異常のうち、物が白黒に見える、いわゆる色盲は稀で、赤、緑、青のどれか一つ又は二つの波長が認識できない、いわゆる色弱が多いといわれている。

このような色弱者は、日常生活において顕著に不便を感じるわけではないが、例えば服を買ったり、家具をコ一ディネ一トしたりしたい時等、他人の目に晒される物を選ぶ時等は、本当の色を知りたいと思うものである。また、色を混同するがために危険な事態に陥ることもある。このような場合、手軽に目の前にある物の本当の色を知ることができる方法があれば非常に便利である

従来、音声を発して物の色を色覚異常者に伝える専用の機械はあったが、周りの人に自分が色覚に障害をもつことがわかってしまうため、色弱者等には使いにくい面があった。また、色弱は日常生活にはさほど支障とならず、常時色について確認したいわけでもないのに、わざわざいつもそのような機械を持ち歩くのも億劫なものである。

一方、従来よりパソコン上で文字情報を音声化して視覚障害者を補助する機器は広く実用化されている。また、イン夕一ネットを通じて視覚障害者等がパソコンの画面の力ラーや文字情報を認識できるようにするシステムも登場してきている（特願 2 0 0 2 - 9 8 4 1 9 ) 。

しかし、近年爆発的に携帯電話が普及し、会話と共に、メールの送受信機器の主流となってきたが、色弱や弱視等の視覚障害に対する支援機能や利用法は未だ乏しい。更に最近では益々携帯電話の機能の多様化は進み、コンパクトで軽量であるにも拘わらず、画像撮影機器としても使用され、撮った画像をネットワークを介して送受信することも可能となった。

そこで本発明は、このような携帯端末の高機能性、携帯性、普及度等を色弱者等の利便に帰すべく、視覚補助ネットワークシステムを提供しょうとする。

従来から、画面に表わされた色彩について、色弱者に正しい色を認識させるソフトが案出されている（例えば、非特許文献「中原ひかる、 ' 色々の色〃、「onl ine」、平成 9年 4月、中原ひかる、 [平成 1 4年 1 2月 4 日検索] ，インターネット、 <ht tp ://www. hikanrn. eom/w/>」参照。 ) 。このソフトによれば、画面上のマウスで指した位置の色を文字で表示することができる。

しかし、マウスで指すことによって初めて色を認識できるため、画面内に色を識別し難い部分があるか否かを認識するためには、マウスで画面全体を指していく必要があった。また、一律に色を文字で表示するため、個人の色覚特性に対応した処理ができなかった。また、マウスで指した位置の色を認識できても、周囲の色との関係で、その位置の模様又は文字を認識できない場合があった。

そこで、本発明者は、このような課題の原因を究明してこのような課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったのである。

すなわち、本発明は、画面内に色を識別し難い部分があるか否かを認識できるとともに人の色覚特性に対応した処理のできるシステム、プロダラム、及び方法を提供することを目的とする。また、色だけでなく、その位置の模様又は文字を認識できるシステム、プログラム、及び方法を提供することを目的とする。発明の開示

本発明の提供する視覚補助ネットワークサーバは、携帯端末から画像を受信する画像デタ受信手段と、前記画像データ受信手段が受信した前記画像を記憶する顧客データ記憶手段と、前記顧客データ記憶手段から前記画像を取得して、該画像の色データを生成する画像色データ解析手段と、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信する色デ一タ送信手段と、を含む。

前記色データ送信手段は、ネットワークを介して前記色データを前記携帯端末へ送信し得る。

前記ネットワークはイン夕一ネットであり得る。

前記視覚補助ネットヮ一クサ一バは、前記色データ及び前記画像をゥェブページに表示して前記ネットワークに配信するウェブページ配信手段を備え得る。

前記色デー夕送信手段は、前記色デ一夕をメールにより前記携帯端末へ送信してもよい。

前記顧客データ記憶手段は、前記携帯端末に対応する電話番号を登録し、前記色データ送信手段は、前記顧客データ記憶手段から前記電話番号を取得して該電話番号に対応する携帯端末へ、該携帯端末から受信した画像の前記色データを音声として送信し得る。

前記画像色データ解析手段は、前記受信した画像の中心付近のドット領域の色データを生成し得る。

前記画像色データ解析手段は、前記携帯端末が前記ウェブページ上でポインタ指定したドット領域の色データを生成し、前記色データ送信手段は、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信してもよい。

本発明に係る視覚補助ネットワークシステムは、視覚補助ネットワークサーバが画像を受信し、該視覚補助ネットワークサーバは該携帯端末に前記色デ一夕を送信する。

本発明に係る視覚補助方法は、ネットワークを介して視覚補助ネットヮークサーバと携帯端末が画像及び色デ一夕を送受信する方法であって、前記携帯端末の携帯撮影手段が画像を撮影するステツプ、前記携帯端末の携帯送受信手段がネットワークを介して前記画像を前記視覚補助ネットヮークサ一バに送信するステップ、前記視覚補助ネットワークサーバの画像デ一夕受信手段が、前記画像を受信するステップ、前記視覚補助ネットヮ一クサーバの顧客デ一夕記憶手段が、前記画像データ受信手段が受信した前記画像を記憶するステップ、前記視覚補助ネットワークサーバの画像色デ一夕解析手段が、前記顧客データ記憶手段から前記画像を取得して、該画像から色データを生成するステップ、前記視覚補助ネットワークサーバの色データ送信手段が、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記ネットワークを介して前記携帯端末へ送信するステップ、前記携帯端末の携帯受信手段が、前記色データ送信手段が送信した前記色データを、前記ネットワークを介して受信するステップ、から構成される。

前記ネットワークはインターネットであり得る。

前記視覚補助ネットワークサーバはウェブページ配信手段を備え、前記ウェブページ配信手段は、前記色データ及び前記画像をウェブページに表示して前記ネットワークに配信し得る。

前記色データ送信手段は、前記色データをメールにより前記携帯端末へ送信し得る。

前記顧客デー夕記憶手段は、前記携帯端末に対応する電話番号を登録し、前記色データ送信手段は、前記顧客データ記憶手段から前記電話番号を取得して該電話番号に対応する携帯端末へ、該携帯端末から受信した画像の前記色デ一夕を音声として送信してもよい。

前記画像色データ解析手段は、前記受信した画像の中心付近のドット領域の色データを生成する。

前記画像色データ解析手段は、前記携帯端末が前記ウェブページ上でポインタ指定したドット領域の色データを生成し、前記色データ送信手段は、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端未へ送信し得る。

本発明の視覚補助システムは、携帯端末内に備えられる視覚補助システムであり、画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像を記憶する顧客データ記憶手段と、前記顧客データ記憶手段の画像の色データを生成する画像色データ解析手段と、前記画像色データ解析手段が生成した色データを表示する色データ表示手段と、を含む。

本発明の色覚機能通知システムは、ユーザ一の色覚特性デ一夕を記憶する記憶手段と、コンピュータ一画面の原イメージデータを取り込む取得手段と、前記原イメージデータを前記色覚特性データに基づいて変換して変換ィメ一ジデータを作成する作成手段と、前記原ィメ一ジデー夕及び前記変換イメージデータをピクセル毎に比較して比較イメージデータを作成するピクセル比較手段と、前記比較ィメ一ジデ一夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換イメージデ一夕及び該ピクセルの周辺の変換イメージデータを比較する周辺比較手段と、前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断する色弱部判断手段と、前記色弱部が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるマーク表示手段と、前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行って該色弱部を認識させる色弱部表示手段と、を含むことを特徴とする。

本明細書において、変換イメージデータとは、ユーザーが実際に見えている色に変換したイメージデータである。ピクセルとは、一つの画素又は複数の画素群である。色弱部とは、色の認識が困難であることにより、形状、模様、色彩、文字等の認識が困難な部分である。画面分割部とは、一つのピクセル又は複数のピクセル群である。

本発明の色覚機能通知システムは、前記色覚機能通知システムにおいて、前記色弱部表示手段が前記色弱部を反転、修飾又は強調して色弱部表示を行うことを特徴とする。

本発明の色覚機能通知システムは、前記色覚機能通知システムにおいて、前記色覚特性デ一夕に基づく色覚特性表示デー夕を画面に表示する色覚特性表示手段と、前記表示した色覚特性表示データを変更する色覚特性変更手段と、前記画面内の前記色覚特性表示デー夕に関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のイメージデータを変換して表示するィメージ変換手段と、を含むことを特徴とする。

本発明の色覚機能通知用プログラムは、コンピュータ一を、ユーザ一の色覚特性デー夕を記憶する記憶手段、コンピュータ一画面の原イメージデ —夕を取り込む取得手段、前記原イメージデータを前記色覚特性データに基づいて変換して変換イメージデータを作成する作成手段、前記原ィメ一ジデータ及び前記変換イメージデータをピクセル毎に比較して比較ィメ一ジデー夕を作成するピクセル比較手段、前記比較ィメ一ジデ夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換イメージデ一夕及び該ピクセルの周辺の変換イメージデータを比較する周辺比較手段、前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断する色弱部判断手段、前記色弱部.が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるマーク表示手段、前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行って該色弱部を認識させる色弱部表示手段、として機能させることを特徴とする。

本発明の色覚機能通知方法は、記憶手段が、ユーザーの色覚特性データを記憶するステップと、取得手段が、コンピュータ一画面の原イメージデ一夕を取り込むステップと、作成手段が、前記原イメージデータを前記色覚特性データに基づいて変換して変換イメージデータを作成するステップと、ピクセル比較手段が、前記原イメージデ一夕及び前記変換イメージデ —夕をピクセル毎に比較して比較イメージデータを作成するステップと、周辺比較手段が、前記比較イメージデ一夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換イメージデータ及び該ピクセルの周辺の変換ィメ一ジデータを比較するステップと、色弱部判断手段が、前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断するステップと、マーク表示手段が、前記色弱部が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるステップと、色弱部表示手段が、前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行って該色弱部を認識させるステップと、を含むことを特徴とする。

本発明の色覚補助システムは、ユーザーの色覚特性デー夕を記憶する記憶手段と、前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示する色覚特性表示手段と、前記表示した色覚特性表示デー夕を変更する色覚特性変更手段と、前記画面内の前記色覚特性表示デー夕に関連付けられ. る関連部分を検索し、該検索した関連部分のィメ一ジデ一夕を変換して表示するイメージ変換手段と、を含むことを特徴とする。色覚特性表示デ一夕は、色覚特性データを表示するために色覚特性デー夕とは別個に記憶されるデータである。

本明細書において、関連付けられる関連部分とは、色覚特性表示デ一夕によって特定された色彩と同一若しくは類似する色彩の部分、又は色空間上の反対色等の一定関係を有する色彩等である。色空間とは、 L M S色空間、 R G B色空間、 s R G B色空間、又は L a b色空間等である。ィメージ変換手段による変換は、反転、修飾、強調、反対色への変換等である。本発明の色覚補助システムは、前記色覚補助システムにおいて、前記ィメージ変換手段が、色覚特性表示データを変更した時に、該変更後の色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のイメージデータを変換して表示することを特徴とする。

本発明の色覚補助システムは、前記色覚補助システムにおいて、前記色覚特性表示データが、色空間上に点、線又は範囲を選択して特定されるデ —夕であり、前記色覚特性変更手段が、該色空間上の点、線又は範囲を追加若しくは削除し、又は該色空間上の点、線又は範囲の位置を移動して色覚特性デー夕を変更する手段であることを特徴とする。

本発明の色覚補助システムは、前記色覚補助システムにおいて、前記色空間上の点、線又は範囲の位置を移動して色覚特性表示データを変更する場合、該色空間上の点、線又は範囲の位置を連続的に移動して色覚特性表示データを変更する手段であることを特徴とする。連続的とは、断続的でなく、アナログ的に移動することである。

本発明の色覚補助用プログラムは、コンピュータ一を、ユーザ一の色覚特性データを記憶する記憶手段、前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示する色覚特性表示手段、前記表示した色覚特性表示データを変更する色覚特性変更手段、前記画面内の前記色覚特性表示デー夕に関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のイメージデ一夕を変換して表示するイメージ変換手段、として機能させることを特徴とする。本発明の色覚補助方法は、記憶手段が、ユーザ一の色覚特性データを記憶するステップと、色覚特性表示手段が、前記色覚特性デ夕に基づく色覚表示データを画面に表示するステップと、色覚特性変更手段が、前記表示した色覚特性表示データを変更するステツプと、ィメージ変換手段が、前記画面内の前記色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のィメージデータを変換して表示するステップと、を含むことを特徴とする。

本発明の色覚機能通知システムは、前記色覚機能通知システムにおいて、前記色覚特性データに基づく色覚特性表示デ一夕を画面に表示する色覚特性表示手段と、前記表示した色覚特性表示データを変更する色覚特性変更手段と、前記画面内の前記色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のイメージデータを変換して表示するィメージ変換手段と、を含む。図面の簡単な説明

図 1は、視覚補助ネットワークサーバの概略図である。

図 2は、携帯電話から、色覚補助ネットワークサーバ Nの属するネットワークを介して、視覚補助ネットワークサーバ Nに接続する場合の概略図である。

図 3は、携帯電話から、インターネットを介して、視覚補助ネットヮ —クサーバ Nに接続する場合の概略図である。

図 4は、被写体である無模様一色の Tシャツが表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。

図 5は、被写体である横縞入りの Tシャツが表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。

図 6は、被写体である横縞入りの Tシャツに簡略化された色データが表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。図 7 ( a ) は、色データが言葉で表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。図 7 ( b ) は、色データが棒グラフで表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。図 7

( c ) は、色データがポインタごとに表示された画像撮影機能付き携帯電話のディスプレイを表す図である。

図 8は、本発明の色覚機能通知システムを示す構成図である。

図 9は、本発明の色覚補助システムを示す構成図である。

図 1 0は、本発明の色覚機能通知システム及び色覚補助システムに使用する色覚特性データを示す図である。

図 1 1は、本発明の色覚機能通知システムを使用した画面を示す図である。

図 1 2は、本発明の色覚機能通知システムにより作成するデータを示す図である。

図 1 3は、本発明の色覚機能通知システムを使用した画面を示す図である。

図 1 4は、本発明の色覚機能通知システムを使用した画面を示す図である。

図 1 5は、図 1 4の画面の一部を示す図である。

図 1 6は、本発明の色覚補助システムを使用した画面を示す図である。図 1 7は、本発明の視覚補助システムの他の実施形態を示す構成図である。発明を実施するための最良の形態

本実施の形態では、市販の画像撮影機能付き携帯電話 Kを用いて、本発明の視覚補助ネットワークシステムを説明する。また、同時にその作用及び効果を説明することにより、視覚補助方法の方法についても説明する。本発明の視覚補助ネットワークサーバ Nは、図 1に示されるように画像データ受信手段 12と、画像色データ解析手段 14と、色データ送信手段 16と、顧客データ記憶手段 18を備えている。携帯電話 Kには通常メール機能がついているので、本実施例の場合、色データ送信手段 16は電子メールであってよい。

例えば色弱障害を持つ Sが、視覚補助ネットワークサーバ Nを利用して無模様一色の被写体 T1の色を確認したいとする（図 4) 。 Sは携帯電話 Kを用いて被写体 T 1を撮影し、画像データをメールに添付する。後は、 Sは視覚補助ネットワークサーバ Nのメールアドレスを指定し、携帯電話 Kから上記メールを送信すればよい。

送信された上記メールは、ネットワークを介して視覚補助ネットワークサーバ Nの上記画像データ受信手段 12にて受信される。受信された画像データは、顧客データ記憶手段 18に送られ、予め登録されたユーザー領域に記憶される。

画像 20には通常マトリクス状にドッ卜が並んでいて、各ドットで RG B (Re d, Gr e e n, B l u e) の値を有している。画像色デ一夕解析手段 14は当該メールに添付された画像 20を直ちに再生し、例えば画像 20の中心付近のドット領域 24の色を解析する。画像のおおよその色合いを知りたい場合は、中心部を代表させてその周りの色合いを調べるのが最も妥当だからである。伹し、他の領域を解析してもよい。

画像色データ解析手段 14が解析して得る色についての情報は、被写体 T 1が何色か、という色相はじめ、色の明るさ（明度、輝度）、鮮やかさ (彩度、飽和度）等である。被写体 T1が金属光沢を持つかとか、透明度を持つか等の情報を含めてもよい。

画像色データ解析手段 14により解析され、 .得られた色デ一夕は例えば図 7 aや 7 bのように表され、色データ送信手段 16から Sの携帯電話 K にメールとして送られる。

ここで色相は（赤、橙、黄、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫）、又はさらに細分化された色から選ばれ、彩度は（さえた赤、鮮やかな赤、うすい赤、ごくうすい赤、白）のように表現される。また、明度は（白、明るい灰色、灰色、暗い灰色、黒）のように表される。

あるいは図 7 cのように棒グラフ状に、又は円グラフ等で上記色データの 3要素の度合を表現してもよい。このように色相等の変化の度合いを、赤や青等、その色相等を表現する文字と一緒表しておけば、色弱等の障害者にとっても色の識別の訓練にもなる。

このようにして Sは、無模様一色の被写体 T 1の色に関する情報を知ることができる。画像撮影機能付き携帯電話 Kで被写体 T 1を写し、視覚補助ネットワークサーバ Nに画像デ一夕を添付したメールを送れば、自動的に被写体 T 1の色デ一夕が記載されたメールが届くので、非常に簡単かつ便利である。

図 2に示すように、携帯電話による視覚補助ネットワークサーバ Nへの接続は、視覚補助ネットワークサーバ Nが属するイントラネットワークを介して行なわれてよい。また上記イントラネットワークに属さないユーザであれば、図 3のようにインターネットを介して視覚補助ネットヮ一クサーバ Nに接続してもよい。

上述した例は被写体 T 1が無模様一色の緑色の場合であるが、本発明の他の実施例として、図 5に示すように、緑地 3 2に更に例えば赤の横縞 3 3が入っている場合について説明する。

まず Sは、上記例と同様に被写体 T 2を携帯電話 Kで撮影する。次に画像データ 3 0をメールに添付し、視覚補助ネットワークサーバ Nに当該画像ァ一夕达信 "る。

画像色データ解析手段 1 4は、上記例のように画像の中心付近のドット領域 3 4の色について解析し、得られた色デ一夕、上記画像データ等を顧客データ記憶手段 1 8に蓄積する。これと同時に画像色データ解析手段 1 4は、色デ一夕送信手段 1 6を通じて色デ一夕をメールとして、あるいは他の方法で Sの携帯電話 Kに送信する。

しかし、色弱の障害を持つ Sにはその色データは横縞の部分についての情報か地の部分の色についての情報なのかは判断できない場合がある。そこでこのような場合に、 Sが再度被写体 Τ 2について撮影し、視覚補助ネットワークサーバ Νに別の画像データを送信しなくてよいように、上記顧客データ記憶手段 1 8に記憶させた色データ、上記画像デ一夕等を利用する。

即ち Sは携帯電話 Κの画面において、イン夕一ネット等で視覚補助ネットワークサーバ Νにアクセスし、自己の顧客データ記憶手段 1 8のウェブページを呼び出す。そしてそのウェブページにおいて被写体 Τ 2の画像を呼び、知りたい色の点をキー等を用いてポインタ指定する。例えば Sが横縞の部分 3 3についての色データが欲しい場合には、当該横縞に含まれる一点 3 6をポインタ指定する。

この場合画像色データ解析手段 1 4は、上記 Τ 2の画像のポインタ指定された点 3 6の色について解析する。このようにして上記ウェブページ中で、知りたい色の部分を何度でもポインタ指定して、 Sは点 3 6を含む横縞 3 3の色について情報を得ることができる。

上記例は、一度目はメール等で送信画像の中心点 3 4についての色について解析させ、視覚補助ネットワークサーバ Νに記憶させた画像から、ゥエブページ上でボイン夕指定をして点 3 6の色について解析しているが、最初から所望する複数の点をポインタ指定できるようにしてもよい。

例えば図 6のようにボインタ 1で地の部分を、ボイン夕 2で横縞の部分を指定してもよい。この場合視覚補助ネットワークサーバ Νは、図 6に示されるように携帯電話 Κから受信した画像に、ポインタ及び色相等の簡単な情報を書き込んで携帯電話 Κに送信してもよい。グラフで表現するのも視覚に訴えるので好ましい。

又、図 7 cのように色相のみをポインタ毎に表示してもよい。上述の例は、いずれも色データ送信手段 1 6は、画像色データ解析手段 1 4の解析で得た色データをメールで Sの携帯電話 Kに送信したが、電話を携帯電話 Kにかけて、音声によって Sに色データを知らせてもよい。即ち、携帯電話 Kからアクセスがあった場合、上記視覚補助ネットワークサーバの記憶手段 1 8が予め登録された当該顧客の電話番号を検索し、色デ一夕送信手段 1 6が携帯電話 Kに電話をして、生成された色データを音声で Sに伝達する。

電話によって色データを伝えるので、この場合も Sは周囲の人に自分の障害について知られることはない。

以上のような視覚補助ネットワークシステムは、上記視覚補助ネットヮ一クサ一バが属するネットワークのホストコンピュータに登録すれば誰でも利用することができる。或いは視覚補助ネッ卜ヮ一クサ一バの上記記憶手段 1 8に登録するようにしてもよい。登録により視覚補助ネットワークサーバの U R Lが通知される。課金方法は特に限定はない。

あるいは登録制ではなく、誰でも視覚補助ネットワークシステムを利用できるようにし、利用回数に応じて課金するようにしてもよい。この場合も課金、支払い方法は特に限定されない。

また、以上の説明では画像撮影携帯端末として携帯電話を用いたが、屋内に居る時等は、パソコン端末を使用して視覚補助ネットワークシステムを利用することもできる。この場合パソコン画面上の撮影画像をそのままの状態にして、固定電話にて色データを聴くこともできる。上記登録内容に応じて、様々な機器を組合わせて視覚補助ネットワークシステムを利用することができる。

次に.、本発明は、図 1 7に示すように、携帯端末 K内に備えられる視覚補助システム 1 5 0であっても良い。この視覚補助システム 1 5 0は、画像を撮影する撮影手段 1 5 2と、撮影手段 1 5 2が撮影した画像を記憶する顧客データ記憶手段 1 5 4と、顧客データ記憶手段 1 5 4の画像の色デ一夕を生成する画像色データ解析手段 1 5 6と、画像色データ解析手段 1 5 6が生成した色データを表示する色データ表示手段 1 5 8とを備える。撮影手段 1 5 2は、 C MO S又は C C D等の素子から構成される。顧客デ —夕記憶手段 1 5 4及び画像色データ解析手段 1 5 6は、携帯端末 K内のメモリ又は C P U等である。色データ表示手段 1 5 8は、携帯端末 Kのデイスプレイ等である。この視覚補助システム 1 5 0の場合、インターネットを介さずに色デー夕の認識ができる。

次に、本発明に係る色覚機能通知システム、色覚機能通知用プログラム、色覚機能通知方法、色覚補助システム、色覚補助用プログラム、及び色覚補助方法の実施の形態について、図面に基づいて詳しく説明する。

図 8において、符号 1 1 0は、本発明の色覚機能通知システムであり、図 9において、符号 1 1 1は、本発明の色覚補助システムである。

色覚機能通知システム 1 1 0は、図 8に示すように、ユーザーの色覚特性デ一夕 Dを記憶する記憶手段 1 1 2と、コンピュータ一画面の原ィメ一ジデータ Aを取り込む取得手段 1 1 4と、原イメージデータ Aを色覚特性データ Dに基づいて変換して変換イメージデータ Bを作成する作成手段 1 1 6と、原イメージデ一夕 A及び変換イメージデ一夕 Bをピクセル毎に比較して比較イメージデータ Cを作成するピクセル比較手段 1 1 8と、比較イメージデ一夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換ィメ —ジデータ B及びピクセルの周辺の変換イメージデータ Bを比較する周辺比較手段 1 2 0と、周辺比較手段 1 2 0による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部 1 2 2であると判断する色弱部判断手段 1 2 4と、色弱部 1 2 2が存在する画面内にィクスクラネーシヨンマーク 1 2 6を表示して色弱部 1 2 2が存在することを認識させるマーク表示手段 1 2 8と、色弱部 1 2 2が存在する画面内の色弱部 1 2 2に色弱部表示を行つて色弱部 1 2 2を認識させる色弱部表示手段 1 3 0とを備えている。よって、本発明の色覚機能通知用プログラムは、コンピュータ一を、記憶手段 1 1 2、取得手段 1 1 4、作成手段 1 1 6、ピクセル比較手段 1 1 8、周辺比較手段 1 2 0、色弱部判断手段 1 2 4、マーク表示手段 1 2 8、色弱部表示手段 1 3 0として機能させるプログラムである。この色覚機能通知用プログラムは、パーソナルコンピュータ一によって機能させられるが、携帯端末又はサーバ一によつて機能させられても良い。

色覚補助システム 1 1 1は、図 9に示すように、記憶手段 1 1 2と、色覚特性データ Dに基づく色覚特性表示データ Eを画面に表示する色覚特性表示手段 1 3 4と、表示した色覚特性表示データ Eを変更する色覚特性変更手段 1 3 2と、画面内の色覚特性表示デ一夕 Eに関連付けられる関連部分を検索し、検索した関連部分の原イメージデータ Aを変換して表示するイメージ変換手段 1 3 6とを備えている。記憶手段 1 1 2は、色覚機能通知システム 1 1 0及び色覚補助システム 1 1 1が共有する。

よって、本発明の色覚補助用プログラムは、コンピューターを、記憶手段 1 1 2、色覚特性表示手段 1 3 4、色覚特性変更手段 1 3 2、イメージ変換手段 1 3 6として機能させるプログラムである。この色覚補助用プログラムは、パーソナルコンピュータ一によって機能させられるが、携帯端末又はサーバ一によって機能させられても良い。

このような色覚機能通知システム 1 1 0及び色覚補助システム 1 1 1の作用について以下に説明することにより、色覚機能通知方法及び色覚補助方法について説明する。

本発明の色覚機能通知システム 1 1 0及び色覚補助システム 1 1 1を使用するユーザーが、パーソナルコンピューターを立ち上げ、色覚機能通知システム 1 1 0を機能させると、色覚特性を調査する画面が表示される。ユーザーは、質問に対する答の入力等を行う。例えば、「従来から見え難い色は何色ですか」という質問に対して「赤」を入力する。このようにして入力することにより、色覚機能通知システム 1 1 0が色覚特性データ D を作成して記憶手段 1 1 2に登録する。例えば、図 1 0に示すように、 H S B色空間上に線によって範囲 1 3 8を特定し、又はポイント 1 4 0によつて特定する色覚特性データ Dの形式で登録する。

このようにして色覚特性データ Dを登録しておいた状態で、ユーザーがパーソナルコンピューターを立ち上げて、例えば図 1 1のようなホ一ムぺージ 1 4 2を開くと自動的に又は選択により、色覚機能通知システム 1 1 0が機能する。色覚機能通知システム 1 1 0が機能すると、取得手段 1 1 4、作成手段 1 1 6及びピクセル比較手段 1 1 8が機能し、図 1 2に示すように、原イメージデ一夕 A、変換イメージデータ B、比較イメージデ一夕 Cが作成される。比較イメージデ一夕 Cは、例えば、原イメージデータ Aと変換ィメ一ジデ一夕 Bとをピクセル毎に減算したデータの形式で作成される。

次に、周辺比較手段 1 2 0が機能し、一定のピクセル比較閾値以上の比較イメージデータ Cが存在するか否かをピクセル毎に判断し、一定のピクセル比較閾値以上のピクセルが存在すれば、そのピクセルの変換イメージデータ Bとその周辺のピクセルの変換イメージデータ Bを比較する。次に、色弱部判断手段 1 2 4が機能し、この比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルは、ユーザーが周辺のピクセルの色彩との違いを認識し難い部分であるため、そのようなピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部 1 2 2であると判断する。すなわち、変換イメージデータ Bは、ユーザ一が現実に見えるイメージデータであるところ、その変換イメージデータ B に関して周辺と比較することにより、ユーザ一が現実に認識し難い色弱部 1 2 2を判断する。

この色弱部 1 2 2が存在する場合、マーク表示手段 1 2 8が機能し、図 1 3に示すように、画面内にイクスクラネーションマ一ク 1 2 6を表示する。ユーザーは、このイクスクラネ一シヨンマーク 1 2 6を見て、画面内に色弱部 1 2 2が存在することを認識する。次に、色弱部表示手段 1 3 0 が機能し、色弱部 1 2 2の原イメージデータ Aを反転し、図 1 4及び図 1 5に示すように色弱部表示が行われる。この色弱部表示により、ユーザーは色弱部 1 2 2の位置を認識できる。なお、色弱部表示は、色弱の危険度に応じてより白くする表示であっても、危険度に応じて濃淡を強調する表示であっても良い。

画面内に色弱部 1 2 2が存在すること及び色弱部 1 2 2の位置を確認したユーザーは、色覚補助システムを起動させる。例えば、本発明の色覚補助システム 1 1 1を起動させる。

色覚補助システム 1 1 1を起動させると、色覚特性表示手段 1 3 4が機能し、図 1 6に示すように、画面に既に登録した色覚特性データ Dに基づく色覚特性表示データ Eが表示される。また、イメージ変換手段 1 3 6が機能し、色覚特性表示データ Eに関連付けられる関連部分を画面から検索し、関連部分の原イメージデータ Aを変換する。.例えば、図 1 6の色覚特性表示データ Eにおいて、赤色近辺及び黄緑近辺を色弱に係る範囲 1 3 8 として特定しているため、赤色又は赤色に類似する部分、及び黄緑又は黄緑に類似する部分を関連部分として検索し、この関連部分を反転変換して、色覚特性表示データ Eの上部に表示する。

ここで、この色覚特性表示デ一夕 Eは色覚特性変更手段 1 3 2を機能させることにより変更できる。すなわち、範囲 1 3 8を囲んで特定する線 1 3 9をクリックして H S B空間上で連続的に回転させて範囲 1 3 8を変更できる。範囲 1 3 8を変更することにより色覚特性表示データ Eが変わるが、瞬時にイメージ変換手段 1 3 6が機能して、色覚特性表示データ Eに関連付けられる関連部分を画面から検索し、関連部分の原イメージデータ Aを変換して、色覚特性表示データ Eの上部に表示する。. このため、色覚特性表示データ Eを変更しながら関連部分がリアルタィムに変化していくのが確認できる。ュ一ザ一は、表示された色覚特性表示データ Eと画面とを見比べることにより、自己の色覚特性を確認できる。また、アナログ的に色覚特性表示データ Eを変更しながら、関連部分の位置がリアルタイムに変化していくのを確認できるため、ユーザーは自己の色覚特性を感覚的に認識できる。

以上、本発明の色覚機能通知システム及び色覚補助システムの一実施形態について説明したが、本発明は、その他の形態でも実施し得るものである。

例えば、本発明の色覚機能通知システム及び色覚補助システムを使用する対象は、静止画像に限定されず、動画であっても良い。動画を対象とする場合、色弱部表示及び関連部分は、動画に追従してコマ送りで表示されていく。その他、本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良，修正，変形を加えた態様も含まれる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、いずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係る視覚補助ネットワークシステムを用いれば、画像撮影携帯端末で被写体を撮影し、視覚補助ネットワークサーバに画像デ一夕を添付したメールを送れば、自動的に被写体の色データが記載されたメールが届くので、非常に簡単かつ便利である。

メール、電話又はインタ一ネットのホームページ等により知りたい物の色についての情報を得ることができるので、音声で色を教える機器とは異なり、周囲の人に自分が色弱等の障害を持つことを知られることがない。また、画像撮影携帯電話であれば広く普及し、誰もが持ち歩くため、人の目を気にする必要がない。更に、コンパクトかつ軽量な携帯電話を使用して知りたい物の色を知ることが出来、色を識別する専用の機械を持ち歩く必要もない。

本発明の色覚機能通知システム、色覚機能通知用プログラム及び色覚機能通知方法によれば、開いたコンピューター画面内に色弱部が存在するか否か、及び、その色弱部の位置がどこであるかを確認できる。また、周辺比較手段によって色弱部を判断するため、単にユーザ一が見え難い色が存在するかではなく、周辺との関係で色彩、模様、文字を認識し難い部分が存在するかを確認できる。また、予め、ユーザ一の色覚特性データを調査して記憶手段に登録しておき、その色覚特性データに基づいて色弱部を判断するため、個人の色覚特性に対応して判断できる。さらに、ユーザーが現実に見える色から成る変換イメージデ一夕によって判断するため、正確な判断ができる。

また、本発明の色覚補助システム、色覚補助用プログラム及び色覚補助方法によれば、一旦登録した色覚特性データに基づく色覚特性表示データ . を変更しながら、関連部分を確認することができる。このため、ユーザ一が自己の色覚特性を確認することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 携帯端末から画像を受信する画像データ受信手段と、前記画像データ受信手段が受信した前記画像を記憶する顧客データ記憶手段と、前記顧客デ一夕記憶手段から前記画像を取得して、該画像の色デ一夕を生成する画像色デ一夕解析手段と、前記画像色デー夕解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信する色データ送信手段と、を含む視覚補助ネットヮークサーバ。

2 . 前記色データ送信手段は、ネットワークを介して前記色データを前記携帯端末へ送信する、請求項 1に記載の視覚補助ネットワークサーバ。

3 . 前記ネットワークはインタ一ネットである請求項 2に記載の視覚補助ネットワークサーバ。

4 . 前記色データ及び前記画像をウェブページに表示して前記ネットヮ一クに配信するウェブページ配信手段を備えた、請求項 1乃至請求項 3に記載の視覚補助ネットヮ一クサーバ。

5 . 前記色データ送信手段は、前記色データをメールにより前記携帯端末へ送信する、請求項 1乃至請求項 3に記載の視覚補助ネットワークサーバ。

6 . 前記顧客データ記憶手段は、前記携帯端末に対応する電話番号を登録し、前記色データ送信手段は、前記顧客データ記憶手段から前記電話番号を取得して該電話番号に対応する携帯端末へ、該携帯端末から受信した画像の前記色データを音声として送信する、請求項 1乃至請求項 3に記載の視覚補助ネットワークサーバ。

7 . 前記画像色データ解析手段は、前記受信した画像の中心付近のドット領域の色デ一夕を生成する、請求項 1乃至請求項 3の何れかに記載の視覚補助ネットワークサーバ。

8 . 前記画像色データ解析手段は、前記携帯端末が前記ウェブページ上でポインタ指定したドッ卜領域の色デ一夕を生成し、前記色データ送信手段は、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信する、請求項 1乃至請求項 3の何れかに記載の視覚補助ネットヮ一クサ一ハ、。

9 . 前記携帯端末から請求項 1乃至請求項 3の何れかに記載の視覚補助ネットヮ一クサ一バが画像を受信し、該視覚補助ネットヮ一クサ一バは該携帯端末に前記色データを送信する視覚補助ネットワークシステム。

1 0 . ネットヮ一クを介して視覚補助ネットワークサーバと携帯端末が画像及び色デー夕を送受信する視覚補助方法であって、

前記携帯端末の携帯撮影手段が画像を撮影するステツプ、

前記携帯端末の携帯送受信手段がネットワークを介して前記画像を前記視覚補助ネットワークサーバに送信するステップ、

前記視覚補助ネットワークサーバの画像データ受信手段が、前記画像を受信するステップ、

前記視覚補助ネットワークサーバの顧客データ記憶手段が、前記画像デ一夕受信手段が受信した前記画像を記憶するステツプ、

前記視覚補助ネットワークサーバの画像色データ解析手段が、前記顧客デ一夕記憶手段から前記画像を取得して、該画像から色デー夕を生成するステツフ、

前記視覚補助ネットワークサーバの色データ送信手段が、前記画像色デ一夕解析手段が生成した色データを、前記ネットワークを介して前記携帯端末へ送信するステップ、

前記携帯端末の携帯送受信手段が、前記色データ送信手段が送信した前記色データを、前記ネットワークを介して受信するステップ、

からなる視覚補助方法。

1 1 . 前記ネットワークはインタ一ネットである請求項 1 0に記載する視覚補助方法。

1 2 . 前記視覚補助ネットワークサーバはウェブページ配信手段を備え、前記ウェブページ配信手段は、前記色データ及び前記画像をウェブページに表示して前記ネットワークに配信する、請求項 1 0又は請求項 1 1に記載の視覚補助方法。

1 3 . 前記色データ送信手段は、前記色データをメールにより前記携帯端末へ送信する、請求項 1 0又は請求項 1 1に記載の視覚補助方法。

1 4 . 前記顧客データ記憶手段は、前記携帯端末に対応する電話番号を登録し、前記色データ送信手段は、前記顧客データ記憶手段から前記電話番号を取得して該電話番号に対応する携帯端末へ、該携帯端末から受信した画像の前記色データを音声として送信する、請求項 1 0又は請求項 1 1に記載の視覚補助方法。

1 5 . 前記画像色データ解析手段は、前記受信した画像の中心付近のドット領域の色データを生成する、請求項 1 0又は請求項 1 1に記載の視覚補助方法。

1 6 . 前記画像色データ解析手段は、前記携帯端末が前記ウェブページ上でポインタ指定したドット領域の色データを生成し、前記色データ送信手段は、前記画像色データ解析手段が生成した色データを、前記携帯端末へ送信する、請求項 1 0又は請求項 1 1に記載の視覚補助方法。

1 7 . 携帯端末内に備えられる視覚補助システムであり、

画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像を記憶する顧客データ記憶手段と、前記顧客デ一夕記憶手段の画像の色デ一夕を生成する画像色データ解析手段と、前記画像色データ解析手段が生成した色デー夕を表示する色データ表示手段と、を含む視覚補助システム。

1 8 . ユーザーの色覚特性データを記憶する記憶手段と、

画面の原イメージデ一夕を取り込む取得手段と、

前記原イメージデータを前記色覚特性データに基づいて変換して変換ィメ一ジデ一夕を作成する作成手段と、

前記原イメージデ一タ及び前記変換イメージデータをピクセル毎に比較して比較ィメ一ジデー夕を作成するピクセル比較手段と、

前記比較ィメ一ジデ一夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換イメージデータ及ぴ該ピクセルの周辺の変換イメージデータを比較する周辺比較手段と、

前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断する色弱部判断手段と、前記色弱部が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるマーク表示手段と、

前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行って該色弱部を認識させる色弱部表示手段と、

を含む色覚機能通知システム。

1 9 . 前記色弱部表示手段が前記色弱部の原イメージデータを反転、修飾又は強調して色弱部表示を行う請求項 1 8に記載する色覚機能通知システム。

2 0 . コンピューターを、

ュ一ザ一の色覚特性データを記憶する記憶手段、

画面の原ィメ一ジデータを取り込む取得手段、

前記原ィメージデ一夕を前記色覚特性データに基づいて変換して変換ィメージデータを作成する作成手段、

前記原イメージデータ及び前記変換イメージデ一夕をピクセル毎に比較して比較イメージデータを作成するピクセル比較手段、

前記比較ィメ一ジデー夕が一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換ィメ―ジデー夕及び該ピクセルの周辺の変換ィメ一ジデ一夕を比較する周辺比較手段、

前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断する色弱部判断手段、前記色弱部が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるマーク表示手段、

前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行つて該色弱部を認識させる色弱部表示手段、

として機能させる色覚機能通知用プログラム。

2 1 . 記憶手段が、ユーザーの色覚特性データを記憶するステップと、取得手段が、画面の原ィメ一ジデー夕を取り込むステツプと、作成手段が、前記原イメージデ一夕を前記色覚特性データに基づいて変換して変換イメージデ一夕を作成するステップと、

ピクセル比較手段が、前記原イメージデータ及び前記変換イメージデ一夕をピクセル毎に比較して比較ィメ一ジデータを作成するステツプと、周辺比較手段が、前記比較イメージデータが一定のピクセル比較閾値以上であるピクセルの変換ィメージデータ及び該ピクセルの周辺の変換ィメージデータを比較するステツプと、

色弱部判断手段が、前記周辺比較手段による比較結果が一定の周辺比較閾値以下のピクセルを一定値以上含む画面分割部を色弱部であると判断すマーク表示手段が、前記色弱部が存在する画面内にマークを表示して色弱部が存在することを認識させるステップと、

色弱部表示手段が、前記色弱部が存在する画面内の該色弱部に色弱部表示を行って該色弱部を認識させるステップと、

を含む色覚機能通知方法。

2 2 . ユーザーの色覚特性データを記憶する記憶手段と、

前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示する色覚特性表示手段と、

前記表示した色覚特性データを変更する色覚特性変更手段と、前記画面内の前記色覚特性デ一夕に関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分の原イメージデータを変換して表示するイメージ変換手段と、

を含む色覚補助システム。

2 3 . 前記イメージ変換手段が、色覚特性表示データを変更した時に、該変更後の色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分の原イメージデ一タを変換して表示する請求項 2 2に記載する色覚補助システム。

2 4. 前記色覚特性表示データが、色空間上に点、線又は範囲を選択して特定されるデータであり、前記色覚特性変更手段が、該色空間上の点、線又は範囲を追加若しくは削除し、又は該色空間上の点、線又は範囲の位置を移動して色覚特性表示データを変更する手段である請求項 2 3に記載する色覚補助システム。

2 5 . 前記色空間上の点、線又は範囲の位置を移動して色覚特性表示デー夕を変更する場合、該色空間上の点、線又は範囲の位置を連続的に移動して色覚特性表示データを変更する手段である請求項 2 4に記載する色覚補助システム。

2 6 . コンピューターを、

ユーザ一の色覚特性データを記憶する記憶手段、

前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示する色覚特性表示手段、

前記表示した色覚特性表示データを変更する色覚特性変更手段、前記画面内の前記色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分の原ィメージデータを変換して表示するイメージ変換手段、

として機能させる色覚補助用プログラム。

2 7 . 記憶手段が、ユーザーの色覚特性データを記憶するステップと、色覚特性表示手段が、前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示するステップと、色覚特性変更手段が、前記表示した色覚特性表示データを変更するステップと、

ィメ一ジ変換手段が、前記画面内の前記色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分の原ィメ一ジデー夕を変換して表示するステップと、

を含む色覚補助方法。

2 8 . 前記色覚特性データに基づく色覚特性表示データを画面に表示する色覚特性表示手段と、

前記表示した色覚特性表示デー夕を変更する色覚特性変更手段と、前記画面内の前記色覚特性表示データに関連付けられる関連部分を検索し、該検索した関連部分のイメージデータを変換して表示するイメージ変換手段と、

を含む請求項 1 8又は請求項 1 9に記載する色覚機能通知システム。