明細書
新規外用剤
技術分野
本発明は、 置換基を 2つ有するイソォキサゾール誘導体を有効成分として含有 する外用剤に関する。 特に、 S M P— 1 1 4またはその薬学上許容される酸付加 塩を有効成分として含有する外用剤に関する。 また、 本発明は、 レフルノミ ドを 有効成分として含有する外用剤に関する。 さらに詳しくいえば、 本発明は、 イソ ォキサゾ一ル骨格を有する化合物である、 S M P— 1 1 4あるいはレフルノミ ド またはこれらの薬学上許容される酸付加塩を経皮的に投与し、 直接炎症部位を治 療するための経皮投与用医薬組成物に関する。
背景技術
S M P— 1 1 4は、 3— [ ( 1 S ) — 1— ( 2」フルォロビフエニル一 4 —ィ ル) ェチル] - 5 - { [ァミノ (モルホリン一 4—ィル) メチレン] アミノ} ィ ソォキサゾ一ルであり、 以下の構造式で表される化合物である。 また、 その製造 方法等は、 US 6100260号公報、 W0 98/47880号公報に記載されている。
レフルノミ ドは、 N— ( 4
5 —トリフルォロメチルフエニル)'ー 5—メチルイ ソォキサゾ一ルー 4—カルボキサミドであり、 以下の構造式で表される化合物で ある。 また、 その製造方法等は、 EP 13376号公報、 US 4284786号公報または US 4351841号公報等に記載されている。
CF
3
一般に、 経皮投与では薬物を直接患部に投与できることから、 患部での薬物濃 度を局所的に高めることができ、 また経口投与での肝初回通過効果を回避するこ とで、 副作用の低減が期待できるだけでなく、 投与回数の低減や薬効の持続性が 付与できるといった利点を有する。 さらに、 経口投与が困難な患者にとっても、 投与が容易であると言った大きな利点がある。
し力 し、 ィソォキサゾール骨格を有する S M P— 1 1 4あるいはレフルノミ ド において、 本発明のごとき外用剤に関する研究は知られておらず、 それ故に、 本 発明の外用剤による抗炎症、 抗リゥマチ剤の検討についても全く行われていない 状況であった。
S M P— 1 1 4は、 経口的に吸収されて強い抗炎症、 抗リウマチ活性を示すこ とが報告されている。 しカゝし、 S M P— 1 1 4が経皮的に吸収されて直接患部に 効果を示すことができるとの報告はなく、 どのような製剤が経皮的に吸収可能で あるのかも予想できる状況になかった。
レフルノ ミ ドは、 経口投与で吸収されて血中で代謝され、 活性代謝体となって 患部に到達し治療効果を発揮することが知られている。 しかし、 レフルノミ ドが 経皮吸収されることについての報告はなく、 更に炎症ゃリゥマチの患部局所に直 接経皮投与されたレフルノミ ドが患部局所において治療効果を発揮する等のこと は予想すらされていなかった。
発明の開示
本発明が解決しょうとする課題は、 置換基を 2つ有するイソォキサゾール誘導 体である S M P— 1 1 4あるいはレフルノミ ドの新規な投与手段を提供すること にある。
本発明者らは、 前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、 S M P— 1 1 4、 レフルノミ ド等の置換基を 2つ有するイソォキサゾール誘導体またはそれらの薬 学上許容される酸付加塩を外用剤とすることによって、 それぞれの薬剤の生体内 への取り込みが行われ、 その結果、 患部における抗炎症あるいは抗リウマチ効果 が明示されることを見出し、 本発明を完成させるに至った。
すなわち、 本発明は、 以下の通りである。
( 1 ) 置換基を 2つ有するイソォキサゾール誘導体を有効成分として含有する外 用剤。 .
(2) イソォキサゾール誘導体が経口抗炎症剤あるいは経口抗リウマチ剤である、 上記 (1)記載の外用剤。
(3) 軟膏あるいはクリームの形態からなる、 上記 (1) または (2) に記載の 外用剤。
(4) 液剤の形態からなる、 上記 (1) または (2) に記載の外用剤。
. (5) イソォキサゾール誘導体が SMP— 114またはその薬学上許容される酸 付加塩である、 上記 (1) 〜 (4) のいずれかに記載の外用剤。
(6) イソォキサゾ一ル誘導体がレフルノミドである、 上記 (1) 〜 (4) のい ずれかに記載の外甩剤。
(7) SMP— 114またはレアルノミドの量が 0.1〜: L OwZw%である、 上記 (5) 〜 (6) のいずれかに記載の外用剤。
(8) SMP- 114またはレフルノミドあるいはそれらの薬学上許容される酸 付加塩を有効成分として含有する経皮投与用医薬組成物。
(9) 軟膏剤、 クリーム剤、 ローション剤、 液剤、 懸濁剤、 ゲル製剤または貼付 剤、 テープ剤、 パップ剤の形態である上記 (10) 記載の経皮投与用医薬組成物 c
(10) 上記 (8) または (9) 記載の経皮投与用医薬組成物を含有する、 経皮 投与用の炎症またはリウマチの治療剤を製造するための SMP— 114またはレ , フルノ ミ ドの使用。 ,
(11) SMP- 1 14またはレフルノミドの有効成分とする、 炎症またはリウ マチ疾患の経皮治療剤。
(12) SMP- 1 14またはレフルノミ ドの量が 0.:!〜 10w/w%である、 上記 ( 11 ) に記載の経皮治療剤。
( 13) SMP— 1 14またはレフルノミ ドの量が 0. 2〜5wZw%である、 上記 (5) または (6) 記載の外用剤。
(14) SMP- 1 14またはレフルノミ ドの量が:!〜 5wZw%である、 上記
(5) または (6) 記載の外用剤。
(15) S MP— 114またはレフルノミ ドの量が 0.1~ 1 Ow/w%である、 上記 (8) または (9)記載の医薬組成物。
(16) SMP- 114またはレフルノミ ドの量が 0.2〜5w w%である、 上記 (8) または (9)記載の医薬組成物。
(17) SMP— 114またはレフルノミ ドの量が:!〜 5 w/w%である、 上記 (8) または (9) 記載の医薬組成物。
(18) 経皮投与用医薬組成物中における SMP— 114またはレフルノミ ドの 量が 0.1〜; LOwZw である、 上記 (10) 記載の使用。
(19) 経皮投与用医薬組成物中における S MP— 114またはレフルノミドの 量が 0.2〜5 w/w%である、 上記 (10) 記載の使用。
(20) 経皮投与用医薬組成物中における S MP— 114またはレフルノミ ドの. 量が 1〜5 wZw%である、 上記 (10) 記載の使用。
(21) S MP— 114またはレフルノミ ドの量が 0. 2〜5w/w%である、 上記 ( 11 ) に記載の経皮治療剤。
(22) SMP— 114またはレフルノミ ドの量が:!〜 5 wZw%である、'上記
(1 1) に記載の経皮治療剤。
(23) 上記 (8) 、 (9) 、 または (15) ~ (17) のいずれかに記載の経 皮投与用医薬組成物、 および当該経皮投与用医薬組成物を炎症またはリゥマチを 治療する目的で経皮的に使用しうるかまたは使用すべきであることを記載した書 類を含む商業用パッケージ。 図面の簡単な説明
. 図 1は、 試験例 2における SMP—l 14軟膏剤のアジュバント関節炎に対す る治療効果を示すグラフである。
図 2は、 試験例 3における SMP_ 114懸濁剤 '液剤のアジュバント関節炎 に対する治療効果を示すグラフである。
図 3は、 試験例 4におけるレフノミ ド懸濁剤のアジュバント関節炎に対する治 療効果を示すグラフである。
図 4は、 試験例 5におけるレフノミ ド軟膏剤のアジュバント関節炎に対する治 療効果を示すグラフである。 発明の詳細な説明
本発明の 「置換基を 2つ有するイソォキサゾ一ル誘導体」 とは、 イソォキサゾ —ル環の 2箇所が水素以外の置換基で置換されている化合物を言う。 これらの 2 置換のイソォキサゾ一ル誘導体としては通常の有機化学の教科書あるいは Beils tein 等の成書記載のものを用いることができる。 好ましい 「置換基を 2つ有す るイソォキサゾ一ル誘導体」 としては、 例えば、 S M P— 1 1 4あるいはレフル ノミドを挙げることが出来る。
本発明の 「経口抗炎症剤あるいは経口抗リウマチ剤」 とは、 経口可能な 2置換 のイソォキサゾール誘導体であり、 且つ抗炎症作用あるいは抗リゥマチ作用を有 するものを言う。 例えば、 好ましいものとしては、 S M P— 1 1 4あるいはレフ ルノミドを挙げることが出来る。
イソォキサゾール誘導体である S M P— 1 1 4またはレフレノミドの薬学上許 容される酸付加塩としては、 例えば塩酸塩、 臭化水素塩、 硫酸塩、 リン酸塩、 硝 酸塩等の無機酸付加塩、 あるいは酢酸塩、 プロピオン酸塩、 コハク酸塩、 乳酸塩、 リンゴ酸塩、 酒石酸塩、 クェン酸塩、 マレイン酸塩、 フマル酸塩、 メタンスルホ ン酸塩、 p—トルエンスルホン酸塩、 ァスコルビン酸塩等の有機酸付加塩等が挙 げられる。
また、 本発明には、 イソォキサゾール誘導体、 例えば S MP— 1 1 4あるいは その薬学上許容される酸付加塩水和物または溶媒和物 (例えば、 エタノール和物 等のアルコール和物) 等 溶媒和物、 またはレフルノミ ドの水和物、 溶媒和物 (例えば、 エタノール和物等のアルコール和物) 等の溶媒和物も含まれる。
本発明の 「置換基を 2つ有するイソォキサゾ一ル誘導体を有効成分として含有 する外用剤」 、 「S M P— 1 1 4を含む外用剤」、 「レフルノミ ドを含む外用 剤」 および 「S M P— 1 1 4あるいはレフルノミ ドを有効成分として含有する絰 皮投与用医薬組成物」等における製剤形態としては、 従来外用剤として慣用され ている剤型、 例えば軟膏剤、 クリーム剤、 ローション剤、 液剤、 懸濁剤、 ゲル製
剤、 貼付剤 (テープ剤等を含む) 、 パップ剤等の剤型が挙げられる。
これらの剤型の外用剤は、 通常の基剤や粘着剤等を用いて、 通常の方法で製造 することができる。 例えば、 特許第 2651616号公報 (US 5164416号公報) 、 W 096/12465号公報等の記載に従って製造することができる。
軟膏剤としては、 例えば油脂性軟膏、 水溶性軟膏等が挙げられ、 それそれ目的 に応じて基剤を選択することができる。
このうち、 油脂性軟膏としては、 例えばワセリン、 精製ワセリン、 パラフィン、 流動パラフィン、 ラノリン、 精製ラノリン、 炭化水素、 高級アルコール類の他、 植物油、 動物油等の脂肪油、 脂肪酸エステル類、 プラスチベース、 グリコール類、 高級脂肪酸等の一般に軟膏用基剤として知られているものの中から適宜選択して 用いられる。
具体的には、 例えば精製ラノリン、 ラノリン、 ヮセリン、 白色ヮセリン、 ミヅ ロウ、 サラシミヅロウ、 固形パラフィン、 マイクロクリス夕リンワックス、 硬化 油、 トリミリスチン酸グリセリン、 ステアリン酸、 イソステアリン酸、 ステアリ ルアルコール、 セチルアルコール、 モノステアリン酸グリセリン、 ステアリン酸 プチル、 イソステアリン酸へキサデシル、 パルミチン酸イソステアリル、 ミリス チン酸ォクチルドデシル、 ミリスチン酸セチル、 液状ラノリン、 流動パラフィン、' スクヮラン、 スクワレン、 ポリブテン、 パルミチン酸ィソプロピル、 ミリスチン 酸イソプロピル、 セバシン酸ジェチル、 アジピン酸ジイソプロピル、 ヒマシ油、 トリ (力プリル ·力プリン酸) グリセリン、 トリイソオクタン酸グリセリン、 ォ レイン酸ォレイル、 ォレイン酸デシル、 ォレイルアルコール、 シリコン油等が用 いられ、 目的とする粘稠度に応じてこれらの基剤 1つまたは複数を適宜選択して 調製することができる。 ■ . 、
また、 水溶性軟膏としては、 例えば、 マクロゴール 2 0 0、 マクロゴ一ル 4 0 0、 マクロゴール 1 5 0 0、 マクロゴール 1 5 4 0、 マクロゴール 4 0 0 0、 マ クロゴ一ル 2 0 0 0 0等のマクロゴール類 (ポリエチレングリコール類) の他、 濃グリセリン、 プロピレングリコ一ル等のアルコール類、 ポビドン、 ポリビニル アルコ一ル等の水溶性髙分子などを使用することができ、 油脂性軟膏と同様に目 的とする粘稠度に応じてこれらの基剤一種または二種以上を適宜選択して調製す
ることができる。
さらに、 軟膏剤としては、 上記の他、 日本薬局方に記載されている親水軟膏、 親水ワセリン、 単軟膏、 白色軟膏、 マクロゴール 膏、 吸水軟膏等を使用するこ ともできる。
クリーム剤は、 例えばワセリン、 精製ワセリン、 パラフィン、 流動パラフィン、 植物油、 動物油等の脂肪油、 脂肪酸エステル類、 高級アルコール、 ラノリン、 精 - 製ラノリン、 グリコール類、 高級脂肪酸等の油相成分と水相を、 目的とする粘稠 度や乳化型に応じて、 適宜選択して調製される。
このうち、 油相成分としては、 例えば、 精製ラノリン、 ラノリン、 ワセリン、 白色ワセリン、 ミヅロウ、 サラシミツロウ、 パラフィン、 マイクロクリス夕リン ワックス、 硬化油、 トリミリスチン酸グリセリン、 ステアリン酸、 イソステアリ ン酸、 ステアリルアルコール、 セチルアルコール、 モノステアリン酸グリセリン、 ステアリン酸プチル、 イソステアリン酸へキサデシル、 パルミチン酸イソステア リル、 ミリスチン酸ォクチルドデシル、 ミリスチン酸セチル、 液状ラノリン、 流 動パラフィン、 スクヮラン、 スクワレン、 ポリブテン、 パルミチン酸イソプロピ ル、 ミリスチン酸イソプロピル、 セバシン酸ジェチル、 アジピン酸ジイソプロピ ル、 ヒマシ油、 トリ (力プリル -力プリン酸) グリセリン、 トリイソオクタン酸 グリセリン、 ォレイン酸ォレイル、 ォレイン酸デシル、 ォレイルアルコール、 シ リコン油等が挙げられ、 これら油相成分の一種または二種以上の混合物を油相と して用いることができる。
また、 水相としては、 イオン交換水や蒸留水等、 一般に医薬品に用いられる精 製水はもちろん、 これら精製水に加えて、 例えば、'マクロゴール 2 0 0、 マクロ ゴール 4 0 0、 マクロゴール 1 5 0 0、 マクロゴール 1 5 4 0、 マクロゴール 4 0 0 0、 マクロゴール 2 0 0 0 0等のマクロゴール類 (ポリエチレングリコール 類) の他、 濃グリセリン、 プロピレングリコール等のアルコール類、 ポビドン、 ポリビニルアルコール等の水溶性高分子などを使用することができ、 これらを目 的に応じて上記の精製水に溶解したものを水相として用いることもできる。
クリーム剤には、 上記油相おょぴ水相に加えて乳化剤を用いることができ、 目 的とする粘稠度や乳化型に応じて、 油相、 水相、 乳化剤の配合量を適宜選択する
ことにより調製される。
ローション剤としては、 例えばエタノール、 グリセリン、 グリコール類、 水等 から選択される一種以上からなる水性成分中に酸化亜鉛やタルク等を懸濁させた 懸濁性ローションや、 0 /W型に乳化した乳剤性ローション等が挙げられる。
このうち、 乳剤性ローションの場合は、 上記のクリーム剤と同様の油相成分、 水相、 および乳化剤等を用いることができ、 目的とする粘稠度に応じてこれらを 適宜組み合わせて調製することができる。 ,
懸濁剤としては、 例えば、 油性懸濁剤、 水性懸濁剤等が挙げられ、 それそれ目 的に応じて基剤を選択することができる。
このうち、 油性懸濁剤としては、 例えば流動パラフィン、 炭化水素、 高級アル コール類等の他、 スクァラン、 スクワレン、 ミリスチン酸ォクチルドデシル、 ミ リスチン酸イソプロピル、 ォレイン酸ォレイル、 ォレイン酸デシル等の液状の油 を用いることができる。 '
また、 水性懸濁剤としては、 グリセリン等の液状のアルコール類を用いること ができる。
液剤としては、 例えばエタノール、 イソプロピルアルコール、 水、 グリセリン、 プロピレングリコール、 ポリエチレングリコール類等の水溶性基剤の他、 必要に 応じてセバシン酸ジェチル、 アジピン酸ジイソプロピル、 トリ (力プリル 'カブ リン酸) グリセリン等の液状の油などが基剤として用いられる。
ゲル製剤としては、 例えば油性ゲルの場合には、 基剤となる油をポリエチレン などの高分子によりゲル化されたもの、 水性ゲルの場合にはカルボキシメチルポ リマ一、 ヒドロキシプロピルセル口一ス、 ポリビニルアルコールなどの水性高分 子によりゲル化されたものが基剤として用いられる。
また、 軟膂剤、 クリーム剤、 ローション剤、 液剤、 懸濁剤およびゲル製剤には、 必要に応じて、 増粘剤、 安定化剤、 湿潤剤、 保存剤、 乳化剤、 懸濁化剤、 p H調 節剤等を添加することもできる。
増粘剤としては分子量が 100,000〜5,000, 000 程度、 好ましくは 1 , 000, 000 · 〜3,000 , 000 程度の水溶性高分子が挙げられ、 例えば、 カルボキシビニルポリ マ一、 ヒドロキシェチルセルロース、 ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースなどが挙げられる。 具体的には、 カルボキシビニル ポリマーとしては B . F . Goodrich社製のカーボポール 934、 940 または 941、 和 光純薬 (株) 製のハイビスヮコ一 103、 104 または 105 等、 ヒドロキシプロピル メチルセルロースとしては信越化学工業 (株) 製の TC- 5β、 メ トローズ 90SH等、 ヒドロキシプロピルセルロースとしては日本曹達 (株) 製の HPC- Η等が挙げら れる
ρ Η調節剤としては、 例えば低 ,ρ Η領域に調整するために使用されるものとし て、 乳酸、 クェン酸、 リン酸などが挙げられ、 高 ρ Η領域に調整するために使用 されるものとして、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 乳酸ナトリウム、 クェ ン酸ナトリウム、 モノエタノールァミンおよびジイソプロパノ一ルァミンなどが 挙げられる。 なお、 水溶性高分子のカルボキシビ二ルポリマ一の添加によっても 低 ρ Ηとなり得る。 - 湿潤剤としては、 プロピレングリコール、 グリセリン、 1 , 3—ブチレングリ コールなどが挙げられる。
安定化剤としては、 ァスコルビン酸、 ジブチルヒドロキシトルエン、 チォ硫酸 ナトリウム、 チォグリコール酸ナトリウム、 チォリンゴ酸ナトリウム、 エリソル ビン酸、 エリソルビン酸ナトリウム、 ピロ亜硫酸ナトリウム、 安息香酸、 安息香 酸ナトリウム、 アルギン酸ナトリウム、 力プリル酸ナトリウム、 L—アルギニン、 L—システィン、 d 1 _ひ一トコフエロール、 酢酸トコフエロール、 没食子酸プ 口ピル、 ェデト酸ナトリウムなどが挙げられる。
保存剤としては、 ベンゼトニムクロライ ド、 ベンザルコニゥムクロライ ド、 メ チルパラベン、 ェチルパラベン、 プロピルパラベン、 クロロブ夕ノール、 ベンジ ルアルコール、 チメロサールなどが挙げられる。 '
また、 乳化剤としては、 一般に医薬品に用いられるものの中から適宜選択して 用いることができ、 具体的には、 モノステアリン酸ソルビタン、 モノパルミチン 酸ソルビタン、 モノォレイン酸ソルビ夕ン、 セスキォレイン酸ソルビ夕ン等のソ ルビタン脂肪酸エスデル類、 モノステアリン酸グリセリン、 モノォレイン酸グリ セリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、 ショ糖脂肪酸エステル類、 ポリオキシ エチレンソルビ夕ンモノステアレート、 ポリオキシエチレンソルビ夕ンモノォレ
—ト、 ポリオキシエチレンソルビ夕ントリオレ一ト等のポリソルべ一ト類、 ポリ ォキシェチレンセチルェ一テル、 ポリォキシェチレンォレイルェ一テル等のポリ ォキシエチレンアルキルエーテル類、 ステアリン酸ポリオキシル 4 0、 モノラウ リン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシェチレン脂肪酸エステル類などが 挙げられる。
上記の軟膏剤、 クリーム剤、 ローション剤、 液剤、 懸濁剤、 ゲル製剤中に有効 成分として含有されるイソォキサゾール誘導体の量としては、 剤の全体量に対し て 0 . 0 1〜: L 0 w/w%、 好ましぐは 0 . 1〜: L 0 ノ %の範囲から選択さ れる。 より好ましくは 0 . 2 ~ 5 w/w%の範囲から選択され、 さらに好ましく は 1〜 5 w/w%の範囲から選択される。
また、 クリーム剤における油相および水相の比としては、 重量比で 1 : 1 0 0 〜1 0 0 : 1、 好ましくは 1 0 : 9 0〜8 0 : 2 0の範囲から選択される。 ' 乳剤性ローション剤における油相および水相の比としては、 重量比で 1 : 1 0 0 - 5 0 : 5 0 , 好ましくは 1 : 1 0 0〜 4 0 : 6 0の範囲から選択される。 さらに、 これらの剤に乳化剤を用いる場合は剤の全体量に対して乳化剤を 0 . :!〜 2 0 w/w%、 好ましくは 1〜: L 5 w/w%の範囲で用いればよい。
さらに、 これら軟膏剤、 クリーム剤、 ローション剤、 液剤、 懸濁剤、 ゲル製剤 には、 所望に応じ、 本発明の目的を損なわない範囲で、 薬理上許容される各種添 加剤、 例えば香料、 充填剤、 あるいは他の経皮吸収促進剤などを添加す.ることが できる。
また、 本発明においては、 さらに貼付剤 (テープ剤等を含む) 、 パヅプ剤など の剤型を選択することができる。
貼付剤は、 基材上に粘着性の膏体を積層したものである。 基材としては皮膚の 伸縮に自在に追随し得る柔軟な素材が好ましく、 例えばプラスティヅク製フィル ム、 布、 紙等の公知のものが挙げられる。
貼付剤を構成する膏体としては、 粘着剤に必要に応じて粘着付与剤および軟 化剤を添加したものからなり、 皮膚安全性、 皮膚への付着性等を考慮して公知の ものより適時選択できる。 例えば、 粘着剤としては、 アクリル系、 ゴム系、 シリ コーン系等から選択することができる。
このうち、 アクリル系としては、 例えば (メタ) アクリル酸アルキルエステル を主体とする (共) 重合体が挙げられる。 この (共) 重合体は、 2種類以上の (メタ) アクリル酸アルキルエステルの共重合体であってもよく、 また (メ夕) アクリル酸アルキルエステルと共重合しうる官能性モノマーと (メタ) アクリル 酸アルキルエステルとの共重合体であってもよい。
ゴム系としては、 例えば天然ゴム、 ポリイソプロピレンゴム、 ポリイソブチレ ンゴム、 スチレン-イソプレン-スチレンプロヅク共重合体、 スチレン-ブタジェ ン-スチレンブロック共重合体等のゴム粘着剤を主成分とするものが挙げられる。 シリコーン系としては、 例えばポリジメチルシロキサン、 ジフエニルシロキサ ン等のシリコーンゴムを主成分とするものが挙げられる。
粘着付与剤としては、 ロジン、 水添ロジン、 ロジンエステル、 水添ロジンェ ステル、 ポリテルペン樹脂、 油溶性フエノール樹脂等が挙げられる。 .
軟化剤としては、 上記の粘着剤および粘着付与剤を可塑化、 軟化させ皮膚へ の適度な付着性を維持させるものであり、 例えば、 アーモンド油、 オリ一ブ油、 ヅバキ油、 パーシヅク油、 ラヅカセィ油、 ォレフィン酸、 流動パラフィン等を使 用することができる。 '
また、 貼付剤においては、 当然のことながら、 従来公知の無機充填剤、 可塑 剤、 安定化剤、 紫外線吸収剤、 保存剤、 香料等を必要に応じて配合することもで きる。
また、 パップ剤の場合は、 皮膚への付着性や安全性、 薬物の放出性等を考慮し て、 膏体には、 公知の水溶性高分子、 保湿剤、 さらに必要に応じて溶解剤、 分散 剤または吸収促進剤を適宜選択して使用することができる。
水溶性高分子としては、 天然高分子、 半合成高分子あるいは合成高分子より選 択され、 天然高分子としてはゼラチン、 ヒアルロン酸又はその塩、 コラーゲン、' グァ一ガム、 カラギ一ナン、 アルギン酸、 アルギン酸ナトリウム、 寒天、 ァラビ ァガム、 トラガントガム、 カラャガム、 ぺクチン、 澱粉等が挙げられる。
• 半合成高分子としては、 メチルセルロース、 ェチルセルロース、 ヒドロキシェ チルセルロース、 カルボキシメチルセル口一スナトリウム、 可溶性デンプン、 力 ルポキシメチルデンプン等が挙げられる。
JP03/01409 合成高分子としては、 ポリビニルアルコール、 ポリビニルピロリ ドン、 ポリビ ニルメ夕クリレート、 ポリアクリル酸、 ポリアクリル酸ナトリウム、 ポリアクリ ル酸共重合体、 ポリエチレングリコール類、 メチルビニルエーテル—無水マレイ ン酸共重合体、 ィソプチレンー無水マレィン酸共重合体等が挙げられる。
保湿剤としては、 グリセリン、 プロピレングリコ一ル、 ソルビトール、 ェチレ ングリコール、 ジエチレングリコール、 ポリエチレングリコ一ル、 ポリプロピレ ングリコール、 1 , 3—ブチレングリコール等が挙げられ、 これらの中から 1種 ■ または 2種以上が選択されて配合される。 - 溶解剤あるいは分散剤としては、 ポリエチレングリコール類などの水性基剤、 スクヮラン、 スクワレン、 ミリスチン酸イソプロピル、 ォレイン酸ォレイル、 ォ レイン酸デシル、 ォレイン酸、 ォレイルアルコール、 クロタミ.トンなどの油性基 剤、 あるいはグリセリン S旨肪酸エステル、 ソルビ夕ン脂肪酸エステル、 プロピレ ングリコール脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートや ポリソルべ一ト 8 0などのポリオキシエチレンソルビ夕ン脂肪酸エステル類、 ポ リオキシエチレン硬化ヒマシ油、 ポリオキシエチレンアルキルェ一テル、 モノス テアリン酸ポリエチレングリコールなどの界面活性剤等が挙げられる。
さらに、 吸収促進剤としてはアジピン酸ジイソプロピル、 ミリスチン酸ィソプ 口ピル、 ォレイン酸、 ォレイルアルコール、 ラウリルアルコール、 ポリエチレン グリコールなどの他、 1一メントール、 ハヅカ油、 ユウカリ油、 1—リモネン、 d—リモネン、 d 1—リモネン又はその他の精油、 あるいはォレイン酸モノグリ セリン、 ラウリン酸モノグリセリン等の界面活性剤、 さらにはその他公知の吸収 促進剤を使用することができる。
また、 これらパップ剤においても、 上記の他の剤型と同様に、 必要に応じて保 存剤、 安定化剤、 p H調整剤等を配合することもできる。
特にパップ剤においては、 p Hを中性の範囲に調整することにより皮膚刺激性 の緩和、 安定性の向上、 粘着性の維持を図ることができる。
上記のパヅプ剤は、 例えば、 公知の方法 (J. Control led Release , 29, 17 7-185 ( 1994) ) に準じて調製することができる。
本発明において、 上記の貼付剤、 パップ剤中に有効成分として含有されるイソ
ォキサゾ一ル誘導体の量としては、 膏体の全体量に対して 0. 01〜10w/ w%、 好ましくは◦. 1~10 /\^%、 より好ましくは 0. 2〜5w/w%の 範囲が選択され、 さらに好ましくは 1〜 5 w/w%の範囲から選択される。
これらの剤型の中で好ましい例としては、 軟膏剤、 クリーム剤、 液剤、 パップ 剤等が挙げられる。
本発明の外用剤または経皮投与用医薬組成物は、 炎症またはリゥマチ患者の皮 膚であればどの部位に塗布してもかまわないが、 患部またはその近傍の皮膚に塗 布するのが好ましい。
用量は患者の年齢、 体重、 性別、 症状、 剤形、 投与部位により適宜選択される 通常は成人に対して、 SMP— 114あるいはレフルノミ ドとして ling〜: LOg/ 日となるように投与する。
' 実施例
以下に、 本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、 本発明はこれらの例 によって何ら限定されるものではない。
実施例 1
SMP- 114軟膏剤 (1)
以下の量比で白色ワセリンとパラフィンを約 80°Cで溶融した後、 約 60°C付 近に冷却し温度を保ちながら流動パラフィンと SMP— 114を加え、 攪拌しな がら固まるまで冷却する。 これにより SMP— 114の 5%軟膏剤を調製するこ とができた。
白色ヮ リン 72g
パラフィン 3g
流動パラフィン 20g
SMP- 114 5g
実施例 2
SMP- 114クリーム剤
以下の量比で白色ヮセリンとステアリルアルコールを約 80°Cで溶融した後、 約 60°Cに冷却し精製水以外の成分を加える。 これを攪拌しながら約 50〜5 5 °Cの精製水を徐々に加え全量を 100 gとし、 さらに攪拌しながら固まるまで
冷却する。 これにより SMP— 1 14の 3 %クリーム剤を調製することができた。 白色ワセリン 25g
ステアリルアルコール 20g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 60 4g
モノステアリン酸グリセリン lg
プロピレングリコール 12g
SMP- 114 3g
精製水 全量 100g
実施例 3
SMP- 1 14ローション剤
以下の量比でグリセリン、 エタノール、 および精製水約 30mL を十分に混和し た後、 SMP— 1 14を加えてさらに攪拌し、 精製水を用いて全量を lOOmL に 調整する。 これにより SMP— 1 14の 1 %ローション剤を調製するこどができ た。
グリセリン 10g
ェ夕ノーノレ 45g
SMP- 114 lg
精製水 全量 lOOmL
実施例 4
SMP- 1 14軟膏剤 (2)
以下の量比で白色ワセリンとパラフィンを約 80°Cで溶融した後、 約 60°C付 近に冷却し温度を保ちながらミリスチン酸イソプロピルと S MP— 1 14を加え、 攪拌しながら固まるまで冷却する。 これにより SMP— 1 14の 5%軟膏剤を調 製することができた。
白色ヮセリン 77g
パラフィン 3g
ミリスチン酸イソプロピル 15g
SMP-114 5g
害施例 5
4
SMP- 114軟膏剤 (3)
以下の量比で白色ワセリンとパラフィンを約 80°Cで溶融した後、 約 60°C付 近に冷却し温度を保ちながらミリスチン酸イソプロピルと SMP— 114を加え、 攪拌しながら固まるまで冷却する。 れにより S MP— 114の 5%軟膏剤を調 製することができた。
白色ヮセリン 60g
パラフィン 5g
ミリスチン酸イソプロピル 30g
SMP-114 5g
実施例 6
SMP- 1 14軟膏剤.(4)
以下の量比で白色ヮセリンとパラフィンを約 80 Cで溶融した後、 約 60°C付 近に冷却し温度を保ちながらスクァランと SMP— 1.14を加え、 攪拌しながら 固まるまで冷却する。 これにより SMP— 114の 5 %軟膏剤を調製することが できた。
白色ワセリン 77 g
パラフィン 3g
スクァラン 15g
SMP-114 5g
実施例マ
SMP- 1 14懸濁剤 ( 1)
以下の量比で S MP— 114をミリスチン酸イソプロピル中に混合し、 SMP — 114の 5%懸濁剤を調製した。
ミリスチン酸イソプロピル 1900mg
SMP-114 lOOmg 実施例 8
SMP- 114懸濁剤 (2)
以下の量比で SMP— 114をグリセリン中に混合し、 SMP 4の 5%
W
懸濁剤を調製した。
グリセリン 1900mg
SMP-114 lOOmg
実施例 9
SMP- 1 14液剤
以下の量比で SMP— 1 14をセバシン酸ジイソプロピル中に混合し、 SMP ― 1 14の 5%液剤を調製した。
セバシン酸ジイソプロピル 1900mg
SMP-114 lOOmg
実施例 10
レフルノミ ド懸濁剤
以下の量比で流動パラフィンに混合し、 レフルノミ ドの 5%懸濁剤を調製した < 流動パラフィン 1900mg
レフルノミ ド lOOmg
実施例 1 1
レフルノミ ド軟膏复
以下の量比で白色ワセリンとサラシミヅロウを約 80°Cで溶融した後、 約 50 〜60°Cの温度を保ちながらセスキォレイン酸ソルビタンとレフルノミ ドを加え攪拌しながら固まるまで冷却する。 , れによりレフルノミ ドの 5%軟膏剤を調製 することができる。
白色ヮセリン 88g
サラシミツロウ 5g
セスキォレイン酸ソルビ夕ン 2g
レフルノミ ド 5g
実施例 12
レフルノミ ド軟膏剤 (2)
以下の量比で白色ヮセリンとパラフィンを約 8ひ。 Cで溶融した後、 約 60°C付 近に冷却し温度を保ちながら流動パラフィンとレフルノミドを加え、 攪拌しなが ら固まるまで冷却する。 これによりレフルノミドの 1%軟膏剤を調製することが
できた。
白色ヮセリン 76 g
パラフィン 3g
流動パラフィン 20g
レフルノミ ド lg 実施例 1 3
レフルノミ ド軟膏剤 (3 )
以下の量比で白色ヮセリンとパラフィンを約 8 0 °Cで溶融した後、 約 6 0 °C付 近に冷却し温度を保ちながら流動パラフィンとレフルノミ ドを加え、 攪拌しなが ら固まるまで冷却する。 これによりレフルノミドの 5 %軟膏剤を調製することが できた,
白色ヮセリン 72 g
パラフィン 3g
流動パラフィン 20g
レフルノミ ド 5g
試 J
S M P - 1 1 4軟膏剤のアジュバント関節炎に対する治療効果 ( 1 )
日本チヤ一ルスリバ一株式会社より購入した 6週齢の Lewis 系雄性ラットを 用いて、 本実験を行った。
アジュバント関節炎は Mycobacterium butyricum死菌菌体 (Difco) を 0 . 5 %の濃度になるよう流動パラフィンで懸濁したものを 0.2 ml ずつエーテル麻 酔下でラットの右側後肢足跛皮下に注入し作成した。 注射後 1 7日目に左側後肢 に浮腫を呈する動物を選択し、 左側後肢容積と体重を基準にして群分けした。 被 験物質は群分け当日から 1日 1回、 連続 5日間塗布した。 また、 ラットが肢を舐 めるのを防止するため外用剤塗布部にガーゼを卷くことを行なつた。 最終塗布の 約 5時間後に水置換法にて両側後肢容積を測定し、 群分け時との差を算出し評価 した。
群構成は以下の表 1のとおりとした。
なお、 SMP,— 114軟膏剤は実施例 1で調製したものを用い、 製剤ブランク は同組成で S MP— 114を除いて調製したものを使用した。
表 1 評価試験の群構成
a)l回に片肢に 100mg、 両肢で 200 g塗布した。 試験結果を表 2に示す。 陽性対照に用いているィンテバンク リーム (Indomethacin 0.75%) は市販のものを使用した。
a)増加量の単位: ml、 平均土 SD . 結果に示した通り、 SMP— 114の 5%軟膏剤は 1日 1回塗布で浮腫抑制作 用を示した。
試験例 2
SMP- 114軟膏剤のアジュバント関節炎に対する治療効果 (2)
試験例 1に従って、 種々の組成を有する S MP— 1 14軟膏剤のアジュバン卜 関節炎に対する治療効果を評価した。
群構成は以下の表 3のとおりとした。 結果を表 4および図 1に示す。
なお、 製剤プランクは実施例 1と同組成で SMP— 114を除いて調製したも のを使用した。
表 3 評価試験の群構成
群番号 被験物質 実施例 投与量 a) 動物数
1 軟膏製剤プランク ― lOOmg/foot 8
2 SMP-114 5%軟膏 (1) 1 lOOmg/foot 8
3 SMP-114 5%軟膏 (2) 4 lOOmg/foot 8
4 SMP-114 5%軟膏 (3) 5 lOOmg/foot 8
5 SMP-114 5%軟膏 (4) 6 lOOmg/foot 8
a) 1回に片肢に 100mg、 両肢で 200mg塗布した。 表 4 SMP- 1 1 軟膏剤の浮腫抑制効果 実施 後肢容積の増加量 a)
群番号 被験物質
例 右後肢(浮腫) 左後肢
1 軟膏製剤ブランク 0.39±0.42 0.07±0.13
2 SMP-114 5%軟膏 (1) 1 -0.15±0.19 -0.18±0.29
3 SMP-114 5%軟膏 (2) 4 -0.12±0.27 -0.21 ±.0.22
4 SMP-114 5%:軟膏 (3) 5 -0.22±0.19 -0.15±0.14
5 SMP-114 5%軟膏 (4) 6 0.00±0.25 -0.24±0.17 a)増加量の単位: ml、 平均士 SD 結果に示した通り、 SMP— 1 14の 5%軟膏剤はいずれの製剤も 1日 1回塗 布で浮腫抑制作用を示した。
以上の結果より、—' SMP- 114は外用剤として薬効を示すことが明らかにな つた。
試験例 3
SMP- 1 14懸濁剤 ·液斉 όのアジュバント閧節炎に対する治療効果
試験例 1に従って、 種々の組成を有する SMP— 1 14含有懸濁剤のアジュバ ント関節炎に対する治療効果を評価した。
群構成は以下の表 5のとおりとした。 結果を表 6およぴ図 2に示す。
なお、 製剤プランクは実施例 1と同組成で S M P 14を除いて調製したも のを使用した。
表 5 評価試験の群構成
a) l回に片肢に 100mg、 両肢で 200mg塗布した。 表 6 SMP- 1 14懸濁剤 ·液剤の浮腫抑制効.果
a)増加量の単位: ml、 平均土 SD 結果に示した通り、 SMP 1 14の 5%懸濁剤 ·液剤はいずれの製剤も 1日 1回塗布で浮腫抑制作用を示した。
以上の結果より、 .SMP— 114は外用剤として薬効を示すことが明らかにな つ了こ。
試験例 4
レフルノミ ド懸濁剤のアジュバント関節炎に対する治療効果
試験例 1と同様のラットアジュバント関節炎モデルを用いて、 実施例 10で調 製したレフルノミド懸濁剤を片肢あたり 1日 1回 100 1 連続 5日間塗布した。 塗布期間前後における関節部腫脹の増減を観察した。 なお 5 %懸濁剤の塗布量は、
ラヅ トの体重あたり 50mg/kg の投与量に相当する。 その結果を表 7、 図 3に示 す。 陰性対照に用いている流動パラフィンは市販のものを使用した。
表 7 レフルノミ ド懸濁剤の浮腫抑制効果
a)増加量の単位: m l、 平均土 S D : 結果に示した通り、 レフルノミ ドの 5 %懸濁剤は 1 日 1回塗布で浮腫抑制作用 を示した。
以上の結果より、 レフノレノミドは外用剤として薬効を示すことが明らかになつ 試験例 5
レフルノミ ド軟膏剤のアジュバント関節炎に対する治療効果 . , 試験例 1に従って、 種々の含量を有するレフルノ,ミ ド軟膏剤のアジュバント関 節炎に対する治療効果を評価した。
群構成は以下の表 8のとおりとした。 結果を表 9および図 4に示す。 · なお、 製剤ブランクは実施例 1と同組成で S M P— 1 1 4を除いて調製したも のを使用した。 ' '
表 8 評価試験の群構成
a) 1回に片肢に 100mg、 両肢で 200mg塗布した。
表 9 レフルノミ ド軟膏剤の浮腫抑制効果
a)増加量の単位: m 1、 平均土 S D
結果に示した通り、 いずれのレフルノミ ド軟膏剤も 1日 1回塗布で浮腫抑制作 用を示した。 '
以上の結果より、 レフルノミドは外用剤として薬効を示すことが明らかになつ た。 ' '
産業上の利用可能性
本発明の S MP— 1 14あるいはレフルノミドまたはその薬学上許容される酸 付加塩を含有する外用剤は、 直接患部およびその近傍の皮膚に投与することで、 · 有効な抗炎症、 抗リウマチ効果を示すことができる。 ; 本出願は、 日本で出願された特願 2002-33975およぴ特願 2002 - 219047を基礎としており、 その内容は本明細書に全て包含されるものであ る。