WO2003068012A1

WO2003068012A1 - Echantillon de mesure pour costume fait sur commande et systeme de fabrication d'un costume fait sur commande

Info

Publication number: WO2003068012A1
Application number: PCT/JP2003/001497
Authority: WO
Inventors: Yoshie Fujikuma
Original assignee: Maruko Co., Ltd.
Priority date: 2002-02-13
Filing date: 2003-02-13
Publication date: 2003-08-21
Also published as: CN1195425C; CN1437901A; US20040200081A1; KR20030068362A; HK1055548A1; AU2003211959A1; JP2003239130A; EP1493346A1; TWI224496B; KR100472901B1; JP3692084B2

Description

明細書衣類のオーダーメイド用計測サンプル及びオーダーメイド方式技術分野本発明は、オーダーメイドにより身体にぴったり合うように作られる衣類、特に、ショートガードル、ロングガードル、ショートボディスーツ、ロングボディスーツ、スリ一インワン、ウェストニッパー、水着等のボトムを有する衣類のォーダーメイド用計測サンプル及びオーダ一メイド方式に関する。背景技術例えば、ガードル等のフィット性及び又は体型補整機能が要求される衣類は、様々な型の既製品が市販されており、着用者はその中から目的に応じて体型に合うものを購入している。ガードルは、前身、後身、股部及び必要に応じて股口に連設される脚囲部を備えており、着用者への最適のフイツト性を得るためには、ヒップ部頂部の周長であるヒップサイズ、ヒップ部の膨らみ具合であるヒップカップサイズ及びウェス卜の最もくびれた部分の周長であるウェストサイズ等が重要である。

しかし、上記サイズの各々において全てが組み合わされたガードルを用意するのは、膨大な数となってコストがかかってしまう。そのため、市販されている既製品はほぼ標準体型のサイズのものとなってしまい、着用者が完全にその体型に合ったものを見つけるのは難しいものとなっていた。

体型に合わず、身体に適度にフィットしないものを着用してしまうと体型補整機能等の目的を達成できないばかりか、適度なフィット感が得られず不快感を感じてしまう。特に、きっすぎる場合には圧迫により苦痛を感じ、血流が悪くなる尊して、身体に悪影響が及ぼされる。

そこで、幾種類かの標準サイズのガードルを予め用意しておき、顧客の身体にフィットするサイズ（以下、カスタムサイズと称す）に修正する方式が採用されている。すなわち、複数の標準サイズのものから着用者の体型に近似したサイズのものを選び、試着させる。そして、サイズが大きくて合わない部分がある場合は、その部分をつまみ、そのつままれた部分の長さを計測して、その分だけ小さくなるように修正していた。

しかしながら、標準サイズからカスタムサイズに修正するためには熟練した技術を要し、修正ミスが起こりやすい難点があった。また、着用者が仕上り製品の正確な着用感をあらかじめ疑似体験できないという難点があった。さらに、サンプルのサイズが小さい場合には、どの程度小さいのかが実際に計測できないため、勘が頼りとなってしまい、正確に修正するのは困難であった。

そこで、仕上がり状態と寸法的に同様な計測用サンプルを試着して実際の着用感を体感でき、また体型補整を目的として、あるいは着用者の好みに合わせて細かい寸法調整のできる衣類のオーダーメイド方式が望まれている。

本発明の目的とするところは、着用者の体型にフィッ卜したカスタムサイズの衣類を提供し得るオーダーメイド用計測サンプル及びオーダーメイド方式を提供するところにある。

また、着用者がカスタムサイズと同様な計測サンプルを試着することができ、そのフィット感を確認した上で注文することができる衣類のオーダーメイド用計測サンプル及びオーダーメイド方式を提供することを目的とする。発明の開示上記目的を達成するために、本発明は、身頃のウェスト部にウェストサイズを調節可能なウェスト計測手段を設けた衣類のオーダ一メイド用ボトム計測サンプル（以下、ボトム計測サンプルと略す）を特徴としている。サイズ未調節のポトム計測サンプルを顧客に着用させ、ウェスト計測手段でウェストサイズを顧客のウェストに合わせて調節すれば、カスタムサイズのウェストサイズを有するポトム計測サンプルが完成されると共に、顧客はカスタムサイズ（顧客に合わせたサィズ）のボトム計測サンプルを試着した状態を体感することができる。同時に、その調節されたウェストサイズを計測することができるので、これにしたがって衣類を製造すれば、カスタムサイズのウェストサイズを有する衣類を提供することができる。なお、ウェスト部とは、胴のくびれた部分に対応する部位である。ウェスト計測手段は、ウェストサイズを調節する機能と、その調節量を計測する機能とを併せ持つている。ウェストサイズを調節する機能は、身頃部材のゥェスト部をその上端から略縦方向に切り込みを入れて分割し、分割された一片と他片とを連結部材を介して着脱自在に止着可能とする態様で実現できる。一片と他片とを連結部材を介して着脱自在に止着可能とするには、一片側を周方向に延長し、両片をオーバーラップさせ、連結部材で止着する態様が望ましい。または、分割された一片の外面と他片の内面に連結部材を設け、一片の連結部材を分割端から他片方向に延出させ、この延長部により、一片と他片とが離反して連結されるようにしてもよい。ウェスト調節量を計測する機能は、例えば、分割片の一片側に周方向に並行に複数の目盛を付し、他片の端縁と目盛との合致位置で計測する態様で実現できる。

なお、ウェスト計測手段は、身頃のウェスト部の一部を錐形につまんで周方向に折返した折返部を形成し、この折返部を折返した側のウェスト部に止着し、又は離反可能とする態様により、ウェストサイズを調節する機能を発揮できるようにしてもよい。この折返しの量を変えることにより、ウェストサイズを調節することができる。この場合、ウェスト調節量を計測する機能は、例えば、折返部を折返した側のウェスト部に周方向に目盛を付し、折返部の連結位置（重ね合わせ位置）で計測する態様で実現できる。

切り込み（又は折返し）は、前身側又は後身側のいずれに形成してもよいが、サイズ調節のしゃすさからいえば、前身側が好適である。また、切り込み（又は折返し）は、ウェスト部のみならず、ウェスト部に連なる前身側の下腹部又は後身側のヒップ部まで形成すると、調節量を多くすることができる。

一片と他片（又は折返部と延長上のウェスト部）とを止着する手段としては、面ファスナー、スライドファスナー、フックアンドアイ、スナップ、ポタン等、適宜の連結部材を選択できるが、着脱のしゃすさ及びサイズ調整のしゃすさから面ファスナーが好適である。

また、一片と他片との連結において面ファスナーを使用する場合、試着時に肌に触れる側を、多数のループ状係合素子が設けられた比較的肌当たりの良い雌側の面ファスナー（ループテープ）とするのが好ましい。例えば、一片を内側にし、他片を外側として連結する場合、他片の内面に雌側の面ファスナー（ループテープ）を設け、一片の外面にフック状係合素子を有する雄側の面ファスナー（フックテープ）を設ける態様が挙げられる。

また、目盛は、切込み（又は折返し）の内端部を中心にウェスト上端に向かつて放射状に形成し、切り込み（又は折返し）のある全範囲でウェストサイズを計測できるようになつている。

また、ヒップの頂部（ヒップの最も太い部分）を通る水平方向の周長寸法で表されるヒップサイズが同じでも、ヒップの膨らみ具合、つまり、ヒップカップサィズが異なることが多い。ヒップサイズのみのオーダーメイド方式では、顧客のヒップ形状に合わせることができない。ヒップカップサイズは各種あるため、顧客に合ったヒップカップサイズのカスタムサイズにオーダーできるのが好ましい。そこで、本発明は、後身のヒップ部にヒップカップサイズを調節可能なヒップカップ計測手段を設けたボトム計測サンプルを提供するものである。この構成によると、ボトム計測サンプルを顧客の身体に当ててヒップカップサイズを顧客のヒップカップサイズに調節できる。したがって、カスタムサイズのヒップカップサイズを有するボトム計測サンプルを試着させることができ、同時にその調節されたヒップカップサイズを計測することができる。

ここで、ヒップカップサイズとは、（ヒップサイズ）一（脚の付根の水平方向における周長寸法）で表され、脚の付根の水平方向における周長が短い程、ヒップの膨らみの具合は大きくなり、ヒップカップサイズは大きくなる。また、ヒップ部とは、後身のうち左右一対のヒップカップ部と、その間の臀部とを含む概念であり、ヒップカップ部とは、臀部の膨らみを包み込む部位を意味する。

ヒップカップ計測手段は、ヒップカップサイズを調節する機能と、その調節量を計測する機能とを併せ持つている。ヒップカップサイズを調節する機能は、前身の下端縁、後身の下端縁及び股部の側縁によって囲まれた股口のうち、後身の下端縁からヒップカップ部側に切り込みを入れて分割し、分割された一片と他片とを連結部材を介して着脱自在に止着可能とする態様によって実現される。

また、身頃の股口の一部を錐形につまんで周方向に折返した折返部を形成し、この折返部を折返した側の股口に止着し、又は離反可能とする態様により、ヒップカップサイズを調節する機能を発揮できるようにしてもよい。この折返しの量を変えることにより、ヒップカップサイズを調節することができる。また、ヒップカップ調節量を計測する機能は、ウェスト計測手段と同様な構成によって実現される。

また、切り込み（又は折返し）の内端位置は、ヒップトップの高さよりも下としたほうが好ましい。この位置をヒップトップの高さよりも高い位置とすると、ヒップカップサイズの調節時にヒップサイズまでもが変わってしまうからである。また、切り込み（又は折返し）は、ヒップカップ部の略中央に向かって形成すれば、ヒップカップ調節時にヒップカップのカップ形状が壊れにくいので好ましい。上記のヒップ計測手段は、ボトム計測サンプルにおいて、単独で、また、ウェスト計測手段と組み合わせて適用することができる。また身頃に、股口から脚の大腿部をも覆う脚囲部が付設されているロングガードル等のボトム計測サンプルの場合、切り込み（又は折返し）は、脚囲部の下端の脚口からヒップカップ部まで形成することができる。この場合、脚囲部に大腿部サイズを調節可能な大腿部計測手段を設けることもできる。脚囲部とは、人体の脚部を覆う部位をいい、特に大腿部（脚の付根から膝までの部分）に対応する部位に相当する。

大腿部計測手段は、大腿部サイズを調節する機能とその調節量を計測する機能とを併せ持つている。大腿部サイズを調節する機能は、脚囲部の脚口から股口付近まで略縦方向に切り込みを入れて分割し、分割された一片と他片とを連結部材を介して着脱自在に止着可能とする態様によって実現される。

また、身頃の脚囲部の一部を錐形につまんで周方向に折返した折返部を形成し、この折返部を折返した側の脚囲部に止着し、又は離反可能とする態様により、大腿部サイズを調節する機能を発揮させてもよい。この折返しの量を変えることにより、大腿部のサイズを調節することができる。また、調節量を計測する機能は、ウェスト計測手段と同様な構成によって実現される。

さらに、身頃に、胴部が付設されている股上の長いショートガードルやロングガードル等のボトム計測サンプルの場合、切り込み（又は折返し）は、胴部上端から下腹部又はヒップ部まで形成することができる。この場合、胴部に胴部サイズを調節可能な胴部計測手段を設けることもできる。ここで、胴部とは、ウェストと胸部との間の一部又は全部を指し、胴部サイズとは胴部周りの水平長さのことである。

胴部計測手段は、胴部サイズを調節する機能とその調節量を計測する機能とを併せ持つている。胴部サイズを調節する機能は、身頃の胴部の上端からウェスト部上端まで略縦方向に切り込みを入れて分割し、分割された一片と他片とを連結部材を介して着脱自在に止着可能とする態様によって実現される。また、身頃の胴部の一部を錐形につまんで周方向に折返した折返部を形成し、この折返部を折返した側の胴部に止着し、又は離反可能とする態様により、胴部サイズを調節する機能を発揮できるようにしてもよい。この折返しの量を変えることにより、胴部のサイズを調節することができる。また、調節量を計測する機能は、ウェスト計測手段と同様な構成によって実現される。

さらにまた、上記のボトム計測サンプルに、カップ部を有するトップを付設させた衣類のオーダーメイド用衣類計測サンプル（以下、衣類計測サンプルと称す）とすれば、カップ部を有するボディスーツ等の衣類に対応させることができる。なお、トップとは、上半身の一部又は全部を覆う衣類をいう。トップをポトム計測サンプルに付設させる形態は、トップの下端及び/又はポトム計測サンプルの上端をそれぞれボトム計測サンプル方向及び/又はトップ方向に延長させて、トップをボトム計測サンプルに直接、付設させてもよいし、胴体を覆う胴体部を介して付設させるようにしてもよい。

その付設の形態は、連結する形態をとつてもよいし、連結しない形態をとつてもよいが、連結させたほうが衣類全体としての着用感を体感できるので好ましい。また、その連結を着脱可能なものとすれば、ボトム計測サンプルとトップとの種々の組合せが可能となるため、多様な体型に対応でき好ましい。したがって、衣類計測サンプルの部品点数を少なくすることができる。

トップは、バージスサイズを変えた複数のカップ受部と、 1つのバージスサイズについてカップ高さを変えた複数のカップ部との組み合わせからなり、カップ受部に対してカップ部を着脱可能に設けたものである。このように構成すれば、顧客のバージスサイズ及びカップ高さにフィットしたカップ受部とカップ部を選定することが容易であり、顧客はカスタムサイズのカップ部を有する衣類計測サンプルを試着し、そのフィット感を確認した上で注文することができるので、着用時にフィット感のある衣類を提供できる。なお、バージスサイズとは、乳房の下縁の半円状の輪郭線（バージスライン）の長さのことをいう。

さらに、本発明においては、カップ受部とカップ部との組合せのみならず、バック部も着脱可能に組み合わせることにより、よりフイツト感のあるカップ部を有するオーダーメイド用衣類計測サンプルを提供できる。すなわち、バージスサィズを変えた複数のカップ受部と、 1つのバージスサイズについてカップ高さを変えた複数のカップ部と、一つのカップ受部について寸法の異なる複数のバック部とを有し、カップ受部に対してカップ部及びバック部を着脱可能に設けたものである。

これにより、トップバス卜及びアンダーバストのフィット性も左右するバック部の寸法を含めた全体が着用者の体形にあったカスタムサイズの衣類計測サンプルとすることができ、よりフィット性の高い衣類を提供することができる。しかも、顧客はカスタムサイズの衣類計測サンプルを試着して全体としてのフィット感を確認した上で注文することができる。なお、バック部の寸法とは着用時における周方向の寸法であり、その周方向の長さを変えることにより着用者のアンダ —バス卜のサイズに対応させることができる。

また、本発明は上記のようなボトム計測サンプルや衣類計測サンプルを用いたオーダ一メイド方式も提供している。ボトム計測サンプルを用いたオーダ一メイド方式では、ヒップサイズを変えた上記の計測サンプルを複数用意し、着用者のヒップサイズに応じてボトム計測サンプルを選択して着用させ、着用者にフィッ卜するサイズに調節しつつ計測し、該計測されたサイズに従い最終製品を製造する衣類のオーダ一メイド方式である。

すなわち、ヒップサイズを変えたボトム計測サンプルを複数種類用意し、着用者のカスタムサイズに合ったヒップサイズのボトム計測サンプルを選択して着用させる。そして、ウェスト計測手段、ヒップカップ計測手段、大腿部計測手段及び Z又は胴部計測手段により、それぞれのサイズを顧客のサイズに調節することにより、カスタムサイズとなったボトム計測サンプルを試着させることができる。同時に、調節されたそれぞれのサイズを計測することができる。

これにより顧客はカスタムサイズのボトム計測サンプルを試着した上で注文することができるので、着用者の体型に合った衣類を提供できるとともに、あらかじめそのフィット感を確認した上で注文することができるオーダーメイド方式を提供することができる。また、この方式によれば、メジャー等での計測だけでは分からない素材収縮率の調整、体形補整を意図した修正なども実際の着用感を伴つて実施することができる。また、同時に、カスタムサイズを計測することができるので、それに従ってカスタムサイズの衣類を製造し、提供することができる。また、ヒップサイズを変えたものさえ複数用意すれば、ウェスト、ヒップカツプ等を調節して、多様な体型に対応することができる。したがって、ボトム計測サンプル点数が少なくてすみ、保管場所をとらず、持ち運びも容易となる。ポトムを有する衣類をオーダーメイド方式で店舗販売する場合の試着式採寸に限らず、出張採寸にも適したオーダ一メイド用ポトム計測サンプル及びオーダーメイド方式といえる。

また、トップとボトムとを組み合わせた上記衣類計測サンプルを用いたオーダ —メイド方式の場合、ボトムについては上記と同様にして計測する。トップについては、着用者のバージスサイズに合うカップ受部を選択し、カップ部をカップ受部に対して着脱可能に設けて、着用者の力ップ高さに合う力ップ部を選択する。さらに、カップ受部とカップ部の組合せのみならず、バック部も着脱可能に組み合わせた場合は、バック部を力ップ受部に対して着脱可能に設けることにより、着用者の寸法に合うバック部を選択する。

このように顧客の体型にフィットするボトム、並びに、カップ受部、カップ部及びバック部を有するトップを組み合わせることにより、顧客はカスタムサイズに調節された衣類計測サンプルを試着した上で注文することができるので、あらかじめそのフィット感を確認した上で注文することができる。また、試着と同時にカスタムサイズの計測をすることができるので、それにしたがって製品を製造すれば、着用者の体型に合った衣類を提供することができる。

なお、本発明のボトム計測サンプル、衣類計測サンプル及びそれらのオーダーメイド方式は体型補整機能を有する衣類に好適であり、また、ガードルのような下着（インナー）に止まらず、水着、アウターも含めて衣類全般について適用することができる。図面の簡単な説明図 1は、本発明のポトム計測サンプルの一実施形態を示す正面図、

図 2は、本発明のボトム計測サンプルの一実施形態を示す背面図、

図 3は、本発明のポトム計測サンプルの他の実施形態を示す正面図、

図 4は、本発明のボトム計測サンプルの他の実施形態を示す背面図、

図 5は、本発明のボトム計測サンプルにおけるウェスト計測手段の他の実施形態を示す斜視図、

図 6は、本発明の衣類計測サンプルの実施形態を示す正面図、および

図 7は、本発明の衣類計測サンプルのさらに他の実施形態を示す正面図である。発明を実施するための最良の形態以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

[実施例 1 ]

図 1は、本発明の衣類のオーダ一メイド用ボトム計測サンプル 1の一例として、ショー卜ガードル用のボトム計測サンプル 1を示す。ボトム計測サンプル 1は、図 1及び図 2に示すように、前身部材 2、後身部材 3及び股部材 4から構成され、前身部材 2及び後身部材 3からなる身頃部材の上部がウェスト部 5とされ、後身部材 3のウェスト部 5より下側がヒップ部 6、前身部材 2のウェスト部 5よりも下側は、下腹部 7と称される。ウェスト部 5にウェスト計測手段 8が形成され、ヒップ部 6にヒップカップ計測手段 9が形成される。ボトム計測サンプル 1は、実際の製品としてのショートガードルと同じく、ヒップアップ等の体型補整機能を有するように、伸縮性のある編地素材や非伸縮性の素材等を用いて周知の技術により形成される。

ウェスト計測手段 8を形成するために、図 1に示すように、ウェスト部 5がその前中央の上端から下腹部 7のヒップトツプの高さ位置まで切り込みを入れて分割される。分割された一片（以下、下片と称す） 8 aの外面に面ファスナーの雄側（フックテープ） 8 cが縫着され、分割された他片 8 b (以下、上片と称す）の内面に面ファスナーの雌側（ループテープ） 8 dが縫着される。これにより、上片 8 bを下片 8 aの外面に重ねて、着脱可能に止着させることができる。

また、本例においては、フックテープ 8 cは、下片 8 aの分割端から上片 8 b 方向にはみ出て、延長されている。従って、この延長部分においてループテープ 8 dをフックテープ 8 cに止着させることにより、下片 8 aと上片 8 bとが離反された状態で連結させることが可能となっており、面ファスナ一の特にフックテープ 8 cの寸法（面積）を大きくすることで、広範囲な寸法調節が可能とされている。

このような構成において、下片 8 aと上片 8 bとを、切り込みの内端部 8 eを中心として重ね合わせ又は離反させ、その程度を加減することにより、ウェストサイズの調節ができる。なお、面ファスナー 8 c， 8 dは、ボトム計測サンプル 1の伸縮性に追従できるように伸縮性素材のものが好適である。

フックテープ 8 cの外面には、ウェストサイズ計測用の目盛 8 fが複数記され、その目盛 8 は、切り込みの内端部 8 eからウェスト部 5上端に向かって放射状に記されている。これにより、上片 8 bの連結位置によってウェストサイズが計測できる。つまり、下片 8 aのフックテープ 8 c上に重ねられた上片 8 bの分割端 8 gの位置が指す目盛 8 f の値が、着用者のウェストサイズとなる。このように、ウェストサイズを調節すると同時に、着用者のウェストサイズを計測することが可能である。ヒップ部 6は、後身 3の左右一対のヒップカップ部 1 0とその間の臀部 1 1とからなり、ヒップカップ部 1 0とは、臀部の膨らみを包み込む部位である。ヒップカップ計測手段 9を形成するために、図 2に示すように、左右の後身部材 3は、それぞれ、その股口 1 2の下端縁からヒップカップ部 1 0の略中央に向かって切り込みを入れて分割される。分割された一片（以下、下片と称す） 9 aの外面にフックテープ 9 Cが縫着され、分割された他片（以下、上片と称す） 9 bの内面にループテープ 9 dが縫着される。これにより、上片 9 bを下片 9 aの外面に重ねて、着脱可能に止着させることができる。また、本例においては、フックテープ 9 cは、下片 9 aの分割端から上片 9 b方向にはみ出て延長されている。従つて、この延長部分において、ループテープ 9 dをフックテープ 9 Cに止着させることによって、下片 9 aと上片 9 bとをそれらが離反した状態て連結させることができる。面ファスナーの特にフックテープ 9 cの寸法（面積）を大きくすることで、広範囲な寸法調節が可能とされている。

このような構成において、下片 9 aと上片 9 bとを切り込みの内端部 9 eを中心として重ね合わせ又は離反させ、その程度を加減することにより、ヒップカツプサイズの調節ができる。そして、面ファスナー 9 a， 9 bは、上記と同様に伸縮性素材のものが好適である。

フックテープ 9 cの外面には、ヒップカップサイズ計測用の目盛 9 fが複数記され、その目盛 9 f は、切り込みの内端部 9 eから股口 1 2に向かって放射状に記されている。これにより、他片 9 bとの連結位置によってヒップカップサイズが計測できる。つまり、下片 9 aのフックテープ 9 c上に重ねられた上辺 9 bの分割端 9 gの位置が指す目盛 9 f の値が、着用者のヒップカップサイズとなる。このように、ヒップカップサイズを調節すると共に、着用者のヒップカップサイズを計測することが可能である。

また、身頃に、胴部が付設されている股上の長いボトム計測サンプルの場合は、図 3に示すように、胴部 1 3に胴部計測手段 1 4を設けるとよい。胴部計測手段 1 4を形成するために、胴部 1 3がその前中央の上端から略縦方向に切り込みを入れることにより分割されるが、ウェスト計測手段 8と連続させて形成するのが好ましい。すなわち、下片 8 aに連続して分割された一片（以下、下片と称す） 1 4 aが形成され、上片 8 bに連続して分割された他片（以下、上片と称す） 1 4 bが形成されている。そして、下片 1 4 aの外面にフックテープ 1 4 cが縫着され上片 1 4 bの内面にループテープ 1 4 dが縫着されている。上片 1 4 bを下片 1 4 aの外面に重ねて、着脱可能に止着させることができる。また、本例において、フックテープ 1 4 cは、下片 1 4 aから上片 1 4 b方向にはみ出て延長されている。従って、この延長部分においてフックテープ 1 4 c にループテープ 1 4 dを止着させることにより、ウェスト計測手段 8と同様に、下片 1 4 aと上片 1 4 bとを離反した状態て連結させることが可能である。

このような構成において、下片 1 4 aと上片 1 4 bとを重ね合わせ又は離反させ、その程度を加減することにより、胴部サイズを調節できる。なお、面ファスナー 1 4 c， 1 4 dは、ボトム計測サンプル 1の伸縮性に追従できるように伸縮性素材のものが好適である。

フックテープ 1 4 cの外面には、胴部サイズ計測用の目盛 1 4 fが複数表示される。これにより、上片 1 4 bとの連結位置によって胴部 1 3のサイズを計測できる。つまり、下片 1 4 aのフックテープ 1 4 c上に重ねられた上片 1 4 bの分割端 1 4 gの位置が指す目盛 1 4 f の値が、着用者の胴部サイズとなる。このように、胴部サイズを調節すると共に、着用者の胴部サイズを計測することが可能である。

また、身頃に、股口 1 2から脚の大腿部をも覆う脚囲部 1 5が付設されているロングガードル等の衣類の場合は、図 4に示すように、脚囲部 1 5に大腿部計測手段 1 6を設けるとよい。

大腿部計測手段 1 6を形成するために、脚囲部 1 5はその脚口 1 7から股口 1 2付近までの略縦方向の切り込みにより分割されるが、ヒップカップ計測手段 9 と連続させて形成するのが好ましい。分割された一片（以下、下片と称す） 16 aの外面にフックテープ 16 cが縫着され、分割された他片（以下、上片と称す） 16 bの内面にループテープ 16 dが縫着される。上片 16 bを下片 16 a の外面に重ねて、着脱可能一に止着させることができる。

また、本例においては、フックテープ 16 cは、下片 16 aから上片 16 b方向にはみ出て延長されている。従って、この延長部分においてフックテープ 16 cにループテープ 16 dを止着させることにより、下片 16 aと上片 16 bとを離反した状態で連結させることが可能である。この場合も、面ファスナーの特にフックテープ 16 cの寸法（面積）を大きくすることで、広範囲な寸法調節が可能とされている。

このような構成において、下片 16 aと上片 16 bとを重ね合わせ又は離反させて止着し、その程度を加減することにより、大腿部サイズの調節ができる。なお、面ファスナー 16 c, 16 dは、ボトム計測サンプル 1の伸縮性に追従できるように伸縮性素材のものが好適である。

フックテープ 16 cの外面には、大腿部サイズ計測用の目盛 16 fが複数記される。これにより、上片 16 bとの連結位置によって大腿部サイズを計測できる。つまり、下片 16 aのフックテープ 16 c上に重ねられた上片 16 bの分割端 1 6 gの位置が指す目盛 16 f の値が、着用者の大腿部サイズとなる。このように、大腿部サイズを調節すると共に、着用者の大腿部サイズを計測することが可能である。

なお、ボトム計測サンプル 1は、ウェスト計測手段 8、ヒップカップ計測手段 9、胴部計測手段 14、大腿部計測手段 16のすベてを設けてもよいし、そのうち 1又は複数の計測手段を、目的に応じて適宜選択して設けてもよい。また、各計測手段 8, 9， 14， 16の目盛 8 f, 9 f , 14 f , 16 f は、それぞれのサイズを数値で記したものをであってもよいし、 A， B, C等のように段階的にサイズをランク付けしたものを記してもよい。以上のように構成されたボトム計測サンプル 1を用いて、オーダーメイドのショートガードルを提供する際には、上記の構成のボトム計測サンプル 1について、種々のヒップサイズのものを準備する。その中から着用者のヒップサイズを測定する等して、着用者のヒップサイズに合うボトム計測サンプル 1を選択し、サイズ未調節のボトム計測サンプルを着用させる。次にウェス卜計測手段 8を用いて、上片 8 bと下片 8 aとを重ね合わせ又は離反させて止着位置を変えることにより、着用者のウェストサイズに合うようにボトム計測サンプル 1のウェストサイズを調節する。同時に、下片 8 aと上片 8 bとの連結位置、つまり、目盛 8 f と上片 8 bの分割端 8 gの位置とによりウェストサイズを計測する。

同様にヒップカップ計測手段 9を用いて、ボトム計測サンプル 1のヒップカツプサイズを着用者のヒップカップサイズに合うように調節し、そのサイズを計測する。胴部 1 3を有する場合は、胴部計測手段 1 4により、脚囲部 1 5を有する場合は、大腿部計測手段 1 6によりそれぞれボトム計測サンプル 1の胴部 1 3及び脚口 1 7のサイズ調節し、そのサイズを計測する。

このように、サイズ未調節のボトム計測サンプルを着用させ、サイズを調節することにより、カスタムサイズのボトム計測サンプル 1を試着させ、全体としてのフィット感を確認して計測を終わることになる。したがって、この計測した結果に基づいてショートガードルを製造すれば、着用者の体型に完全に合い、好ましいフィット感が得られるショートガードルを提供することができる。

なお、本実施の形態では、体型補整を目的としたガードルを例示したが、これに限らず、体型補整機能を有しないショーツ等のアンダーウェアやパンツなどのアウターウエアに本発明を適用してもよい。

なお、ショートガードル等の外形的装飾性については、ボトム計測サンプル 1 で得られたカスタムサイズに基づき、適宜デザィンを変更することによつて着用者の好みに合わせることができる。

また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態のウェスト計測手段 8では、身頃のウェスト部 5に切り込みを入れ、分割していたが、図 5に示すように、身頃のウェスト部 5の一部を錐形につまんで周方向に折返した折返部 1 8を形成することにより、ウェスト計測手段を構成してもよい。折返部 1 8の折り畳み側の面 1 9と、折返部 1 8が折り畳まれる側のゥエス卜部 2 0とに面ファスナー 2 1 aを縫着し、折返部 1 8がウェスト部 2 0に止着され、又は離反可能となるようにする。ウェストサイズの調節の機能は、折返部 1 8の折返しの量を変えることにより実現できる。すなわち、ウェストサイズを小さくする場合は、折返部 1 8が折り畳まれる側のウェスト部 2 0をひきよせて折返部 1 8の折返しの量を大きくすればよく、ウェストサイズを大きくする場合は、折返部 1 8の布を折返部 1 8が折り畳まれる側のウェスト部 2 0にずらして折返しの量を小さくすればよい。また、折返部 1 8が折り畳まれる側のゥェスト部 2 0の上端には、その周方向に目盛 2 1 bが付され、折返部 1 8の頂端 2 I dとの連結位置（重ね合わせ位置）によって計測できるようになつている。なお、ヒップカップ計測手段、脚口計測手段及び胴部計測手段についても、上記と同様に折返部 1 8を形成したものとしてもよい。

[第二の実施形態]

図 6は、本発明のカップ部を有する衣類のオーダーメイド用衣類計測サンプルの一例として、ロングボディスーツの衣類計測サンプルを示すものである。衣類計測サンプルは、ボトム計測サンプル 1とカツプ部を有するトップ 2 2と胴体部 2 3とからなる。なお、ボトム計測サンプル 1は、第一の実施形態のボトム計測サンプル 1と同様であるので、その説明は省略する。

胴体部 2 3は、ボトム計測サンプル 1とトップ 2 2との間の胴体を覆い、ポトム計測サンプル 1とトップ 2 2とを着脱自在に連結し、胴体の周長を調節する胴体部計測手段 2 4を有している。胴体部 2 3とボトム計測サンプル 1及びトップ 2 2とを連結する手段としては、面ファスナーを使用するが、その他着脱可能な連結手段であれば適宜選択可能である。ボトム計測サンプル 1の上端、トップ 2 2の下端、胴体部 2 3の上下端には、それぞれ、連結手段としての帯状の面ファスナ一 l a , 2 2 a , 2 3 a , 2 3 bが縫着されている。

胴体部のサイズを調節する機能と、その調節量を計測する機能とを併せ持つ胴体部計測手段 2 4を形成するために、胴体部 2 3はその前中央において縦方向に分割されている。そして、分割された一片（以下、下片と称す） 2 4 aの外面にフックテープ 2 4 cが縫着され、分割された他片（以下、上片と称す） 2 4 の内面にループテープ 2 4 dが縫着される。上片 2 4 bを下片 2 4 aの外面に重ねて、離反可能に止着させることができる。また、本例においては、フックテープ 2 4 cは、下片 2 4 aの分割端から周方向にはみ出て延長されている。従って、この延長部分において、フックテープ 2 4 cにループテープ 2 4 dを止着させることにより、下片 2 4 aと上片 2 4 bとを離反した状態て連結させることが可能となる。このように、下片 2 4 aと上片 2 4 bとを重ね合わせ又は離反させ、その程度を加減することにより、胴部サイズの調節機能が発揮できる。

また、フックテープ 2 4 cの外面には、周方向に胴体部サイズ計測用の目盛 2 4 fが記され、上辺 2 4 bの分割端 2 4 gの連結位置によって、胴体部のサイズを計測する機能を発揮できる。なお、面ファスナー 2 4 c , 2 4 dは、ボトム計測サンプル 1の伸縮性に追従できるように伸縮性素材のものが好適である。ここで、胴体部 2 3のサイズとは、胴体の周長である。

トップ 2 2は、乳房を覆うための左右一対のカップ部 2 5と、カップ部 2 5を支持するためのカップ受部 2 6と、カップ受部 2 6の両脇に連結されるバック部 2 7とから構成され、カップ受部 2 6に対して、カップ部 2 5及びバック部 2 7 が着脱自在に連結可能とされている。

カップ受部 2 6には、その上端にバージスラインに沿った形状のカップ受湾曲部 2 8が 2つ形成されている。また、その両脇には、バック部 2 7と連結するための連結部 2 9が形成されている。カップ受湾曲部 2 8の内面側、すなわち着用時に肌と接する面側には、カップ部 2 5と連結するために面ファスナーの雌側 (ループテープ）（図示せず）が縫着されている。両連結部 2 9には、それぞれ、スライドファスナー 2 9 aが周方向に縦に 2列設けられる。

カップ部 2 5の下端縁はバ一ジスラインに沿った湾曲部 3 0とされ、その外面には上記カップ受湾曲部 2 8の雌側の面ファスナーと係合する雄側の面ファスナ ― (フックテープ） 3 1が縫着されている。カップ部 2 5の上端部には肩ストラップ 3 2が取り付けられ、その端部はバック部 2 7と連結可能とされている。バック部 2 7は、カップ受部 2 6の連結部 2 9のスライドファスナー 2 9 aと連結するためスライドファスナー 3 3 aを備えた連結部 3 3を有し、左右のバック部 2 7の後端にはそれぞれ、着用時に背側で左右のバック部 2 7を調節可能に係止するための後かぎホックが縫着されている。バック部 2 7の上縁には、肩ストラップ 3 2を位置調節可能に連結するために、長手方向、すなわち周方向において複数個のループ 3 4が縫着されている。

肩ストラップ 3 2は、その一端がカップ部 1 2の上部に縫着され、他端に設けられたフック状留め具 3 5によってバック部 2 7に縫着されたループ 3 4に連結可能とされている。

以上のように構成された衣類計測サンプルを用いて、オーダーメイドのボディスーツを提供する際には、ボトム計測サンプル 1については、ヒップサイズを変えたものを複数準備し、胴体部 2 3については、身長方向の長さを変えたものを複数準備し、トップ 2 2については、種々のサイズのカップ部 2 5、カップ受部 2 6及びバック部 2 7を準備する。すなわち、カップ受部 2 6については、カツプ受湾曲部 2 8のバ一ジスサイズを種々に変えたもの、カップ部 2 5については、カップ受湾曲部 2 8のバ一ジスサイズを種々に変え、さらに 1つのバージスサイズについてカップ高さを種々に変えたもの、バック部 2 7については、 1つの力ップ受部 2 6について着用時の周方向の長さを種々に変えたものを用意する。そして、ボトム計測サンプル 1、胴体部 2 3及びトップ 2 2のそれぞれについて、カスタムサイズに合うものを選択する。ボトム計測サンプル 1については、第一の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。

トップ 2 2については、カップ受部 2 6を着用者のバージスラインに当て、バ一ジスサイズの合うものを選択し、次にそのカップ受部 2 6にそのバ一ジスサイズについて展開された様々なカップ高さのカップ部 2 5の中から着用者のカップ高さに合うものを選択し、そして、その選択されたカップ部 2 5をカップ受部 2 6に面ファスナーを介して連結する。そして、着用者の体形に合ったバック部 2 7を選択し、カップ受部 2 6に位置調整しながらスライドファスナー 2 9 a , 3 3 aで連結させる。最後に、肩ストラップ 3 2をバック部 2 7の適当な位置のル —プ 3 4に連結する。

胴体部 2 3については、着用者の胴体に当て、着用者の身長方向の長さ、詳しくはトップ 2 2の下端とポトム計測サンプル 1との間の長さに合うものを選択し、次に胴体部計測手段 2 4により、胴回りのサイズを調節する。そして、胴体部 2 3にボトム計測サンプル 1とトップ 2 2とを連結させることにより、カスタムサィズの衣類計測サンプルを試着させた状態を得、全体としてのフイツト感を確認して採寸を終わることになる。このように確定した衣類計測サンプルに基づいてボディスーツを製造すれば、着用者の体型に完全に合い、好ましいフィット感が得られる、ボディスーツを提供することができる。

なお、ボディスーツの外形的装飾性については、衣類計測サンプルで得られたカスタムサイズに基づき適宜デザインを変更することによって着用者の好みに合わせることができる。また、胴体部 2 3は、ウエストニッパーの計測サンプルとしても利用可能である。

なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、トップ 2 2とボトム計測サンプル 1とを胴体部 2 3を介して連結させたが、図 7に示すように、カップ受部 2 6及びバック部 2 7の下端をボトム計測サンプル 1の上端部分と重ね合わせ可能な位置まで延長して、トップ 2 2とボトム計測サンプル 1とを直接、連結させるようにしてもよい。ボトム計測サンプル 1の上端及びトップ 2 2の下端にそれぞれ面ファスナーが縫着され、ボトム計測サンプル 1とトップ 2 2とが着脱可能に連結される。なお、ボトム計測サンプル 1とトップ 2 2との連結手段として面ファスナーを使用したが、その他着脱可能な連結手段であれば適宜選択可能である。また、トップ 2 2とボトム計測サンプル 1とを連結させない形態をとつてもよい。

この場合、オーダーメイドのボディスーツ等の衣類を提供する方法は、上記の胴体部 2 3を不要とした点以外は上記と同様である。さらに、トップ 2 2のカツプ受部 2 6及びバック部 2 7が、身長方向の長さの計測機能を持てば、身長方向の長さまで身体にフィットした衣類を提供できるので好ましい。すなわち、カツプ受部 2 5については、カップ受湾曲部 2 8のバージスサイズを種々に変え、さらに 1つのバージスサイズについて身長方向の長さを種々に変えたもの、バック部 2 7については、 1つのカップ受部 2 6について着用時の周方向の長さを種々に変え、さらに 1つの周方向の長さにおいて身長方向の長さを変えたものを用意し、着用者のカスタムサイズに合うものを選択すればよい。産業上の利用可能性以上の説明から明らかな通り、本発明の計測サンプルを使用すれば、顧客の体型にフィッ卜した計測サンプルとすることが容易であり、顧客はカスタムサイズを有する計測サンプルを試着した上で注文することができるので、着用者の体型に合った衣類を提供できるとともに、あらかじめそのフィット感を確認した上で注文することができる利点を有している。

また本発明のオーダ一メイド方式によると、顧客はカスタムサイズを有する計測サンプルを試着した上で注文することができるので、着用時にフィット感のある衣類を提供できるとともに、あらかじめそのフィット感を確認した上で注文することができるオーダーメイド方式となし得たのである。また、このようなォーダーメイド方式によれば、メジャ一等での計測だけでは分からない素材収縮率の調整、体形補正を意図した修正なども実際の着用感を伴って実施することができる利点も有している。

Claims

請求の範囲

1 . オーダーメイド用の計測サンプルであって、

身頃部材のヒップ部に設けられ、ヒップカップサイズを調節しつつ計測可能なヒップカップ計測手段であつて、

前記身頃部材のヒップ部が股口からヒップカップ側に向かう切込みにより分割されて形成された身頃部材の一片および他片と、

前記一片の外面に設けられ、分割端から延出する延長部を有する第 1連結部材と、前記他片の内面に設けられ、前記第 1連結部材に着脱自在に止着される第 2連結部材と、

前記第 1連結部材の外面に設けられたヒップカップサイズ計測用の目盛と、を備えるヒップカップ計測手段

を備えるオーダーメイド用の計測サンプル。

2 . 前記切込みは、ヒップカップ部の略中央に向かって形成され、その内端位置はヒップトップの高さ位置より下である請求項 1のオーダーメイド用の計測サンプル。

3 . 前記目盛は、前記切込みの前記内端位置を中心として、放射状に設けられている請求項 2のオーダ一メイド用の計測サンプル。

4 . 前記第 1連結部材は面ファスナーの雄側であり、前記第 2連結部材は面ファスナ一の雌側である請求項 1のオーダ一メイド用の計測サンプル。

5 . 身頃部材のウェスト部に設けられ、ウェストサイズを調節しつつ計測可能なウェスト計測手段であって、前記身頃部材のウェスト部が上端から略縦方向の切込みにより分割されて形成された身頃部材の一片および他片と、

前記第 1連結部材の外面に設けられたウェストサイズ計測用の目盛と、を備えるウェスト計測手段、

をさらに備える請求項 1のオーダーメイド用の計測サンプル。

6 . 前記切込みは、下腹部の略中央に向かって形成され、その内端位置は略ヒップトップの高さ位置である請求項 4のオーダーメイド用の計測サンプル。

7 . 前記目盛は、前記切込みの前記内端位置を中心として、放射状に設けられてレる請求項 6のオーダーメイド用の計測サンプル。

8 . 前記第 1連結部材は面ファスナーの雄側であり、前記第 2連結部材は面ファスナ一の雌側である請求項 5のオーダーメイド用の計測サンプル。

9 . 身頃部材の胴部に設けられ、胴部サイズを調節しつつ計測可能な胴部計測手段であって

前記身頃部材の胴部が上端から略縦方向の切込みにより分割されて形成された身頃部材の一片および他片と、

前記第 1連結部材の外面に設けられた胴部サイズ計測用の目盛と、を備える胴部計測手段、

をさらに備える請求項 5のオーダ一メイド用の計測サンプル。

1 0 . 前記胴部計測手段は、前記ウェスト計測手段に連続して形成されている請求項 9のオーダーメイド用の計測サンプル。

1 1 . 身頃部材の大腿部に設けられ、大腿部サイズを調節しつつ計測可能な大腿部計測手段であって、

前記身頃部材の大腿部が上端から略縦方向の切込みにより分割されて形成された身頃部材の一片および他片と、

前記一片の外面に縫着され、分割端から延出する延長部を有する第 1連結部材と、前記他片の内面に縫着され、前記第 1連結部材に着脱自在に止着される第 2連結部材と、

前記第 1連結部材の外面に設けられた大腿部サイズ計測用の目盛と、を備える大腿部計測手段、

をさらに備える請求項 5のオーダーメイド用の計測サンプル。

1 2 . 前記大腿部計測手段は、前記ヒップカップ計測手段に連続して形成されている請求項 1 1のオーダ一メイド用の計測サンプル。

1 3 . 請求項 1〜1 2のいずれかのボトムの計測サンプルに、カップ部を有するトップが付設されたオーダーメイド用計測サンプル。

1 4 . 前記トップは、前記ボトムの計測サンプルに着脱可能に付設されている請求項 1 3のオーダーメイド用計測サンプル。

1 5 . 前記トップは、バージスサイズを変えた複数のカップ受部と、 1つのバ一ジスサイズにおいてカップ高さを変えた複数の力ップ部との組み合わせからなり、カップ受部に対してカップ部を着脱可能に設けてなる請求項 1 3のオーダ一メイド用計測サンプル。

1 6 . 前記トップは、バージスサイズを変えた複数のカップ受部と、 1つのバ —ジスサイズについて力ップ高さを変えた複数の力ップ部と、一つの力ップ受部について寸法の異なる複数のバック部との組み合わせからなり、カツプ受部に対してカップ部及びバック部を着脱可能に設けてなる請求項 1 3のオーダーメイド用計測サンプル。

1 7 . 請求項 1〜 1 6のいずれかの計測サンプルをヒップサイズを変えて複数用思し、

着用者のヒップサイズに応じて計測サンプルを選択して着用させ、

着用者にフィッ卜するサイズに調節しつつ計測し、

該計測されたサイズに従い最終製品を製造する衣類のオーダーメイド方式。