WO2002094149A1 - Element interlabial et assemblage de celui-ci - Google Patents

Description

明細書 陰唇間パッ ド及びその包装体 発明の背景

技術分野

本発明は、 女性の陰唇に係着させて用いる、 特に、 生理用ナブ キンと併用され得る陰唇間パッ ド、 並びに、 当該陰唇間パッ ドが 個別包装用の包装容器に内包されている包装体に関する。 関連技術

従来よ り 、 女性用生理用品 と しては、 生理用のナプキンやタ ン ボンが一般的に用いられている。 しかしなが ら、 ナプキンについ ては、 衣服に当接させて用いる ものであ り 、 膣口付近への密着性 が乏しいために身体と の隙間から経血のモ レが生じ易 く 、 一方、 タ ンポンは、 その物品の属性に起因して、 装着時の異物感ゃ不快 感を生じ易 く 、 膣内への装着が困難である と レ、 う 問題があった。

このよ う な状況下、 ナプキンと タ ンポンの中間に位置する生理 用品と して、 近年、 陰唇間パッ ドなる生理用品が注目 される よ う になってきている。

この陰唇間パッ ドは、 女性の陰唇間にその一部分を挟み込ませ 陰唇に当接させて装着する と い う ものであ り'、 生理用ナプキンに 比して小型であるため装着感に優れ、 快適である こ と の他、 経血 で身体を汚す範囲が狭いため衛生的で清潔である と い う 利点が ある。 また、 生理用ナプキンよ り も身体との密着性が高いために モ レが生じ難く 、 膣内に挿入するタンポンと比較して装着時の心 理的抵抗も少ないとい う特徴を有している。

と ころで、 陰唇間パッ ドと 同様に陰唇に係着して用いる製品と して、 女性の尿失禁を防止するための尿失禁防止器具がある。 こ の尿失禁防止器具においては、 着用者が使用後の器具を陰唇間か ら取り外すこ と を容易 とするために、 例えば、 第 2図に示すよ う に、 尿道を閉鎖する弾性本体 2 6 から成り 、 器具の衣服側 （陰唇 非接触面側） に リ ング 2 8等の突起物を備えた尿失禁防止器具 2 4が開示されている （特表平 6 — 5 0 6 3 6 8 号公報）。

上記尿失禁防止器具は、 着用者が使用後の器具を陰唇間から取 り 外す際に、 器具の衣服側に取り付けられた突起物を摘むこ と に よ っ てその取 り 外し操作を容易に行 う こ と ができ る よ う に工夫 がなされている ものであるが、 以下に掲げる よ う 問題点を有して レヽた。

第 1 には、 第 2 図に示すよ う に、 突起物 （リ ング 2 8 ) が、 器 具の衣服側の中央部近傍に取り 付けられたものであるため、 器具 の装着状態においては、 着用者が突起物の視認が困難な状態にあ る点が問題であった。 即ち、 器具の取り 外しの際に、 その視認困 難な突起物を探り 当てるために、 着用者は前屈みの窮屈な姿勢を 強いられる こ と と なる とい う 問題点があった。

第 2 には、 着用者が突起物の視認が困難と なる こ と に起因 して、 着用者は突起物を手探 り で探し当てなければな らない点が問題 であった。 即ち、 尿や体液の付着している陰唇と指と を接触させ なければ器具を取り 出すこ とができないため、 手洗いが必要で面 倒であ り 、 心理的にも不衛生な感じを与える と い う 問題点があつ た。

第 3 には、 器具の衣服側に裏面側に突起物と してリ ング等を取 り付ける とする と、 その形状に起因 して器具を貫通する よ う に取 り付けなければならないとい う点が問題であった。 即ち、 器具の 裏面側は、 吸収した尿や体液が衣服側に滲み出すこ と を防止する ために不透水性材料によって構成する こ とが一般的であるが、 リ ング等の取 り 付けによ り 当該不透水性材料に穴を開ける こ と に な り 、 液モ レを生じて しま う とレヽ ぅ 問題点があった。 このよ う な 器具では、 着用者の肌を広く 汚すこ と のない清潔性と、 下着への 汚れ付着が低減される安心感とい う 、 基本的な両性能を担保する こ とができない。

本発明は、 以上のよ う な課題に鑑みてなされたものであ り 、 そ の目的は、 着用者の肌を広く 汚すこ と のない清潔性と、 下着への 汚れ付着が低減される安心感とい う 、 基本的な性能を担保する の は勿論のこ と 、 陰唇間から迅速かつ簡便に、 しかも衛生的に取り 外すこ と が可能な陰唇間パッ ドを提供する こ と にある。 発明の開示

上記のよ う な課題を解決するために、 本発明においては、 陰唇 間パッ ドを陰唇に係着させた状態において、 陰唇間パッ ドから外 側に向かって突出する プルア ップ体を備えたもの とする こ と に よって、 着用者の肌を広く 汚すこ とのない清潔性と、 下着への汚 れの付着が低減される安心感と い う 、 基本的な性能を担保するの は勿論のこ と、 陰唇間から迅速かつ簡便に、 しかも衛生的に取り 外すこ と を可能とする ものである。

よ り 具体的には、 本発明は以下のよ う なものを提供する。

( 1 ) 身体側に面する透水性の被覆シー ト と衣服側に面する 不透水性のサポー ト シ一 ト と が体液を吸収する吸収体を内包さ せた形態で接合されて成るものであ り 、 陰唇に係着させて用いる 陰唇間パッ ドであって、 当該陰唇間パッ ド取り 外し用に当該陰唇 間パッ ドから突出 しているプルア ップ体を備えたものである こ と を特徴とする陰唇間パッ ド。

本発明の陰唇間パッ ドには、 陰唇間パッ ドから突出する よ う に プルアップ体が設け られているため、 当該陰唇間パッ ドを陰唇に 係着した状態において、 プルア ップ体が陰唇の外へと露出する こ と と なる。 しかも、 このプルア ップ体は、 指で摘むのに十分な大 き さを有している こ と 力ゝら、 着用者は、 かかるプルア ップ体を摘 んで引っ張る こ と によ り 、 陰唇間パッ ドを容易に陰唇間から取り 出すこ と が可能と なっている。

そして、 陰唇の外にプルアップ体が露出しているために、 着用 者はプルアップ体を極めて容易に視認する こ とができ、 プルア ツ プ体を手探 り で探 し当てなければな ら ない と い う こ と がな く な る。 このため、 陰唇間パッ ドを取り 外す際に、 経血や体液の付着 している陰唇と指と が接触して しま う とい う 事態が防止される。 従って、 陰唇間パッ ドを取り 外した後に手洗いは不要であ り 、 心 理的にも不衛生な感じを与えない。

更には、 プルアップ体は、 従前の リ ング等と は異な り 、 陰唇間 パッ ドを貫通させなく と も （穴を開けなく ても） 取り付ける こ と が可能であるため、 液モ レを生じてしま う事態も回避する こ とが でき る。 従って、 着用者の肌を広く 汚すこ と のない清潔性と、 下 着への汚れ付着が低減される安心感とい う 、 基本的な性能を担保 する こ とが可能と なる。

( 2 ) 前記プルアップ体が前記陰唇間パッ ドから突出してい る状態は、 前記陰唇間パッ ドの前端部からの突出、 若しく は、 前 記陰唇間パ ッ ドの側縁部か ら の突出であ る こ と を特徴 と する ( 1 ) 記載の陰唇間パッ ド。

本発明の陰唇間パッ ドによれば、 プルア ップ体は、 陰唇間パッ ドの前端部 （装着時において着用者の膣核近傍に位置する部分） から、 若しく は、 側縁部 （装着時において着用者の大腿部近傍に 位置する部分） 力ゝら、突出する よ う に設けられている。 このため、 装着時においては、 かかるプルアップ体は、 着用者の陰唇から着 用者の身体前方に向かって、 あるいは、 着用者の陰唇からその垂 直方向に位置する衣服側に向かって、 露出する こ と と なる。

本発明の陰唇間パッ ドは、 例えば、 第 3 図及び第 4 図に示すよ う に、 透水性の被覆シー ト 4 1 と不透水性のサポー ト シー ト 4 2 と が経血を吸収する吸収体を内包させた形態で接合されて成る ものである。 着用時には被覆シー ト 4 1 を身体側に対向させ、 サ ポー ト シ一 ト 4 2 を衣服側に対向させる よ う に して用いられる。 そして、 図示の例では、 サポー トシー ト 4 2 にプルアップ体 4 8 が貼着されている。 このプルアップ体 4 8 は、 陰唇間パッ ド 4 4 の長手方向の縁端 （身体前方側に近い方の縁端） において、 当該 縁端の先端から更に身体前方側に向かって突出する よ う に形成 されている。

このよ う な第 3 図及び第 4 図に示す陰唇間パッ ド 4 4 は、 長手 方向の略中心線 4 6 a に沿って折曲 し （第 5 図参照）、 陰唇に挟 み込むこ と によって陰唇に係着させる。 この陰唇に係着した状態 において、 プルアップ体 4 8 は陰唇から身体前方側に向かって突 出しているので、 着用者がプルアップ体 4 8 を極めて容易に視認 する こ と ができ る。 従って、 陰唇間パッ ド 4 4 の取り外しの際に、 プルアップ体 4 8 を探り 当てるために、 着用者が前屈みの窮屈な 姿勢を強いられる とい う よ う なこ とが防止される。

本発明におけるプルアップ体は、 上述の第 3 図及び第 4図に示 すよ う な、 陰唇間パッ ド 4 4 の長手方向の縁端 （身体前方側に近 い方の縁端） において、 当該縁端の先端から更に身体前方側に向 かって突出 している ものに限られず、 例えば、 第 6 図や第 2 9 図 に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 4 4 の側縁部から更に側方に向かつ て突出 している部材であっても よい。

このよ う な陰唇間パッ ド 4 4 は、 陰唇に係着させる際には、 第 7 図や第 3 0 図に示すよ う に、 長手方向の略中心線 4 6 a に沿つ て折曲 した状態で陰唇間に挟み込まれる。 そして、 プルア ップ体 4 8 は、 陰唇間パッ ド 4 4 の陰唇への装着状態に応じ、 身体前方 側に向かって露出した り 、 衣服方向側に向かって垂直に露出した り する こ と と なる。

陰唇聞パッ ドを陰唇から取り 外し、 便器に廃棄する と きにおい て、サポー トシー ト側（衣服接触面） を下側に向けて廃棄する と、 サポー ト シ一 トが不透水性であるが故に陰唇間パッ ドが水面上 に浮かんでしまい、 なかなか流すこ と ができない場合がある。 こ の点、 第 3 0 図に示すよ う に、 プルア ップ体 4 8 が陰唇間パッ ド 4 4 の側縁部から更に側方に向かって突出 している構造の場合 には、 第 3 1 図に示すよ う に、 プルア ップ体 4 8 を手 5 8 で引つ 張って陰唇間パッ ド 4 4 を陰唇 5 7 から取り 外した後、 手を返す よ う にして陰唇間パッ ド 4 4 を下側に向ける と 、 自然に陰唇間パ ッ ド 4 4 の被覆シー ト側 （陰唇内壁接触面） も下側に向く よ う に 仕向けられる こ と になる。 この状態で陰唇間パッ ド 4 4 を廃棄す れば、 陰唇間パッ ド 4 4が前記被覆シー ト側から水を吸収して 自 重で沈降するため、 陰唇間パッ ド 4 4 が水面上に浮かぶこ と はな く 、 速やかに流すこ とが可能と なる と レ、 う利点がある。

第 6 図や第 2 9 図に示すよ う な構造においては、 プルア ップ体 4 8 の長さ （突出方向の寸法） は、 着用者が容易に掴むこ とがで き る長さ とするべく'、 少なく と も 1 Q m m以上とする こ とが好ま しく 、 1 0 〜 6 O m mの範囲とする こ とが更に好ま しい。 一方、 プルア ップ体 4 8 の幅 （突出方向 と直交する方向の寸法） は、 少 なく と も 5 m m以上とする こ と が好ま しく 、 1 0 〜 2 0 m mの範 囲とする こ とが更に好ま しい。

本発明の陰唇間パッ ドにおけるブルアップ体は、 陰唇間パッ ド を陰唇に係着させた状態で陰唇外部へ露出する も のであればよ く 、 第 3 図及び第 4 図、 第 6 図や第 2 9 図に示すよ う なシー ト状 のもののほか、 例えば、 タ ンポンの取り 出し紐の如き ものであつ ても よい。 具体的には、 複数の.フィ ラメ ン ト を束ねた後に、 撚り を力 ける こ と によ り 得られる 5 0 0 〜 5 0 0 0 d t e x の範囲 に調整された撚糸を用いる こ と ができ、 これを陰唇間パッ ドが陰 唇に係着 された と き に陰唇外部へ露出する よ う に付設すればよ レ、 o

( 3 ) 前記被覆シー ト の衣服側表面と前記サポー トシー ト の 身体側表面 と が前記陰唇間パッ ドの周縁部で接合される こ と に よって周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであって、 前記 周縁接合部の一部が、 前記プルアップ体と されている上記 （ 1 ) 又は （ 2 ) に記載の陰唇間パッ ド。

本発明の陰唇間パッ ドにおいては、 例えば、 第 3図及び第 4図 に示すよ う に、 プルアップ体 4 8 を別途付設する ものであっても よいが、 陰唇間パッ ドの一部を延出させる こ と によってプルア ツ プ体を形成しても よい。 例えば、 第 8 図及び第 9 図に示すよ う に、 被覆シー ト 4 1 の衣服側表面 とサポー ト シ一 ト 4 2 の身体側表 面と が陰唇間パッ ド 4 4 の周縁部で接合される こ と によ って周 緣接合部 4 5 が形成されている場合においては、 周縁接合部 4 5 の一部が、 陰唇間パッ ド 4 4 の身体前方側の緣端から身体前方側 に向かっ て突出するプルア ップ体 4 8 と されている も のであつ ても よい。 このよ う な態様は、 別途プルアップ体を付設する態様 と比較して、 よ り簡便にプルアップ体を形成する こ とができ る と レヽ う利点がある。

( 4 ) 前記陰唇間パッ ドの周縁部において、 前記被覆シー ト の衣服側表面と 前記サポー ト シ一 ト の身体側表面とが貼着され る こ と によ って周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであ つて、 前記周縁接合部から前記被覆シー トが突出してお り 、 当該 突出した被覆シー トが前記プルア ップ体と されている上記 ( 1 ) 又は （ 2 ) に記載の陰唇間パッ ド。

上記 （ 3 ) に記載の陰唇間パッ ドと 同様の構成において、 周縁 接合部全体を突出させる のではなく 、 被覆シー ト のみを突出させ てプルア ップ体と しても よい。 例えば、 第 1 0 図に示すよ う に、 周縁接合部 4 5 から被覆シー ト 4 1 が突出しており 、 当該突出し た被覆シー ト 4 1 が陰唇間パ ッ ド 4 4 の身体前方側の縁端から 身体前方側に向かって突出するプルア ップ体 4 8 と されている ものであっても よい。 このよ う な態様も、 別途プルアップ体を付 設する態様と比較して、 よ り簡便にプルアップ体を形成する こ と ができ る とレヽ ぅ利点がある。

( 5 ) 前記陰唇間パッ ドの周縁部において、 前記被覆シー ト の衣服側表面 と前記サポー ト シー ト の身体側表面と が貼着され る こ と に よ って周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであ つて、 前記周縁接合部から前記サポー トシー トが突出してお り 、 当該突出 したサポー ト シ一 トが前記プルア ップ体と されている 上記 （ 1 ) 又は （ 2 ) に記載の陰唇間パッ ド。

上記 （ 3 ) に記載の陰唇間パッ ドと 同様の構成において、 周縁 接合部全体を突出させる のではなく 、 サポー トシー ト のみを突出 させてプルアップ体と しても よい。 例えば、 第 1 1 図に示すよ う に、 周縁接合部 4 5 からサポー トシー ト 4 2 が突出してお り 、 当 該突出 したサポー ト シ一 ト 4 2 が陰唇間パッ ド 4 4 の身体前方 側の縁端から身体前方側に向かって突出するプルア ップ体 4 8 と されている ものであっても よい。 このよ う な態様も、 上記 （ 3 ) 及び （ 4 ) に記載の陰唇間パッ ドと 同様の効果を得る こ と ができ る。

( 6 ) 前記プルア ップ体の一部に不連続部が形成されている 上記 （ 1 ) カゝら （ 5 ) のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

本発明の陰唇間パッ ドは、 例えば、 第 1 2図に示すよ う に、 プ ルア ップ体 4 8 の一部に不連続部 5 0 が形成されている も のが 好ま しい。 不連続部 5 0 を形成する こ と によ り 、 陰唇間パッ ド 4 4 に吸収された経血の滲出が不連続部 5 0 において遮断される ため、 経血がプルアップ体 4 8 にまで滲出し、 陰唇間パッ ド 4 4 の取り 外しの際に、 経血が指に付着してしま う事態を防止する こ とができ る。

( 7 ) 前記不連続部が、 前記プルアップ体に形成された開口 部又は切 り込み部である上記 （ 6 ) に記載の陰唇間パッ ド。

不連続部の具体的な例と しては、 例えば、 第 1 3 図に示すよ う に、 プルアップ体 4 8 に形成した開口部 5 0 a 又は切 り 込み部を 挙げる こ とができ る。 陰唇間パッ ド 4 4 に吸収された経血の滲出 を防止するためには、 パッ ドの短手方向に向かって長い横長の形 状である こ とが好ま しい。

( 8 ) 前記プルア ップ体に形成された開口部又は切 り 込み部 が、 角を有しない形状である上記 （ 7 ) に記載の陰唇間パッ ド。

プルアップ体に形成された開 口部又は切 り 込み部は、 第 1 3 図 に示す開口部 5 0 a のよ う に角 を有する形状であっても よいが、 例えば、 第 1 4 図に示す開口部 5 0 b のよ う に角を有しない形状 である こ とが好ま しい。 即ち、 陰唇間から陰唇間パッ ド 4 4 を取 り外す際には、 プルアップ体 4 8 を身体前方側に向かって引っ張 る こ と になるが、 第 1 3 図に示す開口部 5 0 a のよ う な角'を有す る形状と した場合には、 角の部分に応力が集中 し、 当該角の部分 からプルア ップ体が破断して しま う おそれがある。 この点、 第 1 4図に示す開 口部 5 0 b のよ う な角を有しない形状 （曲率を有す る形状） とすれば、 応力が分散し、 こ のよ う な事態を防止する こ とができ る。

( 9 ) 前記プルアップ体と前記周縁接合部と の境界近傍に、 液体の滲出を抑制するための圧縮域が形成されている上記 （ 1 ) から （ 8 ) のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

本明細書にい う 「圧縮域」 と は、 プルアップ体と周縁接合部と の境界近傍に位置する、 少なく と も被覆シー ト とサポー トシー ト を圧縮する こ と によ り形成される領域である。 圧縮された被覆シ 一 ト と サポー ト シ一 ト は高密度と なるために液体の滲出を抑制 する こ とができ る とい う効果を奏する。 従って、 プルア ップ体に 経血が滲み出すこ と を未然に防止する こ とができ、 プルア ップ体 を引 っ張ってパッ ドを取 り 外す際に経血が指に付着して しま う 事態を回避する こ とができ る。 圧縮域は、 例えば、 エ ンボス加工等 （好ま しく は、 熱エ ンボス 加工） を利用 して、 少なく と も被覆シー ト とサポー トシー ト を圧 縮加工する こ と によ り 形成するこ とができ る。 圧縮域を形成する エ ンボス の配列は、例えば、線状、 ドッ ト状などが挙げられるが、 · 陰唇内における柔軟な装着性を考慮する と、 ドッ ト状である こ と がよ り 好ま しい。 ドッ ト状の場合には、 例えば 0 , 3〜 1 . 0 m m ²の ドッ ト状のエンボスを、 0 . 5〜 2 m mの間隔を空けて配 列したパターンとする こ とが好ま しい。

圧縮域は、 長さ （パッ ドの長手方向の寸法） は、 着用中の硬さ を考慮して、 0 . 3〜 2 m mの範囲である こ とが好ま しく 、 幅 （吸 収体の外縁に沿って圧縮域を形成した場合における延べ寸法） は、 陰唇内における柔軟な装着性を考慮して、 3〜 2 0 m mの範囲で ある こ とが好ま しい。

( 1 0 ) 前記サポー トシー ト の衣服側に、 当該サポー トシー トの長手方向の各側部において一箇所以上の接合部分と、 当該サ ' ポー トシー ト の短手方向において一箇所以上の非接合部分と、 を もって接合された ミ ニシー ト片を備え、 前記一箇所以上の非接合 部分の少なく と も一つが、 前記ミ エシー ト片と前記サポー ト シー ト と の間において、 前記サポー トシ一 トの面方向に指幅の開口力 S 直接的に確保される指挿入用 口 を形成する ものである上記 （ 1 ) から （ 9 ) のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

本発明の陰唇間パッ ドには、 例えば、 第 1 5 図又は第 1 6 図に 示すよ う に、 指挿入用 口 5 3 を形成するための ミ ニシー ト片 5 2 を付設する こ とができ る。 第 1 5 図、 第 1 6 図に示すよ う に、 ミ 二シー ト片 5 2 は、 サポー トシー ト 4 2 の短手方向においては、 ミ ニシー ト片 5 2 の両袖部の う ち少なく と も一方の袖部が、 サポ ー ト シー ト 4 2 の表面に対して接合されていない。 これによ り 、 非接合状態にある ミ エシー ト片 5 2 の一方の袖部とサポー ト シ ー ト 4 2 と の間に袖口が形成され、 かかる袖口が指の挿入が可能 な指揷入用 口 5 3 と なる。

また、 サポー トシー ト 4 2 の長手方向においては、 ミ ニシー ト 片 5 2 はサポー ト シ一 ト 4 2 の左右側部においてのみ接合され、 内側については接合 （貼着） されていない。 このため、 ミ ニシー ト片 5 2 はサポー ト シー ト 4 2 の一方の側部から他方の側部に またがった状態で取り 付けられる こ と と な り 、 かかる一方の側部 から他の側部にまたがった部分において、 貫通した或いは非貫通 の空間（指揷入用空間）が形成される。 かかる空間には、 指を挿入 して保持する こ とが可能である。

こ こで、 本明細書において 「指幅」 と は、 指の厚みではないこ と を意味し、 具体的には爪の広が り 方向の指の幅のこ と をいい、 「指幅の開口」 と は、 指を挿入する こ とができ るのに十分な大き さを有する開 口 をい う。

また、 サポー トシー ト の面方向に指幅の開 口力 S 「直接的に確保 される」 と は、 パッ ド装着のために指をパッ ドに自然な形で揷入 した場合に （指の腹がサポー トシ一トの衣服側表面に向く よ う に してそのまま揷入した場合に）、 パッ ド自体が一次的に指挿入に 適するよ う な形と なる よ う に形成されている こ と を意味する。 こ のため、 着用者が指を挿入した後に指を回転させ.る こ とによ り 面 方向に指幅の開口 を確保でき る とい う よ う な、 二次的にサポー ト シー ト の面方向に指幅の開 口 が形成される場合は除かれる こ と と なる。

以上に説明 したよ う な ミ ニシー ト片を備えたパッ ドにおいて は、 前記指挿入用 口 に指を挿入する こ と によ り 、 指先にパッ ドを 一時的に固定して保持する こ と が可能と なる。 この場合において、 指揷入用 口 は、 着用者の指幅の開口 と なる よ う に形成されている ため、 扁平な形状である指先が、 サポー トシー ト に対して異方向 と なる こ と なく 、 自然にサポー トシー トの面に接する よ う に挿入 される よ う になる。 即ち、 指揷入用 口が着用者の指先形状に倣つ てサポー トシ一トの面方向に幅広な形状と なっているため、 着用 者の指挿入方向が決定され、 指先の腹で装着ポイ ン ト を探知する よ う に着用者を仕向ける こ とができ るのである。 これによ り 、 目 視困難な陰唇間への装着であっても、 正確な装着ポイ ン ト を的確 に把握しながら、 適切な位置にパッ ドを装着する こ とが可能と な る。

なお、本発明において、サポー トシ一 トの長手方向における 「側 部」 には、 パッ ドの周縁部のみならず、 ミ ニシー ト片の接合可能 な周縁部近傍も含まれる。 '

( 1 1 ) 前記ミ ニシー ト片の一部がプルア ップ体と されてい る上記 （ 1 0 ) に記載の陰唇間パッ ド。

既述の如く 、 本発明におけるプルア ップ体は、 周縁接合部全体 を突出させた り 、 或いは被覆シー トゃサポー トシ一トのみを突出 させる こ と によつても形成する こ とができ るが、 前記ミ ニシー ト 片の一部を延出する こ と によってプルア ップ体を形成しても よ い。 例えば第 3 2 図から第 3 4 図に示す陰唇間パッ ドは、 帯状の ミ ニシー ト片 5 2 の側縁部を更にパッ ドの側方に延出 させる こ と によって、 プルアップ体 4 8 を形成したものである。 この態様 では、 ミ ニシー ト片 5 2 の中央部がサポー トシー ト 4 2 との間で 指揷入用の空間を形成する と と もに、 その端部がプルア ップ体 4 8 を形成する こ と になる （第 3 4 図参照）。 このよ う な態様も別 途プルアップ体を付設する態様と比較して、 よ り簡便にプルア ツ プ体を形成する こ とができ る とい う利点がある。

( 1 2 ) 生理用ナプキンと併用 される生理用ナプキン併用用 陰唇間パッ ドである上記 （ 1 ) カゝら （ 1 1 ) のいずれかに記載の 陰唇間パッ ド。

生理用ナプキン （以下、 単に 「ナプキン」 と記す。） の利用者 の中には、 経血の量が多いと きは何枚か重ねて使用する とい う者 もいるが、 ゴヮ ゴヮする等、 装着感が悪く 、 衣服の外部からパッ ドの存在を察知され易い （目立つ） と い う 問題があった。 また、 膣近傍以外の重ね使用が不要な部分にまでナプキンが重ねられ てしま う ため、 かぶれやム レの原因と もなつていた。 しかし、 パ ッ ドとナプキンを併用する こ と によ り 、 膣近傍のみに生理用品が 重ねられるこ と と なるため、 上記の問題を回避するこ と が可能で ある。 更には、 ナプキンを交換する こ と なく 、 パッ ドのみを交換 する こ と ができ るため、 着用者は人目 につき易い大き さのナプキ ンを持ち歩かずに済む、 とい う効果もある。 こ こで生理用ナプキ ンと ί 経血吸収用 と して販売されているナプキンだけでなく 、 お り もの吸収用シー ト も含んでよい。

( 1 3 ) 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする上記 （ 1 ) から （ 1 2 ) のいずれかに記載の陰 唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 尿失禁用の吸収パッ ドと して使用する こ とができ る。 即ち、 経血を排出する膣口 と尿を排 出する尿道口 と はレ、 'ずれも陰唇間に位置する ものであるため、 本 発明に係る陰唇間パ ッ ドを陰唇間に挟み込んで使用 した場合に は、 尿を吸収するこ とができ る。

このよ う に、 本発明によれば、 尿を陰唇間、 特に尿道口付近で吸 収でき るので、 尿失禁特に軽度の尿失禁に対して有効な吸収パッ ドを得る こ とができ る。

( 1 4 ) 前記陰唇間パッ ドはお り もの吸収用の陰唇間パッ ド である こ と を特徴とする上記 （ 1 ) カゝら （ 1 2 ) のいずれかに記 載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パッ ドをお り もの 吸収用 と して使用する こ とができ る。 即ち、 本発明に係る陰唇間 パッ ドは陰唇間に挟み込んで使用する ものである こ と から、 膣口 からの経血以外の分泌物 （おり もの） も吸収する こ と ができ るの で、 そのための用途 （お り もの吸収用） にも使用する こ とができ るのである。

このよ う に、 本発明によれば、 おり ものを吸収して着用者の不 快感を軽減する こ とができ るため、 生理時以外の着用者にと って も有効である。

( 1 5 ) 上記 （ 1 ) から （ 1 4 ) のいずれかに記載の陰唇間パ ッ ドが個別包装用の包装容器に内包されている包装体。

陰唇間パッ ドを個別包装する と 、 パッ ドを一つずつ （個別包装 毎に） 持ち運ぶこ とが可能となる。 このよ う な形態は、 複数のパ ッ ドを 1 つの包装容器内に内包させた場合と比較して、 パッ ドを 清潔に保ちつつ、 持ち運びが容易 と な り 、 簡便な取扱いに資する。

( 1 6 ) 上記 （ 9 ) から （ 1 4 ) のいずれかに記載の陰唇間 パッ ドが、 開封口 を有する個別包装用の包装容器に内包されてい る包装体であって、 前記陰唇間パッ ドが、 前記指揷入用口が前記 開封口に向かって開口する よ う に、 前記包装容器に内包されてい る包装体。

「指揷入用 口が開封口に向かって開口する よ う に」 と は、 第 1 7 図に示すよ う に、 包装体 5 4 を開封する とその開封口 にミ ニシ 一 ト片 5 2 、 ひいてはそれによつて形成される指揷入用 口 5 3 が 表出し、 即時に指揷入用口 5 3 に指を揷入する こ とができ る よ う に内包されている こ と を意味する。 例えば、 第 1 7図に示す包装 体 5 4 は、 包装容器 5 6 の上面側に付設されたタブテープ 5 5 を、 図の右側に向かって引っ張る こ と によ り 開封する こ とができ、 そ の開封口 に指挿入用 口 5 3 が表出し、 開封口 に向かって開口する。 従って、 着用者は、 即時に指挿入用 口 5 3 に指を挿入する こ と 力 S でき る。

( 1 7 ) 前記陰唇間パッ ドが、 前記ミ ニシー ト片が前記陰唇 間パ ッ ドの長手方向の略中心線に沿って衣服側方向に向かって 山折り状と なる よ う に、 前記包装容器に内包されている上記 （ 1 6 ) に記載の包装体。

「衣服側方向に山折り 状と なる よ う に」 と は、 衣服側を凸と し て完全に折曲 されている場合の他、 第 1 8 図に示すよ う に、 衣服 側を凸と して湾曲させられている場合も含む意味である。 このよ う に、 陰唇間パッ ド 4 4 を包装容器 6 6 内に内包させる こ と によ つて、 包装容器 6 6 の開封時に折り 畳まれた指揷入用 口 5 3 が 自 然に開く ため、 着用者は指を挿入する箇所を容易に把握する こ と ができ、 陰唇間パッ ドの装着を一層迅速かつ簡易なものとする こ とができ る。

この態様においては、 ミ ニシー ト片が 「山折り 状」 となってい ればよ く 、 陰唇間パッ ド全体が 「山折り状」 と なっている こ と を 要しない。 従って、 例えば第 1 8 図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 4 4全体を 「山折り 状」 に折り 畳んで包装容器 6 6 内に内包した 包装体 6 4以外に、 第 1 9図に示すよ う に、 ミ ニシー ト片 5 2 の みを 「山折り 状」 とする一方、 陰唇間パッ ド 4 4 の本体部分につ いては、 衣服側に向かって谷折り 状に折り畳んで包装容器 6 6 内 に内包した包装体 7 4であっても よい。

また、 包装容器の開封形式は特に限定されず、 第 1 8 図や第 1 9 図に示すよ う に、 その上端側を切 り 取って開封する包装容器 6 6 の他、 第 2 0 図に示すよ う に、 上端から左右両側に （いわゆる 観音開き式に） 開封する包装容器 8 6 のよ う なものであっても よ レヽ ₀ 図面の簡単な説明

第 1 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す図であって、 第 1 図の （ a ) は上面図、 第 1 図の （ b ) は第 1 図の （ a ) の A— A， 断面図である。

第 2 図は、 従来の尿失禁防止器具の構成を示す斜視図である。 第 3 図は、 本発明の陰唇間パ ッ ドの構成を示す上面図である。 第 4 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す底面図である。 第 5 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの折り 曲げた状態の構成を示 す側面図である。

第 6 図は、 本発明の陰唇間パ ッ ドの構成を示す上面図である。 第 7 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの折り 曲げた状態の構成を示 す側面図である。

第 8 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す上面図である。 第 9 図は、 第 8 図に示す陰唇間パッ ドの A— A， 断面図である 第 1 0 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 1 1 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 1 2図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す上面図である 第 1 3 図は、 本発明の陰唇間パッ ドに係るプルアップ体の拡大 図である。

第 1 4図は 、 本発明の陰唇間パッ ドに係るプルアップ体の拡大 図である。

第 1 5図は 、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す斜視図である 第 1 6 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す斜視図である 第 1 7 図は、 本発明の包装体の開封方法を示す工程図である。 第 1 8 図は、 本発明の包装体の構成を示す斜視図である。

第 1 9図は、 本発明の包装体の構成を示す斜視図である。

第 2 0図は、 本発明の包装体の構成を示す斜視図である。

第 2 1 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 2 2図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 2 3図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 2 4図は、 本発明の陰唇間パッ ドに係る ミ ニシー ト片の態様 を示す上面図である。 ' 第 2 5 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの装着方法を示す説明図で ある。

第 2 6 図は 、 本発明の陰唇間パッ ドに係る ミ ニシー ト片の態様 を示す上面図である。

第 2 7図は 、 本発明の陰唇間パッ ドに係る ミ ニシ ト片の態様 を示す上面図である。

第 2 8 図は 、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 2 9 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す上面図である 第 3 0 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの折り 曲げた状態の構成を 示す側面図である。

第 3 1 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの取り 外し · 廃棄方法を示 す工程図である。

第 3 2 図は、 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す上面図である 第 3 3 図は 本発明の陰唇間パッ ドの構成を示す底面図である 第 3 4 図は 第 3 2 図に示す陰唇間パ ッ ドの A— A， 断面図で ある。

第 3 5 図は 本発,明の陰唇間パッ ドの構成を示す断面図である 第 3 6 図は 陰唇間パッ ドの短手方向における長さ寸法を説明 するための図である 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の好適な実施形態の例について図面を参照しなが ら詳細に説明する。なお、本明細書において、陰唇間パッ ドの「幅」 とい う と きは陰唇間パッ ドの短手方向への寸法を意味し、 陰唇間 ノ、。ッ ドの 「長さ」 とい う と きは陰唇間パッ ドの長手方向への寸法 を意味する。

第 1 図は、 本発明に係る陰唇間パ ッ ド 1 4 を示す図であ り 、 第 1 図の （ a ) は上面図であ り 、 第 1 図の （ b ) は第 1 図の （ a ) の A— A ' 断面図である。

[ ( A ) 基本的な陰唇間パッ ドの構成]

第 1 図の （ a ) 及び第 1 図の （ b ) に示すよ う に、 本発明の基 本的な陰唇間パッ ド 1 4 は、 透水性の被覆シー ト 1 1 と不透水性 のサポー ト シ一 ト 1 2 と が経血を吸収する吸収体 1 3 を内包さ せた形態で接合されて成る ものである。 被覆シー ト 1 1 とサポー ト シー ト 1 2 と は、 パ ッ ドの周縁部において接合され、 周縁接合 部 1 5 を形成している。 着用時には被覆シー ト 1 1 を身体側に対 向させ、 サポー トシー ト 1 2 を衣服側に対向 させる よ う にして用 いられる。 そ して、 図示の例では、 サポー トシー ト 1 2 にプルァ ップ体 1 8 が貼着されている。

プルアップ体は、 被覆シー ト とサポー ト シ一 ト との周縁接合部 を延出させてプルアップ体と しても よ く 、 被覆シー トゃサポー ト シー トのみを延出させてプルア ップ体と しても よいが、 第 1 図に 示すよ う に、 プルア ップ体 1 8 を別途付設しても よい。 この場合 においては、 特に材質は限定されないが、 被覆シー トやサポー ト シー ト と 同様の材質な どを用いる こ とができ る。

プルアップ体の形状は特に限定されないが、 プルアップ体を摘 んで陰唇間パッ ドを取 り 外す際に陰唇内壁に指が接触せず、 パッ ドを着用 した際にプルアップ体が陰裂よ り も前方に突出 し、 着用 者が直接目視によって視認でき る形状である こ と が必要である。 従って、 図示のよ う にプルアップ体 1 8 を、 陰唇間パッ ド 1 4 の 長手方向の縁端 （身体前方側に近い方の縁端） において、 当該縁 端の先端から更に身体前方側に向かって突出する よ う に形成 し た場合には、 その長さは少なく と も 5 m m以上である こ とが好ま しく 、 8〜 3 0 m mの範囲である こ と が更に好ま しい。 こ の範囲 未満である と 、 着用者がプルア ップ体を視認する こ とができ ない ために、 陰唇内壁および陰唇周辺に指が接触して しま う こ と にな る。 この範囲を超える と、 着用中にプルアップ体が型崩れを起こ し、 取り 外しの際にプルアップ体をつまみ難く なる可能性がある。 幅と しては、 取り外しの際の摘み易さ を考慮すれば、 少なく と も 5 m m以上とするこ と が好ま しい。

陰唇間パッ ド 1 4 の全体形状と しては、 陰唇に係着するのに好 適な形状であれば特に限定されないが、 実質的に縦長の形状であ る こ とが好ま しく 、 例えば、 楕円型、 卵型、 ひょ うたん型、 零型 等の形状とする こ とができ る。

陰唇間パッ ド 1 4 のサイ ズは、 陰唇間に挿入し易く 、 陰唇自体 で保 する こ とができ、 陰唇と陰唇間パッ ドと の間に空隙を生じ ないこ と を考慮した上で決定する こ とが好ま しい。 このよ う な観 点力、ら、 長さは 8 0 〜 1 5 O m mの範囲である こ とが好ま しく 、 9 0 〜 1 2 O m mの範囲である こ とが更に好ま しい。 この範囲を 超える と 陰唇間パ ッ ドの陰唇間に挟み込まれない部分がナプキ ンゃショ ーツに接触する こ と によって、 陰唇間パッ ドが陰唇間か ら脱落するおそれがある。 この範囲未満である と 、 陰唇内壁と陰 唇間パッ ド と の接触面積が小さ く なる こ と によ り 陰唇間パ ッ ド と陰唇と の間に空嗥が生じ易く な り 、 体圧や着用者の動作等の衝 撃によ り 陰唇間パッ ドが陰唇間から脱落する危険性が生じる。 ま た、 陰唇間パッ ドの短手方向の見かけ上の長さ寸法は、 1 0 〜 6 O m mの範囲とする こ とが好ま しく 、 よ り好ま しく は 2 0 〜 4 0 m mの範囲とするのがよい。 短手方向の長さ寸法が 6 O m mよ り 長い場合には、 陰唇間に介在される こ とのない領域が着用者の大 腿部などにこすれてしまい、 これによ り 生じた摩擦が両陰唇によ る挟持力を上回り 、 陰唇間パッ ドが脱落するおそれがある。 また、 短手方向の長さ寸法が 1 0 m mよ り短い場合には、 陰唇間に介在 でき る領域が少なく なるため陰唇内面と の接触面積が減少し、 陰 唇間パッ ドの脱落の危険性が生じやすく なる。 なお、 上記の 「見 かけ」 と は、 長さ寸法が最短の 2 点間距離 （第 3 6 図の Vに該当） を意味する。 これは、 製造工程と の関係で、 凹凸形状を迪つた 2 点間の道の り 、 すなわち、 凹凸形状を展開 したフラ ッ トな状態で の 2点間距離を実際の長さ （第 3 6 図の Wに該当） と して取り扱 う場合があるため、 入念に定義したものである。 厚さについては、 快適な着用感を考慮して、 2〜 1 O m mの範囲とする こ とが好ま しく 、 3〜 6 m mの範囲とする こ とが更に好ま しい。

被覆シー ト 1 1 及び/又はサポー ト シー ト 1 2 に内包される 吸収体 1 3 のサイズは、 被覆シー ト 1 1 及び/又はサポー トシー ト 1 2 に内包 した際にその周縁部が硬 く な り 装着感を悪化させ る こ と を防止するべく 、 被覆シー ト 1 1 及び Z又はサポー ト シー ト 1 2 の外輪郭から 2〜 1 O m m程度小さ く 構成する こ と が好 ま しい。

陰唇間パッ ドの全体的な形態と しては、 例えば、 第 2 1 図に示 すよ う な、 被覆シー ト 1 1 とサポー ト シー ト 1 2 と の間に吸収体 1 3 を内包させ、 陰唇間パッ ドの周縁部において、 被覆シー ト 1 1 とサポー トシー ト 1 2 と を接合して、 周縁接合部 1 5 を形成し た貼り 合わせタイ プのものが挙げられる。 この態様においては、 被覆シー ト 1 1 と 吸収体 1 3 と の間に更に透水性材料が介在 し ていても よい。 この他の態様と しては、 図示しないが、 吸収体の 下面側にサポー ト シ一 トを配置した後、 両部材を一体的に被覆シ 一 トで被包して成る封入タイプのもの等がある。

更に他の態様と しては、 例えば、 第 2 2図に示すよ う に、 吸収 体 1 3 の一部を身体側に向かって凸型に隆起せしめた立体的な 構造を有する も の、 第 2 3 図に示すよ う に、 幅の異なる上部吸収 体 1 3 a と下部吸収体 1 3 b と を積層 し、 その前後部分ないし当 接部分を相互に接合せしめた立体的な構造を有する も の等が挙 げられる。 この よ う な立体的構造を有する ものは、 陰唇形状に対 する適合性が高い点において好ま しい。 [被覆シー ト ]

被覆シー トは、 陰唇内壁と直接接触する部分であるため、 肌に 刺激を与えない材料によ り構成する こ と が好ま しい。 例えば、 メ ノレ ト ブロ ー ン、 ス パ ンポン ド、 スノレーエア、 ポイ ン ト ポン ド、 二 一 ドルパンチ、 スパン レース等の製造方法によって得られる不織 布材料を単独で、 又は適宜複合せしめたものを使用する こ と がで き る。 よ り 具体的には、 レー ヨ ン、 アセテー ト、 天然コ ッ ト ン、 パルプ、 又は合成樹脂 （単独繊維、 或いは芯鞘構造の複合繊維） を単独で、 或いは適宜混合してシー ト化したものが挙げられる。 こ の よ う な材料の う ち、 陰唇内面からの液移動性や活性剤による 化学的刺激及び陰唇内壁と の密接性を考慮する と 、 身体面側には 繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 7 〜 5 l m m力 らなる レー ヨ ンを合計目付に対して 4 0 〜 8 0 %を積層、 その衣服面側には 繊度 1 . 1 〜 4 . 4 (1 6 、 繊維長 7 〜 5 1 111 111カ らな り 合計 目付に対して 1 4 〜 4 2 %の レー ヨ ン と繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x 、 繊維長 7 〜 5 1 m mからな り合計目付に対して 6 〜 1 8 % の P E Tを混合して積層し、 2層の合計目付が 2 0 〜 6 0 g / m ² と なる よ う積層 した後、 水流交絡によ り繊維,同士を絡合させて 乾燥させ、 厚みを 0 . 1 3 〜 0 . 5 O m mの範囲で調整したスパ ン レース不織布が好ま しい。 こ の際、 衣服面側に P E Tを混入す る事によ り 、 透水性シー トが湿潤状態になっても嵩を維持しやす いため陰唇内壁と の密接性を保つこ と ができ る。

- [吸収体]

吸収体は、 嵩高であ り 、 型崩れが比較的少ない材料によ り 構成 する こ とが好ま しい。 例えば、 粉砕パルプ、 レーヨン、 ァセテ一 ト 、 天然コ ッ ト ン、 ケ ミ カルポン ド処理されたエア レイ ドパルプ、 高吸水性ポ リ マー、 繊維状高吸収性ポリ マー、 合成繊維などを適 宜混合したもの等が挙げられる。 また、 既述の被覆シー ト を陰唇 間パッ ド内部に充填する こ と によ り 、 吸収体と しても よい。

吸収体は、 液体 （体液） の吸収保持が可能であればよいが、 嵩 高であ り 、 型崩れし難く 、 化学的刺激が少ないも ので、 さ らには 陰唇への適合が高い柔軟性を有する こ とが好ま しい。 具体的には、 衣服面側には、 繊維長 1〜 1 0 m mの範囲から選ばれるパルプを 5 0〜 1 5 0 g Zm ²積層 し、 そ の身体面側には、 繊度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 2 0〜 5 1 m mの範囲から選ばれる レー ヨ ンを 6 0〜 9 0 %、 天然コ ッ ト ンを 4 0〜 1 0 %の混合比で 1 5 0〜 2 5 0 g / m ²積層 して ド ッ ト状のエンボス加工に よ り シ 一トイヒさせた、 嵩 2〜 ： 1 O m m、 好ま しく は 3〜 5 m mに調整し た不織布シー トが挙げられる。 これによ り 、 身体面側から衣服面 側へ液体を移行させやすく 、 吸収保持力が高まる。 さ らには、 上 記パルプ層の身体面側には繊度 1 . 1〜 4 . 4 d t e X、 繊維長 2 5〜 5 1 m m力 らなる レー ヨ ンを 目付 1 5〜 4 0 g /m ² に調 整したメ ッシュスパン レース不織布を敷設する事によ り 、 身体面 側から移行 してき た液体をメ ッ シュ ス パ ン レー ス によ り 拡散さ せ、 パルプ層のほぼ全域に液体を誘導させる事ができ るので、 効 率良く よ り 多く の液体を吸収する事が可能である。

[サポー トシ一ト ]

サポー ト シ一トに使用する材料は、 吸収体に保持された経血が 陰唇間パ ッ ドの外へ漏れ出すこ と を防止する こ と ができ る不透 水性の素材を用いる。 更に、 透湿性素材から成る こ と によ り 、 装 着時のム レを低減させる こ とができ、 装着時における不快感を低 減させる こ と が可能と なる。 サポー トシー トに用いる不透水性素材と しては、 例えば、 合成 樹脂を薄膜化したシー ト状不透水性フ ィ ルム 、 通気性フ ィ ルム、 不織布の裏面にフ ィ ルムをラ ミ ネ一 ト加工して成る複合体な ど が挙げられる。 不透水性の素材を採用する場合のよ り 具体的な構 成例と しては、 低密度ポリ エチレン （ L D P E ) 樹脂を主体と し た、 密度 0 . 9 0 0〜 0 . 9 2 5 g / c m ³、 目付 1 5〜 3 0 g / m ² の範囲から得られる フ ィ ルムが挙げられる。 着用感を損な わない柔軟性を考慮したも のであ る。 さ らに好ま しく は、 陰唇間 に装着されている際に、 不透水性シー ト同士、 または併用するパ ッ ド、 下着などに接触した時に、 摩擦が高く 陰唇間パッ ドが陰唇 から脱落して しま う危険性を低下させるために、 上記フ ィ ルム に エンボス加工を し、 凸状の隆起部を設ける事で、 接触率を低下さ せ摩擦抵抗値を少なく させてあっても良い。

[ミ ニシー ト片]

ミ ニシー ト片に使用する材料は、 指を揷入した際に破損しない 程度の強度を有する こ と を考慮した上で選択する こ と が好ま し く 、 シー ト状不織布、 弾性伸縮性不織布、 フ ィ ルム、 フ ォーム フ イ ルム、 エ ラ ステ ィ ッ ク フ ィ ルム、 発.泡シー ト 、 薄葉紙等を単独 で又はこれら をラ ミ ネ一 トカ卩ェしたも のの中力 ら選択する こ と が可能である。

ミ ニシー ト片の形態と しては、 例えば、 第 2 4 図に示すよ う に、 陰唇間パ ッ ド 4 4 を構成するサポー ト シー ト 4 2 の衣服側表面 に沿って、 陰唇間パッ ド 4 4 の短手方向に帯状のミニシー ト片 5 2 を横断的に配置する形態が挙げられる。 こ の形態では、 ミ ニシ ー ト片 5 2 は陰唇間パッ ド 4 4 の両側端において固定され、 陰唇 間パッ ド 4 4 の長手方向に向かって開口部、 即ち指揷入用 口 5 3 が形成されている。

上記形態においては、 指 9 1 の腹をサポー ト シー ト 4 2 に当接 させなが ら指挿入用 口 5 3 に指 9 1 を挿入する と 、 第 2 5 図に示 すよ う に、 陰唇間パッ ド 4 4 の長手方向 と陰裂 9 2 の方向と が同 一方向を向く 。 そして、 指 9 1 の腹で陰唇間パッ ド. 4 4 を陰唇内 部に押し込むこ とができ るため、 陰唇間パッ ド 4 4 を確実に装着 する こ と が可能となる。

また、 ミ ニシー ト片は、 例えば、 第 2 6 図に示すよ う に、 陰唇 間パ ッ ド 4 4 の長手方向の中央部近傍から 当該長手方向の一方 の縁端 9 3 まで、 陰唇間パッ ド 4 4 を構成するサポー トシー ト 4 2 が完全に被覆される よ う に構成しても よい。 こ のよ う な形態は、 指 9 1 の先端が ミ ニシー ト片 5 2 から露出する こ とが防止 され、 経血と指 9 1 とが非接触の状態に保たれるため、 衛生的な取扱い が可能と なる点において好ま しい。

なお、 例えば、 第 2 7 図に示すよ う な、 帯状の ミ ニシー ト片 5 2 を間隔を空けて複数形成した陰唇間パッ ド 4 4· も、 指 9 1 の先 端が ミ ニシー ト片 5 2 から露出する こ とが防止されるため、 第 2 6 図に示す陰唇間パッ ド 4 4 と 同様に、 衛生的な取扱いが可能と なる とい う効果を得る こ とができ る。

また、 陰唇間パッ ドにミ ニシー ト片を付設する際には、 例えば、 第 2 8 図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 4 4全体を長手方向の略中 心線に沿つて身体側に向かって山折り 状に折曲 し、 その立体的形 状を保持する よ う に ミ ニシー ト片 5 2 を付設する こ と が好ま し い。 このよ う な構造は、 陰唇間パッ ドが陰唇形状に適合し易く な る点において好ま しい。 また、 第 3 5 図に示すよ う に、 ミ -シ ト片 5 2 の側端部を更に陰唇間パッ ド 4 4 の側方に延出 してプ ルアップ体 4 8 と したものは、 別途プルアップ体を付設する態様 と比較して、 よ り簡便にプルア ップ体を形成する こ とができ る と い う利点があるため好ま しい。

[接合方法]

上記の各部材は、 ヒ ー トエンボス加工、 超音波シール、 或いは ホッ トメル ト型接着剤による接着等を単独で使用 して、 又は併用 する こ と によって接合されている。

[包装容器]

本発明の陰唇間パッ ドを包装する包装容器は、 従来公知のもの を用いる こ とができ る。 例えば、 P E (ポリ エチレン）、 P P (ポ リ プロ ピ レン）、 P E T (ポ リ エチレンテ レフ タ レー ト） 等力、 ら 成る不織布や厚さ 1 5〜 6 0 μ πι程度のフィ ルム、 紙、 或いはこ れらをラ ミネ一 ト加工したラ ミネ一ト材などが挙げられる。

[ ( B ) 生分解性 ， 水分散性 · 水溶性を付与した陰唇間パッ ドの構成]

本発明の陰唇間パ ッ ドは生分解性素材及び/又は水分散性素 材及び /又は水溶性素材で構成されているこ とが好ま しい。 こ の よ う な陰唇間パッ ドは使用後そのま ま トイ レに脱落させて流す こ と ができ るため、 陰唇間パッ ドの破棄を簡.便かつ清潔に行う こ と ができ 、 トイ レ内のゴミ の低減を図る こ と もでき る力 らである 本明細書において、 「生分解性」 と は、 放線菌をはじめ とする 細菌、 その他の微生物の存在下、 自然界のプロセスに従って、 嫌 気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメ タ ン等のガス、 水及びバイオマスに分解される こ と をいい、 当該物質の生分解能 (生分解速度、生分解度など） が、落ち葉等の自然に生じる材料、 も し く は同一環境下で生分解性と して一般に認識される合成ポ リ マーに匹敵する こ と をい う。 「水分散性」 と は、 水解性と 同 じ 意味であって、 使用時の限定された量の水分 （経血） では影響は ないものの、 多量の水または水流中では、 繊維同士が、 少なく と も一般の トイ レ配管を詰ま らせる こ と がない程度の小断片に容 易に分散される性質のこ と をい う。 「水溶性」 と は、 使用時の限 定された量の水分 （経血） では影響はないも のの、 多量の水また は水流中においては溶解する性質のこ と をい う。

[被覆シー ト ]

生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与するための被覆シー トの材 料と しては、 例えば、 繊維長を 1〜 1 . 5 m mの範囲と した湿式 スパン レース不織布が挙げられる。 また、 ポリ 乳酸、 ポリ ブチ レ ンサク シネー ト等の生分解性樹脂、 アセテー ト又はレーヨ ン、 合 成繊維な どの単独または連続繊維である ト ウを 5 0〜 3 0 0 g Zm²の範囲に調整し、 解繊したものを使用する こ と もでき る。

[吸収体]

生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与するための吸収体の素材と しては、 前記被覆シー ト と同様のものを用いる こ とができ る。 ま た、 1 . 1〜 6 . 6 d t e x の範囲力 ら選ばれる レー ヨ ン又はァ セテー ト を 6 0〜 9 0 % s 繊維状高分子吸収体を 1 0〜 4 0 %の 混合比で積層 した繊維を、 ニー ドリ ングによ り絡ませ、 シー ト化 した目付 5 0〜 2 5 0 g Zm²、 2〜 5 mmの嵩を有する不織布シ 一 ト を用いて も よい。 前記不織布シー ト をカルポキシメ チルセル ロース繊維によ り構成する と、 生分解性 ， 水分散性 · 水溶性が向 上する点においてよ り好ま しい。

[サポー ト シー ト ]

生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与する こ とができ、 かつ、 不 透水性のサポー ト シー ト の素材と しては、 P V A (ポリ ビュルァ ルコ ーノレ） フ イ ノレム、 P V Aフ ィ ルム の片面または両面にシ リ コ ーン樹脂などによ り撥水処理を施したシー ト 、 シリ コーン樹脂を 混合した P V Aフ ィルム、 デンプンフ ィルム、 ポ リ 乳酸またはポ リ プチレンサク シネー ト等の生分解性樹脂を原料と したフ ィ ル ム及ぴこれら と テ ィ ッ シュ等と のラ ミ ネー ト材な どが挙げ られ る。

[ミ ニシー ト片]

生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与するためのミ ニシー ト片の 素材と しては、 ポリ 乳酸、 ポリ ブチレンサク シネー ト、 P V A榭 脂等の生分解性または水溶性樹脂か ら なる シー ト状物が挙げら れる。

[プルア ップ体]

生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与するためのブルアップ体の 素材と しては、 既述の被覆シー トやサポー トシー ト と 同様の材質 などを用いる.こ とができる。 また、 前記ミ ニシー ト片と同様の素 材を用いても よい。

[接合方法]

また、 生分解性 · 水分散性 · 水溶性を付与するための接合方法 と しては、 熱可塑性 P V A樹脂を主体とする接着剤によ る接着、 或いはデンプン糊、 アク リ ル酸を主体と し、 架橋剤、 可塑剤また は水を含んで成るゲルによる接着などが挙げられる。

[包装容器]

生分解性 ·水分散性，水溶性を付与するためには、包装容器を、 水溶性繊維を使用 した繊維シー ト、 生分解性又は水溶性樹脂を使 用 したフ ィ ルム、 或いは上記繊維シー ト と上記フ ィ ルム のラ ミネ 一 ト材、 上記フィルム とティ ッシュ と のラ ミネー ト材等で構成す る と よい。 - 産業上の利用可能性

以上説明 したよ う に、 本発明においては、 陰唇間パッ ドを陰唇 に係着させた状態において、 身体前方側に向かって突出するプル アップ体を備えたものと したので、 着用者の肌を広く 汚すこ と の ない清潔性と 、 下着への汚れの付着が低減される安心感と い う 、 基本的な性能を担保するのは勿論のこ と、 陰唇間から迅速かつ簡 便に、 しかも衛生的に取り外すこ とが可能と なる。

Claims

請求の範囲

1 . 身体側に面する透水性の被覆シー ト と衣服側に面する不透水 性のサポー ト シ一 ト と が体液を吸収する吸収体を内包させた形 態で接合されて成る ものであ り 、 陰唇に係着させて用いる陰唇間 ノ ッ ドであって、

当該陰唇間パッ ド取 り 外し用に当該陰唇間パッ ドから突出 し ているプルア ップ体を備えたものである こ と を特徼とする陰唇 間パッ ド。

2 . 前記プルア ップ体が前記陰唇間パッ ドから突出している状態 は、 前記陰唇間パッ ドの前端部からの突出、 若しく は、 前記陰唇 間パ ッ ドの側縁部からの突出である こ と を特徴とする請求の範 囲第 1 項記載の陰唇間パッ ド。

3 . 前記被覆シー ト の衣服側表面と前記サポー トシー ト の身体側 表面 と が前記陰唇間パッ ドの周縁部で接合される こ と によ って 周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであって、

前記周縁接合部の一部が、 前記プルアップ体と されている請求 の範囲第 1 項又は第 2項に記載の陰唇間パッ ド。

4 . 前記陰唇間パッ ドの周縁部において、 前記被覆シー ト の衣服 側表面と前記サポー ト シ一 ト の身体側表面と が貼着される こ と によって周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであって、 前記周縁接合部から前記被覆シー トが突出 しており 、 当該突出 した被覆シー ト が前記プルア ップ体と されている請求の範囲第 1項又は第 2項に記載の陰唇間パッ ド。

5 . 前記陰唇間パッ ドの周縁部において、 前記被覆シー トの衣服 側表面と前記サポー ト シ一 ト の身体側表面 と が貼着される こ と によって周縁接合部が形成されている陰唇間パッ ドであって、 前記周縁接合部から前記サポー トシー トが突出してお り 、 当該 突出 したサポー ト シ一 トが前記プルア ップ体と されている請求 の範囲第 1 項又は第 2項に記載の陰唇間パッ ド。

6 . 前記プルアップ体の一部に不連続部が形成されている請求の 範囲第 1項から第 5項のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

7 . 前記不連続部が、 前記プルア ップ体に形成された開口部又は 切 り込み部である請求の範囲第 6 項に記載の陰唇間パッ ド。

8 . 前記プルア ップ体に形成された開 口部又は切 り込み部が、 角 を有しない形状である請求の範囲第 7項に記載の陰唇間パッ ド。

9 . 前記プルア ップ体と前記周縁接合部との境界近傍に、 液体の 滲出を抑制するための圧縮域が形成されている請求の範囲第 1 項から第 8項のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

1 0 . 前記サポー トシー ト の衣服側に、 当該サポー トシー ト の長 手方向の各側部において一箇所以上の接合部分と、 当該サポー ト シー ト の短手方向において一箇所以上の非接合部分と 、 をもって 接合されたミ ニシー ト片を備え、 前記一箇所以上の非接合部分の 少なく と も一つが、 前記ミ ニシー ト片と前記サポー トシー ト と の 間において、 前記サポー トシ一トの面方向に指幅の開口が直接的 に確保される指挿入用 口 を形成する も のであ る請求の範囲第 1 項から第 9項のいずれかに記載の陰唇間パッ ド。

1 1 . 前記ミ ニシー ト片の一部がプルア ップ体と されている請求 の範囲第 1 0項に記載の陰唇間パッ ド。

1 2 . 生理用ナプキンと併用 される生理用ナプキン併用用陰唇間 パ ッ ドである請求の範囲第 1 項から第. 1 1 項のいずれかに記載 の陰唇間パ ッ ド。

1 3 . 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を 特徴と する請求の範囲第 1 項から第 1 2 項のいずれかに記載の 陰唇間パッ ド。

1 4 . 前記陰唇間パッ ドはお り もの吸収用の陰唇間パッ ドであ.る こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 2項のいずれかに 記載の陰唇間パッ ド。

1 5 . 請求の範囲第 1項から第 1 4項のいずれかに記載の陰唇間 パッ ドが個別包装用の包装容器に内包されている包装体。

1 6 , 請求の範囲第 9項から第 1 4項のいずれかに記載の陰唇間 パッ ドが、 開封口を有する個別包装用の包装容器に内包されてい る包装体であって、 前記陰唇間パッ ドが、 前記指揷入用 口が前記開封口に向かって 開口する よ う に、 前記包装容器に内包されている包装体。

1 7 . 前記陰唇間パッ ドが、 前記ミ ニシー ト片が前記陰唇間パッ ドの長手方向の略中心線に沿つて衣服側方向に向かっ て山折 り 状と なる よ う に、 前記包装容器に内包されている請求の範囲第 1 6項に記載の包装体。