WO2002019188A1 - Procédé et système de commerce électronique - Google Patents

Description

明糸田書

電子商取引方法および電子商取引システム 技術分野

本発明は、 電子商取引方法および電子商取引システムに係 り、 特に、 異なる国 （例えば、 日本と米国など） 間での商取 引を効率的かつ円滑に行うための電子商取引方法および電子 商取引システムに関する。 背景技術

近年、 電子商取引 （Electric Commerce： E C とも略称され る） は、 新たな商取引の一形態と して広く利用されるよう に なっている。 特に、 一般的に知られるよう になったイ ンター ネッ トを利用する ことによ り 、 国境を越えた商取引が容易に 行えるよう になってきている。

イ ンターネッ トを利用した商取引と しては、 例えば、 ォー クシヨ ンがある。 これは、 商品を所有する売り手が、 その商 品に関する情報をイ ン夕一ネッ ト上のオークショ ン · サイ ト にアップ口一 ド し、 その商品を欲しい複数の買い手側の競り 合いによ り、 買い取り価格が決定されるという ものである。

電子商取引の多く は、 企業対企業、 もしく は企業対個人の 形態を取っているが、 オーク ショ ンの場合には、 個人対個人 の取引を主と しているものが多い。 したがって、 電子商取引 におけるオークショ ンは、 電子商取引の普及に広く 貢献する ものであるとも言える。

図 8 は、 上述したオークショ ンにおける商取引の流れを示 したものである。

こ こで、 図中、 （ A ) 等の細い矢印は情報の流れを、 （ D ) の太い矢印は物の流れを各々示している。 まず、 （ A ) で示すよう に、 売り手 101が、 商品に関する情 報 （例えば、 品目、 最低希望価格、 商品の状態、 ォ一クショ ン期限など。 画像を添付する場合もある） を、 通信端末と し ての機能を有するコンピュータ （ P C ) 101aなどを介して、 オーク ショ ン · サイ トの運営者 102 の運用するサーバー 100 にアップロー ドする。

ついで、 （ B ) で示すよ う に、 イ ン夕一ネッ ト によ り 自 由 にアクセス可能になったかかる情報に対して、 買い手 103 が 興味を持った場合には、 買い手 103 は、 その商品の希望落札 額をコンピュータ （ P C ) 103aなどを介して提示する。

こ こ に、 買い手側は、 通常複数存在する （例えば、 個人、 企業、 団体など） ため、 時間の経過と共に価格は更新される。 そして、 最終的には、 最も高い落札額を提示した買い手 103 がその商品の購入権利を得る。

また、 一般的に、 このようなオークショ ンにおいて、 ォー クショ ン · サイ 卜の運営者 102 が介在するのは、 オーク ショ ン期限まで、 すなわち、 いずれかの買い手が商品の購入権利 を得た時点までである。 つま り、 その後の商取引は、 売り手 101 と買い手 103とが、サーバー 100やオーク ショ ン運営者 102 を介する こ となく別個に行う こ とになる。

ついで、 買い手 103 は、 売り手 101 に対して、 例えば、 ク レジッ トカー ドによる支払いで合意した場合には、 （ C ) で 示すよ う に、莨い手 103の取引金融機関 103bから、売り手 101 の取引金融機関 101 bに、 所定の金額が振り込まれる。

ついで、 その支払いが確認された後、 （ D ) で示すよう に、 売り手 101 は買い手 103に、 商品を郵送する '。

なお、 （ E ) に示すよう に、 売り手 101 は、 ォ一ク シヨ ンに 商品の情報をアッ プロー ドする時点において、 サーバー 100 を介して、 あ らかじめオーク ショ ン運営者 102 に、 ク レジッ トカー ドに関する情報を登録しておく 。

これによつて、 （ F ) に示すよう に、 オーク ショ ン運営者 102 は、 成立したオークショ ンに対する手数料 （例えば、 落 札額の数％ ) を売り手 101 の取引金融機関 101 bから 自動的に 引き去って、 自己の取引金融機関 102b に送金する ことができ る。

なお、 オークショ ンにおけるオーク ショ ン運営者 102 の利 益は、 売り手 101 からの手数料のみに依存している場合が多 い。

一方、 買い手 103が売り手 101 に対して支払うべき金額は、 オークショ ンでの落札額 P と、売り手 101 の商品を買い手 103 に郵送するための郵送料 Qである。 基本的には、 買い手 103 は、 この対価 「 P + Q」 を用意するだけでよく 、 才ーク ショ ン運営者 102 に対しては、 手数料を支払う必要はない。

しかしながら、 前述のよう に、 イ ンターネッ トは、 近年広 く利用されるよう になってお り、 オークショ ンに参加する者 の住所も様々である。

したがって、 例えば、 売り手 101 が米国に住み、 買い手 103 が日本に住むというケースも多い。 そして、 このような場合 には以下のような問題が発生する と考えられる。

即ち、 オークショ ンが広く普及するのに伴い、 個人が売り 手 101 となるケースが今後極めて多く なる と考えられる。 す ると、 かかる売り手 101 が買い手 103 に要求する支払い形態 と しては、 小切手 （いわゆるチェッ クやマネー . オーダーな ど） などの有価証券が主とな り、 ク レジッ トカー ドによる支 払いは、 ほとんど通用しなく なる と予想される。

したがって、 日本に住む買い手 103 は主と して、 チェック に代わる送金小切手を発行し、 送金する必要がある。 しかし ながら、 いずれの形態で有価証券を発行する場合でも、 日本 円からの換金のために、取引金融機関 1 0 3 bで手数料 Hを支払 う こ とになつてしまう。

つま り、 買い手 1 0 3 は、 売り手 1 0 1 の所在地あるいは希望 する支払い形態によっては、対価「 P + Q」の他に手数料「 H」 を準備しなければならない。

実際、 日本に住む買い手が米国に住む売り手から 1 0 ドル程 度 （約 1 1 0 0円） の商品を購入する場合、 売り手がチェッ ク に よる支払いを希望した場合には、取引金融機関で約 5 5 0 0 円程 度の手数料が必要となる。

したがって、 手数料「 H」 の額 （ 5 5 0 0円） の方が落札額 「 P」 ( 1 0 ドル） よ り遥かに高額になってしまう。 また、 売り手が フランスに住む場合には、 送金する通貨にかかわらず手数料

「H」はさ らに高額となり、実質的には取引金融機関で約 8 0 0 0 円程度もの手数料が必要となる。

この手数料 「 H」 の額は、 日本においては、 送金する金額 の大小にはほとんど影響せずほぼ一定の額となっているよ う である。 したがって、 送金する金額が低いほど手数料 Hの占 める比率が高く なつてしまう こ とから、 オークショ ンで気軽 に低額商品を購入する こ とに抵抗感が出てきてしまう。

また、 現在の市場経済は、 米 ドルによる決算を求められる ケースが依然と して多い。

したがって、 米国以外の国の居住者には、 常に、 自国の通 貨を米 ドルに変換する際の手数料 「 H」 の問題が付随する こ とになる。 また、 米国以外の国の間との取引においても、 一 方の者が他方の者の自国通貨に変換する必要がある こ とから、 同様の問題が付随する こ とになる。

こ う いった、 2 国間での取引や、 各国での商取引の慣習 （必 要となる有価証券の存在） の違いは、 比較的安価な商品の流 通を阻害してしまうばかりか、 一般消費者が電子商取引を敬 遠する要因にもなりかねない。

そこで本発明は、 上記の課題を解決し、 オークショ ンなど の電子商取引における一般消費者の不要な出費をできるだけ 少なく し、 もって電子商取引を円滑に機能させるための電子 商取引方法および電子商取引システムを提供する こ とを目的 とする。 発明の開示

上記の目的を達成するために、 本発明の電子商取引方法は、 売り手の商品の公開を電子的に代行するステップと、 前記商 品に対する買い手側の購入条件の提示を電子的に代行するス テツプと、 前記商品に関する特定の買い手の決定を電子的に 代行するステップと、 売り手に対する前記商品の購入金額を 含む対価を、 買い手から代行して徴収するステップと、 徴収 された前記対価をもとに、 売り手の希望する通貨に基づく 有 価証券を作成する作業を代行するステップと、 前記作成され た有価証券を売り手に送付する とともに、 前記商品を買い手 に送付するステップと、 を有する。

また、 別な局面では、 本発明の電子商取引方法は、 売り手 の商品に関する情報を受信し、 この商品を電子的に公開する ステップと、 前記商品に対する買い手側の購入条件を受信し、 その購入条件を電子的に公開するステップと、 前記商品に関 する特定の買い手を電子的に選定するステップと、 売り手に 対する前記商品の購入金額を含む対価、 および売り 手の希望 する通貨に基づく有価証券に関する情報を受信するステッ プ と、 買い手から前記対価が電子的に徴収され、 前記有価証券 が売り手に送付されたこ とを買い手に通知するステップと、 を有する。

また、 別な局面では、 本発明の電子商取引方法は、 商品を 電子的に公開すべく前記商品に関する情報を、 商取引運営者 (サ一'パーも しく はオーク ショ ン · サイ ト運営者を総称して いる） に送信するステップと、 決定された特定の買い手の情 報を商取引運営者から受信するステップと、 買い手から商取 引運営者に支払われた前記商品の対価を、 売り手自身の希望 する有価証券として受け取るステップと、 前記商品を買い手 に送付するステップと、 を有する。

また、 別な局面では、 本発明の電子商取引方法は、 電子的 に公開された商品情報の購入条件を、 商取引運営者に送信す るステップと、 前記商品の購入権の有無に関する情報を商取 引運営者から受信するステップと、 前記商品の売り手に対す る対価、 売り手の希望する通貨に基づく有価証券に関する情 報、 および前記対価の支払い方法を商取引運営者に送信する ステップと、 商取引運営者から前記有価証券を受取った売り 手から商品を受取るステッ プと、 を有する。

一方で、 本発明の電子商取引システムは、 売り手、 買い手 そしてオーク ショ ン · サイ ト運営者の行為を代行するサーバ 一による商品の電子商取引システムにおいて、 前記サーバ一 が、 売り手の商品に関する情報を受信し、 この商品を電子的 に公開する手段と、. 前記商品に対する買い手側の購入条件を 受信し、 その購入条件を電子的に公開する手段と、 前記商品 に関する特定の買い手を電子的に選定する手段と、 売り手に 対する前記商品の購入金額を含む対価、 および売り手の希望 する通貨に基づく有価証券に関する情報を受信する手段と、 買い手から前記対価が電子的に徴収され、 前記有価証券が売 り手に送付されたこ とを買い手に通知する手段とを備える も のである。

すなわち、 本発明の電子商取引方法および電子商取引シス テムは、 ォ一ク ショ ン終了後も引き続き、 オークショ ン ' サ イ トの運営者が売 り 手と買い手側の間に介在する。 そして、 買い手が売 り 手に対して行うべき料金の支払いを代行する。

一般的に、 イ ンターネッ トのオーク ショ ン . サイ ト も一種 の会社であるため、 オーク ショ ン運営者はク レジッ トカー ド などによる商取引が可能であるケースが多い。 本発明は、 ォ 一ク ショ ン運営者が買い手に比べてよ り多く の支払い形態に も対応でき、 有価証券の発行にも比較的容易に対応できる点 に着目 したも のである。

具体的には、 まず、 買い手は、 オーク シ ョ ン ， サイ ト運営 者に、 落札額 P と郵送料 Q とか らなる対価 「 P + Q」 をク レ ジッ トカー ドなどで支払う 。 オーク ショ ン · サイ ト運営者は、 この入金を確認した後、 売 り手に対して、 売 り手が希望する 支払い形態 （例えば、 個人小切手 （p e r s o n a l c h e c k) ： 以下、 単にチェ ッ ク と言う ） に この入金額を変換して送金する。 売 り 手は、 ォ一ク シ ョ ン · サイ ト運営者か ら のチェ ッ クが到着 した こ とを確認した後、 買い手に商品を郵送する。

こ う いっ た方法およびシステムを用いる こ とによ り 、 買い 手が今まで負担と感じていた手数料 「 H」 の金銭的負担は軽 減されて、 オーク ショ ン · サイ ト運営者は、 イ ンタ一ネ ッ ト などで比較的安価な商品の売買を促進させる こ とができる。 また、 売 り 手や買い手に と っては、 信頼できる第三者 （ォー ク シヨ ン · サイ ト運営者） が、 料金授受という煩雑かつ不可 欠な手続を代行して く れる こ とになるため、 安心した商取引 を確保する こ とができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の実施の形態の電子商取引方法および電子 ' 商取引システムに係るイ ンターネッ ト · オーク ショ ンにおけ る商取引の流れを示す概念図である。 図 2 は、 同実施の形態のイ ンターネッ 卜 · オーク ショ ンに おける主としてサ一バーの機能構成を示すブロック図である 図 3 は、 同実施の形態の電子商取引の手続のフローチヤ一 トである。

図 4 は、 同実施の形態の電子商取引の手続のフローチヤ一 トであ り 、 図 3 に示すフローチャー トの後段に実行される も のである。

図 5 は、 同実施の形態のオーク ショ ン · サイ ト運営者のサ ―パ一か ら提供される商品 Xに関する情報アップロー ドの入 力画面の一例を示す図である。

図 6 は、 同実施の形態のォ一クショ ン · サイ ト運営者のサ ―バ一から提供される商品 Xに関するォ一クショ ン参加のた めの情報入力画面の一例を示す図である。

図 7 は、 同実施の形態の代金支払い代行システムのための 情報入力画面の一例を示す図である。

図 8 は、 従来のイ ン夕一ネッ ト · ォ ク ショ ンにおける商 取引の様子を示す概念図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明をよ り詳細に説述するために、 本発明の実施 の形態につき、 適宜図面を参照して説明する。 なお、 以下の 説明において同一要素には同一符号を付して、 その詳細な説 明を簡略化あるいは省略する。

図 1 は、 本発明に係る電子商取引方法および電子商取引シ ステムを用いた場合の、 オークショ ンにおける商取引の流れ を示す概念図であ り.、 売り手、 買い手、 オークショ ン · サイ ト運営者の関係を示している。 こ こで、 （ A ) 等を付して示 す細い矢印は情報の流れを、 （ D ) 等を付して示す太い矢印 は商品等の物の流れを各々示している。 図 2 は、 図 1 で示さ れているサーバ一 1 0 内の機能構成をよ り 詳細に示すブロ ッ ク図である。 また、 図 3 および図 4 は、 同電子商取引方法お よび電子商取引システムにおける手続の流れを表すフロ一チ ヤー トであ り 、 図 3 はその前半部分、 および図 4は図 3 のフ ローチャー トに引き続いて実行され得るその後半部分を各々 示す。

さて、 オークショ ン · サイ トの運営者 2は、 サーバー 1 0 を 介してオークショ ンを公開している。 このオークショ ン ' サ イ トに対しては、 売り手 1 や買い手 3 を含む誰もが、 イ ン夕 —ネッ ト を通じて、 世界中からアクセスできるよう になって いる。

かかる構成において、 まず、 売 り手 1 が、 商品 Xに関する 情報を通信端末であるコ ンピュータ （ P C ) 1 aなどを介して、 サーバー 1 0 にアップロー ドする （図 1 において （ A )、 図 3 においてステップ 1 で各々示す）。

なお、 売り手 1 は、 オークショ ンに商品 Xの情報をアップ ロー ドする時点において、 サーバー 1 0を介してあ らかじめォ 一ク シヨ ン · サイ ト運営者 2 に、 ク レジッ トカ一 ドに関する 情報を登録しておく （図 1 において （ E ) で示す）。 これに よって、 オーク ショ ン ， サイ ト運営者 2 は、 成立したオーク シヨ ンに対する手数料 （例えば落札額の数％ ) を売 り手 1 の 取引金融機関 1 bから 自動的に引き去って、 自己の取引金融機 関 2 b に送金する ことができる （図 1 において （ F ) で示す）。

かかる場合、 よ り具体的には、 売 り手 1 のコ ンピュータ 1 a のディ スプレイ には、 例えば、 図 5 に示す項目 （ 1 ) 〜 （ 1 0 ) を含むような入力画面が表示される。

そして、 売り手 1 は、 このような画面によ り、 商品 Xに関 する情報と して、 「売り手の個人情報 （氏名、 住所、 電子メ ールア ド レス、 スク リーンネームなど）」、 「商品名」、 「数量」、 「商品の状態」、 「最低落札希望額 （ r e s e r v e )」、 「ォ一ク シ ヨ ン期限」、 「支払い形態」 などを選択または直接入力する。

さ らに、 商品 Xの条件をよ り明確にするために、 電子画像 や具体的記述を入力する こ ともできる。

なお、 商品 Xに関する情報は、 オークショ ン開始後にも必 要に応じて追加や修正が認め られる場合もある。 これは、 買 い手側からの更なる情報開示を求め られた場合に応じられる よう にするものである。

ついで、 売り手 1 の選択または直接入力した情報は、 図 2 に示すサ一バー 1 0内の売り手情報ファイル 1 0 aに逐次蓄積さ れ、 オークショ ン · サイ トの運営者 2以外に対して公開すベ きでない情報 （例えば、 売り手 1 の氏名、 住所など） を除き、 イ ンターネッ 卜上のオーク ショ ンと して商品 Xと共に閲覧可 能となる。

このよう に閲覧可能となった商品 Xに関するオークショ ン に興味を持つ者は、 誰でもそのオークショ ンに参加できる。 この時、 閲覧者 （買い手 3 ) のコ ンピュータ （ P C ) 3 a など のディ スプレイ には、 例えば図 6 のような各項目を有する画 面が表示される。

図 6 のような画面は、 サーバー 1 0内の売り手情報フ ァイル

1 O a に登録されている多数の商品のそれぞれに対して、 個別 に存在するものである。

よ り具体的には、 買い手 3 は興味を持った商品 Xについて 「買い手の個人情報（氏名、住所、電子メールァ ドレスなど）」、 「希望落札額の上限」 などを選択または直接入力する （図 1 において （ B )、 図 2 においてステップ 2で各々示す）。 なお、 こ こで言う 「希望落札額の上限」 とは買い手の購入条件に相 当する。

ついで、 買い手 3の入力 した情報は、 サーパ'一 1 0内の買い 手情報フ ァイル 1 O bに逐次蓄積される。

しかし、 この時点では 「希望落札額の上限」 は公開されな い。 その代わ り に、 現時点での落札額の順位あるいは希望落 札額の最高額提示者であるかどう力 および売り手情報フ ァ ィル 1 0 a に蓄積されている売り手 1 の入力した情報のう ちの 個人情報の一部 （例えばスク リーンネーム） が公開される。

こ こでの非公開の判断と しては、 売り手 1 によ り情報が入 力される際に、 予め各情報に非公開基準を示すフラグを付与 しておいて、 サ一バー 1 0 内の C P U 1 0 c が、 売り手情報フ アイ ル 1 O aから当該フラグの有無をチェ ック し、 公開可能な情報 のみを売り手情報ファイル 1 0 aから読み込み、 公開するよう にしてもよい。

これら公開情報は、 イ ンターネッ ト上のオークショ ンの経 過によ り逐次更新されてゆく と ともに、 オークショ ン終了ま で誰もが閲覧可能である。

また、 必要に応じて、 サーバー 1 0には、 各オーク ショ ン毎 のアクセス件数や入札希望者数 （参加人数） の表示機能が付 加され、 C P U 1 0 cによって制御される。 これによつて、 いずれ の商品が人気商品であるのかが容易に認識できるよう にな り、 買い手 3側の指標として有効利用される。 さて、 イ ンタ一ネッ トは、 世界中に普及しているため、 商 品 Xの落札を希望する買い手側は、 多数存在するのが普通で ある。 したがって、 時間の経過と共に落札希望額は上昇する。

こ こで、 売り手 1 は、 自分の損失を回避する理由で 「最低 落札希望額 （r e s e r v e )」 を設定するのが一般であるが、 人気 の高い商品に関するォ一ク ショ ンの場合には、 この価格を越 えた金額に到達する。

そ して、 いずれか一の買い手 3 側が、 「最低落札希望額 ( reserve)」 を超える 「希望落札額の上限」 をサーバ一 10に 送信し、 サーバ一 10内の CPUlOc によ り 「希望落札額の上限」 を満たしたことを判断する ことで、 オークショ ンは成立可能 なものとなる。

つま り 、 売り手 1 の指定した 「ォ一ク シヨ ン期限」 までに、 最も高い 「希望落札額の上限」、 すなわち、 最も高い購入条 件を提示した買い手 3 が、 その商品 Xの購入権を得る こ とが できる と CPU 10 cによ り判断される （図 3 においてステップ 3 で示す）。

このように購入権を得た買い手 3には、サ一バー 10より「落 札商品 X」、 「落札額 p」、 「売り手 1 の電子メールア ドレス」 などの通知がされる。 同時に、 例えば 3 日以内に売り手 1 と 連絡を取るよう に指示を受ける （図 3 においてステップ 4で 示す）。

また同様に、 サーバー 10は、 売り手 1 に、 「落札商品 X」、 「落札額 P」、 「買い手 3の電子メールア ド レス」 などを通知 すると同時に、 例えば 3 日以内に買い手 3 と連絡を取るよう に指示する （図 3 においてステップ 4で示す）。

なお、 オーク ショ ンの形態によっては、 「最も低い'落札額」 を提示した買い手がその商品の購入権を得る場合、 複数の買 い手が購入権を得る場合 （同一商品が複数の数量存在する場 合に該当）、 さ らにはオーク ショ ン自体を ごく 限られた相手 のみを対象にして行う場合などもある。

いずれの場合にも、 オークショ ン · サイ トの運営者 2 は、 サーバ一 10を介して、売り手と買い手を決定する こ とになる。

このように運営されるオークショ ンは、 実際にはオークシ ヨ ン運営者ごとに、 その細部において様々な独自仕様が設定 されているこ ともある。 そのため、 上記の運営方法以外にも 様々な運営方法が存在する。 なお、現在、 「 eBay (ィ一ペイ）」、「 Yahoo (ャフー） Auctions」 (いずれも登録商標） など、 インタ一ネッ トの世界において は、 上記のような形態を採用するオークショ ン · サイ トが多 数存在している。

次に、 買い手 3 が決定した後の手続は、 以下のよう に行わ れる。

まず、 売り手 1 と買い手 3 との間で、 例えば電子メールな どによって、 落札額 P の確認と、 売り手 1 が買い手 3 に対し て商品 Xを郵送するための郵送料 Qの確認が行われる。

落札額 Pは、 サーバ一 10 内の売り手情報フ ァイル 10 a、 買 い手情報ファイル 1 Obの蓄積データに基づき、 CPU10 c によ り 、 オークショ ン終了時に自動的に決定されるが、 郵送料 Qは、 その商品 Xの大きさや重量、 買い手 3 の居住地、 あるいは後 述する郵送形態などに依存するため、 両者間での確認を経る ことが好ましい。

また、 同時に、 両者間において今後の連絡や商品郵送のた めに必要となる住所や氏名などの個人情報の交換が行われる。 (図 3 においてステップ 5で示す）。

なお、 こう いった確認事項は、 二者間での取り決めである ため、 オークショ ン · サイ ト運営者 2 や第三者は、 この時点 で両者間に介在しないのが普通である。

ついで、 対価 、 = 「落札額 P +郵送料 Q」） が決定した後 は、 買い手 3 は売り手 1 の了解のもと、 その支払いをどのよ うな手続きで行う のかを検討する こ とになる （図 3 において ステップ 6で示す）。

この際、 カー ドでの決済が可能であれば、 従来と同様に、 買い手 3 の取引金融機関 3b から売り手 1 の取引金融機関 lb に所定の金額が払い込まれ、 その後売り手 1 は、 買い手 3 に 商品を郵送する こ とになる （図 1 において （ C )、 ( D ) で示 す）。 また、 こ こで、 金融機関に日本円を持ち込んで米 ドル 額面のチェックなどを作成する場合には、 従来と同様の煩雑 な手続が必要となる。

しかしながら、 本実施の形態では、 図 2 で示したサーバ一 1 0内の構成に、 以下に説明するような新たな機能をプロダラ ミ ングによ り設定しておく ことによ り 、 その機能を買い手 3 の要求に応じて利用できるよう になっている。

つま り 、 図 3 に示すステップ 5 およびステップ 6 にて、 売 り手 1 との連絡を取り、 必要な了解を得た買い手 3 は、 サー バー 1 0 にアクセス し、 図 7 に示す入力画面を呼び出す。 そし て、後述する情報を画面上から入力しサーバー 1 0に送信する。 なお、 送信された情報は、 サーバー 1 0内の買い手情報フ アイ ル 1 0 b に蓄積される。

このよう に、 図 7 に示す画面にアクセス可能にシステムが 構築されている点が、 本発明の特徴点の一つである。 これに よ り、 買い手 3は、 オークショ ン · サイ ト運営者 2 に対して、 売り手 1 への支払い手続の代行を依頼する ことになる （図 1 において （ G )、 図 3 においてステッ プ 7で各々示す）。

なお、 図 7 に示す画面における買い手 3 の情報は、 以下の 項目 （ 1 ) 〜 （ 5 ) を含む。

( 1 ) 「商品 X」

( 2 ) 「売り手 1 の個人情報 （氏名、 または受取人名義）、 住所、 電子メールア ド レスなど）」

( 3 ) 「対価 （ P + Q )」

( 4 ) 「売り手 1 の希望する受取り形態」

( 5 ) 「買い手 3の希望する支払い形態」

こ こで、 項目 （ 4 ) としては、 例えばチェック、 マネ一 ' オーダ一などの有価証券が、 選択される場合が多い。 これは、 オーク ショ ン運営者 2 から売り手 1 への支払額郵送時の安全 を考慮しての ものであ り 、 特に米国を含む多く の国において は、 有価証券に'よる代金支払いが広く 行われている とい う事 実がある。 しかしながら、 もちろん、 所定の保険料を支払う こ とを前提と して、 現金を選択する こ と も可能である。

また、 郵送料や保険料は、 その到着日数や補償の度合いな どに応じて、 複数のオプショ ンか ら選択できるよ う に設定さ れる こ とが好ま しい。 なお、 オーク ショ ン運営者 2 から売 り 手 1 への支払額郵送時の郵送料や保険料は、 買い手 3 の負担 とする。 したがっ て、 上記 「対価 （ P + Q )」 とは別に、 郵 送料や保険料が自動的に加算される。

一般的にイ ンタ一ネッ ト を取 り巻く 環境では、 通貨単位は 米 ドル （ U S D ) で統一される こ とが多い。 しかしながら、 最近では各国の通貨に基づく オーク ショ ンも多数存在し始め ている こ と を鑑み、 項目 （ 3 ) では、 通貨単位も同時に選択 する こ とが可能となっている。

また、 通貨単位と しては、 米 ドルはも とよ り 、 独マルクや 仏フ ラ ン、 欧ユーロ、 カナダ ドル、 香港 ドル、 日本円など、 売り 手側の利便に応じた主要国の通貨を選択肢と して設定し てある こ とが好ま しい。

また、 項目 （ 5 ) は、 基本的にはク レジッ トカー ドに関す る情報を入力する項目か ら成っ てい る。 具体的には、 「力一 ド種別 （例えば、 A社のカー ド、 B社のカー ド、 C社のカー ド）」、 「カー ド番号」、 「カー ド所有者氏名」 および 「カー ド 有効期限」 が要求される。

従来のオーク シ ョ ンでは、 ォ一ク シ ヨ ン ' サイ ト運営者 2 の役割は、 単に商品の買い手を決定し、 オーク ショ ンを成立 させる こ とのみであっ た。

しかしなが ら、 本システムでは、 オーク ショ ン · サイ ト運 営者 2 は、 サーバー 1 0 を介して、 売 り 手 1 と買い手 3 の金銭 の受け渡しにも関与する こ とを特徴と している。

オーク ショ ン ■ サイ ト運営者 2 は、 前述したとお り、 売り 手 1 から 「落札額 P」 の数％を徴収し、 これを収益としてい るが、 必要によって買い手 3から所定の 「代行手数料 R」 を 徴収する こ と も可能である。 この場合、 買い手 3 の混乱を避 けるためにも、 図 7 の画面に至る過程でその主旨が明確に示 される こ とが望ましい。

さ ら に、 こ こで注意すべきこ とは、 オークショ ン · サイ ト 運営者 2 は、 料金の支払い以外のこ とには関与すべきでない 点である。 例えば、 売り手 1 と買い手 3 との間の個人的な論 争、 商品 Xの条件に関する論争などが発生した場合には、 ォ —クショ ン · サイ ト運営者 2 がー切関知しない立場である こ とが好ましい。

そのためにも、 サーバー 1 0 では、 図 7 中の上記項目 （ 1 ) 〜 （ 5 ) 以外の情報を要求 · 蓄積すべきでなく 、 また仮に要 求したと してもその情報が一切漏洩しないよう に十分にセキ ユ リティ 保護すべきである。

例えば、 図 7 の画面からは所定の項目以外の情報が一切入 力できないよ う、 通信欄や自由記入欄などを排除するという 方法が考えられる。

以下、 上記ステップ 6 において、 例えば、 売り手 1 が米国 在住者であって米 ドルのチェッ クでの受取り を希望し、 買い 手 3 が日本在住者であっていずれかのク レジッ トカー ドでの 支払い.を希望したと想定して、 よ り具体的に説明する。

従来のシステムでは、 このような異なる形態での電子商取 引は成立せず、 いずれか一方 （ほとんどの場合には買い手 3 ) が、 他方と同じ形態に合わせる しかなかった。 そのため買い 手 3 は、 比較的高額な手数料の支払いが余儀なく されるケー スが多かった。 本実施の形態においては、 図 7 の画面を介して、 買い手 3 は、 サーバー 1 0に買い手 3の情報を送信する。

そして、 送信された情報のうち、 支払い額の引き落と しに のみ関係する項目 （ 3 ) および （ 5 ) の情報のみが、 買い手 情報フ ァイル 1 O bからオークショ ン · サイ ト運営者 2 の取引 金融機関 2 bに送信される （図 3 においてステップ 8で示す）。

つま り、 以下の項目 （ 3 ) および （ 5 ) である。

( 3 ) 「対価 （ P + Q )」

( 5 ) 「買い手の希望する支払い形態」

ついで、 取引金融機関 2 bは、 買い手 3のク レジッ トカ一 ド が有効なものかどうかの確認を代行し、 その結果をオークシ ヨ ン · サイ ト運営者 2 に通知する （図 3 においてステッ プ 9 で示す）。 こ こで、 買い手 3のク レジッ トカー ドが有効でない 場合には、 オークショ ン · サイ ト運営者 2は、 サーバ一 1 0を 介して電子メールで買い手 3 に通知し、 新たなク レジッ トカ ー ド情報の入力を求めるよう指示する （図 1 において （ G )、 図 3 においてステップ 1 0で各々示す）。

このような情報の再入力にあたっては、 図 7 の画面か ら再 度行う こ とも可能であるが、 現時点で問題となっているのは 項目 （ 5 ) のみである ことか ら、 少なく とも項目 （ 5 ) のみ が再入力できるような画面が用意されていればよい。

例えば、 ステップ 1 0においてオークショ ン · サイ ト運営者 2 か ら買い手 3 へ送られた電子メールに、 再入力のための新 規画面を呼び出すア ド レスを記載しておき、 買い手 3 の利便 を図る ことが好ましい。 という のは、 ク レジッ トカー ドに関 する諸情報の入力ミスは、 比較的多いのが現実である。 また、 人によっては、 既にク レジッ トカー ドの使用限度額を越えた こ とに気づいていない場合もあ り、 いずれにせよ、 かかる実 状を考慮した方が好ましいからである。 したがって、 ステップ 1 0は、 買い手 3が送信するク レジッ トカー ドの情報が有効と判断される まで複数回 （例えば M 回 ： Mは自然数） 繰り返される。 しかし、 M回以内に必要な 情報が得られなかった場合には、 オークショ ン · サイ ト運営 者 2 は、 そのオークショ ンに関して、 図 7 の画面を介して行 う本システムの利用に関して制限を与える措置を採る こ とが できる （図 3 においてステップ 1 1 で示す）。

これは、 例えば、 当該オークショ ンに限って本システムを 利用できなく したり、 あるいはこの買い手 3 が関与する今後 のオークショ ンに制限を設けたりなどの措置が考え られる。 一方、 通知を受けた買い手 3 は、 他のク レジッ トカー ドを 再提示するか、 あるいはク レジッ トカー ド以外の支払い形態 を選択しなければならない。 なお、 このステップ 1 0でのや り 取り は、 買い手 3のプライバシーに関係する事項であるため、 少なく ともオークショ ン · サイ ト運営者 2 および取引金融機 関 2 bからは、 その事実が、 売り手 1などには一切通知されな いよう にセキュ リティ ー保護される。

一方、 取引金融機関 2 bの精査の結果、 買い手 3か ら提示さ れたク レジッ トカー ドが有効であ り、 かつ対価を支払うだけ の十分な預金額が存在する と判断された場合には、 取引金融 機関 2 b は、 「対価 （ P + Q )」 （必要によ り 「代行手数料 R」 を加えたもの） を、' 買い手 3の取引金融機関 3 bの口座から引 き落とす （図 1 において （H ) で示す）。

そして、 取引金融機関 2 b は、 この 「対価 （ P + Q )」 を、 オークショ ン · サイ ト運営者 2 の口座に入金する と ともに、 入金が完了した旨をオークショ ン · サイ ト運営者 2 に通知す る （図 4 においてステップ 1 2で示す）。

ついで、 オークショ ン ' サイ ト運営者 2 は、 買い手 3 に対 し、 所定の金額をク レジッ トカー ドから引き落と した旨を、 J

サーバー 1 0を介して電子メールなどで通知する （図 1 におい て （ G )、 図 4 においてステップ 1 3で各々示す）。

なお、 これらステップ ί 2、 1 3 は、 取引金融機関 2 b よ り、 オークショ ン · サイ ト運営者 2および買い手 3 に並行して、 通知されるよう に設定されていてもよい。

そして、 オーク ショ ン · サイ ト運営者 2 は、 売り手 1 に送 付するためのチェッ クを発行する。 この作業は、 オークショ ン · サイ ト運営者 2が自 ら行う ことも、 取引金融機関 2 bに代 行させる ことも、 いずれも可能である （図 4 においてステツ プ Uで示す）。

取引金融機関 2 bが代行する場合には、 オークショ ン · サイ ト運営者 2は、 取引金融機関 2 bに対して、 買い手情報フ アイ ル 1 0 b内の以下に示す項目 （ 2 )、 （ 3 ) および （ 4 ) の情報 を通知する。

( 2 ) 「売り手 1 の個人情報 （氏名、 または受取人名義）、 住所、 電子メールア ド レスなど）」

( 3 ) 「対価 （ P + Q ) J

( 4 ) 「売り手 1 の希望する受取り形態」

こ こで項目 （ 2 ) は、 売り手 1 の個人情報であるため、 必 要最小限の情報のみが選定される。 こ の例では、 売 り手 1 は チェックでの受取り を希望しているため、 チェックの表面に 打刻する 「氏名、 または受取人名義」 および 「支払い額」 が あれば足り る。

したがって、 項目 （ 2 ) のうち必要なものは 「氏名、 また は受取人名義」 だけである。

米国を含む多く の国では、 チェックは、 極めて身近な有価 証券である。 オーク ショ ン · サイ ト運営者 2 あるいは取引金 融機関 2 bが米国に存在する場合、 仮にオークショ ン · サイ ト 運営者 2 が 「個人」 であったとしても、 米 ドルによるチェッ クなどの有価証券の発行は極めて容易である。

かかるチェックは、 個人で簡単に発行でき手数料は無料で あり、 かつ買い手 3 である 日本人が、 日本国内で米 ドルのチ エック （この場合には送金小切手に相当） やマネー · オーダ —を作成する場合と比べて、 手数料の面では格段のメ リ ッ ト がある。

一般的に、 日本で米ドルのチェック を発行しょう とする場 合には、額面にかかわらず約 5 5 0 0円程度の手数料が必要とな る。

ついで、 発行された米 ドルのチェ ックは、 オーク ショ ン ' サイ ト運営者 2 もしく は取引金融機関 2 bから売り手 1 に郵送 される （図 1 において （ 1 )、 図 4 においてステップ 1 5で各々 示す）。

こ こで、 郵送の形態は普通郵便、 書留郵便、 あるいは保険 付き、 保険なしなど様々であるが、 売り手 1 がチェックやマ ネー · オーダーを選択した場合には、 安価な普通郵便で十分 である。 チェックやマネ一 · オーダーなどは、 その表面に受 取人が明記されているため、 第三者が換金できず安全性が確 保されているのがその理由である。

もちろん、 必要に応じて、 買い手 3 は、 郵送の形態を選択 できるよう にしてもよい。 その場合には、 前述したステッ プ

6 の時点で画面から入力し、 サーバ一 1 0 を介してオーク ショ ン · サイ ト運営者 2に通知する こ とになる。

なお、 以上の処理を経た時点で、 本システ.ムにおけるォー クシヨ ン ' サイ ト運営者 2の関与は終了する。

ついで、 チェッ ク を受取った売り手 1 は、 その旨を電子メ ールなどで買い手 3 に連絡する とともに、 買い手 1 に商品 X を郵送する （図 1 において （ D )、 図 4 においてステップ 1 6 で各々示す）。 なお、 郵送の形態は航空便、 船便、 あるいは保険付き、 保 険なしなど様々であるが、 これについては、 前述したステツ プ 5 の時点で郵送料 Qと して決定されているため、 売り手 1 と買い手 3の間で了解済みである。

最後に、 商品 Xを受取った買い手 3は、 売り手 1 に対して、 電子メールなどでその旨を連絡する （図 4 においてステッ プ 1 7で示す）。

以上の各ステッ プを経る ことによ り、 ォ一クショ ンにおけ る一連の電子商取引が完了する。

以上のよう に、 本システムにおいては、 料金の支払い手続 の過程 （ステップ 7〜ステッ プ 1 5 ) で、 オークショ ン ' サイ ト運営者 2 が介在している。 そして、 それによつて買い手 3 の費用負担を低減する ことが可能となる。

従来、 商品売買の市場は、 同一国内というよう に地域が限 られた り、 あるいは企業対企業、 個人対企業という形態であ る場合が多かった。 したがって、 多く の場合は金銭の支払い 形態に苦慮するこ とが少なかった。

しかしながら、 今日のイ ンタ一ネッ トの普及によ り電子商 取引が世界中の個人レベルにまで浸透した結果、 取引の過程 で多く の支払い形態と遭遇する可能性がある。 また、 ク レジ ッ トカー ド という支払い形態は、 既に世界中に広く 浸透して おり極めて便利であるものの、 それは支払い側 （買い手） に とってのメ リ ッ トであって、 受取り側 （売 り手） が個人の場 合には、 現金や有価証券でなければ受取れないケースがほと んこである。

そこで、本システムのよう に、企業と してのオーク ショ ン · サイ トの運営者が落札後の支払い過程にも介在し、 買い手の 負担を軽減する こ とは、 オーク ショ ンなどの電子商取引に.お ける一般消費者の不要な出費をできるだけ少なく し、 もって 電子商取引を円滑に機能させる こ とに結びつく。

先にも述べたとおり、 本システムのメ リ ッ トは、 比較的安 価な商品を他国に住む個人の売り手から購入するよ うな場合 に特に顕著に現れる。 しかし、 それ以外のケースであっても 本システムの利用価値は高く 、 少なく とも支払い形態を全く 気にする こ となく 、 電子商取引を安心.して行う こ とができる のである。

なお、 本実施の形態では、 売り手が米国在住者であって米 ドルのチェッ クでの受取り を希望し、 買い手が日本在住者で あっていずれかのク レジッ トカー ドでの支払いを希望したも のとして説明を進めた。 しかしながら、 本発明に係るシステ ム等は、 このような売り手と買い手の組合せに限定されない こ とはもちろんである。

一般にチェックは、 米国を筆頭に世界のほとんどの国で自 国通貨額面で自由に作成できるもので、 一般消費者が気軽に 利用できる場面も多い。 したがって、 本実施の形態に一例と して示したよ うな売り手が米国在住者でなく とも、 例えば、 売り手がカナダ在住者や E U (ヨーロ ッパ諸国連合） 内在住 者であっても、 もちろんよい。 これに対する買い手と しては、 売り手と異なる通貨の流通する国に住んでいれば、 同様の効 果を期待する ことができる。 例えば、 日本を含むアジア在住 者や南米在住者などを挙げる ことができる。

なお、 本実施の形態では、 イ ンターネッ ト · オークショ ン による電子商取引を例に挙げて説明したが、 本発明はオーク シヨ ンにおける金銭の授受に限定されるものではない。 すな わち、 多種多様な電子商取引において、 その効果を期待する こ とができる ものである。

また、 本実施の形態では、 オークショ ン · サイ ト運営者が、 サーバーを介して、 有価証券の作成に関与した例を挙げて説 明しているが、 オーク ショ ン · サイ ト運営者と契約を結んだ 第三者が、 有価証券の作成業務を代行する形態であっても良 い。 産業上の利用可能性

以上説明したよう に、 本発明によれば、 オークショ ンなど の電子商取引の運営者が、 取引対象たる商品等の対価の支払 い過程に積極的に関与する こ とによ り、 かかる電子商取引に おける消費者の不要な出費を抑えるこ とができる と共に、 よ り効率的な電子商取引ができるようになる。 よって、 いわゆ るイ ンターネッ トオーク ショ ンはもとよ り 、 その適用範囲は 広範なものが期待される。

Claims

言青求の範囲

1 . 売り手の商品の公開を電子的に代行するステップと、 商品に対する買い手側の購入条件の提示を電子的に代行す るステップと、

前記商品に関する特定の買い手の決定を電子的に代行する ステップと、

売り手に対する前記商品の購入金額を含む対価を、 買い手 から代行して徴収するステップと、

徴収された前記対価をもとに、 売り手の希望する通貨に基 づく有価証券を作成する作業を代行するステップと、

前記作成された有価証券を売り手に送付するステップと、 を備えた電子商取引方法。

2 . 前記対価は、 買い手の口座よ り徴収される請求項 1 記載 の電子商取引方法。

3 . 前記有価証券は、 小切手である請求項 1 記載—の電子商取 引方法。

4 . 買い手の利用する通貨の単位が、 売り手の希望する有価 証券の通貨の単位とは異なるものである請求項 1 記載の電子 商取引方法。

5 . 売り手の商品に関する情報を受信し、 この商品を電子的 に公開するステッ プと、

前記商品に対する買い手側の購入条件を受信し、 その購入 条件を電子的に公開するステップと、

前記商品に関する特定の買い手を電子的に選定するステツ プと、

売り手に対する前記商品の購入金額を含む対価、 および売 り手の希望する通貨に基づく有価証券に関する情報を受信す るステップと、

買い手か ら前記対価が電子的に徴収され、 前記有価証券が 売り手に送付されたことを買い手に通知するステップと、 を備えた電子商取引方法。

6 . 前記対価は、 買い手側の口座よ り徴収される請求項 5記 載の電子商取引方法。

7 . 前記有価証券は、 小切手である請求項 5記載の電子商取 引方法。

8 . 買い手の利用する通貨の単位が、 売り手の希望する有価 証券の通貨の単位とは異なるものである請求項 5記載の電子 商取引方法。

9 . 商品を電子的に公開すべく前記商品に関する情報をサー バーまたはオーク ショ ン · サイ ト運営者に送信するステッ プ と、

決定された,特定の買い手の情報を、 前記サーバ一または前 記オークショ ン ' サイ ト運営者から受信するステップと、 前記買い手から前記サーバーもしく は前記ォ一クショ ン · サイ ト運営者に支払われた前記商品の対価を、 希望する有価 証券と して受け取るステップと、

前記商品を買い手に送付するステッ プと、

を備えた電子商取引方法。

1 0 . 前記対価は、 買い手の口座よ り徴収される請求項 9記 載の電子商取引方法。

1 1 . 前記有価証券は、 小切手である請求項 9記載の電子商 取引方法。

1 2 . 買い手の利用する通貨の単位が、 売り手の希望する有 価証券の通貨の単位とは異なるものである請求項 9記載の電 子商取引方法。

1 3 . 電子的に公開された商品情報の購入条件を、 サーバ一 もしく はオークショ ン ·サイ ト運営者に送信するステップと、 前記商品の購入権の有無に関する情報を前記サーバーも し く は前記オークショ ン ， サイ ト運営者から受信するステップ と、

前記商品の売り手に対する対価、 売り手の希望する通貨に 基づく有価証券に関する情報、 および前記対価の支払い方法 を前記サーバ一もしく は前記オークショ ン · サイ ト運営者に 送信するステップと、

前記サーバーも しく は前記オーク ショ ン · サイ ト運営者か ら前記有価証券を受取った売り手から商品を受取るステッ プ と、

を備えた電子商取引方法。

1 4 . 前記対価は、 買い手の口座よ り徴収される請求項 1 3 記載の電子商取引方法。

1 5 . 前記有価証券は、 小切手である請求項 1 3記載の電子 商取引方法。

1 6 . 買い手の利用する通貨の単位が、 売り手の希望する有 価証券の通貨の単位とは異なる ものである請求項 1 4記載の 電子商取引方法。

1 7 . 売り手， 買い手そしてオーク ショ ン · サイ ト運営者の 行為を代行するサーバ一による商品の電子商取引システムに おいて、

前記サーバーが

売 り手の商品に関する情報を受信し、 この商品を電子的に 公開する手段と、

前記商品に対する買い手側の購入条件を受信し、 その購入 条件を電子的に公開する手段と、

前記商品に関する特定の買い手を電子的に選定する手段と、 売り手に対する前記商品の購入金額を含む対価、 および売 り手の希望する通貨に基づく有価証券に関する情報を受信す る手段と、

買い手から前記対価が電子的に徴収され、 前記有価証券が 売り手に送付されたことを買い手に通知する手段と、

を備えた電子商取引システム。