WO2001080590A1

WO2001080590A1 - Systeme et procede de prestation de services multidiffusion, distributeur d'informations, terminal radio et station radio fixe

Info

Publication number: WO2001080590A1
Application number: PCT/JP2001/003163
Authority: WO
Inventors: Hijin Sato; Kobaruto Shimada; Toshiaki Takao; Narumi Umeda
Original assignee: Ntt Docomo, Inc.
Priority date: 2000-04-14
Filing date: 2001-04-12
Publication date: 2001-10-25
Also published as: KR20020019085A; EP1185125A1; KR100512755B1; DE60141107D1; CN1243455C; EP1185125B1; EP1185125A4; CN1372780A

Description

明細書マルチキャストサービス提供システム、マルチキャストサービス提供方法、情報配信装置、無線端末及び無線基地局技術分野

本発明は、マルチキャストサービス提供方法及びシステムに係り、詳しくは、サービスエリア内の無線端末に対し無線区間を介してマルチキャスト情報（マルチキャストデータ）の配信サービスを行うようにしたマルチキヤストサービス提供方法及びシステムに関する。

また、本発明は、上記のようなマルチキャストサービス提供システムに適用される情報配信装置、無線端末及び無線基地局に関する。背景技術

I Pのネットワーク上で実現できるマルチキャスト通信のプロトコルとして I GM P (Internet Group Management Protocol) が知られている。この I GM Pは、ネットワークの輻輳を避けるために、ル一夕がサブネットワークにマルチキャスト情報を流すか否かを決定するためのプロトコルである。 I GM Pをサポートするネットワークに接続されるアクセス系通信システムでは、 I GM Pと親和性のある制御手順を採用することが自然である。

I GM Pに従った通信システムでは、ルータがサブネット内の各ホストに対してマルチキャスト情報を配信（ブロードキャスト）しつつ、定期的に問い合わせ (Query) をブロードキャストする。この問い合わせを受信したホストは、ランダム時間内に他のホストから応答があるか否かを監視する。他のホストから応答がある場合には、当該ホストはマルチキャスト情報の受信状態を維持する。一方、他のホストからの応答がない場合には、当該ホストは、マルチキャスト情報の受信を継続するために、応答 (Report) をルータ及び他のホストに送信する。そして、ルータは、定期的にブロードキャストする問い合わせ（Query) に対していずれかのホストからその応答（Report) があれば、各ホストに対するマルチキャスト情報の配信（ブロードキャスト）を継続する。

このような I GMPの処理手順をそのまま無線区間に適用することも可能である。この場合、図 1に示すように、上記問い合わせ（Query) に相当するメッセ一ジを無線基地局がサービスエリァ内の全無線端末に定期的に送信する。そのメッセージを受信した無線端末は、マルチキャスト情報配信サービスの継続を希望する場合、ランダム時間経過後にそのサービス継続の要求を応答として無線基地局に送信する。無線基地局は、上記問い合わせに対していずれかの無線端末から応答があれば、マルチキャスト情報の配信サ一ビスを継続する。

上記のように I GM Pの処理手順を無線区間に適用した場合、無線基地局からの問い合わせ（Query) に相当するメッセージを受信した無線端末は、その応答を無線基地局に対しては送信できるものの、 I Pネットワークの場合のように他の無線端末に対して送信することができない。このようにある無線端末が送信した上記応答をその無線端末と同一のサービスエリァ内でマルチキャスト情報を受信している他の全ての無線端末が受信できなければ、そのマルチキャスト情報の受信継続を希望する全ての無線端末から無線基地局に対して当該応答が返されることになる。そのため、無線区間において輻輳が生じやすくなつてしまう。

また、上記サービス継続の要求を送信するチャネルへのアクセスが複数の無線端末からランダムに発生するが、そのチャネルへのアクセスの許容数が限られている場合、多数の無線端末から偶然同時にサービス継続の要求が送信されると、それらが衝突してしまい、図 1に示すように、そのサービス継続の要求が無線基地局に届かなくなってしまう（X印参照）。無線基地局は、 I GM Pのようなプ口トコルに従う場合、問い合わせを送信した後にサービス継続の要求がどの無線端末からも送信されずに所定時間経過するとマルチキャスト情報の配信サービスを中止する。そのため、上記のように多数の無線端末から偶然同時になされたサ一ビス継続の要求の送信が衝突した場合、サービスエリア内にマルチキャスト情報の配信サービスを要求する無線端末が存在するにもかかわらず、そのサービスを中断してしまう。

また、近年、有線のネットワークを利用するインターネットを介して音楽や映像の放送的な配信や、複数のユーザによる協同作業や遠隔会議を行うマルチキヤストアプリケーションの実証が、種々のマルチキャストサ一ビスのグループ管理を行う I GMPを利用して行われている。

一方、携帯電話機や PHS端末などの携帯電話端末や、所謂ノートパソコンなどの携帯情報端末の普及により、無線によるマルチキャストサ一ビスの提供に対する需要が高くなることが想定される。ネットワークのエンドユーザの PC端末及ぴ該 PC端末が存在するサブネッ卜のルータが I GMPに対応している場合、伝送路の有線、無線に関ねらず、マルチキャストサービスの提供が可能となる。そこで、上記のような無線によるマルチキヤストサービスの提供を行うシステムとして、例えば、図 2に示すようなシステムが考えられる。この例は、無線し ANのアクセスポイントとなる I GMP対応の無線基地局 220を用いている。この場合、 I Pネットワーク NW及びルータ 230を介して提供される各種サ一ノ 251、 252、 253からのマルチキャスト情報 A、 B、 Cが無線基地局 2 20から配信される。

例えば、この無線 LANのサービスエリア E s (LAN) に在圏する無線 LAN 接続用通信機と PC端末とで構成される無線端末 210 (1) 、 210 (2) 、 210 (3) がそれぞれ異なるマルチキャスト情報 A、 B、 Cを要求すると、無線基地局 220は、その要望される全てのマルチキャスト情報 A、 B、 Cをブロードキャストする。そして、各無線端末 210 (1)、 210 (2)、 210 (3) は、そのブロードキャストされる全てのマルチキャスト情報 A、 B、 Cを受信することになる。そして、各無線端末（PC端末）において、必要なマルチキャスト情報が受信された情報から抽出されて利用される。

このように無線 LANのサービスエリア E s (LAN) において無線基地局 22 ひがマルチキャスト情報を配信する場合、無線端末毎に独立した無線チャネルは設定しないものの、無線基地局 220からプロ一ドキャストされる複数のマルチキャスト情報の混在したデータストリームを各無線端末 (携帯電話機と P C端末）が受信して保存し、必要な情報のみを抽出している。このため、各無線端末は、大容量のマルチキャスト情報を受信した場合には、バッファや処理に高い負荷がかけられてしまう。

また、上記のような無線によるマルチキャストサ一ビスの提供を行うシステムとして、例えば、図 3に示すようなシステムが考えられる。この例は、既存の？ D C (Personal Digital Cellular) や P H Sのような公衆網 NWに接続された無線基地局 220を用いてマルチキャストサービスを行う構成となっている。この塲合、公衆網 NWを介してサーバ 250から提供されるマルチキャスト情報 Aが無線基地局 220からそのサービスエリア E s内に在圏する各無線端末 210 (1) 、 210 (2) 、 210 (3) に配信される。このマルチキャスト情報 Aの配信に際して、各無線端末 210 (1) 、 210 (2) 、 210 (3) と無線基地局 2 20との間には、それぞれ独立した送信チャネルが設定される。

このように公衆網 NWに接続された無線基地局 220を用いてマルチキャストサービスを行うシステムでは、同一のサービスエリア E s内において同一のマルチキャスト情報を送信する場合であっても、無線端末毎に独立した無線チャネルを設定しなければならないため、無線リソースの有効的な利用が図れない。

更に、上記のような無線によるマルチキャストサ一ビスを提供するシステムとして、例えば、図 4に示すようなシステムが考えられる。この例は、高度無線呼出しシステム（FLEX-TD) においてマルチキャストサービスを行うものである。このシステムでは、無線基地局 220は、公衆網 NWを介して種々のサーバ 25 1、 252、 253から提供されるマルチキャスト情報をサービスエリア（無線ゾーン） E sにサービスを希望する無線端末が在圏するか否かに依存せずに、放送のように各マルチキャスト情報毎に設定された無線チャネルを用いて送信する。そして、各無線端末 210 (1) 、 210 (2) 、 210 (3) は、予め契約したマルチキャスト情報だけを受信することができる。例えば、無線基地局 220 から放送されるマルチキャスト情報 A、 B、 Cのうち、マルチキャスト情報 Aを契約した無線端末 210 (1) は、そのマルチキャスト情報 Aのみを受信し、マルチキャスト情報 A及び Cを契約した無線端末 210 (2) は、そのマルチキヤスト情報 A及び Cのみを受信し、また、マルチキャスト情報 Cを契約した無線端末 210 (3) は、そのマルチキャスト情報 Cのみを受信する。

しかし、このようなシステムでは、各無線端末は契約したマルチキャスト情報のみを受信することができるが、マルチキャスト情報の受信契約をした無線端末がサービスエリア E sに在圏しない場合であっても、無線基地局 220はそのマルチキャスト情報の配信サービスを継続しなければならず、無線リソースの有効的な利用が図れない。

また更に、情報のマルチキャスト配信サービスを無線通信システム、特に、移動通信システムにて実現する場合、情報のマルチキャス卜配信を受けながら無線端末となる移動機がサービスエリァをまたがって移動する際 (Λンドォ一パの際）に、移動機の配信元となる基地局のスムーズな切替が必要となる。

上述したように、情報のマルチキャスト配信サービスを無線通信システムに適用する場合、解決すべき種々の問題がある。発明の開示 '

そこで、本発明の概括的な目的は、上述したような従来技術の問題点を解決した新規で有用なマルチキャストサービス提供システム及びその方法並びに情報配信装置、無線端末及び無線基地局を提供することである。

本発明の詳細な目的は、無線リソースの有効的な利用が図れると共に、サ一ビスエリァ内の無線端末に対し無線区間を介して的確にマルチキャスト倩報の配信サービスを行えるようにしたマルチキャストサービス提供方法、マルチキャストサービス提供システム、及び、そのようなマルチキャストサービス提供システムに用いられる情報配信装置及び無線端末を提供することである。

本発明の目的は、情報配信装置から無線区間を介してサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、 'マルチキャスト情報の配信サービスの継続を要求するためのサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するサ一ビス継続要求手段を有し、該情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末から上記サービス継続の要求がなされたか否かを管理するサービス継続管理手段を有し、該情報配信装置は、該サービス継続管理手段にて管理されるマルチキャスト情報の配信サ一ビスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報を無線端末に送信するように構成されることにより達成される。このようなマルチキャストサ一ビス提供システムでは、無線端末は、情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報に基づいて、サービス継続要求信号を送信すべきか否かを判定することができる。そして、そのマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその継続要求のなされていない状態を表すときに、無線端末のサービス継続要求手段は、サービス継続要求信号を情報配信装置に送信することができる。

また、情報配信装置は、サービス継続管理手段での管理状態に基づいてマルチキャスト情報の配信サービスを継続すべきか否かを決めることができる。

上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、サービス継続管理手段は、その管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセットする管理状態リセット手段を有するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、情報配信装置がサ一ビスエリア内にマルチキャスト情報の配信サ一ビスを要求無線端末が存在するか否かを積極的に確認することができる。即ち、サービス継続管理手段での管理状態がマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの要求がなされていない状態にリセットされた後に、無線端末からのサービス継続要求信号を受信すれば、情報配信装置は、サービスエリア内にマルチキャスト情報の配信サービスを要求する無線端末が存在することを確認することができる。

更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、上記管理状態リセット手段は、当該管理状態のリセット動作を所定周期毎に行うように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、情報配信装置の上記積極的な確認を周期的に行うことが可能となる。

更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされていない状態を表すとき、上記サ一ビス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するように制御する継続要求制御手段を有するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、マルチキャスト情報の配信サービス継続の要求を、情報配信装置での管理状態に応じて的確に送信することができる。

更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、上記継続要求制御手段は、マルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされていない状態を表す当該情報を情報配信装置から受信してから第一のランダム時間経過後に上記サービス継続要求信号が送信されるように上記サービス継続要求手段を制御するように構成ずることができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、サ一ビスエリアにマルチキャスト情報の配信サービスの継続を要求する無線端末が複数存在する場合に、各無線端末から情報配信装置に対して送信されるサービス継続要求信号の衝突する確率をより小さくすることができる。即ち、サ一ビスエリア内にマルチキャス卜情報の配信サービスの継続を要求する無線端末が複数存在する場合、各無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされていない状態を表す情報を情報配信装置から受信してからランダムなタイミングにて上記サ一ビス継続要求信号を送信するようになる。そのため、各無線端末から同時にサ一ビス継続要求信号が情報配信装置に送信される確率がより小さいものとなる。更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を送信した後の所定時間内に上記マルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされている状態に変わらないとき、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に再送するように制御する再送制御手段を有するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、何らかの理由により無線端末から送信されたサービス継続要求信号が情報配信装置に受信されない場合にあつても、無線端末に対するマルチキャスト情報の配信サービスが中止されないようにすることができる。

更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、上記再送制御手段は、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を送信してから上記所定時間の経過後さらに第二のランダム時間経過後に上記サービス継続要求信号が再送されるように上記サービス継続要求手段を制御するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、サービスエリア内に複数の無線端末が存在する場合に、各無線端末から再送されるサービス継続要求信号が衝突しないようにすることができる。

更に、上記マルチキャストサービス提供システムにおいて、上記管理状態リセット手段がサービス継続要求管理手段での管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセットしてから上記サービス継続要求手段によってサービス継続信号が再送されるまでの時間が、上記管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続がなされていない状態にリセットされてから次にリセットされるまでの時間より短くなるように設定されるように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、上記再送されるサービス継続要求信号により確実に情報配信装置における管理状態を変えることができる。

更に、上記各マルチキャストサービス提供システムにおいて、上記サービス継続管理手段は、無線端末からサービス継続要求信号を受信したときにオンされるフラグを用いてマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否か管理するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供システムでは、上記情報配信装置におけるサ一ビス継続管理手段での管理を容易にできる。

また、上記本発明の目的は、サービスエリア内の無線端末に対して無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サービスを行う情報配信装置において、マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末から上記サービス継続の要求がなされたか否かを管理するサービス継続管理手段とを有し、該サービス継続管理手段にて管理されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報を無線端末に送信するように構成されることにより、達成される。また、上記本発明の目的は、情報配信装置から無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サービスを受けるようにした無線端末において、マルチキャスト情報の配信サービスの提供を要求するためのサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するサービス継続要求手段と、マルチキャスト情報の配信サ一ビスに対して無線端末からサ一ビス継続の要求がなされたか否かを管理する情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービス継続の要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされていない状態をあらわすとき、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するように制御する継続要求制御手段とを有するように構成されることにより達成される。

また、上記本発明の目的は、情報配信装置から無線区間を介してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービス提供方法において、情報配信装置は、配信サ一ビス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとをサービスエリァ内の全ての無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知し、サービスエリア内の各無線端末は、その報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サービスを受けるように構成されることにより達成される。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、無線端末は、情報配信装置から報知される無線チャネルを用いてマルチキャスト情報の配信サービスを受ける。従って、マルチキャスト情報の配信サービスに用いられる無線チャネルは、情報配信装置から報知される無線チャネルだけにすることができ、また、その無線チャネルにて配信サービスは、その報知された無線チャネルに対応したマルチキャス卜情報だけとすることができる。

上記情報配信装置から報知されるマルチキャスト情報を識別する情報は、無線端末においてその情報に基づき提供されるマルチキャスト情報を識別できるものであれば、特に限定されず、マルチキャスト情報の種類や、その提供チャネル（マルチキャストグループアドレス) 、情報の元始的な提供元となるサーバを特定する情報、マルチキャスト情報のタイトルなどであってもよい。また、上記マルチキャストサービス提供方法において、情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理し、その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知し、サービスエリア内の各無線端末は、その管理情報に基づいて希望するマルチキスト情報の配信サービスを対応する無線チヤネルにて情報配信装置から受けるように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、配信サービス中の複数のマルチキャスト情報を識別する情報とそれぞれのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの関係を間違えなく無線端末に報知することができる。更に、上記マルチキャストサービス提供方法において、無線端末は、上記管理情報に含まれないマルチキャスト情報についての配信サービスを要求するたのサービス要求信信号を情報配信装置に送信し、情報配信装置は、無線端末から上記サービス要求信号を無線端末から受信したときに、該要求に係るマルチキヤスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チヤネルとの対応関係を上記管理情報に追加すると共に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情報の配信サービスを開始するように構成することがでさる。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、現在配信サービス中のマルチキャスト情報以外の新たなマルチキャスト情報の配信サービスを無線端末にて受けることができる。

また、上記本発明の目的は、無線区間を介してそのサ一ビスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行う情報配信装置において、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとをサービスエリァ内の全ての無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知するための報知制御手段を有し、サービスェリァ内の各無線端末がその報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキヤスト情報の配信サービスを受けられるように構成されることにより達成される。更に、上記本発明の目的は、情報配信装置から無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サービスを受ける無線端末において、所定の無線チャネルにて情報配信装置から送信される当該情報配信装置から配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を示す管理情報を受信するサ一ビス状況受信制御手段を有し、該サ一ビス状況受信制御手段により受信された管理情報に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応する無線チャネルにて情報配信装置から受けるように構成されることにより達成される。

また、上記本発明の目的は、無線基地局から無線端末に対してマルチキャストデータを配信するマルチキャストサービス提供方法において、マルチキャストデ一夕の配信を受ける無線端末は、通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、該移動先の無線基地局に対して、マルチキャストデータの配信要求を送信し、移動先の無線基地局は、上記無線端末からの配信要求に応じ、マルチキャストデータの配信に使用される無線チヤネルの情報を上記無線端末に対して送信し、無線端末は、上記移動先の無線基地局からの無線チャネルの情報に基づき無線チャネルを切り替えて、その移動先の無線基地局からのマルチキャストデータを受信するように構成されることにより達成される。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、無線端末は、通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、移動先の無線基地局に対して配信要求を送信するだけで、該配信要求に応じて、移動先の無線基地局からマルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報が送信されるため、その無線チャネルの情報に基づいて無線チャネルを切り替えることでマルチキャストデータを受信する。従って、従来のように、無線端末が、移動先の無線基地局から再度止まり木チャネルを受信し、更に該止まり木チャネルに含まれる情報に基づいてマルチキャスト管理表を受信して、マルチキャスト管理表により送信に使用される無線チャネルとを認識した上でマルチキヤストデータを受信する場合よりも、通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることが可能となる。

また、上記マルチキャストサ一ビス提供方法において、無線端末は、移動元の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求を送信し、該移動元の無線基地局を経由して上記移動先の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求が送信されるように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、無線端末からの配信要求を移動先の無線基地局に確実に受信させることができる。

また、上記マルチキャストサービス提供方法において、無線端末は、配信要求を送信してから所定時間内に、マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報を受信することができなかった場合に、再度配信要求を送信するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法によっても、無線端末からの配信要求を移動先の無線基地局に確実に受信させることができる。

また、上記マルチキャストサービス提供方法において、無線端末は、配信要求を複数回送信するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法によっても、上記マルチキャストサービス提供方法と同様に、無線端末からの配信要求を移動先の無線基地局に確実に受信させることができる。

また、上記マルチキャストサービス提供方法において、移動元の無線基地局は、自局に隣接する無線基地局から配信されるマルチキャストデータに関する情報を取得し、該マルチキャストデータに関する情報を送信し、無線端末は、上記移動元の無線基地局からのマルチキャストデータに関する情報に基づき、移動先の無線基地局が希望のマルチキャストデータを配信していないと判断した場合に、上記マルチキャストデータの配信要求が移動先の無線基地局により受信されるように当該移動先の無線基地局又は移動元の無線基地局に対して、該配信要求を送信するように構成することができる。

このようなマルチキャストサービス提供方法では、予め無線端末に移動先の無線基地局が配信するマルチキャストデータを認識させ、移動先の無線基地局が希望のマルチキャストデータを配信していれば、無線端末が配信要求を送信することなく、直ちにマルチキャストデータを受信することができるようにして、移動時のマルチキャストデータの受信をより迅速に行わせることができる。なお、例えば、マルチキャストデータに関する情報には、配信されているマルチキャストデータを特定する情報や、そのマルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報が含まれる。

また、本発明の目的は、無線端末に対してマルチキャストデータを送信する無線基地局において、無線端末から送信されるマルチキャストデータの配信要求を受信する配信要求受信手段と、上記無線端末からの上記マルチキャストデータの配信要求に応じ、マルチキャストデ一夕の配信に使用される無線チャネルの情報を送信する無線チャネル情報送信手段とを有するように構成されることにより達成される。

この場合、上記配信要求受信手段は、無線端末から他の無線基地局を介して送信されるマルチキャストデータの配信要求を受信するように構成することができる。また、上記配信要求受信手段は、自局に隣接する無線基地局から送信されるマルチキャストデータに関する情報を取得するマルチキャスト情報取得手段と、該マルチキャストデータに関する情報を送信するマルチキャスト情報送信手段とを有するように構成することができる。

また、本発明の目的は、無線基地局から配信されるマルチキャストデータを受信する無線端末において、通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、移動先の無線基地局に対して、マルチキャストデ一夕の配信要求を送信する配信要求送信手段と、 '該配信要求に応じて移動先の無線基地局から送信される、マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルに関する情報に基づき無線チャネルを切り替えて、移動先の無線基地局から配信されるマルチキャストデータを受信するためのマルチキャストデータ受信制御手段とを有するように構成されることにより達成される。

この場合、上記配信要求送信手段は、移動元の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求を送信し、該移動元の無線基地局を経由して上記移動先の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求が送信されるように構成することができる。また、上記配信要求送信手段は、配信要求を送信してから所定時間内に、マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報を受信することができなかった場合に、再度配信要求を送信するように構成することができる。また、上記配信要求送信手段は、配信要求を複数回送信するように構成することができる。更に、上記配信要求送信手段は、移動元の無線基地局から受信したその局に隣接する無線基地局から配信されるマルチキャストデータに関する情報に基づき、移動先の無線基地局が希望のマルチキャストデータを配信していないと判断した場合に、上記マルチキャストデータの配信要求が移動先の無線基地局により受信されるように当該移動先の無線基地局又は移動元の無線基地局に対して、該配信要求を送信するように構成することができる。

なお、本発明の他の目的、特徴、利点は、添付図面と共になされる以下の詳細な説明にて、明らかにされる。図面の簡単な説明

図 1は、従来のマルチキャストサービス提供システムにおける無線基地局と無線端末との間の通信手順を示すシーケンス図である。

図 2は、無線区間に適用した従来のマルチキャストサービス提供システムの第 1の例を示す図である。

図 3は、無線区間に適用した従来のマルチキャストサービス提供システムの第 2の例を示す図である。

図 4は、無線区間に適用した従来のマルチキャストサービス提供システムの第 3の例を示す図である。

図 5は、本発明の第 1の実施の形態に係るマルチキャストサービス提供システムの基本構成例を示すブロック図である。

図 6は、図 5に示すシステムにおける無線基地局の構成例を示すプロック図である。

図 7は、マルチキャストサービス提供システムにおける無線基地局が有する管理テーブルの一例を示す図である。

図 8は、無線基地局の状態遷移の例を示す図である。

図 9は、無線基地局での処理手順の一例を示すフローチャートである。

図 1 0は、各無線端末での処理手順の一例を示すフローチャートである。図 1 1は、無線基地局と無線端末との間の通信手順の一例（その 1 ) を示すシ一ケンス図である。

図 1 2は、無線基地局と無線端末との間の通信手順の一例（その 2 ) を示すシ一ケンス図である。

図 1 3は、無線基地局からサービス提供のなされているマルチキャスト情報チャネルを管理するためのマルチキャスト情報チャネルテーブルの構成例を示す図である。

図 1 4は、サービス提供を行う無線基地局での処理手順の一例を示すフロ一チヤートである。

図 1 5は、無線基地局からサービス提供を受ける無線端末での処理手順の一例を示すフローチャートである。

図 1 6は、無線基地局がマルチキャストサービスを行う際に送信する各種情報とその送信チャネルとの関係の一例を示す図である。

図 1 7は、無線基地局が無線端末でのサービス継続を確認するための処理手順の一例を示すフローチヤ一トである。

図 1 8は、サービス継続信号をマルチキャスト情報チャネルテーブルと同一チャネルにて送信する場合のマルチキャスト情報チャネルテーブルの構成例を示す図である。

図 1 9は、無線端末がサービス継続を希望することを無線基地局に通知するための処理手順の一例を示すフローチャートである。

図 2 0は、無線端末がマルチキャスト情報の受信を中止する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。

図 2 1は、本発明の第 3の実施の形態に係るマルチキャストサービス提供方法が適用されるシステムの基本構成例を示す図である。

図 2 2は、第 1の動作例における動作概念図である。

図 2 3は、第 1の動作例における動作フローである。

図 2 4は、第 2の動作例における動作概念図である。

図 2 5は、第 2の動作例にて用いられるマルチキャスト管理表の一例を示す図である。

図 2 6は、第 2の動作例における動作フローである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

まず、本発明の第 1の実施の形態に係るマルチキャストサービス提供システムについて説明する。

このシステムは、例えば、図 5に示すように構成される。

図 5において、無線基地局 2 0は、例えば、公衆網などを介して提供される情報 A (以下、マルチキャスト情報という）をサービスエリア E sにブロードキヤストする。このサービスエリア E s内に存在する無線端末 1 0 (携帯電話機、通信機能を有するパーソナルコンピュータなど）は、無線基地局 2 0からブロードキャストされるマルチキャスト情報 Aを受信することができる。

無線基地局 2 0は、例えば、図 6に示すように構成される。

図 6において、この無線基地局 2 0は、送受信機 2 1、マルチキャスト情報格納部 2 2、ネットワーク制御部 2 3及び情報配信制御部 2 4を有している。送受信機 2 1は、サービスエリア E s内の各無線端末 1 0と無線通信を行う。マルチキャスト情報格納部 2 2は、ネットワーク制御部 2 3がネットワークから受信した配信すべきマルチキャスト情報を格納する。情報配信制御部 2 4は、マルチキヤスト情報格納部 2 2に格納されたマルチキャスト情報を送受信機 2 1からサービスエリア E s内の各無線端末 1 0に配信するための制御を実行する。

情報配信制御部 2 4は、図 7に示すような、管理テーブルを有している。この管理テーブルは、マルチキャスト情報の各種配信サービスについて継続の要求がなされたか否かを管理するものである。図 7において、マルチキャスト情報の各種配信サービス (マルチキャストグループ) の継続要求がなさた場合にそのサービスに対応したフラグ（# 1、 # 2、 # 3、 # 4：受信済みフラグともいう）をオン（ON) とし、マルチキャスト情報の配信サービスの継続要求がなされていない場合にそのサービスに対応したフラグをオフ（O F F) とする。

また、無線基地局 2 0 (情報配信制御部 2 4 ) は、上記管理テーブルにおける全てのフラグを所定のタイミングでリセットする（O F Fにする）。そして、そのフラグのリセットタイミングの直後（所定時間後）から上記管理テーブルにて管理される各フラグの状態 (ON/OFF) が無線基地局 20からブロードキヤストされるようになっている。このような無線基地局 20の状態は、上記管理テ —ブルにおけるリセット状態項目のリセット状態フラグにて管理される。即ち、上記各種配信サ一ビスに対応したフラグのリセット（OFF) と共にリセット状態フラグがオン（〇N) とされ、その直後（所定時間後）の各フラグ状態をプロードキャストするタイミングから全フラグが次にリセットされるまでの間、リセット状態フラグがオフ（OFF) とされる。従って、無線基地局 20の状態は、図 8に示すように、リセット状態フラグがオン（〇N) となる状態とリセット状態フラグがオフ（OFF) となる状態の間で交互に遷移する。

無線基地局 20からマルチキャスト情報の各種配信サービスが行われる際に、無線基地局 20は、例えば、図 9に示す手順に従って処理を実行し、そのマルチキャスト情報を受信する各無線端末 10は、例えば、図 10に示す手順に従って処理を実行する。

, 図 9において、無線基地局 20は、所定のタイミングにて上記管理テーブル（図 6参照〉における全ての配信サ一ビスに対応したフラグ（# 1、 #2、 #3、 # 4) をリセットする（S 1) 。このとき、リセット状態フラグがオンにされる。その直後（所定時間後）にリセット状態フラグがオフにされる。このようにオン、オフされるリセット状態フラグを表す信号は、マルチキャスト情報の各種配信サ一ビスに使用されるチャネルとは異なるチャネルを用いてブロードキャストされている。また、上記リセット状態フラグがオフに切換えられると、上記管理テーブルにて管理される各種配信サービスに対応したフラグの状態を表す信号が所定のチャネルを用いてブロードキャス卜される。

上記のように全ての配信サービスに対応したフラグがリセットされると、無線基地局 20は、いずれかの無線端末 10からのサービス継続要求信号（詳細は後述する）を受信したか否かを判定しつつ（S 2) 、フラグリセットの次の夕イミングであるか否かを判定する（S 3) 。その過程で、いずれかの無線端末 10からのサ一ビス継続要求信号を受信すると（S 2で YES) 、管理テーブルにおけるそのサービスに対応したフラグをオンにする（S4) 。

フラグリセットの次のタイミングになると（S 3で YES) 、管理テーブルの各サービスに対応したフラグがオンであるか否かを判定する（S 5) 。そして、オンとなるフラグに対応した配信サービスは継続しつつ（S 5で YES) 、また、オフとなるフラグに対応した配信サービスは中止して（S 6) 、一連の処理を終了する。そして、再度、マルチキャスト情報の配信サービスに対応した全てのフラグをリセットすると共にリセット状態フラグをオンにする処理（S 1) から一連の処理を開始する。

無線基地局 20がマルチキャスト情報の各種配信サービスを行いつつ、上記のような処理を行う過程で、マルチキャスト情報の配信サービスを受ける各無線端末 10は、例えば、図 10に示す手順に従って処理を実行する。

図 10において、無線端末 10は、上記無線基地局 20から所定のチャネルを用いてブロードキャストされるリセット状態フラグを表す信号を受信しており (S 1 1) 、その過程で、そのリセット状態フラグがオンであるか否か、即ち、マルチキャスト情報の配信サービスに対応するフラグがリセットされたか否かを判定する（S 12) 。このリセット状態フラグがオンになったことが判定されると（S 12で YES) 、乱数発生器にて発生される乱数に基づいてランダム時間 R1が計算される（S 13) 。そして、このランダム時間 R 1が設定されたタイマがスタートされる。以後、タイマが設定時間となる当該ランダム時間 R 1に達したか否かの判定が行われる（S 14) 。

このタイマがランダム時間 R 1に達する (タイムアウトする）と、前述したようにリセット状態フラグがオフされたタイミングから無線基地局 20がブロードキヤストするマルチキャスト情報の配信サービスに対応したフラグを表す信号が受信され、当該無線端末 10が受けるサ一ビスに対応したフラグがオンであるか否かが判定される（S 15) 。ここで、当該フラグ（受信済みフラグ）がオフであると（S 15で NO) 、対応するサービスに対してサービス継続要求信号をまだ受信していない状態として無線基地局 20で管理されているので、無線端末 10 は、そのサービスの継続を希望する場合に、サービス継続要求信号を無線基地局 20に送信する（S 16) 。

その後、ランダム時間である Twaitが演算され（S 17) 、無線基地局 20からブロードキャス卜されるマルチキャスト情報の各種配信サービスに対応したフラグの状態を表す信号の受信を開始する（S 1 8 ) 。そして、そのランダム時間 Twaitに達するか否かを判定しつつ（S 2 0 ) 、当該無線端末 1 0が受ける配信サービスに対応したフラグ（受信済みフラグ）がオンであるか否かが判定される (S 1 9 ) 。ここで、上記のように当該無線端末 1 0から送信されたサービス継続要求信号により（S 1 6での処理参照）、無線基地局 2 0において既に当該サ一ビスに対応したフラグがオンにされていれば（図 9における S 2、 S 4での処理参照）、無線端末 1 0は、一連の処理を終了し、再度リセット状態フラグがォン（サービスに対応したフラグがオフ）となるか否かを判定する処理を繰り返す ( S 1 1、 S 1 2 ) 。

また、前述したリセット状態フラグのオン検出タイミングからランダム時間 R 1経過後において、同じサービスを受ける他の無線端末 1 0からのサービス継続要求信号により、無線基地局 2 0において当該サービスに対応したフラグが既にオンにされていれば（S 1 5で Y E S ) 、無線端末 1 0は、一連の処理を終了し、再度リセット状態フラグがォン（サービスに対応したフラグがォフ）になるか否かの判定処理を繰り返す（S 1 1、 S 1 2 ) 。

無線基地局 2 0と無線端末 1 0が上述した手順に従って処理を行う結果、例えば、無線基地局 2 0と無線端末 1 0との間では、図 1 1に示すシーケンスに従つた通信が行われる。

無線基地局 2 0からマルチキャスト情報の配信サービスが無線端末 1 0になされている過程で、無線基地局 2 0からリセット状態フラグがオンされると（①）、即ち、各サービスに対応したフラグ（受信済みフラグ）がオフされると、その各サービスに対応したフラグを表す信号が無線基地局 2 0力 ^ら無線端末 1 0に所定タイミングで繰返し送信される（図 1 1における破線参照）。その過程で、無線端末 1 0は、無線基地局 2 0力、らオン状態となるリセット状態フラグ（サ一ビスに対応したフラグがオフ）を表す信号を受信すると（①）、ランダム時間 R 1経過後にサービス要求継続信号を無線基地局 2 0に送信する（②）。そして、無線端末 1 0は、ランダム時間 Twaitの間、当該サ一ビスに対応するフラグがオンになるかを監視する。

無線基地局 2 0は、上記サービス継続要求信号を当該無線端末 1 0または他の無線端末 1 0から受信すると、そのサービスに対応するフラグをオンにする。無線端末 1 0は、そのサービスに対応するフラグがオンされたことを検出すると

((D) 、以後、リセット状態フラグがオンになること（④）を監視する。そして、リセット状態フラグがオンされる毎に、無線基地局 2 0と無線端末 1 0との間において上記のような手順での通信が行われる。

上記のような処理によれば、無線基地局 2 0は、マルチキャスト情報の各種配信サービスに対応したフラグを所定のタイミングでリセット（オフ）すると共に、そのリセットの後、いずれかの無線端末 1 0からのサービス継続要求信号を受信したときに、そのサービスに対応したフラグをオンにするようにしている。従つて、無線基地局 2 0は、サービスエリア E sにてマルチキャスト情報の配信サービスを受ける無線端末 1 0の数などを管理することなく、管理テーブル（図 7参照）にて管理される各サ一ビスに対応したフラグの状態に基づいてサービスの継続及び中止を決めることができる。

また、各無線端末 1 0は、無線基地局 2 0からブロードキャストされる各サービスに対応したフラグ（受信済みフラグ）の状態を監視することによって、同一のサービスエリア E s内に自局と同一のサービスを要求する他の無線端末 1 0が存在するか否かを確認することができる。そして、そのフラグがオフの場合には、自局と同一のサービスを要求する他の無線端末 1 0が存在しないとして、そのサ一ビスを希望する無線端末 1 0はサービス継続要求信号を無線基地局 2 0に送信する。一方、そのフラグがオンの場合には、自局と同一のサービスを要求する他の無線端末 1 0が存在するとして、そのサービスを希望する無線端末 1 0は、特にサービス継続要求信号を送信することはない。

従って、同一サービスエリア E s内で、同一のサービスを希望する複数の無線端末 1 0のそれぞれからサービス継続要求信号が送信されることがなく、無線区間における輻輳が生じ難くなる。

上述したような手順（図 1 0参照）に従って処理を行う無線端末 1 0からサービス継続要求信号が送信される際に、無線伝送路における信号の干渉や、他の無線端末から偶然同時に送信されたサ一ビス継続要求信号との衝突等によって、そのサ一ビス継続要求信号が無線基地局 2 0にて受信できない場合がある。このような場合には、無線端末 10は、次に述べるようにしてサービス継続要求信号の再送を行う。

前述した図 10に示す手順に従って処理を行う無線端末 10は、サービス継続要求信号を無線基地局 20に送信した（S 16) 後に、ランダム時間 Twait中、無線基地局 20から受信されるサービスに対応したフラグがオフの状態が維持された場合（S 19で NOかつ S 20で YES) 、そのランダム時間 Twait満了時に、更に、ランダム時間 R 2が計算される（S21) 。そして、そのランダム時間 R 2が経過した後に（S 22で YES) 、再度、無線基地局 20からブロードキャストされるサービスに対応したフラグ（受信済みフラグ）がオンであるか否かが判定される（S23) 。ここで、そのサ一ビスに対応したフラグがオン状態であれば（S 23で YES) 、無線端末 10は、無線基地局 20からブロードキヤストされるマルチキャスト情報の配信サービスを受けつつ、一連の処理を終了する。

一方、受信されるサービスに対応したフラグがオフである場合には、前回送信したサービス継続要求信号 (S 16参照）が無線基地局 20にて受信されなかつたとして、当該無線端末 10は、サービス継続要求信号の再送を行う（S 24)。そして、このサービス継続要求信号の再送を終えた後、無線端末 10は、一連の処理を終了する。

無線端末 10が上述した手順に従って処理を行う結果、例えば、無線基地局 2 0と無線端末 10との間では、図 12に示すシーケンスに従った通信が行われる。無線基地局 20からマルチキャスト情報の配信サービスが無線端末 10になされている過程で、前述した場合（図 11参照）と同様に、無線基地局 20からリセット状態フラグがオンされると（①）、即ち、各サ一ビスに対応したフラグ（受信済みフラグ）がオフされると、その各サービスに対応したフラグを表す信号が無線基地局 20から無線端末 10に所定タイミングで繰返し送信される（図 12 における破線参照）。その過程で、無線端末 10は、無線基地局 20からオン状態となるリセット状態フラグ（サービスに対応したフラグがオフ）を表す信号を受信すると（①）、ランダム時間 R1経過後にサービス要求継続信号を無線基地局 20に送信する（②）。そして、無線端末 10は、ランダム時間 Twaitの間、当該サービスに対応するフラグがォンになるかを監視する。

上記サービス要求信号が信号干渉や衝突など何らかの理由により（X印）、無線基地局 2 0に受信されず、そのランダム時間 Twait中に無線基地局 2 0からのサービスに対応したフラグがォン状態とならない場合には、そのランダム時間 T waitの経過後から更にランダム時間 R 2経過後に、無線端末 1 0はサービス要求継続信号を再送する（③）。この無線端末 1 0から再送されるサービス継続信号により無 I基地局 2 0にて管理される当該サービスに対応したフラグがオン状態となると、無泉端末 1 0は、そのオン状態のフラグを受信した後（④）、リセット状態フラグがオンになること（⑤）を監視する。

上記のように、無線端末 1 0から送信されるサービス継続要求信号が何らかの理由により無線基地局 2 0にて受信されない場合、無線端末 1 0からサービス継続要求信号が再送されるので、無線基地局 2 0にて管理される当該サービスに対応したフラグを確実にオン状態にすることができる。

上記のようなシステムおいて、リセット状態フラグのリセット周期 T_reset、即ち、マルチキャスト情報の全配信サービスに対応したフラグをリセットする周期 Treset> 上記ランダム時間 R l、 R 2及びランダム時間 Twaitの関係は、例えば、以下のようにして設定される。

ランダム時間 Twaitを固定にする場合、

1 reset 一 1 max 一 R 2 max ( 1 ) のように設定される。また、ランダム時間 Twaitを可変にする場合、

Twait= (Treset - R l max ) X R AT E ( 2 ) のように設定される。

Twaitを固定にして Treset周期毎に同一の値として運用する場合、 Twaitの最大時間は、上記（1 ) 式に従って演算される。従って、 Twaitの計算は、 R 2の最大値（R 2 max)として Treset — R 1より小さい値を設定してうえで、上記（ 1 ) 式を用いることによって実現することができる。

また、 Twaitを可変にして Treset毎に変える場合、（Treset — R 1 ) に一定の比率 R A T Eを乗じることにより得られる値を用いることも可能である。この場合、 R 1がランダム値であるため、 Twaitを可変にすることができる。上記（2 ) 式において RAT Eが大きければ R 2の最大値が小さくなり、再送時の衝突確立が高くなる。しかし、同一マルチキャスト情報の配信サービスを受けている他の無線端末からのサービス継続要求信号が送られてくる確率が高くなるので、再送の必要性が低くなるメリットがある。

一方、上記（2 ) 式において RAT Eが小さければ、同一マルチキャスト情報の配信サービスを受けている他の無線端末からのサービス継続要求信号と種 ί突する確率が高くなる。しかし、 R 2を大きくとれるので、サービス継続要求信号の再送時に、その同一マルチキャスト情報の配信サービスを受けている他の無線端末からのサービス継続要求信号との衝突の確率が低くなるというメリットがある。また、上記（2 ) 式における RAT Eを無線端末毎にユニークな値にすることにより、サ一ビス継続要求信号の衝突の確率を低減できるようになる。

上記例では、サービス継続要求信号の再送を 1回実行するようにしたが、このサービス継続要求信号の再送を複数回実行するように、各パラメータを変更することは容易に実現することができる。

即ち、

Treset=A X (Twait + R 2 max) ( 3 ) となるように Twait及び R 2 maxを設定することができる。ここで Aは、整数であり、再送回数を表す。

I GM Pのバージョン 1をサポートするネットワークに接続されている無線基地局であれば、 I GM Pルータがホストからレポートを待つ最大時間は 1 0秒であることから、無線基地局における Treset周期は、 1 0秒以内に設定することが妥当である。バージョン 2に対応するネットワークの場合は、 I GM Pル一夕がホストからレポートを待つ最大時間がメッセージ中にて指定されるので、当該 T reset周期は、その指定された時間内に設定することが妥当である。しかし、この T reset周期は、 I GMPのパラメ一夕と関係なく設定し、ルータに対しては無線基地局が I GMPに対応した動作を行うようにすることも可能である。更に、 I GM Pをサポートしないネットワークでのマルチキャスト情報の配信サービスを実施する場合であれば、この Treset周期は、無線基地局独自の値に設定することができる。なお、上記各例において、無線基地局は情報配信装置に対応する。

次に、本発明の第 2の実施の形態について説明する。

この例では、サービスエリアの各無線端末に対して各マルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルを報知するようにしている。これにより、各無線端末は、希望のマルチキャスト情報に対応した無線チャネルを利用することにより、そのマルチキャスト情報の受信が可能となる。

この第二の実施の形態に係るマルチキャストサービス提供システムの基本構成は、前述した例と同様に、図 5に示すようになり、また、無線基地局も図 6に示すように構成される。

本実施の形態では、情報配信制御部 2 4は、図 1 3に示すようなマルチキャスト情報チャネルテーブルによりマルチキャストサービスの管理を行っている。このマルチキャスト情報チャネルテーブルには、配信サービスを行っているマルチキャスト情報チャネルを識別するマルチキャストグル一プアドレスと、各マルチキャスト情報チャネルに対応したマルチキャスト情報の送信に使用される送信チャネル及び無線基地局 2 0内で管理される情報チャネル番号との関係が記述される。

配信サ一ビスを行っているマルチキャスト情報チャネルを識別するマルチキャストグループアドレスは、配信サービスの内容を識別しており、例えば、 I P (Internet Protocol) ネットワークのマルチキャストプロトコルである I GM P (Internet Group Management Protocol) で使用されるマルチキャストアドレスと同様のものである。しかし、無線基地局 2 0が I Pネットワーク以外のネットヮークに接続されている場合、マルチキャストサービスを提供するサーバ及びネットワークが識別できるアドレスであれば、マルチキャストグループアドレスとして用いることができる。

送信チヤネルは、無線基地局 2 0と各無線端末 1 0で識別できるチャネル識別子にて表され、マルチキャスト情報チャネルに対応したマルチキャスト情報を送信するためのチャネルを指定する。アクセス方式が例えば時分割多元接続方式（T D MA) の場合、無線フレーム内のタイムスロット番号及び周波数番号によりチャネル識別子が構成される。また、無線チャネルの識別に周波数やタイムスロッ卜を必要としないシステムや、他の識別子が必要なシステムもあり得る。このような場合には、システムに適した識別法に従つて無線チャネルを特定するための識別子を使用すればよい。

無線基地局 2 0と各無線端末との間の無線区間におけるチャネル割当ての状況に応じて送信チャネルを変更する場合には、このマルチキャスト情報チャネルテ一ブルの送信チャネルの項の記述が更新される。

情報チャネル番号は、無線基地局 2 0がマルチキャストグループアドレスに対して付与する番号であ。この情報チャネル番号は、無線基地局 2 0のサービスエリア E s内だけでユニークな番号であり、無線端末 1 0がハンドオーバ等で他のサービスエリアに移動して他の無線基地局への接続切替えがなされた場合には、新たな接続先の無線基地局にて管理される情報チャネル番号が用いられる。

この情報チャネル番号は、前述したようにマルチキャストグループアドレスに対応しており、無線基地局 2 0と各無線端末 1 0との間のマルチキャスト情報チャネル、即ち、配信サービスの内容の簡易な識別子として用いることができる。マルチキャストサービスを行う無線基地局 2 0は、例えば、図 1 4に示す手順に従って処理を行う。この処理は、主に無線基地局 2 0の情報配信制御部 2 4にて行われる。

無線基地局 2 0は、マルチキャストサービスを行っている状態及びそれを行つていない状態のいずれかの状態となる。図 1 4において、無線基地局 2 0がマルチキャストサービス中であるか否かが判定される（S 3 1 ) 。マルチキャストサ一ビスが行われている場合（S 3 1で Y E S ) 、そのサービス中のマルチキャスト情報チャネルに関する情報を示すマルチキャスト情報チャネルテーブル（図 1 3参照）の送信タイミングか否かが監視され（S 3 2 ) 、そのタイミングになると、当該マルチキャスト情報チャネルテーブルがサービスエリア E s内の全ての無線端末 1 0に対して報知される（S 3 3 ) 。

そして、マルチキャストサービス要求信号がいずれかの無線端末 1 0から受信されたか否かが判定される（S 3 4 ) 。いずれの無線端末 1 0からもマルチキヤストサービス要求信号が受信されない場合（S 3 4で N O) 、一連の処理が終了する。以後、無線端末 1 0からのマルチキャストサービス要求信号を受信しない限り、上述した処理（S 3 1〜S 3 4 ) が繰返し実行される。その結果、サービスエリア E s内の各無線端末 1 0は、無線基地局 2 0から送信されるマルチキヤスト情報テーブルを受信することにより、その時点で配信されるサービスの内容及ぴそのサービスを受けるための無線チャネルを知ることができる。

上記マルチキャスト情報テーブルの送信（S 3 3 ) は、無線基地局 2 0にて使用可能な無線チャネルを用いることによってなされる。この使用可能な無線チャネルとは、無線基地局 2 0が採用するチャネル割当て方法に従って決定される無線チャネルであればよい。このマルチキャスト情報チャネルテーブルの送信に用いられる無線チャネルは、例えば、止まり木チャネルを用いて無線基地局 2 0からサービスエリア E s内の各無線端末 1 0に報知される。各無線端末 1 0は、その報知された無線チャネルを用いて無線基地局 2 0からのマルチキャスト情報テ一ブルを受信する。

なお、マルチキャス卜情報チャネルテーブルを一定間隔の周期で無線基地局 2 0から送信することも可能である。この場合は、送信周期に関する制御情報も止まり木チャネルを用いて通知することができる。

また、マルチキャスト情報チャネルテーブルの送信に用いられる無線チャネルを固定することもできる。この場合、無線基地局 2 0と各無線端末 1 0との間で既知の無線チャネルを予め取り決めておけば、止まり木チャネルにマルチキャスト情報チャネルの送信に用いられる無線チャネルの情報を含める必要がない。図 1 4に戻って、無線基地局 2 0がマルチキャストサービスを行っていな状態 ( S 3 1において NO) 、または、上述した処理（S 3 1〜S 3 4 ) の過程で、新たにサービスを希望する無線端末からマルチキャストサ一ビス要求信号（マルチキャストグループアドレスを含む）を受信すると（S 3 4で Y E S ) 、上記マルチキャスト情報チャネルテーブル（図 1 3参照）を参照して要求に係るマルチキャストグループのサ一ビスが既に行われているか否かが判定される（S 3 5 )。もし、そのサービスが既に行われていれば（S 3 5で Y E S ) 、一連の処理を終了し、次にマルチキャストサービス要求信号を受信するまで、上述した処理（S 3 1〜S 3 4) を繰返し実行する。

一方、その要求に係るサービスがまだなされていない場合（S 3 5で N O) 、その要求に係るマルチキャストサービスを特定するマルチキャストグループアドレス、そのサービスに用いられる無線チャネル（送信チャネル）及び情報チヤネルが新たにマルチキャスト情報チャネルテーブルに登録されることにより、当該マルチキャスト情報チャネルテーブルが更新される（S 36) 。そして、無線基地局 20は、その決められた無線チャネルを用いて上記要求に係るサービスに対応したマルチキャスト情報の送信を開始する（S 37)。以後、上述した処理（S 31〜S 34) が繰返し実行される。その過程で、上記のように更新されたマルチキャス卜情報チャネルテーブルが無線基地局 20からサービスエリァ E s内の各無線端末 10に送信される（S 32、 S 33) 。

無線基地局 20が上述したような手順に従って処理を行ってマルチキャストサ一ビスを行っている過程で、各無線端末 10は、例えば、図 15に示す手順に従つて処理を行う。

図 15において、無線端末 10は、まず、止まり木チャネルを受信する（S4 1) 。無線基地局 20は、この止まり木チャネルを用いてシステムに関する各種制御情報と共に、無線基地局 20がマルチキャストサービスの提供中か否かを表す情報及びマルチキャストサービスの提供中の場合に上記マルチキャスト情報チャネルテーブルの送信に用いられる無線チャネルやその送信周期などに関する情報を送信している。

無線端末 10がマルチキャストサ一ビスの受信を希望する場合（S 42で YE S) 、自端末が無線基地局 20から既に何らかのマルチキャストサービスを受けているか否かが判定される（S43) 。自端末がまだ無線基地局 20からマルチキャストサービスを受けていない場合（S 43で NO) 、更に、上記止まり木チャネルにて報知される情報に基づいて無線基地局 20がマルチキャストサービスの提供中であるか否かが判定される（S44) 。無線基地局 20がマルチキャストサービスの提供中である場合（S 44で YES) 、上記止まり木チャネルにて報知されたマルチキャスト情報チャネルテーブルの送信周期に基づいて当該マルチキャスト情報チャネルテーブルの受信タイミングであるか否かが判定される (S 45) 。そのタイミングになると、上記止まり木チャネルにて報知された無線チャネルを用いて無線基地局 20から送信されるマルチキャスト情報チャネルテーブルが受信される（S46) 。

無線端末 10は、このマルチキャスト情報チャネルテーブルを受信すると、そのマルチキャスト情報テーブルに自端末で希望するマルチキャスト情報チャネル (マルチキャストグループ）が登録されているか否かを判定する（S47) 。この希望するマルチキャスト情報チャネルが登録されている場合、即ち、希望するマルチキャスト情報チャネルの配信サ一ビスが既に行われている場合（S 47で YES) 、無線端末 10は、当該マルチキャスト情報チャネルテーブルにおいて当該希望するマルチキャスト情報チャネルに対応した送信チャネルを用いてマルチキャスト情報チャネルの配信情報（マルチキャスト情報）を受信する（S 48)。上記の処理の過程で、無線端末 10が既に何らかのマルチキャストサービスを受けている場合（S43で YES)、そのサービスを受けつつ、上述した手順（S 45〜S 48) に従って、マルチキャスト情報を受信するための無線チャネルを用いてその新たな要求に係るマルチキャスト情報チャネルの配信情報が受信される。

また、一方、無線基地局 20がマルチキャストサービスの提供中でない場合（S 44で NO) 、または、無線基地局 20がマルチキャストサービスの提供中であつても希望するマルチキャスト情報チャネルのサービスを行っていない場^ (S 47で NO) 、無線端末 10は、その希望するマルチキャスト情報チャネルについてのマルチキャストサービス要求信号を無線基地局 20に送信し（S 49) 、無線基地局 20がその希望されるマルチキャスト情報チャネルのサービスを開始するのを待つ。そして、無線端末 10は、そのマルチキャストサービス要求信号により更新された（図 14における S 34〜S 36参照）.マルチキャスト情報チャネルテーブルを無線基地局 20から受信すると（S46) 、そのマルチキャスト情報チャネルテーブルにて指定される無線チャネル（送信チャネル）を用いて新たなマルチキャスト情報の配信情報を受信する（S47、 S48) 。

上記のように、無線端末 10は、止まり木チャネルを用いて報知される無線チャネルにてマルチキャスト情報チャネルテーブルを無線基地局 20から受信するようにしているので、無線基地局 20においてマルチキャスト情報チャネルテ一プルを送信すべき無線チャネルを変更しても、無線端末 10は、常にマルチキヤスト情報チャネルテーブルを受信できる。また、無線基地局 2 0においてマルチキャスト情報チャネルの情報（マルチキャスト情報）を送信すべき送信チャネルが変更になっても、その変更がマルチキャスト情報チャネルテーブルに反映されるので、無線端末 1 0は、そのマルチキャスト情報チャネルテーブルにて指定された無線チャネルにて希望のマルチキャスト情報チャネルの配信情報を受信することができる。

なお、図 1 5に示す手順に従った処理において、無線端末 1 0がマルチキャストサービスを希望しない場合（S 4 2で NO) 、そのまま一連の処理は終了する。その結果、マルチキャストサービスを特に希望しない無線端末 1 0は、止まり木チャネルを受信する状態を継続する（S 4 1、 S 4 2 ) 。

図 1 4に示す手順に従つた無線基地局 2 0の処理及び図 1 5に示す手順に従つた無線端末 1 0での処理により、上記システムでは、マルチキャスト情報は図 1 6に示すように無線基地局 2 0から無線端末 1 0に配信されることになる。即ち、止まり木チャネルで報知される送信チャネル①を用いてマルチキャスト情報チヤネルテーブルが無線端末に送信され、更に、そのマルチキャスト情報チャネルテ一ブルに登録された送信チャネル②を用いてそのマルチキャスト情報チャネルテ一ブルに登録されたマルチキャスト情報チャネル（マルチキャストグループ）の配信情報が無線端末 1 0に送信される。

上記のようなシステムでは、マルチキャストサービスを行う無線基地局 2 0は、マルチキャストサービスの提供中に、マルチキャスト情報チャネルに対応したマルチキャスト情報をサービスエリア E s内で受信している全ての無線端末がそのマルチキャストサービスの継続を希望しなくなった場合、そのマルチキャストサ一ビスを中止するため、例えば、図 1 7に示す手順に従って処理を行う。

この処理では、前述した第一の実施の形態で用いたフラグ状態リセットの信号に対応したサービス継続確認信号と、サービス継続要求信号に対応した応答信号を無線基地局 2 0と無線端末 1 0との間で送受信するようにしている。

図 1 7において、サービス継続確認信号の送信タイミングであるか否かが判定される（S 5 1 ) 。このサービス継続確認信号の送信タイミングであると判定されると、無線基地局 2 0からサ一ビス継続確認信号がサービスエリア E s内の各無線端末 1 0に送信される（S 5 2 ) 。その後、応答待ち時間が設定されるタイマがスタートされる（S 5 3 ) 。この状態で、当該タイマがタイムアウトしたか否かが判定されつつ（S 5 4 ) 、いずれかの無線端末から当該サービス継続確認信号に対する応答信号が受信されるか否かが判定される（S 5 5 ) 。ここで、上記タイマのタイムァゥト前にいずれかの無線端末からその応答信号を受信すると、無線基地局 2 0は、その応答信号に係るマルチキャスト情報チャネルの配信サービスを継続した状態にする（S 5 6 )。上記タイマがタイムアウトするまでの間、無線端末から各サービスに関するサービス継続確認信号に対する応答信号を受信する毎に、その応答信号に係るマルチキャスト情報チャネルの配信サービスを継続した状態にする（S 5 4、 S 5 5、 S 5 6 )。

一方、上記タイマがタイムアウトすると（S 5 4で Y E S ) 、サービス継続確認信号に対して応答信号の返送がなかつたマルチキャスト情報チャネルの配信サ一ビスを中止する（S 5 7 ) 。そして、この中止したマルチキャスト情報チヤネルに関する情報をマルチキャスト情報チャネルテーカレ（図 1 3参照）から削除することにより、当該マルチキャスト情報チャネルテーブルの更新を行う（S 5 8 )。

無線基地局 2 0における上記サービス継続確認信号の送信は、次のように行うことができる。

例えば、止まり木チャネルにおいて、サービスの継続を確認しょうとするマルチキャストグループアドレスをサービス継続確認信号として記述することができる。この場合、無線端末は、止まり木チャネルを該サービス継続確認信号の送信周期毎に受信することになる。

また、マルチキャスト情報チャネルテ一ブルの送信チャネルと同一の送信チヤネルを用いてサービス継続確認信号を送信することができる。この場合、マルチキャス卜情報チャネルテーブルの送信周期と同一の周期でサービス継続確認信号が送信される。また、この場合、図 1 8に示すように、サービス継続確認信号としてのフラグをマルチキャスト情報チャネルテーブルに含めることができる。マルチキャスト情報チャネルテ一プルを送信する際に、サービスの継続を確認するタイミングとなるマルチキャストグループに対応したフラグは「1」にセ、ソトされ、そのタイミングでないマルチキャストグループに対応したフラグは「0」にリセットされる。

このように上記フラグ情報を含めたマルチキャスト情報チャネルテーブルをサ一ビス継続確認信号として各無線端末に送信する場合、前述した第一の実施の形態と同様に、各無線端末は、マルチキャスト情報の受信を継続する際に、そのフラグ情報の状態に基いて、サービス継続要求信号を送信する必要があるか否かを判定することができる。

更に、マルチキャスト情報テーブルとは独立に別の無線チャネルを用いてサービス継続確認信号を送信することもできる。この場合、サービス継続確認信号の送信周期も独立に設定することが可能であり、例えば、止まり木チャネルにて該サ一ビス継続確認信号の送信チャネルの指定がなされる。

上記のようにして無線基地局から送信されるサービス継続確認信号を受信する各無線端末は、例えば、図 1 9に示す手順に従って処理を行う。

図 1 9において、サ一ビス確認信号を受信したときに（S 6 1で Y E S ) 、現在受けているマルチキャストサービスの継続を希望する場合 ( S 6 2で Y E S )、無線端末は、ランダムな時間設定が可能なランダムタイマをスタートさせる（S 6 3 ) 。そして、そのランダム時間の設定されたランダムタイマがタイムアウトすると（S 6 4で Y E S ) 、応答信号を無線基地局 2 0に送信する。

無線基地局 2 0から送信されるサービス継続確認信号が、特定のマルチキャスト情報チャネルに対しての信号であっても、無線基地局 2 0がサービス提供中の全てのマルチキャスト情報チャネルに対しての信号であっても、応答信号には、サービスを希望する全てのマルチキャスト情報チャネルを特定するための識別子 (マルチキャストグル一プアドレスまたは情報チャネル番号など）が含まれる。更に、マルチキャストサービスを受けている無線端末が積極的にそのサービスの受信を中止する場合、例えば、図 2 0に示す手順に従って処理を行う。即ち、無線基地局 2 0から送信されるマルチキャスト情報チャネルに対応したマルチキャスト情報の受信を中断し（S 7 1 ) 、サービス受信中止信号を無線基地局 2 0 に送信する（S 7 2 ) 。このサービス受信中止信号には、サービスの受信を中止する全てのマルチキャスト情報チャネルを特定する識別子（マルチキャストグル —プアドレスまたは情報チャネル番号など）を含む。

このようなサービス受信中止信号をいずれかの無線端末から受信した無線基地局 2 0は、そのサービス受信中止信号に含まれる識別子（マルチキャストグル一プアドレスまたは情報チャネル番号など）で特定されるマルチキャスト情報チヤネルについてのサービス継続確認信号をサービスエリア E s内の各無線端末に送信し、図 1 7に示す手順に従ってサービス継続の必要性について確認する。そして、いずれの無線端末からも応答信号が受信されなければ、無線基地局 2 0は、そのマルチキャスト情報チャネルのサービスを中止する。

上述した例において、無線端末 1 0から無線基地局 2 0に送信される制御信号は、サービス要求信号、応答信号、サービス受信中止信号の 3つである。これらの信号は、無線端末の電源投入時、最初に無線基地局 2 0にアクセスする際に用いられるランダムアクセスチャネル、もしくはュニキャスト通信中であればパケット中のユーザデータや制御情報送信用チャネルを用いて送信することができる。また、上記の例では、無線基地局 2 0から無線端末 1 0への下り信号のァクセス方式として時分割多元接続方式（TDMA) を用いたが、符号分割多元接続方式（C DMA) も、識別子を拡散符号などに代えるだけで同様に適用できる。なお、本実施の形態においても、無線基地局 2 0が情報配信装置となる。

更に、本発明の第 3の実施の形態について説明する。

この例では、情報のマルチキャスト配信を受けながら無線端末となる移動機がサービスエリアをまたがって移動する際（ハンドオーバの際）に、移動機の配信元となる基地局のスムーズな切替を行えるようにしている。

本実施の形態に係るマルチキヤストサービス提供方法が適用されるシステムは、例えば、図 2 1に示すように構成される。

同図に示すマルチキャストサービス提供システムは、無線基地局 1 1 0、無線端末 1 2 0により構成される。無線基地局 1 1 0は、例えば I P網等の基幹網を経由して提供される情報（マルチキャストデータ）をその無線エリア内に存在する無線端末 1 2 0に送信（配信）する。無線端末 1 2 0は、例えば携帯電話機や通信機能を有するパーソナルコンピュータ端末（P C端末）であり、無線基地局から配信されるマルチキャストデータを受信しており、移動が生じた場合に通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替える。

無線基地局 1 1 0は、ネットワークインタフェース 1 1 1、無線リンク制御装置 1 1 2、送受信機 1 1 3、アンテナ 1 1 4、無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5、無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6、入出力装置 1 1 7を有する。

ネットワークインタフェース 1 1 1は、 O S I参照モデル第 3層に関する制御を行う。具体的には通信プロトコルに T C P Z I Pを用いた場合、ネットワークィンタフェース 1 1 1は、 I Pパケットの組み立て及び分解や、マルチキャストアドレスの取り出し及び挿入を行う。

無線リンク制御装置 1 1 2は、 O S I参照モデル第 2層に関する制御を行う。具体的には無線リンク制御装置 1 1 2は、マルチキャストデータを挿入するデー夕チャネルや各種制御チャネルを組み合わせた無線フレームの組み立て及ぴ分解を行う。

送受信機 1 1 3は、 O S I参照モデル第 1層に関する制御を行う。具体的には送受信機 1 1 3は、無線リンク制御装置 1 2からのべ一スパンド信号を無線信号に変換してアンテナ 1 1 4から送信したり、アンテナ 1 1 4からの無線信号をべ一スパンド信号に変換することにより、無線信号の送受信を行う。

無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5は、後述する無線端末 1 2 0のマルチキャス卜制御装置と協調してマルチキャストのための制御を行う。また、無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5は、無線端末 1 2 0がマルチキャストデータを受信するために必要な情報であるマルチキャスト管理表を生成する。マルチキャスト管理表の詳細については後述する。

無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5に対してマルチキャストデータの配信を指示したり、無線端末 1 2 0に対してマルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルを通知する制御を行う。具体的には無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、基幹網からネットワークインタフェースを経由して得られるマルチキャストアドレスや、無線リンク制御装置 1 1 2から得られるリンク制御に関する情報を基に、無線端末 1 2 0がその相手方となる無線基地局を切り替えるためのハンドオーバ制御を行うとともに、送受信機 1 1 3に対してマルチキャストに用いられる無線チャネルを指示する。

また、無泉基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、ネットヮ一クイン夕フエース 1 1 1とこれに繋がる基幹網を経由して隣接する無線基地局との間でマルチキャスト管理表を交換し、無線端末 1 2 0に対して自局及び隣接する無線基地局のマルチキャスト管理表を報知するために無線リンク制御装置 1 1 2を制御する。

—方、無 ϋ端末 1 2 0は、アンテナ 1 2 1、送受信機 1 2 2、無線リンク制御装置 1 2 3、ュ一ザイン夕フエ一ス 1 2 4、入出力装置 1 2 5、無線端末側マルチキャスト制御装置 1 2 6、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7を有する。送受信機 1 2 2及び無線リンク制御装置 1 2 3は、それぞれ無線基地局 1 1 0 内の送受信機 1 1 3及び無線リンク制御装置 1 1 2と同等の動作を行う。但し、送受信機 1 2 2は、無線基地局 1 1 0から送信される信号の電界強度の測定も併せて行う。

ユーザインタフェース 1 2 4は、無線リンク制御装置 1 2 3からの信号について T C P / I Ρプロトコルを終端し、入出力装置 1 2 5とのインタフェースをとる。入出力装置 1 2 5は、音声や画像等の入出力を行うものであり、ディスプレィ、スピーカ、マイク、各種キーボード、外部接続端子等から構成される。

無線端末側マルチキャス卜制御装置 1 2 6は、ユーザィンタフエース 1 2 4から得られる情報に基づいて、無線リンク制御装置 1 2 3を経由して無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5と通信しながら、マルチキャストのための制御を行う。

無線端末側ハンドォーノ制御装置 1 2 7は、ハンドオーバ契機の検出、移動先の無線基地局の選択、移動先の無線基地局に対するマルチキャストデータの配信要求、及び、移動先の無線基地局におけるマルチキャスト管理表の取得を行う。具体的には無線端末側ハンドォ一パ制御装置 1 2 7は、送受信機 1 2 2力、ら得られる電界強度に関する情報と無線リンク制御装置 1 2 3から得られるリンク制御に関する情報とを基に、無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6と同期を取つてハンドオーバを行う。また、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、送受信機 1 2 2に対してマルチキャストに用いられる無線チャネルを指示する。以下、上述した機能を実現する実施例として、無線端末が移動先の無線基地局に対して、直接に又は移動元の無線基地局を経由してマルチキャストデータの配信を要求し、更にマルチキャストに使用される無線チャネルを特定するための情報を取得して、移動時に通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることを可能とした第 1実施例と、無線基地局が自局のマルチキャスト管理表とともに隣接する無線基地局のマルチキャスト管理表を無線端末に通知し、無線端末が移動先の無線基地局が配信しているマルチキャストデータを予め確認して、移動時に通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることを可能とした第 2実施例について説明する。

まず、第 1の動作例について説明する。この第 1の動作例における動作概念図を図 2 2 ( a ) 、（b ) に、動作フローを図 2 3に示す。図 2 2 ( a ) に示すように移動元の無線基地局 1 1 0— 1の無線ゾーン Z 1内の無線端末 1 2 0— 1が、移動元の無線基地局 1 1 0— 1からのマルチキャストデータを受信中に、図 2 2 ( b ) に示すように移動先の無線基地局 1 1 0— 2の無線ゾーン Z 2内に移動する場合を考える。

この場合には、図 2 3の動作フローに示すように、無線端末 1 2 0— 1がマルチキャストデータを受信中に（S 8 1 ) 、無線ゾーン Z 1内から無線ゾーン Z 2 内に移動すると（S 8 2 ) 、無泉端末 1 2 0— 1において、移動先の無線基地局 1 1 0一 2からの信号の受信強度が、移動元の無線基地局' 1 1 0 - 1かちの信号の受信強度よりも大きくなる。このとき、無線端末 1 2 0—1に内蔵される無線端末側八ンドオーバ制御装置 1 2 7は、定期的に受信している止まり木チャネルの受信強度に基づいて、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からの止まり木チャネルの受信強度が、移動元の無線基地局 1 1 0— 1からの止まり木チャネルの受信強度より大きくなつた時点を、ハンドオーバの契機と判断する（S 8 3 ) 。

ハンドオーバの契機である場合には、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7 は、通信の相手方となる無線基地局を移動元の無線基地局 1 1 0—1から移動先の無線基地局 1 1 0— 2に切り替えるための切替要求信号を、無線リンク制御装置 1 2 3を経由して移動先の無線基地局 1 1 0— 2に送信する（S 8 4) 。

切替要求信号には、電界強度から判断される移動先の無線基地局 1 1 0— 2を指定する情報、無線端末 1 2 0 _ 1が受信を希望するマルチキャストデータを指定する情報、発信元の無線端末 1 2 0— 1を明示する情報等が含まれている。この切替要求信号の送信には、送信先である移動先の無線基地局 1 1 0 _ 2が用意するランダムアクセスチヤネルが使用される。ランダムアクセスチャネルに関する情報は、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からの止まり木チャネルから得ることができる。

移動先の無線基地局 1 1 0— 2に内蔵される無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、無線端末 1 1 0 - 1からの切替要求信号を受信し、無線基地局 1 1 0— 2がこの切替要求信号で指定されるマルチキャス卜データを配信していない場合には、新たにそのマルチキャストデータを配信するように、無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5を制御する。無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5は、このような制御の下、無線端末 1 2 0— 1が受信を希望するマルチキヤストデ一夕の配信を開始する（S 8 5 ) 。なお、無線基地局 1 1 0— 2がこの切替要求信号で指定されるマルチキャストデータを既に配信している場合には、このような無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6による無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5に対する制御は行われない。

更に無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、配信が開始された又は既に配信している、無線端末 1 2 0— 1が受信を希望するマルチキャストデータを指定する情報と該マルチキャス卜データの配信に使用される無線チャネルを指定する情報とを含んだ切替応答信号を、無線リンク制御装置 1 1 2を経由して、切替要求信号を送信した無線端末 1 2 0— 1に送信する（S 8 6 ) 。

無線端末 1 2 0— 1に内蔵される無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、この切替応答信号に従って、無線チャネルの切替を制御する。これにより、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からマルチキャストデータの受信を開始する（S 8 7 ) 。

上述した一連の動作により、無線端末 1 2 0— 1は、移動元の無線基地局 1 1 0 - 1の無線ゾ一ン Z 1内から移動先の無線基地局 1 1 0— 2の無線ゾーン Z 2 内に移動しても、通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることができる。ところで、図 2 3に示した動作フローの S 4において、無線端末 1 2 0—1が切替要求信号を移動元の無線基地局 1 1 0— 1に送信する構成としても良い。また、無線基地局 1 1 0— 2が切替要求信号を受信する機会を増やして確実に受信することができるようにするために、無線端末 1 2 0— 1が切替要求信号を移動元の無線基地局 1 1 0— 1と移動先の無線基地局 1 1 0— 2の双方に送信する構成としても良い。

無線端末が移動元の無線基地局 1 1 0— 1に切替要求信号を送信する場合、その切替要求信号の中に、移動先の無線基地局 1 1 0— 2を特定する情報を含めておく必要がある。このような場合、移動元の無線基地局 1 1 0— 1が切替要求信号を受信したときに、これに内蔵される無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、その切替要求信号に従い、ネットワークインタフェース 1 1 0と基幹網を経由して移動先の無線基地局 1 1 0— 2へ切替要求信号を転送するようにする。なお、無線端末 1 2 0— 1が切替要求信号を移動元の無線基地局 1 1 0— 1と移動先の無線基地局 1 1 0— 2の双方に送信する場合には、移動先の無線基地局 1 1 0— 2は、受信した 2つの切替要求信号の一方を選択する必要がある。具体的な選択方法としては、受信した 2つの切替要求信号のうちビット誤り率の低い方を選択する方法等がある。

また、無線基地局が切替要求信号を受信する機会を増やして確実に受信することができるようにするために、無線端末 1 2 0— 1は、切替要求信号を送信してから所定時間経過しても切替応答信号を受信できなかった場合には、再度切替要求信号を送信する構成にしても良い。また、無線端末 1 2 0—1は、予め切替要求信号を複数回送信する構成にしても良い。更には、無線端末 1 2 0— 1は、切替要求信号を複数回送信するようにし、その複数回の送信から所定時間経過しても切替応答信号を受信できなかった場合には、再度、切替要求信号を複数回送信する構成にしても良い。

このように本動作例では、無線端末 1 2 0— 1は、無線ゾーンをまたがって移動した場合に、移動先の無線基地局 1 1 0 _ 2に対して配信要求を送信すれば、その配信要求に応じて、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からマルチキャストデ一夕と、そのマルチキャストデータを指定する情報及び該マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルを指定する情報とを含んだ切替応答信号が送信されるため、移動時において通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることが可能となる。

なお、本動作例において、複数の無線端末が同時に切替要求信号を送信することにより、これらの信号が衝突することを防止するために、無線端末が、移動先の無線基地局の止まり木チヤネルからマルチキャスト管理表が報知される夕イミングを知り、そのマルチキャスト管理表が所定時間内に報知される場合には、そのマルチキャスト管理表を受信する。そして、無線端末は、そのマルチキャスト管理表の内容に、継続して受信したいマルチキャストデ一夕が含まれていない場合に限って、切替要求信号を送信するようにしても良い。一方、マルチキャスト管理表の内容に、継続して受信したいマルチキャストデータが含まれている場合には、無線端末は、切替要求信号を送信することなく、その内容に従ってマルチキャストデータを受信する。

次に、第 2の動作例について説明する。第 2の動作例における動作概念図を図 2 4 ( a ) 、 ( b) に示す。また、図 2 5に本動作例において使用されるマルチキャスト管理表の一例を、図 2 6に動作フローを示す。

まず、本実施例で用いられるマルチキャスト管理表について説明する。図 2 4 ( a) において、移動元の無線基地局 1 1 0— 1は、自局に隣接する無線基地局 1 1 0— 2〜 1 1 0— 7が配信しているマルチキャストデータに関する情報を、当該無糸泉基地局 1 1 0— 2〜 1 1 0— 7から受信し、これらと自局が酉 3信しているマルチキャストデータに関する情報とを含んだマルチキャスト管理表を、周期 T _tで無線ゾーン Ζ 1に報知する。無線端末 1 2 0— 1〜 1 2 0— 3は、この移動元の無線基地局 1 1 0— 1から送信される情報を受信する。

図 2 5に示すマルチキャスト管理表において、 1列目の無線基地局番号は、無線基地局 1 1 0— 1〜： 1 1 0— 7を特定する情報である。各無線基地局 1 1 0— 1〜 1 1 0— 7には、 1〜 7の無線基地局番号が対応付けられている。

2列目の番組名は、各マルチキャストデータを特定する情報である。各マルチキャス卜データには、番組名として固有の I Pアドレス（マルチキャストァドレス）が対応付けられている。図 2 5の例では、無線基地局 1 1 0— 1は 3種類のマルチキャストデータを配信しており、無線基地局 1 1 0— 7は 2種類のマルチキャストデータを配信している。

3列目の無線チャネル番号は、 2列目の番組名で特定されるマルチキャストデ —夕の配信に使用される、キャリア周波数、無線スロット、拡散符号等の無線チャネルを特定する情報である。各無線チャネルには、固有の無線チャネル番号が対応付けられている。

4列目の配信確認 1及び 5列目の配信確認 2は、無線基地局 1 1 0が自局の無線ゾーン内の無線端末 1 2 0に対し、マルチキャストデータの配信の停止を問い合わせるために用いられる。

具体的には、無線端末 1 2 0は、無線基地局 1 1 0から配信されるマルチキヤストデ一夕の中に配信が不要になったマルチキャストデータがある場合には、その不要になったマルチキャストデータを指定する情報を含んだ配信不要通知を無線基地局 1 1 0に送信する。配信不要通知を受信した無線基地局 1 1 0は、自局の無線ゾーン内の無線端末 1 2 0に対して配信停止の可否を問い合わせるために、その配信不要通知により指定されたマルチキャストデータに関する配信確認 1の値を「1」に設定し、それ以外のマルチキャストデータに関する配信確認 1の値を「0」に設定したマルチキャスト管理表を報知する。

無線端末 1 2 0は、受信したマルチキャスト管理表において、自らが受信中のマルチキャストデータに関する配信確認 1の値が「1」であれば、ランダムタイマを予め定められた所定時間内の任意の値に設定し、このランダムタイマがタイムアウトしたタイミングで、受信中のマルチキャストデータを指定する情報を含んだ応答信号を、無線基地局 1 1 0に対し送信する。

無線基地局 1 1 0は、所定の応答期限内に応答信号を受信した場合には、その応答信号に対応するマルチキャストデータ、即ち配信確認 1の値が「1」に設定されたマルチキャストデータの配信を継続し、応答信号を受信しなかった場合には、配信を中止する。

ところで、伝搬環境の劣ィヒゃ無線端末の電源断等により、無線基地局 1 1 0が無線端末 1 2 0からの配信不要通知を受信することができない場合がある。この場合には、不要なマルチキャストデータの配信が継続されてしまい、無線リソースの有効利用を図ることができない。そこで、無線基地局 1 1 0は、無線ゾーン内の無線端末 1 2 0に対し、自らが配信している全てのマルチキャストデータについて、配信停止の可否を問い合わせるようにする。

具体的には、無線基地局 1 1 0は、マルチキャスト管理表の報知周期 T _tの N 倍の周期 T _q毎に、配信確認 2の値を「1」に設定したマルチキャストデ一タを報知する。無線端末 1 2 0は、受信したマルチキャストデータの配信確認 2の値が「1」であり、且つ、マルチキャストデータを受信中であれば、ランダムタイマの値を T。より短い任意の時間に設定し、このランダムタイマがタイムアウトしたタイミングで、受信中のマルチキャストデータを指定する情報を含んだ応答信号を、無線基地局 1 1 0に対し送信する。

無線基地局 1 1 0は、この応答信号により指定されていたマルチキャストデー夕については、次の周期 T _Qが経過するまで配信を継続する。一方、無線基地局 1 0は、上記配信確認 2の値を「1」に設定したマルチキャストデータの報知から T _q経過後に、それまでに指定されていなかったマルチキャストデータについては配信を中止する。

図 2 5に示すマルチキャスト管理表は、無線基地局 1 1 0に内蔵される無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6が、ネットワークインタフェース 1 1を経由して隣接する無線基地局 1 1 0との間でマルチキャスト管理表の授受を定期的に行い、得られた隣接する無線基地局 1 1 0のマルチキャスト管理表を、自局のマルチキャスト管理表に挿入することにより生成される。

次に、具体的な動作について説明する。図 2 4 ( a ) に示すように移動元の無線基地局 1 1 0— 1の無線ゾーン Z 1内の無線端末 1 2 0— 1が、移動元の無線基地局 1 1 0— 1からのマルチキャストデータを受信中に移動先の無線基地局 1 1 0 - 2の無線ゾーン Z 2内に移動する場合を考える。

この場合には、図 2 6の動作フローに示すように、無線端末 1 2 0 _ 1がマルチキャストデータ Aを受信するとともに、周期 T _tでマルチキャスト管理表を受信中に（S 9 1 ) 、無線ゾーン Z 1内から無線ゾーン Z 2内に移動すると（S 9 2 ) 、無線端末 1 2 0— 1において、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からの信号の受信強度が、移動元の無線基地局 1 1 0— 1からの信号の受信強度よりも大きくなる。このとき、無線端末 1 2 0— 1に内蔵される無線端末側八ンドオーバ制御装置 1 2 7は、定期的に受信している止まり木チャネルの受信強度に基づいて、移動先の無線基地局 1 1 0 — 2からの止まり木チャネルの受信強度が、移動元の無線基地局 1 1 0— 1からの止まり木チャネルの受信強度より大きくなった時点を、ハンドオーバの契機と判断する（S 9 3 ) 。

ハンドオーバの契機である場合には、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7 は、最新のマルチキャスト管理表を参照し、受信中のマルチキャストデータ Aが移動先の無線基地局 1 1 0— 2の無線ゾーン Z 2において配信されているか否かを確認する（S 9 4 ) 。

受信中のマルチキャストデ一夕 Aが無線ゾーン Z 2において配信されていない場合（S 9 4で N O) には、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、通信の相手方となる無線基地局を移動元の無線基地局 1 1 0— 1から移動先の無線基地局 1 1 0— 2に切り替えるための切替要求信号を、無線リンク制御装置 1 2 3を経由して移動先の無線基地局 1 1 0— 2に送信する（S 9 5 ) 。このとき、無線端末側ハンドォ一パ制御装置 1 2 7は、切替要求信号を、移動先の無線基地局 1 1 0— 2に直接送信するようにしても良く、また、移動元の無線基地局 1 1 0— 1を介して移動先の無線基地局 1 1 0— 2に送信するようにしても良い。

移動先の無線基地局 1 1 0— 2に内蔵される無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、図 2 4 ( b ) に示すように、切替要求信号を受信し、この切替要求信号に従って、マルチキャストデータ Aを配信するように、自局の無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5を制御する。無線基地局側マルチキャスト制御装置 1 1 5は、このような制御の下、マルチキャストデータ Aの配信を開始する（S 9 6 ) 。更に無線基地局側ハンドオーバ制御装置 1 1 6は、切替要求信号を送信した無線端末 1 2 0 - 1に対して、無線リンク制御装置 1 1 2を経由して切替応答信号を送信する（S 9 7 ) 。

無線端末 1 2 0— 1に内蔵される無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、この切替応答信号に従って、無線チャネルの切替を制御する。これにより、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、移動先の無線基地局 1 1 0 _ 2カらマルチキャストデータ Aの受信を開始する（S 9 8 ) 。また、受信中のマルチキャストデ一夕 Aが無線ゾーン Z 2において配信されている場合（S 9 4で Y E S ) には、無線端末 1 2 0 _ 1に内蔵される無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、マルチキャスト管理表に従って、無線チャネルの切替を制御する。これにより、無線端末側ハンドオーバ制御装置 1 2 7は、移動先の無線基地局 1 1 0— 2からマルチキャストデータ Aの受信を開始する（S 9 9 ) 。

上述した一連の動作により、無線端末 1 2 0— 1は、移動元の無線基地局 1 1 0 - 1の無線ゾーン Z 1内から移動先の無線基地局 1 1 0— 2の無線ゾーン Z 2 内に移動しても、通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることができる。

なお、第 1実施例の場合と同様に、図 2 6に示した動作フローの S 9 5において、無線端末 1 2 0 — 1が切替要求信号を移動元の無線基地局 1 1 0— 1に送信する構成としても良い。また、無線端末 1 2 0— 1が切替要求信号を移動元の無線基地局 1 1 0— 1と移動先の無線基地局 1 1 0 — 2の双方に送信する構成としても良い。

更には、無線端末 1 2 0—1は、切替要求信号を送信してから所定時間経過しても切替応答信号を受信できなかった場合には、再度切替要求信号を送信する構成にしても良い。また、無線端末 1 2 0— 1は、予め切替要求信号を複数回送信する構成にしても良い。また、無線端末 1 2 0— 1は、切替要求信号を複数回送信するようにし、その複数回の送信から所定時間経過しても切替応答信号を受信できなかった場合には、再度、切替要求信号を複数回送信する構成にしても良い。このように、本実施例では、無線端末 1 2 0— 1が無線ゾーンをまたがって移動する場合に、移動元の無線基地局 1 1 0— 1から報知されるマルチキャスト管理表に、移動先の無線基地局 1 1 0— 2が配信しているマルチキャストデータに関する情報が含まれている。このため、無線端末 1 2 0— 1は、予め移動先の無線基地局 1 1 0— 2が配信するマルチキャストデータを認識することができ、希望するマルチキャストデータを該移動先の無線基地局 1 1 0— 2が配信していれば、配信要求を送信することなく、直ちにマルチキャストデータを受信する。従つて、無線端末 1 2 0—1は、移動時において通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることが可能となる。

上述の如く本発明によれば、マルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報の状態に基づいて無線端末はサ一ビス継続要求信号を情報配信装置に対して送信するか否かを決めることができる。また、情報配信装置は、サービス継続管理手段での管理状態に基づいてマルチキャスト情報の配信サービスを継続すべきか否かを決めることができる。そのため、情報配信装置は、サ一ビスエリァ内の無線端末に対し無線区間を介して的確にマルチキヤスト情報の配信サービスを行えるようになる。

また、本発明によれば、マルチキャスト情報の配信サービスに用いられる無線チャネルは、情報配信装置から報知される無線チャネルだけにすることができ、また、その無線チャネルにて配信サービスは、その報知された無線チャネルに対応したマルチキャスト情報だけとすることができる。従って、無線リソースの有効的な利用が図れると共に、各端末において必要とするマルチキャスト情報の配信サービスだけを受けることができるようになる。

更に、本発明によれば、無線端末は、通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、移動先の無線基地局に対して配信要求を送信するだけで、該配信要求に応じて、移動先の無線基地局からマルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報が送信されるため、従来よりも移動時において通信の相手方となる無線基地局を迅速に切り替えることが可能となる。

Claims

請求の範囲

1 . 情報配信装置から無線区間を介してサービスエリァ内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービス提供システムにおいて、

無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスの継続を要求するためのサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するサービス継続要求手段を有し、該情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末から上記サービス継続の要求がなされたか否かを管理するサービス継続管理手段を有し、

該情報配信装置は、該サービス継続管理手段にて管理されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報を無線端末に送信するようにしたマルチキャストサービス提供システム。

2 . 請求項 1に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

サービス継続管理手段は、その管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセットする管理状態リセット手段を有するマルチキャストサービス提供システム。

3 . 請求項 2に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記管理状態リセット手段は、当該管理状態のリセット動作を所定周期毎に行うようにしたマルチキャストサ一ビス提供システム。

4 . 請求項 2又は 3に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされていない状態を表すとき、上記サ一ビス継続要求手段がサ一ビス継続要求信号を情報配信装置に送信するように制御する継続要求制御手段を有するマルチキャストサービス提供システム。

5 . 請求項 4に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記継続要求制御手段は、マルチキャスト情報の配信サ一ビスに対して継続要求がなされていない状態を表す当該情報を情報配信装置から受信してから第一のランダム時間経過後に上記サ一ビス継続要求信号が送信されるように上記サ一ビス継続要求手段を制御するようにしたマルチキャストサ一ビス提供システム。

6 . 請求項 4又は 5に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、上記サ一ビス継続要求手段がサービス継続要求信号を送信した後の所定時間内に上記マルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされている状態に変わらないとき、上記サ一ビス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に再送するように制御する再送制御手段を有するマルチキャストサービス提供システム。

7 . 請求項 6に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記再送制御手段は、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を送信してから上記所定時間の経過後さらに第二のランダム時間経過後に上記サービス継続要求信号が再送されるように上記サ一ビス継続要求手段を制御するようにしたマルチキャス卜サービス提供システム。

8 . 請求項 6又は 7に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、上記管理状態リセッ卜手段がサービス継続要求管理手段での管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセットしてから上記サ一ビス継続要求手段によつてサービス継続信号が再送されるまでの時間が、上記管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続がなされていない状態にリセットされてから次にリセットされるまでの時間より短くなるように設定されたマルチキャストサービス提供システム。

9 . 請求項 1乃至 8の何れかに記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記サービス継続管理手段は、無線端末からサービス継続要求信号を受信したときにオンされるフラグを用いてマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否か管理するようにしたマルチキヤストサービス提供システム。

1 0 . 情報配信装置から無線区間を介してサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うに際し、情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサ —ビス継続の要求がなされたか否かを管理すると共に、

その管理されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して継続要求が無線端末からなされたか否かを表す情報を無線端末に送信し、

無線端末は、情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサ一ビス継続の要求がなされたか否かを表す情報が当該サ一ビス継続の要求がなされていないことを表すときに、マルチキャスト情報の配信サービスの継続を要求するためのサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

1 1 . 請求項 1 0に記載のマルチキャストサービス提供方法において、

マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービス継続の要求がなされたか否かの管理状態を、所定周期毎に、マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセッ卜するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

1 2 . 請求項 1 0又は 1 1に記載のマルチキャストサービス提供方法において、無線端末がサービス継続要求信号を送信した後の所定時間内に上記マルチキヤスト情報の配信サ一ビスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされている状態に変わらないとき、上記サービス継続要求信号を情報配信装置に再送するようにしたマルチキヤストサ一ビス提供方法。

1 3 . サービスエリア内の無線端末に対して無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サ一ビスを行う情報配信装置において、

マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末から上記サ一ビス継続の要求がなされたか否かを管理するサービス継続管理手段とを有し、

該サ一ビス継続管理手段にて管理されるマルチキャスト情報の配信サ一ビスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報を無線端末に送信するようにした情

1 4 . 請求項 1 3に記載の情報配信装置において、

サービス継続管理手段は、その管理状態をマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービスの継続の要求がなされていない状態にリセットする管理状態リセット手段を有する情報配信装置。

1 5 . 請求項 1 4に記載の情報配信装置において、

上記管理状態リセット手段は、当該管理状態のリセット動作を所定周期毎に行うようにした情報配信装置。

1 6 . 情報配信装置から無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サービスを受けるようにした無線端末において、

マルチキャスト情報の配信サービスの提供を要求するためのサ一ビス継続要求信号を情報配信装置に送信するサービス継続要求手段と、

マルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービス継続の要求がなされたか否かを管理する情報配信装置から送信されるマルチキャスト情報の配信サービスに対して無線端末からサービス継続の要求がなされたか否かを表す情報がその要求のなされていない状態をあらわすとき、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に送信するように制御する継続要求制御手段とを有する無線端末。

1 7 . 請求項 1 6に記載の無線端末において、

上記サ一ビス継続要求手段がサービス継続要求信号を送信した後の所定時間内に上記マルチキヤスト情報の配信サービスに対して継続要求がなされたか否かを表す情報がその要求のされている状態に変わらないとき、上記サービス継続要求手段がサービス継続要求信号を情報配信装置に再送するように制御する再送制御手段を有する無線端末。

1 8 . 情報配信装置から無線区間を介してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービス提供方法において、

情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知し、

サービスエリア内の各無線端末は、その報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サ一ビスを受けるようにしたマルチキャストサービス提供方法。

1 9 . 請求項 1 8に記載のマルチキャストサービス提供方法において、情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理し、その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知し、

サービスエリァ内の各無線端末は、その管理情報に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応する無線チャネルにて情報配信装置から受けるようにしたマルチキャストサ一ビス提供方法。

2 0 . 請求項 1 9に記載のマルチキャストサービス提供方法において、

無線端末は、上記管理情報に含まれないマルチキャスト情報についての配信サ一ビスを要求するためのサービス要求信信号を情報配信装置に送信し、

情報配信装置は、無線端末から上記サ一ビス要求信号を無線端末から受信したときに、該要求に係るマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加すると共に、

該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情報の配信サービスを開始するようにしたマルチキヤトサービス提供方法。

2 1 . 請求項 1 8乃至 2 0の何れかに記載のマルチキャストサービス提供方法において、

情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスェリァ内の全ての無線端末に報知し、無線端末は、情報配信装置から継続確認信号を受信した際に、マルチキャスト情報の配信サービスを継続的に受けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信し、

情報配信装置は、上記継続確認信号を送信した後に上記所定の応答信号を受信したときに、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを継続するようにしたマルチキャストサ一ビス提供方法。

2 2 . 請求項 2 1に記載のマルチキャストサービス提供方法において、

情報配信装置は、上記継続確認信号に対して所定時間内にいずれの無線端末からもその応答信号が受信されない場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを中止するようにしたマルチキヤストサービス提供方法。

2 3 . 請求項 2 1又は 2 2に記載のマルチキャストサービス提供方法において、上記情報配信装置は、上記継続確認信号を、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと共に、上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリァ内の無線端末に報知するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

2 4 . 請求項 2 1乃至 2 2の何れかに記載のマルチキャストサービス提供方法において、

上記情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理し、その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知するものであって、

, 上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

2 5 . 請求項 2 1乃至 2 4の何れかに記載のマルチキャストサービス提供方法において、

無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスを受けることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装置に送信し、

情報配信装置は、上記受信中止信号を無線端末から受信したときに、その配信サービスの受信中止に係るマルチキャスト情報の配信サ一ビスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスエリア内の全ての無線端末に報知するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

2 6 . 情報配信装置から無線区間を介してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サ一ビスを行うようにしたマルチキャストサービス提供システムにおいて、

情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知する報知制御手段を有し、サ一ビスエリァ内の各無線端末は、その報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サービスを受けるようにしたマルチキャストサービス提供システム。

2 7 . 請求項 2 6に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理する管理手段を有し、

その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知し、

サービスエリァ内の各無線端末は、その管理情報に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応する無線チャネルにて情報配信装置から受けるよう (こしたマルチキャストサービス提供システム。

2 8 . 請求項 2 7に記載のマルチキャストサ一ビス提供システムにおいて、無線端末は、上記管理情報に含まれないマルチキャスト情報についての配信サ一ビスを要求するためのサービス要求信号を情報配信装置に送信するサービス要求手段を有し、

情報配信装置は、上記サービス要求信号を無線端末から受信したときに、該要求に係るマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加する第一の管理情報更新手段を有し、

該第一の管理情報更新手段による管理情報の更新と共に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情報の配信サ一ビスを開始するようにしたマルチキャストサービス提供システム。

3 0 . 請求項 2 7乃至 2 9の何れかに記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスェリァ内の全ての無線端末に報知するサービス継続確認手段を有し、無線端末は、情報配信装置から継続確認信号を受信した際に、マルチキャスト情報の配信サービスの継続的に受けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信する応答信号送信制御手段を有し、

更に、情報配信装置は、上記サービス継続確認手段により上記継続確認信号を送信した後に上記所定の応答信号を受信したときに、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを継続するサービス継続制御手段を有するマルチキャストサービス提供システム。

3 1 . 請求項 3 0に記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、情報配信装置は、上記継続確認信号に対して所定時間内にいずれの無線端末からもその応答信号が受信されない場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを中止するサ一ビス中止制御手段を有するマルチキャストサ —ビス提供システム。

3 2 . 請求項 3 0又は 3 1に記載の記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記サービス継続確認手段は、上記継続確認信号を、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと共に、上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリァ内の無線端末に報知するようにしたマルチキャストサ一ビス提供システム。

3 3 . 請求項 3 0乃至 3 2の何れかに記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、

上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除する第二の管理情報更新手段を有するマルチキャストサービス提供システム。

3 4 . 請求項 3 0乃至 3 3の何れかに記載のマルチキャストサービス提供システムにおいて、無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスを受けることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装置に送信する中止制御手段を有し、

情報配信装置のサービス継続確認手段は、上記受信中止信号を無線端末から受信したときに、その配信サービスの受信中止に係るマルチキャスト情報の配信サ —ビスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサ一ビスエリァ内の全ての無線端末に報知するようにしたマルチキャストサービス提供システム。 3 5 . 無線区間を介してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サ一ビスを行う情報配信装置において、

配信サ一ビス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとをサ一ビスエリァ内の全ての無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知するための報知制御手段を有し、

サービスエリア内の各無線端末がその報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サ一ビスを受けられるようにした情報配信装置。 3 6 . 請求項 3 5に記載の情報配信装置において、

配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理する管理手段を有し、上記報知制御手段は、該管理手段にて管理される当該対応関係を示す管理情報をサ一ビスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知するようにした情報配信装置。

3 7 . 請求項 3 6に記載の情報配信装置において、

上記管理手段は、配信サービスを行っていないマルチキャスト情報に関するサ一ビス要求信号を無線端末から受信したときに、上記管理手段にて管理される該要求に係るマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加する第一の管理情報更新制御手段を有し、

該第一の管理情報更新制御手段による管理情報の更新と共に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情報の配信サービスが開始されるようにし

3 8 . 請求項 3 5乃至 3 7の何れかに記載の情報配信装置において、マルチキヤスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスェリァ内の全ての無線端末に報知するサービス継続確認手段と、

上記サービス継続確認手段により上記継続確認信号を送信した後に上記所定の応答信号を受信したときに、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サ一ビスを継続するサービス継続制御手段を有する情報配信装置。

3 9 . 請求項 3 8に記載の情報配信装置において、

該サービス継続確認手段による継続確認信号に対して所定時間内にいずれの無線端末からもその応答信号が受信されない場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを中止するサービス中止制御手段を有する情報配信

4 0 . 請求項 3 8又は 3 9に記載の情報配信装置において、

上記ザ一ビス継続確認手段は、上記継続確認信号を、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと共に、上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリア内の無線端末に報知するようにした情報配信装置。

4 1 . 請求項 3 8乃至 4 0の何れかに記載の情報配信装置において、

配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャス卜情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理する上記管理手段を有し、該管理手段にて管理される当該対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知するものであって、上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除する第二の管理情報更新制御手段を有する情報配信装置。

4 2 . 請求項 3 8乃至 4 1の何れかに記載の情報配信装置において、

上記サービス継続確認手段は、マルチキャスト情報の配信サービスを受ける無線端末から当該配信サービスを受けることの中止を表す受信中止信号を受信したときに、その配信サービスの受信中止に係るマルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスエリア内の全ての無線端末に報知するようにした情報配信装置。

4 3 . 情報配信装置から無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サ一ビスを受ける無線端末において、

所定の無線チャネルにて情報配信装置から送信される当該情報配信装置から配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を示す管理情報を受信するサービス状況受信制御手段を有し、

該サービス状況受信制御手段により受信された管理情報に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応する無線チャネルにて情報配信装置から受けるようにした無線端末。

4 4 . 請求項 4 3に記載の無線端末において、

上記管理情報に含まれないマルチキャスト情報についての配信サ一ビスを要求するためのサービス要求信信号を情報配信装置に送信するサービス要求手段を有し、

情報配信装置が、上記サービス要求信号を無線端末から受信したときに、該要求に係るマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加と共に、該無線チヤネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情報の配信サービスを開始できるようにした無線端末。

4 5 . 請求項 4 3又は 4 4に記載の無線端末において、

情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号を受信した際に、マルチキャスト情報の配信サービスを継続的に受けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信する応答信号送信制御手段を有する無線端末。

4 6 . 請求項 4 5に記載の無線端末において、

マルチキャスト情報の配信サービスを受けることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装置に送信する中止制御手段を有し、

情報配信装置が、上記受信中止信号を無線端末から受信したときに、その配信サ一ビスの受信中止に係るマルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービスエリァ内の全ての無線端末に報知できるようにした無線端末。

4 7 . 無線基地局から無線端末に対してマルチキャストデータを配信するマルチキャストサービス提供方法において、

マルチキャストデータの配信を受ける無線端末は、通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、該移動先の無線基地局に対して、マルチキャストデータの配信要求を送信し、

移動先の無線基地局は、上記無線端末からの配信要求に応じ、マルチキャストデー夕の配信に使用される無線チャネルの情報を上記無線端末に対して送信し、無線端末は、上記移動先の無線基地局からの無線チャネルの情報に基づき無線チャネルを切り替えて、その移動先の無線基地局からのマルチキャストデータを受信するようにしたマルチキャストサ一ビス提供方法。

4 8 . 請求項 4 7に記載のマルチキャストサービス提供方法において、

無線端末は、移動元の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求を送信し、該移動元の無線基地局を経由して上記移動先の無線基地局に上記マルチキヤストデータの配信要求が送信されるようにしたマルチキャストサービス提供方法。

9 . 請求項 4 7又は 4 8に記載のマルチキャストサービス提供方法において、無線端末は、配信要求を送信してから所定時間内に、マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルの情報を受信することができなかった場合に、再度配信要求を送信するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

5 0 . 請求項 4 7乃至 4 9の何れかに記載のマルチキャストサービス提供方法において、

無線端末は、配信要求を複数回送信するようにしたマルチキャストサービス提供方法。

5 1 . 請求項 4 7乃至 5 0'の何れかに記載のマルチキャストサービス提供方法において、

移動元の無線基地局は、自局に隣接する無線基地局から配信されるマルチキヤストデータに関する情報を取得し、該マルチキャストデータに関する情報を送信し、

無線端末は、上記移動元の無線基地局からのマルチキャストデ一夕に関する情報に基づき、移動先の無線基地局が希望のマルチキャストデータを配信していないと判断した場合に、上記マルチキャストデータの配信要求が移動先の無線基地局により受信されるように当該移動先の無線基地局又は移動元の無線基地局に対して、該配信要求を送信するようにしたマルチキャストサービス提供方法。 5 1 . 無線端末に対してマルチキャストデータを送信する無線基地局において、無線端末から送信されるマルチキャストデータの配信要求を受信する配信要求受信手段と、

上記無線端末からの上記マルチキャストデータの配信要求に応じ、マルチキヤストデータの配信に使用される無線チャネルの情報を送信する無線チャネル情報送信手段と、

を有する無線基地局。

5 2 . 請求項 5 1に記載の無線基地局において、

上記配信要求受信手段は、無線端末から他の無線基地局を介して送信されるマルチキャストデータの配信要求を受信するようにした無線基地局。

5 3 . 請求項 5 1又は 5 2に記載の無線基地局において、

自局に隣接する無線基地局から送信されるマルチキャストデータに関する情報を取得するマルチキャスト情報取得手段と、

該マルチキャストデータに関する情報を送信するマルチキャスト情報送信手段と、

を有する無線基地局。

5 4 . 無線基地局から配信されるマルチキャストデータを受信する無線端末において、

通信の相手方を移動元の無線基地局から移動先の無線基地局に切り替える必要が生じた場合に、移動先の無線基地局に対して、マルチキャストデータの配信要求を送信する配信要求送信手段と、

該配信要求に応じて移動先の無線基地局から送信される、マルチキャストデータの配信に使用される無線チャネルに関する情報に基づき無線チャネルを切り替えて、移動先の無線基地局から配信されるマルチキャストデータを受信するためのマルチキャストデータ受信制御手段と、

を有する無線端末。

5 5 . 請求項 5 4に記載の無線端末において、

上記配信要求送信手段は、移動元の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求を送信し、該移動元の無線基地局を経由して上記移動先の無線基地局に上記マルチキャストデータの配信要求が送信されるようにした無線端末。

5 6 . 請求項 5 4又は 5 5に記載の無線端末において、

上記配信要求送信手段は、配信要求を送信してから所定時間内に、マルチキヤストデ一夕の配信に使用される無線チャネルの情報を受信することができなかつた場合に、再度配信要求を送信するようにした無線端末。

5 7 . 請求項 5 4乃至 5 6の何れかに記載の無線端末において、

上記配信要求送信手段は、配信要求を複数回送信するようにした無線端末。 5 8 . 請求項 5 4乃至 5 7の何れかに記載の無線端末において、

上記配信要求送信手段は、移動元の無線基地局から受信したその局に隣接する無線基地局から配信されるマルチキャストデータに関する情報に基づき、移動先の無線基地局が希望のマルチキャストデータを配信していないと判断した場合に、上記マルチキヤストデ一夕の配信要求が移動先の無線基地局により受信されるように当該移動先の無線基地局又は移動元の無線基地局に対して、該配信要求を送信するようにした無線端末。