JP2000217157A - 移動通信システムおよび移動局 - Google Patents

移動通信システムおよび移動局

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JP2000217157A
JP2000217157A JP1714399A JP1714399A JP2000217157A JP 2000217157 A JP2000217157 A JP 2000217157A JP 1714399 A JP1714399 A JP 1714399A JP 1714399 A JP1714399 A JP 1714399A JP 2000217157 A JP2000217157 A JP 2000217157A
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JP
Japan
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base station
multicast packet
mobile
mobile station
packet
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Application number
JP1714399A
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English (en)
Inventor
Akira Okubo
晃 大久保
Koji Matsuyama
浩司 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to JP1714399A priority Critical patent/JP2000217157A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPパケット通信網におけるマルチキャスト
通信を移動通信に適用する場合において、システム効率
の向上を図ることができる移動通信用マルチキャストパ
ケット伝送システムを提供すること。 【解決手段】 IPパケット通信システムから送出され
た1つのマルチキャストパケットは、サポート装置に与
えられる。サポート装置は、当該マルチキャストパケッ
トを配信すべき移動局を特定し(S5)、この特定された配
信先移動局の数に相当する数のマルチキャストパケット
を作成するために、転送されてきたマルチキャストパケ
ットを複製する(S6)。その後、サポート装置は、複製さ
れたマルチキャストパケットをアクセスリンク上でフレ
ーム単位で移動局に配信する。これにより、IPパケッ
ト通信システムからマルチキャストパケットを複製する
場合に比べて、パケットの伝送効率の向上を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セルラシステム
などの移動通信システムおよび移動局に関し、より詳細
には、IP(Internet Protocol)パケット通信システム
から送出される1つのマルチキャストパケットを複数の
移動局に伝送するマルチキャストパケット伝送機能を有
する移動通信システムおよび移動局に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動通信システムの無線回線を利
用し、固定通信システムに含まれるコンピュータから移
動通信システム内の移動局に対してパケットを伝送する
移動データ通信システムが知られている。この移動デー
タ通信システムには、移動通信システム内においていわ
ゆるトンネリングによりパケット伝送を実現するものが
ある。
【0003】より詳述すれば、この移動通信システム
は、固定通信システムとの間のゲートとして機能するゲ
ートウエイ装置と、移動通信システム内において位置登
録エリアを管轄するサポート装置との間において、上記
トンネリングによるパケット伝送を行っている。このト
ンネリングは、移動局の位置情報に基づいて確立される
論理的な転送パス(トンネル)上でパケットを伝送する
ものである。これにより、移動していく移動局へのパケ
ット伝送を可能としている。
【0004】一方、internet/intranetに代表されるI
P(Internet Protocol)パケット通信システムにおいて
は、従来から、いわゆるマルチキャスト通信が行われて
いる。マルチキャスト通信は、1つのコンピュータから
複数のコンピュータに対してマルチキャストパケットを
伝送する。マルチキャスト通信の利用形態としては、会
議中継などがある。
【0005】IPパケット通信システムにおけるマルチ
キャスト通信は、IGMP(Internet Group Management
Protocol)と呼ばれる制御手順に従って行われる。IG
MPでは、IPパケット通信システム内のルータによっ
てマルチキャストパケットの伝送先が管理されるように
なっている。すなわち、ルータは、伝送先が複数存在す
る場合、マルチキャストパケットを伝送先の数に相当す
る数だけ複製し、その結果得られたマルチキャストパケ
ットを各伝送先に伝送する。
【0006】ところで、このマルチキャスト通信を移動
データ通信システムにおいて利用することができれば、
ユーザにとっては非常に便利である。すなわち、外出先
であっても、会議中継などを見ることができるからであ
る。そこで、移動データ通信システムにおいてもIPパ
ケット通信システムにおけるマルチキャスト通信を利用
する技術が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IPパ
ケット通信システムにおけるマルチキャスト通信を上述
のような移動データ通信システムにそのまま適用したの
では、パケット伝送効率、制御手順効率および無線回線
における伝送効率などのシステム効率が十分でないおそ
れがある。
【0008】そこで、この発明の目的は、IPパケット
通信システムなどのコネクションレス型通信システムに
おけるマルチキャスト通信を移動通信に適用する場合
に、システム効率の向上を図ることができる移動通信シ
ステムおよび移動局を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、複数の移動局と、この複数の移動局と交
信する複数の基地局と、この複数の基地局を管轄する基
地局制御装置と、上記複数の移動局との間でアクセスリ
ンクをそれぞれ設定する中継接続装置と、この中継接続
装置とコネクションレス型パケット通信システムとの間
に設けられ、上記中継接続装置との間でトンネリングに
より通信するゲートウエイ装置とを備え、上記コネクシ
ョンレス型パケット通信システムに備えられる端末から
送信されるマルチキャストパケットを上記アクセスリン
クを介して複数の移動局に伝送する機能を有する移動通
信システムであって、上記中継接続装置は、上記マルチ
キャストパケットを複製することにより、配信登録され
た移動局(以下「配信先移動局」という)の数に相当す
る数のマルチキャストパケットを作成する手段と、この
作成されたマルチキャストパケットを上記配信先移動局
に対して上記アクセスリンクを介して配信する手段とを
含むものであることを特徴とする移動通信システムであ
る。
【0010】また、この発明は、上記移動局が、在圏エ
リアの変更を伴って移動する場合に、マルチキャストパ
ケットの配信登録を位置登録またはハンドオーバととも
に制御チャネルを介して上記中継接続装置に要求する手
段を含むものであることを特徴とする移動通信システム
である。
【0011】さらに、この発明は、上記基地局が、自局
が形成するセルに移動してきた移動局に対して、自局が
配信しているマルチキャストパケットに関する情報を報
知チャネルを介して報知する手段を含むものであり、上
記移動局が、上記基地局から報知されるマルチキャスト
パケットに関する情報に基づいて、所望のマルチキャス
トパケットが配信されているか否かを判別する手段と、
所望のマルチキャストパケットが配信されていないと判
別された場合に、当該所望のマルチキャストパケットの
配信登録を上記アクセスリンクを介して上記中継接続装
置に要求する手段とを含むものであることを特徴とする
移動通信システムである。
【0012】さらにまた、この発明は、上記中継接続装
置が、所定エリアごとに複数設けられており、上記移動
局から配信登録が要求される場合に、当該要求に対応す
るマルチキャストパケットを配信しているか否かを判別
する手段と、上記要求に対応するマルチキャストパケッ
トを配信していないと判別された場合に、上記ゲートウ
エイ装置に対してマルチキャストパケットの配信登録を
要求する手段をさらに含むものであり、上記ゲートウエ
イ装置が、上記中継接続装置から配信登録要求がある場
合に、当該要求に対応するマルチキャストパケットを当
該要求をしてきた中継接続装置に配信する手段を含むも
のであることを特徴とする移動通信システムである。
【0013】さらに、この発明は、当該移動通信システ
ムが、CDMA(Code Division Multiple Access)を通
信アクセス方式とするものであり、上記基地局制御装置
が、複数の移動局に対して共通の無線リソース情報を割
り当てる手段と、この割り当てられた無線リソース情報
に基づいてマルチキャストパケットの配信を行うように
上記制御対象の各基地局に対して通知する手段とを含む
ものであり、上記基地局が、上記基地局制御装置から上
記通知を受けた場合に、上記無線リソース情報に基づい
てマルチキャストパケットを移動局に対して配信する手
段を含むものであることを特徴とする移動通信システム
である。
【0014】さらにまた、この発明は、上記中継接続装
置が、上記移動局が上記基地局制御装置の管轄エリアを
変更する場合に、変更直前の基地局制御装置から変更直
後の基地局制御装置に加入者線延長制御により回線を確
保するように上記各基地局制御装置に対して通知する手
段をさらに含むものであり、上記各基地局制御装置が、
上記中継接続装置の通知に応答して、加入者線延長制御
を実行することにより、回線を確保する手段を含むもの
であることを特徴とする移動通信システムである。
【0015】さらに、この発明は、上記基地局制御装置
が、上記マルチキャストパケットの配信の必要性の有無
を確認する質問信号を基地局に対して送信する手段と、
受信電力測定を指示する電力測定指示信号を上記基地局
に送信する手段とを含むものであり、上記基地局は、上
記質問信号を上記移動局に対して送信する手段と、上記
電力測定指示信号が受信された場合に、移動局から送信
される応答信号の受信電力を測定する手段と、この測定
された受信電力値を上記基地局制御装置に送信する手段
とを含むものであり、上記移動局が、上記質問信号の受
信に対する応答信号を上記基地局に送信する手段を含む
ものであり、上記基地局制御装置が、上記基地局から送
信される受信電力値を保持する手段と、移動局に対して
マルチキャストパケットを配信する際に、上記保持され
ている受信電力値に基づいて、基地局の送信電力を制御
する手段とをさらに含むものであることを特徴とする移
動通信システムである。
【0016】さらにまた、この発明は、トンネリングに
より伝送されてきたマルチキャストパケットを配信登録
要求に基づいて登録された移動局の数だけ複製すること
により作成された地上装置からのマルチキャストパケッ
トをアクセスリンクを介して受信する移動局であって、
在圏エリアの変更を伴って移動する場合に、マルチキャ
ストパケットの配信登録を位置登録またはハンドオーバ
とともに制御チャネルを介して要求する手段を含むこと
を特徴とする移動局である。
【0017】さらに、この発明は、トンネリングにより
伝送されてきたマルチキャストパケットを配信登録要求
に基づいて登録された移動局の数だけ複製することによ
り作成された地上装置からのマルチキャストパケットを
アクセスリンクを介して受信する移動局であって、受信
したマルチキャストパケットに関する情報に基づいて、
所望のマルチキャストパケットが配信されているか否か
を判別する手段と、所望のマルチキャストパケットが配
信されていないと判別された場合に、当該所望のマルチ
キャストパケットの配信登録を要求する手段とを含むこ
とを特徴とする移動局である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0019】なお、以下の実施形態1ないし7は、それ
ぞれ異なるシステムの構成であってもよく、また、1つ
のシステムにおける各機能にそれぞれ対応するものであ
ってもよい。
【0020】実施の形態1.図1は、この発明の実施形
態1に係る移動通信システムが適用される移動データ通
信システムの構成を示すブロック図である。この移動デ
ータ通信システムは、IP(Internet Protocol)パケッ
ト通信システム1および移動通信システム10を備えて
いる。この移動データ通信システムは、IPパケット通
信システム1内のIP端末2から送出されるマルチパケ
ットを移動通信システム10内の複数の移動局11に対
して同時に伝送する。
【0021】IPパケット通信システム1は、コネクシ
ョンレス型のパケット通信システムであって、複数のI
P端末2、複数のルータ3およびゲートウエイ装置(G
W)4を備えている。IP端末2は、パーソナルコンピ
ュータ、ワークステーションおよびサーバなどで構成さ
れ、IPを実装している。ゲートウエイ装置4は、IP
パケット通信システム1と移動通信システム10との間
でIPパケット通信システム1側のゲートとして機能す
る。
【0022】IP端末2は、送信データを複数のパケッ
トに分割して送出する。各パケットは、ヘッダ部および
データ部からなる。ヘッダ部は、移動局11に対して送
信データを送信する場合、移動局11を特定するIPア
ドレスを含む。たとえば、ヘッダ部は、1つの移動局1
1を特定するユニキャストアドレスまたは2以上の移動
局11を含む1つの配信グループを特定するマルチキャ
ストアドレスを含む。なお、以下では、ユニキャストア
ドレスをヘッダ部に含むパケットをユニキャストパケッ
トと呼び、マルチキャストアドレスをヘッダ部に含むパ
ケットをマルチキャストパケットと呼ぶ。
【0023】ルータ3は、IP端末2から送出されたパ
ケットを中継する。ルータ3から送出されたマルチキャ
ストパケットは、ゲートウエイ装置4に与えられる。ゲ
ートウエイ装置4は、宛先のIPアドレスから在圏網を
特定するなどの処理を与えられたパケットに対して施し
た後、移動通信システム10に送出する。
【0024】移動通信システム10は、移動局11およ
び地上装置12を備えている。移動通信システム10
は、移動局11と地上装置12との間の通信アクセス方
式としてCDMA(Code Division Multiple Access)を
用いている。すなわち、移動局11および地上装置12
内の基地局13においては、送信データに対してQPS
K(Quadrature Phase Shift-Keying)など所定の一次変
調方式による一次変調を施して一次変調信号を作成す
る。その後、この作成された一次変調信号に対して各ユ
ーザ固有の拡散コードを用いた二次変調を施して二次変
調信号を作成する。そして、この作成された二次変調信
号に基づく電波を放射する。このようにして、移動局1
1と地上装置12との間の通信が達成される。
【0025】移動局11は、ノート型パーソナルコンピ
ュータなどの携帯可能なコンピュータ端末11aおよび
移動機11bを有している。移動機11bは、データ通
信可能な電話機から構成される。具体的には、移動機1
1bは、携帯電話機およびPHS(Personal Handyphone
System)電話機などから構成される。使用時において
は、移動機11bをコンピュータ端末11aに接続す
る。なお、移動局11は、単体で、データ通信が可能な
ものから構成されていてもよい。
【0026】地上装置12は、複数の基地局13、複数
の基地局制御装置14、複数のサポート装置15、ゲー
トウエイ装置(GW)16およびホームポジションレジ
スタ17を備えている。基地局13は、複数(たとえば
3つ)のセクタからなるセルを形成し、このセル内に存
在する移動局11と交信する。基地局制御装置14は、
複数の基地局13に接続され、当該接続された各基地局
13により形成される各セルからなる管轄エリアを管轄
する。
【0027】サポート装置15は、たとえば、移動局1
1の位置を把握する最小単位である位置登録エリアごと
に設けられる。位置登録エリアは、複数のセルから構成
される。サポート装置15は、ホームポジションレジス
タ17、ゲートウエイ装置16、および、位置登録エリ
ア内に設けられたすべての基地局制御装置14に接続さ
れている。サポート装置15は、移動局11との間でア
クセスリンクを設定する機能を有する。アクセスリンク
は、サポート装置15と移動局11との間におけるパケ
ット伝送時の論理的な通信路で、各移動局11ごとに、
またQOS(Quality Of Service)クラスごとに複数設定
される。このアクセスリンクは、QOSに合わせて、誤
り制御(たとえばARQ;自動再送による誤り回復)な
どの機能を有する。
【0028】サポート装置15は、配信登録テーブル1
5aを有している。配信登録テーブル15aは、アクセ
スリンク、すなわち移動局11と、当該移動局11が配
信を要求しているマルチキャストパケットを転送するた
めの論理的な通信路との対応関係を示すものである。サ
ポート装置15は、この配信登録テーブル15aを参照
することにより、マルチキャストパケットを配信すべき
配信先移動局を特定する。また、サポート装置15は、
移動局11から配信登録の要求/解除を受け付けること
により、配信登録テーブル15aの内容を更新する。
【0029】配信登録テーブル15aへの登録は、たと
えば、移動局11から配信登録要求信号を地上装置12
に送信することにより行われる。具体的には、移動局1
1は、配信登録要求信号を基地局13に対して送信す
る。基地局13は、配信登録要求信号を基地局制御装置
14に転送する。基地局制御装置14は、受信された配
信登録要求信号をサポート装置15に転送する。サポー
ト装置15は、配信登録を要求してきた移動局11(ア
クセスリンク)と配信すべきマルチキャストパケットと
を対応付けて配信登録テーブル15aに登録する。
【0030】ホームポジションンレジスタ17は、移動
局11の加入者データを記憶する。加入者データは、固
有の加入者番号、移動局の現在位置および配信グループ
テーブルを含む。配信グループテーブルは、移動局11
と配信グループとの対応関係を示すものである。
【0031】ゲートウエイ装置16は、IPパケット通
信システム1のゲートウエイ装置4に接続されている。
また、ゲートウエイ装置16は、ホームポジションレジ
スタ17にも接続されている。ゲートウエイ装置16
は、IPパケット通信システム1との間で移動通信シス
テム10側のゲートとして機能する。具体的には、ゲー
トウエイ装置16は、ホームポジションレジスタ17に
記憶されている加入者データに基づき、IPパケット通
信システム1から送出されるパケットの伝送先をルーチ
ングする。
【0032】ゲートウエイ装置16とサポート装置15
とは、いわゆるトンネリングによりデータ伝送を行う。
より具体的には、たとえばゲートウエイ装置16からサ
ポート装置15に対してマルチキャストパケットを転送
する場合、ゲートウエイ装置16は、サポート装置15
との間に論理的な転送パス(トンネル)を形成する。そ
して、マルチキャストパケットをこの形成された転送パ
ス上で送信する。このように、この実施形態1では、ゲ
ートウエイ装置16およびサポート装置15がそれぞれ
トンネルの始点および終点となっている。
【0033】図2は、サポート装置15の処理を示すフ
ローチャートである。マルチキャストパケットを移動局
11に配信するためには、移動局11とサポート装置1
5との間にアクセスリンクを設定しておく必要がある。
そこで、移動局11は、電源投入後、地上装置12のサ
ポート装置15に対してアクセスリンクの設定を要求す
る。これに応答して、サポート装置15は、移動局11
との間にアクセスリンクを設定する(ステップS1)。
【0034】IPパケット通信システム1内のIP端末
2からマルチキャストパケットが送出されると、当該マ
ルチキャストパケットは、ルータ3およびゲートウエイ
装置4を介して移動通信システム10に送出される。
【0035】IPパケット通信システム1から送出され
たマルチキャストパケットは、ゲートウエイ装置16に
おいて受信される。ゲートウエイ装置16は、受信され
たマルチキャストパケットのマルチキャストアドレスお
よびホームポジションレジスタ17に記憶されている加
入者データに基づいて、マルチキャストパケットを配信
すべきサポート装置15を決定する。具体的には、ゲー
トウエイ装置16は、配信グループテーブルを参照する
ことにより、当該マルチキャストアドレスに対応する配
信グループにいずれの移動局11が含まれているかを特
定する。
【0036】さらにゲートウエイ装置16は、加入者デ
ータに含まれる現在位置データに基づいて、配信グルー
プに含まれる移動局11が存在する位置登録エリアを認
識する。その後、ゲートウエイ装置16は、この認識さ
れた位置登録エリアに対応するサポート装置15を転送
先として決定する。
【0037】ゲートウエイ装置16は、転送先として決
定されたサポート装置15に対してマルチキャストパケ
ットをトンネリングにより転送する。この場合、複数の
サポート装置15を転送先として決定した場合には、ゲ
ートウエイ装置16は、マルチキャストパケットをサポ
ート装置15の数だけ複製し、この複製マルチキャスト
パケットをそれぞれのサポート装置15にトンネリング
により転送する。
【0038】サポート装置15は、ゲートウエイ装置1
6からパケットを受信すると(ステップS2)、受信さ
れたパケットがマルチキャストパケットであるか否かを
判別する(ステップS3)。マルチキャストパケットで
あれば、サポート装置15は、当該マルチキャストパケ
ットを配信すべきグループに含まれる移動局11を特定
する(ステップS4)。具体的には、サポート装置15
は、転送されてきたマルチキャストパケットに含まれる
マルチキャストアドレス、ホームポジションレジスタ1
7に記憶されている配信グループテーブルに基づいて、
配信グループおよびその配信グループに含まれる移動局
11を特定する。
【0039】その後、サポート装置15は、配信登録テ
ーブル15aを参照し、上記特定された移動局11のう
ち配信を希望するとして配信登録テーブル15aに登録
されている移動局(以下「配信先移動局」という。)1
1を特定する(ステップS5)。そして、サポート装置
15は、配信先移動局11の数に相当する数のマルチキ
ャストパケットを作成するために、受信されたマルチキ
ャストパケットを複製する(ステップS6)。すなわ
ち、トンネリングのための転送パスの終点であり、かつ
移動局11との間でアクセスリンクが設定されるサポー
ト装置15において、マルチキャストパケットの複製が
行われる。
【0040】その後、この複製された各マルチキャスト
パケットを配信先移動局11に対してアクセスリンク上
で送信する(ステップS7)。具体的には、サポート装
置15は、配信先移動局11が存在する管轄エリアを管
轄する基地局制御装置14を特定し、当該特定された基
地局制御装置14に対して複製後のマルチキャストパケ
ットをアクセスリンク上でフレーム単位で送信する。
【0041】基地局制御装置14は、送信されてきたマ
ルチキャストパケットを配信先移動局11が存在するセ
ルを形成している基地局13に対してアクセスリンク上
で送信する。基地局13は、送信されてきたマルチキャ
ストパケットに基づく電波をセルに放射する。これによ
り、移動局11は、マルチキャストパケットを受信する
ことができる。
【0042】なお、ステップS3の判別処理において、
マルチキャストパケットでない場合には、ユニキャスト
パケットであると考えられるから、サポート装置15
は、ユニキャストパケットを、宛先となる移動局11に
対してアクセスリンクを介して送信する(ステップS
8)。
【0043】以上のようにこの実施形態1によれば、ゲ
ートウエイ装置16との間でトンネリングによる通信を
行う際の転送パスの終点であり、かつ移動局11との間
で固有のアクセスリンクが設定されるサポート装置15
においてマルチキャストパケットを複製するようにして
いる。
【0044】したがって、伝送されるマルチキャストパ
ケットは、IPパケット通信システム1内はもちろん、
ゲートウエイ装置16とサポート装置15との間の伝送
区間においても、1つである。そのため、IPパケット
通信システム1においてマルチキャストパケットを複製
する場合に比べて、マルチキャストパケットを効率良く
伝送することができる。ゆえに、システム効率が向上さ
れた移動データ通信システムを提供することができる。
【0045】実施の形態2.図3は、この発明の実施形
態2に係る移動通信システムが適用される移動データ通
信システムにおける移動局11の配信登録要求処理を説
明するためのフローチャートである。以下の説明では、
図1を同時に参照する。
【0046】この実施形態2では、移動局11がマルチ
キャストパケットを受信中に別の位置登録エリアに移動
する場合の配信登録要求処理について説明する。移動局
11は、位置登録エリアを亘った移動をする場合、移動
先の位置登録エリアを管轄するサポート装置15に対し
て配信登録を改めて要求する必要がある。この場合、移
動局11は、配信登録を通信チャネルを介して地上装置
12に要求することが考えられる。
【0047】しかし、この場合、地上装置12は、配信
登録の完了を待ってからマルチキャストパケットの配信
を開始しなければならず、マルチキャストパケットの配
信が行われるまで時間がかかるおそれがある。そこで、
この実施形態2では、移動局11がセル間を移動する場
合に制御チャネルを利用してハンドオーバ要求を行うこ
とを考慮し、このハンドオーバ要求と併せて配信登録を
要求するようにしている。
【0048】より詳述すれば、基地局制御装置14は、
管轄するすべての基地局13に対して報知情報の提供を
常時指示する。報知情報は、空きチャネル情報を含むも
のである。基地局13は、受信された報知情報を含む電
波をセルに向けて報知チャネルを介して放射している。
こうして、自セルに移動してくる移動局11に対して空
きチャネルを常時知らせている。
【0049】一方、移動局11は、マルチキャストパケ
ットを受信している場合、在圏セルを変更するか否かを
常時監視している。具体的には、移動局11は、受信電
波の品質(たとえば受信レベル)を検出する(ステップ
T1)。また、移動局11は、この検出された品質が所
定のしきい値未満まで低下したか否かを判別する(ステ
ップT2)。しきい値は、通信に必要な最低限の受信品
質に相当する値に設定されている。品質が上記しきい値
未満まで低下すれば、セルの境界に近づいてきたと考え
られるから、移動局11は、キャリアセンスを実行する
(ステップT3)。キャリアセンスは、良好な受信状態
を得るために、隣接セルで使用されている周波数を検出
する処理である。
【0050】周波数が検出されると、移動局11は、こ
の検出された周波数に対応するチャネルが空いているか
否かを判別する(ステップT4)。具体的には、移動局
11は、検出された周波数に対応するチャネルと受信さ
れた報知情報の空きチャネルとを比較する。検出された
周波数に対応するチャネルが空きチャネルでなければ
(ステップT4のNO)、移動局11は、別のチャネル
を特定すべく、ステップT3におけるキャリアセンスを
再度実行する。一方、検出された周波数に対応するチャ
ネルが空きチャネルであれば(ステップT4のYE
S)、移動局11は、通信チャネルをこの空きチャネル
に切り替えるべく、ハンドオーバ要求信号を移動先の基
地局13に対して制御チャネルを介して送信する(ステ
ップT5)。制御チャネルとしては、CCCH(Common
Control Channel)などを適用することができる。
【0051】ハンドオーバ要求信号は、図4に示すよう
に、配信関連データを含む。配信関連データは、種別デ
ータおよびアドレスデータを含む。種別データは、配信
の要求/取消を指定する。アドレスデータは、配信の要
求/取消を希望するIPアドレス(マルチキャストアド
レス)を指定する。その他、ハンドオーバ要求信号は、
メッセージ種別データ、ランダムアクセス番号データ、
管轄エリアデータおよび位置登録エリアデータを含む。
メッセージ種別データは、ハンドオーバ要求を指定する
ものである。
【0052】基地局13は、受信したハンドオーバ要求
信号を、自局が接続されている基地局制御装置14に転
送する。基地局制御装置14は、ハンドオーバ要求信号
を受信すると、このハンドオーバ要求信号を、自装置が
接続されているサポート装置15に転送する。その結
果、サポート装置15は、ハンドオーバ要求信号を受信
する。
【0053】サポート装置15は、ハンドオーバ要求信
号を受信すると、当該ハンドオーバ要求信号に含まれて
いるデータを認識する。配信関連データが含まれていな
ければ、サポート装置15は、ハンドオーバ要求信号を
送信してきた基地局制御装置14に対してハンドオーバ
を指示する。
【0054】基地局制御装置14は、このハンドオーバ
の指示に従って、移動先の基地局13に対してチャネル
設定を指示するとともに、移動元の基地局13に対して
チャネル解放を指示する。こうして、ハンドオーバが達
成される。
【0055】一方、配信関連データが含まれていれば、
サポート装置15は、当該ハンドオーバ要求信号を送信
してきた移動局11を、ハンドオーバ要求信号が送信さ
れてきたアクセスリンクがいずれであるかに基づいて特
定する。その後、サポート装置15は、配信登録テーブ
ル15aにアクセスし、当該移動局11に対応するアク
セスリンクを登録する。こうして、配信登録が達成され
る。
【0056】このようにこの実施形態2によれば、移動
局11は、ハンドオーバの要求と同時に配信登録を制御
チャネルを介して要求している。したがって、配信登録
要求を通信チャネルを介して行う場合に比べて、パケッ
ト伝送の効率化を図ることができる。そのため、システ
ム効率が向上された移動データ通信システムを提供する
ことができる。
【0057】実施の形態3.図5は、この発明の実施形
態3に係る移動通信システムが適用される移動データ通
信システムにおける基地局制御装置14の配信登録要求
処理を説明するためのフローチャートである。なお、以
下の説明では、図1を同時に参照する。
【0058】上記実施の形態2では、マルチキャストパ
ケットを受信中に別の位置登録エリアに移動する場合を
想定している。これに対して、この実施形態3では、マ
ルチキャストパケットを受信していない状態で、別の位
置登録エリアに移動する場合を想定している。
【0059】このような場合、移動局11は、ハンドオ
ーバではなく、新たな位置登録エリアにおいて位置登録
を要求する必要がある。この位置登録要求は、通常、S
CCHなどの制御チャネルを利用して行われる。そこ
で、このような場合、移動局11において、位置登録要
求と併せて配信登録要求を行うようにしている。
【0060】具体的には、移動局11は、位置登録要求
信号を移動先のセルを管轄する基地局13に送信する。
位置登録要求信号は、図6に示すように、メッセージ種
別、ユーザID、位置登録エリアデータおよび配信関連
データを含む。メッセージ種別は、位置登録を要求する
ことを指定する。配信関連データは、図4に示されたハ
ンドオーバ要求信号中の配信関連データと同様に、種別
データおよびアドレスデータを含むものである。
【0061】基地局13は、受信した位置登録要求信号
を、自局が接続されている基地局制御装置14に転送す
る。その結果、基地局制御装置14は、位置登録要求信
号を受信する(ステップU1)。基地局制御装置14
は、受信された位置登録要求信号をサポート装置15に
転送する(ステップU2)。
【0062】サポート装置15は、位置登録要求に従っ
て、ホームポジションレジスタ17にアクセスし、当該
移動局11の現在位置を新たな位置に変更する。これに
より、位置登録が達成される。また、サポート装置15
は、配信登録テーブル15aにアクセスし、当該移動局
11との間で設定されているアクセスリンクを登録す
る。こうして、配信登録が達成される。
【0063】位置登録および配信登録が行われると、サ
ポート装置15は、位置登録および配信登録を行ったこ
とを示す応答信号を基地局制御装置14に送信する。基
地局制御装置14は、応答信号を受信すると、マルチキ
ャストパケットの配信に必要な無線リソース情報を応答
信号に含ませる(ステップU3)。その後、基地局制御
装置14は、無線リソース情報を含む応答信号を基地局
13に送信する(ステップU4)。
【0064】無線リソース情報は、マルチキャストパケ
ットの配信に使用される無線周波数、拡散コードおよび
セクタ番号を含む。この場合、無線リソース情報は、移
動局11に対して個別に割り当てるのではなく、同じマ
ルチキャストパケットに関して配信登録を行っている複
数の移動局11に対して共通に割り当てる。たとえば、
同じマルチキャストパケットの配信登録を行っている他
の移動局11が移動先の位置登録エリアにすでに存在す
る場合には、当該他の移動局11との無線通信に使用さ
れている無線リソース情報を割り当てる。
【0065】基地局13は、応答信号を受信すると、こ
の受信された応答信号に含まれる無線リソース情報に基
づいて、無線区間の送信制御を実行する。具体的には、
基地局13は、無線リソース情報に含まれる周波数に基
づいて一次変調信号を作成し、さらに無線リソース情報
に含まれる拡散コードに基づいて二次変調信号を作成し
た後、無線リソース情報に含まれるセクタ番号に対応す
るセクタに対して、二次変調信号に基づく電波を放射す
る。
【0066】以上のようにこの実施形態3によれば、配
信登録要求を制御チャネルを介して行うようにしてい
る。したがって、配信登録要求を通信チャネルを介して
行う場合に比べて、システム効率が向上された移動デー
タ通信システムを提供することができる。
【0067】また、マルチキャストパケットの配信登録
を行う場合に、他の移動局11と共通の無線リソース情
報を割り当てている。したがって、無線リソースの有効
利用を図ることができる。そのため、システム効率が向
上された移動データ通信システムを提供することができ
る。
【0068】実施の形態4.図7は、この発明の実施形
態4に係る移動通信システムが適用される移動データ通
信システムにおける移動局11の配信登録要求処理につ
いて説明するためのフローチャートである。なお、以下
の説明では、図1を同時に参照する。
【0069】この実施形態4では、移動局11がマルチ
キャストパケットを受信中にセル間を移動する場合の配
信登録要求処理について説明する。移動局11がセル間
を移動する場合、移動先のセルに、受信中のマルチキャ
ストパケットと同じ種類のマルチキャストパケットが配
信されているか否かは不明である。したがって、セル間
を移動する場合には常に移動局11から地上装置12に
対して配信登録を要求することが考えられる。
【0070】しかし、移動先のセルに自局と同じ配信グ
ループに含まれる移動局11がすでに存在する場合に
は、受信中のマルチキャストパケットと同じ種類のマル
チキャストパケットが移動先のセルにすでに配信されて
いるときがある。そこで、この実施形態4では、このよ
うなときを考慮し、移動先のセルに受信中のマルチキャ
ストパケットが配信されていない場合に限って、移動局
11から地上装置12に対して配信登録を要求するよう
にしている。
【0071】より詳述すれば、基地局13は、マルチキ
ャストパケットを配信する場合、報知情報信号をセルに
向かって報知チャネルを介して送信している。これによ
り、当該セルに移動してきた移動局11に対して、配信
を希望するマルチキャストパケットが当該セルに配信さ
れているのか否かを知らせている。
【0072】報知チャネルとしては、BCCH(Broadca
st Control Channel)などを適用することができる。こ
の場合におけるBCCHは、ネットワークID、セルI
Dおよび論理チャネル構成などのシステム全般に関する
情報を報知するものではなく、マルチキャストパケット
の配信に関する情報を報知するためのものである。
【0073】報知情報信号は、図8(a)に示すように、
パケット関連情報を含む。パケット関連情報は、図8
(b)に示すように、メッセージ種別、情報要素長、位置
登録エリア、周波数帯域、拡散情報およびアドレス情報
の各データを含む。
【0074】メッセージ種別データは、移動局11に送
信されるメッセージの種別を指定する。具体的には、ど
のような情報要素または情報要素群が移動局11に送信
されるメッセージに含まれているかを指定する。情報要
素長は、移動局11に送信されるメッセージ長を指定す
る。周波数帯域および拡散情報の各データは、複数の移
動局11で共有するマルチキャストパケットを配信する
ための下り(基地局13→移動局11)の方向のチャネ
ルに関する周波数帯域および拡散情報を指定する。アド
レス情報は、現在配信を行っているマルチキャストパケ
ットに関する情報を指定する。当該情報は、アドレス情
報、および、マルチキャストパケットを受信する移動局
群(配信グループ)を識別するためのパケットIDを含
む。
【0075】なお、報知情報信号は、パケット関連情報
の他に、図8(a)に示すように、BCCH識別情報、送
信電力情報、上り干渉量およびCRC(Cyclic Redundan
cy Check)を含む。
【0076】図7に戻って、移動局11は、マルチキャ
ストパケットを受信中にセル間を移動する場合、移動先
のセルを形成している基地局13から報知チャネルを介
して送信されている報知情報信号を受信する(ステップ
V1)。その後、移動局11は、受信された報知情報信
号に含まれるパケット関連情報を確認し(ステップV
2)、自局が受信中のマルチキャストパケットと同じマ
ルチキャストパケットが移動先の基地局13から配信さ
れているか否かを判別する(ステップV3)。
【0077】配信されていなければ(ステップV3のN
O)、移動局11は、配信登録要求信号を基地局13に
対して送信する(ステップV4)。その後は上記実施形
態2の場合と同様に、配信登録要求信号が基地局13か
ら基地局制御装置14を経てサポート装置15に転送さ
れ、サポート装置15において配信登録テーブル15a
が更新されることにより、配信登録が達成される。
【0078】一方、配信されていれば(ステップV3の
YES)、移動局11は、配信登録要求信号は送信しな
い。しかし、この場合であっても、移動前の配信登録テ
ーブル15aの登録状況から当該移動局11は配信登録
を希望していることがわかる。したがって、移動局11
は、受信中のマルチキャストパケットと同じ種類のマル
チキャストパケットを引き続き受信することができる。
【0079】このようにこの実施形態4によれば、移動
局11は、セル間を移動する際に、自局が受信している
マルチキャストパケットと同じ種類のマルチキャストパ
ケットが移動先の基地局13から配信されていない場合
に限って、配信登録の要求を地上装置12に対して行う
ようにしている。したがって、すでに配信されている場
合にも配信登録要求を行う場合に比べて、地上装置12
における信号処理が簡単になる。そのため、信号処理の
効率を向上できる。
【0080】なお、配信登録を要求する場合、上記実施
形態2と同様に、ハンドオーバ要求とともに制御チャネ
ルを介して配信登録を要求するようにしてもよい。この
場合には、上記実施形態2と同様に、パケット伝送効率
の向上を図ることができる。
【0081】実施の形態5.図9は、この発明の実施形
態5に係る移動通信システムが適用される移動データ通
信システムにおけるサポート装置15の配信登録時の処
理を説明するためのフローチャートである。なお、以下
の説明では、図1を同時に参照する。
【0082】この実施形態5では、移動局11から地上
装置12に対して配信登録が要求されてきた場合におけ
るサポート装置15の処理について説明する。移動局1
1は、別の位置登録エリアに移動する場合がある。この
場合、異なるサポート装置15と通信を行うことになる
から、移動局11は、マルチキャストパケットの配信登
録を改めて要求する必要がある。
【0083】自局と同じ種類のマルチキャストパケット
の配信を希望する移動局が移動先の位置登録エリア内に
存在している場合、移動局11は、上記の配信登録要求
を行うだけで、所望のマルチキャストパケットを受信す
ることができる。すなわち、移動先のセルにおいて所望
のマルチキャストパケットがすでに配信されているから
である。
【0084】一方、自局と同じ種類のマルチキャストパ
ケットの配信を希望する移動局11が移動先の位置登録
エリア内に存在していない場合、ゲートウエイ装置16
は、当該位置登録エリアを管轄するサポート装置15に
マルチキャストパケットを送信していない。したがっ
て、マルチキャストパケットは、当該位置登録エリア内
のいずれのセルにも配信されていないことになる。その
ため、サポート装置15は、移動局11から配信登録を
受け付けても、配信要求に応じたマルチキャストパケッ
トを移動局11に対して配信することができない。
【0085】そこで、この実施形態5では、このような
場合を考慮し、サポート装置15においてマルチキャス
トパケットの配信状況を調べ、マルチキャストパケット
を移動局11に対して配信できるようにしている。
【0086】より詳述すれば、移動局11からの配信登
録要求信号が受信された場合(ステップW1)、サポー
ト装置15は、要求に応じたマルチキャストパケットを
配信しているか否かを判別する。具体的には、サポート
装置15は、配信関連データに含まれるアドレスデータ
に基づいて、移動局11が要求しているマルチキャスト
パケットを確認する(ステップW2)。次いで、サポー
ト装置15は、配信登録を要求してきた移動局11が配
信登録テーブル15aに登録されているか否かを判別す
る(ステップW3)。
【0087】登録されていれば(ステップW3のYE
S)、移動局11は別の位置登録エリアから移動してき
たものではなく、同じ位置登録エリア内において新規に
配信登録を要求してきたものであると考えられる。した
がって、この場合、サポート装置15は、通常どおり、
当該移動局11を配信登録テーブル15aに登録する。
その結果、移動局11は、サポート装置15から配信さ
れているマルチキャストパケットを受信することができ
る。一方、登録されていなければ(ステップW3のN
O)、サポート装置15は、配信登録を要求してきた移
動局11を配信登録テーブル15aに登録する(ステッ
プW4)。
【0088】次に、サポート装置15は、当該配信登録
要求に対応するマルチキャストパケットを配信している
か否かを判別する(ステップW5)。マルチキャストパ
ケットが配信されていれば(ステップW5のYES)、
サポート装置15は、その配信されているマルチキャス
トパケットを、配信登録を要求してきた移動局11に対
して配信すべく、基地局制御装置14に送信する。一
方、マルチキャストパケットが配信されていなければ
(ステップW5のNO)、サポート装置15は、当該マ
ルチキャストパケットを配信するように、ゲートウエイ
装置16に対して要求する(ステップW6)。
【0089】ゲートウエイ装置16は、サポート装置1
5から配信要求されると、要求に応じたマルチキャスト
パケットを複製し、その複製されたマルチキャストパケ
ットを、配信要求をしてきたサポート装置15に送信す
る。これにより、サポート装置15は、要求に応じたマ
ルチキャストパケットを、配信登録を要求してきた移動
局11に対して配信することができる。
【0090】このようにこの実施形態5によれば、サポ
ート装置15は、移動局11からマルチキャストパケッ
トの配信登録要求があった場合、ゲートウエイ装置16
からマルチキャストパケットの配信を受けていないとき
に限って、マルチキャストパケットの配信をゲートウエ
イ装置16に対して要求する。
【0091】したがって、この場合を想定し、ゲートウ
エイ装置16から予めすべてのサポート装置15に対し
てマルチキャストパケットの配信を行う場合に比べて、
ゲートウエイ装置16およびサポート装置15における
処理を簡単にすることができる。そのため、処理効率の
向上された移動データ通信システムとすることができ
る。
【0092】実施の形態6.図10は、この発明の実施
形態6に係る移動通信システムが適用される移動データ
通信システムにおけるサポート装置15の配信登録時の
処理を説明するためのフローチャートである。なお、以
下の説明では、図1を同時に参照する。
【0093】この実施形態6では、移動局11がマルチ
キャストパケットを受信中にセル間を移動する場合にお
いて、移動局11から配信登録が要求されてきたとき
に、サポート装置15および基地局制御装置14におい
て行われる加入者線延長制御について説明する。移動局
11がマルチキャストパケットを受信中にセル間を移動
する場合、単にハンドオーバによる回線の設定および解
放を行うことが考えられる。しかし、この場合、一瞬と
は言えども回線が絶たれるから、パケットロスが発生す
るおそれがある。そこで、この実施形態6では、回線が
瞬断されることのない加入者線延長制御によりチャネル
切り替えを実現している。
【0094】より詳述すれば、移動局11は、セル間を
移動する場合、配信登録要求信号を基地局13に対して
送信する。基地局13は、受信された配信登録要求信号
を基地局制御装置14に転送する。基地局制御装置14
は、受信された配信登録要求信号をサポート装置15に
転送する。その結果、サポート装置15は、配信登録要
求信号を受信する(ステップX1)。
【0095】サポート装置15は、配信登録要求信号を
送信してきた基地局制御装置14が、当該移動局11に
対して移動前にマルチキャストパケットを配信していた
基地局制御装置14と異なるか否かを判別する(ステッ
プX2)。異なれば(ステップX2のNO)、サポート
装置15は、当該移動局11に対して移動元の基地局1
3から配信していたマルチキャストパケットと同一種類
のマルチキャストパケットの配信要求であるか否かを判
別する(ステップX3)。同一種類のマルチキャストパ
ケットである場合、サポート装置15は、回線確保のた
めに加入者線延長制御を実行する(ステップX4)。
【0096】具体的には、サポート装置15は、移動先
の基地局制御装置14に対して移動元の基地局制御装置
14との間に回線を接続することを要求する。また、サ
ポート装置15は、移動元の基地局制御装置14に対し
ても移動先の基地局制御装置14との間に回線を接続す
ることを要求する。サポート装置15から回線接続を要
求された2つの基地局制御装置14は、この要求に従っ
て回線を相互に確立する。こうして、加入者線延長によ
る回線接続が達成される。
【0097】一方、配信登録要求を送信してきた基地局
制御装置14が移動前にマルチキャストパケットを配信
していた基地局制御装置14と同じ場合(ステップX2
のNO)、および、移動局11から要求されたマルチキ
ャストパケットが同一種類のものでない場合、サポート
装置15は、通常のハンドオーバを実行する。すなわ
ち、移動局11と移動先の基地局13との間にチャネル
を設定するとともに、移動局11と移動元の基地局との
間に設定されていたチャネルを解放させる。
【0098】このようにこの実施形態6によれば、回線
接続を加入者線延長により行っているから、単なるハン
ドオーバによる回線の設定および解放を行う場合と異な
り、セル間移動時においてパケットロスを防止すること
ができる。したがって、移動局11は、マルチキャスト
パケットを連続的に受信することができる。そのため、
移動局11は、高品質な配信データを受信できる。ゆえ
に、システム効率が向上された移動データ通信システム
を提供することができる。
【0099】実施の形態7.図11および図12は、こ
の発明の実施形態7に係る移動通信システムが適用され
る移動データ通信システムにおける送信電力制御処理を
説明するためのフローチャートである。なお、以下の説
明では、図1を同時に参照する。
【0100】移動局11は、配信登録していても、配信
が不要となる場合がある。これは、ユーザの意志によっ
て決定されるものであるが、この場合、配信登録抹消要
求を必ずしも行うとは限らない。配信登録が抹消されな
いまま配信不要な移動局11に対してマルチキャストパ
ケットを配信し続けるのは、無駄であり非効率である。
そこで、この実施形態7においては、地上装置12側
が、配信登録している移動局11に対して配信の必要性
の有無を周期的に確認するようにしている。
【0101】さらに詳述すれば、サポート装置15は、
質問信号を基地局制御装置14に周期的に送信する(図
11のステップY1)。質問信号は、配信登録テーブル
15aに登録されている移動局11に対して配信の必要
性の有無を確認するためのものである。基地局制御装置
14は、質問信号を受信すると、この質問信号を基地局
13に転送する(ステップY2)。このとき、基地局制
御装置14は、質問信号とともに、電力測定要求信号を
基地局13に送信する(ステップY2)。電力測定要求
信号は、基地局13において質問信号に対する応答信号
が受信されたときの電力の測定を要求するものである。
【0102】基地局13は、質問信号および電力測定要
求信号を受信すると、この受信された2つの信号のうち
質問信号をセル内の各移動局11に対して送信する(ス
テップY3)。移動局11は、質問信号を受信すると、
質問信号に対する応答である応答信号を基地局13に送
信する(ステップY4)。
【0103】基地局13は、応答信号を受信すると、従
前に基地局制御装置14から送信されていた受信電力測
定信号に基づいて、受信された応答信号の電力を測定す
る(ステップY5)。基地局13は、電力測定後、当該
測定電力値を応答信号に付加し、この応答信号を基地局
制御装置14に送信する(ステップY5)。
【0104】基地局制御装置14は、基地局13から送
信された応答信号を受信する。その後、基地局制御装置
14は、応答信号がどの種類のマルチキャストパケット
に対する質問信号に対するものであるか否かを判別する
(ステップY6)。
【0105】上述のように、質問信号は周期的に送信さ
れる。したがって、同じ種類のマルチキャストパケット
に対する応答信号を常にサポート装置15に対して返信
する必要はなく、1つの種類のマルチキャストパケット
に対する応答信号は、一度だけで十分である。そのた
め、上述のような判別処理を行っている。
【0106】従前に受信した種類のマルチキャストパケ
ットに対する応答信号であれば(ステップY6のYE
S)、基地局制御装置14は、応答信号をサポート装置
15に送信しない。一方、初めて受信した種類のマルチ
キャストパケットに対する応答信号であれば(ステップ
Y6のNO)、基地局制御装置14は、応答信号をサポ
ート装置15に送信する(ステップY7)。
【0107】サポート装置15は、応答信号を受信する
と、その応答内容に応じて、配信登録テーブル15aの
配信登録状況を更新する。具体的には、配信の必要があ
るとの応答信号の場合には、サポート装置15は、当該
移動局11の登録を維持する。配信の必要がないとの応
答信号の場合には、サポート装置15は、配信登録テー
ブル15aから当該移動局の登録を消去する。
【0108】基地局制御装置14は、また、応答信号に
含まれる受信電力値を各基地局13ごとに蓄積する(図
12のステップY8)。基地局制御装置14は、接続さ
れているすべての基地局13から応答信号を受信したか
否かを判別する(ステップY9)。すべての基地局13
から応答信号を受信すれば、基地局制御装置14は、す
べての受信電力値のうち最低受信電力値を認識する(ス
テップY10)。
【0109】その後、基地局制御装置14は、最低受信
電力値に基づいて、基地局13からマルチキャストパケ
ットが送信される際の電力値を算出する(ステップY1
1)。具体的には、基地局制御装置14は、移動局11
において十分な受信電力でマルチキャストパケットを受
信させる必要から、最低受信電力値が予め定める受信電
力値となる送信電力値を算出する。
【0110】その後、基地局制御装置14は、この算出
された送信電力値でマルチキャストパケットを配信する
ように、接続されているすべての基地局13に通知する
(ステップY12)。この通知を受けた基地局13は、
上記送信電力値でマルチキャストパケットを配信する。
【0111】このようにこの実施形態7によれば、基地
局制御装置14は、配信の必要性の有無を確認する際
に、基地局13における受信電力値を収集し、この収集
された受信電力値のうち最低受信電力値に応じて基地局
13の送信電力を制御している。したがって、基地局制
御装置14の管轄エリア内に存在するすべての移動局1
1において、十分な受信電力でマルチキャストパケット
を受信することができる。そのため、高品質なマルチキ
ャストパケット伝送を実現することができる。ゆえに、
システム効率が向上された移動データ通信システムを提
供することができる。
【0112】他の実施形態.以上、この発明の7つの実
施形態について説明してきた。しかし、この発明が他の
実施形態を採り得るのはもちろんである。たとえば上記
実施形態1ないし7においては、コネクションレス型パ
ケット通信システムとしてIPパケット通信システムを
適用する場合を例にとって説明している。しかし、この
発明は、CLNP(Connection-Less Network Protocol)
型パケット通信システムなど他のコネクションレス型パ
ケット通信システムに対しても容易に適用することがで
きる。
【0113】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、コネク
ションレス型パケット通信システムにおけるマルチキャ
ストパケット通信を移動通信システムに適用する場合、
中継接続装置においてマルチキャストパケットを複製す
る。したがって、コネクションレス型パケット通信シス
テム内においては、配信先移動局が複数存在しても、1
つのマルチキャストパケットを伝送するだけで済む。し
かも、ゲートウエイ装置と中継接続装置との間において
も、1つのマルチキャストパケットを伝送するだけで済
む。そのため、コネクションレス型パケット通信システ
ム内でマルチキャストパケットを複製して伝送する場合
に比べて、マルチキャストパケットを効率良く伝送する
ことができる。ゆえに、システム効率を向上できる。
【0114】また、この発明によれば、セルおよび位置
登録エリアなどの在圏エリアの変更を伴って移動する場
合、移動局は、マルチキャストパケットの配信要求を位
置登録要求またはハンドオーバ要求とともに制御チャネ
ルを介して行うようにしている。したがって、パケット
配信要求を通信チャネルを介して行う場合に比べて、マ
ルチキャストパケットを移動局に対して迅速に伝送する
ことができる。言い換えれば、移動局は、マルチキャス
トパケットを迅速に受信することができる。
【0115】より詳述すれば、パケット配信要求を通信
チャネルを介して行う場合には、パケット伝送のために
通信チャネルを使用できないから、パケット伝送を待機
させる必要がある。しかし、パケット配信要求を通信チ
ャネルではなく制御チャネルを介して行うことにより、
パケット伝送をパケット配信要求を待たずに行うことが
できる。そのため、パケットを効率良く伝送することが
でき、また移動局においてはパケットを効率良く受信す
ることができる。
【0116】さらに、この発明によれば、移動局が在圏
セルの変更を伴って移動した場合、変更直後のセルを形
成する基地局から所望のマルチキャストパケットが配信
されていないときに限って、当該基地局に対して配信登
録を要求する。すなわち、変更直後のセルを形成する基
地局から自局が存在するグループのマルチキャストパケ
ットが配信されているときには、そのマルチキャストパ
ケットを受信することができる。したがって、移動局
は、移動のたびに配信登録をしなくても、マルチキャス
トパケットを受信することができる。すなわち、移動局
においては、配信登録要求の効率化を図ることができ
る。そのため、在圏セルを変更するたびに配信登録を要
求する場合に比べて、移動通信システム内における無駄
な信号処理を省略できる。ゆえに、信号処理の効率化が
図られたシステムを提供することができる。
【0117】なお、移動通信システムにおいては、移動
局が在圏セルの変更を伴って移動する場合、いわゆるハ
ンドオーバ処理が行われる。基地局は、このハンドオー
バ処理が実行されることにより、自局が形成するセルに
移動局が新たに移動してきたことを知ることができる。
【0118】さらにまた、この発明によれば、配信を希
望する移動局が存在するエリアを管轄する中継接続装置
に対してのみマルチキャストパケットを配信する。した
がって、ゲートウエイ装置は、配信不要な中継接続装置
にまでマルチキャストパケットを伝送することはない。
そのため、パケットの伝送効率を向上することができ
る。ゆえに、システム効率の向上を図ることができる。
【0119】さらに、この発明によれば、複数の移動局
に対して共通に無線リソース情報を割り当てるから、1
つの移動局に固有の無線リソース情報を割り当てる場合
に比べて、無線リソースを有効利用することができる。
したがって、システム効率の向上された移動通信システ
ムを提供することができる。
【0120】さらにまた、この発明によれば、移動局が
基地局制御装置の管轄エリアを変更した場合、加入者線
延長制御により回線が確保される。したがって、移動局
が通信中に管轄エリアを変更する場合であっても、回線
接続状態が途切れることはない。そのため、移動局がマ
ルチキャストパケットを受信している場合に管轄エリア
を変更しても、パケットロスの発生を防止できる。ゆえ
に、通信品質の向上を図ることができる。
【0121】さらに、この発明によれば、基地局制御装
置は、移動局のマルチキャストパケットの配信の要否を
確認することができる。同時に、送信電力制御を行うこ
とができる。したがって、移動局は十分な電力で電波を
受信することができる。そのため、高品質な通信を実現
できる。ゆえに、移動データ通信システムの効率向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係る移動通信システム
が適用される移動データ通信システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】サポート装置の処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】この発明の実施形態2に係る移動通信システム
が適用される移動データ通信システムにおける移動局の
配信登録要求処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】ハンドオーバ要求信号の構造を示す概念図であ
る。
【図5】この発明の実施形態3に係る移動通信システム
が適用される移動データ通信システムにおける基地局制
御装置の配信登録要求処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】位置登録要求信号の構造を示す概念図である。
【図7】この発明の実施形態4に係る移動通信システム
が適用される移動データ通信システムにおける移動局の
配信登録要求処理について説明するためのフローチャー
トである。
【図8】報知情報信号の構造を示す概念図である。
【図9】この発明の実施形態5に係る移動通信システム
が適用される移動データ通信システムにおけるサポート
装置の配信登録時の処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】この発明の実施形態6に係る移動通信システ
ムが適用される移動データ通信システムにおけるサポー
ト装置の配信登録時の処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】この発明の実施形態7に係る移動通信システ
ムが適用される移動データ通信システムにおける送信電
力制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施形態7に係る移動通信システ
ムが適用される移動データ通信システムにおける送信電
力制御処理を説明するためのフローチャートであって、
図11の続きの処理を示している。
【符号の説明】
1 IPパケット通信システム 2 IP端末 10 移動通信システム 11 移動局 12 地上装置 13 基地局 14 基地局制御装置 15 サポート装置 16 ゲートウエイ装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 11/20 102A Fターム(参考) 5K022 EE01 EE14 EE22 EE32 5K030 GA03 HA08 HB16 HC09 HD03 JA11 JL01 JT09 LA14 LA19 LB02 LB18 LD02 LD08 5K067 AA13 BB03 BB21 CC10 CC14 DD19 DD23 DD24 DD44 DD51 EE02 EE06 EE10 EE16 EE23 GG08 GG11 HH01 HH11 HH22 HH23 JJ11 JJ34 JJ39 JJ66 JJ70

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動局と、この複数の移動局と交
    信する複数の基地局と、この複数の基地局を管轄する基
    地局制御装置と、上記複数の移動局との間でアクセスリ
    ンクをそれぞれ設定する中継接続装置と、この中継接続
    装置とコネクションレス型パケット通信システムとの間
    に設けられ、上記中継接続装置との間でトンネリングに
    より通信するゲートウエイ装置とを備え、上記コネクシ
    ョンレス型パケット通信システムに備えられる端末から
    送信されるマルチキャストパケットを上記アクセスリン
    クを介して複数の移動局に伝送する機能を有する移動通
    信システムであって、 上記中継接続装置は、上記マルチキャストパケットを複
    製することにより、配信登録された移動局(以下「配信
    先移動局」という)の数に相当する数のマルチキャスト
    パケットを作成する手段と、この作成されたマルチキャ
    ストパケットを上記配信先移動局に対して上記アクセス
    リンクを介して配信する手段とを含むものであることを
    特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記移動局は、在圏
    エリアの変更を伴って移動する場合に、マルチキャスト
    パケットの配信登録を位置登録またはハンドオーバとと
    もに制御チャネルを介して上記中継接続装置に要求する
    手段を含むものであることを特徴とする移動通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 上記基地局は、自局が形成するセルに移動してきた移動
    局に対して、自局が配信しているマルチキャストパケッ
    トに関する情報を報知チャネルを介して報知する手段を
    含むものであり、 上記移動局は、上記基地局から報知されるマルチキャス
    トパケットに関する情報に基づいて、所望のマルチキャ
    ストパケットが配信されているか否かを判別する手段
    と、所望のマルチキャストパケットが配信されていない
    と判別された場合に、当該所望のマルチキャストパケッ
    トの配信登録を上記アクセスリンクを介して上記中継接
    続装置に要求する手段とを含むものであることを特徴と
    する移動通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 上記中継接続装置は、所定エリアごとに複数設けられて
    おり、上記移動局から配信登録が要求される場合に、当
    該要求に対応するマルチキャストパケットを配信してい
    るか否かを判別する手段と、上記要求に対応するマルチ
    キャストパケットを配信していないと判別された場合
    に、上記ゲートウエイ装置に対してマルチキャストパケ
    ットの配信登録を要求する手段をさらに含むものであ
    り、 上記ゲートウエイ装置は、上記中継接続装置から配信登
    録要求がある場合に、当該要求に対応するマルチキャス
    トパケットを当該要求をしてきた中継接続装置に配信す
    る手段を含むものであることを特徴とする移動通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    当該移動通信システムは、CDMA(Code Division Mul
    tiple Access)を通信アクセス方式とするものであり、 上記基地局制御装置は、上記複数の移動局に対して共通
    の無線リソース情報を割り当てる手段と、この割り当て
    られた無線リソース情報に基づいてマルチキャストパケ
    ットの配信を行うように上記制御対象の各基地局に対し
    て通知する手段とを含むものであり、 上記基地局は、上記基地局制御装置から上記通知を受け
    た場合に、上記無線リソース情報に基づいてマルチキャ
    ストパケットを移動局に対して配信する手段を含むもの
    であることを特徴とする移動通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 上記中継接続装置は、上記移動局が上記基地局制御装置
    の管轄エリアを変更する場合に、変更直前の基地局制御
    装置から変更直後の基地局制御装置に加入者線延長制御
    により回線を確保するように上記各基地局制御装置に対
    して通知する手段をさらに含むものであり、 上記基地局制御装置は、上記中継接続装置の通知に基づ
    いて、加入者線延長制御を実行することにより、回線を
    確保する手段を含むものであることを特徴とする移動通
    信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、 上記基地局制御装置は、上記マルチキャストパケットの
    配信の必要性の有無を確認する質問信号を基地局に対し
    て送信する手段と、受信電力測定を指示する電力測定指
    示信号を上記基地局に送信する手段とを含むものであ
    り、 上記基地局は、上記質問信号を上記移動局に対して送信
    する手段と、上記電力測定指示信号が受信された場合
    に、移動局から送信される応答信号の受信電力を測定す
    る手段と、この測定された受信電力値を上記基地局制御
    装置に送信する手段とを含むものであり、 上記移動局は、上記質問信号の受信に対する応答信号を
    上記基地局に送信する手段を含むものであり、 上記基地局制御装置は、上記基地局から送信される受信
    電力値を保持する手段と、移動局に対してマルチキャス
    トパケットを配信する際に、上記保持されている受信電
    力値に基づいて、基地局の送信電力を制御する手段とを
    さらに含むものであることを特徴とする移動通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 トンネリングにより伝送されてきたマル
    チキャストパケットを配信登録要求に基づいて登録され
    た移動局の数だけ複製することにより作成された地上装
    置からのマルチキャストパケットをアクセスリンクを介
    して受信する移動局であって、 在圏エリアの変更を伴って移動する場合に、マルチキャ
    ストパケットの配信登録を位置登録またはハンドオーバ
    とともに制御チャネルを介して要求する手段を含むこと
    を特徴とする移動局。
  9. 【請求項9】 トンネリングにより伝送されてきたマル
    チキャストパケットを配信登録要求に基づいて登録され
    た移動局の数だけ複製することにより作成された地上装
    置からのマルチキャストパケットをアクセスリンクを介
    して受信する移動局であって、 受信したマルチキャストパケットに関する情報に基づい
    て、所望のマルチキャストパケットが配信されているか
    否かを判別する手段と、 所望のマルチキャストパケットが配信されていないと判
    別された場合に、当該所望のマルチキャストパケットの
    配信登録を要求する手段とを含むことを特徴とする移動
    局。
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