明 細 書 液晶 パ ネ ル と 液晶表 示 装置 技 術 分 野
本発明 は 、 液晶 表 示 装置 の 高 輝 度化 に 関 し 、 特 に ピ ー ク 輝度 が実 現で き る 液 晶パ ネ ル と 液晶表示装 置 に 関 す る 。 背 景 技 術
液晶表示 装置 の 高 輝度 化 の 手法 と し て 、 液晶 パ ネル と バ ッ ク ラ イ 卜 問 に フ ィ ル ム を 積 曆す る 手法 が知 ら れて レゝ る 。 例 え ば、 集光 フ ィ ル ム (例 え ば、 B E F 、 3 M社製) や偏光選択反 射 フ ィ ルム ( 例 え ば、 D — B E F 、 3 M社製) が、 ノ ッ ク ラ イ ト と 液晶 パ ネ ル 間 に 用 い ら れる 。 一方 、 C R T で は、 画面上 の 白 表示部 の み に 電子線 ピー ム を 照射す る た め 、 白 表示部が小 さ い ほ ど単位時間 当 た り の 電子線 の 照 射強度が 増加 し 、 白 輝度が向 上す る ピ ー ク 輝度現象 が あ っ た 。
と こ ろ が 、 上 記 の フ ィ ルム を 用 い る 手 法 は、 白 輝度 の 向上 に は効 果 が あ る が 、 黒表示 に はバ ッ ク ラ イ ト の光 は液晶パ ネ ル の偏光板で 全て 吸収 さ れ る 。 こ の た め 、 画面 の 表示 に 係 わ り 無 く 白 輝度 の 値 は —定 と な り 、 こ の結 果 、 液晶表示装置で 上述 し た ピ ー ク 輝度 を 出す の は 困難で あ っ た 。 発 明 の 開 示
本 発 明 は 、 上記 の 点 に 鑑み 、 ピ ー ク 輝度が実現で き る 液晶パ ネル と 液 晶表示 装 置 を 提 供す る こ と を 目 的 と す る 。
上記 目 的 を 達成す る た め に 、 本発 明 は 、 液 晶層 の両側 に偏光 層 を
有す る 液晶パ ネ ル に お い て 、 観察 者側 に 位置す る 偏光 層 が、 偏光状 態 に よ り 反 射 と 透 過 を 選択 的 に 分離す る 第 1 偏光層 と 、 こ の 第 1 偏 光層 よ り 偏光度 の 高 い 第 2 偏光 層 と か ら 成 る こ と を 特徴 と す る 。
上記構成 の 如 く 、 第 1 偏光層 よ り 偏光度 の 高 い 第 2 偏光層 を 有 し て い れ ば、 更 に 余 分 な光 を カ ッ ト す る こ と がで き る の で 、 コ ン ト ラ ス 卜 が向 上す る 。
ま た 、 請求項 1 記載 の 液晶パ ネ ルで あ っ て 、 反 観察者側 に 位置す る 偏光 層 が 、 偏光状態 に よ り 反射 と 透過 を 選択 的 に 分離す る 第 1 偏 光層 と 、 こ の 第 1 偏 光 層 よ り 偏光度 の 高 い 第 2 偏光 層 と か ら 成 る こ と を 特徵 と す る 。
上 記構成 で あ れ ば、光 を 円 滑 に リ サ イ ク ルす る こ と がで き る の で 、 ピ ー ク 輝度 の 実現効 果 を 一 層 発揮で き る 。
請求項 1 又 は 2 記載 の液 晶パ ネ ルで あ っ て、 前記第 2 偏光 層 が吸 収型 の 偏光層 で あ る こ と を 特徴 と す る 。
上記構成 で あ れ ば、 請求 項 1 又 は 2 記載 の効果 を 容 易 に 達成で き る 。
請求 項 2 記載 の液 晶 パ ネ ル で あ っ て 、 前記観察 者側 に 位置す る 偏 光層 が 、 前記反観察者 側 に 位置す る 偏光 層 の 透過光 と 同 じ 偏光状態 の 光 を 反射 し 、 前 記透過光 と 偏光状態が異な る 光 を 透過す る こ と を 特徵 と す る 。
こ の よ う な構成 と す る こ と で、 黒表示 部 の光 は表 面 に 出射 さ れな い 一方 、 白 表 示部 の 光 は表 面 に 出射 さ れ る こ と に な る 。
請求項 1 又 は 2 記載 の 液 晶 パ ネ ルで あ っ て 、前記第 1 偏光層 上 に 、 前記第 2 偏光層 が配置 さ れて い る こ と を 特徴 と す る 。
請 求 項 1 又 は 2 記載の 液 晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記第 1 偏光 層 、 及 び第 2 偏光 層 が観察者側 に 位置す る 基板 の 内部側 に 設 け ら れて い る
こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う な 構成 に よ り 、 セ ル を 薄 く す る こ と がで き る と し う 利点 が発 揮 さ れ る 。
請 求項 8 又 は 9 記載 の 液 晶 パ ネ ル で あ っ て 、 観察者 側 に位 置す る 基板 に カ ラ ー フ ィ ル 夕 を 有 し 、 観察 者側 に 位 置す る 基 板 の 前記第 1 偏光 層 がカ ラ ー フ ィ ル タ ー の 液 晶 層 側 に 配置 さ れて い る こ と を 特徵 と す る 。
こ の よ う な 構成 で あ れ ば、 黒表 示 部 に お い て 、 カ ラ 一 フ ィ ル タ 層 で光 が 吸収 さ れな い 。
請 求項 8 又 は 9 記載の 液 晶パ ネ ルで あ っ て 、 反 観察者側 に 位置す る 基 板 に カ ラ ー フ ィ ル タ を 有 し 、 反 観察者側 に 位置す る 基板 の 前記 第 1 偏光層 が カ ラ ー フ イ リレ タ ー の 基板側 に 配置 さ れて い る こ と を 特 徴 と す る 。
請 求項 1 又 は 2 記載 の 液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記第 1 偏光 層 が二 コ ル プ リ ズ ム 、 散乱素子 (好 ま し く は、 異方 性 を 有す る )、 屈 折率 の 異な る 多層 膜 (好 ま し く は 、 異方性 を 有す る )、 又 は ホ ロ グ ラ フ ィ ッ ク 素子か ら な る こ と を 特徴 と す る 。
こ れ ら の も の は、 光 の偏光 に対 し て選択性 を 有す る と い う 作用 を 発揮 で き る 。
請 求項 Ί 又 は 2 記載の液晶パ ネ ルで あ っ て , 前記第 1 偏光 層 が左 右 ど ち ら か の 円 偏光 を 反射す る 構造で あ り 、 好 ま し く は 、 前記第 1 偏光 層 の 屈 折 率分布 が螺旋構造 を 有 し 、 更 に好 ま し く は 、 前記螺旋 構造 が コ レ ス テ リ ッ ク 液晶 ま た はポ リ マー か ら な る こ と を特徴 と す る 。
尚 、 屈折 率分布 が螺旋構造 を 有 し て い れば、 選択波長特性 を 利用 し て 、 光 の 透 過 、 反 射 を 円 滑 に行 う こ う が で き る 。
請 求項 2 6 又 は 2 7 記載 の液 晶 パ ネ ル で あ っ て 、 円 偏光 を 直 線偏 光 に 変 え る た め の位相 差層 が配 置 さ れて い る こ と を特徴 と す る 。
請 求項 1 又 は 2 記載 の 液 晶パ ネ ル で あ っ て 、 |¾記液 晶 層 に 垂 直 に 伝播す る 光 の位相 変化が、 黒表 示 時 に ほ ぼ零 と な る よ う に 液 晶 層 が 構成 さ れる こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う に 液 晶層 で位相 変化が な い と 、 黒表示部で の 光が確実 に 反射 さ れ る こ と に な る 。
請求項 3 4 又 は 3 5 記載 の液 晶パ ネ ルで あ っ て、 前記液 晶 層 が、 電圧無印加時 に 液晶 が垂直配向 を 有す る 垂直配向 モー ド で あ り 、 又 は前記液晶 層 が、 電圧無 印 加時 に 液 晶 が ホ モ ジ ニ ァ ス 配 向 を 有 し 、 基板 に 平行 な 横電界 で駆動 さ れ る 横電界 モ ー ド で あ る こ と を 特徴 と す る 。
上記構成 で あ れ ば、 黒表示時 に液晶層 を 透過す る 光が偏光変換 さ れな い。
請 求項 1 又 は 2 記載 の 液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記液 晶 層 に 垂 直 に 伝播す る 光 の位相 変化が 、 黒表示時 に 最 小 と な る よ う に 液晶層 が構 成 さ れ、る こ と を 特徴 と す る 。
請 求項 4 0 又 は 4 1 記載 の 液晶 パ ネ ル で あ っ て 、 前記液晶層 が、 捻れ ネ マ チ ッ ク モー ド 、 ゾ、 イ ブ リ ツ ド 配向モ ー ド 、 又 は 、 O C B モ ー ド で あ る こ と を 特徴 と す る 。
液 晶 パ ネ ル を 有 し 、 喑表示 と 明 表示が表示 可能な液 晶 表示装 置 に お い て 、 前記喑表示部 に 入射す る 光 を 、 導光機構 に よ り 前記 明 表示 部 に 導 く こ と で 、 前記暗表 示部 に 入射す る 光 の 少 な く と も 一部 を 前 記明 表 示部 の 表示 に 用 い る こ と を 特徴 と す る 。
液晶 パ ネ ル を 有 し 、 暗表 示 と 明表示が表示可能な液 晶 表示装 置 に お い て 、 前記 暗表示 部 に 入射す る 光 の一部 を 、 導光機構 に よ り 前記
明 表 示部 に 導 く こ と で 、 明 表示部 に 対す る 喑表 示部 の 相 対表 示 面積 が大 き く な る ほ ど 、前 記 明 表示 部が高 輝度 と な る こ と を 特徴 と す る 。 液 晶パ ネ ル を 有 し 、 暗表 示 と 明表 示 が表示可能 な 液晶表示装置 に お い て 、 前 記喑表示 部 に 入 射す る 光 の 一部 を 、 導光機構 に よ り 前記 明 表 示部 に 導 く こ と で 、喑表 示 部 の 階調 レ ベ ル が黒 に 近 く な る ほ ど 、 前記 明 表示 部が高 輝 度 と な る こ と を 特徴 と す る 。
バ ッ ク ラ イ ト 部 と 、 画 素 に 反射部 と 透過部 を 有す る 液 晶パ ネ ル を 有 し 、 前記 反 射部 の 裏 面で反 射 し た バ ッ ク ラ イ ト 光 と 、 前記透過部 か ら バ ッ ク ラ イ 卜 側 に 透過 し た外光 と を 、 導光機構 を 用 い て 明表示 部 に 導き 、 明 表示部か ら 出射 さ せ る こ と を 特徵 と す る 。
請 求項 5 1 記載 の 液晶 パ ネ ルで あ っ て 、 前記 画 素 が 凹 凸構造 を 有 し 、 前記透 過部が 凹 凸構造 の 平坦 な部位 を 含ん で形成 さ れた こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う な構成で あ れ ば、 反 射特性 を 保 っ た ま ま 開 口 面積 を 向上 す る こ と が で き る 。
請求項 5 1 記載の 液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記バ ッ ク ラ イ ト 部が、 時分割で R G B を 発光す る こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う な 構成で あ れ ば、透過時 の 輝度 が 向 上す る こ と がで き る 。 請 求項 4 8 〜 5 1 記載 の液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記 導光機構が、 請求 項 1 又 は 2 の液 晶パ ネ ル と 、 前記液 晶 パ ネ ル の 反 観察者側 に 隣 接 し て配置 さ れた 導光体 と か ら 成 る こ と を 特徴 と す る 。
請求項 5 4 〜 6 1 記載 の 液晶パ ネルで あ っ て 、 観察者側 に 拡散層 を 有す る 導 光体 を 具備す る バ ッ ク ラ イ ト 部 と 、 前記拡散 層 の観察者 側 に 前記導 光体 と を 具備 し た こ と を 特徵 と す る 。
請求項 5 4 〜 6 1 記載 の 液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記 導光体が 、 バ ッ ク ラ イ ト 光 を 透過 し 、 前記液 晶パ ネル の 反射光 の 少 な く と も 一部
を 内 部で伝播す る こ と を 特徴 と す る 。
請 求項 7 0 〜 7 7 記載 の 液晶パ ネ ル で あ っ て 、 前記 導光体 が 、 屈 折率 が異な る 層 が斜め に 積 層 さ れた 構 造 で あ る こ と を 特徴 と す る 。
請求項 7 0 ~ 7 7 記載 の 液晶 パ ネ ル で あ っ て 、 前記 導光体が、 バ ッ ク ラ イ ト 側 の 面 に 非対称 形状 の 溝が形 成 さ れ た構造 で あ る こ と を 特徴 と す る 。
駆動部 を 有す る 請求項 4 8 〜 5 1 記載 の液晶表示装 置 に お い て 、 前記駆動部が、 フ レ ーム 期 間 内 に 黒表示 を 一定期 間挿 入 す る 駆動 を 行 う こ と を 特徴 と す る 。
上 記構成 で あ れ ば、 白 表 示 部 の 輝度 の 低下 を 抑制 し つ つ 、 画 像 の 尾 引 き 現象が低減 し 、 応答速度が 向 上す る 。
駆動部 を 有す る 請求項 4 8 〜 5 1 記載 の液晶表示装 置 に お い て 、 多重反射防止 手段が設け ら れて い る こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う な 構成で あ れ ば、 液晶パ ネ ル 内 で複屈 折が残 る こ と に起 Hす る 多重 反 射 を 防止で き る の で 、 黒部分で の 光漏れ が 防止で き 、 コ ン ト ラ ス ト が向 上す る 。
請 求項 5 1 記載 の 液晶表 示装置 に お い て 、 前 記バ ッ ク ラ イ ト がサ ィ ド ラ イ ト 型 で あ る こ と を 特徴 と す る 。
こ の よ う な構成で あれ ば、 反射 さ れて き た 偏光 が反 射 さ れ易 い の で、 光が 円 滑 に再利 用 さ れ る 。
液晶パ ネ ル を 有す る 液晶表示装置 に お い て 、 液 晶 層 に 入射す る 光 を 、 導光機構 に よ り 、 前記液晶層 を 互 い に 異な る 光路 長 で透過す る 光 に 変換す る こ と で 、 複数 の 位相 を 有す る 光が 同 方 向 に 出射す る こ と を 特徵 と す る 。
請 求項 1 0 3 記載 の液晶パ ネ ルで あ っ て 、 前記導光機構が、 液晶 層 、 及 び偏光状態 に よ り 反 射 と 透過 を 選択 的 に 分離す る 偏光 層 か ら
成 る こ と を 特徴 と す る 図 面 の 簡 単 な 説 明
図 1 ( a ) ~ ( c ) は 、 実施 の 形態 1 か ら 3 の液晶 パ ネ ル の 断面 図 で あ る 。
図 2 は 、 実施 の 形態 2 の液晶パ ネル の 表示原 理 を 説 明 す る た め の 説 明 図 で あ る 。
図 3 は、 ピ ー ク 輝度 の 表 示原理 を 説明 す る た め の説 明 図 で あ る 。 図 4 は 、 実施の 形態 8 の 液晶 パ ネ ル の 表示原 理 を 説 明 す る た め の 説明 図 で あ る 。
図 5 は、 実施の 形態 1 の 液晶表 示装置 の 断面 図 で あ る 。
図 6 は、 実施の 形態 1 の 液晶表 示装置 の 断面 図 で あ る 。
図 7 は、表示 面積比率 と ピ ー ク 輝度 と の 関 係 を 示す ダ ラ フ で あ る 。 図 8 は、暗表 示 の 階調 と ピ ー ク 輝度 と の 関 係 を 示す グ ラ フ で あ る 。 図 9 ( a ) ( b ) は、 実施 の 形態 6 に対応す る 具体例 1 の液 晶 表示 装置 の 導光体 の 例 を 示す 説明 図 で あ る 。
図 1 0 は、 実施 の 形態 6 に対応す る 具体例 2 の 液晶 表示装置 の 説 明 図 で あ る
図 1 1 は 液 晶配 向方位 と ピー ク 輝度 と の 関 係 を 示す グ ラ フ で あ る 。
図 1 2 は 実施 の 形態 8 に対応す る 具体例 の 液 晶表 示装置 の 断面 図 で あ る 。
図 1 3 は 実施 の 形態 8 に対応す る 具体例 の 液 晶表 示装置の 断面 図 で あ る 。
図 1 4 は 画素 の 凹 凸構造 を 示す平面 図 で あ る
発 明 を 実施す る た め の 最 良 の 形態
(本発 明 の概要)
本発明 の 液晶パ ネ ル は 、 喑表 示 部 に 入射す る 光 を 反 射 し 、 明 表示 部 に 入射す る 光 を 透過す る 機能 を 有す る も の で あ る 。 こ の た め 、 本 発 明 の 液晶 パ ネ ル は、 液 晶 層 と 、 前記液 晶 層 の 視認側 ( 図 1 (a) )、 も し く は 、 両側 に 第 1 偏光 層 で あ る 偏光選択反 射層 3 0 3 を 有 す る ( 図 1 (b) )。 ま た は 、 液 晶 層 の 視 認側 に カ ラ 一 フ イ リレ タ 層 3 0 5 を 有す る 場合 に 、 液晶 層 3 0 4 と カ ラ ー フ ィ ル タ 層 3 0 5 の 間 に 偏光 選択 反 射層 3 0 3 を 有す る こ と を 特徴 と す る ( 図 1 (c) )。 こ の と き 、 偏光選択反 射眉 3 0 3 の 視 認側 に 第 2 偏光 層 で あ る 吸収型偏光 層 3 0 1 を 有す る 。 こ の よ う に 、 吸収型偏光層 3 0 1 を 用 い る と 、 偏光 選択反射層 3 0 3 を 透過す る 光 の う ち 、 表示 に 用 い な い 余分 な 偏光 を 有 す る 光 が吸収 さ れ コ ン 卜 ラ ス 卜 が 向 上す る 効果が得 ら れ る と い ぅ 禾 IJ 点が あ る 。 尚 、 図 1 に お し て , 3 0 0 は ガ ラ ス 基板 、 3 0 2 は 対向 基板で あ る 。
次 に 、 図 2 は、 上記 の 構成で液晶 層 へ の 入射光 を 選択 的 に 反 射、 も し く は透過で き る 原理 を 示す。 尚 、 図 2 に お い て 、 4 0 0 は ガ ラ ス 基板、 4 0 3 は対 向基板で あ る 。
偏光選択反 射 層 A 4 0 2 は、 ノ ッ ク ラ イ ト 光 4 0 7 、 4 1 2 の う ち 直線偏光 の P 波 を 透過 し S 波 を 反射す る 。 ま た 、 偏光選択 反 射層 B 4 0 5 は 、 同 じ く 入射光 の う ち P 波 を 反 射 し S 波 を 透過す る 特性 を 有す る 。 液 晶層 4 0 6 は 、 黒表 示部 4 1 5 で は透過光 の位相 が変 化せず、 白 表示部 4 1 6 で は P S 変換 4 1 3 さ れ る も の を 用 い る 。 例 え ば、 液 晶 層 4 0 6 に は 、 液晶 層 を垂直 に 伝播す る 光 の位相 変化 が、 黒表 示 時 に ほ ぼ零 と な る も の を 用 い る こ と がで き る 。 ま た 、 吸 収型偏光層 A 4 0 1 は P 波 を 透過 し 、 吸収型偏光層 B 4 0 5 は S 波
を 透過す る 構成 と す る 。
黒表示部 4 1 5 に 入射 し た バ ッ ク ラ イ 卜 光 4 0 7 の う ち 、 偏光選 択反 射層 A 4 0 1 で S 波 4 1 0 は反射 さ れ、 P 波 4 0 8 は透過す る 。 P 波 4 0 8 は さ ら に 吸収 型偏光 層 A 4 0 1 を 透過 し 、 液 晶 層 4 0 6 に 入 射す る 。 こ の と き 、 偏光選択反射 層 A 4 0 2 を 、 例 え S 波 の一 部が透過 し て も 、 透過 し た S 波 は 吸収型偏光層 A 4 0 1 で 吸収 さ れ る た め 、 液晶 層 4 0 6 に は P 波 の みが入射 さ れ る 。 入 射 し た P 波 4 0 8 は液 晶層 4 0 6 で位相 が変調 さ れ る こ と 無 く 視認側 の 偏光選択 反射 層 B 4 0 4 に 入射 し 、 P 波 4 0 9 と し て 反 射 さ れ る 。 従 っ て 、 光 は パ ネ ルか ら 出 射せず黒表 示が得 ら れ る 。反射 し た P 波 4 0 9 は 、 同 じ く P 波 と し て 吸収型偏光 層 A 4 0 2 と 偏光選択反 射 層 A 4 0 1 を 透過 し 、 バ ッ ク ラ イ ト 側 に P 波 4 1 1 と し て 出射 さ れ る 。 ま た 、 視認側 に 吸収型偏光層 B 4 0 5 を 配置す る と 、 例 え 偏光選択反 射層 B 4 0 5 を P 波 の 一部が透過 し て も 、 透過 し た P 波 は 吸収型偏光層 B 4 0 5 で吸収 さ れ る た め に 、 黒表示が得 ら れ る 。
こ の と き 、 偏光選択反 射 層 に は 、 光 の偏光 に 対 し て 選択性 を 有す る も の を 用 い る こ と がで き る 。 例 え ば、 ニ コ ル プ リ ズム 、 誘電多 層 膜又 はホ ロ グ ラ フ ィ ッ ク 素子 を 用 い る こ と がで き る 。 こ れ ら は何れ も P 波 と s 波 と を 選択 的 に 透過 又 は反 射す る こ と がで き る 。 ま た 、 偏光 の 選択性 に 方位 異方性 を 有 し て い て も よ い 。 例 え ば、 偏光選択 反射 層 に 垂直 に 入射す る 光 と 、 斜め に 入射す る 光 に 対 し て 選択 性 の 程度が異な っ て い て も よ い 。 例 え ば、 携帯端末等 で 、 視認範 囲 が正 面 に 限 ら れ る 場合 は 、 偏光選択反 射層 の 法線方 向 か ら 極角 2 0 ° 以 内 の 範囲 で偏光選択性 を 高 く し て も 良 い 。 ま た 、 バ ッ ク ラ イ ト か ら 液晶 パ ネ ル に 入射す る 光 の 角 度分布 に 応 じ て 、 偏光選択 反射層 の 異 方性 を 設 計 し て も 良 い 。
ま た 、 散 乱 素 子 を 用 い て も 良 い 。 例 え ば、 液 晶 と ポ リ マ ー と の 複 合体 か ら 成 る 散乱素 子 は、 屈 折率 マ ッ チ ン グ に 方位 異方性 を 有す る た め 、 P 波 と S 波 と を 選択 的 に 散 乱 、 透過す る こ と が で き る 。
ま た 、 偏光選択層 に は 、 左右 ど ち ら か の 円 偏光 を 反 射す る も の を 用 い て も 良 い 。 例 え ば、 層 内 の 屈 折率分布が螺旋構造 を 有す る も の を 用 い て も 良 い 。 具体的 に は、 コ レ ス テ リ ッ ク 液晶 又 は ポ リ マ 一 を 用 い て 螺旋構造 を 形成 し て も 良 い 。
一方、 白 表示部 4 1 6 に 入射 し た バ ッ ク ラ イ ト 光 4 1 2 は 、 同 じ く P 波 4 1 8 と し て液晶 層 4 0 6 に 入射 し た後、 液晶 層 4 0 6 で P S 変 換 4 1 3 さ れて S 波 4 1 7 と な り 、 偏光選択反 射 層 B 4 0 4 と 吸収 型偏光 層 B 4 0 5 を S 波 4 1 4 と し て透過す る 。 こ の た め 白 表 示 が得 ら れ る 。
こ の と き 、 液 晶層 4 0 6 は 、 偏光選択反 射層 B 4 0 4 に入射す る 光 の 偏光状態 を 制御 し て 反 射 · 透過 の選択性 を 具現す る 機能 と 、 表 示 を 行 う 機能 を 兼ね備 え て い る 。
ま た 、 吸収型 の カ ラ ー フ ィ ル タ 層 を 視認側 に 用 い る 場 合 は 、 液 晶 層 4 0 6 と カ ラ 一 フ ィ ル タ 層 と の 間 に偏光選択反射層 B 4 0 4 を 設 け る と 、 黒表 示部 4 1 5 に お い て 、 カ ラ ー フ ィ ル タ 層 で光が吸収 さ れず、 偏光選択反 射層 B 4 0 4 に お いて 、 ほ ぼ全光量がバ ッ ク ラ イ ト 側 に 反射 さ れ る 。
パ ネ ル の 駆動方 法 と し て は、 フ レ ー ム 期 間 内 に 黒表示 を 一定期 間 挿 入す る 駆動 方 法 を 用 い て も 良 い 。 液晶デ ィ ス ブ レ イ の よ う に ホ ー ル ド 型 の表 示 素子で は フ レ ー ム 期 間 内 に 黒表示 を 挿入す る と 、 画像 の 尾 引 き 現 象が低減 し 、 応答速度が向上 し て見 え る 効 果 が あ る 。 し か し 、 従来 は黒挿入 に よ っ て実質 的 な輝度が低下す る と い う 課題が あ っ た 。 一 方 、 本発 明 の 構成で は 、 画素 の 黒表示 時 に 画 素 に 入射 し
た光 は 白 表 示 部 に 伝播 さ れ る た め 、 上 記 の 黒挿 入 を 行 う 駆 動 を 用 い て も 、 白 表 示部の 輝 度が低下 し な い効 果 が得 ら れ る 。
本 発 明 の 第 1 の 液 晶表示 装置 は 、 暗表 示部 の液晶 層 へ入射す る 光 を 、 導光機構 に よ り 明 表示 部 の 液 晶 層 に 導 く こ と で、 喑表 示部 に入 射す る 光 を リ サイ ク ル し て 明表 示部 の 表 示 に 用 いて 、 ピ ー ク 輝度 を 実現す る も の で あ る 。
ピ ー ク 輝度 を 実現す る 表示原理 を 、 ま ず図 3 を 用 い て 説 明 す る 。 図 3 ( a ) は、 画 面上 に 白 黒表示が存在す る と き に 、 黒表示部 に 入射 し たパ ッ ク ラ イ ト 光が、 導光体 7 0 0 等で光 リ サイ ク ル さ れ 白 表示 部 に 入射す る 原理 を 示 す。
導光体 7 0 0 上 に 、 偏光 の P 波 を 透過 し 、 S 波 を 反 射す る 偏光選 択反 射 層 A 7 0 0 と 、 上下基板 と 液晶 層 7 1 6 を 有す る 液 晶パ ネル が積 層 さ れ、さ ら に 上基板 7 0 2 の 上面 に は 、偏光 の S 波 を 透過 し 、 P 波 を 反射す る 偏光選択反 射 層 B 7 0 3 が積 層 さ れて い る 。
ま た 、液晶層 7 1 3 は、黒表示時 に通過光 の偏光状態 が変わ ら ず、 白 表示時 に は 、 偏光 が P S 変換 7 1 2 さ れ る 配 向 を 有す る も の を 用 レ る 。
こ の と き 、 偏光選択反 射 層 A 7 0 0 を 透過 し た P 波 7 0 5 は 、 黒 表示部 7 0 7 の液晶 層 を 透過 し て も P 波 を 保持す る 。 従 っ て 、 P 波 7 0 5 は、 上 面 の 偏光選択反射層 B 7 0 4 で反射 さ れ、 反射光 7 1 0 と な っ て 、 再び偏光選択反 射層 A 7 0 1 を 透過 し た後 、 導光体 7 0 0 内 を 伝播光 7 1 1 と し て伝播す る 。 導光体 7 0 0 か ら の 出 射光 の う ち 、 黒表 示部 7 0 7 に 再度入射す る 光は、 上述 し た 理 由 で 、 再 び導光体 7 0 0 に光 リ サイ ク ル さ れ る 。
一方 、 白 表示部 7 0 8 に 出射 し た光 は 、 液晶 層 7 1 6 で P S 変換
7 1 2 さ れ て 、 S 波 7 0 6 と し て偏光選択反射層 B 7 0 4 に 入射す
る 。 こ の と き 、 S 波 は偏光選択反 射層 B 7 0 4 を 透過す る た め 、 出 射光 A 7 1 4 と な る 。 上 記 の構成 を 用 い る こ と で 、 黒表示部 に 入射 し た 光 は 、 観察者側 に 出射せず、 導光体 7 0 0 で伝播 さ れて 白 表示 部か ら 出 射する こ と が可能 と な る 。 こ の た め 、 白 表示部 の表 示 面積 が小 さ レゝ ほ ど 、 表 示輝度が高 く な り 、 ピ ー ク 輝度が発 生す る 。
図 3 ( b ) は、 画面上 に 中 間 調表示 部 7 0 9 が存在す る 場 合 に 、 入射光が光 リ サ イ ク ルす る 原理 を 示す 。 中 間 調表示 の 場合 、 液晶 層 7 1 6 を 通過 し た 時点で光 は楕 円 偏光 7 1 7 を 有す る 。 こ の と き , 楕 円 偏光 の S 波 7 0 6 の 成分が、 出射光 B 7 1 5 と し て 出射 し 、 中 間調表示が行わ れ る 。 ま た 、 楕 円 偏光 7 1 7 の 残 り の P 波成分は反 射光 7 1 0 と し て 、 導光体 7 0 0 側 に 反 射 さ れ る 。 こ の 反 射光 7 1 0 は、 導光体 中 を 伝播 し (伝播光 7 1 1 )、 白 表 示部 7 0 8 で P S 変 換 7 1 2 さ れて 、 出 射光 A 7 1 4 と し て 出射 さ れ る 。
上記原理 に よ り 、 中 間 調表示時 に お い て も 、 光 リ サイ ク ルが可能 と な り 、 ピー ク 輝 度が発現す る 。
黒表示部 を 透過す る 光 が偏光変換 さ れ る と 、 黒表示部か ら 光が出 射 し 、 コ ン ト ラ ス ト が低下す る 。 こ れ は 、 特 に 液 晶 層 で リ サ イ ク ル 光が多重反 射 し た 場 合 、 色相 変化等が発 生 し 視 認性が低下す る 。 し た が っ て 、 液晶層 は、 黒表 示時 に 液晶層 を 透過 す る 光が偏光変換 さ れな い も の が望 ま し く 、 具体的 に は、 電圧無印加時 に 液晶がホ メ ォ ト ロ ピ ッ ク 配 向 を 有す る 表示モー ド や 、 ホ モ ジニ ァ ス 配 向 を 有 し 、 基板 と 平行 な横電界 で駆動 さ れ る 横電界モ ー ド 等が用 い ら れ る 。 ま た 、 9 0 ° ツ イ ス ト ネ マ チ ッ ク モ ー ド の 場 合 は 、 黒表示 時 に 偏光変 換が ほ ぼ零 と な る よ う に ノ ー マ リ ホ ワ イ ト モ 一 ド で用 い る の が望 ま し い 。 ま た 、 液晶 層 と し て は、 ノヽ イ ブ リ ツ ド 配 向や 、 O C B モ ー ド を 用 い る こ と も で き る 。 特 に 、 O C B モ ー ド は応答速度が数 m s と
速 い た め 、 上記 の 黒挿 入 を 行 う 駆動が有効で あ る 。
上記構成 を 用 い る こ と で 、 液 晶 層 の 偏光状態 を 用 い て 表 示 を 行 う と と も に 、 上面側 の 偏光選択反 射 層 B の 偏光選択 に よ り 光 リ サイ ク ル を 行 う こ と が可 能 と な る 。
液 晶パ ネ ル と し て は、 透過 型 、 及び半透過型 の パ ネ ル を 用 い る こ と がで き る 。
白 表示部 の ピ ー ク 輝度 は 、 黒表 示や 中 間調表示部か ら 光 リ サイ ク ル さ れ る 光 の 量で決 ま る 。 し た が っ て 、画面 に黒表示部が多 い ほ ど 、 白 表 示部の ピ ー ク 輝度 は高 く な る 。 ま た 、 中 間調表示部 の 輝度が黒 レ ベ ル に 近 い ほ ど 、 中 間調 表示部 で の 視認方向へ の 出 射光が少 な く な り 、 結果 と し て 白 表示部へ光 リ サ イ ク ル さ れ る 光量 は 増加す る 。 し た が っ て 、 中 間 調表示部 の 階調 レ ベルが黒 レ ベル に 近 く 、 ま た 、 白 表示部の 階調 レ ベルが 白 に 近 い ほ ど 、 ビー ク 輝度 は増加す る 。 図 3 で は偏光選択反 射層 B 7 0 4 は、 上基板 7 0 3 に 外付 けで あ つ た 。一方、カ ラ ー フ ィ ル タ が上基板 7 0 3 に 内付 け さ れ た 場合 は、 カ ラ ー フ ィ ル 夕 で の 吸収光 は光 リ サイ ク ル さ れな い 。 こ の た め 、 偏 光選択反射 層 B 7 0 4 は カ ラ 一 フ ィ ル タ 層 に 更 に 内付 けす る 必要が あ る 。
本発 明 の 第 2 の液 晶表示 装置 は 、 液晶 層 に入射する 光 を 、 導光機 構 に よ り 、 前記液 晶 層 を い に 異な る 光路長で透過す る 光 に 変換す る こ と で、 複数 の 位相 を 有す る 光が 同方 向 に 出 射する こ と を 特徴 と す る 。 こ の と き 、 導光機構 は 、 液晶層 、 及び偏光選択 反 射層 か ら 成 る こ と を特徴 と す る 。 本構成 に よ り 液晶 層 を 透過す る 光 の 偏光状態 が平 均 化 さ れ 、階調反転 の 発生が抑 制 さ れる 。図 4 は原理 図 で あ る 。 中 間 調 表示時 に は 、 液晶層 を 一度 で透過す る 出射光 A 1 2 0 9 と 、 上下 の 偏光選択反 射層 で反 射 し た 後 に 出射す る 出 射光 B 1 2 1 0 が
存 在す る 。 こ れ は、 中 間 調 表示 時 に は 、 液晶 層 中 に S 波 と P 波が混 在す る こ と に よ り 、 偏光選択反 射 層 で は一定 の 割合 で透過光 と 反射 光 が発 生す る た め で あ る 。 こ の と き 、 出 射光 B 1 2 1 0 の液 晶層 1 2 0 8 で の 光路長 は、 出 射光 A 1 2 0 9 の 2 倍 と 成 る 。 従 っ て 、 視 認時 に は 出 射光 A 1 2 0 9 と 出射光 B 1 2 1 0 が平均ィヒ さ れ る こ と に な り 、 特 に 階調 反 転が低減す る 効果 が得 ら れ る 。 尚 、 図 4 に お い て 、 1 2 0 0 はガ ラ ス 基板 、 1 2 0 1 は偏光選択反射 層 A 、 1 2 0 2 は 吸収 型 偏光層 A 、 1 2 0 3 と 1 2 0 4 と は透 明電極 、 1 2 0 5 は対 向基板 、 1 2 0 6 は偏光選択 反 射 層 B 、 1 2 0 7 は 吸収 型偏光 層 B 、 1 2 0 8 は液晶 層 で あ る 。
次 に 、 具体的 な 形態 を 、 以下 に 説 明す る 。
(実施 の 形態 1 )
〔液 晶表 示 装置の構成及 び動作原理〕
図 1 ( a ) は、 本発 明 の 実施 の 形態 1 に 係 わ る 液晶パ ネル の 断面 図 で あ る 。
偏光選択 反射層 3 0 3 を 対向基板 3 0 2 上 に 有す る 。 こ の と き 、 前記 図 2 に 示 し た 原理 に 従 い 、 液晶 層 4 0 6 の 表示状態 に よ り 、 黒 表示時 に は偏光選択反 射 層 3 0 3 で反 射 し た光 を バ ッ ク ラ イ ト 側 に 反 射 し 、白 表示時 に は透過す る こ と が可能な 液晶パ ネ ルが得 ら れ る 。
(実施の 形態 2 )
〔液 晶表示 装 置 の 構成及 び動作原理〕
図 1 ( b ) は、 本発 明 の 実施 の 形態 2 に 係 わ る 液晶 パ ネ ル の 断面 図 で あ る 。
偏光選択 反 射層 3 0 3 を 液晶 層 3 0 4 の 両側 に有す る 。 こ の と き 、 図 2 に示 し た 原理 に 従 い 、 液 晶層 4 0 6 の 表示状態 に よ り 、 黒表示 時 に は偏光選択反 射層 B 4 0 4 で反 射 し た光 を バ ッ ク ラ イ ト 側 に 反
射 し 、 白 表 示時 に は透過 す る こ と が可 能 に な る と 共 に 、 バ ッ ク ラ イ ト 4 0 7 力ゝ ら の 光 の う ち 、 S 波 4 1 0 を 偏光選択反 射 層 A 4 0 1 で 反 射す る こ と が可能 と な る 。 こ の た め 、 ノ ッ ク ラ イ ト 光が一連 の光 路 で 吸収 さ れ る こ と な く 、 ほ ぼ全て の ノ ッ ク ラ イ ト 光 が反射光か 透 過光 と 成 る こ と が可能な 液 晶パ ネ ルが得 ら れ る 。
〔そ の 他 の 事項〕
( 1 ) 本例 で は 、 偏光選択反 射層 A 4 0 2 は、 P 波 を 透過 し S 波 を 反射す る も の と し た が、 こ れ は S 波 を 反 射 し P 波 を 透過す る も の で も 良 い 。 そ の と き は、 同 じ く 偏光選択反 射 層 B 4 0 4 は P 波 を 反射 し S 波 を 透過す る も の と す る 。
( 2 ) 偏光選択反 射層 は 、 左右 の 円 偏光 に対 し て 選択性 を 有 し て も 良 い 。 例 え ば偏光選択反 射層 A 4 0 1 が右 円 偏光 を 反射 、 左 円 偏光 を 透過 し 、 偏光選択反 射層 B 4 0 4 が左 円 偏光 を 反射 し 、 右 円 偏光 を 透過す る も の を 用 い て も 良 い 。 こ の場 合 も 左右 の選択性 を それぞ れ の 偏光選択反射層 で逆転 さ せて も 同 様 の 効果 が得 ら れ る 。
(実施 の 形態 3 )
〔液 晶表示 装 置 の 構 成及び動作原理〕
図 1 ( c ) は 、 本発 明 の 実施 の 形態 3 に 係 わ る 液晶パ ネ ル の 断面 図 で あ る 。
カ ラ ー フ イ リレ 夕 層 3 0 5 を 対向基板 3 0 2 に 有 し 、 液 晶層 3 0 4 と の 間 に 偏光選択 反 射 層 3 0 3 を 有す る 。 カ ラ ー フ ィ ル タ 層 と し て は、 顔料分散 タ イ プや染料 タ イ プ を 用 い る こ と がで き る 。 カ ラ ー フ ィ ル タ 層 3 0 5 と 液 晶 層 3 0 4 間 に偏光選択反 射層 3 0 3 を 設 け る こ と で 、 黒表示時 に ノ ッ ク ラ イ ト 光がカ ラ ー フ ィ ル タ 層 3 0 5 で吸 収 さ れ る こ と な く 、 ノベ ッ ク ラ イ ト 側 に 反射 さ れ る 。
(実施 の 形態 4 )
〔液 晶表示 装置 の 構成及 び動作 原理〕
実施の 形態 1 の 液晶 パ ネ ル に お い て 、 液晶 層 に 、 黒表 示 時 に 通過 光 の 偏光状態 の 変化 が ほ ぼゼ ロ で あ り 、 白 表示 時 に は 、 偏光 が P S 変換 さ れ る 配向 を 有す る も の を 用 い る 。 具体的 に は、 液晶 層 に は、 液 晶 が負 の 誘電 異方性 を 有 し 、 電圧無印 加時 に 垂直配 向 を 有す る も の を 用 い る こ と が で き る 。 液晶 層 が垂直配 向 を 有す る 場 合 、 液 晶層 を 基板 間方 向 に 進行す る 光 は位相 変調 を 受 けな い 。 従 っ て 、 例 え ば
P 波 で液晶 層 に 入射 し た光 は、 P 波 の ま ま 対向基板 の 偏光選択 反射 層 に 入射す る こ と がで き 、 図 2 に 示 し た 原理 に 従 い 選択 的 に 反 射、 及び透過光が発生す る 。 こ の と き 、 液晶 層 の表示状態 に よ り 、 黒表 示時 に は偏光選択 反 射層 で反 射 し た光 を バ ッ ク ラ イ ト 側 に 反 射 し 、 白 表 示時 に は透過す る こ と が可能 な液晶 パ ネ ルが得 ら れ る 。
〔そ の他 の 事項〕
( 1 ) 液晶 層 に は、 上記以外 に も 電圧無 印加時 に 液晶 が ホ モ ジ ニ ァ ス 配 向 を 有す る 横電界モー ド の配 向 を 用 いて も 良 い 。 横電界モ ー ド も 液 晶層 を 基板 間方 向 に 進行す る 光 は位相 変調 を 受 け な い た め 同様 の効 果が得 ら れ る 。
( 2 ) 偏光選択反 射 層 は視 認側 の 基板 を 含み 、 液 晶 層 の 片側 、 又 は 両側 に配置す る こ と がで き る 。 実施 の 形態 3 と 同 様 の 原理で カ ラ ー フ ィ ル 夕 層 を 設 け る こ と も で き る 。
(実施 の 形態 5 )
〔液 晶表示 装 置 の 構成及 び動作原理〕
実施 の 形態 1 の 液晶パ ネ ル に お いて 、 液晶 層 に 、 黒表 示時 に 通過 光 の 偏光状態 の 変化 が最 小 と な り 、 白 表 示時 に は 、 偏光 が P S 変換 さ れ る 配向 を 有す る も の を 用 い る 。 具体 的 に は 、 液晶 層 に は ッ イ ス ト ネ マ チ ッ ク モ ー ド 、 ノヽ イ ブ リ ツ ド モ ー ド 、 及びベ ン ド 配向 を 有す
る O C B モ ー ド 等 を 用 い る こ と がで き る 。 こ れ ら は電圧印加 に よ り 液 晶 が基板 か ら 立 ち 上が る こ と で黒表示 と な る も の で あ り 、 そ の 際 に液 晶 層 を 基板間 方 向 に 通過す る 光 の 位 相 変化 はゼ ロ で はな い が、 最 小 と な る 。 位相 変化が最小 と なれ ば、 例 え ば P 波 で液晶 層 に 入射 し た 光 の 大部分が P 波 を 保持 し て対向基板側 の 偏光選択反射 層 に 入 射す る こ と に な り 、 上述 し た 理 由 で 、 ノ ッ ク ラ イ ト 光 の 大部分 が吸 収 さ れ る こ と 無 く 透過光 か 反射光 と な る 液晶パ ネ ルが得 ら れ る 。
(実施 の 形態 6 )
〔液 晶表示 装置 の 構成〕
図 5 は、 本発明 の 実施 の 形態 6 に 係わ る 透過型 の 液晶表 示 装 置 の 断面 図 で あ る 。 簡便 の た めバ ッ ク ラ イ ト は省略 し た 。 上下基 板 間 に 液晶 層 1 0 6 が挟持 さ れた液晶パ ネ ル の 下側 に 、 拡散層 1 0 0 、 導 光体 1 0 1 、 偏光変換選択 層 A 1 0 2 が積層 さ れ 、 上側 に 偏光選択 反射 層 B 1 0 5 が積層 さ れて い る 。 尚 、 図 5 に お い て 、 1 0 3 は下 基板 、 1 0 4 は上基板で あ る 。
〔液晶表示 装 置 の 動作原理〕
ノ ッ ク ラ イ ト か ら の 入射光 1 0 7 の う ち 、 P 波 1 0 8 成分 は 、 偏 光選 択反 射 層 Λ 1 0 2 を 通 過 し 、 S 波 1 0 9 成分 は反 射 さ れ る 。 反 射 し た光は拡散層 1 0 0 で 拡散 さ れて 自 然光 と な り 、 導光体 1 0 1 内 を 伝播す る 。ま た 、黒表示部 1 1 2 に入射 し た P 波 1 0 8 の光 は、 液 晶 層 で偏 光変換 を 受 け な い た め 偏光変換選択 層 B 1 0 5 で反 射 さ れて 、 同 じ く 導光体 1 0 1 内 を 伝播す る 。
黒表示部 1 1 2 で は 、 導光体内 を 伝播す る 光 の う ち 、 拡散 1 1 1 に よ る 自 然光 の P 波成分 は順次液晶 層 1 0 6 に 再度入射 し た後、 偏 光選択反射 層 B 1 0 5 で反射 し 、 再び導光体 1 0 1 内 を 伝播す る 。
ま た 、 白 表 示部 1 1 3 で は 、 液晶層 1 0 6 に 入射 し た P 波 1 0 8
の 光 は P S 変換 1 1 0 さ れ て S 波 1 0 9 と 成 る た め 、 偏光選択反射 層 B 1 0 5 を 透過 し て視 認 さ れ る 。 こ の た め 、 黒表 示 部 1 1 2 に 入 射 し た光 を 白 表示 部 1 1 3 で表示 に 用 い る こ と がで き 、 ピ ー ク 輝度 が発 生す る 。
〔そ の 他 の 事項〕
( 1 ) 偏光選択反 射層 と し て は 、 直線偏光で あ る P 波 と S 波 を 選択 反射す る 以外 に 、 左右 の 円 偏光 を 選択反 射す る も の を 用 い る こ と も で き る 。 ま た 、 偏光選択反 射層 は 、 偏光選択 を 行 う 層 に 吸収 型 の偏 光層 を 積層 し た も の も 用 い る こ と がで き る 。 こ の と き 、 偏光選択反 射層 上 に 吸収型偏光 層 を 用 い る こ と で 、 光 リ サイ ク ル が行わ れ る 。 ま た 、 偏光選択反 射 層 で の 選択性が不充分で も 、 吸収 型 偏光 層 で非 選択 の 偏光 が吸収 さ れ る た め 黒浮 き がな く 高 コ ン ト ラ ス ト が実現 さ れ る 。
( 2 ) 図 5 で は、 液晶層 と し て 、 電圧無 印加時 に 垂直配 向 を 有 し 、 電圧 印加で配向方位 がほ ぼ 4 5 ° 傾 い て 白 表示 を 行 う 表 示モ ー ド を 用 い て い る 。 垂直配 向 の液晶 層 は 、 基板 に垂直 に 伝播す る 光 に 対 し て複屈 折がな く 、 偏光変換 さ れな い 。 こ の と き 、 偏光 の 選択性 を 上 下で 直交 さ せれ ば、 電圧 無 印加時 に 黒表示が得 ら れ る 。
( 3 ) バ ッ ク ラ イ ト は、 サ イ ド ラ イ ト 型 と 直下型 の ど ち ら で も 用 い る こ と がで き る 。
図 6 にサ イ ド ラ イ ト 型 の パ ッ ク ラ イ ト を 用 い た 場合 の 断面 図 を 示 し た 。 主に 光 リ サイ ク ル に 用 い る 導光体 と 、 ノ、' ッ ク ラ イ 卜 の 導光体 が拡 散層 を 挟 んで 隣接す る こ と で 、 効率 的 に光 リ サイ ク ル を 行 う こ と が で き る 。 導光体 の 間 に 拡散 層 を 設 け る こ と で 、 液 晶 パ ネ ル に 実 質、 面発光 の 拡散光 を 入 射 す る こ と がで き 、 面 内輝度 の 均一性 が向 上す る 。
ま た 、 導 光体 で の 光損 失は、 通常 1 % 以下 と 極め て 少な い 。 こ の た め 、主 に リ サイ ク ル光 を 伝播す る 作用 を 有す る 導光体 を 用 い る と 、 伝播光が減衰せず効果的 で あ る 。
光 リ サイ ク ル の 導光体 を 設 け る と 、更 に 次 の効 果が あ る 。一般 に 、 バ ッ ク ラ イ ト の 導光体 に はノ ッ ク ラ イ ト 光 を ノ、 ' ネ ル裏面 に 均 一 に照 射す る た め の 凹 凸構造が設 け ら れて い る 。 こ の た め ノ ッ ク ラ イ ト の 導 光体が リ サイ ク ル光 の 導光機構 を 兼 ね る と 、 リ サイ ク ル光 が裏面 の 凹 凸構造 で散乱 さ れて 、 裏面 か ら 逃 げて し ま い リ サ イ ク ル の効率 が低下す る 。 以上 の 理 由 で 、 リ サ イ ク ル光 の 伝播 を 主 眼 と す る 導光 体 を 用 い る こ と で効率 的 に光 リ サ イ ク ルが実現 さ れ る 。
( 4 ) 液晶表 示 装置 の 具体 的 な応用 と し て は、 例 え ば、 液晶テ レ ビ、 液 晶 モ ニ タ ー 、 携帯情報端末 、 及び携帯電話等 に用 い る こ と が で き る 。
〔実施 の 形 態 6 に 対応す る 具体例 1 〕
実施 の 形態 6 に対応す る 具体例 1 を 図 6 を 用 いて説明 す る 。 尚 図 6 に お レゝ て 、 2 0 5 は下基板 、 2 0 6 は 上基板 、 2 1 1 は入射光 A 、 2 1 2 は 出 射光 A 、 2 1 3 は入射光 B 、 2 1 4 は 出 射光 B 、 2 1 5 は黒表 示部 、 2 1 5 は 白 表 示 部で あ る 。
ラ ン プ 2 1 0 に 隣接 し て配置 さ れ た ア ク リ ル製 の 導光体 A 2 0 0 上 に 、 拡散 層 2 0 1 と し て拡散 シ ー ト を 配置 し , さ ら に 導光体 B 2 0 2 を 積層 し た。 次 に 導光体 B 2 0 2 上 に P 波 を 選択 反 射す る 偏光 選択反 射層 A 2 0 3 を 積層 し た 。 偏光選択反射層 と し て は、 有機や 無機 の 多層 膜ゃ コ レ ス テ リ ッ ク 液 晶 ポ リ マ 一 層 か ら 成 る フ ィ ル ム を 用 い る こ と がで き る 。 次 に P 波 を 透過す る よ う に 吸収型偏光板 A 2 0 4 を 配置 す る 。 吸収型偏一光板 A を 用 い る と 、 偏光選択反射層 で の 偏光 選択性 が不充分 で も バ ッ ク ラ イ ト 側 か ら 入 射す る 偏光が完全 に
P 波 と な る 。 上下 基板 間 に 挟持 す る 液 晶 層 2 0 9 は 、 電圧無 印 加時 に 液 晶 が垂 直 配 向 を 有 し て い る 。 こ の た め 、 液 晶層 2 0 9 は 電圧無 印加 で偏光変換 が起 こ ら ず、 電圧 印加 で液晶 が傾斜 し P 波か ら S 波 に 偏 光が変換 さ れ る 。 上基板 2 0 6 上 に は 、 P 波 を 選択反 射 し 、 S 波 を 透過す る 偏光選択反 射 層 B 2 0 7 と 吸収型偏光 板 B 2 0 8 が積 層 さ れて い る 。 こ の と き 、 吸収型偏光板 B 2 0 8 は S 波 を 透 過す る よ う に 配置 さ れ る 。 ま た 、 図 示 し な い が上 下基板 の 内 側 に は透 明電 極層 が形成 さ れ液 晶 層 が駆動 さ れ る 。
画 面上 に 境界 を 介 し て 白 黒表 示 を 行 っ た と こ ろ 、 黒表 示部の 面積 が増 加す る に 伴 い 白 表示部 の輝度が増加す る ピ ー ク 輝度が観察 さ れ た 。
画 面 中央 に 白 ウ ィ ン ド ウ を 表示 し 、 白 黒表示 の 面積比 率 を 変 え て 表示 を 行 っ た と き の 面積比率 と 白 表示部 の輝度 の 関 係 を 図 7 に 示 し た 。 こ の と き 、 黒表示 の 面積比率が増加す る に 伴 い 、 白 輝度が指数 関数 的 に 増加 し た 。 特 に 面積比率が 8 0 % 以上 で ピ ー ク 輝度が大 き く 増力 [I し , 1 50 0 n i t か ら 2 0 0 0 ni t が実現 さ れた。
次 に 、 黒表 示 の 面積比率 を 9 0 % に 固 定 し 、 黒表示部 に 相 当 す る 面積 の 部位 を 黒か ら 白 へ 階調 表示 (喑表示) し て 階調 と ピー ク 輝度 の 関 係 を 調 べ た結果 を 図 8 に 示 し た。 こ の と き 、 白 表示 部 は透過率 1 0 0 % の 表 示 と し た 。暗表 示 部 の透過率が上が り 白 に 近 づ く ほ ど 、 ピ ー ク 輝度 が減少 し た 。 こ れ は 、 暗表示 の 階調 表 示 に 必 要な 光 以外 が光 リ サイ ク ル さ れ る た め 、 透過率が上 が る ほ ど リ サイ ク ル光 の絶 対値が減少 し 、 ピ ー ク 輝度が低下す る た め で あ る 。
液晶層 と し て は 、 上記 の 垂 直配向以外 に 、 ホ モ ジ ニ ァ ス 配 向 を 用 い た ノ ー マ リ ブ ラ ッ ク の 横電 界表示モー ド や S T N モ ー ド 、 及 び 9 0 ° ッ イ ス ト 等 の T N モー ド 等 を 用 い る こ と も で き る 。
拡散層 2 0 1 を 用 い る こ と で 、 ラ ン プ 2 1 0 の 光が拡散面光源 と し て 利 用 で き 、 面 内 均 一性 が向 上す る 。
導 光体 B と し て は、 例 え ば、 図 9 ( a ) に示す よ う に 、 互 い に 屈 折 率 の 異 な る 層 A 1 3 0 0 、 及 び層 B 1 3 0 1 が斜め に 形成 さ れた 導光体 を 用 い る 。 こ の と き 、 ノ ッ ク ラ イ ト 光 1 3 0 2 は導光体 を 透 過 し 、 リ サ イ ク ル光 1 3 0 3 は層 の 界面 で全反 射す る こ と で 、再度、 上面側 か ら 出 射す る 。出 射 し た光 は 、液 晶 層 の表示 状態 に よ り 適 時 、 視認側 に 出 射す る か リ サ イ ク ル光 と し て 対 向基 板 の 偏光選択 反 射層 で反 射 さ れ る 。本過程 を 繰 り 返す こ と で 、暗表示部 に 入射 し た光 は、 明表示 部 ま でパ ネ ル 内 を 伝播 さ れ る 。
ま た 、 図 9 ( b ) に 示す よ う に 導光体 B の 下 面 に 溝 を 設 け る こ と で、 内 部 を 伝播す る 伝播光 を 閉 じ 込め た り 出射す る こ と が可能 と な る 。 こ の と き 、 下面側 に 溝 を 設 け る と 、 導光体 内部 に 閉 じ 込 め光 ( リ サイ ク ル光 1 3 0 7 ) を 発 生 さ せ る 効果 が あ る 。 閉 じ 込 め 光 は 、 例 え ば、 溝の 下面側 に 設 け ら れた拡散層 等 で順次伝播方 向 を 変 え る こ と で 上面側 か ら 出 射す る こ と が可能 と な る 。
尚 , 図 9 ( a ) ( b ) に お レ て 、 1 3 0 4 は導光体、 1 3 0 5 は溝、 1 3 0 6 はノ ッ ク ラ イ ト 光 、 1 3 0 7 は リ サイ ク ル光で あ る 。
上記例 で は、 カ ラ ー フ ィ ル タ を 用 レ ^ て レ: > な い が、 カ ラ ー フ ィ ル タ を 用 い る こ と も で き る 。 顔料分散型等 の 吸収型 カ ラ ー フ ィ ル タ が基 板 に 内付 け さ れた 場 合、 偏光選択反射 層 は、 カ ラ 一 フ ィ ル タ 層 の 更 に 内 側 に 内 付 けす る 必要が あ る 。 こ れは 、 カ ラ 一 フ ィ ル タ 層 で 吸収 光が発生す る と リ サ イ ク ル効率が低下す る た め で あ る 。
〔実施の形態 2 に対応す る 具体例 2 〕
実施 の形態 6 に対応す る 具体例 2 を 、 図 1 0 を 用 い て 説明す る 。 図 1 0 は ノ ー マ リ ブ ラ ッ ク の横電界表示 モ ー ド の 例 で あ る 。 尚 、 図
1 0 に お レ て 、 1 0 0 は 大 1 の 導光体 、 1 0 0 1 は拡 散層 、 1 0 0 4 は対向 基 板、 1 0 0 6 は偏光板 、 1 0 0 7 は ラ ン プ、 1 0 0 8 は ラ ン プカ ノ 一 、 1 0 1 JL は ソ ー ス ラ イ ン 、 1 0 1 2 は ゲー ト ラ イ ン で あ る 。
櫛 形電極 1 0 1 4 を 有す る ア レ イ 基板 1 0 0 3 上 で 、 液 晶 1 0 1 3 は ホ モ ジ ニ ァ ス 配向 を 有 し て い る 。 こ の と き 、 液 晶 の 配 向 方 向 1 0 1 0 は 、 第 2 の 導光体 1 0 0 2 内 で の 光 の 主な 伝播方 向 1 0 0 9 と ほ ぽ垂直 と な つ て い る 。
上 記構成 に よ り 、 第 2 の 導光体 1 0 0 2 か ら 液晶 層 1 0 1 5 〖こ 入 射す る 入射光 1 0 1 6 は 、 液晶 層 1 0 1 5 を 垂直 の み な ら ず 、 伝播 方 向 と 平行で 、 か つ 斜め に 透過す る 光 に 対 し て も 位相 変化 を 受 け難 く な る 。 こ れ は 、 入射光 1 0 1 6 と 液晶 長軸 の 配 向方 向 1 0 1 0 が 成す 角 が 、 ほ ぼ垂直 と な る た め で あ る 。 こ の た め 、 黒表 示時 に お け る 偏光選択 反 射層 1 0 0 5 の 選択 反 射性 が向 上 し 、 ピ ー ク 輝度 の 発 生効 率 が向 上す る 。
な お 、 液晶 の 配 向 方向 が、 伝播方 向 と 水平で あ っ て も 同様 の 効果 が得 ら れ る 。 こ れ は 、 伝播方 向 に 対 し て 液 晶 の位相 差が存在 し な い た め で あ る 。
液 晶 の配 向 方 向 1 0 1 0 と 伝播方 向 1 0 0 9 の 成す 角 0 と 、 ピ ー ク 輝 度 の 関 係 を 図 1 1. に 示 し た 。 なお 、 ピ ー ク 輝度 は 0 が 0 ° の 値 で規格化 し た 。
0 が 0 ° と 9 0 ° で ピ ー ク 輝 度 は最 大 と な り 、 4 5 ° で最 小 と な つ た 。 こ れ は 、 液晶 層 を 斜 め に 透過す る 光 に対 し て 、 S が 4 5 ° の 場合 に 、 最 も 位相 差変化 が発 生 し 、 リ サ イ ク ル光が減 少 す る た め で あ る 。
( 実施 の 形態 7 )
〔 液 晶表示 装置 の.構成及 び動作原理〕
図 1 2 及 び図 1 3 は本発 明 の 実施 の 形態 7 に 係 わ る ノ ッ ク ラ イ ト と 、 反 射 層 に 開 口 部 を有す る 半透過型 の液晶表 示装置 の 断面 図 で あ る 。図 1 2 は透過時 の 光 の 経路 、 図 1 3 は反射時 の光 の 経路 を 示す。 透過時 に お い て 、 ラ ン プ 5 1 1 力ゝ ら の 出射光 A 5 1 4 の P 波 成分 が 、 偏光選択反射 層 A 、 及 び吸収型偏光板 A を 透過 し て液晶 層 5 1 0 に 入射す る 。 黒表示部 5 1 2 で は、 入射 し た P 波 は 、 偏光変換 を 受 けず に 、 上面 の 偏光選択反射層 B 5 0 8 で反射 さ れ、 導光 体 B に 再度入射 し 内 部 を 伝播す る 。 導光体 B 5 0 2 を 伝播す る 光 の う ち 、 白 表 示 部 5 1 3 に 入 射す る 光 は液 晶 層 5 1 0 で P S 変 換 さ れ て 、 S 波 と し て 視認側 に 出 射す る ( 出 射光 A 5 1 5 )。 こ の と き 、 偏光選択 反射 層 B の 上面 に 吸収型偏光板 B 5 0 9 を 、 共 に S 波 を 通過す る よ う に 軸 を 合わ せて 積 層す る こ と で、 偏光性が向 上 し コ ン ト ラ ス ト 向 上 の効果が得 ら れ る 。 ま た 、 吸収 型偏光板 の 下 面側 に 偏光選択反射 層 を 設 け る こ と で ,裏面か ら 入射す る 光 の リ サイ ク ルが可能 と な る 。 こ れ は 、 背 面側 の 偏光選 択 反 射層 A 6 0 3 と 吸収型偏光板 6 0 4 で も 同 様で あ る 。
反 射時 に お い て は 、 黒表示部 に 外部か ら 入射す る 光 は 、 透過部か ら 反 射層 の 下 の 導光体 を 伝播 し て 白 表示部か ら 出 射す る 。 入射光 B 6 1 4 は、 透過部 1 8 か ら 背 面 の 光体 B 6 0 2 に 入射 し 、 導光 体 B 6 0 2 内 を 伝播 し て 、白 表 示部か ら 出射す る( 出 射光 C 6 1 7 )。 〔そ の他の 事項〕
( 1 ) 半透過型 の 液晶表 示 装置 に お け る 画素 の 反射部 と 透過部 と の 構成 は、図 1 2 に 示す よ う に 、画素 の 中 央 に 透過部 を設 け る 以外 に 、 図 1 4 の よ う に 、 画素 の 凹 凸構造 の 凸部 に の み反 射部 1 4 0 4 を 設 けて も 良 い 。 凸部 間 の 平坦な領域 は、 外光が正 反 射す る た め に 反 射
特 性 に は寄 与 し な い 。 こ の た め 、凸 部 間 を 透過 部 1 4 0 5 と す る と 、 反 射特性 を 保 っ た ま ま 開 口 面積 を 向 上 す る 効果 が あ る 。 尚 、 図 1 4 に お い て 、 1 4 0 1 は ソ ー ス ラ イ ン 、 1 4 0 2 はゲー ト ラ イ ン 、 1 4 0 3 は画素 で あ る 。
( 2 ) ノ、' ッ ク ラ イ ト に は 、 冷陰極 管 の 他 に も 、 白 色 L E D や 色 時分 割型 の L E D パ ッ ク ラ イ ト を 用 レ る こ と がで き る 。 特 に 、 R G B 色 時分割型 の L E D 光源 を 用 い る と 、 透過時 の輝度が向 上 す る 効果が 得 ら れ る 。
(実施 の 形態 8 )
〔液 晶表示 装置 の 構成及 び動作原理〕
図 4 は、 本発 明 の 実施 の 形態 7 に 係 わ る 液晶 表 示装置 の表 示 原理 を 示す。
液晶層 1 2 0 8 に 垂直配向 モ ー ド を 用 い 、 液 晶 層 1 2 0 8 の両側 に 偏光選択反 射層 A 1 2 0 1 、 及 び偏光選択反 射層 B 1 2 0 6 を 積 層す る 。 こ の と き 、 中 間調 表 示時 に は、 液晶 層 を 一度 で透過す る 出 射光 A 1 2 0 9 と 、 上下 の 偏光選択反射 層 で反 射 し た後 に 出 射す る 出 射光 B 1 2 1 0 が存在す る 。 こ れ は、 中 間 調表 示時 に は 、 液晶 層 中 に S 波 と P 波が混在す る た め 、 偏光選択反射 層 で は 一定 の 割合 で 透過光 と 反 射光が発生す る た め で あ る 。 こ の と き 、 出射光 B 1 2 1 0 の 液晶層 1 2 0 8 での光路長 は、出 射光 A 1 2 0 9 の 2 倍 と な る 。 従 っ て 出 射光 A 1 2 0 9 と 出 射光 B 1 2 1 0 は 異 な る 位 相差 を 有す る 。 こ の た め 視認時 に は 出 射光 A 1 2 0 9 と 出 射光 B 1 2 1 0 が平 均化 さ れ る こ と に な り 、 マ ルチ ド メ イ ン 型液晶パ ネル と 同様 の 原理 で 、 特 に 階調 反転 が低減す る 効果が得 ら れ る 。
〔実施 の 形態 8 に 対応す る 具体例〕
実 施 の 形態 8 に 係 わ る 半 透過型 の 液晶表 示装 置 を 、 図 1 2 及 び図
1 3 を 用 い て 説 明 す る 。 図 1 2 は透過時 の 光 の 経路 、 図 1 3 は反射 時 の 光 の 経路 を 示す 。 図 1 2 に お い て 、 5 0 5 は下基板、 5 0 7 は 上基板、 5 1 0 は液晶 層 、 5 1 2 は黒表示部 、 5 1 4 は入射光 A 、 5 1 5 は 出 射光 A で あ り 、 ま た 、 図 1 3 に お い て 、 6 0 0 は導光体 A 、 6 0 1 は拡散 層 、 6 0 2 は導光体 B 、 6 0 3 は偏光選択反 射 層 A 、 6 0 4 は 吸収 型偏光板 A 、 6 0 5 は下基板 、 6 0 6 は反 射部 、 6 0 7 は上基板、 6 0 8 は偏光選択反 射層 B 、 6 0 9 は 吸収型偏光 板 B 、 6 1 0 は液 晶 層 、 6 1 1 は ラ ン プ、 6 1 2 は黒表示部、 6 1 3 は 白 表示部 、 6 1 4 は入射光 (: 、 6 1 5 は 出 射光 C 、 6 1 6 は透 過部 で あ る 。
開 口 部 を 有す る 半透過型 の 液 晶 パ ネ ル に お い て、 画 素 の 反射部 5 0 6 と 開 口 部 5 1 6 を 面積比 4 0 : 6 0 で形成 し た。 反 射部 は ア ル ミ 合金 を 用 い 、 開 口 部 は透 明 レ ジ ス ト 上 に I T O 膜 を 用 い て 形成 し た 。
ラ ン プ 5 1 1 に 隣接 し て 導光体 A 5 0 0 を 配置 し 、 上 面 に 拡散層 5 0 1 を 積 層 し た 。 導光体 A は ア ク リ ル 系樹脂 を 用 い て作成 し た 。 導光体 A の 下 面 に は 、 ド ッ ト 状 の 凹 凸 を 設 け 、 ラ ン プ 5 1 1 の光が、 導光体 A 内 を 伝播す る と と も に 、 ド ッ ト 状 凹 凸で散乱 さ れて 上面か ら 出 射 し 、 上 面 の 拡散 シ ー ト で拡散 さ れて拡散 面光源 と な る よ う に し た 。拡散層 5 0 1 上 に 、ア ク リ ル 系 の 導光体 B 5 0 2 を 配置 し た 。 導光体 B 5 0 2 は、 上下 の 面 に 溝 を 有す る こ と で、 リ サ イ ク ル光が 内部 を 伝播す る と 共 に 、 順次、 白 表示部か ら 出 射す る こ と が可能 で あ る 。 導光体 B 5 0 2 上 に 偏光変 換選択 層 A 5 0 3 、 吸収型偏光板 A 5 0 4 等 を 積層 し 、 前記 の液晶 パ ネル の 上面 に 偏光変換選択 層 B 5 0 8 、 吸収 型偏 光板 B 5 0 9 等 を 積層 し て 半透過型 の 液晶 表 示装 置 と し た。
室 内灯 の も と で表 示特性 を 評価 し た 。 ラ ン プ 5 1 1 を 点 灯 し た透 過時 は、 ラ ン プの 光が黒表 示 部で リ サ イ ク ル さ れ、 導光体 B 5 0 2 を 伝播 し て 白 表示部 5 1 3 力ゝ ら 出 射 し た 。 ま た 、 ラ ン プ を 消 灯 し た 反 射 時 は、 黒表示部 に 外部か ら 入射す る 光 は 、 透過部 を 透過 し 、 反 射 層 の 下 の 導光体 を 伝播 し て 白 表示部か ら 出 射 し た 。 こ の た め 、 透 過 、 反 射時 と も ピ ー ク 輝度が発 生 し 、 高 輝度化が図 れ た。 産業 上 の 利用 可能性
本 発 明 に よ れ ば、 駆動 の オ ン 、 オ フ に 伴 う 液晶層 の 配 向状態 の違 レ、 を 用 い て 、 バ ッ ク ラ イ ト 光 の リ サイ ク ル を 実現す る と と も に 、 )~\ ネル表示 を 行 う こ と で 、 パ ネ ル の 黒表 示 部 に 入射 し た 光 を 白 表 示部 に リ サイ ク ル し て ピ ー ク 輝度が実現 さ れ 、 極 め て 高輝度なパ ネ ルが 実現 さ れ る 。