明 細 書 ディ スク装置 技術分野
この発明は、 外径の異なる円盤状のディスクやカー ト リ ッジに内蔵さ れた状態で用いられるカー ト リ ツジ内蔵デイ スクなどに共通して使用で きるディ スク装置に関するものである。 背景技術
第 1 図は、 従来のディスク装置、 特に外径の異なるディスクを共通使 用できるディスク装置における光ピックアップ部のスライ ド送り機構の 構造を示す斜視図である。 図において、 2 0 1 は C D (コンパク トディ スク) 、 2 0 1 aはピッ ト、 2 0 2は光ビックアップ、 2 0 3は支点、 2 0 4はスイ ングアーム、 2 0 5は トラッキングコイル、 2 1 1は対物 レンズ、 2 1 2はコ リメ一 ト レンズ、 2 1 3はく さび付きプリズム、 2 1 4は直角プリズム、 2 1 5はレーザダイオー ド、 2 1 6はフォ トダイ オー ド、 2 2 1 はディスクモー夕、 2 3 1 は C D 2 0 1の搬送用の口一 ラである。
次に、 動作について説明する。
このディスク装置では、 スイ ングアーム 2 0 4の先端部に設けられた 光ピックアップ 2 0 2が支点 2 0 3 を中心に円弧状の軌跡を描き、 ピッ クアップ全体が C D 2 0 1の裏側で移動し トラ ッキングを行う。 この場 合、 矢印 B— B '、 で示す円弧状の軌跡上をピックアップ全体が動く方向 は、 矢印 A — で示す C D 2 0 1の搬送方向 (揷脱方向) と直交する 方向である。
また、 C D 2 0 1 が記録/再生位置へ位置決めされた後には、 ローラ 2 3 1 は C D 2 0 1の裏面から離脱した状態にする必要がある。 これを 実現する構造としては、 特閧平 8— 8 7 7 9 6号公報に開示されている ように、 夕一ンテ一ブルを上昇させるものがある。
従来のディ スク装置は以上のように構成されているので、 C D 2 0 1 が記録/再生位置へ位置決めされた後、 ローラ 2 3 1が C D 2 0 1の裏 面から離脱した状態にするための構造が複雑化する。
このため、 前記構造を簡略化し、 かつ異なった外径のディ スクの搬送 について高い信頼性を確保する目的で、 ローラ 2 3 1が下降する際の軌 跡が円弧を描く ようにしてローラ 2 3 1が C D 2 0 1の裏面でディ スク モータ 2 2 1の方向で昇降可能にする構成も考えられるが、 C D 2 0 1 の裏面には光ピックアップ 2 0 2などが配置されていることから、 ディ スクモー夕 2 2 1の方向で昇降可能にすることが出来ず、 構造の簡略化 および異なった外径のデイスクの搬送についての高い信頼性の確保が難 しい課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、 簡略 化された構造で外径の異なる円盤状のディ スクゃカー ト リ ッジに内蔵さ れたカー ト リ ッジ内蔵ディスクの共用を可能にし、 かつ異なつた外径の デイスクの搬送を高い信頼性で可能にするデイスク装置を得ることを目 的とする。 発明の開示
この発明に係るディ スク装置は、 円盤状のディ スクに記録された情報 を読取る光ピックアップと、 円盤状のディ スクの取り込みと排出を行う 搬送ローラを有した C D搬送機構と、 該 C D搬送機構によ り取り込まれ た前記円盤状のディ スクに対し、 その中心部をクランプレバ一によ り上
方から押さえてターンテーブル上へ載置するクランプ機構と、 前記カー ト リ ッジ内蔵ディ スクの取り込み、 該取り込んだ前記カー ト リ ッジ内蔵 デイスクのターンテーブル上への載置、 および前記夕一ンテーブル上か らの前記カー ト リ ヅジ内蔵ディ スクの排出を、 M Dホルダへ前記カー ト リ ッジが嵌め込まれた状態で、 リ ンク構造の一部である搬送アームの移 動によ り行う M D搬送機構と、 該 M D搬送機構による前記力一 ト リ ッジ 内蔵ディスクの取り込み時および排出時に、 前記クランプ機構の前記ク ランプレバ一を、 前記カー ト リ ッジ内蔵ディスクの取り込み、 および排 出に障害とならない位置へ待避させておく クランプレバ一待避機構と、 前記 C D搬送機構によ り取り込まれた前記円盤状のディスクの前記夕一 ンテーブル上への載置に伴って、 前記搬送ローラの位置を前記円盤状の ディスクの挿入時の初期位置よ り も下方および光ピックアップよ り もデ イスク揷入側に移動させ、 前記円盤状のディ スクの前記ターンテーブル 上からの排出時には前記下方および光ビックアップよ り もディ スク挿入 側に移動させた前記搬送ローラの位置を前記初期位置へ復帰させる搬送 ローラ移動機構とを備えるようにしたものである。
この構成によって、 外径の異なる円盤状のディスクやカー ト リ ッジに 内蔵されたカー ト リ ッジ内蔵ディスクの共用、 および異なる外径の円盤 状のディスクの搬送を簡単な構成で高い信頼性を確保しつつ実現できる 効果を奏する。
この発明に係るディ スク装置は、 搬送ローラ移動機構による搬送口一 ラ位置の復帰動作に伴って、 排出される円盤状のディスクの前記搬送口 一ラと当接する周辺部を、 前記搬送ローラが初期位置へ復帰する方向へ 持ち上げ、 前記初期位置へ復帰する搬送ローラが前記円盤状のディスク のエッジへ突き当たるのを回避する搬送ローラ突き当た り回避機構を備 えるようにしたものである。
この構成によって、 円盤状のディ スクの挿入時の初期位置へ復帰する 搬送ローラと円盤状のディ スクの面とが、 前記搬送ローラが前記初期位 置へ復帰する際に前記ディ スクのエッジに突き当たることなく 当接する ことが可能になり、 異なった外径の円盤状のディ スクの搬送についての 信頼性を向上できる効果を奏する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 従来のディスク装置の光ピックアップ部のスライ ド送り機 構の構造を示す斜視図である。
第 2図は、 この発明の実施の形態 1 によるディ スク装置の構成を立体 的に示す構造図である。
第 3図は、 この発明の実施の形態 1 によるディ スク装置の内部構成部 材を省いた状態の視点を変えた構造図である。
第 4図は、 この発明の実施の形態 1 によるディ スク装置において第 3 スライ ド板を取り外した状態のギアュニッ ト側から見た側面図である。 第 5図は、 この発明の実施の形態 1 によるディスク装置における中間 部材を示す部品図である。
第 6図は、 この発明の実施の形態 1 によるディスク装置における中継 部材を示す部品図である。
第 7図は、 この発明の実施の形態 1 によるディスク装置において大径 ディスクを挿入したときの構成を立体的に示す構造図である。
第 8図は、 この発明の実施の形態 1のディスク装置の構成を示す側面 図である。
第 9図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において小径ディ スクのエッジへ搬送ローラが突き当たることのないようにするための構 成を立体的に示す構造図である。
第 1 0図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において大径デ イ スクの中心が夕一ンテ一ブル上まで搬送された状態を立体的に示す構 造図である。
第 1 1図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において M Dを 装填する際に機能する構成部材を追加した構成を立体的に示す構造図で ある。
第 1 2図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において保持兼 ガイ ド部材を追加した構成を立体的に示す構造図である。
第 1 3図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において M Dが 装置内へ搬送された状態の構成を立体的に示す構造図である。
第 1 4図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において M Dを 再生しているときの構成を立体的に示す構造図である。
第 1 5図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において第 3ス ライ ド板が矢印 e方向へ移動中の状態を示す部分側面図である。
第 1 6図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において中間部 材が図示していない第 3スライ ド板によ り矢印 e方向へ移動した状態を 示す部分側面図である。
第 1 7図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置において中間部 材が矢印 d方向へ回動した状態を示す部分側面図である。
第 1 8図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置におけるクラン プレバ一を M D装填時に後方へ回動させるための構造を示す部分平面図 である。
第 1 9図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置へ C Dを挿入し たときの C D / M D挿入部の構成を立体的に示す構造図である。
第 2 0図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置の C D / M D揷 入部の構成を立体的に示す構造図である。
D 第 2 1図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置の揷入口へ M D が挿入される状態を立体的に示した構造図である。
第 2 2図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置の M Dホルダの 開口部を拡開させた状態を立体的に示す構造図である。
第 2 3図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置の拡開された M Dホルダの開口部へ M Dが挿入された状態を立体的に示す構造図である 第 2 4図は、 この発明の実施の形態 1のディ スク装置の拡開された M Dホルダの開口部へ M Dが挿入された状態を立体的に示す構造図である
発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をよ り詳細に説明するために、 この発明を実施するた めの最良の形態について、 添付の図面に従って説明する。
実施の形態 1 .
第 2図は、 この発明の実施の形態 1 によるディ スク装置の構成を立体 的に示す構造図、 第 3図は第 2図に示したディスク装置の内部構成部材 を省いた状態の視点を変えた構造図である。 これらの図において、 1 は 挿入されたディ スクが 8センチ C D (以下、 小径ディスクという) であ る場合に、 その小径ディスクの周囲側面部と当接する小径ディ スク当接 ピン、 2は挿入されたディ スクが 1 2センチ C D (以下、 大径デイスク という) である場合に、 その大径ディ スクの周囲側面部と当接する大径 ディスク当接ピンである。
3は前記小径デイスク当接ピン 1および大径ディ スク当接ピン 2 を有 し、 図示していない支点 3 bを中心に回動可能に構成されたレバー、 3 aはレバー 3の一端に構成された係合片である。
4は係合片 4 aが構成された第 1スライ ド板である。 この第 1スライ ド板 4は矢印 eおよび矢印 E方向ヘスライ ド可能に構成されている。 ま た、 この第 1スライ ド板 4には第 3図に示すようにラック部 8が形成さ れており、 矢印 e方向ヘスライ ドするとギア 9 と嚙み合う ように構成さ れている。 さらに、 この第 1 スライ ド板 4には、 第 3図に示すようにピ ン 5が形成され、 第 2スライ ド板 6のス リ ッ ト 7 と係合している。
6は第 2スライ ド板であり、 矢印 eおよび矢印 E方向にスライ ド可能 に構成されている。 この第 2スライ ド板 6 には、 第 3図に示すようにラ ック部 1 0が形成されており、 矢印 e方向ヘスライ ドするとギア 9 と嚙 み合う ように構成されている。 この第 2スライ ド板 6 には、 さらに、 ピ ン 1 5、 図示していないピン、 前記ス リ ッ ト 7および S字形状の長孔 5 5などが形成されている。
第 2図に示す符号 Gはギアュニッ ト、 1 1は搬送ローラである。 搬送 ローラ 1 1 は、 図示していない駆動モー夕による回転がギアュニッ ト G を介して伝達され、 小径ディスク、 大径デイ スクおよびカー ト リ ッジ内 蔵ディスク (以下、 M Dという) の挿入時と排出時に応じて正逆回転可 能に構成されている。 このため、 搬送ローラ 1 1の軸の一端にはギア G 2が固定され、 このギア G 2はギアュニヅ ト Gを構成するギアのうちの 1つであるギア G 1 と嚙み合っている。
1 2は搬送ローラ 1 1 を両端で回動可能に支持している搬送ローラ支 持レバーであ り、 ギアュニッ ト Gを構成するギア G 1の回転軸を共有し て回動自在に軸支されている。
1 3は搬送ローラ支持レバ一 1 2 を矢印 Yおよび矢印 y方向に回動さ せ、 搬送ローラ 1 1 を昇降させるための昇降アームである。 この昇降ァ —ム 1 3は第 8図に示すようにピン 1 4が構成された L字形状の延長部 1 3 aを有しており、 軸 1 3 bを中心にして矢印 Cおよび矢印 c方向に
回動可能に構成されている。 また、 この延長部 1 3 aに構成された前記 ピン 1 4は、 第 3図に示す第 2スライ ド板 6の S字形状の長孔 5 5 と係 合している。
1 7は先端にクランパー 1 9 を備えたクランプレバ一である。 このク ランプレバー 1 7は第 3図に示す回転軸 2 9 を中心にして第 2図に示す 矢印 f 方向へ回動可能に構成されている。 また、 このクランプレバ一 1 7には L字形状の長孔 3 2が形成されている。
1 7 aはクランプレバ一 1 7が矢印 f 方向に回動可能な状態で支持す るための第 3図に示す回転軸 2 9 を備えたクランプレバー支持部材であ る。 このクランプレバー支持部材 1 7 aは、 第 3図に示すように回動軸 1 8を中心にして矢印 Dおよび矢印 d方向へ回転可能に構成されている 。 また、 このクランプレバ一支持部材 1 7 aには前記ピン 1 5 と係合す るカム面 1 6が形成されている。
第 2図において 2 6は第 3スライ ド板である。 この第 3スライ ド板 2 6 には、 S字形状の長孔 4 9 とラック部 2 7 とが形成されており、 矢印 eおよび矢印 E方向にスライ ド可能に構成されている。
3 3は長孔 3 8が形成された連動レバーであり、 回動中心となる軸 3 0を中心にして回転可能に構成されている。 また、 この連動レバー 3 3 の先端部には、 クランプレバー 1 7の L字形状の長孔 3 2 と係合するピ ン 3 1 が構成されている。
第 4図は、 第 2図に示したディスク装置において第 3スライ ド板 2 6 を取り外した状態のギアュニッ ト G側から見た側面図である。 なお、 こ の側面図においては中継部材 4 7 も省略されている。 図において 5 6は ギアユニッ ト Gなどの取り付け板、 5 9および 6 0は長孔である。
4 8は第 6図に示す中継部材 4 7に構成されたビンであり、 第 2図に 示すように前記 S字形状の長孔 4 9 と係合している。
5 2は第 5図に示す中間部材であり、 ピン 5 7 , 5 8 と円弧形状の長 孔 5 1が形成されている。
第 7図は、 この発明の実施の形態 1 によるディ スク装置において大径 ディ スクを挿入したときの構成を立体的に示す構造図である。 第 7図に おいて第 2図と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明 を省略する。 この第 7図は、 第 2図に示した第 3スライ ド板 2 6 を省略 し、 第 3スライ ド板 2 6の裏側に配置されている中継部材 4 7が明確に なるようにしたものである。 図において、 2 0 0は大径ディ スク、 Sは レバ一 3の小径ディスク当接ビン 1が構成された先端部を、 支点 3 bを 中心にして時計方向へ付勢するパネである。
第 8図は、 この実施の形態 1のディ スク装置の構成を示す側面図であ 。
第 9図は、 搬送ローラ 1 1が小径ディスク裏面へ当接し、 小径ディ ス クを搬送する際に、 小径ディスクの搬送ローラ当接側の周辺部を上方へ 持ち上げることで、 小径ディ スクのエッジに搬送ローラ 1 1 が突き当た ることのないようにするための構成を立体的に示す構造図である。 図に おいて、 2 1 は第 2スライ ド板 6 に設けられたビン、 2 2は C D押し上 げレバーである。 この C D押し上げレバ一 2 2 にはカム面 2 2 aが形成 されており、 このカム面 2 2 aに前記ピン 2 1が当接することで、 C D 押し上げレバ一 2 2は軸 2 3を中心にして矢印 Mおよび矢印 m方向へ回 動可能に構成されている。
第 1 0図は C D (大径ディ スク) 2 0 0の中心が夕一ンテーブル上ま で搬送された状態を立体的に示すこの実施の形態 1のディ スク装置の構 造図である。
第 1 1図は、 M Dを装填する際に機能する構成部材を追加したこの実 施の形態 1のディ スク装置の構成を立体的に示す構造図である。 なお、
第 1 1 図において第 2図と同一または相当の部分については同一の符号 を付し説明を省略する。 図において、 2 4はM D、 2 4 aは力一 ト リ ヅ ジ内のディ スクを露出させるためのスライ ド蓋、 2 5は M Dホルダ、 3 6は M Dホルダ 2 5 に形成された長孔、 3 9はホルダ引き込みレバー、
3 4はホルダ引き込みレバ一 3 9が回転する際の中心となる軸、 3 5 は 長孔 3 6 と係合するピンであり、 ホルダ引き込みレバー 3 9の先端部付 近に構成されている。 3 7は長孔 3 8 と係合するピンであり、 ホルダ引 き込みレバ一 3 9の中間付近に構成されている。 4 4は M Dホルダ支持 部材、 6 3は M Dホルダ 2 5の保持兼ガイ ド部材 6 1 (図 1 2 ) を回動 可能に支持するための軸受部、 4 1は M Dホルダ 2 5 に構成されたガイ ドビンである。 4 5は M Dホルダ支持部材 4 4の側面部に設けられたピ ンであり、 このピン 4 5は第 2スライ ド板 6のカム面 4 6の上部の水平 面 4 6 b上に乗り上げることで M Dホルダ支持部材 4 4を水平に保持す るように構成されている。 また、 ビン 4 5が第 2スライ ド板 6のカム面
4 6上を下方へ摺動して、 カム面 4 6から離脱した状態では、 M Dホル ダ支持部材 4 4は第 1 4図に示すように M D挿入側を下方に傾けた状態 になる。
第 1 1図において、 1 0 1および 1 0 2は搬送ローラ 1 1の上方かつ M Dホルダ 2 5の両側に配置された、 C Dをその上面から案内する C D 用ガイ ドであ り、 C Dが挿入された場合には、 挿入された C Dはその上 面が前記 C D用ガイ ド 1 0 1, 1 0 2 にガイ ドされた状態で搬送ローラ 1 1 によ り装置内部へ搬送される。
第 1 2図は、 第 1 1図に保持兼ガイ ド部材 6 1 を追加したこの実施の 形態 1のディ スク装置の構成を立体的に示す構造図である。 なお、 第 1 2図において第 1 1 と同一または相当の部分については同一の符号を付 し説明を省略する。 図において、 4 2は保持兼ガイ ド部材 6 1 に構成さ
れたガイ ド孔であり、 前記ガイ ドビン 4 1 と係合し、 M Dホルダ 2 5 を 案内する。 6 2は保持兼ガイ ド部材 6 1の両側面部に突設された板状の 板状軸体であり、 前記 MDホルダ支持部材 4 4に構成された軸受部 6 3 と係合している。
第 1 3図は、 MD 2 4が装置内へ搬送された状態のこの実施の形態 1 のディ スク装置の構成を立体的に示す構造図である。
第 1 4図は、 MDを再生しているときのこの実施の形態 1のディスク 装置の構成を立体的に示す構造図である。
第 1 5図は、 第 3スライ ド板 2 6が矢印 e方向へ移動中の状態を示す この実施の形態 1のディ スク装置の部分側面図である。
第 1 6図は、 中間部材 5 2が図示していない第 3スライ ド板 2 6 によ り矢印 e方向へ移動した状態を示すこの実施の形態 1のディ スク装置の 部分側面図である。
第 1 7図は、 中間部材 5 2が矢印 d方向へ回動した状態を示すこの実 施の形態 1のディスク装置の部分側面図である。
第 1 8図は、 クランプレバー 1 7を MD装填時に後方へ回動させるた めの構造を示すこの実施の形態 1のディ スク装置の部分平面図である。 第 1 9図は、 この実施の形態 1のディスク装置へ C D 2 0 0を挿入し たときの C D/MD挿入部の構成を立体的に示す構造図である。 図にお いて、 1 1 1は MD挿入時に MDホルダ 2 5の開口部を拡開させるため の拡開レバ一である。
第 2 0図は、 この実施の形態 1のディ スク装置の C D/ MD挿入部の 構成を立体的に示す構造図である。 図において 1 1 2は C D/MD挿入 部における MDの揷入口を覆って、 塵などの侵入を防止する MD挿入口 遮蔽蓋であ り、 前記 MDの挿入口へ挿入される MD と当接し矢印 Q方向 へ回動可能に構成されている。 なお、 この MD揷入口遮蔽蓋 1 1 2は C
D/MD挿入部へ MDが挿入された場合には、 その挿入された MDの先 端の辺と当接するが、 挿入された C D とは当接することがないように構 成されている。
第 2 1図は、 前記 MDの揷入口へ MD 2 4が挿入される状態を立体的 に示した構造図である。
第 2 2図は、 MD挿入口遮蔽蓋 1 1 2が MDの揷入口へ揷入される M D 2 4 と当接し矢印 Q方向へ回動し、 MDホルダ 2 5の開口部を拡開さ せた状態を立体的に示す構造図である。 図に示すように、 MD挿入口遮 蔽蓋 1 1 2の一方の側面にはピン 1 1 2 aが設けられており、 M Dの揷 入口へ挿入された MD 2 4の先端の辺と MD揷入口遮蔽蓋 1 1 2が当接 し、 矢印 Q方向へ回動した MD揷入口遮蔽蓋 1 1 2の前記ピン 1 1 2 a が拡開レバー 1 1 1の一端部を上方へ押し上げることによ り、 拡開レバ — 1 1 1は軸 1 1 1 aを中心に回動し、 拡開レバ一 1 1 1の他端が、 M Dホルダ 2 5の開口部を構成する MDホルダ 2 5の下側に配置されてい る MDホルダ開口部構成部材 2 5 aの突片 2 5 b と当接する。 そして、 MDホルダ開口部構成部材 2 5 aは矢印 r方向へ開き、 MDホルダ 2 5 の開口部を拡開させ、 MD 2 4の MDホルダ 2 5の開口部への挿入を容 易にするように構成されている。
第 2 3図および第 2 4図は、 このようにして拡開された MDホルダ 2 5の開口部へ MD 2 4が挿入された状態を立体的に示す構造図である。 なお、 以上説明した構成において請求の範囲でいう C D搬送機構は搬 送ローラ 1 1およびギアユニッ ト Gなどに対応し、 クランプ機構は小径 ディスク当接ピン 1、 大径ディスク当接ピン 2、 レバー 3、 係合片 3 a , 4 a、 第 1スライ ド板 4、 第 2スライ ド板 6、 ピン 1 5、 クラ ンプレ バ一支持部材 1 Ί a、 クランプレバ一 1 7およびクランパー 1 9などに 対応し、 MD搬送機構は MDホルダ 2 5、 連動レバ一 3 3、 ホルダ引き
込みレバー 3 9、 ガイ ドビン 4 1、 ガイ ド孔 4 2および保持兼ガイ ド部 材 6 1 などに対応し、 クランプレバ一待避機構はクランプレバ一 1 7、 連動レバ一 3 3、 ホルダ引き込みレバー 3 9などに対応し、 搬送ローラ 移動機構は第 1 スライ ド板 4、 第 2 スライ ド板 6、 搬送ローラ支持レバ — 1 2、 昇降アーム 1 3、 ピン 1 4および S字状長孔 5 5などに対応す る。 また、 搬送ローラ突き当た り回避機構はピン 2 1 、 レバ一 2 2、 力 ム面 2 2 aなどに対応する。
次に動作について説明する。
( C D装填動作)
C Dをディスク装置へ挿入すると、 C Dが挿入されたことをセンサが 検知する。 この結果、 図示していない駆動モ一夕が作動してギアュニッ ト Gを駆動し、 搬送ローラ 1 1 を第 7図に示す a a方向に回転させる。 この結果、 挿入された C Dは搬送ローラ 1 1 によ り、 さらに奥へ搬送 される。
この状態において、 挿入された C Dが小径ディ スクであると、 この小 径ディ スクの外周部が小径ディ スク当接ピン 1 に当接する。 一方、 挿入 された C Dが大径ディ スクであると、 この大径ディスクの外周部が大径 ディスク当接ビン 2 に当接する。
C Dは、 その外周部が小径ディスク当接ピン 1 または大径ディスク当 接ビン 2 に当接した状態で、 搬送ローラ 1 1 によ りさらに奥へ挿入され 、 C D 2 0 0の中心が夕一ンテ一ブルの中心上まで来る。 この結果、 第 7図に示すように、 挿入された C D 2 0 0によ り レバー 3は支点 3 bを 中心にして矢印 a方向へ回動する。
レバー 3が矢印 a方向へ回動すると、 係合片 3 aが矢印 b方向へ移動 し、 第 1スライ ド板 4の係合片 4 aと当接し、 さらに第 1 スライ ド板 4 を矢印 e方向ヘスライ ドさせる。
この結果、 第 3図に示すように、 第 1 スライ ド板 4に形成されたラ ッ ク部 8がギア 9 と嚙み合い、 左回りに回転しているギア 9 によ り第 1 ス ライ ド板 4をさらに矢印 e方向ヘスライ ドさせる。
第 1スライ ド板 4が矢印 e方向ヘスライ ドすると、 第 1 スライ ド板 4 に構成されたビン 5は第 2スライ ド板 6 に形成されたス リ ッ ト 7の搬送 ローラ 1 1側の端部に当接し、 第 2スライ ド板 6 を矢印 e方向ヘスライ ドさせる。
この結果、 第 2スライ ド板 6 に形成されたラック部 1 0 もギア 9 と嚙 み合って、 ギア 9は第 1スライ ド板 4および第 2スライ ド板 6 を矢印 e 方向ヘスライ ドさせる。
第 2スライ ド板 6が矢印 e方向ヘスライ ドされると、 第 2スライ ド板 6 に形成された S字形状の長孔 5 5 と係合している、 第 8図に示す昇降 アーム 1 3の延長部 1 3 aに構成されたピン 1 4は、 第 9図に示すよう に S字形状の長孔 5 5の上側の端部へスライ ドされ、 この結果、 第 8図 に示すように昇降アーム 1 3は軸 1 3 bを中心にして他印 C方向へ回動 し、 搬送ローラ支持レバー 1 2 を矢印 Y方向へ回動させ、 搬送ローラ 1 1 を第 9図に示すように下降させる。
一方、 第 2スライ ド板 6の矢印 e方向へのスライ ドによ り、 第 2スラ イ ド板 6 に構成されたピン 1 5 も矢印 e方向へ移動するため、 第 3図に 示すようにクランプレバ一支持部材 1 7 aに形成されているカム面 1 6 と当接していた前記ビン 1 5は、 カム面 1 6上を摺動し、 第 9図に示す ようにピン 1 5はカム面 1 6から外れる。
この結果、 クランプレバー支持部材 1 7 a、 中間部材 5 2およびクラ ンプレバー 1 7は、 第 7図に示す矢印 D方向へ回動し、 第 1 0図に示す ように、 クランプレバ一 1 7の先端部に構成されたクランパー 1 9が夕 —ンテーブル上の C D 2 0 0 を上方からクランプする。
( C D取り出し動作)
この C D取り出し動作においては、 前記駆動モー夕は C D装填動作時 とは逆の方向へ回転する。 このため、 ギア 9は第 9図に示す状態で右回 りで回転し、 第 1スライ ド板 4および第 2スライ ド板 6 を矢印 E方向へ スライ ドさせる。
第 2スライ ド板 6が矢印 E方向ヘスライ ドすると、 第 2スライ ド板 6 に構成されているビン 1 5がクランプレバー支持部材 1 7 aのカム面 1 6 と当接し、 クランプレバ一支持部材 1 7 aを回動軸 1 8を中心に矢印 D方向へ回動させ、 第 3図に示す状態となり、 クランパー 1 9 と夕一ン テーブルとによる C D 2 0 0の挟持を'開放し、 クランプレバ一 1 7 と C D 2 0 0 との関係は第 7図に示すようになる。
一方、 第 2スライ ド板 6の矢印 E方向の移動によ り、 S字形状の長孔 5 5 と係合しているピン 1 4は、 第 9図に示す状態から S字形状の長孔 5 5内を摺動して S字形状の長孔 5 5の下側の端部へ移動し、 この結果 、 昇降アーム 1 3は第 8図に示す矢印 c方向へ回動し、 搬送ローラ 1 1 が上昇して C D 2 0 0の裏面に当接し、 搬送ローラ支持レバー 1 2 と搬 送ローラ 1 1 は第 3図に示す状態となる。
このとき、 搬送ローラ 1 1は作動している駆動モー夕によ りギアュニ ッ ト Gが駆動し第 7図に示す A A方向に回転しているため、 回転してい る搬送ローラ 1 1 によ り C D 2 0 0は装置の外へ排出される。
そして、 第 1 スライ ド板 4のラ ック部 8 と第 2スライ ド板 6のラ ック 部 1 0がギア 9から離脱すると、 図示していないパネによ り第 1スライ ド板 4および第 2スライ ド板 6は矢印 E方向へさらに移動し、 第 1スラ ィ ド板 4および第 2スライ ド板 6 は第 3図に示す初期状態の位置へ戻る 以上の C D排出時の動作は、 小径ディスクおよび大径ディ スクともに
共通であるが、 小径ディ スクの場合には上昇した搬送ローラ 1 1 が小径 ディ スクのエッジに突き当たる可能性があるため、 第 2スライ ド板 6の 矢印 E方向の移動によ り、 第 2スライ ド板 6 に設けたピン 2 1のカム面 2 2 aに対する作用によ り、 レバ一 2 2を軸 2 3 を中心にして矢印 M方 向へ回動させ、 小径ディスクの搬送ローラ当接側の周辺部を上方へ持ち 上げることで、 小径ディ スクのエッジに搬送ローラ 1 1が突き当たるこ とのないようにする。
(MD装填動作)
MD 2 4を C D/MD挿入部における MDの挿入口へ挿入すると、 第 2 2図に示すように、 挿入された MD 2 4の先端の辺が MD挿入口遮蔽 蓋 1 1 2 と当接する。 この結果、 MD挿入口遮蔽蓋 1 1 2は矢印 Q方向 へ回動し、 拡開レバ一 1 1 1の一端を上方へ持ち上げる。 拡開レバー 1 1 1の他端は軸 1 1 1 aを中心にして回動し、 突片 2 5 bを下方へ押し 下げるため、 MDホルダ開口部構成部材 2 5 aは矢印 r方向へ開き、 M Dホルダ 2 5の開口部を拡開させる。 この状態で、 M D 2 4をさらに押 し込むと、 MD 2 4は MDホルダ 2 5 に挿入される。 第 1 1図はこの状 態を示している。
MDホルダ 2 5 に MD 2 4が挿入されると、 図示していないセンサが これを検出し、 図示していない前記駆動モ一夕を動作させ、 ギアュニッ ト Gを駆動させる。 この結果、 図示しない部材によ り第 3スライ ド板 2 6が第 1 5図に示すように矢印 e方向へ移動し、 第 3スライ ド板 2 6 に 形成されたラ ック部 2 7がギア 2 8に嚙み合い、 以後、 ギア 2 8の回転 によ り第 3スライ ド板 2 6は矢印 e方向へ移動される。 中継部材 4 7の ピン 4 8は S字形状の長孔 4 9 と係合しているため、 第 1 6図に示すよ うに矢印 j方向に回動し、 中継部材 4 7のピン 5 0が係合した円弧形状 の長孔 5 1 を有した中間部材 5 2が第 3スライ ド板 2 6 と同方向へ移動
する。
第 3スライ ド板 2 6の矢印 e方向の移動によ り、 第 3スライ ド板 2 6 の係合片 4 3が第 1スライ ド板 4の係合片 4 aを押し、 第 1 スライ ド板 4を矢印 e方向へ移動させる。 この結果、 第 1スライ ド板 4 と第 2スラ ィ ド板 6の動きは、 前記 C D装填時で説明した動作と同様になる。
一方、 中間部材 5 2の移動に伴い、 第 1 8図に示す中間部材 5 2 に構 成されたピン 5 3が、 クランプレバー 1 7のス リ ッ ト 5 4の端部と当接 し、 クランプレバー 1 7が回転軸 2 9 を中心にして矢印 f 方向へ回動さ れ、 M D 2 4の装填にじゃまにならない後方位置へ移動する。
このクランプレバ一 1 7の後方への移動によ り、 軸 3 0 を中心にして 連動レバー 3 3が矢印 g方向へ移動し、 これに伴い軸 3 4 を中心にして ホルダ引き込みレバー 3 9は矢印 h方向へ回動し、 さらにホルダ引き込 みレバ一 3 9の先端部のピン 3 5 と係合する長孔 3 6が形成された M D ホルダ 2 5 を装置内へ引き込む。 この状態を示したのが第 1 3図である
M Dホルダ 2 5は、 第 1 2図に示すようにガイ ドビン 4 1 とガイ ド孔 4 2 によ り位置ずれすることなく装置内へ引き込まれる。
M D 2 4は装置内へ引き込まれる過程で図示していない部材によ りス ライ ド蓋 2 4 aが開き、 装置内の所定の位置まで引き入れられる。
第 2スライ ド板 6の矢印 e方向の動きに伴う第 2スライ ド板 6の移動 によ り、 M Dホルダ支持部材 4 4の側面部に設けられたピン 4 5は、 第 2スライ ド板 6 に形成されたカム面 4 6 を下方へ摺動し、 この結果、 M Dホルダ支持部材 4 4は第 1 4図に示すように M D挿入側を矢印 i方向 に傾けた状態になる。 そして、 M D 2 4はターンテ一ブル上へ載置され た状態になる。
このとき保持兼ガイ ド部材 6 1の両側面部に突設された板状の板状軸
体 6 1は、 第 1 2図に示すように M Dホルダ支持部材 44に構成された 軸受部 6 3に対し回動可能に係合しているため、 MDホルダ支持部材 4 4が矢印 i方向に傾いても保持兼ガイ ド部材 6 1は水平な状態になるこ とができ、 これによ り MDホルダ 2 5に保持された MD 2 4も第 1 4図 に示すように水平にターンテーブル上に載置可能である。
また、 第 1 4図に示すように MD 24がターンテーブル上へ載置され たときには、 前記 C D装填時での説明と同様に搬送ローラ 1 1は下降し た状態になる。
(MD取り出し動作)
夕一ンテーブル上に載置した MD 24を装置外部へ取り出す場合には 、 前記図示していない駆動モー夕は、 MD装填時とは逆の方向へ回転す る。 この結果、 第 1スライ ド板 4および第 2スライ ド板 6は矢印 E方向 へ移動され、 第 1 4図の状態から第 1 3図の状態になり、 第 3スライ ド 板 2 6が矢印 E方向へ移動され、 MD 2 4は MDホルダ 2 5に保持され て第 1 2図の状態になり、 CD/MD挿入部における MDの揷入口から MD揷入口遮蔽蓋 1 1 2を第 2 1図に示す矢印 q方向へ開いた状態で装 置外部へ取り出し可能な状態になる。
以上のように、 この実施の形態 1によれば、 1つの駆動モー夕を駆動 元として、 高い信頼性で大径ディスクおよび小径ディスク、 さらには力 ー ト リ ッジ内蔵タイ プのディ スクである MDの装填と取り出しが可能に なるディスク装置が得られる効果がある。
また、 この実施の形態 1によれば、 CD用ガイ ド 1 0 1 , 1 0 2を M Dホルダ 2 5の両側へ配置した構成を採用したので、 装置の厚みを薄く 出来るディ スク装置が得られる効果がある。
また、 この実施の形態 1によれば、 MDの挿入口から MDを挿入する 際に M Dホルダ 2 5の開口部を拡開するように構成したので、 M Dホル
ダ 2 5への M Dの装填が容易になり、 使い勝手のよいディ スク装置が得 られる効果がある。 産業上の利用可能性
以上のように、 この発明に係るディスク装置は、 大きさの異なるディ スク、 およびカー ト リ ヅ ジ内蔵型のディスクである M Dが利用できる車 載用のディ スク装置として用いるのに適している。