WO1999050794A1

WO1999050794A1 - Appareil d'enregistrement/traitement d'informations et organe de commande d'equipement/systeme equipes d'un capteur d'empreintes digitales

Info

Publication number: WO1999050794A1
Application number: PCT/JP1998/001440
Authority: WO
Inventors: Teruhiko Tamori
Original assignee: Enix Corporation
Priority date: 1998-03-30
Filing date: 1998-03-30
Publication date: 1999-10-07
Also published as: HK1027884A1; CN1258364A; EA199901109A1; EP1022681A4; CA2289073C; CN1151466C; IL132759A; AU6519998A; BR9809845A; EP1022681A1; EA001859B1; KR20010012528A; IL132759A0; CA2289073A1

Description

明細 ΐ 指紋センサを有する情報記録 ζ処理装置および機器/システム制御装置技術分野

本発明は指紋センサを有する情報記録 Ζ処理装置および機器 Ζシステム制御装置に関する。

背景技術

システムや機器の中には、他人による不正な使用を防止し、扱われる情報の機密を保持し、高度な運転、管理が求められるものがあるが、そのためには運転や操作に携わる人（以下「利用者」という）の同定（アイデンティティー）が重要な問題となる。従来、利用者本人を確認する手段として利用者に割り当てられた固有の暗証番号やパスワード、 I D番号などが用いられているが、暗証番号は長いと覚えにくく、短いと判読されるおそれがあり、パスワードや I D番号は他人に知られるおそれがある。暗号といえども解読されるおそれがないとは言えず、これまで完璧な手段や方法はないとされてきた。

ところが最近になって、このような欠点のない本人確認手段として、個人が生来備えており、その不同不変性が特徴である「指紋」が注目されている。たとえば特開平 6— 2 7 4 7 5 9号ゃ特開平 1 0— 2 1 4 0 0号には、システムや機器の利用に当り利用者が入力した指紋とすでに登録してある利用者の指紋とを照合し、両者が一致すれば利用者本人の確認ができたとして機器の動作を許容するようにした指紋照合システムが開示されている。このような指紋を用いた本人確認システムはアプリケ一ションによっては十分それなりの効果がある。

ところが従来の指紋照合システムにおける指紋の検出や読み取りは、指紋に光を当てその反射光を C C Dなどの光電変換素子で受光し電気信号に変換する光学式のものであるために、汗や汚れあるいは水分などの影響を受けやすく、屋外では外来光の影響を受けるおそれがあり、構造的には光源やミラー、プリズムなど必要であるために使用環境や使用形態が限られるとか、小型化できないなどの問題がある。

一方、近年多くのシステムや機器は高機能化および多機能化の傾向にあり、その利用者も本人だけであったり、アプリケーションによっては本人と本人以外の関係者であったり様々であるため、利用者本人の年齢や本人以外の利用者の立場によって機能を制限したり、選択したり、あるいは処理内容や管理内容を変更したりすることが望まれる。従来のシステムや機器でそれを実現するには、運転や操作を始める前またはその途中で利用者またはそれ以外の人がそれぞれの要望に応じて希望の条件を設定または変更しなければならないという煩わしさがある。また利用者ごとにシステムや機器の利用状況やデータがわかると管理上便利なこともあるが、従来はそのための操作や処理が別途必要であった。

発明の開示

本発明は、従来の光学式でない薄型指紋検出器がすでに提案されていることに着目し、第 1の目的は薄型で軽量でコンパク卜な利用者確認機能を有する情報記録/処理装置を提供することにある。

本発明の第 2の目的は、指紋により利用者本人を確認するとともに、指紋に基づいてシステムや機器の動作や機能を制限したり制御したりあるいは管理することができる機器 Zシステム制御装置を提供することを目的とする。

本発明においては、上記第 1の目的を達成するために、指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータをデジタル電気信号に変換する変換部とを扁平型の情報記録/処理装置に設けた。

さらに、指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部とを扁平型の情報記録 Z処理装置に設けた。

さらに、指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部とを扁平型の情報記録/処理装置に設け、指紋照合の結果両指紋がー致したとき一致信号を出力するように構成した。

また上記第 2の目的を達成するために、機器またはシステムに、指紋を検出するための指紋センサと、あらかじめ登録された指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部と、指紋照合の結果両指紋が一致したときその指紋により特定される利用者に固有の情報に基づいて機器またはシステムの機能または動作を制御する制御手段とを設けた。

さらに、機器またはシステムに、指紋を検出するための指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する第 1の記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部と、指紋照合の結果両指紋が一致したときその指紋により特定される利用者に固有の情報に基づいて機器またはシステムの機能または動作を制御する制御手段とを設けた。

図面の簡単な説明

図 1 ( a ) は本発明の第 1の実施の形態としての情報記録 Z処理装置の一例である車両運転用の免許証カードを、（b ) は免許証カードに記憶された情報の閲覧ゃ書き込みを行う携帯型リーダライターのそれぞれ外観を示す。

図 2は本発明による情報記録処理装置および機器 Zシステム制御装置に使用する薄型指紋センサの一例の分解斜視図である。

図 3は免許証カードおよび携帯型リーダライターの機能上からみた構成を示すブロック線図である。

図 4は本発明の第 2の実施の形態であるカードライブシステムの概念を示す斜視図である。

図 5はカードライブシステムの回路構成を示すプロック線図である。

図 6は図 5に示したカードライブシステムの動作を示すフローチャートであり

、 ( a ) はドアの解錠動作のフローチャート、（b ) は車速制限動作のフローチヤートである。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を図面に基づいて説明する。

情報記録ュニットとしての免許証カード 1は、樹脂製ケース 1 1の内部に I C メモリが埋め込まれており、表面の一部には外部端末との接続用端子 1 2が露出するとともに、所有者の指紋を入力するための指紋センサモジュール 1 3が形成されている。

一方、情報処理ュニッ卜としての携帯型リーダライター 2は免許証の内容を閲覧または書き換えできる権限を有する者（たとえば警察官）が所有し、樹脂製ケース 2 1の前部上面に免許証カード 1を挿入するための凹部 2 2が設けられ、上面中央部には免許証カードに記憶されている情報や免許証カードに書き込む情報を表示する液晶の表示部 2 3が設けられ、後部には情報の閲覧や読み打し、書き込みに用いるキー 2 4が設けられ、後端近くには指紋を入力するための指紋センサモジュール 2 5が設けられている。指紋センサモジュール 1 3および 2 5には、たとえば特許第 2 5 5 7 7 9 5号に開示された薄型面圧入力パネルを用いることができる。この面圧入力パネルは、アクティブマトリクス型の T F T (薄膜卜ランジス夕）を用いて液晶を駆動する形式のディスプレイであり、図 2に示すように、 P E T (ポリエチレンテレフタレー卜）などの絶縁フィルムの裏面に導電膜 1 0 0 aを蒸着した圧力シ一ト 1 0 0を、ガラスまたはセラミックなどの絶縁基板 2 0 0 a上にアモルファスシリコン膜を形成し公知のホトリソグラフィ技術で多数の T F T (薄膜トランジスタ） 2 0 0 b、ドレイン線 2 0 0 c、ゲート線 2 0 0 dを形成し、さらに蒸着によりたとえば I T 0 (インジウム ·錫酸化物）の導電接触板 2 0 0 eを形成した回路板 2 0 0上に重ねて構成したものである。ドレイン線 2 0 0 cとゲート線 2 0 0 dはマトリクス状に配置されており、後述するように走査信号が印加されて走査電極線として機能する。指紋パターン検出のために、ドレイン線 2 0 0 cの間隔およびゲー卜線 2 0 0 dの間隔は 2 0〜 1 0 0 mが適当であると考えられるので、回路板 2 0 0上には、各 T F Tのドレィンがドレイン線 2 0 0 cに、ゲートがゲー卜線 2 0 0 dに、そしてソースが導電接触板 2 0 0 eに接続された単位検出素子が多数形成されている。ドレイン線 2 0 0 cおよびゲート線 2 0 0 dは絶縁基板 2 0 0 aの Aおよび Bに集められ、図示しないコネクタにより外部回路と接続される。

このような構成の指紋センサモジュールとして、指を押し当てる部分の面積が 1 5 m m X 1 5 m m , 厚さが 1 m mのパネルが製作され、使用された。この面圧入力パネルに指をのせて軽く押すと、指紋の山の部分の真下またはその近傍に位置する単位検出素子の導電接触板 2 0 0 eは圧力シート 1 0 0の裏面の導電膜 1 0 0 aと電気的に接触する。ところが指紋の谷の部分の真下またはその近傍に位置する単位検出素子の導電接触板 2 0 0 eは導電膜 1 0 0 aとは電気的に接触しない。そこでドレイン線 2 0 0 cに接続した X方向レジスタとゲ一ト線 2 0 0 d に接続した Y方向レジスタを設け、それぞれのレジスタから異なる所定のタイミングで順次走査信号を切り替えて印加することにより各単位検出素子の位置における指紋の山と谷が検出され、全体として指紋パターンが検出される。図 3は免許証カード 1および携帯型リーダライター 2のそれぞれ機能上からみた構成を示すブロック線図である。

免許証カード 1には、免許証所有者の指紋データを記憶するメモリ Aと、免許証所有者の住所、氏名、性別、生年月日、免許の種別のほかに、これまでの事故歴（事故内容や事故を起こした場所および日時）や現在の持ち点などの所有者に固有の情報を記憶するメモリ Bが設けられており、メモリ A、 Bは I Cメモリで構成されている。免許証所有者の固有情報は免許証カード 1の交付前にメモリ B に記憶される。

携帯型リーダライター 2は、上で述べた表示部 2 3、キー 2 4、指紋センサモジュール 2 5のほかに、職務上免許証の内容を閲覧または書き換えできる権限を有する者（たとえば警察官）の指紋データを記憶するメモリ C 2 6と、入力された指紋データと予め登録されている指紋データとを照合する照合部 2 7と、免許証カード 1から取り込んだデータを一旦記憶するためのバッファ 2 8を有する。次に上記の免許証カードシステムの使い方について説明する。

職務上携帯型リードライター 2を使用する可能性のある何人かの警察官は予め自己の指紋データを登録してあり、その指紋データはメモリ Cに記憶されている。いま交通事故が発生したとすると、事故処理に当たる警察官は携帯型リ一ドライタ一 2の電源（図示せず）をオンした後、指紋センサモジュール 2 5に自己の指を置いて指紋データを入力する。指紋照合部 2 7は入力された指紋データとメモリ Cに記憶されているデータとを照合し、一致していれば適正な警察官による対応であることが確認できたとして、表示部 2 3を表示可能状態にし、キー 2 4 による操作を可能にするなどスタンバイ状態に入る。

この状態で運転者が警察官から免許証カードの提示を求められると、運転者は免許証カード 1を警察官に渡し、警察官は受け取った免許証カード 1を図 2に鎖線で示すリーダライター 2の凹部 2 2に挿入し、運転者に対して免許証カード 1 の指紋センサ 1 3に指を置くように指示する。こうして運転者の指紋データが携帯型リーダライター 2のバッファ 2 8に取り込まれる。また携帯型リーダライタ一 2は免許証力一ド 1のメモリ Aから接続用端子 1 2を介して運転者の指紋デー夕を読み出すとともに、メモリ Bから運転者の固有情報を読み出し、これらのデ一夕を一旦バッファ 2 8に格納した後、指紋照合部 2 7において指紋センサ 1 3 から入力された指紋データとメモリ Aから読み出された指紋データを照合する。その結果、両指紋が一致すれば本人確認ができたとし、運転者の固有情報が液晶表示部 2 3に表示される。

警察官はキー 2 4を操作して今回の事故に関するデータを入力するとともに持ち点などを修正することができ、この新たな情報は表示部 2 3に表示されるとともに免許証力一ド 1のメモリ Bに格納される。

上記実施例における指紋センサモジユールは上で例示した液晶駆動型のパネルのほかに、指紋パターンに応じて圧電フィルムの周波数が変化する圧電式（特許第 2 5 5 7 7 9 6号）、磁気抵抗が変化する磁気式（特許第 2 5 2 0 8 4 8号）、接触抵抗が変化する方式（特許第 2 0 6 9 2 8 8号）、歪抵抗が変化する方式などの薄型の面圧入力式センサパネルを用いることができる。また製造方法としては半導体装置の製造に用いられる微細加工技術を用いた特許第 2 0 3 0 2 7 9 号に開示された方法が利用できる。

また上記実施例では、指紋照合部および表示部を携帯型リ一ドライター側に設けたが、これらを免許証カード自体に設けることにより、指紋照合時に所有者の個人情報を表示部に表示させるようにすることもできる。この場合は電源や必要な回路はカード側に内蔵させる必要がある。

上記実施の携帯は免許証カードを例にとって説明したが、本発明は、国や地方自治体が発行する市民カード、年金手帳、健康保険証、パスポート、図書カード、クレジットカード、その他同種のあらゆるカードや手帳の類にも適用することができ、同様の効果が期待できる。

図 4は本発明の第 2の実施の形態としての機器 //システム制御装置の一例であるカードライブシステムの概念図である。

カードライブシステムは、リモコン 3と、車両の運転席側ドアの外面に取り付けられた赤外線受信用のダイォード 4 aと、車内のダッシユボードに取り付けられたデータ入力キー 4 bと、コンソール下部に取り付けられた制御回路 4 cとから構成されており、受信用ダイオード 4 aと、データ入力キー 4 bと、制御回路 4 cとで車速制限回路を構成している。

図 5はカードライブシステムの回路構成を示すプロック線図であり、リモコン 3は、人が指を置いて指紋データを検出する指紋センサモジュール 3 1 と、検出された指紋データから指紋の特徴点を抽出する指紋データ処理部 3 2と、特徴点データを赤外線として外部に送出する送信部 3 3とから構成されており、電源としての電池が内蔵されている。

指紋センサジュール 3 1については、上記第 1の実施の形態で説明した指紋センサモジュールと同様に、図 2に示したような液晶駆動型のパネルのほかに、圧電式、磁気式、接触抵抗式などの薄型面圧入力式センサパネルを用いることができる。したがって従来のような光学式の指紋センサでは考えられないほど小型で薄型で軽量のリモコンが実現できる。

一方、車両本体側の受信部 4はリモコン 3から送信される赤外線を受信用ダイオード 4 aにより受光し、電気信号として制御回路 4 cに向け出力する。制御回路 4 cは、運転者（一人または複数人）の指紋の特徴点データを記憶するたとえば E ² R O Mのような不揮発性のメモリからなる指紋登録メモリ 4 1 と、新たに入力した指紋と指紋登録メモリ 4 1に登録されている指紋とを照合する指紋照合部 4 2と、運転者に固有の個人情報（名前、性別、年齢、免許証番号、免許の種類、運転速度上限値など）を記憶している個人情報メモリ 4 3と、エンジン回転数とァクセル踏み込みの有無と車速とを取り込み加速信号を出力する車速コントローラ 4 4と、個人情報に基づいて加速を許容するか否かを判断する加速判断部 4 5とにより構成されている。各運転者の個人情報および指紋の特徴点データはデータ入力キ一 4 bを用いてあらかじめ登録しておく。

次に上記構成の力一ドライブシステムの動作を説明する。

図 6は本システムの動作を示すフローチャートであり、（a ) はドアの解錠動作、（b ) は車速制限動作を示す。

運転にあたっては、運転者はリモコン 3を車両の運転席側ドアの受信用ダイォード 4 aに向けて指紋センサモジュール 3 1に指を置く（S— 1 ) 。指を置くと自動的にリモコン 3に電源が供給され、それによりリモコン 3の送信部 3 3から指紋の特徴点データが赤外線として送信される（S - 2 ) 。

車両のドアに設けられた受信用ダイオード（常時電源 O N ) 4 aがこの赤外線を受信すると、指紋登録メモリ 4 1 と指紋照合部 4 2に電源が供給されるとともに、特徴点データを電気信号に変換して制御回路 4 cの指紋照合部 4 2に送信する。指紋照合部 4 2は指紋登録メモリ 4 1に登録されている運転者の指紋の特徴データを読み出し（S— 3 ) 、リモコン 3から受信した指紋の特徴データと照合する（S - 4 ) 。両者が一致すれば運転者本人の確認ができたとして（S— 5 ) 、ドアロック解除機構 6にドア解除信号を出力し、その結果運転席側ドアが解錠される（ S— 6 ) 。

ドアの解錠とともに、制御回路 4 c全体に電源が供給されるようになつており、個人情報メモリ 4 3に格納されている指紋照合により特定された運転者の個人情報がまず加速判断部 4 5に読み込まれる（F - 1 ) 。

その後ェンジンが始動すると制御回路 4 cの車速コントローラ 4 4に電源が供給され、通常の運転操作により車両が走行を開始する。走行中はエンジン回転数および車速の情報とアクセルの踏み込みの検出結果が車速コントローラ 4 4に取り込まれる（F— 2 ) 。車速コントローラ 4 4はこれらの情報に基づいてあらかじめ定めてある演算式またはテーブルに従って算出された加速信号を出力する。加速判断部 4 5は、車速コン卜ローラ 4 4から出力された車速信号により定まる車速が、その運転者についてあらかじめ定めてある運転速度上限値（たとえば年齢が 6 0才以上の運転者 Aについては運転速度上限値を時速 7 0 k mとする）を越えたことを判断すると（F— 3、 F - 4 ) 車速制限信号を出力する。この車速制限信号は電子燃料噴射制御装置に送られ、エンジンに噴射される燃料の量をカットして車速を時速 7 0 k m以下にするように制御する（F— 5 ) 。車速が時速 7 0 k m以下の場合は通常のスロットルによる制御になり車速がアップする（ F - 6 ) 。このように本実施の形態においては、指紋の照合によりドアロックが解除されるだけでなく、その指紋に該当する利用者の個人情報に基づき車両の速度が常に自動的に設定値以下に制限されるので、その都度運転速度の上限値を設定したり変更したりする煩わしさがない。

上記第 2の実施の形態では、運転者として登録する人の指紋登録メモリ 4 1および指紋照合部 4 2を車両側の制限回路 4 cに設けたが、リモコン 3側に設けてリモコン側で指紋照合をしてもよい。

このように指紋により本人を確認した上で機器やシステムの機能や動作を制限したり制御することができる例として、上の例の他に次に列記するようなアプリケーションが考えられる。

( 1 ) アクセスを制限したり、機能を制限または制御するアプリケーション：パソコン、インターネット通信機器、マルチメディア端末、デジタル放送受信デコーダ、デジタル録音機、録画機、デジタルカメラ、複写機、ゲ-ム機、携帯端末、家庭用電話機、電子カルテ

( 2 ) 個人ごとにデータを収集、記憶したり、対応を変えるアプリケーション：電話機、ゲーム機、キャッシュデイスペンザ、 A T M、自動販売機、ホームバンキング、パチンコカード端末、電子マネー関連機器（電子マネー支払機、電子マネーの残高表示機、電子財布、電子マネー金庫）、 P O S端末

本発明による光学式でない薄型の面圧入力式指紋センサを備えた情報記録 Z処理装置および機器 Zシステム制御装置では、利用者本人を確認するのに指紋照合を用いているので、従来の暗証番号やパスワード、 I Dを用いた場合と比べて、盗難、盗視による本人へのなりすましによる不正使用が防止でき、偽造のおそれがなく、暗証番号や I D番号などの記憶の必要もないし、コンピュータによる解読のおそれの問題がないなどセキュリティの向上を含む数多くの利点があることはもちろんであるが、さらに以下のような利点がある。

( 1 ) 本発明による薄型の面圧入力式指紋センサを備えた情報記録処理装置は指紋センサ自体が薄型、軽量で極めてコンパク卜になるため携帯に便利であり、

I Cカードに組み込めば、国や地方自治体が発行する市民カード、年金手帳、健康保険証、パスポート、図書カード、クレジットカード、その他同種のあらゆるカードや手帳の類として利用するすることができる。カードを紛失した場合でも他人による悪用のおそれがない。

また I Cカードほどの薄型でないにしても、小型、軽量でコンパクトなリモコンゃ端末として多くの電子機器や民生機器に利用することができる。

上記のカードや手帳あるいは端末に表示部を設ければ、特定の場所に行かなくても内部に記憶されたデータを利用者本人または特定の人がいつでもオフライン状態で自由に閲覧できる。

( 2 ) 本発明による薄型の面圧入力式指紋センサを備えた機器/システム制御装置は、指紋センサ自体が薄型、軽量でスペースを取らず極めてコンパクトであるために、装置全体の構造に影響を与えず、大幅な設計変更や改造をすることなく実現できる。さらに大きなメリツ卜は、指紋で特定される個人の性別、年齢、所属などの個人情報に基づいて、操作する機器またはシステムへのアクセスの制限、その機能や動作の制限や制御、操作により得られるデータの収集や管理などを常に自動的に行うようにすることができるので、その都度別途に条件設定をしたり、データの集計をしたりする必要がない。

( 3 ) 本発明の第 2の実施の形態で用いられる指紋センサは、アプリケーション (たとえばゲームセンターにあるゲ一ム機ゃ銀行に置かれるキャッシュデイスべンサ一）によっては必ずしも薄型の面圧入力式の指紋センサである必要はなく、利用者の確認とデータを集計したり記憶をする上には問題がない。

産業上の利用可能性

利用者個人を確認する必要のあるもののうち、カードや端末などのような携帯して使用される小型で軽量なものに利用できるとともに、利用者個人を確認した後の動作や機能を制限または制御できる。

Claims

請求の範囲

1 . 指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータをデジタル電気信号に変換する変換部とを有することを特徴とする扁平型の情報記録 Z処理装置。

2 . 指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部とを有することを特徴とする扁平型の情報記録処理装置。

3 . 指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部とを有し、照合の結果両指紋が一致したとき一致信号を出力することを特徴とする扁平型の情報記録 Z処理装置。

4 . 利用者に固有の情報を記憶する第 2の記憶部をさらに有することを特徴とする請求項 1ないし 3のいずれか 1項に記載の扁平型の情報記録/処理装置。

5 . 前記指紋センサが面圧入力式指紋センサである請求項 1ないし 4のいずれか 1項に記載の扁平型の情報記録処理装置。

6 . 指紋を検出するための薄型の指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する第 1の記憶部と、利用者に関する情報を記憶する第 2の記憶部とを有する携帯型の情報記録ュニッ卜と、該第 1の記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部と、前記第 2の記憶部に記憶された利用者に関する情報を表示する表示部とを有し、指紋照合の結果両指紋が一致したとき前記情報を前記表示部に表示することができる情報処理ュニッ卜とを有することを特徴とする情報記録 Z処理装置。

7 . 前記情報処理ュニッ卜が、前記情報記録ュニッ卜の第 2の記憶部に記憶された情報を読み出し、書き込みまたは書き換えすることができる請求項 6に記載の情報記録 Z処理装置。

8 . 前記情報処理ュニッ卜が、指紋を検出するための薄型の第 2の指紋センサと、該第 2の指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する第 3の記憶部とをさらに有する請求項 6または 7に記載の情報記録 Z 処理装置。

9 . 指紋を検出するための指紋センサと、あらかじめ登録された指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部と、指紋照合の結果両指紋が一致したときその指紋により特定される利用者に固有の情報に基づいて機器またはシステムの機能または動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする機器/システム制御装置。

1 0 . 指紋を検出するための指紋センサと、該指紋センサにより検出された指紋のデータを登録指紋データとして記憶する第 1の記憶部と、該記憶部に記憶された登録指紋データと前記指紋センサにより検出された指紋のデータとを照合する指紋照合部と、指紋照合の結果両指紋が一致したときその指紋により特定される利用者に固有の情報に基づいて機器またはシステムの機能または動作を制御する制御手段とを有することを特徴とする機器ノシステム制御装置。

1 1 . 前記利用者に固有の情報が年齢である請求項 9または 1 0に記載の機器 Zシステム制御装置。

1 2 . 前記指紋センサが面圧入力式指紋センサである請求項 9ないし 1 1のいずれか 1項に記載の機器 Zシステム制御装置。