WO1996022722A1 - Bidet - Google Patents

Description

明 細 書 ビデ装置 技術分野

この発明は、 女性の膣内 ·外陰部の洗浄に使用されるビデ装置に関す るものである。 背景技術

従来、 この種の装置としては、 ビデ （所謂ゥオシユレッ 卜機能） を具 備した便器や、 弾力性のある合成樹脂製のボトルの先端にノズルを取り 付け、 ボトルを手で押圧してノズルから洗浄液を噴出させて使用する携 帯用のものが一般的である。

しかしながら、 便器に取付るタイプのものは、 洗浄水用のタンクゃポ ンプが必要であり、 さらにぬるま湯での洗浄が好ましいため洗浄水を加 温する手段、 及びこれらを制御する装置等の付加を余儀なくされ、 便器 全体が複雑な構造となるため、 高価にならざる得なかった。 また、 携帯 用のものは、 握力により洗浄水を喷出するため、 十分な噴出力が得られ ないという欠点があった。 さらに、 便器に取付るタイプ及び携帯用とも に、 洗浄できる範囲は人体の露出部分のみであり、 膣内を洗浄する機能 は有していなかった。

本発明は上記のような従来技術の事情に ffiみてなされたものであり、 洗浄水の加温及び加圧の構成を簡単にすることにより安価な製品とする と共に、 操作性がよくかつ十分な洗浄力を得、 膣内を効率よく洗浄する ることができるビデ装置を提供することを目的とするものである。 発明の開示

本発明は、 水栓金具の給水路から分岐して連通された洗浄水導通管を 内部に有する握持部と、 該握持部の先端に設けられ前記水栓金具から送 られてくる洗浄水を噴出する噴出孔を備えた噴出ノズルとからなるよう にしたものである。 これにより、 洗浄水の加温及び加圧の構成を簡単に することができると共に、 十分な洗浄力を得ることができる。

また、 握持部の洗浄水導通管に操作可能な弁を設け、 これにより洗浄 水導通管内の洗浄水の給水量を調整可能にしたものである。 これにより 、 操作性がよく所望の水量で膣内を効率よく洗浄できる。 図面の簡単な説明

第 1図は実施例 1のビデの斜視図であり、 第 2図は第 1図の A - A断 面図であり、 第 3図はビデを水栓金具に取り付けた状態を示す斜視図で あり、 第 4図は三方弁による水流の切替えを示す模式図であり、 第 5図 は実施例 2のビデ内部の水流を示す部分側断面図であり、 第 6図は実施 例 3ののビデを示す部分側面図あり、 第 7図は実施例 4のビデのノズル を示す斜視図であり、 第 8図は実施例 5のビデ装置を示す部分斜視図で あり、 第 9図は実施例 6のビデ装置を示す部分斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

第 3図に示すように、 本装置は浴室の混合栓 5に設けられた三方弁 5 1と、 これに連結されたビデ 1により構成され、 混合栓 5からの温水 は三方弁 5 1によりビデ 1と蛇口 5 3と水温確認孔 5 4の三方に分岐し て給水される。

このビデ 1は内部に洗浄水導通管 2 1を有する握持部 2と、 握持部 2 の先端に設けられ洗浄水を噴出するノズル 3とからなり、 洗浄水の噴出 量を調整する流量調整機能を備え、 ホース 7を介して混合栓 5に連結さ れている。

尚、 三方弁 5 1によるビデ 1の連結は、 混合栓の種類によってはシャ ヮー側に取り付けることもできる。 本発明をより詳細に説述するために、 添付の図面に従って各実施例を 説明する。 実施例 1

第 1図に示すように、 実施例 1のビデ 1は略筒状の握持部 2と、 握持 部 2の先端に取り付けられたノズル 3と、 水量を調整する弁棒 4とから 構成されている。

第 2図に示すように、 握持部 2の内部には洗浄水導通管 2 1が設けら れ、 その前端が上方に角度を持つように湾曲して形成され、 ノズル 3に 連結されている。 また、 後端はホース 7を介して混合栓 5に連通するよ うにされている （第 5図参照） 。

さらに、 握持部 2には、 その外周から内部に向かって弁棒嵌合穴 2 2 が洗浄水導通管 2 1と直行して穿孔されており、 この弁棒嵌合穴 2 2の 中には弁棒 4が収納されている。 弁棒 4はその下端にスプリング 4 2が 取り付けられており、 弁棒嵌合穴 2 2に収納された状態で外側に付勢し て保持される。 弁棒 4の途中にはその短手方向を貫通して洗浄水導通孔 4 0が水平に設けられ、 弁棒 4を押し下げることにより洗浄水導通管 2 1と導通され、 洗浄水がノズル 3から噴出される。 洗浄水導通孔 4 0の 上方及び下方には、 0リング 2 3が弁棒 4の側面に回設して設けられ、 洗浄水が洗浄水導通管 2 1から弁棒嵌合穴 2 2内へ流れ込むのを防止し ている。 また、 弁棒 4を操作する際に、 濡れた手で握持部 2を握っても 滑らないように、 握持部 2の底面には握り 2 4が設けられている。 第 1図及び第 2図に示すように、 噴出ノズル 3は表面が滑らかな可撓 性のある合成樹脂製で形成され、 膣内に挿入可能な棒状に形成されてい る。 また、 その外周表面部分にはノズルの長手方向に沿って 4本の長溝 3 1が設けられ、 それぞれの長溝 3 1に並設して 2つの噴出孔 3 2が穿 孔されている。 また、 噴出ノズル 3の先端面にも噴出孔 3 3が穿孔され 、 膣の奥まで洗浄することが可能にされている。 次に、 三方弁 5 ]による給水について説明する。

まず蛇口 5 3への給水は第 4図 (a) に示すように、 三方弁 5 1を回し て混合栓 5から蛇口 5 3に水路が形成される位置にしてされる。 この際 、 ホース 7と水温確認孔 5 4への水路は閉じられている。

次に第 4図（b) に示すように、 三方弁 5 1を回して蛇口 5 3への水路 を閉じると同時に、 ホース 7と水温確認孔 5 4への水路を開く。 これに より、 洗浄水がビデ 1と水温確認孔 5 4へ同時に給水される。 この水温 確認孔 5 4への配管は途中が狭く形成されているため僅かな量の洗浄水 が流れ出るだけである。 したがって、 弁棒 4を操作する前に、 この水温 確認孔 5 4から流れ出る僅かな量の洗浄水を手で触ることにより、 その 温度を確認することができる。

すなわち、 誤ってまたは、 サーモ機構の故障等により混合栓 5にから 熱いお湯が出た場合でも、 洗浄水の温度を確認した後に弁棒 4を操作す ることにより、 いきなりノズル 3から熱いお湯が噴出することはなく、 火傷を防ぐことができる。

第 4図（c) は、 ホース 7、 蛇口 5 3及び水温確認孔 5 4が三方ともに 閉じられている状態である。 実施例 2

第 5図 (a) に示すように、 実施例 2のビデ 1 aの流量調整機能は、 0 リング 2 3 aが側面に回設された弁棒 4 aと、 弁棒 4 aの頂部に設けら れたべァリング 4 3と、 ベアリング 4 3を押圧して弁棒 4 aを上下させ るスライドノブ 4 4により構成されている。

スライ ドノブ 4 4は握持部 2 aの上部に摺動可能に設けられ、 前後方 向に移動する。 握持部 2 aの後部に設けられたスプリング収納室 2 4に はスプリング 2 4 aが収納され、 このスプリング 2 4 aによりスライ ド ノブ 4 4が前方に付勢されている。 スライドノブ 4 4の底面には、 ベア リング 4 3に当接する傾斜面 4 4 aが設けられ、 スライ ドノブ 4 4が前 方の位置にある時は弁棒 4 aが洗浄水導通管 2 1 aを塞ぐ位置で保持さ れている。

第 5図 (b) に示すように、 スライ ドノブ 4 4を後方に移動させること により、 傾斜面 4 4 aがベアリング 4 3を押し下げ、 弁棒 4 aが下方に 移動する。 これにより、 弁棒 4 aに設けられた洗浄水導通孔 4 0 aと洗 浄水導通管 2 1 aとが導通し、 ノズル （図示せず） へ洗浄水が供給され る。 実施例 3

第 6図に示すように、 実施例 3のビデ 1 bは握持部 2 bの先端に設け られた雌ねじ 2 1 bに、 弾力性があるシリコンゴムなどの樹脂で形成さ れたノズル 3 bの雄ねじ 3 1 bをねじ込んで取り付ける。

この取付構造によるとノズル 3 b内部に水圧がかかった際、 雄ねじ 3 1 bが膨張することにより雌ねじ 2 1 bと密着し、 握持部 2 bから抜け ることを防止できる。

尚、 本実施例では握持部 2 bに雌ねじ 2 1 bを、 ノズル 3 bに雄ねじ 3 1 bを設けていたが、 それと反対に、 握持部に雄ねじを、 ノズルに雌 ねじを設けて、 互いにねじ合わせる構造でも同様の効果を得られる。 また、 噴出孔 3 2 bはノズル 3 bの長手方向に対して前方に傾斜した 角度で穿孔されている。 これにより、 膣内の側部から前方にかけて洗浄 水が流れ、 効率的な洗浄ができる。 実施例 4

第 6図に示すように、 実施例 4のビデのノズル 3 cは、 その先端面に 3つの噴出孔 3 3 cが略三角形状に K設して穿孔されている。 これによ り、 ノズル 3 cの先端からの洗浄水が分散して噴出し、 膣内の奥を効率 よく洗浄することができる。 実施例 5

実施例 1のビデ装置では、 水温確認孔 5 4を混合栓 5下部に取り付け た三方弁 5 〗に近接して設けていたが、 実施例 5では、 第 8図に示すよ うにホース 7 dに水温確認孔 5 4 dを設けており、 ビデを握っているの と反対の手を無理な姿勢で伸ばす必要がなくなる。 実施例 6

実施例 6では、 第 9図に示すように、 握持部 2 eに水温確認孔 5 4 d を設けている。 これにより握持部 2 eを握った手で洗浄水の温度を直接 確認することができる。 本発明は以上のように構成したので、 以下の優れた効果がある。

(1) 水栓金具の給水路を三方弁により分岐させてビデに洗浄水を供給す るようにしたので、 強い噴出力の洗浄水を得ることができると共に、 洗 浄水が噴出するノズルを膣内に挿入できるので、 膣内を広範囲にわたり 洗浄することができる。

(2) ビデ内部に水量を調整する弁を設けたので、 洗浄水を所望の噴出力 に容易に調節できる。

(3) 水温確認孔から出る僅かな量の洗浄水により水温を確認した上で使 用でき、 混合栓による水温設定を間違った場合でも火傷を防ぐことがで きる。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明にかかるビデ装置は家庭やホテルの浴室の水栓 金具などに安価にかつ容易に取り付けることができ、 衛生でかつ快適な 生活環境作りに利用できる。

Claims

請求の範囲

1 . 水栓装置の給水路と分岐して、 それと連通された洗浄水導通管を内 部に有する握持部と、 該握持部の先端に設けられ前記水栓装置から送ら れてくる洗浄水を噴出する噴出孔を備えた噴出ノズルとからなることを 特徴とするビデ装置。

2 . 握持部にその外側から内側に向かつて洗浄水導通管と交差した弁棒 嵌合穴を穿設し、 該弁棒嵌合穴に外側に付勢された状態で収納されると 共に、 その短手方向を貫通して設けられた導通孔を有する弁棒とを設け 、 弁棒を上下に摺動させることにより前記洗浄水導通管内の給水量を調 整可能にしたことを特徴とする請求項 1記載のビデ装置。

3 . 噴出ノズルが握持部の長手方向に対し傾斜して設けられたことを特 徴とする請求項 1記載のビデ装置。

4 . 洗浄水導通管に連通した水温確認孔を設けたことを特徴とする請求 項 1記載のビデ装置。

5 . 噴出ノズルの側面に複数の噴出孔が設けられていることを特徴とす る請求項 1記載のビデ装置。

6 . 噴出ノズルの側面に設けらた噴出孔の少なくとも一つが長手方向に 向かつて傾斜して設けられていることを特徴とする請求項 5記載のビデ 装置。

7 . 噴出ノズルの先端面に少なくとも 1つの噴出孔が設けられているこ とを特徴とする請求項 1記載のビデ装置。

8 . 噴出ノズルの先端面の噴出孔が略三角形状に配設して設けられてい ることを特徴とする請求項 7記載のビデ装置。

9 . 底面に傾斜面を有するスライ ドノブを弁棒の上部に設け、 前記傾斜 面に当接するベアリングを前記スライ ドノブと前記弁棒の頂部の間に介 在させたことを特徴とする請求項 2記載のビデ装置。

10. 握持部の先端に設けられたネジと、 噴出ノズルの下端に設けられた ネジをねじ合わせることにより、 前記噴出ノズルを前記握持部に固定す ることを特徴とする請求項 1記載のビデ装置。