WO1996012621A1

WO1996012621A1 - Dispositif d'impression et machine a affranchir

Info

Publication number: WO1996012621A1
Application number: PCT/JP1995/002144
Authority: WO
Inventors: Nobuchika Menda; Yasushi Kawamoto; Masakazu Suzuki; Masahiro Seguchi; Naoyuki Wakabayashi; Katsuhiko Ota
Original assignee: Omron Corporation
Priority date: 1994-10-20
Filing date: 1995-10-19
Publication date: 1996-05-02
Also published as: EP0787586A4; EP0787586A1

Description

明細書

印字装置および郵便料金計器

技術分野

この発明は、郵便物等の印字媒体に印字する印字装置に関し、さらに詳しくは印字媒体の大きさゃ钦弱さに拘らず安定して印字を行なう印字装置および郵便料金計器に関する。さらに、この発明は、例えばセロハン製透明窓を有する封筒等の郵便物の如き印字媒体の適正箇所に印字を行なう印字装置および郵便料金計器に関する。

背景技術

一般に、連続的に搬送される印字媒体に印字する印字装置は、

1、予め印字したシール状ラベルを印字媒体に張付ける方式、

2、印刷ローラを直接印字媒体の表面に押付けて印刷する方式、

3、インクジュット形の印字へッドでィンクを噴射して印字する方式、の印字装置が知られている。

しかし、これらの印字装置では、印字媒体の大きさが異なると、その印字媒体の大きさに対応させるための位置調整設備や押圧力調整設備を要し、この結果、小型化や低コスト化が図れず、また钦弱な印字媒体の場合には、その表面の印字が困難であった。

また、これらの、ずれの印字装置にあっても印字位置が郵便物などの印字媒体の定位置に対して固定され、この一律の印字位置に印字するものであるから、次の如き問題点があった。

すなわち、第 1 9図に示すように封筒 2 0 0にセロハン製の透明窓 2 0 1を有する場合、上述の印字装置により定位置に印字を実行すると、印影の範囲 2 0 2が透明窓 2 0 1をオーバラップすることがあり、このオーバラップ部 2 0 3 (図示の便宜上、ハッチングを施して示す）の印影が薄くなって、消える問題点があつ。

また、第 2 0図，第 2 1図に示すように封筒 2 0 0の内部に封入される内容物 2 0 4により、封筒 2 0 0に段差が形成される場合、上述の印字装置により定位置に印字を実行すると、印影の段差対応部に欠損部 2 0 5が発生し、例えば郵便業務において重視される金額（郵便金）や日付などの印影の重要部分が欠落する問題点があった。

発明の開示

この発明の第 1の目的は、搬送面側に印字へッドを配設することにより、印字へッドと印字媒体との対向間隔を一定に保てることに着目し、印字媒体の大きさ変動や軟弱な印字媒体の印字に拘らず、常に安定して印字することができる印字装置および郵便料金計器を提供することにある。

この発明の第 2の目的は、印字適正箇所に印字を行なうように印字媒体もしくは印字へッドを制御することで、印影の消失や欠落を確実に防止して、鲜明な印影を得ることができる印字装置及び郵便料金計器を提供すると（( ある ο

上記第 1の目的を達成するための第 1の発明によると、印字へッドと相対的に搬送される印字媒体に印字処理する印字装置であって、上記印字媒体を搬送する印字媒体搬送路の搬送面側に印字へッドを配設した印字装置が提供されている。

この発明では、印字媒体を印字媒体搬送路に搬送したとき、この搬送面側に配設した印字へッドが下方の搬送面側から上方の印字媒体に対し、その下面に印字する。したがって、印字媒体への印字に際しては、搬送される印字媒体の底面と、その下方より対向する印字へッドとの対向間隔は印字媒体の大きさや軟弱さに拘らず常に一定に保つことができるため、印字へッドの遠近位置調整が不要となり、小型化や低コスト化が図れ、また連続印字に適した美魘な高品位の印字ができる。

上記第 1の発明の好ましい実施形態によれば、印字媒伴搬送路の搬送幅方向に傾斜する傾斜搬送面の下縁部を搬送方向に沿つて V字形に屈曲形成した V字形搬送面を有する。これにより、搬送方向に沿って V字形に形成した V字形搬送面上に導かれた例えば長方形状の印字媒体は、 V字形内の傾斜両面で底面と一側面が支持されて幅方向の変動を規制した安定した状態で搬送される。

上記第 1の発明のさらに好ましい実施形態によれば、 V字形搬送面の V 字形屈曲部近傍位置に印字へッドを配設した。これにより、 V位置を搬送基準位置として印字媒体が搬送されるため、印字媒体の端部から一定長さの定まつた設定位置に位置決めして印字することができる。

上記第 1の発明のさらに好ましい実施形態によれば、印字へッドをインクジヱット形印字へッドにより構成した。これにより、 Eli字媒体が印字媒体に対して非接触で、押圧力調整が不要となり、軟弱な印字媒体にも確実に印字できる。

上記第 1の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記印字装置のいずれかを郵便料金計器に組み込んで郵便物を印字する。これにより、封書や小包等の大きさや軟弱さの異なる郵便物に対しても、その定位置に確実に印字することができる。

上記第 2の目的を達成するための第 2の発明によると、印字媒体に所定の印字を行なう印字へッドを有する印字装置であって、上記印字媒体の印字適正箇所を検出する検出手段と、上記検出手段で検出された印字適正箇所に印字を行なうよう上記印字媒体もしくは印字へッドを制御する制御手段とを備えた印字装置が提供されている。

この第 2の発明では、印字へッドにより印字媒体に所定の印字を行なう際、上記検出手段は上記印字媒体の印字適正箇所（適正に印字が行なえる材質部と平面部との双方を含む）を検出し、上記制御手段はこの検出手段で検出された印字適正箇所に印字を行なうよう上記印字媒体もしくは印字へッドを制御する。この結果、印影の消失や欠落を確実に防止して、鮮明な印影を得ることができる効果がある。

上記第 2の発明の好ましい実施形態によれば、上記検出手段は印字媒体における印字に適正な材質部を検出する材質検出手段である。これにより、上記材質検出手段により印字媒体における印字に適正な材質部が検出されるので、この材質検出手段で検出された印影が鮮明となる材質部を選定して印字を実行することができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記検出手段は印字媒体における印字に適正な平面部を検出する平面検出手段である。これにより、上記平面検出手段により印字媒体における印字に適正な平面部が検出されるので、この平面検出手段で検出された印影が蛘明となる平面部つまり非段差部を選定して印字を実行することができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記制御手段は印字媒体もしくは印字へッドを印字媒体の搬送面に対して平行に移動させる横移動手段を有する。これにより、上述の移動手段は印字適正箇所に印字を行なうよう上述の印字媒体もしくは印字へッドを移動させるので、印字へッドによる鮮明な印影を確保することができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記制御手段は印字へッドを印字媒体の搬送面に対して垂直方向に移動させる垂直移動手段を有する。これにより、上述の垂直移動手段は印字へッドを印字媒体の搬送面に対して垂直方向に移動させるので、印字媒体の厚さに対応して上記印字へッドの上下位置をコントロールし、適正な印影を得ることができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記平面検出手段は印字媒体に転接するタツチローラを備え、該タツチローラの搬送面に対して垂直方向の変位を検出する。これにより、上記平面検出手段は夕ツチローラを備えているので、このタツチローラを印字媒体に転接することにより、同タツチローラに基づいて印字媒体の段差がな、平面部を正確に検出することができ、この結果、より一層鮮明な印字を実行することができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記印字へッドを非接触印字へッドにより構成した。これにより、厚み段差を有する印字媒体であっても、印字媒体と非接触の離間位置から印字を実行することができるので、鲜明な印影を得ることができる効果がある。

上記第 2の発明のさらに好ましい実施形態によれば、上記印字装置のうち 1つを郵便料金計器に備えた。これにより、郵便物に必要な金額、日付などの郵便印字情報（所定の印字）を、印影の消失、欠落を防止しつつ鲜明に印字することができる効果がある。

図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の第 1実施形態による印字装置を備えた郵便料金計器を示す一部破断斜視図である。

第 2図は、第 1図の印字装置の印字へッドの配置状態を示す搬送方向の縦断面図である。

第 3図は、第 1図の印字装置の V字形搬送面での各郵便物の印字状態を示す幅方向の縦断面図である。

第 4図は、第 1図の印字装置による印字結果を示す各郵便物の外観斜視図である。第 5図は、第 1図の郵便料金計器の制御回路プロック図である。

第 6図は、第 1図の郵便料金計器の処理動作を示すフローチヤ一卜である

第 7図は、この発明の第 2実施形態による印字装置を備えた郵便料金計器の外観斜視図である。

第 8図は、第 7図の印字装置における主要部の内部構成を示す説明図であ

第 9図は、第 8図の印字装置の受光器の受光量と検出パネルとの関係を示す波形図である。

第 1 0図は、第 8図の印字装置の平面検出手段の構成図である。

第 1 1図は、第 8図の印字装置のタツチローラと上下変位に対する圧力センサ検知圧の関係を示す特性図である。

第 1 2図は、第 8図の印字装置の印字へッド昇降装置の構成を示す斜視図である。

第 1 3図は、第 8図の印字装置の制御回路ブロック図である。

第 1 4図は、第 8図の印字装置の印字制御処理を示すフローチヤ一卜であ O

第 1 5図は、第 8図の印字装置により印字を行なう郵便物の説明図である。

第 1 6図は、第 8図の印字装置による印字制御処理を示すタイムチヤ一トである。

第 1 7図は、この発明の印字装置の変形例を示す第 8図と同様の説明図である。

第 1 8図は、第 1 7図の印字装置による印字制御処理を示すフローチヤ一トである。第 1 9図は、従来の印字装置により印字された郵便物の印影と透明窓とのオーバラッブ状態を示す説明図である。

第 2 0図は、従来の印字装置により印字された郵便物の印影欠落状態を示す説明図である。

第 2 1図は、第 2 0図の 2 1 - 2 1線矢視断面図である。

発明を実施するための最良の形態

第 1実施形態

この発明の第 1実施形態を以下図面に基づいて詳述する。

第 1図は郵便業務で使用される郵便料金計器 1 1を示す。この郵便料金計器 1 1は下部の計器本体 1 2上に V字形の搬送本体 1 3を載設して構成し、下部の計器本体 1 2にはタツチ入力兼用の液晶表示装置 ( L C D) 1 4と、 I Dカード挿入口 1 5を備え、また上部の搬送本体 1 3には計量器 1 6と、郵便物検知センサ Sと、インクジエツト形の印字へッド 1 7と、搬送ベルト 1 8とを備えて、封書、小包等の大きさの異なる各種郵便物 1 9の料金計算および郵便検印とを自動的に行なう。

上述の L C D 1 4には郵便物 1 9の重量および通常郵便、速達、書留、国内 Z海外等の処理種類に応じた料金を表示し、またその処理種類に応じて検印開始等をタツチ入力操作させる。また、 I Dカード挿入口 1 5に利用者の I Dカードを挿入させて本人のデータを照合確認することで、この郵便料金計器 1 1の取扱いを許容する。

また、 V字形の搬送本体 1 3は、長方形状の郵便物 1 9の載置搬送に適した短尺片と長尺片とを組合わせて V字形を形成し、かつ搬送方向の前部側と後部側とを 2分割し、この分割した前部側を計量器 1 6の受皿 1 6 a として設け、これに重量計を接続して受皿 1 6 a上に載せられた郵便物 1 9の重量を計測する。また、分割された後部側は計器本体 1 2上に固定され、この後部側の搬送方向に沿って郵便物検知センサ S i印字へッド 1 7 とを、長尺側の搬送面より低い位置に設定して配設している。

この場合、第 2図に示すように、郵便物検知センサ Sおよび印字へッド 1 7は搬送本体 1 3の V字形屈曲部近傍位置に開口した検知孔 2 0および印字孔 2 1を介して、 V字形搬送面 2 2の下方から郵便物 1 9を光電検知し、かつ印字する。

このとき、印字へッド 1 7は V字形搬送面 2 2より下方の位置に配設してあるため、搬送される郵便物 1 9の底面と、その下方より上向きに対向する印字へッド 1 7との対向間隔は郵便物 1 9…の大きさに拘らず常に一定に保つことができる。このため、印字へッド 1 7の遠近位置調整が不要となる。

また、 V字形屈曲部近傍位置に印字へッド 1 7を配設することにより、この V位置が郵便物 1 9の搬送基準位置となり、第 4図に示すように、各郵便物 1 9…の端部から略一定長さの定まった設定位置に、各郵便検印 2 3…を位置決めして印字することができる。また、インクジヱット形の印字へッドを用いることにより、非接触印字となって押圧力調整が不要となり、軟弱な郵便物にも確実に印字できる。

さらに、 V字形の搬送面にすることにより、封書や小包等の長方形状の郵便物は、 V字形内の傾斜両面で底面と一側面が支持されて幅方向の変動が規制された両面支持状態で安定して搬送される。

また、 V字形搬送面 2 2の長手方向に沿って郵便物を載置搬送可能な搬送ベルト 1 8を配設し、この搬送ベルト 1 8面上に郵便物 1 9を載置した状態で、前段の計量器 1 6側から後段の印字側へと載置搬送する。

また、 V字形の両片は図においては短尺片と長尺片とを組合わせて V字形に形成したが、搬送ベルト 1 8との組合わせ状態によって郵便物の搬送に適した任意の V字形状に設定することができる。

第 5図は郵便料金計器 1 1の制御回路ブロック図を示し、この制御回路は全体の各回路装置を制御する制御部 5 1と、郵便料金データや利用データを蓄積する外部メモリ 5 2と、上位システムと外部メモリとの間でデー夕通信を行なう伝送部 5 3と、 I Dカードのデータを読取る I D力一ドリーダ 5 4と、 L C D 1 4に装備され、利用者の入力操作等を表示案内する表示部 5 5および郵便処理方法の選択等の各種入力作業を行なう操作部 5 6と、郵便物の重量を計量する計量器 1 6と、郵便物にインクジエツ卜で非接触に印影を印字するインクジュット形印字へッド 1 7と、印字動作夕ィミングを計測する郵便物検知センサ Sと、郵便物 1 9を搬送する搬送べルト 1 8とを制御ずる。

このように構成された郵便料金計器 1 1使用時の処理動作を第 6図のフローチャートを参照して説明する。

今、この郵便料金計器 1 1を取扱う利用者が L C D 1 4に表示された表示案内に従って、 I Dカードを I Dカード挿入□ 1 5に挿入すると（ステツプ n l〜n 2 ) 、挿入された I Dカードの有効性が I D力一ドリーダ 5 4 で読取られる（ステップ n 3〜！！ 4 ) 。制御部 5 1がカードの有効性から取扱い利用者本人であることを判定すると、続いて受皿 1 6 a上に郵便物 1 9が載せられるまで待機する（ステップ n 5 ) 。受皿 1 6 aに郵便物 1 9が載せられると、その郵便物の重量を計量器 1 6で計量すると共に、通常郵便、速達、害^、国内ノ海外等の郵便処理方法を選択させる（ステツプ n 6〜！ ι 7 ) 。このうち、利用者が処理方法の一つを選択して指定すると、これらに基づいて制御部 5 1は郵便料金を自動計算して L C D 1 4に表示する（ステップ ίΐ 8 ) 。

続いて、 L C D 1 4に表示された表示案内に従って利用者が印字動作を入力指示すると、搬送ベルト 1 8が駆動されて郵便物 1 9を搬送する。そして、郵便物 1 9が郵便物検知センサ Sの位置を搬送通過すると（ステツブ n 9〜n l 0 ) 、このときの検知信号に基づいて後段に位置するインクジット形の印字へッド 1 7が一定時間後に郵便検印 2 3の印字動作を開始する（ステップ n 1 1 ) 。

印字完了後は、郵便物 1 9の郵便検印 2 3が終了し、利用者の登録口座から自動的に減額処理し、検印済の郵便物 1 9はさらに搬送して後段の次処理側へと導き、次の郵便物の検印に備える（ステップ n 1 2〜n 1 3 ) _c 上述のように、郵便物への印字に際しては、搬送される郵便物の底面と、その下方より対向する印字へッドとの対向間隔を、郵便物の大きさに拘らず常に一定に保つことができるため、印字へッドの遠近位置調整が不要となり、小型化や低コスト化が図れ、また連続印字に適した美麗な高品位の印字ができる。さらに、 V字形搬送面によって郵便物は両面支持状態で安定して搬送することができ、またその V字形屈曲部近傍位置に印字へッドを配設することにより、この V位置が郵便物の搬送基準位置となつて搬送できるため、郵便物の端部から一定長さの定まつた設定位置に位置決めして印字することができる。また、非接触印字するインクジェット形の印字へッドを併用することにより、押圧力調整が不要となり、軟弱な郵便物にも確実に印字でき、さらに封書や小包等の大きさの異なる郵便物に対しても、その定位置に確実に印字することができる。

この発明と、上述の一実施形態の構成との対応において、

この発明の印字装置および郵便料金計器は、実施形態の郵便料金計器 1 1に対応し、

以下同様に、

印字媒体は、封害、小包等の郵便物 1 9に対応し、印字媒体搬送路は、搬送ベルト 1 8および V字形搬送面 1 1に対応するも、

この発明は上述の一実施形態の構成のみに限定されるものではない。第 2実施形態

次に、この発明の第 2実施形態を以下図面に基づいて詳述する。

第 7図は本発明の印字装置を備えた郵便料金計器 1 1 1を示す。この郵便料金計器 1 1 1は装置本体 1 1 2の一側（図示の左側）に郵便物 Aの計量部 1 1 3を形成し、他側（図示の右側）にスタッカ部 1 1 4を形成すると共に、これらの中間部には入力操作部としてのタツチパネル 1 1 5を配設し、さらに装置本体 1 1 2の内部には非接触タイプの印字へッド 1 1 6 たとえばインクジエツトを備えている。

上述の計量部 1 1 3は外形寸法、質量の異なる封筒などの郵便物 Aの重量を計量し、上述の夕ツチパネル 1 1 5は通常、害留、速達、国内、国外、航空便、船便などの郵便種別を表示される選択キーにより押下入力するのに用い、郵便物 Aは計量部 1 1 3から印字へッド 1 1 6の下側を通る時に該印字へッド 1 1 6にて郵便物 Aの印字適正箇所に金額、日付等の印影が非接触にて印刷され、スタツ力部 1 1 4に収納される。

第 8図は主要部の内部構造を示し、矢印 a方向へ搬送処理される郵便物 Aの搬送経路 1 1 7に沿って、図示の左側から右側にかけて投光器 1 1 8 から偏光フィルタ 1 1 9を介して投光された照射光の反射光を、偏光フィルタ 1 2 0を介して受光する受光器 1 2 1と、郵便物 Aに低摩擦抵抗にて転接するタツチローラ 1 2 2と、上述の印字へッド 1 1 6とをこの順に配設し、光の反射部位とタツチローラ 1 2 2との間の距離を L 1に、タツチローラ 1 2 2中心部と印字へッド 1 1 6中心部との間の距離を L 2に、郵便物 Aの全長を L mに、印字完了後の郵便物 Aが印字へッド 1 1 6下方を通り過ぎるのに要する長さを L 3 (但し、 L3〉Lm) に設定し、また郵便物 A上面と印字へッド 116との間の上下高さ h (但し後記する如く郵便物 Aの厚さに対応して可変する）に設定している。

ここで、上述の搬送経路 117はエンドレスベルト等により構成され、モータを有する郵便物搬送装置 123 (第 13図参照）により郵便物 Aを搬送制御する。

また上述の投光器 118、受光器 121は外乱ノイズ光の影響を受けないように偏光フィルタ 119. 120をそれぞれ有し、ある特定の周波数の照射光を投光器 118から照射し、その反射光を受光器 121にて検出する。

投受光器 118. 121部に郵便物 Aが存在しない場合は、投光器 11 8からの照射光は下方へ透過し、受光器 121には反射光は入光しないが郵便物 Aが投受光器 118, 121部に突入（存在）すると受光器 121 は郵便物 Aからの反射光を検出する。

第 9図は受光器 121における受光量と、微分回路 124で検出する反射光パルスの時間的変化を示し、郵便物 Aのセロハン製透明窓（以下単にセロハン部 Bと略記する）（第 15図参照）が投受光器 118, 121部を通過すると、反射光が乱反射するので、受光器 121での受光量が低下する。この反射光の変化量を上述の微分回路 124で検出して、郵便物 A のセロハン部 Bの範囲 Lc (第 15図参照）を検知する。

すなわち、上述の受光器 121と微分回路 124との両者により郵便物 Aにおける印字に適正な材質部（非セロハン部）を検出するところの材質検出手段 125を構成している。なお、第 9図において Tmは郵便物 Aが通過する時間、 T cはセロハン部 Bの通過時間を示し、これら時間データは後述する CPU 140に入力される。第 1 0図は材質検出手段 1 2 5の次段に配設されたタツチローラ 1 2 2 部分の具体的構成を示し、上述のタツチローラ 1 2 2を回転自在に支持するローラホルダ 1 2 6の上部には押圧パネを介して圧力センサ 1 2 8を配置している。

上述のタツチローラ 1 2 2は上下方向への微少ストロークを検知すべく、比較的弱 t、押圧力にて郵便物 Aに転接し、郵便物 Aが通過する際のタツチ圧力変化を上述の圧力センサ 1 2 8で計測する。つまり第 1 1図に圧力 P と変位 yとの関係を示す如く、これら両者 P , y間には直線的に比例増減するリニァな関係が成立するので、上述の圧力センサ 1 2 8により郵便物 Aの厚さを検知することができる。

すなわち、上述の圧力センサ 1 2 8により郵便物 Aにおける印字に適正な平面部を検出するところの平面検出手段 1 2 9を構成している。圧力センサ 1 2 8からの圧力信号の偏差（前回値と今回値との偏差）がない部分が郵便物 Aの平面部と対応する。

第 1 2図は上述の平面検出手段 1 2 9の次段に配設された印字へッド 1 1 6を郵便物 Aの厚さに対応レて上下動させる印字へッド昇降装置 1 3 0 を示し、パルスモータ 1 3 1の出力軸 1 3 2に原動ギヤ 1 3 3を取付け、この原動ギヤ 1 3 3と常時嚙合する従動ギヤ 1 3 4にはスクリュ 1 3 5およびスライダ 1 3 6を介して上述の印字へッド 1 1 6を連結して、パルスモータ 1 3 1の正逆駆動により上述の印字へッド 1 1 6を鮮明印字に最適な上下距離 h (第 8図参照）に昇降すべく構成している。この実施形態ではィンクジヱット等の非接触タイプの印字へッド 1 1 6を用いるので、郵便物 Aの厚さに対してこの印字へッド 1 1 6による印字が最も鮮明となる上下距離 hに可変調整される。

第 1 3図は郵便料金計器の制御回路プロック図を示し、 C P U 1 4 0は夕ツチパネル 115、印字開始ボタン 137、微分回路 124、圧力センサ 128からの必要な各種信号入力に基づいて、 ROM138に格納されたプログラムに従って、印字へッド昇降装置 130、印字へッド 116、郵便物搬送装置 123、計量部 113を駆動制御し、また RAMI 39は必要な各種データやテーブルを記憶する。なお第 7図乃至第 12図に示す実施形態においては印字へッド横移動装置 141は使用しない。

このように構成した郵便料金計器の作用を、第 14図に示すフローチヤ一トを参照して、以下に詳述する。

ステップ S 1で、利用者が郵便物 Aを計量部 113にセットすると、計量部 113はこの郵便物 Aの重量を計測して、計測結果を CPU 14◦に出力する。また CPU 140は郵便物 Aのセット時に夕ツチパネル 115 を各種選択キーを表示し、利用者は通常、書留、速達、国内、国外、航空便、船便などの郵便種別を表示された選択キーにより押下入力し、 CPU 140は郵便物 Aに印字すべき情報パターンを決定する。

次にステップ S2で、利用者がタツチパネル 115内の印字開始ボタン 137を ONに操作（タツチ入力）すると、次のステップ S 3に移行する c このステップ S3で、 CPU 140は郵便物搬送装置 123を駆動し、郵便物 Aを搬送経路 117に沿って搬送開始する。

この郵便物 Aの搬送によりまず材質検出手段 125にて郵便物 Aの端部からセロハン部までの長さ（La + Lb) (第 15図参照）およびセロハン部の長さ Lc (第 15図参照）が検出される。次に、郵便物 Aに転接するタツチローラ 122変位 yが圧力センサ 128で圧力 Pに変換されて、郵便物 Aの最大厚さ（hmax) (印字ヘッド 116の上下位置を決定する要因となるデータ）および長手方向に沿う厚さ変化（平面部検出の要因となるデータ）を検出し、ことに段差のある部分と段差のない平面部との検出が実行される。

次にステップ S 4で、郵便物 Aがタツチローラ 1 2 2配設部を通過すると、次のステップ S 5に移行する。このステップ S 5で、 C P U 1 4 0は印字可能な郵便物か否かを判定し、 Y E S判定時には次のステップ S 6に移行する一方、 N O判定時には異常抽出を目的としてステップ S 8にスキップする。

上述のステップ S 6で、 C P U 1 4 0は郵便物 Aに対して印字を開始する位置（第 1 6図に示すタイムチヤ一卜の印字へッド O Nのタイミング参照）か否かを判定し、 N O判定時には郵便物 Aへの印字開始位置になるまで待機する一方、 Y E S判定時には次のステップ S 7に移行する。

このステップ S 7で、 C P U 1 4 0は非接触タイプの印字へッド 1 1 6 を駆動して、第 1 5図に示すように郵便物 Aの非セロハン部で、かつ段差のない平面部に所定の郵便情報の印字を実行し、印影 Cを形成する。次にステップ S 8で、 C P U 1 4 0は郵便物 Aの搬送を終了し、一連の処理を

7 ！ "る。

このように、印字へッド 1 1 6により郵便物 Aに所定の印字を行なう際、上述の検出手段（材質検出装置 1 2 5および平面検出手段 1 2 9の少なくとも一方）は上記郵便物 Aの印字適正箇所（適正に印字が行なえる材質部と平面部との双方を含む）を検出し、上述の制御手段（郵便物搬送装置 1 2 3、印字ヘッド昇降装置 1 3 0参照）はこの検出手段で検出された印字適正箇所に印字を行なうよう上述の郵便物 Aもしくは印字へッド 1 1 6を制御する。この結果、印影 C (第 1 5図参照）の消失や欠落を確実に防止して、蛘明な印影 Cを得ることができる効果がある。

また、上述の材質検出手段 1 2 5は郵便物 Aにおける印字に適正な材質部を検出するので、この材質検出手段 1 2 5で検出された印影 Cが鲜明となる材質部を選定して印字を実行することができる効果がある。

さらに、上述の平面検出手段 1 2 9は郵便物 Aにおける印字に適正な平面部を検出するので、この平面検出手段 1 2 9で検出された印影 C (第 1 5図参照）が鮮明となる平面部つまり非段差部を選定して印字を実行することができる効果がある。

さらにまた、上述の移動手段（郵便物搬送装置 1 2 3、印字へッド昇降装置 1 3 0参照）は印字適正箇所に印字を行なうよう上述の郵便物 Aもしくは印字へッド 1 1 6を移動させるので、印字へッド 1 1 6による鮮明な印影を確保することができる効果がある。

加えて、上述の垂直移動手段（印字へッド昇降装置 1 3 0参照）は印字へッド 1 1 6を郵便物 Aの搬送面に対して垂直方向に移動させるので、郵便物 Aの厚さに対応して上記印字へッド 1 1 6の上下位置をコントロールし、適正な印影 Cを得ることができる効果がある。

また、上述の平面検出手段 1 2 9はタツチローラ 1 2 2を備えているので、この夕ツチローラ 1 2 2を郵便物 Aに転接することにより、同タツチローラ 1 2 2に基づいて郵便物 Aの段差がない平面部を正確に検出することができて、この結果、より一雇鮮明な印字を実行することができる効果がある。

しかも、上述の印字へッド 1 1 6をィンクジエツトなどの非接触印字へッドにより構成したので、厚み段差を有する郵便物 Aであっても、郵便物 A と非接触の離間位置から印字を実行することができるので、鲜明な印影 C (第 1 5図参照）を得ることができる効果がある。

第 1 7図は郵便料金計器の他の実施形態を示す。先の実施形態では郵便物搬送装置 1 2 3で郵便物 Aを矢印 a方向へ搬送しつつ、印字へッド 1 1 6で印字を行なうように構成したが、第 1 7図に示すこの実施形態では装置本体 112における長手方向の寸法縮小を図る目的で、一旦郵便物 Aを搬送終端まで搬送レた後に、第 17図で実線で示す定位置の（ノーマル位置）の印字へッド 116を同図に仮想線で示す印字開始位置へ横移動し、印字終了後に再び印字へッド 116を定位置へ復帰横移動すべく構成したものである。

この実施形態においては印字へッド 116を上述の如く横移動させるので第 13図に示す印字へッド横移動装置 141を用いる。

次に第 18図のフローチヤ一トを参照して、この郵便料金計器の作用を詳述する。なお、この実施形態においても主要部の回路装置は前図のものを用いる。

ステップ U1で、利用者が郵便物 Aを計量部 113にゼットすると、計量部 113はこの郵便物 Aの重量を計測して、計測結果を CPU140に出力する。また C PU 140は郵便物 Aのセット時に夕ツチパネル 115 に各種選択キーを表示し、利用者は通常、書留、速達、国内、国外、航空便、船便などの郵便種別を表示された選択キーにより押下入力し、 CPU 140は郵便物 Aに印字すべき情報パターンを決定する。

次にステップ U 2で、利用者がタツチパネル 115内の印字開始ボタン 137を ONに操作（タツチ入力）すると、次のステップ U3に移行する。このステップ U 3で、 CPU 140は郵便物搬送装置 123を駆動し、郵便物 Aを搬送経路 117に沿って搬送開始する。

この郵便物 Aの搬送によりまず材質検出手段 125にて郵便物 Aの端部からセロハン部までの長さ（La + Lb) (第 15図参照）およびセロハン部 Bの長さ Lc (第 15図参照）が検出される。次に、郵便物 Aに転接するタツチローラ 122変位 yが圧力センサ 128で圧力 Pに変換されて、郵便物 Aの最大厚さ（hmax) (印字ヘッド 116の上下位置を決定する要因となるデータ）および長手方向に沿う厚さ変化（平面部検出の要因となるデータ）を検出し、ことに段差のある部分と段差のない平面部との検出が実行される。

次にステップ U4で、郵便物 Aがタツチローラ 122配設部を通過すると、次のステップ U5に移行する。上述のステップ U5で、 CPU140 は郵便物 Aを第 17図に示す右側の搬送終端部まで搬送して、その搬送処理を印字に先立って終了させる。

次にステップ U 6で、 CPU140は印字可能な郵便物か否かを判定し、 NO判定時においてはステップ U 7以降の処理（特に印字処理）を実行しないので、異常抽出を目的として一連の処理を終了する一方、 YES判定時には次の第 7ステップ U 7に移行する。このステップ U 7で、 CPU1 40は印字へッド横移動装置 141を駆動して、第 17図に示す非接触タイブの印字へッド 116を同図の実線位置から同図に仮想線で示す印字開始位置まで横移動させる。

次にステップ U 8で、 CPU140は印字へッド 116が適正に印字を行なえる材質部で、かつ段差がない平面部としての印字開始位置まで横移動されたか否かを判定し、 N 0判定時には上述のステップ U 7にリターンする一方、 Y E S判定時には次の第 9ステップ U 9に移行する。

このステップ U9で、 CPU140は非接触タイプの印字へッド 116 および印字へッド横移動装置 141を駆動して、この印字へッド 116を第 17図の右方から左方への印字方向に移動させながら第 15図に示すように郵便物 Aの非セロハン部で、かつ段差がない平面部に対して所定の郵便情報の印字を実行し、印影。（第 15図参照）を形成する。

このようにして印影 Cが形成された後に、ステップ U 10で、 CPU1 40は印字へッド横移動位置 141を介してこの印字へッド 116を第 1 7図に実線で示す定位置へ復帰させて、一連の処理を終了する。

このように構成した場合には第 8図と第 1 7図との比較からも明らかなように、装置の小型コンパクト化ことに長手方向の寸法短縮を図ることができる効果がある。なお、その他の点については先の実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏するので、第 1 7図において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。なお、第 1 7図において L 4 は夕ツチローラ 1 2 2の中心部と、搬送終端位置まで搬送された郵便物 A 端部との間の長さで、 L 4 < L 2 + L 3となり、第 1 7図の実施形態においては先の実施形態に対して装置の小型化が達成される。

この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、

この発明の印字媒体は、実施形態の郵便物 Aに対応し、

以下同様に、

検出手段は、材質検出手段 1 2 5と平面検出手段 1 2 9の一方もしくは双方に対応し、制御手段および移動手段は、印字へッド昇降装置 1 3 0、印字へッド横移動装置 1 4 1、郵便物搬送装置 1 2 3の少なくとも何れか —つに対応し、

垂直移動手段は、印字へッド昇降装置 1 3 0に対応し、

印字へッドは、インクジヱット等の非接触タイプの印字へッド 1 1 6に対応するも、

この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではない。

Claims

請求の範囲

1 . 印字へッドと相対的に搬送される印字媒体に印字処理する印字装置であって、上記印字媒体を搬送する印字媒体搬送路の搬送面側に印字へッドを配設した印字装置。

2. 印字媒体搬送路の搬送幅方向に傾斜する傾斜搬送面の下縁部を搬送方向に沿って V字形に屈曲形成した V字形搬送面を有する請求項 1に記載の印字装置。

3 . V字形搬送面の V字形屈曲部近傍位置に印字ヘッドを配設した請求項 2に記載の印字装置。

4 . 印字へッドを、インクジュット形印字へッドにより構成した請求項 1に記載の印字装置。

5. 印字媒体に所定の印字を行なう印字へッドを有する印字装置であって、上記印字媒体の印字適正箇所を検出する検出手段と、上記検出手段で検出された印字適正箇所に印字を行なうよう上記印字媒体もしくは印字へッドを制御する制御手段とを備えた印字装置。

6. 上記検出手段は印字媒体における印字に適正な材質部を検出する材質検出手段である請求項 5に記載の印字装置。

7. 上記検出手段は印字媒体における印字に適正な平面部を検出する平面検出手段である請求項 5に記載の印字装置。

8. 上記制御手段は印字媒体もしくは印字へッドを印字媒体の搬送面に対して平行に移動させる横移動手段を有する請求項 5に記載の印字装置。

9. 上記制御手段は印字へッドを印字媒体の搬送面に対して垂直方向に移動させる垂直移動手段を有する請求項 5に記載の印字装置。

1 0. 上記平面検出手段は印字媒体に転接するタツチローラを備え、該タツチローラの搬送面に対して垂直方向の変位を検出する請求項

7に記載の印字装置。

11. 上記印字へッドを非接触印字へッドにより搆成した請求項 5に記載の印字装置。

12. 上記請求項 1~11のうち 1つの印字装置を備えた郵便 i^t金 πΐ ¾δο