JPWO2022163146A5 - - Google Patents

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本開示は、生産装置などにおいてモータを制御するモータ制御システム、モータ制御装置、モータ制御方法、およびプログラムに関する。
以下、従来のモータ制御システムを用いた生産装置について説明する。生産装置は、モータ制御システムと、モータと、移動部を含んでいる。モータ制御システムは、コントローラと、モータ制御装置と、カメラを含む。カメラは、撮像したデータをコントローラへ送信する。生産装置は、例えば電子部品などをプリント基板へ実装する電子部品実装機である。この場合、移動部は装着ヘッドを含む。なお、カメラは移動部(装着ヘッド)とともに移動する。
コントローラは受信したデータを基に装着ヘッドの位置を判定し、判定した位置に基づいてモータを移動する際の目標位置を生成し、目標位置を動作指令(位置指令)としてモータ制御装置へ送信する。この際にコントローラは、前回出力した動作指令とカメラで検出された装着ヘッドの位置とを比較して、その差に応じた動作指令を生成している。モータ制御装置は、動作指令に基づいてモータを駆動する駆動信号を生成している。そしてモータは駆動信号によって移動部を移動する。
なお、本開示に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平5-29795号公報
しかしながら従来のモータ制御装置において、コントローラはカメラで検出された位置に基づいてモータの動作指令を生成する。したがって、例えば外力などによってカメラが既定の位置からずれた場合に、移動部が正規の位置からずれた位置へ移動するという問題を有していた。
そこで本開示は、この問題を解決したもので、移動部の目標位置からのずれを検知できるモータ制御システム、モータ制御装置、モータ制御方法、およびプログラムを提供することを目的としたものである。
本開示のモータ制御システムは、コントローラと、モータ制御装置と、位置検出装置を含む。コントローラは、第1の信号処理回路を有している。第1の信号処理回路には、移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対して動作指令計画が設定されている。また、第1の信号処理回路は、動作指令計画に基づいて現時点における移動部の移動量を動作指令として出力する。モータ制御装置は、第2の信号処理回路を含む。第2の信号処理回路は、動作指令に基づいて移動部を移動させる駆動装置の駆動信号を生成する。位置検出装置は、移動部の位置を検出し、検知された移動部の位置を第1の位置として出力する。以上の構成において、第2の信号処理回路は、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部の今後の移動距離と、第1の位置と、目標位置に基づいて、移動部の目標位置からのずれ量を生成する。さらに、ずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力するものである。これにより所期の目的を達成することができる。
また、本開示のモータ制御装置は、移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対する動作指令計画に基づいて現時点における移動部の移動量を動作指令として出力するコントローラから出力された動作指令に基づいて移動部を移動させる駆動装置の駆動信号を生成する第2の信号処理回路を備える。第2の信号処理回路は、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部の今後の移動距離と、移動部の位置を検出しかつ検知された移動部の位置を第1の位置として出力する位置検出装置から出力された第1の位置と、目標位置に基づいて、移動部の目標位置からのずれ量を生成し、かつずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力する。これにより所期の目的を達成することができる。
また、本開示のモータ制御方法は、移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対する動作指令計画に基づいて現時点における移動部の移動量を動作指令として出力し、動作指令に基づいて移動部を移動させる駆動装置の駆動信号を生成し、移動部の位置を検出し、検知された移動部の位置を第1の位置として出力する。そして、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部の今後の移動距離と、第1の位置と、目標位置に基づいて、移動部の目標位置からのずれ量を生成し、ずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力する。これにより所期の目的を達成することができる。
また、本開示のプログラムは、上記のモータ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。これにより所期の目的を達成することができる。
以上のように本開示によれば、位置検出装置での検出情報に基づく目標までの距離と、今後の動作指令に基づく移動部の移動距離によって、駆動装置を動作指令計画に沿って動作させた場合の移動部の目標位置からのずれ量を生成できる。そして、この検出したずれ量に基づいて報知信号を出力するので、モータ制御システム等を利用する作業者あるいはこのシステム等の管理者および保守者は、容易に移動部が目標位置からずれていることを把握できる。
本開示の実施の形態にかかるモータ制御システムを用いた生産装置の概略ブロック図である。 モータ制御装置における信号処理回路での処理ブロックの概念図である。 同、信号処理回路での処理を示す説明図である。 同、信号処理回路での処理のフローチャートである。 同、信号処理回路での他の処理のフローチャートである。 同、信号処理回路において閾値を設定する際の他の処理方法を説明する説明図である。 モータ制御装置における信号処理回路の変形例での処理を示す説明図である。 同、信号処理回路の変形例での処理のフローチャートである。 同、信号処理回路の変形例の処理ブロックの概念図である。 同、信号処理回路の変形例での処理のフローチャートである。 本開示の実施の形態にかかるモータ制御システムの、コントローラおよび制御装置での処理を示す説明図である。
以下本開示の実施の形態におけるモータ制御システムについて説明する。
(実施の形態)
以下本実施の形態におけるモータ制御システムおよびモータ制御装置について図面を用いて説明する。なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を簡略に示している場合がある。
図1は、モータ制御システムを用いた生産装置の概略ブロック図である。図2は、モータ制御装置における信号処理回路での処理ブロックの概念図である。図3は、モータ制御装置における信号処理回路での処理を示す説明図である。図11は、モータ制御装置におけるコントローラおよびモータ制御装置での信号処理を示す説明図である。
図1から図3および図11において、生産装置1は、モータ制御システム2と、駆動装置3と、移動部4を含んでいる。生産装置1は、例えば電子部品をプリント基板5へ実装する電子部品実装機である。この場合、移動部4は、装着ヘッドを含む。装着ヘッドは、電子部品を吸着した状態でプリント基板5上を移動し、プリント基板5の所定の目標位置に電子部品を搭載する。駆動装置3は、移動部4を移動する。
モータ制御システム2は、コントローラ21と、モータ制御装置22と、位置検出装置23を含んでいる。位置検出装置23は、例えばカメラなどの撮像装置である。コントローラ21は、信号処理回路211と入力装置212とメモリ213とを含む。信号処理回路211は、第1の信号処理回路の一例である。信号処理回路211は、入力された移動計画に対し設定された動作指令計画を処理する。移動計画とは、移動部4が初期位置から目標位置に到達するまでの間において、移動部4がプリント基板5の上を移動する計画のことである。つまり、コントローラ21には、移動部4が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対して動作指令計画が設定されている。移動計画は、例えばコントローラ21の操作者が、入力装置212によってコントローラ21へ入力する。コントローラ21は、入力された移動計画に沿って動作指令計画を生成し、動作指令計画をコントローラ21内のメモリ213に記憶する。動作指令計画は、移動部4が初期位置から目標位置まで到達するまでの間に、モータ制御装置22へ出力する動作指令である。信号処理回路211は、動作指令計画に基づいて現時点における移動部4の移動量を動作指令として出力する。
モータ制御装置22は、信号処理回路221を含む。信号処理回路221は、第2の信号処理回路の一例である。信号処理回路221は、動作指令に基づいて移動部4を移動させる駆動装置3の駆動信号を生成する。つまり、信号処理回路221は、動作指令に基づいて駆動信号を生成する。駆動装置3は、駆動信号が供給されて、この駆動信号に基づいて移動部4を移動させる。
位置検出装置23は、移動部4とともに移動する。位置検出装置23は、移動部4の位置を検出する。位置検出装置23は、検知した移動部4の位置を移動部4の位置情報として出力する。具体的には、例えば、位置検出装置23は、検知された移動部4の位置を第1の位置として出力する。なお、位置検出装置23は、移動部4とともに移動しなくてもよく、移動部4の位置を検出できる位置に固定されていてもよい。具体的には、例えば、位置検出装置23が撮像装置の場合、位置検出装置23は、目標位置を撮像できる位置に固定されていてもよい。この場合、位置検出装置23は、移動部4が位置検出装置23によって撮像可能な範囲に位置したときに、移動部4と目標位置との位置関係から移動部4の位置を検出できる。
以下、移動部4の目標位置からのずれ量を生成することについて説明する。図11に示すように、位置検出装置23は、移動部4の初期位置および移動部4の現在位置(第1の位置)を検出する。移動部4の初期位置および移動部4の第1の位置(現在位置)は、モータ制御装置22の信号処理回路221を介した後、入力装置212によってコントローラ21へ入力される。信号処理回路211は、移動部4の初期位置および移動部4の現在位置を示すデータから、動作指令計画に基づいて現時点における移動部4の移動量および移動距離を動作指令としてモータ制御装置22へ出力する。
信号処理回路221は、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部4の今後の移動距離と、移動部4の位置情報と、あらかじめコントローラ21に設定された目標位置に基づいて、移動部4の目標位置からのずれ量を生成する。具体的には、例えば、信号処理回路221は、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部4の今後の移動距離と、第1の位置と、あらかじめコントローラ21に設定された目標位置に基づいて、移動部4の目標位置からのずれ量を生成する。さらに、信号処理回路221は、生成されたずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力する。
以上の構成により、信号処理回路221は、位置検出装置23で検出された位置情報に基づく目標位置までの距離と、今後の動作指令に基づく移動部4の移動距離によって、駆動装置3を動作指令計画に沿って動作させた場合の移動部4の目標位置からのずれ量を生成できる。具体的には、例えば、信号処理回路221は、第1の位置から目標位置までの距離と、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づく移動部4の今後の移動距離との差によって、駆動装置3を動作指令計画に沿って動作させた場合の移動部4の目標位置からのずれ量を生成する。例えば、駆動装置3を動作指令計画に沿って動作させた場合の移動部4の目標位置からのずれ量は、駆動装置3を動作指令計画に沿って動作させた場合に移動部4が到達すると予測される到達予測位置と、移動部4の目標位置とのずれ量である。そして、信号処理回路221は、生成したずれ量に基づいて報知信号を出力する。したがって、生産装置1(モータ制御システム2)に関わる対象者(例えば生産装置1を利用する作業者あるいはこの生産装置1の管理者および保守者などを含む)は、移動部4が目標位置からずれていることを容易にかつ素早く把握できる。
以下、モータ制御システム2についてさらに詳しく説明する。モータ制御システム2は、報知装置24を含む。この構成により、対象者は、報知装置24に警告が発せられことにより、移動部4が目標位置からずれていることを容易にかつ素早く把握できる。
報知装置24は、コントローラ21に接続されている。報知装置24は、例えば表示器である。この場合、報知装置24は、報知信号に基づいて表示器に移動部4が目標位置からずれている旨を示す警告を表示する。あるいは、報知装置24は、警告灯であっても良い。この場合、報知装置24は、報知信号に基づいて警告灯を点灯する。なお、この報知装置24は、コントローラ21に接続された構成に限られず、モータ制御装置22に接続されている構成でも良い。あるいは報知装置24は、生産装置1があらかじめ備えた警告灯あるいは表示装置などでもよい。また、報知装置24は、コントローラ21またはモータ制御装置22に含まれていてもよい。
位置検出装置23は、例えば撮像装置23aである。この場合、撮像装置23aは、カメラ231と画像処理装置232を含む。カメラ231は、移動部4(例えば装着ヘッド)に固定されている。この場合、移動部4は、カメラ231も含む。カメラ231は、撮影対象(例えば、プリント基板5)の画像を取得する。画像処理装置232は、撮影した画像に基づいて、移動部4の位置情報を取得し、モータ制御装置22へ出力している。なお、画像処理装置232はモータ制御装置22の外にあるが、モータ制御装置22が画像処理装置232を含む構成でもよい。この場合、信号処理回路221が、画像処理装置232を含んでもよい。
駆動装置3は、モータ31とエンコーダ32を含む。モータ31は、動作指令に基づいて生成された駆動信号によって移動部4を移動する。エンコーダ32は、モータ31の位置を検知し、位置データを信号処理回路221へ出力している。例えば、エンコーダ32は、現時点でのモータ31の位置を検出して、現時点でのモータ31の位置を示す位置データを出力する。
信号処理回路211は、エンコーダ32で取得された位置データと、動作指令計画のうちの今後の動作指令に基づいて移動部4の今後の移動距離を生成している。具体的には、例えば、信号処理回路211は、エンコーダ32で取得された位置データに基づく移動部4の第2の位置と、今後の動作指令に基づいて移動部4の今後の移動距離を生成する。例えば、第2の位置は、エンコーダ32で取得された位置データに基づく移動部4の現時点での位置である。そのために、信号処理回路211は、モータ31の位置データに基づいた移動部4の現時点の位置を取得する。この場合、信号処理回路211は、モータ制御装置22を介してモータ31の位置データを取得している。なお、信号処理回路211が今後の移動距離を生成する構成に限られず、信号処理回路221が今後の移動距離を生成する構成でも良い。モータ31の位置と移動部4の位置とが異なっている場合、信号処理回路211または信号処理回路221は、取得した位置データにモータ31の位置と移動部4の位置の差α(図3に示す)を加算して移動部4の現時点での位置とする。信号処理回路211は、例えばコンピュータであり、この場合上記の処理はコンピュータでのプログラムによって処理できる。
図2に示すように、信号処理回路221は、位置制御部221aと、位置ずれ算出部221bと、位置ずれ判定部221cを含む。信号処理回路221は、例えばコンピュータによって構成できる。この場合、位置制御部221aと、位置ずれ算出部221bと、位置ずれ判定部221cは、コンピュータ内でのプログラムによる処理によって実現できる。
以下、信号処理回路221での処理について詳しく説明する。位置制御部221aでは、コントローラ21で生成された動作指令を取得する。位置制御部221aは、動作指令とエンコーダ32で取得された位置データを取得する。そしてこれらの動作指令と位置データに基づいて駆動装置3を駆動するための駆動信号を生成して、駆動装置3へ供給する。
図4は、信号処理回路221での処理を示すフローチャート図である。信号処理回路221では、位置検出装置23から移動部4の位置情報を取得する。さらに位置ずれ算出部221bにおいて、信号処理回路211または信号処理回路221で生成された今後の移動距離を取得する。
位置ずれ算出部221bでは、これらのデータを取得した後に、位置検出装置23で検出された移動部4の位置情報と、今後の移動距離との差を算出し、ずれ量を生成する。次に、位置ずれ判定部221cでは、ずれ量があらかじめ定められた閾値以上かもしくは超えている場合に、報知信号(判定信号)を出力する。
閾値は、入力装置メモリ222mにあらかじめ記憶されている。そのために、位置ずれ算出部221bでは、閾値も設定している。モータ制御装置22は、入力装置222を含み、操作者は入力装置222から既定の閾値を信号処理回路221のメモリへと記憶させる。なお閾値は、少なくともずれ量を算出するより前に設定される。
閾値は外部から対象者が設定する構成であるが、この構成に限られず、信号処理回路221が設定しても良い。位置ずれ算出部221bにおいて、現在のずれ量を算出すると、メモリに記憶されている過去のずれ量と比較する。そして、現在のずれ量がメモリに記憶されたずれ量よりも大きい場合に、現在のずれ量を現在までのずれ量の最大値としてメモリへ記憶させる。これによりメモリ内には、過去から現在までの間におけるずれ量の最大値が記憶される。そして、位置ずれ判定部221cでは、メモリに格納されたずれ量を閾値として設定する。なお、閾値をずれ量の最大値に設定するに限られず、最大値を超える値に設定しても良い。例えば、位置ずれ判定部221cでは、ずれ量の最大値に規定値(1を超える実数値)を乗じた値を閾値として設定してもよい。以上の構成により、閾値を決定するための作業時間を短縮できる。
あるいは、位置ずれ算出部221bにおいて、ずれ量を算出する毎にメモリへ記憶する。これによりメモリ内には、過去から現在までのずれ量が履歴データとして記憶される。つまり、信号処理回路221は、現時点のずれ量と過去のずれ量を含む履歴データを記憶する。位置ずれ判定部221cでは、履歴データのうちで、既定の時間の間でのずれ量の変化の最大値を閾値として設定する。なお、位置ずれ判定部221cは、ずれ量の変化の最大値を超える値を閾値として設定しても良い。例えば、位置ずれ判定部221cは、ずれ量の変化の最大値に規定値(1以上の実数値)を乗じた値を閾値に設定してもよい。
この際に、過去のずれ量の変化の最大値が、メモリに記憶されており、既定時間内での過去から現時点までの間のずれ量の変化が、メモリに記憶された過去のずれ量の最大値よりも大きい場合、現時点でのずれ量の変化の値がメモリへ書き込まれる。
また、信号処理回路221は、閾値を、履歴データのうちの最大のずれ量以上としてもよいし、最大のずれ量の既定の倍数を乗じた値としてもよい。
図5は、信号処理回路221での他の処理を示すフローチャートである。信号処理回路221は、第1の位置から目標位置までの距離と、今後の移動距離およびコントローラ21から出力された動作指令に基づく移動部4の移動距離であって移動部4がまだ移動していない移動距離の和との差によってずれ量を生成する。
第1の位置は、位置検出装置23によって検出された移動部4の位置である。目標位置は、移動部4を移動させる目標となる位置である。例えば、第1の位置から目標位置までの距離は、位置検出装置23によって検出された移動部4の現時点での位置から目標位置までの距離である。
また、今後の移動距離は、動作指令計画のうちの今後のコントローラ21から出力される動作指令に基づく移動部4の移動距離である。つまり、例えば、今後の移動距離は、動作指令計画のうち、現時点よりも後にコントローラ21から出力される動作指令に基づく移動部4の移動距離である。
また、例えば、コントローラ21から出力された動作指令に基づく移動部4の移動距離であって移動部4がまだ移動していない移動距離は、動作指令計画のうちの現時点において既にコントローラ21から出力されている動作指令に基づく移動距離のうち、移動部4がまだ移動していない移動距離である。
つまり、例えば、今後の移動距離およびコントローラ21から出力された動作指令に基づく移動部4の移動距離であって移動部4がまだ移動していない移動距離の和は、以下に示す移動距離の和である。すなわち、動作指令計画のうち現時点においてコントローラ21からまだ出力されていない動作指令に基づく移動部4の移動距離と、動作指令計画のうち現時点においてコントローラ21から既に出力されている動作指令に基づく移動部4の移動距離のうち移動部4がまだ移動していない移動距離との和である。
図5に示すように、位置ずれ算出部221bでは、カメラ(位置検出装置23)で検出した位置情報を取得し、第1の位置から目標位置までの距離を算出する。また、位置ずれ算出部221bでは、今後の動作指令による移動距離を取得する。また、位置ずれ算出部221bでは、コントローラ21から出力済の動作指令による移動距離であって、移動部4がまだ移動していない移動距離を取得する。
位置ずれ算出部221bでは、第1の位置から目標位置までの距離と、今後の移動距離およびコントローラ21から出力された動作指令に基づく移動部4の移動距離であって移動部4がまだ移動していない移動距離の和との差によって、移動部4の到達予測位置と目標位置とのずれ量を生成する。
位置ずれ判定部221cでは、上述した図4の場合と同様に、目標位置ずれの判定等を行う。
このように、コントローラ21から出力された動作指令に基づく移動部4の移動距離であって移動部4がまだ移動していない移動距離を用いてずれ量を算出することによって、すれ量をさらに正確に算出できる。
図7は、信号処理回路における閾値の設定の他の処理方法を説明する説明図である。図8は、同、他の処理方法のフローチャートである。位置ずれ判定部221cは、位置制御部221aで取得されたエンコーダ32による位置データに基づいて閾値を設定する。具体的には、例えば、信号処理回路221は、第2の位置に基づいて閾値を設定する。たとえば、位置ずれ判定部221cでは、位置制御部221a等から第2の位置を示すモータ位置情報を取得し、第2の位置に基づいて閾値を設定する。
(変形例)
以下、モータ制御装置22の変形例について説明する。図6は、信号処理回路の変形例での処理を示す説明図である。モータ31と移動部4との間を接続する部材は、一般的に移動部4の移動の際に弾性変形を生じる。つまり、モータ位置とヘッド位置との間の距離が移動部4の移動に伴って変動する。そこで、位置ずれ算出部221bでは、動作指令に基づいて、位置データに基づく移動部4の位置を補正する。具体的には、例えば、信号処理回路221は、現時点での動作指令に基づいて、第2の位置を補正する。この構成により、移動部4と目標位置との間のずれ量をより正確に判定できる。
図9は、信号処理回路の変形例の処理ブロックの概念図である。図10は、信号処理回路の変形例での処理のフローチャートである。モータ位置とヘッド位置との間の距離の変位は、モータ31または移動部4のイナーシャ値(慣性力)に応じて決定される。このモータ31または移動部4のイナーシャ値は、モータ31のトルク値に比例している。なお、位置制御部221aでは、動作指令に基づいて、トルク指令を生成している。そこで、位置ずれ算出部221bでは、位置制御部221aで生成されたトルク指令を取得して、トルク指令の値によって、位置データに基づく移動部4の位置を補正する。
なお、信号処理回路221が、トルク指令の値によって位置データに基づく移動部4の位置を補正する構成に限られない。例えば、信号処理回路211が、位置データに基づく移動部4の位置を補正する構成でも良い。この場合、信号処理回路221は、信号処理回路211へトルク指令を出力する。信号処理回路221は、位置データに基づく移動部4の位置をトルク指令によって補正する。
以上のように、本開示における技術の例示として、上記の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、上記に限定されず、適宜、変更、置換、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、実施の形態で説明する構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示は、上述した実施の形態のモータ制御システムとして実現されてもよい。また、本開示は、モータ制御装置として実現されてもよい。また、本開示は、モータ制御方法として実現されてもよい。また、本開示は、モータ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
本開示にかかるモータ制御システムは、モータ制御システムを利用する作業者あるいはこのシステムの管理者および保守者は、容易に移動部が目標位置からずれていることを把握できるという効果を有し、例えば電子部品などを実装する電子部品実装機等に用いると有用である。
1 生産装置
2 モータ制御システム
3 駆動装置
4 移動部
5 プリント基板
21 コントローラ
22 モータ制御装置
23 位置検出装置
23a 撮像装置
24 報知装置
31 モータ
32 エンコーダ
211 信号処理回路
212 入力装置
213 メモリ
221 信号処理回路
222 入力装置
222m 入力装置メモリ
231 カメラ
232 画像処理装置

Claims (14)

  1. 移動部と、駆動装置と、モータと、を備えた装置を制御するモータ制御システムであって、
    前記モータ制御システムは、コントローラと、モータ制御装置と、位置検出装置と、を備え、
    前記コントローラは、第1の信号処理回路を有し、
    前記モータ制御装置は、第2の信号処理回路を含み、
    前記コントローラは、前記移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画が入力されて動作指令計画を設定し、前記動作指令計画を前記第1の信号処理回路に入力し、かつ前記動作指令計画に基づいて現時点における前記移動部の移動量を前記第1の信号処理回路に動作指令として出力させ、
    前記モータ制御装置は、前記動作指令を前記第2の信号処理回路に入力し、前記第2の信号処理回路に、前記動作指令に基づいて前記移動部を移動させる前記駆動装置の駆動信号を生成させ、
    前記位置検出装置は、前記移動部の位置を検出し、検出された前記移動部の位置を第1の位置として出力し、
    前記第2の信号処理回路は、
    前記動作指令計画のうちの今後の前記動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離と、前記第1の位置と、前記目標位置に基づいて、前記移動部の前記目標位置からのずれ量を生成し、
    かつ前記ずれ量があらかじめ定められた閾値以上である場合に、報知信号を出力する、
    モータ制御システム。
  2. 前記第2の信号処理回路は、
    前記第1の位置から前記目標位置までの距離と、前記今後の移動距離との差によって前記ずれ量を生成する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  3. 前記第2の信号処理回路は、
    前記第1の位置から前記目標位置までの距離と、前記今後の移動距離および前記コントローラから出力された前記動作指令に基づく前記移動部の移動距離であって前記移動部がまだ移動していない移動距離の和との差によって前記ずれ量を生成する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  4. 前記駆動装置は、
    前記動作指令に基づいて前記移動部を移動するモータと、
    前記現時点での前記モータの位置を検出して、位置データを出力するエンコーダを含み、
    前記第1の信号処理回路または前記第2の信号処理回路は、
    前記位置データに基づく前記移動部の第2の位置と、前記今後の前記動作指令に基づいて前記移動距離を生成する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  5. 前記第1の信号処理回路または前記第2の信号処理回路は、
    前記現時点での前記動作指令に基づいて、前記第2の位置を補正する、
    請求項4に記載のモータ制御システム。
  6. 前記第2の信号処理回路は、
    前記ずれ量と過去のずれ量を含む履歴データを記憶し、
    前記閾値は、前記履歴データのうちの最大のずれ量以上とした、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  7. 前記閾値は、前記最大のずれ量に既定の倍数を乗じた値とした、
    請求項6に記載のモータ制御システム。
  8. 前記第2の信号処理回路は、
    前記ずれ量と過去のずれ量を含む履歴データを記憶し、
    前記履歴データのうちで、既定の時間の間でのずれ量の変化の最大値以上の値を前記閾値として設定する、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  9. 前記第2の信号処理回路は、
    前記第2の位置に基づいて前記閾値を設定する、
    請求項4または5に記載のモータ制御システム。
  10. 前記位置検出装置は、撮像装置である、
    請求項1に記載のモータ制御システム。
  11. 前記位置検出装置は、前記移動部とともに移動する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のモータ制御システム。
  12. コントローラより指令を受け取って、移動部と、駆動装置と、モータと、を備えた装置を制御し、
    前記コントローラは、前記移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対して設定された動作指令計画に基づいて、現時点における前記移動部の移動量を動作指令として出力する、モータ制御装置であって、
    前記モータ制御装置は、前記コントローラから出力された前記動作指令に基づいて前記移動部を移動させる前記駆動装置の駆動信号を生成する信号処理回路を備え、
    前記信号処理回路は、
    前記動作指令計画のうちの今後の前記動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離と、前記移動部の位置を検出しかつ検知された前記移動部の位置を第1の位置として出力する位置検出装置から出力された前記第1の位置と、前記目標位置に基づいて、前記移動部の前記目標位置からのずれ量を生成し、
    かつ前記ずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力する、
    モータ制御装置。
  13. 移動部が初期位置から目標位置に到達するまでの間の移動計画に対し設定された動作指令計画に基づいて現時点における前記移動部の移動量を動作指令として出力し、
    前記動作指令に基づいて前記移動部を移動させる駆動装置の駆動信号を生成し、
    前記移動部の位置を検出し、検知された前記移動部の位置を第1の位置として出力し、
    前記動作指令計画のうちの今後の前記動作指令に基づく前記移動部の今後の移動距離と、前記第1の位置と、前記目標位置に基づいて、前記移動部の前記目標位置からのずれ量を生成し、
    前記ずれ量があらかじめ定められた閾値以上の場合に、報知信号を出力する、
    モータ制御方法。
  14. 請求項13に記載のモータ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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