JPWO2022130948A5 - - Google Patents

Description

すなわち、本発明に係る生分解性医療器具は、マグネシウム材により形成される円柱状の生分解性医療器具であって、少なくとも１つの長手方向に垂直な所定断面において、六方晶構造における（０００１面）が表面側に向けて配向されたマグネシウム結晶粒の層が、全周にわたって連続しており、そのマグネシウム結晶粒の層よりも中心部側の少なくとも一部には、（１０－１０）面または（２－１－１０）面が表面側に向けて配向された結晶があることを特徴とする。

本発明に係る生分解性医療器具において、少なくとも１つの長手方向の端面において、六方晶構造における（２－１－１０）面が端面側に向けて配向されていることを特徴とする。
本発明に係る生分解性医療器具において、前記端面において、六方晶構造における（２－１－１０）面が端面側に向けて配向されたマグネシウム結晶粒の割合は、５０％程度であることを特徴とする。
本発明に係る生分解性医療器具において、前記マグネシウム結晶粒の層は、一部網目状に連なった構造となることを特徴とする。
本発明に係る生分解性医療器具において、前記マグネシウム結晶粒の層は、前記所定断面と垂直な方向に連続していることを特徴とする。

Claims (7)

1. マグネシウム材により形成される円柱状の生分解性医療器具であって、
   少なくとも１つの長手方向に垂直な所定断面において、六方晶構造における（０００１面）が表面側に向けて配向されたマグネシウム結晶粒の層が、全周にわたって連続しており、そのマグネシウム結晶粒の層よりも中心部側の少なくとも一部には、（１０－１０）面または（２－１－１０）面が表面側に向けて配向された結晶があることを特徴とする生分解性医療器具。
2. 少なくとも１つの長手方向の端面において、六方晶構造における（２－１－１０）面が端面側に向けて配向されていることを特徴とする請求項１に記載の生分解性医療器具。
3. 前記端面において、六方晶構造における（２－１－１０）面が端面側に向けて配向されたマグネシウム結晶粒の割合は、５０％程度であることを特徴とする請求項２に記載の生分解性医療器具。
4. 前記マグネシウム結晶粒の層は、一部網目状に連なった構造となることを特徴とする請求項１～３の何れかに記載の生分解性医療器具。
5. 前記マグネシウム結晶粒の層は、前記所定断面と垂直な方向に連続していることを特徴とする請求項１～３の何れかに記載の生分解性医療器具。
6. 前記マグネシウム材は、９９．９質量％以上のマグネシウムを含有する純マグネシウム材であることを特徴とする請求項１～３の何れかに記載の生分解性医療器具。
7. 前記マグネシウム材は、マグネシウムを主成分とするマグネシウム合金であることを特徴とする請求項１～３の何れかに記載の生分解性医療器具。