JPWO2022102474A5 - - Google Patents

Description

このように、特開２００２－００７９７７号公報に記載の正当性認証システムでは、ＩＤカードに記録された識別子及び認証画像といった認証情報と、予めデータベースに記憶された認証情報とを照合することにより、ＩＤカードに記録された情報が正当であることを示す正当性を認証している。加えて、ＩＤカードに顔写真が記録されているので、目視による確認等により、ＩＤカードの所有者が本人か否かを確認する本人認証を行うことができる。

本開示のＩＤカードの発行装置とＩＤカードの認証装置とを用いたＩＤカードの認証方法は、人物の顔を撮像した第１顔画像を取得する第１顔画像取得ステップと、第１顔画像と、正当性を認証するための認証情報とを含む認証画像をカード状の記録媒体に印刷することによりＩＤカードを発行するプリンタに対して、認証画像を出力する出力ステップと、ＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像した第１撮像画像をメモリに記憶する記憶ステップとをＩＤカードの発行装置に実行させ、認証対象のＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像することにより得られた画像を第２撮像画像として取得する第２撮像画像取得ステップと、メモリから取得した第１撮像画像とカメラから取得した第２撮像画像のそれぞれの濃度特性の比較により、認証対象のＩＤカードの真正性を認証する認証ステップとをＩＤカードの認証装置に実行させる。

本開示のＩＤカードの認証プログラムは、ＩＤカードを発行する第１コンピュータとＩＤカードを認証する第２コンピュータとを備えたＩＤカードの認証システムを作動させるためのＩＤカードの認証プログラムである。認証プログラムは、人物の顔を撮像した第１顔画像を取得する第１顔画像取得部と、第１顔画像と、正当性を認証するための認証情報とを含む認証画像をカード状の記録媒体に印刷することによりＩＤカードを発行するプリンタに対して、認証画像を出力する出力部と、ＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像した第１撮像画像をメモリに記憶する記憶部として、第１コンピュータを機能させ、かつ、認証対象のＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像することにより得られた画像を第２撮像画像として取得する第２撮像画像取得部と、メモリから取得した第１撮像画像とカメラから取得した第２撮像画像とのそれぞれの濃度特性の比較により、認証対象のＩＤカードの真正性を認証する認証部として、第２コンピュータを機能させるためのＩＤカードの認証プログラムである。

なお、本例では、参加者１１が所有するスマートデバイス８を利用して、参加者１１が自分の顔を自ら撮像し、スマートデバイス８からＩＤカード発行要求１８を送信する例で説明している。これはＩＤカード発行要求１８の送信形態の一例であり、本開示の技術においては、参加者１１が所有するスマートデバイス８の代わりに、管理ブース１２に配置されたカメラ付きの受付装置が、参加者１１の顔の撮像とＩＤカード発行要求１８の送信を行ってもよい。また、イベント会場内の受付スタッフがスマートデバイスを使用して、参加者１１の顔を撮像し、受付スタッフがスマートデバイスからＩＤカード発行要求１８を送信してもよい。

一例として図６に示すように、第１周波数特性取得部４４は、データベース２４から第１撮像画像４６を読み出し、読み出した第１撮像画像４６の右下角に位置する真正性照合画像５７を抽出する。真正性照合画像５７は、右下角のエリアマーク５１を検出することにより記録位置が特定される。真正性照合画像５７は、後述する真正性認証処理に用いられる。なお、真正性照合画像５７は、本開示の技術に係る「照合部」の一例である。

ＣＰＵ６０Ａは、認証装置６の全体を制御する。ＮＶＭ６０Ｂは、不揮発性メモリである。ここでは、ＮＶＭ６０Ｂの一例として、ＥＥＰＲＯＭが採用されているが、これに限らず、フラッシュメモリ等であってもよいし、複数の不揮発性メモリの組み合わせであってもよい。ＲＡＭ６０Ｃは、揮発性メモリである。ＲＡＭ６０Ｃは、ＣＰＵ６０Ａによってワークメモリとして用いられる。

また、本実施形態によれば、プリンタ２０は、記録媒体として、銀塩を含む感光材料により発色するインスタントフイルム１５を利用するインスタント写真プリンタである。従って、本構成によれば、インスタント写真プリンタをプリンタ２０として利用することにより、ＩＤカード１４の即時発行が可能になる。また、インスタントフイルム１５は、記録面における感光材料の不均一性及び現像液の不均一性を有する。そのため、複数のインスタントフイルム１５のそれぞれにおいて、同じ場所に同じ画像を記録しても濃度特性が異なる。インスタントフイルム１５のこうした特性を利用することにより、正規のＩＤカード１４と同種のインスタントフイルム１５を用いてＩＤカード１４が偽造された場合でも、濃度特性の比較により、ＩＤカード１４の真正性認証を行うことができる。

本開示の技術は、プリンタの発色濃度の不確定性を真正性の認証に利用するため、本開示の技術に用いるプリンタとしては、発色濃度の不確定性が大きいほど好ましい。したがって、インクジェットプリンタなどの面積変調方式のプリンタと比べて、インスタント写真プリンタ及び昇華型プリンタなどの濃度変調方式のプリンタの方が好ましい。

この効果は、インスタントフイルム１５を用いた場合に特に顕著である。というのも、図７及び図８で示したとおり、インスタントフイルム１５は、記録面において感光材料及び現像液の不均一性が生じる。この場合、同じ真正性照合パターン５０を用いて１つのインスタントフイルム１５に印刷された複数の真正性照合画像５７は、場所によって濃度特性が変化しやすい。そのため、インスタントフイルム１５においては、真正性照合画像５７の数が多いほど、濃度特性が異なる比較対象が増える。

Claims (2)

1. ＩＤカードの発行装置とＩＤカードの認証装置とを用いたＩＤカードの認証方法であって、
   人物の顔を撮像した第１顔画像を取得する第１顔画像取得ステップと、
   前記第１顔画像と、正当性を認証するための認証情報とを含む認証画像をカード状の記録媒体に印刷することによりＩＤカードを発行するプリンタに対して、前記認証画像を出力する出力ステップと、
   前記ＩＤカードに印刷された前記認証画像をカメラによって撮像した第１撮像画像をメモリに記憶する記憶ステップと、をＩＤカードの発行装置に実行させ、
   認証対象のＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像することにより得られた画像を第２撮像画像として取得する第２撮像画像取得ステップと、
   前記メモリから取得した前記第１撮像画像と前記カメラから取得した前記第２撮像画像とのそれぞれの濃度特性の比較により、前記認証対象のＩＤカードの真正性を認証する認証ステップとをＩＤカードの認証装置に実行させる
   ＩＤカードの認証方法。
2. ＩＤカードを発行する第１コンピュータとＩＤカードを認証する第２コンピュータとを備えたＩＤカードの認証システムを作動させるためのＩＤカードの認証プログラムであって、
   人物の顔を撮像した第１顔画像を取得する第１顔画像取得部と、
   前記第１顔画像と、正当性を認証するための認証情報とを含む認証画像をカード状の記録媒体に印刷することによりＩＤカードを発行するプリンタに対して、前記認証画像を出力する出力部と、
   前記ＩＤカードに印刷された前記認証画像をカメラによって撮像した第１撮像画像をメモリに記憶する記憶部として、前記第１コンピュータを機能させ、かつ、
   認証対象のＩＤカードに印刷された認証画像をカメラによって撮像することにより得られた画像を第２撮像画像として取得する第２撮像画像取得部と、
   前記メモリから取得した前記第１撮像画像と前記カメラから取得した前記第２撮像画像とのそれぞれの濃度特性の比較により、前記認証対象のＩＤカードの真正性を認証する認証部として、前記第２コンピュータを機能させるための
   ＩＤカードの認証プログラム。