JPWO2021259944A5 - - Google Patents

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JPWO2021259944A5
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Claims (56)

  1. エフェクター分子を細胞の外部から前記細胞中に移行させるためのコンジュゲートであって、直接的に又は少なくとも1つのリンカーを介して互いに共有結合された、前記細胞に移行されることになる少なくとも1つのエフェクター分子と、少なくとも1つの単一ドメイン抗体(sdAb)と、少なくとも1つのサポニンとを含み、前記少なくとも1つのサポニンが、モノ-デスモサイドトリテルペングリコシドであるか又はバイ-デスモサイドトリテルペングリコシドであり、前記sdAbが、前記細胞の細胞表面分子に結合することができるコンジュゲート。
  2. 体の重鎖に由来するVドメイン;抗体の軽鎖に由来するVドメイン;ラクダ科(Camelidae)起源又は可変重鎖の新規の抗原受容体(VNAR)ドメインなどのIg-NAR起源の重鎖のみの抗体(HCAb)に由来する、好ましくは、前記HCAbがラクダ科起源(Camelidae)に由来するV HHドメインのいずれか1つ以上である、少なくとも1つのsdAbを含む、請求項1に記載のコンジュゲート。
  3. 前記少なくとも1つのエフェクター分子の1つ及び/若しくは前記少なくとも1つのサポニンの1つに共有結合された単一の第1のsdAb、又は少なくとも1つのsdAbが前記少なくとも1つのエフェクター分子に結合され及び/若しくは少なくとも1つのsdAbが前記少なくとも1つのサポニンに結合される2つ以上のsdAb、又は前記少なくとも1つのエフェクター分子のエフェクター分子若しくは前記少なくとも1つのサポニンのサポニン、又は両方にそれぞれ別々に結合される前記少なくとも2つのsdAbの全てとともに少なくとも2つのsdAbを含む、請求項1又は2に記載のコンジュゲート。
  4. なくとも2つのsdAbを含み、それらが同じsdAbであるか又はバイパラトピックである、請求項1~3のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  5. 細胞表面分子上の同じ結合部位に結合することができる1~8つのsdAbを含み、前記少なくとも1つのエフェクター分子及び/若しくは前記少なくとも1つのサポニンが前記1~8つのsdAbのうちの単一の第1のsdAbに結合されるか、又は前記少なくとも1つのエフェクター分子及び/若しくは前記少なくとも1つのサポニンが、存在する場合、前記sdAbの2つ以上に結合され、前記少なくとも1つのエフェクター分子及び前記少なくとも1つのサポニンが、同じsdAbに結合されるか若しくは異なるsdAbに結合される、請求項1~4のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  6. 前記少なくとも1つのsdAbが単一のsdAbであるか若しくは少なくとも2つのsdAbであり、前記sdAbが、HIVgp41などの前記細胞の細胞表面分子に結合することができるか、又は前記sdAbが、前記細胞の腫瘍細胞表面受容体などの前記細胞の細胞表面受容体、又は、CD71、CA125、EpCAM(17-1A)、CD52、CEA、CD44v6、FAP、EGF-IR、インテグリン、シンデカン-1、血管性インテグリンアルファ-Vベータ-3、HER2、EGFR、CD20、CD22、葉酸受容体1、CD146、CD56、CD19、CD138、CD27L受容体、前立腺特異的膜抗原(PSMA)、CanAg、インテグリン-アルファV、CA6、CD33、メソセリン、Cripto、CD3、CD30、CD239、CD70、CD123、CD352、DLL3、CD25、エフリンA4、MUC-1、Trop2、CEACAM5、CEACAM6、HER3、CD74、PTK7、Notch3、FGF2、C4.4A、FLT3、CD38、FGFR3、CD7、PD-L1、CTLA-4、CD52、PDGFRA、VEGFR1、VEGFR2、c-Met(HGFR)、EGFR1、RANKL、ADAMTS5、CD16、CXCR7(ACKR3)、グルココルチコイド誘導性TNFR関連タンパク質(GITR)のいずれか1つ以上から選択される受容体に結合することができる、請求項1~5のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  7. 前記少なくとも1つのsdAbが、単一のsdAbであるか又は少なくとも2つであり、前記sdAbが、抗CD71 sdAb、抗HER2 sdAb、抗CD20 sdAb、抗CA125 sdAb、抗EpCAM(17-1A)sdAb、抗EGFR sdAb、抗CD30 sdAb、抗CD33 sdAb、抗血管性インテグリンアルファ-vベータ-3 sdAb、抗CD52 sdAb、抗CD22 sdAb、抗CEA sdAb、抗CD44v6 sdAb、抗FAP sdAb、抗CD19 sdAb、抗CanAg sdAb、抗CD56 sdAb、抗CD38 sdAb、抗CA6 sdAb、抗IGF-1R sdAb、抗インテグリンsdAb、抗シンデカン-1 sdAb、抗CD79b、抗c-Met sdAb、抗EGFR1 sdAb、抗VEGFR2 sdAb、抗CXCR7 sdAb、抗HIVgp41から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  8. 前記少なくとも1つのsdAbが、HER2、CD71、HIVgp41及び/又はEGFRに結合することができるsdAbを含、請求項1~7のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  9. 前記少なくとも1つのsdAbが、クローン11A4、クローン18C3、クローン22G12、クローンQ17若しくはクローンQ17-C-タグによって生成されるsdAbから選択されるHER2に結合するためのsdAbを含むか;又はEGFRに結合するための及びクローン抗EGFR Q86-C-タグによって生成されるsdAbを含むか;又はCD71に結合するための及びクローン抗CD71 Q52-C-タグによって生成されるsdAbを含むか;又はHIVgp41に結合するための及びクローン抗HIVgp41 Q8C-タグによって生成されるsdAbを含むか;又は配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29及び31のいずれか1つのcDNAによってコードされるsdAbを含むか;又は配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、36~72のアミノ酸配列を有する前記sdAbのいずれか1つを含むか、又は配列番号74のアミノ酸配列を有する直列の2つのsdAbを含むか、又は配列番号75として示されるとおりのアミノ酸配列を有するVHH 7D12及び/又は配列番号76として示されるとおりのアミノ酸配列を有するVHH 9G8を含、請求項1~8のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  10. 前記エフェクター分子が、薬物分子などの小分子、タンパク質毒素などの毒素、BNAなどのオリゴヌクレオチド、異物性核酸又はsiRNA、酵素、ペプチド、タンパク質、又はその任意の組み合わせの少なくとも1つを含むか又はそれらからなる、請求項1~9のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  11. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、ベクター、遺伝子、細胞自殺誘導導入遺伝子、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO、AON)、短い干渉RNA(siRNA)、抗マイクロRNA(抗miRNA)、DNAアプタマー、RNAアプタマー、mRNA、小環状DNA、ペプチド核酸(PNA)、ホスホラミダイトモルホリノオリゴマー(PMO)、ロックド核酸(LNA)、架橋核酸(BNA)、2’-デオキシ-2’-フルオロアラビノ核酸(FANA)、2’-O-メトキシエチル-RNA(MOE)、3’-フルオロヘキシトール核酸(FHNA)、プラスミド、グリコール核酸(GNA)及びトレオース核酸(TNA)、又はその誘導体のいずれか1つ以上から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  12. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、短い干渉RNA(siRNA)、短いヘアピンRNA(shRNA)、抗ヘアピン型マイクロRNA(miRNA)、一本鎖RNA、アプタマーRNA、二本鎖RNA(dsRNA)、抗マイクロRNA(抗miRNA、抗miR)、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、mRNA、DNA、アンチセンスDNA、ロックド核酸(LNA)、架橋核酸(BNA)、2’-O,4’-アミノエチレン架橋核酸(BNANC)、BNAに基づくsiRNA、及びBNAに基づくアンチセンスオリゴヌクレオチド(BNA-AON)のいずれか1つ以上から選択されるオリゴヌクレオチドである、請求項1~11のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  13. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、抗miRNA、BNAに基づくsiRNAなどのBNA-AON又はsiRNA、化学修飾されたsiRNA、代謝的に安定なsiRNA、及び化学修飾され代謝的に安定なsiRNAのいずれか1つから選択されるオリゴヌクレオチドである、請求項1~12のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  14. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、遺伝子を、そのような遺伝子を含む細胞中に存在するときにサイレンシングすることができるオリゴヌクレオチドであり、前記遺伝子が、遺伝子:アポリポタンパク質B(apoB)、トランスサイレチン(TTR)、プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)、デルタ-アミノレブリン酸シンターゼ1(ALAS1)、アンチトロンビン3(AT3)、グリコール酸オキシダーゼ(GO)、補体成分C5(CC5)、B型肝炎ウイルス(HBV)のX遺伝子、HBVのS遺伝子、アルファ-1アンチトリプシン(AAT)及び乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)のいずれか1つであり、並びに/又は異常なmiRNAを、そのような異常なmiRNAを含む細胞中に存在するときに標的化することができる、請求項1~13のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  15. 前記エフェクター分子が、mRNAを、そのようなmRNAを含む細胞中に存在するときに標的化することができるオリゴヌクレオチドであり、前記mRNAが、タンパク質:apoB、TTR、PCSK9、ALAS1、AT3、GO、CC5、HBVのX遺伝子の発現産物、HBVのS遺伝子の発現産物、AAT及びLDHのいずれか1つの発現に関与するか、又は発癌性miRNA(onco-miR)の阻害又はonco-miRの発現の抑制などのmiRNA機能を、そのようなmiRNAを含む細胞中に存在するときに弱めるか又は回復させることができる、請求項1~14のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  16. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、ペプチド、タンパク質、酵素及びタンパク質毒素のいずれか1つ以上から選択される少なくとも1つのタンパク質性分子を含むか、又は請求項1~9のいずれか一項に依存するとき、それらからなる、請求項1~15のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  17. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、ウレアーゼ及びCre-リコンビナーゼ、タンパク質性毒素、リボソーム-不活性化タンパク質、タンパク質毒素、細菌毒素、植物毒素の少なくとも1つを含むか、又は請求項1~9のいずれか一項に依存するとき、その少なくとも1つからなり、アポプチンなどのウイルス毒素;志賀毒素、志賀毒素様毒素、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素(PE)又はPEの外毒素A、全長又は短縮型ジフテリア毒素(DT)、コレラ毒素などの細菌毒素;アルファ-サルシンなどの真菌毒素;リボソーム不活性化タンパク質及びジアンチン、例えば、ジアンチン-30又はジアンチン-32、サポリン、例えば、サポリン-S3又はサポリン-S6、ボーガニン又はボーガニンの脱免疫化誘導体デボーガニン、志賀毒素様毒素A、ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、リシン、リシンA鎖、モデクシン、モデクシンA鎖、アブリン、アブリンA鎖、ボルケンシン、ボルケンシンA鎖、ビスクミン、ビスクミンA鎖などの2型リボソーム不活性化タンパク質のA鎖を含む植物毒素;又はカエルRNaseなどの動物若しくはヒト毒素、又はグランザイムB若しくはヒトアンジオゲニン、又はその任意の毒性断片若しくは毒性誘導体のいずれか1つ以上から選択される、請求項1~16のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  18. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、少なくとも1つのペイロードを含むか、又は請求項1~9のいずれか一項に依存するとき、少なくとも1つのペイロードからなる、請求項1~17のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  19. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、リボソームを標的化する毒素、伸長因子を標的化する毒素、チューブリンを標的化する毒素、DNAを標的化する毒素及びRNAを標的化する毒素の少なくとも1つ、又は、エムタンシン、パスードトクス、マイタンシノイド誘導体DM1、マイタンシノイド誘導体DM4、モノメチルアウリスタチンE(MMAE、ベドチン)、モノメチルアウリスタチンF(MMAF、マホドチン)、カリチアマイシン、N-アセチル-γ-カリチアマイシン、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)二量体、ベンゾジアゼピン、CC-1065類似体、デュオカルマイシン、ドキソルビシン、パクリタキセル、ドセタキセル、シスプラチン、シクロホスファミド、エトポシド、ドセタキセル、5-フルオロフラシル(5-FU)、ミトキサントン、ツブリシン、インドリノベンゾジアゼピン、AZ13599185、クリプトフィシン、リゾキシン、メトトレキサート、アントラサイクリン、カンプトテシン類似体、SN-38、DX-8951f、エキサテカンメシル酸塩、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素の短縮形態(PE38)、デュオカルマイシン誘導体、アマニチン、α-アマニチン、スプライソスタチン、タイランスタチン、オゾガマイシン、テシリン、アンバースタチン269及びソラブタンシン、若しくはその誘導体のいずれか1つ以上を含むか、又は請求項1~9のいずれか一項に依存するとき、それらからなる、請求項1~18のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  20. 前記コンジュゲートが、ゲムツズマブオゾガマイシン、ブレンツキシマブベドチン、トラスツズマブエムタンシン、イノツズマブオゾガマイシン、モキセツモマブパスードトクス及びポラツズマブベドチンに由来する少なくとも1つのsdAbを含むADC、並びに/又はゲムツズマブオゾガマイシン、ブレンツキシマブベドチン、トラスツズマブエムタンシン、イノツズマブオゾガマイシン、モキセツモマブパスードトクス及びポラツズマブベドチンのいずれか1つ以上において存在する毒素であり及び/若しくはジアンチン及びサポリンから選択される少なくとも1つのエフェクター分子を含むADCなどの、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  21. 前記少なくとも1つのサポニンが、
    2アルファ-ヒドロキシオレアノール酸;
    16アルファ-ヒドロキシオレアノール酸;
    ヘデラゲニン(23-ヒドロキシオレアノール酸);
    16アルファ,23-ジヒドロキシオレアノール酸;
    ギプソゲニン;
    キラ酸;
    プロトエシゲニン-21(2-メチルブタ-2-エノエート)-22-アセテート;
    23-オキソ-バリングトゲノールC-21,22-ビス(2-メチルブタ-2-エノエート);
    23-オキソ-バリングトゲノールC-21(2-メチルブタ-2-エノエート)-16,22-ジアセテート;
    ジギトゲニン;
    3,16,28-トリヒドロキシオレアナン-12-エン;
    ギプソゲニン酸;又は
    その誘導体
    から選択されるアグリコンコア構造を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  22. 前記少なくとも1つのサポニンが、前記少なくとも1つのサポニンのアグリコンコア構造のC原子又はC28原子に結合された第1の糖鎖、及び前記少なくとも1つのサポニンの前記アグリコンコア構造の前記C28原子に結合された第2の糖鎖の一方又は両方を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  23. 前記少なくとも1つのサポニンが、
    GlcA-、
    Glc-、
    Gal-、
    Rha-(1→2)-Ara-、
    Gal-(1→2)-[Xyl-(1→3)]-GlcA-、
    Glc-(1→2)-[Glc-(1→4)]-GlcA-、
    Glc-(1→2)-Ara-(1→3)-[Gal-(1→2)]-GlcA-、
    Xyl-(1→2)-Ara-(1→3)-[Gal-(1→2)]-GlcA-、
    Glc-(1→3)-Gal-(1→2)-[Xyl-(1→3)]-Glc-(1→4)-Gal-、
    Rha-(1→2)-Gal-(1→3)-[Glc-(1→2)]-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Rha-(1→2)-Glc-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Fuc-(1→2)-Glc-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Rha-(1→2)-Gal-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Fuc-(1→2)-Gal-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Rha-(1→2)-Glc-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Fuc-(1→2)-Glc-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Rha-(1→2)-Gal-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Ara-(1→4)-Fuc-(1→2)-Gal-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-Glc-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Fuc-(1→2)-Glc-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-Gal-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Fuc-(1→2)-Gal-(1→2)-Rha-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-Glc-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Fuc-(1→2)-Glc-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-Gal-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、
    Xyl-(1→4)-Fuc-(1→2)-Gal-(1→2)-Fuc-(1→2)-GlcA-、及び
    その任意の誘導体
    から選択される前記第1の糖鎖を含み、
    並びに/又は
    前記少なくとも1つのサポニンが、
    Glc-、
    Gal-、
    Rha-(1→2)-[Xyl-(1→4)]-Rha-、
    Rha-(1→2)-[Ara-(1→3)-Xyl-(1→4)]-Rha-、
    Ara-、
    Xyl-、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R1-(→4)]-Fuc-(式中、R1は、4E-メトキシケイ皮酸である)、
    Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R2-(→4)]-Fuc-(式中、R2は、4Z-メトキシケイ皮酸である)、
    Xyl-(1→4)-[Gal-(1→3)]-Rha-(1→2)-4-OAc-Fuc-、
    Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-3,4-ジ-OAc-Fuc-、
    Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[R3-(→4)]-3-OAc-Fuc-(式中、R3は、4E-メトキシケイ皮酸である)、
    Glc-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-4-OAc-Fuc-、
    Glc-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-4-OAc-Fuc-、
    (Ara-又はXyl-)(1→3)-(Ara-又はXyl-)(1→4)-(Rha-又はFuc-)(1→2)-[4-OAc-(Rha-又はFuc-)(1→4)]-(Rha-又はFuc-)、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    Xyl-(1→4)-[Gal-(1→3)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    Ara/Xyl-(1→4)-Rha/Fuc-(1→4)-[Glc/Gal-(1→2)]-Fuc-、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[R4-(→4)]-Fuc-(式中、R4は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R5-(→4)]-Fuc-(式中、R5は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[Rha-(1→3)]-4-OAc-Fuc-、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[Rha-(1→3)]-4-OAc-Fuc-、
    6-OAc-Glc-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[3-OAc-Rha-(1→3)]-Fuc-、
    Glc-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[3-OAc--Rha-(1→3)]-Fuc-、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Glc-(1→3)-[Xyl-(1→4)]-Rha-(1→2)-[Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Glc-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[Xyl-(1→3)-4-OAc-Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[3,4-ジ-OAc-Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Glc-(1→3)-[Xyl-(1→4)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    6-OAc-Glc-(1→3)-[Xyl-(1→4)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    Glc-(1→3)-[Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)]-Rha-(1→2)-Fuc-、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[Xyl-(1→3)-4-OAc-Qui-(1→4)]-Fuc-、
    Api/Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[Rha-(1→3)]-4OAc-Fuc-、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[Rha-(1→3)]-4OAc-Fuc-、
    Api/Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[R6-(→4)]-Fuc-(式中、R6は、5-O-[5-O-Rha-(1→2)-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api/Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[R7-(→4)]-Fuc-(式中、R7は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api/Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-[Glc-(1→3)]-Rha-(1→2)-[R8-(→4)]-Fuc-(式中、R8は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R9-(→4)]-Fuc-(式中、R9は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R10-(→4)]-Fuc-(式中、R10は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Api-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R11-(→3)]-Fuc-(式中、R11は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Xyl-(1→3)-Xyl-(1→4)-Rha-(1→2)-[R12-(→3)]-Fuc-(式中、R12は、5-O-[5-O-Ara/Api-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタノイル]-3,5-ジヒドロキシ-6-メチル-オクタン酸である)、
    Glc-(1→3)-[Glc-(1→6)]-Gal-、
    [4,6-di-OAc-Glc-(1→3)]-[Xyl-(1→4)]-Rha-(1→2)-[3,4-di-OAc-Qui-(1→4)]-Fuc-、及び
    その任意の誘導体
    から選択される前記第2の糖鎖を含む、請求項22に記載のコンジュゲート。
  24. 前記少なくとも1つのサポニンが、請求項22又は23の前記第1の糖鎖を含み及び請求項22又は23の前記第2の糖鎖を含み、前記第1の糖鎖が2個以上の糖部分を含み、及び前記第2の糖鎖が2個以上の糖部分を含み、前記アグリコンコア構造が、キラ酸又はギプソゲニンであり、
    i.前記アグリコンコア構造中のアルデヒド基が誘導体化されている、
    ii.前記第1の糖鎖におけるグルクロン酸部分のカルボキシル基が誘導体化されている、及び
    iii.前記第2の糖鎖における少なくとも1つのアセトキシ(Me(CO)O-)基が誘導体化されている
    の1、2又は3つである、請求項1~23のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  25. 前記少なくとも1つのサポニンが、
    i.
    - アルコールへの還元;
    - N-ε-マレイミドカプロン酸ヒドラジド(EMCH)との反応を介するヒドラゾン結合への転換;
    - N-ε-マレイミドカプロン酸ヒドラジド(EMCH)であって、前記EMCHのマレイミド基が、メルカプトエタノールとのチオエーテル結合の形成により誘導体化されるEMCHとの反応を介するヒドラゾン結合への転換;
    - N-[β-マレイミドプロピオン酸]ヒドラジド(BMPH)との反応を介するヒドラゾン結合への転換;
    - N-[β-マレイミドプロピオン酸]ヒドラジド(BMPH)であって、前記BMPHのマレイミド基が、メルカプトエタノールとのチオエーテル結合の形成により誘導体化されるBMPHとの反応を介するヒドラゾン結合への転換;
    - N-[κ-マレイミドウンデカン酸]ヒドラジド(KMUH)との反応を介するヒドラゾン結合への転換;又は
    - N-[κ-マレイミドウンデカン酸]ヒドラジド(KMUH)であって、前記KMUHのマレイミド基が、メルカプトエタノールとのチオエーテル結合の形成により誘導体化されるKMUHとの反応を介するヒドラゾン結合への転換
    によって誘導体化されているアルデヒド基を含むアグリコンコア構造;
    ii.2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール(AMPD)又はN-(2-アミノエチル)マレイミド(AEM)との反応を介するアミド結合への転換によって誘導体化されているカルボキシル基を含む第1の糖鎖;
    iii.脱アセチル化によるヒドロキシル基(HO-)への転換によって誘導体化されているアセトキシ基(Me(CO)O-)を含む第2の糖鎖;又は
    iv.2つ又は3つの誘導体化i.、ii.及び/又はiii.の任意の組み合わ
    含む、請求項1~24のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  26. 前記少なくとも1つのサポニンが、AG1856、キラヤ属(Quillaja)樹皮サポニン、ディプサコシドB、サイコサポニンA、サイコサポニンD、マクラントイジンA、エスクレントシドA、フィトラッカゲニン、エシン酸塩、AS6.2、NP-005236、AMA-1、AMR、アルファ-ヘデリン、NP-012672、NP-017777、NP-017778、NP-017774、NP-018110、NP-017772、NP-018109、NP-017888、NP-017889、NP-018108、SA1641、AE X55、NP-017674、NP-017810、AG1、NP-003881、NP-017676、NP-017677、NP-017706、NP-017705、NP-017773、NP-017775、SA1657、AG2、SO1861、GE1741、SO1542、SO1584、SO1658、SO1674、SO1832、SO1904、SO1862、QS-7、QS1861、QS-7 api、QS1862、QS-17、QS-18、QS-21 A-apio、QS-21 A-xylo、QS-21 B-apio、QS-21 B-xylo、ベータ-エスシン、エスシンIa、ティーシードサポニンI、ティーシードサポニンJ、アッサムサポニンF、ジギトニン、プリムラ酸1及びAS64R、若しくはその誘導体、若しくはその立体異性体、及び/又はその任意の組み合わせのいずれか1つ以上である、請求項1~25のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  27. 前記少なくとも1つのサポニンが、AG1856、SO1861、SA1657、GE1741、SA1641、QS-21、QS-21A、QS-21 A-api、QS-21 A-xyl、QS-21B、QS-21 B-api、QS-21 B-xyl、QS-7-xyl、QS-7-api、QS-17-api、QS-17-xyl、QS1861、QS1862、キラヤサポニン、サポニナムアルバム(Saponinum album)、QS-18、Quil-A、Gyp1、ギプソシドA、AG1、AG2、SO1542、SO1584、SO1658、SO1674、SO1832、SO1862、SO1904、若しくはその誘導体、若しくはその立体異性体、及び/又はその任意の組み合わせのいずれか1つ以上である、請求項1~26のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  28. 前記少なくとも1つのsdAbが、前記細胞の細胞表面分子に結合するためのsdAbを含み、前記細胞が、腫瘍細胞、自己免疫細胞、ウイルス感染細胞などの感染細胞、又は遺伝子欠損若しくは酵素欠損を含む細胞などの異常な細胞である、請求項1~27のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  29. 前記少なくとも1つのsdAbが、前記細胞の細胞表面分子に結合するためのsdAbであって、免疫グロブリン:IgG型OKT-9などの抗CD71抗体、トラスツズマブ(ハーセプチン)、ペルツズマブなどの抗HER2抗体、リツキシマブ、オファツムマブ、トシツモマブ、オビヌツズマブイブリツモマブなどの抗CD20抗体、オレゴボマブなどの抗CA125抗体、エドレコロマブなどの抗EpCAM(17-1A)抗体、セツキシマブ、マツズマブ、パニツムマブ、ニモツズマブなどの抗EGFR抗体、ブレンツキシマブなどの抗CD30抗体、ゲムツズマブ、huMy9-6などの抗CD33抗体、エタラシズマブなどの抗血管性インテグリンアルファ-vベータ-3抗体、アレムツズマブなどの抗CD52抗体、エプラツズマブ、ピナツズマブなどの抗CD22抗体、抗CD22抗体モキセツモマブの結合断片(Fv)、ヒト化モノクローナル抗体イノツズマブ、ラベツズマブなどの抗CEA抗体、ビバツズマブなどの抗CD44v6抗体、シブロツズマブなどの抗FAP抗体、huB4などの抗CD19抗体、huC242などの抗CanAg抗体、huN901などの抗CD56抗体、ダラツムマブなどの抗CD38抗体、OKT-10抗CD38モノクローナル抗体、DS6などの抗CA6抗体、シズツムマブなどの抗IGF-1R抗体、3B7、CNTO 95などの抗インテグリン抗体、B-B4などの抗シンデカン-1抗体、ポラツズマブなどの抗CD79b、抗HIVgp41抗体のいずれか1つ以上のいずれか1つに由来するか又は基づく前記sdAbを含む、請求項1~28のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  30. 前記少なくとも1つのエフェクター分子が、少なくとも1つのsdAb及び/若しくは前記少なくとも1つのサポニンにリンカーを介して共有結合されるか若しくは前記sdAb及び/若しくは前記サポニンに直接的に共有結合され、並びに/又は前記少なくとも1つのサポニンが、少なくとも1つのsdAb及び/若しくは少なくとも1つのエフェクター分子にリンカーを介して共有結合されるか若しくは前記sdAb及び/若しくは前記エフェクター分子に直接的に共有結合される、請求項1~29のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  31. 前記コンジュゲートが、前記少なくとも1つのsdAb、前記少なくとも1つのサポニン及び前記少なくとも1つのエフェクター分子の各々が、直接的に、又はリンカーを介して三官能性リンカーに共有結合された前記三官能性リンカーを含む、請求項1~30のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  32. 前記少なくとも1つのサポニンが、前記少なくとも1つのsdAbの1つ及び/又は前記少なくとも1つのエフェクター分子の1つにおけるスルフヒドリル基に対するチオ-エーテル結合を介して共有結合される、請求項1~31のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  33. 前記少なくとも1つのサポニンが、12,13-デヒドロオレアナンの型に属するバイ-デスモサイドトリテルペンサポニン又はその誘導体であり;又は、前記少なくとも1つのサポニンが、C23位においてアルデヒド官能基を有する12,13-デヒドロオレアナンの型に属し及び前記サポニンの前記アグリコンコア構造のCベータ-OH基で結合される第1の糖鎖においてグルクロン酸単位を含むバイ-デスモサイドトリテルペンサポニン又はその誘導体であり、前記サポニンが、前記第1の糖鎖における前記グルクロン酸単位の前記カルボキシル基を介して前記少なくとも1つのsdAb及び/又は前記少なくとも1つのエフェクター分子のアミノ酸残基に共有結合される、請求項1~32のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  34. 前記少なくとも1つのサポニンが、前記サポニンの前記アグリコンコア構造のCベータ-OH基での前記第1の糖鎖においてグルクロン酸単位を含み、グルクロン酸単位がリンカーに共有結合される、請求項33に記載のコンジュゲート。
  35. 前記少なくとも1つのサポニンの2つ以上の共有結合されたサポニン部分、又は、そのような部分の2、3、4、5、6、8、10、16、32、64、128若しくは1~100個、又は任意の数のそのような部分を含む、請求項1~34のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  36. 前記2つ以上の共有結合されたサポニン部分が、前記少なくとも1つのsdAb及び/若しくは前記少なくとも1つのエフェクター分子のアミノ酸残基に直接的に共有結合される、請求項35に記載のコンジュゲート。
  37. 前記2つ以上の共有結合されたサポニン部分が、前記サポニンが共有結合されるオリゴマー分子又はポリマー分子を含む共有結合性サポニンコンジュゲートの一部であり、及び前記sdAbもまた、前記サポニンが結合される同じオリゴマー分子又はポリマー分子に共有結合され、並びに前記エフェクター部分が、前記sdAb又は前記オリゴマー分子若しくは前記ポリマー分子に共有結合され、前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子が、それぞれ4、8、16又は32個のサポニン部分を共有結合するための4、8、16及び32個の結合部位を有するG2デンドロン、G3デンドロン、G4デンドロン又はG5デンドロンなどのデンドロンであり、1~32個のサポニン部分が、直接的に又はリンカーを介して、少なくとも1つの前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子に共有結合される、請求項35に記載のコンジュゲート。
  38. 前記少なくとも1つのサポニンが、切断可能なリンカーを介して前記少なくとも1つのsdAbの少なくとも1つ及び/又は前記少なくとも1つのエフェクター分子の少なくとも1つに共有結合される、請求項1~37のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  39. 前記切断可能なリンカーが、酸性条件、還元的条件、酵素的条件及び/又は光誘導性条件下で切断にかけられ、又は、前記切断可能なリンカーが、酸性条件下で切断にかけられるヒドラゾン結合及びヒドラジド結合、並びに/又はタンパク質分解に影響されやすい結合、並びに/又は還元的条件下で切断されやすい結合から選択される切断可能な結合を含む、請求項38に記載のコンジュゲート。
  40. 前記切断可能なリンカーが、哺乳動物細胞のエンドソーム及び/又はリソソームに存在するような酸性条件下でインビボでの切断にかけられる、請求項38又は39に記載のコンジュゲート。
  41. 前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子が、前記少なくとも1つのsdAbの少なくとも1つ及び/又は前記少なくとも1つのエフェクター分子の少なくとも1つに共有結合される、請求項37に記載の又は請求項37に依存するとき請求項38~40のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  42. 前記少なくとも1つのサポニンが、請求項38~40のいずれか一項による切断可能なリンカーを介して前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子に共有結合される、請求項41に記載のコンジュゲート。
  43. 前記少なくとも1つのサポニンが、イミン結合、ヒドラゾン結合、ヒドラジド結合、オキシム結合、1,3-ジオキソラン結合、ジスルフィド結合、チオ-エーテル結合、アミド結合、ペプチド結合又はエステル結合のいずれか1つ以上を介して、前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子に共有結合される、請求項41又は42に記載のコンジュゲート。
  44. 前記少なくとも1つのサポニンが、C23位におけるアルデヒド官能基を含むアグリコンコア構造を含み、及び前記少なくとも1つのサポニンが、前記サポニンの前記アグリコンコア構造のCベータ-OH基で第1の糖鎖においてグルクロン酸官能基を含み、アルデヒド官能基が、前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又はポリマー分子への共有結合に関与し、及び/又は、前記グルクロン酸官能基が、直接的な共有結合を介する、又はリンカーを介するサポニンの結合である前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子に対する共有結合に関与する、請求項41~43のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  45. 前記少なくとも1つのサポニンの前記アグリコンコア構造のC23位における前記アルデヒド官能基が、リンカーEMCHに共有結合され、EMCHが、システインのスルフヒドリル基などの前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子におけるスルフヒドリル基に対するチオ-エーテル結合を介して共有結合される、請求項44に記載のコンジュゲート。
  46. 前記サポニンの前記アグリコンコア構造の前記Cベータ-OH基での前記第1の糖鎖における前記グルクロン酸官能基が、リンカーHATUに共有結合され、HATUが、タンパク質のリジン又はN末端のアミン基などの前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記オリゴマー分子又は前記ポリマー分子におけるアミン基に対するアミド結合を介して共有結合される、請求項44又は45に記載のコンジュゲート。
  47. 前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記ポリマー分子又は前記オリゴマー分子が、前記少なくとも1つのsdAbの少なくとも1つ、及び/又は前記少なくとも1つのエフェクター分子の少なくとも1つに結合され、前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記ポリマー分子又は前記オリゴマー分子上のクリックケミストリー基を含む、請求項41~46のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  48. 前記共有結合性サポニンコンジュゲートの前記ポリマー分子又は前記オリゴマー分子が、直鎖状ポリマー、分岐状ポリマー及び/又は環状ポリマー、オリゴマー、デンドリマー、デンドロン、ポリ-アミドアミン(PAMAM)デンドリマー、G2デンドロン又はG3デンドロン、デンドロン化ポリマー、デンドロン化オリゴマー、DNA、ポリペプチド、ポリ-リジン、ポリ-エチレングリコール、OEG、OEG及びOEGなどのオリゴ-エチレングリコール(OEG)、又はこれらのポリマー構造及び/又はオリゴマー構造の集合体から選択されるポリマー構造及び/又はオリゴマー構造を含む、請求項41~47のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  49. 前記少なくとも1つのサポニンが、三官能性リンカー、又は、構造A:
    Figure 2021259944000001
    によって表される前記三官能性リンカーを介して前記少なくとも1つのsdAbの少なくとも1つに共有結合され、及び前記少なくとも1つのエフェクター分子の少なくとも1つに共有結合され、
    前記コンジュゲートが、構造Aの前記三官能性リンカーを含み、及び構造B:
    Figure 2021259944000002
    によって表される分子構造を有し、
    Sが、請求項37及び41~48のいずれか一項に記載の前記少なくとも1つのサポニン又は前記共有結合性サポニンコンジュゲートであり、Eが、少なくとも1つの前記エフェクター分子であり、Aが、単一のsdAbなどの前記少なくとも1つのsdAbであり、L1、L2及びL3がそれぞれ個別に、それぞれ前記三官能性リンカー及び前記サポニン又は前記共有結合性サポニンコンジュゲート、前記エフェクター分子及び前記sdAb間の結合であるか、又はL1、L2及びL3がリンカー(L1、L2及びL3は、同じであるか又は異なる)である、請求項41~48のいずれか一項に記載のコンジュゲート。
  50. 請求項1~49のいずれか一項に記載のコンジュゲート、並びに任意選択により薬学的に許容される賦形剤及び/又は薬学的に許容される希釈剤を含む医薬組成物。
  51. 医薬としての使用のための、請求項1~49のいずれか一項に記載のコンジュゲート又は請求項50に記載の医薬組成物。
  52. 癌、関節リウマチなどの自己免疫疾患、酵素欠損症、酵素欠損症に関連する疾患、遺伝子欠損、遺伝子欠損に関連する疾患、ウイルス感染などの感染、高コレステロール血症、原発性高シュウ酸尿症、血友病A、血友病B、アルファ-1アンチトリプシン関連肝疾患、急性肝性ポルフィリン症、アミロイドーシス及びトランスサイレチン媒介性アミロイドーシスのいずれか1つ以上の治療又は発症予防における使用のための、請求項1~49のいずれか一項に記載のコンジュゲート又は請求項50に記載の医薬組成物。
  53. 前記サポニンが、SO1861、SO1861誘導体、QS-21、又はQS-21誘導体である、請求項51に記載のコンジュゲート若しくは医薬組成物、又は請求項52に記載の使用のためのコンジュゲート若しくは医薬組成物。
  54. - 前記使用が、ヒト対象における癌の治療又は予防におけるものであり;及び/又は - 前記使用が、必要とする患者における癌の治療若しくは発症予防におけるものであり、前記少なくとも1つのsdAbが、前記細胞の細胞表面分子に結合し;及び/又は
    - 前記医薬組成物が、必要とする患者に投与される、請求項52又は53に記載の使用のためのコンジュゲート又は医薬組成物。
  55. 請求項1~49のいずれか一項に記載の前記エフェクター分子を細胞の外部から前記細胞の内部に移行させるための、インビトロ又はエクスビボでの方法であって、
    a)その細胞表面上で、請求項1~49のいずれか一項に記載の前記コンジュゲートによって含まれる前記少なくとも1つのsdAbのための前記結合部位であって、前記結合部位が、請求項4~9、20、28又は29のいずれか一項に記載の前記細胞の細胞表面分子上に存在し、前記細胞が、肝臓細胞、ウイルス感染細胞などの異常な細胞、自己免疫細胞、遺伝子欠損を含む細胞、酵素欠損を含む細胞及び腫瘍細胞から選択される結合部位を発現する細胞を提供する工程;
    b)請求項1~49のいずれか一項に記載の前記コンジュゲートであって、工程a)において提供される前記細胞に移行されることになる前記エフェクター分子を含む前記コンジュゲートを提供する工程;及び
    c)工程a)の前記細胞をインビトロ又はエクスビボで工程b)の前記コンジュゲートと接触させる工程
    を含み、
    それにより、前記エフェクター分子を含む前記コンジュゲートを、前記細胞の外部から前記細胞の内部に移行させる工程、及び、前記コンジュゲートの移行により、前記エフェクター分子を前記細胞の外部から前記細胞の内部に移行させる工程
    を含む、方法。
  56. 請求項1~49のいずれか一項に記載の前記コンジュゲートを細胞の外部から前記細胞の内部に移行させるための、インビトロ又はエクスビボでの方法であって、
    a)その細胞表面上で、請求項1~49のいずれか一項に記載の前記コンジュゲートによって含まれる前記少なくとも1つのsdAbのための前記結合部位であって、前記結合部位が、請求項4~9、20、28又は29のいずれか一項に記載の前記細胞の細胞表面分子上に存在し、前記細胞が、肝臓細胞、ウイルス感染細胞などの異常な細胞、自己免疫細胞、遺伝子欠損を含む細胞、酵素欠損を含む細胞及び腫瘍細胞から選択される結合部位を発現する細胞を提供する工程;
    b)請求項1~49のいずれか一項に記載の前記コンジュゲートを提供する工程;及び c)工程a)の前記細胞をインビトロ又はエクスビボで工程b)の前記コンジュゲートと接触させる工程を含み、それにより、前記コンジュゲートを前記細胞の外部から前記細胞の内部に移行させる工程
    を含む方法。
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