JPWO2021209759A5 - - Google Patents

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JPWO2021209759A5
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Description

LSNSIM、CD8α CDR3、配列番号41

以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載の発明を列挙する。
[発明1]
(a)T細胞の単離された集団を活性化するステップ、
(b)前記T細胞を培養するステップ、
(c)好ましくは少なくとも1種の異種T細胞受容体(TCR)もしくはキメラ抗原受容体(CAR)をコードする核酸またはベクターを用いて前記T細胞を形質導入することにより、少なくとも1種の異種T細胞受容体(TCR)またはキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように前記T細胞を改変するステップ、
(d)前記改変されたT細胞にAKTの阻害剤(AKT阻害剤)を添加するステップ、
(e)前記細胞または細胞集団を拡大および/または増殖させるために、前記改変されたT細胞集団を培養するステップ、
(f)任意により、前記改変されたT細胞集団を回収および/または凍結保存するステップ
を含む、改変されたT細胞を製造する方法。
[発明2]
前記T細胞がCD3+画分に関して富化される、発明1に記載の方法。
[発明3]
前記活性化が、増殖するように前記T細胞の集団を刺激する、発明1または2に記載の方法。
[発明4]
前記活性化が、任意により取り出し可能なビーズに付着させた、抗CD3抗体もしくはその抗原結合性断片および/または抗CD28抗体もしくはその抗原結合性断片の添加による、発明3に記載の方法。
[発明5]
改変が、活性化に先立って、または活性化と同時に行われる、発明1から4のいずれか一つに記載の方法。
[発明6]
改変が、活性化後に、好ましくは活性化の18~26時間後に行われる、発明1から4のいずれか一つに記載の方法。
[発明7]
前記AKT阻害剤が、改変後に、好ましくは改変の17~24時間後に添加される、発明1から6のいずれか一つに記載の方法。
[発明8]
前記AKT阻害剤が、アロステリック阻害剤、競合的ATP阻害剤、AKTとリン脂質との間の相互作用の阻害剤、AKTの下流の分子のリン酸化の、好ましくはPRAS40、リボソームS6、TSC2のリン酸化の阻害剤からなる群から選択される、発明1から7のいずれか一つに記載の方法。
[発明9]
前記アロステリック阻害剤が、ARQ092、ARQ751、BAY1125976、またはMK-2206から選択される、発明8に記載の方法。
[発明10]
前記競合的ATP阻害剤が、アフレセルチブ(GSK2110183)、GSK2141795、GSK690693、イパタセルチブ(GDC-0068)、LY2780301、トリシリビン(TCN-PM;VD-0002)、AZD5363、またはCCT128930から選択される、発明8に記載の方法。
[発明11]
前記AKTとリン脂質との間の相互作用の阻害剤が、ペリフォシン(D-21266、KRX0401)である、発明8に記載の方法。
[発明12]
前記AKT阻害剤が、0.10μM~10μM、好ましくは0.5μMの濃度で添加される、発明1から11のいずれか一つに記載の方法。
[発明13]
前記AKT阻害剤の存在下で産生される前記改変されたT細胞またはT細胞の集団が、
(i)AKT阻害剤の非存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞、または
(ii)AKT阻害剤の存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞であって、前記AKT阻害剤が改変前かつ/または活性化の24時間以下後に添加される、T細胞の集団もしくは改変されたT細胞
と比較して、
(a)CD45RA+、CCR7+の両方を発現するT細胞、
(b)CD45RO-、CCR7+、CD45RA+、CD62L+(L-セレクチン)、CD27+、CD28+およびIL-7Rα+であるT細胞、
(c)T SCM 細胞(幹メモリーT細胞)であるT細胞、
(d)メモリー表現型、好ましくはCD8メモリー表現型を有するT細胞
のうちのいずれか1つまたは複数の増大したまたは高い相対的割合を有する、発明1から12のいずれか一つに記載の方法。
[発明14]
前記AKT阻害剤の存在下で産生される前記T細胞の改変された集団が、
(i)AKT阻害剤の非存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞、または
(ii)AKT阻害剤の存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞であって、前記AKT阻害剤が形質導入前かつ/または刺激の24時間以下後に添加される、T細胞の集団もしくは改変されたT細胞
と比較して、
(a)in vivoでの持続性、好ましくはin vivoでの注入の8~14日間後にわたって測定される持続性、
(b)播種から回収までの拡大、
(c)奏効の永続性または永続的奏効率(DRR)、
(d)抗原に誘導されるインターフェロンγ産生、
(e)T細胞生存率または寿命または生存能パーセンテージ、
(f)T細胞エフェクター機能、好ましくは細胞傷害性
のうちのいずれか1つまたは複数の改善または増大したレベルを有する、発明1から13のいずれか一つに記載の方法。
[発明15]
発明1から14のいずれか一つに記載の方法に従って産生される改変されたT細胞の集団。
[発明16]
発明15に記載の改変されたT細胞の集団、および生理的に許容される賦形剤を含む組成物。
[発明17]
養子療法における使用のための、発明15に記載の改変されたT細胞の集団または発明16に記載の組成物。
[発明18]
癌および/または腫瘍の治療における使用のための、発明15に記載の改変されたT細胞の集団または発明16に記載の組成物。
[発明19]
発明1から14のいずれか一つに記載の方法に従って産生される改変されたT細胞の集団、ならびに被験体において癌および/または腫瘍を治療するかまたはその進行を遅延させるために前記T細胞を用いるための説明書を含む添付文書を含むキット。

Claims (15)

  1. (a)T細胞の単離された集団を活性化するステップ、
    (b)前記T細胞を培養するステップ、
    (c)好ましくは少なくとも1種の異種T細胞受容体(TCR)もしくはキメラ抗原受容体(CAR)をコードする核酸またはベクターを用いて前記T細胞を形質導入することにより、少なくとも1種の異種T細胞受容体(TCR)またはキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように前記T細胞を改変するステップ、
    (d)前記改変されたT細胞にAKTの阻害剤(AKT阻害剤)を添加するステップ、
    (e)前記細胞または細胞集団を拡大および/または増殖させるために、前記改変されたT細胞集団を培養するステップ、
    (f)任意により、前記改変されたT細胞集団を回収および/または凍結保存するステップ
    を含む、改変されたT細胞を製造する方法。
  2. 前記T細胞がCD3+画分に関して富化される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記活性化が、増殖するように前記T細胞の集団を刺激する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記活性化が、任意により取り出し可能なビーズに付着させた、抗CD3抗体もしくはその抗原結合性断片および/または抗CD28抗体もしくはその抗原結合性断片の添加による、請求項3に記載の方法。
  5. (a)改変が、活性化に先立って、または活性化と同時に行われる、または
    (b)改変が、活性化後に、好ましくは活性化の18~26時間後に行われる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記AKT阻害剤が、改変後に、好ましくは改変の17~24時間後に添加される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記AKT阻害剤が、アロステリック阻害剤、競合的ATP阻害剤、AKTとリン脂質との間の相互作用の阻害剤、AKTの下流の分子のリン酸化の、好ましくはPRAS40、リボソームS6、TSC2のリン酸化の阻害剤からなる群から選択される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. (a)前記アロステリック阻害剤が、ARQ092、ARQ751、BAY1125976、またはMK-2206から選択される、
    (b)前記競合的ATP阻害剤が、アフレセルチブ(GSK2110183)、GSK2141795、GSK690693、イパタセルチブ(GDC-0068)、LY2780301、トリシリビン(TCN-PM;VD-0002)、AZD5363、またはCCT128930から選択される、または
    (c)前記AKTとリン脂質との間の相互作用の阻害剤が、ペリフォシン(D-21266、KRX0401)である、
    請求項に記載の方法。
  9. 前記AKT阻害剤が、0.10μM~10μM、好ましくは0.5μMの濃度で添加される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記AKT阻害剤の存在下で産生される前記改変されたT細胞またはT細胞の集団が、
    (i)AKT阻害剤の非存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞、または
    (ii)AKT阻害剤の存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞であって、前記AKT阻害剤が改変前かつ/または活性化の24時間以下後に添加される、T細胞の集団もしくは改変されたT細胞
    と比較して、
    (a)CD45RA+、CCR7+の両方を発現するT細胞、
    (b)CD45RO-、CCR7+、CD45RA+、CD62L+(L-セレクチン)、CD27+、CD28+およびIL-7Rα+であるT細胞、
    (c)TSCM細胞(幹メモリーT細胞)であるT細胞、
    (d)メモリー表現型、好ましくはCD8メモリー表現型を有するT細胞
    のうちのいずれか1つまたは複数の増大したまたは高い相対的割合を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記AKT阻害剤の存在下で産生される前記T細胞の改変された集団が、
    (i)AKT阻害剤の非存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞、または
    (ii)AKT阻害剤の存在下で産生されるT細胞の集団もしくは改変されたT細胞であって、前記AKT阻害剤が形質導入前かつ/または刺激の24時間以下後に添加される、T細胞の集団もしくは改変されたT細胞
    と比較して、
    (a)in vivoでの持続性、好ましくはin vivoでの注入の8~14日間後にわたって測定される持続性、
    (b)播種から回収までの拡大、
    (c)奏効の永続性または永続的奏効率(DRR)、
    (d)抗原に誘導されるインターフェロンγ産生、
    (e)T細胞生存率または寿命または生存能パーセンテージ、
    (f)T細胞エフェクター機能、好ましくは細胞傷害性
    のうちのいずれか1つまたは複数の改善または増大したレベルを有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法に従って産生される改変されたT細胞の集団。
  13. 請求項12に記載の改変されたT細胞の集団、および生理的に許容される賦形剤を含む組成物。
  14. 養子療法における使用または癌および/または腫瘍の治療における使用のための、請求項12に記載の改変されたT細胞の集団または請求項13に記載の組成物。
  15. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法に従って産生される改変されたT細胞の集団、ならびに被験体において癌および/または腫瘍を治療するかまたはその進行を遅延させるために前記T細胞を用いるための説明書を含む添付文書を含むキット。
JP2022562606A 2020-04-17 2021-04-16 改善されたt細胞製造プロセス Pending JP2023521875A (ja)

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