JPWO2021186771A5 - - Google Patents

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本発明は、測定装置及び測定システムに関する。
特許文献1には、口腔内水分測定器が開示されている。特許文献1に記載の口腔内水分測定器は、揺動部材と、揺動部材の先端に設けられた水分量検出部と、揺動部材を揺動方向の一方に付勢する付勢部材と、を備える。
国際公開第2015/125222号
近年、測定精度を向上させた測定装置及び測定システムが求められている。
本発明の一態様の測定装置は、
生体の測定部位に接触する接触面を有する測定装置であって、
前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
を備える。
本発明の一態様の測定システムは、
生体の測定部位に接触する接触面を有する測定装置と、
前記測定装置と通信する処理装置と、
を備え、
前記測定装置は、
前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
前記生体情報を前記処理装置に送信する第1通信部と、
を有し、
前記処理装置は、
前記測定装置の前記第1通信部から前記生体情報を受信する第2通信部と、
前記生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部と、
を有する。
本発明によれば、測定精度を向上させた測定装置及び測定システムを提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の測定装置の一例の概略斜視図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置の一例の概略構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置の一例の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る実施の形態1の測定装置を使用している様子の一例を示す模式図である。 カバーフィルムの一例を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置を生体に接触させている状態の一例を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態1の測定装置を生体に接触させている状態の一例を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態2の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態2の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態3の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態3の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態4の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態5の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態6の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態6の変形例の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態7の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態7の測定装置の一例の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態7の変形例の測定装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態7の測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る実施の形態8の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態8の測定装置の一例の概略構成を示すブロック図である。 吸引圧力と測定値ばらつきとの関係の一例を示すグラフである。 本発明に係る実施の形態8の測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る実施の形態9の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態9の測定装置の一例の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態9の測定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る実施の形態10の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態10の測定装置の一部を拡大した概略拡大図である。 本発明に係る実施の形態10の測定装置を使用している様子の一例を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態11の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態11の変形例の測定装置の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態12の測定装置の一例の内部構成を示す模式図である。 本発明に係る実施の形態13の測定システムの一例の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態13の測定システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(本発明に至った経緯)
測定装置として、例えば、特許文献1に記載の口腔内水分測定器が知られている。特許文献1に記載の口腔内水分測定器は、口腔内の測定部位に直接的に又は間接的に接触させることにより、口腔内の水分を測定している。
しかしながら、特許文献1に記載の装置のように、センサの検出面と測定部位との接触が不十分である場合、水分量の測定の精度が低くなるという課題がある。例えば、センサの検出面と生体との接触角度は、ユーザの使い方などによってばらつく。このため、測定毎に接触の度合いが異なり、測定値がばらつくことがある。また、測定部位によっては、センサの検出面を生体に接触させた状態を維持することが難しい場合もある。
また、センサの検出面を生体の口腔内の測定部位に接触させる際、ユーザは目視にて確認することが難しいという問題がある。また、目視にて確認できる場合であっても、測定対象である生体は凹凸があり、正確に接触しているか否か、すなわち測定精度が担保できる程度に接触しているか否かを客観的に判定するのは難しいという問題がある。
そこで、本発明者らは、生体を吸引する吸引部を備える構成を見出し、以下の発明に至った。
本発明の一態様の測定装置は、
生体の測定部位に接触する接触面を有する測定装置であって、
前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
を備える。
このような構成により、吸引部によって生体を吸引し、生体センサの検出面に生体を接触させることができる。これにより、測定精度を向上させることができる。
前記測定装置は、さらに、
長手方向を有する筐体を備え、
前記筐体は、
前記長手方向の一端側に設けられるセンサ部と、
前記長手方向の他端側に設けられる把持部と、
を有し、
前記生体センサは、前記センサ部に配置され、
前記複数の吸引孔は、前記長手方向において前記生体センサを間に挟んで設けられていてもよい。
このような構成により、筐体の長手方向において、生体センサの検出面に生体を接触させやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記測定装置は、さらに、
長手方向を有する筐体を備え、
前記筐体は、
前記長手方向の一端側に設けられるセンサ部と、
前記長手方向の他端側に設けられる把持部と、
を有し、
前記生体センサは、前記センサ部に配置され、
前記複数の吸引孔は、前記長手方向と直交する短手方向において前記生体センサを間に挟んで設けられていてもよい。
このような構成により、筐体の短手方向において、生体センサの検出面に生体を接触させやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記吸引部は、前記生体センサの前記検出面に設けられた1つ又は複数のセンサ吸引孔から前記生体を吸引してもよい。
前記生体センサの前記検出面は、多角形状を有し、
前記複数の吸引孔は、前記検出面の角部に設けられていてもよい。
このような構成により、生体センサの検出面に生体をより接触させやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記複数の吸引孔は、前記生体センサを基準として対称に設けられていてもよい。
このような構成により、生体センサの検出面に生体をより接触させやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記吸引部は、
気体を吸引するポンプと、
前記1つ又は複数の吸引孔と前記ポンプとを接続する吸引経路と、
前記1つ又は複数の吸引孔及び/又は前記吸引経路に配置され、液体と気体とを分離する1つ又は複数のフィルタと、
を備えていてもよい。
このような構成により、測定装置の内部に液体が流入することを抑制することができる。
前記1つ又は複数のフィルタは、疎水性透気膜であってもよい。
このような構成により、測定装置の内部に液体が流入することを更に抑制することができる。
前記測定装置は、さらに、
前記接触面から前記測定装置の外側に向かって突出し、前記生体センサ及び前記1つ又は複数の吸引孔の周囲に設けられる段差部を備えていてもよい。
このような構成により、生体センサの検出面に生体をより接触させやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記測定装置は、さらに、
前記生体センサで取得された前記生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部を備えていてもよい。
このような構成により、測定対象物の量を算出することができる。
前記測定対象物の量は、水分量であってもよい。
このような構成により、水分量を測定することができる。
前記測定装置は、さらに、
前記吸引部によって前記生体を吸引する吸引圧力を検知する圧力検知部と、
前記圧力検知部で検知された前記吸引圧力に基づいて測定開始のトリガ情報を出力する処理部と、
を備えていてもよい。
このような構成により、吸引圧力に基づいて測定を開始することができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記処理部は、前記吸引圧力が10kPa以上40kPa以下であるとき、前記測定開始のトリガ情報を出力してもよい。
このような構成により、測定ばらつきを抑制することができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
前記生体センサは、静電容量を検出する静電容量センサであり、
前記処理部は、前記静電容量センサで検出された静電容量を周波数に変換してもよい。
このような構成により、測定精度を向上させることができる。
前記測定装置は、さらに、
前記生体センサと前記生体との接触情報を検知する接触検知部を備え、
前記吸引部は、前記接触検知部で検知された接触情報に基づいて吸引を開始してもよい。
このような構成により、接触を検知してから吸引を開始することができる。
前記測定装置は、さらに、
前記生体センサ及び前記1つ又は複数の吸引孔を覆うカバーフィルムを備え、
前記カバーフィルムは、液体と気体とを分離する膜部を有していてもよい。
このような構成により、測定装置の内部に液体が流入することを抑制することができる。
前記生体の測定部位は、口腔内の測定部位であってもよい。
このような構成により、口腔内を測定することができる。
本発明の一態様の測定システムは、
生体の測定部位に接触する接触面を有する測定装置と、
前記測定装置と通信する処理装置と、
を備え、
前記測定装置は、
前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
前記生体情報を前記処理装置に送信する第1通信部と、
を有し、
前記処理装置は、
前記測定装置の前記第1通信部から前記生体情報を受信する第2通信部と、
前記生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部と、
を有する。
このような構成により、吸引部によって生体を吸引し、生体センサの検出面に生体を接触させることができる。これにより、測定精度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aの一例の概略斜視図である。図2は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aの一例の内部構成を示す模式図である。図3は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aの一例の概略構成を示す図である。図4は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aの一例の概略構成を示すブロック図である。図中のX,Y,Z方向は、それぞれ、測定装置1Aの幅方向、長さ方向、高さ方向を示す。また、図中のD1方向は測定装置1Aの長手方向を示し、D2方向は測定装置1Aの短手方向を示す。
実施の形態1では、測定装置1Aが口腔内測定装置である例について説明する。また、実施の形態1では、測定装置1Aの測定対象物が水分であり、測定装置1Aを用いて口腔内の水分量を測定する例について説明する。
<外観>
測定装置1Aの外観について説明する。図1-図3に示すように、測定装置1Aは、筐体2を備える。筐体2は、長手方向D1を有する棒状の形状を有する。具体的には、筐体2は、センサ部10、プローブ部20及び把持部30を有する。
センサ部10は、生体の測定部位に接触する部分である。生体の測定部位とは、口腔内の測定部位である。口腔内の測定部位とは、例えば、舌部である。センサ部10は、測定装置1Aの長手方向D1の一端E1に設けられている。センサ部10の外形寸法は、プローブ部20及び把持部30よりも小さく設計されている。例えば、センサ部10のX方向の寸法及びY方向の寸法は、プローブ部20及び把持部30に比べて小さく設計されている。
センサ部10は、生体の測定部位に接触する接触面10aを有している。接触面10aは、筐体2の長手方向D1の一端E1側に設けられており、且つ一端E1側の端面と交差する方向(X,Y方向)に設けられている。
プローブ部20は、センサ部10と把持部30とを接続する。プローブ部20は、棒状に形成されている。プローブ部20は、把持部30からセンサ部10に向かってX方向の寸法及びZ方向の寸法が小さくなっている。即ち、プローブ部20は、把持部30からセンサ部10に向かって先細りしていく形状を有する。
把持部30は、ユーザが把持する部分である。把持部30は、測定装置1Aの長手方向D1の他端E2に設けられている。把持部30は、棒状に形成されている。把持部30の外形寸法は、センサ部10及びプローブ部20よりも大きく設計されている。例えば、把持部30のX、Y,Z方向の寸法は、センサ部10及びプローブ部20に比べて大きく設計されている。
筐体2は、例えば、樹脂で形成されている。また、筐体2の一部は、金属で形成されていてもよい。あるいは、筐体2の全体が金属で形成されていてもよい。
次に、測定装置1Aを構成する構成要素について説明する。図1-図4に示すように、測定装置1Aは、生体センサ11、処理部12、操作表示部31及び吸引部40を備える。
なお、実施の形態1では、測定装置1Aが操作表示部31を備える例について説明するが、これに限定されない。操作表示部31は、必須の構成要素ではなく、測定装置1Aとは別の装置に備えられていてもよい。
<生体センサ>
生体センサ11は、生体情報を取得する。生体情報とは、生体が発する種々の生理学的且つ解剖学的情報である。生体情報は、例えば、静電容量、抵抗値、水分量、温度、硬度、音、光などの情報である。生体センサ11は、生体の測定部位に接触し、接触した測定部位の生体情報を取得する。
実施の形態1では、生体センサ11は、例えば、静電容量センサである。生体センサ11は、口腔内の測定部位に接触し、静電容量の情報を取得する。即ち、実施の形態1では、生体センサ11で取得される生体情報は、静電容量の情報である。
生体センサ11は、測定装置1Aの長手方向D1の一端E1側の接触面10aに配置されている。例えば、生体センサ11は、筐体2のセンサ部10の接触面10a側に設けられた凹部に配置される。
生体センサ11は面状に形成されている。具体的には、生体センサ11は、生体情報を取得する検出面11aを有する。検出面11aは、センサ部10の接触面10a側に露出している。検出面11aには、櫛歯状の電極が配置されている。
例えば、検出面11aは、測定装置1Aの高さ方向(Z方向)から見て、矩形状に形成されている。検出面11aは、測定部位と接触することによって生体情報を検出する。即ち、生体センサ11は、検出面11aを測定部位に接触させることによって生体情報を取得する。
生体センサ11で取得された生体情報は、処理部12に送信される。
<処理部>
処理部12は、生体センサ11で取得した生体情報を変換処理し、変換処理した情報を出力する。
処理部12は、生体センサ11で取得したアナログ情報をデジタル情報に変換する。実施の形態1では、処理部12は、生体センサ11で取得した静電容量の情報を周波数に変換する周波数変換回路を有する。例えば、処理部12は、静電容量とみなした生体センサ11に対して繰返し充放電を行い、その充放電スピードによって決まる周期の周波数に変換する。このため、処理部12は、生体センサ11の出力値として周波数の値を出力する。
処理部12は、変換処理した情報を算出部に送信する。算出部は、変換処理した情報に基づいて測定対象物の量を算出する。算出部は、測定装置1Aに備えられていてもよいし、測定装置1Aとは別の装置に備えられていてもよい。
処理部12は、半導体素子などで実現可能である。処理部12は、例えば、マイコン、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASIC、ディスクリート半導体、LSIで構成することができる。処理部12の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。処理部12は、処理部12内の図示しない記憶部に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。記憶部は、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、RAM、DRAM、強誘電体メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又はこれらの組み合わせによって実現できる。
処理部12は、生体センサ11で取得した生体情報を変換処理し、変換処理した情報を記憶部に記憶する。処理部12は、記憶部に記憶した情報を算出部に送信する。例えば、処理部12は、測定開始のトリガ情報に基づいて、算出部に情報を送信する。測定開始のトリガ情報は、例えば、生体センサ11と生体の測定部位との接触情報、吸引部40の吸引圧力、及び/又は操作表示部31に入力された入力情報に基づいて生成されてもよい。
処理部12は、センサ部10内部に配置される。
<操作表示部>
操作表示部31は、ユーザからの入力を受け付けると共に、測定対象物の量の情報を表示する。例えば、操作表示部31は、ユーザからの操作を受け付ける操作部と、情報を表示する表示部とを備える。
操作部は、ユーザからの入力を受け付ける1つ又は複数のボタンを有する。複数のボタンは、例えば、電源ON/OFFを切り替える電源ボタン、吸引部40の吸引を開始する吸引開始ボタン、吸引部40の吸引を停止する吸引停止ボタン、及び/又は測定を開始する測定開始ボタンなどを含む。
表示部は、測定対象物の量の情報を表示する。表示部は、例えば、ディスプレイである。測定対象物の量の情報は、例えば、測定装置1Aに備えられる算出部から表示部に送信される。あるいは、測定対象物の量の情報は、測定装置1Aとは別の装置に備えられる算出部から、例えば、ネットワークなどを介して表示部に送信される。
操作表示部31は、把持部30の上面に配置される。
<吸引部>
吸引部40は、生体を吸引する。吸引部40は、接触面10aにおいて生体センサ11の検出面11aの周囲に設けられた複数の吸引孔41から生体を吸引する。実施の形態1では、接触面10aには、2つの吸引孔41が設けられている。
図2及び図3に示すように、複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1(Y方向)に沿って設けられている。具体的には、複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1において生体センサ11を間に挟んで設けられている。即ち、筐体2の長手方向D1において、生体センサ11の両側に複数の吸引孔41が設けられている。複数の吸引孔41及び生体センサ11は、筐体2の長手方向D1の一端E1側から他端E2に向かって、吸引孔41、生体センサ11、吸引孔41の順番で設けられている。
実施の形態1では、複数の吸引孔41は、測定装置1Aの高さ方向(Z方向)から見て、筐体2の長手方向D1の軸線CL1に沿って設けられている。なお、軸線CL1とは、筐体2の長手方向D1に延び、且つ測定装置1Aを接触面10a側から見て測定装置1Aの中心を通る線である。
複数の吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられている。具体的には、複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1において、生体センサ11を基準として対称に設けられている。
例えば、複数の吸引孔41は、円形に形成されている。また、複数の吸引孔41の寸法は、同じである。
吸引部40は、吸引経路42、ポンプ43及びポンプ制御部44を備える。
吸引経路42は、複数の吸引孔41とポンプ43とを接続する経路である。吸引経路42は、中空の管状部材で形成されている。例えば、吸引経路42は、チューブ、配管などである。吸引経路42は、複数の吸引孔41に接続される複数の入口経路と、複数の入口経路とポンプ43に接続される出口経路と、を有している。即ち、複数の入口経路は、出口経路に合流している。
吸引経路42は、センサ部10、プローブ部20及び把持部30に跨って筐体2内に配置されている。
ポンプ43は、気体を吸引する。ポンプ43は、吸引経路42を介して複数の吸引孔41から気体を吸引する。例えば、ポンプ43は圧電ポンプである。圧電ポンプは微小圧力を制御しやすいという利点がある。
ポンプ43は、把持部30の内部に配置されている。また、把持部30には、ポンプ43で吸引した気体を排出する排気孔45が設けられている。
ポンプ制御部44は、ポンプ43を制御する。例えば、ポンプ制御部44は、ポンプ43の吸引開始、吸引停止及び吸引圧力P1を制御する。ポンプ制御部44は、半導体素子などで実現可能である。例えば、ポンプ制御部44は、マイコンで構成することができる。
実施の形態1では、ポンプ制御部44は、操作表示部31の操作に基づいてポンプ43を制御する。例えば、操作表示部31には、吸引開始、吸引停止及び吸引圧力P1の設定などの入力情報が入力される。ポンプ制御部44は、操作表示部31に入力された入力情報に基づいて、ポンプ43を制御する。
測定装置1Aは、測定装置1Aを構成する構成要素を統括的に制御する制御部を備える。制御部は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路を備える。例えば、制御部においては、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行する。実施の形態1では、制御部は、生体センサ11、処理部12、操作表示部31及びポンプ制御部44を制御する。
[測定装置の動作]
測定装置1Aの動作の一例、即ち、測定方法の一例について説明する。図5は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、ステップST1では、吸引部40によって生体を吸引する。ステップST1においては、例えば、操作表示部31に吸引開始の入力情報が入力される。ポンプ制御部44は、吸引開始の入力情報に基づいて、ポンプ43を制御し、吸引を開始する。ポンプ43は、吸引経路42を介して複数の吸引孔41から気体を吸引する。これにより、測定装置1Aのセンサ部10の接触面10aが生体に接触するか、近傍に配置されているとき、複数の吸引孔41に生体が吸引される。
ステップST2では、生体センサ11によって生体情報を取得する。生体センサ11で取得された生体情報は、処理部12に送信される。
例えば、ステップST2は、操作表示部31で電源ONにされることによって開始する。また、ステップST2が開始されると、生体センサ11は電源がOFFにされるまで、生体情報を取得し続ける。また、生体センサ11は、取得した生体情報を処理部12に送信し続ける。
実施の形態1では、生体センサ11は静電容量センサである。生体センサ11は生体情報として静電容量の情報を取得する。また、生体センサ11は、静電容量の情報を処理部12に送信する。処理部12は、生体センサ11から静電容量の情報を受信し、周波数変換回路によって静電容量を周波数に変換する。また、処理部12は、生体センサ11から静電容量の情報を受信している間、変換処理を継続する。また、変換処理した情報を記憶部に記憶し続けることもできる。
ステップST3では、処理部12によって生体情報を出力する。
実施の形態1では、処理部12は、静電容量から周波数に変換された情報を出力する。例えば、処理部12は、測定開始のトリガ情報に基づいて算出部に情報を送信する。例えば、測定開始のトリガ情報は、操作表示部31の入力情報に基づく。入力情報とは、例えば、測定を開始する測定開始ボタンが押されたか否かの情報である。算出部は、測定装置1Aに備えられていてもよいし、測定装置1Aとは別の装置に備えられていてもよい。
算出部は、処理部12から受信した情報に基づいて測定対象物の量を算出する。実施の形態1では、測定対象物の量は、水分量である。
算出部によって算出された測定対象物の量の情報は、操作表示部31に送信される。操作表示部31は、測定対象物の量の情報を表示する。
このように、ステップST1~ST3を実施することによって、生体センサ11を生体の測定部位に接触させ、生体情報を取得し、出力することができる。
[測定装置の使用方法]
測定装置1Aの使用方法の一例について説明する。図6は、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aを使用している様子の一例を示す模式図である。なお、以下では、測定装置1Aの例として、口腔内測定装置の使用方法の一例を説明する。
図6に示すように、測定装置1Aのセンサ部10及びプローブ部20をカバーフィルム3によって覆う。
図7は、カバーフィルム3の一例を示す模式図である。図7に示すように、カバーフィルム3は、液体と気体とを分離する膜部3aを有する。膜部3aは、液体を透過せず、気体を透過させるフィルムである。例えば、膜部3aは、疎水性透気膜である。膜部3aは、枠状に形成されている。
なお、膜部3aの形状は、生体センサ11の検出面11aの形状と複数の吸引孔41の位置に応じて変更されてもよい。例えば、カバーフィルム3のうちセンサ部10を覆う部分をすべて膜部3aで形成していてもよい。あるいは、カバーフィルム3のうち接触面10aを覆う部分を膜部3aで形成していてもよい。
膜部3a以外の部分は、液体及び気体を透過しないフィルムである。
カバーフィルム3が測定装置1Aに取り付けられた状態において、複数の吸引孔41が配置されている位置に膜部3aが配置される。これにより、複数の吸引孔41には、気体が吸引されるが、液体は吸引されない。
操作表示部31の電源ボタンを押して、測定装置1Aの電源をONにする。これにより、測定装置1Aを測定可能な状態にする。
測定においては、測定装置1Aの接触面10aをユーザの口腔内の測定部位に接触させる。例えば、接触面10aをユーザの舌部に接触させる。
図8A及び図8Bは、本発明に係る実施の形態1の測定装置1Aを生体に接触させている状態の一例を示す模式図である。図8Aに示すように、測定装置1Aの接触面10aを生体4、即ちユーザの口腔内の測定部位に接触させる。次に、操作表示部31の吸引開始ボタンを押して吸引部40による吸引を開始する。図8Bに示すように、複数の吸引孔41から生体4が吸引され、生体センサ11の検出面11aに生体4が接触する。また、複数の吸引孔41の吸引力によって、生体センサ11の検出面11aに生体4が接触した状態を維持することができる
生体センサ11の検出面11aに生体4が接触した状態で、測定を開始する。例えば、測定は、操作表示部31の測定開始ボタンを押すことによって開始する。
測定装置1Aにおいては、図5に示す動作の一例を実施する。即ち、測定装置1Aにおいて、処理部12は、測定開始のトリガ情報を受信すると、生体センサ11で取得した生体情報から変換して得られた情報を算出部に出力する。算出部は、処理部12からの情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。
測定が終了すると、操作表示部31に、測定結果として、測定対象物の量の情報が表示される。例えば、測定装置1Aがスピーカーを備え、スピーカーからの音声情報によってユーザに測定の終了を通知してもよい。
[効果]
実施の形態1に係る測定装置1Aによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Aは、生体の測定部位に接触する接触面10aを有する。測定装置1Aは、生体センサ11と、吸引部40と、を備える。生体センサ11は、接触面10aに配置され、生体情報を取得する検出面11aを有する。吸引部40は、接触面10aにおいて生体センサ11の検出面11aの周囲に設けられた複数の吸引孔41から生体を吸引する。
このような構成により、測定精度を向上させることができる。吸引部40により生体を吸引することによって、生体センサ11の検出面11aを生体に接触しやすくなる。また、吸引部40の吸引力によって、生体センサ11の検出面11aと生体とが接触した状態を容易に維持することができる。これにより、ユーザの使い方などによって測定値がばらつくことを抑制することができる。
吸引部40による吸引によって生体を引き寄せることができるため、生体の測定部位に凹凸がある場合でも、生体センサ11の検出面11aに生体を容易に接触させることができる。
口腔内の測定部位に生体センサ11の検出面11aを接触させる場合でも、ユーザは目視にて確認しなくても、容易に接触させることができる。
測定装置1Aは、長手方向D1を有する筐体2を備える。筐体2は、センサ部10と、把持部30と、を備える。センサ部10は、長手方向D1の一端E1側に設けられる。把持部30は、長手方向D1の他端E2側に設けられる。生体センサ11は、センサ部10に配置される。複数の吸引孔41は、長手方向D1において生体センサ11を間に挟んで設けられる。
このような構成により、測定精度を更に向上させることができる。測定装置1Aによれば、筐体2の長手方向D1において、生体センサ11を間に挟んで複数の吸引孔41が設けられている。これにより、複数の吸引孔41から生体を吸引することによって、筐体2の長手方向D1において、生体センサ11の検出面11aに生体を容易に接触させることができる。例えば、長手方向D1において生体センサ11の検出面11aが生体から浮くことを抑制することができる。その結果、測定精度を更に向上させることができる。
複数の吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられている。このような構成により、測定精度を更に向上させることができる。
なお、実施の形態1では、測定装置1Aは、生体センサ11、処理部12、操作表示部31及び吸引部40を備える例について説明したが、これ限定されない。測定装置1Aは、これらの構成要素を1つの装置で実現してもよいし、複数の装置で実現してもよい。例えば、生体センサ11と処理部12とが一体で形成されていてもよい。処理部12と操作表示部31とが一体で形成されていてもよい。処理部12と算出部を一体で形成してもよい。
実施の形態1では、操作表示部31が測定装置1Aに設けられる例について説明したが、これに限定されない。操作表示部31は、測定装置1Aに設けられていなくてもよい。例えば、操作表示部31は、測定装置1Aとは別の処理装置に設けられていてもよい。
実施の形態1では、測定装置1Aの測定対象物が水分であり、測定装置1Aが口腔内の水分量を測定する例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Aが口腔内測定装置である場合、測定装置1Aは口腔内の状態を測定できればよい。例えば、測定装置1Aは、唾液の分泌量、咬合力、舌圧力、舌の色調及び/又は唾液中に含まれる各種物質の量を測定してもよい。具体的には、測定装置1Aは、測定対象物として、分泌される電解質の量、各種酵素、たんぱく質、アンモニアなどを測定してもよい。
あるいは、測定装置1Aは、脈波計、パルスオキシメータ、肌水分計などであってもよい。
実施の形態1では、筐体2がセンサ部10、プローブ部20及び把持部30を備える例について説明したが、これに限定されない。筐体2は、長手方向を有していればよい。
実施の形態1では、生体センサ11が静電容量センサである例について説明したが、これに限定されない。生体センサ11は生体情報を取得できるセンサであればよい。例えば、生体センサ11は、インピーダンス測定センサ、荷重センサ、及び湿度センサのうちの少なくともいずれか1つであってもよい。
実施の形態1では、生体センサ11の検出面11aは、測定装置1Aの高さ方向(Z方向)から見て矩形状に形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、生体センサ11の検出面11aは、測定装置1Aの高さ方向(Z方向)から見て多角形状、円形、又は楕円形を有していてもよい。
実施の形態1では、処理部12が静電容量を周波数に変換処理する変換回路を有する例について説明したが、これに限定されない。処理部12は、生体センサ11で取得した生体情報を周波数以外の情報に変換する回路を有していてもよい。あるいは、処理部12は、変換回路を有していなくてもよい。この場合、処理部12は、生体センサ11で取得した生体情報をそのまま出力する。即ち、処理部12の出力は、静電容量の情報となる。
実施の形態1では、操作表示部31の入力情報を測定開始のトリガ情報として、処理部12が算出部に情報を送信する例について説明したが、これに限定されない。処理部12は、操作表示部31の入力情報以外の情報に基づいて算出部に情報を送信してもよい。例えば、処理部12は、生体センサ11と生体の測定部位との接触情報、及び/又は吸引部40の吸引圧力に基づいて算出部に情報を送信してもよい。
あるいは、処理部12は、測定開始のトリガ情報に基づかずに、算出部に情報を送信し続けてもよい。この場合、算出部が測定開始のトリガ情報を受信し、トリガ情報に基づいて算出処理を開始してもよい。例えば、算出部は、処理部12から送信されてくる情報を、算出部内に備えられるキャッシュメモリに一時的に記憶する。算出部は、測定開始のトリガ情報を受信すると、トリガ情報を受信した時点から前後の時間の情報をキャッシュメモリから記憶部へ保存し、保存した情報に基づいて測定対象物の量を算出してもよい。
実施の形態1では、処理部12がセンサ部10の内部に配置される例について説明したが、これに限定されない。処理部12は、プローブ部20の内部に配置されてもよい。また、把持部30の内部に配置されてもよい。
実施の形態1では、操作表示部31が操作部と表示部とを備える例について説明したが、これに限定されない。操作表示部31は、操作部と表示部とのうち少なくともいずれか一方を有していればよい。
実施の形態1では、測定装置1Aの動作の一例として図5に示すステップST1~ST3を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、図5に示すステップST1~ST3は、統合されてもよいし、分割されてもよい。あるいは、図5に示すフローチャートは、追加のステップを含んでいてもよい。例えば、操作表示部31に測定結果を表示するステップを追加してもよい。
実施の形態1では、接触面10aには複数の吸引孔41が設けられている例について説明したが、これに限定されない。接触面10aには、生体センサ11の検出面11aの周囲に1つ又は複数の吸引孔41が設けられていればよい。
実施の形態1では、複数の吸引孔41が円形に形成されている例について説明したが、これに限定されない。複数の吸引孔41は、円形以外の形状を有していてもよい。例えば、複数の吸引孔41は、楕円形状、多角形状を有していてもよい。
実施の形態1では、複数の吸引孔41が同じ形状を有する例について説明したが、これに限定されない。複数の吸引孔41は、それぞれ、異なる形状を有していてもよい。
実施の形態1では、複数の吸引孔41が生体センサ11を基準として対称に設けられる例について説明したが、これに限定されない。また、複数の吸引孔41が筐体2の長手方向D1の軸線CL1に沿って設けられている例について説明したが、これに限定されない。複数の吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられていなくてもよい。複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1の軸線CL1に沿って設けられていなくてもよい。
実施の形態1では、複数の吸引孔41が筐体2の長手方向D1に沿って設けられる例について説明したが、これに限定されない。
図9は、本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置1AAの一部を拡大した概略拡大図である。図9に示すように、測定装置1AAは、接触面10aにおいて1つの吸引孔41が設けられている。吸引孔41は、センサ部10の接触面10aにおいて、プローブ部20側に設けられている。このような構成においても、吸引孔41から生体を吸引することができ、測定精度を向上させることができる。
図10は、本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置1ABの一部を拡大した概略拡大図である。図10に示すように、測定装置1ABの複数の吸引孔41aは、矩形状を有する。複数の吸引孔41aは、筐体2の長手方向D1において、生体センサ11を間に挟んで設けられている。また、複数の吸引孔41aは、筐体2の短手方向D2(X方向)に延びることによって、生体センサ11の検出面11aの両端に沿って設けられている。このような構成により、複数の吸引孔41aによる吸引面積を大きくすることができるため、生体センサ11の検出面11aに生体がより接触しやすくなる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
図11は、本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置1ACの一部を拡大した概略拡大図である。図11に示すように、測定装置1ACの複数の吸引孔41b、41cは、それぞれ、異なる形状を有している。具体的には、吸引孔41bは円形状を有している。吸引孔41cは矩形状を有している。このような構成においても、複数の吸引孔41b、41cから生体を吸引することができ、測定精度を向上させることができる。
図12は、本発明に係る実施の形態1の変形例の測定装置1ADの一部を拡大した概略拡大図である。図12に示すように、測定装置1ADの複数の吸引孔41d、41eは、生体センサ11を基準として対称に配置されていない。また、複数の吸引孔41d、41eは、異なる形状を有している。このような構成においても、複数の吸引孔41d、41eから生体を吸引することができ、測定精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態2の測定装置の一例について、図13を用いて説明する。図13は、本発明に係る実施の形態2の測定装置1Bの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態2では、複数の吸引孔41が筐体2の短手方向D2において生体センサ11を間に挟んで設けられている点で、実施の形態1と異なる。
図13に示すように、測定装置1Bにおける複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1と直交する短手方向D2(X方向)に沿って設けられている。具体的には、複数の吸引孔41は、筐体2の長手方向D1(Y方向)と直交する短手方向D2(X方向)において生体センサ11を間に挟んで設けられている。即ち、筐体2の短手方向D2において、生体センサ11の両側に複数の吸引孔41が設けられている。
実施の形態2では、複数の吸引孔41は、測定装置1Bの高さ方向(Z方向)から見て、筐体2の短手方向D2の軸線CL2に沿って設けられている。軸線CL2とは、筐体2の短手方向D2に延び、且つ測定装置1Bを接触面10a側から見て生体センサ11の検出面11aの中心を通る線である。軸線CL2は、軸線CL1と直交する。
複数の吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられている。具体的には、複数の吸引孔41は、筐体2の短手方向D2において、生体センサ11を基準として対称に設けられている。
[効果]
実施の形態2に係る測定装置1Bによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Bは、長手方向D1を有する筐体2を備える。筐体2は、センサ部10と、把持部30と、を有する。センサ部10は、長手方向D1の一端E1側に設けられる。把持部30は、長手方向D1の他端E2側に設けられる。生体センサ11は、センサ部10に配置される。複数の吸引孔41は、長手方向D1と直交する短手方向D2において生体センサ11を間に挟んで設けられる。
このような構成により、測定精度を向上させることができる。測定装置1Bによれば、測定装置1Bの幅方向(X方向)において、生体センサ11の検出面11aを生体に容易に接触させることができる。
測定装置1Bによれば、筐体2の短手方向D2において、生体センサ11を間に挟んで複数の吸引孔41が設けられている。これにより、複数の吸引孔41から生体を吸引することによって、筐体2の短手方向D2における生体センサ11の検出面11aを生体に容易に接触させることができる。例えば、短手方向D2において生体センサ11の検出面11aが生体から浮くことを抑制することができる。その結果、測定精度を更に向上させることができる。
例えば、生体の測定部位が口腔内の頬粘膜である場合、舌粘膜が測定部位である場合と比べて、把持部30の把持の方向を90°傾けて測定することがある。このような場合でも、生体センサ11の検出面11aを生体に容易に接触させることができ、測定精度を向上させることができる。
図14は、本発明に係る実施の形態2の変形例の測定装置1BAの一部を拡大した概略拡大図である。図14に示すように、測定装置1BAの複数の吸引孔41fは、矩形状を有する。複数の吸引孔41fは、筐体2の短手方向D2において、生体センサ11を間に挟んで設けられている。また、複数の吸引孔41fは、筐体2の長手方向D1(Y方向)に延びることによって、生体センサ11の検出面11aの両端に沿って設けられている。このような構成により、複数の吸引孔41fによる吸引面積を大きくすることができるため、生体センサ11の検出面11aを生体により容易に接触することができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態3では、主に実施の形態1及び2と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態1及び2と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態1及び2と重複する記載は省略する。
実施の形態3の測定装置の一例について、図15を用いて説明する。図15は、本発明に係る実施の形態3の測定装置1Cの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態3では、複数の吸引孔41が生体センサ11の検出面11aの角部に設けられている点で、実施の形態1及び2と異なる。
図15に示すように、測定装置1Cにおいては、複数の吸引孔41が生体センサ11の検出面11aの角部に設けられている。角部とは、測定装置1Cの高さ方向(Z方向)から見て、多角形状を有する検出面11aの外周を画定する複数の辺のうち隣接する2辺が交差して接続される部分を意味する。
実施の形態3では、生体センサ11の検出面11aは、測定装置1Cの高さ方向(Z方向)から見て、矩形形状を有する。検出面11aは、4つの角部を有する。測定装置1Cにおいては、検出面11aの4つの角部のうち2つの角部に2つの吸引孔41が設けられている。2つの吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられている。具体的には、2つの吸引孔41は、矩形状の検出面11aの対角線の延長線上に設けられている。
[効果]
実施の形態3に係る測定装置1Cによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Cにおいては、生体センサ11の検出面11aは、多角形状を有している。複数の吸引孔41は、検出面11aの角部に設けられる。このような構成により、生体センサ11の検出面11aを生体により容易に接触させることができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
なお、実施の形態3では、生体センサ11の検出面11aが、測定装置1Cの高さ方向(Z方向)から見て、矩形状である例について説明したが、これに限定されない。検出面11aは、角部を有する形状であればよい。例えば、検出面11aは、多角形状を有していればよい。
図16は、本発明に係る実施の形態3の変形例の測定装置1CAの一部を拡大した概略拡大図である。図16に示すように、測定装置1CAの複数の吸引孔41は、生体センサ11の検出面11aの全ての角部に設けられている。また、複数の吸引孔41は、生体センサ11を基準として対称に設けられている。このような構成により、測定精度を更に向上させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態4では、主に実施の形態1~3と異なる点について説明する。実施の形態4においては、実施の形態1~3と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態1~3と重複する記載は省略する。
実施の形態4の測定装置の一例について、図17を用いて説明する。図17は、本発明に係る実施の形態4の測定装置1Dの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態4では、接触面10aにおいて開口面積の異なる複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hが設けられている点、及び複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hが生体センサ11の検出面11aの周囲を囲うように設けられている点で、実施の形態1~3と異なる。
図17に示すように、測定装置1Dでは、複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hが接触面10aに設けられている。複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hは、生体センサ11の検出面11aの周囲を囲うように設けられている。複数の第1吸引孔41gと複数の第2吸引孔41hとは開口面積が異なる。具体的には、複数の第1吸引孔41gの開口面積は、複数の第2吸引孔41hの開口面積より小さい。なお、開口面積とは、測定装置1DをZ方向から見たときの、吸引孔41g、41hの面積を意味する。
複数の第1吸引孔41gは、複数の第2吸引孔41hが設けられる位置に比べて、生体センサ11の検出面11aが生体に接触しにくい位置に設けられる。例えば、複数の第1吸引孔41gは、生体センサ11の検出面11aの角部に設けられてもよい。また、複数の第1吸引孔41gは、筐体2の長手方向D1に延び、且つ検出面11aの中心を通る軸線CL1に沿って設けられてもよい。また、複数の第1吸引孔41gは、筐体2の短手方向D2に延び、且つ検出面11aの中心を通る軸線CL2に沿って設けられてもよい。
複数の第2吸引孔41hは、複数の第1吸引孔41gが設けられている位置以外の位置に設けられる。例えば、複数の第2吸引孔41hは、複数の第1吸引孔41gの間に設けられる。
[効果]
実施の形態4に係る測定装置1Dによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Dにおいては、複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hが接触面10aに設けられている。複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hは、生体センサ11の検出面11aの周囲を囲うように設けられている。
このような構成により、生体センサ11の検出面11aを生体に容易に接触させることができる。また、吸引面積を大きくすることによって、生体センサ11の検出面11aを生体により容易に接触させることができる。また、生体センサ11の検出面11aを生体に接触させた状態を容易に維持することができる。その結果、測定精度を更に向上させることができる。
複数の第1吸引孔41gと複数の第2吸引孔41hとは開口面積が異なる。これにより、複数の第1吸引孔41gから吸引される吸引力は、複数の第2吸引孔41hから吸引される吸引力と異なる。具体的には、複数の第1吸引孔41gの開口面積は、複数の第2吸引孔41hの開口面積より大きい。これにより、複数の第1吸引孔41gから吸引される吸引力を複数の第2吸引孔41hから吸引される吸引力よりも大きくすることができる。
例えば、複数の第1吸引孔41gを、複数の第2吸引孔41hが設けられる位置に比べて、生体センサ11の検出面11aを生体に接触させにくい位置に設けることによって、生体センサ11の検出面11aを生体により容易に接触させることができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
なお、実施の形態4では、接触面10aにおいて開口面積の異なる複数の第1吸引孔41g及び複数の第2吸引孔41hが設けられている例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Dにおいては、複数の吸引孔41g、41hの開口面積は同じであってもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態5では、主に実施の形態1~4と異なる点について説明する。実施の形態5においては、実施の形態1~4と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態5では、実施の形態1~4と重複する記載は省略する。
実施の形態5の測定装置の一例について、図18を用いて説明する。図18は、本発明に係る実施の形態5の測定装置1Eの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態5では、接触面10aにおいて枠状の吸引孔41iが設けられている点で、実施の形態1~4と異なる。
図18に示すように、測定装置1Eでは、1つの枠状の吸引孔41iが接触面10aに設けられている。吸引孔41iの外形は、矩形状である。吸引孔41iの枠内に生体センサ11の検出面11aが配置されている。即ち、生体センサ11の検出面11aは、吸引孔41iによって囲われている。
[効果]
実施の形態5に係る測定装置1Eによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Eにおいては、吸引孔41iは枠状を有している。生体センサ11の検出面11aは、枠状の吸引孔41iの内部に配置されている。このような構成により、測定精度を更に向上させることができる。また、より均等な吸引力で吸引孔41iから生体を吸引することができる。
なお、実施の形態5では、吸引孔41iの外形が矩形状である例について説明したが、これに限定されない。吸引孔41iの外形は、生体センサ11の検出面11aの形状に応じて変更してもよい。例えば、吸引孔41iの外形は、円形状、楕円形状、又は多角形状であってもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態6では、主に実施の形態1~5と異なる点について説明する。実施の形態6においては、実施の形態1~5と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態6では、実施の形態1~5と重複する記載は省略する。
実施の形態6の測定装置の一例について、図19を用いて説明する。図19は、本発明に係る実施の形態6の測定装置1Fの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態6では、生体センサ11の検出面11aに複数のセンサ吸引孔46が設けられている点で、実施の形態1~5と異なる。
図19に示すように、測定装置1Fでは、生体センサ11の検出面11aに複数のセンサ吸引孔46が設けられている。生体センサ11の検出面11aには、櫛歯電極が配置されている。複数のセンサ吸引孔46は、検出面11aにおいて櫛歯電極が配置されていない領域に設けられている。
実施の形態6では、生体センサ11の検出面11aには、2つの櫛歯電極が互いに間隔を有して配置されている。複数のセンサ吸引孔46は、2つの櫛歯電極の間に設けられている。
吸引部40は、生体センサ11の検出面11aの周囲に設けられた複数の吸引孔41に加えて、生体センサ11の検出面11aに設けられた複数のセンサ吸引孔46から生体を吸引する。
複数のセンサ吸引孔46は、吸引経路42に接続されている。このため、ポンプ43は、吸引経路42を介して複数のセンサ吸引孔46から気体を吸引することができる。これにより、生体センサ11の検出面11aにおいても複数のセンサ吸引孔46から生体を吸引することができる。
複数のセンサ吸引孔46は、生体センサ11の検出面11aに設けられている点を除いて、実施の形態1~5の吸引孔と同じ形状を有していてもよい。
[効果]
実施の形態6に係る測定装置1Fによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Fにおいては、吸引部40は、生体センサ11の検出面11aに設けられた複数のセンサ吸引孔46から生体を吸引する。このような構成により、生体センサ11の検出面11aを生体により容易に接触させることができる。また、生体センサ11の検出面11aを生体に均等に接触させることができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
なお、実施の形態6では、生体センサ11の検出面11aに複数のセンサ吸引孔46が設けられている例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Fでは、生体センサ11の検出面11aに1つ又は複数のセンサ吸引孔46が設けられていればよい。
図20は、本発明に係る実施の形態6の変形例の測定装置1FAの一部を拡大した概略拡大図である。図20に示すように、測定装置1FAでは、生体センサ11の検出面11aに1つのセンサ吸引孔46aが設けられている。センサ吸引孔46aは、測定装置1FAを高さ方向(Z方向)から見て、検出面11aの中央に設けられている。このような構成においても、生体センサ11の検出面11aを生体に均等に接触させることができる。これにより、測定精度を更に向上させることができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態7では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態7においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態7では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態7の測定装置の一例について、図21及び図22を用いて説明する。図21は、本発明に係る実施の形態7の測定装置1Gの一例の内部構成を示す模式図である。図22は、本発明に係る実施の形態7の測定装置1Gの一例の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態7では、算出部32を備える点で、実施の形態1と異なる。
図21及び図22に示すように、測定装置1Gは、算出部32を備える。算出部32は、生体センサ11で取得した生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する。
算出部32は、筐体2の把持部30に収納されている。
算出部32は、半導体素子などで実現可能である。算出部32の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。算出部32は、例えば、周波数の変化量に基づいて水分量を算出する水分量算出回路を有する。なお、周波数の変化量とは、基準周波数と、処理部12において静電容量の情報に基づいて変換された周波数との差である。基準周波数とは、標準的な空気雰囲気中における周波数を意味する。
算出部32は、記憶部を有する。記憶部は、例えば、ハードディスク(HDD)、SSD、RAM、DRAM、強誘電体メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又はこれらの組み合わせによって実現できる。
生体センサ11で取得された生体情報は、処理部12によって変換処理される。算出部32は、処理部12で変換処理された情報に基づいて測定対象物の量を算出する。
実施の形態7では、測定装置1Gは、測定対象物の量として、口腔内の水分量を測定する。例えば、生体センサ11で取得される生体情報は静電容量である。処理部12は静電容量から周波数の情報に変換処理し、周波数の情報を算出部32に送信する。算出部32は、周波数の情報に基づいて水分量を算出する。
処理部12は、生体センサ11から生体情報を受信し続けている間、生体情報を変換処理し、変換処理した情報を算出部32に送信し続ける。算出部32は、処理部12から送信されてくる情報を、キャッシュメモリに一時的に記憶する。算出部32は、測定開始のトリガ情報に基づいて算出処理を開始する。即ち、算出部32は、処理部12から情報を受信し続けているが、トリガ情報を受信しない限り、測定対象物の量の算出を開始しない。測定開始のトリガ情報は、例えば、生体センサ11と生体の測定部位との接触情報、吸引部40の吸引圧力、及び/又は操作表示部31に入力された入力情報に基づいて生成されてもよい。
例えば、算出部32は、測定開始のトリガ情報を受信したとき、トリガ情報を受信した時点の前後の時間で処理部12から受信した情報をキャッシュメモリから読み出し、記憶部に保存する。算出部32は、記憶部に保存した情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。
算出部32で算出された測定対象物の量の情報は、操作表示部31に送信される。
例えば、算出部32は、測定装置1Gに備えられる制御部によって制御される。
図23は、本発明に係る実施の形態7の測定装置1Gの動作の一例を示すフローチャートである。図23に示すステップST11~ST12は、実施の形態1の図5に示すステップST1~ST2と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図23に示すように、ステップST11では、吸引部40によって、生体を吸引する。
ステップST12では、生体センサ11によって、生体情報を取得する。
ステップST13では、処理部12によって生体情報を算出部32に出力する。処理部12は、生体センサ11によって取得された生体情報を変換処理し、変換処理した情報を算出部32に送信する。処理部12は、生体センサ11から生体情報を受信し続けている間、生体情報を変換処理し、変換処理した情報を算出部32に送信し続ける。算出部32は、処理部12から送信されてくる情報をキャッシュメモリに一時的に記憶する。
ステップST14では、算出部32によって、生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する。算出部32は、測定開始のトリガ情報に基づいて算出処理を開始する。例えば、算出部32は、測定開始のトリガ情報を受信したとき、トリガ情報を受信した時点の前後の時間で処理部12から受信した情報をキャッシュメモリから読み出し、記憶部に保存する。算出部32は、記憶部に保存した情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。算出部32は、算出した測定対象物の量の情報を操作表示部31に送信する。
ステップST15では、操作表示部31によって、測定結果を表示する。操作表示部31は、測定対象物の量の情報を算出部32から受信し、表示する。
このように、ステップST11~ST15を実施することによって、測定装置1Gは、測定対象物の量を算出することができる。
[効果]
実施の形態7に係る測定装置1Gによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Gは、生体センサ11で取得された生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部32を備える。このような構成により、測定対象物の量を算出することができる。
なお、実施の形態7では、算出部32が測定開始のトリガ情報に基づいて算出処理を開始する例について説明したが、これに限定されない。算出部32は、トリガ情報に基づかずに、算出処理を開始してもよい。
実施の形態7では、算出部32が把持部30の内部に配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、算出部32は、センサ部10又はプローブ部20の内部に配置されていてもよい。一方で、処理部12が把持部30の内部で算出部32と並列して、あるいは算出部32に含まれる構成で配置されていてもよい。
実施の形態7では、算出部32が測定対象物の量として水分量を算出する例について説明したが、これに限定されない。また、算出部32が周波数に基づいて水分量を算出する水分量算出回路を有する例について説明したが、これに限定されない。算出部32は、測定対象物の量を算出する算出回路を有していればよい。
実施の形態7では、測定装置1Gが操作表示部31を備える例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Gは操作表示部31を備えていなくてもよい。例えば、操作表示部31は、測定装置1Gとは別体の装置に備えられていてもよい。
図22Aは、本発明に係る実施の形態7の変形例の測定装置1GAの概略構成を示すブロック図である。図22Aは、操作表示部31が測定装置1GAとは別体の外部装置5に備えられている例を示す。例えば、外部装置5は、表示画面及び/又は操作部を備える装置である。外部装置5の例としては、コンピュータ、ディスプレイ、タッチパネル、スマートフォンなどが挙げられる。
図22Aに示すように、測定装置1GAは、算出部32で算出された情報を、外部装置5の操作表示部31に送信してもよい。これにより、外部装置5の操作表示部31に測定結果を表示してもよい。また、外部装置5において、操作表示部31は、入力された入力情報をポンプ制御部44に送信してもよい。ポンプ制御部44は、外部装置5の操作表示部31から入力情報を受信し、受信した入力情報に基づいてポンプ43を制御してもよい。
例えば、測定装置1GAと外部装置5とは、通信部を有し、通信部によって互いに通信を行ってもよい。通信部は、所定の通信規格に準拠して通信を行う回路を含む。所定の通信規格は、例えば、LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)を含む。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態8では、主に実施の形態7と異なる点について説明する。実施の形態8においては、実施の形態7と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態8では、実施の形態7と重複する記載は省略する。
実施の形態8の測定装置の一例について、図24及び図25を用いて説明する。図24は、本発明に係る実施の形態8の測定装置1Hの一例の内部構成を示す模式図である。図25は、本発明に係る実施の形態8の測定装置1Hの一例の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態8では、圧力検知部13を備える点で、実施の形態7と異なる。
図24及び図25に示すように、測定装置1Hは、圧力検知部13を備える。圧力検知部13は、吸引部40によって生体を吸引する吸引圧力P1を検知する。
例えば、圧力検知部13は、プレッシャーセンサ、差圧センサである。
圧力検知部13は、センサ部10の内部に配置されている。例えば、圧力検知部13は、吸引経路42に接続されている。圧力検知部13は、吸引経路42内の圧力を吸引圧力P1として検知する。なお、圧力検知部13はセンサ部10ではなく把持部30に配置されてもよい。
圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報は、処理部12とポンプ制御部44に送信される。
処理部12は、吸引圧力P1の情報に基づいて測定開始のトリガ情報を生成する。
例えば、圧力検知部13は、測定装置1Hに備えられる制御部によって制御される。
処理部12は、圧力検知部13から吸引圧力P1の情報を受信し、吸引圧力P1に基づいて測定開始のトリガ情報を出力する。具体的には、処理部12は、トリガ情報を算出部32に送信する。
ポンプ制御部44は、吸引圧力P1の情報に基づいてポンプ43の出力を制御する。例えば、ポンプ制御部44は、吸引圧力P1が測定に適切な値になるように、ポンプ43の出力を制御する。あるいは、ポンプ制御部44は、所定の期間、吸引圧力P1が閾値より小さい場合、ポンプ43を停止してもよい。
図26は、吸引圧力P1と測定値ばらつきとの関係の一例を示すグラフである。図26中に示す測定値ばらつきとは、処理部12で変換処理された測定値のばらつきである。図26に示すように、吸引圧力P1が大きくなるに伴い、測定値ばらつきが小さくなっている。例えば、医療現場においては、測定値ばらつきを3%以下にすることが好ましい。このことから、吸引圧力P1は10kPa以上40kPa以下であることが好ましい。これにより、測定精度を向上させることができる。
口腔機能低下症の診断ガイドラインでは、舌尖から約10mmの舌背中央部における粘膜湿潤度を計測して検査を行う。このとき、測定は3回行い、中央値をもって評価を行うことで外れ値が生じた場合を除外し、検査の妥当性を高める運用がなされている。一方で、外れ値が2回連続で生じた場合には、上記の運用でも外れ値を除外することができないという恐れがある。なお、外れ値とは、信頼性が低い測定結果の値を意味する。本課題について我々の検証した結果として、測定精度としてCV値で4.5%となる機器では、外れ値が生じやすく、その原因として舌とセンサ面の接触性が十分な仕様になっているとわかった。一方で、CV値が4.5%を下回り、3.0%以下となる機器では、舌とセンサ面の接触性が良く、測定結果の妥当性が高くなるとわかった。そこで、上記のガイドラインのもと、測定結果の妥当性を高めるために機器開発の目標仕様としてCV値で閾値を3.0%に設定するのが妥当である。
より好ましくは、吸引圧力P1は20kPa以上40kPa以下であることが好ましい。これにより、測定値ばらつきを2%以下にすることができるため、測定精度を更に向上させることができる。
なお、吸引圧力P1を40kPa以下にすることによって、吸引部40の吸引によって生体にダメージを与えることを抑制することができる。
図27は、本発明に係る実施の形態8の測定装置1Hの動作の一例を示すフローチャートである。図27に示すステップST21~ST22は、実施の形態7の図23に示すステップST11~ST12と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図27に示すように、ステップST21では、吸引部40によって、生体を吸引する。
ステップST22では、生体センサ11によって、生体情報を取得する。生体センサ11によって取得された生体情報は処理部12に送信される。処理部12は、生体情報を変換処理し、変換処理した情報を算出部32に送信する。算出部32は、処理部12から送信されてくる情報をキャッシュメモリに一時的に記憶する。
ステップST23では、圧力検知部13によって、吸引圧力P1を検知する。圧力検知部13は、吸引経路42内の圧力を吸引圧力P1として検知する。圧力検知部13によって検知された吸引圧力P1の情報は、処理部12、及びポンプ制御部44に送信される。
ポンプ制御部44は、吸引圧力P1の情報に基づいて、ポンプ43の出力を制御する。例えば、ポンプ制御部44は、吸引圧力P1が所定の範囲内になるように、ポンプ43の出力を制御する。
ステップST24では、処理部12によって、吸引圧力P1が所定の範囲内にあるか否かを判定する。処理部12は、吸引圧力P1が第1閾値S1以上第2閾値S2以下であるか否かを判定する。好ましくは、第1閾値S1は10kPaであり、第2閾値S2は40kPaである。より好ましくは、第1閾値S1は20kPaであり、第2閾値S2は40kPaである。
ステップST24において、吸引圧力P1が第1閾値S1以上第2閾値S2以下であると、処理部12によって判定された場合、フローはステップST25に進む。吸引圧力P1が第1閾値S1以上第2閾値S2以下ではないと、処理部12によって判定された場合、フローはステップST23に戻る。
なお、ステップST24の判定には、吸引圧力P1の瞬時値が用いられているが、これに限定されない。ステップST24の判定は、吸引圧力P1の平均値又は中央値、最小値または最大値を用いてもよい。
ステップST25では、処理部12によって、測定開始のトリガ情報を生成する。処理部12は、トリガ情報を算出部32に送信する。
ステップST26では、算出部32によって、トリガ情報に基づいて測定対象物の量を算出する。算出部32は、処理部12又は/及びポンプ制御部44からトリガ情報を受信する。算出部32は、トリガ情報を受信した時点の前後の時間で処理部12から受信した生体情報に基づく情報をキャッシュメモリから読み出し、記憶部に保存する。算出部32は、記憶部に保存した情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。算出部32は、算出した測定対象物の量の情報を操作表示部31に送信する。
ステップST27では、操作表示部31によって、測定結果を表示する。操作表示部31は、測定対象物の量の情報を算出部32から受信し、表示する。
このように、ステップST21~ST27を実施することによって、測定装置1Hは、吸引圧力P1に基づいて測定処理を開始し、測定対象物の量を算出することができる。
[効果]
実施の形態8に係る測定装置1Hによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Hは、吸引部40によって生体を吸引する吸引圧力P1を検知する圧力検知部13を備える。処理部12は、圧力検知部13で検知された吸引圧力P1に基づいて測定開始のトリガ情報を出力する。このような構成により、吸引圧力P1に基づいて測定処理を開始し、測定対象物の量を算出することができる。
また、測定装置1Hによれば、測定に適切な吸引圧力P1のときの生体情報に基づいて、測定対象物の量を算出することができるため、測定値ばらつきを抑制することができる。これにより、測定精度を向上させることができる。
なお、実施の形態8では、測定装置1Hが算出部32を備える例について説明したが、これに限定されない。例えば、算出部32は、測定装置1Hとは別の装置に備えられていてもよい。
実施の形態8では、圧力検知部13がセンサ部10に配置される例について説明したが
これに限定されない。例えば、圧力検知部13は、プローブ部20又は把持部30に配置されていてもよい。
実施の形態8では、圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報は、処理部12とポンプ制御部44に送信される例について説明したが、これに限定されない。例えば、圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報は、処理部12及び/又は算出部32に送信されてもよい。この場合、実施の形態8で述べた処理部12で実行される処理は、処理部12及び/又は算出部32で実行されてもよい。
実施の形態8では、ポンプ制御部44が圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報に基づいてポンプ43の出力を制御する例について説明したが、これに限定されない。ポンプ制御部44は、圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報に基づかずに、ポンプ43の出力を制御してもよい。例えば、ポンプ制御部44は、ポンプ43の出力が所定の範囲内になるようにポンプ43を制御してもよい。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態9では、主に実施の形態8と異なる点について説明する。実施の形態9においては、実施の形態8と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態9では、実施の形態8と重複する記載は省略する。
実施の形態9の測定装置の一例について、図28及び図29を用いて説明する。図28は、本発明に係る実施の形態9の測定装置1Iの一例の内部構成を示す模式図である。図29は、本発明に係る実施の形態9の測定装置1Iの一例の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態9では、接触検知部14を備える点で、実施の形態8と異なる。
図28及び図29に示すように、測定装置1Iは、接触検知部14を備える。接触検知部14は、生体センサ11と生体との接触度合いを示す接触情報を検知する。
実施の形態9では、接触検知部14は、荷重センサである。荷重センサは、生体センサ11にかかる荷重を検知する。即ち、接触検知部14は、生体センサ11にかかる荷重を接触情報として取得する。
接触検知部14は、センサ部10に配置されている。
接触検知部14で検知された接触情報は、処理部12に送信される。
例えば、接触検知部14は、測定装置1Iに備えられる制御部によって制御される。
処理部12は、接触検知部14から接触情報を受信し、接触情報に基づいて生体センサ11と生体とが接触しているか否かを判定する。例えば、処理部12は、接触検知部14で検知した荷重が所定の閾値を超えているとき、生体センサ11と生体とが接触していると判定する。
処理部12は、生体センサ11と生体とが接触していると判定した場合、吸引開始のトリガ情報を生成し、出力する。処理部12で生成された吸引開始のトリガ情報は、ポンプ制御部44に送信される。ポンプ制御部44は、処理部12から吸引開始のトリガ情報を受信し、吸引開始のトリガ情報に基づいて吸引を開始する。
このように、吸引部40は、接触検知部14で検知された接触情報に基づいて吸引を開始する。
図30は、本発明に係る実施の形態9の測定装置1Iの動作の一例を示すフローチャートである。図30に示すステップST35~ST40は、実施の形態8の図27に示すステップST22~ST27と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図30に示すように、ステップST31では、接触検知部14によって、接触情報を検知する。実施の形態9では、接触検知部14は荷重センサであり、接触情報は生体センサ11が生体に接触することにより生体センサ11にかかる荷重である。接触検知部14で検知された接触情報は、処理部12に送信される。
ステップST32では、処理部12によって、生体センサ11と生体とが接触しているか否かを判定する。処理部12は、接触検知部14から接触情報を受信し、接触情報に基づいて生体センサ11と生体とが接触しているか否かを判定する。例えば、処理部12は、接触検知部14で検知された荷重が所定の閾値を超えているとき、生体センサ11と生体とが接触していると判定する。
ステップST32の判定には、荷重の瞬時値が用いられているが、これに限定されない。ステップST32の判定は、荷重の平均値又は中央値、最小値又は最大値を用いてもよい。
生体センサ11と生体とが接触していると処理部12によって判定された場合、フローはステップST33に進む。生体センサ11と生体とが接触していないと処理部12によって判定された場合、フローはステップST31に戻る。
ステップST33では、処理部12によって、吸引開始のトリガ情報を生成する。処理部12は、吸引開始のトリガ情報を吸引部40のポンプ制御部44に送信する。
ステップST34では、吸引部40によって、吸引開始のトリガ情報に基づいて生体を吸引する。吸引部40において、ポンプ制御部44は、処理部12から吸引開始のトリガ情報を受信し、トリガ情報に基づいてポンプ43を制御する。
ステップST35では、生体センサ11によって、生体情報を取得する。生体センサ11によって取得された生体情報は処理部12に送信される。処理部12は、生体情報を変換処理し、変換処理した情報を算出部32に送信する。
ステップST36では、圧力検知部13によって、吸引圧力P1を検知する。圧力検知部13によって検知された吸引圧力P1の情報は、処理部12に送信される。
ステップST37では、処理部12によって、吸引圧力P1が所定の範囲内にあるか否かを判定する。
ステップST37において、吸引圧力P1が第1閾値S1以上第2閾値以下であると、処理部12によって判定された場合、フローはステップST38に進む。吸引圧力P1が第1閾値S1以上第2閾値以下ではないと、処理部12によって判定された場合、フローはステップST36に戻る。
ステップST38では、処理部12によって、測定開始のトリガ情報を生成する。処理部12は、測定開始のトリガ情報を算出部32に送信する。
ステップST39では、算出部32によって、トリガ情報に基づいて測定対象物の量を算出する。
ステップST40では、操作表示部31によって、測定結果を表示する。操作表示部31は、測定対象物の量の情報を算出部32から受信し、表示する。
このように、ステップST31~ST40を実施することによって、測定装置1Iは、生体センサ11と生体との接触を検知してから生体の吸引を開始し、測定対象物の量を算出することができる。
[効果]
実施の形態9に係る測定装置1Iによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Iは、生体センサ11と生体との接触情報を検知する接触検知部14を備える。吸引部40は、接触検知部14で検知された接触情報に基づいて吸引を開始する。このような構成により、生体センサ11と生体とを接触させてから、吸引部40による吸引を開始することができる。これによる、測定装置1Iの使い勝手が向上する。また、生体センサ11と生体との接触をさせてから、測定を開始することができるため、測定のばらつきを抑制し、測定精度を向上させることができる。
なお、実施の形態9では、接触検知部14で検知した接触情報が吸引開始のトリガ情報を生成するために用いられる例について説明したが、これに限定されない。例えば、接触検知部14で検知した接触情報は、測定開始のトリガ情報を生成するために用いられてもよい。即ち、処理部12は、圧力検知部13で検知された吸引圧力P1の情報と、接触検知部14で検知された接触情報と、に基づいて、測定開始のトリガ情報を生成してもよい。
実施の形態9では、接触検知部14が荷重センサである例について説明したが、これに限定されない。接触検知部14は生体センサ11と生体との接触度合いを示す接触情報を検知できるセンサであればよい。例えば、接触検知部14は、光センサ又は測距センサ、または温度センサなどであってもよい。
実施の形態9では、接触検知部14がセンサ部10に配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、接触検知部14は、プローブ部20に配置されていてもよい。
接触検知部14は、算出部32を備えるメイン回路基板に配置されていてもよい。この場合、接触検知部14で検知された接触情報は直接、算出部32に送信されてもよい。算出部32は、実施の形態9で述べた処理部12の処理を実行してもよい。あるいは、処理部12と算出部32との両方が実施の形態9で述べた処理部12の処理を実行してもよい。
実施の形態9では、処理部12が接触情報に基づいて生体センサ11と生体とが接触しているか否かを判定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ポンプ制御部44が接触情報に基づいて生体センサ11と生体とが接触しているか否かを判定してもよい。この場合、接触検知部14で検知された接触情報は、ポンプ制御部44に送信されてもよい。吸引開始のトリガ情報は、ポンプ制御部44によって生成されてもよい。
実施の形態9では、測定装置1Iが圧力検知部13を備える例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Iは圧力検知部13を備えていなくてもよい。
実施の形態9では、測定装置1Iが算出部32を備える例について説明したが、これに限定されない。例えば、算出部32は、測定装置1Iとは別の装置に備えられていてもよい。
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態10では、主に実施の形態9と異なる点について説明する。実施の形態10においては、実施の形態9と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態10では、実施の形態9と重複する記載は省略する。
実施の形態10の測定装置の一例について、図31及び図32を用いて説明する。図31は、本発明に係る実施の形態10の測定装置1Jの一例の内部構成を示す模式図である。図32は、本発明に係る実施の形態10の測定装置1Jの一部を拡大した概略拡大図である。
実施の形態10では、接触面10aに段差部10bを設けている点で、実施の形態9と異なる。
図31及び図32に示すように、測定装置1Jは、接触面10aに段差部10bを設けている。段差部10bは、接触面10aから測定装置1Jの外側に向かって突出し、生体センサ11及び複数の吸引孔41の周囲に設けられる。接触面10aから測定装置1Jの外側とは、接触面10aから離れる方向である。
段差部10bは、枠状に形成されている。測定装置1Jの高さ方向(Z方向)から見て、段差部10bは、接触面10aの外周に沿って設けられている。段差部10bの内側には、凹部10cが形成されている。凹部10cの凹面には、生体センサ11が配置されている。また、凹面には複数の吸引孔41が設けられている。
図33は、本発明に係る実施の形態10の測定装置1Jを使用している様子の一例を示す模式図である。図33は、吸引部40によって複数の吸引孔41から生体4を吸引している様子を示す。図33に示すように、センサ部10を生体4に接触させると、凹部10cの開口が生体4によって塞がれて閉じた空間が形成される。この状態で、吸引部40によって複数の吸引孔41から生体4を吸引すると、生体4が変形し、段差部10bの凹部10c内に入りこむ。これにより、生体センサ11の検出面11aと生体4とをより容易に接触させることができる。
生体4の変形は、段差部10bの形状及び寸法によって規定される。言い換えると、生体4の変形は、凹部10cの形状及び寸法で規定される。このため、段差部10bの形状及び寸法を適切に設計することにより、生体4に与えるダメージを抑えることができる。
例えば、段差部10bの高さは、0.050mm以上2.0mm以下である。このような構成により、生体4に与えるダメージを抑えつつ、生体センサ11の検出面11aと生体4とをより容易に接触させることができる。
[効果]
実施の形態10に係る測定装置1Jによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Jは、接触面10aから測定装置1Jの外側に向かって突出し、生体センサ11及び複数の吸引孔41の周囲に設けられる段差部10bを備える。このような構成により、生体センサ11の検出面11aと生体4とをより容易に接触させることができ、測定精度を向上させることができる。
測定装置1Jによれば、生体4と接触したとき、段差部10bの内側に閉じた空間を形成することができ、閉じた空間内で複数の吸引孔41から生体4を吸引することができる。これにより、複数の吸引孔41の吸引力を均等にすることができ、生体センサ11の検出面11aと生体4とをより容易に接触させることができる。また、接触した状態をより容易に維持することができる。
測定装置1Jによれば、段差部10bの形状及び寸法を適切に設計することによって、生体4に与えるダメージを抑えつつ、測定精度を向上させることができる。例えば、吸引する生体4の変形量は段差部10bの高さにより規定することができる。生体4に与えるダメージは生体4の変形量によって規定されるため、段差部10bの高さを低くすれば、生体4へのダメージを抑制しつつ、吸引エラーの抑制が可能となる。これにより、様々な患者に対して低負荷で、高精度な測定を行うことができる。
なお、実施の形態10では、段差部10bが接触面10aの外周に沿って設けられている例について説明したが、これに限定されない。段差部10bは接触面10aにおいて、生体センサ11と複数の吸引孔41の周囲を囲うように設けられていればよい。
実施の形態10では、段差部10bは枠状に形成される例について説明したが、これに限定されない。例えば、段差部10bは、環状に形成されていてもよい。あるいは、複数のパーツによって、枠状の段差部10bが形成されていてもよい。
実施の形態10では、接触面10aには、複数の吸引孔41が設けられている例について説明したが、これに限定されない。接触面10aには、1つ又は複数の吸引孔41が設けられていればよい。
(実施の形態11)
本発明の実施の形態11に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態11では、主に実施の形態9と異なる点について説明する。実施の形態11においては、実施の形態9と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態11では、実施の形態9と重複する記載は省略する。
実施の形態11の測定装置の一例について、図34を用いて説明する。図34は、本発明に係る実施の形態11の測定装置1Kの一例の内部構成を示す模式図である。
実施の形態11では、フィルタ47を備える点で、実施の形態9と異なる。
図34に示すように、測定装置1Kは、複数のフィルタ47を備える。複数のフィルタ47は、複数の吸引孔41に配置されている。
フィルタ47は、液体と気体とを分離する。例えば、フィルタ47は、疎水性透気膜である。吸引孔41にフィルタ47を配置することによって、測定装置1Kの内部に液体が流入することを抑制する。
[効果]
実施の形態11に係る測定装置1Kによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Kは、複数の吸引孔41に配置され、液体と気体とを分離する複数のフィルタ47を備える。このような構成により、測定装置1Kの内部に液体が流入することを抑制することができ、液体による測定装置1Kの故障及び/又は汚染を抑制することができる。
また、測定装置1Kによれば、カバーフィルム3を取り付けなくても、測定を行うことができる。
測定装置1Kは、センサ部10を交換可能な構成を有していてもよい。測定終了後に、センサ部10をプローブ部20から取り外して、新しいセンサ部10を取り付けてもよい。
なお、実施の形態11では、測定装置1Kが複数のフィルタ47を備える例について説明したが、これに限定されない。測定装置1Kは1つ又は複数のフィルタ47を備えていればよい。例えば、接触面10aに1つの吸引孔41が設けられている場合、測定装置1Kは1つのフィルタ47を備えていればよい。
実施の形態11では、フィルタ47が吸引孔41に配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、フィルタ47は、吸引経路42に配置されてもよい。
図35は、本発明に係る実施の形態11の変形例の測定装置1KAの内部構成を示す模式図である。図35に示すように、測定装置1KAは、吸引経路42の内部に配置されるフィルタ47を備える。フィルタ47は、プローブ部20に位置する吸引経路42に配置されている。このような構成においても、液体による測定装置1Kの故障及び/又は汚染を抑制することができる。
(実施の形態12)
本発明の実施の形態12に係る測定装置について説明する。なお、実施の形態12では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態12においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態12では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態12の測定装置の一例について、図36を用いて説明する。図36は、本発明に係る実施の形態12の測定装置1Lの一例の内部構成を示す模式図である。
実施の形態12では、筐体2がセンサ部10、チューブ20a及び本体部30aを有する点で、実施の形態1と異なる。
図36に示すように、測定装置1Lの筐体2は、センサ部10、チューブ20a及び本体部30aを有する。センサ部10は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
チューブ20aは、センサ部10と本体部30aとを接続する。チューブ20aは、実施の形態1の吸引経路42の一部を形成している。チューブ20aは、フレキシブルに変形可能である。
本体部30aは、実施の形態1の操作表示部31、ポンプ43及びポンプ制御部44を有する。また、本体部30aの内部には吸引経路42の一部が形成されている。
[効果]
実施の形態12に係る測定装置1Lによれば、以下の効果を奏することができる。
測定装置1Lにおいて、筐体2はセンサ部10、チューブ20a及び本体部30aを備える。センサ部10には、生体センサ11が配置されている。チューブ20aは、吸引経路42の一部を形成しており、センサ部10と本体部30aとを接続している。本体部30aには、ポンプ43及びポンプ制御部44が配置されている。このような構成により、接触面10aを生体に接触させやすくなるため、測定装置1Lの使い勝手が向上する。
また、口腔内の測定する場合、ハンズフリーで測定を行うことができる。
(実施の形態13)
本発明の実施の形態13に係る測定システムについて説明する。なお、実施の形態13では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態13においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態13では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態13の測定システムの一例について、図37を用いて説明する。図37は、本発明に係る実施の形態13の測定システム60の一例の概略構成を示すブロック図である。
実施の形態13では、測定装置1Mで取得した情報を処理装置50に送信し、処理装置50で測定対象物の量を算出する点で、実施の形態1と異なる。
図37に示すように、測定システム60は、測定装置1Mと、処理装置50と、を備える。実施の形態13では、測定システム60が口腔内測定システムである例について説明する。
<測定装置>
測定装置1Mは、生体センサ11、処理部12及び第1通信部33を備える。実施の形態13では、生体センサ11、処理部12については、実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
第1通信部33は、処理装置50と通信する。第1通信部33は、生体情報を処理装置50に送信する。実施の形態13では、処理部12は、生体センサ11で取得した生体情報を変換処理している。このため、第1通信部33は、処理部12により変換処理された情報を処理装置50に送信する。
第1通信部33は、所定の通信規格に準拠して処理装置50との通信を行う回路を含む。所定の通信規格は、例えば、LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)を含む。
測定装置1Mは、測定装置1Mを構成する構成要素を統括的に制御する第1制御部を備える。第1制御部は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路を備える。例えば、第1制御部においては、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行する。実施の形態13では、第1制御部は、生体センサ11、処理部12及び第1通信部33を制御する。
実施の形態13では、生体センサ11は静電容量センサであり、生体情報として静電容量を取得する。処理部12は、周波数変換回路によって、静電容量を周波数の情報に変換処理している。第1通信部33は、処理部12により変換処理された周波数の情報を処理装置50に送信する。
<処理装置>
処理装置50は、測定装置1Mからの情報を受信し、受信した情報に基づいて測定対象物の量を算出する。実施の形態13では、処理装置50は、測定装置1Mから受信した周波数の情報に基づいて、水分量を算出する。
処理装置50は、コンピュータである。例えば、処理装置50は、スマートフォン又はタブレット端末などの携帯型の端末であってもよい。あるいは、処理装置50は、ネットワークに接続されたサーバであってもよい。
処理装置50は、第2通信部51、操作表示部31及び算出部32を備える。実施の形態13では、操作表示部31及び算出部32は、実施の形態1及び7と同様であるため、詳細な説明を省略する。
第2通信部51は、測定装置1Mと通信する。具体的には、第2通信部51は、測定装置1Mの第1通信部33から生体情報を受信する。
第2通信部51は、所定の通信規格に準拠して測定装置1Mとの通信を行う回路を含む。所定の通信規格は、例えば、LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)を含む。
処理装置50は、第2通信部51を介して、測定装置1から生体情報を受信する。実施の形態13では、処理装置50は、周波数の情報を、第2通信部51を介して測定装置1Mから受信する。
処理装置50において、算出部32は、測定装置1Mから受信した生体情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。実施の形態13では、算出部32は、周波数の情報に基づいて水分量を算出する。算出された水分量の情報は、操作表示部31に送信される。操作表示部31は、算出された水分量の情報を表示する。
処理装置50は、処理装置50を構成する構成要素を統括的に制御する第2制御部を備える。第2制御部は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路を備える。例えば、第2制御部においては、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行する。実施の形態13では、第2制御部は、第2通信部51、操作表示部31及び算出部32を制御する。
図38は、本発明に係る実施の形態13の測定システム60の動作の一例を示すフローチャートである。図38に示すステップST41-ST43は、実施の形態1の図5に示すステップST1~ST3と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図38に示すように、ステップST41では、吸引部40によって生体を吸引する。
ステップST42では、生体センサ11によって生体情報を取得する。生体センサ11で取得された生体情報は、処理部12に送信される。処理部12は、生体情報を変換処理し、変換処理した情報を第1通信部33に送信する。
実施の形態13では、生体センサ11は静電容量センサである。生体センサ11は生体情報として静電容量の情報を取得する。また、生体センサ11は、静電容量の情報を処理部12に送信する。処理部12は、生体センサ11から静電容量の情報を受信し、周波数変換回路によって静電容量を周波数に変換する。また、処理部12は、生体センサ11から静電容量の情報を受信している間、変換処理を継続し、変換処理した情報を測定装置1Mが備える記憶部に記憶し続ける。処理部12は、記憶部に記憶された情報を第1通信部33に送信する。
ステップST43では、第1通信部33によって生体情報を出力する。
実施の形態13では、第1通信部33は、処理部12で変換処理された情報を処理装置50に送信する。
ステップST44では、処理装置50の第2通信部51によって、生体情報を受信する。具体的には、処理装置50は、第2通信部51を介して、測定装置1Mから生体情報を受信する。第2通信部51で受信された生体情報は、算出部32に送信される。
ステップST45では、算出部32によって、生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する。算出部32で算出された測定対象物の量の情報は、操作表示部31に送信される。
実施の形態13では、算出部32は、処理部12で変換処理された情報に基づいて、測定対象物の量を算出する。具体的には、算出部32は、周波数に基づいて水分量を算出する。
ステップST46では、操作表示部31によって、測定結果を表示する。操作表示部31は、算出部32から測定対象物の量の情報を受信し、表示する。
このように、ステップST41~ST46を実施することによって、測定システム60は、測定対象物の量を算出することができる。
[効果]
実施の形態13に係る測定システム60によれば、以下の効果を奏することができる。
測定システム60は、生体の測定部位に接触する接触面10aを有する測定装置1Mと、測定装置1Mと通信する処理装置50と、を備える。測定装置1Mは、生体センサ11、吸引部40及び第1通信部33を有する。生体センサ11は、接触面10aに配置され、生体情報を取得する検出面11aを有する。吸引部40は、接触面10aにおいて生体センサ11の検出面11aの周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔41から生体を吸引する。第1通信部33は、生体情報を処理装置50に送信する。処理装置50は、第2通信部51と、算出部32と、を有する。第2通信部51は、測定装置1Mの第1通信部33から生体情報を受信する。算出部32は、生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する。
このような構成により、実施の形態1と同様に、測定精度を向上させることができる。測定システム60によれば、吸引部40により生体を吸引することによって、生体センサ11の検出面11aに生体を接触しやすくなる。また、吸引部40の吸引力によって、生体センサ11の検出面11aと生体との接触を容易に維持することができる。
なお、実施の形態13では、処理装置50が操作表示部31を備える例について説明したが、これに限定されない。処理装置50において、操作表示部31は必須の構成ではない。例えば、操作表示部31は測定装置1Mに設けられていてもよい。あるいは、操作表示部31は別の外部機器に設けられていてもよい。操作表示部31に入力された入力情報は、第2通信部51を介して、測定装置1Mに送信されてもよい。
実施の形態13では、測定システム60は、水分を測定対象物としている例について説明したが、これに限定されない。測定システム60は、生体の測定対象物の量を測定できればよい。
実施の形態13では、測定システム60は、測定装置1Mを備える例について説明したが、これに限定されない。測定システム60は、実施の形態2~6の測定装置を備えていてもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の測定装置及び測定システムは、例えば、口腔内の水分量を測定する水分量測定装置などに適用できる。
1A,1AA,1AB,1AC,1AD,1B,1BA,1C,1CA,1D,1E,1F,1FA,1G,1GA,1H,1I,1J,1K,1KA,1L,1M 測定装置
2 筐体
3 カバーフィルム
3a 膜部
4 生体
5 外部装置
10 センサ部
10a 接触面
10b 段差部
10c 凹部
11 生体センサ
11a 検出面
12 処理部
13 圧力検知部
14 接触検知部
20 プローブ部
20a チューブ
30 把持部
30a 本体部
31 操作表示部
32 算出部
33 第1通信部
40 吸引部
41,41a,41b,41c,41d,41e,41f,41g,41h,41i 吸引孔
42 吸引経路
43 ポンプ
44 ポンプ制御部
45 排気孔
46,46a センサ吸引孔
47 フィルタ
50 処理装置
51 第2通信部
60 測定システム

Claims (18)

  1. 生体の口腔内の測定部位に接触する接触面を有する測定装置であって、
    前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
    前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
    を備える、
    測定装置。
  2. さらに、
    長手方向を有する筐体を備え、
    前記筐体は、
    前記長手方向の一端側に設けられるセンサ部と、
    前記長手方向の他端側に設けられる把持部と、
    を有し、
    前記生体センサは、前記センサ部に配置され、
    前記複数の吸引孔は、前記長手方向において前記生体センサを間に挟んで設けられる、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. さらに、
    長手方向を有する筐体を備え、
    前記筐体は、
    前記長手方向の一端側に設けられるセンサ部と、
    前記長手方向の他端側に設けられる把持部と、
    を有し、
    前記生体センサは、前記センサ部に配置され、
    前記複数の吸引孔は、前記長手方向と直交する短手方向において前記生体センサを間に挟んで設けられる、
    請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記吸引部は、前記生体センサの前記検出面に設けられた1つ又は複数のセンサ吸引孔から前記生体を吸引する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の測定装置。
  5. 前記生体センサの前記検出面は、多角形状を有し、
    前記複数の吸引孔は、前記検出面の角部に設けられる、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記複数の吸引孔は、前記生体センサを基準として対称に設けられている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. 前記吸引部は、
    気体を吸引するポンプと、
    前記1つ又は複数の吸引孔と前記ポンプとを接続する吸引経路と、
    前記1つ又は複数の吸引孔及び/又は前記吸引経路に配置され、液体と気体とを分離する1つ又は複数のフィルタと、
    を備える、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の測定装置。
  8. 前記1つ又は複数のフィルタは、疎水性透気膜である、
    請求項7に記載の測定装置。
  9. さらに、
    前記接触面から前記測定装置の外側に向かって突出し、前記生体センサ及び前記1つ又は複数の吸引孔の周囲に設けられる段差部を備える、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の測定装置。
  10. さらに、
    前記生体センサで取得された前記生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部を備える、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の測定装置。
  11. 前記測定対象物の量は、水分量である、
    請求項10に記載の測定装置。
  12. さらに、
    前記吸引部によって前記生体を吸引する吸引圧力を検知する圧力検知部と、
    前記圧力検知部で検知された前記吸引圧力に基づいて測定開始のトリガ情報を出力する処理部と、
    を備える、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の測定装置。
  13. 前記処理部は、前記吸引圧力が10kPa以上40kPa以下であるとき、前記測定開始のトリガ情報を出力する、
    請求項12に記載の測定装置。
  14. 前記生体センサは、静電容量を検出する静電容量センサであり、
    前記処理部は、前記静電容量センサで検出された静電容量を周波数に変換する
    る、
    請求項12又は13に記載の測定装置。
  15. さらに、
    前記生体センサと前記生体との接触情報を検知する接触検知部を備え、
    前記吸引部は、前記接触検知部で検知された接触情報に基づいて吸引を開始する、
    請求項1~14のいずれか一項に記載の測定装置。
  16. さらに、
    前記生体センサ及び前記1つ又は複数の吸引孔を覆うカバーフィルムを備え、
    前記カバーフィルムは、液体と気体とを分離する膜部を有する、
    請求項1~15のいずれか一項に記載の測定装置。
  17. 前記吸引部は、気体を吸引するポンプを備え、
    前記ポンプは、前記把持部に配置される、
    請求項3に記載の測定装置。
  18. 生体の口腔内の測定部位に接触する接触面を有する測定装置と、
    前記測定装置と通信する処理装置と、
    を備え、
    前記測定装置は、
    前記接触面に配置され、生体情報を取得する検出面を有する生体センサと、
    前記接触面において前記生体センサの前記検出面の周囲に設けられた1つ又は複数の吸引孔から前記生体を吸引する吸引部と、
    前記生体情報を前記処理装置に送信する第1通信部と、
    を有し、
    前記処理装置は、
    前記測定装置の前記第1通信部から前記生体情報を受信する第2通信部と、
    前記生体情報に基づいて測定対象物の量を算出する算出部と、
    を有する、
    測定システム。
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