JPWO2021095743A1 - ロボットハンド、ロボット、及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

複数の器具を操作することのできる多用途のロボットハンドを提供する。ロボットハンド100は、右側に配置される指部110であり、前側に延びる爪部112と、左側に向く押圧面113aが設けられた爪部113と、を有する指部110と、左側に配置される指部120であり、爪部112に対向して前側に延びる爪部122と、押圧面113aの少なくとも一部に対向する空間を爪部122との間に含んで爪部122から離間する爪部123と、を有する指部120と、を備える。指部110の爪部112と指部120の爪部122とによりシャーレを把持する把持部を構成し、指部120の爪部122及び爪部123によりピペットを支持し、さらに指部110の爪部113によりピペットのボタンを押して、ピペットを操作する操作部を構成することで、少なくとも2つの用途のロボットハンド100を実現する。

Description

本発明は、開閉及び回転可能なアームの先端に取り付けられるロボットハンド、該ロボットハンドがアームの先端に取り付けられたロボット、及び該ロボットの制御方法に関する。
製造工場、食品工場等の工場における作業を自動化するために、産業用ロボットが導入されている。産業用ロボットは、その多関節アームの先端に取り付けられるハンド(ロボットハンドとも呼ぶ)を用いてワークを把持する。ここで、様々な形状、大きさのワークを把持するよう、多種のロボットハンドが考案されている(例えば、特許文献1参照)。産業用ロボットは、通常、同種のワークを把持して同一の動作を繰り返し行うため、用途に応じて構成されたロボットハンドが各ロボットに使用される。
特許文献1 特開2015−214003号公報
しかしながら、例えば食品中の微生物を検査する食品衛生検査では、シャーレを搬送する、ピペットを操作する、試験管又はコンラージ棒を把持するというように、多種の器具を把持して多種の操作を繰り返し行う。ここで、用途に応じて構成されたロボットハンドがそれぞれ取り付けられた複数のロボットを投入するのは現実的ではない。1又は少数のロボットを投入する場合、操作ごとにロボットハンドを取り換える必要が生じる。検査を行う限られたエリア内にハンドチェンジャ用のエリアを設けなければならない、微生物検査では微生物が死滅する前に検査を終了するよう作業時間が制限されることから、これも現実的ではない。そこで、複数の器具を操作することのできる多用途のロボットハンドが要求される。
本発明の第1の態様においては、開閉及び回転可能なアームの先端に取り付けられるロボットハンドであって、アームの先端が開閉する第1軸方向の一側に配置される第1指部であり、第1軸方向に交差する第2軸方向に延びる第1爪部と、第1軸方向の他側に向く押圧面が設けられた第2爪部と、を有する前記第1指部と、第1軸方向の他側に配置される第2指部であり、第1軸方向に関して第1爪部に対向して第2軸方向に延びる第3爪部と、第1軸方向に関して押圧面の少なくとも一部に対向する空間を第3爪部との間に含んで第3爪部から離間する第4爪部と、を有する第2指部と、を備えるロボットハンドが提供される。
本発明の第2の態様においては、第1の形態のロボットハンドがアームの先端に取り付けられたロボットが提供される。
本発明の第3の態様においては、第2の態様のロボットの制御方法であって、ロボットが、ロボットハンドの第1指部の第1爪部と第2指部の爪部とによりシャーレを把持する段階と、ロボットが、ロボットハンドの第1指部の第2爪部と第2指部の第3爪部及び第4爪部とによりピペットを操作する段階と、を含む制御方法が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係るロボットハンドの構成を示す。 変形例に係る爪部の構成を示す。 ロボットハンドによりシャーレを把持している状態を示す。 ロボットハンドによりピペットを操作している状態を示す。 ロボットハンドにより試験管を把持している状態を示す。 ロボットハンドによりコンラージ棒を把持している状態を示す。 食品衛生検査のための第1検査エリアの配置を示す。 ボルテックスミキサの構成を示す。 ロボットハンドが取り付けられたロボットによる塗抹動作のフローを示す。 ロボットハンドが取り付けられたロボットによる希釈及び塗抹動作のフローを示す。 ロボットハンドが取り付けられたロボットによる希釈及び混釈動作のフローを示す。 食品衛生検査のための第2検査エリアの配置を示す。 ロボットハンドがそれぞれ取り付けられた2台のロボットによる希釈及び塗抹動作のフローを示す。 変形例に係るロボットハンドの構成を示す。 食品衛生検査のための第3検査エリアの配置を示す。 本実施形態に係るロボットハンド及び変形例に係るロボットハンドがそれぞれ取り付けられた2台のロボットによる希釈及び混釈動作のフローを示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るロボットハンド100の構成を示す。ロボットハンド100は、一例として食品衛生検査における塗抹動作用ロボットハンドとして利用可能である。ロボットハンド100は、ロボット90の多関節アーム(単に、アームと呼ぶ)91の先端91aに着脱可能に取り付けられる。ここで、アーム91の先端91aは、X軸方向に開閉可能であるとともにXY面内で回転可能であるとする。なお、X軸方向の一側(+X側)を右、他側(−X側)を左、Y軸方向の一側(+Y側)を上、他側(−Y側)を下、Z軸方向の一側(+Z側)を前、他側(−Z側)を後とも呼ぶ。ロボットハンド100は、指部110,120を備える。
なお、ロボット90は、先端91aが開閉及び回転可能なアーム91を有し、任意のコンピュータ装置により実装される制御装置(不図示)により制御される。制御装置は、処理装置及び通信装置を有する。処理装置は、制御プログラムを実行することにより、制御装置にアーム91の制御機能を発現させる。処理装置は、CPU又はGPU等により構成される。なお、制御プログラムは、例えば、ROM(不図示)に記憶され、それを処理装置が読み出してRAMに展開することで起動される。通信装置は、例えばロボット90と無線通信する手段である。通信装置により、制御装置からの制御信号をロボット90に送信することで、ロボット90を制御することができる。
指部110は、右側に配置されてロボットハンド100の右部分を構成する。指部110は、ベース111及び爪部112,113,114を含む。
ベース111は、爪部112,113,114を支持する板状部材である。本実施形態では、ベース111は、爪部112,113を右側に支持するとともに、爪部114を左側に支持する。ベース111は、右上を切り欠いて段部111aを形成することで軽量化されている。ベース111の上段側に、Z軸方向に貫通する3つの孔部111bがX軸方向に並んで形成されている。ベース111は、3つの孔部111bにそれぞれねじ等の固定具を挿入することにより、アーム91の先端91aの右側に固定される。なお、孔部111bの数は3つに限られるものではない。また、アーム91の先端91aに設けられた柱状突起物が孔部111bの一つに挿入され、他の孔部111bの一つに固定具を挿入することにより、アーム91にベース111が固定されるようにしてもよい。
爪部112は、ベース111の右下角から前方に延びる板状部材である。爪部112は、X軸方向に幅を有し、先端左面には左側に向いて形成された凹部112aが形成されている。凹部112aの内面は、上面視において、シャーレ10の側面に等しい曲率を有する円弧をなしている。なお、凹部112aの内面上に、シャーレ10を安定に把持するための弾性部材を設けてもよい。弾性部材として、ラバー、プラスチック、ポリウレタンのような高分子弾性体を採用してよい。爪部112の厚さは、蓋により覆われないシャーレ10の下側部分の高さより小さい。
爪部113は、ベース111の右端から前方に延びる板状部材である。爪部113は、Y軸方向に幅を有し、先端左面には左側に向く円形状の押圧面113aが設けられている。本実施形態では、爪部113の先端左面上に円形状の凹部を形成し、その底面を押圧面113aとしている。なお、押圧面113a上に、ピペット20のボタン23を安定に支持するための先述の弾性部材を設けてもよい。
爪部114は、ベース111の左上端から上側に延びる棒状部材である。爪部114の先端は、Z軸方向に関して、基端114aより大きな幅を有し、左面上に弾性部材114bが設けられている。本実施形態では、爪部114の左側面の先端に段部を形成し、その段部上に弾性部材114bを設けることで、爪部114の左側面を面一に成形している。なお、爪部114の左側面上に、断部を設けることなく、弾性部材114bを設けてもよい。なお、弾性部材として、ラバー、プラスチック、ポリウレタンのような高分子弾性体を採用してよい。
本実施形態のロボットハンド100では、爪部112,113は、爪部112の右上面上に爪部113を立設して、一体成形されている。また、爪部112により把持するシャーレ10の大きさ及び爪部113により支持するピペット20の幅に従い、爪部113はZ軸方向に関して爪部112より短く形成されている。これにより、爪部112のY軸方向の剛性及び爪部113のX軸方向の剛性が得られるとともに、指部110が縮小化及び軽量化されている。
指部120は、左側に配置されてロボットハンド100の左部分を構成する。指部120は、ベース121及び爪部122,123,124を含む。
ベース121は、爪部122,123,124を支持する板状部材である。本実施形態では、ベース121は、爪部122,123を左側に支持するとともに、爪部124を右側に支持する。これにより、指部120の爪部122及び指部110の爪部112により、ベース111,121のそれぞれのX軸方向に関する幅の和より大きいサイズのシャーレ10を把持することができ、指部120の爪部122,123及び指部110の爪部113によりベース111,121の幅の和より長いピペット20を支持して操作することができ、指部120の爪部124及び指部110の爪部114により試験管30及びコンラージ棒40のように細い物を把持することが可能となる。
さらに、ベース121は、左上を切り欠いて段部121aを形成することで軽量化されている。ベース121の上段側に、Z軸方向に貫通する3つの孔部121bがX軸方向に並んで形成されている。ベース121は、3つの孔部121bにそれぞれねじ等の固定具を挿入することにより、アーム91の先端91aの左側に固定される。なお、孔部121bの数は3つに限られるものではない。また、アーム91の先端91aに設けられた柱状突起物が孔部121bの一つに挿入され、他の孔部121bの一つに固定具を挿入することにより、アーム91にベース121が固定されるようにしてもよい。
爪部122は、ベース121の左下角から前方に延びる板状部材である。爪部122は、X軸方向に幅を有し、先端右面には右側に向いて形成された凹部122a及び切欠き122bを有する。なお、爪部122の厚さは、蓋により覆われないシャーレ10の下側部分の高さより小さい。
凹部122aの内面は、上面視において、シャーレ10の側面に等しい曲率を有する円弧をなしている。なお、凹部122aの内面上に、シャーレ10を安定に把持するための弾性部材を設けてもよい。弾性部材として、ラバー、プラスチック、ポリウレタンのような高分子弾性体を採用してよい。爪部122は、指部110,120をX軸方向に並べた際に、爪部112に対向して配置される。従って、爪部112の凹部112aの内面をシャーレ10の右側面に当接し、爪部122の凹部122aの内面をシャーレ10の左側面に当接することで、シャーレ10を安定に把持することができる。
切欠き122bは、一例として上面視矩形状に形成されている。なお、切欠き122bは、ピペット20の片部22bの形状に応じて、これが係止されるよう任意の形状に形成してよい。
爪部123は、ベース121の段部121aから前方に延びる板状部材である。爪部123は、爪部122から上方に離間し、Y軸方向に関して爪部122との間に空間を形成する。爪部122,123間の空間は、指部110,120をX軸方向に並べた際に、爪部113の押圧面113aにX軸方向に対向する。これにより、指部120の爪部122,123の間の空間にピペット20をX軸方向に通して爪部122,123により支持し、指部110の爪部113の押圧面113aによりピペット20のボタン23を−X方向に押すことによりピペット20を操作して内容物を出すことができる。
さらに、爪部123は、X軸方向に幅を有し、先端右面には右側に向いて形成された切欠き123bを有する。切欠き123bは、一例として上面視矩形状に形成されている。これにより、ピペット20のフランジ22に設けられた2つの片部22bをそれぞれ切欠き122b,123b内に係止することにより、ピペット20をZ軸方向に関して位置決めすることができる。なお、切欠き123bは、ピペット20の片部22bの形状に応じて、これが係止されるよう任意の形状に形成してよい。また、ピペット20の片部22bが1つのみ設けられている場合には、切欠き122b,123bの一方のみが爪部122又は123に形成されていてもよい。
また、爪部122により把持するシャーレ10の大きさ及び爪部122,123により支持するピペット20の幅に従い、爪部123はZ軸方向に関して爪部122より短く形成されている。これにより、指部120が縮小化及び軽量化されている。
爪部124は、ベース121の右上端から上側に延びる棒状部材である。爪部124の先端は、Z軸方向に関して、基端124aより大きな幅を有し、右面上に弾性部材124bが設けられている。本実施形態では、爪部124の右側面の先端に段部を形成し、その段部上に弾性部材124bを設けることで、爪部114の右側面を面一に成形している。なお、爪部124の右面上に、断部を設けることなく、弾性部材124bを設けてもよい。爪部114,124の弾性部材114b,124bにより、試験管30及びコンラージ棒40のような細い部材を任意の方向に向けて安定に挟持することができる。なお、弾性部材として、ラバー、プラスチック、ポリウレタンのような高分子弾性体を採用してよい。
爪部124は、指部110,120をX軸方向に並べた際に、爪部114に対向して配置される。そして、爪部114,124の基端114a,124aは、Y軸方向に延び、その長さは試験管30の頭部の長さと同程度又は大きいとする。これにより、指部110の爪部114及び指部120の爪部124を、Y軸方向を向いて立ち、X軸又はY軸方向に並ぶ複数の試験管30の間に上方から挿入して、それらのうちの1つの頭部を挟持して、取り上げることができる。また、爪部114,124の先端がZ軸方向に関して基端124aより大きな幅を有することで、爪部114,124により、細いコンラージ棒40をZ軸方向に向けて安定に挟持することができる。
指部110,120は、アルミニウム、アルミニウム合金等の軽い金属或いは金属合金より形成される。これにより、食品衛生検査後のオートクレーブ滅菌による加熱処理を行なうことが可能となる。なお、指部110,120は、金属に限らず、耐熱性の高い樹脂により形成されるものでもよい。例えば、指部110,120が、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF/PPSU)又はポリエーテルイミド樹脂(例えばULTEM(登録商標)1010)等により形成される場合には、オートクレーブ滅菌による加熱処理が可能である。
図2に爪部114,124の変形構成を示す。爪部114は、弾性部材114bに代えて、左面上に、Y軸方向に延びて形成された溝部114c及びZ軸方向に延びて形成された溝部114dを有する。爪部124は、弾性部材124bに代えて、右面上に、Y軸方向に延びて形成された溝部124c及びZ軸方向に延びて形成された溝部124dを有する。溝部114c,124cの内面は、上面視において、試験管30の胴部側面に等しい曲率を有する円弧をなしている。溝部114d,124dの内面は、正面視において、コンラージ棒40の基端側面に等しい曲率を有する円弧をなしている。爪部114の溝部114c及び爪部124の溝部124cそれぞれの内面を試験管30の胴部側面に当接して挟持することで、試験管30をY軸方向に向けて安定に支持することができる。また、爪部114の溝部114d及び爪部124の溝部124dそれぞれの内面をコンラージ棒40の基端側面を当接して挟持することで、コンラージ棒40を安定に支持することができる。なお、溝部114d,124dは、Z軸方向に延ばして形成するに限らず、溝部114c,124cに重ならない方向、すなわちYZ面内でY軸方向に交差する任意の方向に延ばして形成してもよい。
ロボットハンド100が取り付けられたアーム91により、食品衛生検査において使用される器具、例えば、シャーレ10、ピペット20、試験管30、及びコンラージ棒40を把持する原理について説明する。なお、指部110,120は、それぞれ、アーム91の先端91aの右側及び左側にX軸方向に開閉可能に固定されているとする。アーム91の先端91aはXY面内で回転する。なお、XYZ座標系は、ロボットハンド100に対して固定座標系とする。
図3に、ロボットハンド100によりシャーレ10を把持している状態を示す。ロボット(不図示)は、爪部112,122をZ軸方向に延ばし且つX軸方向に対向させた状態において、アーム91の先端91aを開いて指部110,120を左右に開く。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、正面視において、シャーレ10の右側に爪部112及び左側に爪部122を配する。次いで、ロボットは、アーム91の先端を閉じて指部110,120を閉じる。爪部112の凹部112aの内面をシャーレ10の右側面に当接し、爪部122の凹部122aの内面をシャーレ10の左側面に当接することで、図3に示すように、シャーレ10を安定に把持する。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、シャーレ10を搬送する。搬送後、ロボットは、アーム91の先端91aを開いて指部110,120を左右に開き、シャーレ10を解放する。最後に、ロボットは、アーム91を退避する。
図4に、ロボットハンド100によりピペット20を操作している状態を示す。なお、ピペット20は、本体21及びボタン23を有する。本体21の下側にフランジ22が取り付けられ、フランジ22の下面に下方に突出する2つの片部22b(図面奥の一方は不図示)が形成されている。ピペット20は、ピペット支持台上に直立支持されているものとする。また、ピペット20の先端に取り付けられるチップ24もチップ支持台上に直立支持されているものとする。また、液体状の検査物の入った試験管30も試験管立てに直立支持されているものとする。
ロボット(不図示)は、爪部113及び122,123をZ軸方向に延ばし且つX軸方向に対向させた状態において、アーム91の先端91aを開いて指部110,120を左右に開き且つ先端91aを90度回転する。それにより、空間固定系において、爪部113が上方、爪部122,123が下方に配される。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、本体21をフランジ22の下方において爪部122,123の間に挿入し、フランジ22の2つの片部22bをそれぞれ爪部122,123の切欠き122b,123bに係止する。次いで、ロボットは、先端91aを閉じて指部120を指部110に向けて駆動して、ボタン23の上部を爪部113の押圧面113aに当接する。これにより、図4に示すように、ロボットハンド100によりピペット20が支持される。
ロボット(不図示)は、アーム91を駆動して、ピペット20をチップ24上に搬送し、本体21の先端を空間固定系で下方に駆動して本体21の先端にチップ24を取り付ける。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、ピペット20を取り上げ、チップ24の先端を試験管30内に挿入し、先端91aを開いて指部110,120を広げる。それにより、ボタン23が付勢されて本体21から繰り出され、試験管30内の検査物がチップ内に吸い上げられる。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、ピペット20をシャーレ10上に搬送し、先端91aを閉じて指部110,120を閉じ、爪部113によりボタン23を押下することで、検査物をシャーレ10内の寒天培地上に滴下する。最後に、ロボットは、アーム91を駆動して、ピペット20をチップ捨て場に搬送してチップ24を捨て、ピペット20をピペット支持台に戻し、直立させる。
図5に、ロボットハンド100により試験管30を把持している状態を示す。なお、試験管30は、試験管立てに直立支持されているものとする。ロボット(不図示)は、爪部114,124をY軸方向に延ばし且つX軸方向に対向させた状態において、アーム91の先端91aを開いて指部110,120を左右に開き且つ先端91aを180度回転する。それにより、空間固定系において、爪部114,124が下方を向く。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、図5に示すように、指部110の爪部114及び指部120の爪部124を、試験管立てに支持された複数の試験管の間に上方から挿入して、それらのうちの1つの試験管30の頭部を挟持する。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、試験管30をボルテックスミキサ上に搬送して、これを用いて試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する。最後に、ロボットは、アーム91を駆動して、試験管30を試験管立てに戻す。
図6に、ロボットハンド100によりコンラージ棒40を把持している状態を示す。なお、コンラージ棒40は、コンラージ棒支持台により基端を上方に向けて支持されているものとする。ロボット(不図示)は、爪部114,124をY軸方向に延ばし且つX軸方向に対向させた状態において、アーム91の先端91aを開いて指部110,120を左右に開き且つアーム91を90度旋回する。それにより、空間固定系において、爪部114,124が水平方向に向く。次いで、ロボットは、アーム91を駆動して、コンラージ棒40の基端の一側に爪部114及び他側に爪部124を配する。次いで、ロボットは、アーム91の先端を閉じて指部110,120を閉じる。それにより、図6に示すように、コンラージ棒40が、爪部114,124の間に安定に挟持される。
ロボットは、アーム91を駆動して、コンラージ棒40を、寒天培地上に検査物が滴下されたシャーレ10上に搬送し、コンラージ棒40の先端を寒天培地上面に当接する。ここで、シャーレ10が載置された回転台を回転させることで、検査物が培地上に塗抹される。最後に、ロボットは、アーム91を駆動して、コンラージ棒40を、コンラージ棒捨て場に搬送してこれを捨てる。
図7に、ロボットハンド100が取り付けられたロボット90による食品衛生検査のための第1検査エリア300の配置を示す。第1検査エリア300には、直径約80cmの円形エリアであり、その中心にロボット90、その周囲に塗抹又は混釈前のシャーレ10が置かれるシャーレ置場310、ボルテックスミキサ320、複数の試験管30を支持する試験管立て330、回転台340、シャーレ10の蓋を置くための蓋置場341、ピペット20が支持されたピペット支持台350、チップ24が支持されたチップ支持台360、チップ24を捨てるチップ捨て場361、コンラージ棒40が支持されたコンラージ棒支持台370、コンラージ棒40を捨てるコンラージ棒捨て場371、及び塗抹又は混釈後のシャーレ10が置かれるシャーレ置場380が配置されている。ロボット90のアーム91の先端91aにはロボットハンド100が取り付けられている。なお、ロボット90及び回転台340は、シャーレ処理システムを構成し、任意のコンピュータ装置により実装される制御装置(不図示)により制御される。
図8に、ボルテックスミキサ320の構成を示す。ボルテックスミキサ320は、本体321、旋回椀321a、及び支持筒322を含む。本体321は、旋回椀321aを旋回する電動機(不図示)を有する。旋回椀321aは、本体321の上面上に配置されたゴム製の円板である。支持筒322は、旋回椀321a上に立設された筒状部材であり、その内側に試験管30を支持する。検査物を含む試験管30を支持筒322内に支持し、試験管30の底部を旋回椀321aに当接し、電動機をオンして旋回椀321aを旋回させることで、試験管30内の検査物を撹拌することができる。
図9に、ロボットハンド100が取り付けられたロボット90による塗抹動作のフローS100を示す。なお、シャーレ置場310には、寒天培地が設けられた複数のシャーレ10が配置されている。また、試験管立て330には、N通りの倍率に希釈された検査物を含むN本の試験管30が支持されている。ここでは、一例として、N本の試験管のそれぞれに10mlの検査物が予め用意されているものとする。
まず、ロボット90(シャーレ移動装置)は、シャーレ置場310(第1地点)に配置されているシャーレ10を把持し(図3参照)、これを回転台340(載置台)に搬送する(ステップS102)。次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋を外し、これを把持して蓋置場341に搬送する(ステップS104)。
次いで、ロボット90は、試験管立て330に支持されている試験管30のうちのi番目の試験管30を把持し(図5参照)、これをボルテックスミキサ320上に移動し(ステップS106)、これを用いて試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する(ステップS108)。なお、ボルテックスミキサ320上にi−1番目の試験管30が支持されている場合には、i番目の試験管30をボルテックスミキサ320上に移動するに先立って、i−1番目の試験管30を試験管立て330に戻す。
なお、ステップS106,S108において試験管30内の検査物を撹拌した後、その濃度を均一に保つためすぐに、次のステップに進んでシャーレ10に検査物を滴下するのが望ましいが、これに限らず、ステップS106,S108の後にステップS102,S104におけるシャーレの搬送を実行してもよい。
次いで、ロボット90は、ピペット支持台350に支持されたピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360に移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS110)。次いで、ロボット90(検査物滴下装置)は、ピペット20をボルテックスミキサ320に移動し、i番目の試験管30内の検査物を吸い上げ、ピペット20を回転台340に移動し、検査物をシャーレ10内の寒天培地上に滴下する(ステップS112)。次いで、ロボット90は、ピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS114)、ピペット20をピペット支持台350に戻す。
次いで、ロボット90(コンラージ棒移動装置)は、コンラージ棒支持台370に支持されたコンラージ棒40を把持し(図6参照、ステップS116)、これを回転台340上のシャーレ10上に移動し、コンラージ棒40の先端を寒天培地上面に当接する。ここで、回転台340を回転させることにより、コンラージ棒40により検査物が培地上に塗抹される(ステップS118)。次いで、ロボット90は、コンラージ棒40をコンラージ棒捨て場371に搬送してこれを捨てる(ステップS120)。
次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋置場341上の蓋を把持し、これを回転台340に搬送しシャーレ10に被せる(ステップS122)。最後に、ロボット90(シャーレ移動装置)は、回転台340上のシャーレ10を把持し、これをシャーレ置場380(第2地点)に搬送する(ステップS124)。
以上の工程を、1番目からN番目の試験管30内の検査物について繰り返すことで、N通りの倍率に希釈された検査物がそれぞれ塗抹されたN個のシャーレ10が用意される。なお、一種類の検査物についてN個のシャーレの用意が完了したら、次の種類の検査物の処理に移るようにしてもよい。また、検査物の種類及び倍率(Nの数)の設定はタッチパネル等の入出力手段を介して設定される。
なお、図9に示すフローS100は、単一のロボット90により実行されるものに限らず、複数のロボットにより実行されるものであってもよい。具体的には、複数のロボットが全体として、シャーレ10を移動させるシャーレ移動装置(シャーレ10をシャーレ置き場310から回転台340に移動する第1シャーレ移動装置及びシャーレ10を回転台340からシャーレ置き場380に移動させる第2シャーレ移動装置を含む)、シャーレの蓋を移動させる蓋移動装置(シャーレ本体から蓋を外す第1蓋移動装置及びシャーレ本体に蓋を被せる第2蓋移動装置を含む)、寒天培地に検査物を滴下する検査物滴下装置、及び検査物を寒天培地上で塗抹するためのコンラージ棒40を移動させるコンラージ棒移動装置として機能することで、図9に示すフローS100を実行してもよい。例えば、ロボットハンド100がそれぞれ取り付けられた2台のロボットを用い、S102,S104,S110〜S120の工程を一方のロボットが行い、S106,S108,S122,S124の工程を他方のロボットが行う構成を採用してもよい。
図10に、ロボットハンド100が取り付けられたロボット90による希釈及び塗抹動作のフローS200を示す。なお、シャーレ置場310には、寒天培地が設けられた複数のシャーレ10が配置されている。また、試験管立て330(試験管立て)には、検査物を含む1本の試験管30及び複数の試験管30(希釈液試験管)が支持されている。ここでは、一例として、1番目の試験管(1番目の検査物試験管)に10mlの検査物が予め用意されており、他の試験管に9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液が予め用意されているものとする。
まず、ロボット90(シャーレ移動装置)は、シャーレ置場310(第1地点)に配置されているシャーレ10を把持し(図3参照)、これを回転台340(載置台)に搬送する(ステップS202)。次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋を外し、これを把持して蓋置場341に搬送する(ステップS204)。
次いで、ロボット90は、試験管立て330に支持されている試験管30のうちの検査物の入ったi番目の試験管30を把持し(図5参照)、これをボルテックスミキサ320上に移動し(ステップS206)、これを用いて試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する(ステップS208)。なお、ボルテックスミキサ320上にi−1番目の試験管30が支持されている場合には、i番目の試験管30をボルテックスミキサ320上に移動するに先立って、i−1番目の試験管30を試験管立て330に戻す。
なお、ステップS206,S208において試験管30内の検査物を撹拌した後、その濃度を均一に保つためすぐに、次のステップに進んで検査物を希釈し、シャーレ10に検査物を滴下するのが望ましいが、これに限らず、ステップS206,S208の後にステップS202,S204におけるシャーレの搬送を実行してもよい。
次いで、ロボット90は、ピペット支持台350に支持されたピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360に移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS210)。次いで、ロボット90(ピペット移動装置)は、ピペット20をボルテックスミキサ320に移動し、i番目の試験管30(i番目の検査物試験管)内の検査物を吸い上げ、i+1番目の試験管30内に滴下してこれを希釈する(ステップS211)。具体的には、i番目の試験管から検査物を1ml(所定量b(bは実数))吸い上げて、これをi+1番目の試験管に保持された9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液に滴下する。これによりi+1番目の試験管(i+1番目の検査物試験管)には、i番目の試験管に保持された検査物より10倍希釈化された検査物が10ml保持されることになる。次いで、ロボット90(検査物滴下装置)は、i番目の試験管30内の検査物を再度吸い上げ、ピペット20を回転台340に移動して検査物をシャーレ10内の寒天培地上に滴下する(ステップS212)。次いで、ロボット90は、ピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS214)、ピペット20をピペット支持台350に戻す。
次いで、ロボット90(コンラージ棒移動装置)は、コンラージ棒支持台370に支持されたコンラージ棒40を把持し(図6参照、ステップS216)、これを回転台340上のシャーレ10上に移動し、コンラージ棒40の先端を寒天培地上面に当接する。ここで、回転台340を回転させることにより、コンラージ棒40により検査物が培地上に塗抹される(ステップS218)。次いで、ロボット90は、コンラージ棒40をコンラージ棒捨て場371に搬送してこれを捨てる(ステップS220)。
次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋置場341上の蓋を把持し、これを回転台340に搬送しシャーレ10に被せる(ステップS222)。最後に、ロボット90(シャーレ移動装置)は、回転台340上のシャーレ10を把持し、これをシャーレ置場380(第2地点)に搬送する(ステップS224)。
以上の工程を、N回繰り返すことで、N通りの倍率に希釈された検査物がそれぞれ塗抹されたN個のシャーレ10が用意される。なお、一種類の検査物についてN個のシャーレの用意が完了したら、次の種類の検査物の処理に移るようにしてもよい。また、検査物の種類及び倍率(Nの数)の設定はタッチパネル等の入出力手段を介して設定される。
図11に、ロボットハンド100が取り付けられたロボット90による希釈及び混釈動作のフローS300を示す。なお、シャーレ置場310には、複数の空のシャーレ10が配置されている。また、ピペット支持台350には、2本のピペット20が支持されている。また、試験管立て330(試験管立て)には、検査物を含む1本の試験管30(1番目の検査物試験管)及び複数の試験管30(希釈液試験管)が支持されている。ここでは、一例として、1番目の試験管に10mlの検査物が予め用意されており、他の試験管に9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液が予め用意されているものとする。
まず、ロボット90(シャーレ移動装置)は、シャーレ置場310(第1地点)に配置されている空のシャーレ10を把持し(図3参照)、これを回転台340(載置台)に搬送する(ステップS302)。次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋を外し、これを把持して蓋置場341に搬送する(ステップS304)。
次いで、ロボット90は、試験管立て330に支持されている試験管30のうちの検査物の入ったi番目の試験管30を把持し(図5参照)、これをボルテックスミキサ320上に移動し(ステップS306)、これを用いて試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する(ステップS308)。なお、ボルテックスミキサ320上にi−1番目の試験管30が支持されている場合には、i番目の試験管30をボルテックスミキサ320上に移動するに先立って、i−1番目の試験管30を試験管立て330に戻す。
なお、ステップS306,S308において試験管30内の検査物を撹拌した後、その濃度を均一に保つためすぐに次のステップに進んで検査物を希釈し、シャーレ10に検査物を滴下するのが望ましいが、これに限らず、ステップS306,S308の後にステップS302,S304におけるシャーレの搬送を実行してもよい。
次いで、ロボット90は、ピペット支持台350に支持された第1のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360に移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS310)。次いで、ロボット90(ピペット移動装置)は、第1のピペット20をボルテックスミキサ320に移動し、i番目の試験管30(i番目の検査物試験管)内の検査物を吸い上げ、i+1番目の試験管30内に滴下してこれを希釈する(ステップS311)。具体的には、i番目の試験管から検査物を1ml(所定量b(bは実数))吸い上げて、これをi+1番目の試験管に保持された9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液に滴下する。これによりi+1番目の試験管(i+1番目の検査物試験管)には、i番目の試験管に保持された検査物より10倍希釈化された検査物が10ml保持されることになる。次いで、ロボット90(検査物滴下装置)は、i番目の試験管30内の検査物を再度吸い上げ、ピペット20を回転台340に移動して検査物を空のシャーレ10内に滴下する(ステップS312)。次いで、ロボット90は、第1のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS314)、第1のピペット20をピペット支持台350に戻す。
なお、ステップS312において検査物を空のシャーレ10内に滴下した後、その検査物が乾燥等しないようすぐに次のステップに進んで培地を滴下するのが望ましいが、これに限らず、ステップS311,312を逆順に実行してもよい。
次いで、ロボット90は、ピペット支持台350に支持された第2のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360に移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS316)。次いで、ロボット90(培地滴下装置)は、第2のピペット20を用いて液体状の培地を吸い上げ、第2のピペット20を回転台340に移動して培地をシャーレ10内に滴下する(ステップS318)。次いで、ロボット90は、第2のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS320)、第2のピペット20をピペット支持台350に戻す。
次いで、ロボット90(蓋移動装置)は、蓋置場341上の蓋を把持し、これを回転台340に搬送しシャーレ10に被せる(ステップS321)。次いで、ロボット90(シャーレ移動装置)は、回転台340上の検査物及び培地を含むシャーレ10を把持し(図3参照)、これを搖動して検査物を混釈する(ステップS322)。混釈後、ロボット90(シャーレ移動装置)は、シャーレ10をシャーレ置場380(第2地点)に搬送する(ステップS324)。
以上の工程を、N回繰り返すことで、N通りの倍率に希釈された検査物がそれぞれ混釈されたN個のシャーレ10が用意される。なお、一種類の検査物についてN個のシャーレの用意が完了したら、次の種類の検査物の処理に移るようにしてもよい。また、検査物の種類及び倍率(Nの数)の設定はタッチパネル等の入出力手段を介して設定される。
図12に、ロボットハンド100がそれぞれ取り付けられた2台のロボット90a,90bによる食品衛生検査のための第2検査エリア300aの配置を示す。第2検査エリア300aは、例えば縦1m及び横2mの矩形エリアであり、左エリアの中央にロボット90a、右エリアの中央にロボット90bが配置されている。ロボット90a,90bのアーム91の先端91aにはロボットハンド100が取り付けられている。左エリア及び右エリアの境界上に、回転台340、シャーレ10の蓋を置くための蓋置場341、ボルテックスミキサ320、及びチップ24を捨てるチップ捨て場361が配置されている。左エリアのロボット90aの周囲に、塗抹後のシャーレ10が置かれるシャーレ置場380、複数の試験管30を支持する試験管立て330、チップ24が支持されたチップ支持台360a、第1のピペット20が支持されたピペット支持台350a、右エリアのロボット90bの周囲に、塗抹前のシャーレ10が置かれるシャーレ置場310、コンラージ棒40が支持されたコンラージ棒支持台370、コンラージ棒40を捨てるコンラージ棒捨て場371、チップ24が支持されたチップ支持台360b、及び第2のピペット20が支持されたピペット支持台350bが設けられている。なお、ロボット90a,90b及び回転台340は、シャーレ処理システム構成し、任意のコンピュータ装置により実装される制御装置(不図示)により制御される。
図13に、ロボットハンド100がそれぞれ取り付けられた2台のロボット90a,90bによる希釈及び塗抹動作のフローS400を示す。なお、シャーレ置場310には、寒天培地が設けられた複数のシャーレ10が配置されている。また、試験管立て330(試験管立て)には、検査物を含む1本の試験管30(1番目の検査物試験管)及び複数の試験管30(希釈液試験管)が支持されている。ここでは、一例として、1番目の試験管に10mlの検査物が予め用意されており、他の試験管に9mlの希釈液(所定量(N−1)b(Nは自然数))が予め用意されているものとする。
まず、ロボット90aは、試験管立て330に支持されている検査物を含むi番目の試験管30を把持し(図5参照)、これをボルテックスミキサ320上に移動し(ステップS402)、これを用いてi番目の試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する(ステップS404)。次いで、ロボット90aは、ピペット支持台350aに支持された第1のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360aに移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS406)。次いで、ロボット90a(ピペット移動装置)は、第1のピペット20をボルテックスミキサ320に移動してi番目の試験管30(i番目の検査物試験管)内の検査物を吸い上げ、第1のピペット20を試験管立て330に移動してi+1番目の試験管30内に検査物を滴下し、希釈する(ステップS408)。具体的には、i番目の試験管から検査物を1ml(所定量b(bは実数))吸い上げて、これをi+1番目の試験管に保持された9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液に滴下する。これによりi+1番目の試験管(i+1番目の検査物試験管)には、i番目の試験管に保持された検査物より10倍希釈化された検査物が10ml保持されることになる。次いで、ロボット90aは、第1のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップを捨て(ステップS410)、第1のピペット20をピペット支持台350aに戻す。このようにして、i+1番目の試験管30内に希釈された検査物が準備される。
これと並行して、ロボット90b(第1シャーレ移動装置)は、シャーレ置場310(第1地点)に配置されているシャーレ10を把持し(図3参照)、これを回転台340(載置台)に搬送する(ステップS422)。次いで、ロボット90b(第1蓋移動装置)は、蓋を把持してこれを蓋置場341に搬送する(ステップS424)。次いで、ロボット90bは、ピペット支持台350bに支持された第2のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360bに移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS426)。次いで、ロボット90b(検査物滴下装置)は、第2のピペット20をボルテックスミキサ320に移動し、i番目の試験管30内の検査物を吸い上げ、第2のピペット20を回転台340に移動し、検査物をシャーレ10内の寒天培地上に滴下する(ステップS428)。次いで、ロボット90bは、第2のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS430)、第2のピペット20をピペット支持台350bに戻す。
次いで、ロボット90aは、ボルテックスミキサ320上のi番目の試験管30を把持し、これを試験管立て330に戻す(ステップS412)。
これと並行して、ロボット90b(コンラージ棒移動装置)は、コンラージ棒支持台370に支持されたコンラージ棒40を把持し(図6参照、ステップS432)、これを回転台340上のシャーレ10上に移動し、コンラージ棒40の先端を寒天培地上面に当接する。ここで、回転台340を回転させることにより、コンラージ棒40により検査物が培地上に塗抹される(ステップS434)。次いで、ロボット90bは、コンラージ棒40をコンラージ棒捨て場371に搬送してこれを捨てる(ステップS436)。
ステップS434の終了後、ロボット90a(第2蓋移動装置)は、蓋置場341上の蓋を把持し、これを回転台340に搬送してシャーレ10に被せる(ステップS414)。最後に、ロボット90a(第2シャーレ移動装置)は、回転台340上のシャーレ10を把持し、これをシャーレ置場380(第2地点)に搬送する(ステップS416)。
ロボット90aは、検査物の希釈及び塗抹後のシャーレの搬送(ステップS402〜S416)をN回繰り返し、ロボット90bは、シャーレの搬送及び検査物の塗抹(ステップS422〜S436)をN回繰り返すことで、N通りの倍率に希釈された検査物がそれぞれ塗抹されたN個のシャーレ10が用意される。なお、一種類の検査物についてN個のシャーレの用意が完了したら、次の種類の検査物の処理に移るようにしてもよい。検査物の種類及び倍率(Nの数)の設定はタッチパネル等の入出力手段を介して設定される。
本実施形態に係るロボットハンド100によれば、アーム91の先端91aが開閉するX軸方向の一側に配置される指部110であり、Z軸方向に延びる爪部112と、X軸方向の他側に向く押圧面113aが設けられた爪部113と、を有する指部110と、X軸方向の他側に配置される指部120であり、X軸方向に関して爪部112に対向してZ軸方向に延びる爪部122と、X軸方向に関して押圧面113aの少なくとも一部に対向する空間を爪部122との間に含んで爪部122から離間する爪部123と、を有する指部120と、を備える。これによれば、爪部112及び爪部122により、X軸及びZ軸方向に拡がりを有するシャーレ10を把持することができるとともに、爪部122と爪部122から離間する爪部123との間の空間にピペット20をX軸方向に通して爪部122,123により支持し、指部110,120を閉じることにより、爪部122,123との間の空間に対向する爪部113の押圧面113aによりピペット20のボタン23をX軸方向に押し、ピペットを操作して検査物を出すことができる。
つまり、指部110の爪部112と指部120の爪部122とによりシャーレ10を把持する把持部を構成し、指部120の爪部122及び爪部123によりピペット20を支持し、さらに指部110の爪部113によりピペット20のボタン23を押して、ピペット20を操作する操作部を構成することで、少なくとも2つの用途のロボットハンド100を実現する。これにより、ハンドの交換が不要となり処理時間が短縮され、また、把持部及び操作部で爪部113を共用することでロボットハンド100の縮小化及び軽量化がなされている。
また、本実施形態に係るロボットハンド100がアーム91の先端91aに取り付けられたロボットが提供される。
図14に、変形例に係るロボットハンド200の構成を示す。ロボットハンド200は、一例として食品衛生検査における混釈動作用ロボットハンドとして利用可能である。ロボットハンド200は、ロボット(不図示)のアーム91の先端91aに着脱可能に取り付けられる。ロボットハンド200は、指部210,220を備える。
指部210は、右側に配置されてロボットハンド200の右部分を構成する。指部210は、ベース211及び爪部212,213を含む。
ベース211は、爪部212,213を支持する板状部材である。本実施形態では、ベース211は、爪部212,213を右側に支持する。ベース211は、右上を切り欠いて段部211aを形成することで軽量化されている。ベース211の上段側に、Z軸方向に貫通する3つの孔部211bがX軸方向に並んで形成されている。ベース211は、3つの孔部211bにそれぞれねじ等の固定具を挿入することにより、アーム91の先端91aの右側に固定される。なお、孔部211bの数は3つに限られるものではない。また、アーム91の先端91aに設けられた柱状突起物が孔部211bの一つに挿入され、他の孔部211bの一つに固定具を挿入することにより、アーム91にベース211が固定されるようにしてもよい。
爪部212,213は、爪部112,113と同様に構成される。
指部220は、左側に配置されてロボットハンド200の左部分を構成する。指部220は、ベース221及び爪部222,223を含む。
ベース221は、爪部222,223を支持する板状部材である。本実施形態では、ベース221は、爪部222,223を左側に支持する。ベース221は、左上を切り欠いて段部221aを形成することで軽量化されている。ベース221の上段側に、Z軸方向に貫通する3つの孔部221bがX軸方向に並んで形成されている。ベース221は、3つの孔部221bにそれぞれねじ等の固定具を挿入することにより、アーム91の先端91aの左側に固定される。なお、孔部221bの数は3つに限られるものではない。また、アーム91の先端91aに設けられた柱状突起物が孔部221bの一つに挿入され、他の孔部221bの一つに固定具を挿入することにより、アーム91にベース221が固定されるようにしてもよい。
爪部222,223は、爪部122,123と同様に構成される。
指部210,220は、アルミニウム、アルミニウム合金等の軽い金属或いは金属合金より形成される。これにより、食品衛生検査後のオートクレーブ滅菌による加熱処理を行なうことが可能となる。なお、指部110,120は、金属に限らず、耐熱性の高い樹脂により形成されるものでもよい。例えば、指部110,120が、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF/PPSU)又はポリエーテルイミド樹脂(例えばULTEM(登録商標)1010)等により形成される場合には、オートクレーブ滅菌による加熱処理が可能である。
図15に、ロボットハンド100,200がそれぞれ取り付けられた2台のロボット90a,90bによる食品衛生検査のための第3検査エリア300bの配置を示す。第3検査エリア300bは、例えば縦1m及び横2mの矩形エリアであり、左エリアの中央にロボット90a、右エリアの中央にロボット90bが配置されている。ロボット90a,90bのアーム91の先端91aにはそれぞれロボットハンド100,200が取り付けられている。左エリア及び右エリアの境界上に、回転台340、シャーレ10の蓋を置くための蓋置場341、ボルテックスミキサ320、及びチップ24を捨てるチップ捨て場361が配置されている。左エリアのロボット90aの周囲に、混釈後のシャーレ10が置かれるシャーレ置場380、複数の試験管30を支持する試験管立て330、チップ24が支持されたチップ支持台360a、第1のピペット20が支持されたピペット支持台350a、右エリアのロボット90bの周囲に、空のシャーレ10が置かれるシャーレ置場310、液体状の培地を含むシャーレ10を保持して、培地の温度を一定に維持する恒温槽390、チップ24が支持されたチップ支持台360b、及び第2のピペット20が支持されたピペット支持台350bが配置されている。なお、ロボット90a,90b及び回転台340は、シャーレ処理システムを構成し、任意のコンピュータ装置により実装される制御装置(不図示)により制御される。
図16に、ロボットハンド100,200がそれぞれ取り付けられた2台のロボット90a,90bによる希釈及び混釈動作のフローを示す。なお、シャーレ置場310には、複数の空のシャーレ10が配置されている。また、試験管立て330(試験管立て)には、検査物を含む1本の試験管30(1番目の検査物試験管)及び複数の試験管30(希釈液試験管)が支持されている。ここでは、一例として、1番目の試験管に10mlの検査物が予め用意されており、他の試験管に9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液が予め用意されているものとする。なお、恒温槽390には、液体状の培地が含まれたシャーレ10が配置され、その温度が一定に維持されている。
まず、ロボット90aは、試験管立て330に支持されている検査物を含むi番目の試験管30を把持し(図5参照)、これをボルテックスミキサ320上に移動し(ステップS502)、これを用いてi番目の試験管30の底部を高速旋回して検査物を撹拌する(ステップS504)。
これと並行して、ロボット90b(第1シャーレ移動装置)は、シャーレ置場310(第1地点)に配置されている空のシャーレ10を把持し(図3参照)、これを回転台340(載置台)に搬送する(ステップS522)。次いで、ロボット90b(蓋移動装置)は、蓋を把持してこれを蓋置場341に搬送する(ステップS524)。
次いで、ロボット90aは、ピペット支持台350aに支持された第1のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360aに移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS506)。次いで、ロボット90a(検査物滴下装置)は、第1のピペット20をボルテックスミキサ320に移動し、i番目の試験管30内の検査物を吸い上げ、第1のピペット20を回転台340に移動し、検査物をシャーレ10内に滴下する(ステップS508)。次いで、ロボット90a(ピペット移動装置)は、第1のピペット20をボルテックスミキサ320に移動してi番目の試験管30(i番目の検査物試験管)内の検査物を再度吸い上げ、第1のピペット20を試験管立て330に移動してi+1番目の試験管30内に検査物を滴下し、希釈する(ステップS510)。具体的には、i番目の試験管から検査物を1ml(所定量b(bは実数))吸い上げて、これをi+1番目の試験管に保持された9ml(所定量(N−1)b(Nは自然数))の希釈液に滴下する。これによりi+1番目の試験管(i+1番目の検査物試験管)には、i番目の試験管に保持された検査物より10倍希釈化された検査物が10ml保持されることになる。次いで、ロボット90aは、第1のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップを捨て(ステップS512)、第1のピペット20をピペット支持台350aに戻す。このようにして、i+1番目の試験管30内に希釈された検査物が準備される。
これと並行して、ロボット90bは、ピペット支持台350bに支持された第2のピペット20を支持し(図4参照)、これをチップ支持台360bに移動して本体21の先端にチップ24を取り付ける(ステップS526)。次いで、ロボット90b(培地滴下装置)は、第2のピペット20を用いて恒温槽390上のシャーレ10から液体状の培地を吸い上げ、第2のピペット20を回転台340に移動し、ステップS508以後に培地をシャーレ10内に滴下する(ステップS528)。次いで、ロボット90bは、第2のピペット20をチップ捨て場361に移動してチップ24を捨て(ステップS530)、第2のピペット20をピペット支持台350bに戻す。
次いで、ロボット90aは、ボルテックスミキサ320上のi番目の試験管30を把持し、これを試験管立て330に戻す(ステップS514)。
これと並行して、ロボット90b(蓋移動装置)は、蓋置場341上の蓋を把持し、これを回転台340に搬送してシャーレ10に被せる。次いで、ロボット90b(第3シャーレ移動装置)は、回転台340上のシャーレ10を把持し、前後左右に搖動して検査物を混釈して回転台340上に戻す。
この後に、ロボット90a(第2シャーレ移動装置)は、回転台340上のシャーレ10を把持し、これをシャーレ置場380(第2地点)に搬送する。
ロボット90aは、検査物の希釈及び混釈後のシャーレの搬送(ステップS502〜S516)をN回繰り返し、ロボット90bは、シャーレの搬送及び検査物の混釈(ステップS522〜S534)をN回繰り返すことで、N通りの倍率に希釈された検査物がそれぞれ塗抹されたN個のシャーレ10が用意される。なお、一種類の検査物についてN個のシャーレの用意が完了したら、次の種類の検査物の処理に移るようにしてもよい。検査物の種類及び倍率(Nの数)の設定はタッチパネル等の入出力手段を介して設定される。
変形例に係るロボットハンド200によれば、爪部212,222により、X軸方向に関するベース211,221の幅の和より大きいサイズのシャーレ10を把持し、爪部222,223及び爪部223によりベース211,221の幅の和より長いピペット20を操作する、混釈用ロボットハンドが構成される。
なお、指部210は、爪部114をベース211の上端左側に着脱可能に支持し、指部220は、爪部124をベース221の上端右側に着脱可能に支持するよう構成してもよい。混釈用のロボットハンド200に爪部114,124を取り付けることで、これらにより試験管30及びコンラージ棒40のように細いものを把持し得る、塗抹用のロボットハンド100が構成される。
なお、本実施形態では、ロボット90,90a,90bを用いた処理を説明したが、ロボットの構成はこれらに限定されるものではない。単一又は複数のロボットが全体として、シャーレ10を移動させるシャーレ移動装置、シャーレ10の蓋を移動させる蓋移動装置、培地上に検査物を滴下する検査物滴下装置、検査物を前記培地上で塗抹するためのコンラージ棒40を移動させるコンラージ棒移動装置、シャーレ10を把持し所定時間揺動させる揺動装置(第3シャーレ移動装置)、ピペットを移動して試験管から検査物又は希釈液を取得するピペット移動装置として機能するものであれば、任意の構成のロボットで上記処理を実現することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10…シャーレ、20…ピペット(第1のピペット、第2のピペット)、21…本体、22…フランジ、22b…片部、23…ボタン、24…チップ、30…試験管、40…コンラージ棒、90,90a,90b…ロボット、91…アーム、91a…先端、100…ロボットハンド、110,120…指部、111,121…ベース、111a,121a…段部、111b,121b…孔部、112,113,114,122,123,124…爪部、112a,122a…凹部、113a…押圧面、114a,124a…基端、114b,124b…弾性部材、114c,114d,124c,124d…溝部、122b,123b…切欠き、200…ロボットハンド、210,220…指部、211,221…ベース、211a,221a…段部、211b,221b…孔部、212,213,222,223…爪部、300a,300b,300c…第1〜第3検査エリア、310…シャーレ置場、320…ボルテックスミキサ、321…本体、321a…旋回椀、322…支持筒、330…試験管立て、340…回転台、341…蓋置場、350,350a,350b…ピペット支持台、360,360a,360b…チップ支持台、361…チップ捨て場、370…コンラージ棒支持台、371…コンラージ棒捨て場、380…シャーレ置場、390…恒温槽。

Claims (25)

  1. 開閉及び回転可能なアームの先端に取り付けられるロボットハンドであって、
    前記アームの先端が開閉する第1軸方向の一側に配置される第1指部であり、前記第1軸方向に交差する第2軸方向に延びる第1爪部と、前記第1軸方向の他側に向く押圧面が設けられた第2爪部と、を有する前記第1指部と、
    前記第1軸方向の他側に配置される第2指部であり、前記第1軸方向に関して前記第1爪部に対向して前記第2軸方向に延びる第3爪部と、前記第1軸方向に関して前記押圧面の少なくとも一部に対向する空間を前記第3爪部との間に含んで前記第3爪部から離間する第4爪部と、を有する前記第2指部と、
    を備えるロボットハンド。
  2. 前記第1爪部は、前記第1軸方向の他側に向いて形成された第1凹部を有し、
    前記第3爪部は、前記第1軸方向に一側に向いて形成された第2凹部を有する、
    請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記第3爪部及び前記第4爪部の少なくとも一方は、前記第1軸方向の一側に向いて形成された切欠きを有する、請求項1又は2に記載のロボットハンド。
  4. 前記第1爪部及び前記第2爪部は、一体成形されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  5. 前記第1指部は、前記第1軸方向及び前記第2軸方向のそれぞれに交差する第3軸方向に延びる第5爪部を有し、
    前記第2指部は、前記第3軸方向に延びる第6爪部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  6. 前記第5爪部及び前記第6爪部の少なくとも一方は、前記第5爪部及び前記第6爪部の他方と対向する一面上に前記第3軸方向に延びて形成された第1溝部を有する、請求項5に記載のロボットハンド。
  7. 前記第5爪部及び前記第6爪部の少なくとも一方は、前記第5爪部及び前記第6爪部の他方と対向する一面上に前記第2軸方向に延びて形成された第2溝部を有する、請求項6に記載のロボットハンド。
  8. 前記第5爪部及び前記第6爪部の少なくとも一方は、前記第5爪部及び前記第6爪部の他方と対向する一面上に弾性部材が設けられている、請求項5に記載のロボットハンド。
  9. 前記第5爪部及び前記第6爪部の先端は、前記第2軸方向に関して基端より大きい幅を有する、請求項5から8のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  10. 前記第1指部は、前記第1爪部及び前記第2爪部を前記第1軸方向の一側に支持するとともに、前記第5爪部を前記第1軸方向の他側に支持する第1ベースを有し、
    前記第2指部は、前記第3爪部及び前記第4爪部を前記第1軸方向の他側に支持するとともに、前記第6爪部を前記第1軸方向の一側に支持する第2ベースを有する、請求項5から9のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  11. 前記第1指部は、前記第1爪部及び前記第2爪部を前記第1軸方向の一側に支持する第1ベースを有し、
    前記第2指部は、前記第3爪部及び前記第4爪部を前記第1軸方向の他側に支持する第2ベースを有する、請求項5から9のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  12. 前記第1指部は、前記第5爪部を前記第1軸方向の他側に着脱可能に支持し、
    前記第2指部は、前記第6爪部を前記第1軸方向の一側に着脱可能に支持する、請求項11に記載のロボットハンド。
  13. 前記第1指部及び前記第2指部は、金属より形成される、請求項1から12のいずれか一項に記載のロボットハンド。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のロボットハンドが前記アームの先端に取り付けられたロボット。
  15. 請求項14に記載のロボットの制御方法であって、
    前記ロボットが、前記ロボットハンドの前記第1指部の前記第1爪部と前記第2指部の前記第3爪部とによりシャーレを把持する段階と、
    前記ロボットが、前記ロボットハンドの前記第1指部の前記第2爪部と前記第2指部の前記第3爪部及び前記第4爪部とによりピペットを操作する段階と、
    を含む制御方法。
  16. 前記ロボットが、前記シャーレを把持した状態で当該シャーレを搖動する操作を行う段階
    をさらに含む、請求項15に記載の制御方法。
  17. 請求項5から12のいずれか一項に記載のロボットハンドが前記アームの先端に取り付けられたロボットの制御方法であって、
    前記ロボットが、前記ロボットハンドの前記第1指部の前記第1爪部と前記第2指部の前記第3爪部とによりシャーレを把持する段階と、
    前記ロボットが、前記ロボットハンドの前記第1指部の前記第2爪部と前記第2指部の前記第3爪部及び前記第4爪部とによりピペットを操作する段階と、
    前記ロボットが、前記第1指部の前記第5爪部と前記第2指部の前記第6爪部とにより試験管を把持する段階
    を含む制御方法。
  18. 前記ロボットが、前記第1指部の前記第5爪部と前記第2指部の前記第6爪部とによりコンラージ棒を把持する段階と、
    前記ロボットが、前記コンラージ棒により塗抹を行う段階
    をさらに含む、請求項17に記載の制御方法。
  19. 回転駆動する載置台と、
    培地が流し込まれたシャーレ本体及び前記シャーレ本体の蓋を有するシャーレを把持して移動させるシャーレ移動装置と、
    前記蓋を移動させる蓋移動装置と、
    前記培地上に検査物を滴下する検査物滴下装置と、
    前記検査物を前記培地上で塗抹するためのコンラージ棒を移動させるコンラージ棒移動装置と、
    を備えたシャーレ処理システム、を制御する制御方法であって、
    前記シャーレ移動装置により、前記シャーレを第1地点から前記載置台に移動させ、
    前記蓋移動装置により前記シャーレ本体から前記蓋を外し、
    前記検査物滴下装置により前記培地上に前記検査物を滴下し、
    前記コンラージ棒移動装置により前記コンラージ棒を移動して、前記培地上に前記コンラージ棒が当接する状態にし、
    前記載置台を回転駆動し、
    前記蓋移動装置により前記シャーレ本体に前記蓋を被せ、
    前記シャーレ移動装置により前記シャーレを前記載置台から第2地点に移動させる、
    制御方法。
  20. 前記シャーレ移動装置、前記蓋移動装置、及び前記コンラージ棒移動装置とは同一のロボットから構成される、
    請求項19に記載の制御方法。
  21. 前記シャーレ移動装置は、
    前記シャーレを前記第1地点から前記載置台に移動させる第1シャーレ移動装置と、
    前記シャーレを前記載置台から前記第2地点に移動させる第2シャーレ移動装置と、
    を備え、
    前記蓋移動装置は、
    前記シャーレ本体から前記蓋を外す第1蓋移動装置と、
    前記シャーレ本体に前記蓋を被せる第2蓋移動装置と、
    を備え、
    前記第1シャーレ移動装置、前記第1蓋移動装置、及び前記コンラージ棒移動装置は同一のロボットから構成され、
    前記第2蓋移動装置、及び前記第2シャーレ移動装置は同一のロボットから構成される、
    請求項20に記載の制御方法。
  22. シャーレ本体及び前記シャーレ本体の蓋を有するシャーレを把持して移動させるシャーレ移動装置と、
    前記蓋を移動させる蓋移動装置と、
    培地上に検査物を滴下する検査物滴下装置と、
    前記シャーレ本体に前記培地を滴下する培地滴下装置と、
    を備えたシャーレ処理システム、を制御する制御方法であって、
    前記シャーレ移動装置により、前記シャーレを第1地点から載置台に移動させ、
    前記蓋移動装置により前記シャーレ本体から前記蓋を外し、
    前記検査物滴下装置により前記シャーレ本体に前記検査物を滴下し、
    前記培地滴下装置により前記シャーレ本体に前記培地を滴下し、
    前記蓋移動装置により前記シャーレ本体に前記蓋を被せ、
    前記シャーレ移動装置により前記シャーレを把持し、所定時間揺動させ、
    前記シャーレ移動装置により前記シャーレを前記載置台から第2地点に移動させる、
    制御方法。
  23. 前記シャーレ移動装置は、
    前記シャーレを前記第1地点から前記載置台に移動する第1シャーレ移動装置と、
    前記シャーレを前記載置台から前記第2地点に移動する第2シャーレ移動装置と、
    前記シャーレを把持し、所定時間揺動させる第3シャーレ移動装置と、
    を備え、
    前記第1シャーレ移動装置、前記第3シャーレ移動装置、及び前記蓋移動装置は同一のロボットから構成される、
    請求項22に記載の制御方法。
  24. 前記シャーレ処理システムは、
    少なくとも所定量b(bは実数)の前記検査物を有する1番目の検査物試験管と、所定量(N−1)b(Nは自然数)の希釈液を有する複数の希釈液試験管とを支持する試験管立てに、ピペットを移動して前記検査物試験管又は前記希釈液試験管から前記検査物又は前記希釈液を取得するピペット移動装置をさらに備え、
    前記検査物滴下装置は、前記ピペットにより、前記培地上に前記検査物を滴下する、
    請求項19から23のいずれか1項に記載の制御方法。
  25. 前記ピペット移動装置は、
    前記1番目の検査物試験管から、所定量bの前記検査物を取得し、1番目の前記希釈液試験管に滴下して2番目の検査物試験管とし、
    i番目(iは2以上の自然数)の検査物試験管から、所定量bの前記検査物を取得して、i番目の前記希釈液試験管に滴下してi+1番目の検査物試験管とする、
    請求項24に記載の制御方法。

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