JPH04287679A - 寒天平板への菌液塗布装置用コンラージ棒並びにこれを用いた寒天平板への菌液塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、生菌数測定法の１つ
である平板培養法のうちの平板塗布法を実施するのに使
用される寒天平板への菌液塗布装置、並びに、その菌液
塗布装置において寒天平板の表面に菌液を塗り広げるの
に用いられるコンラージ棒に関する。

【０００２】

【従来の技術】生菌数測定法の１種である平板培養法は
、被検菌浮遊液（菌液）を適当に希釈し、その一定量を
取って寒天平板培地で培養を行ない、発生する集落（コ
ロニー）の数を数え、その集落数を基にして希釈倍率に
より逆算することしにより、元の菌液中の生菌数を求め
ようとする方法であり、この平板培養法には混釈法と平
板塗布法の２つがある。このうち、平板塗布法は、表面
が十分に乾いた寒天平板上に、０．０５〜０．１ｍｌ中
に５０〜３００個程度の菌を含むように調製した菌液を
０．０５〜０．１ｍｌだけ取り、直径が約３〜５ｍｍの
ガラス棒の先端部分を三角形状に折り曲げたコンラージ
棒を用いて菌液を寒天平板の表面に塗り広げ、菌の培養
を行なう方法である。

【０００３】ここで、寒天平板上にスポット状に置かれ
た菌液をコンラージ棒により平板表面に塗り広げる場合
、従来は、手動式或いは電動式のターンテーブル上に、
寒天平板培地が収容されたシャーレ（ペトリ皿）を載置
し、ターンテーブルを低速で回転させながら、手に持っ
たコンラージ棒の先端の三角形状部分を寒天平板の表面
に軽く接触させたまま、コンラージ棒をゆっくりと直線
的に移動させることにより、平板表面に菌液を均等に薄
く広げるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、コン
ラージ棒を手で持ってその先端部分を寒天平板の表面に
接触させ、寒天平板を回転させながらコンラージ棒を直
線的に移動させて菌液を平板表面に塗り広げる方法では
、コンラージ棒の先端部分を寒天平板の表面に接触させ
る際の力の入れ加減が難しく、力を入れ過ぎると寒天平
板の表皮部分が破けてしまい、また、平板表面へのコン
ラージ棒先端の押付け力が弱過ぎたり不均一になったり
すると菌液が均等に薄く広がらなかったりすることにな
る。また、作業者によって菌液の塗りむらが生じ、得ら
れる生菌数の測定結果の信頼性が低下するといったこと
も考えられる。

【０００５】また、臨床検査センターなどのように、一
度に多くの生菌数測定が行なわれる事業所では、使用す
るコンラージ棒を１回の測定ごとに交換しつつ、人手に
よって上記操作を行なうのは、多くの労力と時間を必要
とする。さらに、近年では、各種の検査作業についてそ
の自動化を図っていこうとする傾向にあるが、上記操作
を人手に頼っている現状では、平板塗布法による一連の
生菌数測定作業の全体を自動化しようとする場合に、そ
の障害となる。

【０００６】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、平板塗布法による生菌数測定におい
て、シャーレに収容された寒天平板上に一定量取られた
菌液を、自動的に、平板表面に均等に薄く塗り広げるこ
とができ、作業者による個人差が生じる余地の無い寒天
平板への菌液塗布装置、並びに、その自動菌液塗布装置
において使用するのに好適なコンラージ棒を提供するこ
とを技術的課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明では、寒天平板
への菌液塗布装置を、棒状ガラス材によって形成された
柄部、及び、この柄部の先端に一体に連接され棒状ガラ
ス材を柄部に対し直交する方向に折曲して形成された菌
液塗布部を有するコンラージ棒を複数本、それぞれ直立
姿勢でかつ菌液塗布部を下側にして抜脱自在に保持する
ラックと、このラックを駆動させて前記各コンラージ棒
を順次取出し位置へ間欠的に移送するラック駆動機構と
、シャーレを水平姿勢で支承するテーブルと、このテー
ブルに支承されたシャーレを低速で回転させるシャーレ
回転機構と、前記ラックに保持されて取出し位置へ移送
されてきた前記コンラージ棒を着脱自在に把持する把持
機構部と、この把持機構部の駆動機構とを備えて構成す
るようにした。把持機構部の駆動機構は、把持機構部に
把持されたコンラージ棒を鉛直方向へ移動させかつ所定
高さ位置に停止させる昇降機構と、把持機構部に把持さ
れたコンラージ棒を、テーブルに支承されたシャーレの
中心位置を通って水平方向へ移動させる水平移動機構と
により構成される。そして、上記コンラージ棒は、その
柄部を途中で分断し、その分断された両部を、可撓性材
料からなる連結部材を介して直線状に連結した構造とす
るとともに、上記把持機構部は、コンラージ棒の柄部を
、その連結部材による連結位置より上部において把持す
るようにする。

【０００８】上記構成の寒天平板への菌液塗布装置では
、ラック駆動機構によりラックが間欠的に駆動させられ
、ラックに保持された複数本のコンラージ棒のうちの１
本が取出し位置へ移送されてその位置に停止すると、駆
動機構によって把持機構部が取出し位置へ移動させられ
、把持機構部によって前記コンラージ棒が把持されラッ
クから取り出される。ラックから取り出されたコンラー
ジ棒は、把持機構部の昇降機構及び水平移動機構により
、テーブルに支承されたシャーレに収容された寒天平板
の表面に下端の菌液塗布部が接触する位置まで移動させ
られてその位置に停止させられた後、菌液塗布部が寒天
平板の表面に接触したままの状態で、水平移動機構によ
ってシャーレの中心位置を通って水平方向へ移動させら
れる。このとき、テーブルに支承されたシャーレは、シ
ャーレ回転機構によって低速で回転させられ、従ってシ
ャーレ内の寒天平板も水平面内において回転しているた
め、コンラージ棒の直線運動と寒天平板の回転運動との
相互作用により、シャーレ内の寒天平板上に取られた菌
液が平板表面に塗り広げられる。そして、この際、コン
ラージ棒は、その柄部を途中で分断されてその分断され
た両部が可撓性材料からなる連結部材を介し連結された
構造であり、かつ、把持機構部によって連結位置より上
部が把持されているため、連結部材の弾性により、菌液
塗布部が寒天平板の表面に適度の力で接触し、菌液は、
平板表面に均等に薄く塗り広げられる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の好適な実施例について図面
を参照しながら説明する。

【００１０】図１は、この発明の１実施例を示し、寒天
平板への菌液塗布装置の全体構成を、一部切り欠いた状
態で表わした斜視図である。この菌液塗布装置は、複数
本のコンラージ棒１０を保持するラック１２、シャーレ
１４を水平姿勢で支承するターンテーブル１６、コンラ
ージ棒１０を把持する把持機構部１８、この把持機構部
１８を鉛直方向及び水平方向へそれぞれ移動させる昇降
機構２０及び水平移動機構２２などを備えて構成されて
いる。

【００１１】ラック１２は、水平円板の周縁部に、コン
ラージ棒１０の柄部２４を保持するための切欠き３０が
円周方向に複数個形成された柄部保持板２８と、この柄
部保持板２８より大径で肉厚の水平円板の上面に、コン
ラージ棒１０の菌液塗布部２６を保持するための凹部３
４が、円周方向に前記各切欠き３０にそれぞれ対応して
複数個形成された菌液塗布部保持板３２とを上下に配置
し、それらを円筒体３６によって連結した構造を有して
いる。このラック１２には、その菌液塗布部保持板３２
の中心部に鉛直回転軸３８が固着されており、鉛直回転
軸３８は、水平基台板４０に固着された軸受４２に回転
自在に支持されている。また、鉛直回転軸３８には大歯
車４４が固着され、その大歯車４４に、回転駆動モータ
４６の回転軸に固着された小歯車４８が噛合している。 そして、回転駆動モータ４６の回転駆動を制御すること
により、ラック１２が間欠的に、切欠き３０及び凹部３
４の形成ピッチに対応する角度分だけ矢印方向に回転し
、ラック１２に保持された各コンラージ棒１０が順次取
出し位置Ａへ移送されるように構成されている。

【００１２】コンラージ棒１０は、図２に一部断面正面
図を示すように、柄部２４が途中で切断された形で２つ
の部分に分離され、その分断された両部が可撓性材料、
例えばシリコンチューブからなる連結部材５０を介して
直線状に連結された構造を有している。従って、コンラ
ージ棒１０の先端の菌液塗布部２６を寒天平板の表面に
押し付けた場合でも、寒天平板に対する押付け力が連結
部材５０の弾性によって緩和され、過度の押付け力が寒
天平板表面に加わってその表皮部分が破けてしまうとい
ったことが起こらず、コンラージ棒１０の菌液塗布部２
６は、適度の力で寒天平板の表面に押し付けられること
になる。また、柄部２４の上端近くには、ラック１２の
柄部保持板２８に形成された切欠き３０の内周縁部分に
係合してコンラージ棒１０が倒れないようにするための
係合大径部５２が形設されている。

【００１３】ターンテーブル１６は、その下面側中心部
が回転駆動モータ５４の回転軸に固着されて、回転自在
に支持されている。そして、後述する水平移動機構２２
によるコンラージ棒１０の水平移動と同期させて、回転
駆動モータ５４を駆動させることにより、ターンテーブ
ル１６をシャーレ１４と一体に低速で回転させ、シャー
レ１４内に収容された寒天平板５６を水平面内において
回転駆動させるようになっている。

【００１４】把持機構部１８は、一対の挾持腕５８、５
８が拡狭自在にエアー駆動部６０に支持されて構成され
ている。 そして、エアー駆動部６０によって挾持腕５８、５８を
駆動させ、その対向間隔を広げた状態にしてから、後述
の水平移動機構２２によって把持機構部１８をラック１
２の取出し位置Ａへ移動させ、一対の挾持腕５８、５８
の間にコンラージ棒１０の柄部２４を位置させた後、エ
アー駆動部６０によって挾持腕５８、５８を駆動させ、
その対向間隔を狭めることにより、コンラージ棒１０の
柄部２４を把持するように構成されている。挾持腕５８
、５８によってコンラージ棒１０を把持した後は、後述
の昇降機構２０によって把持機構部１８を僅かに上方へ
移動させ、次いで水平移動機構２２によって把持機構部
１８を取出し位置Ａから後退させることにより、ラック
１２からコンラージ棒１０を取り出すようにする。 尚、コンラージ棒１０の柄部２４が、連結部材５０によ
る連結位置より上部において挾持腕５８、５８で把持さ
れるよう、昇降機構２０によって把持機構部１８を適当
な高さ位置に移動させておくようにする。

【００１５】昇降機構２０は、把持機構部１８にＬ字形
の連接板６２を介して連結されたナット部材６４、コの
字形の可動取付板６６、この可動取付板６６に鉛直姿勢
でかつ回転自在に支持されるとともに、ナット部材６４
に螺合され、回り止め手段が施されたナット部材６４を
正・逆回転動作に伴って鉛直方向に往復移動させるねじ
軸６８、このねじ軸６８の上端に固着された被動側プー
リ７０、可動取付板６６に取着された駆動モータ７２、
この駆動モータ７２の回転軸に固着された駆動側プーリ
７４、及び、駆動側プーリ７４と被動側プーリ７０とに
掛け回されて駆動モータ７２の回転動作をねじ軸６８に
伝達するためのベルト７６から構成されている。この昇
降機構２０によって把持機構部１８を昇降させることに
より、上記したように把持機構部１８に把持したコンラ
ージ棒１０をラック１２から抜き出し、また、把持機構
部１８に把持されてラック１２から取り出され、後述の
水平移動機構２２によってターンテーブル１６上のシャ
ーレ１４の直上位置に移動させられたコンラージ棒１０
を、その先端の菌液塗布部２６がシャーレ１４内の寒天
平板５６の表面に接触する位置まで下降させ、その高さ
位置に停止させるように動作する。

【００１６】水平移動機構２２は、支柱７８に支持され
て水平方向に配設され、前面側に可動取付板６６を水平
方向に摺動自在に係合させて保持した水平固定板８０、
この水平固定板８０に固着され、可動取付板６６に摺動
自在に係合して、可動取付板６６を水平方向へ案内する
ガイド棒８４、並びに、可動取付板６６に駆動力を伝達
して、昇降機構２０及び把持機構部１８の全体を水平方
向に往復移動させる駆動モータ８２から構成されている
。この水平移動機構２２により、把持機構部１８をラッ
ク１２の取付位置Ａへ移動させ、把持機構部１８に把持
されたコンラージ棒１０をターンテーブル１６上のシャ
ーレ１４の内周縁位置の直上位置まで移動させ、下端の
菌液塗布部２６がシャーレ１４内の寒天平板５６の表面
に接触したコンラージ棒１０を、菌液塗布部２６が寒天
平板５６表面に接触した状態のままで、ターンテーブル
１６の低速回転に伴う寒天平板５６の回転移動と同期さ
せて、水平方向へ移動させるようにする。

【００１７】次に、以上のように構成された菌液塗布装
置により、寒天平板５６の表面にスポット状に置かれた
菌液を平板表面に塗り広げる動作について説明する。

【００１８】最初に、滅菌処理したコンラージ棒１０を
ラック１２の各保持位置に装着するとともに、寒天平板
５６が収容されたシャーレ１４をターンテーブル１６上
へ載置し、マイクロピペットに適量分取した菌液を寒天
平板５６の表面上に分注しておく。この準備が終わると
、菌液塗布装置のスタートボタン（図示せず）を押す。 すると、まず、回転駆動モータ４６が駆動してラック１
２が矢印方向へ回転し、ラック１２に保持された複数本
のコンラージ棒１０のうち１本が取出し位置Ａへ移送さ
れる。コンラージ棒１０が取出し位置Ａへ移送されてラ
ック１２の回転動作が停止すると、一対の挾持腕５８、
５８を開いた状態で、かつその挾持腕５８を、ラック１
２に保持されたコンラージ棒１０の柄部２４の連結部材
５０と係合大径部５２との間に対応する高さ位置に保持
して、昇降機構２０のナット部材６４に連接された把持
機構部１８が水平移動機構２２によってラック１２の取
出し位置Ａに向かって移動させられる。そして、取出し
位置Ａに位置するコンラージ棒１０の柄部２４を一対の
挾持腕５８、５８で両側から挾む位置まで把持機構部１
８が移動した時点で、把持機構部１８が停止し、続いて
、エアー駆動部６０によって挾持腕５８、５８が駆動さ
せられ、一対の挾持腕５８、５８によってコンラージ棒
１０が把持される。把持機構部１８によってコンラージ
棒１０が把持されると、昇降機構２０及び水平移動機構
２２により、ラック１２からコンラージ棒１０が抜き出
され、そのコンラージ棒１０がターンテーブル１６上の
シャーレ１４内の寒天平板５６の周縁位置の直上位置ま
で移動させられる。続いて、把持機構部１８に把持され
たコンラージ棒１０は、その先端の菌液塗布部２６がシ
ャーレ１４内の寒天平板５６の表面に接触する位置まで
下降させられ、その高さ位置に停止する。このとき、コ
ンラージ棒１０の菌液塗布部２６は、連結部材５０の弾
性により、寒天平板５６の表面に対して適度の押付け力
で接触する。

【００１９】コンラージ棒１０の先端の菌液塗布部２６
がシャーレ１４内の寒天平板５６の周縁部表面に接触し
て停止すると、菌液塗布部２６が寒天平板５６表面に接
触した状態のままで、回転駆動モータ５４が駆動してタ
ーンテーブル１６が一方向へ回転し、シャーレ１４と一
緒に寒天平板５６が低速で回転移動するとともに、水平
移動機構２２が駆動してコンラージ棒１０が寒天平板５
６の周縁位置から中心位置まで水平方向へ直線的に移動
する。続いて、回転駆動モータ５４の回転軸が逆向きに
回転してターンテーブル１６が反対方向へ回転し、寒天
平板５６も低速で反対方向へ回転移動するとともに、水
平移動機構２２の駆動モータ８２が逆転してコンラージ
棒１０が寒天平板５６の中心位置から周縁位置まで直線
的に水平移動する。これらの一連の動作により、シャー
レ１４内の寒天平板５６上にスポット状に置かれた菌液
が寒天平板５６の表面に均等に薄く塗り広げられる。

【００２０】菌液の塗布操作が終了すると、使用済みの
コンラージ棒１０は、昇降機構２０及び水平移動機構２
２並びに把持機構部１８による、上記とは逆の動作によ
り、ラック１２の元の保持位置へ戻されて収納される。 以下、寒天平板５６を交換して、以上の動作を繰り返す
。

【００２１】この発明に係る、寒天平板への菌液塗布装
置並びにそれに用いるコンラージ棒は、以上説明したよ
うな構成を有しているが、この発明の範囲は、上記説明
並びに図面の内容によって限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲で種々の変形例を包含し得る。例え
ば、上記実施例では、回転式のラックについて説明した
が、複数本のコンラージ棒を直線上に並べて保持し、そ
れらを直線的に間欠移動させて、各コンラージ棒を順次
取出し位置へ移送する形式のラックとしてもよく、また
、シャーレの回転機構としては、ターンテーブルに代え
て、例えば、テーブル上に支承されたシャーレの外周側
面に当接する回転ローラを複数個配設し、それらの回転
ローラのうちの１つを回転駆動させてシャーレを低速で
回転させる構成のものを使用してもよい。また、把持機
構部、昇降機構並びに水平移動機構のそれぞれの構成も
、上記実施例のものに限定されないし、把持機構部を水
平移動機構に保持させ、その水平移動機構を昇降機構に
保持させた構造とすることもできる。さらに、コンラー
ジ棒の菌液塗布部は、ガラス棒の先端部分を三角形状に
折り曲げて形成する以外に、ガラス棒の先端部分をＬ字
形或いはＴ字形等の形状に折曲して形成するようにして
もよい。

【００２２】

【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
かつ作用するので、この発明に係る、寒天平板への菌液
塗布装置並びにコンラージ棒を使用すれば、シャーレに
収容された寒天平板上に一定量取られた菌液を、自動的
に、平板表面に均等に薄く塗り広げることができる。そ
して、従来の手作業によった場合におけるように作業者
によって菌液の塗りむらが生じたりすることが無いので
、得られる測定結果の信頼性が向上し、また、コンラー
ジ棒を寒天平板の表面に強く押し付け過ぎてその表皮部
分を破けてしまうといったことも無くなるので、寒天平
板培地を無駄にしたり、時間のロスが生じたりするよう
なことも無くなる。このように、この発明は、臨床検査
センターなどのように一度に多くの生菌数測定を行なう
必要のある事業所において、労力及び時間の節約に大い
に貢献し、また、平板塗布法による一連の生菌数測定作
業の全体を自動化しようとする場合に大いに寄与し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の１実施例を示し、寒天平板への菌液
塗布装置の全体構成を、一部切り欠いた状態で表わした
斜視図である。

【図２】この寒天平板への菌液塗布装置に用いられるコ
ンラージ棒の構成の１例を示す一部断面正面図である。

【符号の説明】

１０　　コンラージ棒 １２　　ラック １４　　シャーレ １６　　ターンテーブル １８　　把持機構部 ２０　　昇降機構 ２２　　水平移動機構 ２４　　コンラージ棒の柄部 ２６　　コンラージ棒の菌液塗布部 ３８　　鉛直回転軸 ４２　　軸受 ４４　　大歯車 ４６　　回転駆動モータ ４８　　小歯車 ５０　　連結部材 ５４　　回転駆動モータ ５６　　寒天平板 ５８　　挾持腕 ７２、８２　　駆動モータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　棒状ガラス材によって形成された柄部
   と、この柄部の先端に一体に連接され、棒状ガラス材を
   柄部に対し直交する方向に折曲して形成された菌液塗布
   部とからなるコンラージ棒において、前記柄部を途中で
   分断し、その分断された両部を、可撓性材料からなる連
   結部材を介して直線状に連結したことを特徴とする、寒
   天平板への菌液塗布装置用コンラージ棒。
2. 【請求項２】　　請求項１記載のコンラージ棒を複数本
   、それぞれ直立姿勢でかつ菌液塗布部を下側にして抜脱
   自在に保持するラックと、このラックを駆動させて前記
   各コンラージ棒を順次取出し位置へ間欠的に移送するラ
   ック駆動機構と、シャーレを水平姿勢で支承するテーブ
   ルと、このテーブルに支承されたシャーレを低速で回転
   させるシャーレ回転機構と、前記ラックに保持されて取
   出し位置へ移送されてきた前記コンラージ棒の柄部を、
   その連結部材による連結位置より上部において着脱自在
   に把持する把持機構部と、この把持機構部に把持された
   前記コンラージ棒を鉛直方向へ移動させかつ所定高さ位
   置に停止させる昇降機構と、前記把持機構部に把持され
   た前記コンラージ棒を、前記テーブルに支承された前記
   シャーレの中心位置を通って水平方向へ移動させる水平
   移動機構とを備えてなる寒天平板への菌液塗布装置。