JPWO2021059696A5 - - Google Patents

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蓋体31は、ケーシング32の開口部33を覆うように、ケーシング32に装着されている。蓋体31は、弾性変形可能な材質で形成されている。蓋体31は、ケーシング32の端面32bと反対側に対する頂面31aが略平らな頭円錐形状に形成されている。蓋体31の頂面31aと端面32bとは、互いに平行な平面として形成されている。蓋体31は、吐出操作前(変形前)においてはケーシング32から矢印Xaで示す外方に突出する方向(以下「復元方向Xa」と記す)に膨設されている。蓋体31は、矢印Xbで示すように、ポンプ室30内に向かって、例えば人の指170(図4参照)で押圧して変形させる吐出操作をすることで、ポンプ室30内の液体Gを吐出口46から吐出させる。吐出操作時に押圧する前記矢印Xbで示す方向を、以下「吐出操作方向Xb」という。そして、吐出操作が解除されると、蓋体31は復元方向Xaに向かって復元するとともに、ポンプ室30内に液体Gを液体収納容器100から吸引する。
蓋体31は、頂面31aと逆側に位置する開口側31bから頂面31aに向かって膨出した膨出曲面31fを有し、頂面31aと膨出曲面31fとの境界は、略円形状のエッジ部31gを有している。
ポンプ部3とポンプ部3Aの違いは、ケーシング32Aの形状である。図8に示すように、筒状のケーシング32Aは、その下部に吸入路341が端面341aを下向きにして形成され、左側部に排出路342が排出口344を左向きにして形成されている。つまり、ケーシング32Aは断面L字形状を成している。キャップ部2は、筒部22内に吸入路341を挿入することで、ポンプ部3と一体化されている。筒部23には、図10に示すように液体収納容器100A内に挿入される揚液管180が接続され、ディスペンサー1Aが液体収納容器100Aに装着された際に容器下方から容器内の液体G1を汲み上げることが可能とされている。
図11に示すように、本実施形態においても、コイルばね7の直径R1は、蓋体31の半径R2よりも大きく形成されている。蓋体31の変形量Lは蓋体31の直径Rの1/3以上とされている。変形量Lとは、変形前の蓋体31の頂面31aから最も蓋体31が吐出操作方向Xbに変形した際の頂面31aまでの距離であり、ポンプストローク量である。また、蓋体31の直径Rは、蓋体31が装着溝345に止め部材37で装着された状態における、蓋体31の相対向する部位の外面31d間の直線距離である。環状リブ38aの突出量t1は、コイルばね7の線材の直径R3よりも長く形成されている。環状リブ38aの直径R4はコイルばね7の内径R5よりも幾分小径に形成されていて、コイルばね7の装着時に環状リブ38aに容易に装着可能とされている。本実施形態に係るコイルばね7は、同一直径の一般的なコイルばねを形成する線材の直径よりも小さい直径R3の線材で形成されている。つまり、コイルばね7を形成する線材の直径R3に対する、コイルばねの直径R1の比(R1/R3)が10以上、20以下としている。
〔第3の実施形態〕
図14~図18を用いて本発明の第3の実施形態に係るディスペンサー1Bについて説明する。
第3の実施形態に係るディスペンサー1Bは、図14,図15,図16に示すようにキャップ部2、ポンプ部3B、ノズル部4Aとともに、押圧部8を備えている。キャップ部2とノズル部4Aは、第2の実施形態同様、ポンプ部3Bに対して直交する方向に配されてポンプ部3Bを構成するケーシング32Bに装着されている。ディスペンサー1Bは、図16に示すように、自立型の液体収納容器100Bの上部に形成された口頸部101に対してキャップ部2の円筒部21を回転させることで口頸部101に螺合して液体収納容器100Bの上部に装着されて使用される。口頸部101には、液体収納容器100Bの排出口102が形成されている。
ディスペンサー1Bは、図14に示すように、凹部39Bを内部に有する本体としてのケーシング32Bの上部に形成された開口部33を覆うように蓋体31Bが装着されている。ポンプ部3Bは、蓋体31Bとケーシング32Bとで囲まれた空間をポンプ室30Bとして形成している。ディスペンサー1Bは、押圧部8によって蓋体31Bを吐出操作方向Xbに押圧する吐出操作をすることで、ポンプ室30Bの液体Gが一定量、ノズル部4から排出され、押圧部8による吐出操作を解除することで、液体収納容器100B内から液体G1がポンプ室30Bに吸入されるものである。ここでは、押圧部8で蓋体31Bを吐出操作方向Xbへと押し込みすることを吐出操作とする。
図14に示すように、円筒部22と筒部23との境目の壁部22aに形成された吸入口232は、液体流入路231と吸入路341とに連通するとともに、筒部22と吸入路341の間に配された吸入弁5によって開閉される。排出路342は、ノズル装着部343に装着されるノズル部4内のノズル内流路41と排出口344を介して連通するように形成されている。排出路342とノズル部4との間には、排出口344を開閉する吐出弁6が配されている。吸入路341の外周側には、環状の溝部347がケーシング32Bの底面32Bbから下方に向かって突出形成されている。
蓋体31Bは、第1、第2の実施形態同様、収縮、復元可能な材質で形成されていて、吐出操作前(変形前)においてはケーシング32Bから復元方向Xaに膨設されている。蓋体31Bは、吐出操作方向Xbに向かって押圧部8で押圧されて変形させる吐出操作をすることで、ポンプ室30B内の液体をノズル部4の吐出口46から吐出させる。蓋体31Bは、吐出操作が解除されるとポンプ室30B内に液体収納容器100Bから液体G1を汲み上げて流入させる。
蓋体31Bの開口側31Bbに形成されたフランジ部31cは、開口部33と同心円状にケーシング32Bに形成された円形の装着溝345内に開口部33側から挿入される。蓋体31Bは、装着溝345にフランジ部31cが挿入された状態で、リング状の止め部材37Bがケーシング32Bに装着されることで、吐出操作方向Xbに押圧された場合でも装着溝345から外れないようにケーシング32Bに固定されている。止め部材37Bは、断面コの字形状を成していて、ケーシング32Bの端面32Baに窪み部37Bbを覆いかぶせることで、装着溝345とケーシング32Bの外周面32Bgとに跨って装着される。
フランジ部31cと装着溝345には、第1の実施形態同様、リップ部36とスリット部346とがそれぞれ形成されている。そして、フランジ部31cを装着溝345内に装着した際にリップ部36がスリット部346内に挿入されることで、蓋体31Bの周方向への回り止めがなされている。
図17に示すように、本実施形態において、コイルばね7Bの直径RB1は、蓋体31Bの半径RB2よりも大きく形成されている。蓋体31Bの変形量L3は、蓋体31Bの直径RBの1/3以上とされている。変形量L3とは、変形前の蓋体31Bの頂面31Baから最も蓋体31Bが吐出操作方向Xbに変形した際の頂面31Baまでの距離であり、ポンプストローク量である。また、蓋体31Bの直径RBは、蓋体31Bが装着溝345に止め部材37Bで装着された状態における、蓋体31Bの相対向する部位の外面31Bd間の直線距離である。環状リブ38aの突出量t1は、コイルばね7Bの線材の直径RB3よりも長く形成されている。環状リブ38aの直径R4はコイルばね7Bの内径R5よりも幾分小径に形成されていて、コイルばね7Bの装着時に環状リブ38aに容易に装着可能とされている。

Claims (14)

  1. 凹部を有する本体と、前記凹部の開口部を覆う蓋体とでポンプ室が形成され、前記蓋体を該ポンプ室内に向かって押圧して変形させる吐出操作をすることで前記ポンプ室内の液体をノズル部から吐出させ、前記吐出操作を解除することで前記ポンプ室内に液体を流入させるディスペンサーであって、
    前記ポンプ室内に配され、前記蓋体を前記ポンプ室の外側に向かって付勢するコイルばねを備え、
    前記コイルばねの直径が前記蓋体の半径よりも大きく、
    前記蓋体の変形量が、該蓋体の直径の1/3以上である、ディスペンサー。
  2. 前記本体は、前記蓋体の内面側に当接する内筒部を有しており、
    前記内筒部は、前記開口部の全周に亘って連続して形成されている、請求項1に記載のディスペンサー。
  3. 凹部を有する本体と、前記凹部の開口部を覆う蓋体とでポンプ室が形成され、前記蓋体を該ポンプ室内に向かって押圧して変形させる吐出操作をすることで前記ポンプ室内の液体をノズル部から吐出させ、前記吐出操作を解除することで前記ポンプ室内に液体を流入させるディスペンサーであって、
    前記ポンプ室内に配され、前記蓋体を前記ポンプ室の外側に向かって付勢するコイルばねを備え、
    前記コイルばねの直径が前記蓋体の半径よりも大きく、
    前記本体は、前記蓋体の内面側に当接する内筒部を有しており、
    前記内筒部は、前記開口部の全周に亘って連続して形成されている、ディスペンサー。
  4. 前記コイルばねを形成する線材の直径R3に対する、前記コイルばねの直径R1の比(R1/R3)が10以上、30以下である、請求項1~3の何れか一項に記載のディスペンサー。
  5. 前記蓋体の直径は、45mm以下である、請求項1~4の何れか一項に記載のディスペンサー。
  6. 前記蓋体は、前記本体とは反対側に膨設されるとともに、略平らな頂面を有している、請求項の何れか一項記載のディスペンサー。
  7. 前記蓋体は、前記頂面と逆側に位置する開口側から前記頂面に向かって膨出した膨出曲面を有し、該頂面と該膨出曲面との境界は、略円形状のエッジ部を有する、請求項記載のディスペンサー。
  8. 前記コイルばねは、前記蓋体のエッジ部よりも内側の内面に当接している、請求項記載のディスペンサー。
  9. 前記コイルばねは、前記蓋体の内面に形成されたばね受け部に係合されている、請求項の何れか一項記載のディスペンサー。
  10. 前記ばね受け部は、前記蓋体の内面から前記ポンプ室内に向かって突出した環状リブを備えている、請求項記載のディスペンサー。
  11. 前記環状リブの突出量は、前記コイルばねを形成する線材の直径よりも長く形成されている、請求項10記載のディスペンサー。
  12. 前記頂面に局所的に凸部を有する、請求項11記載のディスペンサー。
  13. 前記本体の内側端部が、前記本体の端面よりも吐出操作方向に一段低く形成されている、請求項12の何れか一項に記載のディスペンサー。
  14. 前記本体は、前記蓋体の内面側に当接する内筒部を有しており、
    前記内筒部の上端から前記蓋体の天面部の内側面までの距離は、該内筒部の上端部から前記コイルばねまでの距離よりも長い、請求項13の何れか一項に記載のディスペンサー。
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