以下,本件発明の実施の形態について,添付図面を用いて説明する。なお,実施例と請求項の相互の関係は以下の通りである。主として,実施例1の説明は請求項1,請求項19,及び請求項20に関し,実施例2の説明は請求項2に関し,実施例3の説明は請求項3に関し,実施例4の説明は請求項4に関し,実施例5の説明は請求項5及び請求項6に関し,実施例6の説明は請求項7に関し,実施例7の説明は請求項8に関し,実施例8の説明は請求項9に関し.実施例9の説明は請求項10に関し,実施例10の説明は請求項11に関し,実施例11の説明は請求項12に関し,実施例12の説明は請求項13に関し,実施例13の説明は請求項14に関し,実施例14の説明は請求項15に関し,実施例15の説明は請求項16に関し,実施例16の説明は請求項17に関し,実施例17の説明は請求項18に関するものである。本件発明は,これら実施例に何ら限定されるべきものではなく,その要旨を逸脱しない範囲において,種々なる態様で実施し得る。
<本発明を構成しうるハードウエアについて>
本件発明は,原則的に電子計算機を利用する発明であるが,ソフトウエアによって実現され,ハードウエアによっても実現され,ソフトウエアとハードウエアの協働によっても実現される。本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは,コンピュータの基本的構成であるCPU,メモリ,バス,入出力装置,各種周辺機器,ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には,記憶装置,インターネット等インターフェイス,インターネット等機器,ディスプレイ,キーボード,マウス,スピーカー,カメラ,ビデオ,テレビ,実験室又は工場などでの生産状態を把握するための各種センサ(流量センサ,温度センサ,重量センサ,液量センサ,赤外線センサ,出荷個数計数機,梱包個数計数機,異物検査装置,不良品計数機,放射線検査装置,表面状態検査装置,回路検査装置,人感センサー,作業者作業状況把握装置(映像,ID,PC作業量などで)等),CD装置,DVD装置,ブルーレイ装置,USBメモリ,USBメモリインターフェイス,着脱可能タイプのハードディスク,一般的なハードディスク,プロジェクタ装置,SSD,電話,ファックス,コピー機,印刷装置,ムービー編集装置,各種センサー装置などが含まれる。 また,本システムは,必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく,複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また,通信は,LANであってもWANWifi,ブルートゥース(登録商標),赤外線通信,超音波通信であってもよく,さらに,一部が国境を跨いで設置されていてもよい。さらに,複数の筐体のそれぞれが異なる主体によって運営されていてもよく,一の主体によって運営されていてもよい。本件発明のシステムの運用主体は,単数であるか複数であるかは問わない。また,本システムの他に第三者の利用する端末,さらに他の第三者の利用する端末を含むシステムとしても発明を構成することができる。また,これらの端末は国境を越えて設置されていてもよい。さらに,本システムや前記端末の他に第三者の関連情報や,関連人物の登録のために利用される装置,登録の内容を記録するためのデータベースに利用される装置などが用意されてもよい。これらは,本システムに備えてもよいし,本システム外に備えてこれらの情報を利用可能に本システムを構成してもよい。
<本発明の自然法則の利用性の充足>
本発明は,コンピュータと通信設備とソフトウエアとの協働で機能するものである。従来,プロジェクト参加者が面談で行っていた処理を単にICTを用いて処理可能にしただけでなく,プロジェクトにまつわる多くの複雑な情報交換や手続きや認証,決済の効果をICTによって確定させたり,本来熟練しないと作成できないような必要事項がすべて満たされた有効な情報の蓄積,保持,交換をICTを介して支援したりするなど,ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。また,各種識別情報やリスク情報,課題情報,タスク情報が各部で保持されたり,処理されたりしており,この観点からも本願発明はコンピュータなどのリソースを請求項や明細書に記載された事項と,それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば,本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
<特許法で求められる自然法則の利用の意義>
特許法で求められる自然法則の利用とは,法目的に基づいて,発明が産業上利用性を有し,産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から,産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり,産業上有用であること,すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは,発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい,と解釈される。さらに言えば,発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって,その有用性を利用者がどのように感じたり,考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって,利用者が本システムによって得る効果が心理的な効果であったとしても,その効果自体は求められる自然法則の利用性の対象外の事象である。
本実施例は,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である「課題情報」,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報である「リスク情報」,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報である「タスク情報」(課題情報,リスク情報,タスク情報,のいずれも「プロジェクト管理情報」である。)いずれも一以上の入力を受け付け,それらを各識別情報と関連付けて保持した上で,課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得して課題情報と関連付けて出力し,リスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得してリスク情報と関連付けて出力し,タスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得してタスク情報と関連付けて出力し,その上で,必要なプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付け,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持し,そのプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得し,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する機能を有するプロジェクト管理システムを提供する。
図1は,本発明における「プロジェクト」「課題」「タスク」「リスク」「前提」などの階層状況を示す図である。図面にあるように,プロジェクトの概念があり,その下位概念として「課題」があり,更にその下位概念として「タスク」がある。そして,「リスク」と「前提」は,終局的には「プロジェクト」との関係で紐づけられているものであるが,これが各「課題」や各「タスク」との関係で紐づけられていても良い。また,「課題」も「タスク」も,いずれも課題同士やタスク同士が階層構造になっていても良い。具体的には,図面にあるように,プロジェクトの下位概念として課題A・課題B・課題C・課題Dがあり,その課題Dの下位概念として課題D1・課題D2・課題D3があっても良いという次第である。これは,「課題」に限らず,「前提」や「リスク」や「タスク」においても同様である。さらに,「プロジェクト」よりも上位概念として,複数のプロジェクトを総称した上位概念があっても良い。
図2は,本発明において各種情報を入力するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,「プロジェクト」「課題」「タスク」「リスク」「前提」「グループ」「メンバー」「体験」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。なお,あくまで概念図であるので,このようなデザインに限定されない(以下,各図面につき同様である。)。本発明の特徴は,このように情報の識別単位で個票によって情報の入力を受け付ける点にある。情報の識別単位で個票を用いた入力を強制させることにより,入力者に対して個票で定められる要求情報に確実に入力を求めるインターフェイスなので,必要な情報の入力漏れが防げて情報が識別単位で正確になるという作用をもたらす。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図28は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(2801)と課題情報保持部(2802)と課題解決状況情報取得部(2803)と課題解決状況情報出力部(2804)とリスク情報入力受付部(2805)とリスク情報保持部(2806)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(2807)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(2808)とタスク情報入力受付部(2809)とタスク情報保持部(2810)とタスク処理状況情報取得部(2811)とタスク処理状況情報出力部(2812)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(2813)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(2814)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(2815)とプロジェクト管理情報変更部(2816)とを有する。以下,まず本発明の全体に通じる基本的な事項について説明した上で,具体的に各機能の内容につき説明する。
図3は,その「プロジェクト管理情報」についての入力画面の一例の概念図である。「新規プロジェクト入力」「プロジェクト内容修正」「プロジェクト開示範囲修正」「プロジェクト統括者修正」「プロジェクト分割」「プロジェクト統合」などの項目がある。これらを選択することにより,それに対応する画面に遷移するという具合である。「新規プロジェクト入力」「プロジェクト内容修正」については後述する。「プロジェクト開示範囲修正」は,閲覧権限がある者の範囲を修正するものである。「プロジェクト統括者修正」は,当該プロジェクトの責任者を修正するものである。「プロジェクト分割」は1つのプロジェクトを2つ以上に分けるためのものであり,「プロジェクト統合」は複数のプロジェクトを1つにまとめるものである。
図4は,個票を用いた新規プロジェクト入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,タイトル,ID,期限,達成内容,グループ名,予算,納入先,その他などの項目があり,それらに入力することでプロジェクトを登録することが考えられる。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すればプロジェクト入力の二枚目の入力に移ったり,課題入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。なお,「個票」という言葉は,情報を識別する単位ごとに準備されている情報入力フォーマットであり,画面上1枚に限定して解釈される言葉ではない。また,入力者,タイトル,ID,期限,達成内容,グループ名,予算,納入先,その他の項目への入力は各空欄が自由フォーマット入力の形式で図示しているが,自由フォーマットでなく,プルダウンメニューなどによって選択できる形式でもよいし,自由フォーマットのようで,実際には登録されている文字列しか受け付けないような入力形式でもよい。なお,入力された情報は,別途設けられている計時部からの時刻情報に基づいて入力時刻と関連付けて保持され,さらに入力された情報に対して改ざん防止のための措置が取られることが好ましい。改ざん防止ための措置とは,入力情報を書き換え不能に保持したり,入力情報のハッシュ値を取得してプロジェクトIDと関連付けて安全な領域に保持する等の処理である。また,プロジェクト入力の際には,入力端末に備えられているカメラなどからその入力者の顔画像を取得し,その権限を顔認識データと紐づけられた権限データベースにてチェックするように構成してもよい。その際には,入力者としてテキスト入力された値と権原データベースに紐づけられている入力者とが合致するかを判定するように構成してもよい。あるいは,権限データベースでのチェック内容に基づいて入力者は自動入力となるように構成してもよい。
図5は,プロジェクト内容修正画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,課題名,タスク名,リスク名,前提名,その他などの項目があり,それらに入力することでプロジェクト内容を修正することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば例えば課題入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。なお,プロジェクト内容修正はプロジェクトの達成に関して重要事項であるのでプロジェクト入力の際と同様の権原チェックがあることが望ましい。
図6は,メンバー入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者の氏名,ID,権限,所属,資格,勤務地などの項目があり,それらに入力することでメンバー情報を登録することが考えられる。ここでは,予め入力される内容候補が予測できることから,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。また,経歴入力,経験プロジェクト入力,経験課題入力,経験タスク入力などの選択をした場合には,それらの詳細入力画面に遷移するという構成が考えられる。遷移後の画面については,自由記入であっても良いし,プルダウン方式であっても良い。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば例えば課題入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。なお,ここで入力される経歴や経験プロジェクト,経験課題,経験タスクは,データベース化されて当プロジェクト関係者外から検索して閲覧可能に構成することが好ましい。その際には氏名は伏せて検索するように構成することもできるし,氏名を表示して検索できるように構成してもよい。氏名を表示していなくても,検索者の要望に応じて,経歴等の入力者が自身をその検索者限りで開示するように構成することも可能である。そうすることによって新プロジェクトの立ち上げの際にそのプロジェクトに適したメンバーを集めることができたり,検索者が次に手掛けるプロジェクトの達成のための情報を教示してもらえる,という利用の幅が広がる。
「課題情報入力受付部」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける機能を有する。ここにおける「課題情報」と後述する「タスク情報」「リスク情報」「前提情報」とは,いずれも「プロジェクト管理情報」に含まれるものである。なお,入力の受付については,本発明を通して,エクセルやワードデータなどから自動移行できるようにしても良い。本発明は,その自動移行のための互換性をもたせるための機能を備えていても良い。以下同様である。
図7は,課題情報を入力・修正するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,「新規課題設定」「課題別進捗レポート」「課題内容修正」「担当修正」「納期修正」「課題属性修正」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。
「課題」とは,プロジェクトの目的を達成するために解決しなければならないと考えられる要素であり,逆に言えば,予定されている課題をすべて解決することによって自動的にプロジェクトの目的が達成されることになるものである。課題はこのようにプロジェクトを上位概念的に把握できる者が設定すべきものであり,課題の設定は所定の資格が入力IDで認証される者に認めるように本システムを設計すべきである。また,課題をシステム内で予め所定のカテゴリーに関連付けておき,プロジェクトの属性を課題の入力前に設定しておくことで必要な課題のカテゴリへの入力を促すように設計することも考えられる。
例えばプロジェクトの属性が雑誌の販売促進であれば,課題のカテゴリとしては,販促活動への予算の調達,販促活動で採用する販促形式の選定,選定された販促形式に適用最適化な媒体や,活動の選定,販促活動に際して雑誌制作サイドに対して提案する雑誌構成の企画案の立案,その企画案に対する雑誌制作サイドからの了解の取り付けなど,各種のものがある。あるいは,プロジェクトが新型車の開発であれば,それに即した課題のカテゴリを準備しておき入力者が気づかなくてもフェイルセイフで上方の入力をさせるように設計することが好ましい。なお,入力は予め定められたフォーマットの個票を利用して入力させるように構成することが好ましい。
図8は,新規での課題入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト,課題詳細として解決内容,解決期限,構成タスク(複数あっても良い),解決グループ,リスク,前提などの項目があり,それらに入力することでプロジェクトを登録することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。期限については,カレンダーから選択できるようにしても良い。「詳細」というボタンは,それを選択することにより,詳細を入力する画面に遷移するということが想定されている。また「階層」というボタンは,タスク同士に階層がある場合に,各タスクの階層を選択できるという具合である。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば例えばタスク入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。
「課題情報保持部」とは,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて保持する機能を有する。課題識別情報は,上位のプロジェクト識別情報の下位識別情報として認識できるように構成することが好ましい。コンピュータの情報管理が容易となるからである。また課題情報を保持する期限であるがプロジェクトの終了後も履歴情報として残しておくことが好ましい。履歴情報から将来学習することが可能だからである。さらに,この履歴情報と最終的なプロジェクト結果とをAIに学習させて最適な課題の設定方法を提案させるように構成することも可能である。この課題識別情報は,入力されたタスクに関するすべての情報と関連付けられる。
「課題解決状況情報取得部」とは,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する機能を有する。
図9は,課題別進捗レポート入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,課題名,クリアタスク(複数あっても良い)などを入力することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。「オート」というボタンは,それを選択するとタスクにおける登録情報を参照して,そこにおいてクリアされているタスクが自動的に入力されるという具合である。また,「進捗度自動計算」「進捗度手動入力」「進捗度修正」「進捗度開示範囲」などのボタンが存在していることも考えられる。その場合,例えば「進捗度自動計算」を選択した場合には,入力されているクリアタスクと登録されているタスクの状況などを参照して,課題自体の進捗度を自動的に計算する。その際には,単純に全体タスク量とクリアタスク量の数による計算に限らず,例えば各タスクのクリアに要する時間や人員などの重み付けをも加味して,より精度の高い進捗度の自動計算をできるようにしても良い。次に,「進捗度手動入力」や「進捗度修正」については,入力者が入力することにより登録するというものである。その場合には,入力者の主観に依存してしまうことから,権限者であることの確認要求があっても良い。次に,「進捗度開示範囲」は,進捗度に関する閲覧権限がある者の範囲に関する登録である。
「課題解決状況情報出力部」とは,保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する機能を有する。プロジェクトの進行状況を知るためにプロジェクトの参加者や,プロジェクトの発注者,プロジェクトの管理者が閲覧することができるように構成することが好ましい。ただし,プロジェクトによっては,各課題そのものの情報が高度な機密情報である場合があり,全てのプロジェクト参加者がすべての課題の解決状況を閲覧可能としないで,ある権限者はその権限者に限定された範囲の課題解決状況を閲覧することができるように設計する場合もある。さらに,課題解決状況情報は,いくつかの情報階層に分けて閲覧可能にしてもよい。例えば課題名称に代えて課題IDのみを公開したり,課題の内容を公開する場合と,課題の内容を公開しない場合,課題の進捗度合を正確に緻密に公開する場合と,3段階や5段階など大まかに公開する場合など,各種の公開方式を取り入れて,閲覧者の情報アクセス権限に応じて公開の仕方を最適化するようにシステムを設計することが考えられる。さらにはリアルタイムで閲覧できる場合と,所定のタイムラグをもって閲覧することができる場合を閲覧者の情報アクセス権原に応じて最適化するように構成することも考えられる。また,閲覧しようとする者が閲覧請求時にその閲覧に関して公開権限を有するプロジェクトリーダーなどに問合せ,承認を得られた場合にその承認によって与えられたアクセス権限に基づいて所定の範囲の情報を閲覧できるように設計することもできる。なお,出力については,本発明を通して,エクセルやワードデータなどへと自動移行できるようにしても良い。本発明は,その自動移行のための互換性をもたせるための機能を備えていても良い。以下同様である。
「リスク情報入力受付部」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける機能を有する。
「リスク情報」とは,顕在化しない限りプロジェクトの進行に影響を与えないが,顕在化することでプロジェクトに何らかの影響を及ぼす事象である。例えば大型施設の建設であれば,資材費の高騰,天災の発生,作業者確保の失敗,発注主の経営危機,法的問題(環境問題,公害,住民運動,スキャンダル)の発生,建設中の重大事故の発生,建設機材(例えばトンネルシールドマシーン,ダンプカー,トレーラー,掘削機等)の不足,政治的理由(ダム建設の中止,高速道路建設の中止等)による建設の中断・中止,人件費の高騰,為替に影響を受けるプロジェクトである場合の為替の大きな変動,などが考えられる。
図14は,リスク情報を入力・修正するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,「新規リスク入力」「リスク別状況レポート入力」「リスクの内容修正」「リスク原因修正」「リスク発生予測時期修正」「リスク顕在化時影響度修正」「リスク属性修正」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。
図15は,新規でのリスク入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,影響課題,影響タスク,顕在化可能性時期,関係ステークホルダー,予兆事象,影響規模,顕在化した場合の必要リソースとしての予算・人員・期間・プロジェクト遅延予測などの項目があり,それらに入力することでリスク情報を登録することが考えられる。ここでは,既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。時期については,カレンダーから選択できるようにしても良い。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば例えばタスク入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。
リスク情報入力受付部では,後述するリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部での取得情報の属性やリスク判断レベルの指標としての情報も併せて入力受付できるように構成することが好ましい。先ほどの大型施設の例に合わせて説明すると,「資材費の高騰」などの必要予算関係では当初設定額に対して10%以上高騰した場合をハイリスク状態,20%高騰した場合をリスク顕在化状態と定義したり,「天災の発生」の場合など,非想定作業が間に入り込む場合には通常作業復帰に要する期間が全プロジェクト期間の5%を超える場合がハイリスク状態,10%を超える場合をリスク顕在化状態としたり,「作業者確保の失敗」の場合など必要人員の確保ができない場合には,その人員の予定数に対して不足分が5%を超える場合がハイリスク状態,10%を超える場合がリスク顕在化状態としたり,「発注主の経営危機」の場合などプロジェクトの発注側の経営危機に関しては,債務不履行1回がハイリスク状態,債務不履行2回がリスク顕在化状態としたり,「法的問題(環境問題,公害,住民運動,スキャンダル)の発生」の場合には,インターネットの否定的書き込みの量や割合に応じてハイリスク状態,リスク顕在化状態としたり,「建設中の重大事故の発生」などプロジェクト中の事故に関しては,重傷を上回る場合にハイリスク状態,重体を上回る場合にリスク顕在化状態としたり,「建設機材(例えばトンネルシールドマシーン,ダンプカー,トレーラー,掘削機等)の不足」に関しては充足見込時までの遅延が全プロジェクト期間の5%を超える場合にハイリスク状態,10%を超える場合にリスク顕在化状態としたり,「政治的理由(ダム建設の中止,高速道路建設の中止等)による建設の中断・中止」の場合にはマスコミで取り上げられた状態でハイリスク状態,実際の意思表示があった段階でリスク顕在化状態としたり,「為替に影響を受けるプロジェクトである場合の為替の大きな変動」に関しては,為替変動による損失がプロジェクト予算の5%を超える場合にハイリスク状態,10%を超える場合にリスク顕在化状態などとすることが考えられる。このようにリスク情報入力受付部では,リスク項目についてどのような事象がどの程度の量発生した場合に,ハイリスク状態となるか,またはリスク顕在化状態となるかの定義情報を合わせて入力することが好ましい。これらの定義情報は,リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部で所定形式での表示を自動生成するのに利用される。例えば,リスク情報が「資材費の高騰」などの必要予算関係では,入力画面として「当初設定額に対して高騰したパーセンテージを入力してください。」というような指示や,プルダウンメニューや,バーインジケーターのバーを動かすことによってパーセンテージを入力させるような画面を生成して提示する。一般的にはリスク定義で行われたハイリスク化,リスク顕在化は量やパーセンテージで示されることが多いのでそのような入力の場合には汎用インターフェイスとして上記の物をリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部で自動生成するようにリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部にこのリスクの定義情報を渡すように構成する。また,入力されたリスクに関する情報でリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部のインターフェイス生成に必要な情報は全てリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部に引き渡すように構成することが好ましい。なお,リスクの定義で予兆情報を定義できる場合には予兆情報の入力を受け付けこの情報もリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部に渡すように構成する。予兆情報とは,例えばリスク情報が天災の発生である場合には,例えば「台風情報」は予兆情報として利用できる。予兆情報として,この大型施設の建設現場を大型の台風が通過する予測を予兆情報として利用することができる。
「リスク情報保持部」とは,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する機能を有する。このリスク識別情報は,入力されたタスクに関するすべての情報と関連付けられる。
「リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部」とは,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する機能を有する。
図16は,リスク別状況レポート入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,リスク名,予兆事象(複数あっても良い)などを入力することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容,課題情報,リスク情報などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。また,予兆事象については,事象を選択(プルダウンとしても良い。)した上で,その事象が発生する程度を選択するという具合である。予兆事象が発生する程度については,数字で入力しても良いし,図のようにリスク定量化ナビゲーションテンプレート(軸に0%から100%までが存在するところに矢印を配置することで示すなど)による入力でも良いし,あるいは予兆事象が発生する程度に関わる質問事項への回答を個別に入力させて自動計算にて予兆事象が発生する程度が決められても良い。また,「リスク顕在化可能性自動計算」「リスク顕在化時の影響規模自動計算」「プロジェクト遅延予測自動計算」などのボタンが存在していることも考えられる。その場合,例えば「リスク顕在化可能性自動計算」を選択した場合には,入力されている予兆事象内容及び発生程度などを参照して,リスク顕在化可能性を自動的に計算する。次に,「リスク顕在化時の影響規模自動計算」については,リスク顕在化時における課題やタスク自体あるいはプロジェクト全体に対する影響の度合いを自動計算するものである。そこでは,例えば各予兆事象の重みづけ(リスクが発生する場合に対応に要する時間やお金や人員など)をすることにより,より精度の高い影響度自動計算をできるようにしても良い。次に,「プロジェクト遅延予測自動計算」は,リスクが顕在化した場合に,どの程度プロジェクト全体が遅延するかを自動計算するものである。他にも,図にはないが,リスク別状況レポートに関する閲覧権限がある者の範囲に関する登録をすることができても良い。
また,リスク顕在化リスクハイリスク化情報の取得は,インターネット等を通じて外部取得できるたぐいのものである場合には人の入力に頼らずに通信網を利用して取得してもよい。例えば資材の価格市況,作業者の賃金市況,為替相場,台風や大雪,突風などの天災の予報情報,などである。これらの情報はリスク情報入力受付部にて入力を受け付ける際の定義とその定義中の項目の指標の値の入力を受け付ける方法を選択させるなどによって可能である。例えば資材の価格市況は,インターネットウエブサイトの所定の項目をリスク情報の定義入力中に指定して定期的にその値をとりに行くようにセットすることができる。
「リスク顕在化リスクハイリスク化状況情報出力部」とは,保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する機能を有する。リスク顕在化リスクハイリスク化状況情報(リスク状況情報ともいう。以下同じ。)出力部からの出力情報は,リスクの状況を知るためにプロジェクトの参加者や,プロジェクトの発注者,プロジェクトの管理者が閲覧することができるように構成することが好ましい。ただし,プロジェクトによっては,各リスクそのものの情報が高度な機密情報である場合があり,全てのプロジェクト参加者がすべてのリスクの状況を閲覧可能としないで,ある権限者はその権限者に限定された範囲のリスク状況を閲覧することができるように設計する場合もある。さらに,リスク状況情報は,いくつかの情報階層に分けて閲覧可能にしてもよい。例えばリスク名称に代えてリスクIDのみを公開したり,リスクの内容を公開する場合と,リスクの内容を公開しない場合,リスクの状況を正確に緻密に公開する場合と,3段階や5段階など大まかに公開する場合など,各種の公開方式を取り入れて,閲覧者の情報アクセス権限に応じて公開の仕方を最適化するようにシステムを設計することが考えられる。さらにはリアルタイムで閲覧できる場合と,所定のタイムラグをもって閲覧することができる場合を閲覧者の情報アクセス権原に応じて最適化するように構成することも考えられる。また,閲覧しようとする者が閲覧請求時にその閲覧に関して公開権限を有するプロジェクトリーダーなどに問合せ,承認を得られた場合にその承認によって与えられたアクセス権限に基づいて所定の範囲の情報を閲覧できるように設計することもできる。
「タスク情報入力受付部」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける機能を有する。
「タスク情報」とは,原則的には小集団単位ないしは個人単位で消化しなければならない作業を言う。課題情報で示される課題を解決するために必要な作業を一般に指すように構成する。従って課題に関連付けられており,課題に関連付けられているタスクがすべて完了した場合にはその課題情報で示される課題は解決済の課題と確定して記録する。従って,タスク情報とは,そのタスクを実行する者が何をどのようにいつどこでいつまでにすればよいのかが明確に定義されている情報である。ただし,プロジェクトによっては,タスクを課題と関連付けて定義したり,タスクを階層構造に配置したり,タスクと関連付けられていない課題を定義することも可能である。
図10は,タスク情報を入力・修正するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,「新規タスク入力」「タスク別進捗レポート入力」「タスク内容修正」「担当修正」「納期修正」「タスク属性修正」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。タスクの入力に関しても入力者の権原を制限して所定の権原を有する者にしかタスクの入力を許さないように設計することが好ましい。入力されるタスクの各属性はタスク識別情報と関連付けられる。また,そのタスクが他のタスクや,課題情報で示される課題と関連付けられている場合にはその関連付けられているタスクのタスク識別情報,関連付けられている課題の課題識別情報も併せて関連付けて入力しなければならない。また,他のタスクや他の課題情報で示される課題と関連付けられていない場合でもプロジェクトIDと関連付けて入力されなければならない。また他のタスクと関連付けられている場合には,他のタスクとの階層順位を入れなければならない。例えば関連付けられているタスクの上位に位置するタスクである場合にはその旨を示す情報を下位に位置する場合にはその旨を示す情報の入力を必要とする。この情報の入力は関連付けられている他のタスクの識別情報が入力された時点で自動的に入力者に対して要求するようなインターフェイスであることが好ましい。また担当者の入力も必要であるが,担当者間の業務指示関係がある場合にはその業務指示関係も入力することが好ましい。例えば回生ブレーキ回路担当課長,回生ブレーキ回路担当主任,回生ブレーキ回路担当などである。また,タスクの完了,達成は担当者の職務執行能力と密接な関係があるので,プロジェクトメンバー登録データベースで登録されているメンバーIDも担当者に関連付けられていることが好ましい。この場合に,タスクの進行状況や,タスク遂行計画を閲覧したい者は,その担当者に関してのプロジェクトメンバー登録データベースに蓄積されているその担当者の過去のプロジェクト遂行履歴や,その担当者の専門分野,過去の担当タスク,タスク遂行能力評価結果など,その担当者に関してデータベースに登録されている情報を閲覧可能となるようにこの入力を行うことが望ましい。なお,後述するタスク属性情報を利用して,この担当者の特異なタスク属性がデータベースに保存されており,これを第三者が閲覧できるように構成してもよい。
図11は,新規でのタスク入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,影響,タスク詳細としてタスク内容・タスク階層・処理グループ・担当者(複数名でも可能。)処理期限などの項目があり,それらに入力することでタスク情報を登録することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。処理期限については,カレンダーから選択できるようにしても良い。「詳細」というボタンは,それを選択することにより,詳細を入力する画面に遷移するということが想定されている。また「タスク階層」は,課題との関係つまりいずれの課題に紐づいているのか,あるいはタスク同士に階層がある場合には当該タスクとの階層を選択できるという具合である。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば次の画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。また,更にタスク属性を選択できるようにしても良い。
図12は,タスク属性を選択する際の画面の一例の概念図である。例えば,労働集約型,ソリューション発見型,クリエイティブ型,プレゼンテーション型,PR型,インフルエンス型,資金投入型,法律解決型,人脈依存型,調査依存型などから選択(複数選択を可能としても良い。)するように構成しても良いし,これらの属性が必須でもなければ,逆に限定もされない。
「タスク情報保持部」とは,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて保持する機能を有する。このタスク識別情報は,入力されたタスクに関するすべての情報と関連付けられる。
「タスク処理状況情報取得部」とは,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する機能を有する。
図13は,タスク別進捗レポート入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,課題名,タスク名,達成量として%やクオリティー,量などを入力することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。達成量については,数字で入力しても良いし,タスク達成量に関わる質問事項への回答を個別に入力させて自動計算にてタスク達成量が決められても良い。また,「その他の達成量指標」「達成量修正」「達成量開示範囲」「タスク内容修正」「タスク属性修正」などのボタンが存在していることも考えられる。その場合,例えば「その他の達成量指標」を選択した場合には,達成量を数字で示すのではなく,具体的な完了工程で示したり,「決裁待ちで決裁時期は〜年〜月〜日見込」などのように残存工程や期間を示す形で入力を受け付けるようにしても良い。これは,達成量を数字で示すことと両立して入力を受け付けても良い。次に,「達成量修正」「タスク内容修正」「タスク属性修正」を選択した場合には,それぞれの登録内容を修正するようにしても良い。次に,「達成量開示範囲」は,達成度に関する閲覧権限がある者の範囲に関する登録である。
また,タスク処理状況情報は,人が手入力する場合の他にシステムが外部から自動取得するように構成することもできる。例えば工場等の生産管理システムでは,工場内での製品の生産状況を逐次把握するように構成されるのが一般であるが,これらの生産管理システムでの管理データを通信によって定期的に取得できるように構成して,その管理データを用いてタスク処理状況情報を生成し又は保持するように構成できる。具体的には生産管理システムは,実験室又は工場などでの生産状態を把握するための各種センサ,例えば,流量センサ,温度センサ,重量センサ,液量センサ,赤外線センサ,出荷個数計数機,梱包個数計数機,異物検査装置,不良品計数機,放射線検査装置,表面状態検査装置,回路検査装置,人感センサー,作業者作業状況把握装置(映像,ID,PC作業量などで)等を用いて生産管理をしているので,これらを生産管理システムが加工又は編集したデータをタスク処理状況情報を生成するために取得できるし,場合によっては生産工場内のセンサーのデータを直接本システムが取得してタスク処理状況情報を生成するように構成することもできる。なお,タスク処理状況情報は,生産物などの物のデータのみに限定されるものでなく,人の動きなど,人間に関するデータをもタスク処理状況情報として取得しうる。人間に関するデータとは,人の動きや,人と装置のかかわり方に関する情報,人と人とのかかわりに関するデータなどである。人間に関するデータとは,人の動き,人の発言,人の発した情報などであり,人と装置とのかかわり方に関する情報としては,人がどの装置を操作したか,人がどの装置のどのような機能を利用したかなどである。さらに人と人とかかわりに関するデータとは,人と人の接触による会話に関する情報,人と人との接触機会の量などである。なお,人と人との接触に関するデータはオフィスや工場などの外部ではSNSなどから情報を取得することも可能である。従って,タスク処理状況情報取得部は,SNSなどから情報を取得するためのインターネット通信が可能なSNS情報取得手段や,そのSNS情報を解析してタスク処理状況情報を生成するSNSタスク処理状況情報生成手段(SNS情報を解析してタスク処理状況情報を生成するルールを内在している。)を有していてもよい。
「タスク処理状況情報出力部」とは,保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する機能を有する。タスク処理状況情報は多様な出力形式で出力可能なように構成することが好ましい。例えばグラフでも棒グラフ,折れ線グラフ,円グラフ,帯グラフ,ヒストグラム,レーダーチャート,散布図,箱ひげ図,三角グラフ,ろうそくチャートなどの複数の中から希望する表示形式を選択できるように構成するとよい。また,出力は現時点でのタスク処理状況情報のみでなく,過去の履歴を含めて出力するように構成することもできる。さらに,複数のタスクや課題の処理状況情報を重畳したり,比較可能に出力するように構成することも好ましい。またタスク処理状況情報の出力は,タスク情報や,課題情報の全部または一部を含む出力としてもよいし,閲覧者の希望によってその一部をどの情報にするか選択可能に構成することもできる。
また,他のプロジェクトですでに終了しているものがある場合には,比較可能なタスクを選択して,完了済みのタスクと,現在処理中のタスクの比較ができるように構成してもよい。例えば経過時間とタスクの進捗が終了済みのタスクと現在進行中のタスクとで比較できるようにする。また,タスクの実行メンバーや,タスクを管理しているメンバーは,タスクの進捗の出力についてコメントを書き込んだり,そのコメントに回答したりすることができるコミュニケーションツール手段を備えていてもよい。さらに本システムは,タスク属性情報を用いて比較可能なタスクを利用者に推奨するような比較可能タスク推奨手段を有していてもよい。推奨手段が推奨した比較可能タスクを利用者が選択することによって推奨されたタスクと実行中のタスクの進捗比較が可能となる。また,終了したタスクの情報をAIが分析して,タスク実行上の問題プロセスを保持し,タスク実行者に対して過去のタスク分析事例に基づいた警告やアドバイスを出力する警告アドバイス出力手段が備わっていてもよい。これは,タスク処理状況情報に基づくとタスクの処理が予定よりも遅れていると判断される場合に,警告アドバイス手段が警告アドバイスをするように構成することが好ましい。何ら問題が発生していない段階で警告アドバイスを受けるのは心理的に圧迫される一方,タスク処理に遅延が生じた場合には何らかの問題が発生している可能性もあり,警告アドバイスを実行者が受け入れやすい状況が醸成されている可能性が高いからである。達成量開示範囲は,達成度に関する閲覧権限がある者の範囲に関する登録である。
「プロジェクト管理情報変更要請受付部」とは,プロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける機能を有する。
図17は,プロジェクト管理情報変更要請受付部にて受け付ける変更(修正)内容定義入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,修正プロジェクト管理情報,修正発生要因,顧客依頼内容合致性チェックなどの項目があり,それらに入力することでプロジェクト管理情報の変更要請を受け付けるように構成することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。修正発生要因は,例えば,「リスク顕在化」,「顧客依頼」などが考えられる。また,「顧客依頼内容合致性チェック」は,変更内容が顧客からの変更(修正)依頼に合致しているか否か,言い換えれば当該対応をとれば顧客からの変更(修正)依頼を達成することができるか否かをチェックするものである。顧客の依頼が複数ある場合には,それぞれについてチェックした上で,最終的には総合判断をするように構成することも考えられる。判断結果が「顧客依頼内容非合致」の場合には,「再定義」のボタンを押すことにより,再定義に移るという具合である。入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば例えばタスク入力などの画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。
図18は,「顧客依頼内容合致性チェック」の一例を示す図である。依頼内容が「プロジェクト完了を1か月前倒しにして欲しい」というときに,対応として「最長タスク13aを1か月前倒しにすることにより,プロジェクト完了を1か月前倒しとする。」という方法をとる場合には,基本的には,依頼内容「プロジェクト完了を1か月前倒しにして欲しい」が達成できると考えられるので,判断としては「顧客依頼内容合致」になると考えられる。ただ,ここでも例えば単純に1つのタスクが1か月前倒しになれば全体の完了も1か月前倒しにできるかという点は一概にはいえないことから,ステークホルダー情報や担当者及びチーム情報や予算や全体のタスクスケジュールなどをも勘案して,それで本当に依頼内容「プロジェクト完了を1か月前倒しにして欲しい」が達成できると考えられるのか否かが判断されるように構成しても良い。
例えば,タスク13aは,そのタスク情報によって内容が定義されているが,1か月前倒しにすることによって,タスクの実行結果が変動しないか,また要求されるリソースを確保できるか,などを図17の判断ボタンを押下することで分析手段が分析するように構成することができる。例えばタスクの実行に消費される材料が季節変動性の大きなものである場合には,タスクを前倒しすることによって投入原材料に質の変動が起こり,最終生産物の品質に変動を来す恐れがある。従って,このような場合には最終生産物の品質に変動が生じる恐れがある旨の警告を出すように構成する。また,リソースとして,金融の専門家が4人必要であるところ,前倒しした期間では,他のタスクに従事していることから3人しか投入できない場合には,判断はプロジェクト管理情報の変更は困難という結論となり,そのような結果が出力される。あるいは,プロジェクト管理情報変更部は,前記他のタスクであるタスク8cを1週間前倒しすれば金融の専門家を4人投入できる,と計算して,タスク8cを1週間前倒しすることでプロジェクト情報変更可能である,と判断し,そのような推奨を含む結論を出力するように構成することもできる。
このように,タスク情報は,そのタスクの結果に影響を及ぼしうる因子をすべてタスク識別情報に関連付けて保持しており,かつ,その因子に影響を与える事象に関しても情報を保持しており,さらにその事象を質的又は/及び量的に特定することでその影響を質的又は/及び量的に出力可能に構成する。また,その事象が他のタスクや,リスクの状況に関連性を有する場合には,その関連性を有するタスクやリスクの情報に含まれる因子を解析してプロジェクトの変更がプロジェクトの最終結果に悪い影響を与えないような解を導き出すように構成することが好ましい。
「プロジェクト管理情報変更要請保持部」とは,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する機能を有する。
「プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部」とは,保持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する機能を有する。
「プロジェクト管理情報変更部」とは,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する機能を有する。
「プロジェクト管理情報」は,課題情報,リスク情報,タスク情報のいずれか一以上である。これを変更するとは,課題情報,リスク情報,タスク情報のいずれか一以上を変更したり追加したりすることをいう。また,変更,追加によって,課題情報,リスク情報,タスク情報の相互に関連付けられた関係である相互依存性が変更される場合もある。
「相互依存性」とは,複数のタスク間で相互に又は一方向に影響を及ぼす関係を言い,主に先行タスクの結果を後続タスクが利用する場合(結果利用関係),先行タスクで利用するリソースを後続タスク(リソース再利用関係)でも利用する場合,などに発生する関係である。基本的にはタスクが要求し,タスクの実行のために満たされなければならない属性を付された値を示す関数であり,変数の一つは時間である。基本的には所定の時間内でその値が所定の範囲又は所定の値(満足条件)を満たさなければならない。従って,プロジェクト管理情報の変更があった場合には,その変更に応じて変更された値がタスクが要求する範囲内に入るように調整することでプロジェクトの変更は達成される。タスク単独で達成できない場合には他のタスクの値を調整することで全体としてプロジェクトの変更が可能となる場合もある。
これらの相互依存性は,プロジェクト管理情報が課題の場合にも異なる課題間で発生しうる。また課題配下のタスクではないが,異なる課題配下のタスクと課題間でも発生しうるものである。これらのタスク−タスク相互依存性の情報であるタスク相互依存性情報,課題−課題相互依存性の情報である課題相互依存性情報,課題−その課題と異なる課題のタスク間相互依存性の情報である課題タスク相互依存性情報は,相互依存性情報保持部に保持されるように構成することができ,プロジェクト管理情報の変更を扱う部は,この相互依存性情報保持部に保持されている情報を利用することができ,プロジェクト管理情報の変更が適正であるか判断する機能もこの相互依存性情報保持部に保持されている情報を利用して判断を行うことができる。なお,相互依存情報と,プロジェクト管理情報変更要請もプロジェクト管理情報の一部である。
「プロジェクト管理情報変更要請実施情報」とは,プロジェクト管理情報の変更要請に基づいてプロジェクト管理情報を変更する内容を示す情報であり,課題情報,リスク情報,タスク情報のいずれか一以上である。これを変更するとは,課題情報,リスク情報,タスク情報のいずれか一以上を変更したり追加したりすることの指示を含む情報である。課題情報,リスク情報,タスク情報,その他のプロジェクト管理情報は識別情報で識別されるように構成されており,変更の場合には,その識別情報を特定して変更の内容を記述する。変更の内容としては,一部の情報の削除,一部の情報の変更,一部の情報の追加,又は全部の情報の削除,全部の情報の変更,などがあり,追加の場合には新たに識別情報を関連付けて相互依存関係を示して新たなプロジェクト管理情報を追加する。また変更のパターンを識別情報で示した変更パターン識別情報をそのプロジェクト管理情報変更要請実施情報に関連付けてもよい。例えば,変更が生じる理由として「1 資金量,株価,債券,融資額,投資額」「2 協力関係,提携関係,共同開発,共同事業,合併」「3 社長,役員,リーダー,開発者,営業者,プログラマー,SE」「4 土地,建物,研究施設,開発設備」「5 利率,配当,償還期限」「6 景気動向,物価指数,工業指数」「7 雇用人数,出向人数,バイト人数,委託人数」「8 通信に関する法律,交通に関する法律,金融に関する法律」「9 通信技術進歩,計算技術進歩,交通技術進歩,バイオ技術進歩」「10 行政認可,法案成立,試験成否,性能試験合格」「11 気候,天候,災害(地震,津波,火山,洪水),公害」などを変更発生理由識別情報として付加したり,変更の内容として,施工時期,終了時期,生産,販売数値目標,投入人員,予算,原材料種別,原材料価格,原材料品質,達成目標性能,達成目標品質,売上達成目標,販売達成数量,反応目標人数,目標フォロワー人数,目標視聴人数,目標シェア,目標売値,目標卸値,目標製造コスト,目標達成速度,などを識別情報で表し,何の変更であるかを示すようにしてもよい。またこれらの識別情報をキーとしてプロジェクト管理システム内に蓄積されている膨大なデータから検索結果を引き出せるように構成することもできる。
<ハードウェア構成>
本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成について,図を用いて説明する。
図29は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(2901)と,「主メモリ」(2902)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(2903)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(2906)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(2904)を備えている。そして,それらが「システムバス」(2905)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。また,「主メモリ」と「HDD」には,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図30から図33は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。全体としては一連の流れであるが,課題情報に関する処理,リスク情報に関する処理,タスク情報に関する処理,プロジェクト管理情報に関する処理に分けて処理の流れを説明するものである。各フロー間に先後関係はなく,以後も同様である。
図にあるように,課題情報入力受付ステップ(S3001)と,課題情報保持ステップ(S3002)と,課題解決状況情報取得ステップ(S3003)と,リスク情報入力受付ステップ(S3101)と,リスク情報保持ステップ(S3102)と,リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得ステップ(S3103)と,タスク情報入力受付ステップ(S3201)と,タスク情報保持ステップ(S3202)と,タスク処理状況情報取得ステップ(S3203)と,プロジェクト管理情報変更要請受付ステップ(S3301)と,プロジェクト管理情報変更要請保持ステップ(S3302)と,プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得ステップ(S3303)と,プロジェクト管理情報変更ステップ(S3304)からなる処理方法である。
そして,図34は,各情報の出力に関する処理の流れである。各情報の出力に関しては,順番は問わないが,まず状況情報(課題情報,リスク情報,タスク情報の各情報の進行を示す情報を含み,それに限定されない。)出力をするか否かを問い,出力する場合には次に課題解決状況情報を出力するかを問い,出力する場合には課題解決状況情報を出力し,それで終了するかを問うて終了でない場合には最初に戻る。次に課題解決状況情報を出力しない場合には,リスク顕在化ハイリスク化情報を出力するかを問い,出力する場合にはリスク顕在化ハイリスク化情報を出力し,それで終了するかを問うて,終了でない場合には最初に戻る。次にリスク顕在化ハイリスク化情報を出力しない場合には,タスク処理状況情報を出力するかを問い,出力する場合にはタスク処理状況情報を出力し,それで終了するかを問うて,終了でない場合には最初に戻る。全体としては上記のような流れであるが,端的に,出力ステップとして課題解決状況情報出力ステップと,リスク顕在化リスクハイリスク化状況出力ステップと,タスク処理状況情報出力ステップとを有している構成でも良いので,シンプルにそのような例として説明する。
「課題情報入力受付ステップ」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける段階である。
「課題情報保持ステップ」とは,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて保持する段階である。
「課題解決状況情報取得ステップ」とは,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する段階である。
「課題解決状況情報出力ステップ」とは,保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する段階である。
「リスク情報入力受付ステップ」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける段階である。
「リスク情報保持ステップ」とは,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する段階である。
「リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得ステップ」とは,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する段階である。
「リスク顕在化リスクハイリスク化状況出力ステップ」とは,保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する段階である。
「タスク情報入力受付ステップ」とは,プロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける段階である。
「タスク情報保持ステップ」とは,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて保持する段階である。
「タスク処理状況情報取得ステップ」とは,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する段階である。
「タスク処理状況情報出力ステップ」とは,保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する段階である。
「プロジェクト管理情報変更要請受付ステップ」とは,プロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける段階である。
「プロジェクト管理情報変更要請保持ステップ」とは,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する段階である。
「プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得ステップ」とは,保持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する段階である。
「プロジェクト管理情報変更ステップ」とは,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する段階である。
<まとめ>
以上により,プロジェクト管理システムを実現できるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,プロジェクト管理情報を特定できる前提となる情報である前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて取得して,前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて保持するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図35は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(3501)と課題情報保持部(3502)と課題解決状況情報取得部(3503)と課題解決状況情報出力部(3504)とリスク情報入力受付部(3505)とリスク情報保持部(3506)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(3507)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(3508)とタスク情報入力受付部(3509)とタスク情報保持部(3510)とタスク処理状況情報取得部(3511)とタスク処理状況情報出力部(3512)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(3513)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(3514)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(3515)とプロジェクト管理情報変更部(3516)とプロジェクト管理情報前提情報取得部(3517)とプロジェクト管理情報前提情報保持部(3518)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,プロジェクト管理情報前提情報取得部とプロジェクト管理情報前提情報保持部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,プロジェクト管理情報前提情報取得部とプロジェクト管理情報前提情報保持部の機能に限定して説明する。
「プロジェクト管理情報前提情報取得部」とは,プロジェクト管理情報を特定できる前提となる情報(プロジェクト管理情報の各情報(課題,タスク,リスク)を定義するための前提となる情報又は/及び各情報(課題,タスク,リスク)の満たすべき条件を定めるための前提となる情報)である前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて取得する機能を有する。
図19は,前提情報を入力・修正するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,「新規前提情報入力」「前提情報修正」「前提情報→課題変更」「前提情報→タスク変更」「前提情報→リスク変更」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。ここでいう「前提情報→課題変更」「前提情報→タスク変更」「前提情報→リスク変更」とは,前提が変われば課題情報もタスク情報もリスク情報も変更すべき場合があることから,入力された前提情報に基づいて,自動的に課題情報・タスク情報・リスク情報を変更するというものである。
図20は,新規での前提情報入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,関連課題(複数でも可能。),前提内容としての要素属性(複数でも可能。)などの項目があり,それらに入力することで前提情報を登録することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。「タスク」というボタンは,それを選択することにより,当該課題に紐づけられているタスクの入力画面に遷移するということが考えられる。「要素属性」とは,後述するとおりである。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば次の画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。また,更にタスク属性を選択できるようにしても良い。
図21は,要素属性一覧の一例を示す図である。要素属性は,例えば,「1 資金量,株価,債券,融資額,投資額」「2 協力関係,提携関係,共同開発,共同事業,合併」「3 社長,役員,リーダー,開発者,営業者,プログラマー,SE」「4 土地,建物,研究施設,開発設備」「5 利率,配当,償還期限」「6 景気動向,物価指数,工業指数」「7 雇用人数,出向人数,バイト人数,委託人数」「8 通信に関する法律,交通に関する法律,金融に関する法律」「9 通信技術進歩,計算技術進歩,交通技術進歩,バイオ技術進歩」「10 行政認可,法案成立,試験成否,性能試験合格」「11 気候,天候,災害(地震,津波,火山,洪水),公害」などがあり得る。
「プロジェクト管理情報前提情報保持部」とは,取得した前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて保持する機能を有する。前提情報に変更があった場合にはその前提情報と関連付けられているプロジェクト管理情報の変更が必要となる可能性が高い。従って定期的に又は不定期に前提情報に変更がないかチェックする必要がある。前提情報に変更があった場合にはその旨の警告である前提情報変更警告出力を前提情報変更警告出力部から出力するように構成する。また,前提情報の変更は手動にて取得するように構成してもよいし,自動にて取得するように構成することも可能である。またプロジェクト管理者等に対して,定期的に前提情報の変更があるか,ないかについて回答を求めるための回答誘導手段を設けていてもよい。自動で前提情報の変更を取得する場合とは,株価や債券などの金融情報,景気動向,物価指数などの景気情報,法律などの法的情報,気候などの天候情報等をインターネットを介して取得することができる。なお,前提情報も自由形式で言語によって表現される場合と,前記インターネットで取得できる情報のように数値で取得できるものとがある。数値で取得できるものの場合には,その前提範囲が数値で特定されているので,その値の範囲から外れた場合に前記警告情報を出力するように構成することができる。
<ハードウェア構成>
図36は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(3601)と,「主メモリ」(3602)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(3603)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(3606)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(3604)を備えている。そして,それらが「システムバス」(3605)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムとプロジェクト管理情報前提情報取得プログラムとプロジェクト管理情報前提情報保持プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,前提情報が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報前提情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報を特定できる前提となる情報である前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて取得する。そして,プロジェクト管理情報前提情報保持プログラムを実行して,取得した前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて保持する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図37は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,プロジェクト管理情報前提情報取得ステップとプロジェクト管理情報前提情報保持ステップが存在する。以下では,プロジェクト管理情報前提情報取得ステップとプロジェクト管理情報前提情報保持ステップについて説明する。
「プロジェクト管理情報前提情報取得ステップ」とは,プロジェクト管理情報を特定できる前提となる情報である前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて取得する段階である。
「プロジェクト管理情報前提情報保持ステップ」とは,取得した前提情報をプロジェクト管理情報と関連付けて保持する段階である。
<まとめ>
これらにより,プロジェクトの前提と合わせて,プロジェクトを管理することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,保持されたリスクが顕在化した旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報がリスク識別情報と関連付けて取得された場合に,顕在化したリスクに基づいて解決しなければならないこととなった課題情報を生成し,課題識別情報と関連付けて記録するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図38は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(3801)と課題情報保持部(3802)と課題解決状況情報取得部(3803)と課題解決状況情報出力部(3804)とリスク情報入力受付部(3805)とリスク情報保持部(3806)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(3807)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(3808)とタスク情報入力受付部(3809)とタスク情報保持部(3810)とタスク処理状況情報取得部(3811)とタスク処理状況情報出力部(3812)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(3813)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(3814)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(3815)とプロジェクト管理情報変更部(3816)と生成課題記録部(3817)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,生成課題記録部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,生成課題記録部の機能に限定して説明する。
なお,「リスク」としては,リソースの調達不可能化又はリソースの喪失,タスクや課題を処理するためのインフラの喪失,プロジェクトの実行によって達成される目標に対する需要の喪失などである。例えばリソースの調達不可能とは,油田地帯で戦争が勃発し,原料となる原油が輸入できなくなるようなケース,リソースの喪失とは,保管してあった貴重な原料が火災によって焼失したようなケース,インフラの喪失とは,大地震が起こって原材料の輸送ルートが崩壊したり,そもそもプロジェクトを実行しようとしていた工場が崩壊したようなケースである。これらを課題に置き換えると「原油が輸入できない」に関しては「備蓄原油の調達をする」が課題となり,「保管してあった貴重な原料の焼失」に関しては「貴重な原料の早期調達」が課題となり,「原材料の輸送ルートが崩壊」に関しては,「別の輸送ルートの確立」が課題となり,「工場が崩壊」に関しては「代替工場との契約」が課題となる。
このようにリスクが顕在化したような場合には,そのリスクがどのような課題に変化するかをリスク情報の登録時に,あるいはリスク情報の登録後にリスク識別情報に関連付けて記録し,リスクが顕在化したときにプロジェクト管理情報である課題として自動登録するように構成(課題自動登録手段)することが好ましい。
なお,リスクのハイリスク化の場合にも課題を自動登録させるように構成してもよい。例えば「油田地帯で戦争が勃発」したが,まだ原料となる原油が輸入可能な状態の場合には,課題として「原油を前倒しで輸入」という課題を予め登録しておき,ハイリスク化の状態で課題に自動登録する。また大型台風が発生し,原料の生産地域に重大な被害を及ぼす可能性がある,との天気予報があった場合には,課題として,「大型台風が南洋上にある間に原料を現場に輸送」が新たな課題となる。
「生成課題記録部」とは,保持されたリスクが顕在化した旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報がリスク識別情報と関連付けて取得された場合に,顕在化したリスクに基づいて解決しなければならないこととなった課題情報を生成し又は予め保持されている情報を取得し,課題識別情報と関連付けて課題情報保持部に記録する機能を有する。課題情報保持部に保持された課題情報は,通常の課題情報と同様に課題解決状況情報出力部から出力される。最初は課題解決状況はゼロとして出力されるのが一般である。
図22は,生成課題記録部においてなされる処理内容に関するフローチャートである。まず「リスクハイリスク化」ついましリスクが高まっているか否かが判断され,高まっていなければ問題ないのであるが,高まっている場合には次にリスクが顕在化しているかが判断される。ここでリスクが顕在化していると判断される場合には,リスクを課題に変更し,その上で当該課題にタスクがあるか否かが判断され,タスクがあるときには課題にタスクを従属してタスクにリソースを割り当ててタスク管理の対象とされ,タスクがないときには課題にリソースを割り当てて課題管理の対象とされる。他方,ここでリスクが顕在化していると判断されない場合には,次にリスク低減課題を発生させるか否かが判断され,もし発生させる必要がなければリスクが顕在化しているか否かを判断する前の工程まで戻るのであるが,他方,もし発生させる必要がある場合には,リスク低減化課題を生成する。その上で,タスクの有無が判断され,タスクがあるときには課題にタスクを従属してタスクにリソースを割り当ててタスク管理の対象とされ,タスクがないときには課題にリソースを割り当てて課題管理の対象とされる。なお,これは一例であって,このような処理手順に限定されるものではない。
<ハードウェア構成>
図39は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(3901)と,「主メモリ」(3902)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(3903)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(3906)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(3904)を備えている。そして,それらが「システムバス」(3905)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと生成課題記録プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。「CPU」は,「主メモリ」に格納されている生成課題記録プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報がリスク識別情報と関連付けて取得された場合に,顕在化したリスクに基づいて解決しなければならないこととなった課題情報を生成(例えば人工知能によって課題を生成)又は/及び予め登録されている課題情報を取得し,課題識別情報と関連付けて課題情報保持部に追加記録する。この新規に記録される課題情報が他の課題情報との関係で階層的に位置付けられる場合には,その他の課題情報との階層関係を示す情報も併せて記録する。この階層関係を示す情報は直接的な関係性を有するすべての課題情報にアクセスした場合にも参照できるように構成する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。リスク顕在化リスクハイリスク化情報の取得によって新たな課題が追加記録された場合には権限を有するプロジェクト参加者に対してその課題に応じた課題解決のためのタスクの入力を促す警告等を出力するのが好ましい。
また,リスク顕在化リスクハイリスク化情報によって顕在化,ないしはハイリスク化したリスクが登録される際に予め新規に追加すべき課題情報と,この課題を解決するために処理しなければならないタスクとを事前登録しておくことも構成としては好ましい。このように事前登録されているタスクがある場合にはリスク顕在化リスクハイリスク化情報に応じて発生した課題情報の追加記録とともにタスク情報も新規に自動追加記録されるように構成するのが好ましい。なお,すべての新規に追加される課題情報や,それに応じて処理しなければならないタスク情報が全自動で記録される必要はなく,例えば人員の割り当てなどのダイナミックに検討しなければならない要素に関しては権原を有するプロジェクト参加者に入力を促すように構成することが好ましい。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を場合によっては受け付ける。リスク顕在化リスクハイリスク化情報が取得された場合には追加記録される課題情報や追加記録されるタスク情報があるためにこの部を機能させて権限のあるプロジェクト参加者からプロジェクトの管理情報変更要請を入力させるように構成することが好ましい。この場合のプロジェクト管理情報とは,二つのケースがあり,一つは新たに追記された課題情報やタスク情報を指す場合と,従前のプロジェクト管理情報に変更を加えるためにプロジェクト管理情報に変更を加える場合である。システムの設計としては,前者は自動で行い,後者は権原を有するプロジェクト参加者にゆだねるように構成してもよいし,前者についてはプロジェクト管理情報の変更要請処理をスキップしてプロジェクト管理情報の追加記録で完了させるように構成してもよい。いずれにしても,リスク顕在化リスクハイリスク化情報が取得されるほとんどの場合にはプロジェクト管理情報であって従前のものの変更が必要となる場合がほとんどであり,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図40は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。まず,リスクハイリスク化しているかどうかを判断する。否であれば問題ないが,ハイリスク化との判断の場合には,次にリスク顕在化を判断する。リスク顕在化している場合には,リスクを課題に変更する。その上で,その課題にタスクがあるか否かを判断し,課題にタスクがあり従属させる場合には,当該タスクにリソースを割り当てる。他方,課題にタスクがない場合には,当該課題にリソースを割り当てる。いずれにしても,課題管理やタスク管理の対象となる。これに対して,(リスクハイリスク化はしているけれども)リスク顕在化していない場合には,リスク軽減課題を発生させるか否かを判断する。リスク軽減課題を発生させない場合には処理自体は終了し,他方,リスク軽減課題を発生させる場際には,その課題にタスクがあるか否かを判断し,課題にタスクがあり従属させる場合には,当該タスクにリソースを割り当てる。他方,課題にタスクがない場合には,当該課題にリソースを割り当てる。いずれにしても,課題管理やタスク管理の対象となる。全体としては上記のような流れであるが,端的に,生成課題記録ステップを有している構成でも良いので,シンプルにそのような例として説明する。
「生成課題記録ステップ」とは,保持されたリスクが顕在化した旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報がリスク識別情報と関連付けて取得された場合に,顕在化したリスクに基づいて解決しなければならないこととなった課題情報を生成し,課題識別情報と関連付けて課題情報保持部に記録する段階である。
<まとめ>
これらにより,リスクが顕在化又はハイリスク化した場合に,自動的に対策を提示することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例3の特徴に加えて,新たに生成され保持された課題情報に関連付けるタスク情報をその課題情報と関連付けて入力するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図41は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(4101)と課題情報保持部(4102)と課題解決状況情報取得部(4103)と課題解決状況情報出力部(4104)とリスク情報入力受付部(4105)とリスク情報保持部(4106)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(4107)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(4108)とタスク情報入力受付部(4109)とタスク情報保持部(4110)とタスク処理状況情報取得部(4111)とタスク処理状況情報出力部(4112)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(4113)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(4114)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(4115)とプロジェクト管理情報変更部(4116)と新規課題対応タスク情報入力部(4117)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,新規課題対応タスク情報入力部を除く各機能については,実施例3と同様であるため,新規課題対応タスク情報入力部の機能に限定して説明する。
「新規課題対応タスク情報入力部」とは,新たに生成され保持された課題情報に関連付けるタスク情報をその課題情報と関連付けて入力する機能を有する。
<ハードウェア構成>
図42は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(4201)と,「主メモリ」(4202)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(4203)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(4206)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(4204)を備えている。そして,それらが「システムバス」(4205)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと新規課題対応タスク情報入力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。「CPU」は,「主メモリ」に格納されている生成課題記録プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報がリスク識別情報と関連付けて取得された場合に,顕在化したリスクに基づいて解決しなければならないこととなった課題情報を生成(例えば人工知能を利用する。)又は/及び予めリスク情報の登録時に併せて登録されたものを取得し,課題識別情報と関連付けて課題情報保持部に記録する。その上で,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている新規課題対応タスク情報入力プログラムを実行して,新たに生成され保持された課題情報に関連付けるタスク情報をその課題情報と関連付けて入力させる。もちろん前述のようにすべて予めタスク情報を準備登録して起き自動的にタスク情報を登録するように構成してもよい。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れは,図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,新規課題対応タスク情報入力ステップが存在する。以下では,新規課題対応タスク情報入力ステップについて説明する。
「新規課題対応タスク情報入力ステップ」とは,新たに生成され保持された課題情報に関連付けるタスク情報をその課題情報と関連付けて入力する段階である。
<まとめ>
これらにより,生成された課題の下位に位置づけられるタスク含めてプロジェクトを管理することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,成功体験を示す情報である成功体験情報又は/及び失敗体験を示す情報である失敗体験情報である体験情報の入力を受け付けるように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図43は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(4301)と課題情報保持部(4302)と課題解決状況情報取得部(4303)と課題解決状況情報出力部(4304)とリスク情報入力受付部(4305)とリスク情報保持部(4306)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(4307)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(4308)とタスク情報入力受付部(4309)とタスク情報保持部(4310)とタスク処理状況情報取得部(4311)とタスク処理状況情報出力部(4312)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(4313)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(4314)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(4315)とプロジェクト管理情報変更部(4316)と体験情報入力受付部(4317)と体験情報蓄積部(4318)と体験情報閲覧要求受付部(4319)と体験情報閲覧部(4320)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,体験情報入力受付部と体験情報蓄積部と体験情報閲覧要求受付部と体験情報閲覧部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,体験情報入力受付部と体験情報蓄積部と体験情報閲覧要求受付部と体験情報閲覧部の機能に限定して説明する。
「体験情報入力受付部」とは,プロジェクトを識別するプロジェクト識別情報と関連付けて成功体験を示す情報である成功体験情報又は/及び,失敗体験を示す情報である失敗体験情報である体験情報の入力を受け付ける機能を有する。ここにおける体験情報は,テキスト情報,動画情報,添付書類情報,静止画情報,音声情報のいずれか一以上を含むことが望ましい。
図23は,体験情報を入力・修正するに当たってのポータル画面の一例の概念図である。例えば,体験入力に関する項目として「体験情報入力」「既存体験情報修正」「既存体験マージ」「既存体験分割」「体験閲覧権限修正」などの選択部分があり,体験閲覧に関する項目として「体験閲覧」「新規体験閲覧」などの選択部分があり,それを選択することにより,次の画面に遷移するという具合である。このうちの「体験閲覧権限修正」とは,体験情報に関する閲覧権限がある者の範囲を修正するものである。
図24は,新規体験情報入力画面の一例の概念図である。例えば,入力者,プロジェクト名,関連課題(複数でも可能。),前提内容としての要素属性(複数でも可能。)などの項目があり,それらに入力した上で体験情報を入力することで体験情報を登録することが考えられる。ここでは既にプロジェクト内容などが登録されていることが想定されているので,基本的に各項目はプルダウンにて選択するという方式にすることが考えられる。「タスク」というボタンは,それを選択することにより,当該課題に紐づけられているタスクの入力画面に遷移するということが考えられる。「要素属性」とは,前提情報の説明にて前述したとおりである。図示しないが,体験情報に関する閲覧権限がある者の範囲を指定しても良い。そして,入力後には,「完了」を選択すれば登録,「戻る」を選択すれば登録せずに前画面に戻る,「次」を選択すれば次の画面に遷移するなどの構成にすることが考えられる。また,更にタスク属性を選択できるようにしても良い。ここでは,体験情報としては,フリーフォーマットテキストである例である。
図25は,体験情報の入力について,音声ファイル,動画映像ファイル,テキストファイル,写真ファイル,WEBのURL,ストレージIDなどで受け付ける場合の一例を示す図である。音声ファイル,動画映像ファイル,テキストファイル,写真ファイル,WEBのURL,ストレージIDなどのうち,体験を伝えるのに適したファイルをドラッグ・ドロップにて保存し,「完了」を選択することにより体験情報が登録されるという具合である。なお,入力者,プロジェクト名,関連課題(複数でも可能。),前提内容としての要素属性(複数でも可能。)などの項目があり,それらに入力した上での話であることは前記と同様である。ここで音声ファイルとは,その体験者が体験を語った音声である場合が多いが,その他に重要な決定が行われた会議の録音,プロジェクトを左右した交渉の録音,などプロジェクトの実行に深くかかわりがある音声情報を入力することができる。入力者は,音声情報と同期して解説情報などをテキスト入力可能に設計しておくと便利である。例えば,発言者が誰であるか,その用語は何を指しているのか,流れが変わった瞬間はここである,のような音声をより理解するためのメモなどである。動画映像ファイルの場合には上記のようなシーンの他に,例えば実験や,思索現場の成功事例をわかりやすく解説するものや,逆に失敗事例を紹介するような動画である。実験の場合には動画併せて解説をテキスト入力して同期して閲覧できるように構成することも考えられる。動画はできるだけ高精細の物を利用し,拡大によっても画質がはっきりしているものを利用することがこのましい。例えば4K,8K映像のものである。テキストファイルには各種の情報の物が考えられる。そのプロジェクトに関しての自伝的なテキスト文章や,ノウハウ,実践して成功した考え方,分析に利用したビックデータなど読むことや分析することで要点がはっきり伝わるように記載させ,保持させる。ビックデータなど,そのものだけでは参考にしにくいものは関連付けたデータ解析プログラムを利用可能としてその情報の有効活用を図る。データ解析プログラムをそのテキストデータともに保持して利用可能としてもよいし,あるいはそのデータ解析プログラムへのリンク情報をそのテキストデータともに利用可能に記録しておいてもよい。そのためにはテンプレートなどを利用して入力させるように構成することが考えられる。写真ファイルは,例えば顕微鏡写真や,会議風景,交渉時の風景など,各種の物があってもよい。また,競争あて胃の商品の分解写真や,秘密裏に入手したデータ集の写真など各種のものが考えられる。
「体験情報蓄積部」とは,入力を受け付けた体験情報をプロジェクト識別情報と関連付けて蓄積する機能を有する。
「体験情報閲覧要求受付部」とは,蓄積されている体験情報の閲覧要求を受け付ける機能を有する。
「体験情報閲覧部」とは,受けつけた閲覧要求に応じて体験情報を閲覧させる機能を有する。
<ハードウェア構成>
図44は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(4401)と,「主メモリ」(4402)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(4403)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(4406)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(4404)を備えている。そして,それらが「システムバス」(4405)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと体験情報入力受付プログラムと体験情報蓄積プログラムと体験情報閲覧要求受付プログラムと体験情報閲覧プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,体験情報と閲覧要求が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されている体験情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクトを識別するプロジェクト識別情報と関連付けて成功体験を示す情報である成功体験情報又は/及び,失敗体験を示す情報である失敗体験情報である体験情報の入力を受け付ける。そして,体験情報蓄積プログラムを実行して,入力を受け付けた体験情報をプロジェクト識別情報と関連付けて蓄積する。「主メモリ」に格納されている体験情報閲覧要求受付プログラムを実行して,蓄積されている体験情報の閲覧要求を受け付ける。「主メモリ」に格納されている体験情報閲覧プログラムを実行して,受けつけた閲覧要求に応じて体験情報を閲覧させる。
他のプロジェクトの体験情報の閲覧に基づいて自プロジェクトの改善を考える場合がある。その場合にはプロジェクト管理情報の変更要請をすることとなる。「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図45は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,体験情報入力受付ステップと体験情報蓄積ステップと体験情報閲覧要求受付ステップと体験情報閲覧ステップが存在する。以下では,体験情報入力受付ステップと体験情報蓄積ステップと体験情報閲覧要求受付ステップと体験情報閲覧ステップについて説明する。
「体験情報入力受付ステップ」とは,プロジェクトを識別するプロジェクト識別情報と関連付けて成功体験を示す情報である成功体験情報又は/及び,失敗体験を示す情報である失敗体験情報である体験情報の入力を受け付ける段階である。
「体験情報蓄積ステップ」とは,入力を受け付けた体験情報をプロジェクト識別情報と関連付けて蓄積する段階である。
「体験情報閲覧要求受付ステップ」とは,蓄積されている体験情報の閲覧要求を受け付ける段階である。
「体験情報閲覧ステップ」とは,受けつけた閲覧要求に応じて体験情報を閲覧させる段階である。
<まとめ>
これらにより,過去の体験情報を参考にして現在進行しているプロジェクトに活かすことができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例5の特徴に加えて,プロジェクト管理情報と関連付けて体験情報の入力を受け付けるように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図46は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(4601)と課題情報保持部(4602)と課題解決状況情報取得部(4603)と課題解決状況情報出力部(4604)とリスク情報入力受付部(4605)とリスク情報保持部(4606)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(4607)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(4608)とタスク情報入力受付部(4609)とタスク情報保持部(4610)とタスク処理状況情報取得部(4611)とタスク処理状況情報出力部(4612)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(4613)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(4614)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(4615)とプロジェクト管理情報変更部(4616)と体験情報入力受付部(4617)を有する。そして,体験情報入力受付部が,プロジェクト管理情報別体験情報入力受付手段(4618)を有している。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,体験情報入力受付部が有するプロジェクト管理情報別体験情報入力受付手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,プロジェクト管理情報別体験情報入力受付手段の機能に限定して説明する。
「プロジェクト管理情報別体験情報入力受付手段」とは,プロジェクト管理情報と関連付けて入力を受け付ける機能を有する。
<ハードウェア構成>
図47は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(4701)と,「主メモリ」(4702)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(4703)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(4706)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(4704)を備えている。そして,それらが「システムバス」(4705)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと体験情報入力受付プログラムである。体験情報入力受付プログラムは,プロジェクト管理情報別体験情報入力受付サブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報,体験情報と閲覧要求などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されている体験情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクトを識別するプロジェクト識別情報とプロジェクト管理情報と関連付けて成功体験を示す情報である成功体験情報又は/及び,失敗体験を示す情報である失敗体験情報である体験情報の入力を受け付ける。そして,体験情報蓄積プログラムを実行して,入力を受け付けた体験情報をプロジェクト識別情報と関連付けて蓄積する。「主メモリ」に格納されている体験情報閲覧要求受付プログラムを実行して,蓄積されている体験情報の閲覧要求を受け付ける。「主メモリ」に格納されている体験情報閲覧プログラムを実行して,受けつけた閲覧要求に応じて体験情報を閲覧させる。
必要がある場合には,次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。なお,このプロジェクト管理情報変更要請もプロジェクト管理情報の一種であることから,プロジェクト管理情報変更要請に関連付けられて体験情報の入力が行われる場合がある。プロジェクト管理情報変更要請はプロジェクト管理の中でも重要な情報であり,その体験は貴重なものだからである。
<処理の流れ>
図48は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,体験情報入力受付ステップと体験情報蓄積ステップと体験情報閲覧要求受付ステップと体験情報閲覧ステップが存在し,このうち体験情報入力受付ステップにはプロジェクト管理情報別体験情報入力受付サブステップが存在する。以下では,プロジェクト管理情報別体験情報入力受付サブステップについて説明する。
「プロジェクト管理情報別体験情報入力受付サブステップ」とは,プロジェクト管理情報と関連付けて入力を受け付ける段階である。
<まとめ>
これらにより,過去のプロジェクトから知りたい体験情報を検索することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,変更要請内容を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによって受付完了とするように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図49は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(4901)と課題情報保持部(4902)と課題解決状況情報取得部(4903)と課題解決状況情報出力部(4904)とリスク情報入力受付部(4905)とリスク情報保持部(4906)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(4907)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(4908)とタスク情報入力受付部(4909)とタスク情報保持部(4910)とタスク処理状況情報取得部(4911)とタスク処理状況情報出力部(4912)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(4913)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(4914)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(4915)とプロジェクト管理情報変更部(4916)とプロジェクト管理情報変更要請受付部が受付完了手段(4917)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,受付完了手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,受付完了手段の機能に限定して説明する。
「受付完了手段」とは,変更要請内容を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによって受付完了とする機能を有する。
<ハードウェア構成>
図50は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(5001)と,「主メモリ」(5002)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(5003)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(5006)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(5004)を備えている。そして,それらが「システムバス」(5005)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。プロジェクト管理情報変更要請受付プログラムは,受付完了サブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。ここでの内容は,変更要請内容を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによって受付完了とする。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図51は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,プロジェクト管理情報の変更に関する処理の流れは,プロジェクト管理情報変更要請受付ステップ(S5101)と,プロジェクト管理情報変更要請保持ステップ(S5102)と,プロジェクト管理 情報変更要請実施情報取得ステップ(S5103)と,プロジェクト管理情報変更ステップ(S5104)からなり,その処理に加えて,プロジェクト管理情報変更要請受付ステップには受付完了サブステップが存在する。以下では,受付完了サブステップについて説明する。
「受付完了サブステップ」とは,変更要請内容を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによって受付完了とする段階である。
<まとめ>
これらにより,変更要請内容の漏れを防ぐことができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,変更要請を実施するために必要な情報を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによってプロジェクト管理情報変更を実施する旨の情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報を生成するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図52は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(5201)と課題情報保持部(5202)と課題解決状況情報取得部(5203)と課題解決状況情報出力部(5204)とリスク情報入力受付部(5205)とリスク情報保持部(5206)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(5207)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(5208)とタスク情報入力受付部(5209)とタスク情報保持部(5210)とタスク処理状況情報取得部(5211)とタスク処理状況情報出力部(5212)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(5213)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(5214)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(5215)とプロジェクト管理情報変更部(5216)とを有し,プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部が,実施情報生成手段(5217)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,実施情報生成手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,実施情報生成手段の機能に限定して説明する。
「実施情報生成手段」とは,プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部は,変更要請を実施するために必要な情報を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによってプロジェクト管理情報変更を実施する旨の情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報を生成する機能を有する。
「プロジェクト管理情報変更要請実施情報」とは,
<ハードウェア構成>
図53は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(5301)と,「主メモリ」(5302)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(5303)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(5306)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(5304)を備えている。そして,それらが「システムバス」(5305)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。プロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムは,実施情報生成サブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。ここでの内容は,変更要請を実施するために必要な情報を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによってプロジェクト管理情報変更を実施する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図54は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,プロジェクト管理情報の変更に関する処理の流れは,プロジェクト管理情報変更要請受付ステップ(S5401)と,プロジェクト管理情報変更要請保持ステップ(S5402)と,プロジェクト管理 情報変更要請実施情報取得ステップ(S54 03)と,プロジェクト管理情報変更ステップ(S5404)からなり,その処理に加えて,プロジェクト管理情報変更ステップには実施情報生成サブステップが存在する。以下では,実施情報生成サブステップについて説明する。
「実施情報生成サブステップ」とは,変更要請を実施するために必要な情報を特定するためのテンプレートに情報を埋め込むことによってプロジェクト管理情報変更を実施する旨の情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報を生成する段階である。
<まとめ>
これらにより,変更要請の内容をある程度誘導することにより,自由度は低くなるものの,経験が浅い者であっても検討すべきことを漏れなく検討して入力することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,リスクを客観化するために明確化すべき情報の入力を促すリスクナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付けるように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図55は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(5501)と課題情報保持部(5502)と課題解決状況情報取得部(5503)と課題解決状況情報出力部(5504)とリスク情報入力受付部(5505)とリスク情報保持部(5506)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(5507)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(5508)とタスク情報入力受付部(5509)とタスク情報保持部(5510)とタスク処理状況情報取得部(5511)とタスク処理状況情報出力部(5512)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(5513)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(5514)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(5515)とプロジェクト管理情報変更部(5516)とを有し,リスク情報入力受付部が,リスクテンプレート入力受付手段(5517)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,リスクテンプレート入力受付手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,リスクテンプレート入力受付手段の機能に限定して説明する。
「リスクテンプレート入力受付手段」とは,リスクを客観化するために明確化すべき情報の入力を促すリスクナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける機能を有する。このテンプレートに入力一つでもされない場合にはリスク情報の入力が終了しないように構成するのが好ましい。またリスクテンプレートは,ガイド情報ボタンを有していて,入力すべき内容が理解しがたい利用者に対して,その入力欄は何について記載すればよいかを案内するように構成してもよい。また,入力欄には,入力例を示すための入力例例示ボタンを設けて入力の例を示すように構成することが好ましい。また,種々のプロジェクト管理情報とプロジェクトの進捗状況,プロジェクトの終了結果など過去の事例を人工知能に学習させて,リスクテンプレートにデフォルトでリスク情報を仮記載しておき利用者がそれを編集することで入力が完了するように構成することもできる。
<ハードウェア構成>
図56は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(5601)と,「主メモリ」(5602)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(5603)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(5606)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(5604)を備えている。そして,それらが「システムバス」(5605)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。リスク情報入力受付プログラムは,リスクテンプレート入力受付サブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。ここでの内容は,リスクを客観化するために明確化すべき情報の入力を促すリスクナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図57は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,プロジェクト管理情報の変更に関する処理の流れは,リスク情報入力受付ステップ(S5701)と,リスク情報保持ステップ(S5702)と,リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得ステップ(S5703)からなり,その処理に加えて,
リスク情報入力受付ステップにはリスクテンプレート入力受付サブステップが存在する。以下では,リスクテンプレート入力受付サブステップについて説明する。
「リスクテンプレート入力受付サブステップ」とは,リスクを客観化するために明確化すべき情報の入力を促すリスクナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける段階である。
<まとめ>
これらにより,リスクに関する検討事項をある程度誘導することにより,自由度は低くなるものの,経験が浅い者であっても検討すべきことを漏れなく検討してリスクに関する情報を入力することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,リスクを定量化するための情報の入力を促すリスク定量化ナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付けるように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図58は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(5801)と課題情報保持部(5802)と課題解決状況情報取得部(5803)と課題解決状況情報出力部(5804)とリスク情報入力受付部(5805)とリスク情報保持部(5806)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(5807)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(5808)とタスク情報入力受付部(5809)とタスク情報保持部(5810)とタスク処理状況情報取得部(5811)とタスク処理状況情報出力部(5812)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(5813)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(5814)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(5815)とプロジェクト管理情報変更部(5816)とを有し,リスク情報入力受付部が,リスク定量化テンプレート入力受付手段(5817)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,リスク定量化テンプレート入力受付手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,リスク定量化テンプレート入力受付手段の機能に限定して説明する。
「リスク定量化テンプレート入力受付手段」とは,リスクを定量化するための情報の入力を促すリスク定量化ナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける機能を有する。
<ハードウェア構成>
図59は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(5901)と,「主メモリ」(5902)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(5903)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(5906)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(5904)を備えている。そして,それらが「システムバス」(5905)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。リスク情報入力受付プログラムは,リスク定量化テンプレート入力受付サブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。ここでの内容は,リスクを定量化するための情報の入力を促すリスク定量化ナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図60は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,プロジェクト管理情報の変更に関する処理の流れは,リスク情報入力受付ステップ(S6001)と,リスク情報保持ステップ(S6002)と,リスク顕在化リスクハイリスク化情報取得ステップ(S6003)からなり,その処理に加えて,リスク情報入力受付ステップにはリスク定量化テンプレート入力受付サブステップが存在する。以下では,リスク定量化テンプレート入力受付サブステップについて説明する。
「リスク定量化テンプレート入力受付サブステップ」とは,リスクを定量化するための情報の入力を促すリスク定量化ナビゲーションテンプレートに従ってリスク情報の入力を受け付ける段階である。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,保持されているリスク情報をマッピングするように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図61は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(6101)と課題情報保持部(6102)と課題解決状況情報取得部(6103)と課題解決状況情報出力部(6104)とリスク情報入力受付部(6105)とリスク情報保持部(6106)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(6107)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(6108)とタスク情報入力受付部(6109)とタスク情報保持部(6110)とタスク処理状況情報取得部(6111)とタスク処理状況情報出力部(6112)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(6113)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(6114)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(6115)とプロジェクト管理情報変更部(6116)とを有し,リスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部が,リスク情報マッピング手段(6117)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,リスク情報マッピング手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,リスク情報マッピング手段の機能に限定して説明する。
「リスク情報マッピング手段」とは,保持されているリスク情報をマッピングする機能を有する。
図26は,マッピングされたリスク情報(リスクマップ)の一例を示す図である。図にあるように,プロジェクトへの影響度と顕在化可能性が基本軸として示されている。大小の位置関係は問わないが,図の一例の場合には,円高急進(R0211)は顕在化確率が高いがプロジェクトに与える影響は小さく,労働力不足(R0308)は顕在化確率が比較的高いがプロジェクトに与える影響も比較的大きく,キーパーソンの退職(R1181)は顕在化確率が中程度であってプロジェクトに与える影響も中程度であり,品質事故(R0311)発注の取消(R0101)いずれも顕在化確率が低いがプロジェクトに与える影響も大きいという具合である。このように言葉では「大きい」「小さい」などで表現せざるを得ないが,マップにすることにより,各リスクの位置づけを具体的にイメージすることができる。
<ハードウェア構成>
図62は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(6201)と,「主メモリ」(6202)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(6203)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(6206)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(6204)を備えている。そして,それらが「システムバス」(6205)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムである。リスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムは,リスク情報マッピングサブプログラムを含んでいる。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。ここでの出力は,保持されているリスク情報がマッピングされた状態にて出力される。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図63は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れ(出力に関する点に限る。)を示す図である。各情報の出力に関しては順番は問わないが,まず状況情報(課題情報,リスク情報,タスク情報の各情報の進行を示す情報を含み,それに限定されない。)出力をするか否かを問い,出力する場合には次に課題解決状況情報を出力するかを問い,出力する場合には課題解決状況情報を出力し,それで終了するかを問うて終了でない場合には最初に戻る。次に課題解決状況情報を出力しない場合には,リスク顕在化ハイリスク化情報を出力するかを問い,出力する場合にはリスク顕在化ハイリスク化情報を出力し,それで終了するかを問うて,終了でない場合には最初に戻る。次にリスク顕在化ハイリスク化情報を出力しない場合には,タスク処理状況情報を出力するかを問い,出力する場合にはタスク処理状況情報を出力し,それで終了するかを問うて,終了でない場合には最初に戻る。全体としては上記のような流れであるが,実施例1の特徴に加えて,リスク顕在化リスクハイリスク化情報を出力するに際して,リスク情報マッピングサブステップとを有している構成となっているので,リスク情報マッピングサブステップについて説明する。
「リスク情報マッピングサブステップ」とは,保持されているリスク情報をマッピングする段階である。
<まとめ>
これらにより,リスク情報が一目で把握することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,課題情報,リスク情報,タスク情報,前提情報の相互に関連付けを示す情報である相互関連情報(本明細書では相互依存情報もこの情報の一種として扱う)を取得して,その相互関連情報を保持するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図64は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(6401)と課題情報保持部(6402)と課題解決状況情報取得部(6403)と課題解決状況情報出力部(6404)とリスク情報入力受付部(6405)とリスク情報保持部(6406)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(6407)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(6408)とタスク情報入力受付部(6409)とタスク情報保持部(6410)とタスク処理状況情報取得部(6411)とタスク処理状況情報出力部(6412)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(6413)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(6414)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(6415)とプロジェクト管理情報変更部(6416)と相互関連情報取得部(6417)と相互関連情報保持部(6418)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,相互関連情報取得部と相互関連情報保持部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,相互関連情報取得部と相互関連情報保持部の機能に限定して説明する。
「相互関連情報取得部」とは,課題情報,リスク情報,タスク情報,前提情報の相互に関連付けを示す情報である相互関連情報を取得する機能を有する。例えば「課題情報」と「タスク情報」との相互関連情報とは,課題情報に関連付けられているタスク情報は,関連付けられているすべてのタスク情報で示されるタスクが完了することによってその課題情報で示される課題が解決したとする関係性を示す情報であったり,「リスク情報」と「課題情報」との関係はリスク情報で示されるリスクが顕在化した場合に,その課題情報で示される課題の解決が不可能となる関係や,リスクが顕在化したばあに新たな課題として解決しなければならない課題を示す課題情報であるとの関係を示す情報であったり,「前提情報」と他のプロジェクト管理情報との関係は前提情報が崩れた場合に他のプロジェクト管理情報に変更が生じる関係であることを示す情報であったりする。また同じカテゴリー間での関係性を示す場合もある。例えば「課題情報」と他の「課題情報」との関係は,一つの課題情報で示される課題が解決した場合には他の課題情報で示される課題の解決が不要になるような関係であったり,「タスク情報」と他の「タスク情報」とは,まず一のタスク情報で示されるタスクを完了してからでないと他のタスク情報で示されるタスクを開始してはならない関係を示す情報であったりする。これらの関係情報とプロジェクトの進行度合いを示す情報(課題とタスクの進行状況情報の他に,課題とタスクの進行状況情報に基づいて構成される総合的な進行状況情報)に基づいて各種の指示やアドバイスをシステム内に保持されている指示・アドバイスルールに基づいてシステムがするように構成されていてもよい(プロジェクト進行作業指示部)
「相互関連情報保持部」とは,取得した相互関連情報を保持する機能を有する。
<ハードウェア構成>
図65は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(6501)と,「主メモリ」(6502)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(6503)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(6506)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(6504)を備えている。そして,それらが「システムバス」(6505)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと相互関連情報取得プログラムと相互関連情報保持プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,相互関連情報が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されている相互関連情報取得プログラムを実行して,課題情報,リスク情報,タスク情報,前提情報の相互に関連付けを示す情報である相互関連情報を取得する。そして,相互関連情報保持プログラムを実行して,取得した相互関連情報を保持する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図66は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,相互関連情報取得ステップと相互関連情報保持ステップが存在する。以下では,相互関連情報取得ステップと相互関連情報保持ステップについて説明する。
「相互関連情報取得ステップ」とは,課題情報,リスク情報,タスク情報,前提情報の相互に関連付けを示す情報である相互関連情報を取得する段階である。
「相互関連情報保持ステップ」とは,取得した相互関連情報を保持する段階である。
本実施例は,実施例12の特徴に加えて,課題情報とタスク情報が関連付けられている場合には,保持された課題が解決された旨を示す情報である課題解決状況情報を,関連付けられているタスク情報のタスク処理状況情報に基づいて生成し,課題解決状況情報取得部に渡すように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図67は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(6701)と課題情報保持部(6702)と課題解決状況情報取得部(6703)と課題解決状況情報出力部(6704)とリスク情報入力受付部(6705)とリスク情報保持部(6706)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(6707)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(6708)とタスク情報入力受付部(6709)とタスク情報保持部(6710)とタスク処理状況情報取得部(6711)とタスク処理状況情報出力部(6712)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(6713)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(6714)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(6715)とプロジェクト管理情報変更部(6716)と相互関連情報取得部(6717)と相互関連情報保持部(6718)と課題解決状況情報生成部(6717)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,課題解決状況情報生成部を除く各機能については,実施例12と同様であるため,課題解決状況情報生成部の機能に限定して説明する。
「課題解決状況情報生成部」とは,課題情報とタスク情報が関連付けられている場合には,保持された課題が解決された旨を示す情報である課題解決状況情報を,関連付けられているタスク情報のタスク処理状況情報に基づいて生成し,課題解決状況情報取得部に渡す機能を有する。
<ハードウェア構成>
図68は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(6801)と,「主メモリ」(6802)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(6803)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(6806)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(6804)を備えている。そして,それらが「システムバス」(6805)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと相互関連情報取得プログラムと相互関連情報保持プログラムと課題解決状況情報生成プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報,相互関連情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されている相互関連情報取得プログラムを実行して,課題情報,リスク情報,タスク情報,前提情報の相互に関連付けを示す情報である相互関連情報を取得する。そして,相互関連情報保持プログラムを実行して,取得した相互関連情報を保持する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報生成プログラムを実行して,課題情報とタスク情報が関連付けられている場合には,保持された課題が解決された旨を示す情報である課題解決状況情報を,関連付けられているタスク情報のタスク処理状況情報に基づいて生成し,課題解決状況情報取得部に渡す。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
<処理の流れ>
図69は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,タスク情報に関する処理の流れは,タスク情報入力受付ステップ(S6901)と,タスク情報保持ステップ(S6902)と,タスク処理状況情報取得ステップ(S6903)とに加えて,課題解決状況情報生成ステップ(S06904)が存在する。以下では,課題解決状況情報生成ステップについて説明する。
「課題解決状況情報生成ステップ」とは,課題情報とタスク情報が関連付けられている場合には,保持された課題が解決された旨を示す情報である課題解決状況情報を,関連付けられているタスク情報のタスク処理状況情報に基づいて生成し,課題解決状況情報取得部に渡す段階である。
<まとめ>
これらにより,課題解決状況に関する検討事項をある程度誘導することにより,自由度は低くなるものの,経験が浅い者であってもタスク処理に関する内容を誘導に従って入力すれば,自動的に課題解決状況が導かれるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例2の特徴に加えて,プロジェクト管理情報に関連付けられている前提情報の変更の入力を受け付け,前提情報と関連付けられているプロジェクト管理情報の修正を促すように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図70は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(7001)と課題情報保持部(7002)と課題解決状況情報取得部(7003)と課題解決状況情報出力部(7004)とリスク情報入力受付部(7005)とリスク情報保持部(7006)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(7007)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(7008)とタスク情報入力受付部(7009)とタスク情報保持部(7010)とタスク処理状況情報取得部(7011)とタスク処理状況情報出力部(7012)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(7013)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(7014)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(7015)とプロジェクト管理情報変更部(7016)と前提変更入力受付部(7017)と修正促進部(7018)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,前提変更入力受付部と修正促進部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,前提変更入力受付部と修正促進部の機能に限定して説明する。
「前提変更入力受付部」とは,プロジェクト管理情報に関連付けられている前提情報の変更の入力を受け付ける機能を有する。前提情報は自由形式で作文されたものであってもよいし,テンプレートなどに一部従って入力され,作成されたものであってもよい。後者の場合には入力される空欄ごとに,どのような意味のある前提であるかを識別し,入力内容に関して前提要素属性識別情報を付すように構成する。要素属性一覧の一例として,例えば,「1 資金量,株価,債券,融資額,投資額」「2 協力関係,提携関係,共同開発,共同事業,合併」「3 社長,役員,リーダー,開発者,営業者,プログラマー,SE」「4 土地,建物,研究施設,開発設備」「5 利率,配当,償還期限」「6 景気動向,物価指数,工業指数」「7 雇用人数,出向人数,バイト人数,委託人数」「8 通信に関する法律,交通に関する法律,金融に関する法律」「9 通信技術進歩,計算技術進歩,交通技術進歩,バイオ技術進歩」「10 行政認可,法案成立,試験成否,性能試験合格」「11 気候,天候,災害(地震,津波,火山,洪水),公害」などがあり得るが,前提の変更されたよそ属性に応じてプロジェクト管理情報のいずれを修正するように指示するルールがシステムに格納されていることが好ましい(前提要素属性毎プロジェクト管理情報修正指示部)。例えば上記の「1」についての前提が崩れた場合には,コストや売上,利益に影響を及ぼしえるプロジェクト管理情報に対する修正指示を出力するように構成する。従って,各プロジェクト管理情報は,そのプロジェクト管理情報が影響を受ける可能性がある前提所法の前提要素属性識別情報と関連付けられて管理されていることが好ましい。これはプロジェクト管理情報の登録,入力,修正の際に関連付けを入力させるようにシステムを構成してもよいし,プロジェクト管理情報の入力に基づいてシステムが影響を受けうる前提要素属性識別情報をそのプロジェクト管理情報識別情報と関連付けて各保持部に記録,保持するように構成してもよい。
「修正促進部」とは,前提情報と関連付けられているプロジェクト管理情報の修正を促す機能を有する。
<ハードウェア構成>
図71は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(7101)と,「主メモリ」(7102)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(7103)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(7106)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(7104)を備えている。そして,それらが「システムバス」(7105)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと前提変更入力受付プログラムと修正促進プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,前提情報が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
次に,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている前提変更入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報に関連付けられている前提情報の変更の入力を受け付ける。そして,修正促進プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて前提情報と関連付けられているプロジェクト管理情報の修正を促す。
<処理の流れ>
図72は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施例では,実施例2の処理に加えて,順番は問わないが,前提変更入力受付ステップと修正促進ステップが存在する。以下では,前提変更入力受付ステップと修正促進ステップについて説明する。
「前提変更入力受付ステップ」とは,プロジェクト管理情報に関連付けられている前提情報の変更の入力を受け付ける段階である。
「修正促進ステップ」とは,前提情報と関連付けられているプロジェクト管理情報の修正を促す段階である。
<まとめ>
これらにより,前提情報の変更に応じてプロジェクト管理情報の修正の必要性が生じた場合に,その修正を促すことができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,プロジェクト目標達成に関連するステークホルダーの入力をそのステークホルダーの属性を示す指標値を関連付けて受け付け,ステークホルダーとそれに関連付けて受け付けられた指標値とを用いてステークホルダーのマップを生成し,生成されたマップを出力するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図73は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(7301)と課題情報保持部(7302)と課題解決状況情報取得部(7303)と課題解決状況情報出力部(7304)とリスク情報入力受付部(7305)とリスク情報保持部(7306)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(7307)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(7308)とタスク情報入力受付部(7309)とタスク情報保持部(7310)とタスク処理状況情報取得部(7311)とタスク処理状況情報出力部(7312)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(7313)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(7314)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(7315)とプロジェクト管理情報変更部(7316)とステークホルダー入力受付部(7317)とステークホルダーマップ生成部(7318)とマップ出力部(7319)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,ステークホルダー入力受付部とステークホルダーマップ生成部とマップ出力部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,ステークホルダー入力受付部とステークホルダーマップ生成部とマップ出力部の機能に限定して説明する。
「ステークホルダー入力受付部」とは,プロジェクト目標達成に関連するステークホルダーの入力をそのステークホルダーの属性を示す指標値を関連付けて受け付ける機能を有する。
「ステークホルダーマップ生成部」とは,ステークホルダーとそれに関連付けて受け付けられた指標値とを用いてステークホルダーのマップを生成する機能を有する。図27に示すように,例えば一軸がプロジェクトに対する影響力の高さ,他の一軸がプロジェクトに対する作用度合(不認識,抵抗,中立,支持,指導など)をし,この二軸で作られる空間にステークホルダーの識別情報を配置する。ステークホルダーの識別情報は,マウスやキーボード等でマップ中を移動可能に構成することができ,移動することによってプロジェクトに新たに課題を発生させたり,あるいは課題を消滅させたりするように構成することができる。従って,システムでは,ステークホルダーの配置と,その配置で存在しなければならない課題やタスクを予め準備して起き,配置の変更に伴って課題の変更を利用者に示唆して課題変更を実行させるか(課題変更示唆部),自動的にシステムが予め準備されていた課題変更を実行するように構成(自動課題変更部)することができる。また課題でなくタスクを変更するように構成(タスク変更示唆部,自動タスク変更部)してもよい。さらに,リスクや前提情報を変更するように構成することもできる。これらも予め定められたステークホルダーの位置と関連付けてそこに存在すべきリスクやその際にあるべき前提情報を予め準備することで自動的に変更(リスク・前提情報変更部,リスク・前提情報変更示唆部)することも可能となる。
「マップ出力部」とは,生成されたマップを出力する機能を有する。この出力は紙はもちろん,タッチパネルなどのディスプレイにマウスやカーソルで制御可能に出力することもできる。なお,マップ編集部を設けてステークホルダーの位置の変更をする位置変更手段を設けたり,マップ編集部にて既存のステークホルダーの削除を受け付けたり(既存ステークホルダー削除受付手段),マップ編集部にて新規のステークホルダーの入力を受け付けたり(新規ステークホルダー入力受付手段)を設けることも好ましい。
<ハードウェア構成>
図74は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(7401)と,「主メモリ」(7402)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(7403)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(7406)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(7404)を備えている。そして,それらが「システムバス」(7405)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムとステークホルダー入力受付プログラムとステークホルダーマップ生成プログラムとマップ出力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,ステークホルダーの情報が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているステークホルダー入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト目標達成に関連するステークホルダーの入力をそのステークホルダーの属性を示す指標値を関連付けて受け付ける。次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているステークホルダーマップ生成プログラムを実行して,ステークホルダーとそれに関連付けて受け付けられた指標値とを用いてステークホルダーのマップを生成する。次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているマップ出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて生成されたマップを出力する。
<処理の流れ>
図75は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,ステークホルダー入力受付ステップ(S7501)とステークホルダーマップ生成ステップ(S7502)とマップ出力ステップ(S7503)が存在する。以下では,ステークホルダー入力受付ステップとステークホルダーマップ生成ステップとマップ出力ステップについて説明する。
「ステークホルダー入力受付ステップ」とは,プロジェクト目標達成に関連するステークホルダーの入力をそのステークホルダーの属性を示す指標値を関連付けて受け付ける段階である。
「ステークホルダーマップ生成ステップ」とは,ステークホルダーとそれに関連付けて受け付けられた指標値とを用いてステークホルダーのマップを生成する段階である。
「マップ出力ステップ」とは,生成されたマップを出力する段階である。
<まとめ>
これらにより,プロジェクトを達成する上でキーマンとなっている者の属性を一目で把握することができ,プロジェクトを順調に進めることができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,状況情報をマップ化した情報である状況情報マップを取得し,取得した状況情報マップを出力するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図76は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(7601)と課題情報保持部(7602)と課題解決状況情報取得部(7603)と課題解決状況情報出力部(7604)とリスク情報入力受付部(7605)とリスク情報保持部(7606)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(7607)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(7608)とタスク情報入力受付部(7609)とタスク情報保持部(7610)とタスク処理状況情報取得部(7611)とタスク処理状況情報出力部(7612)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(7613)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(7614)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(7615)とプロジェクト管理情報変更部(7616)と状況情報マップ取得部(7617)と状況情報マップ出力部(7618)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,状況情報マップ取得部と状況情報マップ出力部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,状況情報マップ取得部と状況情報マップ出力部の機能に限定して説明する。
「状況情報マップ取得部」とは,状況情報をマップ化した情報である状況情報マップを取得する機能を有する。
「状況情報マップ出力部」とは,取得した状況情報マップを出力する機能を有する。階層構造などで示された各課題別,各タスク別(識別情報別)に円グラフなどを用いて100%終了に対する達成割合を表示する。そして,カーソルやマウスなどで,その円グラフや,課題,タスクの識別情報をクリックすると,課題情報,タスク情報,達成状況,その他その情報に関連する情報がポップアップなどで表示されるように構成すると便利である。例えば,そのタスクに関するメンバー識別子が表示され,そのメンバー識別子をクリックすることで,そのメンバーに対するメール作成画面が開いたり,そのメンバーに対する電話が可能となるように構成すると便利である。また,その連絡はSNSを開いてされるように構成してもよい。そのSNSはそのタスクメンバーが構成員となっているもので,メンバー全員で共有できるように構成されていてもよい。また,作業遅延が発生している場合には,メンバーによる遅延原因レポートが記録されていて,それを閲覧できるようになっていたり,遅延を解消するための策が記録されていて,それを閲覧できるように構成(レポート閲覧手段)されていてもよい。さらには,クリックすることによって他のタスクメンバーが支援を申し入れることができるように構成(支援申入手段)されていてもよい。
<ハードウェア構成>
図77は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(7701)と,「主メモリ」(7702)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(7703)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(7706)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(7704)を備えている。そして,それらが「システムバス」(7705)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムと状況情報マップ取得プログラムと状況情報マップ出力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,状況情報マップが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている状況情報マップ取得プログラムを実行して,状況情報をマップ化した情報である状況情報マップを取得する。そして,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている状況情報マップ出力プログラムを実行して,取得した状況情報マップを出力する。
<処理の流れ>
図78は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,状況情報マップ取得ステップ(S7801)と状況情報マップ出力ステップ(S7802)が存在する。以下では,状況情報マップ取得ステップと状況情報マップ出力ステップについて説明する。
「状況情報マップ取得ステップ」とは,状況情報をマップ化した情報である状況情報マップを取得する段階である。
「状況情報マップ出力ステップ」とは,取得した状況情報マップを出力する段階である。
<まとめ>
これらにより,一目でプロジェクト情報である課題情報,タスク情報,リスク情報の進捗を把握することができるプロジェクト管理システムを提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,プロジェクトの目標を達成するためのメンバー又はメンバーから構成されるチームを識別するメンバーチーム識別情報を保持し,メンバーチーム識別情報とそのメンバーチームが携わるプロジェクト管理情報を関連付けたメンバーチームプロジェクト管理情報関係を保持し,保持されているメンバーチームプロジェクト管理情報関係を出力するように構成されているプロジェクト管理システムを提供する。
以下,本実施例におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図79は,本実施例におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施例におけるプロジェクト管理システムは,課題情報入力受付部(7901)と課題情報保持部(7902)と課題解決状況情報取得部(7903)と課題解決状況情報出力部(7904)とリスク情報入力受付部(7905)とリスク情報保持部(7906)とリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得部(7907)とリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力部(7908)とタスク情報入力受付部(7909)とタスク情報保持部(7910)とタスク処理状況情報取得部(7911)とタスク処理状況情報出力部(7912)とプロジェクト管理情報変更要請受付部(7913)とプロジェクト管理情報変更要請保持部(7914)とプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得部(7915)とプロジェクト管理情報変更部(7916)とメンバーチーム識別情報保持部(7917)とメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持部(7918)とメンバーチームプロジェクト管理関係出力部(7919)を有する。以下,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,メンバーチーム識別情報保持部とメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持部とメンバーチームプロジェクト管理関係出力部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,メンバーチーム識別情報保持部とメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持部とメンバーチームプロジェクト管理関係出力部の機能に限定して説明する。
「メンバーチーム識別情報保持部」とは,プロジェクトの目標を達成するためのメンバー又はメンバーから構成されるチームを識別するメンバーチーム識別情報を保持する機能を有する。
「メンバーチームプロジェクト管理情報関係保持部」とは,メンバーチーム識別情報とそのメンバーチームが携わるプロジェクト管理情報を関連付けたメンバーチームプロジェクト管理情報関係を保持する機能を有する。
「メンバーチームプロジェクト管理関係出力部」とは,保持されているメンバーチームプロジェクト管理情報関係を出力する機能を有する。
<ハードウェア構成>
図80は,本実施例におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例におけるプロジェクト管理システムは,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(8001)と,「主メモリ」(8002)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(8003)や,複数のユーザ識別情報と関連付けられたユーザ端末装置(8006)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(8004)を備えている。そして,それらが「システムバス」(8005)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,課題情報入力受付プログラムと課題情報保持プログラムと課題解決状況情報取得プログラムと課題解決状況情報出力プログラムとリスク情報入力受付プログラムとリスク情報保持プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムとリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムとタスク情報入力受付プログラムとタスク情報保持プログラムとタスク処理状況情報取得プログラムとタスク処理状況情報出力プログラムとプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムとプロジェクト管理情報変更要請保持プログラムとプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムとプロジェクト管理情報変更プログラムとンバーチーム識別情報保持プログラムとメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持プログラムとメンバーチームプロジェクト管理関係出力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,課題情報,課題識別情報,課題解決状況情報,リスク情報,リスク識別情報,リスク顕在化リスクハイリスク化情報,タスク情報,タスク処理状況情報,プロジェクト管理情報変更要請,プロジェクト管理情報変更要請識別情報,プロジェクト管理情報変更要請実施情報などが格納されている。さらに,本実施例では,メンバーチーム識別情報とメンバーチームプロジェクト管理情報関係が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている課題情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するために解決しなければならない課題を示す情報である課題情報の一以上の入力を受け付ける。そして,課題情報保持プログラムを実行して,一以上の課題情報を課題識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報取得プログラムを実行して,保持された課題が解決された状況を示す情報である課題解決状況情報を課題識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されている課題解決状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されている課題情報と課題解決状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているリスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して所定の条件下で想定されるリスクを示す情報であるリスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,リスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のリスク情報をリスク識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化情報取得プログラムを実行して,保持されたリスクが顕在化した旨又はリスクが高まった旨を示す情報であるリスク顕在化リスクハイリスク化情報をリスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているリスク顕在化リスクハイリスク化状況出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているリスク情報とリスク顕在化リスクハイリスク化情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているタスク情報入力受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報であって,プロジェクトの目標を達成するに際して処理しなければならないタスクを示す情報であるタスク情報の一以上の入力を受け付ける。そして,タスク情報保持プログラムを実行して,入力された一以上のタスク情報をタスク識別情報と関連付けて格納する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報取得プログラムを実行して,保持されたタスクの処理状況を示すタスク処理状況情報をタスク識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているタスク処理状況情報出力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて保持されているタスク情報とタスク処理状況情報とを関連付けて出力する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請受付プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてプロジェクト管理情報の変更要請であるプロジェクト管理情報変更要請の入力を受け付ける。そして,プロジェクト管理情報変更要請保持プログラムを実行して,受け付けたプロジェクト管理情報変更要請をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて保持する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更要請実施情報取得プログラムを実行して,持されているプロジェクト管理情報変更要請を実施する旨を示す情報であるプロジェクト管理情報変更要請実施情報をプロジェクト管理情報変更要請識別情報と関連付けて取得する。そして,「主メモリ」に格納されているプロジェクト管理情報変更プログラムを実行して,取得されたプロジェクト管理情報変更要請実施情報に基づいてプロジェクト管理情報を変更する。
次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているメンバーチーム識別情報保持プログラムを実行して,プロジェクトの目標を達成するためのメンバー又はメンバーから構成されるチームを識別するメンバーチーム識別情報を保持する。次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持プログラムを実行して,メンバーチーム識別情報とそのメンバーチームが携わるプロジェクト管理情報を関連付けたメンバーチームプロジェクト管理情報関係を保持する。次に「CPU」は,「主メモリ」に格納されているメンバーチームプロジェクト管理関係出力プログラムを実行して,保持されているメンバーチームプロジェクト管理情報関係を出力する。
<処理の流れ>
図81は,本実施例におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。実施例1と重複する部分は図示しないが,実施例1における処理の流れが存在することが前提となっている。本実施例では,実施例1の処理に加えて,順番は問わないが,メンバーチーム識別情報保持ステップとメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持ステップとメンバーチームプロジェクト管理関係出力ステップが存在する。以下では,メンバーチーム識別情報保持ステップとメンバーチームプロジェクト管理情報関係保持ステップとメンバーチームプロジェクト管理関係出力ステップについて説明する。
「メンバーチーム識別情報保持ステップ」とは,プロジェクトの目標を達成するためのメンバー又はメンバーから構成されるチームを識別するメンバーチーム識別情報を保持する段階である。
「メンバーチームプロジェクト管理情報関係保持ステップ」とは,メンバーチーム識別情報とそのメンバーチームが携わるプロジェクト管理情報を関連付けたメンバーチームプロジェクト管理情報関係を保持する段階である。
「メンバーチームプロジェクト管理関係出力ステップ」とは,保持されているメンバーチームプロジェクト管理情報関係を出力する段階である。
<まとめ>
これらにより,プロジェクト単位に限らず,チーム単位にてプロジェクトの進捗管理(リスク状況や,ステークホルダー等を含む。)をすることができるプロジェクト管理システムを提供することができる。