JPWO2020206159A5 - - Google Patents

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本開示の前述および他の目的および特色は、添付の図面を参照しつつ進む次のいくつかの実施形態の詳細な説明から、より明らかになるであろう。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
弛緩した状態のグロビンを含む組成物であって、前記グロビンの少なくとも85%が、前記弛緩した状態である、組成物。
(項目2)
前記グロビンが、ミオグロビンまたはヘモグロビンである、項目1に記載の組成物。
(項目3)
前記グロビンが、ヘモグロビンである、項目2に記載の組成物。
(項目4)
前記ヘモグロビンが、2,3-ジホスホグリセレートを実質的に含まない、項目3に記載の組成物。
(項目5)
前記ヘモグロビンが、β-Asp94、β-His146およびα-Lys40の間の一方または両方の塩橋を阻害するように共有結合で修飾されたβ-Cys93を含む、項目3に記載の組成物。
(項目6)
前記β-Cys93が、次式:
Figure 2020206159000008

(式中、
各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR 、N、NR またはOであり、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A’は、N、CR またはCHであり;
各R は独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
mは、0~5の範囲の整数であり;
、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
点線は、図示されている酸素原子および前記R 基の間の必要に応じた結合を指し示し;pは、1または0であり得、pが0の場合、窒素原子は、他のR 基と同じまたは異なり得る第2のR 基にさらに結合され;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
のうちいずれか1種または複数を満たす構造を有するように共有結合で修飾されている、項目5に記載の組成物。
(項目7)
前記β-Cys93が、
Figure 2020206159000009

(式中、前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
から選択される構造を有するように共有結合で修飾されている、項目5に記載の組成物。
(項目8)
前記ヘモグロビンが、官能基化されたアミン基を含む末端アミノ酸を含み、前記官能基化されたアミン基が、カルバミル化されるか、1個もしくは複数のアルキル基でアルキル化されるか、カルバモイル化されるか、1個もしくは複数の保護基を含むか、またはこれらの組合せである、項目3に記載の組成物。
(項目9)
前記グロビンが、哺乳動物グロビンである、項目1に記載の組成物。
(項目10)
前記哺乳動物グロビンが、ヒト、ウシ、イヌ、ウマまたはブタグロビンである、項目9に記載の組成物。
(項目11)
薬学的に許容される担体をさらに含む、項目1に記載の組成物。
(項目12)
還元剤をさらに含む、項目11に記載の組成物。
(項目13)
前記還元剤が、アスコルビン酸、N-アセチルシステイン、亜ジチオン酸ナトリウム、メチレンブルー、グルタチオン、B5/B5-レダクターゼ/NADHまたはこれらの組合せである、項目12に記載の組成物。
(項目14)
脱酸素化されている、項目1に記載の組成物。
(項目15)
β-Asp94、β-His146およびα-Lys40の間の一方または両方の塩橋を阻害するように共有結合で修飾されたβ-Cys93を含む、単離されたヘモグロビン。
(項目16)
前記β-Cys93が、次式:
Figure 2020206159000010

Figure 2020206159000011

(式中、
各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR 、N、NR またはOであり、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A’は、N、CR またはCHであり;
各R は独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
mは、0~5の範囲の整数であり;
、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
点線は、図示されている酸素原子および前記R 基の間の必要に応じた結合を指し示し;pは、1または0であり得、pが0の場合、窒素原子は、他のR 基と同じまたは異なり得る第2のR 基にさらに結合され;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
のうちいずれか1種または複数を満たす構造を有するように共有結合で修飾されている、項目15に記載の単離されたヘモグロビン。
(項目17)
前記β-Cys93が、
Figure 2020206159000012

(式中、前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
から選択される構造を有するように共有結合で修飾されている、項目15に記載の単離されたヘモグロビン。
(項目18)
前記ヘモグロビンが、官能基化されたアミン基を含む末端アミノ酸を含み、前記官能基化されたアミン基が、カルバミル化されるか、1個もしくは複数のアルキル基でアルキル化されるか、カルバモイル化されるか、1個もしくは複数の保護基を含むか、またはこれらの組合せである、項目15に記載の単離されたヘモグロビン。
(項目19)
前記ヘモグロビンが、哺乳動物ヘモグロビンである、項目15に記載の単離されたヘモグロビン。
(項目20)
前記哺乳動物ヘモグロビンが、ヒト、ウシ、イヌ、ウマまたはブタグロビンである、項目19に記載の単離されたヘモグロビン。
(項目21)
血液または動物組織におけるヘモグロビンから一酸化炭素を除去する方法であって、前記血液または動物組織を項目1に記載の組成物と接触させ、これにより、前記血液または動物組織におけるヘモグロビンから一酸化炭素を除去するステップを含む、方法。
(項目22)
前記血液または動物組織が、対象中にあり、前記血液または動物組織を前記組成物と接触させるステップが、治療有効量の前記組成物を対象に投与するステップを含む、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記組成物を前記対象に投与するステップに先立ち、一酸化炭素ヘモグロビン血症を有する対象を選択するステップを含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
対象における一酸化炭素ヘモグロビン血症を処置する方法であって、
一酸化炭素ヘモグロビン血症を有する対象を選択するステップと、
治療有効量の項目1に記載の組成物を前記対象に投与するステップと
を含む、方法。
(項目25)
前記対象が、ヒトであり、前記グロビンが、ヒトミオグロビンまたはヒトヘモグロビンである、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記対象が、その血液中に、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%または少なくとも50%の一酸化炭素ヘモグロビンを有する、項目24に記載の方法。
(項目27)
前記組成物が、静脈内または筋肉内投与される、項目24に記載の方法。
(項目28)
前記組成物が、静脈内注入、腹腔内注射または筋肉内注射によって投与される、項目27に記載の方法。
(項目29)
治療的使用のために単離された修飾されたヘモグロビンを調製する方法であって、
全血、濃厚赤血球またはこれらの組合せからヘモグロビンを単離するステップと、
式I~Vのうちいずれか1種または複数を満たす構造を有する反応物と前記ヘモグロビンを反応させて、1個または複数のジスルフィド架橋を破壊し、β-Cys93において共有結合で修飾されたヘモグロビンを形成するステップと、
β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを単離するステップと
を含み、式I~Vが、
Figure 2020206159000013

Figure 2020206159000014

(式中、
各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR 、N、NR またはOであり、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
A’は、N、CR またはCHであり;
各R は独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
mは、0~5の範囲の整数であり;
、R およびR のそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
点線は、図示されている酸素原子および前記R 基の間の必要に応じた結合を指し示し;各pは、1または0であり、式IVについて、pが0の場合、窒素原子は、他のR 基と同じまたは異なり得る第2のR 基にさらに結合され;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
各R は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
である、方法。
(項目30)
前記反応物が、2,2’-ジチオピリジン、4-4’-ジ(1,2,3-トリアゾール)ジスルフィド水和物、N-エチルマレイミド、N-アセチルシステイン、システイン、グルタチオン、3-メルカプト-1,2,3-トリアゾール、2-メルカプト-ピリジルまたはこれらのいずれかの組合せから選択される、項目29に記載の方法。
(項目31)
β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを還元剤と反応させるステップをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目32)
β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを酸素を含まない環境に配置するステップをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記全血または濃厚赤血球が、ヒト、ブタ、イヌ、ウマまたはウシのものである、項目29に記載の方法。

Claims (33)

  1. 弛緩した状態のグロビンを含む組成物であって、前記グロビンの少なくとも85%が、前記弛緩した状態である、組成物。
  2. 前記グロビンが、ミオグロビンまたはヘモグロビンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記グロビンが、ヘモグロビンである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ヘモグロビンが、2,3-ジホスホグリセレートを実質的に含まない、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記ヘモグロビンが、β-Asp94、β-His146およびα-Lys40の間の一方または両方の塩橋を阻害するように共有結合で修飾されたβ-Cys93を含む、請求項3に記載の組成物。
  6. 前記β-Cys93が、次式:
    Figure 2020206159000001

    (式中、
    各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR、N、NRまたはOであり、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A’は、N、CRまたはCHであり;
    各Rは独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
    mは、0~5の範囲の整数であり;
    、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    点線は、図示されている酸素原子および前記R基の間の必要に応じた結合を指し示し;pは、1または0であり得、pが0の場合、窒素原子は、他のR基と同じまたは異なり得る第2のR基にさらに結合され;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
    のうちいずれか1種または複数を満たす構造を有するように共有結合で修飾されている、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記β-Cys93が、
    Figure 2020206159000002

    (式中、前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
    から選択される構造を有するように共有結合で修飾されている、請求項5に記載の組成物。
  8. 前記ヘモグロビンが、官能基化されたアミン基を含む末端アミノ酸を含み、前記官能基化されたアミン基が、カルバミル化されるか、1個もしくは複数のアルキル基でアルキル化されるか、カルバモイル化されるか、1個もしくは複数の保護基を含むか、またはこれらの組合せである、請求項3に記載の組成物。
  9. 前記グロビンが、哺乳動物グロビンである、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記哺乳動物グロビンが、ヒト、ウシ、イヌ、ウマまたはブタグロビンである、請求項9に記載の組成物。
  11. 薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  12. 還元剤をさらに含む、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記還元剤が、アスコルビン酸、N-アセチルシステイン、亜ジチオン酸ナトリウム、メチレンブルー、グルタチオン、B5/B5-レダクターゼ/NADHまたはこれらの組合せである、請求項12に記載の組成物。
  14. 脱酸素化されている、請求項1に記載の組成物。
  15. β-Asp94、β-His146およびα-Lys40の間の一方または両方の塩橋を阻害するように共有結合で修飾されたβ-Cys93を含む、単離されたヘモグロビン。
  16. 前記β-Cys93が、次式:
    Figure 2020206159000003

    Figure 2020206159000004

    (式中、
    各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR、N、NRまたはOであり、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A’は、N、CRまたはCHであり;
    各Rは独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
    mは、0~5の範囲の整数であり;
    、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    点線は、図示されている酸素原子および前記R基の間の必要に応じた結合を指し示し;pは、1または0であり得、pが0の場合、窒素原子は、他のR基と同じまたは異なり得る第2のR基にさらに結合され;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
    のうちいずれか1種または複数を満たす構造を有するように共有結合で修飾されている、請求項15に記載の単離されたヘモグロビン。
  17. 前記β-Cys93が、
    Figure 2020206159000005

    (式中、前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
    から選択される構造を有するように共有結合で修飾されている、請求項15に記載の単離されたヘモグロビン。
  18. 前記ヘモグロビンが、官能基化されたアミン基を含む末端アミノ酸を含み、前記官能基化されたアミン基が、カルバミル化されるか、1個もしくは複数のアルキル基でアルキル化されるか、カルバモイル化されるか、1個もしくは複数の保護基を含むか、またはこれらの組合せである、請求項15に記載の単離されたヘモグロビン。
  19. 前記ヘモグロビンが、哺乳動物ヘモグロビンである、請求項15に記載の単離されたヘモグロビン。
  20. 前記哺乳動物ヘモグロビンが、ヒト、ウシ、イヌ、ウマまたはブタグロビンである、請求項19に記載の単離されたヘモグロビン。
  21. 血液または動物組織におけるヘモグロビンから一酸化炭素を除去する方法において使用するための請求項1に記載の組成物であって、前記方法は、前記血液または動物組織を前記組成物と接触させ、これにより、前記血液または動物組織におけるヘモグロビンから一酸化炭素を除去するステップを含む、組成物
  22. 前記血液または動物組織が、対象中にあり、前記血液または動物組織を前記組成物と接触させるステップが、前記組成物を対象に投与するステップを含む、請求項21に記載の組成物
  23. 前記方法が、前記組成物を前記対象に投与するステップに先立ち、一酸化炭素ヘモグロビン血症を有する対象を選択するステップを含む、請求項22に記載の組成物
  24. 対象における一酸化炭素ヘモグロビン血症を処置する方法において使用するための請求項1に記載の組成物であって、前記方法は、
    一酸化炭素ヘモグロビン血症を有する対象を選択するステップと、
    前記組成物を前記対象に投与するステップと
    を含む、組成物
  25. 前記対象が、ヒトであり、前記グロビンが、ヒトミオグロビンまたはヒトヘモグロビンである、請求項24に記載の組成物
  26. 前記対象が、その血液中に、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%または少なくとも50%の一酸化炭素ヘモグロビンを有する、請求項24に記載の組成物
  27. 前記組成物が、静脈内または筋肉内投与される、請求項24に記載の組成物
  28. 前記組成物が、静脈内注入、腹腔内注射または筋肉内注射によって投与される、請求項27に記載の組成物
  29. 治療的使用のために単離された修飾されたヘモグロビンを調製する方法であって、
    式I~Vのうちいずれか1種または複数を満たす構造を有する反応物とヘモグロビンを反応させて、1個または複数のジスルフィド架橋を破壊し、β-Cys93において共有結合で修飾されたヘモグロビンを形成するステップであって、前記ヘモグロビンは、全血、濃厚赤血球またはこれらの組合せから単離されたヘモグロビンである、ステップと、
    β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを単離するステップと
    を含み、式I~Vが、
    Figure 2020206159000006

    Figure 2020206159000007

    (式中、
    各Xは独立して、酸素、硫黄、NRまたはCRR’から選択され、各RおよびR’は独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    は、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A、B、CおよびDのそれぞれは独立して、C、CR、N、NRまたはOであり、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    A’は、N、CRまたはCHであり;
    各Rは独立して、脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、有機官能基またはこれらのいずれかの組合せであり;
    mは、0~5の範囲の整数であり;
    、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    点線は、図示されている酸素原子および前記R基の間の必要に応じた結合を指し示し;各pは、1または0であり、式IVについて、pが0の場合、窒素原子は、他のR基と同じまたは異なり得る第2のR基にさらに結合され;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    各Rは独立して、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、ハロ脂肪族、ハロヘテロ脂肪族、芳香族またはこれらの組合せであり;
    前記Cys93は、前記ヘモグロビンの前記β-Cys93である)
    である、方法。
  30. 前記反応物が、2,2’-ジチオピリジン、4-4’-ジ(1,2,3-トリアゾール)ジスルフィド水和物、N-エチルマレイミド、N-アセチルシステイン、システイン、グルタチオン、3-メルカプト-1,2,3-トリアゾール、2-メルカプト-ピリジルまたはこれらのいずれかの組合せから選択される、請求項29に記載の方法。
  31. β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを還元剤と反応させるステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
  32. β-Cys93において共有結合で修飾された前記ヘモグロビンを酸素を含まない環境に配置するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
  33. 前記全血または濃厚赤血球が、ヒト、ブタ、イヌ、ウマまたはウシのものである、請求項29に記載の方法。

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