JPWO2020202587A1 - 排出権管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
温室効果ガスの削減義務が課されている国や地域では、その国や地域の各企業や各団体がそれぞれ温室効果ガスの削減義務を負い、各々の削減目標の達成を目指している。
J−クレジット制度とは、経済産業省、環境省、農林水産省の運営で、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度である。
特許文献1に開示される二酸化炭素排出権の取引方法及び取引システムでは、排出権の購入又は販売を希望するエンティティ(会社、工場、事務所、商店、一般家庭等)が公的機関等のセンタを介して、二酸化炭素排出権の取引をデータ通信網上で行うようにしたので、二酸化炭素排出権の取引を容易に行うことができ、二酸化炭素排出権の市場の活性化を期待できるようになっている。
その理由としては、J−クレジット(排出権)を販売しようとする際には、プロジェクト計画書、モニタリング報告書等の複雑な書類の提出義務があり、そのための作業が非常に煩雑であるということがある。
また、ユーザは、自身の販売したJ−クレジットの販売先が特定できず、さらには、自身が希望する事業に利用されないおそれがあることから、J−クレジットの販売に二の足を踏むことが多いこともJ−クレジット制度があまり利用されない理由の1つである。
(第1の実施の形態の概要)
図1は、本発明の第1の実施の形態における概要を示す図である。
図に示すように、ユーザは、温室効果ガスの削減を目的として、自宅や、工場・店舗等の施設において、太陽光発電の設備やLEDを設置する。
ユーザは、その温室効果ガスの削減に基づいて生じる排出権を、自身の希望する事業を支援することを条件として管理側に譲渡する。
管理側は、ユーザから譲り受けた排出権の取引及び管理を行う。
管理側は、排出権を販売先に販売する。
管理側は、排出権を販売して得た利益を用いて、ユーザの希望する事業の支援を行う。
このクレジット化された排出権を、以下、「排出権取引(又は排出権クレジット)」という。
排出権取引の一例としては、実際に存在するものとして、J−クレジット等がある。
(1)排出権管理システムの全体構成
図2は、本発明の実施の形態における排出権管理システムの構成を示す図である。
以下、図を用いて、排出権管理システムの構成について説明を進める。
排出権管理システムは、太陽光発電設備を設置する等して排出権を創出するユーザにより操作されるユーザ端末10と、上記ユーザが創出した排出権の取引を管理する管理サーバ20と、上記管理サーバ20を管理して排出権の取引の事業を運営する管理側により操作される管理側端末30と、上記排出権の販売先である企業等により操作される販売先端末50と、上記排出権の販売利益を用いて事業を行う事業者により操作される事業者端末60とを有して構成される。
ユーザ端末10は、排出権の創出を行うユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、ユーザ端末10は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
ユーザ端末10は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ20と通信を行う。
図に示すように、ユーザ端末10は、CPU等から構成されユーザ端末10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ20と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部15とを有して構成される。
また、上記表示部14と操作部15は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部11〜15は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部11は、情報格納部12から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部12に情報の書込みを実行する。
情報格納部12は、制御部11で実行するプログラムを記憶する領域や制御部11が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部11は、その情報格納部12に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部13は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部11は、情報格納部12から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部11は、通信部13が管理サーバ20から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部11は、上記生成した画像情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部11は、制御信号を表示部14へ出力し、表示部14が有するランプを点灯させることもできる。
制御部11は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部14へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部14へ出力する。
表示部14は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
ユーザ端末10は、制御部11がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部12は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部11は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部14に表示したり、音声をユーザ端末10が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
管理サーバ20は、ユーザにより創出された排出権の管理及び取引を行う管理側により管理されるサーバ装置である。
図に示すように、管理サーバ20は、管理サーバ20全体を制御する制御部21と、排出権の取引に関するデータベース等の各種情報を格納する情報格納部22と、ユーザ端末10、管理側端末30、販売先端末50及び事業者端末60との間で各種情報の送受信を行う通信部23とを有して構成される。
各部21〜23は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部21の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部21は、情報格納部22から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部22に情報の書込みを実行する。
情報格納部22は、制御部21で実行するプログラムを記憶する領域や制御部21が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部21は、その情報格納部22に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部23は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザDB221のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、ユーザDB221は、ユーザ名と、ユーザの個人情報(住所、生年月日、メールアドレス等)と、ユーザの太陽光発電による発電量を示す太陽光発電データと、ユーザのLED設置による電力削減量を示す電力削減量データと、ユーザの太陽光発電量及び電力削減量に基づいて算出される温室効果ガスの削減量を示す温室効果ガス削減量データと、温室効果ガスの削減量に基づいて算出される排出権取引を示す排出権取引データと、ユーザが希望(指定)する自身の排出権取引の支援目的を示す支援目的データとを、ユーザを識別するID(ユーザID)にそれぞれ対応付けて管理している。
なお、太陽光発電データについては、ユーザが、ユーザ端末10の操作部15を操作して太陽光発電量及び売電量の値を入力し、管理サーバ20へ送信するようにしてもよいし、太陽光発電量及び売電量を計測するスマートメータが管理サーバ20へ送信するようにしてもよい。
管理サーバ20は、ユーザ端末10又はスマートメータから受信した太陽光発電量及び売電量の値を、上記太陽光発電データとしてユーザDB221に記録する。
電力削減量データについては、ユーザが、ユーザ端末10の操作部15を操作して上記LED設置により削減された電力量の値を入力し、管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、ユーザ端末10から受信したLED設置により削減された電力量の値を、上記電力削減量データとしてユーザDB221に記録する。
このとき、温室効果ガスの削減量の計算式は、特に限定しない。原則として、制御部21は、太陽光発電データの発電量、又は電力削減量データの削減された電力量が大きいほど、温室効果ガスの削減量も大きくなるように算出する。
(温室効果ガスの削減量)=(係数)×(太陽光発電システムのシステム利用率)×(時間)×(太陽光発電システムの定格出力)
(温室効果ガスの削減量)=(LED設置前の温室効果ガスの排出量)−(LED設置後の温室効果ガスの排出量)
(LED設置前又は設置後の温室効果ガスの排出量)=(温室効果ガス排出係数)×(その他の係数)×(照明1個当たりの消費電力規格)×(導入個数)×(年間点灯時間)
このとき、排出権取引の計算式は、特に限定しない。原則として、制御部21は、温室効果ガスの削減量が大きいほど、排出権取引も大きくなるように算出する。例えば、制御部21は、温室効果ガスの削減量に正の定数を乗じたり、定数を加えたりして、排出権取引の値を算出するようにしてもよい。
管理サーバ20の制御部21は、算出した排出権取引に対して各排出権取引を識別するための排出権取引IDを発行し、上記算出した排出権取引に対応付けて、排出権取引データとしてユーザDB221に記録する。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザDB221の支援目的データの一例を示す図である。
図に示す例では、支援目的データは、利用を希望する事業テーマ(子育て支援、植林事業、図書館の運営、公園の整備、伝統工芸の支援等)と、事業者の種別(個人、法人又は公共団体)と、事業者の所属する地域(都道府県、市町村等)と、事業において必要とする排出権取引の総量の項目を含んでいる。
ユーザは、ユーザ端末10の操作部15を用いて、上記支援目的データの各項目に入力を行い、入力した支援目的データを管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、ユーザ端末10から受信した支援目的データをユーザDB221に記録する。
図7は、本発明の第1の実施の形態における排出権DB222のデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、排出権DB222は、排出権取引の値(金額)と、排出権取引を創出したユーザのユーザIDと、排出権取引の販売先の販売先IDと、排出権取引の販売利益を提供した事業者の事業者IDと、排出権取引のステータス情報とを、各排出権取引を識別する排出権取引IDにそれぞれ対応付けて管理している。
事業者IDは、排出権取引を販売先に販売して得た販売利益を事業の支援ために提供した提供先である事業者を識別するための情報である。
排出権取引のステータス情報は、排出権取引ID発行直後は、「未認証」である。
上記のように、認証された後には、管理側は、管理側端末30を用いて、当該排出権取引について認証された旨の情報を管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、排出権取引について認証された旨の情報を管理側端末30から受信すると、制御部21は、排出権取引のステータス情報を「未認証」から「認証済み」に書き換える。
管理側は、販売先との間で排出権取引の売買が成立すると、管理側端末30を用いて、当該排出権取引の売買が成立した旨の情報を管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、排出権取引の売買が成立した旨の情報を管理側端末30から受信すると、制御部21は、排出権取引のステータス情報を「認証済み」から「販売済み」に書き換える。
また、このとき、制御部21は、排出権取引の販売先の販売先IDを排出権DB222に記録する。
その販売利益を当該事業の事業者に譲渡(寄付など)を行った後には、管理側は、管理側端末30を用いて、当該排出権取引の販売利益を用いて事業支援を行った旨の情報を管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、上記事業支援を行った旨の情報を管理側端末30から受信すると、制御部21は、排出権取引のステータス情報を「販売済み」から「事業支援済み」に書き換える。
また、このとき、制御部21は、排出権取引の販売利益を用いた支援先の事業者IDを排出権DB222に記録する。
図8は、本発明の第1の実施の形態における事業者DB223のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、事業者DB223は、事業者名と、事業者のプロフィール情報(住所/設立場所、メールアドレス等)と、事業者が支援を希望している自身の事業の内容を示す事業データとを、事業者を識別するID(事業者ID)にそれぞれ対応付けて管理している。
図に示す例では、事業データは、支援を希望する事業の事業テーマ(子育て支援、植林事業、図書館の運営、公園の整備、伝統工芸の支援等)と、事業者の種別(個人、法人又は公共団体)と、事業者の所属する地域(都道府県、市町村等)と、事業において必要とする排出権取引の総量の項目を含んでいる。
管理サーバ20は、事業者端末60から受信した事業データを事業者DB223に記録する。
管理サーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から支援目的データを受信し、ユーザDB221に記録すると、当該支援目的データと、事業者DB223に蓄積されている複数の事業者の事業データとを照合し、ユーザが支援を行う希望している事業と、事業者が支援を受けることを希望している事業とのマッチングを行い、当該事業マッチングの結果、該当した事業に対して、当該ユーザの排出権の販売利益を用いた事業支援を行うことを決定する。
管理側端末30は、管理側により操作される情報処理装置である。
例えば、管理側端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
管理側端末30は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ20と通信を行う。
図に示すように、管理側端末30は、CPU等から構成され管理側端末30全体を制御する制御部31と、各種情報を格納する情報格納部32と、ネットワーク100を介して管理サーバ20及び事業者端末60と通信を行う通信部33と、各種情報を表示する表示部34と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部35とを有して構成される。
また、上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部31〜35は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部31の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部31は、情報格納部32から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部32に情報の書込みを実行する。
情報格納部32は、制御部31で実行するプログラムを記憶する領域や制御部31が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部31は、その情報格納部32に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部33は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部31は、情報格納部32から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部31は、通信部33が管理サーバ20から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部31は、上記生成した画像情報を表示部34へ出力する。
表示部34は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部31は、制御信号を表示部34へ出力し、表示部34が有するランプを点灯させることもできる。
制御部31は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部34へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部34へ出力する。
表示部34は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部34と操作部35は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
管理側端末30は、制御部31が販売先の要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部32は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部31は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部34に表示したり、音声を管理側端末30が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答を販売先に提示する。
販売先端末50は、排出権取引を管理側から購入する販売先により操作される情報処理装置である。
例えば、販売先端末50は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
販売先端末50は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ20と通信を行う。
図に示すように、販売先端末50は、CPU等から構成され販売先端末50全体を制御する制御部51と、各種情報を格納する情報格納部52と、ネットワーク100を介して管理サーバ20と通信を行う通信部53と、各種情報を表示する表示部54と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部55とを有して構成される。
また、上記表示部54と操作部55は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部51〜55は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部51の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部51は、情報格納部52から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部52に情報の書込みを実行する。
情報格納部52は、制御部51で実行するプログラムを記憶する領域や制御部51が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部51は、その情報格納部52に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部53は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部51は、情報格納部52から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部51は、通信部53が管理サーバ20から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部51は、上記生成した画像情報を表示部54へ出力する。
表示部54は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部51は、制御信号を表示部54へ出力し、表示部54が有するランプを点灯させることもできる。
制御部51は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部54へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部54へ出力する。
表示部54は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部54と操作部55は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
販売先端末50は、制御部51が販売先の要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部52は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部51は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部54に表示したり、音声を販売先端末50が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答を販売先に提示する。
事業者端末60は、排出権取引の販売利益を用いた事業支援を受ける事業者により操作される情報処理装置である。
例えば、事業者端末60は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
事業者端末60は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ20と通信を行う。
図に示すように、事業者端末60は、CPU等から構成され事業者端末60全体を制御する制御部61と、各種情報を格納する情報格納部62と、ネットワーク100を介して管理サーバ20及び管理側端末30と通信を行う通信部63と、各種情報を表示する表示部64と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部65とを有して構成される。
また、上記表示部64と操作部65は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部61〜65は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部61の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部61は、情報格納部62から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部62に情報の書込みを実行する。
情報格納部62は、制御部61で実行するプログラムを記憶する領域や制御部61が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部61は、その情報格納部62に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部63は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部61は、情報格納部62から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部61は、通信部63が管理サーバ20から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部61は、上記生成した画像情報を表示部64へ出力する。
表示部64は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部61は、制御信号を表示部64へ出力し、表示部64が有するランプを点灯させることもできる。
制御部61は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部64へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部64へ出力する。
表示部64は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部64と操作部65は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
事業者端末60は、制御部61が事業者の要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部62は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部61は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部64に表示したり、音声を事業者端末60が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答を事業者に提示する。
(1)排出権取引の算出動作
図13は、本発明の第1の実施の形態における排出権取引の算出動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、図に沿って、本実施の形態における排出権取引の算出動作について説明する。
ここで入力する排出権基本データとは、ユーザが太陽光発電により発電した発電量、又は発電量から売電量(ユーザから電力会社へ売電した電力量)を引いた残りの発電量、あるいは、LED設置によって削減された電力量等を含む。
制御部21は、その算出した温室効果ガスの削減量を、上記受信したユーザIDに基づいて温室効果ガス削減量データとしてユーザDB221に記録する。
制御部21は、その算出した排出権取引の値を、上記受信したユーザIDに基づいて排出権取引IDに対応付けて排出権取引データとして生成し、ユーザDB221に記録する。
以上で、排出権取引の算出動作は終了する。
図14は、本発明の第1の実施の形態における排出権取引の販売動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、図に沿って、本実施の形態における排出権取引の販売動作について説明する。
管理側は、管理側端末30を用いて、ユーザDB221で管理されているユーザの個人データ、排出権基本データ及び排出権取引データを参照し、これらの各データを用いて、必要な書類を作成し、公的機関に提出する等して、排出権取引の認証の申請手続きを行う(ステップS202)。
このとき、管理側は、管理側端末30を用いて上記必要な書類をデジタルデータで作成し、公的機関の端末(図示せず)に送信することにより、排出権取引の認証の申請手続きを行ってもよい。
公的機関は、排出権取引の認証結果を公的機関の端末を用いて管理側端末30へ送信して、その認証結果を管理側に通知する。
例えば、排出権取引の販売方法としては、管理側自身のホームページに排出権取引の内容を掲載して、その掲載した排出権取引の購入を希望する配売先に対して販売してもよい。
また、例えば、管理側は公的機関に申請して、例えば公的機関のホームページに掲載する等して公的機関により排出権取引の内容を公報してもらい、その公報された排出権取引の購入を希望する配売先に対して販売してもよい。
また、排出権取引の販売方法は、オークション方式を採用してもよい。
管理側は、販売先との間で排出権取引の売買が成立すると、管理側端末30を用いて、当該排出権取引の売買が成立した旨の情報を、該当する排出権取引IDとともに管理サーバ20へ送信する(ステップS206)。
この得られた排出権取引の販売利益は、事業者の事業支援に用いることができる。
排出権取引が販売先に販売されると、管理側は、その排出権取引の販売利益(金銭)を用いて、ユーザが希望する条件(支援目的データ)の事業に対し支援を行うことが可能となる。
図15は、本発明の第1の実施の形態における排出権取引の販売利益を用いた支援事業のマッチング動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、図に沿って、本実施の形態における排出権取引の販売利益を用いた支援事業のマッチング動作について説明する。
管理側は、排出権取引の販売利益を用いて事業支援を行う際、管理側端末30を用いて、当該事業支援を行う旨の情報を入力し、管理サーバ20へ送信する(ステップS301)。
次に、管理サーバ20の通信部23は、そのマッチング処理の結果を示す情報を管理側端末30へ送信する(ステップS305)。
管理側端末30は、上記マッチング処理の結果を示す情報を管理サーバ20から受信すると、その受信したマッチング処理の結果を示す情報を表示部34上に表示する(ステップS306)。
以上で動作を終了する。
管理側端末30は、上記事業支援を行う対象が無い旨の情報を管理サーバ20から受信すると、表示部34上に表示する(ステップS306)。
管理側は、上記表示された情報を確認して、事業支援の作業を行うことなく、そのまま終了する。
ここで表示される情報は、例えば、事業者名と、事業者のプロフィール情報(住所/設立場所、メールアドレス等)と、事業者の事業の内容を示す事業データとを含む。
複数の事業者の情報が表示されることもある。
管理側は、上記表示された情報を確認して、支援対象の事業を決定する。
そして、管理側は、管理側端末30を用いて、事業支援を行う意思がある旨の情報を、その支援を決定した事業を行う事業者の事業者端末60へ送信して、連絡をとる(ステップS307)。
その後、管理側は、当該事業者に対して、排出権取引の販売利益による事業支援を行う。
以上で、動作を終了する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、管理サーバ20は、ユーザ端末10により登録されたユーザが支援を希望する事業内容と、事業者により登録された自身の事業内容との間でマッチングを行うので、ユーザは、自身が行った太陽光発電やLED設置等による温室効果ガスの排出量の削減に基づいた排出権取引を、煩雑な手続きを行うことなく、企業等に容易に販売することができ、さらにその販売利益を用いて、自身が希望する事業に対して容易に事業支援を行うことが可能となる。
例えば、ユーザが、子育て事業等の特定の事業に対して支援を行いたい場合、たとえユーザが当該事業を行っている事業者を知らなくても、該当する事業者に対して容易に寄付を行うことができる。
例えば、ユーザが、自身の居住地や出身地の地元の事業や、地震等の被災地の復興事業といった特定の地域における事業に対して支援を行いたい場合も、ピンポイントで容易に支援を行うことができる。
また、公共団体による事業に対してのみ支援したい等、ユーザが事業者の種別にこだわって事業を支援したい場合や、実現に必要な排出権取引の総額が高い事業に対して積極的に支援を行いたい等、ユーザが実現に必要な排出権取引の総額にこだわって事業を支援したい場合においても、ユーザの希望に沿った事業支援を容易に行うことができる。
(第2の実施の形態の概要)
以上説明した第1の実施の形態では、管理サーバ20は、事業者DB223の事業データに基づいて支援事業のマッチング処理を行い、管理側は、マッチングした事業者に対して直接連絡を取り、事業支援を行っていた。
これに対し、本発明の第2の実施の形態では、管理側は、銀行等の金融機関を介して、その金機関の融資先の事業者に対して事業支援を行う。
図に示すように、本実施の形態では、支援対象の複数の事業者は、金融機関の融資先である。
管理側は、ユーザが支援を希望する事業の内容と、金融機関の融資先の事業の内容とを照合し、ユーザの希望条件に合った金融機関の融資先の事業者に対して事業支援を行う。
以下、特化しない限り、本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様であるとして説明を進める。
(1)排出権管理システムの全体構成
図17は、本発明の第2の実施の形態における排出権管理システムの構成を示す図である。
図に示すように、本発明の第2の実施の形態における排出権管理システムは、第1の実施の形態における構成に対して、事業者に融資を行う金融機関により操作される金融機関端末70がさらに設けられている。
金融機関端末70は、排出権取引の販売利益による支援を受ける事業者を融資先とする銀行等の金融機関により操作される情報処理装置である。
例えば、金融機関端末70は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
金融機関端末70は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ20と通信を行う。
図に示すように、金融機関端末70は、CPU等から構成され金融機関端末70全体を制御する制御部71と、各種情報を格納する情報格納部72と、ネットワーク100を介して管理サーバ20、管理側端末30及び事業者端末60と通信を行う通信部73と、各種情報を表示する表示部74と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部75とを有して構成される。
また、上記表示部74と操作部75は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部71〜75は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部71の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部71は、情報格納部72から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部72に情報の書込みを実行する。
情報格納部72は、制御部71で実行するプログラムを記憶する領域や制御部71が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部71は、その情報格納部72に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部73は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部71は、情報格納部72から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部71は、通信部73が管理サーバ20から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部71は、上記生成した画像情報を表示部74へ出力する。
表示部74は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部71は、制御信号を表示部74へ出力し、表示部74が有するランプを点灯させることもできる。
制御部71は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部74へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部74へ出力する。
表示部74は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部74と操作部75は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
金融機関端末70は、制御部71が金融機関の要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部72は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部71は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部74に表示したり、音声を金融機関端末70が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答を金融機関に提示する。
図19は、本発明の第2の実施の形態における管理サーバ20の構成を示す図である。
図に示すように、情報格納部22は、排出権ユーザの個人情報及び排出権に関する情報を管理するユーザDB221と、排出権の取引情報を管理する排出権DB222と、排出権の販売利益を享受する事業者の情報を管理する事業者DB223と、金融機関を融資先とする金融機関の情報を管理する金融機関DB224とを格納する。
図20は、本発明の第2の実施の形態における金融機関DB224のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、金融機関DB224は、金融機関名と、金融機関のプロフィール情報(住所/設立場所、メールアドレス等)と、金融機関の融資先である1以上の事業者の事業者IDとを、金融機関を識別するID(金融機関ID)にそれぞれ対応付けて管理している。
管理サーバ20は、金融機関端末70から受信した各情報を金融機関DB224に記録する。
管理サーバ20の制御部21は、ユーザ端末10から支援目的データを受信し、ユーザDB221に記録すると、当該支援目的データと、金融機関DB224に蓄積されている各金融機関の融資先の事業者における複数の事業データとを照合し、ユーザが支援を行う希望している事業と、金融機関の融資先の事業者の事業とのマッチングを行い、当該事業マッチングの結果、該当した事業の事業者を融資先とする金融機関に対して、当該ユーザの排出権の販売利益を用いた事業支援を行うことについて連絡することを決定する。
(1)排出権取引の販売利益を用いた支援事業のマッチング動作
排出権取引が販売先に販売されると、管理側は、その排出権取引の販売利益(金銭)を用いて、ユーザが希望する条件(支援目的データ)の事業に対し支援を行うことが可能となる。
図21は、本発明の第2の実施の形態における排出権取引の販売利益を用いた支援事業のマッチング動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、図に沿って、本実施の形態における排出権取引の販売利益を用いた支援事業のマッチング動作について説明する。
なお、本実施の形態における排出権取引の算出動作及び排出権取引の販売動作は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
管理側は、排出権取引の販売利益を用いて事業支援を行う際、管理側端末30を用いて、当該事業支援を行う旨の情報を入力し、管理サーバ20へ送信する(ステップS401)。
また、制御部21は、マッチング処理の結果を示す情報として、支援目的データの条件に合った事業者の情報を事業者DB223から抽出した場合には、金融機関DB224を参照し、その事業者の事業者IDに基づいて、当該事業者を融資先としている金融機関の情報も金融機関DB224から抽出する。
管理側端末30は、上記マッチング処理の結果を示す情報を管理サーバ20から受信すると、その受信したマッチング処理の結果を示す情報を表示部34上に表示する(ステップS406)。
以上で動作を終了する。
管理側端末30は、上記事業支援を行う対象が無い旨の情報を管理サーバ20から受信すると、表示部34上に表示する(ステップS406)。
管理側は、上記表示された情報を確認して、事業支援の作業を行うことなく、そのまま終了する。
ここで表示される情報は、例えば、マッチした事業者の事業者名と、事業者のプロフィール情報(住所/設立場所、メールアドレス等)と、事業者の事業の内容を示す事業データとを含む。
複数の事業者の情報が表示されることもある。
管理側は、上記表示された情報を確認して、支援対象の事業を決定する。
また、上記表示される情報は、上記マッチした事業者を融資先とする金融機関の金融機関名と、金融機関のプロフィール情報とを含む。
そして、管理側は、管理側端末30を用いて、上記支援を決定した事業者に対して事業支援を行う意思がある旨の情報を、その支援を決定した事業を行う事業者を融資先とする金融機関の金融機関端末70へ送信して、連絡をとる(ステップS407)。
この場合、事業側は、複数の金融機関から任意の金融機関を選択し、管理側端末30を用いて、上記のとおり金融機関端末70へ情報を送信して連絡をとる。
金融機関は、その事業支援を行う意思がある旨の情報を確認して、管理側からの事業支援について情報を、事業支援対象の事業者の事業者端末60へ送信する(ステップS409)。
その後、管理側は、当該事業者に対して、排出権取引の販売利益による事業支援を行う。
以上で、動作を終了する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、管理サーバ20は、事業者DB223及び金融機関DB224を参照して、排出権取引の販売利益を用いた事業支援の対象を、金融機関の融資先の事業者から抽出して管理側端末30へ送信するので、ユーザは、金融機関による融資の審査を通った信頼性の高い事業者に対して、事業支援を行うことが可能となる。
特に、ユーザが特定の地域の事業者に対する事業支援を希望しているとき、その地域が地元である金融機関(地方銀行)の融資先である地元地域の優良事業者に対して容易に事業支援を行うことができる。
この場合、管理サーバ20の制御部21は、ユーザDB221の支援目的データと、金融機関DB224の事業データとのマッチングを行う。
以上説明したように、本発明の第1,第2の実施の形態によれば、管理サーバ20は、ユーザ端末10から受信した排出権基本データに基づいて排出権取引を生成し、支援目的データに基づいて、上記排出権取引の販売利益による事業支援を行う対象の事業者を決定するので、ユーザは、煩雑な手続きを行うことなく、自身が希望する事業へ寄付等の支援を容易に行うことが可能となる。
また、上記のユーザ端末10、管理サーバ20、管理側端末30、販売先端末50、事業者端末60又は金融機関端末70をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
例えば、以上説明した実施の形態では、支援目的データは、ユーザDB221において各ユーザごとに設定されていたが、各排出権取引ごとに設定することもできる。
例えば、ユーザは、空調の省エネ化や建物の断熱性向上により温室効果ガスの削減を行ってもよい。
この場合、ユーザ端末10は、排出権基本データとして、空調の省エネ化や建物の断熱性向上に基づいて温室効果ガスの削減量を算出する際に必要なデータを管理サーバ20へ送信する。
11,21,31,51,61,71 制御部
12,22,32,52,62,72 情報格納部
13,23,33,53,63,73 通信部
14,34,54,64,74 表示部
15,35,55,65,75 操作部
20 管理サーバ
30 管理側端末
50 販売先端末
60 事業者端末
70 金融機関端末
100 ネットワーク
221 ユーザDB
222 排出権DB
223 事業者DB
224 金融機関DB
Claims (4)
- 排出権を創出するユーザが操作するユーザ端末と、
ユーザが創出した排出権を管理する管理サーバとを有し、
前記ユーザ端末は、前記排出権に係る排出権基本データを前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記排出権基本データを前記ユーザ端末から受信すると、該受信した排出権基本データに基づいて、該排出権基本データに示される排出権をクレジット化した排出権取引のデータを生成し、前記ユーザにより指定された支援目的の情報に基づいて前記排出権取引を用いた事業支援の支援先の事業者を決定することを特徴とする排出権管理システム。 - 前記管理サーバは、前記ユーザが支援を希望する事業内容の情報を管理するユーザデータベースと、前記事業者の情報を管理する事業者データベースとを有し、前記ユーザが支援を希望する事業内容の情報に基づいて、該事業内容に合致した事業を行う事業者の情報を前記事業者データベースから抽出し、該事業者を前記排出権取引を用いた事業支援の支援先の事業者として決定することを特徴とする請求項1記載の排出権管理システム。
- 前記ユーザ端末は、前記排出権基本データとして、太陽光発電の発電量、該発電量から売電量を引いた発電量、又はLED設置によって削減された電力量を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記太陽光発電の発電量、該発電量から売電量を引いた発電量、又はLED設置によって削減された電力量に基づいて、温室効果ガスの削減量を算出し、該算出した温室効果ガスの削減量に基づいて、前記排出権取引の値を算出し、該排出権取引の値を含む前記排出権取引のデータを生成することを特徴とする請求項1又は2記載の排出権管理システム。 - 前記管理サーバは、前記事業者を融資先とする金融機関の情報を管理する金融機関データベースを有し、
前記金融機関データベースを参照し、前記決定した支援先の事業者を融資先とする金融機関を特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の排出権管理システム。
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