JPWO2020174733A1 - 積層体及び結晶体 - Google Patents

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Abstract

本開示は、従来にない積層体を提供する。本開示の積層体は、第1フォノニック結晶層、及び前記第1フォノニック結晶層の上又は上方に設けられた第2フォノニック結晶層を具備する。ここで、第1フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第1貫通孔を具備する第1フォノニック結晶構造を有する。第2フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第2貫通孔を具備する第2フォノニック結晶構造を有する。第1フォノニック結晶層における複数の第1貫通孔が貫通方向と、第2フォノニック結晶層における複数の第2貫通孔が貫通方向とは、略平行である。

Description

本開示は、フォノニック結晶構造を有する複数の層を備える積層体に関する。また、本開示は、フォノニック結晶構造を有する結晶体に関する。
特許文献1、特許文献2、及び非特許文献1は、複数の貫通孔により構成される周期構造を開示している。この周期構造では、薄膜を平面視して、ナノメートルのオーダー(1nmから1000nmの領域)内の周期で規則的に貫通孔が配列している。この周期構造は、フォノニック結晶構造の一種である。このタイプのフォノニック結晶構造は、貫通孔の配列を構成する最小単位を単位格子とする周期構造である。当該フォノニック結晶構造によれば、例えば、薄膜の熱伝導率が減少可能となる。薄膜の熱伝導率は、例えば、多孔質化により低減できる。多孔質化により薄膜に導入された空隙が、薄膜の熱伝導率を減少させるためである。しかし、フォノニック結晶構造によれば、薄膜を構成する母材自身の熱伝導率が低減可能である。このため、単なる多孔質化に比べて、熱伝導率のさらなる低減が期待される。
フォノニック結晶構造は、例えば、低い熱伝導率をメリットとする種々の用途に応用できる。特許文献3は、フォノニック結晶構造を有する梁を使用した熱型赤外線センサを開示している。
米国特許出願公開第2017/0047499号明細書 米国特許出願公開第2017/0069818号明細書 特開2017−223644号公報
本開示は、従来にない積層体を提供する。
本開示は、以下の積層体を提供する。
積層体であって、
第1フォノニック結晶層;及び
前記第1フォノニック結晶層の上又は上方に設けられた第2フォノニック結晶層;
を具備し、
ここで、
前記第1フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第1貫通孔を具備する第1フォノニック結晶構造を有し、
前記第2フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第2貫通孔を具備する第2フォノニック結晶構造を有し、
前記第1フォノニック結晶層における前記複数の第1貫通孔の貫通方向と、前記第2フォノニック結晶層における前記複数の第2貫通孔の貫通方向とは、略平行である。
本開示によれば、従来にない積層体が達成可能である。
図1は、本開示の積層体の一例を模式的に示す断面図である。 図2Aは、図1の積層体を第1フォノニック結晶層の側から見た平面図である。 図2Bは、図1の積層体を第2フォノニック結晶層の側から見た平面図である。 図3Aは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子の一例を示す模式図である。 図3Bは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子の別の一例を示す模式図である。 図3Cは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子のまた別の一例を示す模式図である。 図3Dは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子の上記とは別の一例を示す模式図である。 図4は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の一例を模式的に示す平面図である。 図5Aは、図4のフォノニック結晶構造が含む第1ドメインにおける単位格子とその方位とを示す模式図である。 図5Bは、図4のフォノニック結晶構造が含む第2ドメインにおける単位格子とその方位とを示す模式図である。 図6は、図4のフォノニック結晶構造の領域R1の拡大図である。 図7は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の別の一例を模式的に示す平面図である。 図8は、図7のフォノニック結晶構造の領域R2の拡大図である。 図9は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造のまた別の一例を模式的に示す平面図である。 図10は、図9のフォノニック結晶構造の領域R3の拡大図である。 図11は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造のさらにまた別の一例を模式的に示す平面図である。 図12は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の上記とは別の一例を模式的に示す平面図である。 図13は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の上記とは別の一例を模式的に示す平面図である。 図14Aは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子の一例を示す模式図である。 図14Bは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の単位格子の別の一例を示す模式図である。 図15は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の上記とは別の一例を模式的に示す平面図である。 図16は、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶構造の上記とは別の一例を模式的に示す平面図である。 図17Aは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶層の一例を模式的に示す平面図である。 図17Bは、図17Aのフォノニック結晶層の断面17B−17Bを示す断面図である。 図18は、本開示の積層体の一例を模式的に示す断面図である。 図19Aは、本開示の積層体が有しうるフォノニック結晶層の別の一例を模式的に示す平面図である。 図19Bは、図19Aのフォノニック結晶層の断面19B−19Bを示す断面図である。 図20は、本開示の積層体の別の一例を模式的に示す断面図である。 図21Aは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Bは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Cは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Dは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Eは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Fは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Gは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Hは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Iは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。 図21Jは、本開示の積層体を製造する方法の一例を説明するための模式的な断面図である。
(本開示の実施形態)
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも包括的、又は具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、及び接続形態、プロセス条件、ステップ、ステップの順序等は一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
本開示の積層体の一例が図1、図2A及び図2Bに示される。図2Aは、図1の積層体1を第1フォノニック結晶層11の側から見た平面図である。図2Bは、図1の積層体1を第2フォノニック結晶層21の側から見た平面図である。積層体1は、第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21を備える。第1フォノニック結晶層11は、規則的に配列した複数の第1貫通孔12を具備する第1フォノニック結晶構造を有する。第2フォノニック結晶層21は、規則的に配列した複数の第2貫通孔22を具備する第2フォノニック結晶構造を有する。第1フォノニック結晶層11における複数の第1貫通孔12の貫通方向と、第2フォノニック結晶層21における複数の第2貫通孔22の貫通方向とは略平行である。ここで、略平行とは、第1貫通孔12の貫通方向と第2貫通孔22の貫通方向とがなす角度が、劣角により表示して、0度以上10度以下であることを意味する。なお、貫通孔の貫通方向は、貫通孔が延びる方向とも称される。第1フォノニック結晶層11と第2フォノニック結晶層21とは互いに接している。
絶縁体及び半導体において、熱は、主として、フォノンと呼ばれる格子振動によって運ばれる。絶縁体又は半導体から構成される材料の熱伝導率は、材料が有するフォノンの分散関係により決定される。フォノンの分散関係とは、周波数と波数との関係、又はバンド構造を意味している。絶縁体及び半導体において、熱を運ぶフォノンは、100GHzから10THzの幅広い周波数帯域に及ぶ。この周波数帯域は、熱の帯域である。材料の熱伝導率は、熱の帯域にあるフォノンの分散関係により定められる。
上述したフォノニック結晶構造によれば、貫通孔の周期構造によって、材料が有するフォノンの分散関係が制御可能である。即ち、フォノニック結晶構造によれば、材料、例えば薄膜の母材、の熱伝導率そのものが制御可能である。とりわけ、フォノニック結晶構造によるフォノニックバンドギャップ(PBG)の形成は、材料の熱伝導率を大きく低減させうる。PBG内にフォノンは存在できない。このため、熱の帯域に位置するPBGは、熱伝導のギャップとなりうる。また、PBG以外の周波数帯域においても、フォノンの分散曲線の傾きがPBGによって小さくなる。傾きの低減はフォノンの群速度を低下させ、熱伝導速度を低下させる。これらの点は、材料の熱伝導率の低減に大きく寄与する。
PBGの分布は立体的であり、フォノニック結晶層では、面内方向だけではなく厚さ方向の熱流の制御が期待される。しかし、フォノニック結晶構造を有する従来の単層のフォノニック結晶層では、一貫して、面内方向の熱流の制御のみが図られていた。これは、単層のフォノニック結晶層では、厚さ方向の熱流を制御できるだけの十分な厚さが得られなかったためと推定される。また、通常の半導体加工プロセスにより達成可能な貫通孔の径と長さとのアスペクト比は最大10程度である。これは、例えば、厚さ100nm超の単層のフォノニック結晶層を安定して得ることが難しいことを意味している。一方、本開示の積層体では、少なくとも2層のフォノニック結晶層が厚さ方向に積層されている。積層による厚さの増大により、厚さ方向の熱流の制御が期待される。本開示の積層体によれば、例えば、フォノニック結晶層の厚さ方向に熱流を制御する用途への応用が可能となる。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21の厚さは、例えば、10nm以上500nm以下である。第1フォノニック結晶層11の厚さと、第2フォノニック結晶層21の厚さとは、同一であっても異なっていてもよい。
第1フォノニック結晶層11が有する第1フォノニック結晶構造の構成と、第2フォノニック結晶層21が有する第2フォノニック結晶構造の構成とは、同一であっても異なっていてもよい。第1フォノニック結晶構造の構成と第2フォノニック結晶構造の構成とが異なる場合、通常、第2貫通孔22の少なくとも一部は第1貫通孔12と連通していない。図1、図2A及び図2Bに示される積層体1では、第1フォノニック結晶構造の構成と第2フォノニック結晶構造の構成とが異なっている。具体的には、第1貫通孔12の配列の周期Pと、第2貫通孔22の配列の周期Pとが異なっている。
第1フォノニック結晶構造の構成と第2フォノニック結晶構造の構成とが異なる場合として、次の各ケースが例示される。複数のケースが組み合わされていてもよい。
・第1貫通孔12の配列の周期Pと、第2貫通孔22の配列の周期Pとが異なる。
・第1貫通孔12の径Dと、第2貫通孔22の径Dとが異なる。
・第1貫通孔12を具備する単位格子91の種類と、第2貫通孔22を具備する単位格子91の種類とが異なる。
第1フォノニック結晶構造の構成と第2フォノニック結晶構造の構成とが異なる場合、第1フォノニック結晶層11および第2フォノニック結晶層21の間の境界面において、第2フォノニック結晶構造の第2貫通孔22を除いた部分の一部は、第1貫通孔12に接する。当該部分は電気伝導に寄与しない。このような部分の面積が大きいほど、積層体の電気抵抗は高い。例えば、第2フォノニック結晶構造の第2貫通孔22を除いた部分の総面積に対する、第2フォノニック結晶構造の第2貫通孔22を除いた部分が第1貫通孔12と接する部分の総面積の割合が20%の場合、当該割合が0%の場合と比較して、電気抵抗は25%上昇する。当該割合が15%の場合、電気抵抗は18%上昇する。当該割合は、16.7%以下であることが好ましい。これにより、電気抵抗の上昇率が20%以下に抑えられる。当該割合は、9.1%以下であることがより好ましい。これにより、電気抵抗の上昇率が10%以下に抑えられる。
後述のフォノニック結晶構造Aに示すように、第1フォノニック結晶構造における第1貫通孔12の配列、及び第2フォノニック結晶構造における第2貫通孔22の配列は、フォノニック結晶層の全体にわたって一定であるとは限らない。これを考慮すると、本開示の積層体は、第1フォノニック結晶構造の構成と第2フォノニック結晶構造の構成とが異なる場合として、以下の各形態を有しうる。本開示の積層体は、以下の各形態が任意に組み合わされた形態を有していてもよい。
形態A:第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含む。第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含む。第1貫通孔12及び第2貫通孔22の貫通方向に見て、第1ドメインと第2ドメインとは重複している。第1ドメインにおける第1貫通孔12の配列の周期Pと、第2ドメインにおける第2貫通孔22の配列の周期とが異なる。
形態B:第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含む。第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含む。第1貫通孔12及び第2貫通孔22の貫通方向に見て、第1ドメインと第2ドメインとは重複している。第1ドメインにおける第1貫通孔12の径と、第2ドメインにおける第2貫通孔22の径とが異なる。
形態C:第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含む。第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含む。第1貫通孔12及び第2貫通孔22の貫通方向に見て、第1ドメインと第2ドメインとは重複している。第1ドメインにおける第1貫通孔12を具備する単位格子の種類と、第2ドメインにおける第2貫通孔22を具備する単位格子の種類とが異なる。
フォノニック結晶領域であるドメインは、貫通孔12,22の配列の周期をPとして、平面視において、例えば、25P2以上の面積を有する領域である。フォノニック結晶構造によってフォノンの分散関係を制御するには、ドメインは、少なくとも25P2以上の面積を有していてもよい。平面視において正方形のドメインでは、5×P以上の周期とすることで、25P2以上の面積が確保可能である。
平面視による各ドメインの形状は限定されない。平面視による各ドメインの形状は、例えば、三角形、正方形及び長方形を含む多角形、円、楕円、及びこれらの複合形状である。平面視による各ドメインの形状は、不定形であってもよい。また、フォノニック結晶構造が有するドメインの数は限定されない。フォノニック結晶構造が有する各ドメインのサイズは限定されない。1つのドメインが、フォノニック結晶層の全体に拡がっていてもよい。
なお、本明細書において、「平面視」とは、フォノニック結晶構造を構成する貫通孔の貫通方向に対象物を視ることを意味する。対象物が薄膜状である場合、貫通孔の貫通方向は、典型的には、対象物の主面に略垂直な方向である。「主面」とは、最も広い面積を有する面を意味する。
貫通孔12,22の配列の周期Pは、例えば、1nm以上300nm以下である。これは、熱を運ぶフォノンの波長が、主として、1nmから300nmの範囲に及ぶためである。周期Pは、平面視において隣接する貫通孔12,22間の中心間距離により定められる。
貫通孔12,22の径Dは、周期Pに対する比D/Pにより表して、例えば、D/P≧0.5である。比D/P<0.5である場合、フォノニック結晶構造における空隙率が過度に低下して、熱流が十分に制御されない、例えば熱伝導率が十分に低下しない、ことがある。比D/Pの上限は、隣接する貫通孔12,22同士が接しないために、例えば、0.9未満である。径Dは、貫通孔12,22の開口の径である。貫通孔12,22の開口の形状が平面視において円である場合、径Dは当該円の直径である。貫通孔12,22の開口の形状は平面視において円でなくてもよい。この場合、径Dは、開口の面積と同じ面積を有する仮想の円の直径により定められる。
規則的に配列した複数の貫通孔12,22を具備する単位格子91の種類は、例えば、正方格子(図3A)、六方格子(図3B)、長方格子(図3C)、及び面心長方格子(図3D)である。ただし、単位格子91の種類は、これらの例に限定されない。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21は、典型的には、半導体材料により構成される。半導体材料は、例えば、シリコン(Si)、Ge、SiGe、SiC、ZnSe、CdSn、ZnO、GaAs、InP、GaNである。第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21を構成する材料は、半導体材料以外の材料であってもよく、当該材料は、例えば、TiN、SiN、VO2である。ただし、第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21を構成する材料は、上記例に限定されない。
本開示の積層体は、以下の形態を有していてもよい:第1フォノニック結晶構造は、フォノニック結晶領域である第3ドメイン及び第4ドメインを含む。第3ドメインは、第1貫通孔12の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第1方向に規則的に配列した複数の第1貫通孔12を具備する。第4ドメインは、第1貫通孔12の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第1方向とは異なる第2方向に規則的に配列した複数の第1貫通孔12を具備する。第2フォノニック結晶構造は、フォノニック結晶領域である第5ドメイン及び第6ドメインを含む。第5ドメインは、第2貫通孔22の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第3方向に規則的に配列した複数の第2貫通孔22を具備する。第6ドメインは、第2貫通孔22の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第3方向とは異なる第4方向に規則的に配列した複数の第2貫通孔22を具備する。このように、方位の異なる貫通孔12,22を具備する複数のドメインを含むフォノニック結晶構造を、以下、フォノニック結晶構造Aと記載する。
本発明者らの検討によれば、フォノニック結晶構造によってもたらされる熱伝導率の低減の程度は、熱の伝達方向と、フォノニック結晶構造の単位格子の方位(orientation)とが成す角度に依存する。これは、PBGの帯域広さ、PBGの数、及びフォノンの平均群速度といった熱伝導に関わる要素が、当該角度に依存するためと考えられる。また、熱の伝達に関して、マクロ的には高温から低温の方向にフォノンは流れる。一方、ナノメートルのオーダーにあるミクロ領域に着目すると、フォノンの流れる方向には指向性がみられない。即ち、ミクロ的にはフォノンの流れる方向は一様ではない。
上述の各特許文献及び非特許文献には、単位格子の方位が一様に揃った複数のフォノニック結晶領域を有する部材が開示されている。しかし、これらの部材では、ミクロで見て、ある特定の方向に流れるフォノンに対しては相互作用が最大となるものの、それ以外の方向に流れるフォノンに対しては相互作用が弱まる。一方、フォノニック結晶構造Aは、単位格子の方位が互いに異なる2以上のフォノニック結晶領域を有する。このため、ミクロで見て、複数の方向に流れる各フォノンに対する相互作用を高めることができる。この特徴は、熱流の制御の自由度のさらなる向上をもたらす。
以下の説明は、第1フォノニック結晶層11及び/又は第2フォノニック結晶層21が有しうるフォノニック結晶構造Aに関する。第1フォノニック結晶層11が有するフォノニック結晶構造Aの構成と、第2フォノニック結晶層21が有するフォノニック結晶構造Aの構成とは、同一であっても異なっていてもよい。
フォノニック結晶構造Aの一例が図4に示される。図4には、第1フォノニック結晶層11又は第2フォノニック結晶層21の一部を平面視した状態が示されている。フォノニック結晶層11,21は、例えば、10nm以上500nm以下の厚さを有する薄膜である。フォノニック結晶層11,21は、平面視において、長方形である。フォノニック結晶層11,21には、フォノニック結晶層11,21の厚さ方向に延びる複数の貫通孔50が設けられている。フォノニック結晶層11,21が有するフォノニック結晶構造Aは、複数の貫通孔50が面内方向に規則的に配列した二次元フォノニック結晶構造である。なお、フォノニック結晶構造Aに関する以下の説明において、フォノニック結晶構造Aを有する結晶層が第2フォノニック結晶層21である場合は、「第3ドメイン」は「第5ドメイン」に、「第4ドメイン」は「第6ドメイン」に、それぞれ、読み替えられる。
フォノニック結晶構造Aは、フォノニック結晶領域である第3ドメイン51A、及びフォノニック結晶領域である第4ドメイン51Bを有する。第3ドメイン51Aは、平面視において、第1方向に規則的に配列した複数の貫通孔50を具備するフォノニック単結晶構造を有する。第4ドメイン51Bは、平面視において、第1方向とは異なる第2方向に規則的に配列した複数の貫通孔50を具備するフォノニック単結晶構造を有する。各々の単結晶構造内において、複数の貫通孔50の径及び配列周期は同一である。また、各々の単結晶構造内において、規則的に配列した複数の貫通孔50を具備する単位格子91A又は91Bの方位は同一である。第3ドメイン51A及び第4ドメイン51Bの形状は、平面視において、長方形である。第3ドメイン51Aの形状と、第4ドメイン51Bの形状とは、平面視において、同一である。フォノニック結晶構造Aは、複数のフォノニック単結晶構造の複合体であるフォノニック多結晶構造52でもある。
図5A及び図5Bに示すように、フォノニック結晶構造Aでは、第3ドメイン51Aにおける単位格子91Aの方位53Aと、第4ドメイン51Bにおける単位格子91Bの方位53Bとが、平面視において、互いに異なっている。方位53Aと方位53Bとが成す角度は、平面視において、例えば10度以上である。ただし、単位格子91A及び単位格子91Bが同一であって、n回回転対称性を有する場合、方位53Aと方位53Bとが成す角度の上限は360/n度未満である。なお、単位格子が複数のnに対してn回回転対称性を有するとき、上記角度の上限を定めるnには最大のnが使用される。例えば、六方格子は、2回回転対称性、3回回転対称性、及び6回回転対称性を有する。このとき、角度の上限を定めるnには「6」が使用される。即ち、六方格子である単位格子91A,91Bについて、方位53Aと方位53Bとが成す角度は60度未満である。フォノニック結晶構造Aは、単位格子の方位が互いに異なる2以上のフォノニック結晶領域を少なくとも有している。この条件が満たされる限り、フォノニック結晶構造Aは、任意のフォノニック結晶領域、及び/又はフォノニック結晶構造を有さない領域をさらに含んでいてもよい。
単位格子の方位は、任意の規則に基づいて決定できる。ただし、異なるドメイン間において、同じ規則を適用して単位格子の方位を定める必要がある。単位格子の方位は、例えば、単位格子を構成する平行でない二辺の成す角を二等分する直線の伸長方向である。ただし、異なるドメイン間において、同じ規則で二辺を定める必要がある。
図4のフォノニック結晶構造Aの領域R1の拡大図が、図6に示される。隣接する第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとの界面55において、単位格子91A,91Bの方位53A,53Bが変化している。単位格子の方位が変化する界面55は、フォノニック結晶構造Aをマクロに流れる熱に対する大きな界面抵抗をもたらす。この界面抵抗は、第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとの間で生じる、フォノン群速度のミスマッチに基づく。この界面抵抗は、フォノニック結晶構造Aを有するフォノニック結晶層11,21における熱伝導率の低減に寄与する。なお、図6において、界面55は、平面視において、直線状に延びている。また、界面55は、平面視において、長方形のフォノニック結晶層11,21の幅方向に延びている。幅方向は、マクロな熱の伝達方向により定められたフォノニック結晶層11,21の中心線の伸張方向に垂直な方向でありうる。界面55は、平面視において、マクロな熱の伝達方向に略垂直にフォノニック結晶構造Aを分割している。
図4のフォノニック結晶構造Aにおいて、第3ドメイン51Aにおける複数の貫通孔50の配列の周期Pと、第4ドメイン51Bにおける複数の貫通孔50の配列の周期Pとが等しい。
図4のフォノニック結晶構造Aにおいて、第3ドメイン51Aにおいて規則的に配列した複数の貫通孔50の径と、第4ドメイン51Bにおいて規則的に配列した複数の貫通孔50の径とが等しい。
図4のフォノニック結晶構造Aにおいて、第3ドメイン51Aにおける単位格子91Aの種類と、第4ドメイン51Bにおける単位格子91Bの種類とは、同一である。図4の単位格子91A及び単位格子91Bは、いずれも六方格子である。
フォノニック結晶構造Aが有するドメインの数は限定されない。フォノニック結晶構造Aが有するドメインの数が多くなるほど、ドメイン間の界面による界面抵抗の作用が大きくなる。
以下、フォノニック結晶構造Aの例が示される。
図7及び図8のフォノニック結晶構造Aである多結晶構造52では、隣接する第3ドメイン51A及び第4ドメイン51Bの界面55が、平面視において、長方形のフォノニック結晶層11,21の長辺の方向に延びている。長辺の方向は、マクロな熱の伝達方向でありうる。この点以外、図7及び図8のフォノニック結晶構造Aは、図4のフォノニック結晶構造Aと同様の構成を有する。界面55は、平面視において、マクロな熱の伝達方向に略平行にフォノニック結晶構造Aを分割している。なお、図8は、図7の領域R2の拡大図である。
図4及び図7のフォノニック結晶構造Aでは、平面視において、第3ドメイン51Aのサイズ及び第4ドメイン51Bのサイズが同一である。ただし、平面視において、フォノニック構造Aが有する第3ドメイン51A及び第4ドメイン51Bのサイズは互いに異なっていてもよい。
図9及び図10のフォノニック結晶構造Aである多結晶構造52では、平面視において、第3ドメイン51Bが第4ドメイン51Aにより囲まれている。第3ドメイン51A及び第4ドメイン51Bの形状は、平面視において、長方形である。ただし、第3ドメイン51Aのサイズと第4ドメイン51Bのサイズとは、平面視において、異なっている。第4ドメイン51Bと、第4ドメイン51Bを囲む第3ドメイン51Aとの界面55は、平面視において、第4ドメイン51Bの外縁を構成している。これらの点以外、図9及び図10のフォノニック結晶構造Aは、図4のフォノニック結晶構造Aと同様の構成を有する。なお、図10は、図9の領域R3の拡大図である。
また、図9及び図10のフォノニック結晶構造Aでは、界面55が屈曲部を有している。
さらに、図9及び図10のフォノニック結晶構造Aは、フォノニック結晶層11,21の辺に接していない第4ドメイン51Bを有する。
図11のフォノニック結晶構造Aである多結晶構造52では、平面視において、第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとが離間して配置されている。より具体的には、平面視において、貫通孔50を有さない領域201が、フォノニック結晶層11,21の長辺方向における第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとの間に設けられている。この点以外、図11のフォノニック結晶構造Aは、図4のフォノニック結晶構造Aと同様の構成を有する。
図12のフォノニック結晶構造Aである多結晶構造52では、平面視において、第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとが離間して配置されている。より具体的には、平面視において、ランダムに設けられた貫通孔50を有する領域202が、フォノニック結晶層11,21の長辺方向における第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとの間に設けられている。領域202では、平面視において、貫通孔50は規則的に配列していない。又は、領域202では、平面視において、規則的に配列した領域の面積が、例えば、25P2未満である。ここで、Pは、貫通孔50の配列の周期である。この点以外、図12のフォノニック結晶構造Aは、図4のフォノニック結晶構造Aと同様の構成を有する。
図13のフォノニック結晶構造Aである多結晶構造52は、平面視において、互いに異なった形状を有する複数のドメイン51Aから51Gを含んでいる。各々のドメイン内において、複数の貫通孔50の配列の周期、及び単位格子の方位は同一である。しかし、ドメイン51Aから51G間では、単位格子の方位が各々互いに異なっている。また、平面視において、ドメイン51Aから51Gのサイズ及び形状は互いに異なっている。この形態では、これまで例示した形態に比べて、フォノニック結晶構造Aの全体で見たときに、より多くの単位格子の方位が存在する。このため、ドメイン間で単位格子の方位が異なることに基づいて熱伝導率を低下させる効果がより顕著となる。また、この形態では、ドメイン間の界面55が、平面視において、複数のランダムな方向に延びている。このため、界面抵抗に基づいて熱伝導率を低下させる効果がより顕著となる。
また、図13のフォノニック結晶構造Aでは、隣接する第3ドメイン51Aと第4ドメイン51Bとの界面55が、平面視において、フォノニック結晶層11,21の幅方向から傾いた方向に延びている。界面55は、平面視において、屈曲部も有している。
フォノニック結晶構造Aである多結晶構造52は、貫通孔50の配列の周期P及び/又は貫通孔50の径Dが互いに異なる第3ドメイン51A及び第4ドメイン51Bを含んでいてもよい。図14Aに示される第3ドメイン51Aにおける貫通孔50の径Dと、図14Bに示される第4ドメイン51Bにおける貫通孔50の径Dとは互いに異なっている。なお、図14Aに示される第3ドメイン51Aにおける貫通孔50の配列の周期Pと、図14Bに示される第4ドメイン51Bにおける貫通孔50の配列の周期Pとは同一である。
図15に示されるフォノニック結晶構造Aは、相対的に小さな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50が規則的に配列した第3ドメイン51Aと、相対的に大きな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50が規則的に配列した第4ドメイン51Bとを有する。また、図15に示されるフォノニック結晶構造Aは、相対的に小さな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50を具備する領域92と、相対的に大きな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50を具備する領域93とを有する。領域92と領域93とは隣接している。領域92及び領域93は、それぞれ、図13に示される例と同様に、平面視において、互いに異なった形状を有し、かつ、単位格子の方位が各々互いに異なる複数のドメインを含んでいる。また、領域92及び領域93は、マクロな熱の伝達方向に略平行にフォノニック結晶構造Aを分割している。この形態では、第3ドメイン51Aで形成されるフォノニックバンドギャップの周波数帯域と第4ドメイン51Bで形成されるフォノニックバンドギャップの周波数帯域とが異なるため、熱伝導率の低減の効果が特に顕著となる。
図16に示されるフォノニック結晶構造Aでは、相対的に小さな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50が規則的に配列した第3ドメイン51Aと、相対的に大きな周期P及び径Dを有する複数の貫通孔50が規則的に配列した第4ドメイン51Bとを含む。図16のフォノニック結晶構造Aは、平面視において、互いに異なった形状を有し、かつ、単位格子の方位が各々互いに異なる複数のドメインを含んでいる。この形態では、第3ドメイン51Aで形成されるフォノニックバンドギャップの周波数帯域と第4ドメイン51Bで形成されるフォノニックバンドギャップの周波数帯域とが異なるため、熱伝導率の低減の効果が特に顕著となる。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21の形状は、平面視において、例えば、三角形、正方形及び長方形を含む多角形、円、楕円、及びこれらの複合形状である。ただし、第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21の形状は、上記例に限定されない。
積層体1の形状は、平面視において、例えば、三角形、正方形及び長方形を含む多角形、円、楕円、及びこれらの複合形状である。ただし、積層体1の形状は、上記例に限定されない。フォノニック結晶構造を構成する貫通孔の貫通方向に対する厚さを増大できることから、積層体1は、直方体あるいは立方体の形状であってもよい。
積層体1は、2以上の第1フォノニック結晶層11及び/又は2以上の第2フォノニック結晶層21を備えていてもよい。また、積層体1は、第1フォノニック結晶構造及び第2フォノニック結晶構造とは具体的な構成の異なる第3のフォノニック結晶構造を有する第3フォノニック結晶層をさらに備えていてもよい。
図1に示される積層体1では、第1フォノニック結晶層11と第2フォノニック結晶層21とが直接的に接している。ただし、本開示の積層体では、第1フォノニック結晶層11と第2フォノニック結晶層21との間に、他の層及び/又は部材が配置されていてもよい。他の層の一例は、SiO2膜などの酸化膜である。
本開示の積層体は、上述した以外の任意の層及び/又は部材を備えていてもよい。部材の一例は、ベース基板である。本開示の積層体は、第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21がベース基板の上に配置された形態を有しうる。
ベース基板は、典型的には、半導体から構成される。半導体は、例えば、Siである。Siから構成されるベース基板の上面には、酸化膜が形成されていてもよい。酸化膜は、例えば、SiO2膜である。ただし、ベース基板の構成は、上記例に限定されない。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21の上記とは別の一例が、図17A及び図17Bに示される。図17Bには、図17Aのフォノニック結晶層11,21の断面17B−17Bが示される。図17A及び図17Bに示されるフォノニック結晶層11,21は、複数のピラー31をさらに備える。ピラー31は、直線状に延びる柱状体である。ピラー31の各々は、フォノニック結晶層11,21の貫通孔12,22に充填されている。ピラー31の周面は、酸化膜32により被覆されている。この形態では、空孔である貫通孔12,22がピラー31により充填されている。このため、例えば、積層体1における貫通孔12,22の貫通方向に対する特性の制御の自由度が向上可能となる。より具体的には、例えば、導電性を有する半導体材料により第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21が構成されている場合に、双方の層の間の電子伝導性が向上可能となる。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21から選ばれる少なくとも1つのフォノニック結晶層がピラー31を備えていてもよい。言い換えると、本開示の積層体は、複数のピラー31をさらに備えていてもよく、ピラー31の各々は、第1フォノニック結晶層11の第1貫通孔12、及び/又は第2フォノニック結晶層21の第2貫通孔22に充填されていてもよい。
なお、ピラー31が充填された第1フォノニック結晶層11及び/又は第2フォノニック結晶層21と、ピラー31とが同一の材料により構成される場合、ピラー31の周面は酸化膜32により被覆されている。ピラー31が充填された第1フォノニック結晶層11及び/又は第2フォノニック結晶層21と、ピラー31とが異なる材料により構成される場合、酸化膜32は必ずしも必要ではない。
ピラー31は、典型的には、半導体材料により構成される。ピラー31を構成する材料は、例えば、Si、SiGe、SiC、TiN、SiN、VO2である。ただし、ピラー31を構成する材料は、上記例に限定されない。
酸化膜32は、例えば、SiO2膜である。ただし、酸化膜32は、上記例に限定されない。
ピラー31が充填された第1フォノニック結晶層11及びピラー31が充填された第2フォノニック結晶層21を備える積層体1の一例が図18に示される。図18の積層体1は、図17A及び図17Bに示される第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21を備える。図18の積層体1は、2層のフォノニック結晶層を備える2層構造体である。第1フォノニック結晶層11と第2フォノニック結晶層21との間には、バッファ層15が配置されている。第1フォノニック結晶層11におけるピラー31(酸化膜32を除く)を構成する材料と、バッファ層15を構成する材料とは同一である。また、バッファ層15を構成する材料と、第2フォノニック結晶層21を構成する材料(ピラー31を除く)とは同一である。
第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21の上記とは別の一例が、図19A及び図19Bに示される。図19Bには、図19Aのフォノニック結晶層11,21の断面19B−19Bが示される。図19A及び図19Bに示されるフォノニック結晶層11,21は、複数のピラー31をさらに備える。ピラー31の各々は、フォノニック結晶層11,21の貫通孔12,22に充填されている。ピラー31を構成する材料は、フォノニック結晶層11,21を構成する材料とは異なっている。
ピラー31が充填された第1フォノニック結晶層11及びピラー31が充填された第2フォノニック結晶層21を備える積層体1の一例が図20に示される。図20の積層体1は、第1フォノニック結晶層11、第2フォノニック結晶層21、及び第1フォノニック結晶層11がこの順に配置された、3つのフォノニック結晶層を有する3層構造体である。最下層である第1フォノニック結晶層11と第2フォノニック結晶層21との間には、第1バッファ層15Aが配置されている。第2フォノニック結晶層21と最上層である第1フォノニック結晶層11との間には、第2バッファ層15Bが配置されている。第1フォノニック結晶層11におけるピラー31を構成する材料と、第1バッファ層15Aを構成する材料とは同一である。第1バッファ層15Aを構成する材料と、第2フォノニック結晶層21を構成する材料(ピラー31を除く)とは同一である。第2フォノニック結晶層21におけるピラー31を構成する材料と、第2バッファ層15Bを構成する材料とは同一である。第2バッファ層15Bを構成する材料と、第1フォノニック結晶層11を構成する材料(ピラー31を除く)とは同一である。図20に示される積層体1は、2種類の材料により構成される。当該2種類の材料は、いずれも、半導体材料でありうる。
本開示の積層体は、化学気相成長(CVD)、スパッタリング、及び蒸着等の各種の薄膜形成手法;並びに、電子線リソグラフィー、フォトリソグラフィー、ブロック共重合体リソグラフィー、選択的エッチング、及びケモメカニカルポリッシング(CMP)等の各種の微細加工手法及びパターン形成手法;の組み合わせによる製造が可能である。ブロック共重合体リソグラフィーは、フォノニック結晶構造の形成に適している。
本開示の積層体を製造する方法の一例が、図21A〜図21Jの参照により、以下に説明される。本開示の積層体を製造する方法は、以下の例に限定されない。
図21A:ベース基板41が準備される。ベース基板41の上面には、酸化膜42が設けられている。酸化膜42は、例えば、SiO2膜である。
図21B:酸化膜42の上に、半導体層43が形成される。半導体層43は、例えば、多結晶Si層である。半導体層43は、例えば、CVDにより形成される。半導体層43の厚さは、例えば200nmである。
図21C:半導体層43の上に、ハードマスク44が形成される。ハードマスク44は、例えば、SiO2層である。ハードマスク44は、例えば、CVDにより形成される。
ハードマスク44の厚さは、例えば、30nmである。ハードマスク44は、半導体層43に対するフォノニック結晶構造の形成に使用される。
図21D:ハードマスク44の上に、ブロック共重合体の自己組織化膜45が形成される。自己組織化膜45は、フォノニック結晶構造を形成するためのブロック共重合体リソグラフィーに使用される。
図21E:ブロック共重合体リソグラフィーにより、規則的に配列した複数の貫通孔46がハードマスク44に形成される。
図21F:ハードマスク44をレジストとする選択的エッチングによって、半導体層43に対して、平面視したときに複数の貫通孔46に対応する位置に、規則的に配列した複数の貫通孔12が形成される。形成された複数の貫通孔12は、フォノニック結晶構造を構成する。半導体層43は、第1フォノニック結晶層11となる。
図21G:ハードマスク44及び自己組織化膜45が除去される。
図21H:第1フォノニック結晶層11における貫通孔12の内周面に酸化膜32が形成される。酸化膜32は、例えば、SiO2膜である。酸化膜32は、例えば、熱酸化により形成される。酸化膜32の厚さは、例えば、1nmである。
図21I:第1フォノニック結晶層11における貫通孔12の内部に半導体が充填されて、酸化膜32を周面に有するピラー31が形成される。ピラー31は、例えば、多結晶Siにより構成される。ピラー31は、例えば、CVDにより形成される。また、このとき、ピラー31を構成する半導体材料により構成される層47が第1のフォノニック結晶層11の上に形成される。
図21J:CMP等の手法により、層47が除去される。このようにして、ピラー31をさらに備える第1フォノニック結晶層11が形成される。その後、第1フォノニック結晶層11の上にさらなる半導体層43を形成し、図21Cから図21Jに示される工程を再度実施することで、第2フォノニック結晶層21が形成可能である。このようにして、第1フォノニック結晶層11及び第2フォノニック結晶層21を備える積層体1が得られる。図21Jに示される工程において、CMPを制御して層47の一部を第1フォノニック結晶層11の上に残すことにより、バッファ層15を備える積層体1を得ることも可能である。
バッファ層15の厚さは、例えば、100nm以下である。このような薄いバッファ層15を介して、第1フォノニック結晶層11は、第2フォノニック結晶層21に接続される。これにより、界面55における熱の散乱効果が得られることに加えて、フォノニック結晶層11、22とバッファ層15における音速のミスマッチにより、両者の界面でフォノンの伝搬を抑制することが可能となる。その結果、熱伝導率の更なる低減効果が期待できる。
[結晶体]
図17A及び図17B、並びに図19A及び図19Bに示されるフォノニック結晶層11,21は、従来にない結晶体である。本開示には、フォノニック結晶構造を有する、以下の結晶体が含まれる。当該結晶体は、フォノニック結晶層、及び複数のピラーを備える。ここで、フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の貫通孔を具備するフォノニック結晶構造を有する。ピラーは、直線状に延びる柱状体である。ピラーの各々は、貫通孔に充填されている。ただし、フォノニック結晶層とピラーとが同一の材料により構成される場合、ピラーの周面は、酸化膜により被覆されている。この結晶体は、1つのフォノニック結晶層から構成される単層構造体でありうる。
本開示の積層体は、例えば、フォノニック結晶構造の特性、典型的には低い熱伝導率、をメリットとする各種の用途に応用できる。
1 積層体
11 第1フォノニック結晶層
12 第1貫通孔
15 バッファ層
15A 第1バッファ層
15B 第2バッファ層
21 第2フォノニック結晶層
22 第2貫通孔
31 ピラー
32 酸化膜
41 ベース基板
42 酸化膜
50 貫通孔
51A 第1ドメイン
51B 第2ドメイン
52 フォノニック多結晶構造
53A,53B 方位
55 界面
91,91A,91B 単位格子
92 領域
93 領域
201 領域
202 領域

Claims (13)

  1. 積層体であって、
    第1フォノニック結晶層;及び
    前記第1フォノニック結晶層の上又は上方に設けられた第2フォノニック結晶層;
    を具備し、
    ここで、
    前記第1フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第1貫通孔を具備する第1フォノニック結晶構造を有し、
    前記第2フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の第2貫通孔を具備する第2フォノニック結晶構造を有し、
    前記第1フォノニック結晶層における前記複数の第1貫通孔の貫通方向と、前記第2フォノニック結晶層における前記複数の第2貫通孔の貫通方向とは、略平行である、
    積層体。
  2. 請求項1に記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶層と前記第2フォノニック結晶層とは、互いに接している、
    積層体。
  3. 請求項1又は2に記載の積層体であって、
    前記第2貫通孔の少なくとも一部は、前記第1貫通孔と連通していない、
    積層体。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶層及び前記第2フォノニック結晶層は、半導体材料により構成される、
    積層体。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含み、
    前記第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含み、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の貫通方向に見て、前記第1ドメインと前記第2ドメインとは重複しており、
    前記第1ドメインにおける前記第1貫通孔の配列の周期と、前記第2ドメインにおける前記第2貫通孔の配列の周期とが異なる、
    積層体。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含み、
    前記第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含み、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の貫通方向に見て、前記第1ドメインと前記第2ドメインとは重複しており、
    前記第1ドメインにおける前記第1貫通孔の径と、前記第2ドメインにおける前記第2貫通孔の径とが異なる、
    積層体。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第1ドメインを含み、
    前記第2フォノニック結晶構造が、フォノニック結晶領域である第2ドメインを含み、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の貫通方向に見て、前記第1ドメインと前記第2ドメインとは重複しており、
    前記第1ドメインにおける前記第1貫通孔を具備する単位格子の種類と、前記第2ドメインにおける前記第2貫通孔を具備する単位格子の種類とが異なる、
    積層体。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶構造は、フォノニック結晶領域である第3ドメイン及び第4ドメインを含み、
    前記第3ドメインは、前記第1貫通孔の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第1方向に規則的に配列した前記複数の第1貫通孔を具備し、
    前記第4ドメインは、前記第1貫通孔の貫通方向に垂直な断面を見たときに、前記第1方向とは異なる第2方向に規則的に配列した前記複数の第1貫通孔を具備し、
    前記第2フォノニック結晶構造は、フォノニック結晶領域である第5ドメイン及び第6ドメインを含み、
    前記第5ドメインは、前記第2貫通孔の貫通方向に垂直な断面を見たときに、第3方向に規則的に配列した前記複数の第2貫通孔を具備し、
    前記第6ドメインは、前記第2貫通孔の貫通方向に垂直な断面を見たときに、前記第3方向とは異なる第4方向に規則的に配列した前記複数の第2貫通孔を具備する、
    積層体。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の積層体であって、
    複数のピラーをさらに具備し、
    ここで、
    前記ピラーは、直線状に延びる柱状体であり、
    前記ピラーの各々は、前記第1フォノニック結晶層の前記第1貫通孔、及び/又は前記第2フォノニック結晶層の前記第2貫通孔に充填されている。
    ただし、前記ピラーが充填された前記第1フォノニック結晶層及び/又は前記第2フォノニック結晶層と、前記ピラーとが同一の材料により構成される場合、前記ピラーの周面は、酸化膜により被覆されている、
    積層体。
  10. 請求項9に記載の積層体であって、
    前記ピラーの各々は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に充填されている、
    積層体。
  11. 請求項9又は10に記載の積層体であって、
    前記ピラーは、半導体材料により構成される、
    積層体。
  12. 請求項1又は3から11のいずれかに記載の積層体であって、
    前記第1フォノニック結晶層及び前記第2フォノニック結晶層の間に設けられたバッファ層をさらに具備し、
    前記バッファ層は、前記第1フォノニック結晶層及び前記第2フォノニック結晶層と同一の材料により構成される、
    積層体。
  13. フォノニック結晶構造を有する結晶体であって、
    フォノニック結晶層;及び
    複数のピラー;
    を具備し、
    ここで、
    前記フォノニック結晶層は、規則的に配列した複数の貫通孔を具備するフォノニック結晶構造を有し、
    前記ピラーは、直線状に延びる柱状体であり、
    前記ピラーの各々は、前記貫通孔に充填されている。
    ただし、前記フォノニック結晶層と前記ピラーとが同一の材料により構成される場合、前記ピラーの周面は、酸化膜により被覆されている、
    結晶体。
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