JPWO2020161910A1 - 制御装置、制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は同実施形態による制御装置を含むロボットシステムの概要を示す図である。
この図で示すように、ロボットシステム100は制御装置1とロボットアーム2とを含んで構成される。ロボットアーム2は、複数のリンク21と、当該複数のリンク21を連結先に回動自在に連結する関節機構22(ji)とを備えている。なお関節機構22(ji)の記載においてjは関節機構22を示し、iは番号を示す。つまり、関節機構22(ji)n個によりロボットアームが構成される場合はi=1,2,‥‥nとなる。関節機構22(ji)はロボットアーム2を構成する何れか一つまたは複数の関節機構22を示す。制御装置1は、少なくともロボットアーム2の関節機構22(ji)を駆動制御する。これにより制御装置1は、関節機構22(ji)や手先位置などの所定の部位を所定の目標位置に移動させる。
この図が示すように制御装置1は、制御部であるCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、SSD(Solid State Drive)104、通信モジュール105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
制御装置1のCPU101は電源が投入されると起動し、予め記憶する制御プログラムを実行する。これにより制御装置1は、制御目標取得部10、関節寄与情報算出部11、制御指示部12、システム情報取得部13、状態算出部14、障害検知部15の各機能を発揮する。
関節寄与情報算出部11は、各関節機構22(ji)の制御目標情報に対する寄与を示す指標である寄与情報を算出する。寄与情報は、寄与の程度を表す指標であってもよいし、寄与の有無を表す情報であってもよい。
制御指示部12は、寄与情報に基づいて各関節機構22(ji)の駆動の制御に用いる制御指示情報を算出する。
システム情報取得部13は、ロボットシステム100の状態を示す情報および環境の情報を含むシステム情報を取得する。
障害検知部15は、関節機構22(ji)の近傍の障害物の位置、関節機構22(ji)の近傍に入ると予測される障害物の位置や、関節機構22(ji)への障害の発生を検知する。ここで、近傍とは、関節機構22(ji)(または、把持機構23、リンク21)からの距離が所定の距離以下、または、所定の距離未満であることを表している。
図4は第一の実施形態による制御装置の処理フローを示す第一の図である。
次に第一の実施形態による制御装置の処理フローを順を追って説明する。
まず制御装置の制御指示部12は制御を開始すると、制御目標取得部10に制御目標情報の取得を指示し、またシステム情報取得部13にシステム情報の取得を指示する。
図6は第一の実施形態によるロボットアーム2の動作例を示す第二の図である。
図5は二次元の空間範囲においてロボットアーム2の動作する状況において、現在の手先位置Pcを目標手先位置Pdに二次元空間範囲内で移動させる場合の例を示す。
図6は三次元の空間範囲においてロボットアーム2の動作する状況において、現在の手先位置Pcを目標手先位置Pdに三次空間範囲内で移動させる場合の例を示す。
図7は第二の実施形態による制御装置の処理フローを示す第一の図である。
次に第二の実施形態による制御装置の処理フローを順を追って説明する。
まず制御装置の制御指示部12は制御を開始すると、制御目標取得部10に制御目標情報の取得を指示し、またシステム情報取得部13にシステム情報の取得を指示する。
図9は第二の実施形態によるロボットアーム2の動作例を示す第二の図である。
図8は二次元の空間範囲においてロボットアーム2の動作する状況において、手先目標速度ベクトルVcに基づいて、現在の手先位置Pcを目標手先位置Pdに二次元空間範囲内で移動させる場合の例を示す。
図9は三次元の空間範囲においてロボットアーム2の動作する状況において、手先目標速度ベクトルVcに基づいて、現在の手先位置Pcを目標手先位置Pdに三次空間範囲内で移動させる場合の例を示す。
第一の実施形態および、第二の実施形態においては、寄与情報の算出において、ある目標位置に移動させるロボットアーム2の対象部位(手先位置Pc)の目標位置までの移動に寄与する各関節機構22(ji)の動きの寄与度に基づいて、寄与情報kiを算出している。しかしながら、関節寄与情報算出部11は、寄与情報の算出に、関節機構22(ji)が所定量動作する際の力の大きさや、慣性トルクなどの、動作の容易さを示す指標に基づいて目標位置に移動させる対象部位の移動に対する寄与度を示す寄与情報kiを算出してもよい。
関節寄与情報算出部11は、ある関節機構22(ji)の寄与情報k’iの算出に、上述の実施形態で算出した自関節機構22(ji)の寄与情報kiと、他の関節機構の寄与情報kjの値を用いてもよい。例えば他のj番目の関節機構22(Jj)の寄与情報をkjと表記したとする。この場合、一例としては式(11)により寄与情報k’iを算出する。他の関節機構22(Jj)はロボットアーム2を構成する全ての関節機構22であってもよいし、寄与情報kiの算出対象の関節機構22の近傍の1つまたは複数の関節機構22であってもよい。なお式(11)においてnはロボットアームを構成する関節機構22の数を示す。
上述の実施形態では手先位置Pcを目標手先位置Pdに移動させる場合の例について説明しているが、制御装置1はロボットアーム2の任意の部位の現在位置Peを目標手先位置Pdに移動させる処理を行ってもよい。この場合、上記の処理において手先位置Pcを、任意の部位の現在位置Peに代えて処理を行えばよい。
上述の処理において、何れかの関節機構22(ji)の動きを妨げる障害物の位置に基づいて、障害物に近い関節機構22の寄与度をより低くした寄与情報を算出してもよい。例えば障害検知部15は、ロボットアーム2の所定位置に設けられた物体検知センサからセンシング情報を取得する。物体検知センサが近接センサである場合、その近接センサの設置位置と、近接センサからのセンシング情報(物体までの距離)などに基づいて、物体の座標を算出する。障害検知部15は、物体検知センサがカメラである場合、そのカメラの設置位置と、カメラから得た撮影画像とに基づいて、物体の座標を算出する。障害検知部15は、物体検知センサが測距センサである場合、その測距センサの設置位置と、当該測距センサから得たセンシング情報(物体までの距離や、距離画像)などに基づいて、物体の座標を算出する。障害検知部15は状態算出部14から各関節機構22(ji)の現在位置を取得する。障害検知部15は各関節機構22(ji)の現在座標に基づいてリンク21の座標を算出する。障害検知部15は、リンク21や関節機構22(ji)の位置と、物体の位置とが所定の距離以下である場合には、その物体が障害物であると判定する。障害検知部15は障害物の位置を関節寄与情報算出部11へ出力する。
図10で示すロボットアーム2は、ロボットアーム2の先端に向かって順にJ1,J2,J3の各関節機構22を備える。また図10で示すロボットアーム2の動作概要では、現在位置Sから目標位置Gまで手先位置を移動させる場合の理を示している。一例として、時刻t=1のタイミング(5a)では、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=95、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=80、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=60である場合を示す。また時刻t=2のタイミング(5b)では、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=60、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=75、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=55である場合を示す。また時刻t=3のタイミング(5c)では、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=55、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=80、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=55である場合を示す。このようにロボットアーム2を制御装置1が制御している間、関節寄与情報算出部11は、各関節機構22(Ji)の寄与情報(ki)を算出する。この各関節機構22(Ji)の寄与情報(ki)の値は動作状況に応じて変動する。ロボットアーム2の先端部の、現在に手先位置Sから目標位置Gまで移動する際の軌跡は、図10(5c)で示す軌跡R1となる。
時刻t=1のタイミングで図10と同様に制御装置1がロボットアーム2を制御する。そして時刻t=2のタイミングで障害検知部15が、物体Mへの接触による障害発生を検知したとする。この場合、関節寄与情報算出部11は、図11(6b)のタイミングt=2で示すように、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=5、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=5、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=55と更新する。関節寄与情報算出部11は、図11(6c)のタイミングt=3においては、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=5、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=5、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=55と算出する。これにより、ロボットアーム2の手先位置の、現在位置Sから目標位置Gまで移動する際の軌跡は、図11(6c)で示す軌跡R2となる。つまり物体M(障害物)に近い関節機構22(J2)の寄与情報が低く算出され、これにより関節機構22(J2)の移動量が小さくなり、関節機構22(J3)の移動量が大きくなる。図10(5c)で示す軌跡R1と比較して軌跡R2のように軌跡が変更しても、ロボットアーム2の先端部を目標位置Gまで移動させることができる。なおリンク21は、長さを伸縮可能にする伸縮機構を備え、制御装置1は、先端部が目標位置Gに移動できるように何れかのリンク21の伸縮機構を制御してその長さを変更することができてもよい。
時刻t=1のタイミングで図10と同様に、制御装置1がロボットアーム2を制御する。そして時刻t=2のタイミングで障害検知部15が、カメラや測距センサから得た情報に基づいて、物体Mの座標を検知したとする。この場合、制御指示部12は、リンク21や関節機構22の座標が物体の座標に近づくほど、リンク21を動作させる関節機構22や、物体に近づく関節機構22についての寄与情報(ki)の値を減じて寄与情報(ki)を更新する。一例としては、関節寄与情報算出部11は、図12(7b)のタイミングt=2で示すように、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=15、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=15、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=65と更新する。関節寄与情報算出部11は、図12(7c)のタイミングt=3においては、関節機構22(J1)の寄与情報(k1)=15、関節機構22(J2)の寄与情報(k2)=15、関節機構22(J3)の寄与情報(k3)=55と算出し、この状態で制御指示部12は制御指示情報を算出してロボットアーム2を駆動したとする。これにより、ロボットアーム2の手先位置の、現在位置Sから目標位置Gまで移動する際の軌跡は、図12(7c)で示す軌跡R3となる。図10(5c)で示す軌跡R1や図11で(6c)示す軌跡R2と比較して、軌跡R3のように軌跡が変更しても、ロボットアーム2の先端位置を目標位置Gまで移動させることができる。上述したように、リンク21は、長さを伸縮可能にする伸縮機構を備え、制御装置1は、先端部が目標位置Gに移動できるように何れかのリンク21の伸縮機構を制御してその長さを変更することができてもよい。
図14は最小構成の制御装置による処理フローを示す図である。
複数の関節を有するロボットアーム2に接続された制御装置1は少なくとも、制御目標取得部10と、関節寄与情報算出部11と、制御指示部12と、システム情報取得部13との機能を発揮する。
システム情報取得部13は、ロボットアーム2の姿勢状態またはロボットアーム2の駆動状態を少なくとも示すシステム情報を取得する(ステップS301)。
制御目標取得部10は、ロボットアーム2の制御目標を示す制御目標情報を取得する(ステップS302)。
関節寄与情報算出部11は、制御目標情報に基づくロボットアーム2の駆動に対する関節の寄与を示す指標である寄与情報をシステム情報に基づいて算出する(ステップS303)。
制御指示部12は、寄与情報に基づいて各関節の駆動の制御に用いる制御指示情報を算出する(ステップS304)。
10・・・制御目標取得部
11・・・関節寄与情報算出部
12・・・制御指示部
13・・・システム情報取得部
14・・・状態算出部
15・・・障害検知部
2・・・ロボットアーム
21・・・リンク
22・・・関節機構
Claims (7)
- 複数の関節を有するロボットアームに接続され、
前記ロボットアームの姿勢状態または前記ロボットアームの駆動状態を少なくとも示すシステム情報を取得するシステム情報取得部と、
前記ロボットアームの制御目標を示す制御目標情報を取得する制御目標取得部と、
前記制御目標情報に基づく前記ロボットアームの駆動に対する前記関節の寄与を示す指標である寄与情報を前記システム情報に基づいて算出する関節寄与情報算出部と、
前記寄与情報に基づいて前記各関節の駆動の制御に用いる制御指示情報を算出する制御指示部と、
を備える制御装置。 - 前記システム情報は、前記ロボットアームの動きを妨げる障害物の位置情報を含み、
前記関節寄与情報算出部は、前記障害物の位置情報を用いて前記寄与情報を算出する
請求項1に記載の制御装置。 - 前記関節寄与情報算出部は、前記ロボットアームの前記姿勢状態に基づいて前記寄与情報を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。 - 前記関節寄与情報算出部は、前記ロボットアームの前記駆動状態に基づいて前記寄与情報を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の制御装置。 - 前記関節寄与情報算出部は、障害物の位置情報の変化に基づいて、前記寄与情報を再計算する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の制御装置。 - 複数の関節を有するロボットアームに接続された制御装置が、
前記ロボットアームの姿勢状態または前記ロボットアームの駆動状態を少なくとも示すシステム情報を取得し、
前記ロボットアームの制御目標を示す制御目標情報を取得し、
前記制御目標情報に基づく前記ロボットアームの駆動に対する前記関節の寄与を示す指標である寄与情報を前記システム情報に基づいて算出し、
前記寄与情報に基づいて前記各関節の駆動の制御に用いる制御指示情報を算出する
制御方法。 - 複数の関節を有するロボットアームに接続された制御装置において、
前記ロボットアームの姿勢状態または前記ロボットアームの駆動状態を少なくとも示すシステム情報を取得するシステム情報取得機能と、
前記ロボットアームの制御目標を示す制御目標情報を取得する制御目標取得機能と、
前記制御目標情報に基づく前記ロボットアームの駆動に対する前記関節の寄与を示す指標である寄与情報を前記システム情報に基づいて算出する関節寄与情報算出機能と、
前記寄与情報に基づいて前記各関節の駆動の制御に用いる制御指示情報を算出する制御指示機能と、
を実現させるプログラムが記録された記録媒体。
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