JPWO2020137395A1 - タッチセンサおよびタッチセンサ用導電性フィルム - Google Patents

タッチセンサおよびタッチセンサ用導電性フィルム Download PDF

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Abstract

立体形状を有しながらも操作性、感度および視認性を向上させることができるタッチセンサおよび立体形状のタッチセンサを容易に実現することができるタッチセンサ用導電性フィルムを提供する。タッチセンサは、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体のすべての面にわたって配置された検出電極と、検出電極に接続された引き出し配線とを備え、検出電極および引き出し配線は、金属細線により構成されている。

Description

この発明は、立体形状のタッチセンサおよび立体形状のタッチセンサに用いられるタッチセンサ用導電性フィルムに関する。
近年、タブレット型コンピュータおよびスマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示装置等の表示装置と組み合わせて用いられ、指およびスタイラスペン等を画面に接触または近接させることにより電子機器への入力操作を行うタッチセンサの普及が進んでいる。
タッチセンサは、通常、指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出するための検出電極を備えており、検出電極には、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)薄膜、メッシュ形状等の細線パターンを有する金属細線等の導電部材が用いられることが多い。金属は、ITO等の透明導電性酸化物に比べてパターニングがしやすく、抵抗値がより低い等の利点があるため、金属細線からなる検出電極を備えるタッチセンサは、注目を集めている。
また、近年では、電子機器の操作性を向上させるために、球体等の立体形状のタッチセンサが要求されている。例えば、特許文献1に、ITOからなる検出電極を備え、半球面に沿った立体形状のタッチセンサが開示されている。また、特許文献2には、カーボンナノチューブからなる光透過性導電層で形成された検出電極が引き出し配線を介して静電容量変化検出回路に接続された球体形状のタッチセンサが開示されている。
例えば、特許文献3に、金属細線からなる検出電極を備えたタッチセンサが開示されている。特許文献3に開示されているタッチセンサは、透明な矩形の絶縁基板を有しており、絶縁基板上に、メッシュ形状を有する複数の検出電極が格子状に配列されている。複数の検出電極は、互いに絶縁された状態で配置されており、複数の検出電極からそれぞれ検出電極の配列方向に沿って引き出された、引き出し配線が配置されている。
特開2014−126920号公報 特開2010−244772号公報 特開2010−191504号公報
ところで、例えば、テーブルの天板上、床面上、壁面上等に設置される電気機器にタッチセンサが組み込まれる場合には、ユーザにより視認される電気機器の外面等、外部に露出している部分にのみ、特許文献1に開示されているようなタッチセンサの検出電極が配置されていれば、ユーザは、十分なタッチ操作を行うことが可能である。しかしながら、例えば、ワイヤまたはケーブルにより吊り下げられる照明機器等、すべての方向からユーザが視認可能な電気機器に対して、電気機器の外面の一部にのみタッチセンサの検出電極が配置されると、タッチ操作を行う方向、箇所が限定され、操作性が低下してしまう。また、さらなる操作性を向上させる目的で、立体形状のタッチセンサとして、単に指の接触を検出できる静電容量式のタッチスイッチではなく、いわゆるマルチタッチおよびジェスチャー等が可能な自己容量式の投影型静電容量式タッチセンサまたは相互容量式の投影型静電容量式タッチセンサが採用されることが望まれている。
そこで、操作性を向上させるために、電気機器等の外面のすべてに投影型静電容量式タッチセンサの検出電極を配置しようとすると、検出電極の占有面積が増大し、検出電極の電気抵抗値が全体として上昇してしまうため、タッチセンサの感度が低下してしまうという問題があった。さらに、電気機器等の外面のすべてに投影型静電容量式タッチセンサの検出電極を形成した場合、特許文献2に開示されるような引き出し配線も、電気機器等の外面に形成する必要がある。引き出し配線には、引き出し配線の抵抗を下げるために、通常、低抵抗な金属が用いられるが、特許文献1、2に開示されている検出電極にITOおよびカーボンナノチューブのような透明導電材料を使用した場合には、金属の引き出し配線が目立って、タッチセンサの視認性が悪化してしまうという問題があった。一方、タッチセンサの視認性を考慮し、引き出し配線も透明導電材料で形成した場合には、引き出し配線の抵抗が上昇し、タッチセンサの感度が低下してしまうという問題があった。
また、このような立体形状のタッチセンサを実現するためには、タッチセンサを屈曲または湾曲させて立体形状に沿わせる必要があるため、タッチセンサ内の検出電極を細分化してそれぞれ小さな面積を有する多数の検出電極を配置することが望ましい。
しかしながら、特許文献1に開示されているタッチセンサのように、複数の検出電極から引き出された複数の引き出し配線を、それぞれ、外部の回路基板等に接続する構成にすると、多数の検出電極の配置に起因して引き出し配線の取り回しが複雑になり、また、多数の引き出し配線を配置するための大きな配置スペースを確保しなければならないという問題と、矩形の絶縁基板上に複数の検出電極が格子状に配列されているため、矩形の絶縁基板を球体形状等の立体形状に沿って配置することが難しく、立体形状のタッチセンサを得ることが困難であるという問題があった。
そのため、球体形状等の立体形状を有するタッチセンサを容易に得ることが困難であった。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、立体形状を有しながらもタッチセンサの操作性、感度および視認性を向上させることができるタッチセンサおよびタッチセンサ用導電性フィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のタッチセンサは、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体のすべての面にわたって配置された検出電極と、検出電極に接続された引き出し配線とを備え、検出電極および引き出し配線は、金属細線により構成されていることを特徴とする。
また、タッチセンサは、立体のすべての面にわたって配置された絶縁基板を備え、検出電極および引き出し配線は、絶縁基板上および絶縁基板中のいずれかに形成されていることが好ましい。
この際に、検出電極は、複数の第1検出電極と、第1検出電極から絶縁されながら第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極とを含み、第1検出電極と第2検出電極とは、絶縁材料を介して絶縁材料の両面に対向して配置され、引き出し配線は、複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線と、複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線とを含むことができる。
ここで、複数の第1検出電極と複数の第1引き出し配線は、絶縁基板の一方の面に形成され、複数の第2検出電極と複数の第2引き出し配線は、絶縁基板の他方の面に形成されていることが好ましい。
検出電極は、メッシュ形状を有することが好ましい。
金属細線は、1μm〜50μmの線幅を有することが好ましい。
また、金属細線は、黒化層または黒色金属層を含んでいてもよい。
また、立体は、球体または多面体であることが好ましい。
同様に、本発明のタッチセンサ用導電性フィルムは、絶縁基板を備え、且つ、
絶縁基板の一方の面上に形成された複数の第1検出電極と、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線とを備え、
それぞれ複数の第1検出電極が配置された複数の電極領域を有し、複数の電極領域間において、第1引き出し配線により、複数の電極領域にそれぞれ配置された第1検出電極が電気的に接続されている。
もしくは、絶縁基板は、帯状に延びる周辺配線領域と、周辺配線領域の片側または両側に配置され且つ周辺配線領域が延びる方向に沿って配列された複数の電極領域とを有し、絶縁基板は、複数の電極領域における互いに隣接する電極領域間にそれぞれ不連続部分を有し、複数の第1検出電極は、複数の電極領域に配置され、複数の第1引き出し配線は、それぞれ、少なくとも一部が周辺配線領域に配置される。
複数の第1検出電極は、複数の電極領域のそれぞれにおいて、周辺配線領域が延びる方向と交差する方向に配列され、複数の第1引き出し配線は、周辺配線領域と複数の電極領域とに配置されることが好ましい。
タッチセンサ用導電性フィルムは、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上または絶縁基板の他方の面上において第1検出電極から絶縁されながら第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極と、複数の第2検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線とを備え、複数の電極領域には、それぞれ、複数の第1検出電極と少なくとも1つの第2検出電極とが配置されることが好ましい。
この際に、第2検出電極は、隣接する電極領域に配置されている第2検出電極から絶縁されていることが好ましい。
複数の電極領域は、それぞれ、定められた第1の方向に延び、且つ、互いに平行に配置され、複数の第1検出電極は、複数の電極領域のそれぞれにおいて、第1の方向に配列されることができる。
また、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上で且つ複数の第1引き出し配線の近傍に配置された接地線を有することができる。
さらに、複数の第1引き出し配線は、それぞれ、対応する電極領域から周辺配線領域を通って隣接する電極領域まで延び、隣接する電極領域に配置されている複数の第1検出電極に接続されていることが好ましい。
この際に、タッチセンサ用導電性フィルムは、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上または絶縁基板の他方の面上において第1検出電極から絶縁されながら第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極と、複数の第2検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線とを備え、複数の電極領域には、それぞれ、複数の第1検出電極と少なくとも1つの第2検出電極とが配置されることが好ましい。
また、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上で且つ複数の第1引き出し配線の近傍に配置された接地線を有することができる。
また、複数の第1検出電極は、それぞれ、周辺配線領域が延びる方向と交差する方向に延び、複数の第1引き出し配線は、周辺配線領域のみに配置されていてもよい。
この際に、タッチセンサ用導電フィルムは、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上または絶縁基板の他方の面上において第1検出電極から絶縁されながら第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極と、複数の第2検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線とを備え、複数の電極領域には、それぞれ、複数の第2検出電極と少なくとも1つの第1検出電極とが配置され、複数の第2引き出し配線は、周辺配線領域と複数の電極領域とに配置されることが好ましい。
さらに、複数の電極領域は、周辺配線領域の両側において、それぞれ、周辺配線領域に対して直交する方向に延び、且つ、互いに平行に配置されることが好ましい。
また、絶縁基板は、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体を展開した形状を有することができる。
また、複数の第1検出電極は、それぞれ、金属細線からなり且つメッシュ形状を有し、複数の第1引き出し配線は、それぞれ、金属細線からなることが好ましい。
本発明に係る立体形状のタッチセンサは、上記のタッチセンサ用導電性フィルムを用い、且つ、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれたことを特徴とする。
この発明によれば、タッチセンサが、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体のすべての面にわたって配置された検出電極と、検出電極に接続された引き出し配線とを備え、検出電極および引き出し配線は、金属細線により構成されているため、立体形状を有しながらもタッチセンサの操作性、感度および視認性を向上させることができる。
さらに、タッチセンサ用導電性フィルムが、絶縁基板と、絶縁基板の一方の面上に形成された複数の第1検出電極と、複数の第1検出電極が形成された絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線とを備え、絶縁基板は、帯状に延びる周辺配線領域と、周辺配線領域の片側または両側に配置され、且つ、周辺配線領域が延びる方向に沿って配列された複数の電極領域と、複数の電極領域における互いに隣接する電極領域間にそれぞれ不連続部分を有した複数の電極領域を有し、複数の第1検出電極は、複数の電極領域に配置され、複数の第1検出電極は、それぞれ、少なくとも一部が周辺配線領域に配置された複数の第1引き出し配線を介して、少なくとも1つの隣接する電極領域に配置されている第1検出電極に接続されているため、立体形状のタッチセンサを容易に実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るタッチセンサを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る導電性フィルムを示す展開図である。 本発明の実施の形態1に係る導電性フィルムの検出電極および引き出し配線を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る導電性フィルムの検出電極の交差領域を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る導電性フィルムを示す部分断面図である。 本発明の実施の形態1における支持体の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例に係る導電性フィルムの検出電極および引き出し配線を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例に係る導電性フィルムの検出電極および引き出し配線を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例に係るタッチセンサを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例における支持体を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るタッチセンサを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る導電性フィルムを示す展開図である。 本発明の実施の形態2に係る導電性フィルムの検出電極および引き出し配線を示す部分拡大図である。
以下に、添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明に係るタッチセンサを詳細に説明する。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400nm〜800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態1に係るタッチセンサ1を示す。タッチセンサ1は、互いに同一の形状を有する12個の曲面C1により囲まれた概ね球体形状を有している。各曲面C1は、一端が軸A上の第1極B1に位置し、他端が軸A上の第2極B2上に位置しており、第1極B1および第2極B2を結ぶ線分を直径とする円筒面に沿って湾曲形成されている。また、各曲面C1は、第1極B1と第2極B2とを結ぶ線分の中点、すなわち、タッチセンサ1を形成する概ね球体の中心Qを通り且つ軸Aに直交する平面に対して対称な形状を有しており、一端および他端から中央部に向かうほど曲面C1の幅が広くなっている。
このタッチセンサ1の表面のすべての面にわたって、すなわち、12個の曲面C1により構成される立体形状に沿って、ユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出するための導電性フィルム11が配置されている。図2に、平面上に展開された導電性フィルム11を示す。導電性フィルム11は、屈曲性を有する柔らかい樹脂素材等からなる透明な絶縁基板12を備えており、絶縁基板12は、それぞれタッチセンサ1の曲面C1に対応する形状を有し且つ第1方向D1に沿って延びる12個の伸長部E1からなる。これら12個の伸長部E1は、第1方向D1に直交する第2方向D2に沿って配列するように、伸長部E1の第1方向D1における中央部分で互いに連結されており、絶縁基板12は、全体として、タッチセンサ1の12個の曲面C1により囲まれた立体形状の展開図に相当する形状を有する。
また、絶縁基板12は、互いに連結された12個の伸長部E1の第1方向D1における中央部分上で且つ第2方向D2に沿って帯状に延びる1つの主周辺配線領域R1と、12個の伸長部E1のそれぞれにおいて主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側に配置された電極領域R2とを有している。また、絶縁基板12は、電極領域R2の第2方向D2の両側には、副周辺配線領域R3を有している。主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側においては、それぞれ、12個の電極領域R2が第2方向D2に沿って配置されており、絶縁基板12は、合計で24個の電極領域R2を有している。この24個の電極領域R2には、ユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出するための検出電極が配置され、それぞれの検出電極からは、引き出し配線が、副周辺配線領域R3を介して、または直接、主周辺配線領域R1に引き出される。
また、絶縁基板12は、主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側において、第2方向D2に互いに隣接する電極領域R2間にそれぞれ不連続部分R0を有している。
図3は、導電性フィルム11の部分拡大図である。絶縁基板12は、絶縁基板12の表裏を形成する第1面と第2面を有しており、絶縁基板12の24個の電極領域R2に配置されている検出電極には、絶縁基板12の第1面上に配置される第1金属細線からなる複数の第1検出電極S1と、絶縁基板12の第2面上に配置される第2金属細線からなる複数の第2検出電極S2とが含まれる。第1検出電極S1と第2検出電極S2とは、絶縁基板12の両面に対向して配置されている。第1検出電極S1は、第2方向D2に沿って延びており、それぞれの伸長部E1において複数の第1検出電極S1が第1方向D1に配列している。また、第2検出電極S2は、第1方向D1に沿って延びており、それぞれの伸長部E1において1つの第2検出電極S2が配置されている。また、それぞれの伸長部E1において、第1方向D1に配列された複数の第1検出電極S1と、1つの第2検出電極S2とが、絶縁基板12を隔てて互いに絶縁され且つ互いに重なり合うように配置されている。
なお、第1検出電極S1および第2検出電極S2は、ユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出するための電極であり、それぞれ、後述する第1引き出し配線F1の線幅および第2引き出し配線F2の線幅よりも広い電極幅を有している。
第1検出電極S1と第2検出電極S2は、絶縁基材12とは別の絶縁材料(ただし、空気を除く)を介して配置されていてもよい。例えば、絶縁基材12、第1検出電極S1、絶縁材料、第2検出電極S2の順に積層されることができる。ここで絶縁材料は、空気を除く材料であって、絶縁性を有する有機、無機の材料であれば特に制限はない。
ここで、図3に示すように、電極領域R2は、主周辺配線領域R1が延びる方向すなわち第2方向D2に沿って配列され、且つ、第1検出電極S1および第2検出電極S2が配置された領域である。また、互いに隣接する電極領域R2とは、主周辺配線領域R1が延びる方向において互いに隣り合う電極領域R2のことを指すものとする。
なお、絶縁基板12により立体形状の展開図が得られれば、絶縁基板12に2以上の電極領域R2が設定されていればよく、設定される電極領域R2の数は、特に上限が無いが、1000以下であることが好ましい。また、電極領域R2内に配置される第1検出電極S1および第2検出電極S2の数は、タッチセンサ1のサイズ、第1検出電極S1のサイズ、第2検出電極S2のサイズ等によって決定されるが、1以上であればよい。また、電極領域R1の形状は、長方形、正方形、三角形、多角形、円形、楕円形等が挙げられ、第1検出電極S1および第2検出電極S2の形状および配置等によって決まるが、長方形および正方形であることが好ましい。
また、検出電極から引き出される引き出し配線には、絶縁基板12の第1面上に配置されている第1検出電極S1に接続された第1引き出し配線F1と、絶縁基板12の第2面上に配置されている第2検出電極S2に接続された第2引き出し配線F2とが含まれる。第1配線F1により、不連続部分R0を隔てて第2方向D2に隣接する第1検出電極S1同士が互いに接続されており、この際に、第1引き出し配線F1は、対応する電極領域R2から副周辺配線領域R3と主周辺配線領域R1と隣接する副周辺配線領域R3とを通って、第2方向D2に隣接する電極領域R2に配置されている第1検出電極S1に接続されている。同様にして、図2に示した絶縁基板12の12個の伸長部E1のすべてにおいて、第2方向D2に互いに隣接する第1検出電極S1同士が第1引き出し配線F1を介して接続されている。
ここで、12個の伸長部E1のうち、第2方向D2のいずれか一方の端部に位置する2個の伸長部E1に限り、第1方向D1に互いに隣接する伸長部E1間で、第1検出電極S1同士が第1引き出し配線F1を介して接続されていてもよい。
なお、12個の伸長部E1のうち、第2方向D2の両端部に位置する4つの伸長部E1のうちの少なくとも1つの伸長部E1上に配置された複数の第1検出電極S1から、それぞれ、第2方向D2に隣接する伸長部E1とは反対側に引き出された複数の第1引き出し配線F1は、副周辺配線領域R3と主周辺配線領域R1を通って、外部の図示しない回路基板等に接続される。
また、第2検出電極S2に接続されている第2引き出し配線F2も、主周辺配線領域R1を通って外部の図示しない回路基板等に接続される。
ここで、第1検出電極S1と第1引き出し配線F1は、互いに同じ金属細線からなることが好ましく、第2検出電極S2と第2引き出し配線F2は、互いに同じ金属細線からなることがさらに好ましい。第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2が、互いに同じ金属細線からなる場合には、第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2が製造される際に、同時に形成されることができる。
ここで、第1検出電極S1と第2検出電極S2が絶縁基板12を介して重なり合う交差領域Gの拡大図を図4に示す。図4に示すように、第1検出電極S1は、第1金属細線M1からなり、メッシュ形状を有している。また、第2検出電極S2は、第2金属細線M2からなり、第1検出電極S1と同様に、メッシュ形状を有している。第1検出電極S1を構成する第1金属細線M1、および、第2検出電極S2を構成する第2金属細線M2でメッシュ形状をそれぞれ形成することにより、第1検出電極S1および第2検出電極S2を低抵抗化し、且つ、第1検出電極S1および第2検出電極S2の透過率を上昇させることができ、さらに、第1検出電極S1および第2検出電極S2の寄生容量を下げることができるので、高感度且つ視認性に優れたタッチセンサが実現される。
図4においては、第1検出電極S1と第2検出電極S2は、互いに同一のひし形のメッシュ形状を有しており、第1検出電極S1のひし形メッシュの頂点が第2検出電極S2のひし形メッシュの中心に位置し、第2検出電極S2のひし形メッシュの頂点が第1検出電極S1のひし形メッシュの中心に位置している。そのため、第1検出電極S1と第2検出電極S2により、さらにメッシュピッチの小さいひし形メッシュが形成されている。
なお、メッシュの形状としては、特に限定はなく、正方形、平行四辺形、ひし形、正五角形、正六角形、またはランダムな形状等が使用できるが、ひし形がより好ましい。この際に、ひし形の鋭角の角度は20度以上80度以下が好ましく、ひし形のメッシュピッチ(菱形の1辺の長さに相当)は、100μm以上700μm以下が好ましく、第1検出電極S1と第2検出電極S2との組合せで形成される小さいひし形メッシュのメッシュピッチは50μm以上350μm以下が好ましい。
また、第1検出電極S1および第2検出電極S2は、上述の通り、メッシュ形状を有する金属細線からなることが好ましいが、これらに限定されることはなく、ITO、銀ナノワイヤ、導電性ポリマー、カーボンナノチューブ、カーボンナノバッド、グラフェン等の導電性素材から構成されていてもよい。
交差領域Gに直交する平面で切断した断面図を図5に示す。図5に示すように、導電性フィルム11の絶縁基板12の第1面12A上には第1電極層13が形成され、絶縁基板12の第2面12B上には第2電極層14が形成されている。また、第1電極層13は、第1金属細線M1および保護層13Aを含んでおり、保護層13Aは、第1面12Aおよび第1金属細線M1を覆っている。また、第2電極層14は、第2金属細線M2および保護層14Aを含んでおり、保護層14Aは、第2面12Bおよび第2金属細線M2を覆っている。
ここで、保護層13Aおよび保護層14Aとして、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の有機膜、および、二酸化シリコン等の無機膜を使用することができ、その膜厚は、10nm以上100nm以下であることが好ましい。
これらの保護層13Aおよび保護層14Aは、物理特性および光学特性等の改善を目的として、有機または無機の粒子を含有することができ、また、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、消泡剤、レベリング剤、架橋剤、可塑剤、帯電防止剤、染料や顔料等の着色剤(色相調節剤)等の機能性成分を含むことができる。
なお、図示されていないが、絶縁基板12と第1金属細線M1との間、または絶縁基板12と第2金属細線M2との間には、必要に応じて、密着性を強化するための易接着層、絶縁基板12との屈折率を調整して反射を低減する屈折率調整層等の機能層を設けてもよい。易接着層および屈折率調整層の材料としては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の有機膜を使用することができる。膜厚は10nm以上1000nm以下が好ましい。屈折率を調整する目的で、ジルコニア、チタニア等の高屈折率無機微粒子を易接着層または屈折率調整層に添加してもよい。
ここで、本発明の実施の形態1のタッチセンサ1は、図6に示す立体形状の支持体21を有している。支持体21は、例えば図6に示すように、第1支持体部品21Aと第2支持体部品21Bにより構成される。図6に示す例では、第1支持体部品21Aと第2支持体部品21Bの形状は、概ね球体形状のタッチセンサ1を、中心Qを通り且つ軸Aに直交する平面で2分割した形状に相当している。
第1支持体部品21Aは、タッチセンサ1の12個の曲面C1に対応する12個の曲面C2が外側表面に形成されている。また、第1支持体部品21Aの内部が軸Aを中心軸とする半球形状にくり抜かれており、第1極B1とは反対側に開口部K1が形成されている。また、第2支持体部品21Bも、第1支持体部品21Aと同様に、12個の曲面C3が外側表面に形成されている。また、第2支持体部品21Bの内部が半球形状にくり抜かれ、開口部K2が形成されている。第1支持体部品21Aの12個の曲面C2と第2支持体部品21Bの12個の曲面C3の位置を合わせて第1支持体部品21Aと第2支持体部品21Bとを連結することにより、タッチセンサ1の立体形状を有する支持体21が構成される。
ここで、第1支持体部品21Aおよび第2支持体部品21Bは、いずれも半球形状にくり抜かれているため、支持体21の内部には空洞部分が形成されている。また、第1支持体部品21Aの12個の曲面C2と第2支持体部品21Bの12個の曲面C3とにより、タッチセンサ1の12個の曲面C1に相当する12個の曲面が形成されている。
支持体21の外側表面の12個すべての曲面にわたって導電性フィルム11を隙間なく配置することにより、図1に示すタッチセンサ1が構成される。支持体21の外側表面上に導電性フィルム11を固定させる方法としては、例えば、透明な接着剤等を用いて、導電性フィルム11を支持体21の外側表面に貼り付けることが挙げられる。
導電性フィルム11の絶縁基板12は第2方向D2に互いに隣接する電極領域R2間に不連続部分を有しているため、導電性フィルム11を支持体21に貼り付ける際に、絶縁基板12にシワを寄せることなく、すなわち、絶縁基板12上に配置された第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2等に歪みを生じさせることなく、絶縁基板12の複数の伸長部E1をそれぞれ支持体21の円筒面の一部を形成する曲面C2およびC3に沿って湾曲させるだけで、導電性フィルム11を支持体21の外側表面に貼り付けることが可能である。このように、本発明の実施の形態1に係る導電性フィルム11によれば、立体形状に容易に対応することができる。
また、タッチセンサ1においては、導電性フィルム11が支持体21の12個すべての曲面にわたって配置されているため、絶縁基板12も、支持体21のすべての曲面にわたって配置されており、第1検出電極S1と第2検出電極S2とを含む検出電極も、支持体21のすべての曲面にわたって配置されている。そのため、本発明の実施の形態1のタッチセンサ1は、例えば、タッチセンサ1を囲むすべての方向からユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出することができる。例えば、支持体21を光透過性を有する透明なものとして形成し、透明な支持体21の空洞部分に、蛍光灯、白熱灯、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源を配置した照明または発光体を構成し、タッチセンサ1の全面にわたるタッチ操作により、光源の発光強度を調整する等の制御を行うことができる。
また、導電性フィルム11の第1検出電極S1が第1金属細線M1により構成され、第2検出電極S2が第2金属細線M2により構成されているため、第1検出電極S1および第2検出電極S2を、例えばITO薄膜等の透明導電材料により構成し、第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2とを金属細線で構成する場合と比較して、第1検出電極S1および第2検出電極S2の電気抵抗値を大幅に減少させて、タッチ操作に対するタッチセンサ1の感度を向上させることができ、かつ第1引き出し配線と第2引き出し配線とが目立つことがなく視認性を向上させることができる。
以上のように、実施の形態1のタッチセンサ1によれば、立体形状を有しながらも、操作性、感度およびに視認性を向上させることができる。
また、絶縁基板12上に配置された第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2等に歪みを生じさせることなく、導電性フィルム11を支持体21の外側表面に沿って貼り付けることが可能であるため、立体形状を有しながらも、均一なタッチ感度を有するタッチセンサ1を実現することができる。
また、導電性フィルム11は、連続した1枚の絶縁基板12を有しているため、導電性フィルム11を支持体21上に配置するだけで、概ね球体形状のタッチセンサ1を容易に製造することができる。また、第1引き出し配線および第2引き出し配線と接続される外部回路も1つに集約できるので、概ね球体形状のタッチセンサ1を容易に製造することができる。さらに、絶縁基板12上の定められた位置に検出電極が配置されており、タッチセンサ1を製造する際に、検出電極の配置位置のずれを抑制し、タッチセンサ1の検出位置精度を向上させることができる。
なお、支持体21の空洞部分に光源を配置することが例示されているが、支持体21の空洞部分に配置されるものは光源に限定されず、表示装置等を配置することもできる。
また、図6に示す例において、支持体21は、第1支持体部品21Aと第2支持体部品21Bの2つの部品に分割されているが、3つ以上の部品に分割されていてもよく、あるいは、複数の部品に分割されることなく1つの部品から形成されていてもよい。
また、支持体21の内部には、空洞部分が形成されていなくてもよい。
ここで、それぞれの電極領域R2において、第1方向D1に配列されている複数の第1検出電極S1は、図示しない外部の回路基板等に、直接、接続されるのではなく、複数の第1引き出し配線F1を介して、第2方向D2に隣接する電極領域R2に配置されている第1検出電極S1に接続されている。このため、タッチセンサ1における複数の第1引き出し配線F1の取り回しが単純化され、複数の引き出し配線F1を配置するための大きな配置スペースを確保することなく、それぞれの伸長部E1上に複数の第1検出電極S1と複数の第1引き出し配線F1を容易に配置することができる。このように、本発明の実施の形態1に係る導電性フィルム11によれば、立体形状のタッチセンサ1を容易に実現することが可能となる。
また、複数の第1検出電極S1と絶縁基板12を介して重なり合う複数の第2検出電極S2は、それぞれ、第2引き出し配線F2を介して外部の回路基板等に接続されるため、隣接する電極領域R2間の第1検出電極S1が互いに接続していても、タッチセンサ1により、ユーザの指およびスタイラスペン等によりタッチ位置を正確に検出することができる。
なお、絶縁基板12の12個の伸長部E1のすべてにおいて、第2方向D2に隣接する第1検出電極S1同士が第1引き出し配線F1を介して互いに接続されているが、12個の伸長部E1のうちの一部の伸長部E1のみにおいて、第2方向D2に隣接する第1検出電極S1同士が第1引き出し配線F1を介して互いに接続されていてもよい。この場合にも、タッチセンサ1における複数の第1引き出し配線F1の取り回しが単純化されるため、立体形状のタッチセンサ1を容易に実現することができる。
また、絶縁基板12は、主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側に複数の電極領域R2を有しているが、複数の第1検出電極S1が、少なくとも1つの隣接する電極領域R2に配置された第1検出電極S1に接続されていれば、主周辺配線領域R1の第1方向D1の片側のみに複数の電極領域R2を有していてもよい。
また、図6に示す例において、支持体21の第1支持体部品21Aと第2支持体部品21Bは、いずれも半球形状にくり抜かれているため、支持体21の内部には、球体形状の空洞部分が形成されている。例えば、支持体21を、光透過性を有する透明なものとして形成し、透明な支持体21の空洞部分に、蛍光灯、白熱灯、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源を配置した照明または発光体を構成し、導電性フィルム11の第1検出電極S1および第2検出電極S2を介してユーザの指等によるタッチ操作を検出することで、光源の発光強度を調整する等の制御を行うことができる。また、支持体21の表面または内部に、透光性着色層、光散乱層、偏光層、光学干渉層等を配置し、光源からの光の特性を調整することもできる。
また、支持体21の空洞部分に配置されるものは、光源に限定されず、表示装置、音響装置、振動発生装置、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ(電子コンパス)、磁気センサ、温湿度センサ、圧力センサ(気圧センサ)、受光装置、電磁波送受信装置(アンテナ)、GPS受信装置、マイク、カメラ、電源装置、記憶装置、演算装置等を配置することもできる。例えば、これらの装置あるいはセンサを第1検出電極S1および第2検出電極S2を介したタッチ操作に基づいて制御することができる。また、例えば、これらのセンサを支持体21の空洞内に配置して、配置されたセンサを用いて、タッチセンサ1の向き、傾き、位置などの座標情報や運動状態、あるいは外部環境に関する情報を取得し、その情報に応じて空洞内に配置した上記の装置を制御することもできる。また、例えば、タッチセンサ1を別途準備した外部の担持手段に担持させ、担持手段に対するタッチセンサ1の向きや傾き等の座標情報を、支持体21の空洞内に配置したセンサあるいは第1検出電極S1および第2検出電極S2を用いて検出し、支持体21の空洞内あるいは外部に配置した各種装置を制御することもできる。
また、第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2は、絶縁基板12上に形成されているが、絶縁基板12中に形成されることもできる。
また、図7に示すように、複数の第1引き出し配線F1の近傍に接地線F3を配置することができる。この際に、接地線F3は、電極領域R2を囲むように、主周辺配線領域R1と副周辺配線領域R3において、複数の第1引き出し配線F1の外側に配置される。接地線F3は、外部の図示しない回路基板においていわゆる基準電位(アース電位)を有する接地パターンに接続されることにより、基準電位(アース電位)となる。そのため、接地線F3により、複数の第1引き出し配線F1が例えば外部からの電波等を受信して、第1検出電極S1がユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出した検出信号にノイズが含まれてしまうことを防止することができる。
また、第1引き出し配線F1の近傍に配置された接地線F3と同様にして、第2引き出し配線F2の近傍に接地線F4を配置することもできる。この場合には、第2引き出し配線F2が例えば外部からの電波等を受信して、第2検出電極S2の検出信号にノイズが含まれてしまうことを防止することができる。
また、図3および図7に示す例では、それぞれの伸長部E1において、第2方向D2に延び且つ第1方向D1に配列された複数の第1検出電極S1と、第1方向D1に延びる1つの第2検出電極S2とが互いに重なり合うように配置されているが、それぞれの伸長部E1において、第1方向D1に延びる複数の第2検出電極S2が配置されていてもよい。例えば、図8に示すように、それぞれの伸長部E1において、第1方向D1に沿って配列された複数の第1検出電極S1に対して第2方向D2に配列された3つの第2検出電極S2が重なり合うように配置されていてもよい。このように、第2方向D2における第2検出電極S2の数を増加させることにより、ユーザの指およびスタイラスペン等によるタッチ操作位置の検出感度を向上させることができる。
また、第1検出電極S1および第2検出電極S2の形状は、図3および図7に示す例では、長方形で示されているが、これに限定されず、台形、矢羽根型のほか、曲線もしくは直線で表わされる輪郭からなるあらゆる形状を有することができる。また、複数の第1検出電極S1間および複数の第2電極間の形状および面積は同じであっても異なっていてもよい。第1検出電極S1および第2検出電極S2のD2方向の幅を周辺配線領域に近づくほど広く設定することが、タッチセンサ1の不感領域の面積を低減することができるため、好ましい。
また、図5では、絶縁基板12の第1面12A上に第1検出電極S1が配置され、絶縁基板12の第2面12B上に第2検出電極S2が配置されているが、絶縁基板12の第1面12A側および第2面12B側のいずれか一方に、第1検出電極S1と第2検出電極S2の双方を配置することもできる。この場合には、例えば、第1検出電極S1を含む第1電極層13と、第2検出電極S2を含む第2電極層14とを、図示しない絶縁層を介して積層することができる。これらのいずれの場合においても、絶縁基板12の第1面12A上に第1検出電極S1が配置され且つ絶縁基板12の第2面12B上に第2検出電極S2を配置する場合と同様に、立体形状のタッチセンサを容易に実現することができる。
また、タッチセンサは、いわゆるマルチタッチの際の位置検出精度の観点から、相互容量式の投影型静電容量式のタッチセンサとして構成されることが好ましい。相互容量式の投影型静電容量式タッチセンサにおいては、第1検出電極S1は送信電極として、また第2検出電極S2は受信電極として使用される。実施の形態1では、絶縁基板12の第1面12A側に配置されている検出電極を第1検出電極S1と呼び、絶縁基板12の第2面12B側に配置されている検出電極を第2検出電極S2と呼んでいるが、絶縁基板12の第1面12A側に配置されている検出電極を第2検出電極と呼び、絶縁基板12の第2面12B側に配置されている検出電極を第1検出電極と呼んでもよい。その場合には、実施の形態1における第1引き出し配線F1を第2引き出し配線と呼び、第2引き出し配線F2を第1引き出し配線と呼ぶ。
また、複数の電極領域R2のそれぞれにおいて、複数の第1検出電極S1の配列方向と主周辺配線領域R1が延びる方向とは、互いに直交しているが、これに限定されず、互いに交差していればよい。また、第1検出電極S1が延びる方向と電極領域R2が延びる方向とは、互いに直交しているが、これに限定されず、互いに交差していればよい。さらに、第2検出電極S2が延びる方向と主周辺配線領域R1が延びる方向は、互いに直交しているが、これに限定されず、互いに交差していればよい。
また、絶縁基板12は、主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側に複数の電極領域R2を有しているが、互いに隣接する伸長部E1の間に不連続部分R0が形成されていれば、主周辺配線領域R1の第1方向D1の片側のみに複数の電極領域R2を有していてもよい。
また、図1では、タッチセンサ1が12個の曲面C1で囲まれる概ね球体形状を有する例が示されているが、タッチセンサ1の形状はこれに限定されない。例えば、タッチセンサ1は、12個よりも多い数の曲面で囲まれる概ね球体形状を有することができる。また、タッチセンサ1は、12個よりも少ない数の曲面で囲まれる概ね球体形状を有することもできる。
また、タッチセンサ1の形状は、例えば図9に示すような球体形状であってもよい。図9に示すタッチセンサ1Aは、球体形状の支持体と、支持体の外側表面に隙間なく配置された導電性フィルム11Aを有している。
導電性フィルム11Aは、支持体の外側表面すなわち球面に沿って湾曲していることを除いて、図1に示す導電性フィルム11と同一の構成を有しており、図9のタッチセンサ1Aは、球体形状の支持体を有することが、図1のタッチセンサ1と異なる。
また、図10に示すように、球体形状の支持体31は、半球の外形を有する第1支持体部品31Aと、半球の外形を有する第2支持体部品31Bにより構成されることができる。第1支持体部品31Aおよび第2支持体部品31Bは、いずれも半球形状にくり抜かれており、それぞれ、開口部K3、K4が形成されている。これにより、支持体31の内部には、球体形状の空洞部分が形成されるが、この空洞部分に、光源等を配置し、照明または発光体を構成することができる。
例えば、支持体31を、光透過性を有する透明なものとして形成し、透明な支持体21の空洞部分に、蛍光灯、白熱灯、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源を配置した照明または発光体を構成し、導電性フィルム11の第1検出電極S1および第2検出電極S2を介してユーザの指等によるタッチ操作を検出することで、光源の発光強度を調整する等の制御を行うことができる。また、支持体21の表面または内部に、透光性着色層、光散乱層、偏光層、光学干渉層等を配置し、光源からの光の特性を調整することもできる。
また、支持体31の空洞部分に配置されるものは、光源に限定されず、表示装置、音響装置、振動発生装置、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ(電子コンパス)、磁気センサ、温湿度センサ、圧力センサ(気圧センサ)、受光装置、電磁波送受信装置(アンテナ)、GPS受信装置、マイク、カメラ、電源装置、記憶装置、演算装置等を配置することもできる。これらの装置あるいはセンサを第1検出電極S1および第2検出電極S2を介したタッチ操作に基づいて制御することもできるし、また、空洞内に配置したこれらのセンサを用いて、タッチセンサ1の向き、傾き、位置などの座標情報や運動状態、あるいは外部環境に関する情報を取得し、その情報に応じて空洞内に配置したこれらの装置を制御することもできる。また、タッチセンサ1を別途準備した外部の担持手段に担持させ、担持手段に対するタッチセンサ1の向きや傾きなどの座標情報を内部のセンサあるいは第1検出電極S1および第2検出電極S2を用いて検出し、空洞内あるいは外部に配置した各種装置を制御することもできる。
また、タッチセンサ1をユーザが視認した際に、第1金属細線M1および第2金属細線M2の表面における反射を低減して、第1金属細線M1および第2金属細線M2の存在を目立ちにくくするために、視認側、すなわち、概ね球体形状のタッチセンサ1の外方を向いた第1金属細線M1、第2金属細線M2の表面に、例えば酸化処理等の表面処理を施して、黒化層が形成されていることが好ましい。特に、第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1、第2検出電極S2を形成する第2金属細線M2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2のそれぞれに同じ材料の黒化層を形成することが、引き出し配線が視認され難く、視認性の観点から好ましい。ここで、黒化層は、第1金属細線M1、第2金属細線M2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2内にそれぞれ含まれる。
図9に示した球体形状のタッチセンサ1Aに対しても、視認側を向いた第1金属細線M1、第2金属細線M2の表面に黒化層を形成することができる。黒化層の材料としては、例えば、酸化銅、酸化モリブデン、カーボン、酸化銀等を使用することができる。また、黒化層は、第1金属細線M1、第2金属細線M2の絶縁基板12側にさらに設けられていてもよい。金属と黒化層とを有する金属細線の多層構造としては、例えば、酸化モリブデン/アルミニウム/酸化モリブデン、酸化モリブデン/銅/酸化モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅とが順次積層された構造とすることができる。黒化層の厚みは、0.01〜0.5μmが好ましい。
また、第1金属細線M1および第2金属細線M2に黒化層を形成する代わりに、第1金属細線M1および第2金属細線M2に黒色金属層を形成することもできる。同様に、検出電極と引き出し配線とを形成する金属細線の両方に同じ材料の黒色金属層を形成することが、引き出し配線が視認され難く、視認性の観点から好ましい。黒色金属層の材料としては、例えば、クロム、モリブデン、現像銀等を使用することができる。
実施の形態2
実施の形態1のタッチセンサ1は、曲面により囲まれた概ね球体形状を有しているが、本発明のタッチセンサの形状は、曲面を有するものに限定されない。図11に、実施の形態2に係るタッチセンサ40を示す。タッチセンサ40は、同一の長さの辺を有する、12個の正五角形と20個の正六角形とが組み合わされて構成された32面体の形状を有している。また、タッチセンサ40は、32面体の形状を有する図示しない支持体と、支持体上のすべての面にわたって隙間なく配置された導電性フィルム41を有している。
図12に、平面上に展開された導電性フィルム41の展開図を示す。導電性フィルム41は、屈曲性を有する柔らかい樹脂素材等からなる透明な絶縁基板42を備えている。絶縁基板42は、タッチセンサ40の立体形状の展開図に相当する形状を有しており、第1方向D1に沿って延びる伸長部E2、E3、E4、E5からなる。ここで、伸長部E2、E3、E4、E5は、正五角形の平面部と、正五角形の平面部に対して同一の一辺の長さを有する正六角形の平面部とを構成単位として、互いの構成単位の一辺を接するように第1方向D1に連結されて構成されている。伸長部E2は、正五角形の平面部、2つの正六角形の平面部、正五角形の平面部の順に4つの平面部が第1方向D1に連結されたものであり、伸長部E3は、正五角形の平面部、2つの正六角形の平面部の順に3つの平面部が第1方向D1に連結されたものであり、伸長部E4は、伸長部E3を第1方向D1に反転させた形状を有し、伸長部E5は、伸長部E2と同一の形状を有している。
これらの伸長部E2、E3、E4、E5は、第2方向D2に沿って、伸長部E2と伸長部E5の間に、4つの伸長部E3と4つの伸長部E4が交互に配列されるように連結されている。また、この際に、伸長部E2、E3、E4、E5の第1方向D1における中間部分に位置する、合計で10個の正六角形の平面部が互いに連結されており、これらの連結部分の第1方向D1における両端側に、絶縁基板42の不連続部分R0が形成されている。
また、絶縁基板42は、互いに連結する10個の六角形の平面部上で且つ第2方向D2に沿って帯状に延びる1つの主周辺配線領域R1と、伸長部E2、E3、E4、E5のそれぞれにおいて主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側に配置された電極領域R2と、電極領域R2の第2方向D2の両側に配置された副配線領域R3とを有している。複数の電極領域R2には、それぞれ、検出電極が配置され、それぞれの検出電極から、副周辺配線領域R3を介して主配線領域R1に、または、直接、主配線領域R1に引き出し配線が引き出される。
また、絶縁基板12は、主周辺配線領域R1の第1方向D1の両側において、互いに隣接する電極領域R2間に不連続部分R0を有している。
図13は、導電性フィルム41の部分拡大図である。絶縁基板42は、絶縁基板42の表裏を形成する第1面と第2面を有しており、絶縁基板42の電極領域R2に配置されている検出電極には、絶縁基板42の第1面上に配置される複数の第1検出電極S1と、絶縁基板42の第2面上に配置される複数の第2検出電極S2とが含まれる。第1検出電極S1と第2検出電極S2とは、絶縁基板42を介して、互いに対向して配置されている。第1検出電極S1は、第2方向D2に沿って延びており、それぞれの伸長部E2、E3、E4において複数の第1検出電極S1が第1方向D1に配列している。また、第2検出電極S2は、第1方向D1に沿って延びており、それぞれの伸長部E2、E3、E4において、3つの第2検出電極S2が第2方向D2に配列している。また、それぞれの伸長部E2、E3、E4において、第1方向D1に配列された複数の第1検出電極S1と、第2方向D2に配列された3つの第2検出電極S2とが、絶縁基板42を隔てて互いに絶縁され且つ互いに重なり合うように配置されている。
また、検出電極から引き出される引き出し配線には、絶縁基板42の第1面上に配置されている第1検出電極S1に接続された第1引き出し配線F1と、絶縁基板42の第2面上に配置されている第2検出電極S2に接続された第2引き出し配線F2とが含まれる。第1引き出し配線F1は、主周辺配線領域R1および副周辺配線領域R3を通るように配置されており、第1引き出し配線F1により、不連続部分R0を隔てて第2方向D2に隣接し且つ同一の第1方向D1位置に位置する第1検出電極S1同士が互いに接続されている。
また、第2検出電極S2が形成されている絶縁基板42の第2面において、第2検出電極S2に接続されている第2引き出し配線F2は、主周辺配線領域R1に配置されている。
なお、図示しないが、伸長部E5上においても、伸長部E2、E3、E4と同様に、第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2が配置されている。
以上から、導電性フィルム41の複数の第1検出電極S1は、第2方向D2に隣接する電極領域R2に配置された第1検出電極S1と第1引き出し配線F1を介して互いに接続されているため、実施の形態1の導電性フィルム11と同様に、タッチセンサ40における複数の引き出し配線F1の取り回しが単純化され、伸長部E2、E3、E4、E5上に複数の第1検出電極S1と複数の第1引き出し配線F1を容易に配置することができる。このように、実施の形態2に係る導電性フィルム41によれば、実施の形態1の導電性フィルム11と同様に、立体形状のタッチセンサ40を容易に実現することができる。
さらに、導電性フィルム41の絶縁基板42は、タッチセンサ40の立体形状の展開図に相当する形状を有し、第2方向D2に互いに隣接する電極領域R2間に不連続部分R0を有しているため、実施の形態1の導電性フィルム11と同様に、導電性フィルム41を支持体上に配置する際に、絶縁基板42にシワを寄せることなく、すなわち、絶縁基板42上に配置された第1検出電極S1、第2検出電極S2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2等に歪みを生じさせることなく、立体形状に容易に対応することができる。
このような導電性フィルム41を、32面体形状の図示しない支持体のすべての面にわたって隙間なく配置することにより、タッチセンサ40が構成される。この際に、導電性フィルム41の絶縁基板42も、支持体のすべての面にわたって配置されており、複数の第1検出電極S1と複数の第2検出電極S2とを含む検出電極も、支持体のすべての面にわたって配置されている。そのため、実施の形態2のタッチセンサ40によれば、実施の形態1のタッチセンサ1と同様に、立体形状を有しながらも、操作性および感度を向上させることができる。
なお、実施の形態2のタッチセンサ40は、32面体の形状を有しているが、タッチセンサ40の形状は特に限定されるものではなく、任意の多面体等の形状を有していてもよい。このように、本発明のタッチセンサは、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面で囲まれた立体形状を有することができる。
以下、実施の形態1および実施の形態2に係る導電性フィルム11、11A、41およびタッチセンサ1、1A、40を構成する各部材について説明する。
<絶縁基板>
絶縁基板12、42は、透明で電気絶縁性を有し且つ可撓性あるいは伸縮性を有するものであれば特に限定されるものではないが、絶縁基板12、42を構成する材料として、例えば、ガラス、強化ガラス、無アルカリガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene Naphthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP:Cyclo-Olefin Polymer)、環状オレフィン・コポリマー(COC:Cyclic Olefin Copolymer)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE:Polyethylene)、ポリプロピレン(PP:Polypropylene)、ポリスチレン(PS:Polystylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Chloride)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:Polyvinylidene Chloride)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:PolyVinylidene DiFluoride)、トリアセチルセルロース(TAC:Cellulose Triacetate)、ポリアミド、ポリイミド(PI:Polyimide)、ポリアリレート(PAR:Polyarylate)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:Polyetherketoneketone)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES:Polyethersulfone)等を使用することができる。
また、絶縁基板12、42の厚みは、例えば、5μm〜200μmであり、特に10μm〜100μmが好ましい。特に10μm〜100μmが好ましい。絶縁基板12の全光線透過率に制限は無いが、40%〜100%であることが好ましく、80%〜100%であることがより好ましい。
絶縁基板12は、単層で用いることもできるが、2層以上を組み合わせた積層体として用いることもできる。また、必要に応じてコロナ処理、グロー処理、プラズマ処理、大気圧プラズマ処理などの表面処理を行うことが好ましく、また図示しないが、易接着層を表面に有することもできる。
<金属細線>
第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1、第2検出電極S2を形成する第2金属細線M2は、線幅1.0μm〜50μmの金属細線であることがタッチセンサの感度、視認性の観点から好ましい。第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1と第2検出電極S2を形成構成する第2金属細線M2のさらに好ましい線幅は、1.0μm〜5.0μmである。第1金属細線M1、第2金属細線M2、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2を上記の範囲とすることにより、検出電極および引き出し配線を低抵抗化し、さらに、引き出し配線が視認され難くなる。
第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1、第2検出電極S2を形成する第2金属細線M2の線幅と第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2の線幅との差は30μm以下であることが、第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2がさらに視認され難く、さらに好ましい。
さらに、第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1、第2検出電極S2を形成する第2金属細線M2と、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2の材料は、同じであっても異なっても良いが、同一材料で形成されていることが、視認性およびフレキシブル性・曲面対応性に優れており、好ましい。第1金属細線M1、第2金属細線M2の好ましい材料としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体、ならびにこれら素材からなる微粒子とバインダ等との混合物で使用できる。特に電気抵抗値の観点から銀または銅が好ましく、例えば、モリブデン/アルミニウム/モリブデン、モリブデン/銅/モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属細線が使用できる。
第1金属細線M1と第2金属細線M2のさらに好ましい材料としては、金属粒子とバインダからなるものが、フレキシブル性、曲面対応性に優れており、好ましい。金属粒子としては、銀または銅の粒子が好ましく、バインダとしては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が好ましい。他にも、特開2014−209332号公報、WO2017/033666、WO2016/157585、特開2012−6377号公報等に記載のハロゲン化銀乳剤層を露光、現像して得られる現像銀を用いることができる。
第1検出電極S1を形成する第1金属細線M1と第2検出電極S2を形成する第2金属細線M2の膜厚は0.05μm〜10μmが好ましく、0.1μm〜2μmがより好ましい。
第1金属細線M1、第2金属細線M2の視認性を改善する目的で、第1金属細線M1、第2金属細線M2の視認性を改善する目的で、第1金属細線M1および第2金属細線M2の表面に黒化層を設けることができる。黒化層としては、酸化銅、酸化モリブデン、カーボン、酸化銀等を使用できる。また、黒化層は、第1金属細線M1、第2金属細線M2の絶縁基板側、すなわち、絶縁基板12、42と第1金属細線M1との間、絶縁基板12、42と第2金属細線M2との間にさらに設けられていてもよい。
金属と黒化層とを有する金属細線の多層構造としては、例えば、酸化モリブデン/アルミニウム/酸化モリブデン、酸化モリブデン/銅/酸化モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅とが順次積層された構造とすることができる。黒化層の厚みは、0.01〜0.5μmが好ましい。
また、第1金属細線M1および第2金属細線M2表面に黒化層を形成する代わりに、第1金属細線M1および第2金属細線M2に黒色金属層を形成することもできる。検出電極を形成する金属細線と引き出し配線の両方に同じ材料の黒色金属層を形成することは、引き出し配線が視認され難いので、視認性の観点から好ましい。黒色金属層の材料としては、例えば、クロム、モリブデン、現像銀等を使用することができる。
また、本発明の形態としては、図示しないが、第1検出電極S1と第1検出電極S1との間、第2検出電極S2と第2検出電極S2との間に、第1検出電極S1および第2検出電極S2と絶縁されたダミー電極を設けても良い。ダミー電極は、第1検出電極S1および第2検出電極S2と同様に金属細線で構成され、第1検出電極S1および第2検出電極S2と同様のメッシュ形状を有することが好ましい。
<引き出し配線および接地線>
第1引き出し配線F1、および第2引き出し配線F2、接地線F3、および接地線F4の材料としては、導電性を有するものであれば制限は無く、金属、金属酸化物、ITO、導電性ポリマー、カーボンナノチューブ、グラフェン等の導電性材料を単独あるいは組み合わせて用いることができる。金属としては、銀、銅、アルミニウム、金、モリブデン、クロム等があり、それらの合金、酸化物またはそれらの積層体で使用できる。特に電気抵抗値の観点から銀、銅またはアルミニウムが好ましく、例えば、酸化モリブデン/アルミニウム/酸化モリブデン、酸化モリブデン/銅/酸化モリブデン、酸化銅/銅/酸化銅等の積層構成の金属細線が使用できる。また、これらの導電性材料とバインダとを組み合わせて用いても良く、導電性材料からなる微粒子、特に金属微粒子とバインダからなる混合物から第1引き出し配線F1および第2引き出し配線F2、および接地線が形成されていることが、フレキシブル性、曲面対応性に優れており、好ましい。バインダとしては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が好ましい。他にも、特開2014−209332号公報、WO2017/033666、WO2016/157585、特開2012−6377号公報等に記載のハロゲン化銀乳剤層を露光・現像して得られる現像銀を用いることができる。
第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2、および接地線の材料は、前述の第1金属細線M1および第2金属細線M2と同じであっても異なっても良いが、同一材料で形成されていることが、導電性、視認性、フレキシブル性および曲面対応性に優れており、好ましい。
第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2の線幅は10μm以上50μm以下であることが、第1引き出し配線F1および第2引き出し配線F2を低抵抗化し、さらに、第1引き出し配線F1および第2引き出し配線F2が視認され難くなり、好ましい。また、第1検出電極S1と第2検出電極S2を構成する第1金属細線M1、第2金属細線M2の線幅と、第1引き出し配線F1、第2引き出し配線F2の線幅との差は30μm以下であることが、第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2がさらに視認され難く、さらに好ましい。また、第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2は、前述の第1金属細線M1および第2金属細線と同様に、金属細線からなるメッシュ形状とすることで、視認性、フレキシブル性および曲面対応性が改善でき、好ましい。
第1引き出し配線F1と第2引き出し配線F2の膜厚は0.05μm〜10μmが好ましく、0.1μm〜5μmがより好ましい。
以下、導電性フィルム11、11A、41に積層可能な周辺部材について説明する。
<透明コート層>
必要に応じて、保護層13Aおよび14A上に透明コート層を形成してもよい。透明コート層としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上100μm以下が好ましい。
透明コート層は、物理特性および光学特性等の改善を目的として、有機または無機の粒子を含有することができ、また酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、消泡剤、レベリング剤、架橋剤、可塑剤、帯電防止剤、染料や顔料等の着色剤(色相調節剤)等の機能性成分を含むことができる。
<粘着層>
粘着層は、第1電極層13上に配置され、後述するカバー部材と導電性フィルム11とを接着するために配置される層である。粘着層の構成成分に制限はなく、アクリル系、シリコン系、ウレタン系、ゴム系、ポリエーテル系およびこれらのハイブリット系などの粘着成分を有する樹脂からなる公知の粘着剤を用いることができる。
導電性フィルム11、11A、41上への粘着層の積層方法は特に制限されず、光硬化性樹脂および重合開始剤を含む液体状の粘着剤を塗設した後に紫外線等で露光して硬化させる方法、熱硬化性の液体状の粘着剤を塗設した後に加熱する方法、シランカップリング剤等の湿気硬化性成分を含む液体状の粘着剤を塗設した後に硬化する方法、あるいは予めシート状に形成された粘着剤を貼合する方法、ホットメルト系粘着剤を重ね合わせた後に加熱して貼合する方法、半硬化状のシート状粘着剤を貼合した後に紫外線や熱などの刺激を与えて追加硬化させる方法を、単独あるいは組み合わせて好ましく用いる事ができる。
粘着層は樹脂成分の他、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、消泡剤、レベリング剤、架橋剤、可塑剤、帯電防止剤、染料や顔料等の着色剤(色相調節剤)等の機能性成分を必要に応じて好ましく含有できる。
<カバー部材>
カバー部材は、粘着層上に配置される絶縁性シート状基板であり、球体または多面体形状を取ることもできる。カバー部材は、タッチを検出する検出面として使用され、外部環境から導電性フィルム11、11A、41を保護する役割も果たす。カバー部材としては可撓性あるいは伸縮性を有する樹脂基板が好ましく、上述した絶縁基板12、42で例示した材料を好ましく用いることができる。カバー部材の厚みはそれぞれの用途に応じて適宜選択することが望ましい。カバー部材の形成方法は特に制限されず、粘着層上にカバー部材を貼合する方法が挙げられる。また、カバー部材の表面または内部に、加飾層、反射防止層、防眩層、防汚層、指紋付着防止層、耐傷性層、透光性着色層、光散乱層、偏光層、光学干渉層などが形成もしくは積層されていてもよい。ここで加飾層は導電性フィルム11、11A、41の第1引き出し配線F1上に配置されることが好ましい。
また、透光性着色層、光散乱層、偏光層、光学干渉層等を設けることは、支持体の内部の空洞部分に光源を配置した際に、デザイン性、視認性の向上ができ、好ましい。
また、カバー部材として、絶縁性のシート状基板を用いる代わりに、硬化性樹脂等からなる素材を導電性フィルム上に直接積層することにより、カバー部材を構成してもよい。硬化性樹脂としては、エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、シラノール系などの素材を用い、硬化方法としては、光硬化、電子線硬化、熱硬化、湿気硬化などの方法を単独または組み合わせて用いることができる。
また、カバー部材として、ゴムなどの弾性を有する柔軟な素材を用いることは、例えばタッチセンサ1を球技や遊戯に用いた際、タッチセンサ1の故障や使用者の怪我、または周囲の物体の破損などの発生を低減でき、好ましい。
本発明のタッチセンサは、従来の検出電極がITO等の透明導電材料で形成され、引き出し配線が金属細線で形成されたタッチセンサと比べ、検出電極と引き出し配線が互いに同じ金属細線で形成されているので、タッチセンサの外面に設置された引き出し配線が視認され難い。また、本発明のタッチセンサにおいては、検出電極と引き出し配線の抵抗値も低く、寄生容量値も低くできるので、タッチセンサを高感度化することができる。したがって、本発明によれば、視認性に優れた感度の高く操作性に優れた球体または多面の立体タッチセンサを提供できる。
なお、本発明の形態としては、図示していないが、第1検出電極S1と第1検出電極S1との間、第2検出電極S2と第2検出電極S2との間に、第1検出電極S1および第2検出電極S2と絶縁されたダミー電極を設けてもよい。ダミー電極は、第1検出電極S1および第2検出電極S2と同様に、金属細線で構成され、第1検出電極S1および第2検出電極S2と同様のメッシュ形状を有することが好ましい。
また電極領域R2と同一の透過率になるように主周辺配線領域R1と副周辺配線領域R3に、第1引き出し配線F1および第2引き出し配線F2と絶縁されたダミー金属細線を配置してもよい。また、第1引き出し配線F1および第2引き出し配線F2の一部を、第1検出電極S1および第2検出電極S2と同様に、金属細線からなるメッシュ形状としてもよい。これらの形態を採用することにより、より視認性が向上する。
1,1A,40 タッチセンサ
11,11A,41 導電性フィルム
12 絶縁基板
12A 第1面
12B 第2面
13 第1電極層
13A,14A 保護層
14 第2電極層
21,31 支持体
21A,31A 第1支持体部品
21B,31B 第2支持体部品
A 軸
B1 第1極
B2 第2極
C1,C2,C3 曲面
D1 第1方向
D2 第2方向
E1,E2,E3,E4,E5 伸長部
F1 第1引き出し配線
F2 第2引き出し配線
F3,F4 接地線
G 交差領域
K1,K2,K3,K4 開口部
M1 第1金属細線
M2 第2金属細線
Q 中心
R0 不連続部分
R1 主周辺配線領域
R2 電極領域
R3 副周辺配線領域
S1 第1検出電極
S2 第2検出電極

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体のすべての面にわたって配置された検出電極と、
    前記検出電極に接続された引き出し配線と
    を備え、
    前記検出電極および前記引き出し配線は、金属細線により構成されているタッチセンサ。
  2. 前記立体のすべての面にわたって配置された絶縁基板を備え、
    前記検出電極および前記引き出し配線は、前記絶縁基板上および前記絶縁基板中のいずれかに形成されている請求項1に記載のタッチセンサ。
  3. 前記検出電極は、
    複数の第1検出電極と、
    前記第1検出電極から絶縁され、前記第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極とを含み、
    前記第1検出電極と前記第2検出電極とは、絶縁材料を介して絶縁材料の両面に対向して配置され、
    前記引き出し配線は、
    前記複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線と、
    前記複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線と
    を含み、
    前記複数の第1検出電極と前記複数の第1引き出し配線は、前記絶縁基板の一方の面上に形成され、
    前記複数の第2検出電極と前記複数の第2引き出し配線は、前記絶縁基板の他方の面上に形成されている請求項2に記載のタッチセンサ。
  4. 前記検出電極は、メッシュ形状を有し、かつ1μm〜50μmの線幅を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  5. 前記金属細線は、黒化層または黒色金属層を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  6. 前記立体は、球体または多面体である請求項1〜5のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  7. 絶縁基板を備え、且つ、前記絶縁基板の一方の面上において、複数の第1検出電極と、前記複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線とを備えるタッチセンサ用
    導電性フィルムであって、
    それぞれ前記複数の第1検出電極が配置された複数の電極領域を有し、
    前記複数の電極領域間において、前記第1引き出し配線により、前記複数の電極領域にそれぞれ配置された前記第1検出電極が電気的に接続されているタッチセンサ用導電性フィルム。
  8. 前記複数の第1検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上または前記絶縁基板の他方の面上において前記第1検出電極から絶縁されながら前記第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極と、
    前記複数の第2検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ前記複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線と
    を備え、
    前記複数の電極領域には、それぞれ、前記複数の第1検出電極と少なくとも1つの前記第2検出電極とが配置される請求項7に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  9. 前記第2検出電極は、隣接する前記電極領域に配置されている前記第2検出電極から絶縁されている請求項8に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  10. 前記複数の電極領域は、それぞれ、定められた第1の方向に延び、且つ、互いに平行に配置され、
    前記複数の第1検出電極は、前記複数の電極領域のそれぞれにおいて、前記第1の方向に配列されている請求項8または9に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  11. 前記複数の第1検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上で且つ前記複数の第1引き出し配線の近傍に配置された接地線を有する請求項7〜10のいずれか一項に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  12. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の一方の面上に形成された複数の第1検出電極と、
    前記複数の第1検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ前記複数の第1検出電極に接続された複数の第1引き出し配線と
    を備え、
    前記絶縁基板は、帯状に延びる周辺配線領域と、前記周辺配線領域の片側または両側に配置され且つ前記周辺配線領域が延びる方向に沿って配列された複数の電極領域とを有し、
    前記絶縁基板は、前記複数の電極領域における互いに隣接する電極領域間にそれぞれ不連続部分を有し、
    前記複数の第1検出電極は、前記複数の電極領域に配置され、
    前記複数の第1引き出し配線は、それぞれ、少なくとも一部が前記周辺配線領域に配置されるタッチセンサ用導電性フィルム。
  13. 前記複数の第1検出電極は、前記複数の電極領域のそれぞれにおいて、前記周辺配線領域が延びる方向と交差する方向に配列され、
    前記複数の第1引き出し配線は、前記周辺配線領域と前記複数の電極領域とに配置される請求項12に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  14. 前記複数の第1検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上または前記絶縁基板の他方の面上において前記第1検出電極から絶縁されながら前記第1検出電極に重なる位置に配置された複数の第2検出電極と、
    前記複数の第2検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上に配置され且つ前記複数の第2検出電極に接続された複数の第2引き出し配線と
    を備え、
    前記複数の電極領域には、それぞれ、前記複数の第1検出電極と少なくとも1つの前記第2検出電極とが配置される請求項13に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  15. 前記複数の第1引き出し配線は、それぞれ、対応する前記電極領域から前記周辺配線領域を通って隣接する前記電極領域まで延び、隣接する前記電極領域に配置されている前記複数の第1検出電極に接続されている請求項14に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  16. 前記複数の第1検出電極が形成された前記絶縁基板の面と同じ面上で且つ前記複数の第1引き出し配線の近傍に配置された接地線を有する請求項12〜15のいずれか一項に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  17. 前記複数の第1検出電極は、それぞれ、前記周辺配線領域が延びる方向と交差する方向に延び、
    前記複数の第1引き出し配線は、前記周辺配線領域のみに配置される請求項12に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  18. 前記複数の電極領域は、前記周辺配線領域の両側において、それぞれ、前記周辺配線領域に対して直交する方向に延び、且つ、互いに平行に配置される請求項12〜17のいずれか一項に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  19. 前記絶縁基板は、少なくとも1つの曲面、複数の平面、または、少なくとも1つの曲面および少なくとも1つの平面により囲まれた立体を展開した形状を有している請求項7〜18のいずれか一項に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
  20. 前記複数の第1検出電極は、それぞれ、金属細線からなり且つメッシュ形状を有し、
    前記複数の第1引き出し配線は、それぞれ、金属細線からなる請求項12〜19のいずれか一項に記載のタッチセンサ用導電性フィルム。
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