JPWO2020136956A1 - ハロゲン化物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本開示によるハロゲン化物の製造方法は、M2O3とNH4XとLiZとが混合された材料である混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する焼成工程、を包含する。前記Mは、Y、ランタノイドおよびScからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含、む。前記Xは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。前記Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。

Description

本開示は、ハロゲン化物の製造方法に関する。
特許文献1には、ハロゲン化物固体電解質の製造方法が開示されている。
国際公開第2018/025582号
従来の技術においては、工業的に生産性の高い方法で、ハロゲン化物を製造することが望まれる。
本開示の一様態におけるハロゲン化物の製造方法は、MとNHXとLiZとが混合された材料である混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する焼成工程、を包含し、前記Mは、Y、ランタノイドおよびScからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含み、前記Xは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、前記Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。
本開示によれば、工業的に生産性の高い方法で、ハロゲン化物を製造することができる。
実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における製造方法の焼成温度プロファイルの一例を示す図である。 イオン伝導度の評価方法を示す模式図である。 ACインピーダンス測定によるイオン伝導度の評価結果を示すグラフである。
以下、実施の形態が、図面を参照しながら、説明される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1における製造方法は、焼成工程S1000を包含する。
焼成工程S1000は、混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する工程である。
ここで、焼成工程S1000で焼成される混合材料は、MとNHXとLiZとが混合された材料である。
このとき、Mは、Y(すなわち、イットリウム)、ランタノイド(すなわち、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選択される少なくとも1種の元素)およびSc(すなわち、スカンジウム)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を含む。
また、Xは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。
また、Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法(例えば、低コストで大量に生産できる方法)で、ハロゲン化物を製造することができる。すなわち、真空封管および遊星型ボールミルを使用すること無く、簡便な製造方法(すなわち、不活性ガス雰囲気下での焼成)により、Li(すなわち、リチウム)とMとを含むハロゲン化物を製造することができる。また、安価なMとNHXとから簡便に合成できるため、製造コストをさらに低減できる。
なお、本開示においては、Mは、Y、SmおよびGdからなる群より選択される少なくとも1種の元素であってもよい。
以上の構成によれば、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造できる。
なお、本開示においては、Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素であってもよい。また、Zは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素であってもよい。
以上の構成によれば、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造できる。
例えば、MとNHXとLiX(すなわち、上述のLiZにおけるZがXであるもの)から、LiMXを作製する場合には、系全体として、下記の式(1)に示される反応が起こると考えられる。
+12NHX+6LiX
→ 2LiMX+12NH+6HX+3HO・・・(1)
焼成工程S1000においては、例えば、混合材料の粉末が、容器(例えば、るつぼ)に入れられて、加熱炉内で焼成されてもよい。このとき、不活性ガス雰囲気中で混合材料が所定温度まで昇温された状態が、所定時間以上、保持されてもよい。なお、焼成時間は、ハロゲン化物の揮発などに起因する焼成物の組成ずれを生じさせない(すなわち、焼成物のイオン伝導度を損なわない)程度の長さの時間であってもよい。
なお、不活性ガスとしては、ヘリウム、窒素、アルゴン、など、が用いられうる。
なお、焼成工程S1000の後に、焼成物が、容器(例えば、るつぼ)から取り出されて、粉砕されてもよい。このとき、焼成物は、粉砕器具(例えば、乳鉢、ミキサ、など)により、粉砕されてもよい。
なお、本開示においては、混合材料は、「MにおけるMの一部が「他のカチオン」(すなわち、YおよびランタノイドおよびScとは異なるカチオン)で置換された材料」とNHXとLiZとが混合された材料であってもよい。これにより、本開示の製造方法により得られるハロゲン化物の特性(例えば、イオン伝導性、など)を改善することができる。なお、Mの「他のカチオン」によるカチオン置換率は、50mol%未満であってもよい。これにより、より構造が安定なハロゲン化物を得ることができる。
なお、本開示における混合材料とは、MとNHXとLiZとの3種の材料のみが混合された材料であってもよい。もしくは、本開示における混合材料とは、MとNHXとLiZに加えて、MとNHXとLiZとは異なる他の材料が、さらに混合された材料であってもよい。
なお、焼成工程S1000においては、混合材料は、200℃以上かつ650℃以下で、焼成されてもよい。
以上の構成によれば、焼成温度を200℃以上とすることで、MとNHXとLiZとを反応させることができる。さらに、焼成温度を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。
上述の式(1)においては、まずは、MとNHXを反応させて、Mがハロゲン化されてもよい。その後、ハロゲン化したMとLiXとを反応させるような焼成プロファイルが設定されてもよい。この場合、NHXの昇華点(または、融点)よりも低い温度であり、かつ、ハロゲン化したMとLiXとの反応が進行する温度(=ハロゲン化物固体電解質LiMXが生成する温度)が、焼成温度として選択されてもよい。
例えば、YとNHClとLiBrとから、LiYBrClを合成する場合、下記の式(2)の反応が進行すると考えられる。
+12NHCl+6LiBr
→ 2LiYBrCl+12NH+3HBr+3HCl+3HO …(2)
例えば、この反応における焼成温度は、300℃程度(すなわち、NHClの昇華点(すなわち、335℃)よりも低い温度であり、かつ、LiYBrClが生成する温度)に設定されてもよい。ただし、さらに高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造するために、300℃よりも高い温度で焼成されてもよい。このような場合には、後述の実施の形態2で示されるように、焼成工程を少なくとも二段階以上とし、一段階目の焼成工程の焼成温度はNHXの昇華点よりも低い温度とされながら、二段階目以降の焼成工程の焼成温度がさらに昇温されればよい。
なお、焼成工程S1000においては、混合材料は、1時間以上かつ72時間以下、焼成されてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、焼成時間を1時間以上とすることで、MとNHXとLiZとを十分に反応させることができる。さらに、焼成時間を72時間以下とすることで、焼成物であるハロゲン化物の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
図2は、実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。
図2に示されるように、実施の形態1における製造方法は、混合工程S1100を、さらに包含してもよい。
混合工程S1100は、焼成工程S1000よりも前に、実行される工程である。
混合工程S1100は、原料となるMとNHXとLiZとが混合されることで、混合材料(すなわち、焼成工程S1000において焼成される材料)が得られる工程である。
原料の混合方法としては、一般に公知の混合器具(例えば、乳鉢、ブレンダー、ボールミル、など)を用いる方法であってもよい。例えば、混合工程S1100においては、それぞれの原料の粉末が調整されて混合されてもよい。このとき、焼成工程S1000においては、粉末状の混合材料が焼成されてもよい。なお、混合工程S1100において得られた粉末状の混合材料が一軸加圧によりペレット状に成形されてもよい。このとき、焼成工程S1000においては、ペレット状の混合材料が焼成されることで、ハロゲン化物が製造されてもよい。
なお、混合工程S1100においては、MとNHXとLiZとに加えて、MとNHXとLiZとは異なる他の原料がさらに混合されることで、混合材料が得られてもよい。
なお、混合工程S1100においては、「Mを主成分とする原料」と「NHXを主成分とする原料」と「LiZを主成分とする原料」が混合されることで、混合材料が得られてもよい。
なお、混合工程S1100において、MとNHXとLiZとが所望のモル比となるように秤量されて混合されることで、MとNHXとLiZとの混合モル比が調整されてもよい。
例えば、YとNHClとLiClとは、Y:NHCl:LiCl=1:12:6のモル比で、混合されてもよい。これにより、LiYClの組成の化合物を製造することができる。
なお、焼成工程S1000における組成変化を考慮して、組成変化分が相殺されるように、予めMとNHXとLiZとの混合比が、調整されてもよい。
なお、焼成工程S1000における合成反応を安定的に進行させるために、NHXがMに対して過剰に混合されてもよい。例えば、NHXは、Mに対して、化学量論比よりも、5〜15mol%過剰で混合されてもよい。
図3は、実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。
図3に示されるように、実施の形態1における製造方法は、準備工程S1200を、さらに包含してもよい。
準備工程S1200は、混合工程S1100よりも前に、実行される工程である。
準備工程S1200は、MおよびNHXおよびLiZなどの原料(すなわち、混合工程S1100において混合される材料)が準備される工程である。
なお、準備工程S1200においては、材料合成を実施することで、MおよびNHXおよびLiZなどの原料が得られてもよい。もしくは、準備工程S1200においては、一般に公知の市販品(例えば、純度99%以上の材料)が用いられてもよい。なお、原料としては、乾燥した材料が用いられてもよい。また、原料としては、結晶状、塊状、フレーク状、粉末状、など、の原料が用いられてもよい。準備工程S1200において、結晶状または塊状またはフレーク状の原料が粉砕されることで、粉末状の原料が得られてもよい。
なお、本開示の製造方法により製造されたハロゲン化物は、固体電解質材料として、用いられうる。このとき、当該固体電解質材料は、例えば、リチウムイオン伝導性の固体電解質であってもよい。このとき、当該固体電解質材料は、例えば、全固体リチウム二次電池に用いられる固体電解質材料などとして、用いられうる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2が説明される。上述の実施の形態1と重複する説明は、適宜、省略される。
図4は、実施の形態2における製造方法の一例を示すフローチャートである。
実施の形態2における製造方法は、上述の実施の形態1における製造方法の特徴に加えて、下記の特徴をさらに備える。
すなわち、実施の形態2における製造方法においては、焼成工程S1000は、第1焼成工程S1001と、第2焼成工程S1002と、を含む。
第2焼成工程S1002は、第1焼成工程S1001の後に実行される工程である。
第1焼成工程S1001においては、混合材料は、第1焼成温度T1で、焼成される。
第2焼成工程S1002においては、混合材料は、第2焼成温度T2で、焼成される。
このとき、T1<T2、が満たされる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1で、MとNHXとを反応させた後で(すなわち、Mをハロゲン化させた後で)、ハロゲン化したMとLiZとをより高い温度である第2焼成温度T2で焼成することで、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。これにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがClを含む場合(例えば、NHXがNHClである場合)には、200℃≦T1<330℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、MとNHXとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を330℃未満とすることで、NHXの昇華を抑制できる(例えば、NHClの昇華点は335℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがClを含む場合(例えば、NHXがNHClである場合)には、330℃≦T2≦650℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を330℃以上とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがBrを含む場合(例えば、NHXがNHBrである場合)には、200℃≦T1<390℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、MとNHXとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を390℃未満とすることで、NHXの昇華を抑制できる(例えば、NHBrの昇華点は396℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがBrを含む場合(例えば、NHXがNHBrである場合)には、390℃≦T2≦650℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を390℃以上とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがIを含む場合(例えば、NHXがNHIである場合)には、200℃≦T1<550℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、MとNHXとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を550℃未満とすることで、NHXの昇華を抑制できる(例えば、NHIの昇華点は551℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがIを含む場合(例えば、NHXがNHIである場合)には、550℃≦T2≦650℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を550℃以上とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがFを含む場合(例えば、NHXがNHFである場合)には、200℃≦T1<230℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、MとNHXとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を230℃未満とすることで、NHXの昇華を抑制できる(例えば、NHFの昇華点は238℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、実施の形態2における製造方法においては、上述のXがFを含む場合(例えば、NHXがNHFである場合)には、230℃≦T2≦650℃、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を230℃以上とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
図5は、実施の形態2における製造方法の焼成温度プロファイルの一例を示す図である。
図5に示されるように、第1焼成工程S1001においては、混合材料は、第1焼成時間P1の間、焼成されてもよい。
また、第2焼成工程S1002においては、混合材料は、第2焼成時間P2の間、焼成されてもよい。
このとき、P1>P2、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1で、かつ、より長い時間である第1焼成時間P1の間、MとNHXとを十分に反応させることができる(すなわち、Mを十分にハロゲン化させることができる)。その後、十分にハロゲン化したMとLiZとをより高い温度である第2焼成温度T2で第2焼成時間P2の間、焼成することで、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。これにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、第1焼成時間P1は、1時間以上かつ72時間以下であってもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成時間P1を1時間以上とすることで、MとNHXとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成時間P1を72時間以下とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、第2焼成時間P2は、1時間以上かつ72時間以下であってもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成時間P2を1時間以上とすることで、「MとNHXとの反応による生成物」とLiZとを十分に反応させることができる。さらに、第2焼成時間P2を72時間以下とすることで、焼成物であるハロゲン化物の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、第1焼成工程S1001では、MとNHXとを反応させて、(NHMX3+a(0≦a≦3)が合成されてもよい。また、第2焼成工程S1002では、第1焼成工程S1001で生成された(NHMX3+aとLiZとを反応させて、ハロゲン化物(すなわち、固体電解質)が合成されてもよい。
例えば、YとNHClとLiBrとから、LiYBrClを合成する場合の焼成温度について、T1=200℃程度とし、かつ、T2=500℃程度とした場合を考える。この場合、第1焼成工程S1001において、NHClが昇華することなく、Yと反応し、(NHMX3+a(0≦a≦3)が主に生成する。その後、第2焼成工程S1002において、温度を500℃と高くすることで、(NHMX3+aがLiClと反応し、結晶性の良いハロゲン化物固体電解質が実現できる。以上により、高いイオン伝導性を有するハロゲン化物固体電解質を製造することができる。
なお、本開示においては、焼成工程S1000は、第1焼成工程S1001と第2焼成工程S1002とに加えて、さらに、別の焼成工程を含んでもよい。すなわち、焼成工程は、原料の種類(または、原料の数)に応じて、三段階以上の工程を含んでもよい。
以下、実施例および比較例を用いて、本開示の詳細が説明される。これらは例示であって、本開示を制限するものではない。
なお、以下の例示においては、本開示の製造方法により製造されるハロゲン化物は、固体電解質材料として製造され、評価されている。
<実施例1>
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、YとNHClとLiBrとを、モル比でY:NHCl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した(すなわち、NHClがYに対して10mol%過剰となるように秤量した)。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=T2=300℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例1の固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
図6は、イオン伝導度の評価方法を示す模式図である。
加圧成形用ダイス200は、電子的に絶縁性のポリカーボネート製の枠型201と、電子伝導性のステンレス製のパンチ上部203およびパンチ下部202とから構成される。
図6に示す構成を用いて、下記の方法にて、イオン伝導度の評価を行った。
露点−60℃以下のドライ雰囲気で、実施例1の固体電解質材料の粉末である固体電解質粉末100を加圧成形用ダイス200に充填し、300MPaで一軸加圧し、実施例1の伝導度測定セルを作製した。
加圧状態のまま、パンチ上部203とパンチ下部202のそれぞれから導線を取り回し、周波数応答アナライザを搭載したポテンショスタット(Princeton Applied Research社 VersaSTAT4)に接続し、電気化学的インピーダンス測定法により、室温におけるイオン伝導度の測定を行った。
図7は、ACインピーダンス測定によるイオン伝導度の評価結果を示すグラフである。インピーダンス測定結果のCole−Cole線図が、図7に示される。
図7において、複素インピーダンスの位相の絶対値が最も小さい測定点(図7中の矢印)のインピーダンスの実数値を実施例1の固体電解質のイオン伝導に対する抵抗値とみなした。電解質の抵抗値を用いて、下記式(3)より、イオン伝導度を算出した。
σ=(RSE×S/t)−1 ・・・・ (3)
ここで、σはイオン伝導度、Sは電解質面積(図6中、枠型201の内径)、RSEは上記のインピーダンス測定における固体電解質の抵抗値、tは電解質の厚み(図6中、固体電解質粉末100の厚み)である。
22℃で測定された、実施例1の固体電解質材料のイオン伝導度は、8.6×10−5S/cmであった。
<実施例2>
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、YとNHClとLiBrとを、モル比でY:NHCl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した(NHClをYに対して化学量論比よりも10mol%過剰量を秤量となるように秤量した)。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例2の固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
上記の実施例1と同様の方法で、実施例2の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
<実施例3〜5>
(固体電解質材料の作製)
実施例3〜5においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
実施例3においては、YとNHClとLiClとを、モル比でY:NHCl:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例4においては、YとNHBrとLiClとを、モル比でY:NHBr:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例5においては、YとNHBrとLiBrとを、モル比でY:NHBr:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。
その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例3〜5の固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
上記の実施例1と同様の方法で、実施例3〜5の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
<実施例6〜8>
(固体電解質材料の作製)
実施例6〜8においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
実施例6においては、SmとNHBrとLiIとを、モル比でSm:NHBr:LiI=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例7においては、GdとNHBrとLiClとを、モル比でGd:NHBr:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例8においては、GdとNHBrとLiBrとを、モル比でGd:NHBr:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。
その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例6〜8の固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
上記の実施例1と同様の方法で、実施例6〜8の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
<実施例9および10>
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、YとNHClとLiBrとを、モル比でY:NHCl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。
実施例9においては、その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=T2=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した。
実施例10においては、その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=T2=500℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例9および実施例10の固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
上記の実施例1と同様の方法で、実施例9および実施例10の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
上述の実施例1〜10における各構成と各評価結果とが、表1に示される。
Figure 2020136956
<比較例1〜6>
(固体電解質材料の作製)
比較例1〜6においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
比較例1においては、YClとLiClとを、モル比でYCl:LiCl=1:3となるように秤量した。
比較例2においては、YClとLiBrとを、モル比でYCl:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例3においては、YBrとLiBrとを、モル比でYBr:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例4においては、SmBrとLiIとを、モル比でSmBr:LiI=1:3となるように秤量した。
比較例5においては、GdBrとLiBrとを、モル比でGdBr:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例6においては、GdBrとLiIとを、モル比でGdBr:LiI=1:3となるように秤量した。
これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した後、メカノケミカルミリングの方法を用いて原料粉同士を混合・粉砕・反応させることにより、比較例1〜6のそれぞれの固体電解質材料を作製した。
(イオン伝導度の評価)
上記の実施例1と同様の方法で、比較例1〜6のそれぞれの伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
上述の比較例1〜6における各構成と各評価結果とが、表2に示される。
Figure 2020136956
<考察>
実施例1の固体電解質材料は、実施例9および実施例10の固体電解質材料よりも高いイオン伝導度を示した。200℃の焼成では、高いイオン伝導率を有する固体電解質が生成する温度よりも低いため、高いイオン伝導率を実現できていないと考えられる。一方、500℃の焼成では、NHClが昇華したため、目的の固体電解質が生成していないと考えられる。
実施例2の固体電解質材料のように、焼成工程を2段階とし、T1<T2とすることにより、より高いイオン伝導率を実現できていることがわかる。
実施例3〜8のように、MとしてSmやGdを用いた場合、および、XおよびZとして複数のハロゲン種を用いた場合においても、高いイオン導電率を実現できていることがわかる。
実施例1〜8は、比較例1〜6のメカノケミカルミリング反応で合成した固体電解質材料と同等のイオン伝導度を示すことがわかる。
以上により、本開示の製造方法により合成した固体電解質材料は、高いリチウムイオン伝導性を示すことがわかる。また、本開示の製造方法は、簡便な方法であり、工業的に生産性の高い方法である。さらに、本開示の製造方法は、安価なMとNHXの固相反応から簡便に合成できるため、コストをさらに低減することができる。
本開示の製造方法は、例えば、固体電解質材料の製造方法として、利用されうる。また、本開示の製造方法により製造された固体電解質材料は、例えば、全固体リチウム二次電池などとして、利用されうる。
100 固体電解質粉末
200 加圧成形用ダイス
201 枠型
202 パンチ下部
203 パンチ上部

Claims (13)

  1. とNHXとLiZとが混合された材料である混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する焼成工程、
    を包含し、
    前記Mは、Y、ランタノイドおよびScからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含み、
    前記Xは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、
    前記Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、ハロゲン化物の製造方法。
  2. 前記焼成工程においては、前記混合材料は、200℃以上かつ650℃以下で、焼成される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記焼成工程においては、前記混合材料は、1時間以上かつ72時間以下、焼成される、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記焼成工程は、第1焼成工程と、前記第1焼成工程の後に実行される第2焼成工程と、を含み、
    前記第1焼成工程においては、前記混合材料は、第1焼成温度T1で、焼成され、
    前記第2焼成工程においては、前記混合材料は、第2焼成温度T2で、焼成され、
    T1<T2、が満たされる、請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記Xは、Clを含み、
    200℃≦T1<330℃、が満たされ、
    330℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記Xは、Brを含み、
    200℃≦T1<390℃、が満たされ、
    390℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。
  7. 前記Xは、Iを含み、
    200℃≦T1<550℃、が満たされ、
    550℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。
  8. 前記Xは、Fを含み、
    200℃≦T1<230℃、が満たされ、
    230℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。
  9. 前記第1焼成工程においては、前記混合材料は、第1焼成時間P1の間、焼成され、
    前記第2焼成工程においては、前記混合材料は、第2焼成時間P2の間、焼成され、
    P1>P2、が満たされる、請求項4から8のいずれか1項に記載の製造方法。
  10. 前記第1焼成時間P1は、1時間以上かつ72時間以下である、請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記第2焼成時間P2は、1時間以上かつ72時間以下である、請求項9または10に記載の製造方法。
  12. 前記Mは、Y、SmおよびGdからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、請求項1から11のいずれか1項に記載の製造方法。
  13. 前記Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、
    前記Zは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、請求項1から7および9から12のいずれか1項に記載の製造方法。
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