JPWO2020136956A1 - ハロゲン化物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における製造方法の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1における製造方法は、焼成工程S1000を包含する。
焼成工程S1000は、混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する工程である。
ここで、焼成工程S1000で焼成される混合材料は、M2O3とNH4XとLiZとが混合された材料である。
また、Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。
以上の構成によれば、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造できる。
以上の構成によれば、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造できる。
例えば、M2O3とNH4XとLiX(すなわち、上述のLiZにおけるZがXであるもの)から、Li3MX6を作製する場合には、系全体として、下記の式(1)に示される反応が起こると考えられる。
M2O3+12NH4X+6LiX
→ 2Li3MX6+12NH3+6HX+3H2O・・・(1)
以上の構成によれば、焼成温度を200℃以上とすることで、M2O3とNH4XとLiZとを反応させることができる。さらに、焼成温度を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。
Y2O3+12NH4Cl+6LiBr
→ 2Li3YBr3Cl3+12NH3+3HBr+3HCl+3H2O …(2)
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、焼成時間を1時間以上とすることで、M2O3とNH4XとLiZとを十分に反応させることができる。さらに、焼成時間を72時間以下とすることで、焼成物であるハロゲン化物の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
図2に示されるように、実施の形態1における製造方法は、混合工程S1100を、さらに包含してもよい。
混合工程S1100は、焼成工程S1000よりも前に、実行される工程である。
混合工程S1100は、原料となるM2O3とNH4XとLiZとが混合されることで、混合材料(すなわち、焼成工程S1000において焼成される材料)が得られる工程である。
図3に示されるように、実施の形態1における製造方法は、準備工程S1200を、さらに包含してもよい。
準備工程S1200は、混合工程S1100よりも前に、実行される工程である。
準備工程S1200は、M2O3およびNH4XおよびLiZなどの原料(すなわち、混合工程S1100において混合される材料)が準備される工程である。
以下、実施の形態2が説明される。上述の実施の形態1と重複する説明は、適宜、省略される。
図4は、実施の形態2における製造方法の一例を示すフローチャートである。
実施の形態2における製造方法は、上述の実施の形態1における製造方法の特徴に加えて、下記の特徴をさらに備える。
第2焼成工程S1002は、第1焼成工程S1001の後に実行される工程である。
第1焼成工程S1001においては、混合材料は、第1焼成温度T1で、焼成される。
第2焼成工程S1002においては、混合材料は、第2焼成温度T2で、焼成される。
このとき、T1<T2、が満たされる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、M2O3とNH4Xとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を330℃未満とすることで、NH4Xの昇華を抑制できる(例えば、NH4Clの昇華点は335℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、M2O3とNH4Xとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を390℃未満とすることで、NH4Xの昇華を抑制できる(例えば、NH4Brの昇華点は396℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を390℃以上とすることで、「M2O3とNH4Xとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、M2O3とNH4Xとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を550℃未満とすることで、NH4Xの昇華を抑制できる(例えば、NH4Iの昇華点は551℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を550℃以上とすることで、「M2O3とNH4Xとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成温度T1を200℃以上とすることで、M2O3とNH4Xとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成温度T1を230℃未満とすることで、NH4Xの昇華を抑制できる(例えば、NH4Fの昇華点は238℃である)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成温度T2を230℃以上とすることで、「M2O3とNH4Xとの反応による生成物」とLiZとを、より十分に反応させることができる。これにより、焼成物であるハロゲン化物の結晶性を、より高くできる。さらに、第2焼成温度T2を650℃以下とすることで、固相反応により生成したハロゲン化物の熱分解を抑制できる。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を高めることができる。すなわち、例えば、良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
図5に示されるように、第1焼成工程S1001においては、混合材料は、第1焼成時間P1の間、焼成されてもよい。
また、第2焼成工程S1002においては、混合材料は、第2焼成時間P2の間、焼成されてもよい。
このとき、P1>P2、が満たされてもよい。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第1焼成時間P1を1時間以上とすることで、M2O3とNH4Xとを十分に反応させることができる。さらに、第1焼成時間P1を72時間以下とすることで、「M2O3とNH4Xとの反応による生成物」の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
以上の構成によれば、工業的に生産性の高い方法で、より高いイオン伝導度を有するハロゲン化物を製造することができる。すなわち、第2焼成時間P2を1時間以上とすることで、「M2O3とNH4Xとの反応による生成物」とLiZとを十分に反応させることができる。さらに、第2焼成時間P2を72時間以下とすることで、焼成物であるハロゲン化物の揮発を抑制でき、所望の構成元素の組成比を有するハロゲン化物を得ることができる(すなわち、組成ずれを抑制できる)。これらにより、焼成物であるハロゲン化物のイオン伝導度を、より高めることができる。すなわち、例えば、より良質なハロゲン化物の固体電解質を得ることができる。
なお、以下の例示においては、本開示の製造方法により製造されるハロゲン化物は、固体電解質材料として製造され、評価されている。
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、Y2O3とNH4ClとLiBrとを、モル比でY2O3:NH4Cl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した(すなわち、NH4ClがY2O3に対して10mol%過剰となるように秤量した)。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=T2=300℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例1の固体電解質材料を作製した。
図6は、イオン伝導度の評価方法を示す模式図である。
加圧成形用ダイス200は、電子的に絶縁性のポリカーボネート製の枠型201と、電子伝導性のステンレス製のパンチ上部203およびパンチ下部202とから構成される。
露点−60℃以下のドライ雰囲気で、実施例1の固体電解質材料の粉末である固体電解質粉末100を加圧成形用ダイス200に充填し、300MPaで一軸加圧し、実施例1の伝導度測定セルを作製した。
σ=(RSE×S/t)−1 ・・・・ (3)
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、Y2O3とNH4ClとLiBrとを、モル比でY2O3:NH4Cl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した(NH4ClをY2O3に対して化学量論比よりも10mol%過剰量を秤量となるように秤量した)。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例2の固体電解質材料を作製した。
上記の実施例1と同様の方法で、実施例2の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
(固体電解質材料の作製)
実施例3〜5においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
実施例3においては、Y2O3とNH4ClとLiClとを、モル比でY2O3:NH4Cl:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例4においては、Y2O3とNH4BrとLiClとを、モル比でY2O3:NH4Br:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例5においては、Y2O3とNH4BrとLiBrとを、モル比でY2O3:NH4Br:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。
その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例3〜5の固体電解質材料を作製した。
上記の実施例1と同様の方法で、実施例3〜5の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
(固体電解質材料の作製)
実施例6〜8においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
実施例6においては、Sm2O3とNH4BrとLiIとを、モル比でSm2O3:NH4Br:LiI=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例7においては、Gd2O3とNH4BrとLiClとを、モル比でGd2O3:NH4Br:LiCl=1:13.2:6となるように秤量した。
実施例8においては、Gd2O3とNH4BrとLiBrとを、モル比でGd2O3:NH4Br:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。
その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=200℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した後で、T2=500℃として、窒素雰囲気下で1時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例6〜8の固体電解質材料を作製した。
上記の実施例1と同様の方法で、実施例6〜8の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
(固体電解質材料の作製)
露点−60℃以下のアルゴン雰囲気で、Y2O3とNH4ClとLiBrとを、モル比でY2O3:NH4Cl:LiBr=1:13.2:6となるように秤量した。これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した。
実施例10においては、その後、アルミナ製るつぼに入れて、T1=T2=500℃として、窒素雰囲気下で15時間保持した。
焼成後、メノウ製乳鉢により粉砕し、実施例9および実施例10の固体電解質材料を作製した。
上記の実施例1と同様の方法で、実施例9および実施例10の伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
上述の実施例1〜10における各構成と各評価結果とが、表1に示される。
(固体電解質材料の作製)
比較例1〜6においては、露点−60℃以下のアルゴン雰囲気下で、原料粉末を秤量した。
比較例1においては、YCl3とLiClとを、モル比でYCl3:LiCl=1:3となるように秤量した。
比較例2においては、YCl3とLiBrとを、モル比でYCl3:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例3においては、YBr3とLiBrとを、モル比でYBr3:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例4においては、SmBr3とLiIとを、モル比でSmBr3:LiI=1:3となるように秤量した。
比較例5においては、GdBr3とLiBrとを、モル比でGdBr3:LiBr=1:3となるように秤量した。
比較例6においては、GdBr3とLiIとを、モル比でGdBr3:LiI=1:3となるように秤量した。
これらをメノウ製乳鉢で粉砕して混合した後、メカノケミカルミリングの方法を用いて原料粉同士を混合・粉砕・反応させることにより、比較例1〜6のそれぞれの固体電解質材料を作製した。
上記の実施例1と同様の方法で、比較例1〜6のそれぞれの伝導度測定セルを作製し、イオン伝導度の測定を実施した。
上述の比較例1〜6における各構成と各評価結果とが、表2に示される。
実施例1の固体電解質材料は、実施例9および実施例10の固体電解質材料よりも高いイオン伝導度を示した。200℃の焼成では、高いイオン伝導率を有する固体電解質が生成する温度よりも低いため、高いイオン伝導率を実現できていないと考えられる。一方、500℃の焼成では、NH4Clが昇華したため、目的の固体電解質が生成していないと考えられる。
200 加圧成形用ダイス
201 枠型
202 パンチ下部
203 パンチ上部
Claims (13)
- M2O3とNH4XとLiZとが混合された材料である混合材料を、不活性ガス雰囲気下で、焼成する焼成工程、
を包含し、
前記Mは、Y、ランタノイドおよびScからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含み、
前記Xは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Zは、Cl、Br、IおよびFからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、ハロゲン化物の製造方法。 - 前記焼成工程においては、前記混合材料は、200℃以上かつ650℃以下で、焼成される、請求項1に記載の製造方法。
- 前記焼成工程においては、前記混合材料は、1時間以上かつ72時間以下、焼成される、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記焼成工程は、第1焼成工程と、前記第1焼成工程の後に実行される第2焼成工程と、を含み、
前記第1焼成工程においては、前記混合材料は、第1焼成温度T1で、焼成され、
前記第2焼成工程においては、前記混合材料は、第2焼成温度T2で、焼成され、
T1<T2、が満たされる、請求項1に記載の製造方法。 - 前記Xは、Clを含み、
200℃≦T1<330℃、が満たされ、
330℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。 - 前記Xは、Brを含み、
200℃≦T1<390℃、が満たされ、
390℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。 - 前記Xは、Iを含み、
200℃≦T1<550℃、が満たされ、
550℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。 - 前記Xは、Fを含み、
200℃≦T1<230℃、が満たされ、
230℃≦T2≦650℃、が満たされる、請求項4に記載の製造方法。 - 前記第1焼成工程においては、前記混合材料は、第1焼成時間P1の間、焼成され、
前記第2焼成工程においては、前記混合材料は、第2焼成時間P2の間、焼成され、
P1>P2、が満たされる、請求項4から8のいずれか1項に記載の製造方法。 - 前記第1焼成時間P1は、1時間以上かつ72時間以下である、請求項9に記載の製造方法。
- 前記第2焼成時間P2は、1時間以上かつ72時間以下である、請求項9または10に記載の製造方法。
- 前記Mは、Y、SmおよびGdからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、請求項1から11のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記Xは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、
前記Zは、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の元素である、請求項1から7および9から12のいずれか1項に記載の製造方法。
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