JPWO2020136874A1 - 監視装置、ネットワークシステム、トポロジ管理方法および監視プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
リングネットワークに属する複数のノード間での情報交換および情報共有によって各ノードで作成された、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係と前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを示す隣接接続情報を前記複数のノードから取得する情報取得部と、
前記情報取得部により前記複数のノードから取得された複数の隣接接続情報に含まれる接続情報と、あらかじめメモリに保持されている、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報を定義するトポロジ定義情報とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断するトポロジ比較部と
を備える。
本実施の形態について、図1から図12を用いて説明する。
<<<ノード装置10>>>
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るノード装置10の構成を説明する。
制御部20は、ERP機能部21を制御する。制御部20の機能は、ソフトウェアにより実現される。具体的には、制御部20の機能は、制御プログラムにより実現される。制御プログラムは、制御部20により行われる処理を制御処理としてコンピュータに実行させるプログラムである。制御プログラムは、コンピュータ読取可能な媒体に記録されて提供されてもよいし、記録媒体に格納されて提供されてもよいし、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
ERP機能部21は、ERP機能を持つ。ERP機能部21のノード管理部26は、ノード装置10に接続される隣接ノードのノード情報を収集する機能を持つ。以下、隣接ノードから収集した隣接ノードのノード情報を隣接ノード情報31という。隣接ノード情報とは、リンクで直接接続されているノード装置10のノード情報をいう。ERP機能部21のカウンタ管理部27は、トポロジカウンタテーブル34のエントリの内容を示す固有値をトポロジカウンタとして演算する機能を持つ。ERP機能部21のメッセージ送信部29は、制御部20、ノード管理部26およびカウンタ管理部27が使用するメッセージをフレーム化して送信する機能を持つ。パケット配信部30は、制御部20、ノード管理部26およびカウンタ管理部27が使用するフレームを分離して、各機能要素に配信したり、ユーザフレームを物理インタフェース部22、物理インタフェース部23およびLANインタフェース部24に転送したりする機能(一般的なネットワークスイッチの機能)を持つ。ERP機能部21の機能は、ERP機能回路13により実現される。
物理インタフェース部22および物理インタフェース部23は、リングネットワーク内でノード装置10に隣接するノードと接続するためのリングインタフェース機能を持つ。物理インタフェース部22および物理インタフェース部23の機能は、リングネットワークインタフェース14により実現される。
プロセッサ11は、制御プログラムを実行する装置である。プロセッサ11は、例えば、CPUである。「CPU」は、Central Processing Unitの略語である。
図3および図4を参照して、本実施の形態に係る監視装置40の構成を説明する。
制御部50の情報取得部53は、フレーム送受信部51を制御し、ノード装置10から必要なノード情報を取得するためのコマンドフレームを送受する指示を出す機能を持つ。制御部50のトポロジ比較部54は、定期的にトポロジ定義ファイル58にあらかじめ記録されたトポロジ定義情報とノード装置10から収集されたノード情報を記録した接続情報ファイル38内の情報とを比較し、比較結果を出力する機能を持つ。比較結果の出力形式は、任意の形式でよいが、本実施の形態では、図示していないディスプレイの画面に比較結果を表示する形式が用いられる。比較結果は、具体的には、トポロジ定義ファイル58に記録されたトポロジ定義情報と接続情報ファイル38に記録されたノード情報とが一致するかどうかの確認結果である。制御部50の機能は、ソフトウェアにより実現される。具体的には、制御部50の機能は、監視プログラムにより実現される。監視プログラムは、情報取得部53およびトポロジ比較部54により行われる処理をそれぞれ情報取得処理およびトポロジ比較処理としてコンピュータに実行させるプログラムである。監視プログラムは、コンピュータ読取可能な媒体に記録されて提供されてもよいし、記録媒体に格納されて提供されてもよいし、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
フレーム送受信部51は、制御部50からの指示により、ノード情報をノード装置10から収集するためのコマンドフレームを送受信して、収集したノード情報を接続情報ファイル38に書き込む機能を持つ。フレーム送受信部51のメッセージ送信部55は、制御部50からの指示により、ノード装置10に対して情報収集のためのメッセージを生成して送信する機能を持つ。フレーム送受信部51のメッセージ受信部56は、ノード装置10から受信したメッセージからノード情報を取り出して接続情報ファイル38に書き込む機能を持つ。フレーム送受信部51の機能は、MAC機能回路43により実現される。
物理インタフェース部52は、ノード装置10と接続するためのインタフェース機能を持つ。物理インタフェース部52の機能は、ネットワークインタフェース44により実現される。
プロセッサ41は、監視プログラムを実行する装置である。プロセッサ41は、例えば、CPUである。
図5を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム60の構成例を説明する。
RPLオーナノード:リングネットワーク同士を接続していないオーナノード(EN101)。
RPL隣接ノード:RPLオーナノードの隣のノードでリングネットワーク同士を接続していないノード(EN102)。
一般ノード:RPLオーナノードとRPL隣接ノード以外のノード(EN103、EN104)。
網間ノード:リングネットワーク同士を接続する一般ノード(EN105、EN107)。
リング外ノード:リングネットワークを形成していないノード(EN501)。リング外ノードが多段に直列接続される場合もある。
網間接続かつRPLオーナノード:リングネットワーク同士を接続しているオーナノード(EN201)。
網間接続かつRPL隣接ノード:RPLオーナノードの隣のノードでリングネットワーク同士を接続しているノード(EN301)。
図1から図5のほかに、図6から図12を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム60の動作を説明する。ネットワークシステム60の動作は、本実施の形態に係るトポロジ管理方法に相当する。
ノード装置10が隣接ノード情報31を収集する動作を、図5の例を用いて説明する。なお、以下に説明する動作は、NW100に所属するノードの動作であるが、NW200、NW300およびNW400に所属するノードも同様の動作をする。図5の例において、リングネットワークの接続にはリングネットワークインタフェース14が使用され、リング間接続にはローカルリンクインタフェース15が使用される。
図5の例では、EN101には、EN102とEN108とのノード情報が隣接ノード情報31として収集される。EN107には、EN106とEN108とEN201とのノード情報が隣接ノード情報31として収集される。
また、図5の例では、EN401には、EN501のノード情報が隣接ノード情報31として収集される。
閉塞リンクとは、正常時にループを回避するために閉塞されるリンク、または、障害回復時にループを回避するために閉塞されるリンクをいう。
正常時にループを回避するために閉塞される閉塞リンクは、リングネットワークに属するノードの1つであるオーナノードとオーナノードに隣接する隣接ノードとの間のリンクをいう。本実施の形態では、RPLが正常時の閉塞リンクに相当する。
障害回復時にループを回避するために閉塞される閉塞リンクは、通信が不安定な可能性があるリンクであり、リングネットワークに属するノードの1つである障害回復ノードと障害回復ノードに隣接する隣接ノードとの間のリンクをいう。
ノード装置10が隣接接続情報33を生成する動作を説明する。
全てのノード装置10は隣接接続状態が定常化した後、図8に示す隣接ノード情報31を図9のようにリング幹線上のAll Bridgeで送受し、他ノードが生成した隣接ノード情報31を収集する。ERPネットワーク上の他ノードから受信された隣接ノード情報31は、隣接接続情報33としてメモリ12に書き込まれる。
隣接接続情報33とは、リングネットワークにおけるノード間の接続関係とリングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを示す接続情報である。
EN101からEN102とEN108との隣接ノード情報31を受け取った各ノードは、図8に示すように、送信元ERPノードをEN101とし、隣接ノード数を2とし、隣接ERPをEN102とEN108として隣接接続情報33を生成する。
EN107からEN106とEN108とEN201との隣接ノード情報31を受け取った各ノードは、図8に示すように、送信元ERPノードをEN107とし、隣接ノード数を3とし、隣接ERPをEN106とEN108とEN201として隣接接続情報33を生成する。隣接接続情報33の通番5から8の情報は、隣接ノード情報31の通番1から4の情報から生成される。
図9には図示されていないが、ノード装置10は、リング外ノードから取得したノード情報も隣接ノード情報31として他の全てのノードに送信する。
ノード装置10が隣接接続情報33を生成した後、カウンタ管理部27は、トポロジカウンタテーブル34を生成する。
カウンタ管理部27は、図8に示す通番1と通番4から8の情報から、図11に示す6項目に対応する項目を取り出しMACアドレス順でトポロジカウンタテーブル34を生成する。
さらに、カウンタ管理部27は、トポロジカウンタテーブル34のCRC32またはハッシュ値等の固有値をトポロジカウンタ値35として計算する。トポロジカウンタ値35は,リングトポロジの整合性を確認するために使用される固有値または符号である。CRC32またはハッシュ値等の固有値は符号の例である。MACアドレス順は、降順でもよいが、本実施の形態では昇順である。
図10に示すEN101からEN106までのノード装置10のカウンタ管理部27は、それぞれ、図11に示すトポロジカウンタテーブル34を作成する。
トポロジカウンタテーブル34は、リングID=1のリングネットワークの全ての「ERP装置」に隣接する全ての「隣接装置」を示すテーブルである。
例えば、通番1では、EN101とEN106とが接続されていることを示している。
通番1の情報は、EN101がポート番号9から得た情報である。
通番2では、EN101とEN102とが接続されていることを示している。
通番2の情報は、EN101がポート番号10から得た情報である。
通番3では、EN102とEN201とが接続されていることを示している。
通番3の情報は、EN102がポート番号3から得た情報である。
通番4では、EN102とEN201とが接続されていることを示している。
通番4の情報は、EN102がポート番号4から得た情報である。
このように、トポロジカウンタテーブル34は、ノード装置10が使用している全て接続ポートから得た「隣接装置」の情報を示すものである。
また、トポロジカウンタテーブル34は、MACアドレス順でなくてもよく、リングトポロジの整合性を確認するために必要な情報を、複数のリングネットワークに属するノード装置10が同一規則に則って、同じ順序で並べればよい。
また、トポロジカウンタ値35は、トポロジカウンタテーブル34の一部の項目を用いて計算されればよくトポロジカウンタテーブル34の全ての項目を用いて計算されなくてもよい。トポロジカウンタ値35は、図11に示す「ERP装置」の「MACアドレス」と「接続ポート」とを含んで計算されることが好ましい。また、トポロジカウンタ値35は、少なくとも図11に示す「ERP装置」の「MACアドレス」と「隣接装置」の「MACアドレス」とを含んで計算されることが好ましい。
ステートS1は初期状態である。初期状態は、ERP初期化を行うステートである。このステートでは、スイッチポートは学習状態に設定され、転送テーブルはクリアされ、ERPデーモンが起動される。
ステートS2はノード装置10が隣接するERPノードを検出するステートである。このステートでは、図7に示したようにLink−by−Linkで周期的に隣接ノード情報を送信する動作が開始される。このステートS2では、全てのノード装置10が隣のノード装置10のみに自分のノード情報を隣接ノード情報として送信する。隣接ノード情報には、ノード装置10固有のIDが含まれる。これにより、隣接ノードに送信元がノード装置10であることが通知される。
ステートS3はノード装置10が隣接するERPノードを除く他のERPノードを検出するステートである。このステートでは、図9に示したようにリング幹線上のAll Bridgeで全てのノード装置10で隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35とを送受し合う動作が開始される。
制御部20は、全てのノード装置10から周期的に転送されてくる全てのトポロジカウンタ値35が自分のトポロジカウンタ値35と一致しているか検査する。
制御部20は、一致していることが確認できた場合、リングトポロジの整合性が取れたと判断し、隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35が一致したことを示す一致情報とを監視装置40へ通知する。
その理由は、トポロジカウンタテーブル34は、ノード装置10の相互接続情報を有しているので、一方の情報から他方の情報を生成することができる場合があるからである。
例えば、図10において、EN104からの隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35との情報が転送されてこなかった場合、図11の通番9と通番10の情報が欠落することになる。
しかし、通番9の情報は、通番8と通番6の情報から生成することができる。
通番10の情報は、通番11と通番14の情報から生成することができる。
あるノード装置10に対するトポロジカウンタテーブル34の情報が完全に生成できた場合は、トポロジカウンタ値35は一致するので、隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35が一致したことを示す一致情報とを監視装置40へ通知する。
あるノード装置10に対するトポロジカウンタテーブル34の情報が完全に生成できない場合は、トポロジカウンタ値35が不一致になるので、あるノード装置10からの情報の転送を待つことになり、隣接接続情報収集中のステートS3が継続する。
ステートS4はリングネットワークのトポロジ生成が完了した状態である。再びトポロジカウンタが不一致になった場合はステートS3への遷移が発生する。リンク断または隣接ノード追加等の隣接接続状態変化が検出されるとステートS2への遷移が発生する。
S2:自分のノード情報を隣接ノード情報として隣のノード装置10のみに送信する。
S3:隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35とを全てのノード装置10に送信する。
S4:隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報とを監視装置40に送信する。
ネットワークシステム60の複数のノード装置10は、リングネットワークに属するノードのうち、リングネットワークに属さないリング外ノードに接続するノードとリング外ノードとの間のリンクも介して、互いに隣接するノード間で隣接ノード情報31の情報交換を行う。
リング外ノードがある場合は、リング外ノードとも情報共有が行われ、リング外ノードとの間でも隣接接続情報33の情報共有が行われる。
リング外ノードがある場合は、リング外ノードでもトポロジカウンタ値35が計算される。
監視装置40は、NW100、NW200、NW300およびNW400のすべてのトポロジ情報をあらかじめ持つ。監視装置40は、NW100、NW200、NW300およびNW400に所属する複数のノード装置10から、これら複数のノード装置10が生成した隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報とを収集する。監視装置40は、収集したトポロジカウンタ値35の一致情報を確認し、さらに、隣接接続情報33を監視装置40が持つトポロジ情報と照合することで、マルチリングネットワーク全体が所望のネットワーク構成であるかどうかを確認する。
監視装置40の情報取得部53は、リングネットワークに属する複数のノード間での情報交換および情報共有によって各ノードで作成された隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報とを前記複数のノードから取得する。情報取得部53は、隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報とをリングネットワークに属する全てのノードから取得する。リング外ノードがある場合は、リング外ノードが多段に接続される場合も考慮し、必要に応じてリング外ノードからも隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報と取得する。
監視装置40のトポロジ比較部54は、情報取得部53により複数のノードから取得された複数の隣接接続情報33と、あらかじめメモリに保持されているトポロジ定義情報59とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断する。
トポロジ定義情報59とは、リングネットワークにおけるノード間の接続関係を定義する情報である。トポロジ定義情報59は、リングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報も定義する情報である。さらに、トポロジ定義情報59は、リング外ノードの情報も定義する情報である。
本実施の形態では、トポロジ定義情報59は、トポロジ定義ファイル58として、あらかじめメモリ42に記憶されている。
監視装置40での照合動作を説明する。
情報取得部53は、制御部50からの指示により、フレーム送受信部51のメッセージ送信部55からネットワーク内の各ノード装置10に対してSNMP等の任意のプロトコルに準拠したフレームを、物理インタフェース部52を介して送信する。監視装置40の情報取得部53は、物理インタフェース部52から受信した各ノード装置10からの応答をメッセージ受信部56で受信し、フレームからノード装置10ごとの隣接接続情報33とトポロジカウンタ値35の一致情報とを分離して、トポロジカウンタ値35の一致情報を確認して、各ノード装置10が持つ隣接接続情報33を接続情報ファイル38に書き込む。
トポロジ比較部54は、全てのノードの各ノードに隣接された全ての隣接ノードの隣接接続情報33に含まれる接続情報がトポロジ定義情報59に含まれる接続情報と一致しない場合、リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する。
トポロジ比較部54が比較する隣接ノードの情報には、網間ノードの情報とリング外ノードの情報も含まれる。
トポロジ比較部54は、リングネットワークに属するノードENmに隣接する全てのノードENnの情報が含まれていない場合、リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する。
例えば、トポロジ比較部54は、トポロジ定義情報59にEN101に隣接するノードENnとしてEN102とEN108とが定義されているのに、隣接接続情報33にEN101に隣接するノードとしてEN102とEN108との情報がない場合、リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する。さらに、トポロジ比較部54は、隣接接続情報33にあるEN102とEN108との情報がトポロジ定義情報59のEN102とEN108との情報と一致しない場合、リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する。
条件1:隣接接続情報33のノードENmが、トポロジ定義情報59にノードENmとして存在すること。
条件2:隣接接続情報33のノードENmの隣接ノード数が、トポロジ定義情報59でノードENmと接続されているノードの数と一致していること。
条件3:隣接接続情報33のノードENmの隣接ノードに関する通番4から8の情報が、トポロジ定義情報59でノードENmと接続されている隣接ノードENnの情報と一致していること。条件3のチェックは、ノードENmに隣接する隣接ノード数の数だけ繰り返される。
本実施の形態では、リングネットワークの各ノードで作成された隣接接続情報33と、あらかじめメモリ42に保持されているトポロジ定義情報59との比較により、リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかが判断される。そのため、本実施の形態によれば、リングネットワークの構成が所望の構成であるかどうかを簡単に確認できる。
本実施の形態では、ノード装置10の制御部20の機能がソフトウェアにより実現されるが、変形例として、制御部20の機能がハードウェアにより実現されてもよい。この変形例について、主に本実施の形態との差異を説明する。
この実施の形態では、前述した実施の形態と異なる点について説明する。
この実施の形態では、前述した実施の形態と監視装置40の構成が異なる。
図15は、この実施の形態の監視装置40の構成図である。
監視装置40は、トポロジ定義情報59をあらかじめメモリに保持している。
トポロジ定義情報59は、リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報を定義する情報である。
監視装置40は、テーブル作成部25を備える。
監視装置40のテーブル作成部25は、トポロジマップテーブル32を作成する機能を持つ。トポロジマップテーブル32は、ノード装置10が認識したリングネットワークのトポロジ情報として、そのリングネットワークに接続されたERPノードの情報を記録したテーブルである。
テーブル作成部25は、さらに、リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードやリング外ノードの情報を示す情報もトポロジマップ情報36として、トポロジマップテーブル32を作成する。
トポロジマップ情報36は、情報取得部53により複数のノードから取得された複数の隣接接続情報33から生成され、以下の情報を有する。
(1)リングネットワークにおけるノード間の接続関係とノード情報。
(2)リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの接続関係情報と網間ノードのノード情報。
(3)リングネットワークに属さないリング外ノードの接続関係情報とリング外ノードのノード情報。
(4)リングネットワークに属さない複数のリング外ノード間の接続関係情報と複数のリング外ノードのノード情報。
本実施の形態では、トポロジマップ情報36は、トポロジマップテーブル32としてメモリ42に保存される。
監視装置40は、トポロジマップテーブル32のトポロジマップ情報36を、監視装置40が持つトポロジ情報とリングごとに比較することで、トポロジマップ異常の有無を判断する。
条件1:トポロジマップテーブル32のノードENmが、トポロジ定義情報59にノードENmとして存在すること。
条件2:トポロジ定義情報59でノードENmとノードENnのPort1側との距離が、トポロジマップ上のノードENmエントリの距離に等しいこと。条件2のチェックは、ノードENmに隣接する隣接ノード数の数だけ繰り返される。
条件3:トポロジ定義情報59でノードENmとノードENnのPort2側との距離が、トポロジマップ上のノードENmエントリの距離に等しいこと。条件3のチェックは、ノードENmに隣接する隣接ノード数の数だけ繰り返される。
Claims (15)
- リングネットワークに属する複数のノード間での情報交換および情報共有によって各ノードで作成された、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係と前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを含む隣接接続情報を前記複数のノードから取得する情報取得部と、
前記情報取得部により前記複数のノードから取得された複数の隣接接続情報に含まれる接続情報と、あらかじめメモリに保持されている、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報を定義するトポロジ定義情報とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断するトポロジ比較部と
を備える監視装置。 - 前記トポロジ比較部は、前記情報取得部によりノードから取得された隣接接続情報に、前記トポロジ定義情報で定義された、前記リングネットワークに属するノードに隣接する全てのノードの情報が含まれていない場合、前記リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する請求項1に記載の監視装置。
- 前記情報取得部は、前記隣接接続情報を前記リングネットワークに属する全てのノードから取得し、
前記トポロジ比較部は、前記全てのノードの各ノードに隣接された全ての隣接ノードの隣接接続情報に含まれる接続情報が前記トポロジ定義情報に含まれる接続情報と一致しない場合、前記リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する請求項1または2に記載の監視装置。 - 前記情報取得部により前記複数のノードから取得された複数の隣接接続情報から前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係と前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを示すトポロジマップ情報を作成するテーブル作成部を備え、
トポロジ比較部は、前記テーブル作成部により作成された前記トポロジマップ情報と、前記トポロジ定義情報とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断する請求項1から3のいずれか1項に記載の監視装置。 - 前記トポロジ比較部は、前記トポロジマップ情報と前記トポロジ定義情報との間で、第1方向でのノードENnからノードENmまでの距離が一致しないか、前記第1方向とは逆の第2方向での前記ノードENnから前記ノードENmまでの距離が一致しない場合、前記リングネットワークの構成が設計通りになっていないと判断する請求項4に記載の監視装置。
- 前記隣接接続情報は、さらに、前記リングネットワークに属するノードに接続するリングネットワークに属さないノードの情報を含み、
前記トポロジ定義情報は、さらに、リングネットワークに属さないノードの情報を定義しており、
前記トポロジ比較部は、前記情報取得部により前記複数のノードから取得された複数の隣接接続情報に含まれる接続情報と、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報およびリングネットワークに属さないノードの情報を定義するトポロジ定義情報とを比較して、ネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断する請求項1から5のいずれか1項に記載の監視装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の監視装置と、
前記リングネットワークのノードである複数のノード装置と
を備えるネットワークシステム。 - 前記複数のノード装置は、前記リングネットワークに属するノードのうち、前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードに接続するノードと前記網間ノードとの間のリンクも介して、互いに隣接するノード間での前記情報交換を行う請求項7に記載のネットワークシステム。
- 前記複数のノード装置は、前記リングネットワークに属するノードのうち、リングネットワークに属さないリング外ノードに接続するノードとリング外ノードとの間のリンクも介して、互いに隣接するノード間での前記情報交換を行う請求項7または8に記載のネットワークシステム。
- 前記複数のノード装置は、互いに隣接するノード間のリンクのうち、正常時にループを回避するために閉塞される、前記リングネットワークに属するノードの1つであるオーナノードと前記オーナノードに隣接する隣接ノードとの間の閉塞リンクと、残りのリンクとの両方を介して、互いに隣接するノード間での前記情報交換を行う請求項7から9のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
- 前記複数のノード装置は、互いに隣接するノード間のリンクのうち、障害回復時にループを回避するために閉塞される、前記リングネットワークに属するノードの1つである障害回復ノードと前記障害回復ノードに隣接する隣接ノードとの間の閉塞リンクと、残りのリンクとの両方を介して、互いに隣接するノード間での前記情報交換を行う7から9のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
- 前記複数のノード装置は、前記情報交換によって得られた情報を、前記閉塞リンクを除く前記残りのリンクを介して各ノードに通知することで、前記情報共有を行う請求項10または11に記載のネットワークシステム。
- 前記複数のノード装置は、前記情報交換および前記情報共有によって得られた情報を共通の手順で符号化し、得られた符号を、前記残りのリンクを介して各ノードに通知し、リングを構成する全てのノードで得られた符号が一致する場合、トポロジが確定したと判断する請求項10から12のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
- リングネットワークのノードである複数のノード装置が、前記リングネットワークに属する複数のノード間での情報交換および情報共有によって得られた情報から、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係と前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを示す複数の隣接接続情報をそれぞれ作成し、
監視装置が、前記複数のノード装置により作成された前記複数の隣接接続情報を取得し、取得した前記複数の隣接接続情報に含まれる接続情報と、あらかじめメモリに保持されている、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報を定義するトポロジ定義情報とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断するトポロジ管理方法。 - コンピュータに、
リングネットワークに属する複数のノード間での情報交換および情報共有によって各ノードで作成された、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係と前記リングネットワークとは別のリングネットワークに属する網間ノードの情報とを示す隣接接続情報を前記複数のノードから取得する情報取得処理と、
前記情報取得処理により前記複数のノードから取得された複数の隣接接続情報に含まれる接続情報と、あらかじめメモリに保持されている、前記リングネットワークにおけるノード間の接続関係およびリングネットワーク同士を接続する網間ノードの情報を定義するトポロジ定義情報とを比較して、前記リングネットワークの構成が設計通りになっているかどうかを判断するトポロジ比較処理と
を実行させる監視プログラム。
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