JPWO2020129589A1 - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、接触面積の大小にかかわらず、絶対的な位置情報を正確に検出できる入力装置において、複数の第3電極列は、操作面の法線方向において複数の第2電極列よりも操作面に近い位置に配置され、法線方向に沿って見たときに、第2電極列は、対応する第3電極列からはみ出して見える部分を有し、操作体の操作による、複数の第1電極列と複数の第3電極列との間の静電容量の変化量をΔC1、複数の第1電極列と複数の第2電極列との間の静電容量の変化量をΔC2とし、変化量ΔC1と変化量ΔC2の比率ΔC1/ΔC2に基づいて、操作面に対する操作体の前記法線方向の位置を算出する。

Description

本発明は、操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、その位置情報を正確に検出することができる入力装置に関する。
特許文献1に記載の静電容量型入力装置では、両端に位置する電極部が検知電極部に設定され、これらの内側に接地電極部が設定され、さらに、中央の複数の電極部が駆動検知部に設定されている。両端の検知電極部の出力差により指の座標位置を求めることができ、出力和により垂直距離を求めることができる。指の垂直距離が第1のしきい値よりも短くなったら、検知電極部の間隔が短くなるように切り替えられ、さらに指が接近すると、タッチ検知モードが設定される。
特許文献2に記載の静電容量式3次元センサーは、パターン状の導電膜を有するシート状の第1電極体と、パターン状の導電膜を備えるシート状の第2電極体と、第1電極体と第2電極体の間に配置された易変形体とを具備する。易変形体は、弾性層用基材シートと、弾性層用基材シートの一方の面に設けられた弾性層とを備える。指による押圧力が加わると易変形体が圧縮変形するため、第1電極体と第2電極体の距離が短くなり、これによる静電容量の変化を検出することにより押圧量を求めることができる。
特許文献3のデバイスは、検出面と、測定電極を備える少なくとも1つの容量センサーと、測定電極に近接して配置される導電材料のガードと、容量センサーから発せられる信号を処理するための電子手段とを備える。この構成において、容量センサーの測定値に基づいて、物体が近づくときの物体からの距離、物体と検出面との間の物理的接触、及び、物体による押し下げを検出することが可能となる。
特許文献4に記載の静電容量結合方式タッチパネルは、第1の透明基板と、これに対向する第2の透明基板と、第1の透明基板上に設けられ、位置座標を検出する複数の座標電極とを備える。第2の透明基板には、上記複数の座標電極と絶縁して浮遊電極を設けられ、複数の座標電極と浮遊電極との間に気体層と間隔厚制御突起パターンとを備える。これにより、樹脂製のペンや絶縁物でタッチしたときに、タッチ荷重により浮遊電極が押されることで浮遊電極と座標電極が接近するため、これらの間の静電容量が変化し、これによりタッチした位置を検出することが可能となる。
特開2015−166921号公報 特開2016−091149号公報 特開2018−005932号公報 特開2013−140635号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載の静電容量式の入力装置においては、操作面に対する指などの操作体の位置を検出することはできるが、例えば指の場合、操作者によって形状や大きさが異なり、さらには、接触圧などにより操作面に対する接触面積が異なる。そのため、指が同じ位置に接触しようとしていても、接触面積の大きさによって検出される静電容量が異なってしまうため、特許文献1〜3の高さ位置の検出では同じ検出結果が得られないという問題があった。このため、相対的な面内位置検出はできたとしても、接触面積の影響を除いた絶対的な高さ位置検出を行うことは困難であった。また、特許文献4の入力装置に至っては、高さ位置検出はそもそも行うことができなかった。
そこで本発明は、操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、接触面積の大小にかかわらず、操作面に対する法線方向の絶対的な位置情報を正確に検出することができる入力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の入力装置は、操作体による操作が行われる操作面を備えた入力装置であって、上記操作面は第1方向と、第1方向に交差する第2方向とを有し、それぞれが第1方向に沿って延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第1電極列と、第2方向に沿ってそれぞれ延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第2電極列と、それぞれが第2方向に沿って延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第3電極列とを備え、操作面の法線方向において、複数の第3電極列は、複数の第2電極列よりも操作面に近い位置に配置され、法線方向に沿って見たときに、第2電極列は、対応する第3電極列からはみ出して見える部分を有し、複数の第1電極列が駆動電極に設定されたときには、複数の第2電極列及び複数の第3電極列が受信電極にそれぞれ設定され、複数の第1電極列が受信電極に設定されたときには、複数の第2電極列及び複数の第3電極列が駆動電極にそれぞれ設定され、操作体の操作による、複数の第1電極列と複数の第3電極列との間の静電容量の変化量をΔC1、複数の第1電極列と複数の第2電極列との間の静電容量の変化量をΔC2とし、変化量ΔC1と変化量ΔC2の比率ΔC1/ΔC2に基づいて、操作面に対する操作体の前記法線方向の位置を算出することを特徴としている。
これにより、操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、接触面積(又は操作面への投影面積)の大小にかかわらず、操作面の法線方向の絶対的な位置情報を正確に検出することができ、検出精度が高く、誤動作や不動作を防止可能な入力装置を提供することができる。操作面への接触には、操作面を変位又は変形させる押圧操作も含まれ、押圧操作の場合もその押圧面積の大小にかかわらずに、操作面の法線方向の絶対的な位置情報を高精度で検出可能である。
以下の説明において、接触面積には、操作体を接近させたときの操作面への投影面積や、押圧操作を行ったときの押圧面積が含まれる。
本発明の入力装置において、上記比率ΔC1/ΔC2は、操作面に対する操作体の距離が小さいほど小さな値をとることが好ましい。
操作面と操作体との間の距離に対して比率ΔC1/ΔC2が略比例するように設定することで、操作面への接触面積の大小の影響を抑えて、操作面の法線方向の位置情報を精度よく検出することが可能となる。
本発明の入力装置において、法線方向において、複数の第2電極列は、複数の第3電極列よりも複数の第1電極列に近い位置に配置されていることが好ましい。
これにより、操作面の法線方向に対する操作体の高さ位置の検出感度を高めることができる。
本発明の入力装置において、複数の第2電極列と複数の第3電極列は、第1方向における配置ピッチが互いに同一であることが好ましい。
これにより、操作面と操作体の間の距離に対する上記比率ΔC1/ΔC2の略比例関係を確保することができ、操作面への接触面積の大小の影響を抑えた高精度の操作面の法線方向の位置情報検出が可能となる。
本発明の入力装置において、第1方向において、第2電極列の重心と第3電極列の重心とが一致することが好ましい。
これにより、法線方向に沿って見たときに、第2電極列と第3電極列の両方を臨むことができ、これらの電極列のそれぞれと操作体との間で静電容量の結合が確実に行われる。よって、第2電極列と第3電極列のそれぞれについて静電容量の変化量ΔC1、ΔC2が生じるため、比率ΔC1/ΔC2に基づいて高精度の操作面の法線方向の位置検出ができるだけでなく、誤検出や不検出の発生を抑えた信頼性の高い入力装置を実現することができる。
本発明の入力装置において、法線方向において、複数の第3電極列よりも操作面側に弾性変形層が形成されていることが好ましい。
これにより、押圧操作を行ったときの操作体と第3電極列との距離が微小変化し、この変化量を検出可能な構成を実現できる。また、弾性変形層を表面に配置した場合は、弾性変形層が消耗した場合に容易に交換することができる。
本発明の入力装置において、法線方向において、複数の第3電極列と複数の第2電極列の間に弾性変形層が形成されていることが好ましい。
これにより、第2電極列と第3電極列との距離が変化し得る構成を実現でき、押圧操作による距離の変化量が検出可能となる。
本発明の入力装置において、操作面に対して操作体による押圧操作が行われたとき、操作体について、法線方向における操作面からの高さ位置、及び、操作面の面方向における位置を算出することが好ましい。
これにより、押圧位置を検出可能な入力装置を提供できる。
本発明の入力装置において、操作面から離間した操作体について、法線方向における操作面からの高さ位置、及び、操作面において対応する位置を算出することが好ましい。
これにより、操作面に接触して行う操作だけでなく、操作面に接触していない状態での操作体の動作の検出や、押圧操作時の検出を行うことができる。
本発明の入力装置において、複数の第1電極列と複数の第2電極列の間の静電容量に基づいて、操作面の面内位置を検出することが好ましい。
これにより、操作面内方向の位置検出と、操作面との距離の検出とを同時に行うことができるため、操作面に接触していない状態、操作面を接触操作している状態、及び、押圧操作をしている状態のいずれに対しても3次元の位置検出が可能となる。
本発明によると、操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、接触面積の大小にかかわらず、操作面に対する法線方向の絶対的な位置情報を正確に検出することができる。
第1実施形態に係る静電容量式入力装置における静電容量式センサー部と複数の第3電極列の構成を示す平面図である。 図1のII部分の拡大図である。 第1実施形態に係る静電容量式入力装置の構成を示す断面図であって、図1のIII−III’線の位置で切断して矢印方向から見た断面図である。 第1実施形態に係る静電容量式入力装置の機能ブロック図である。 (a)は、第3電極列の上面に対する操作体の高さと静電容量の変化量の関係を示すグラフ、(b)は第3電極列の上面に対する操作体の高さと静電容量の変化量の比率の関係を示すグラフである。 変形例1における第3電極列を第1実施形態の静電容量式センサー部に適用した例を示す平面図である。 変形例2における第3電極列を第1実施形態の静電容量式センサー部に適用した例を示す平面図である。 第2実施形態に係る静電容量式入力装置の構成を示す断面図である。 (a)は、第3電極列の上面に対する操作体の高さと静電容量の変化量の関係を示すグラフ、(b)は第3電極列の上面に対する操作体の高さと静電容量の変化量の比率の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る入力装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。以下の実施形態では、平面基材に形成された静電容量式センサー部を備えたタッチパネルに適用した場合について説明するが、本発明の入力装置はこれに限定されず、例えば、曲面タイプの静電容量式センサー部を備えた入力装置や、車両のインストルメントパネルなどの運転席周辺に配置される装置等に適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の静電容量式入力装置10における静電容量式センサー部20と第3電極列L31〜L36の構成を示す平面図である。図1ではさらに、静電容量式センサー部20上に第3電極列L31〜L36を重ねて配置関係を示している。なお、図1においては、弾性保護層31、3つの粘着層32a〜32c、及び、基材20a、パネル本体33、並びに、第3電極列L31〜L36への配線の図示を省略している。図2は図1のII部分の拡大図である。図3は静電容量式入力装置10の構成を示す断面図であって、図1のIII−III’線の位置で切断して矢印方向から見た断面図である。図4は、第1実施形態の静電容量式入力装置10の機能ブロック図である。図5(a)は、第3電極列L31〜L36の上面に対する操作体の高さ(横軸)と静電容量の変化量(縦軸)の関係を示すグラフ、(b)は第3電極列L31〜L36の上面に対する操作体の高さ(横軸)と静電容量の変化量の比率(縦軸)の関係を示すグラフである。
図1〜図3においては、基準座標としてX−Y−Z座標が示されている。Z1−Z2方向は静電容量式入力装置10の厚み方向(上下方向)であり、XY平面はZ1−Z2方向に垂直な平面である。X1−X2方向とY1−Y2方向はXY平面において互いに直角になるように交差している。以下の説明において、Z1−Z2方向に沿ってZ1側からZ2側を見た状態を平面視と称し、平面視における形状を平面形状と述べる。平面視は、弾性保護層31の上面31a(操作面)の法線方向に沿って見た状態となる。操作面としての弾性保護層31の上面31aは、その面内に、第1方向としてのY1−Y2方向と、第2方向としてのX1−X2方向とを有している。以下の説明では、Z1−Z2方向を上下方向として装置を配置した場合について説明するが、この入力装置は、これ以外の姿勢で使用することも可能である。
図3に示すように、静電容量式入力装置10は、入力位置情報を検出する静電容量式センサー部20と、パネル本体33と、基材20a上に形成された第3電極列L31〜L36と、弾性保護層31とを有して構成される。パネル本体33と、基材20aと、第3電極列L31〜L36と、弾性保護層31とは、静電容量式センサー部20側から入力操作側(図3のZ1方向)へ順に配置されている。弾性保護層31と第3電極列L31〜L36は第1粘着層32aを介して貼り合わされ、基材20aとパネル本体33は第2粘着層32bを介して貼り合わされ、さらに、パネル本体33と静電容量式センサー部20は第3粘着層32cを介して貼り合わされる。
3つの粘着層32a、32b、32cとしては、例えば光学接着剤(OCA)が用いられ、又は、IML(In−mold Lamination)やIMD(In−mold Decoration)によって形成される。
静電容量式センサー部20は、(1)基材20bと、(2)基材20b上に形成された、第1電極列L11〜L15、第2電極列L21〜L26、ブリッジ部24、接続部25、配線26、及び、端子部27とを備える。
(弾性保護層31)
弾性保護層31(弾性変形層)は、平面視において静電容量式センサー部20を覆うような矩形状をなして形成されており、上面31aが静電容量式入力装置10の操作面となる。この操作面では、操作者の指や手などの操作体による操作が行われる。弾性保護層31(弾性変形層)は、第1電極列L11〜L15及び第2電極列L21〜L26よりも操作面側であり、かつ、第3電極列L31〜L36よりも操作面側に配置されている。
操作体としては、操作者の指や手、静電容量式入力装置対応のスタイラスやタッチペンなどがある。入力装置を車両に適用する場合には、例えば車両を操作するハンドルに入力装置を設けることができ、この場合の操作体はハンドルを握る運転者の手となり、入力装置によって、運転者がハンドルをどの位置を、どの程度の強さで握っているかを検出することができる。また、入力装置を車両の座席の座面や背もたれ部に設けた場合には、操作体は着座者の背中、腰、及び足となって、着座者の着座安定性など身体状態を検知することができる。
弾性保護層31は、操作体による操作において、上下方向の力が加えられたときに、弾性変形可能な非導電性の材料で構成されている。このような材料としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムが挙げられる。弾性保護層31の弾性、厚さ、光透過性、色その他の性質は、静電容量式入力装置10の仕様に応じて適宜選択できる。
静電容量式入力装置10の仕様に応じて、弾性保護層31の裏面(図1のZ2方向の面)に、有色で不透明の加飾層を設けてもよい。この加飾層は、平面視において、静電容量式センサー部20の入力領域15の外側に配置された非入力領域16に重なるように、印刷等によって設ける。
(パネル本体33)
パネル本体33は、平面視において静電容量式センサー部20を覆うような矩形状をなしている。パネル本体33は、非導電性で硬性を有する材料で構成されている。このような材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂その他のアクリル樹脂、ガラスが挙げられる。パネル本体33は、以下に述べるように、第2電極列L21〜L26と第3電極列L31〜L36とが、上下方向において所定の間隔を置くように、厚さが設定される。また、パネル本体33の光透過性、色その他の性質は、静電容量式入力装置10の仕様に応じて適宜選択できる。
(第1電極列と第2電極列)
図1に示すように、静電容量式センサー部20の入力領域15には複数の第1電極21及び複数の第2電極22が配列されている。
静電容量式センサー部20は、基材20bと、基材20bの基材面(Z1側の上面)上に形成された複数の第1電極21、複数の第2電極22、及び、複数の配線26を有して構成される。第1電極21及び第2電極22は入力領域15に形成された、XY平面に広がる平面を有するパッド状の電極である。
第1電極21は、Y1−Y2方向(第1方向)に間隔を設けて複数配置されており、Y1−Y2方向に隣り合う第1電極21同士は幅細の接続部25によって互いに接続され、第1電極列を構成する。図2に示すように、5本の第1電極列L11、L12、L13、L14、L15が、X1−X2方向(第2方向)において互いに間隔を空けて配列されている。
第2電極22は、X1−X2方向(第2方向)に間隔を設けて複数配置されており、X1−X2方向に隣り合う第2電極22同士は幅細のブリッジ部24によって互いに接続され、第2電極列を構成する。図1と図2に示す構成においては、6本の第2電極列L21、L22、L23、L24、L25、L26が、Y1−Y2方向(第1方向)において互いに間隔を空けて配列されている。
図1と図2に示すように、複数の第1電極列L11〜L15と、複数の第2電極列L21〜L26とは、互いに交差するように配置されている。図3に示すように、接続部25とブリッジ部24とが交差する部分において、接続部25を覆うように交差部絶縁層35が設けられており、接続部25及び交差部絶縁層35を跨がってブリッジ部24が形成されている。第1電極21同士は接続部25によって接続され、接続部25をX1−X2方向に挟むように配置された第2電極22同士は、ブリッジ部24によって接続されている。このように、第1電極21と第2電極22とは、互いに絶縁された状態で形成される。
図1に示すように、基材20bの非入力領域16には、第1電極21及び第2電極22にそれぞれ接続された複数の配線26が形成されている。これらの複数の配線26は、基材20bの非入力領域16を引き回されて、外部回路と接続するための端子部27に接続される。
基材20bは、フィルム状の非導電性の樹脂材料を用いて形成されており、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、環状ポリオレフィン、ポリメタクリル酸メチル樹脂等の透光性樹脂材料が用いられる。第1電極21、第2電極22、及び、接続部25は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透光性の導電材料を用いて形成されており、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。また、ブリッジ部24は、Cu、Ag、Au等の金属材料やCuNi、AgPd等の合金、ITO等の導電性酸化物材料を用いて形成される。配線26及び端子部27には、Cu、Ag、Au等の金属材料やITO等の導電性酸化物材料を用いることができる。
(第3電極列)
図1に示すように、静電容量式入力装置10の入力領域15には6本の第3電極列L31、L32、L33、L34、L35、L36が配列されている。第3電極列L31〜L36は、基材20a上に形成されている(図3)。
第3電極列L31〜L36は、それぞれがX1−X2方向(第2方向)に沿って延びる、同一幅のライン状に形成されている。図1に示す構成においては、6本の第3電極列L31〜L36が、Y1−Y2方向(第1方向)において互いに間隔を空けて配列されている。
第3電極列L31〜L36は、平面視において第2電極列L21〜L26にそれぞれ重なるように配置され、さらに、各第2電極列を構成する複数の第2電極22を互いに接続するブリッジ部24についても、平面視において重なるように配置されている。
さらに、第3電極列L31〜L36は、Y1−Y2方向において、第2電極列L21〜L26と同一の配置ピッチで配置され、かつ、平面視において、それぞれが対応する第2電極列に対して重心がY1−Y2方向で一致するように配置されている。
図1と図2に示すように、第3電極列L31〜L36は、それぞれ、Y1−Y2方向における幅がブリッジ部24と略同一とされている。このため、平面視において、第2電極列の各第2電極22は、対応する第3電極列からはみ出して見える部分を有する。はみ出し量を所定量以上確保することにより、上下方向において、第2電極列と操作体との間に、第3電極列が介在して静電容量の変化の妨げとなることを防止できるため、第2電極列による検出を確実に行うことができる。
図3に示すように、上下方向において、第3電極列L31〜L36は、静電容量式センサー部20との間にパネル本体33、第2粘着層32b、基材20aを介して配置されており、第2電極列を含む20よりも、弾性保護層31の上面31a側に配置されている。
第3電極列L31〜L36が設けられる基材20aは、静電容量式センサー部20における基材20bと同様に、フィルム状の非導電性の樹脂材料を用いて形成される。第3電極列L31〜L36は、第1電極21、第2電極22、及び、接続部25と同様に、ITO、SnO、ZnO等の透光性の導電材料を用いて形成される。
図示はしていないが、基材20aの非入力領域16には、第3電極列L31〜L36のそれぞれに接続された複数の配線が形成され、これらの複数の配線は非入力領域16を引き回されて、外部回路と接続するための端子部(不図示)に接続される。
(静電容量の変化)
5本の第1電極列L11〜L15が駆動電極に設定されたときには、6本の第2電極列L21〜L26、及び、6本の第3電極列L31〜L36が受信電極にそれぞれ設定され、5本の第1電極列L11〜L15が受信電極に設定されたときには、6本の第2電極列L21〜L26、及び、6本の第3電極列L31〜L36が駆動電極にそれぞれ設定される。これらのいずれの構成においても、第1電極列L11〜L15のそれぞれと第2電極列L21〜L26のそれぞれとの間に静電容量が形成されており、この静電容量は、操作面に対して操作体が近づき、又は遠ざかることで、操作体と受信電極との間に形成される静電容量が結合することによって、静電容量に変化が生じ、XY平面内において静電容量の変化が生じた位置に基づいて操作面内における操作体の位置が検出される。
図4に示すように、第1電極列L11〜L15、第2電極列L21〜L26、及び、第3電極列L31〜L36はマルチプレクサ41に接続され、マルチプレクサ41には駆動回路42と検出回路43が接続されている。マルチプレクサ41、駆動回路42、及び、検出回路43には、これらにおける処理を制御する制御部44(制御回路)が接続されている。
マルチプレクサ41は、制御部44からの指示信号にしたがって、第1電極列L11〜L15、第2電極列L21〜L26、及び、第3電極列L31〜L36のうちで駆動電極に設定された電極列に駆動回路42を接続し、受信電極に設定された電極列に検出回路43を接続する。検出回路43における検出結果は、制御部44が備える記憶部に保存され、制御部44では、検出結果に基づいて静電容量の比率その他の演算が実行される。
例えば、駆動電極としての第1電極列L11〜L15に対して、駆動回路42から電圧が順に印加されると、矩形波の立ち上がりと立下りのタイミングで、受信電極としての第2電極列L21〜L26、及び、第3電極列L31〜L36のそれぞれに電流が流れ、この検出電流が検出回路43に与えられる。検出回路43では、検出電流が電圧に変換され、積分・増幅され、さらにA/D変換されて検出結果として制御部44に出力される。
操作者が入力操作を行う際に、弾性保護層31の上面31a(操作面)の入力領域15に指や手などの操作体を接触させて、又は、近づけた場合、第2電極列L21〜L26のうち、操作体に近位な電極列において、隣り合う第2電極22と第1電極21との間の静電容量に、第2電極22と操作体との間に形成される静電容量が結合する。このため、操作体が接触し、又は近づいた第2電極22において検出される静電容量の値に変化が生じる。後述するように、この変化量ΔC2に基づいて、操作面の法線方向における位置(高さ位置)が検出される。
第3電極列L31〜L36についても、弾性保護層31の上面31a(操作面)の入力領域15に指や手などの操作体を接触させて、又は近づけた場合、第3電極列L31〜L36のうち操作体に近位な電極列(近位第3電極列)に対して平面視で交差する第1電極列L11〜L15のいずれかと、近位第3電極列との間の静電容量に、近位第3電極列と操作体との間に形成される静電容量が結合する。このため、近位第3電極列(操作体が接触し、又は近づいた第3電極列L31〜L36のいずれか)において検出される静電容量の値に変化が生ずる。後述するように、この変化量ΔC1に基づいて、操作面の法線方向における位置(高さ位置)が検出される。
ここで、図3に示すように、第2電極列L21〜L26と第3電極列L31〜L36は、非導電性材料からなる、基材20a、第2粘着層32b、パネル本体33、及び、第3粘着層32cを介して上下に配置されている。別言すると、上下方向において、第2電極列L21〜L26と第3電極列L31〜L36は非導電性材料を介して所定の間隔を空けて配置されている。この所定の間隔(第2電極列と第3電極列の間隔)は、第1電極列L11〜L15と、第2電極列L21〜L26との上下方向における間隔よりも大きく設定され、第1電極列L11〜L15と第2電極列L21〜L26との間隔の所定倍とされている。
このような構成において、操作体の操作による、第1電極列L11〜L15と第3電極列L31〜L36との間の静電容量の変化量をΔC1、第1電極列L11〜L15と第2電極列L21〜L26との間の静電容量の変化量をΔC2としたとき、図5(a)に示すように、第3電極列L31〜L36の上面(Height Based on the top electrode)までの操作体の距離(図5(a)の横軸(単位mm))に対して、2つの変化量ΔC1、ΔC2は、第2電極列L21〜L26と第3電極列L31〜L36の上下方向の間隔などに応じて、異なる変化を示す。ここで、図5(a)においては、変化量ΔC1を白丸印の破線で示し、変化量ΔC2を黒丸印の実線で示している。
さらに、2つの変化量ΔC1、ΔC2の比率ΔC1/ΔC2を、第3電極列の上面までの操作体の距離に対してプロットすると、図5(b)に示すように、直線状の関係となり、操作面に対する操作体の距離が小さいほど上記比率が小さくなる。よって、この直線に基づいて、Z1−Z2方向(操作面に対する法線方向)における操作面からの高さ位置及び操作面内の位置を正確に検出(算出)することが可能となる。特に、この比率ΔC1/ΔC2を用いることにより、操作面の面方向における、操作体の面積の大小の影響が排除でき、操作面からの高さ位置と、操作面の面内において対応する位置(面内位置)の絶対値を精度よく検出することができる。
ここで、図5(a)、(b)に示すのは、各層のサイズを次のように設定した構成によるシミュレーション結果である。厚みはZ1−Z2方向のサイズである。
弾性保護層31 :厚み1.0mm
第1粘着層32a:厚み0.1mm
第3電極列L31〜L36:Y1−Y2方向の幅0.20mm、厚み20nm
基材20a:厚み0.05mm
第2粘着層32b:厚み0.1mm
パネル本体33 :厚み3.00mm
第3粘着層32c:厚み0.175mm(最大)
第1電極列L11〜L15:対角線長さ6.20mm(X1−X2方向及びY1−Y2方向の長さ)、厚み20nm
第2電極列L21〜L26:対角線長さ6.20mm(X1−X2方向及びY1−Y2方向の長さ)、厚み20nm
基材20b:厚み0.05mm
以下に変形例について説明する。
上記実施形態において、第2電極列L21〜L26は、第1電極列L11〜L15の同層に配置され、かつ、ブリッジ部24において第1電極列L11〜L15の上側を跨ぐように配置されており、さらに、上下方向(操作面の法線方向)において、第3電極列L31〜L36よりも第1電極列L11〜L15に近い位置に配置されている。これに対して、上下方向において、第2電極列L21〜L26を、第3電極列L31〜L36よりも第1電極列L11〜L15に近い位置に配置できれば、上下方向において、第2電極列L21〜L26を、第1電極列L11〜L15の上側又は下側に配置する構成も可能である。
また、第1電極列L11〜L15がそれぞれ延びる方向(Y1−Y2方向(第1方向))において、互いに対応する、第2電極列と第3電極列の重心が一致しており、平面視において、第2電極列が第3電極列よりも所定量以上はみ出して見えていれば、第2電極列と第3電極列の平面形状は上記実施形態の形状に限定されない。例えば、図6に示すような平面形状の第3電極列L131〜L136を、上記実施形態の第3電極列L31〜L36に代えて用いることもできる。ここで、図6は、変形例1における第3電極列L131〜L136を上記第1実施形態の静電容量式センサー部20に適用した例を示す平面図である。図6においては、ブリッジ部24との位置関係を明確にするために、第3電極列L131〜L136のうちのL132のみを破線で示している。
図6に示す第3電極列L131〜L136においては、複数の第3電極123aが、X1−X2方向に沿って互いに間隔を空けて配置され、かつ、X1−X2方向に沿って延びる幅細の連結部123bによって互いに連結されている。第3電極123aは、平面視において、第2電極22と相似形状であり、かつ、対応する第2電極22と重心が一致するように配置されている。さらに、第3電極123aは、平面視において、対応する第2電極22が所定量以上はみ出し見えるような小さな形状とされている。また、連結部123bは、平面視においてブリッジ部24と重なるような、ブリッジ部24と略同一の幅を有する。
第1電極列L11〜L15がそれぞれ延びる方向(Y1−Y2方向(第1方向))において、互いに対応する、第2電極列と第3電極列の重心が一致する構成としては、図7に示すように、第3電極列が対応する第2電極列に対してX1−X2方向にずれたものも可能である。ここで、図7は、変形例2における第3電極列L231〜L236を上記第1実施形態の静電容量式センサー部20に適用した例を示す平面図である。図7においては、ブリッジ部24との位置関係を明確にするために、第3電極列L231〜L236のうちの第3電極列L232のみを破線で示している。
図7に示す第3電極列L231〜L236においては、複数の第3電極223aが、X1−X2方向に沿って互いに間隔を空けて配置され、かつ、X1−X2方向に沿って延びる幅細の連結部223bによって互いに連結されている。第3電極223aは、平面視において、第2電極22と同一形状であり、かつ、X1−X2方向で隣り合う2つの第2電極2の中間の位置に配置されている。連結部223bは、平面視においてブリッジ部24と重なるような、ブリッジ部24と略同一の幅を有する。この構成によれば、第3電極223aと第2電極22は同じ面積であるが、平面視において第2電極22がはみ出して見える量を所定量以上確保できている。よって、第2電極列と第3電極列の両方において、受信電極を広くとることができ、静電容量変化をより正確に検出することができるため、上記第1実施形態と同様に、静電容量の変化量に基づいて、操作面の法線方向における高さ位置の絶対値を精度よく検出することができ、また、静電容量の変化が生じた位置に基づいて操作面内の位置も精度よく検出することができる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態に係る静電容量式入力装置310の構成を示す断面図である。第2実施形態に係る静電容量式入力装置310は、第1実施形態における弾性保護層31に代えて、弾性層331及び保護層336を設けている以外は、第1実施形態と同様の構成を備えている。第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明する。図8は、図3に対応する位置における断面図である。図9(a)は、第3電極列の上面に対する操作体の高さ(横軸)と静電容量の変化量(縦軸)の関係を示すグラフ、(b)は第3電極列の上面に対する操作体の高さ(横軸)と静電容量の変化量の比率(縦軸)の関係を示すグラフである。第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1電極列L11〜L15のそれぞれと第2電極列L21〜L26のそれぞれとの間に静電容量が形成されており、この静電容量は、操作面に対して操作体が近づき、又は遠ざかることで、操作体と受信電極との間に形成される静電容量が結合することによって静電容量に変化が生じ、この変化量に基づいて操作面の法線方向における高さ位置が検出され、変化が生じた位置に基づいて操作面内(XY平面内)の位置検出が行われる。
図8に示すように、第2実施形態の静電容量式入力装置310では、パネル本体33上から上側へ順に、弾性層331(弾性変形層)、基材320a上に設けられた第3電極列L332、及び、保護層336が配置・形成されている。図示はしていないが、第2実施形態では、第1実施形態の第3電極列L31〜L36と同様の構成の、X1−X2方向に延びる第3電極列を6本備え、図8に示す第3電極列L332は、第1実施形態の第3電極列L32に対応する。
保護層336と第3電極列L332は第1粘着層332aを介して貼り合わされ、基材320aと弾性層331は第2粘着層332bを介して貼り合わされ、さらに、弾性層331とパネル本体33は第3粘着層332cを介して貼り合わされている。静電容量式センサー部20、及び、パネル本体33は第1実施形態と同様の構成であり、第3粘着層32cを介して貼り合わされている。弾性層331は、第3電極列L332と、第1電極列L11〜L15及び第2電極列L21〜L26との間に配置されている。
弾性層331、基材320a、及び、3つの粘着層332a〜332cは、第1実施形態の弾性保護層31、基材20a、及び、3つの粘着層32a〜32cとそれぞれ同様の材料で構成されている。弾性層331の厚みは、静電容量式入力装置310で想定される押圧力に応じて設定される。
保護層336は、非導電性で硬性を有する材料で構成され、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂その他のアクリル樹脂、ガラスを用いる。
ここで、各層のサイズは次のように設定した。
保護層336:厚み0.5mm
第1粘着層332a:厚み0.1mm
第3電極列:Y1−Y2方向の幅0.20mm、厚み20nm
基材320a:厚み0.05mm
第2粘着層332b:厚み0.1mm
弾性層331:厚み2.5mm
第3粘着層332c:厚み0.1mm
パネル本体33 :厚み3.00mm
第3粘着層32c:厚み0.175mm(最大)
第1電極列L11〜L15:対角線長さ6.20mm(X1−X2方向及びY1−Y2方向の長さ)、厚み20nm
第2電極列L21〜L26:対角線長さ6.20mm(X1−X2方向及びY1−Y2方向の長さ)、厚み20nm
基材20b:厚み0.05mm
このような構成により、操作面としての、保護層336の上面336aに対して下方向の押圧力を与えると弾性層331が下方向へ収縮するように弾性変形する。これによって、図9(a)、(b)に示すように、操作体が、押圧操作前の位置よりも低い、横軸の負の領域に至る。
図9(a)に示すように、第3電極列の上面(Height Based on the top electrode)までの操作体の距離(図9(a)の横軸(単位mm))に対して、静電容量の変化量ΔC1、ΔC2は異なる変化を示す。さらに、ΔC1とΔC2の比率ΔC1/ΔC2は、図9(b)に示すように、横軸の負の領域と正の領域のそれぞれで直線状の関係となっている。よって、操作面に対する操作体の距離が小さいほど上記比率が小さくなり、この傾向は、負の領域でも同様となっている。ここで、図9(a)においては、変化量ΔC1を白丸印の破線で示し、変化量ΔC2を黒丸印の実線で示している。
したがって、操作体が操作面に接触していない状態、接触している状態、及び、操作面に押圧力を欠けている状態のいずれにおいても、上記直線に基づいて、Z1−Z2方向(操作面に対する法線方向)における操作面からの高さ位置(操作面に対する法線方向の位置)を正確に検出することが可能となる。そして、この比率ΔC1/ΔC2を用いることにより、操作面の面方向における、操作体の面積の大小の影響が排除でき、操作面からの高さ位置(操作面に対する法線方向の位置)の絶対値を精度よく算出することができる。また、静電容量式センサー部20による操作面の面内において対応する位置(面内位置)と併せて、操作面に対する3次元座標の絶対位置を精度よく算出することができる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る入力装置は、操作者が操作面に指などの操作体を接近又は接触させたときに、接触面積の大小にかかわらず、操作面に対する法線方向の絶対的な位置情報を正確に検出できる点で有用である。
10 静電容量式入力装置
15 入力領域
16 非入力領域
20 静電容量式センサー部
20a、20b 基材
21 第1電極
22 第2電極
24 ブリッジ部
25 接続部
26 配線
27 端子部
31 弾性保護層
31a 上面(操作面)
32a、32b、32c 粘着層
33 パネル本体
35 交差部絶縁層
41 マルチプレクサ
42 駆動回路
43 検出回路
44 制御部
123a 第3電極
123b 連結部
223a 第3電極
223b 連結部
310 静電容量式入力装置
320a 基材
331 弾性層
332a、332b、332c 粘着層
336 保護層
336a 上面(操作面)
L11、L12、L13、L14、L15 第1電極列
L21、L22、L23、L24、L25、L26 第2電極列
L31、L32、L33、L34、L35、L36 第3電極列
L231、L232、L233、L234、L235、L236 第3電極列
L332 第3電極列

Claims (10)

  1. 操作体による操作が行われる操作面を備えた入力装置であって、
    前記操作面は第1方向と、前記第1方向に交差する第2方向とを有し、
    それぞれが前記第1方向に沿って延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第1電極列と、
    前記第2方向に沿ってそれぞれ延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第2電極列と、
    それぞれが前記第2方向に沿って延び、かつ、互いに間隔を空けて配置された複数の第3電極列とを備え、
    前記操作面の法線方向において、前記複数の第3電極列は、前記複数の第2電極列よりも前記操作面に近い位置に配置され、
    前記法線方向に沿って見たときに、前記第2電極列は、対応する前記第3電極列からはみ出して見える部分を有し、
    前記複数の第1電極列が駆動電極に設定されたときには、前記複数の第2電極列及び前記複数の第3電極列が受信電極にそれぞれ設定され、前記複数の第1電極列が受信電極に設定されたときには、前記複数の第2電極列及び前記複数の第3電極列が駆動電極にそれぞれ設定され、
    前記操作体の操作による、前記複数の第1電極列と前記複数の第3電極列との間の静電容量の変化量をΔC1、前記複数の第1電極列と前記複数の第2電極列との間の静電容量の変化量をΔC2とし、前記変化量ΔC1と前記変化量ΔC2の比率ΔC1/ΔC2に基づいて、前記操作面に対する前記操作体の前記法線方向の位置を算出することを特徴とする入力装置。
  2. 前記比率ΔC1/ΔC2は、前記操作面に対する前記操作体の距離が小さいほど小さな値をとる請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記法線方向において、前記複数の第2電極列は、前記複数の第3電極列よりも前記複数の第1電極列に近い位置に配置されている請求項1又は請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記複数の第2電極列と前記複数の第3電極列は、前記第1方向における配置ピッチが互いに同一である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の入力装置。
  5. 前記第1方向において、前記第2電極列の重心と前記第3電極列の重心とが一致する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 前記法線方向において、前記複数の第3電極列よりも前記操作面側に弾性変形層が形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
  7. 前記法線方向において、前記複数の第3電極列と前記複数の第2電極列の間に弾性変形層が形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記操作面に対して前記操作体による押圧操作が行われたとき、前記操作体について、前記法線方向における前記操作面からの高さ位置、及び、前記操作面の面方向における位置を算出する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の入力装置。
  9. 前記操作面から離間した前記操作体について、前記法線方向における前記操作面からの高さ位置、及び、前記操作面において対応する位置を算出する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の入力装置。
  10. 前記複数の第1電極列と前記複数の第2電極列の間の静電容量に基づいて、前記操作面の面内位置を検出する請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の入力装置。
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