JPWO2020116221A1 - Ict資源管理装置、ict資源管理方法、および、ict資源管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、分散システムのオペレーションを自動化し、仮想化技術が適用される分散システムの運用コストを低減することができる。
図1に示すように、本実施形態のICT資源管理装置1を含む分散システム100は、仮想化技術が適用されるシステムであり、ICT資源管理装置1と、サービス事業者端末2と、サーバ3と、エッジ4と、デバイス5とを備える。また、分散システム100は、物理ノードの集合体となる物理レイヤと、物理ノード上に構成されて稼働する仮想ノードの集合体となる仮想レイヤとを管理することができる。サーバ3と、エッジ4と、デバイス5は、物理レイヤを構成する物理ノードとなる。また、図1に示す、仮想レイヤ上に配置されているVM(Virtual Machine)7は、サーバ3またはエッジ4を仮想化した仮想ノードである。
サービス事業者端末2は、初期デプロイやスケール可変などの構成変更を要求する端末である。サービス事業者端末2は、当該要求をAPI(Application Programming Interface)を通じて行う。当該APIは、ICT資源管理装置1とサービス事業者端末2との間のNorthbound APIである。また、サービス事業者端末2は、サービス事業者等が用いる。
また、ICT資源管理装置1は、仮想レイヤに対してオーケストレーションを実行することができる。具体的には、サービスのデプロイや、VM7へのリソース割り当てをすることができる。
図2に示すように、ICT資源管理装置1は、要求取得部11と、ブループリント作成部12と、構成情報管理部13と、レイヤマッピング部14と、ワークフロー実行部15と、APIアダプタ部16と、監視部17といった機能部を備える。また、ICT資源管理装置1は、構成情報DB21と、マッピング情報22と、カタログ群23と、ブループリント24を記憶部で記憶する。ICT資源管理装置1が備える前記記憶部は、例えば、ICT資源管理装置1の内部にあってもよいし、ICT資源管理装置1の外部の装置にあってもよい。
要求取得部11は、サービス事業者端末2からの構成変更の要求を取得する。要求取得部11が取得した要求を「オーダ情報」と呼ぶ場合がある。また、構成変更の要求は、サービス事業者端末2に限らず、例えば、分散システム100の保守者の端末からも行うことができる。サービス事業者端末2、および、保守者の端末は、外部装置の例となる。
ブループリント作成部12は、要求取得部11が取得したオーダ情報に対応するブループリント24を作成する。ブループリント24は、要求された構成変更に必要となるインフラの設計情報である。インフラは、サービスの動作環境の構成要素を示し、例えば、ICT資源そのもの、ICT資源の設定情報(例:VM名、IPアドレス、ホスト名)や割当リソース、NW上に設定されるLB(ロードバランサ)、FW(ファイアウォール)、コンテナといったさまざまな要素を指す。
構成情報管理部13は、ICT資源に関する情報を構成情報として管理する。構成情報管理部13は、例えば、リソース情報収集のAPIにアクセスすることで、物理ノードおよび仮想ノードに関する情報を収集することができる。リソース情報収集のAPIとは、オーケストレーション対象がそれぞれに用意するリソース情報を提供するためのAPIである。リソース情報収集のAPIは、ICT資源管理装置1とオーケストレーション対象との間のsouthbound APIである。収集する情報は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)によるMIB(Management Information Base)とすることができるが、これに限定されない。構成情報管理部13が管理する構成情報は、構成情報DB21に格納されており、物理レイヤ構成情報21aと、仮想レイヤ構成情報21bに分類される。
オーケストレーション対象は、物理ノードおよび仮想ノードを含むが、これらに限定されない。オーケストレーション対象が提供するインタフェースは、例えば、当該オーケストレーション対象を制御するコントローラ(図示せず)が提供することもできるし、物理ノードおよび仮想ノードの各々が提供することもできる。
「状態」の管理項目には、対象の物理ノードの稼働状態が格納される(正常の場合「OK」、故障の場合「NG」)。
「ホスト名」の管理項目には、対象の物理ノードのホスト名が格納される。
「IPアドレス」の管理項目には、対象の物理ノードに割り当てられたIPアドレスが格納される。
「VMID」の管理項目には、対象の物理ノード上で稼働するVMの識別子が格納される。
「利用サービス」の管理項目には、対象の物理ノードで利用可能なサービスの識別子が格納される。利用サービスは、例えば、クラウドサービス、エッジコンピューティングサービスがあるが、これらに限定されない。また、利用サービスには、複数の物理ノードで同一のサービスを提供可能となるサービスを含めることができる。
「利用者」の管理項目には、対応の「利用サービス」に示すサービスを利用する利用者の識別子が格納される。利用者は、例えば、法人であってもよいし、個人であってもよい。また、例えば、該当の物理ノードがエッジ装置であった場合、当該エッジ装置の所有者のみを利用者とすることができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードに用いるリソースプールの名称、IDを設定することができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードが配置されるネットワークの型、ID、名称を設定することができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードが用いるフォルダのID、型、名称を設定することができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードが使用するデータストアの記憶容量、ID、型、名称を設定することができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードを制御するデータセンタのID、名称を設定することができる。
また、物理レイヤ構成情報21aの管理項目として、対象の物理ノードにアクセスするユーザの認証情報となるユーザ名、パスワードを設定することができる。
「状態」の管理項目には、対象の稼働ノードの稼働状態が格納される(正常の場合「OK」、故障の場合「NG」)。
「VM名」の管理項目には、対象の仮想ノードの名称が格納される。
「IPアドレス」の管理項目には、対象の仮想ノードに割り当てられたIPアドレスが格納される。
「物理デバイスID」の管理項目には、対象の仮想ノードが配置される物理ノードの識別子が格納される。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードのリソースとなるメモリサイズ、CPU周波数を設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードの電源状態を設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードにアクセスするユーザの認証情報となるユーザ名、パスワードを設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードが使用するゲートウェイ、VXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)、スタティックルートを設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードが配置される物理ノードのホスト名を設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードを生成するハイパバイザに関する情報を設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードが用いるコンテナで提供されるサービスのID、名称、状態、スケール(利用サーバの台数)を設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードが用いるコンテナで提供されるストレージ装置のボリュームのマウント、ID(RancherNFS(Network File System)利用時のみ)、イメージIDを設定することができる。
また、仮想レイヤ構成情報21bの管理項目として、対象の仮想ノードが用いるコンテナで提供されるストレージ装置のスタックのグループ、ヘルス状態、スタックID、利用されるサービスのIDを設定することができる。
図2に戻って、レイヤマッピング部14は、物理レイヤと仮想レイヤとのマッピングを行う。具体的には、レイヤマッピング部14は、構成情報管理部13が管理する構成情報に基づいて、仮想レイヤ上の仮想ノードが物理レイヤ上のいずれの物理ノード(または当該物理ノードに配置されたアプリ6)に紐付けられているかを判定する。ICT資源管理装置1は、レイヤマッピング部14による、物理ノードと仮想ノードとの紐付けの判定結果を、マッピング情報22として保存する。例えば、レイヤマッピング部14は、物理レイヤ構成情報21a(図3)の「VMID」の管理項目と、仮想レイヤ構成情報21b(図4)の「物理デバイスID」の管理項目を参照することで、物理ノードと仮想ノードとの紐付けを判定することができる。
ワークフロー実行部15は、ブループリント作成部12が作成したブループリント24に従って、ワークフローを実行する。ワークフローは、ブループリント24に含まれるカタログが示す工程を、順序を定めて連結したものである。図5に示す初期デプロイのブループリント24に対しては、初期デプロイのワークフローは、VM作成→NW設定→コンテナ設定、のように順序を定めて連結したものとなる。ワークフロー実行部15がワークフローを実行することで、オーケストレーションが実行され、ICT資源にリソースが割り当てられる。
APIアダプタ部16は、ワークフローを実行するワークフロー実行部15からの命令に対し、APIを通じ操作することができるプログラムにアクセスするためのインタフェースである。当該APIは、APIアダプタ部16(またはAPIアダプタ部16を備えるICT資源管理装置1)とオーケストレーション対象との間のsouthbound APIである。APIアダプタ部16は、オーケストレーション対象ごとにインタフェース接続することができる。APIアダプタ部16は、APIを通じ操作することができるプログラムごとに複数用意することができる。ワークフロー実行部15は、APIを通じ操作することができるプログラムを実行することで、ワークフローを実行することができる。
ワークフロー実行部15およびAPIアダプタ部16の組合せは、オーケストレーションを実行するオーケストレータ部として機能する。
監視部17は、物理レイヤ上の物理ノード、および、仮想レイヤ上の仮想ノードを、例えば、SNMPによって監視する。監視部17による監視結果は、オーケストレーションが実行され、利用可能となったサービスの使用状況を示している。監視部17による監視結果は、構成情報管理部13に送信することができる。構成情報管理部13は、監視部17の監視結果で、物理ノードおよび仮想ノードに関する情報を収集することができる。
本実施形態のICT資源管理装置1が実行する処理を、図6を参照して説明する。この処理は、例えば、サービス事業者端末2などから構成変更等のオペレーションの要求があった場合に開始する。
ステップS1〜ステップS8は、ICT資源管理装置1が実行する処理全体のうち、インフラ設計の処理を構成する。
なお、処理を迅速にするため、ステップS7、ステップS8は、省略してもよい。
ステップS9〜ステップS10は、ICT資源管理装置1が実行する処理全体のうち、スクリプト作成の処理を構成する。
ステップS11〜ステップS14は、ICT資源管理装置1が実行する処理全体のうち、オーケストレーションの処理を構成する。
ステップS15〜ステップS16は、ICT資源管理装置1が実行する処理全体のうち、監視の処理を構成する。
次に、自動化されるオペレーションとして、初期デプロイについてのワークフローの実行例について、図7を参照して詳細に説明する。図7に示すように、初期デプロイのワークフローは、例えば、MSA(Micro Service Architecture)を用いて定義することができ、サービスレイヤ、ベースライン、マイクロサービスの3層で設計することができる。
余剰リソース取得/収容先設定A2は、ICT資源の各々の余剰リソースの取得、および、作成されるVMの収容先となる物理ノードの設定を示す工程である。
LB/FWグループ追加A4は、ロードバランサのグループおよびファイアウォールのグループをNW上に追加することを示す工程である。
コンテナイメージ展開A6は、コンテナを動作させるためのホストマシンに、コンテナ化されたアプリケーションを配置する工程である。コンテナ化されたアプリケーションはイメージファイル化されており、当該イメージを指示するホストマシンに配置される。
状態確認A7は、初期デプロイの最終段階として、作成したVMの状態を確認する工程である。
[VM]情報取得C2は、仮想ノードの管理項目(例えば、図4参照)の情報を取得し、余剰リソース取得B1の[2]VM割当スペック取得を実現する。
[NSX]IP払出C4は、VMのIPアドレスを払い出し、VM作成B2の[3]IP払出を実現する。
[VM]クローンC5は、VMの複製処理をし、VM作成B2の[4]VMクローンを実現する。
[VM]SSH実行C6は、VMへログインして命令を実行し、VM作成B2の[5]SSH(Secure Shell)個別設定を実現する。
[NSX]FW追加C8は、ネットワーク上にFWを追加し、LB/FWグループ追加B3の[2]FWグループ追加を実現する。
[VM]SSH実行C10は、VMへログインして命令を実行し、コンテナホスト登録B4の[2]ホスト追加を実現する。
[VM]PingテストC12は、疎通確認をし、状態確認B6の[1]Pingテストを実現する。
したがって、分散システムのオペレーションを自動化し、仮想化技術が適用される分散システムの運用コストを低減することができる。
特に、ブループリント24を、カタログの集合体とパラメータを含むように構成することで(図5参照)、オーケストレーションを実行するためのワークフローを容易に構成することができる。
また、監視部17を備えることで、構成情報およびマッピング情報を最新状態で保持することができるため、人手を介することなくブループリントを作成し、オーケストレーションを実行し、オペレーションの自動化に寄与することができる。
また、後記のICT資源管理プログラムは、ICT資源管理装置の構築を容易にすることができる。
また、上記実施形態に係るICT資源管理装置1が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。以下に、ICT資源管理装置1と同様の機能を実現するICT資源管理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
(a)構成情報管理部13は、物理ノードの位置情報を管理することができる。
(b)構成情報管理部13は、物理ノードとしてのエッジ4に接続しているデバイス5を使用するユーザに関する情報、または、ユーザのテナントに関する情報を管理することができる。よって、物理レイヤ構成情報21aとして管理される構成情報は、ユーザ単位またはテナント単位の構成情報とすることができる。レイヤマッピング部14が、物理レイヤと仮想レイヤとのマッピングを行った場合、ユーザ単位またはテナント単位の構成情報は、仮想レイヤ構成情報21bとして管理される構成情報とすることができる。
1 ICT資源管理装置
2 サービス事業者端末
3 サーバ
4 エッジ
5 デバイス
6 アプリ(アプリケーション)
7 VM
11 要求取得部
12 ブループリント作成部
13 構成情報管理部
14 レイヤマッピング部
15 ワークフロー実行部(オーケストレータ部)
16 APIアダプタ部(オーケストレータ部)
17 監視部
21 構成情報DB
21a 物理レイヤ構成情報
21b 仮想レイヤ構成情報
22 マッピング情報
23 カタログ群
24 ブループリント
Claims (5)
- ICT資源となる、物理ノードおよび仮想ノードを管理するICT資源管理装置であって、
物理レイヤ上の前記物理ノードに関する構成情報である物理レイヤ構成情報、および、仮想レイヤ上の前記仮想ノードに関する構成情報である仮想レイヤ構成情報を管理する構成情報管理部と、
前記物理レイヤおよび前記仮想レイヤとのマッピングを行うレイヤマッピング部と、
外部装置からの構成変更の要求に対して、前記物理レイヤ構成情報、前記仮想レイヤ構成情報、および、前記マッピングの結果であるマッピング情報に基づいて、前記構成変更に必要なインフラの設計情報となるブループリントを作成するブループリント作成部と、
前記ブループリントに基づいて、APIを通じ操作することができるプログラムにアクセスして実行することで、前記仮想レイヤに対するオーケストレーションを実行するオーケストレータ部と、を備える、
ことを特徴とするICT資源管理装置。 - 前記ブループリントは、サービスの提供に供する工程を示すカタログの集合体と、前記カタログに対するインプット情報となるパラメータとを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のICT資源管理装置。 - 前記物理ノードおよび前記仮想ノードを監視する監視部、をさらに備え、
前記構成情報管理部は、前記監視部の監視によって収集した情報から、前記物理レイヤ構成情報および前記仮想レイヤ構成情報を生成し、
前記レイヤマッピング部は、前記監視部の監視によって収集した情報から、前記マッピング情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のICT資源管理装置。 - ICT資源となる、物理ノードおよび仮想ノードを管理するICT資源管理装置におけるICT資源管理方法であって、
前記ICT資源管理装置は、
物理レイヤ上の前記物理ノードに関する構成情報である物理レイヤ構成情報、および、仮想レイヤ上の前記仮想ノードに関する構成情報である仮想レイヤ構成情報を収集するステップと、
前記物理レイヤおよび前記仮想レイヤとのマッピングを行うステップと、
外部装置からの構成変更の要求に対して、前記物理レイヤ構成情報、前記仮想レイヤ構成情報、および、前記マッピングの結果であるマッピング情報に基づいて、前記構成変更に必要なインフラの設計情報となるブループリントを作成するステップと、
前記ブループリントに基づいて、APIを通じ操作することができるプログラムにアクセスして実行することで、前記仮想レイヤに対するオーケストレーションを実行するステップと、を実行する、
ことを特徴とするICT資源管理方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のICT資源管理装置として機能させるためのICT資源管理プログラム。
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