JPWO2020116092A1 - モリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物 - Google Patents

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Abstract

モリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物であって、グルコモリンギンの含有量に対するモリンギンの含有量の質量比(モリンギン/グルコモリンギン)が0.00005〜0.30であり、ミロシナーゼが失活しているか、あるいはミロシナーゼを含まない、組成物。本発明の組成物は、飲食品、化粧品などの分野において有用である。

Description

本発明は、モリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物、並びに当該組成物を含む飲食品及び化粧品に関する。
モリンガ属(ワサビノキ属)に属する植物(本明細書においては単に「モリンガ」ともいう)は、インド・東南アジアなどで薬用植物として広く親しまれている植物であり、抗酸化・抗炎症効果などの各種有用な生理機能が見出されている。モリンガは、これらの効果の有効成分として、ミネラル、アミノ酸、ベンジルグルコシノレート(BGL)などを多く含む。そこで近年、モリンガ葉部あるいは根部の乾燥粉砕品、およびこれらを原料として熱水や含水アルコールなどで抽出したエキス粉末などが機能性食品の原料素材として販売されはじめ、注目されている(特許文献1、2、非特許文献1)。
モリンガには、ベンジルグルコシノレートをベンジルイソチオシアネート(BITC)に変換(酵素分解)させるミロシナーゼが含まれている。ベンジルグルコシノレートとミロシナーゼは、通常の状態では分離局在化しているため反応しないが、溶媒による抽出や粉砕を行うと急激に反応し、ベンジルイソチオシアネートへの変換が行われる。そのため、モリンガの抽出物であるモリンガエキスにおいては、ベンジルグルコシノレートは存在しなくなる。そこで、特定の前処理を行うことによりミロシナーゼを失活させ、モリンガエキスにおけるベンジルグルコシノレートの分解を抑制することなどが本件出願人より提案されている(特許文献3)。
特許第4032393号公報 特開2008−237117号公報 特開2017−217006号公報
Global Advanced Research Journal of Agricultural Science(ISSN:2315−5094)Vol.4(4) pp.188−199, April,2015
特許文献3のモリンガエキスは、有用な生理機能を有し、安全性の高いものであるが、体内への吸収量の指標である血中濃度−時間曲線下面積(Area Under the Curve;AUC)については更なる改善が求められるものである。
本発明の課題は、有用な生理機能を有し、AUC及び保存安定性に優れる組成物、並びに当該組成物を含む飲食品及び化粧品を提供することである。
前記課題について検討したところ、ベンジルグルコシノレートの一種であるグルコモリンギンの含有量に対するベンジルイソチオシアネートの一種であるモリンギンの含有量の質量比を特定範囲に調整した組成物は、AUCに優れることを見出した。ベンジルグルコシノレートには、グルコモリンギンの他に複数の類縁体が存在し、ベンジルグルコシノレートは、それらを総称したものである。このため、本発明においては、ベンジルグルコシノレートに代えて、主たる有効成分であるグルコモリンギン(4−(α−L−ラムノシロキシ)ベンジルグルコシノレート)、及びその誘導体であるモリンギン(4−(α−L−ラムノシロキシ)ベンジルイソチオシアネート)を指標としている。また、本発明においては、ミロシナーゼを失活・除去することで、グルコモリンギンの保存安定性に優れた組成物が得られることを見出した。更に本発明の組成でグルコモリンギンとモリンギンを共存させることでモリンギンの保存安定性に優れた組成物が得られることを見出した。本発明者らは、かかる知見に基づき鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記[1]〜[3]に関する。
[1]モリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物であって、グルコモリンギンの含有量に対するモリンギンの含有量の質量比(モリンギン/グルコモリンギン)が0.00005〜0.30であり、ミロシナーゼが失活しているか、あるいはミロシナーゼを含まない、組成物。
[2][1]記載の組成物を含む、飲食品。
[3][1]記載の組成物を含む、化粧料。
本発明によれば、有用な生理機能を有し、AUC及び保存安定性に優れる組成物、並びに当該組成物を含む飲食品及び化粧品を提供することができる。
実施例1、実施例4、比較例1、比較例4、比較例19、比較例22の、各時間における代謝物濃度を示すグラフである。 実施例1、実施例4、比較例1、比較例4、比較例19、比較例22のAUCを示すグラフである。 実施例4、比較例4を与えたラットの遊泳時間を示すグラフである。
本発明の組成物は、モリンガ抽出物及び/又は粉砕物(以下、「モリンガ抽出物等」と称する場合がある)を含む。モリンガ抽出物は、溶媒を使用して、公知の方法によりモリンガから抽出して得られる。モリンガ粉砕物は、モリンガを公知の粉砕機を用いて粉砕して得られる。
抽出や粉砕に供されるモリンガは、特に限定されるものではなく、例えば、モリンガ・オレイフェラ(Moringa oleifera)、モリンガ・コンカネンシス(Moringa concanensis)、モリンガ・ドロウハルディ(Moringa drouhardii)等が挙げられる。このなかでも、栽培が広く行われており、容易に採取できる観点から、モリンガ・オレイフェラが好ましい。モリンガ・オレイフェラは、インド原産の落葉小高木であり、ホースラディッシュツリー(Horseradish tree)、ベンナッツ(Ben nut)、Malungai(タガログ語)、Sanjanaa(ヒンズー語)などの別名がある。
抽出や粉砕に供されるモリンガの部位としては、葉、茎、鞘(果肉)、種子のいずれも用いることができる。これらの部位は生のまま使用しても、乾燥後に使用しても良いが、原料としての保存安定性や、エキス製造時の収率の観点から、乾燥後に使用するのが好ましい。
抽出に使用される溶媒としては、水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒が使用される。有機溶媒としては、水と混和することができる低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の炭素数1〜4の1価若しくは多価アルコール)、アセトンなどが挙げられる。これらの有機溶媒を水との混合溶媒とする場合には、事前に水と混和した後に使用してもよく、また2種以上を水と混合して使用してもよい。水との混合溶媒とした場合における、有機溶媒の混合割合は、0%超〜100%未満まで使用可能であるが安全性の観点から、水のみで抽出することが好ましい。抽出に使用される溶媒の液量としては、特に限定されるものではないが、例えば、抽出に供されるモリンガ100質量部に対して、200〜3000質量部とすることができる。抽出時の溶媒の温度は、特に限定されるものではないが、例えば、20〜95℃とすることができる。抽出時間は、特に限定されるものではないが、例えば、製造効率の観点から、30〜150分とすることができる。抽出は、攪拌または静止状態で行うことができる。抽出の後、残渣を除去するためにろ過や遠心分離等の処理を施し、この後に減圧等により抽出溶媒を除去できる。また、抽出エキスを粉末とする場合など、必要に応じて、抽出エキスをスプレードライヤーなどで乾燥させることができる。
本発明の組成物は、グルコモリンギン及びモリンギンを含む。これらの成分には、抗疲労、抗酸化、滋養強壮、ホルモン調節など有用な生理機能があることが知られているが、各種活性の効果は、基本的にはモリンギンが有しており、グルコモリンギンは活性前駆体であると考えられている。グルコモリンギンは摂取された場合に体内の腸内細菌により代謝され、モリンギンに変換されることが知られているが、グルコモリンギンとモリンギンを一定の比率で含有するモリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物は知られていなかった。また、本発明の組成物は、ミロシナーゼが失活しているか、あるいはミロシナーゼを含まないものである。
本発明の組成物におけるグルコモリンギンの含有量は、有用な生理機能を発揮する観点から、乾燥固形分換算で好ましくは1.5質量%以上であり、より好ましくは6質量%以上であり、さらに好ましくは10質量%以上であり、さらに好ましくは15質量%以上である。上限値は特に限定されるものではないが、例えば、50質量%以下とすることができる。グルコモリンギン含有量は、後述の実施例に記載する方法で測定する。
本発明の組成物におけるモリンギンの含有量は、有用な生理機能を発揮する観点から、乾燥固形分換算で好ましくは0.0005質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。上限値は特に限定されるものではないが、例えば、15質量%以下とすることができる。モリンギンの含有量は、後述の実施例に記載する方法で測定する。
本発明の組成物における、グルコモリンギンの含有量に対するモリンギンの含有量の質量比(モリンギン/グルコモリンギン)は、AUCの観点から、0.00005以上であり、好ましくは0.0002以上であり、より好ましくは0.002以上であり、さらに好ましくは0.20以上であり、また、保存安定性の観点から、0.30以下であり、好ましくは0.10以下であり、より好ましくは0.05以下であり、さらに好ましくは0.03以下である。当該質量比を調整する方法は、特に限定されるものではないが、グルコモリンギンを含有するモリンガ抽出物等と、モリンギンを含有するモリンガ抽出物等とを混合することで、任意の質量比に調整することができる。グルコモリンギンを含有するモリンガ抽出物等は、公知の方法によりミロシナーゼを失活させて抽出等することなどにより得られる。モリンギンを含有するモリンガ抽出物等は、ミロシナーゼを失活させずに抽出等した後、ミロシナーゼを失活あるいは除去することなどにより得られる。ミロシナーゼの失活・除去手段としては、例えば、85℃以上の熱処理や、エタノール含量が80%以上の溶媒による抽出処理、透析やゲルろ過、限外ろ過による酵素除去処理などが挙げられる。ミロシナーゼの失活あるいは除去確認は、後述の実施例に記載する方法で測定することができる。
本発明の組成物は、遊離アミノ酸を含むことができ、例えば、アルギニン、グルタミン酸、アラニン、メチオニン、およびシステインからなる群より選択される1種以上のアミノ酸をさらに含むことができる。
本発明の組成物における遊離アミノ酸の含有量は、健康増進の観点から、エキス乾燥固形分換算で好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上である。上限値は特に限定されるものではないが、例えば、2.0質量%以下とすることができる。遊離アミノ酸が2種以上含まれる場合の含有量は、その合計量を指す。
本発明の組成物は、亜鉛・カリウム・カルシウム・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウムなどのミネラル類やビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンEなどのビタミン類、デキストリン・マルトデキストリン・ガラクトマンナン・サイクロデキストリン・でんぷん・乳糖などの賦形剤などの任意成分を含むことができる。
本発明の組成物は、有用な生理機能を有し、AUC及び保存安定性に優れることから、飲食品や化粧料に配合することができる。
本発明の組成でグルコモリンギンとモリンギンを共存させることで、飲食品においてはグルコモリンギン由来の苦味や色調変化を抑制、あるいはモリンギン由来の辛味や不快臭を抑制することができる。飲食品としては、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料などの飲料や、これらの飲料の濃縮原液や調整用粉末などであってもよい。また、本発明の組成物を、アイスクリーム、シャーベット、かき氷などの冷菓や、そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺などの麺類に添加することもできる。さらに、本発明の組成物を、飴、キャンディ、ガム、チョコレート、錠菓、グミキャンディー、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、プリン、ジャム、クリーム、焼き菓子などの菓子類に添加することもできる。また、本発明の組成物を、かまぼこ、ハム、ソーセージなどの水産・畜産加工食品や、加工乳、発酵乳などの乳製品に添加したり、サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリームおよびドレッシングなどの油脂および油脂加工食品、ソース、たれなどの調味料や、スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などに添加することもできる。加えて、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤など種々の形態の健康・栄養補助食品、その他口中清涼剤、口臭防止剤などの口腔内で使用する口腔清涼剤、歯磨剤、洗口液などの医薬部外品、エモリエントクリーム、エモリエントローションなどに添加して用いることができる。
本発明の組成物の配合量は、特に限定されるものではないが、飲食品中に、例えば、エキス乾燥固形分換算で0.01〜80質量%となるように配合することができる。
化粧料としては、例えば、基礎化粧料、メーキャップ化粧料、芳香化粧料、ボディ化粧料、毛髪用化粧料などが挙げられる。基礎化粧料としては、柔軟化粧水、収れん化粧水、洗浄用化粧水、多層式化粧水等の化粧水;エモリエントローション、モイスチャーローション、ミルキィーローション、ナリシングローション、ナリシングミルク、スキンモイスチャー、モイスャーエマルション、マッサージローション、クレンジングローション、プロテクトエマルション、サンプロテクト、サンプロテクター、UVケアミルク、サンスクリーン、メーキャップローション、角質スムーザー、エルボーローション、ハンドローション、ボディローション等の乳液;エモリエントクリーム、栄養クリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、モイスチャークリーム、ナイトクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メーキャップクリーム、ベースクリーム、プレメーキャップクリーム、サンスクリーンクリーム、サンタンクリーム、除毛クリーム、デオドラントクリーム、シェービングクリーム、角質軟化クリーム等のクリーム;モイスチャージェル等のジェル;保湿エッセンス、美白エッセンス、紫外線防止エッセンス等のエッセンス;リポソーム美容液、リポソーム化粧水等のリポソーム化粧品類;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;クレンジングフォーム、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングジェル、クレンジングオイル、クレンジングマスク、洗粉、洗顔パウダー等の洗顔料;化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸、合成化粧石鹸等の石鹸に添加して用いることができる。メーキャップ化粧料としては、白粉・打粉類、ファンデーション類、口紅類、リップグロス、頬紅類、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネイルエナメル、エナメルリムーバー、ネイルトリートメントに添加して用いることができる。芳香化粧料としては、香水、パフューム、パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、練香水、芳香パウダー、香水石鹸、ボディローション、バスオイルに添加して用いることができる。ボディ化粧料としては、ボディシャンプー等のボディ洗浄料;デオドラントローション、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧料;脱色剤、脱毛・除毛剤;浴用剤;虫よけスプレー等のインセクトリペラーに添加して用いることができる。毛髪用化粧料としては、オイルシャンプー、クリームシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、ヘアカラー用シャンプー、リンス一体型シャンプー等のシャンプー;リンス、トリートメント、ヘアパック、カラーローション、枝毛コート、パーマネントウェーブ用剤、ストレートパーマ剤、酸化染毛剤、ヘアブリーチ、ヘアカラープレトリートメント、ヘアカラーアフタートリートメント、パーマプレトリートメント、パーマアフタートリートメント、ヘアマニキュア、ヘアトニック、育毛剤に添加して用いることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。なお、特に記載のない限り、「%」は「質量%」を意味するものとする。
モリンガ抽出物(モリンガエキス)又は粉砕物の調製例1〜44
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、500gの脱イオン水(90℃)を加え、5分間攪拌(前処理)した後に、脱イオン水(10℃)を1500g加えて35℃とし、2時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例1のモリンガエキスを10g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例1と同様にして、調製例2のモリンガエキスを15g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例1と同様にして、調製例3のモリンガエキスを10g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例1と同様にして、調製例4のモリンガエキスを10g得た。
調製例1〜4のモリンガエキスは、90℃の前処理によりミロシナーゼが失活しており、モリンギンが存在しないものであった。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、2000gの脱イオン水(90℃)を加え、2時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例5のモリンガエキスを15g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例5と同様にして、調製例6のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例5と同様にして、調製例7のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例5と同様にして、調製例8のモリンガエキスを18g得た。
調製例5〜8のモリンガエキスは、90℃での抽出処理によりミロシナーゼが失活しており、モリンギンが存在しないものであった。また、酵素分解により若干のモリンギンが産生されたとしても熱分解によりモリンギンは存在しなくなる。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、2000gの50%(v/v)エタノール水溶液(55℃)を加え、2時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液を限外ろ過膜処理することで内在するミロシナーゼを除去した後、ロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例9のモリンガエキスを12g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例9と同様にして、調製例10のモリンガエキスを25g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例9と同様にして、調製例11のモリンガエキスを25g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例9と同様にして、調製例12のモリンガエキスを20g得た。
調製例9〜12のモリンガエキスは、50%程度のエタノール含量ではミロシナーゼを失活させることはできず、抽出処理時にミロシナーゼ活性があることから、モリンギンが産生されている。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、2000gの90%(v/v)エタノール水溶液(35℃)を加え、2時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例13のモリンガエキスを10g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例13と同様にして、調製例14のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例13と同様にして、調製例15のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例13と同様にして、調製例16のモリンガエキスを18g得た。
調製例13〜16のモリンガエキスは、90%エタノールでの抽出処理により、ミロシナーゼが失活したか、あるいはミロシナーゼが溶液中で析出し、グルコモリンギンとの接触が阻害されたため、モリンギンが存在しないものであった。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gを121℃、20分間オートクレーブ処理し、調製例17のモリンガ粉砕物を100g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例17と同様にして、調製例18のモリンガ粉砕物を100g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例17と同様にして、調製例19のモリンガ粉砕物を100g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例17と同様にして、調製例20のモリンガ粉砕物を100g得た。
調製例17〜20のモリンガ粉砕物は、121℃でのオートクレーブ処理によりミロシナーゼが失活しており、また、モリンギンも熱分解により存在しないものであった。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、2000gの脱イオン水(55℃)を加え、1時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液を限外ろ過膜処理することで内在するミロシナーゼを除去した後、ロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例21のモリンガエキスを15g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例21と同様にして、調製例22のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例21と同様にして、調製例23のモリンガエキスを20g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例21と同様にして、調製例24のモリンガエキスを18g得た。
調製例21〜24のモリンガエキスは、抽出処理時にミロシナーゼ活性があることから、モリンギンが産生されていた。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して、2000gの50%(v/v)エタノール水溶液(75℃)を加え、2時間攪拌した。その後ろ紙にてろ過し、ろ液を限外ろ過膜処理することで内在するミロシナーゼを除去した後、ロータリーエバポレーターにより減圧濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥機にて乾燥し、調製例25のモリンガエキスを12g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例25と同様にして、調製例26のモリンガエキスを25g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例25と同様にして、調製例27のモリンガエキスを25g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例25と同様にして、調製例28のモリンガエキスを20g得た。
調製例25〜28のモリンガエキスは、50%程度のエタノール含量ではミロシナーゼを失活させることはできず、かつ抽出温度が75℃ではミロシナーゼ活性が促進されるために、グルコモリンギンが存在しないものであった。
モリンガ種子をミルにて粉砕し、種子粉砕物を得た。種子粉砕物100gに対して脱イオン水(25℃)を100g加えて攪拌(前処理)した後、55℃で4時間静置した。得られた混合物を更に90℃で1時間乾燥させることで内在するミロシナーゼを失活させ、調製例29のモリンガ粉砕物を100g得た。
乾燥モリンガ葉をミルにて粉砕し、得られた葉粉砕物を用いた以外は調製例29と同様にして、調製例30のモリンガ粉砕物を100g得た。
モリンガ茎をハンマーミルにて粉砕し、得られた茎粉砕物を用いた以外は調製例29と同様にして、調製例31のモリンガ粉砕物を100g得た。
モリンガ鞘を1センチ程度に切り分け、凍結乾燥させ、ミルにて粉砕し、得られた鞘乾燥粉砕物を用いた以外は調製例29と同様にして、調製例32のモリンガ粉砕物を100g得た。
調製例29〜32のモリンガ粉砕物は、55℃での静置時にミロシナーゼ活性があることから、モリンギンが産生されていた。
ミロシナーゼの失活あるいは除去処理を行わなかった以外は調製例21〜32と同様にして、調製例33〜44のモリンガエキス又はモリンガ粉砕物を得た。
調製例1〜32のモリンガエキス又はモリンガ粉砕物におけるグルコモリンギン含量、およびモリンギン含量を表1に示す。なお、調製例33〜44のモリンガエキス又はモリンガ粉砕物のグルコモリンギン含量およびモリンギン含量については、調製例21〜32と同じであった。
グルコモリンギンおよびモリンギン含有量
各調製例のモリンガ抽出物又はモリンガ粉砕物のグルコモリンギン含有量(乾燥固形分換算)、およびモリンギン含有量(乾燥固形分換算)について、以下の条件に基づき分析した。結果を表1に示す。なお、本発明の組成物におけるグルコモリンギンおよびモリンギン含有量についても同様に、HPLCを用いて測定することができる。サンプル溶液の調製については、特に限定されるものではなく、グルコモリンギンおよびモリンギンの分析に適した濃度となるよう、要すれば、適宜、水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒を添加して溶液画分を回収し、サンプル溶液とすることができる。水との混合溶媒とした場合における、有機溶媒の混合割合は、0%超〜100%未満まで使用可能である。
各調製例のモリンガ抽出物又はモリンガ粉砕物の水溶液(固形分濃度:5.0%(w/v))を調製した。これらのサンプル溶液100μLにアセトニトリル300μLを加えて混和し、フィルトレーションを行った後、以下の条件で逆相高速液体クロマトグラフィーにて定量分析した。
HPLC(SHIMADZU)分析(HPLC条件;カラム:Inertsil HILIC SIZE 4.6mm×250mm(GLサイエンス)、溶離液A:アセトニトリル(93%)、溶離液B:10mM ギ酸アンモニウム(7%)、流速:1.0mL/min、カラム温℃:30℃、波長:220nmによるピーク面積と、標準試薬(試薬グルコモリンギン:EXTRASYNTHESE)の検量線を比較しグルコモリンギン濃度を算出し、各調製例におけるグルコモリンギン含有量を算出した。また、モリンギンについては、標準試薬(試薬モリンギン:Chem Faces)およびLC−MSによる分子量測定からモリンギンのピークを同定した後、グルコモリンギンの検量線を使用してモリンギンの含有量を換算値として表示した。具体的には、以下のように算出した。
モリンギン:HPLC分析(グルコモリンギン濃度分析と同条件)によるピーク面積と、試薬グルコモリンギンの検量線のピーク面積比較により以下に示すようにモリンギン換算値を算出した。
グルコモリンギンピークエリアへの換算式:A/0.738
A:モリンギンのピークエリア
なお、試薬グルコモリンギンを市販のミロシナーゼにより完全分解させてモリンギンに変換した際、各成分のピークエリアの換算には0.738を除した値が使用できることが分かったことから上記の計算式を用いている。
B:上記から求めた換算グルコモリンギン含有量(乾燥固形分換算)
モリンギン含有量(乾燥固形分換算):B×311/570
311:モリンギンの分子量
570:グルコモリンギンの分子量
上記のように一度グルコモリンギンとして算出した値へ分子量比を乗することで、モリンギンの含有量を換算した。
ミロシナーゼの失活あるいは除去確認方法
各調製例のモリンガ抽出物又はモリンガ粉砕物の水溶液(固形分濃度:5.0%(w/v))を調製した。これらのサンプル溶液を55℃のウォーターバスで加温し、0時間後と20時間後にサンプル採取してグルコモリンギンおよびモリンギン含有量を算出した。確認方法としては、0時間後と20時間後を比較した場合にグルコモリンギン含量の減少が無く、かつモリンギン含量の増加が無い場合にミロシナーゼが失活あるいは除去されているものとした。「グルコモリンギン含量の減少が無い」とは、0時間後のサンプル溶液中のグルコモリンギン含量を100%とした場合に20時間後のサンプル溶液中のグルコモリンギン含量が80%以上であり、好ましくは90%以上であり、より好ましくは95%以上であることをいい、「モリンギン含量の増加が無い」とは、0時間後のサンプル溶液中のモリンギン含量を100%とした場合に20時間後のサンプル溶液中のモリンギン含量が120%以下であり、好ましくは110%以下であり、より好ましくは105%以下であることをいう。なお、グルコモリンギンを含有しない調製例12、21〜44においては、グルコモリンギンを適当量添加して、その増減の有無を調べた。結果、調製例1〜32についてはミロシナーゼが失活・除去されており、調製例33〜44については、ミロシナーゼ活性があることを確認した。本発明の組成物におけるミロシナーゼ活性についても同様に、グルコモリンギンおよびモリンギン含有量の増減により確認することができる。サンプル溶液の調製については、特に限定されるものではなく、グルコモリンギンおよびモリンギンの分析に適した濃度となるよう、要すれば、適宜、水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒を添加して溶液画分を回収し、サンプル溶液とすることができる。水との混合溶媒とした場合における、有機溶媒の混合割合は、0%超〜100%未満まで使用可能である。
Figure 2020116092
実施例1〜9、比較例1〜26
表2に示す混合割合で各実施例、比較例の組成物を調製した。ミロシナーゼの失活あるいは除去された調製例のみからなる組成物については、酵素活性「無」とし、ミロシナーゼ活性のある調製例33〜36、41〜44のモリンガ抽出物又はモリンガ粉砕物を含む組成物については、酵素活性「有」として表2に記載した。
Figure 2020116092
体内吸収・代謝確認試験
9週齢の雄SDラット(n=10)を室温23±2℃で飼育し、標準飼料と水を1週間与えて訓化した。18時間絶食させた後、実施例1、実施例4、比較例1、比較例4、比較例19、比較例22をグルコモリンギン濃度として同量になるように溶解し、グルコモリンギン30mg/kg体重にて強制経口投与した。なお溶解時に各実施例と各比較例に含まれるモリンギンは、前述の分析条件に示したモリンギンのグルコモリンギンへの換算式を用いて換算グルコモリンギン含量を算出し、グルコモリンギン含量として濃度調整した。0、0.5、1、2、4、6、8、24時間後の血漿を採取し、HPLC法にてグルコモリンギン代謝物濃度を測定し、AUCを算出した。結果を図1および図2に示す。
図1および図2より、実施例1、4の組成物は、比較例1、4、19、22の組成物に比べて、AUCが増加していることが分かる。
血中でのグルコモリンギン代謝物の分析
得られた血漿100μLに0.2%リン酸25μLおよびメタノール200μLを加えて混和し、10,000rpmで4℃、5分間遠心分離し、上清を得た。得られた上清をリン酸緩衝溶液(pH8.5)中に希釈し、1,2−ベンゼンジチオールを加え、65℃で2時間処理し、処理物中に含まれる生成物(1,3−ベンゼンジチオール−2−チオン)を以下の条件で逆相高速液体クロマトグラフィーにて定量分析した。
HPLC(SHIMADZU)分析(HPLC条件;カラム: L−カラムODS SIZE 4.6mm×250mm(CERI)、溶離液:水/メタノール(20/80,v/v)、流速:0.5mL/min、カラム温℃:30℃、波長:365nm
モリンギンの安定性確認
実施例2、3、5、6、7、8、9および比較例2、3、5、6、7、8、9の組成物をアルミ袋に入れて、55℃にて保管するとともに所定期間ごとにサンプルを袋から取り出し、モリンギン含有量について測定した。結果を表3に示す。最初のモリンギン含量を100%とし、残存率(%)にて表記した。
Figure 2020116092
表3より、実施例2、3、5、6、7、8、9の組成物は、比較例2、3、5、6、7、8、9の組成物に比べて、モリンギンの安定性が高いことが分かる。
グルコモリンギンの安定性確認
実施例1〜9および比較例10〜18の組成物の水溶液(濃度:5.0%(w/v))を調製した。得られた水溶液を25℃にて保管するとともに所定期間ごとにサンプルを回収し、グルコモリンギン含有量について測定した。結果を表4に示す。最初のグルコモリンギン含量を100%とし、残存率(%)にて表記した。
Figure 2020116092
表4より、実施例1〜9の組成物は、比較例10〜18の組成物に比べて、グルコモリンギンの安定性が高いことが分かる。
グルタチオン産生促進作用試験
実施例4、8および比較例4、8の組成物について、以下のようにしてB16メラノーマ細胞に対するグルタチオン産生促進作用を試験した。
B16メラノーマ細胞を、10%FBS含有ダルベッコMEM培地を用いて前培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を10×10cells/mLの細胞密度になるように10%FBS含有ダルベッコMEM培地で希釈した後、48ウェルプレートに1ウェル当たり200μLずつ播種し、一晩培養した。培養後、培地を除去し、1%FBS含有ダルベッコMEM培地にモリンギンを同濃度含むように溶解した被験サンプルを各ウェルに200μL添加し、24時間培養した。なお、コントロールとして、試料無添加の1%FBS含有ダルベッコMEM培地を用いて同様に培養した。培養終了後、各ウェルから培地を除去し、400μLのPBS(−)緩衝液にて洗浄後、150μLのM−PER(PIERCE社製)を使用して細胞を溶解した。
このうちの100μLを使用して総グルタチオンの定量を行った。すなわち、96ウェルプレートに溶解した細胞抽出液100μL、0.1mmol/Lリン酸緩衝液50μL、2mmol/L NADPH25μL及びグルタチオンレダクターゼ25μL(終濃度17.5unit/mL)を加え37℃で10分間加温した後、10mMの5,5'-dithiobis(2-nitrobenzoic acid)25μLを加え、5分後までの波長412nmにおける吸光度を測定し、ΔOD/minを求めた。総グルタチオン濃度は、酸化型グルタチオン(和光純薬社製)を使用して作成した検量線をもとに算出した。得られた値を総タンパク量当たりのグルタチオン量に補正した後、下記式によりグルタチオン産生促進率(%)を算出した。結果を表5に示す。
グルタチオン産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料を添加した細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量
B:試料無添加の細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量(対照)
Figure 2020116092
表5より、実施例4、8の組成物は、比較例4、8の組成物に比べて、グルタチオン産生促進作用が高いことが分かる。
美白効果確認試験
実施例4、8および比較例4、8の組成物を有効成分として含有する皮膚外用剤に関する実施例を示す。
乳液の製造方法:表6に示す成分1〜8を80℃まで加熱し均一に溶解もしくは分散し、油相とする。また、成分9、10、および12を80℃まで加熱し、水相とする。水相に油相を撹拌しながら加え、予備乳化を行った後、成分11を加えてホモミキサーを用いて均一に乳化する。乳化終了後、冷却を行い25℃で実施例4、8および比較例4、8の組成物をモリンギンを同濃度含むように加えて試験サンプルとした。また、実施例4、8の組成物を精製水に置き換えたものを「無添加」として比較した。
美白効果確認試験では、パネラーは、皮膚のシミ、ソバカス、日焼け等の色素沈着を主な症状とする15名を一群として選んだ。各群にそれぞれブラインドにて顔面及び手の甲に連続3ヶ月間使用させた。使用試験開始前および使用試験終了後の肌の状態を写真撮影し、色素沈着状態の変化を専門の判定員に「改善」、「やや改善」、「変化なし」の3段階で判定させた。結果を表7に示す。
Figure 2020116092
Figure 2020116092
表7より、実施例4、8の組成物を含む乳液は、比較例4、8の組成物や精製水を含む乳液に比べて、美白効果が高いことが分かる。
レモン飲料:グルコモリンギンの苦味の改善
実施例1〜4および比較例19〜22の組成物をグルコモリンギン含有量で0.05質量%となる量、及びスクラロースを無添加、0.005質量%、0.014質量%を含有するレモン飲料(pH3、クエン酸0.08質量%、レモンフレーバー(長谷川香料(株)製)0.1質量%、クエン酸三ナトリウムでpH調整)を調製した。
成分の詳細を以下に示す。
スクラロース:(Tate & Lyle(株)製)
苦味の評価
実施例1〜4および比較例19〜22の組成物を用いたレモン飲料のグルコモリンギンによる苦味に関しての官能評価を、7名のパネラーにより下記の基準で5段階評価し、合計点の平均点を算出した。結果を表8に示す。グルコモリンギンによる苦味は、苦味、渋み、及び後味の不快味(後味に残る苦渋味等)を同種の成分で総合的に官能評価し、それぞれ相対的な評価を行った。また、実施例1〜4および比較例19〜22の組成物のみをそれぞれ0.0005%(飲料への各実施例および比較例のみの添加量の1/10量)に添加したレモン飲料を評価5とした。
(評価基準)
1:同種成分の中で苦味が最も強い。
2:苦味がやや強い。評価1よりは弱い。
3:苦味が、評価1よりある程度改善されている
4:苦味が、評価1より改善されている。
5:苦味が、評価1より非常に改善されている。
Figure 2020116092
表8より、実施例1〜4の組成物を含むレモン飲料は、比較例19〜22の組成物を含むレモン飲料に比べて、苦味が弱いことが分かる。なお、スクラロース0.005質量%、0.014質量%の代わりに、アスパルテーム(味の素(株)製、パルスイート)0.013質量%、0.04質量%、アセスルファムK(ニュートリノヴァ社製、サネット)0.02質量%、0.05質量%、ステビア抽出物(東洋精糖(株)製、ステビロース90)0.02質量%、0.06質量%、エリスリトール(物産フードサイエンス(株)製、エリスリトールF)3質量%、8質量%、ソルビトール(物産フードサイエンス(株)製、ソルビトールSP)3質量%、9質量%、キシリトール(物産フードサイエンス(株)製、キシリトール)2質量%、6質量%、アスコルビン酸(扶桑化学工業(株)製)0.03質量%、0.1質量%でも同様の評価であった。また、飲料でのグルコモリンギン含有量が0.025質量%でもほぼ同様の結果を示した。
酸性飲料:グルコモリンギンの長期保存による色調変化の改善
実施例1〜4および比較例19〜22の組成物をグルコモリンギン含有量で0.05質量%となる量、及びスクラロースを無添加、0.005質量%、0.014質量%を含有する酸性飲料(pH3、クエン酸0.08質量%、クエン酸三ナトリウムでpH調整)を調製した。
色調の評価
実施例1〜4および比較例19〜22の組成物を用いた酸性飲料の製造直後及び37℃で3ヶ月保存後の色調を分光光度計(Cary60 UV−VIS、Software:CaryWinUV/Color、Agilent Technologies)を使用し、試料を光路長10mmの石英セルに入れてLab表色系のL値、a値及びb値を測定した。製造直後の酸性飲料のL値、a値、b値と、37℃で3ヶ月保存後の酸性飲料のL値、a値、b値から、下記式よりΔE値を求め、表9に示した。
ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb20.5
Figure 2020116092
表9より、実施例1〜4の組成物を含む酸性飲料は、比較例19〜22の組成物を含む酸性飲料に比べて、色調変化が抑制されていることが分かる。なお、スクラロース0.005質量%、0.014質量%の代わりに、アスパルテーム(味の素(株)製、パルスイート)0.013質量%、0.04質量%、アセスルファムK(ニュートリノヴァ社製、サネット)0.02質量%、0.05質量%、ステビア抽出物(東洋精糖(株)製、ステビロース90)2質量%、6質量%、エリスリトール(物産フードサイエンス(株)製、エリスリトールF)3質量%、8質量%、ソルビトール(物産フードサイエンス(株)製、ソルビトールSP)3質量%、9質量%、キシリトール(物産フードサイエンス(株)製、キシリトール)2質量%、6質量%、アスコルビン酸(扶桑化学工業(株)製)0.03質量%、0.1質量%でも同様の評価であった。また、飲料でのグルコモリンギン含有量が0.025質量%でもほぼ同様の結果を示した。
錠剤:グルコモリンギンの苦味及び色調変化の改善
油圧プレス機(理研精機株式会社製)とそれに対応した臼と杵を用いて、実施例5〜8および比較例23〜26の組成物をグルコモリンギン含有量で1質量%となる量、スクラロースを無添加、0.04質量%、0.2質量%、微粒二酸化ケイ素0.5質量%、クエン酸2.5質量%、結晶セルロース(Balance)の混合物をそれぞれ100kg/cm2の圧力で圧縮成形し、直径9mm、重量300mgの錠剤を作成した。
苦味の評価
実施例5〜8および比較例23〜26の組成物を用いた錠剤の苦味に関しての官能評価を、5名のパネラーにより評価し、合計点の平均点を算出した。結果を表10に示す。レモン飲料と同様に同種成分を含有する錠剤間で比較し、評価基準についてもレモン飲料と同様の基準とした。なお、錠剤は、2錠剤を噛み砕き、飲み込んだ際の苦味評価を行った。
色調の評価
実施例5〜8および比較例23〜26の組成物を用いた錠剤の製造直後及び37℃で3ヶ月保存後のLab値を測定し、算出したΔE値を表11に示した。すなわちLab値は、錠剤を乳鉢で粉砕したものを、0.05質量%のグルコモリンギン含有量又は換算値になるように錠剤を酸性液(pH3.1 クエン酸0.08%、クエン酸三ナトリウムで調整)で溶解濾過後、Lab値を測定した。測定方法やΔE値の算出方法は酸性飲料と同様である。
Figure 2020116092
Figure 2020116092
表10、11より、実施例5〜8の組成物を含む錠剤は、比較例23〜26の組成物を含む錠剤に比べて、苦味が弱く、色調変化が抑制されていることが分かる。なお、スクラロース0.04質量%、0.2質量%の代わりに、アスパルテーム(味の素(株)製、パルスイート)0.1質量%、0.5質量%、アセスルファムK(ニュートリノヴァ社製、サネット)0.14質量%、0.7質量%、ステビア抽出物(東洋精糖(株)製、ステビロース90)0.08質量%、0.2質量%、エリスリトール(物産フードサイエンス(株)製、エリスリトールF)14質量%、70質量%、ソルビトール(物産フードサイエンス(株)製、ソルビトールSP)14質量%、70質量%、キシリトール(物産フードサイエンス(株)製、キシリトール)14質量%、70質量%、アスコルビン酸(扶桑化学工業(株)製)0.2質量%、1質量%でも同様の評価であった。また、錠剤でのグルコモリンギン含有量が0.025質量%でもほぼ同様の結果を示した。
紅茶飲料:モリンギンの辛味および不快臭の改善
実施例3、4および比較例3、4の組成物を用いて表12に記載の原料を攪拌混合後に全量補正を行い、93℃達温にてフレーバーを添加し、350mLのペットボトルにホットパック充填し、紅茶飲料(pH5)を調製した。表12に記載した成分の詳細を以下に示す。
紅茶抽出液:紅茶濃縮品((株)ジーエスフード製)
炭酸水素ナトリウム:(太洋製薬(株)製)
ステビア抽出物:(東洋精糖(株)製、ステビロース90)
L−アスコルビン酸:(扶桑化学工業(株)製)
キシリトール:(物産フードサイエンス(株)製)
紅茶フレーバー:(小川香料(株)製)
辛味および不快臭の評価
実施例3、4および比較例3、4の組成物を用いた紅茶飲料の辛味および不快臭に関しての官能評価を、7名のパネラーにより下記の基準で3段階評価し、合計点の平均点を算出した。辛味および不快臭を総合的に官能評価して比較をした。モリンギンのみを含有する比較例4の紅茶飲料は、辛味および不快臭が最も強かったため、その評価を1とし、比較例4の添加量を1/50にしたものの評価を3とした。結果を表12に示す。
(評価基準)
1:辛味および不快臭が最も強い。
2:辛味および不快臭が、評価1より改善されている。
3:辛味および不快臭が、評価1より非常に改善されている。
Figure 2020116092
表12より、実施例3、4の組成物を含む紅茶飲料は、比較例3、4の組成物を含む紅茶飲料に比べて、辛味および不快臭が抑制されていることが分かる。
コーヒー飲料:モリンギンの辛味および不快臭の改善
実施例3、4および比較例3、4を用いて表13に記載の原料を攪拌混合後に全量補正を行い、70℃達温にてホモゲナイザーにて均質化後、200mLの缶詰を、121℃15分間レトルト殺菌を行ない、コーヒー飲料を調製した。紅茶飲料と同様にして辛味および不快臭の評価を行った。結果を表13に示す。なお、評価基準については、紅茶飲料と同様の基準とした。
表13に記載した成分の詳細を以下に示す。
コーヒー抽出液:((株)ジーエスフード製)
牛乳:(明治乳業(株)製)
脱脂粉乳:(よつ葉乳業(株)製)
砂糖:(三井精糖(株)製)
乳化剤:(太陽化学(株)製)
炭酸水素ナトリウム:(太洋製薬(株)製)
コーヒーフレーバー:(小川香料(株)製)
スクラロース:(Tate & Lyle(株)製)
エリスリトール:(物産フードサイエンス(株)製)
Figure 2020116092
表13より、実施例3、4の組成物を含むコーヒー飲料は、比較例3、4の組成物を含むコーヒー飲料に比べて、辛味および不快臭が抑制されていることが分かる。
顆粒:モリンギンの辛味および不快臭の改善
含水結晶ブドウ糖、スクラロース、及び実施例7、8および比較例7、8の組成物を粉体混合後、混合攪拌機にて撹拌混合しながら、表14に記載の残りの原料を混合した。混合後、熱風乾燥機にて60℃・2時間乾燥させ、顆粒を調製した。紅茶飲料と同様にして辛味および不快臭の評価を行った。結果を表14に示す。モリンギンの質量部が一番高い比較例8の顆粒は、辛味および不快臭が最も強かったため、その評価を1とし、比較例8の添加量を1/50にしたものの評価を3とした。
表14に記載した成分の詳細を以下に示す。
緑茶粉末:(伊藤園(株)製)
緑茶フレーバー:(小川香料(株)製)
スクラロース:(Tate & Lyle(株)製)
含水結晶ブドウ糖:(サンエイ糖化(株)製)
Figure 2020116092
表14より、実施例7、8の組成物を含む顆粒は、比較例7、8の組成物を含む顆粒に比べて、辛味および不快臭が抑制されていることが分かる。
抗疲労効果確認試験
6週齢の雄SDラット(n=10)を室温23±2℃で飼育し、標準飼料と水を1週間与えて訓化した。次に馴化が終了したラットを用いて荷重負荷による強制水泳(下記参照)を行い、ラットが溺れるまでの遊泳時間(秒)を測定し、遊泳時間の結果を基に可能な限りラットを均等に振り分けて各群の遊泳時間の平均が等しくなるよう3群に群分けを行った。各組成物の投与方法としては、群分けを行なったラットに対して、水、実施例4の組成物、又は比較例4の組成物を1日1回(8:00〜12:00)の頻度で4週間投与した。実施例4および比較例4の組成物については、グルコモリンギン濃度として同量になるように溶解し、グルコモリンギンとして2mg/kg体重にて強制経口投与した。なお溶解時に実施例4および比較例4の組成物に含まれるモリンギンは、前述の分析条件に示したモリンギンのグルコモリンギンへの換算式を用いて換算グルコモリンギン含量を算出し、グルコモリンギン含量として濃度調整した。
荷重負荷による強制水泳
群分け日および各組成物投与4週間目の投与2時間後にラットの下腹部に体重の5%に相当するおもりを付けて、シリンダーに入れて泳がせ、溺れるまでの時間(秒)を測定し、遊泳時間とした。遊泳中にラットの口および鼻が10秒間持続して水没した場合を溺れたと判定した。図3より、実施例4の組成物は、比較例4の組成物に比べて換算グルコモリンギン含量として低用量で遊泳時間が増加していることが分かる。
本発明の組成物は、飲食品、化粧品などの分野において有用である。

Claims (4)

  1. モリンガ抽出物及び/又は粉砕物を含む組成物であって、グルコモリンギンの含有量に対するモリンギンの含有量の質量比(モリンギン/グルコモリンギン)が0.00005〜0.30であり、ミロシナーゼが失活しているか、あるいはミロシナーゼを含まない、組成物。
  2. グルコモリンギンの含有量が乾燥固形分換算で1.5質量%以上である、請求項1記載の組成物。
  3. 請求項1又は2記載の組成物を含む、飲食品。
  4. 請求項1又は2記載の組成物を含む、化粧料。
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