JPWO2020066308A1 - ガス分析装置及びガス分析装置の校正方法 - Google Patents

ガス分析装置及びガス分析装置の校正方法 Download PDF

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Abstract

サンプルガスに含まれる測定対象成分を分析するガス分析計を備えるガス分析装置であって、前記ガス分析計に一端が接続され、前記ガス分析計にサンプルガスを導入するメイン流路と、前記メイン流路に設けられて、前記サンプルガスを冷却して除湿する除湿器と、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記ガス分析計の校正に用いられる第1ガスを前記メイン流路に供給する第1ガス流路と、前記除湿器内に水分を加える加水機構とを備え、前記第1ガスが、前記除湿器を通過する際に、前記加水機構によって加えられた水分によって加湿されるガス分析装置である。

Description

本発明は、ガス分析装置及びガス分析装置の校正方法に関するものである。
従来、例えば排ガス等のサンプルガス中のCOやCO等の濃度を測定する場合は、非分散型赤外線分析計(NDIR)が用いられている。このようなガス分析計を備えたガス分析装置では、校正ガスであるゼロガス及びスパンガスを用いてガス分析計の校正がその測定前に行われている。
ところで分析するサンプルガスが排ガスである場合、サンプルガスには通常多量の水蒸気(HO)が含まれている。非分散型赤外線分析計を用いた分析において、HOが吸収する赤外線の吸収波長はCOが吸収する赤外線の吸収波長と近いため、サンプルガス中の分析したい成分が低濃度のCOである場合には、HOによる干渉影響が無視できなくなる。
Oによる干渉影響を低減するため、ガス分析計の手前に除湿器を設けて、ガス分析計に導入されるサンプルガス中の水蒸気量を低下させることが従来行われている。HOによる干渉影響をさらに低減するため、特許文献1では、校正に用いられるゼロガス及びスパンガス中の水蒸気量を調節し、サンプルガス中の水蒸気量と同程度になるようにしている。具体的には、ドライガスである校正ガスをまず加湿器に通して加湿し、次いでこの加湿後の校正ガスをガス分析計の手前に設けられた除湿器に通すことにより、校正ガスに含まれる水蒸気量とサンプルガスに含まれる水蒸気量とを同程度にするようにしている。
特開2000−035382号公報
しかしながら上記した構成では、校正ガスを一旦加湿器において加湿した上で除湿器において除湿するというように、所望の水蒸気量を有する校正ガスを得るのに複数の調湿工程を要するため、ガス分析計の校正に長い時間がかかってしまう。各国が定める排ガス測定の規定によっては、ガス分析計の校正時間に基準が設けられていることがあり、従来の構成ではこの基準を満たすことができない場合がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、より短い時間でガス分析計を校正することができるガス分析装置を提供することを主たる課題とするものである。
本発明者らは鋭意検討した結果、サンプルガス等の除湿のために従来用いられている除湿器では、ガスが露点温度以下に冷却されることにより結露が生じており、この結露により生じた水分を利用することにより、除湿器が除湿機能のみならず、加湿器としての機能も発揮できることを見出し本発明のガス分析装置に至った。
すなわち本発明のガス分析装置は、サンプルガスに含まれる測定対象成分を分析するガス分析計を備えるものであって、前記ガス分析計に一端が接続され、前記ガス分析計にサンプルガスを導入するメイン流路と、前記メイン流路に設けられて、前記サンプルガスを冷却して除湿する除湿器と、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記ガス分析計の校正に用いられる第1ガスを前記メイン流路に供給する第1ガス流路と、前記除湿器内に水分を加える加水機構とを備え、前記第1ガスが、前記除湿器を通過する際に、前記加水機構によって加えられた水分によって加湿されることを特徴とする。
このような構成であれば、サンプルガスの除湿のために用いられる除湿器を用いて校正ガスである第1ガスを加湿するので、第1ガス流路に別途加湿器を設ける必要がない。そのため、第1ガスが含む水蒸気量を調節するためには除湿器にさえ通せばよく、従来行なわれていた“加湿器で加湿する工程”を省略することができるので、第1ガスが含む水蒸気量の調節にかかる時間を短縮できる。さらに、第1ガス流路に加湿器を設ける必要がないので、第1ガス流路の長さを短くし、第1ガスがガス分析計に導入されるまでの時間を短縮できる。その結果、ガス分析計の校正に要する時間を短縮することができる。
また、第1ガスの水蒸気量は、除湿器内の温度における飽和水蒸気量を超えることがなく、その水蒸気量を、当該除湿器で除湿されたサンプルガスの水蒸気量と同程度にすることができるので、HOによる干渉影響を低減することもできる。
さらには、加湿器を設ける必要がないので、装置構成を簡略化でき、製造コストも削減できる。
なお、本発明で言う「除湿器」とは、ガス分析計に導入されるサンプルガスを露点温度以下まで冷却することにより除湿するものを意味する。
前記ガス分析装置の態様として、前記加水機構が、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記第1ガスよりも高い所定の水蒸気量を含む第2ガスを前記メイン流路に供給する第2ガス流路を備えるものであり、前記第2ガスが前記除湿器を通過する際に除湿され、前記第1ガスが前記除湿器を通過する際に、前記第2ガスが除湿されることで生じた水分によって加湿されるものを挙げることができる
前記ガス分析装置の態様として、前記第2ガス流路には、バブラ式の加湿器が設けられており、前記第2ガスが、前記加湿器を通過することで、含有する水蒸気量が前記所定の湿度に水蒸気量になるよう加湿されるものを挙げることができる。
前記ガス分析装置の態様として、前記第1ガスが、前記ガス分析計のゼロ校正に用いられるゼロガス又は前記ガス分析計のスパン校正に用いられるスパンガスの一方であり、前記第2ガスが、前記ゼロガス又は前記スパンガスの他方であるものを挙げることができる。
前記ガス分析装置は、前記第1ガスがスパンガスであり、前記第2ガスがゼロガスであるものが好ましい。
ガス分析計の測定対象成分を窒素や空気に所定量混合させた混合ガスがスパンガスとして用いられるところ、測定対象成分が水溶性の高いものである場合には、スパンガスをバブラ式の加湿器で加湿すると、スパンガス中の測定対象成分が溶解してしまい、スパン校正の精度が悪化する恐れがある。上記のようにスパンガスを第1ガスとすれば、スパンガスはバブラ式の加湿器を通ることなくガス分析計に導入されるので、ガス分析計に導入されるまでの間におけるスパンガス中の測定対象成分の濃度変化を抑えることができ、スパン校正の精度を向上することができる。
Oによる干渉影響をより一層低減するためには、前記除湿器を通過した後の前記第1ガスの水蒸気量と前記サンプルガスの水蒸気量が同じであることが好ましい。
前記ガス分析装置の態様として、前記サンプルガスが内燃機関からの排ガスを含むものを挙げることができる。
本発明のガス分析装置の校正方法は、サンプルガスに含まれる測定対象成分を分析するガス分析計と、前記ガス分析計に一端が接続され、前記ガス分析計にサンプルガスを導入するメイン流路と、前記メイン流路に設けられて、前記サンプルガスを冷却して除湿する除湿器と、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記ガス分析計の校正に用いられる第1ガスを前記メイン流路に供給する第1ガス流路とを含むガス分析計の校正方法であって、前記除湿器内に水分を加える加水ステップと、前記第1ガスを、前記除湿器を通過する際に、前記加水機構によって加えられた水分によって加湿する加湿ステップとを含むことを特徴とする。
このようなものであれば、前記したガス分析装置と同様の作用効果を奏し得る。
このように構成した本発明によれば、より短い時間でガス分析計を校正することができるガス分析装置を提供することができる。
本実施形態のガス分析装置の全体を示す流体回路図。 同実施形態のガス分析装置のゼロ校正モードでのガスの流れを示す流体回路図。 同実施形態のガス分析装置のスパン校正モードでのガスの流れを示す流体回路図。 同実施形態のガス分析装置のガス分析モードでの流れを示す流体回路図。 他の実施形態のガス分析装置の全体を示す流体回路図。 他の実施形態のガス分析装置の全体を示す流体回路図。
100・・・ガス分析装置
1 ・・・ガス分析計
2 ・・・メイン流路
22 ・・・除湿器
3 ・・・ゼロガス流路(加水機構)
4 ・・・スパンガス流路(第1ガス流路)
以下に本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るガス分析装置100は、内燃機関(図示しない)の排ガスの一部をサンプリングしたサンプルガスを分析するものである。具体的には図1に示すように、サンプルガスに含まれる所定成分の濃度を測定するガス分析計1と、ガス分析計1にサンプルガスを導入するメイン流路2と、ゼロ校正用のゼロガス(本発明の「第2ガス」に相当する)をメイン流路2を介してガス分析計1に供給するゼロガス流路3(本発明の「加水機構」に相当する)と、スパン校正用のスパンガス(本発明の「第1ガス」に相当する)をメイン流路2を介してガス分析計1に供給するスパンガス流路4と、ガス分析計1に供給するガスを選択する供給ガス選択機構5とを具備するものである。なお、サンプルガスである排ガスは多量(約100g/m以上)の水蒸気を含んでいる。
以下、各部について説明する。
ガス分析計1は、サンプルガス中の測定対象成分である例えばCOやCO等の濃度を連続測定するものであり、具体的には非分散型赤外線分析計(NDIR)である。
メイン流路2は、内燃機関等のサンプルガス導入源に接続されたサンプルガス導入ポート21にその始端が接続されており、その終端がガス分析計1に接続されている。メイン流路2における上流側には、サンプルガス導入源からメイン流路2内にサンプルガスを吸引するためのポンプ24と、吸引したサンプルガス中の煤やダスト等を除去するフィルタ23が設けられている。メイン流路2におけるポンプ24よりも下流側には減圧弁25が設けられており、安定した圧力のサンプルガスをガス分析計1に供給できるようになっている。メイン流路2における減圧弁25より下流側であってガス分析計1の上流側には、サンプルガスを除湿するための除湿器22が設けられている。
除湿器22は、内部を通過するサンプルガスを冷却して結露させることにより除湿するものである。具体的には、ペルチェ効果を利用して冷却を行う電子冷却器である。除湿器22の冷却温度Tは、サンプルガスの露点温度以下(ここでは10℃以下の所定の温度)になるように設定されている。サンプルガスは除湿器22を通過する際に、露点温度以下の冷却温度Tまで冷却されて結露し、含有する水蒸気量が冷却温度Tにおける飽和水蒸気量と等しくなるまで低下する。このように、除湿器22は温度調整機構としての役割を果たすともいえる。
ゼロガス流路3は、図示しないゼロガス供給源に接続されたゼロガス導入ポート31にその始端が接続されており、メイン流路2における除湿器22よりも上流側にある合流点Pにその終端が接続されている。ゼロガス供給源は、窒素や空気等のゼロガスを収容する高圧容器(ボンベ)や、当該高圧容器に取り付けられたレギュレータ等を含むものであり、ゼロガス流路3内を大気圧以上の一定圧力に保てるように構成されている。ゼロガス流路3には減圧弁33が設けられており、安定した圧力のゼロガスをメイン流路2に供給できるようになっている。ゼロガス流路3における減圧弁33より下流側には、ゼロガスを加湿するための加湿器32が設けられている。
加湿器32は、水槽に溜めた例えば純水内にガスを導入してバブリングすることでゼロガスを加湿するバブラ式のものである。加湿器32内においてゼロガスは、含有する水蒸気量が除湿器22の冷却温度Tにおける飽和水蒸気量よりも大きくなるように加湿される。具体的には、図示しないヒータによって水槽内の純水の温度は除湿器22における冷却温度Tよりも高い加湿温度Tに保たれており、加湿器32内においてゼロガスは、含有する水蒸気量が加湿温度Tにおける飽和水蒸気量と等しくなるまで加湿される。加湿器32を通過した後のゼロガスが含む水蒸気量、すなわちゼロガス流路3からメイン流路2に供給されるゼロガスが含む水蒸気量は、スパンガスが含む水蒸気量よりも高くなっている。
スパンガス流路4は、図示しないスパンガス供給源に接続されたスパンガス導入ポート41にその終端が接続されており、メイン流路2における合流点Pにその終端が接続されている。スパンガス供給源は、濃度既知の測定対象成分(COやCO)を含むスパンガスを収容する高圧容器(ボンベ)や、当該高圧容器に取り付けられたレギュレータ等を含むものであり、スパンガス流路4内を大気圧以上の一定圧力に保てるように構成されている。スパンガス流路4には減圧弁42が設けられており、安定した圧力のゼロガスをメイン流路2に供給できるようになっている。ゼロガス流路3とは異なり、スパンガス流路4にはバブラ等の加湿器が設けられておらず、スパンガス供給源から供給されたスパンガスは加湿器を介することなくメイン流路2に供給される。
供給ガス選択機構5は、ゼロ校正モード、スパン校正モード及びガス分析モードの3つの動作モードを実行できるように構成されている。これらの動作モードを切り替えることで、ゼロガス、スパンガス及びサンプルガスのいずれをガス分析計1に供給するかを選択できるようになっている。本実施形態では、ゼロ校正モード・スパン校正モード・ガス分析モードの順にその動作モードを切り替えるように構成されている。
具体的に供給ガス選択機構5は、メイン流路2における合流点Pより上流側に設けられた第1開閉弁51aと、ゼロガス流路3に設けられた第2開閉弁51bと、スパンガス流路4に設けられた第3開閉弁51cと、第1開閉弁51a〜第3開閉弁51cの開閉状態を制御する弁制御部52とを有している。第1開閉弁51a〜第3開閉弁51cはいずれも電磁弁であり、通電時に開状態になるものである。
弁制御部52は、第1開閉弁51a〜第3開閉弁51cのそれぞれの開閉状態を制御するものである。構造的には、図示しないCPU、内部メモリ、I/Oバッファ回路、A/Dコンバータ等を有した所謂コンピュータ回路である。内部メモリに格納されたプログラムに従ってCPU及びその周辺機器が協働動作し、供給ガス選択機構5をいずれかの動作モードで実行させる。
以下において各動作モードについて説明する。なお、各動作モードを実行する前の初期状態において、第1開閉弁51a〜第3開閉弁51cはいずれも閉状態になっている。
ガス選択機構5は、オペレータからの入力や別装置からのトリガー信号等の校正開始信号を受信すると、まずゼロ校正モードを実行する。図2に示すように、ゼロ校正モードでは、弁制御部52は第2開閉弁51bに電気信号を送り、第2開閉弁51bを開状態にする。これにより、ゼロガス供給源から供給されたゼロガスは加湿器32を通ってメイン流路2に供給され、除湿器22を通ってガス分析計1に導かれ、ガス分析計1のゼロ校正が行われる。
ここでゼロガスは、加湿器32においてバブリングされて、加湿温度Tにおける飽和水蒸気量まで加湿される。そして加湿後のゼロガスは、除湿器22において露点温度以下まで冷却され、冷却温度Tにおける飽和水蒸気量になるまで除湿される。この際、除去されるゼロガスの水蒸気は凝結して水になり、除湿器22内で結露が起こる。
ゼロ校正モードでゼロ校正が完了すると、続いてスパン校正モードを自動的に実行する。具体的には、図3に示すように、スパン校正モードでは、第2開閉弁51bへの電気信号を遮断して第2開閉弁51bを閉状態にするとともに、第3開閉弁51cに電気信号を送り、第3開閉弁51cを開状態にする。これによりスパンガス供給源から供給されたスパンガスはメイン流路2に供給され、除湿器22を通ってガス分析計1に導かれ、ガス分析計1のスパン校正が行われる。
ここでスパンガスは、スパンガス流路4においてその水蒸気量が調節されず、メイン流路2における除湿器22を通る際に加湿される。具体的には、ゼロガスを除湿することによって生じた水分が存在することにより、除湿器22内は気液平衡状態になっており、除湿器22内の気体の水蒸気量は冷却温度Tにおける飽和水蒸気量となるように保たれる。このような状態の除湿器22内にスパンガスが導入されると、スパンガスは、含有する水蒸気量が冷却温度Tにおける飽和水蒸気量になるまで加湿される。このようにして、ガス分析計1に導入されるスパンガスの水蒸気量とゼロガスの水蒸気量とが等しくなる。
最後にガス分析モードについて説明する。
ガス選択機構5は、オペレータからの入力や別装置からのトリガー信号等の分析開始信号を受信するとガス分析モードを実行する。具体的には図4に示すように、ガス分析モードでは、第3開閉弁51cへの電気信号を遮断して第3開閉弁51cを閉状態にするとともに、第1開閉弁51aに電気信号を送り、第1開閉弁51aを開状態にする。これによりサンプル供給源から供給されたサンプルガスが除湿器22を通ってガス分析計1に導かれる。
ここでサンプル供給源から供給されたサンプルガスは多量の水蒸気を含んでおり、除湿器22において露点温度以下まで冷却され、冷却温度Tにおける飽和水蒸気量になるまで除湿される。このようにして、ガス分析計1に導入されるサンプルガスの水蒸気量は、ガス分析計1に導入されるゼロガス及びスパンガスの水蒸気量と等しくなる。
このように構成した本実施形態のガス分析装置100によれば、サンプルガスの除湿のために用いられる除湿器22を用いて校正ガスであるスパンガスを加湿するので、スパンガス流路4に加湿器を設ける必要がない。そのため、スパンガスの水蒸気量を調節するためには除湿器22にさえ通せばよく、従来行なわれていた“加湿器で加湿する工程”を省略することができるので、スパンガスの水蒸気量の調節にかかる時間を短縮できる。さらに、スパンガス流路4に加湿器を設ける必要がないので、スパンガス流路4の長さを短くし、スパンガスがガス分析計1に導入されるまでの時間を短縮できる。その結果、ガス分析計1の校正に要する時間を短縮することができる。さらには、スパンガス流路4に加湿器を設ける必要がないので装置構成を簡略化でき、製造コストも削減できる。
また、ガス分析計1に導入される校正ガスであるスパンガスとゼロガスの水蒸気量と、サンプルガスの水蒸気量の両方を、除湿器22の冷却温度Tにおける飽和水蒸気量にすることができるのでHOによる干渉影響を大きく低減することもできる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
前記実施形態では、加湿したゼロガスを除湿器22に通すことにより除湿器22内で水分を生じさせ、この水分を利用してスパンガスを加湿していたがこれに限定されない。他の実施形態のガス分析装置100は、図5に示すように、除湿器22内を加湿するための加湿ガス(本発明の「第2ガス」に相当する)を除湿器22に供給する加湿ガス流路6(本発明の「加水機構」に相当する)を更に有しており、この加湿ガスを除湿器22内に通すことにより除湿器22内で水分を生じさせるようにしてもよい。この場合、加湿ガスが含有する水蒸気量は冷却温度Tにおける飽和水蒸気量よりも大きい。このようなものであれば、除湿器22内に加湿ガスを通した後、ゼロガス及びスパンガスを除湿器22内に通すことにより、冷却温度Tにおける飽和水蒸気量になるまで加湿することができる。このような構成であれば、ゼロガス流路3及びスパンガス流路4のいずれにも加湿器32を設ける必要がなくなる。これにより、ゼロガス及びスパンガスを所望の水蒸気量に調節するのに、除湿器22において加湿だけすればよいので、校正にかかる時間をより一層短縮できる。
また別の実施形態のガス分析装置100では、除湿器22内に水分を加える加水機構を複数備えてもよい。例えば、図6に示すように、加水機構として、加湿器32を備えるゼロガス流路3と、除湿器22内を加湿するための加湿ガスを除湿器22内に供給する補助加湿流路7とを有してもよい。このような構成であれば、例えば、ゼロガス流路32から供給されたゼロガスによって除湿器22内が十分に加湿されなかった場合に、補助加湿流路7から加湿ガスを供給することにより、除湿器22内を所望の湿度に調節することが可能になる。
前記実施形態ではゼロガス流路3に加湿器32が設けられ、スパンガス流路4に加湿器が設けられていなかったがこれに限らない。他の実施形態では、スパンガス流路4に加湿器が設けられ、ゼロガス流路3に加湿器が設けられなくてもよい。すなわち、ゼロガス流路3を本発明でいう第1ガス流路とし、スパンガス流路4を本発明でいう加湿機構としてもよい。この場合、ガス選択機構5は、オペレータからの入力や別装置からのトリガー信号等の校正開始信号を受信すると、まずスパン校正モードを実行し、その後ガス校正モードを実行する。
また他の実施形態のガス分析装置100では、除湿器22内に水分を加える加水機構として、前記したゼロガス流路3やスパンガス流路4や加湿ガス流路6を備えるものではなく、除湿器22内に水を直接供給し得る構成を挙げることができる。具体的に加水機構は、例えば、除湿器22内に水を供給するスポイトや容器等を含む構成としてもよい。
前記実施形態では、除湿器22はペルチェ効果を利用して冷却を行う電子冷却器であったがこれに限定されない。他の実施形態では、除湿器22は、冷媒が流れる冷却管が筐体内に複数本設けられており、除湿器22内に導入されたガスを当該冷却管の外面に接触させて熱交換させることにより、露点温度以下の冷却温度Tまで冷却するものであってもよい。
前記実施形態では、スパンガス流路4とゼロガス流路3はともに合流点Pにおいてメイン流路2に接続していたがこれに限らない。他の実施形態では、別々の合流点でメイン流路2に接続してもよい。またスパンガス流路4及びゼロガス流路3は、メイン流路2における除湿器22より上流側に一端が接続されていたが、これに限らず除湿器22に一端が接続されていてもよい。
他の実施形態のガス分析装置100は、メイン流路2における除湿器22よりも下流側に設けられ、流れるガスの相対湿度を測定する湿度計と、除湿器22内に水分を補給する水分補給機構とをさらに備えてもよい。水分補給機構は、メイン流路2における除湿器22よりも下流側を流れるガスの相対湿度を除湿器22から受信し、スパンガスの相対湿度が設定した所定の値よりも低い場合に、除湿器22内に水分を供給するようにしてよい。このようなものであれば、より確実にHOによる干渉影響を低減できる。
前記実施形態においてガス分析計1はNDIRであったがこれに限定されない。ガス分析計1は測定対象成分に応じて適宜変更されてもよく、硫黄化合物を測定対象とする場合は非分散型紫外線ガス分析計(NDUV)、Oを測定対象とする場合は磁気式酸素計、NOxを測定対象とする場合は化学発光式窒素酸化物分析計(CLD式NOx計)、THC(炭化水素)を測定対象とする場合は水素塩イオン化検出器(FID)が用いられてもよい。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明によれば、より短い時間でガス分析計を校正することができるガス分析装置を提供することができる。

Claims (8)

  1. サンプルガスに含まれる測定対象成分を分析するガス分析計を備えるガス分析装置であって、
    前記ガス分析計に一端が接続され、前記ガス分析計にサンプルガスを導入するメイン流路と、
    前記メイン流路に設けられて、前記サンプルガスを冷却して除湿する除湿器と、
    前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記ガス分析計の校正に用いられる第1ガスを前記メイン流路に供給する第1ガス流路と、
    前記除湿器内に水分を加える加水機構と
    を備え、
    前記第1ガスが、前記除湿器を通過する際に、前記加水機構によって加えられた水分によって加湿されるガス分析装置。
  2. 前記加水機構は、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記第1ガスよりも高い所定の水蒸気量を含む第2ガスを前記メイン流路に供給する第2ガス流路を備えるものであり、
    前記第2ガスが前記除湿器を通過する際に除湿され、
    前記第1ガスが、前記除湿器を通過する際に、前記第2ガスが除湿されることで生じた水分によって加湿される請求項1記載のガス分析装置。
  3. 前記第2ガス流路にはバブラ式の加湿器が設けられており、
    前記第2ガスが、前記加湿器を通過することで、含有する水蒸気量が前記所定の水蒸気量になるまで加湿される請求項2記載のガス分析装置。
  4. 前記第1ガスが、前記ガス分析計のゼロ校正に用いられるゼロガス又は前記ガス分析計のスパン校正に用いられるスパンガスの一方であり、
    前記第2ガスが、前記ゼロガス又は前記スパンガスの他方である、請求項2又は3記載のガス分析装置。
  5. 前記第1ガスがスパンガスであり前記第2ガスがゼロガスである、請求項4記載のガス分析装置。
  6. 前記除湿器を通過した後の、前記第1ガスの水蒸気量と前記サンプルガスの水蒸気量が同じである、請求項1〜5のいずれか記載のガス分析装置。
  7. 前記サンプルガスが内燃機関からの排ガスを含むものである、請求項1〜6のいずれか記載のガス分析装置。
  8. サンプルガスに含まれる測定対象成分を分析するガス分析計と、前記ガス分析計に一端が接続され、前記ガス分析計にサンプルガスを導入するメイン流路と、前記メイン流路に設けられて、前記サンプルガスを冷却して除湿する除湿器と、前記メイン流路における前記除湿器又はその上流側に一端が接続され、前記ガス分析計の校正に用いられる第1ガスを前記メイン流路に供給する第1ガス流路とを含むガス分析計の校正方法であって、
    前記除湿器内に水分を加える加水ステップと、
    前記第1ガスを、前記除湿器を通過する際に、前記加水機構によって加えられた水分によって加湿する加湿ステップと、を含むガス分析装置の校正方法。
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