JPWO2020066182A1 - 駆動制御装置、駆動装置およびパワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

駆動制御装置の一態様は、スイッチ素子のオンオフ動作によってモータに電力を供給するインバータと、平滑コンデンサと、制御部と、を備え、上記制御部が、上記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度である場合には、上記モータからの環流電流を、オン状態の上記スイッチ素子を介して当該平滑コンデンサに流し、上記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度よりも低温の第2の温度である場合には、上記モータからの環流電流を、上記スイッチ素子の寄生ダイオードを介して当該平滑コンデンサに流す。

Description

本発明は、駆動制御装置、駆動装置およびパワーステアリング装置に関する。
従来、モータの駆動を制御する駆動制御装置において、平滑コンデンサを用いる構造が知られている。例えば、特許文献1には、平滑コンデンサとして電界コンデンサを用い、トランジスタに還流ダイオードを設ける構造が記載されている。
特開2015−128358号公報
電解コンデンサは温度が低いと静電容量の低下とESR(内部抵抗)の増加により、コンデンサの平滑効果が低下する。その結果、電源電圧が不安定になり、トルクリップルの増加を招いていた。平滑効果のこのような低下を回避する対策としてはコンデンサ容量の増加が考えられる。しかし、コンデンサ容量が増加すると、ECUの筐体の大型化、および部品コストの上昇を招く。 そこで、コンデンサの容量増加を抑制すると共に低温時のトルクリップル増加も抑制することを本発明の目的の一つとする。
本発明に係る駆動制御装置の一態様は、モータの巻線に接続されたスイッチ素子を備え、当該スイッチ素子のオンオフ動作によって当該モータに電力を供給するインバータと、上記インバータに電力を供給する電源に対し、当該インバータと並列に接続される平滑コンデンサと、上記インバータにおけるスイッチ素子のオンオフ動作を制御して上記モータの出力を制御する制御部と、を備え、上記制御部が、上記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度である場合には、上記モータからの環流電流を、オン状態の上記スイッチ素子を介して当該平滑コンデンサに流し、上記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度よりも低温の第2の温度である場合には、上記モータからの環流電流を、上記スイッチ素子の寄生ダイオードを介して当該平滑コンデンサに流す。 また、本発明に係る駆動装置の一態様は、上記駆動制御装置と、上記駆動制御装置によって駆動が制御されるモータと、を備える。
また、本発明に係るパワーステアリング装置の一態様は、上記駆動制御装置と、上記駆動制御装置によって駆動が制御されるモータと、上記モータによって駆動されるパワーステアリング機構とを備える。
本発明によれば、コンデンサの容量増加が抑制されると共に低温時のトルクリップル増加も抑制される。
図1は、本実施形態によるモータ駆動ユニットのブロック構成を模式的に示す図である。 図2は、インバータからモータに電流が供給される通電状態を示す図である。 図3は、パルス状の通電状態を示す図である。 図4は、デッドタイム中のモータ駆動ユニットを示す図である。 図5は、停止状態におけるモータ駆動ユニットを示す図である。 図6は、制御回路による環流電流の制御を示すフローチャートである。 図7は、環流電流導通制御を行わない場合のスイッチ素子のオンオフ状態を示す図である。 図8は、スイッチ素子の電流電圧特性を示す図である。 図9は、デューティー比が複数段階に変化する制御の例を示すフローチャートである。 図10は、デューティー比50%の環流電流導通制御におけるスイッチ素子のオンオフ状態を示す図である。 図11は、本実施形態によるパワーステアリング装置の構成を模式的に示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の電力変換装置、駆動装置およびパワーステアリング装置の実施形態を詳細に説明する。但し、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするため、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
本明細書において、電源からの電力を、三相(U相、V相、W相)の巻線(「コイル」と表記する場合がある。)を有する三相モータに供給する電力に変換する電力変換装置を例にして、本開示の実施形態を説明する。ただし、電源からの電力を、四相または五相などのn相(nは4以上の整数)の巻線を有するn相モータに供給する電力に変換する電力変換装置も本開示の範疇である。(モータ駆動ユニット1000の構造) 図1は、本実施形態によるモータ駆動ユニット1000のブロック構成を模式的に示す図である。 モータ駆動ユニット1000は、インバータ100、モータ200、駆動回路300、制御回路400を備える。
本明細書では、構成要素としてモータ200を備えるモータ駆動ユニット1000を説明する。モータ200を備えるモータ駆動ユニット1000は、本発明の駆動装置の一例に相当する。ただし、モータ駆動ユニット1000は、構成要素としてモータ200を備えない、モータ200を駆動するための装置であってもよい。モータ200を備えないモータ駆動ユニット1000は、本発明の駆動制御装置の一例に相当する。
モータ200は、例えば三相交流モータである。モータ200は、U相、V相およびW相のコイル210,220,230を有する。コイルの巻き方は、例えば集中巻きまたは分布巻きである。本実施形態では、モータ200の各相のコイル210,220,230は中性点240で互いに接続される。そして、各コイル210,220,230の、中性点240に接続されない一端から駆動のために電圧や電流が供給される。本明細書において、部品(構成要素)同士の「接続」とは、特に断らない限り電気的な接続を意味する。
モータ駆動ユニット1000は、インバータ100によって、電源501からの電力をモータ200に供給する電力に変換することが可能である。例えば、インバータ100は、直流電力を、U相、V相およびW相の擬似正弦波である三相交流電力に変換することが可能である。
電源501としては、例えば直流電源が用いられる。ただし、電源501は、AC−DCコンバータまたはDC―DCコンバータであってもよいし、バッテリー(蓄電池)であってもよい。また、モータ駆動ユニット1000は、内部に電源を備えていてもよい。
電源501とインバータ100との間には、電源分離スイッチ502が備えられている。電源分離スイッチ502は、電源501とインバータ100との接続・非接続を切替えることができる。
電源端子には、電源分離スイッチ502を介してコンデンサ503が接続される。コンデンサ503は、インバータ100に電力を供給する電源501に対し、インバータ100と並列に接続される。コンデンサ503は、いわゆる平滑コンデンサであり、環流電流を吸収することで電圧リプルを抑制する。コンデンサ503は、例えば電解コンデンサであり、容量および使用する個数は設計仕様などによって適宜決定される。
モータ駆動ユニット1000には温度センサの一種であるサーミスタ600が備えられ、インバータ100およびコンデンサ503の周辺温度が測定される。なお、本実施形態では、インバータ100およびコンデンサ503は近接して筐体内に設けられ、インバータ100およびコンデンサ503の周辺温度とコンデンサ503の温度はほぼ同等であるものとする。
インバータ100は、モータ200のコイル(巻線) 210,220,230 に接続されたスイッチ素子101〜106を備え、スイッチ素子101〜106のオンオフ動作によってモータ200に電力を供給する。より具体的には、インバータ100は、電源501に接続される電源端110と、グランドに接続されるグランド端と、モータ200の巻線の一端と電源端110との接続・非接続を切替えるハイサイドスイッチ素子101,103,105と、モータ200の巻線の一端とグランド端120との接続・非接続を切替えるローサイドスイッチ素子102,104,106とを備える。
インバータ100に備えられた各スイッチ素子101〜106は、駆動回路300によってオンオフ動作され、そのオンオフ動作の結果、モータ200に電力が供給されて出力が生じる。オンオフ動作の制御は、制御回路400によるPWM制御で実行される。即ち、制御回路400は各スイッチ素子101〜106のオンオフ動作を制御してモータ200の出力を制御する。(モータ駆動ユニット1000の動作) 図2は、インバータ100からモータ200に電流が供給される通電状態を示す図である。
インバータ100からモータ200に電流が供給される通電状態では、モータ200の1相のコイル(例えば210)に着目すると、そのコイル210の一端に接続されるハイサイドスイッチ素子101とローサイドスイッチ素子102の一方がオンとなり、他方はオフとなる。
制御回路400は、ハイサイドスイッチ素子101とローサイドスイッチ素子102との一方である第1スイッチ素子のオンオフ動作によってモータ200の出力を制御する。例えばPWM制御では、上述した通電状態が時間的にパルス状に実行されることで、一定電圧の電源501から任意の供給電圧が生成される。 図3は、パルス状の通電状態を示す図である。
図3には1相のコイルの一端に接続されたハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子の動作が示されている。図3の横軸は時間経過を表し、縦軸は各スイッチのオンオフ状態を表す。
図3では一例として、モータ200へ電力が供給される通電状態でハイサイドスイッチ素子がオン状態となりローサイドスイッチ素子がオフ状態となる場合が示されている。ハイサイドスイッチ素子がオン状態となる区間と、ハイサイドスイッチ素子がオフ状態となる区間との比が制御されることで、モータ200に供給される電力が制御される。
通電状態の開始時と停止時には、電源とグランドとの短絡防止のため、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子の双方がオフ状態となるデッドタイムが設けられる。
モータ200への電力供給が停止した停止状態では、ハイサイドスイッチ素子がオフ状態となり、ローサイドスイッチ素子はオン状態となってモータ200からの環流電流をコンデンサ503へと逃がす。 図4は、デッドタイム中のモータ駆動ユニット1000を示す図である。
デッドタイム中は、インバータ100の全てのスイッチ素子101〜106がオフ状態となるが、スイッチ素子101〜106の寄生ダイオードを介してモータ200の環流電流が流れ、コンデンサ503に環流電流が吸収される。環流電流がコンデンサ503に吸収されることで電圧リップルが抑制されてモータ200の円滑な動作が実現される。 図5は、停止状態におけるモータ駆動ユニット1000を示す図である。
停止状態でもモータ200からインバータ100へと環流電流が流れる。停止状態では、オン状態のスイッチ素子101〜106を介してモータ200の環流電流が流れ、コンデンサ503に環流電流が吸収される。このようにオン状態のスイッチ素子101〜106を介して環流電流が流れることにより、スイッチ素子101〜106における発熱が抑制される。環流電流をオン状態のスイッチ素子で流す制御のことを以下では環流電流導通制御と称する。

(環流電流の制御)
ところで、環流電流を吸収するコンデンサ503は、低温時には静電容量の低下とESR(内部抵抗)の増加によって環流電流の吸収能力が低下する。このため、本実施形態では、図1に示すサーミスタ600による測定温度に応じて、停止状態における環流電流の流し方が制御回路400によって変更される。即ち、制御回路400は、コンデンサ503の温度あるいはコンデンサ503の周辺温度が第1の温度(例えば20°C以上)である場合には、モータ200からの環流電流を、オン状態のスイッチ素子を介してコンデンサ503に流し、コンデンサ503の温度あるいはコンデンサ503の周辺温度が第1の温度よりも低温の第2の温度(例えば20°C未満)である場合には、モータ200からの環流電流を、スイッチ素子の寄生ダイオードを介してコンデンサ503に流す。 図6は、制御回路400による環流電流の制御を示すフローチャートである。
制御回路400は、先ず、ステップS101で、インバータ100およびコンデンサ503が格納されている筐体の内部温度Taの判定を行う。そして、低い外気温などが原因で内部温度Taが20°C未満である場合(ステップS101;YES)には、制御回路400は環流電流導通制御を行わず、環流電流をオフ状態のスイッチ素子の寄生ダイオードに流す(ステップS102)。 図7は、環流電流導通制御を行わない場合のスイッチ素子のオンオフ状態を示す図である。
図7には、図3と同様に、1相のコイルの一端に接続されたハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子の動作が示されている。図7の横軸は時間経過を表し、縦軸は各スイッチのオンオフ状態を表す。また、図7でも図3と同様に、モータ200へ電力が供給される通電状態でハイサイドスイッチ素子がオン状態となりローサイドスイッチ素子がオフ状態となる場合が示されている。
図7に示す制御の場合、ハイサイドスイッチ素子がオン状態のときもオフ状態のときもデッドタイム中も、ローサイドスイッチ素子は常にオフ状態となっている。この結果、ハイサイドスイッチ素子がオン状態からオフ状態に移行した場合に生じる環流電流は、オフ状態のローサイドスイッチ素子の寄生ダイオードを流れることになる。このように寄生ダイオードを流れる環流電流は損失を生じるのでその分だけインバータ100が発熱する。 図8は、スイッチ素子の電流電圧特性を示す図である。 図8の横軸はスイッチ素子のソースとドレインとの間の電圧Vsdを示し、縦軸は寄生ダイオードに流れる順方向電流を示す。
図8には、20°Cにおける特性を表したラインL1と、175°Cにおける特性を表したラインL2が示される。スイッチ素子の電圧Vsdは、低温程高くなるので損失が増し発熱寄与も高い。従って、環流電流を寄生ダイオードに流す制御によって効率の良い発熱が得られる。 図6に戻って説明を続ける。
ステップS102で環流電流が寄生ダイオードに流されると、環流電流の寄与によるインバータ100の発熱で、内部温度Taが上昇すると共にコンデンサ503の温度も上昇する。特に、制御回路400がPWM制御を行う場合には、頻回に実行されるスイッチングにおける環流電流が内部温度Taの上昇のために有効活用されることになる。
ステップS102の後、制御回路400は再びステップS101で内部温度Taを判定し、内部温度Taが20°C以上に達するまで、制御回路400は、環流電流を寄生ダイオードに流す制御を継続する。
内部温度Taが20°C以上に達した場合(ステップS101;NO)には、制御回路400は環流電流導通制御を実行し、環流電流をオン状態のスイッチ素子に流す(ステップS103)。この結果、インバータ100の発熱が抑制される。
図6のフローチャートは一定時間毎に繰り返し実行され、内部温度Taの判定(ステップS101)に応じて、環流電流導通制御(ステップS103)と環流電流を寄生ダイオードに流す制御(ステップS102)とが選択的に実行される。
図6のフローチャートに示すような環流電流の制御により筐体の内部温度Taが20°C以上に保たれ、コンデンサ503における環流電流の吸収能力の低下が抑制されるので、電圧リップルが抑制されて円滑なパワーアシストが実現される。
コンデンサ503の温度あるいはコンデンサ503の周辺温度は、温度センサなどによって測定されてもよいし、モータ駆動ユニット1000に組み込まれた回路素子の温度特性から制御回路400によって逆算されてもよい。温度が逆算される構成であれば温度センサが不要となる。例えば、スイッチ素子の電流および電圧と図8に示す電流電圧特性の温度変化から温度が逆算されてもよいし、コンデンサ503の等価直列抵抗の温度特性から温度が逆算されてもよい。コンデンサ503の等価抵抗が用いられると、コンデンサ503自体の温度が得られるため精度が高い。
ここで、環流電流の制御について更に説明する。上述したように、制御回路400は、ハイサイドスイッチ素子101とローサイドスイッチ素子102との一方である第1スイッチ素子のオンオフ動作によってモータ200の出力を制御する。
そして、環流電流の制御で制御回路400は、コンデンサ503の温度あるいはコンデンサ503の周辺温度が第1の温度(例えば20°C以上)である場合には、第1スイッチ素子がオフ状態の際に上記一方に対する他方である第2スイッチ素子のオンオフ状態を第1のデューティー比とする。また、環流電流の制御で制御回路400は、コンデンサ503の温度が第1の温度よりも低温の第2の温度(例えば20°C未満)である場合には、第1スイッチ素子がオフの際に第2スイッチ素子のオンオフ状態を、第1のデューティー比よりもオン状態が少ない第2のデューティー比とする。
従って、環流電流導通制御のデューティー比としては、例えば50%や70%などであってもよい。図6に示す例では、第1のデューティー比が100%オンであり、第2のデューティー比が100%オフである。このようなデューティー比であると制御が容易である。
また、図6に示す例では、環流電流の制御におけるデューティー比の変更が1段階であるが、環流電流の制御としては、コンデンサ503の温度あるいはコンデンサ503の周辺温度の変化に伴って第2スイッチ素子のオンオフ状態のデューティー比が複数段階に変化してもよい。 図9は、デューティー比が複数段階に変化する制御の例を示すフローチャートである。
図9のフローチャートが示す制御では、制御回路400は、ステップS201で内部温度Taについて第1の判定を行う。第1の判定で内部温度が0°C未満であった場合(ステップS201;YES)、制御回路400は環流電流導通制御を行わず、環流電流をオフ状態のスイッチ素子の寄生ダイオードに流す(ステップS202)。この結果、環流電流によるインバータ100の発熱でコンデンサ503の温度が上昇する。
一方、第1の判定で内部温度が0°C以上であった場合(ステップS201;NO)には、ステップS203に進んで、制御回路400は内部温度Taについて第2の判定を行う。第2の判定で内部温度が0°C以上20°C未満であった場合(ステップS203;YES)、ステップS204に進んで、制御回路400はデューティー比50%で環流電流導通制御を行う。 図10は、デューティー比50%の環流電流導通制御におけるスイッチ素子のオンオフ状態を示す図である。
デューティー比50%の環流電流導通制御では、デッドタイムを除いてハイサイドスイッチ素子がオフ状態となる区間の50%ではローサイドスイッチ素子がオン状態となり、残りの50%ではローサイドスイッチ素子がオフ状態となる。この結果、環流電流は一部が寄生ダイオードを流れて発熱を生じるが、環流電流による発熱量は、環流電流導通制御が行われない場合よりも少なく温度上昇も緩やかとなる。 なお、図7,図10では、ローサイドスイッチ素子のオンオフデューティー比を内部温度Taに応じて変更する制御が示されているが、通電状態でローサイドスイッチ素子がオン状態となる場合には、ハイサイドスイッチ素子のオンオフデューティー比が変更される。 図9に戻って説明を続ける。
ステップS203における第2の判定で内部温度が20°C以上であった場合(ステップS203;NO)、ステップS205に進んで、制御回路400はデューティー比100%で環流電流導通制御を行う。この結果、環流電流はオン状態のスイッチ素子を流れるのでインバータ100の発熱は抑制される。 図9に例示されたようにデューティー比が複数段階に変化する場合、コンデンサ503の急激な温度上昇が防止されて回路の故障が抑制される。
図9に示す環流電流の制御は、環流電流の複数段階の制御とも考えられる。即ち、ステップS201〜ステップS202が1段階目の制御で、ステップS203〜ステップS205が2段階目の制御と考えられる。この2段階目の制御について着目すると、上述した第1のデューティー比が100%オンであり、上述した第2のデューティー比が0%より大きく100%より小さい50%となった例に相当する。このように中間的なデューティー比が用いられると発熱量の制御が容易である。

(パワーステアリング装置の実施形態)
自動車等の車両は一般的に、パワーステアリング装置を備えている。パワーステアリング装置は、運転者がステアリングハンドルを操作することによって発生するステアリング系の操舵トルクを補助するための補助トルクを生成する。補助トルクは、補助トルク機構によって生成され、運転者の操作の負担を軽減することができる。例えば、補助トルク機構は、操舵トルクセンサ、ECU、モータおよび減速機構などから構成される。操舵トルクセンサは、ステアリング系における操舵トルクを検出する。ECUは、操舵トルクセンサの検出信号に基づいて駆動信号を生成する。モータは、駆動信号に基づいて操舵トルクに応じた補助トルクを生成し、減速機構を介してステアリング系に補助トルクを伝達する。
上記実施形態のモータ駆動ユニット1000は、パワーステアリング装置に好適に利用される。図11は、本実施形態によるパワーステアリング装置2000の構成を模式的に示す図である。 電動パワーステアリング装置2000は、ステアリング系520および補助トルク機構540を備える。
ステアリング系520は、例えば、ステアリングハンドル521、ステアリングシャフト522(「ステアリングコラム」とも称される。)、自在軸継手523A、523B、および回転軸524(「ピニオン軸」または「入力軸」とも称される。)を備える。
また、ステアリング系520は、例えば、ラックアンドピニオン機構525、ラック軸526、左右のボールジョイント552A、552B、タイロッド527A、527B、ナックル528A、528B、および左右の操舵車輪(例えば左右の前輪)529A、529Bを備える。
ステアリングハンドル521は、ステアリングシャフト522と自在軸継手523A、523Bとを介して回転軸524に連結される。回転軸524にはラックアンドピニオン機構525を介してラック軸526が連結される。ラックアンドピニオン機構525は、回転軸524に設けられたピニオン531と、ラック軸526に設けられたラック532とを有する。ラック軸526の右端には、ボールジョイント552A、タイロッド527Aおよびナックル528Aをこの順番で介して右の操舵車輪529Aが連結される。右側と同様に、ラック軸526の左端には、ボールジョイント552B、タイロッド527Bおよびナックル528Bをこの順番で介して左の操舵車輪529Bが連結される。ここで、右側および左側は、座席に座った運転者から見た右側および左側にそれぞれ一致する。
ステアリング系520によれば、運転者がステアリングハンドル521を操作することによって操舵トルクが発生し、ラックアンドピニオン機構525を介して左右の操舵車輪529A、529Bに伝わる。これにより、運転者は左右の操舵車輪529A、529Bを操作することができる。
補助トルク機構540は、例えば、操舵トルクセンサ541、機電一体型モータ543、減速機構544を備える。補助トルク機構540は、ステアリングハンドル521から左右の操舵車輪529A、529Bに至るステアリング系520に補助トルクを与える。なお、補助トルクは「付加トルク」と称されることがある。 機電一体型モータ543としては、例えば図1に示されたモータ駆動ユニット1000が好適に用いられる。
図11に示された各要素のうち、操舵トルクセンサ541および機電一体型モータ543を除いた要素で構成された機構は、モータ200によって駆動されるパワーステアリング機構の一例に相当する。
操舵トルクセンサ541は、ステアリングハンドル521によって付与されたステアリング系520の操舵トルクを検出する。操舵トルクセンサ541からの検出信号(以下、「トルク信号」と表記する。)は、機電一体型モータ543に入力され、機電一体型モータ543内の制御回路で補助トルクが算出され、その補助トルクを示した駆動信号が生成される。機電一体型モータ543は、操舵トルクに応じた補助トルクを駆動信号に基づいて発生する。補助トルクは、減速機構544を介してステアリング系520の回転軸524に伝達される。減速機構544は、例えばウォームギヤ機構である。補助トルクはさらに、回転軸524からラックアンドピニオン機構525に伝達される。
パワーステアリング装置2000は、補助トルクがステアリング系520に付与される箇所によって、ピニオンアシスト型、ラックアシスト型、およびコラムアシスト型等に分類される。図11には、コラムアシスト型のパワーステアリング装置2000が示されている。ただし、パワーステアリング装置2000は、ラックアシスト型、ピニオンアシスト型等にも適用される。
パワーステアリング装置2000によれば、運転者の操舵トルクに機電一体型モータ543の補助トルクを加えた複合トルクを利用してラック軸526によって左右の操舵車輪529A、529Bを操作することができる。特に、機電一体型モータ543に、上記実施形態のモータ駆動ユニット1000が利用されることにより、電圧リップルが抑制されて円滑なパワーアシストが実現される。
なお、ここでは、本発明の駆動制御装置、駆動装置における使用方法の一例としてパワーステアリング装置が挙げられるが、本発明の駆動制御装置、駆動装置の使用方法は上記に限定されず、ポンプ、コンプレッサなど広範囲に使用可能である。 上述した実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 :インバータ101,103,105 :ハイサイドスイッチ素子102,104,106 :ローサイドスイッチ素子200 :モータ210,220,230 :コイル300 :駆動回路400 :制御回路501 :電源503 :コンデンサ600 :サーミスタ1000 :モータ駆動ユニット2000 :パワーステアリング装置

Claims (10)

  1. モータの巻線に接続されたスイッチ素子を備え、当該スイッチ素子のオンオフ動作によって当該モータに電力を供給するインバータと、



    前記インバータに電力を供給する電源に対し、当該インバータと並列に接続される平滑コンデンサと、



    前記インバータにおけるスイッチ素子のオンオフ動作を制御して前記モータの出力を制御する制御部と、を備え、



    前記制御部が、



    前記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度である場合には、前記モータからの環流電流を、オン状態の前記スイッチ素子を介して当該平滑コンデンサに流し、



    前記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度よりも低温の第2の温度である場合には、前記モータからの環流電流を、前記スイッチ素子の寄生ダイオードを介して当該平滑コンデンサに流す駆動制御装置。
  2. 前記インバータが、



    前記電源に接続される電源端と、



    グランドに接続されるグランド端と、



    前記モータの前記巻線の一端と前記電源端との接続・非接続を切替える電源側スイッチ素子と、



    前記一端と前記グランド端との接続・非接続を切替えるグランド側スイッチ素子と、



    とを備え、



    前記制御部が、



    前記電源側スイッチ素子と前記グランド側スイッチ素子との一方である第1スイッチ素子のオンオフ動作によって前記モータの出力を制御するとともに、



    前記平滑コンデンサの温度、あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度である場合には、前記第1スイッチ素子がオフ状態の際に前記一方に対する他方である第2スイッチ素子のオンオフ状態を第1のデューティー比とし、



    前記平滑コンデンサの温度、あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度が第1の温度よりも低温の第2の温度である場合には、前記第1スイッチ素子がオフの際に前記第2スイッチ素子のオンオフ状態を、前記第1のデューティー比よりもオン状態が少ない第2のデューティー比とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記第1のデューティー比が100%オンであり、前記第2のデューティー比が100%オフである請求項2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記第1のデューティー比が100%オンであり、前記第2のデューティー比が0%より大きく100%より小さい請求項2に記載の駆動制御装置。
  5. 前記制御部が、前記平滑コンデンサの温度変化に伴って、前記第2スイッチ素子のオンオフ状態のデューティー比を複数段階に変化させる請求項2に記載の駆動制御装置。
  6. 前記制御部が、前記スイッチ素子をPWM制御する請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  7. 前記平滑コンデンサの温度あるいは当該平滑コンデンサの周辺温度を、当該駆動制御装置に組み込まれた回路素子の温度特性から逆算する温度検出手段を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  8. 前記温度検出手段は、前記平滑コンデンサの温度を、当該平滑コンデンサの等価抵抗の温度特性から逆算する請求項7に記載の駆動制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の駆動制御装置と、



    前記駆動制御装置によって駆動が制御されるモータと、



    を備えた駆動装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の駆動制御装置と、



    前記駆動制御装置によって駆動が制御されるモータと、



    前記モータによって駆動されるパワーステアリング機構と、



    を備えるパワーステアリング装置。
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