JPWO2020059430A1 - 自動車のフロントガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】近年、カメラ等のノイズを発生する機器がフロントガラスに取り付けられるようになったため、フロントガラスにおいてアンテナを取り付け可能な領域が減少している。一方、フロントガラスに配置することが望ましいアンテナの種類が増えている。本発明は、ノイズの影響を受けないように配置されたアンテナを有する自動車のフロントガラスを提供することを目的とする。
【解決手段】第1アンテナエレメント(5)は、幅20μm以下の線状導体によって構成されるため、自動車の乗員は肉眼では視認できない。そのため、第1アンテナエレメント(5)をフロントガラス本体(7)の上下方向における中間部に配置できる。
【選択図】図1

Description

本開示は、自動車のフロントガラスであって、アンテナを有するものに関する。
特許文献1には、自動車のフロントガラス用のアンテナガラスが記載されている。このアンテナガラスでは、アンテナエレメントが上隅部に配置されるため、アンテナは乗員の視界に入りにくく、給電部はフロントガラスの上辺に近い位置に配置可能である。
特開2015−050633号公報
特許文献1に記載のように、フロントガラスに設置されるアンテナは、乗員の視界に入りにくくするため、フロントガラスの周縁に配置されていた。しかし、フロントガラスの周囲には、様々なノイズ発生機器が配置される。フロントガラスの上部にはカメラやセンサ等の機器が設置され、フロントガラスの側縁が取り付けられるピラーにはワイヤーハーネス等が配置され、フロントガラスの下部の近傍にはインストルメントパネルが存在する。近年、特に、自動運転や運転補助のため、フロントガラスの上部にカメラやセンサ等の機器を設置することが多くなった。これらの機器及び部材から発生するノイズを避けるため、アンテナはフロントガラスの周縁を避けて配置することが望ましい。
また、自動車の多機能化に伴い、フロントガラスに、AMラジオ放送用、FMラジオ放送用、デジタルテレビ放送用、デジタルラジオ放送(DAB)用、携帯電話用、高度道路交通システム(ITS)用、及びグローバルポジショニングシステム(GPS)用等の様々なアンテナをつけることが求められている。
以上のように、従来設置されていた上隅部等を避けてアンテナを配置することが望ましく、かつ、設置が望まれるアンテナの種類が増加している。このような問題を鑑み、本発明は、ノイズの影響を受けないようにアンテナが配置された自動車のフロントガラスを提供することを目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、自動車のフロントガラス(1)であって、フロントガラス本体(7)と、前記フロントガラス本体の内部又は表面に設けられたアンテナとを有し、前記アンテナは、少なくとも一部が前記フロントガラス本体の上下方向における中間部に配置された第1アンテナエレメント(5)を有し、前記第1アンテナエレメントは、幅20μm以下の1又は複数の線状導体からなることを特徴とする。ここで、上下方向における「中間部」とは、フロントガラス本体における、運転席又は助手席に座った乗員の視野の中央部を意味する。また、前記第1アンテナエレメントは、JIS R3212−1992の付属書に規定された試験領域A内に配置された部分を有してもよい。
この構成によれば、第1アンテナエレメントが細くて不可視となるため、乗員の視野を確保するべき中央部や試験領域Aに第1アンテナエレメントを配置できる。そのため、フロントガラス本体の周縁部にノイズが発生しても、ノイズの影響を受けないように第1アンテナエレメントをフロントガラス本体に配置できる。
本発明の少なくとも一部の実施形態は、上記構成において、前記線状導体は、互いに平行に配置された部分を含み、互いに隣り合う前記部分の間隔は60μm以上であることを特徴とする。
この構成によれば、第1アンテナエレメントの不可視性を向上させることができる。
本発明の少なくとも一部の実施形態は、上記構成の何れかにおいて、カメラ(2)、センサ(3)、V2X(ビークルツーエブリシング)対応機器(4)、及びドライブレコーダーからなる群から選択された1又は複数のノイズ発生機器が、前記フロントガラス本体の上部に取り付けられ、前記アンテナは、前記ノイズ発生機器から100mm以上離間している。この構成において、前記ノイズ発生機器は、100MHz以上のクロック周波数を有していてもよい。
この構成によれば、ノイズ発生機器から発生するノイズの影響を受けないようにアンテナを配置することができる。
本発明の少なくとも一部の実施形態は、上記構成の何れかにおいて、前記アンテナは、前記フロントガラス本体の下端から50mm以上離間していることを特徴とする。
この構成によれば、インストルメントパネルから発生するノイズの影響を受けないようにアンテナを配置することができる。
本発明の少なくとも一部の実施形態は、上記構成の何れかにおいて、前記第1アンテナエレメントは、デジタルテレビ放送、デジタルラジオ放送(DAB)、携帯電話(5a)、高度道路交通システム(ITS)(5c)又はグローバルポジショニングシステム(GPS)(5b)用であることを特徴とする。
この構成によれば、近年、フロントガラスに設けることが求められている種類のアンテナをフロントガラスに配置することができる。
本発明の少なくとも一部の実施形態は、上記構成の何れかにおいて、前記アンテナは、前記試験領域Aの側方を通るように前記フロントガラス本体の左右方向の中央を縦方向に延在して、25μm以下の幅を有するワイヤからなるFMラジオ用アンテナエレメント(14a)と、前記試験領域Aよりも上方及び/又は下方にて横方向に延在して、25μm以下の幅を有するワイヤからなるAMラジオ用アンテナエレメント(14b)とを含む第2アンテナエレメント(14)を更に有することを特徴とする。
この構成によれば、FMラジオ用アンテナエレメント及びAMラジオ用アンテナエレメントが不可視となるため、これらを従来は配置できなかった領域に配置することができる。
本発明によれば、ノイズの影響を受けないようにアンテナが配置された自動車のフロントガラスを提供することができる。
第1実施形態に係る合わせガラスの模式的な正面図 第1実施形態に係る合わせガラスの模式的断面図 第2実施形態に係る合わせガラスの模式的な正面図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、第1実施形態に係るフロントガラス1の車室内側から見た模式的な正面図である。
フロントガラス1の上部における左右方向の中央には、カメラ2及びレインセンサ等のセンサ3が取り付けられている。また、フロントガラス1の上部におけるカメラ2及びセンサ3の左右方向の外側には、DSRC(狭域通信)等のV2X(ビークルツーエブリシング)対応機器4が取り付けられている。これらの機器に代えて、又はこれらの機器とともにドライブレコーダー等の他の機器をフロントガラス1の上部に取り付けてもよい。
フロントガラス1には、デジタルテレビ放送(DTV)及び/又はデジタルラジオ放送(DAB)用の第1アンテナエレメント5と、第1アンテナエレメント5に容量結合した給電部6が配置される。
図2は、フロントガラス1における、第1アンテナエレメント5が取り付けられた部分の断面図である。フロントガラス1は、フロントガラス本体7と、フロントガラス本体7の内部に取り付けられたアンテナ膜8とを有する。フロントガラス本体7は、車室内側に配置されたインナーガラス板9と、車室側に配置されたアウターガラス板10と、インナーガラス板9及びアウターガラス板10を接着する中間層11とを有する合わせガラスである。
フロントガラス本体7は、外表面が膨らむように緩やかに湾曲している。インナーガラス板9の内側の表面及びアウターガラス板10の外側の表面が、それぞれフロントガラス本体7の内表面及び外表面を形成する。インナーガラス板9の外側の表面とアウターガラス板10の内側の表面との間の距離は、一定でもよいが、例えば、上方に向かうに従って小さく又は大きくなるように変化していてもよい。中間層11は、可視光を透過する接着性の樹脂からなる。例えば、中間層11として、ポリビニルブチラール、エチレンビニルアセテートを使用できる。
アンテナ膜8は、フィルム12と、フィルム12に被着された第1アンテナエレメント5とを有する。フィルム12は、第1アンテナエレメント5を支持する基材であり、可視光を透過する樹脂を素材とする。フィルム12を構成する樹脂として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン等を使用できる。第1アンテナエレメント5は、1又は複数の線状導体からなる。例えば、第1アンテナエレメント5の素材として、銅やアルミニウム、タングステン、銀等の金属を使用できる。第1アンテナエレメント5は、一筆書き状に配置された1本の線状導体によって構成されてもよく、互いに平行又は交差するように配置された複数の線状導体によって構成されてもよい。例えば、第1アンテナエレメント5は、メッシュ形状を形成するように、縦方向(フロントガラス本体7に沿った上下方向)及び横方向(フロントガラス本体7に沿った左右方向)に沿ってそれぞれ複数の線状導体が配置されてもよい。
運転席又は助手席に座った乗員が肉眼では視認できないように、第1アンテナエレメント5を構成する線状導体の幅は20μm以下である。また、複数の線状導体を互いに平行に配置する場合、線状導体の間隔は60μm以上、好ましくは1.25mm以上とすることにより、乗員が肉眼で第1アンテナエレメント5を更に視認し難くなる。なお、縦方向の間隔は、横方向の間隔よりも大きくすることが好ましい(例えば後者を1.25mm以上とすれば、前者は2mm以上)。これは、視認の困難性は、乗員の視線に直交する面に射影した線状導体の間隔に関係し、この面に対してフロントガラス1の縦方向が傾いているためである。また、良好な受信感度を得るため、第1アンテナエレメント5を構成する線状導体の幅は1μm以上であることが好ましい。
アンテナ膜8は、それぞれ、エッチングや、印刷、転写等により作成することができる。エッチングによるアンテナ膜8の作成は、第1アンテナエレメント5を構成する線状導体の幅を20μm以下にするのに好適である。
エッチングによるアンテナ膜8の作成について説明する。まず、第1アンテナエレメント5の素材となる金属の薄膜を、例えば、貼着、メッキ法、スパッタリング法、CVD法、PVD法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等により、フィルム12に被着させる。この時、フィルム12と金属の薄膜との間に黒色の塗料等の膜を設けることが好ましい。次に、金属の薄膜上にレジスト層を設け、フォトリソグラフィ等によりレジスト層にパターンを転写する。現像及び洗浄後、レジスト層に覆われていない部分の金属の薄膜及び塗料等の膜をエッチングにより除去する。車室内からフロントガラス1を見た場合における第1アンテナエレメント5の不可視性を高めるため、第1アンテナエレメント5の色の塗料等の膜に覆われた面が車室内側を向くようにアンテナ膜8は中間層11内に配置されることが好ましい。なお、車室外からフロントガラス1を見た場合における第1アンテナエレメント5の不可視性を高めたい場合には、第1アンテナエレメント5の色の塗料等の膜に覆われた面が車室外側を向くようにアンテナ膜8は中間層11内に配置してもよい。
再び、図1を参照する。第1アンテナエレメント5は、部分的にフロントガラス本体7の上下方向における中間部に配置される。ここで、上下方向における中間部とは、フロントガラス本体7における、運転席又は助手席に座った乗員の視野の中央部を意味する。ノイズを発生させる機器からアンテナまでの距離(L1)は、100mm以上とすることが好ましい。更に、後付でノイズを発生させる機器を上部に設置しても、ノイズの影響を受けないように、フロントガラス本体7の上縁からアンテナの上端までの縦方向距離(L2)は、50mm以上とすることが好ましい。また、ノイズを発生させるインストルメントパネル(図示せず)からの影響を避けるため、フロントガラス本体7の下縁からアンテナの下端までの縦方向距離(L3)は、50mm以上とすることが好ましい。
フロントガラス1には、試験領域Aが規定される。試験領域Aは、JIS R3212−1992「自動車安全ガラス試験方法」の付属書「全面に使用する安全ガラスの試験領域」によって規定され、その規定の概略は以下の通りである。
試験領域Aは、V点から−X方向に広がる次の4平面によって囲まれる前面窓ガラスの外側表面の領域である。
(1)V点を通りY軸に平行で、かつ、X軸に対し+Z方向に3°傾斜した面。
(2)V点を通りY軸に平行で、かつ、X軸に対し−Z方向に1°傾斜した面。
(3)V点、V点を通りX軸の+Y方向に13°傾斜した垂直面。
(4)V点、V点を通りX軸の−Y方向に20°傾斜した垂直面。
ここで、V点及びV点は、それぞれ、R点(座席にISO 20176に規定された人体模型を着座させた場合の当該模型の股関節点の位置又はこれに相当する設計標準位置)を原点として、(X,Y,Z)座標(単位:mm)が、(68,5,665)及び(68,5,589)の位置である。
試験領域Aは、概ね台形状をなし、フロントガラス1に使用される安全ガラスの二重像、透視ひずみ及び色の識別の各試験に適用される領域である。すなわち、試験領域Aは、自動車の乗員の視野を阻害するものを配置すべきではない領域である。第1アンテナエレメント5は、上部の左右方向内側が試験領域A内に配置され、下部の左右方向外側が、フロントガラス本体7の側縁の近傍に位置し、給電部6に容量結合している。また、フロントガラス本体7の運転席の正面には、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の投影領域13が設けられており、この投影領域13は、部分的に試験領域A及び第1アンテナエレメント5に重なっている。
第1アンテナエレメント5を構成する線状導体の幅が20μm以下であるため、第1アンテナエレメント5は、乗員の肉眼では視認できない。また、線状導体の線密度が小さいこと、線状導体の車室内側の面が黒色の塗料等の膜に覆われていることから、更に第1アンテナエレメント5の不可視性が高まっている。第1アンテナエレメント5を不可視とすることにより、従来、アンテナを配置できなかったフロントガラス本体7の中央部や試験領域Aに第1アンテナエレメント5を配置できる。すなわち、第1アンテナエレメント5の設置可能領域が広がり、従来よりも多くのアンテナをフロントガラス1に配置できる。また、従来、アンテナが設置されていたフロントガラス本体7の上部や上隅部には、その近傍にカメラ等のノイズ発生機器が配置されるようになった。そのため、アンテナは、ノイズ発生機器から発生するノイズの影響を受けないように、ノイズ発生機器から所定の距離以上離して配置される。フロントガラス本体7の中央部や試験領域Aは、クロック周波数が100MHz程度以上の機器がフロントガラス1の上部に取り付けられていても、その機器から発生するノイズの影響を受けない。また、フロントガラス本体7の上縁及び下縁からアンテナまでの縦方向距離をそれぞれ所定の値以上とすることにより、後付でフロントガラス1の上部に設置される機器やインストルメントパネルからのノイズの影響が抑制される。また、第1アンテナエレメント5は、線状導体の幅が細いため、フロントガラス1の可視光の透過率に与える影響は小さく、フロントガラス1の可視光の透過率を70%以上とすることができる。
次に、図3を参照して、第2実施形態に係るフロントガラス1について説明する。第1実施形態と同じ名称及び符号を付した構成は、特に記載した特徴以外は第1実施形態と同様の特徴を有する。
第2実施形態に係るフロントガラス1は、少なくとも一部がフロントガラス本体7の上下方向における中間部又は試験領域Aに配置された第1アンテナエレメント5と、試験領域Aの近傍に配置された第2アンテナエレメント14と、フロントガラス本体7の上部に配置された第3アンテナエレメント15とを有する。
第1アンテナエレメント5は、携帯電話用アンテナエレメント5aと、GPS用アンテナエレメント5bと、ITS用アンテナエレメント5cとを有し、それぞれ中間層11(図2参照)内に配置される。携帯電話用アンテナエレメント5aの配置領域は矩形をなし、その下部が、運転席側の試験領域Aの上部の左右方向の外側に重なっている。GPS用アンテナエレメント5bの設置領域は楕円状をなし、その上部の左右方向内側の部分が、運転席側の試験領域Aの下部の左右方向の外側の部分に重なっている。また、GPS用アンテナエレメント5bは、フロントガラス本体7の下部の側縁近傍に配置された給電部6に容量結合している。ITS用アンテナエレメント5cは、助手席側の下隅側に位置し、その配置領域は、一辺がフロントガラス本体7の下縁に略平行であり、他の一辺がフロントガラス本体7の助手席側の側縁に略平行である、三角形状をなす。この配置領域の中間部の左右方向内側の部分が、助手席側の試験領域Aの下部の左右方向外側の部分に重なっている。また、ITS用アンテナエレメント5cは、フロントガラス本体7の下部の側縁近傍に配置された給電部6に容量結合している。HUDの投影領域13は、その上部において運転席側の試験領域Aに重なるが、第1アンテナエレメント5には重ならないように配置される。
第2アンテナエレメント14は、試験領域Aの側方を通るようにフロントガラス本体7の左右方向の中央を縦方向に延在して、25μm以下、好ましくは20μm以下の幅(直径)を有するFMラジオ用アンテナエレメント14aと、試験領域Aよりも上方及び下方にて横方向に延在して、25μm以下、好ましくは20μm以下の幅を有するAMラジオ用アンテナエレメント14bとを有する。FMラジオ用アンテナエレメント14a及びAMラジオ用アンテナエレメント14bは、ワイヤを中間層11(図2参照)に貼り付けることによって形成されるが、第1アンテナエレメント5と同様にエッチング等によって形成してもよい。第2アンテナエレメント14を構成する線状導体は、その近傍に平行して配置される他の線状導体がないため、第1アンテナエレメント5の線状導体よりも太い25μmの幅でも、乗員は視認できない。
第2実施形態のフロントガラス1の上部に配置されるノイズ発生機器は、左右方向の中央に配置されたカメラ2のみである。そのため、フロントガラス本体7の上部の側方にノイズの影響を受けない領域があり、そこに第3アンテナエレメント15が配置される。第3アンテナエレメント15は、DTV及び/又はDAB用のアンテナである。第3アンテナエレメント15は、フロントガラス本体7の上部の左右に設けられた給電部6から、縦方向の下方に延出する線状導体と、その下端から横方向の内側に向かって延出する線状導体とからなる。第3アンテナエレメント15の線状導体の幅は25μm以下、好ましくは20μm以下である。第3アンテナエレメント15は、プリントによって形成されるが、エッチングやワイヤの貼り付けによって形成されてもよい。
ノイズ発生機器であるカメラ2から最も近いアンテナであってカメラ2よりも部分的に下方に配置された第3アンテナエレメント15までの距離(L1)は、100mm以上とすることが好ましい。フロントガラス本体7の上縁から最も近いアンテナとなる第3アンテナエレメント15の上端までの縦方向距離(L2)は、50mm以上とすることが好ましい。フロントガラス本体7の下縁から最も近いアンテナとなるGPS用アンテナエレメント5bの下端までの縦方向距離(L3)は、50mm以上とすることが好ましい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。給電部は、容量結合に代えて、導体を介してアンテナエレメントに結合していてもよい。各アンテナエレメントは、中間層内に配置されるのではなく、フロントガラス本体の表面に貼付されてもよい。上記の各アンテナエレメントの種類(DTV用、DAB用等)は例であり、他の種類のアンテナでもよい。本出願のパリ条約に基づく優先権主張の基礎出願の全内容及び本出願中で引用された従来技術の全内容は、それに言及したことをもって本願明細書の一部とする。
1:フロントガラス
2:カメラ
3:センサ
4:V2X対応機器
5:第1アンテナエレメント
6:給電部
7:フロントガラス本体
13:ヘッドアップディスプレイ(HUD)の投影領域
14:第2アンテナエレメント

Claims (8)

  1. 自動車のフロントガラスであって、
    フロントガラス本体と、
    前記フロントガラス本体の内部又は表面に設けられたアンテナとを有し、
    前記アンテナは、少なくとも一部が前記フロントガラス本体の上下方向における中間部に配置された第1アンテナエレメントを有し、前記第1アンテナエレメントは、幅20μm以下の1又は複数の線状導体からなることを特徴とするフロントガラス。
  2. 前記線状導体は、互いに平行に配置された部分を含み、互いに隣り合う前記部分の間隔は60μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のフロントガラス。
  3. カメラ、センサ、V2X対応機器、及びドライブレコーダーからなる群から選択された1又は複数のノイズ発生機器が、前記フロントガラス本体の上部に取り付けられ、
    前記アンテナは、前記ノイズ発生機器から100mm以上離間していることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載のフロントガラス。
  4. 前記ノイズ発生機器は、100MHz以上のクロック周波数を有することを特徴とする請求項3に記載のフロントガラス。
  5. 前記アンテナは、前記フロントガラス本体の下端から50mm以上離間していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のフロントガラス。
  6. 前記第1アンテナエレメントは、デジタルテレビ放送、デジタルラジオ放送、携帯電話、高度道路交通システム又はグローバルポジショニングシステム用であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のフロントガラス。
  7. 前記第1アンテナエレメントは、JIS R3212−1992の付属書に規定された試験領域A内に配置された部分を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のフロントガラス。
  8. 前記アンテナは、前記試験領域Aの側方を通るように前記フロントガラス本体の左右方向の中央を縦方向に延在して、25μm以下の幅を有するワイヤからなるFMラジオ用アンテナエレメントと、前記試験領域Aよりも上方及び/又は下方にて横方向に延在して、25μm以下の幅を有するワイヤからなるAMラジオ用アンテナエレメントとを含む第2アンテナエレメントを更に有することを特徴とする請求項7に記載のフロントガラス。
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